JPWO2017061158A1 - 装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダウンリンク送信に適したビームの選択をより効率的に行うことが可能な仕組みを提供する。
【解決手段】基地局から設定情報を取得する取得部と、前記設定情報が示す、複数の単位周波数帯域を含むグループのうち少なくともひとつの第1の単位周波数帯域を用いて、前記基地局がダウンリンク送信に用いるビームを選択するために使用するアップリンクリファレンス信号を送信する選択支援部と、を備える装置。
【選択図】図1

Description

本開示は、装置及び方法に関する。
近年の無線通信環境は、データトラフィックの急激な増加という問題に直面している。そこで、3GPPでは、マクロセル内にスモールセルを多数設置してネットワーク密度を高めることにより、トラフィックを分散させることを検討している。このようにスモールセルを活用する技術を、スモールセルエンハンスメントという。なお、スモールセルは、マクロセルと重複して配置される、マクロセルよりも小さい様々な種類のセル(例えば、フェムトセル、ナノセル、ピコセル及びマイクロセルなど)を含み得る概念である。
また、無線リソースの拡充策の一つとして、ミリ波帯と呼ばれる6GHz以上の周波数帯域の活用が検討されている。ただし、ミリ波帯は、直進性が強く、電波伝搬減衰が大きいことから、マクロセルよりも小さいスモールセルでの活用が期待されている。ミリ波帯は広大であるので、その広大な周波数帯の中から通信に適した周波数を効率的に選択するための技術が重要となる。そのための技術の一つとして、リファレンス信号を用いたチャネルの状態(詳しくは、特性又は品質)の測定(measurement)がある。例えば、基地局は、端末装置から送信されるアップリンクのリファレンス信号を測定することで、端末装置との通信に適したチャネルを選択することができる。他にアップリンクに関する技術として例えば、下記特許文献1では、アップリンク信号の送信電力を適切に設定するための技術が開示されている。
特開2013−93910号公報
ミリ波帯におけるダウンリンク送信では、電波伝搬減衰を補うために、ビームフォーミングが行われることが想定される。基地局と端末装置との位置関係によって適するビームが異なり得るため、リファレンス信号の測定結果に基づいて適するビームが選択されることが望ましいものの、ミリ波帯は広大であるためその測定処理は煩雑になり得る。そこで、ダウンリンク送信に適したビームの選択をより効率的に行うことが可能な仕組みが提供されることが望ましい。
本開示によれば、基地局から設定情報を取得する取得部と、前記設定情報が示す、複数の単位周波数帯域を含むグループのうち少なくともひとつの第1の単位周波数帯域を用いて、前記基地局がダウンリンク送信に用いるビームを選択するために使用するアップリンクリファレンス信号を送信する選択支援部と、を備える装置が提供される。
また、本開示によれば、複数の単位周波数帯域を含むグループのうち少なくともひとつの第1の単位周波数帯域を示す設定情報を端末装置へ送信する設定部と、前記端末装置により前記第1の単位周波数帯域を用いて送信されたアップリンクリファレンス信号の測定結果に基づいて、ダウンリンク送信に用いるビームを選択する選択部と、を備える装置が提供される。
また、本開示によれば、基地局から設定情報を取得することと、前記設定情報が示す、複数の単位周波数帯域を含むグループのうち少なくともひとつの第1の単位周波数帯域を用いて、前記基地局がダウンリンク送信に用いるビームを選択するために使用するアップリンクリファレンス信号をプロセッサにより送信することと、を含む方法が提供される。
また、本開示によれば、複数の単位周波数帯域を含むグループのうち少なくともひとつの第1の単位周波数帯域を示す設定情報を端末装置へ送信することと、前記端末装置により前記第1の単位周波数帯域を用いて送信されたアップリンクリファレンス信号の測定結果に基づいて、ダウンリンク送信に用いるビームをプロセッサにより選択することと、を含む方法が提供される。
以上説明したように本開示によれば、ダウンリンク送信に適したビームの選択をより効率的に行うことが可能な仕組みが提供される。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の一実施形態に係るシステムの概要について説明するための説明図である。 コンポーネントキャリアについて説明するための説明図である。 同実施形態に係る基地局の構成の一例を示すブロック図である。 同実施形態に係る端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態の技術的特徴を説明するための説明図である。 同実施形態に係るシステムにおいて実行される通信処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 第2の実施形態の技術的特徴を説明するための説明図である。 同実施形態に係るシステムにおいて実行される通信処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 第3の実施形態の技術的特徴を説明するための説明図である。 同実施形態の技術的特徴を説明するための説明図である。 同実施形態の技術的特徴を説明するための説明図である。 同実施形態の技術的特徴を説明するための説明図である。 同実施形態の技術的特徴を説明するための説明図である。 第4の実施形態の技術的特徴を説明するための説明図である。 同実施形態の技術的特徴を説明するための説明図である。 同実施形態の技術的特徴を説明するための説明図である。 eNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。 eNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.はじめに
1.1.スモールセル
1.2.キャリアアグリゲーション
1.3.ミリ波帯に関する考察
1.4.ビームフォーミング
2.構成例
2.1.基地局の構成例
2.2.端末装置の構成例
3.第1の実施形態
3.1.技術的課題
3.2.技術的特徴
3.3.処理の流れ
4.第2の実施形態
4.1.技術的課題
4.2.技術的特徴
4.3.処理の流れ
5.第3の実施形態
5.1.技術的課題
5.2.技術的特徴
6.第4の実施形態
6.1.技術的課題
6.2.技術的特徴
7.応用例
8.まとめ
<<1.はじめに>>
<1.1.スモールセル>
図1は、本開示の一実施形態に係るシステム1の概要について説明するための説明図である。図1に示すように、システム1は、基地局10、端末装置20及び通信制御装置30を含む。
図1の例では、通信制御装置30は、マクロセル基地局である。マクロセル基地局30は、マクロセル31の内部に位置する1つ以上の端末装置20へ無線通信サービスを提供する。マクロセル基地局30は、コアネットワーク15に接続される。コアネットワーク15は、ゲートウェイ装置(図示せず)を介してパケットデータネットワーク(PDN)16に接続される。マクロセル31は、例えば、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、GSM(登録商標)、UMTS、W−CDMA、CDMA200、WiMAX、WiMAX2又はIEEE802.16などの任意の無線通信方式に従って運用されてよい。なお、図1の例に限定されず、コアネットワーク15又はPDN16内の制御ノード(マクロセル基地局の上位ノード)が、マクロセル及びスモールセルにおける無線通信を協調的に制御する機能を有していてもよい。なお、マクロセル基地局は、Macro eNodeBとも称され得る。
基地局10は、スモールセル11を運用するスモールセル基地局である。スモールセル基地局10は、典型的には、自装置に接続する端末装置20へ無線リソースを割当てる権限を有する。但し、無線リソースの割当ては、協調的な制御のために、少なくとも部分的に通信制御装置30へ委任されてもよい。基地局10は、図1に示したような固定的に設置されるスモールセル基地局であってもよいし、スモールセル11を動的に運用するダイナミックAP(アクセスポイント)であってもよい。なお、スモールセル基地局は、pico eNB又はFemto eNBとも称され得る。
端末装置20は、マクロセル基地局30又はスモールセル基地局10に接続して、無線通信サービスを享受する。例えば、スモールセル基地局10に接続する端末装置20は、マクロセル基地局30から制御信号を受信し、スモールセル基地局10からデータ信号を受信する。端末装置20は、ユーザとも呼ばれる。当該ユーザは、ユーザ機器(User Equipment:UE)とも呼ばれ得る。ここでのUEは、LTE又はLTE−Aにおいて定義されているUEであってもよく、より一般的に通信機器を意味してもよい。
<1.2.キャリアアグリゲーション>
以下では、LTEリリース10(即ち、3GPPリリース10)において規定されたキャリアアグリゲーションに関する技術について説明する。
(1)コンポーネントキャリア
キャリアアグリゲーションとは、基地局と端末装置との間の通信チャネルを、例えばLTEにおいてサポートされる単位周波数帯域を複数統合することにより形成し、通信のスループットを向上させる技術である。キャリアアグリゲーションにより形成される1つの通信チャネルに含まれる個々の単位周波数帯域を、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)という。ここでのCCは、LTE又はLTE−Aにおいて定義されているCCであってもよく、より一般的に単位周波数帯域を意味していてもよい。
