JPWO2017168795A1 - 非破壊検査方法及び接触媒質押付用治具 - Google Patents

非破壊検査方法及び接触媒質押付用治具 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2017168795A1
JPWO2017168795A1 JP2018508357A JP2018508357A JPWO2017168795A1 JP WO2017168795 A1 JPWO2017168795 A1 JP WO2017168795A1 JP 2018508357 A JP2018508357 A JP 2018508357A JP 2018508357 A JP2018508357 A JP 2018508357A JP WO2017168795 A1 JPWO2017168795 A1 JP WO2017168795A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact medium
inspection
pressing
pressing jig
inspection object
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018508357A
Other languages
English (en)
Inventor
周平 橋本
周平 橋本
山口 雄一
雄一 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Publication of JPWO2017168795A1 publication Critical patent/JPWO2017168795A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/22Details, e.g. general constructional or apparatus details
    • G01N29/28Details, e.g. general constructional or apparatus details providing acoustic coupling, e.g. water
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/04Analysing solids
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/04Analysing solids
    • G01N29/041Analysing solids on the surface of the material, e.g. using Lamb, Rayleigh or shear waves
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/04Analysing solids
    • G01N29/043Analysing solids in the interior, e.g. by shear waves
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/22Details, e.g. general constructional or apparatus details
    • G01N29/223Supports, positioning or alignment in fixed situation
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/34Generating the ultrasonic, sonic or infrasonic waves, e.g. electronic circuits specially adapted therefor
    • G01N29/348Generating the ultrasonic, sonic or infrasonic waves, e.g. electronic circuits specially adapted therefor with frequency characteristics, e.g. single frequency signals, chirp signals
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/02Indexing codes associated with the analysed material
    • G01N2291/023Solids
    • G01N2291/0231Composite or layered materials
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/10Number of transducers
    • G01N2291/106Number of transducers one or more transducer arrays
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/26Scanned objects
    • G01N2291/263Surfaces
    • G01N2291/2638Complex surfaces
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/26Scanned objects
    • G01N2291/269Various geometry objects
    • G01N2291/2693Rotor or turbine parts
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/26Scanned objects
    • G01N2291/269Various geometry objects
    • G01N2291/2694Wings or other aircraft parts

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

本開示の非破壊検査方法は、検査対象(1)に接触媒質(10)を付着させ、接触媒質(10)を介して超音波探触子による検査対象(1)の非破壊検査を行う非破壊検査方法であって、接触媒質(10)として、高分子が架橋された高分子ゲルを用い、接触媒質(10)を検査対象(1)に付着させた後、非破壊検査を行う前に、接触媒質(10)を検査対象(1)に押し付ける。

