JPWO2017026488A1 - ユーザ端末、無線基地局及び無線通信方法 - Google Patents
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Abstract
送信前にリスニングが適用されるセル(例えば、アンライセンスバンド)において、他システムとの共存を図ると共に周波数利用効率を向上すること。UL信号の送信前にリスニングを適用して無線基地局と通信を行うユーザ端末であって、UL信号を送信する送信部と、リスニングにおけるランダムバックオフのカウンタ値を制御してUL信号の送信を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記無線基地局から通知される情報及び/又は所定のパラメータ情報に基づいてランダムバックオフのカウンタ値を決定する。
Description
本発明は、次世代移動通信システムにおけるユーザ端末、無線基地局及び無線通信方法に関する。
UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)ネットワークにおいて、さらなる高速データレート、低遅延などを目的としてロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)が仕様化された(非特許文献1)。LTEからのさらなる広帯域化および高速化を目的として、LTEアドバンスト(Rel.10−12)が仕様化され、さらに、例えば5G(5th generation mobile communication system)と呼ばれるLTEの後継システムが検討されている。
Rel.8から12のLTEでは、事業者に免許された周波数帯、すなわちライセンスバンド(Licensed band)において排他的な運用がなされることを想定して仕様化が行われた。ライセンスバンドとしては、例えば、800MHz、2GHzまたは1.7GHzなどが使用される。
スマートフォンやタブレット等の高機能化されたユーザ端末/ユーザ装置(UE:User Equipmentと呼ぶ)の普及は、ユーザトラヒックを急激に増加させている。この増加するユーザトラヒックを吸収するため、更なる周波数バンドを追加する必要があるが、ライセンスバンドのスペクトラム(licensed spectrum)には限りがある。このため、ライセンスバンド以外に利用可能なアンライセンススペクトラム(unlicensed spectrum)のバンド(これをアンライセンスバンド:unlicensed bandと呼ぶ)を利用して、LTEシステムの周波数を拡張することが検討されている(非特許文献2)。
アンライセンスバンドとしては、たとえばWi−Fi(登録商標)と同じ2.4GHzまたは5GHz帯などが使用される。Rel.13 LTEでは、ライセンスバンドとアンライセンスバンドの間でのキャリアアグリゲーション(CA)を行うことが検討されている。このように、ライセンスバンドとともにアンライセンスバンドを用いて行う通信をLAA(License-Assisted Access)と称する。将来的にライセンスバンドとアンライセンスバンドのデュアルコネクティビティ(DC)や、アンライセンスバンドのスタンドアローンもLAAの検討対象となる可能性がある。
3GPP TS 36.300 "Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN); Overall description; Stage 2"
AT&T, Drivers, Benefits and Challenges for LTE in Unlicensed Spectrum, 3GPP TSG-RAN Meeting #62 RP-131701
アンライセンスバンドでは、他事業者のLTE、Wi−Fi又はその他のシステムとの共存のため、干渉制御機能の導入が検討されている。Wi−Fiでは、同一周波数内での干渉制御機能として、CCA(Clear Channel Assessment)に基づくLBT(Listen Before Talk)が利用されている。
したがって、LTEシステムに対してアンライセンスバンドを設定する場合も、干渉制御機能としてリスニング(例えば、LBT)を適用してUL送信及び/又はDL送信を制御することが想定される。かかる場合、他システム(例えば、Wi−Fi)や他のLTE事業者との効率的かつフェアな共存を図ると共に、効率的な周波数の運用を実現することが要求される。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、送信前にリスニングが適用されるセル(例えば、アンライセンスバンド)において、他システムとの共存を図ると共に周波数利用効率を向上することができるユーザ端末、無線基地局及び無線通信方法を提供することを目的の1つとする。
本発明のユーザ端末の一態様は、UL信号の送信前にリスニングを適用して無線基地局と通信を行うユーザ端末であって、UL信号を送信する送信部と、リスニングにおけるランダムバックオフのカウンタ値を制御してUL信号の送信を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記無線基地局から通知される情報及び/又は所定のパラメータ情報に基づいてランダムバックオフのカウンタ値を決定することを特徴とする。
本発明によれば、送信前にリスニングが適用されるセル(例えば、アンライセンスバンド)において、他システムとの共存を図ると共に周波数利用効率を向上することができる。
上述したように、アンライセンスバンドでは、他事業者のLTE、Wi−Fi(登録商標)またはその他のシステムと共存するため、干渉制御機能が必要になる。同一周波数での干渉制御機能として、Wi−Fiでは、CCA(Clear Channel Assessment)に基づくLBT(Listen Before Talk)と呼ばれる機能が実装されている。日本や欧州などにおいてはLBT機能が5GHz帯アンライセンスバンドで運用されるWi−Fiなどのシステムにおいて必須と規定されている。
このため、アンライセンスバンドでLTE/LTE−Aを運用するシステム(例えば、LAAシステム)においても、信号の送信前にリスニングを適用することにより同一周波数内における干渉制御を行うことが検討されている。リスニングが設定されるキャリアでは、複数のシステムにおける無線基地局やユーザ端末が、同一周波数帯域を共有利用することが想定される。
リスニングの適用により、LAAとWi−Fiとの間の干渉、LAAシステム間の干渉などを回避することができる。また、LAAシステムを運用するオペレータ毎に、接続可能なユーザ端末の制御を独立して行う場合であっても、リスニングによりそれぞれの制御内容を把握することなく干渉を低減することができる。
ここで、リスニングとは、ある送信ポイント(例えば、無線基地局、ユーザ端末など)が信号の送信を行う前に、他の送信ポイントなどから所定レベル(例えば、所定電力)を超える信号が送信されているか否かを検出/測定する動作を指す。また、無線基地局及び/又はユーザ端末が行うリスニングは、LBT(Listen Before Talk)、CCA(Clear Channel Assessment)、キャリアセンスなどとも呼ばれる。
例えば、LTEシステムでLBTを適用する場合、送信ポイント(LTE−U基地局及び/又はユーザ端末)は、アンライセンスバンドにおいてUL信号及び/又はDL信号を送信する前にリスニング(LBT、CCA)を行う。そして、他システム(例えば、Wi−Fi)や別のLAAの送信ポイントからの信号を検出しなかった場合、アンライセンスバンドで通信を実施する構成とすることができる。
送信ポイントは、LBTで測定した受信電力が所定の閾値以下である場合は、チャネルは空き状態(LBT−idle)であると判断し送信を行う。「チャネルが空き状態である」とは、言い換えると、特定のシステムによってチャネルが占有されていないことをいい、チャネルがアイドルである、チャネルがクリアである、チャネルがフリーである、などともいう。