LTEリリース10においては、最大5つのCCを統合することが可能となっている。また、1つのCCは、20MHz幅である。なお、統合される各々のCCは、周波数軸上に連続して配置されていてもよいし、離れて配置されていてもよい。また、どのCCを統合して用いるかは、端末装置ごとに設定することができる。
統合される複数のCCは、1つのPCC(Primary Component Carrier)と、それ以外のSCC(Secondary Component Carrier)とに分類される。端末装置ごとに、PCCは異なる。PCCは、最も重要なCCであるため、通信品質が一番安定しているCCが選ばれることが望ましい。
図2は、コンポーネントキャリアについて説明するための説明図である。図2に示した例では、5つのCCの一部を、2つのUEが統合して使用している様子を示している。詳しくは、UE1がCC1、CC2及びCC3を統合して使用し、UE2がCC2及びCC4を統合して使用している。また、UE1のPCCは、CC2である。UE2のPCCは、CC4である。
ここで、PCCの選択は実装依存である。SCCの変更は、SCC削除して別のSCCを追加することにより行われる。即ち、SCCの変更を直接行うことは困難である。
(2)PCCの形成及び変更
端末装置が、RRC Idle状態からRRC Connected状態に遷移する場合に、最初に接続を確立するCCがPCCである。PCCの変更は、ハンドオーバと同様の手続きにより行われる。
PCCの形成は、Connection establishmentと呼ばれる手続により行われる。本手続は、端末装置側からのリクエストをトリガとして開始される手続である。
PCCの変更は、Connection Reconfigurationと呼ばれる手続により行われる。本手続は、ハンドオーバのメッセージを送受信することを含む。本手続は、基地局側から開始される手続きである。
(3)SCCの追加
SCCの追加は、Connection Reconfigurationと呼ばれる手続により行われる。本手続は、基地局側から開始される手続きである。SCCは、PCCに追加され、PCCに従属することとなる。SCCを追加することは、SCCをアクティベートするとも称される。
(4)SCCの削除
SCCの削除は、Connection Reconfigurationと呼ばれる手続により行われる。本手続は、基地局側から開始される手続きである。本手続においては、メッセージの中で指定された特定のSCCが削除される。なお、SCCの削除は、Connection Re−establishmentと呼ばれる手続によっても行われる。本手続は、端末装置側から開始される手続である。本手続によれば、全てのSCCが削除される。SCCを削除することは、SCCをディアクティベートするとも称される。
(5)PCCの特別な役割
PCCは、SCCとは異なる特別な役割を有する。例えば、Connection establishmentにおけるNAS signalingの送受信は、PCCでのみ行われる。また、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)の伝送は、PCCでのみ行われる。なお、アップリンクの制御信号には、例えば、ダウンリンクで送信されたデータに対する受信成功又は失敗を示すACK又はNACK、及びスケジューリングリクエスト等がある。また、Radio Link Failureの検出からConnection Re−establishmentの手続きも、PCCでのみ行われる。
(6)LTEリリース12
LTEリリース12においては、マクロセル基地局とスモールセル基地局とでは、別々の周波数を用いるシナリオが示されている。例えば、マクロセル基地局には2GHz程度の周波数が割り当てられ、スモールセル基地局には5GHz等の高い周波数が割り当てられ得る。
<1.3.ミリ波帯に関する考察>
以下では、ミリ波帯に関する考察について説明する。
(1)定義
一般的には、3GHz〜30GHz(即ち、波長1cm〜10cm)の電波はセンチメートル波とも称される。また、30GHz〜300GHz(即ち、波長1cm〜1mm)の電波はミリ波とも称される。また、10GHz〜30GHzの電波は準ミリ波とも称される。本明細書におけるミリ波帯とは、これらのうち6GHz以上の周波数帯域を指すものとする。即ち、本明細書におけるミリ波とは、一般的なセンチメートル波も含む概念である。
(2)コンポーネントキャリアとの関係
ミリ波帯には広大な周波数リソースがある。そのため、ミリ波帯においては、LTEリリース10では20MHzとされていたCCの帯域幅を、例えば40MHz、80MHz又は160MHzといったより広い帯域幅にも変更可能になると想定される。
(3)見通し内通信
周波数が高くなるにしたがって、電波のまわり込みがなくなり、直進性が強くなる。また、周波数が高くなるにしたがって、反射時の減衰も大きくなる。そのため、ミリ波帯のうち特に10GHz以上の電波は、基本的に、見通し内通信での使用を想定すべきであると言える。
(4)周波数帯ごとの電波伝搬ロス
典型的には、周波数の二乗に応じて電波伝搬ロス(即ち、パスロス)が大きくなり、電波は減衰していく。例えば、20GHz帯は、5GHz帯に比べて12dB減衰が大きくなる。60GHz帯は、5GHz帯に比べて22dB減衰が大きくなる。
ミリ波帯は、例えば6GHzから60GHz程度まで、広大な帯域にまたがっている。現状のLTEでは2GHz帯が使用されていることと比較しても、ミリ波帯は広大な帯域を有すると言える。そして、ミリ波帯における電波の性質は、その広大さ故に均一でなく、同じミリ波帯に属する電波同士でも性質が大きく異なる場合がある。
6GHz以上の周波数においては、周波数が高くなるほどに電波が届きにくくなることが知られている。従って、UEとeNBとの間のリンクにミリ波帯の電波が使用される場合、安定的にリンクが維持されることは保障されない。そのため、より低い周波数の電波を使用して、より高い周波数の電波に関する制御を行うことが想定される。実際に、LTEリリース12におけるスモールセルに関する検討では、2GHz帯のCCを使用して、5GHz帯のCCの制御を行う技術に関し議論がなされた。
ミリ波帯は6GHz〜60GHz程度まで、広範囲にリソースが存在している。そのため、この広範囲のリソースを2GHz帯のCCを用いて制御しようとしても、2GHz帯のCCのリソースが不足してしまい得る。
(5)サブキャリア間隔の変更
3GPPリリース12の時点でのLTEにおけるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)のサブキャリア間隔(Subcarrier spacing)は、15kHzである。この15kHzという幅は、サブキャリア単位ではフラットフェージングとなるよう定義されている。そのため、全体(例えば、20MHz幅)としては、周波数選択制フェージングが発生していても、サブキャリア単位ではフラットフェージングが発生することとなる。このように、15kHzという幅は、受信時の特性劣化が少ないというメリットをもたらす。
10GHz〜60GHzの周波数帯においては、このフラットフェージングの発生を見込むことができる周波数幅が大きくなると予測される。例えば、2GHz帯では15kHzだったサブキャリア間隔を、20GHz帯では150kHzに変更することも可能であると考えられる。
ただし、このサブキャリア間隔の変更は、LTEの仕様に非常に大きなインパクトを与えるため、無段階に変更可能になることは想定されにくい。そのため、サブキャリア間隔は、例えば15kHz、30kHz、60kHz及び120kHzの4段階程度に変更可能となることが望ましいと考えられる。それ以上細かくしても、仕様の変更が大きい割に効果が低いと考えられるためである。下記の表に、サブキャリア間隔を4段階に変更可能にした場合の設定の一例を示した。
Figure 2017061158
しかし、4段階程度にOFDMのサブキャリア間隔が変更可能になっても、低い周波数帯(例えば、2GHz帯)のCCの負担が増大するという問題は、依然として解決されない。ミリ波帯には広大な周波数リソースがあり、必要とされる制御信号は多いためである。上記表1を参照すると、ミリ波帯に含まれる制御対象のCCの数が多いことが分かる。
なお、60GHz以上でもOFDMが採用されるか否かは疑問が残る。しかし、使う周波数帯に合わせて扱う信号スケールを変える場合であっても、広大な周波数リソースがあり、制御対象が多いということには疑問の余地はない。
(6)UEケイパビリティ
ミリ波帯は、周波数領域が広大であるため、CCの数も多くなる。数百のCCがある場合に、例えば100個程度を統合して使用することが可能なUEもいれば、統合して使用可能な上限が数個であるUEもいると考えられる。このような、UEのケイパビリティがそれぞれ異なり得るということは、ミリ波帯では注意すべき事項である。
(7)同じ特性を持つCC