Description

本開示は、非破壊検査方法及び接触媒質押付用治具に関する。
本願は、2016年3月31日に日本に出願された特願2016−073187号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
非破壊検査方法として、特許文献1には、超音波パルス反射波による体内組織の反射特性、音響特性を利用して体内組織、器官などの解剖学的な計測や機能を検査する人体等の検査方法が開示されている。この検査方法では、超音波発振子を患者の被験部表面に緊密に接触させる必要があるため、患者の被験部表面に接触媒質を付着させ、接触媒質を介して超音波発振子を被験部表面に接触させる。特許文献1では、接触媒質としてグァーガム・ゲル体を使用している。
日本国特開昭56−005647号公報
近年のジェットエンジンは、軽量化を図るため、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)等の複合材を使用し、複合材を積層してファンケースを形成している。
ファンケースの内側には、機械的強度を確保すると共に、物体の衝突時に緩衝物となるハニカム構造体を設けている。この構成に対して、バードストライク等が発生したとき、バードストライクにより変形したハニカム構造体の一部を除去し、複合材の層間に剥離等がないかどうかを非破壊検査する必要がある。
特許文献1に記載の従来技術では、人体表面のように、ある程度平坦且つ単純な構造体を検査対象としている。したがって、ハニカム構造体を内側に備えるファンケースのような、複雑な形状を有する構造体を検査対象とした場合、単純に接触媒質を検査対象の表面に付着させるだけでは、接触媒質を確実に充填することが難しく、超音波による探傷検査の性能に影響を及ぼす可能性がある。このため、従来では、空港等でジェットエンジンを降ろし、ファンケースを分解する等、大掛かりな検査をする必要があった。
本開示は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、検査対象が複雑な形状を有していても、その場(オンウィング)で簡単に検査対象を検査することができる非破壊検査方法及びその手法に適した接触媒質押付用治具の提供を目的とする。
本開示の一態様の非破壊検査方法は、検査対象に接触媒質を付着させ、前記接触媒質を介して超音波探触子による前記検査対象の非破壊検査を行う非破壊検査方法であって、前記接触媒質として、高分子が架橋された高分子ゲルを用い、前記接触媒質を前記検査対象に付着させた後、前記非破壊検査を行う前に、前記接触媒質を前記検査対象に押し付ける。
また、本開示の一態様の接触媒質押付用治具は、検査対象に接触媒質を押し付ける接触媒質押付用治具であって、検査対象の表面に対して平行な押付面を備える。
本開示では、接触媒質として高分子ゲルを用い、超音波探触子による非破壊検査を行う前に、接触媒質を検査対象に押し付ける。これにより、高分子ゲルから成る接触媒質を、検査対象の複雑な形状に合わせて変形させ、隙間の隅々まで行き渡らせることができ、接触媒質を確実に充填することができる。高分子ゲルは、検査対象の形状に応じて柔軟に変形できるため、接触媒質の充填時の作業効率が向上する。また、接触媒質の押し付けによって接触媒質の厚みを均等にし、超音波探触子による探傷検査の性能を向上させることができる。
また、高分子ゲルは、所定の粘性を有し、対象物に貼り付くことができるため、水や油類等の他の接触媒質と比べて垂れ落ち等で周囲を汚染することがなく、また、半固体であるため、取り除きも容易であり、再利用も可能である。
したがって、本開示では、検査対象が複雑な形状を有していても、その場で簡単に非破壊検査をすることが可能となる。
本開示の一実施形態における非破壊検査方法を説明するための図である。 本開示の一実施形態における非破壊検査方法において接触媒質を検査対象に付着させる工程を説明するための図である。 本開示の一実施形態における非破壊検査方法において接触媒質を検査対象に付着させる工程を説明するための図である。 本開示の一実施形態における非破壊検査方法において接触媒質を検査対象に付着させる工程を説明するための図である。 本開示の一実施形態における非破壊検査方法において接触媒質を検査対象から剥離する工程を説明するための図である。 本開示の一実施形態における非破壊検査方法において接触媒質を検査対象から剥離する工程を説明するための図である。 本開示の他の実施形態に係る接触媒質押付用治具の構成図である。 本開示の他の実施形態に係る接触媒質押付用治具の構成図である。 本開示の他の実施形態に係る接触媒質押付用治具の構成図である。 本開示の他の実施形態に係る接触媒質押付用治具の構成図である。 本開示の他の実施形態に係る接触媒質押付用治具の構成図である。 本開示の他の実施形態に係る接触媒質押付用治具の構成図である。 本開示の他の実施形態に係る非破壊検査方法において検査対象に付着した接触媒質を示す平面図である。 本開示の他の実施形態に係る非破壊検査方法において使用する接触媒質の構成図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、本開示の検査対象として、ジェットエンジンのファンケースを例示するが、本開示は他の複雑な形状を有する検査対象においても同様に適用し得る。