一方で、送信ポイントは、LBTで測定した受信電力が所定の閾値を超える場合、チャネルはビジー状態(LBT−busy)であると判断し、送信を制限する。例えば、リスニングの結果、LBT−busyであると判断した場合には、(1)DFS(Dynamic Frequency Selection)により別キャリアに遷移する、(2)送信電力制御(TPC)を行う、(3)送信を行わない(送信停止、又は待機)、などの処理が実施される。LBT−busyの場合、当該チャネルは、改めてLBTを行いチャネルが空き状態であることが確認できた後に初めて利用可能となる。なお、LBTによるチャネルの空き状態/ビジー状態の判定方法は、これに限られない。
例えば、アンライセンスバンドのキャリア(周波数と称してもよい)を用いて通信を行うユーザ端末が、当該アンライセンスバンドのキャリアで通信を行っている他のエンティティ(他のユーザ端末等)を検出した場合、当該キャリアでの送信が禁止される場合を想定する。この場合、当該ユーザ端末は、送信タイミングよりも所定期間前のタイミングでLBTを実行する。LBTを実行するユーザ端末は、送信タイミングよりも所定期間前のタイミングで対象となるキャリアの帯域全体をサーチし、他の装置(無線基地局、LAA−UE、Wi−Fi装置等)が当該キャリアの帯域において通信しているか否かを確認する。通信していないことが確認された場合に限って、当該キャリアを用いて送信を行う。他方、一部の帯域でも他の装置が使用中であることを検出した場合、すなわち、他の装置からの当該帯域に係る信号の受信電力がしきい値を超過していることを検出した場合、当該送信ポイントは自らの送信を中止する。ここで、LBT期間中の受信信号電力が所定のしきい値より高い場合、チャネルはビジー状態(LBT−busy)とみなされる。LBT期間中の受信信号電力が所定のしきい値より低い場合、チャネルはアイドル状態(LBT−idle)とみなされる。
また、LBTメカニズムには、大別してLBE(Load-Based Equipment)およびFBE(Frame-Based Equipment)の2種類がある。LBEでは、初期CCAを実施して、LBT−idleであれば送信を開始し、LBT−busyであればECCA(Extended CCA)手順を実施する。つまり、LBEは、キャリアセンスを行った結果チャネルが使用不可であった場合はキャリアセンス時間を延長し、チャネルが使用可能となるまで継続的にキャリアセンスを行うメカニズムである。LBEでは、適切な衝突回避のためランダムバックオフが必要である。
FBEでは、固定のタイミングおよび固定の周期でキャリアセンスを実施し、LBT−idleであれば送信を開始し、LBT−busyであれば次のキャリアセンスタイミングまで待機する。つまり、FBEは、固定のフレーム周期をもち、所定のフレームでキャリアセンスを行った結果、チャネルが使用可能であれば送信を行うが、チャネルが使用不可であれば次のフレームにおけるキャリアセンスタイミングまで送信を行わずに待機するというメカニズムである。
図1は、LBTにおける無線フレーム構成の一例を示す図である。図1Aは、FBEの無線フレーム構成の一例を示している。FBEの場合、LBT時間(LBT duration)及びLBT周期は固定であり、所定のシンボル数(例えば、1〜3シンボル)及び周期(例えば、1ms毎)でLBTが行われる。一方、図1Bは、LBEの無線フレーム構成の一例を示している。LBEの場合、LBT時間は固定でない。例えば、所定の条件を満たすまでLBTシンボルが継続されてもよい。具体的には、LBT−idleが観測されるまで、送信ポイントはLBTを継続して実施してもよい。なお、本実施の形態は、ランダムバックオフを利用するLBEに好適に適用することができるがこれに限られない。
例えば、DL通信の場合、無線基地局が実施するDL送信用のリスニング(DL−LBT)結果がLBT−idleである場合、無線基地局に対して所定期間の間はLBTを省略した信号送信(DLバースト送信)を許容することができる(図2参照)。リスニングを適用するセルにおいて、リスニング後(LBT−idleの場合)にLBTを実施せずに送信できる期間を、バースト期間(バースト送信期間、バースト長、最大バースト長、最大許容バースト長、Maximum burst length)とも呼ぶ。UL送信についてもDLと同様にリスニング(UL−LBT)結果に応じてULバースト送信を行うことができる。
また、DL送信とUL送信を同じアンライセンスキャリアでサポートする場合(DL/UL LAA)、DLバースト送信とULバースト送信は時間分割多重(TDM)してスケジューリングすることができる。既存のLTEシステムのTDDでは、DLサブフレームとULサブフレームの配置パターンが固定的に設定される(図3A参照)。これに対し、DL/UL LAAでは、DLバースト送信とULバースト送信を固定せずにフレキシブルに時間多重して送信を制御することが想定される(図3B参照)。
このように、アンライセンスバンドを用いるLTE/LTE−Aシステムにおいても、UL送信及び/又はDL送信を行う前にリスニングを行うことが想定される。かかる場合、他システム(例えば、Wi−Fi)や他のLTE事業者との効率的かつフェアな共存を図ると共に、効率的な周波数の運用を実現することが要求される。
他システム(例えば、Wi−Fi)とのフェアな共存を実現するために、アンライセンスバンドでLTE/LTE−Aシステムを利用する場合にも、リスニングにおいてランダムバックオフを適用することが考えられる。ランダムバックオフとは、チャネルが空き状態(アイドル状態)となった場合であっても、各送信ポイントがすぐに送信を開始するのでなく、ランダムに設定される期間(カウンタ値)だけ送信を待機してチャネルがクリアであれば送信を開始するメカニズムを指す。
例えば、アンライセンスバンドにおいてチャネルが使用状態(ビジー状態)の場合、各送信ポイント(アクセスポイント)は、リスニングによりチャネルが空き状態(アイドル状態)と判断した時にデータの送信を開始する。この時、チャネルの空き状態を待っていた複数の送信ポイントが一斉に送信を開始すると送信ポイント間で衝突する可能性が高くなる。そのため、送信ポイント間の衝突を抑制するために、チャネルが空き状態になった場合でも各送信ポイントはすぐに送信を行わず、ランダムに設定される期間だけ送信を待機して送信ポイント間の衝突の確率を抑制する(ランダムバックオフ)。
各送信ポイントに設定されるバックオフ期間は、ランダムに設定されるカウンタ値(乱数値)に基づいて決定することができる。カウンタ値の範囲はコンテンションウィンドウ(CW:Contention Window)サイズに基づいて決定され、例えば、1〜CWサイズ(整数値)の範囲からランダムにランダムバックオフのカウンタ値が設定される。
図4にランダムバックオフの適用例を示す。送信ポイントは、CCAによりチャネルがアイドル状態と判断した場合にランダムバックオフ用のカウンタ値を生成する。そして、所定期間(defer period(D_eCCA)とも呼ばれる)の待ち時間だけチャネルが空いていることを確認できるまでカウンタ値を保持する。チャネルが所定期間空いていることを確認できた場合、送信ポイントは、所定時間単位(例えば、eCCAスロット時間単位)のセンシングを行い、チャネルが空いている場合にはカウンタ値を減らし、カウンタ値がゼロになったら送信を行うことができる。
ランダムバックオフにおいて、カウンタ値はCWサイズに関連づけられた範囲から決定される。図4ではバックオフ期間として1〜16の中からランダムな値が選択される場合を示している。このように、リスニングにおけるランダムバックオフのカウンタ値に基づいて送信を制御することにより、複数の送信ポイント間で送信機会を分散してフェアにすることができる。
アンライセンスバンドでLTEシステムを利用する場合にも、Wi−Fiと同様に送信ポイント(無線基地局及び/又はユーザ端末)がUL送信及び/又はDL送信を行う前のリスニングにおいてランダムバックオフを適用することが考えられる。
しかし、Wi−Fiでは、基本的に1回のバースト送信は1つの送信ポイントが1つの受信ポイントのみに向けて行うことを想定している。一方で、LTE/LTE−Aシステム(LAA)では、無線基地局は複数のユーザ端末に対してUL送信指示を行い、複数のユーザ端末からのUL送信を多重して行う場合(例えば、UL MU−MIMO等)が考えられる。