2GHz帯及び5GHz帯では、従来20MHz幅のCCが使用されており、各々のCCのチャネル特性は異なり得た。一方で、ミリ波帯では、周波数が高くなるにつれてチャネル特性がフラットになり、CC同士のチャネル特性が同じになっていく傾向にある。例えば、30GHzにおいては、200MHz程度の周波数帯に渡って、チャネル特性がフラットである。20MHz幅のCCしか処理できない端末装置の存在を想定すると、200MHzを20MHzのCCに分けて管理する方が望ましい場合がある。その場合、周波数が近い20MHz幅のCC同士のチャネル特性がほぼ同じになり得る。
<1.4.ビームフォーミング>
ミリ波帯では、電波伝搬減衰を補うために、ビームフォーミングが行われることが想定される。ビームフォーミングを行うことで得られるアンテナ利得(Antenna Gain)により、電波伝搬減衰を補うことが可能なためである。このアンテナ利得は、電波を全ての方向に放射するのではなく、特定の方向にビームを集中させることで得られる。全方向に拡散されていたエネルギーが、一方向に集中されるためである。
アンテナ利得は、ビームが鋭ければ鋭い程大きくなる。そのため、アンテナ利得を大きくするためには、数多くのアンテナ素子を配置することが有効である。ミリ波帯の導入に際しては、数100本のアンテナが配置されることが望ましい。そのため、ビームフォーミングは、端末装置ではなく基地局側で使用されると想定される。端末装置に数100本のアンテナを搭載することは、スペース的に及び計算処理能力的に適切ではないためである。
基地局が、ビームフォーミングを行う場合を想定すると、各々の端末装置にとって適切なビームが選択されることが望ましい。その選択は、端末装置によって行われてもよいし、基地局によって行われてもよい。ただし、最終的な選択は基地局により行われると考えられる。基地局から端末装置へのダウンリンク送信のためのビームを選択するためには、ダウンリンクチャネルの状態を直接的に又は間接的に測定可能となることが望ましい。
ダウンリンクチャネルの測定のためには、ダウンリンクのリファレンス信号が用いられ得る。ただし、ミリ波帯では電波減衰が大きいので、無指向性のダウンリンクリファレンス信号ではチャネルの状態を正確に測定することが困難な場合がある。そのため、ダウンリンクリファレンス信号がビームフォーミングされることが望ましい。ただし、ダウンリンクリファレンス信号を送信する段階ではダウンリンクチャネルの状態は未知であるので、適切な方向へのみビームフォーミングすることは困難である。そのため、ビームフォーミングされたダウンリンクリファレンス信号が全方向に送信され、端末装置が測定時刻を変えながら順次測定する手法が考えられる。しかし、この手法によれば、端末装置における処理時間及び消費電力が膨大なものとなり得る。
そこで、アップリンクのリファレンス信号を用いてアップリンクチャネルの状態を測定し、アップリンクチャネルの状態に基づいてダウンリンクチャネルの状態を推定する手法が重要となる。例えば、アップリンクとダウンリンクとで同一のチャネルが使用されるTDD(Time Division Duplex)システムでは、アップリンクとダウンリンクとでチャネル特性は同一であるので、本手法は特に有効である。ダウンリンクリファレンス信号のビームフォーミングに関して本手法を適用する場合、基地局は、端末装置から送信されたアップリンクリファレンス信号の測定結果に基づいて、ダウンリンクリファレンス信号の送信に適したビームを選択することとなる。この場合、ダウンリンクリファレンス信号が特定の方向にのみ送信されることとなり、且つ端末装置もアップリンクリファレンス信号を多数の方向へ送信するわけではないので、短い時間でダウンリンク送信のためのビームを選択することが可能となる。
しかし、ミリ波帯での本手法の適用を想定すると、以下の問題点がある。
第1の問題点は、ミリ波帯が広大であることである。端末装置が送信するアップリンクリファレンス信号は、CCごとに送信されて、CCごとの測定のために用いられると想定される。CCごとに特性が異なり得るためである。この点、ミリ波帯ではCCの数が数百にも達し得るので、CCごとの測定が効率的に行われる仕組みが提供されることが望ましい。
第2の問題点は、アップリンクリファレンス信号が無指向性である又は指向性があってもアンテナ利得が小さいことである。端末装置に搭載可能なアンテナ数は、搭載スペースの制限から8本程度と想定されるためである。ミリ波帯では電波伝搬減衰が大きいため、無指向性又はアンテナ利得が小さい場合、基地局はアップリンクリファレンス信号の受信に失敗する可能性がある。
<<2.構成例>>
<2.1.基地局の構成例>
続いて、図3を参照して、本開示の一実施形態に係る基地局10の構成を説明する。図3は、本開示の一実施形態に係る基地局10の構成の一例を示すブロック図である。図3を参照すると、基地局10は、アンテナ部110、無線通信部120、ネットワーク通信部130、記憶部140及び処理部150を備える。
(1)アンテナ部110
アンテナ部110は、無線通信部120により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部110は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部120へ出力する。
(2)無線通信部120
無線通信部120は、信号を送受信する。例えば、無線通信部120は、端末装置へのダウンリンク信号を送信し、端末装置からのアップリンク信号を受信する。
(3)ネットワーク通信部130
ネットワーク通信部130は、情報を送受信する。例えば、ネットワーク通信部130は、他のノードへの情報を送信し、他のノードからの情報を受信する。例えば、上記他のノードは、他の基地局及びコアネットワークノードを含む。
(4)記憶部140
記憶部140は、基地局10の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(5)処理部150
処理部150は、基地局10の様々な機能を提供する。処理部150は、設定部151及び選択部153を含む。なお、処理部150は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部150は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
設定部151及び選択部153の動作は、後に詳細に説明する。
<2.2.端末装置の構成例>
続いて、図4を参照して、本開示の実施形態に係る端末装置20の構成の一例を説明する。図4は、本開示の一実施形態に係る端末装置20の構成の一例を示すブロック図である。図4を参照すると、端末装置20は、アンテナ部210、無線通信部220、記憶部230及び処理部240を備える。
(1)アンテナ部210
アンテナ部210は、無線通信部220により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部210は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部220へ出力する。
(2)無線通信部220
無線通信部220は、信号を送受信する。例えば、無線通信部220は、基地局からのダウンリンク信号を受信し、基地局へのアップリンク信号を送信する。
(3)記憶部230
記憶部230は、端末装置20の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(4)処理部240
処理部240は、端末装置20の様々な機能を提供する。処理部240は、取得部241及び選択支援部243を含む。なお、処理部240は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部240は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
取得部241及び選択支援部243の動作は、後に詳細に説明する。
<<3.第1の実施形態>>
<3.1.技術的課題>
本実施形態の技術的課題は、上述した第1の問題点である。より詳しく説明すると、ミリ波帯では、CCの数が膨大になるので、データ送信スピードを上げるために同時に複数のCCを統合して使用する(即ち、キャリアアグリゲーションを行う)ことが想定される。同時に使用される複数のCCの各々で適切なビームが選択されることが要されるところ、CC毎にチャネル特性を測定することは端末装置にとって大きな消費電力上の負担となる。
そこで、本実施形態では、CCごとの測定を効率的に行うための仕組みを提供する。
<3.2.技術的特徴>
(1)CCのグループ化
本実施形態では、基地局10が使用可能な複数のCCのうち一部のCCから成るグループが定義される。このグループは、少なくともひとつ(典型的には、複数)のCCを含む。このグループを、以下ではUplinkRSグループとも称する。1つのUplinkRSグループは、少なくとも1つのUplinkRSプライマリCCを含む。UplinkRSグループの一例を、図5に示した。
図5では、4つのCCにより形成されるUplinkRSグループの一例を示している。第1のUplinkRSグループは、CC1〜CC4から成り、CC2がUplinkRSプライマリCCである。第2のUplinkRSグループは、CC5〜CC8から成り、CC5がUplinkRSプライマリCCである。1つのUplinkRSグループに含まれるCCの数は任意である。また、各々のUplinkRSグループに含まれるUplinkRSプライマリCCの位置も任意である。なお、UplinkRSプライマリCCは、第1の単位周波数帯域に相当する。UplinkRSグループに含まれるUplinkRSプライマリCC以外のCCは、第2の単位周波数帯域に相当する。