(非破壊検査方法)
図1は、本開示の一実施形態における非破壊検査方法を説明するための図である。
図1に示すように、本実施形態の非破壊検査方法は、検査対象1に接触媒質10を付着させ、接触媒質10を介して超音波探触子20による検査対象1の非破壊検査を行う。
本実施形態の検査対象1は、ジェットエンジンのファンケースであり、複数の複合材2が積層されて形成されている。複合材2は、繊維強化プラスチック(FRP)から形成され、具体的には、樹脂材に炭素繊維を含浸させてなる炭素繊維強化プラスチック(CFRP)から形成されている。複合材2は、金属材と比べて軽量であり、また金属材に劣らぬ強度を有する。しかしながら、複合材2の層間は樹脂により結合されているため、衝撃が加わると、複合材2の層間に層間剥離Sが形成される場合がある。
検査対象1の表面1aには、ハニカム構造体3が設けられる。ハニカム構造体3は、ファンケースの内側に設けられている。ハニカム構造体3は、検査対象1の表面1aから所定高さで立設する。ハニカム構造体3は、複合材2の機械的強度を確保すると共に、物体の衝突時に緩衝物となる。例えば、バードストライクが発生したとき、バードストライクによって変形したハニカム構造体3の一部を除去し、複合材2の層間剥離Sがないかどうかを非破壊検査する必要がある。なお、図1は、ハニカム構造体3の一部を除去した状態、すなわち、ハニカム構造体3が本来の高さより低い状態(表面1aから数mm〜数cm程度)を示している。
ハニカム構造体3の一部を残す理由の一つは、ハニカム構造体3を完全に除去してしまうと、複合材2の機械的強度が低下してしまうためである。また、もう一つの理由は、ハニカム構造体3を少し残すことで、ハニカム構造体3を切除する際に、複合材2を傷付けないようにすることができるためである。また、もう一つの理由は、非破壊検査にて複合材2の層間剥離Sがないことが確認された後、ハニカム構造体3の切除した部分をポッティング材(樹脂材)で埋めるが、このときポッティング材がハニカム構造体3の複雑な形状によってハニカム構造体3に強固に固着し易くなるためである。
接触媒質10は、検査対象1と超音波探触子20との間を充填する。接触媒質10は、検査対象1の表面1aに対し、ハニカム構造体3の高さよりも所定の距離Dだけ大きい高さ(厚み)で付着させる。超音波探触子20(固体)が、ハニカム構造体3(固体)と接触する、すなわち、固体と固体が接触する状態では、超音波の減衰率が著しく大きくなる。したがって、接触媒質10の高さをハニカム構造体3の高さよりも大きくすることにより、超音波探触子20とハニカム構造体3とが接触することを防ぐ。ハニカム構造体3よりも高い位置にある接触媒質10は、周囲を囲う枠体30によってその形状を保持されている。枠体30は、環状に形成され、検査対象1の検査範囲Xを囲う。検査範囲Xは、平面視で、円形であっても、矩形であってもよく、その他の形状(例えば、楕円、多角形等)であってもよい。なお、粘度が高い接触媒質10を使用した場合、枠体30は省略してもよい。
接触媒質10は、高分子が架橋された高分子ゲルである。ホウ砂等で高分子化合物(PVA(ポリビニルアルコール)等)に架橋することにより、この高分子ゲルの粘性を調整する。この高分子ゲルは、半固体で、手にべとつかない程度の適度な粘性と冷たく湿った感触がある。
高分子化合物としては、例えば、トラガントガム、ローカストビンガム、アルギン酸ソーダ、カラギーナン、グァーガム等の天然多糖類を採用し得る。天然多糖類は、耐酸性、耐塩性、耐薬品性に優れ、毒性がなく、価格も低廉で入手も容易である。
超音波探触子20は、接触媒質10を介して検査対象1の非破壊検査を行う。具体的に、超音波探触子20は、接触媒質10を介して超音波を検査対象1に伝達させ、検査対象1から反射されるエコー信号に基づいて、層間剥離S等の欠陥の有無を検査する。接触媒質10は、音響インピーダンスの不連続性を緩和し、超音波を効率よく検査対象1に伝達させる作用がある。この作用は、高分子ゲルからなる接触媒質10にも備わっていることが実験により明らかになっている。
非破壊試験では、周波数の異なる複数の超音波探触子20を組み合わせて使用してもよい。例えば、検査対象1の表面1aから浅い位置にある層間剥離Sは、周波数の高い(例えば、5〜15MHz)超音波探触子20で検査し、また、検査対象1の表面1aから深い位置にある層間剥離Sは、周波数の低い(例えば、1〜5MHz)超音波探触子20で検査してもよい。すなわち、層間剥離Sが浅い位置にある場合、超音波が層間剥離Sで反射する経路と、表面1aで反射する経路との差が微小になるため、周波数を上げて波長を短くすることで分解能を上げることが好ましい。また、層間剥離Sが深い位置にある場合、層間剥離Sで反射する経路が、表面1aで反射する経路よりも長く、超音波の減衰が課題となるため、周波数を下げて波長を長くすることで透過力を上げることが好ましい。このように、周波数の異なる複数の超音波探触子20を使い分けることにより、ハニカム構造体3側から見て、層間剥離Sの位置(深さ方向)によらず非破壊検査できるようになる。
