JPWO2017146060A1 - 画像処理装置、撮像装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、撮像装置及び画像処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2017146060A1
JPWO2017146060A1 JP2018501710A JP2018501710A JPWO2017146060A1 JP WO2017146060 A1 JPWO2017146060 A1 JP WO2017146060A1 JP 2018501710 A JP2018501710 A JP 2018501710A JP 2018501710 A JP2018501710 A JP 2018501710A JP WO2017146060 A1 JPWO2017146060 A1 JP WO2017146060A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
transfer function
image
modulation transfer
image processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018501710A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6426323B2 (ja
Inventor
林 健吉
健吉 林
洋介 成瀬
洋介 成瀬
慶延 岸根
慶延 岸根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Publication of JPWO2017146060A1 publication Critical patent/JPWO2017146060A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6426323B2 publication Critical patent/JP6426323B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • G06T5/73
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/20Image enhancement or restoration by the use of local operators
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/409Edge or detail enhancement; Noise or error suppression
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • H04N23/81Camera processing pipelines; Components thereof for suppressing or minimising disturbance in the image signal generation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/61Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise the noise originating only from the lens unit, e.g. flare, shading, vignetting or "cos4"
    • H04N25/615Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise the noise originating only from the lens unit, e.g. flare, shading, vignetting or "cos4" involving a transfer function modelling the optical system, e.g. optical transfer function [OTF], phase transfer function [PhTF] or modulation transfer function [MTF]
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20004Adaptive image processing
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20004Adaptive image processing
    • G06T2207/20008Globally adaptive

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

所望の画質の撮像画像を取得することができる画像処理装置、撮像装置及び画像処理方法を提供する。画像処理装置として機能する画像処理部(35)は、レンズ(16)を含むレンズユニット(12)及び撮像素子(26)を有する撮像部を用いた被写体の撮像により撮像素子(26)から取得される画像データに対し、レンズユニット(12)の点拡がり関数に基づく復元フィルタを用いた点像復元処理を行う点像復元処理部51と、点像復元処理が寄与する所定の空間周波数における変調伝達関数であって、撮像条件により変動する変調伝達関数が閾値より低下すると、点像復元処理部(51)による点像復元処理を行うと判別する判別部(53)と、を備え、点像復元処理部(51)は、判別部(53)が点像復元処理を行うと判別した場合のみ点像復元処理を行う。

