JPWO2017026040A1 - 送信装置 - Google Patents

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Abstract

送信装置は、送信ビットをQPSK変調するマッピング部11と、マッピング部11で生成された変調信号に対して2シンボルを1ブロックとして1ブロックごとに差動時空間符号化を行い、差動時空間符号化信号を生成するDSTBC符号化部12と、DSTBC符号化部12が差動時空間符号化を開始する際に、生成済みの差動時空間符号化信号に代えて使用する信号初期値として、DSTBC符号化部12で生成される差動時空間符号化信号のとりうる振幅が2通りとなる2シンボルの組合せの要素をDSTBC符号化部12に与える初期値設定部13と、を備える。

Description

本発明は、送信ビット系列を差動時空間符号化して送信する送信装置に関する。
無線通信では、通信品質を向上させるためのダイバーシチ技術が数多く存在する。STBC(Space Time Block Coding)、DSTBC(Differential Space Time Block Coding)は、送信ダイバーシチ技術の一つであり、送信機で複数の送信アンテナを用いて時空間符号化(STBC符号化)、差動時空間符号化(DSTBC符号化)を行った信号を送信することで、ダイバーシチ効果を得られる技術である。例えば、送信アンテナを2本用いる場合のSTBC、DSTBCは、2シンボルを1ブロックとして、ブロック単位でSTBC符号化、DSTBC符号化を行う。STBC符号化は1ブロックのみ用いるが、DSTBC符号化の場合は直前のブロックとその次に送信するブロックを用いる。受信機では、送信機で生成したブロック毎にSTBC復号、DSTBC復号を行う。STBC復号は伝送路推定値を得て、ブロック内の処理によって、DSTBC復号はブロックとその直前のブロック間の処理によって、符号化前のシンボルを取り出す。感度特性については、STBCがDSTBCに比べて良好な特性となるが、DSTBCは復号化処理において受信信号から伝送路を推定する必要がないことから、伝送路推定が必要なSTBCの受信機と比較して、復号化処理に必要な処理量が減る。そのため、DSTBCの受信機は構成が容易になるというメリットがある。このような技術が、下記非特許文献1において開示されている。
受信装置では、受信信号の復調を行う際に変調信号が生成されたタイミング(以下ではシンボルタイミングとする)を抽出する必要がある。送受信装置でナイキストフィルタによるフィルタリングを行うと、シンボルタイミングでは隣の変調信号の干渉を受けないが、それ以外のタイミングではシンボル間干渉の影響を受ける。送信装置と受信装置のそれぞれのクロックを同期している場合はシンボルタイミングの抽出処理は必要無いが、無線通信では送信装置と受信装置のそれぞれのクロックが同期できない。そのため、受信装置で送信装置のクロックと位相を同期させて、シンボルタイミングを再生する方式(以下ではBTR(Bit Timing Recovery)方式とする)が必要となる。BTR方式として非特許文献2に記載される逓倍タンク方式がある。逓倍タンク方式は受信信号を直交検波した後のI相成分、Q相成分をそれぞれ2乗して加算して電力値を算出し、その電力値をクロック波形としてDFT(Discrete Fourier Transformation)(離散フーリエ変換)によって波形の位相成分を算出することで、シンボルタイミングを抽出する。逓倍タンク方式はプリアンブル、SW(Sync Word)(同期ワード)などの既知信号が不要で、受信信号全体に対して処理が行えるため、タイミング再生を高速で行うことが可能である。また、DSTBCのように既知信号の信号点が差動符号化によってフレーム毎に一定とならない場合でも逓倍タンク方式によるシンボルタイミング再生は有効である。
V.Tarokh,H.Jafarkhani,"A Differential Detection Scheme for Transmit Diversity,"IEEE Journal on Selected Areas in Communications,Vol.18,pp1169−1174,July 2000. 松本洋一,守倉正博,加藤修三,"バーストモード全ディジタル化高速クロック再生回路−蓄積型クロック再生方式−,"電子情報通信学会論文誌,B−II Vol.75−B−II No.6,pp.354−362,1992年6月.