(2)ビーム選択
端末装置20(例えば、選択支援部243)は、後述する設定情報が示す複数のCCを含むUplinkRSグループのうち少なくともひとつのUplinkRSプライマリCCを用いて、基地局10がダウンリンク送信に用いるビームを選択するために使用するアップリンクのリファレンス信号を送信する。なお、以下ではアップリンクのリファレンス信号を、UplinkRSとも称する。UplinkRSは、既存のLTEにおいてSRS(Sounding Reference Signal)とも称される場合がある。UplinkRSグループのうちUplinkRSプライマリCCでしかUplinkRSが送信されない。そのため、ミリ波帯における膨大な数のCCのすべてでUplinkRSを送信する場合と比較して、端末装置20の消費電力が低減される。
基地局10(例えば、選択部153)は、端末装置20によりUplinkRSプライマリCCを用いて送信されたUplinkRSの測定結果に基づいて、ダウンリンク送信に用いるビームを選択する。例えば、基地局10(例えば、選択部153)は、UplinkRSに対して受信ビームを仮想的に変更しながら、どの受信ビームでUplinkRSのSNR(signal-to-noise ratio)が大きくなるかを測定し、測定結果に基づいて端末装置20に適した送信ビームを選択する。
そして、基地局10(例えば、選択部153)は、選択されたビームを用いてダウンリンクのリファレンス信号を送信する。なお、以下ではダウンリンクのリファレンス信号を、DownlinkRSとも称する。ビームによりミリ波帯での電波減衰が補われるので、端末装置20は、DownlinkRSの受信に成功し、チャネルの状態を正確に測定することが可能となる。基地局10は、UplinkRSグループに含まれる複数のCCの全てを用いてDownlinkRSを送信してもよい。その場合、端末装置20は、UplinkRSグループに含まれる各々のCCを測定することが可能となる。
基地局10(例えば、選択部153)は、UplinkRSに基づいてひとつ以上のビームを選択してもよい。即ち、基地局10は、UplinkRSに基づいてひとつ以上のビーム候補への絞り込みを行ってもよい。その場合、基地局10は、絞り込んだひとつ以上のビーム候補を用いて、ひとつ以上のDownlinkRSを送信する。端末装置20(例えば、選択支援部243)は、UplinkRSに基づいて選択されたひとつ以上のビームを用いて基地局10により送信されたDownlinkRSの測定に関する情報を基地局10へ送信(即ち、フィードバック)する。端末装置20は、単にDownlinkRSの測定結果を示す情報をフィードバックしてもよいし、測定結果に基づいてダウンリンク送信に適したビームを選択してその選択結果をフィードバックしてもよい。後者の場合、端末装置20は、基地局10により絞り込まれたひとつ以上のビーム候補を、さらに絞り込むこととなる。なお、フィードバックは、UplinkRSプライマリCCを用いて送信され得る。その後、基地局10は、このフィードバックに基づいて、ダウンリンクでのデータ送信に使用するビームを候補から決定する。このような手続きにより、基地局10は、UplinkRSグループに含まれる各々のCCの測定結果に基づいてビームを選択することが可能となり、より適切なビーム選択が実現される。
(3)設定
基地局10及び端末装置20は、UplinkRSグループの設定及び各々のUplinkRSグループのUplinkRSプライマリCCの設定を行う。
そのために、基地局10及び端末装置20は、各々のUplinkRSグループに含まれる複数のCCを示す情報(即ち、どのCCがどのUplinkRSグループに属するかを示す情報)を取得する。以下では、このような情報をグループ情報とも称する。また、基地局10及び端末装置20は、各々のUplinkRSグループにおけるUplinkRSプライマリCCを示す情報(即ち、どのCCがUplinkRSプライマリCCであるかを示す情報)を取得する。以下では、このような情報をプライマリ情報とも称する。基地局10及び端末装置20は、グループ情報及びプライマリ情報を取得することで、UplinkRSグループの設定、及び各々のUplinkRSグループのUplinkRSプライマリCCの設定を行うことが可能となる。なお、グループ情報及びプライマリ情報は、設定情報に相当する。
例えば、基地局10は、MME(Mobility Management Entity)から設定情報を取得する。他に、基地局10は、O&M(Operation & Maintenance)等のインタフェースを介して取得してもよい。また、端末装置20(例えば、取得部241)は、基地局10から設定情報を取得する。逆の観点から言えば、基地局10(例えば、設定部151)は、端末装置20へ設定情報を通知する、とも言える。この通知には、例えば専用のシグナリング(Dedicated Signaling)が用いられ得る。設定情報は、システム1が含むすべての基地局10において共通であってもよいし、基地局10ごとに異なっていてもよい。
例えば、グループ情報は共通で、プライマリ情報は基地局10ごと(即ち、セルごと)に異なっていてもよい。その場合、基地局10(例えば、設定部151)は、グループ情報をMMEから取得し、UplinkRSプライマリCCを自身で選択し、グループ情報及びプライマリ情報を配下の端末装置20へ通知し得る。
<3.3.処理の流れ>
図6は、本実施形態に係るシステム1において実行される通信処理の流れの一例を示すシーケンス図である。本シーケンスには、基地局10及び端末装置20が関与する。
図6に示すように、まず、基地局10は、グループ情報を取得する(ステップS102)。次いで、基地局10は、取得したグループ情報が示す各々のUplinkRSグループにおける、UplinkRSプライマリCCを決定する(ステップS104)。次に、基地局10は、グループ情報及びプライマリ情報を端末装置20へ送信する(ステップS106)。
次いで、端末装置20は、受信したグループ情報及びプライマリ情報に基づき、UplinkRSプライマリCCでUplinkRSを送信する(ステップS108)。次に、基地局10は、UplinkRSの測定結果に基づいて、複数のビーム候補を選択する(ステップS110)。そして、基地局10は、選択した複数のビーム候補を用いて、複数のビームフォーミングされたDownlinkRSを送信する(ステップS112)。
次いで、端末装置20は、ビームフォーミングされたDownlinkRSの測定結果に基づいて、自身へのダウンリンク送信に適するひとつのビーム候補を選択し(ステップS114)、選択結果を示す情報を基地局10へフィードバックする(ステップS116)。なお、基地局10は、このフィードバックを、ステップS110において選択した複数のビーム候補のうち、最も端末装置20との通信に適切であると評価したビームを用いて受信し得る。そして、基地局10は、端末装置20からのフィードバックが示すビームを用いて、端末装置20へのユーザデータを送信する(ステップS118)。
以上により、処理は終了する。
<<4.第2の実施形態>>
<4.1.技術的課題>
第1の実施形態では、セルごとに(即ち、Cell-Specificに)UplinkRSプライマリCCが設定されていた。そのため、セルに接続する端末装置20の数によっては、UplinkRSプライマリCCにおけるUplinkRS送信のためのリソースが不足し得る。また、各々の端末装置20のケイパビリティは異なり得る。例えば、端末装置20ごとに、使用可能な周波数、同時に統合して使用可能なCCの数、又は使用可能なCCの帯域幅等が異なり得る。そのため、端末装置20ごとに、適切なUplinkRSプライマリCCは異なり得る。
そこで、本実施形態では、端末装置20ごとにUplinkRSプライマリCCを設定することが可能な仕組みを提供する。
<4.2.技術的特徴>
端末装置20(例えば、選択支援部243)は、端末装置20自身が使用可能なCCを示すケイパビリティ情報を基地局10へ送信する。このケイパビリティ情報は、例えば、使用可能なUplinkRSグループ及び当該UplinkRSグループの中で使用可能なCCを示す情報を含み得る。これにより、基地局10において、端末装置20にとって適切なUplinkRSプライマリCCが選択されることとなる。
基地局10(例えば、設定部151)は、端末装置20ごとにUplinkRSプライマリCCを可変に設定する。特に、基地局10は、ケイパビリティ情報に基づいてUplinkRSプライマリCCを選択する。このため、選択したUplinkRSプライマリCCが端末装置20にとって適切なものとなる。以下、図7を参照して、ケイパビリティ情報に基づくUplinkRSプライマリCCの選択について説明する。
図7では、CC1〜CC4の4つのCCにより形成されるUplinkRSグループの一例を示している。例えば、10台の端末装置20がCC1〜CC3を使用する能力を有しており、他の10台の端末装置20がCC2〜CC4を使用する能力を有しているものとする。CC2及びCC3は、合計20台の端末装置20により使用される可能性があるため、UplinkRSの送信のために使用された場合、データに占めるUplinkRSの割合が大きくなり、オーバーヘッドが問題になり得る。そこで、基地局10は、CC1〜CC3を使用する能力を有する10台の端末装置20にとってのUplinkRSプライマリCCをCC1に設定する。また、基地局10は、CC2〜CC4を使用する能力を有する10台の端末装置20にとってのUplinkRSプライマリCCをCC4に設定する。このような設定により、UplinkRSプライマリCCにおけるUplinkRS送信のためのリソースの不足を回避することが可能になると共に、端末装置20のケイパビリティに応じたUplinkRSプライマリCCの設定が可能となる。なお、上述した設定方法はあくまで一例であり、多様なアルゴリズムが採用され得る。