無線基地局は、複数のユーザ端末のUL送信を多重する場合、同じタイミング(例えば、同じサブフレーム)でUL送信指示をユーザ端末に送信する。同じタイミングでUL送信指示を受信したユーザ端末は同じタイミングでUL信号の送信を制御する。しかし、かかる場合、同じタイミングでUL送信指示を受信したユーザ端末間で、バックオフ時間に差が生じる(異なるカウンタ値が設定される)場合、ユーザ端末間で多重送信が出来なくなるおそれがある。例えば、先に送信を開始したユーザ端末のUL送信により、ランダムバックオフ期間中の他のユーザ端末のリスニング結果がビジー状態(LBT−busy)となり、他のユーザ端末のUL送信が制限される場合がある。
図5は、同じサブフレームでUL送信指示を受けた第1のユーザ端末(UE#1)と第2のユーザ端末(UE#2)が異なるランダムバックオフのカウンタ値を生成する場合を示している。具体的には、図5では、第1のユーザ端末に対してカウンタ値“7”が設定され、第2のユーザ端末に対してカウンタ値“5”が設定される場合を示している。かかる場合、先に送信を開始する第2のユーザ端末のUL送信(データパケット)が第1のユーザ端末のリスニングに影響を及ぼすおそれがある。このように、UL送信を行うユーザ端末間でランダムバックオフのカウンタ値をそれぞれ独立して設定する場合、UL送信においてユーザ端末間の多重送信が困難となる。
そこで、本発明者等は、LTE/LTE−Aシステム(LAA)においてリスニングを適用する場合、UL送信で多重されるユーザ端末間でランダムバックオフのカウンタ値が一致するように制御することを着想した。例えば、各ユーザ端末は、無線基地局から通知される情報及び/又は所定のパラメータ情報に基づいてランダムバックオフのカウンタ値を決定する。
これにより、UL送信で多重されるユーザ端末(例えば、UL送信指示を同じサブフレームで受信したユーザ端末)を適切に多重して送信を制御することができる。その結果、リスニングを適用するキャリア(例えば、アンライセンスキャリア)における周波数利用効率を向上することができる。また、ランダムバックオフを適用することにより、他システムとの共存を図ることもできる。
以下に、上述した本実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態では、リスニング(LBT)が設定されない周波数キャリアをライセンスバンド、リスニングが設定されるキャリアをアンライセンスバンドとして説明するが、これに限られない。本実施の形態は、リスニングが設定される周波数キャリア(又は、セル)であれば、ライセンスバンド又はアンライセンスバンドに関わらず適用することができる。
また、以下の説明では、UL送信として、無線基地局から通知されるUL送信指示(ULグラント)に基づいてULデータ(例えば、PUSCH、PUCCH等)の送信制御に好適に適用できるが、本実施の形態はこれに限られない。他のUL送信(例えば、ACK/NACKフィードバック、非周期的チャネル状態情報(A−CSI)フィードバック、非周期的サウンディング参照信号(A−SRS)フィードバック等)に対しても適用することができる。
また、以下の説明では、LTE/LTE−Aシステムにおいてリスニングを適用する場合について説明するが、本実施の形態はこれに限られない。信号送信前にリスニングを適用し、ランダムバックオフによるUL送信を制御するシステムであれば適用することができる。
(第1の態様)
第1の態様では、無線基地局から通知される情報及び/又は所定のパラメータ情報に基づいてランダムバックオフのカウンタ値を制御する場合について説明する。
第1の態様では、無線基地局から通知される情報及び/又は所定のパラメータ情報に基づいてランダムバックオフのカウンタ値を制御する場合について説明する。
無線基地局は、リスニング(UL−LBT)に適用するランダムバックオフのカウンタ値に関する情報を下り制御情報(DCI)に含めてユーザ端末に通知することができる。ユーザ端末は、下り制御情報に含まれるランダムバックオフのカウンタ値に関する情報に基づいてカウンタ値を決定する。ランダムバックオフのカウンタ値に関する情報は、ユーザ端末が適用するカウンタ値そのものでもよいし、カウンタ値の生成に使用する値(Seed値)であってもよい。
<無線基地局からの通知>
無線基地局は、UL送信指示と同時に送信される下り制御情報にランダムバックオフのカウンタ値に関する情報を含めて通知することができる。この場合、ユーザ端末は、UL送信指示とUL送信前に実施するリスニングにおけるランダムバックオフのカウンタ値に関する情報を同時に受信することができる。
無線基地局は、UL送信指示と同時に送信される下り制御情報にランダムバックオフのカウンタ値に関する情報を含めて通知することができる。この場合、ユーザ端末は、UL送信指示とUL送信前に実施するリスニングにおけるランダムバックオフのカウンタ値に関する情報を同時に受信することができる。
あるいは、無線基地局は、UL送信指示を送信した後のサブフレームで送信される下り制御情報にランダムバックオフのカウンタ値に関する情報を含めて通知することができる。この場合、ユーザ端末は、UL送信指示を受けてからUL送信のためのリスニングを開始するまでの間にランダムバックオフのカウンタ値に関する情報を受信することができる。
図6は、複数のユーザ端末(第1のユーザ端末と第2のユーザ端末)のUL−LBTにおけるランダムバックオフの一例を示している。無線基地局は、第1のユーザ端末と第2のユーザ端末に対して、UL送信指示を同じタイミング(例えば、サブフレーム)で通知する。第1のユーザ端末と第2のユーザ端末は、UL送信指示を受信してから所定期間後(例えば、4ms)後のサブフレームでUL信号を送信する。つまり、無線基地局は、第1のユーザ端末と第2のユーザ端末のUL送信を多重するように制御している。
また、第1のユーザ端末と第2のユーザ端末は、UL信号の送信前にリスニングを適用してLBT−idleであれば、所定期間(ランダムバックオフのカウンタ値)だけ待機した後にUL信号の送信を行う。本実施の形態では、第1のユーザ端末と第2のユーザ端末は、無線基地局から通知されるランダムバックオフのカウンタ値に関する情報に基づいて、同じカウンタ値(ここでは、カウンタ値=5)を生成することができる。
この場合、無線基地局は、ランダムバックオフのカウンタ値が5である情報を下り制御情報に含めて送信することができる。あるいは、無線基地局は、ランダムバックオフのカウンタ値の生成に利用する値(Seed値)を下り制御情報に含めてユーザ端末に通知し、各ユーザ端末はSeed値に基づいてカウンタ値を5に生成する構成としてもよい。
無線基地局は、新しく定義されたRNTI(Radio Network Temporary Identifier)を含む下り制御チャネルを用いてランダムバックオフのカウンタ値に関する情報をユーザ端末に送信することができる。この場合、無線基地局は、RNTIに関する情報を下り制御情報等を用いてユーザ端末に通知し、当該ユーザ端末は、通知された情報に基づいてPDCCHを受信する。なお、ランダムバックオフのカウンタ値に関する情報を下り制御情報に含める場合、既存のDCIフォーマットの所定フィールドを利用してもよい。
また、無線基地局は、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング、報知情報等)を用いて、ランダムバックオフのカウンタ値に関する情報をユーザ端末に通知することができる。例えば、上位レイヤシグナリングにランダムバックオフのカウンタ値の生成に利用する値(Seed値)を含めて各ユーザ端末に送信することができる。
<所定のパラメータ情報>
各ユーザ端末は、所定のパラメータ情報に基づいてランダムバックオフのカウンタ値を制御することができる。所定パラメータ情報として、UL信号を送信するシステムフレーム番号、サブフレーム番号、UL信号を送信するセルの識別子、リスニングに適用するコンテンションウィンドウサイズ(CWサイズ)の少なくとも一つを利用することができる。つまり、ユーザ端末間で共通となるパラメータ情報を利用してカウンタ値を生成することにより、異なるユーザ端末間で同一のカウンタ値を生成することが可能となる。
各ユーザ端末は、所定のパラメータ情報に基づいてランダムバックオフのカウンタ値を制御することができる。所定パラメータ情報として、UL信号を送信するシステムフレーム番号、サブフレーム番号、UL信号を送信するセルの識別子、リスニングに適用するコンテンションウィンドウサイズ(CWサイズ)の少なくとも一つを利用することができる。つまり、ユーザ端末間で共通となるパラメータ情報を利用してカウンタ値を生成することにより、異なるユーザ端末間で同一のカウンタ値を生成することが可能となる。