Description

本発明は画像処理装置、撮像装置及び画像処理方法に係り、特に撮像光学系の点拡がり関数に基づいて撮像光学系を介して撮像された画像の復元処理を行う技術に関する。
撮像光学系を介して撮像される被写体像には、撮像光学系に起因する収差及び回折等の影響により、点被写体が微小な広がりを持つ点拡がり現象が見られることがある。撮像光学系の点光源に対する応答を表す関数は、点拡がり関数(PSF:Point Spread Function)と呼ばれ、撮像画像の解像度劣化(ボケ)を左右する特性として知られている。
点拡がり現象のために画質が劣化した撮像画像に対し、PSFに基づく点像復元処理を行うことにより、劣化した撮像画像の画質を復元(回復)することが可能である。この点像復元処理は、撮像光学系(レンズ及び絞り)の収差等に起因する劣化特性(点像特性)を予め求めておき、その点像特性に応じた復元フィルタを用いた画像処理によって撮像画像の点拡がりをキャンセルし、又は低減する処理である。
従来この種の点像復元処理を行う撮像装置として、特許文献1に記載のものがある。
特許文献1には、撮像装置により得られた撮像画像は、撮像光学系の球面収差、コマ収差、像面湾曲、非点収差等の各収差を高精度に補正した場合でも、絞り値(Fナンバー)に依存した回折現象により劣化し、また、収差は撮像光学系の結像性能を向上することで改善が可能であるが、回折は避けられない物理現象であるため、回折による画像の劣化を補正することは重要な課題である旨記載されている。
また、特許文献1には、F16以上のFナンバーでは絞りによって収差は低減され、回折の影響が支配的となる旨記載されている。
そこで、特許文献1に記載の撮像装置は、絞り値が所定値以上(小絞り)の場合に発生する回折(いわゆる小絞りボケ)のみを点像復元処理の対象とし、撮像画像を撮像した際の絞り値が所定値以上の場合、その絞り値に応じた一つの復元フィルタを用いて撮像画像の点像復元処理を行うようにしている。
また、小絞りボケは、絞り値と光の波長に依存し、像高(画像の位置)に依存しないため、一つの画像内について一つの復元フィルタを用いて低減することができ、これによりデータ量及び演算量の削減を可能にしている。
特開2014−150423号公報
特許文献1に記載の撮像装置は、小絞りボケのみを点像復元処理の対象とするため、撮像光学系の球面収差、特に瞳の外縁付近を通過する光線の持つ大きな球面収差に起因する画質の劣化を回復させることができない。従って、特許文献1に記載の撮像装置に適用される撮像光学系は、球面収差に起因する画質の劣化が少ないものを使用する必要があり、撮像光学系が高価になるという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、所望の画質の撮像画像を取得することができる画像処理装置、撮像装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の一の態様に係る画像処理装置は、撮像光学系及び撮像素子を有する撮像部を用いた被写体の撮像により撮像素子から取得される画像データに対し、撮像光学系の点拡がり関数に基づく復元フィルタを用いた点像復元処理を行う点像復元処理部と、点像復元処理が寄与する所定の空間周波数における変調伝達関数であって、撮像条件により変動する変調伝達関数が閾値より低下すると、点像復元処理部による点像復元処理を行うと判別する判別部と、を備え、点像復元処理部は、判別部が点像復元処理を行うと判別した場合のみ点像復元処理を行う。
点像復元処理が寄与する所定の空間周波数における変調伝達関数は、撮像条件により変動するが、判別部は、撮像条件により変動する変調伝達関数が閾値より低下すると、点像復元処理を行うと判別する。そして、点像復元処理部は、判別部が点像復元処理を行うと判別した場合のみ点像復元処理を行うため、劣化した撮像画像を所望の画質の撮像画像に復元(回復)させることができる。また、点像復元処理部は、判別部が点像復元処理を行うと判別した場合のみ点像復元処理を行うため(即ち、変調伝達関数が閾値以上の場合には、所望の画質の撮像画像が取得されているとして点像復元処理を行わないため)、点像復元処理に使用する復元フィルタ等のデータ量及び点像復元処理の演算コストを削減することができる。
本発明の他の態様に係る画像処理装置において、所定の空間周波数は、撮像素子によるサンプリング周波数をfsとすると、0.25fsから0.3fsの範囲内の空間周波数であることが好ましい。点像復元処理により、0.25fsから0.3fsの範囲内の空間周波数における変調伝達関数が高くなると、他の空間周波数領域における変調伝達関数が高くなる場合に比べて撮像画像の画質が向上するからである。
本発明の更に他の態様に係る画像処理装置において、空間周波数が0の場合の変調伝達関数を100%とした場合に、閾値は、10%から50%の範囲内の値であることが好ましい。
本発明の更に他の態様に係る画像処理装置において、撮像条件は、撮像光学系を構成する絞りの絞り値である。撮像光学系の球面収差は、絞りの絞り値により変化し、その結果、変調伝達関数も絞り値により変化する。また、絞り値が所定値以上(小絞り)になると、小絞りボケが発生して変調伝達関数が低下する。従って、絞りの絞り値は、変調伝達関数を変動させる撮像条件の一つである。
本発明の更に他の態様に係る画像処理装置において、判別部は、撮像条件により変動する変調伝達関数が閾値より低下するか否かを、絞りの絞り値に基づいて判別することが好ましい。判別部は、変調伝達関数を変動させるパラメータの一つである絞りの絞り値により、変調伝達関数が閾値より低下するか否かを間接的に判別している。
本発明の更に他の態様に係る画像処理装置において、判別部は、撮像条件により変動する変調伝達関数が閾値より低下するか否かを、復元フィルタによる所定の空間周波数におけるフィルタゲインに基づいて判別することが好ましい。一般に変調伝達関数が低下する程、復元フィルタによるフィルタゲインは大きくなる。そこで、判別部は、復元フィルタによるフィルタゲインに基づいて変調伝達関数が閾値より低下するか否かを間接的に判別している。
本発明の更に他の態様に係る画像処理装置において、撮像条件は、被写体を照明する光源の種類又は光源の波長である。撮像光学系の球面収差は、波長により変動し、その結果、変調伝達関数も波長により変動するため、被写体を照明する光源の種類等は、変調伝達関数を変動させる撮像条件の一つである。
本発明の更に他の態様に係る画像処理装置において、判別部は、撮像条件により変動する変調伝達関数として、被写体を照明する光源の種類又は光源の波長に対応する変調伝達関数を使用することが好ましい。光源の波長(光源の種類に特定される光源の波長)は、変調伝達関数を変動させるパラメータの一つだからである。
本発明の更に他の態様に係る画像処理装置において、判別部は、撮像条件により変動する変調伝達関数が閾値より低下するか否かを、撮像素子の撮像画面上の所定の領域における変調伝達関数に基づいて判別することが好ましい。変調伝達関数は、一般に撮像画面上で一律ではないため、撮像画面上の所定の領域における変調伝達関数を採用することが好ましい。
本発明の更に他の態様に係る画像処理装置において、所定の領域における変調伝達関数は、撮像画面における像高が50%以上の領域の変調伝達関数であることが好ましい。変調伝達関数は、一般に像高が50%未満の領域(中心領域)よりも像高が50%以上の領域(周辺領域)の方が低くなるため、低くなる領域の変調伝達関数を採用することが好ましい。劣化した撮像画像(少なくとも変調伝達関数が低くなる領域の画像)の画質を点像復元処理により回復させるためである。
本発明の更に他の態様に係る画像処理装置において、所定の領域における変調伝達関数は、撮像画面の画面全体の変調伝達関数であることが好ましい。
本発明の更に他の態様に係る画像処理装置において、所定の領域における変調伝達関数は、撮像画面の任意の複数点の変調伝達関数であることが好ましい。撮像画面の任意の複数点の変調伝達関数としては、例えば、撮像画面の画面全体を複数の領域に分割した各分割領域の中心位置の変調伝達関数とすることができる。
本発明の更に他の態様に係る画像処理装置において、撮像光学系は、撮像光学系を構成する絞りが少なくとも開放絞りの場合に変調伝達関数が閾値よりも低いことが好ましい。撮像光学系として、絞りが開放絞りの場合の変調伝達関数が閾値よりも低下するものを採用することにより、絞りが開放絞りの場合でも変調伝達関数が閾値よりも高くなるように光学設計した撮像光学系に比べて光学設計の自由度が高く、かつ安価なものにすることができる。
本発明の更に他の態様に係る撮像装置は、上述したいずれかに記載の画像処理装置と、撮像部とを備える。
本発明の更に他の態様に係る撮像装置は、産業用カメラとして使用されることが好ましい。