<4.3.処理の流れ>
図8は、本実施形態に係るシステム1において実行される通信処理の流れの一例を示すシーケンス図である。本シーケンスには、基地局10及び端末装置20が関与する。
図8に示すように、まず、基地局10は、グループ情報を取得する(ステップS202)。次いで、基地局10は、取得したグループ情報を端末装置20へ送信する(ステップS204)。
端末装置20は、RRC接続(RRC(Radio Resource Control) connected)状態になったタイミングで、ケイパビリティ情報を基地局10へ送信する(ステップS206)。そして、基地局10は、ケイパビリティ情報に基づいて、当該端末装置20にとってのUplinkRSプライマリCCを決定し(ステップS208)、プライマリ情報を端末装置20へ送信する(ステップS210)。以降のステップS212〜S222における処理は、上記説明したステップS108〜S118における処理と同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
以上により、処理は終了する。
<<5.第3の実施形態>>
<5.1.技術的課題>
本実施形態の技術的課題は、上述した第2の問題点である。より詳しく説明すると、ミリ波帯では電波伝搬減衰が大きいため、UplinkRSはSNRが低い状態で基地局10に到達し得る。そのため、基地局10におけるビームの選択が困難になり得る。
そこで、本実施形態では、UplinkRSをSNRが高い状態で基地局10に到達させることが可能な仕組みを提供する。
<5.2.技術的特徴>
既存のLTEでは、UplinkRSはSRSと称されている。また、14OFDMシンボルで1サブフレームが形成されており、その最後の14個目のOFDMシンボルでUplinkRSが送信されていた。その様子の一例を、図9に示した。図9に示した例では、14個目のOFDMシンボルにおいて、20MHz幅のUplinkRSプライマリCCの全ての帯域幅で、UplinkRSが送信されている。
これに対し、端末装置20(例えば、選択支援部243)は、UplinkRSプライマリCCのうち一部の周波数帯域でUplinkRSを送信する。そして、端末装置20(例えば、選択支援部243)は、当該一部の周波数帯域に、他の周波数帯域の分の送信電力を集中させる。これにより、UplinkRSを、SNRが高い状態で基地局10に到達させることが可能となる。その様子の一例を、図10に示した。図10に示した例では、14個目のOFDMシンボルにおいて、20MHz幅のUplinkRSプライマリCCのうち4サブキャリアで、UplinkRSが送信されている。この4サブキャリアに、残りの92サブキャリアの分の送信電力が集中される。図中のハッチングが掛けられた領域はUplinkRSが送信される領域であり、ハッチングが掛けられていない領域は何も送信されない(即ち、NULLが送信される領域)である。サブキャリアの間隔が15kHzである場合、24個のUplinkRSが、1つのOFDMシンボルに収容可能である。そのため、24台の端末装置20が、同時に1つのOFDMシンボルでUplinkRSを送信可能である。
さらに、端末装置20(例えば、選択支援部243)は、UplinkRSプライマリCCのうち1つのサブキャリアでUplinkRSを送信してもよい。そして、端末装置20(例えば、選択支援部243)は、1つのサブキャリアに、他の周波数帯域の分の送信電力を集中させる。例えば、4つのサブキャリアでUplinkRSを送信する場合と比較すると、1つのサブキャリアでUplinkRSを送信する場合には6dBのゲインの向上が実現する。これにより、UplinkRSを、さらにSNRが高い状態で基地局10に到達させることが可能となる。その様子の一例を、図11に示した。図11に示した例では、14個目のOFDMシンボルにおいて、20MHz幅のUplinkRSプライマリCCのうち1サブキャリアで、UplinkRSが送信されている。この1サブキャリアに、残りの95サブキャリアの分の送信電力が集中される。
さらに、端末装置20(例えば、選択支援部243)は、UplinkRSプライマリCCに、UplinkRSグループに含まれるUplinkRSプライマリCC以外の他のCCの分の送信電力を集中させてもよい。この場合、UplinkRSを、さらにSNRが高い状態で基地局10に到達させることが可能となる。UplinkRSグループが10個のCCを含んでおり、UplinkRSプライマリCCがひとつである場合、10個分のCCを1個のCCに集中させることが可能となるので、10dBのゲインの向上が実現される。その様子の一例を、図12に示した。図12に示した例では、UplinkRSグループは10個のCCを含んでおり、14個目のOFDMシンボルにおいて、20MHz幅のUplinkRSプライマリCCのうち1サブキャリアで、UplinkRSが送信されている。この1サブキャリアに、CC2〜CC10の分の送信電力、及び残りの95サブキャリアの分の送信電力が集中される。
また、端末装置20(例えば、選択支援部243)は、14OFDMシンボルの全てでUplinkRSを送信してもよい。その場合、基地局10は、14個の受信信号を重ね合わせることで、ゲインの向上を実現することができる。その様子の一例を、図13に示した。図13に示した例では、14個のOFDMシンボル全てにおいて、20MHz幅のUplinkRSプライマリCCのうち1サブキャリアで、UplinkRSが送信されている。また、UplinkRSグループは10個のCCを含んでおり、この1サブキャリアに、CC2〜CC10の分の送信電力、及び残りの95サブキャリアの分の送信電力が集中される。
<<6.第4の実施形態>>
<6.1.技術的課題>
第3の実施形態によれば、UplinkRSをSNRが高い状態で基地局10に到達させることが可能となる。ここで、ミリ波帯では、上記表1に示すようにサブキャリアの間隔が120kHz程度にまで広がり得る。チャネル特性が、フェージングがあまりないフラットな特性に近づいていく高い周波数(例えば、60GHz帯等)では、信号処理(例えば、FFT(Fast Fourier Transform)等)の負担が減るためである。しかし、サブキャリアの間隔が120kHzの場合は、サブキャリアの間隔が15kHzである場合と比較して8倍のサブキャリアの間隔となる。そのため、電力密度(dbm/Hz)が1/8となってしまうので、基地局10側での受信特性を劣化させるおそれがある。
そこで、本実施形態では、サブキャリアの間隔が広い場合でも、基地局10側での受信特性を維持することが可能な仕組みを提供する。
<6.2.技術的特徴>
端末装置20(例えば、選択支援部243)は、1つのサブキャリアのうちさらに一部の周波数帯域に、残りの他の周波数帯域の送信電力を集中させる。例えば、端末装置20は、120kHz間隔のサブキャリアであっても、そのうちの15kHz間隔に送信電力を集中させてUplinkRSを送信する。これにより、サブキャリアの間隔が広い場合であっても、基地局10側での受信特性を維持することが可能となる。以下、図14及び図15を参照して、詳しく説明する。
図14に示すように、14個目のOFDMシンボルにおいて、20MHz幅のUplinkRSプライマリCCのうち120kHz幅の1サブキャリアで、UplinkRSが送信されている。この1サブキャリアに、残りの95サブキャリアの分の送信電力が集中される。そして、この1サブキャリアにおいては、図15に示すように、120kHzのうち15kHzにおいて、UplinkRSが送信される。この15kHzに、残り105kHzの分の送信電力がさらに集中される。
このような1サブキャリアの間隔よりも狭い間隔でUplinkRSを送信するための信号処理部(例えば、無線通信部220)の構成例を図16に示した。15kHz間隔のサブキャリアの生成のためには、2048ポイントのIFFT(Inverse FFT)が行われる。一方で、120kHz間隔のサブキャリアの生成のためには、256ポイントのIFFTが行われる。そのため、図16に示すように、無線通信部220は、2048ポイントのIFFTを行うモジュールと、256ポイントのIFFTを行うモジュールとを含む。無線通信部220は、これらのモジュールのいずれかから出力された信号をセレクタにより選択し、CP(Cyclic Prefix)を付加して送信する。無線通信部220は、UplinkRSを送信する際には、2048ポイントのIFFTを行うモジュールから出力された信号を選択する。一方で、無線通信部220は、ユーザデータを送信する際には、FFTを行うモジュールを経て256ポイントのIFFTを行うモジュールから出力された信号を選択する。それぞれの信号は、時分割的に分離されており、UplinkRSとユーザデータを含む信号とが、同じ時間に1つの端末装置20から送信されることはない。
