JPWO2017168708A1 - 関節用超音波処置システム - Google Patents

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Abstract

関節用超音波処置システムは、所定の周波数の超音波振動を発生させる超音波振動子と、前記超音波振動により骨または軟骨を処置するための処置部と、前記処置部の前記超音波振動の周波数を測定する周波数測定部と、所定の時間での前記周波数測定部が測定する周波数の変化を表す傾きを算出する算出部と、前記傾きの絶対値が所定の傾きの絶対値以上に変化したかどうかを判断するコントローラと、を有する。

Description

この発明は、関節用超音波処置システムに関する。
近年、超音波処置具を関節の処置に用いることが検討されている。関節は、主として、軟骨と、皮質骨及び海綿骨から成る骨で構成されている。超音波処置具として、例えば特開2003−116870号公報に開示されているように、軟骨や骨を切削することができる超音波処置具が知られている。
関節の処置では、術者は、軟骨のみの切削を目的とすることがある。
しかしながら、軟骨下骨を切削することなく軟骨のみを切削することを術者の手技に頼ることは難しい。そのため、術者は、軟骨の切削を終了した後に、意図せずに、処置対象ではない骨(軟骨下骨)を切削してしまうおそれがある。
この発明は、軟骨もしくは骨の何れを処置しているのかを検出することができる関節用超音波処置システムを提供することを目的とする。
この発明の一態様に係る関節用超音波処置システムは、所定の周波数の超音波振動を発生させる超音波振動子と、前記超音波振動により骨または軟骨を処置するための処置部と、前記処置部の前記超音波振動の周波数を測定する周波数測定部と、所定の時間での前記周波数測定部が測定する周波数の変化を表す傾きを算出する算出部と、前記傾きの絶対値が所定の傾きの絶対値以上に変化したかどうかを判断するコントローラと、を有する。
図1は、第1の実施形態に係る関節用超音波処置システムのブロック図である。 図2は、第1の実施形態に係る環境温度に対するプローブの共振周波数のグラフである。 図3は、第1の実施形態に係る時間に対するプローブ温度のグラフである。 図4は、第1の実施形態に係る時間に対する共振周波数のグラフである。 図5は、第1の実施形態に係る時間に対する出力電圧のグラフである。 図6は、第1の実施形態に係る処置中の組織を検出するための処理を示すフローチャートである。 図7は、第1の実施形態に係る時間に対する出力電圧のグラフである。 図8は、第2の実施形態に係る処置中の組織を検出するためのフローチャートである。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながらこの発明を実施するための第1の実施形態に係る関節用超音波処置システム(以下、処置システムという)について説明する。
図1は、一例となる処置システム100のブロック図である。
処置システム100は、関節用超音波処置具(以下、処置具という)1、超音波電源装置2、スピーカ3及びディスプレイ4を有する。
処置具1は、プローブ11及びハンドピース12を有する。
プローブ11は、超音波振動を伝達する。プローブ11はチタン合金材等の良振動伝達性を有する素材でロッド状に形成されている。プローブ11は、略一方向に延在する。プローブ11は、その先端に処置部111を有する。処置部111は、超音波振動により、関節における処置対象となる軟骨および/または骨を処置する。処置部111の超音波振動の周波数は、プローブ11の共振周波数に対応している。また、処置部111の超音波振動の周波数は、後述する超音波電源装置2から振動子121へ出力する電流(以下、出力電流という)及び電圧(以下、出力電圧という)の周波数に対応する。処置部111は、軟骨の処置および/または骨の処置に適した任意の形状で構成されていてもよい。なお、処置は、溶解および切削を含むものである。
ここで、軟骨と骨の違いについて簡単に説明する。軟骨と骨とは成分が相違している。軟骨はコラーゲンの含有量が多く、例えば60℃から70℃程度で溶融することがわかっている。他方、骨は例えばカルシウムやリン酸等の石灰成分の含有量が多いため、軟骨よりも硬い。また、骨は、融点が数100℃を超えるとされている。なお、軟骨は、軟組織ということもある。骨は、硬組織ということもある。以下で用いられる骨という用語は、皮質骨及び海綿骨のうちの少なくとも何れか一方を指すものとする。また、皮質骨を例とした説明は、骨に対しても適用される。
ハンドピース12は、術者の持ち手として構成されている。ハンドピース12は、振動子(超音波振動子)121を有する。振動子121は、プローブ11に接続されている。