本発明の更に他の態様に係る画像処理方法は、撮像光学系及び撮像素子を有する撮像部を用いた被写体の撮像により撮像素子から取得される画像データに対し、撮像光学系の点拡がり関数に基づく復元フィルタを用いた点像復元処理を行うステップと、点像復元が寄与する所定の空間周波数における変調伝達関数であって、撮像条件により変動する変調伝達関数が閾値より低下すると、点像復元処理を行うと判別するステップと、を含み、点像復元処理を行うステップは、判別するステップが点像復元処理を行うと判別した場合のみ復元フィルタを用いた点像復元処理を行う。
本発明の更に他の態様に係る画像処理方法において、所定の空間周波数は、撮像素子によるサンプリング周波数をfsとすると、0.25fsから0.3fsの範囲内の空間周波数であることが好ましい。
本発明の更に他の態様に係る画像処理方法において、空間周波数が0の場合の変調伝達関数を100%とした場合に、閾値は、10%から50%の範囲内の値であることが好ましい。
本発明の更に他の態様に係る画像処理方法において、撮像条件は、撮像光学系を構成する絞りの絞り値であることが好ましい。
本発明の更に他の態様に係る画像処理方法において、判別するステップは、撮像条件により変動する変調伝達関数が閾値より低下するか否かを、絞りの絞り値に基づいて判別することが好ましい。
本発明の更に他の態様に係る画像処理方法において、判別するステップは、撮像条件により変動する変調伝達関数が閾値より低下するか否かを、復元フィルタによる所定の空間周波数におけるフィルタゲインに基づいて判別することが好ましい。
本発明によれば、撮像条件により変動する変調伝達関数が閾値より低下する場合のみ点像復元処理を行うため、劣化した撮像画像を所望の画質の撮像画像に復元(回復)させることができ、また、変調伝達関数が閾値以上の場合には、所望の画質の撮像画像が取得されているとして点像復元処理を行わないため、点像復元処理に使用する復元フィルタ等のデータ量及び点像復元処理の演算コストを削減することができる。
コンピュータに接続される撮像装置の機能構成例を示すブロック図 図1に示したカメラコントローラの構成例を示すブロック図 図2に示したカメラコントローラ内の画像処理部の第1の実施形態を示すブロック図 球面収差とF値との組み合わせ毎に算出したMTFの一例を示す図表 点像復元処理後のMTFと復元処理前のMTFとの比に対応するフィルタゲインを示す図表 図4に対応する図表であって、点像復元処理後のMTFを示す図表 球面収差とF値との組み合わせ毎に算出したMTFを示す他の例を示す図表 図2に示したカメラコントローラ内の画像処理部の第2の実施形態を示すブロック図 画像処理方法の第1の実施形態を示すフローチャート 画像処理方法の第2の実施形態を示すフローチャート 画像処理方法の第3の実施形態を示すフローチャート
以下、添付図面に従って本発明に係る画像処理装置、撮像装置及び画像処理方法の実施形態について説明する。以下の実施形態では、一例として、マシンビジョンシステムに使用される撮像装置に本発明を適用する場合について説明する。
図1は、コンピュータ(PC:Personal Computer)に接続される撮像装置10の機能構成例を示すブロック図である。
産業用カメラは、被写界深度を広くとりつつ、なるべく絞りの絞り値(F値)を小さくする事で、対象範囲のピントが合った画像を高速で取り込むことが求められており、一般的なカメラレンズのような小絞りボケが発生するようなF値を使用する機会は少ない。
図1に示す撮像装置10は、マシンビジョンシステムに使用される産業用カメラであり、主として撮像部を構成するレンズユニット12及び撮像素子26と、カメラコントローラ28と、入出力インターフェース32と、照明装置40とから構成されている。
レンズユニット12は、レンズ16及び絞り18から構成される撮像光学系と、この撮像光学系を制御する光学系操作部20とを具備する。光学系操作部20は、レンズ16のフォーカス位置を調整する手動操作部、及びカメラコントローラ28から加えられる制御信号により絞り18を駆動する絞り駆動部を含む。
マシンビジョンシステムに使用される撮像装置のレンズは、解像度、明るさなどのレンズ性能が面内均一であることが重要である。それを実現するための設計手段として、絞りの絞り値(F値)を制限することがあるが、レンズスペックとしてレンズの明るさも求められている。
その一方、マシンビジョンシステムに使用される撮像装置は、被写界深度の必要性から実用上使用する絞りの範囲を、中域の絞り(開放絞りのF値よりも大きく、小絞りボケが発生する小絞りのF値よりも小さいF値の範囲の絞り)を使用するのが一般的である。
従って、この撮像装置10のレンズ16は、所定の撮像条件下(実用上使用する絞りのF値を含む)において、製品の検査、計測、又は位置決め等に要求される所望の画質の撮像画像が撮像できるように重点化してレンズ設計されたものである。このレンズ16を使用して撮像された撮像画像は、所定の撮像条件以外の撮像条件では、画質が劣化し、所望の画質を満たさなくなる(劣化した撮像画像となる)が、劣化した撮像画像は、後述する点像復元処理により復元(回復)させることができる。また、本例のレンズ16の焦点距離(f)は、f=16mmである。
絞り18は、複数枚の絞り羽根からなり、F1.4(開放F値)からF22まで1AV(Aperture value)刻みで10段階に絞り制御される。
撮像素子26は、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)型のイメージセンサにより構成されている。尚、撮像素子26は、CMOS型に限らず、XYアドレス型、又はCCD(Charge Coupled Device)型のイメージセンサでもよい。また、本例の撮像素子26のサンプリング周波数(fs)は、90本/mmである。
照明装置40は、撮像装置10による撮像領域の被写体を照明するもので、例えば、水銀ランプ、赤外線光源、及び赤(R)、緑(G)、青(B)のRGB光源等の複数の光源を備え、発光する光源の種類が選択されることにより、所望の波長の照明光により被写体を照明する。本例では、照明装置40は、水銀ランプを点灯することによりe線のスペクトル(波長λ=546.070nm)をピーク波長とする光、又は赤外線光源を点灯することによりe線の2倍の波長(1092.14nm)をピーク波長とする赤外光を適宜選択して発光することができる。また、RGB光源から1つの光源を選択し、又は適宜組み合わせて点灯することにより所望のピーク波長を有する光を発光することも可能である。
カメラコントローラ28は、詳細については後述するが、図2に示すように撮像装置10の各部を統括的に制御するデバイス制御部34としての機能と、撮像素子26から送られてくる画像データの画像処理を行う画像処理部(画像処理装置)35としての機能とを有する。
カメラコントローラ28により画像処理された画像データは、入出力インターフェース32を介してコンピュータ60等に送られる。カメラコントローラ28から出力される画像データのフォーマットは特に限定されず、動画の場合にはMPEG(Moving Picture Experts Group)、H.264等のフォーマットとし、静止画の場合には、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、TIFF(Tagged Image File Format)等のフォーマットとし得る。また、画像処理部35による画像処理が行われない生データ(RAWデータ)を出力し得る。更に、カメラコントローラ28は、いわゆるExif(Exchangeable Image File Format)のように、ヘッダ情報(撮像日時、機種、画素数、F値、光源の種類等)、主画像データ及びサムネイル画像データ等の複数の関連データを相互に対応づけて1つの画像ファイルとして構成し、その画像ファイルを出力してもよい。
コンピュータ60は、各種製品の検査等を行うマシンビジョンシステムの一部を構成する部分であり、撮像装置10の入出力インターフェース32及びコンピュータ入出力部62を介して撮像装置10に接続され、撮像装置10から送られてくる画像データ等のデータ類を受信する。コンピュータコントローラ64は、コンピュータ60を統括的に制御し、撮像装置10からの画像データを画像処理し、撮像された製品の検査等を行い、また、ネットワークを介して接続された産業用ロボット等の各種装置(図示せず)との通信を制御する。
コンピュータ60はディスプレイ66を有し、コンピュータコントローラ64における処理内容及び検査結果等が必要に応じてディスプレイ66に表示される。ユーザは、ディスプレイ66の表示を確認しながらキーボード等の入力手段(図示省略)を操作することで、コンピュータコントローラ64にデータやコマンドを入力可能である。これによりユーザは、コンピュータ60や、コンピュータ60に接続される撮像装置10を制御可能である。