従来技術である逓倍タンク方式は受信信号のI相成分およびQ相成分をそれぞれ2乗して加算した電力値をクロック波形として、クロック波形にDFT処理を行い位相算出した後に、雑音などの影響によるバラつきを小さくするために位相を平均化する。シンボルの電力が一定でない場合もクロック波形が歪み、位相算出の結果がバラつく原因となるため、電力のバラつきが小さい変調方式を用いた方が逓倍タンク方式によるシンボルタイミングの再生精度が高い。そのため、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、DQPSK(Differential QPSK)など、変調信号の電力が一定となる変調方式のBTR方式として逓倍タンク方式を用いた場合は高精度にシンボルタイミングを再生できる。しかし、DSTBCによる差動符号化を行った場合、変調方式がQPSKであっても差動符号化後の信号については電力が一定でなくなるため、逓倍タンク方式によるシンボルタイミング再生の精度が低下する問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、DSTBCにより差動符号化を行った後の送信信号の信号点毎の振幅バラつきを減らし、逓倍タンク方式によりシンボルタイミングを再生する受信装置におけるシンボルタイミング再生精度を向上させることが可能な送信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、送信装置は、送信ビットをQPSK変調するマッピング処理部、変調信号に対して差動時空間符号化を行い、差動時空間符号化信号を生成する差動時空間符号化部を備える。また、送信装置は、差動時空間符号化部が差動時空間符号化を開始する際に、生成済みの差動時空間符号化信号に代えて使用する信号初期値として、生成される差動時空間符号化信号のとりうる振幅が2通りとなる2シンボルの組合せの要素を差動時空間符号化部に与える初期値設定部を備える。
本発明にかかる送信装置は、逓倍タンク方式によりシンボルタイミングを再生する受信装置におけるシンボルタイミング再生精度を向上させることができる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかる送信装置の構成例を示す図 初期値設定部の動作例を示すフローチャート DSTBC符号化された信号の信号点を示す図 DSTBC符号化部から出力される信号の信号点を示す図 図4に示した各信号点の振幅および位相を示す図 初期値設定部がDSTBC符号化部に与える初期値を示す図 実施の形態2にかかる送信装置の構成例を示す図 初期値設定部のハードウェア構成例を示す図 初期値設定部のハードウェア構成例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる送信装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる送信装置の構成例を示す図である。本実施の状態にかかる送信装置1は、マッピング部11、DSTBC符号化部12、初期値設定部13、フィルタ部14,15および直交変調部16,17を備える。送信装置1は、例えば無線通信装置の送信機を構成する。
送信装置1において、マッピング処理部であるマッピング部11は、入力された送信ビットをIQ平面(複素平面)上の任意の点にマッピングして変調信号を生成する。本実施の形態のマッピング部11は送信ビットに対してQPSK変調を行う。差動時空間符号化部であるDSTBC符号化部12は、マッピング部11で生成された変調信号であるQPSK信号と直前のDSTBC符号化(差動時空間符号化)により生成したDSTBC符号化信号とを用いてDSTBC信号を生成する。初期値設定部13は、DSTBC符号化部12が最初に実施するDSTBC符号化において必要な初期値としてのDSTBC信号を生成する。フィルタ部14および15は、DSTBC符号化部12から出力されたDSTBC信号に対し、オーバサンプルおよび整形フィルタを用いたフィルタリングを行う。直交変調部16および17は、それぞれフィルタ部14および15によるフィルタリングが行われた後のDSTBC信号を搬送波周波数などに変調するとともに、信号電力を増幅する。
次に、図1に示した送信装置1が送信ビットを送信する際の全体の処理について説明する。送信装置1に入力される送信ビットは、ランダムパターン、情報ビット列などの0、1のビット列とする。
マッピング部11は、入力された送信ビットに対してQPSKによる一次変調を行う。QPSKは2ビットで1シンボルとする変調方式であり、マッピング部11は、以下の式(1)に従って送信ビットをIQ平面上の信号点にマッピングすることにより変調信号を生成する。