例えば、ユーザ端末は、システムフレーム番号、サブフレーム番号、セルID及びCWサイズを用いてカウンタ値を生成する式を規定して利用することができる。一例として、各ユーザ端末は、以下の式(1)を利用してランダムバックオフのカウンタ値を決定することができる。
式(1)
カウンタ値=Mod(システムフレーム番号×10+サブフレーム番号+セルID,CWサイズ)
カウンタ値=Mod(システムフレーム番号×10+サブフレーム番号+セルID,CWサイズ)
図7は、複数のユーザ端末が上記式(1)を適用してUL−LBTにおけるランダムバックオフを制御する場合の一例を示している。図7では、セルIDが#0、CWサイズが16に設定される場合を想定している。
各ユーザ端末は、UL送信指示に基づいてUL送信を行う場合、当該UL送信を行うシステムフレーム番号(SFN)、サブフレーム番号及びセルID等に基づいてランダムバックオフのカウンタ値を生成する。例えば、SFN#0のサブフレーム#4でUL送信を行うユーザ端末は、カウンタ値を4(=Mod(0×10+4+0,16))に設定してランダムバックオフを行う。また、SFN#2のサブフレーム#9でUL送信を行うユーザ端末は、カウンタ値を13(=Mod(2×10+9+0,16))に設定してランダムバックオフを行う。また、SFN#5のサブフレーム#0でUL送信を行うユーザ端末は、カウンタ値を2(=Mod(5×10+0+0,16))に設定してランダムバックオフを行う。
なお、上記式(1)において、「サブフレーム番号+セルID」を他の要素と置き換えてもよい。他の要素としては、下り制御情報及び/又は上位レイヤシグナリングで通知されるSeed値等を利用することができる。
なお、共通のカウンタ値が設定された各ユーザ端末は、カウンタ値が満了(ゼロ)になったタイミングでUL送信を開始するように制御することができる。この場合、ユーザ端末は、設定されるカウンタ値やLBT結果等に基づいて、リスニングが終了したタイミング(例えば、サブフレームの先頭、又はサブフレームの途中)からUL送信を開始し、一定期間後にUL送信を終了するように制御することができる。一定期間(UL送信の終了タイミング)は、UL送信の開始タイミングから所定の期間(例えば、1ms)後としてもよいし、次のサブフレーム境界などの所定タイミングにより決定することも可能である。
このように、各ユーザ端末が所定のパラメータ情報に基づいてランダムバックオフのカウンタ値を決定することにより、UL送信で多重されるユーザ端末の送信タイミングをそろえることが出来るため、適切にUL多重送信を行うことができる。これにより、周波数利用効率を向上することができる。また、ランダムバックオフを適用することにより、他システムとの共存を図ることもできる。
<UL送信制御>
ユーザ端末は、ランダムバックオフのカウント時にチャネルがビジー状態であると判断した場合(カウンタ値がフリーズした場合)、カウンタ値を破棄してUL信号の送信を行わないように制御する(例えば、ドロップする)ことができる。
ユーザ端末は、ランダムバックオフのカウント時にチャネルがビジー状態であると判断した場合(カウンタ値がフリーズした場合)、カウンタ値を破棄してUL信号の送信を行わないように制御する(例えば、ドロップする)ことができる。
この場合、ユーザ端末は、UL送信が行えなかった旨の情報(例えば、DTX)及び/又はチャネルがビジー状態であると判断した場合のカウンタ値に関する情報を無線基地局に報告してもよい。無線基地局は、各ユーザ端末から報告されたカウンタ値に関する情報等に基づいて、次以降のUL送信のタイミングや、当該UL送信に適用するランダムバックオフのカウンタ値等を制御することができる。
<変形例>
ユーザ端末は、無線基地局から送信されるランダムバックオフのカウンタ値に関する情報、又は所定のパラメータ情報を取得できない場合も想定される。例えば、ユーザ端末が、ランダムバックオフのカウンタ値に関する情報が含まれる下り制御情報を検出ミスした場合、ランダムバックオフのカウンタ値を生成することができなくなるおそれがある。
ユーザ端末は、無線基地局から送信されるランダムバックオフのカウンタ値に関する情報、又は所定のパラメータ情報を取得できない場合も想定される。例えば、ユーザ端末が、ランダムバックオフのカウンタ値に関する情報が含まれる下り制御情報を検出ミスした場合、ランダムバックオフのカウンタ値を生成することができなくなるおそれがある。
このような問題を防ぐために、ユーザ端末は、ランダムバックオフのカウンタ値に関する情報、又は所定のパラメータ情報を取得できない場合に、所定値又は所定範囲からランダムに選択した値に基づいてカウンタ値を決定する構成とすることができる。
例えば、ユーザ端末がカウンタ値に関する情報を取得できない場合、無線基地局から通知され得る値の最大値(例えば、CWサイズの最大値)をカウンタ値又はSeed値として適用する。これにより、カウンタ値が含まれる下り制御情報を検出ミスしたユーザ端末に短いバックオフ期間(カウンタ値)が設定され、下り制御情報を検出した他のユーザ端末より先に送信を行う事態(他のユーザ端末を多重できなくなる事態)を回避することができる。
あるいは、ユーザ端末がカウンタ値に関する情報を取得できない場合、当該ユーザ端末が所定範囲からランダムに値を選択し、選択した値をカウンタ値又はSeed値として利用してもよい。
(第2の態様)
第2の態様では、ユーザ端末に対してリスニング(UL−LBT)を適応するセルが複数設定される場合のランダムバックオフのカウンタ値の制御方法について説明する。
第2の態様では、ユーザ端末に対してリスニング(UL−LBT)を適応するセルが複数設定される場合のランダムバックオフのカウンタ値の制御方法について説明する。
UL送信において、隣接CC(セル)間でカウンタ値が異なる場合、隣接CCのUL送信によりリスニング結果がビジー状態(LBT−busy)となるおそれがある。そのため、複数のセルにおいてUL信号の送信前にリスニングを適用してUL信号の送信を行う場合、ユーザ端末は、各セルで実施するリスニングにおけるランダムバックオフのカウンタ値を同一に制御することができる。例えば、ユーザ端末は、設定された全てのCCに対して共通のバックオフのカウンタ値を適用してリスニング(UL送信)を制御することができる。
図8は、周波数が隣接する複数のCC(ここでは、CC#1、CC#2)において、複数のユーザ端末が行うランダムバックオフの一例を示している。図8では、無線基地局が、第1のユーザ端末と第2のユーザ端末に対してCC#1におけるUL送信指示を通知し、第1のユーザ端末と第3のユーザ端末に対してCC#2におけるUL送信指示を同じタイミングで通知する場合を示している。つまり、無線基地局は、CC#1において第1のユーザ端末と第2のユーザ端末のUL送信を多重するように制御し、CC#2において第1のユーザ端末と第3のユーザ端末のUL送信を多重するように制御している。
例えば、無線基地局は、第1のユーザ端末と第2のユーザ端末に対してCC#1におけるUL送信指示を下り制御情報(DCI)に含めてそれぞれ送信する。同様に、無線基地局は、第1のユーザ端末と第3のユーザ端末に対してCC#2におけるUL送信指示をDCIに含めてそれぞれ送信する。この場合、無線基地局は、クロスキャリアスケジューリングを適用して、CC#1におけるUL送信指示を含むDCIと、CC#2におけるUL送信指示を含むDCIを、CC#1又はCC#2の一方の下り制御チャネルにそれぞれ割当てて送信することができる。
また、無線基地局からユーザ端末にランダムバックオフのカウンタ値に関する情報を通知する場合、当該無線基地局は、複数CCに接続するユーザ端末(ここでは、第1のユーザ端末)に対しては、少なくとも一方のCCに対応する下り制御情報(又は、上位レイヤシグナリング)を利用してカウンタ値に関する情報を通知すればよい。
第1のユーザ端末、第2のユーザ端末及び第3のユーザ端末は、無線基地局から通知されるランダムバックオフのカウンタ値に関する情報及び/又は所定のパラメータ情報に基づいて、同じカウンタ値(ここでは、カウンタ値=7)を生成することができる。
このように、CC間の各UL送信に対して同じランダムバックオフのカウンタ値を用いてUL送信を行うことにより、各CCでのUL送信を適切に行うと共に、周波数利用効率を向上することができる。