各コントローラ(カメラコントローラ28、コンピュータコントローラ64)は、制御処理に必要な回路類を有し、例えば、中央処理装置(CPU(Central Processing Unit)等)やメモリ等を具備する。
[画像処理装置]
<画像処理部の第1の実施形態>
図3は、図2に示したカメラコントローラ28内の画像処理部35の第1の実施形態を示すブロック図である。
図3に示す画像処理部35は、主として点像復元処理部51と、判別部53と、切替部(切替スイッチ)54とから構成されている。尚、画像処理部35は、点像復元処理部51の他に、オフセット処理、階調補正処理、及び輪郭強調処理等の各種の処理部を備えているが、図3では省略されている。
撮像素子26(図1)から読み出され、デジタル信号に変換された画像データは、切替スイッチ54の第1の入力54A、及び点像復元処理部51(復元フィルタ処理部51A)に加えられる。
点像復元処理部51は、主として復元フィルタ処理部51A、復元フィルタ記憶部51B及び復元フィルタ選択部51Cから構成されている。
復元フィルタ処理部51Aの一方の入力には、復元処理前の画像データであって、レンズ16の球面収差等により画質が劣化した撮像画像の画像データが加えられ、他方の入力には、復元フィルタ記憶部51Bに記憶されている複数の復元フィルタから復元フィルタ選択部51Cにより適宜選択された復元フィルタが加えられている。
復元フィルタ処理部51Aは、入力する画像データに対して、復元フィルタ選択部51Cから加えられる復元フィルタを用いた点像復元処理を行い、点像復元処理された画像データを算出する。即ち、復元フィルタ処理部51Aは、入力する画像データのうちの処理対象画素を中心とする所定のカーネルサイズ(復元フィルタと同じカーネルサイズであって、例えば、7×7等)の画像データと、復元フィルタとの畳み込み演算を行い、点像復元処理した画像データを算出する。
復元フィルタ処理部51Aにより点像復元処理された画像データは、切替スイッチ54の第2の入力54Bに加えられる。
判別部53は、入力する画像データに対して、点像復元処理部51による点像復元処理を行う必要があるか否かを判別する部分であり、点像復元処理を行う必要がある判別すると、切替スイッチ54の可動切片54Cを第2の入力54Bに切り替える切替信号(例えば、ハイレベル信号)を出力し、点像復元処理部51による点像復元処理を行う必要があるか否かを判別する部分であり、点像復元処理を行う必要がない判別すると、切替スイッチ54の可動切片54Cを第1の入力54Aに切り替える切替信号(例えば、ローレベル信号)を出力する。尚、判別部53の詳細については後述する。
[復元フィルタ]
次に、復元フィルタ記憶部51Bに記憶される復元フィルタについて説明する。
一般に、撮像光学系(レンズ16、絞り18)の点光源に対する応答を表す点拡がり関数(PSF)によるボケ画像の復元には、コンボリュージョン型のウィナー(Wiener)フィルタを利用することができる。PSF(x,y)をフーリエ変換した光学伝達関数(OTF:Optical Transfer Function)と信号対雑音比(SNR:Signal to Noise Ratio)の情報を参照して、以下の式によって復元フィルタの周波数特性d(ω,ω)を算出することができる。
ここでH(ω,ω)は、OTFを表し、H(ω,ω)はその複素共役を表す。また、SNR(ω,ω)は信号対雑音比を表す。
復元フィルタのフィルタ係数の設計は、フィルタの周波数特性が、所望のウィナー周波数特性に最も近くなるように係数値を選択する最適化問題であり、任意の公知の手法によってフィルタ係数を適宜算出することができる。
尚、PSFは、F値、照明光の波長(ピーク波長)、像高及び焦点距離等の撮像条件により変動するため、復元フィルタは、撮像条件に応じて変動するPSFを使用して算出する必要がある。また、OTFの代わりに、OTFの振幅成分を示す変調伝達関数(MTF:Modulation Transfer Function)を使用して復元フィルタを算出するようにしてもよい。
復元フィルタ記憶部51Bには、複数の撮像条件に対応するPSFに応じて算出された複数の復元フィルタが、撮像条件に関連付けて記憶されている。本例の復元フィルタ記憶部51Bは、絞り18のF値と、照明装置40の光源の種類又は光源の波長(ピーク波長)とに対応する復元フィルタを記憶しているが、これに限らず、更に像高に対応する復元フィルタを生成し、記憶するようにしてもよい。
復元フィルタ選択部51Cには、カメラコントローラ28(図1)から絞り18の現在の絞り値(F値)を示す情報(F値情報)と、照明装置40により使用される複数の光源のうちの撮像時に使用される光源の種類を示す情報(光源情報)とが加えられており、復元フィルタ選択部51Cは、カメラコントローラ28から入力するF値情報及び光源情報に基づいてこれらの情報に対応する復元フィルタを復元フィルタ記憶部51Bから読み出し、読み出した復元フィルタを復元フィルタ処理部51Aに出力する。尚、光源情報は、撮像時に使用される光源の種類を示す情報に限らず、撮像時に使用される光源の波長(ピーク波長)を示す情報であってもよい。
判別部53には、カメラコントローラ28からF値情報及び光源情報が加えられており、判別部53は、F値情報及び光源情報に基づいて入力する画像データに対して、点像復元処理部51による点像復元処理を行う必要があるか否かを判別し、前述したように判別結果に対応する切替信号を切替スイッチ54に出力する。
次に、撮像された画像データに対して点像復元処理を行う必要があるか否かの具体的な判別方法について説明する。
撮像画像の解像度劣化(ボケ)は、レンズの点拡がり関数(PSF)により左右され、また、PSFは、主としてレンズの球面収差に依存する。
撮像光学系の波面収差を近似する多項式して、極座標を使用したゼルニケ多項式が利用されており、ゼルニケ多項式(フリンジゼルニケ多項式)の9項は、球面収差を表す。
いま、焦点距離fが16mmのレンズを使用し、e線のスペクトル(波長λ=546.070nm)をピーク波長とする水銀ランプを照明光源とし、球面収差が異なる種々のレンズについて、フリンジゼルニケ多項式の9項により表される球面収差及びF値毎にMTFを算出した。
但し、撮像素子26によるサンプリング周波数(fs)は、90本/mmであり、MTFは、0.25fsから0.3fsの範囲内の所定の空間周波数(本例では、0.25fs)における値である。尚、0.25fsから0.3fsの範囲内の空間周波数でのMTFを評価の対象とした理由は、この範囲内の空間周波数におけるMTFが画質を評価するのに好適であり、点像復元処理が画質に寄与する空間周波数領域だからである。
図4は、球面収差とF値との組み合わせ毎に算出したMTFの一例を示す図表である。
図4には、球面収差が0λ、0.2λ、…、5λの10種類のレンズと、F1.4〜F22の10段階のF値との組み合わせ毎のMTFが示されている。
ここで、図4に示すMTFは、光軸上の所定の空間周波数(0.25fs)における値であり、また、撮像素子26の撮像画面上の所定の領域におけるMTFであるが、それ以外の領域であってもよい。
所定の領域のMTFは、撮像画面における像高が50%(撮像画面の中心から撮像画面の四隅までの距離を100%とした場合の50%)以上の領域のMTFとすることができる。一般にMTFは、像高が高くなるほど低くなり、低くなる領域のMTFを採用することが好ましいからである。
更に、所定の領域のMTFの他の例としては、撮像画面の画面全体のMTFを採用してもよく、また撮像画面の任意の複数点のMTFを採用してもよい。
更にまた、所定の領域のMTFとしては、所定の領域のMTFの代表値(例えば、平均値、中央値、又は最頻値等)が使用される。
図4に示すようにF1.4は開放F値であり、F値が開放F値から大きくなる(絞り開口が小さくなる)にしたがってMTFは大きくなり、F値がF5.6以上になると、MTFは徐々に小さくなる。F値がF5.6以上になると、MTFが徐々に小さくなるのは、球面収差よりも小絞りボケが支配的になるからである。尚、F22では、MTFが低すぎて正しく計算できなかったため、MTFを0とした。
マシンビジョンシステムに使用される撮像装置10は、被写界深度の必要性から実用上使用する絞りの範囲を中域の絞りとしており、レンズ16は、中域の絞りでは点像復元処理を行わなくても製品の検査等に要求される所望の画質の撮像画像が撮像できるように重点化してレンズ設計されている。
その一方、レンズスペックとしてレンズの明るさも求められているため、例えば、開放絞りでも製品の検査等に要求される所望の画質の撮像画像を取得できるようにする必要があり、この場合には点像復元処理により劣化した撮像画像を回復させる。