Figure 2017026040
式(1)において、Aは変調信号の振幅値であり、jは虚数単位である。Aは任意の値を用いて良いが、以下では1/√2とする。また、式(1)においてコロンの左側が送信ビットの2ビットを表し、コロンの右側が変調信号を表している。4パターンの送信ビットと4つの変調信号の組合せは式(1)に示したものに限らず、任意の組合せとすることができる。
DSTBC符号化部12は、マッピング部11から出力される変調信号をDSTBC符号化し、DSTBC信号を生成する。DSTBC符号化は、変調信号の2シンボルを1ブロックとして符号化を行うため、kブロック目の1シンボル目をsk,1、2シンボル目をsk,2とすると、変調信号行列Skは以下の式(2)で表される。次式(2)において、s*はsの複素共役を意味する。
Figure 2017026040
また、kブロック目のDSTBC信号のうち1シンボル目のDSTBC信号をck,1、2シンボル目のDSTBC信号をck,2とすると、kブロック目のDSTBC信号行列Ckは以下の式(3)で表される。
Figure 2017026040
DSTBC符号化部12は、k−1ブロック目のDSTBC信号行列Ck-1とkブロック目の変調信号行列Skを用いた行列の乗算により、式(3)で表されたkブロック目のDSTBC信号行列Ckを生成する。この処理は以下の式(4)で表される。なお、DSTBC符号化部12の出力がDSTBC符号化部12に入力されているのはDSTBC信号行列Cの生成にCk-1が必要なためである。
Figure 2017026040
DSTBC信号行列Ckの生成処理を示す式(4)では行列演算として全ての要素を対象に乗算および加減算を行っているが、例えば、ck,1およびck,2の2要素のみを行列演算により算出し、c* k,1および−c* k,2はck,1およびck,2の複素共役および符号反転により求めるようにして演算量を削減してもよい。
ここで、DSTBC信号行列C1を生成する場合に必要な行列C0、すなわち、送信ビット系列の入力が開始されてから最初にDSTBC信号行列を生成する場合に必要な行列C0はDSTBC符号化部12の出力からは得られない。そのため、初期値設定部13が、行列C0の要素のうち、c0,1およびc0,2を初期値としてDSTBC符号化部12に与える。DSTBC符号化部12は初期値設定部13から受け取った初期値c0,1およびc0,2を用いて行列C0を生成し、生成した行列C0を使用してDSTBC信号行列C1を生成する。初期値設定部13が初期値c0,1およびc0,2を与えるタイミングは任意のタイミングでよく、例えば、DSTBC符号化部12がDSTBC信号の生成を開始する時点としてもよいし、通信フレームの先頭が入力されるタイミングとしてもよい。また、初期値設定部13は単に初期値を保持しておき、DSTBC符号化部12が、必要に応じて初期値設定部13から初期値を読み出すようにしてもよい。図2は、初期値設定部13の動作例を示すフローチャートである。図2に示したように、初期値設定部13は、規定条件を満足したか否かを確認し(ステップS11)、規定条件を満足していない場合(ステップS11:No)、確認動作を継続する。規定条件とは、例えば、DSTBC符号化部12がDSTBC信号の生成を開始したことを検出した場合、通信フレームの先頭の送信ビットがマッピング部11またはDSTBC符号化部12に入力された場合、などが考えられるがこれらに限定するものではない。規定条件を満たした場合(ステップS11:Yes)、初期値設定部13は、初期値c0,1およびc0,2をDSTBC符号化部12に与える(ステップS12)。すなわち、初期値設定部13は、規定条件を満たしたと判断すると、内部のメモリなどの記憶回路で保持している初期値c0,1およびc0,2を記憶回路から読み出し、DSTBC符号化部12へ出力する。
初期値c0,1およびc0,2は原理的に複素平面上の任意の点を設定することが可能であるが、1ブロックの電力が変調信号の2シンボル分の電力和に等しくなる必要がある。すなわち、初期値は式(5)を満たす必要がある。この初期値によってDSTBC符号化部2の出力として取りうる信号点が決定されるが、式(5)を満たす初期値の組合せは膨大であり、送受信処理に都合の良い信号点となる組合せを見つけ出し、用いるのが望ましい。
Figure 2017026040