(無線通信システムの構成)
以下、本発明の一実施形態に係る無線通信システムの構成について説明する。この無線通信システムでは、本発明の実施形態に係る無線通信方法が適用される。なお、上記の各実施の態様に係る無線通信方法は、それぞれ単独で適用されてもよいし、組み合わせて適用してもよい。
以下、本発明の一実施形態に係る無線通信システムの構成について説明する。この無線通信システムでは、本発明の実施形態に係る無線通信方法が適用される。なお、上記の各実施の態様に係る無線通信方法は、それぞれ単独で適用されてもよいし、組み合わせて適用してもよい。
図9は、本発明の一実施形態に係る無線通信システムの概略構成の一例を示す図である。なお、図9に示す無線通信システムは、例えば、LTEシステム、SUPER 3G、LTE−Aシステムなどが包含されるシステムである。この無線通信システムでは、複数のコンポーネントキャリア(CC)を一体としたキャリアアグリゲーション(CA)及び/又はデュアルコネクティビティ(DC)を適用することができる。また、複数のCCには、ライセンスバンドを利用するライセンスバンドCCと、アンライセンスバンドを利用するアンライセンスバンドCCが含まれる。なお、この無線通信システムは、IMT−Advancedと呼ばれても良いし、4G、5G、FRA(Future Radio Access)などと呼ばれても良い。
図9に示す無線通信システム1は、マクロセルC1を形成する無線基地局11と、マクロセルC1内に配置され、マクロセルC1よりも狭いスモールセルC2を形成する無線基地局12(12a−12c)と、を備えている。また、マクロセルC1及び各スモールセルC2には、ユーザ端末20が配置されている。
ユーザ端末20は、無線基地局11及び無線基地局12の双方に接続することができる。ユーザ端末20は、異なる周波数を用いるマクロセルC1とスモールセルC2を、CA又はDCにより同時に使用することが想定される。また、ユーザ端末20は、少なくとも2CC(セル)を用いてCAを適用することができ、6個以上のCCを利用することも可能である。
ユーザ端末20と無線基地局11との間は、相対的に低い周波数帯域(例えば、2GHz)で帯域幅が狭いキャリア(既存キャリア、Legacy carrierなどと呼ばれる)を用いて通信を行うことができる。一方、ユーザ端末20と無線基地局12との間は、相対的に高い周波数帯域(例えば、3.5GHz、5GHzなど)で帯域幅が広いキャリアが用いられてもよいし、無線基地局11との間と同じキャリアが用いられてもよい。無線基地局11と無線基地局12との間(又は、2つの無線基地局12間)は、有線接続(光ファイバ、X2インターフェースなど)又は無線接続する構成とすることができる。
無線基地局11及び各無線基地局12は、それぞれ上位局装置30に接続され、上位局装置30を介してコアネットワーク40に接続される。なお、上位局装置30には、例えば、アクセスゲートウェイ装置、無線ネットワークコントローラ(RNC)、モビリティマネジメントエンティティ(MME)などが含まれるが、これに限定されるものではない。また、各無線基地局12は、無線基地局11を介して上位局装置30に接続されてもよい。
なお、無線基地局11は、相対的に広いカバレッジを有する無線基地局であり、マクロ基地局、集約ノード、eNB(eNodeB)、送受信ポイントなどと呼ばれてもよい。また、無線基地局12は、局所的なカバレッジを有する無線基地局であり、スモール基地局、マイクロ基地局、ピコ基地局、フェムト基地局、HeNB(Home eNodeB)、RRH(Remote Radio Head)、送受信ポイントなどと呼ばれてもよい。以下、無線基地局11及び12を区別しない場合は、無線基地局10と総称する。各ユーザ端末20は、LTE、LTE−Aなどの各種通信方式に対応した端末であり、移動通信端末だけでなく固定通信端末を含んでよい。
無線通信システムにおいては、無線アクセス方式として、下りリンクについてはOFDMA(直交周波数分割多元接続)が適用され、上りリンクについてはSC−FDMA(シングルキャリア−周波数分割多元接続)が適用される。OFDMAは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各サブキャリアにデータをマッピングして通信を行うマルチキャリア伝送方式である。SC−FDMAは、システム帯域幅を端末毎に1つ又は連続したリソースブロックからなる帯域に分割し、複数の端末が互いに異なる帯域を用いることで、端末間の干渉を低減するシングルキャリア伝送方式である。なお、上り及び下りの無線アクセス方式は、これらの組み合わせに限られない。
無線通信システム1では、下りリンクのチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される下り共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)、報知チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)、下りL1/L2制御チャネルなどが用いられる。PDSCHにより、ユーザデータや上位レイヤ制御情報、所定のSIB(System Information Block)が伝送される。また、PBCHにより、MIB(Master Information Block)などが伝送される。
下りL1/L2制御チャネルは、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、EPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel)、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PHICH(Physical Hybrid-ARQ Indicator Channel)などを含む。PDCCHにより、PDSCH及びPUSCHのスケジューリング情報を含む下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)などが伝送される。PCFICHにより、PDCCHに用いるOFDMシンボル数が伝送される。PHICHにより、PUSCHに対するHARQの送達確認信号(ACK/NACK)が伝送される。EPDCCHは、PDSCH(下り共有データチャネル)と周波数分割多重され、PDCCHと同様にDCIなどを伝送するために用いられてもよい。
また、下りリンクの参照信号として、セル固有参照信号(CRS:Cell-specific Reference Signal)、チャネル状態測定用参照信号(CSI−RS:Channel State Information-Reference Signal)、復調用に利用されるユーザ固有参照信号(DM−RS:Demodulation Reference Signal)などを含む。
無線通信システム1では、上りリンクのチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される上り共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)、上り制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)、ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)などが用いられる。PUSCHにより、ユーザデータや上位レイヤ制御情報が伝送される。また、PUCCHにより、下りリンクの無線品質情報(CQI:Channel Quality Indicator)、送達確認信号(HARQ-ACK)などが伝送される。PRACHにより、セルとの接続確立のためのランダムアクセスプリアンブル(RAプリアンブル)が伝送される。
<無線基地局>
図10は、本発明の一実施形態に係る無線基地局の全体構成の一例を示す図である。無線基地局10は、複数の送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部103と、ベースバンド信号処理部104と、呼処理部105と、伝送路インターフェース106と、を備えている。なお、送受信部103は、送信部及び受信部で構成される。