振動子121は、所定の周波数の超音波振動を発生させ、超音波振動をプローブ11に伝達する。
超音波電源装置2は、振動子121に対して、出力電流及び出力電圧を供給する。超音波電源装置2は、振動子121に対する出力電流及び出力電圧のON/OFFによって、処置具1の動作のON/OFFを制御する。
超音波電源装置2は、コントローラ21、第1メモリ22、アンプ回路23、電流検知回路24、電圧検知回路25及び演算回路26を有する。
コントローラ21は、超音波電源装置2の各部を制御する。コントローラ21は、振動子121に供給するための基準となる出力電流及び出力電圧を生成する。コントローラ21は、基準となる出力電流及び出力電圧をアンプ回路23に供給する。
第1メモリ(記憶部)22は、各種情報を記憶する。一例として、第1メモリ22は、後述するように、骨を処置する際の周波数の時間変化を表す傾きの絶対値となる閾値Aを記憶する。
アンプ回路23は、出力電流及び出力電圧を増幅する。アンプ回路23は、出力電流及び出力電圧を振動子121に供給する。
電流検知回路24は、アンプ回路23と振動子121との間に配置されている。電流検知回路24は、アンプ回路23が振動子121に供給する出力電流の値(以下、出力電流値という)を検知する。電流検知回路24は、演算回路26に出力電流値を送信する。
電圧検知回路25は、アンプ回路23と振動子121との間に配置されている。電圧検知回路25は、アンプ回路23が振動子121に供給する出力電圧の値(以下、出力電圧値という)を検知する。電圧検知回路25は、演算回路26に出力電圧値を送信する。
演算回路26は、演算器261、第2メモリ262及び比較器263を有する。
演算器261は、処置部111の超音波振動の周波数を測定する。演算器261は、周波数測定部ということもある。演算器261による測定例については後述する。
第2メモリ(記憶部)262は、演算器261が測定した周波数の値を一時的に記憶する。
比較器263は、所定の時間での演算器261が測定する、処置部111の超音波振動の周波数の変化を表す傾きを算出する。比較器263は、算出部ということもある。比較器263による算出例については後述する。
スピーカ3は、コントローラ21からの報知指示に基づいて警告メッセージを音声で出力する。
ディスプレイ4は、コントローラ21からの報知指示に基づいて警告メッセージを画面に表示する。
次に、コントローラ21による出力電流及び出力電圧の周波数の調整について説明する。
コントローラ21は、演算器261から出力電流値及び出力電圧値を受信する。コントローラ21は、出力電圧値、出力電流値及び出力電圧−出力電流間の位相差に基づいてインピーダンスを検出する。なお、インピーダンスは、処置具1自体のインピーダンスと、処置部111が接している組織に起因するインピーダンスを合わせた値である。コントローラ21は、出力電圧値、出力電流値及びインピーダンスを参照して、プローブ11の共振周波数を検知する。コントローラ21は、検知した共振周波数を出力電流及び出力電圧の周波数とするように調整する。
次に、皮質骨を処置する際の共振周波数の時間変化を表す傾きGbについて説明する。
傾きGbは、以下で説明するように、図2に示すグラフ及び図3に示すグラフから求めることができる図4に示すグラフから導くことができる。
図2は、一例となる環境温度に対するプローブの共振周波数のグラフである。図2は、任意の第1のプローブ及び第2のプローブそれぞれについてのグラフを示している。図2によれば、環境温度が高くなるにつれ、プローブ11の共振周波数は略線形的に下がることが分かる。ここでは、プローブの共振周波数をF[kHz]とし、環境温度をT1[℃]とする。そうすると、F[kHz]はT1[℃]の関数として、F=f(T1)で表すことができる。
図3は、一例となる時間に対するプローブ温度のグラフである。図3は、処置を行ったときの、軟骨及び皮質骨それぞれについての複数の測定結果(時間に対するプローブ11の温度)の平均を示している。図3中のnは、測定回数を示している。図3によれば、軟骨及び皮質骨の何れの場合であっても、プローブ温度は、時間経過に従って上昇していることが分かる。さらに、軟骨と皮質骨とでは、所定時間当たりのプローブ温度の変化(上昇率)が異なることも分かる。具体的には、皮質骨を処置する際のプローブ温度の上昇率は、軟骨を処置する際のプローブ温度の上昇率よりも大きいことが分かる。ここでは、プローブ温度をT2[℃]とし、時間をt[秒]とする。そうすると、T2[℃]はt[秒]の関数として、T2=g(t)で表すことができる。