例えば、c0,1を1、c0,2を0とした場合は上式(5)に示した条件を満たすが、この場合はDSTBC符号化部12の出力として取りうる信号点は図3に示したようになる。図3に示したように、c0,1を1、c0,2を0とした場合におけるDSTBC信号の信号点は、振幅が3通りとなる。すなわち、振幅が大きい[2]、[4]、[6]および[8]と、これらの信号点よりも振幅が小さい[3]、[5]、[7]および[9]と、振幅が0の[1]とが存在し、シンボル毎の振幅ばらつきが大きい。そのため、DSTBC信号を受信する受信装置が逓倍タンク方式によりタイミング再生を行う場合、タイミングの再生精度が低い。そこで、本実施の形態では、シンボル毎の振幅ばらつきを減らすため、DSTBC信号の信号点が取りうる振幅が2通りとなる初期値を初期値設定部13が設定する。信号点の振幅が2通りとなるDSTBC信号の例を図4に示す。図4に示した信号点の[1]〜[12]が小さい振幅の信号点であり、[13]〜[24]が大きい振幅の信号点となる。図4に示した各信号点の振幅および位相は図5に示した通りである。図5に示した振幅B1およびB2は式(6)に示す値となる。
Figure 2017026040
図4および図5に示した[1]〜[24]の各信号点は、B1(cos(nπ/6)+j・sin(nπ/6))、B2(cos(nπ/6+π/12)+j・sin(nπ/6+π/12))、B1(cos(nπ/6+π/4)+j・sin(nπ/6+π/4))、または、B2(cos(nπ/6+π/3)+j・sin(nπ/6+π/3))と表すこともできる。
図4および図5に示した信号点のうち、初期値設定部13がDSTBC符号化部12に与える初期値c0,1およびc0,2として取りうる組合せを示した図が図6となる。初期値設定部13は図6に示したどのブロック内シンボル組合せ番号に対応する信号点の組合せを初期値として用いてもよい。図6に示した信号点の組合せのうち、ブロック内シンボル組合せ番号が7〜24のものは、ブロック内シンボル組合せ番号が1〜6のものを複素平面の原点を中心にmπ/2(m=1,2,3)位相回転させたものに相当する。初期値c0,1およびc0,2を図6に示した組合せの中のいずれかに設定することにより、DSTBC符号化部12が生成するDSTBC信号は図4および図5に示したものとなり、信号点がとりうる振幅を2通りとすることができる。信号点の取りうる振幅が2通りのDSTBC信号は図4および図5に示したものの他に、図4および図5に記載のDSTB信号点を、原点を中心に反時計周りにπ/4位相回転させたものが該当する。また、初期値c0,1およびc0,2については図6に示した組合せに加えて、図6に示した各信号点を原点を中心に反時計回りにπ/4の整数倍(0、π/4、π/2、3π/4、…)位相回転した組合せとしてもよい。この場合にも、DSTBC符号化部12が生成するDSTBC信号の振幅が2通りとなる。従って、初期値設定部13は、初期値c0,1およびc0,2として、図6に示したブロック内シンボル組合せ番号が1〜6に対応している信号点の組合せと、これらを複素平面の原点を中心に反時計回りにnπ/4(n=0,1,…,7)位相回転させたものとの中から選択し、DSTBC符号化部12へ出力すればよい。
DSTBC符号化部12が生成したDSTBC信号はフィルタ部14および15に入力される。すなわち、DSTBC符号化部12は、ck,1,−c* k,2およびc* k,1,ck,2の2シンボルのうちいずれかをフィルタ部14に入力させ、もう一方の2シンボルをフィルタ部15に入力させる。
フィルタ部14,15では、入力されたシンボルに対してナイキストフィルタなどの整形フィルタを用いたフィルタリングを行い、直交変調部16,17へ出力する。フィルタ部14,15から出力された信号は直交変調部16,17において、例えば、搬送波周波数に変換され、送信アンプなどを用いて信号電力増幅が行われた後、送信信号として出力される。直交変調部16,17は必ずしも搬送波周波数まで変調する必要は無く、ベースバンド信号のまま出力しても、中間周波数まで変調して出力してもよい。また、本実施の形態では、DSTBCが送信ダイバーシチ技術であることから2送信アンテナ用の構成としたが、フィルタ部14,15および直交変調部16,17の2送信アンテナ用に2つずつあるブロックはどちらか一方のみでもよい。この場合、送信信号は1送信アンテナから送信される。
このように、本実施の形態の送信装置では、DSTBC符号化で使用する初期値としてDSTBC信号の信号点が取りうる振幅が2通りとなる値の初期値を使用することとした。これにより、信号点における振幅のばらつきが小さくなるため、本実施の形態の送信装置が送信したDSTBC信号を受信する受信装置は、逓倍タンク方式により高精度にシンボルタイミングを再生することができる。すなわち、本実施の形態の送信装置は、逓倍タンク方式によりシンボルタイミングを再生する受信装置におけるシンボルタイミング再生精度を向上させることができる。
実施の形態2.