<<7.応用例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、基地局10は、マクロeNB又はスモールeNBなどのいずれかの種類のeNB(evolved Node B)として実現されてもよい。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB又はホーム(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであってよい。その代わりに、基地局10は、NodeB又はBTS(Base Transceiver Station)などの他の種類の基地局として実現されてもよい。基地局10は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)とを含んでもよい。また、後述する様々な種類の端末が一時的に又は半永続的に基地局機能を実行することにより、基地局10として動作してもよい。さらに、基地局10の少なくとも一部の構成要素は、基地局装置又は基地局装置のためのモジュールにおいて実現されてもよい。
また、例えば、端末装置20は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、端末装置20は、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、端末装置20の少なくとも一部の構成要素は、これら端末に搭載されるモジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)において実現されてもよい。
<7.1.基地局に関する応用例>
(第1の応用例)
図17は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各アンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
アンテナ810の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、図17に示したように複数のアンテナ810を有し、複数のアンテナ810は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図17にはeNB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNB800は単一のアンテナ810を有してもよい。
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインタフェース823及び無線通信インタフェース825を備える。
コントローラ821は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置820の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インタフェース825により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインタフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インタフェースである。コントローラ821は、ネットワークインタフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース823は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース823が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース823は、無線通信インタフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
無線通信インタフェース825は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース825は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827などを含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ826の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路827は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ810を介して無線信号を送受信する。
無線通信インタフェース825は、図17に示したように複数のBBプロセッサ826を含み、複数のBBプロセッサ826は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース825は、図17に示したように複数のRF回路827を含み、複数のRF回路827は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図17には無線通信インタフェース825が複数のBBプロセッサ826及び複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インタフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
図17に示したeNB800において、図3を参照して説明した処理部150に含まれる1つ以上の構成要素(設定部151及び/又は選択部153)は、無線通信インタフェース825において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ821において実装されてもよい。一例として、eNB800は、無線通信インタフェース825の一部(例えば、BBプロセッサ826)若しくは全部、及び/又はコントローラ821を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB800にインストールされ、無線通信インタフェース825(例えば、BBプロセッサ826)及び/又はコントローラ821が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB800、基地局装置820又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図17に示したeNB800において、図3を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース825(例えば、RF回路827)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ810において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ821及び/又はネットワークインタフェース823において実装されてもよい。また、記憶部140は、メモリ822において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図18は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。各アンテナ840及びRRH860は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの高速回線で互いに接続され得る。
アンテナ840の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNB830は、図18に示したように複数のアンテナ840を有し、複数のアンテナ840は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図18にはeNB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を有してもよい。
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインタフェース853、無線通信インタフェース855及び接続インタフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852及びネットワークインタフェース853は、図17を参照して説明したコントローラ821、メモリ822及びネットワークインタフェース823と同様のものである。
無線通信インタフェース855は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース855は、典型的には、BBプロセッサ856などを含み得る。BBプロセッサ856は、接続インタフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図17を参照して説明したBBプロセッサ826と同様のものである。無線通信インタフェース855は、図18に示したように複数のBBプロセッサ856を含み、複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図18には無線通信インタフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インタフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)をRRH860と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)とRRH860とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