尚、本例のレンズ16は、球面収差が2λとなるようにレンズ設計されたものであるが、これに限定されない。また、球面収差が大きいレンズほど、レンズ設計が容易であり、レンズも安価なものとなる。
判別部53は、撮像条件(F値、光源の波長)により変動するMTFであって、撮像素子26の撮像画面上の所定の領域におけるMTFが閾値より低下すると、点像復元処理を行うと判別する。
本例では、空間周波数が0の場合のMTFを100%とした場合に、閾値は50%とするが、閾値はこの値に限らず、例えば、10%から50%の範囲内の値を採用することができる。
判別部53は、図4に示すように球面収差が2λのレンズ16であって、照明装置40から発光される照明光がe線のスペクトルをピーク波長とする光の場合、絞り18のF値がF1.4(開放F値)、F1.8、F11及びF16の場合にMTFが50%未満になるため、点像復元処理を行うと判別する。
即ち、判別部53は、撮像条件(F値、光源の波長)により変動するMTFが閾値50%よりも低くなるか否かを、MTFと閾値とを比較する代わりに、F値に置き換えて判別することができ、本例ではF値がF2.0〜F8の場合(絞りが中域)の場合は、点像復元処理を行わないと判別し、それ以外のF値の範囲は点像復元処理を行うと判別する。尚、本例では、F22は、製品の検査等には使用しないF値とする。
また、図5は、図6に示した点像復元処理後(補正後)のMTFと、図4に示した復元処理前のMTFとの比に対応するフィルタゲインを示す図表である。
図4と図5との比較からも明らかなように、MTFが低下する程、目標のMTFに近づけるべくフィルタゲインは大きな値をとる。
従って、判別部53は、撮像条件により変動するMTFが閾値50%よりも低くなるか否かを、MTFと閾値とを比較する代わりに、フィルタゲインに置き換えて判別することができる。即ち、判別部53は、図5に示すようにフィルタゲインが2以上かつ5以下の場合、MTFが閾値50%よりも低くなるため、点像復元処理を行うと判別する。
尚、図6は、フィルタゲインを説明する便宜上、全てのレンズ及びF値について点像復元処理後のMTFを示しているが、実際には点像復元処理部51は、判別部53により点像復元処理すべきと判別された撮像条件の場合のみ点像復元処理を行えばよいため、復元フィルタ記憶部51Bは、点像復元処理すべき撮像条件のみその撮像条件に対応する復元フィルタを記憶していればよく、これにより記憶すべき復元フィルタのデータ量を削減することができる。また、点像復元処理部51は、判別部53により点像復元処理すべきと判別された撮像条件の場合のみ点像復元処理を行えばよいため、撮像条件にかかわらず全ての画像に対して点像復元処理を行う場合に比べて演算コストを低減することができる。
図7は、球面収差とF値との組み合わせ毎に算出したMTFを示す他の例を示す図表である。尚、図7に示すMTFは、図4に示した一例とは光源の種類のみが異なり、照明光の光源として、図4に示したe線の2倍の波長(1092.14nm)をピーク波長とする赤外線光源を使用した場合に関して示している。
光源の波長が異なると、レンズでの屈折率が異なり、その結果、MTFも異なる。図4に示したMTFと図7に示したMTFとの比較からも明らかなように、撮像時の光源としてe線の2倍の波長を有する赤外光を使用すると、水銀ランプを光源とするe線をピーク波長とする光を使用する場合に比べてMTFが低下する。
球面収差が2λとなるようにレンズ設計された本例のレンズ16の場合、e線をピーク波長とする光源を使用し、F値をF2に絞ると、MTFは閾値50%以上になるが、e線の2倍の波長を有する赤外光を発光する赤外線光源を使用すると、F値をF2に絞ってもMTFは閾値50%以上にならず、F2.8以上に絞る必要がある。
従って、判別部53は、撮像条件により変動するMTFとして、撮像時に使用する絞り18のF値と、照明装置40から発光される照明光の光源の種類(又は光源の波長)とにより特定されるMTFを使用し、そのMTFが閾値50%よりも低くなるか否かにより、点像復元処理を行うか否かを判別する。尚、MTFで判断する代わりに、F値又はフィルタゲインで判別するようにしてもよい。
<画像処理部の第2の実施形態>
図8は、図2に示したカメラコントローラ28内の画像処理部35の第2の実施形態を示すブロック図である。尚、図3に示した第1の実施形態と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図8に示す第2の実施形態の画像処理部35は、主として点像復元処理部52と、判別部53と、切替スイッチ54とから構成されている。
点像復元処理部52は、第1の実施形態の画像処理部35の点像復元処理部51と比較して、点像復元処理部51の復元フィルタ記憶部51B及び復元フィルタ選択部51Cの代わりに、点拡がり関数記憶部52B及び復元フィルタ生成部52Cを備えている点で相違する。
点拡がり関数記憶部52Bは、点像復元処理部51の復元フィルタ記憶部51BがF値等の撮像条件に応じた複数の復元フィルタを記憶しているのに対し、複数の復元フィルタを生成するための元になる、撮像光学系(レンズ16、絞り18)の点光源に対する応答を表す点拡がり関数(PSF)を記憶している。尚、復元フィルタ記憶部51Bは、点像復元処理すべき撮像条件のみその撮像条件に対応するPSFを記憶していればよく、これにより記憶すべきPSFのデータ量を削減することができる。
復元フィルタ生成部52Cには、カメラコントローラ28(図1)から絞り18の現在のF値を示すF値情報と、照明装置40により使用される複数の光源のうちの撮像時に使用される光源の種類を示す光源情報とが加えられており、復元フィルタ生成部52Cは、カメラコントローラ28から入力するF値情報及び光源情報に基づいてこれらの情報に対応するPSFを点拡がり関数記憶部52Bから読み出し、読み出したPSFに基づいて復元フィルタを生成する。
即ち、復元フィルタ生成部52Cは、読み出したPSFをフーリエ変換したOTFと予め設定されたSNRとに基づいて、例えば[数1]式に示したように復元フィルタの周波数特性d(ωx,ωy)を求め、これを逆フーリエ変換してコンボリュージョン型のウィナーフィルタ(復元フィルタ)を生成する。
このようにして作成された復元フィルタは、復元フィルタ処理部52Aに加えられ、ここで画像データと復元フィルタとの畳み込み演算が行われる。
尚、点拡がり関数記憶部52Bは、PSFを記憶しているが、PSFの代わりにPSFをフーリエ変換したOTF、又はOTFの振幅成分を示すMTFを記憶するようにしてもよい。
[画像処理方法]
<画像処理方法の第1の実施形態>
次に、本発明に係る画像処理方法の第1の実施形態について、図9に示したフローチャートにしたがって説明する。
図9において、画像処理部35の判別部53(図3、図8)は、カメラコントローラ28から撮像条件(絞り18の現在のF値を示すF値情報、及び照明装置40の複数の光源のうちの撮像時に使用される光源の種類を示す光源情報)を取得する(ステップS10)。
続いて、判別部53は、取得した撮像条件に対応する撮像光学系(レンズ16、絞り18)のMTFであって、所定の空間周波数(例えば、撮像素子26によるサンプリング周波数(fs)の4分の1の空間周波数(0.25fs))におけるMTFを取得する(ステップS12)。例えば、判別部53は、図4及び図7に示した撮像時に使用する光源の種類(波長λ=546.070nm、λ=1092.14nm)毎、及び本例のレンズ16の球面収差(2λ)に対応するF値毎のMTFを記憶する記憶部を有し、この記憶部から現在の撮像条件に対応するMTFを読み出すことによりMTFを取得する。
判別部53は、上記のようにして取得したMTFが閾値(50%)より低いか否かを判別し、低い場合(「Yes」の場合)には、点像復元処理部51又は52(図3、図8)による点像復元処理を行うと判別し、ステップS16に遷移させる(ステップS14)。即ち、判別部53は、点像復元処理を行うと判別すると、点像復元処理部51又は52を動作可能にし、かつ切替スイッチ54の可動切片54Cを第2の入力54Bに切り替える切替信号を出力する。
ステップS16において、点像復元処理部51又は52は、判別部53が点像復元処理を行うと判別した場合のみ点像復元処理を行い、点像復元処理した画像データを切替スイッチ54の第2の入力54Bに出力する。これにより、点像復元処理された画像データは、切替スイッチ54を介して出力される。
一方、判別部53は、取得したMTFが閾値(50%)以上の場合(「No」の場合)には、点像復元処理部51又は52による点像復元処理を行わないと判別し、本処理を終了させる(ステップS14)。この場合、判別部53は、切替スイッチ54の可動切片54Cを第1の入力54Aに切り替える切替信号を出力し、第1の入力54Aに入力する点像復元処理されていない未処理の画像データを切替スイッチ54を介して出力させる。また、判別部53は、点像復元処理を行わないと判別すると、点像復元処理部51又は52を動作不能にし、演算コストを作成させることが好ましい。