図7は、実施の形態2にかかる送信装置の構成例を示す図である。実施の状態2にかかる送信装置1aは、送信ビット系列をQPSK変調するマッピング処理部の構成が実施の形態1の送信装置1と異なるが、得られる効果は実施の形態1と同様である。送信装置1aは、図1に示した実施の形態1にかかる送信装置1が備えていたマッピング部11およびDSTBC符号化部12を、マッピング部21,22およびDSTBC符号化部12aに置き換え、さらに、マッピング部21,22の前段にS/P(Serial/Parallel)変換部20を追加した構成となっている。送信装置1aにおいては、S/P変換部20およびマッピング部21,22がマッピング処理部を構成する。図7では、実施の形態1にかかる送信装置1と共通の構成要素に同一の符号を付している。送信装置1と共通の構成要素については説明を省略する。
次に、送信装置1aが送信ビットを送信する際の全体の処理について説明する。送信装置1aに入力される送信ビットは、実施の形態1と同様に、ランダムパターン、情報ビット列などの0、1のビット列とする。
送信装置1aでは、実施の形態1で示した式(2)におけるsk,1およびsk,2をそれぞれ異なるマッピング部で生成する。
送信装置1aにおいては、送信ビットがS/P変換部20に入力され、S/P変換部20は、DSTBC信号の1ブロックで伝送される4ビットのうち、先頭から2ビットをマッピング部21に出力し、残りの2ビットをマッピング部22に出力する。すなわち、S/P変換部20は、送信ビットを第1のビット系列と第2のビット系列とに振り分けるビット振分部である。
マッピング部21および22は、第1のマッピング部および第2のマッピング部であり、実施の形態1のマッピング部11と同様に、入力された送信ビットに対してQPSKによる一次変調を行う。ここで、1ブロックで伝送される4ビットについては、マッピング部21に後端の2ビットを割り当て、マッピング部22に先頭から2ビットを割り当てても構わない。すなわち、S/P変換部20は、1ブロックで伝送される4ビットのうち、先頭から2ビットをマッピング部22に出力し、残りの2ビットをマッピング部21に出力しても構わない。DSTBC符号化部12aは、マッピング部21および22から入力されるブロックの先頭シンボルおよび後端シンボルに対してDSTBC符号化を行い、DSTBC信号を生成する。DSTBC符号化部12aによるDSTBC信号の生成手順、初期値設定部13による初期値の設定方法、設定する初期値については実施の形態1と同様である。DSTBC符号化部12aが生成したDSTBC信号はフィルタ部14および15に入力される。実施の形態1のDSTBC符号化部12と同様に、DSTBC符号化部12aは、ck,1,−c* k,2およびc* k,1,ck,2の2シンボルのうちいずれかをフィルタ部14に入力させ、もう一方の2シンボルをフィルタ部15に入力させる。
本実施の形態にかかる送信装置1aによれば、実施の形態1の送信装置1と同様に、DSTBC符号化されたDSTBC信号が2通りの振幅のみを取りうる信号点が得られるようになり、信号点における振幅のばらつきが小さくなるため、逓倍タンク方式によりシンボルタイミングを再生する受信装置におけるシンボルタイミング再生精度を向上させることができる。
実施の形態1の送信装置1および実施の形態2の送信装置1aを構成している初期値設定部13は、図8または図9に示したハードウェアにより実現される。図8は、専用のハードウェアで初期値設定部13を実現する場合の構成例を示し、図9は、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサ(CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう)で初期値設定部13を実現する場合の構成例を示している。
専用のハードウェアである図8に示した処理回路51が初期値設定部13を実現する場合、処理回路51は、DSTBC符号化部12または12aに与える初期値を保持する記憶回路52、規定条件を満たしたか否かを判定する判定回路53、規定条件を満たしたと判定回路53が判定した場合に記憶回路52で保持されている初期値をDSTBC符号化部12または12aに出力する出力回路54を備える。処理回路51としては、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