また、RRH860は、接続インタフェース861及び無線通信インタフェース863を備える。
接続インタフェース861は、RRH860(無線通信インタフェース863)を基地局装置850と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース861は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インタフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、典型的には、RF回路864などを含み得る。RF回路864は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、図18に示したように複数のRF回路864を含み、複数のRF回路864は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図18には無線通信インタフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インタフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
図18に示したeNB830において、図3を参照して説明した処理部150に含まれる1つ以上の構成要素(設定部151及び/又は選択部153)は、無線通信インタフェース855及び/又は無線通信インタフェース863において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ851において実装されてもよい。一例として、eNB830は、無線通信インタフェース855の一部(例えば、BBプロセッサ856)若しくは全部、及び/又はコントローラ851を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB830にインストールされ、無線通信インタフェース855(例えば、BBプロセッサ856)及び/又はコントローラ851が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB830、基地局装置850又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図18に示したeNB830において、例えば、図3を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース863(例えば、RF回路864)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ840において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ851及び/又はネットワークインタフェース853において実装されてもよい。また、記憶部140は、メモリ852において実装されてもよい。
<7.2.端末装置に関する応用例>
(第1の応用例)
図19は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、図19に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、図19には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913及びRF回路914を含んでもよい。
アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、図19に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、図19にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図19に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図19に示したスマートフォン900において、図4を参照して説明した処理部240に含まれる1つ以上の構成要素(取得部241及び/又は選択支援部243)は、無線通信インタフェース912において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。一例として、スマートフォン900は、無線通信インタフェース912の一部(例えば、BBプロセッサ913)若しくは全部、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがスマートフォン900にインストールされ、無線通信インタフェース912(例えば、BBプロセッサ913)、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてスマートフォン900又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図19に示したスマートフォン900において、例えば、図4を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース912(例えば、RF回路914)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ916において実装されてもよい。また、記憶部230は、メモリ902において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図20は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、図20に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、図20には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934及びRF回路935を含んでもよい。
アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、図20に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、図20にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図20に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図20に示したカーナビゲーション装置920において、図4を参照して説明した処理部240に含まれる1つ以上の構成要素(取得部241及び/又は選択支援部243)は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。一例として、カーナビゲーション装置920は、無線通信インタフェース933の一部(例えば、BBプロセッサ934)若しくは全部及び/又はプロセッサ921を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがカーナビゲーション装置920にインストールされ、無線通信インタフェース933(例えば、BBプロセッサ934)及び/又はプロセッサ921が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてカーナビゲーション装置920又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図20に示したカーナビゲーション装置920において、例えば、図4を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース933(例えば、RF回路935)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ937において実装されてもよい。また、記憶部230は、メモリ922において実装されてもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。即ち、取得部241及び/又は選択支援部243を備える装置として車載システム(又は車両)940が提供されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
<<8.まとめ>>
以上、図1〜図20を参照して、本開示の一実施形態について詳細に説明した。上記説明したように、端末装置20は、基地局10から設定情報を取得し、設定情報が示す、複数のCCを含むUplinkRSグループのうち少なくともひとつのUplinkRSプライマリCCを用いて、基地局10がダウンリンク送信に用いるビームを選択するために使用するUplinkRSを送信する。基地局10は、UplinkRSの測定結果に基づいて、端末装置20に適した送信ビームを選択することが可能となる。また、UplinkRSグループのうちUplinkRSプライマリCCでしかUplinkRSが送信されないため、ミリ波帯における膨大な数のCCのすべてでUplinkRSを送信する場合と比較して、端末装置20の消費電力が低減される。このようにして、効率的なビーム選択が実現されるので、基地局10がミリ波帯でのキャリアアグリゲーションを効率的に実施することが可能となり、セルラーネットワークにおけるトラフィックの収容効率を向上させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本開示の各実施形態は適宜組み合わせることが可能である。