図2A〜図2Cは、本開示の一実施形態における非破壊検査方法において接触媒質10を検査対象1に付着させる工程を説明するための図である。
先ず、図2Aに示すように、検査対象1の検査範囲Xを囲うように枠体30を設置する。次に、図2Bに示すように、枠体30の内側に、接触媒質10を適量入れる。そして、図2Cに示すように、枠体30の内側に接触媒質押付用治具40を挿入して、枠体30の内側に配置された接触媒質10を検査対象1に押し付ける。
接触媒質押付用治具40は、棒状の取手部41と、取手部41の先端に設けられた押付部42と、を備える。押付部42は、枠体30の内側に挿入可能な大きさを有する。本実施形態の押付部42は、枠体30の内側の空間と略同一の大きさを有する。押付部42は、枠体30の内壁面にガイドされ、押付部42の傾きが防止された状態で接触媒質10を検査対象1に押し付ける。押付部42は、検査対象1の表面1aに対して平行な押付面42aを備える。すなわち、検査対象1の表面1aがフラット面であれば、押付面42aもフラット面となる。なお、本実施形態の検査対象1は、円筒状のファンケースであるが、ファンケースの径は大きいため、検査範囲Xにおける表面1aは殆どフラット面とみなすことができる。しかしながら、表面1aが僅かに湾曲している場合、押付面42aも表面1aの形状に合わせて僅かに湾曲させることが好ましい。
接触媒質押付用治具40による押し付けにより、接触媒質10がハニカム構造体3の隅々まで行き渡り、また、接触媒質10の高さが均一になる。接触媒質押付用治具40によって接触媒質10を検査対象1に押し付けたら、接触媒質押付用治具40を引き上げ、図1に示すように、接触媒質10に超音波探触子20を接触させて検査対象1の非破壊検査を行う。なお、接触媒質押付用治具40を引き上げる際に、接触媒質押付用治具40を接触媒質10から容易に剥離するため、押付面42aにフッ素樹脂コーティング等を施していてもよい。
図3Aおよび図3Bは、本開示の一実施形態における非破壊検査方法において接触媒質10を検査対象1から剥離する工程を説明するための図である。
非破壊検査が終わったら、図3Aに示すように、接触媒質剥離用治具50を、接触媒質10と接触する枠体30の内壁面に沿って差し込む。接触媒質剥離用治具50は、例えば、先端が屈曲した細い棒状のものであればよい。次に、図3Bに示すように、枠体30の内壁面に沿って差し込んだ接触媒質剥離用治具50を引き上げることで、ハニカム構造体3から容易に接触媒質10を剥離することができる。
このように、本実施形態では、接触媒質10として高分子ゲルを用い、超音波探触子20による非破壊検査を行う前に、接触媒質10を検査対象1に押し付ける。これにより、高分子ゲルから成る接触媒質10を、検査対象1の複雑な形状に合わせて変形させ、隙間の隅々まで行き渡らせることができ、接触媒質10の充填性を確保することができる。高分子ゲルは、検査対象1の形状に応じて柔軟に変形できるため、接触媒質10の充填時の作業効率が向上する。また、接触媒質10を押し付けることによって接触媒質10の厚みを均等にし、超音波探触子20による探傷検査の性能を向上させることができる。また、高分子ゲルは、所定の粘性を有し、対象物に貼り付くことができるため、水や油類等の他の接触媒質と比べて垂れ落ち等で周囲を汚染することがなく、また、半固体であるため、取り除きも容易であり、再利用も可能である。
本実施形態の非破壊検査方法は、検査対象1に接触媒質10を付着させ、接触媒質10を介して超音波探触子20による検査対象1の非破壊検査を行う。本実施形態の非破壊検査方法では、接触媒質10として、高分子が架橋された高分子ゲルを用い、接触媒質10を検査対象1に付着させた後、非破壊検査を行う前に、接触媒質10を検査対象1に押し付ける。上記手法を採用することによって、検査対象1が複雑な形状を有していても、その場(オンウィング)で簡単に検査対象1を検査することができる。
なお、接触媒質押付用治具は、以下に示す構成を有していても良い。
(接触媒質押付用治具)
図4は、本開示の他の実施形態に係る接触媒質押付用治具40Aの構成図である。
図4に示す接触媒質押付用治具40Aは、押付面42aと検査対象1の表面1aとの距離を一定に保つスペーサー43を備える。スペーサー43は、押付部42に支持されている。スペーサー43は、棒状に形成され、押付面42aから突出して設けられている。スペーサー43は、ハニカム構造体3よりも長く形成されている。スペーサー43は、接触媒質押付用治具40Aの押し付け時の安定性を考慮して、3点以上設けることが好ましい。接触媒質押付用治具40Aによれば、スペーサー43の先端が表面1aに接触することで、押付部42がハニカム構造体3に接触することが規制されるため、接触媒質10の厚みDを確実に確保することができる。これにより、接触媒質10を検査対象1に押し付ける作業効率が向上する。
図5は、本開示の他の実施形態に係る接触媒質押付用治具40Bの構成図である。