図9に示したプロセッサ61、メモリ62および出力回路63が初期値設定部13を実現する場合、プロセッサ61は、規定条件を満たした場合に初期値をDSTBC符号化部12または12aに出力する初期値設定部13として動作するためのプログラムをメモリ62から読出して実行する。メモリ62には、初期値設定部13として動作するためのプログラムが格納されるとともに、DSTBC符号化部12または12aに与える初期値が格納される。メモリ62は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリや、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)等である。出力回路63は、メモリ62から読出された初期値をDSTBC符号化部12または12aに出力する回路である。
また、マッピング部11、21および22はシンボルマッパーにより実現される。DSTBC符号化部12および12aはエンコーダーにより実現される。フィルタ部14および15はフィルタにより実現される。直交変調部16および17はモジュレータにより実現される。S/P変換部20はシリアルパラレル変換回路により実現される。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組合せることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1a 送信装置、11,21,22 マッピング部、12,12a DSTBC符号化部、13 初期値設定部、14,15 フィルタ部、16,17 直交変調部、20 S/P変換部。

Claims (4)

  1. 送信ビットをQPSK変調するマッピング処理部と、
    前記マッピング処理部で生成された変調信号に対して2シンボルを1ブロックとして1ブロックごとに差動時空間符号化を行い、差動時空間符号化信号を生成する差動時空間符号化部と、
    前記差動時空間符号化部が前記差動時空間符号化を開始する際に、生成済みの差動時空間符号化信号に代えて使用する信号初期値として、前記差動時空間符号化部で生成される差動時空間符号化信号のとりうる振幅が2通りとなる2シンボルの組合せの要素を前記差動時空間符号化部に与える初期値設定部と、
    を備えることを特徴とする送信装置。
  2. 前記マッピング処理部は、
    送信ビットを第1のビット系列と第2のビット系列とに振り分けるビット振分部と、
    前記第1のビット系列をQPSK変調する第1のマッピング部と、
    前記第2のビット系列をQPSK変調する第2のマッピング部と、
    を備え、
    前記差動時空間符号化部は、前記第1のマッピング部で生成された変調信号の1シンボルおよび前記第2のマッピング部で生成された変調信号の1シンボルを1ブロックとして1ブロックごとに差動時空間符号化を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記変調信号の平均振幅を1/√2、nを整数、jを虚数単位、B1およびB2を次式(1)、とした場合、
    Figure 2017026040
    前記差動時空間符号化部は、前記差動時空間符号化信号として、
    1(cos(nπ/6)+j・sin(nπ/6))、
    2(cos(nπ/6+π/12)+j・sin(nπ/6+π/12))、
    1(cos(nπ/6+π/4)+j・sin(nπ/6+π/4))、
    または
    2(cos(nπ/6+π/3)+j・sin(nπ/6+π/3))、
    を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の送信装置。
  4. 前記変調信号の平均振幅を1/√2、nを整数、jを虚数単位、B1およびB2を次式(2)、とした場合、
    Figure 2017026040
    前記初期値設定部は、前記信号初期値として、以下の[1]から[6]に示した組合せ、および、以下の[1]から[6]に示した組合せの各々をmπ/2(m=1,2,3)位相回転させて得られる組合せの中のいずれか一つを前記差動時空間符号化部に与えることを特徴とする請求項1、2または3に記載の送信装置。
    [1]B1(cos(0)+j・sin(0))およびB2(cos(π/4)+j・sin(π/4))
    [2]B1(cos(0)+j・sin(0))およびB2(cos(3π/4)+j・sin(3π/4))
    [3]B1(cos(π/6)+j・sin(π/6))およびB2(cos(13π/12)+j・sin(13π/12))
    [4]B1(cos(π/6)+j・sin(π/6))およびB2(cos(19π/12)+j・sin(19π/12))
    [5]B1(cos(π/3)+j・sin(π/3))およびB2(cos(5π/12)+j・sin(5π/12))
    [6]B1(cos(π/3)+j・sin(π/3))およびB2(cos(23π/12)+j・sin(23π/12))
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