<画像処理方法の第2の実施形態>
図10は、本発明に係る画像処理方法の第2の実施形態を示すフローチャートである。尚、図10において、図9に示した第1の実施形態と共通するステップには同一のステップ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
第1の実施形態は、点像復元処理を行うか否かをMTFの大きさに基づいて判別するようにしたが、図10に示す第2の実施形態は、点像復元処理を行うか否かを、MTFの代わりにステップS10で取得したF値に基づいて判別する点で相違する。
即ち、第2の実施形態の判別部53は、ステップS10で取得したF値が、F2以上かつF8以下(F2≦F値≦F8)か否かを判別し、F2≦F値≦F8の場合(「Yes」の場合)には、点像復元処理を行わないと判別し、本処理を終了させる(ステップS20)。
一方、判別部53は、ステップS10で取得したF値が、F2未満又はF8を越えている場合(「No」の場合)、点像復元処理を行うと判別し、ステップS16に遷移させる(ステップS20)。
尚、ステップS20において判別されるF値の範囲(F2≦F値≦F8)は、光源の種類が水銀ランプ(波長λ=546.070nm)に対応するもの(図4の2λの球面収差に対応するF値参照)であるが、光源の種類が赤外線光源(波長λ=1092.14nm)の場合には、ステップS20において判別されるF値の範囲は、F2.8≦F値≦F8となる(図7の2λの球面収差に対応するF値参照)。
<画像処理方法の第3の実施形態>
図11は、本発明に係る画像処理方法の第3の実施形態を示すフローチャートである。尚、図11において、図9に示した第1の実施形態と共通するステップには同一のステップ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図11において、第3の実施形態の判別部53は、ステップS10で取得した撮像条件に対応する復元フィルタのフィルタゲイン(即ち、復元フィルタによる点像復元処理後の所定の空間周波数におけるMTFと復元処理前の所定の空間周波数におけるMTFとの比)を取得する(ステップS22、図6の2λの球面収差に対応するフィルタゲイン参照)。
続いて、判別部53は、ステップS22で取得したフィルタゲインが、2以上かつ5以下(2≦フィルタゲイン≦5)か否かを判別し、2≦フィルタゲイン≦5の場合(「Yes」の場合)には、点像復元処理を行うと判別し、ステップS16に遷移させる(ステップS24)。2≦フィルタゲイン≦5の場合、2λの球面収差に対応するMTFは、閾値(50%)未満になり(図4参照)、画像データが製品の検査等に要求される所望の画質を満たさなくなるからである。
一方、判別部53は、ステップS22で取得したフィルタゲインが、2未満又は5を越えている場合(「No」の場合)には、点像復元処理を行わないと判別し、本処理を終了させる(ステップS24)。フィルタゲインが2未満の場合、2λの球面収差に対応するMTFは、閾値(50%)以上になり(図4参照)、画像データが所望の画質を満たすため、点像復元処理を行う必要がない。また、フィルタゲインが5を越える場合、復元強度が強く過補正になるおそれがあるため、本例では点像復元処理を行わないが、復元強度を弱くした復元フィルタを使用して点像復元処理を行うようにしてもよい。但し、製品の検査等を行う場合の撮像条件として、フィルタゲインが5を越える撮像条件は使用しないことが好ましい。
[その他]
本実施形態では、マシンビジョンシステムに使用される撮像装置10について説明したが、撮像装置10の用途はマシンビジョン用途に限定されない。また、一般のデジタルカメラやデジタルビデオカメラ、監視カメラ等にも適用可能であり、更に小絞りボケが発生しないF値の範囲で使用頻度が多いカメラで効果を得やすい。
また、本実施形態では、撮像装置10のカメラコントローラ28内の画像処理部35(図2、図3、図8)が、本発明に係る画像処理装置として機能するが、これに限らず、撮像装置10からコンピュータ60にRAWデータが送信される場合、コンピュータ60の画像処理部(画像処理装置)が、カメラコントローラ28内の画像処理部35と同様の機能を果たすようにコンピュータ60の画像処理部を構成するようにしてもよい。この場合、コンピュータ60がカメラコントローラ28を介して撮像条件を制御しない場合は、カメラコントローラ28は、RAWデータとともに、F値等の撮像条件をコンピュータ60の画像処理部に送信する必要がある。
更に、本実施形態の点像復元処理は、復元フィルタとしてコンボリュージョン型のウィナーフィルタを使用しているが、これに限らず、例えば、[数1]式に示した空間周波数領域の復元フィルタを使用してもよい。この場合、入力する画像データをフーリエ変換し、フーリエ変換した空間周波数領域の画像データと空間周波数領域の復元フィルタとを乗算し、乗算結果を逆フーリエ変換する必要がある。
また、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
10 撮像装置
12 レンズユニット
16 レンズ
18 絞り
20 光学系操作部
26 撮像素子
28 カメラコントローラ
32 入出力インターフェース
34 デバイス制御部
35 画像処理部
40 照明装置
51、52 点像復元処理部
51A、52A 復元フィルタ処理部
51B 復元フィルタ記憶部
51C 復元フィルタ選択部
52B 点拡がり関数記憶部
52C 復元フィルタ生成部
53 判別部
54 切替スイッチ
54A 第1の入力
54B 第2の入力
54C 可動切片
60 コンピュータ
62 コンピュータ入出力部
64 コンピュータコントローラ
66 ディスプレイ
S10〜S24 ステップ
f 焦点距離
λ 波長
本発明の更に他の態様に係る画像処理方法は、撮像光学系及び撮像素子を有する撮像部を用いた被写体の撮像により撮像素子から取得される画像データに対し、撮像光学系の点拡がり関数に基づく復元フィルタを用いた点像復元処理を行うステップと、点像復元処理が寄与する所定の空間周波数における変調伝達関数であって、撮像条件により変動する変調伝達関数が閾値より低下すると、点像復元処理を行うと判別するステップと、を含み、点像復元処理を行うステップは、判別するステップが点像復元処理を行うと判別した場合のみ復元フィルタを用いた点像復元処理を行う。
判別部53は、入力する画像データに対して、点像復元処理部51による点像復元処理を行う必要があるか否かを判別する部分であり、点像復元処理を行う必要がある判別すると、切替スイッチ54の可動切片54Cを第2の入力54Bに切り替える切替信号(例えば、ハイレベル信号)を出力し、点像復元処理を行う必要がない判別すると、切替スイッチ54の可動切片54Cを第1の入力54Aに切り替える切替信号(例えば、ローレベル信号)を出力する。尚、判別部53の詳細については後述する。
撮像光学系の波面収差を近似する多項式して、極座標を使用したゼルニケ多項式が利用されており、ゼルニケ多項式(フリッツゼルニケ多項式)の9項は、球面収差を表す。
いま、焦点距離fが16mmのレンズを使用し、e線のスペクトル(波長λ=546.070nm)をピーク波長とする水銀ランプを照明光源とし、球面収差が異なる種々のレンズについて、フリッツゼルニケ多項式の9項により表される球面収差及びF値毎にMTFを算出した。
即ち、判別部53は、撮像条件(F値、光源の波長)により変動するMTFが閾値50%よりも低くなるか否かを、MTFと閾値とを比較する代わりに、F値に置き換えて判別することができ、本例ではF値がF2.0〜F8(絞りが中域)の場合は、点像復元処理を行わないと判別し、それ以外のF値の範囲は点像復元処理を行うと判別する。尚、本例では、F22は、製品の検査等には使用しないF値とする。
即ち、復元フィルタ生成部52Cは、読み出したPSFをフーリエ変換したOTFと予め設定されたSNRとに基づいて、例えば[数1]式に示したように復元フィルタの周波数特性d(ω ,ω )を求め、これを逆フーリエ変換してコンボリュージョン型のウィナーフィルタ(復元フィルタ)を生成する。
一方、判別部53は、取得したMTFが閾値(50%)以上の場合(「No」の場合)には、点像復元処理部51又は52による点像復元処理を行わないと判別し、本処理を終了させる(ステップS14)。この場合、判別部53は、切替スイッチ54の可動切片54Cを第1の入力54Aに切り替える切替信号を出力し、第1の入力54Aに入力する点像復元処理されていない未処理の画像データを切替スイッチ54を介して出力させる。また、判別部53は、点像復元処理を行わないと判別すると、点像復元処理部51又は52を動作不能にし、演算コストを削減させることが好ましい。