図5に示す接触媒質押付用治具40Bは、検査対象1の検査範囲Xを囲う枠部44を備える。押付面42aの反対側の裏面42bに、第2の接触媒質60を介して超音波探触子20が配置される。枠部44は、押付部42と一体に形成されている。枠部44は、環状に形成され、押付面42aの外縁部から突出して設けられている。枠部44は、ハニカム構造体3と接触することで、スペーサー43としても機能する。超音波探触子20は、中空の接触媒質押付用治具40Bの内部に設置されている。押付面42aの反対側の裏面42bには、第2の接触媒質60が塗布されている。第2の接触媒質60は、上述した高分子ゲルであってもよいし、グリセリン等の広く使用されている通常の接触媒質を使用してもよい。接触媒質押付用治具40Bによれば、接触媒質10を押し付ける際、図2A〜図2Cに示すように枠体30を別途設置する必要がない。これにより、接触媒質10を検査対象1に押し付ける作業効率が向上する。また、この構成によれば、接触媒質押付用治具40Bを引き上げることなく、内部に設置した超音波探触子20による非破壊検査を行うことができ、非破壊検査の作業効率が向上する。
図6Aおよび図6Bは、本開示の他の実施形態に係る接触媒質押付用治具40Cの構成図である。
図6Aおよび図6Bに示す接触媒質押付用治具40Cは、枠部44の内面44Aと外面44Bとを連通させる連通部44aを備える。枠部44は、図6Bに示すように、押付面42aの外側に円環状に形成されており、連通部44aは、枠部44の内面44Aから外面44Bまで直線的に形成された溝である。なお、連通部44aは、溝形状でなく、穴形状であってもよい。図6Aに示すように、接触媒質押付用治具40Cに押し付けられた接触媒質10の一部が、連通部44aを通って外面44B側へと入り込む。これにより、押し付けの際に余剰分の接触媒質10が、予想外の場所から漏れ出すことが防止され、接触媒質10を検査対象1に押し付ける作業効率が向上する。なお、連通部44aは複数形成してもよいが、検査範囲Xに空気等が入り易くなるため、連通部44aの数はなるべく少ない方が好ましい。
図7Aおよび図7Bは、本開示の他の実施形態に係る接触媒質押付用治具40Dの構成図である。
図7Aおよび図7Bに示す接触媒質押付用治具40Dは、接触媒質10を把持する爪部45を備える。
爪部45は、図7Aに示すように、枠部44の先端から内向きに突出して形成される。爪部45は、環状に形成されてもよいし、突起状に周方向において間隔をあけて複数形成されていてもよい。これにより、図7Bに示すように、接触媒質10を接触媒質押付用治具40Dと一体で、検査対象1から剥離させることができるため、接触媒質10を検査対象1から剥離させる作業効率が向上する。
以上、図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本開示の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
図8は、本開示の他の実施形態に係る非破壊検査方法において検査対象1に付着した接触媒質10を示す平面図である。
図8に示すように、接触媒質10は、蓄光材料11を含有していてもよい。蓄光材料11としては、硫化亜鉛(ZnS系)やアルミン酸ストロンチウム(SrAl2O4系)等を使用することができる。ファンケースの内側は、光が届き難く、暗視野での作業となるため、接触媒質10に蓄光材料11を含有させることで、作業者が接触媒質10を視認し易くなる。これにより、接触媒質10の充填性の確認や、接触媒質10の剥離の際の取り残しの確認が容易になる。
図9は、本開示の他の実施形態に係る非破壊検査方法において使用する接触媒質10Aの構成図である。
図9に示すように、接触媒質10Aは、ハニカム構造体3に合致する形状に成形されている。すなわち、接触媒質10Aは、ハニカム構造体3の空間に挿入される突出部10aを複数備える。突出部10aは、ハニカム構造体3の空間の深さよりも長く形成されており、接触媒質10Aを検査対象1にはめ込んで押圧すると、突出部10aが長軸方向に縮んで表面1aに密着すると共に、突出部10aが太くなって、ハニカム構造体3の隙間を充填する。このように、検査対象1の形状が予め決まっている場合は、検査対象1の形状に成形された接触媒質10Aを使用することで、接触媒質10の充填及び剥離を効率よく行える。また、成形された接触媒質10Aであれば、枠体30の使用も不要となる。
また、上述した各実施形態の手法及び構成は、適宜組み合わせて使用することができる。
本開示によれば、検査対象が複雑な形状を有していても、その場で簡単に非破壊検査をすることが可能となる。
1 検査対象
1a 表面
2 複合材
3 ハニカム構造体
10 接触媒質
10A 接触媒質
11 蓄光材料
20 超音波探触子
30 枠体
40 接触媒質押付用治具
40A 接触媒質押付用治具
40B 接触媒質押付用治具
40C 接触媒質押付用治具
40D 接触媒質押付用治具
42a 押付面
42b 裏面
43 スペーサー
44 枠部
44a 連通部
44A 内面
44B 外面
60 第2の接触媒質
X 検査範囲