図4は、一例となる、軟骨に対して処置を行ったときの、時間に対する共振周波数のグラフである。
図4に示すグラフは、図2に示すグラフの環境温度と、図3に示すグラフのプローブ温度とを対応付けることで導くことができる。図2に示す関数F=f(T1)におけるT1に図3に示す関数T2=g(t)におけるT2を対応付けることで、時間[秒]に対するプローブの共振周波数[kHz]の関数として、F=f(g(t))が導かれる。図4によれば、皮質骨を処置する際の共振周波数は、軟骨を処置する際の共振周波数よりも低いことが分かる。また、皮質骨を処置する際の共振周波数の時間変化及び軟骨を処置する際の共振周波数の時間変化は、図3を微分することで各温度下において直線とみなすことができる。皮質骨を処置する際の共振周波数の時間変化を表す傾きGbの絶対値は、軟骨を処置する際の共振周波数の時間変化を表す傾きGcの絶対値よりも大きいことが分かる。
次に、電圧検知回路25が検知する出力電圧の波形について説明する。
図5は、一例となる時間に対する出力電圧のグラフである。出力電圧は正弦波である。上述のように、出力電圧の周波数は、コントローラ21によりプローブ11の共振周波数に調整されている。そのため、骨を処置する際の出力電圧の周波数は、軟骨を処置する際の出力電圧の周波数よりも低い(図4参照)。なお、電流検知回路24が検知する出力電流の波形は、図5に示す出力電流の波形と同様である。
次に、出力電圧の周波数に基づく処置中の組織の検出について説明する。
図6は、一例となる処置中の組織を検出するため処理を示すフローチャートである。
演算器261は、電圧検知回路25が検知した出力電圧をモニタする(ステップS101)。ステップS101では、演算器261は、図7に示すように、FPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて出力電圧が0となる時間t、t、…、tを取得する。
演算器261は、出力電圧の周波数を算出する(ステップS102)。ステップS102では、演算器261は、F=1/2(ti+1−t)に基づいて出力電圧の周波数を算出する。ここで、i=1、2、…、Nである。なお、上述のように出力電圧の周波数は処置部111の超音波振動の周波数に相当するので、演算器261は、処置部111の超音波振動の周波数を算出するともいえる。
演算器261は、ステップS102で算出した出力電圧の周波数Fの値を第2メモリ262に格納する(ステップS103)。また、演算器261は、ステップS102で算出した出力電圧の周波数Fの値を比較器263に送信する。
比較器263は、演算器261が算出した周波数Fi+1及び第2メモリ262が記憶している周波数Fを用いて、周波数変動|Fi+1−F|を算出する(ステップS104)。比較器263による処置部111の超音波振動の周波数の変化(周波数変動)は、処置部111の超音波振動の周波数の変化を表す傾きに相当する。比較器263は、周波数変動の値をコントローラ21に送信する。
コントローラ21は、処置部111の超音波振動の周波数の変化を表す傾きの絶対値が所定の傾きの絶対値以上に変化したかどうかを判断する(ステップS105)。ステップS105では、コントローラ21は、処置部111の超音波振動の周波数の変化を表す傾きの絶対値に相当する周波数変動と閾値Aとを比較し、周波数変動の値が閾値A以上か否かを判断する(ステップS105)。閾値Aは、例えば0.07〜0.13[kHz/s]の範囲で設定される。閾値Aにおける0.07とは、軟骨切削時の傾きのとりうる範囲のうち最も傾きの絶対値が小さいものであり、0.13とは、骨切削時の傾きのとりうる範囲のうち最も傾きの絶対値が大きいものである。すなわち、0.07よりも絶対値が大きい傾きの場合は、軟骨切削から外れていると考えられ、0.13よりも大きくなった時点で確実に骨を切削していると判断できる。そのため、0.07から0.13の間の値を閾値とすることで、閾値は、軟骨切削が終わり、骨の切削が始まったと考えるには妥当な値と考えられる。なお、軟骨や骨の切削時に傾きのとりうる範囲が生じる理由は、図4に記載のグラフ(関数)を算出する際に例えば、図2のグラフのプローブの種類による値の違いにより生じることや、図3のプローブ温度の上昇率を算出する際に生じること等が考えられるためである。なお、この範囲の値は、一定の押し付け力量が3Nで一定の場合であるが、押し付け力量の変化に応じて、閾値を変動させてもよい。周波数変動の値が閾値A以上である場合、処置部111は骨を処置しているといえる。周波数変動の値が閾値A未満である場合、処置部111は軟骨を処置しているといえる。