図10は、本発明の一実施形態に係る無線基地局の全体構成の一例を示す図である。無線基地局10は、複数の送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部103と、ベースバンド信号処理部104と、呼処理部105と、伝送路インターフェース106と、を備えている。なお、送受信部103は、送信部及び受信部で構成される。
下りリンクにより無線基地局10からユーザ端末20に送信されるユーザデータは、上位局装置30から伝送路インターフェース106を介してベースバンド信号処理部104に入力される。
ベースバンド信号処理部104では、ユーザデータに関して、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤの処理、ユーザデータの分割・結合、RLC(Radio Link Control)再送制御等のRLCレイヤの送信処理、MAC(Medium Access Control)再送制御(例えば、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の送信処理)、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)処理、プリコーディング処理等の送信処理が行われて各送受信部103に転送される。また、下り制御信号に関しても、チャネル符号化や逆高速フーリエ変換などの送信処理が行われて、各送受信部103に転送される。
各送受信部103は、ベースバンド信号処理部104からアンテナ毎にプリコーディングして出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換して送信する。送受信部103で周波数変換された無線周波数信号は、アンプ部102により増幅され、送受信アンテナ101から送信される。
一方、上り信号については、各送受信アンテナ101で受信された無線周波数信号がそれぞれアンプ部102で増幅される。各送受信部103はアンプ部102で増幅された上り信号を受信する。送受信部103は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換して、ベースバンド信号処理部104に出力する。
例えば、送受信部(送信部)103は、UL送信指示(ULグラント)を送信する。また、ユーザ端末がUL−LBTにおけるランダムバックオフのカウンタ値を無線基地局からの情報に基づいて生成する場合、送受信部(送信部)103は、カウンタ値に関する情報を送信する。また、送受信部103は、アンライセンスバンドでDL信号を送信する場合、当該DL信号の送信前に実施されるリスニングの結果に基づいてDL信号の送信を行うことができる。なお、送受信部103は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置とすることができる。
ベースバンド信号処理部104では、入力された上り信号に含まれるユーザデータに対して、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)処理、逆離散フーリエ変換(IDFT:Inverse Discrete Fourier Transform)処理、誤り訂正復号、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤ、PDCPレイヤの受信処理がなされ、伝送路インターフェース106を介して上位局装置30に転送される。呼処理部105は、通信チャネルの設定や解放等の呼処理や、無線基地局10の状態管理や、無線リソースの管理を行う。
伝送路インターフェース106は、所定のインターフェースを介して、上位局装置30と信号を送受信する。また、伝送路インターフェース106は、基地局間インターフェース(例えば、光ファイバ、X2インターフェース)を介して隣接無線基地局10と信号を送受信(バックホールシグナリング)してもよい。
図11は、本実施形態に係る無線基地局の機能構成の一例を示す図である。なお、図11では、本実施形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、無線基地局10は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有しているものとする。図11に示すように、ベースバンド信号処理部104は、制御部(スケジューラ)301と、送信信号生成部(生成部)302と、マッピング部303と、受信信号処理部304と、測定部305と、を備えている。
制御部(スケジューラ)301は、PDSCHで送信される下りデータ、PDCCH及び/又はEPDCCHで伝送される下り制御情報のスケジューリング(例えば、リソース割り当て)を制御する。また、システム情報、同期信号、ページング情報、CRS、CSI−RS等のスケジューリングの制御も行う。
制御部301は、各ユーザ端末から送信されるPUSCHで送信される上りデータ信号、PUCCH及び/又はPUSCHで送信される上り制御信号、PRACHで送信されるランダムアクセスプリアンブル、上り参照信号等のスケジューリングを制御する。また、同じタイミングでUL送信指示を行うユーザ端末間で同一のランダムバックオフのカウンタ値が生成されるように、各ユーザ端末に通知するカウンタ値に関する情報の生成を制御する。また、制御部301は、リスニング(DL LBT)結果に基づいてDL信号の送信を制御する。
なお、制御部301は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置とすることができる。
送信信号生成部302は、制御部301からの指示に基づいて、DL信号を生成して、マッピング部303に出力する。例えば、送信信号生成部302は、制御部301からの指示に基づいて、下り信号の割り当て情報を通知するDLアサインメント及び上り信号の割り当て情報を通知するULグラントを生成する。また、送信信号生成部302は、アンライセンスバンドで送信するDL信号にランダムバックオフのカウンタ値に関する情報を含めることができる。また、送信信号生成部302は、ULグラントにカウンタ値に関する情報を含めることができる。なお、送信信号生成部302は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号生成器、信号生成回路又は信号生成装置とすることができる。
マッピング部303は、制御部301からの指示に基づいて、送信信号生成部302で生成された下り信号を、所定の無線リソースにマッピングして、送受信部103に出力する。なお、マッピング部303は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるマッパー、マッピング回路又はマッピング装置とすることができる。
受信信号処理部304は、ユーザ端末から送信されるUL信号(例えば、送達確認信号(HARQ−ACK)、PUSCHで送信されたデータ信号等)に対して、受信処理(例えば、デマッピング、復調、復号など)を行う。処理結果は、制御部301に出力される。受信信号処理部304は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号処理器、信号処理回路又は信号処理装置から構成することができる。
測定部305は、受信した信号を用いて受信電力(例えば、RSRP(Reference Signal Received Power))、受信品質(RSRQ(Reference Signal Received Quality))やチャネル状態などについて測定することができる。また、測定部305は、アンライセンスバンドにおけるDL信号の送信前に行うリスニングにおいて、他システム等から送信される信号の受信電力を測定することができる。測定部305で測定した結果は、制御部301に出力される。制御部301は測定部305の測定結果(リスニング結果)に基づいて、DL信号の送信を制御することができる。
測定部305は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される測定器、測定回路又は測定装置から構成することができる。
<ユーザ端末>