Claims (9)

  1. 検査対象に接触媒質を付着させ、前記接触媒質を介して超音波探触子による前記検査対象の非破壊検査を行う非破壊検査方法であって、
    前記接触媒質として、高分子が架橋された高分子ゲルを用い、
    前記接触媒質を前記検査対象に付着させた後、前記非破壊検査を行う前に、前記接触媒質を前記検査対象に押し付ける非破壊検査方法。
  2. 前記検査対象の検査範囲を囲うように枠体を設置し、
    前記枠体の内側に接触媒質押付用治具を挿入して、前記枠体の内側に配置された前記接触媒質を前記検査対象に押し付ける請求項1に記載の非破壊検査方法。
  3. 前記検査対象は、表面にハニカム構造体を備える請求項1または2に記載の非破壊検査方法。
  4. 前記接触媒質は、蓄光材料を含有している請求項1〜3のいずれか一項に記載の非破壊検査方法。
  5. 検査対象に接触媒質を押し付ける接触媒質押付用治具であって、
    前記検査対象の表面に対して平行な押付面を備える接触媒質押付用治具。
  6. 前記押付面と前記検査対象の表面との距離を一定に保つスペーサーを備える請求項5に記載の接触媒質押付用治具。
  7. 前記検査対象の検査範囲を囲う枠部を備える請求項5または6に記載の接触媒質押付用治具。
  8. 前記枠部の内側には、前記押付面が形成されており、
    前記枠部の内面と外面とを連通させる連通部を備える請求項7に記載の接触媒質押付用治具。
  9. 前記押付面の反対側の裏面に、第2の接触媒質を介して配置された超音波探触子を備える請求項5〜8のいずれか一項に記載の接触媒質押付用治具。
JP2018508357A 2016-03-31 2016-10-04 非破壊検査方法及び接触媒質押付用治具 Pending JPWO2017168795A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016073187 2016-03-31
JP2016073187 2016-03-31
PCT/JP2016/079458 WO2017168795A1 (ja) 2016-03-31 2016-10-04 非破壊検査方法及び接触媒質押付用治具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2017168795A1 true JPWO2017168795A1 (ja) 2018-08-02