周波数変動の値が閾値A以上でない場合(ステップS105、No)、処理はステップS105からステップS102に遷移する。周波数変動の値が閾値A以上である場合(ステップS105、Yes)、コントローラ21は、周波数変動の値が閾値A以上となる回数をカウントする(ステップS106)。ステップS106では、コントローラ21は、周波数変動の値が閾値A以上となる回数がB回以上か否かを判断する。ここで、Bは、1以上の整数である。Bが2以上に設定されていれば、コントローラ21は、少なくとも2回は上述のステップS105を処理する。そのため、処置部111が処置している組織の判別精度は向上する。
周波数変動の値が閾値A以上となる回数がB回未満である場合、処理は、ステップS106からステップS102に遷移する。
周波数変動の値が閾値A以上となる回数がB回以上である場合、コントローラ21は、警告信号を発生させる(ステップS107)。ステップS107では、コントローラ21は、警告信号として、振動子121による超音波振動の停止指示、及び、報知指示のうちの少なくとも何れか一方を出力する。
超音波電源装置2は、コントローラ21が発生させる警告信号の内容に応じて処理する(ステップS108)。一例として、アンプ回路23は、コントローラ21からの停止指示に基づいて、振動子121への出力電流及び出力電圧の供給を停止する。なお、アンプ回路23は、振動子121への出力電流及び出力電圧の供給の停止に代えて、出力電流及び出力電圧を弱めるようにしてもよい。別の例として、スピーカ3は、コントローラ21からの報知指示に基づいて警告メッセージを音声で出力する。警告メッセージは、処置部111が骨に達していることを術者に伝える内容であればよい。同様に、ディスプレイ4は、コントローラ21からの報知指示に基づいて警告メッセージを画面で出力する。
第1の実施形態によれば、関節用超音波処置システム100は、軟骨もしくは骨の何れを処置しているのかを検出することができる。そのため、関節用超音波処置システム100は、軟骨のみの切削を目的とする関節の処置において、術者が軟骨の切削を終了した後に意図せずに骨の切削を進めることを最小限にとどめることができる。
次に、第1の実施形態のいくつかの変形例について説明する。
第1の変形例について説明する。処置システム100は、出力電圧の周波数に代えて、出力電流の周波数に基づいて処置中の組織を検出してもよい。上述のステップS101において、演算器261は、電流検知回路24が検知した出力電流をモニタする。上述のステップS102において、演算器261は、出力電圧の周波数の算出と同様に、出力電流の周波数を算出する。
第2の変形例について説明する。処置システム100は、出力電圧の周波数に代えて、出力電力の周波数に基づいて処置中の組織を検出してもよい。上述のステップS101において、演算器261は、電流検知回路24が検知した出力電流と電圧検知回路25が検知した出力電圧の積である出力電力をモニタする。上述のステップS102において、演算器261は、出力電圧の周波数の算出と同様に、出力電力の周波数を算出する。
第3の変形例について説明する。第1メモリ22は、閾値Aのデータに加えて、軟骨を処置する際の共振周波数の時間変化を表す傾きの絶対値となる閾値Bのデータを記憶していてもよい。この例では、上述のステップS105において、コントローラ21は、周波数変動が閾値Aあるいは閾値Bの何れに近いのかを判断する。周波数変動が閾値Aに近い場合、処置部111は骨を処置しているといえる。周波数変動が閾値Aに近い場合、上述のステップS106において、コントローラ21は、周波数変動が閾値Aに近いと判断された回数をカウントする。周波数変動が閾値Bに近い場合、処置部111は軟骨を処置しているといえる。周波数変動が閾値Bに近い場合、処理は上述のステップS105から上述のステップS102に遷移する。
第3の変形例によれば、関節用超音波処置システム100は、押し付け力量に関係なく、軟骨もしくは骨の何れを処置しているのかを精度よく検出することができる。
第4の変形例について説明する。上述のステップS105において、コントローラ21は、周波数変動が急激に変化したか否かを判断するようにしてもよい。ステップS105では、例えば、コントローラ21は、処置部111の超音波振動の周波数の変化を表す傾きの絶対値が所定の傾きの絶対値以上に変化したかどうかを判断する。このとき、所定の傾きの絶対値は、処置部111の超音波振動の周波数の変化を表す傾きの絶対値の30%増加した値である。周波数変動が急激に変化していない場合、処理は上述のステップS105から上述のステップS102に遷移する。周波数変動が急激に変化した場合、コントローラ21は、上述のステップS106を省略し、上述のステップS107を処理する。なお、この例では、第1メモリ22は、閾値Aのデータを記憶していなくてもよい。