また、本明細書においてフローチャート及びシーケンス図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
基地局から設定情報を取得する取得部と、
前記設定情報が示す、複数の単位周波数帯域を含むグループのうち少なくともひとつの第1の単位周波数帯域を用いて、前記基地局がダウンリンク送信に用いるビームを選択するために使用するアップリンクリファレンス信号を送信する選択支援部と、
を備える装置。
(2)
前記選択支援部は、前記アップリンクリファレンス信号に基づいて選択されたひとつ以上のビームを用いて前記基地局により送信されたダウンリンクリファレンス信号の測定に関する情報を前記基地局へ送信する、前記(1)に記載の装置。
(3)
前記測定に関する情報は、前記第1の単位周波数帯域を用いて送信される、前記(2)に記載の装置。
(4)
前記選択支援部は、前記装置が使用可能な前記単位周波数帯域を示すケイパビリティ情報を前記基地局へ送信する、前記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の装置。
(5)
前記ケイパビリティ情報は、使用可能な前記グループ及び当該グループの中で使用可能な前記単位周波数帯域を示す情報を含む、前記(4)に記載の装置。
(6)
前記選択支援部は、前記第1の単位周波数帯域のうち一部の周波数帯域で前記アップリンクリファレンス信号を送信し、前記一部の周波数帯域に他の周波数帯域の分の送信電力を集中させる、前記(1)〜(5)のいずれか一項に記載の装置。
(7)
前記選択支援部は、前記一部の周波数帯域に、前記グループに含まれる前記第1の単位周波数帯域以外の第2の単位周波数帯域の分の送信電力を集中させる、前記(6)に記載の装置。
(8)
前記一部の周波数帯域は、1つのサブキャリアである、前記(6)又は(7)に記載の装置。
(9)
前記選択支援部は、1つのサブキャリアのうちさらに一部の周波数帯域に、残りの他の周波数帯域の送信電力を集中させる、前記(8)に記載の装置。
(10)
前記グループは、基地局が使用可能な複数の前記単位周波数帯域のうち一部の前記単位周波数帯域から成る、前記(1)〜(9)のいずれか一項に記載の装置。
(11)
前記単位周波数帯域は、コンポーネントキャリアである、前記(1)〜(10)のいずれか一項に記載の装置。
(12)
前記単位周波数帯域は、周波数が6GHz以上である、前記(1)〜(11)のいずれか一項に記載の装置。
(13)
複数の単位周波数帯域を含むグループのうち少なくともひとつの第1の単位周波数帯域を示す設定情報を端末装置へ送信する設定部と、
前記端末装置により前記第1の単位周波数帯域を用いて送信されたアップリンクリファレンス信号の測定結果に基づいて、ダウンリンク送信に用いるビームを選択する選択部と、
を備える装置。
(14)
前記選択部は、選択されたビームを用いてダウンリンクリファレンス信号を送信する、前記(13)に記載の装置。
(15)
前記選択部は、前記グループに含まれる複数の前記単位周波数帯域の全てを用いて前記ダウンリンクリファレンス信号を送信する、前記(14)に記載の装置。
(16)
前記選択部は、前記端末装置による前記ダウンリンクリファレンス信号の測定に関する情報に基づいて、ダウンリンク送信に用いるビームを選択する、前記(15)に記載の装置。
(17)
前記設定部は、前記端末装置ごとに前記第1の単位周波数帯域を可変に設定する、前記(13)〜(16)のいずれか一項に記載の装置。
(18)
前記設定部は、前記端末装置が使用可能な前記単位周波数帯域を示すケイパビリティ情報に基づいて、前記第1の単位周波数帯域を選択する、前記(17)に記載の装置。
(19)
基地局から設定情報を取得することと、
前記設定情報が示す、複数の単位周波数帯域を含むグループのうち少なくともひとつの第1の単位周波数帯域を用いて、前記基地局がダウンリンク送信に用いるビームを選択するために使用するアップリンクリファレンス信号をプロセッサにより送信することと、
を含む方法。
(20)
複数の単位周波数帯域を含むグループのうち少なくともひとつの第1の単位周波数帯域を示す設定情報を端末装置へ送信することと、
前記端末装置により前記第1の単位周波数帯域を用いて送信されたアップリンクリファレンス信号の測定結果に基づいて、ダウンリンク送信に用いるビームをプロセッサにより選択することと、
を含む方法。
1 システム
10 基地局
11 スモールセル
15 コアネットワーク
16 パケットデータネットワーク
20 端末装置
30 通信制御装置
31 マクロセル
110 アンテナ部
120 無線通信部
130 ネットワーク通信部
140 記憶部
150 処理部
151 設定部
153 選択部
210 アンテナ部
220 無線通信部
230 記憶部
240 処理部
241 取得部
243 選択支援部

Claims (20)

  1. 基地局から設定情報を取得する取得部と、
    前記設定情報が示す、複数の単位周波数帯域を含むグループのうち少なくともひとつの第1の単位周波数帯域を用いて、前記基地局がダウンリンク送信に用いるビームを選択するために使用するアップリンクリファレンス信号を送信する選択支援部と、
    を備える装置。
  2. 前記選択支援部は、前記アップリンクリファレンス信号に基づいて選択されたひとつ以上のビームを用いて前記基地局により送信されたダウンリンクリファレンス信号の測定に関する情報を前記基地局へ送信する、請求項1に記載の装置。
  3. 前記測定に関する情報は、前記第1の単位周波数帯域を用いて送信される、請求項2に記載の装置。
  4. 前記選択支援部は、前記装置が使用可能な前記単位周波数帯域を示すケイパビリティ情報を前記基地局へ送信する、請求項1に記載の装置。
  5. 前記ケイパビリティ情報は、使用可能な前記グループ及び当該グループの中で使用可能な前記単位周波数帯域を示す情報を含む、請求項4に記載の装置。
  6. 前記選択支援部は、前記第1の単位周波数帯域のうち一部の周波数帯域で前記アップリンクリファレンス信号を送信し、前記一部の周波数帯域に他の周波数帯域の分の送信電力を集中させる、請求項1に記載の装置。
  7. 前記選択支援部は、前記一部の周波数帯域に、前記グループに含まれる前記第1の単位周波数帯域以外の第2の単位周波数帯域の分の送信電力を集中させる、請求項6に記載の装置。
  8. 前記一部の周波数帯域は、1つのサブキャリアである、請求項6に記載の装置。
  9. 前記選択支援部は、1つのサブキャリアのうちさらに一部の周波数帯域に、残りの他の周波数帯域の送信電力を集中させる、請求項8に記載の装置。
  10. 前記グループは、基地局が使用可能な複数の前記単位周波数帯域のうち一部の前記単位周波数帯域から成る、請求項1に記載の装置。
  11. 前記単位周波数帯域は、コンポーネントキャリアである、請求項1に記載の装置。
  12. 前記単位周波数帯域は、周波数が6GHz以上である、請求項1に記載の装置。
  13. 複数の単位周波数帯域を含むグループのうち少なくともひとつの第1の単位周波数帯域を示す設定情報を端末装置へ送信する設定部と、
    前記端末装置により前記第1の単位周波数帯域を用いて送信されたアップリンクリファレンス信号の測定結果に基づいて、ダウンリンク送信に用いるビームを選択する選択部と、
    を備える装置。
  14. 前記選択部は、選択されたビームを用いてダウンリンクリファレンス信号を送信する、請求項13に記載の装置。
  15. 前記選択部は、前記グループに含まれる複数の前記単位周波数帯域の全てを用いて前記ダウンリンクリファレンス信号を送信する、請求項14に記載の装置。
  16. 前記選択部は、前記端末装置による前記ダウンリンクリファレンス信号の測定に関する情報に基づいて、ダウンリンク送信に用いるビームを選択する、請求項15に記載の装置。
  17. 前記設定部は、前記端末装置ごとに前記第1の単位周波数帯域を可変に設定する、請求項13に記載の装置。
  18. 前記設定部は、前記端末装置が使用可能な前記単位周波数帯域を示すケイパビリティ情報に基づいて、前記第1の単位周波数帯域を選択する、請求項17に記載の装置。
  19. 基地局から設定情報を取得することと、
    前記設定情報が示す、複数の単位周波数帯域を含むグループのうち少なくともひとつの第1の単位周波数帯域を用いて、前記基地局がダウンリンク送信に用いるビームを選択するために使用するアップリンクリファレンス信号をプロセッサにより送信することと、
    を含む方法。
  20. 複数の単位周波数帯域を含むグループのうち少なくともひとつの第1の単位周波数帯域を示す設定情報を端末装置へ送信することと、
    前記端末装置により前記第1の単位周波数帯域を用いて送信されたアップリンクリファレンス信号の測定結果に基づいて、ダウンリンク送信に用いるビームをプロセッサにより選択することと、
    を含む方法。
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