Family

ID=59963811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018508357A Pending JPWO2017168795A1 (ja) 2016-03-31 2016-10-04 非破壊検査方法及び接触媒質押付用治具

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20180292360A1 (ja)
EP (1) EP3376219A4 (ja)
JP (1) JPWO2017168795A1 (ja)
WO (1) WO2017168795A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109828030B (zh) * 2019-03-28 2021-07-27 烟台中凯检测科技有限公司 一种基于声场特征的反射体形貌提取系统和提取方法
KR102672202B1 (ko) * 2022-12-05 2024-06-05 한전케이피에스 주식회사 비파괴 검사장치

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01112104A (ja) * 1987-07-21 1989-04-28 Kawasaki Steel Corp 超音波伝播時間測定方法および超音波探触子
US5804731A (en) * 1996-11-25 1998-09-08 Speno International Sa Ultrasonic device for measuring the internal defects of a rail
JP2005064919A (ja) * 2003-08-13 2005-03-10 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 高温用超音波探触子
JP2005241337A (ja) * 2004-02-25 2005-09-08 Fuji Heavy Ind Ltd 超音波非破壊検査装置の超音波センサヘッド
JP2006138818A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Japan Aerospace Exploration Agency 超音波試験方法及びこれに用いる超音波試験装置
JP2011017542A (ja) * 2009-07-07 2011-01-27 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 超音波検査用装置
JP2015108523A (ja) * 2013-12-03 2015-06-11 株式会社東芝 タービン翼の検査装置及びその検査方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3826127A (en) * 1972-10-04 1974-07-30 Rockwell International Corp Composition for ultrasonic inspection of objects and method for employing same
US8336384B2 (en) * 2006-02-02 2012-12-25 The Boeing Company Ultrasonic probe
WO2014036170A1 (en) * 2012-08-29 2014-03-06 Thync, Inc. Systems and devices for coupling ultrasound energy to a body

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01112104A (ja) * 1987-07-21 1989-04-28 Kawasaki Steel Corp 超音波伝播時間測定方法および超音波探触子
US5804731A (en) * 1996-11-25 1998-09-08 Speno International Sa Ultrasonic device for measuring the internal defects of a rail
JP2005064919A (ja) * 2003-08-13 2005-03-10 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 高温用超音波探触子
JP2005241337A (ja) * 2004-02-25 2005-09-08 Fuji Heavy Ind Ltd 超音波非破壊検査装置の超音波センサヘッド
JP2006138818A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Japan Aerospace Exploration Agency 超音波試験方法及びこれに用いる超音波試験装置
JP2011017542A (ja) * 2009-07-07 2011-01-27 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 超音波検査用装置
JP2015108523A (ja) * 2013-12-03 2015-06-11 株式会社東芝 タービン翼の検査装置及びその検査方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP3376219A1 (en) 2018-09-19
WO2017168795A1 (ja) 2017-10-05
US20180292360A1 (en) 2018-10-11
EP3376219A4 (en) 2019-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2374294T3 (es) Procedimiento y dispositivo para la determinación de defectos en una pala de turbina por medio de una red ultrasónica en fase.
JP6450158B2 (ja) 修理材における加工位置を特定する方法および修理方法
Raišutis et al. The review of non-destructive testing techniques suitable for inspection of the wind turbine blades
Raišutis et al. Ultrasonic NDT of wind turbine blades using guided waves
Jasinien et al. NDT of wind turbine blades using adapted ultrasonic and radiographic techniques
US9027404B2 (en) Ultrasonic non-destructive evaluation methods for friction-welded blisks
JP4869079B2 (ja) 超音波探傷方法と超音波探傷装置
WO2017168795A1 (ja) 非破壊検査方法及び接触媒質押付用治具
EP1834171B1 (fr) Systeme de detection, de quantification et/ou de localisation d'eau dans des structures sandwich d'aeronef et procedes de mise en oeuvre de ce systeme
US20200057002A1 (en) Apparatus and method for non-destructive in situ testing of windmill blades using penetrating dye
JP2012002586A (ja) 超音波探触子および超音波探傷方法
US11630084B2 (en) System and method for real-time visualization of defects in a material
ES2750800T3 (es) Procedimiento y dispositivo para la medición de banda ancha con transductores de ultrasonidos aéreos de elementos múltiples
CN106645416B (zh) 一种薄壁cfrp管件内部质量超声相控阵在线测试方法
CN110199194B (zh) 使用超声波来检测部件的多元件方法及装置
CN1886095A (zh) 使用窄探针的经食管的超声波
EP3078963A1 (en) System for non-destructive inspection of structural components
CA2634855A1 (en) Acoustic waveguide plate with nonsolid cores
WO2005057205A1 (en) Ultrasound probe with deformable elastomeric coupling element
JP6300618B2 (ja) 音響整合体、プローブアタッチメント、超音波プローブ及び超音波診断装置
US11860131B2 (en) System and method for portable ultrasonic testing
EP2811289A1 (en) Thermographic inspection system for composite wind turbine blade
US20230251228A1 (en) System and method for real-time visualization of defects in a material
US9116097B2 (en) Part fixture for nondestructive inspection
CN110095532A (zh) 超声换能器以及超声换能器的制备方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190416

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191105