Claims (21)

  1. 撮像光学系及び撮像素子を有する撮像部を用いた被写体の撮像により前記撮像素子から取得される画像データに対し、前記撮像光学系の点拡がり関数に基づく復元フィルタを用いた点像復元処理を行う点像復元処理部と、
    点像復元処理が寄与する所定の空間周波数における変調伝達関数であって、撮像条件により変動する前記変調伝達関数が閾値より低下すると、前記点像復元処理部による点像復元処理を行うと判別する判別部と、を備え、
    前記点像復元処理部は、前記判別部が点像復元処理を行うと判別した場合のみ前記点像復元処理を行う画像処理装置。
  2. 前記所定の空間周波数は、前記撮像素子によるサンプリング周波数をfsとすると、0.25fsから0.3fsの範囲内の空間周波数である請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 空間周波数が0の場合の変調伝達関数を100%とした場合に、前記閾値は、10%から50%の範囲内の値である請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記撮像条件は、前記撮像光学系を構成する絞りの絞り値である請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記判別部は、前記撮像条件により変動する前記変調伝達関数が前記閾値より低下するか否かを、前記絞りの絞り値に基づいて判別する請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記判別部は、前記撮像条件により変動する前記変調伝達関数が前記閾値より低下するか否かを、前記復元フィルタによる前記所定の空間周波数におけるフィルタゲインに基づいて判別する請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記撮像条件は、前記被写体を照明する光源の種類又は前記光源の波長である請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記判別部は、前記撮像条件により変動する前記変調伝達関数として、前記被写体を照明する光源の種類又は前記光源の波長に対応する前記変調伝達関数を使用する請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記判別部は、前記撮像条件により変動する前記変調伝達関数が前記閾値より低下するか否かを、前記撮像素子の撮像画面上の所定の領域における前記変調伝達関数に基づいて判別する請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記所定の領域における前記変調伝達関数は、前記撮像画面における像高が50%以上の領域の変調伝達関数である請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記所定の領域における前記変調伝達関数は、前記撮像画面の画面全体の変調伝達関数である請求項9に記載の画像処理装置。
  12. 前記所定の領域における前記変調伝達関数は、前記撮像画面の任意の複数点の変調伝達関数である請求項9に記載の画像処理装置。
  13. 前記撮像光学系は、前記撮像光学系を構成する絞りが少なくとも開放絞りの場合に前記変調伝達関数が前記閾値よりも低い請求項1から12のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  14. 請求項1から13のいずれか1項に記載の画像処理装置と、前記撮像部とを備える撮像装置。
  15. 請求項14に記載の撮像装置は、産業用カメラとして使用される撮像装置。
  16. 撮像光学系及び撮像素子を有する撮像部を用いた被写体の撮像により前記撮像素子から取得される画像データに対し、前記撮像光学系の点拡がり関数に基づく復元フィルタを用いた点像復元処理を行うステップと、
    点像復元が寄与する所定の空間周波数における変調伝達関数であって、撮像条件により変動する前記変調伝達関数が閾値より低下すると、前記点像復元処理を行うと判別するステップと、を含み、
    前記点像復元処理を行うステップは、前記判別するステップが前記点像復元処理を行うと判別した場合のみ前記復元フィルタを用いた点像復元処理を行う画像処理方法。
  17. 前記所定の空間周波数は、前記撮像素子によるサンプリング周波数をfsとすると、0.25fsから0.3fsの範囲内の空間周波数である請求項16に記載の画像処理方法。
  18. 空間周波数が0の場合の変調伝達関数を100%とした場合に、前記閾値は、10%から50%の範囲内の値である請求項16又は17に記載の画像処理方法。
  19. 前記撮像条件は、前記撮像光学系を構成する絞りの絞り値である請求項16から18のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  20. 前記判別するステップは、前記撮像条件により変動する前記変調伝達関数が前記閾値より低下するか否かを、前記絞りの絞り値に基づいて判別する請求項19に記載の画像処理方法。
  21. 前記判別するステップは、前記撮像条件により変動する前記変調伝達関数が前記閾値より低下するか否かを、前記復元フィルタによる前記所定の空間周波数におけるフィルタゲインに基づいて判別する請求項16から19のいずれか1項に記載の画像処理方法。
JP2018501710A 2016-02-26 2017-02-21 画像処理装置、撮像装置及び画像処理方法 Active JP6426323B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016036196 2016-02-26
JP2016036196 2016-02-26
PCT/JP2017/006419 WO2017146060A1 (ja) 2016-02-26 2017-02-21 画像処理装置、撮像装置及び画像処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017146060A1 true JPWO2017146060A1 (ja) 2018-11-15
JP6426323B2 JP6426323B2 (ja) 2018-11-21