第4の変形例によれば、関節用超音波処置システム100は、押し付け力量に関係なく、軟骨もしくは骨の何れを処置しているのかを精度よく検出することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。ここでは、主として第1の実施形態と異なる部分について説明する。
第2の実施形態は、出力電圧の周波数に応じて、軟骨もしくは骨の何れを処置しているのかを検出する態様である。
第2の実施形態に係る処置システム100は、図1における演算回路26内の第2メモリ262及び比較器263を省略することができる。ここでは、処置システム100は、図4及び図5に示す軟骨処置と骨処置との周波数の差を用いて、組織の検出を行う。上述したように、骨を処置する際の出力電圧の周波数は、軟骨を処置する際の出力電圧の周波数よりも低い。第1メモリ22は、閾値Aのデータに代えて、周波数の閾値(x値)のデータを記憶する。
次に、出力電圧の周波数に基づく処置中の組織の検出について説明する。
図8は、一例となる処置中の組織を検出するため処理を示すフローチャートである。
コントローラ21は、定格(設定)出力(α値)を発生させる(ステップS201)。α値は、第1の実施形態で説明した基準となる出力電流及び出力電圧に相当する。
演算器261は、出力電圧の周波数を検知する(ステップS202)。ステップ202では、演算器261は、電圧検知回路25が検知した出力電圧に基づいて、上述のステップS102と同様に、出力電圧の周波数を算出する。演算器261は、出力電圧の周波数の値をコントローラ21に送信する。
コントローラ21は、出力電圧の周波数の値が第1メモリ22に記憶されている閾値(x値)以下か否かを判断する(ステップS203)。出力電圧の周波数の値が閾値(x値)以下ではない場合、処置部111は軟骨を処置しているといえる。出力電圧の周波数の値が閾値(x値)以下である場合、処置部111は骨を処置しているといえる。
出力電圧の周波数の値が閾値(x値)以下ではない場合(ステップS203、No)、処理はステップS203からステップS201に遷移する。
出力電圧の周波数の値が閾値(x値)以下である場合(ステップS203、Yes)、コントローラ21は、上述のステップS107と同様に、警告信号を発生させる(ステップS204)。次に、超音波電源装置2は、上述のステップS108と同様に、コントローラ21が発生させる警告信号の内容に応じて処理する(ステップS205)。
第2の実施形態によれば、関節用超音波処置システム100は、第1の実施形態で説明した効果と同様の効果を得ることができる。
次に、第2の実施形態の変形例について説明する。処置システム100は、出力電圧の周波数に代えて、出力電流の周波数あるいは出力電力の周波数に基づいて処置中の組織を検出してもよい。この場合、上述のステップS202において、演算器261は、第1の実施形態で説明したように、出力電流の周波数あるいは出力電力の周波数を算出すればよい。
これまで、いくつかの実施形態について図面を参照しながら具体的に説明したが、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。

Claims (5)

  1. 関節用超音波処置システムにおいて、
    所定の周波数の超音波振動を発生させる超音波振動子と、
    前記超音波振動により骨または軟骨を処置するための処置部と、
    前記処置部の前記超音波振動の周波数を測定する周波数測定部と、
    所定の時間での前記周波数測定部が測定する周波数の変化を表す傾きを算出する算出部と、
    前記傾きの絶対値が所定の傾きの絶対値以上に変化したかどうかを判断するコントローラと、
    を有する関節用超音波処置システム。
  2. 前記所定の傾きの絶対値は、前記傾きの絶対値の30%増加した値である、請求項1記載の関節用超音波処置システム。
  3. 前記骨を処置する際の周波数の時間変化を表す傾きの絶対値となる閾値Aを記憶する記憶部と、を有し、
    前記コントローラは、前記傾きの絶対値と前記閾値Aとを比較する、
    請求項1記載の関節用超音波処置システム。
  4. 前記傾きの絶対値が前記閾値A以上である場合、前記コントローラは、前記超音波振動子による前記超音波振動の停止指示、及び、報知指示のうちの少なくとも何れか一方を出力する、請求項3に記載の関節用超音波処置システム。
  5. 前記閾値Aは、0.07〜0.13[kHz/s]の範囲で設定される、請求項1に記載の関節用超音波処置システム。
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