図12は、本実施形態に係るユーザ端末の全体構成の一例を示す図である。ユーザ端末20は、MIMO伝送のための複数の送受信アンテナ201と、アンプ部202と、送受信部203と、ベースバンド信号処理部204と、アプリケーション部205と、を備えている。なお、送受信部203は、送信部及び受信部から構成されてもよい。
図12は、本実施形態に係るユーザ端末の全体構成の一例を示す図である。ユーザ端末20は、MIMO伝送のための複数の送受信アンテナ201と、アンプ部202と、送受信部203と、ベースバンド信号処理部204と、アプリケーション部205と、を備えている。なお、送受信部203は、送信部及び受信部から構成されてもよい。
複数の送受信アンテナ201で受信された無線周波数信号は、それぞれアンプ部202で増幅される。各送受信部203はアンプ部202で増幅された下り信号を受信する。送受信部203は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換して、ベースバンド信号処理部204に出力する。
送受信部(受信部)203は、アンライセンスバンドにおけるUL送信を指示するDL信号(例えば、ULグラント)を受信することができる。また、送受信部(受信部)203は、UL−LBTにおけるランダムバックオフのカウンタ値に関する情報を受信することができる。なお、送受信部203は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置とすることができる。
ベースバンド信号処理部204は、入力されたベースバンド信号に対して、FFT処理や、誤り訂正復号、再送制御の受信処理などを行う。下りリンクのユーザデータは、アプリケーション部205に転送される。アプリケーション部205は、物理レイヤやMACレイヤより上位のレイヤに関する処理などを行う。また、下りリンクのデータのうち、報知情報もアプリケーション部205に転送される。
一方、上りリンクのユーザデータについては、アプリケーション部205からベースバンド信号処理部204に入力される。ベースバンド信号処理部204では、再送制御の送信処理(例えば、HARQの送信処理)や、チャネル符号化、プリコーディング、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)処理、IFFT処理などが行われて各送受信部203に転送される。送受信部203は、ベースバンド信号処理部204から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換して送信する。送受信部203で周波数変換された無線周波数信号は、アンプ部202により増幅され、送受信アンテナ201から送信される。
図13は、本実施形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。なお、図13においては、本実施形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、ユーザ端末20は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有しているものとする。図13に示すように、ユーザ端末20が有するベースバンド信号処理部204は、制御部401と、送信信号生成部402と、マッピング部403と、受信信号処理部404と、測定部405と、を備えている。
制御部401は、送信信号生成部402、マッピング部403及び受信信号処理部404の制御を行うことができる。例えば、制御部401は、無線基地局10から送信された下り制御信号(PDCCH/EPDCCHで送信された信号)及び下りデータ信号(PDSCHで送信された信号)を、受信信号処理部404から取得する。制御部401は、下り制御情報(ULグラント)や、下りデータに対する再送制御の要否を判定した結果等に基づいて、上り制御信号(例えば、HARQ−ACK等)や上りデータの生成/送信(UL送信)を制御する。また、制御部401は、リスニング(UL−LBT)結果に基づいてUL信号の送信を制御する。
制御部401は、リスニングにおけるランダムバックオフのカウンタ値を制御してUL信号の送信を制御する。この場合、制御部401は、無線基地局から通知される情報及び/又は所定のパラメータ情報に基づいてランダムバックオフのカウンタ値を決定することができる。
例えば、制御部401は、無線基地局から通知される下り制御情報(DCI)、RRCシグナリング及び/又は報知情報に含まれる情報に基づいてランダムバックオフのカウンタ値を制御することができる(図6参照)。具体的には、制御部401は、無線基地局から同じサブフレームでUL送信指示を受けた他のユーザ端末とランダムバックオフのカウンタ値が同一となるように制御することができる。
あるいは、制御部401は、UL信号を送信するシステムフレーム番号、サブフレーム番号、UL信号を送信するセルの識別子、リスニングに適用するコンテンションウィンドウサイズの少なくとも一つに基づいてランダムバックオフのカウンタ値を制御することができる(図7参照)。
また、制御部401は、ランダムバックオフのカウント時にチャネルがビジー状態であると判断した場合、UL信号の送信を行わないように制御することができる。UL信号の送信を行わない場合、制御部401は、当該UL信号を送信しない旨の情報及び/又はチャネルがビジー状態となった場合のランダムバックオフのカウンタ値に関する情報を無線基地局に通知するように制御することができる。
複数のセル(CC)においてUL信号の送信前にリスニングを適用してUL送信を行う場合、制御部401は、各セルで行うリスニングにおけるランダムバックオフのカウンタ値を同一に制御することができる(図8参照)。
また、制御部401は、無線基地局から送信されるランダムバックオフのカウンタ値に関する情報を受信できない場合、所定値又は所定範囲からランダムに選択した値に基づいてランダムバックオフのカウンタ値を決定することができる。なお、制御部401は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置とすることができる。
送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて、UL信号を生成して、マッピング部403に出力する。例えば、送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて、DL信号に対応する送達確認信号(HARQ−ACK)やチャネル状態情報(CSI)等の上り制御信号を生成する。
また、送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて上りデータ信号を生成する。例えば、送信信号生成部402は、無線基地局10から通知される下り制御信号にULグラントが含まれている場合に、制御部401から上りデータ信号の生成を指示される。送信信号生成部402は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号生成器、信号生成回路又は信号生成装置とすることができる。
マッピング部403は、制御部401からの指示に基づいて、送信信号生成部402で生成された上り信号(上り制御信号及び/又は上りデータ)を無線リソースにマッピングして、送受信部203へ出力する。マッピング部403は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるマッパー、マッピング回路又はマッピング装置とすることができる。
受信信号処理部404は、DL信号(例えば、無線基地局からPDCCH/EPDCCHで送信される下り制御信号、PDSCHで送信される下りデータ信号等)に対して、受信処理(例えば、デマッピング、復調、復号等)を行う。受信信号処理部404は、無線基地局10から受信した情報を、制御部401、測定部405に出力する。なお、受信信号処理部404は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号処理器、信号処理回路又は信号処理装置から構成することができる。また、受信信号処理部404は、本発明に係る受信部を構成することができる。