Family

ID=59686195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018501710A Active JP6426323B2 (ja) 2016-02-26 2017-02-21 画像処理装置、撮像装置及び画像処理方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10699387B2 (ja)
JP (1) JP6426323B2 (ja)
CN (1) CN108605094B (ja)
WO (1) WO2017146060A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107534733B (zh) * 2015-04-23 2019-12-20 富士胶片株式会社 摄像装置、该摄像装置的图像处理方法及介质
CN112767242B (zh) * 2020-12-09 2023-01-24 佛山职业技术学院 一种基于频域去卷积的图像处理方法、装置及电子设备
CN117795974A (zh) * 2021-08-05 2024-03-29 三星电子株式会社 支持图像数据去模糊的电子装置和方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011199407A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Canon Inc 撮像装置、画像処理装置、及び画像処理方法
JP2014007493A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Canon Inc 画像処理方法、画像処理装置および撮像装置
WO2015015966A1 (ja) * 2013-08-01 2015-02-05 富士フイルム株式会社 撮像装置、撮像方法及び画像処理装置
WO2015064264A1 (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 富士フイルム株式会社 画像処理装置、撮像装置、パラメータ生成方法、画像処理方法及びプログラム
WO2015146380A1 (ja) * 2014-03-28 2015-10-01 富士フイルム株式会社 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法及び画像処理プログラム

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4743553B2 (ja) * 2008-09-29 2011-08-10 京セラ株式会社 レンズユニット、撮像装置、および電子機器
CN102396216B (zh) * 2010-02-08 2014-12-24 松下电器产业株式会社 摄像装置
JP5264968B2 (ja) * 2011-08-08 2013-08-14 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法、撮像装置、および、画像処理プログラム
JP5779724B2 (ja) * 2012-09-26 2015-09-16 富士フイルム株式会社 画像処理装置、撮像装置、コンピュータ及びプログラム
US20160198942A1 (en) * 2012-12-31 2016-07-14 Amo Development, Llc Vergence weighting systems and methods for treatment of presbyopia and other vision conditions
EP3169053B1 (en) * 2013-02-01 2018-09-19 Canon Kabushiki Kaisha Image pickup apparatus, image processing apparatus, image processing method, and non-transitory computer-readable storage medium
JP5653464B2 (ja) 2013-02-01 2015-01-14 キヤノン株式会社 撮像装置、画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体
CN104995911B (zh) * 2013-02-15 2017-02-22 富士胶片株式会社 图像处理装置、摄影装置、滤波器生成装置、图像复原方法以及程序
WO2014136321A1 (ja) * 2013-03-04 2014-09-12 富士フイルム株式会社 復元フィルタ生成装置及び方法、画像処理装置及び方法、撮像装置、プログラム並びに記録媒体
WO2014136322A1 (ja) * 2013-03-04 2014-09-12 富士フイルム株式会社 復元フィルタ生成装置及び方法、画像処理装置及び方法、撮像装置、プログラム並びに記録媒体
WO2014148074A1 (ja) * 2013-03-18 2014-09-25 富士フイルム株式会社 復元フィルタ生成装置及び方法、画像処理装置及び方法、撮像装置、プログラム、並びに記録媒体

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011199407A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Canon Inc 撮像装置、画像処理装置、及び画像処理方法
JP2014007493A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Canon Inc 画像処理方法、画像処理装置および撮像装置
WO2015015966A1 (ja) * 2013-08-01 2015-02-05 富士フイルム株式会社 撮像装置、撮像方法及び画像処理装置
WO2015064264A1 (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 富士フイルム株式会社 画像処理装置、撮像装置、パラメータ生成方法、画像処理方法及びプログラム
WO2015146380A1 (ja) * 2014-03-28 2015-10-01 富士フイルム株式会社 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法及び画像処理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US10699387B2 (en) 2020-06-30
JP6426323B2 (ja) 2018-11-21
CN108605094B (zh) 2019-08-06
US20180365812A1 (en) 2018-12-20
CN108605094A (zh) 2018-09-28
WO2017146060A1 (ja) 2017-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5284537B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、およびそれを用いた撮像装置
JP7016835B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、画像処理システム、学習済みウエイトの製造方法、および、プログラム
US8830351B2 (en) Image processing method and image processing apparatus for image restoration to reduce a detected color shift
JP4186699B2 (ja) 撮像装置および画像処理装置
JP5054248B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、撮像装置
EP2574039A1 (en) Image pickup device, image processing device, image processing method, and image processing program
US8724008B2 (en) Image processing apparatus, image pickup apparatus, image processing method, and program for performing image restoration
CN111667416A (zh) 图像处理方法、装置、学习模型制造方法和图像处理系统
JP2008211679A (ja) 撮像装置およびその方法
JP6426323B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置及び画像処理方法
JP5479187B2 (ja) 画像処理装置及びそれを用いた撮像装置
JP5653464B2 (ja) 撮像装置、画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体
US20220405892A1 (en) Image processing method, image processing apparatus, image processing system, and memory medium
JP4818956B2 (ja) 撮像装置およびその方法
JP5645981B2 (ja) 撮像装置、画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体
JP6486548B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置及び画像処理方法
CN112073603B (zh) 图像处理设备、摄像设备、图像处理方法和存储介质
EP3629284A1 (en) Image processing method, image processing apparatus, imaging apparatus, program, and storage medium
JP2017126952A (ja) 画像処理装置、撮像装置および画像処理プログラム
JP2012156714A (ja) プログラム、画像処理装置、画像処理方法および撮像装置。
US20240046425A1 (en) Apparatus that performs processing for noise reduction and method
JP2024063846A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びコンピュータプログラム
JP2016092742A (ja) 画像処理装置および画像処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180807

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180807

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180807

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20181002

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181004

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181024

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6426323

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250