また、測定部405は、受信した信号を用いて受信電力(例えば、RSRP(Reference Signal Received Power))、受信品質(RSRQ(Reference Signal Received Quality))やチャネル状態などについて測定してもよい。また、測定部405は、アンライセンスバンドにおけるUL信号の送信前に行うリスニングにおいて、他システム等から送信される信号の受信電力を測定することができる。測定部405で測定した結果は、制御部401に出力される。制御部401は測定部405の測定結果(リスニング結果)に基づいて、UL信号の送信を制御することができる。
測定部405は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される測定器、測定回路又は測定装置から構成することができる。
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的に分離した2つ以上の装置を有線又は無線で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、無線基地局10やユーザ端末20の各機能の一部又は全ては、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを用いて実現されても良い。また、無線基地局10やユーザ端末20は、プロセッサ(CPU:Central Processing Unit)と、ネットワーク接続用の通信インターフェースと、メモリと、プログラムを保持したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体と、を含むコンピュータ装置によって実現されてもよい。つまり、本発明の一実施形態に係る無線基地局、ユーザ端末などは、本発明に係る無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
ここで、プロセッサやメモリなどは情報を通信するためのバスで接続される。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、例えば、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、CD−ROM(Compact Disc−ROM)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクなどの記憶媒体である。また、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。また、無線基地局10やユーザ端末20は、入力キーなどの入力装置や、ディスプレイなどの出力装置を含んでいてもよい。
無線基地局10及びユーザ端末20の機能構成は、上述のハードウェアによって実現されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実現されてもよいし、両者の組み合わせによって実現されてもよい。プロセッサは、オペレーティングシステムを動作させてユーザ端末の全体を制御する。また、プロセッサは、記憶媒体からプログラム、ソフトウェアモジュールやデータをメモリに読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。
ここで、当該プログラムは、上記の各実施形態で説明した各動作を、コンピュータに実行させるプログラムであれば良い。例えば、ユーザ端末20の制御部401は、メモリに格納され、プロセッサで動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及び/又はシンボルは信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC)は、キャリア周波数、セルなどと呼ばれてもよい。
また、本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスで指示されるものであってもよい。
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的に(例えば、当該所定の情報の通知を行わないことによって)行われてもよい。
情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRCConnectionSetup)メッセージ、RRC接続再構成(RRCConnectionReconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
本出願は、2015年8月13日出願の特願2015−159988に基づく。この内容は、全てここに含めておく。
Claims (10)
- UL信号の送信前にリスニングを適用して無線基地局と通信を行うユーザ端末であって、
UL信号を送信する送信部と、
リスニングにおけるランダムバックオフのカウンタ値を制御してUL信号の送信を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記無線基地局から通知される情報及び/又は所定のパラメータ情報に基づいてランダムバックオフのカウンタ値を決定することを特徴とするユーザ端末。 - 前記制御部は、前記無線基地局から通知される下り制御情報、RRCシグナリング及び/又は報知情報に含まれる情報に基づいてランダムバックオフのカウンタ値を決定することを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末。
- 前記制御部は、UL信号を送信するシステムフレーム番号、サブフレーム番号、UL信号を送信するセルの識別子、リスニングに適用するコンテンションウィンドウサイズの少なくとも一つに基づいてランダムバックオフのカウンタ値を決定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のユーザ端末。
- 前記制御部は、ランダムバックオフのカウント時にチャネルがビジー状態であると判断した場合、UL信号の送信を行わないように制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のユーザ端末。
- 前記制御部は、UL信号の送信を行わない場合、当該UL信号を送信しない旨の情報及び/又はチャネルがビジー状態となった場合のランダムバックオフのカウンタ値に関する情報を無線基地局に通知することを特徴とする請求項4に記載のユーザ端末。
- 複数のセルにおいてUL信号の送信前にリスニングを適用してUL信号の送信を行う場合、前記制御部は、各セルで行うリスニングにおけるランダムバックオフのカウンタ値を同一に制御することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のユーザ端末。
- 前記制御部は、前記無線基地局から送信されるランダムバックオフのカウンタ値に関する情報を受信できない場合、所定値又は所定範囲からランダムに選択した値に基づいてランダムバックオフのカウンタ値を決定することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のユーザ端末。
- 前記制御部は、無線基地局から同じサブフレームでUL送信指示を受けた他のユーザ端末とランダムバックオフのカウンタ値が同一となるように制御することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のユーザ端末。
- UL信号の送信前にリスニングを適用するユーザ端末と通信を行う無線基地局であって、
前記ユーザ端末にDL信号を送信する送信部と、
リスニングにおけるランダムバックオフのカウンタ値に基づいて前記ユーザ端末から送信されるUL信号を受信する受信部と、を有し、
前記送信部は、前記ユーザ端末がランダムバックオフのカウンタ値の決定に利用する情報を送信することを特徴とする無線基地局。 - UL信号の送信前にリスニングを適用して無線基地局と通信を行うユーザ端末の無線通信方法であって、
リスニングにおけるランダムバックオフのカウンタ値を決定する工程と、
前記ランダムバックオフのカウンタ値に基づいてUL信号の送信を制御する工程と、を有し、
前記無線基地局から通知される情報及び/又は所定のパラメータ情報に基づいてランダムバックオフのカウンタ値を決定することを特徴とする無線通信方法。
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