JPWO2017018542A1 - フコキサンチンを含有する抗糖化組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、非酵素的糖化反応による糖化物の生成を抑制することのできる、又は糖化物の量を低減させることのできる、糖化物に起因する疾患、症状又は状態の処置に有効な手段を提供することを目的とするものである。【解決手段】本発明は、1日あたり2mg以上のフコキサンチンに相当する量のフコキサンチン、フコキサンチノール及び/又はその誘導体が、米国バイオテクノロジー情報センター(NCBI)の遺伝子多型データベースに登録されているrs番号で示される遺伝子多型rs1800592におけるアレル対がG/Gである者に投与されるように用いられることを特徴とする、フコキサンチン、フコキサンチノール及び/又はその誘導体を含有する抗糖化組成物、及び当該組成物に対する応答性を判定する方法に関する。本発明は、特定の遺伝子多型を有する者において糖化物の生成を抑制する又は糖化物の量を低減させることができ、糖化物に起因する疾患、症状又は状態、例えば糖尿病及び糖尿病合併症の処置に有用である。【選択図】図3

Description

本発明は、UCP1遺伝子上の特定の一塩基多型を有する対象者に有効な抗糖化組成物、及び当該組成物に対する応答性を判定する方法に関する。
近年、日本を含む先進国の多くで糖尿病患者及び糖尿病予備群と称される健康状態にある者の数が急激に増加している。国内の統計によると、「糖尿病が強く疑われる者」は推定で約950万人、「糖尿病の可能性を否定できない者」は約1,100万人という危機的な状況にある(非特許文献1)。
ヘモグロビンA1c(HbA1c)は、血液中のヘモグロビンが非酵素的に糖化されて生じる糖化物であり、その血液中の含有量は血糖値に比例すること、赤血球寿命(平均120日間)中に分解されることなく安定に存在することなどが知られている。このような性質から、血中HbA1c濃度は、食事後に一時的に上昇する血糖値のような短期的指標とは異なり、過去1か月〜2か月における血中糖レベルを推定する指標として利用されており、例えば非特許文献1では、血中HbA1c濃度が6.0%以上6.5%未満であることが「糖尿病の可能性を否定できない者」の判定基準とされている。
非酵素的糖化反応は、糖がタンパク質や脂質などの生体成分に酵素を介さずに非特異的に結合して糖化物を形成する反応であり、メイラード反応又はアミノカルボニル反応の一種と理解されている。生体内、特に糖尿病患者の体内では、グルコースによる非酵素的糖化反応が進行して、HbA1cのほか、糖化反応がさらに進行して生じる終末糖化産物AGE(Advanced Glycation End Products)が形成、蓄積され、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症といった糖尿病性血管障害に起因する合併症が引き起こされると言われている。またAGEは、皮膚の老化とも密接な関連があることが知られている。
非酵素的糖化反応の抑制又は阻害は、糖尿病合併症や老化に対して予防的又は抑制的に働くと期待されることから、様々な抗糖化剤の開発が進められているが(例えば特許文献1及び特許文献2)、未だ十分なものは存在しない。
一方、フコキサンチンは、主に食用として利用される藻類に多く含まれるカロテノイドの一種であり、ヒトの健康維持又は疾患治療などにおける様々な有効性が報告されている。フコキサンチンの有効性についての詳細な解説は、例えば非特許文献2に記載されている。また、糖尿病に関連したフコキサンチンの有効性としては、血糖値上昇抑制作用(特許文献3)又はAGE産生抑制作用(特許文献4)などが報告されている。
しかしながら、特許文献3の血糖値上昇抑制作用はモデルマウスを利用した実験レベルでの効果であり、また特許文献4のAGE産生抑制作用は試験管内における非酵素的糖化反応に対する抑制効果として確認されたものであり、ヒト特に複数人を対象にした統計学的な試験において確認された効果ではない。より多くのヒトを対象とした試験例としては、肥満傾向にあるロシア人女性を対象者としたヒト介入試験(非特許文献3)があり、ここでは内臓脂肪量の減少と安静時基礎代謝量の上昇が報告されているが、血糖値又は糖化物含有量に関する評価は行われていない。
WO2011/061932号パンフレット 特開2012−082147号公報 特開2007−297370号公報 特開2012−224602号公報
平成24年度国民健康・栄養調査結果、厚生労働省 Miyashitaら、J Sci Food Agric.、2011年、第91巻、第7号、第1166−74ページ Abidovら、Diabetes Obes Meta,.2010年、第1号、第72−81ページ
本発明は、非酵素的糖化反応による糖化物の生成を抑制することのできる、又は糖化物の量を低減させることのできる、糖化物に起因する疾患、症状又は状態の処置に有効な手段を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、ヒト介入試験によりフコキサンチンの有効性を検討する過程において、フコキサンチンを所定量摂取した場合に、特定の遺伝子多型を有する対象者において血中HbA1c濃度及びグリコアルブミン濃度を低下させる機能を有していることを見いだし、下記の各発明を完成させた。
(1)1日あたり2mg以上のフコキサンチンに相当する量のフコキサンチン、フコキサンチノール及び/又はその誘導体が、米国バイオテクノロジー情報センター(NCBI)の遺伝子多型データベースに登録されているrs番号で示される遺伝子多型rs1800592におけるアレル対がG/Gである者に投与されるように用いられることを特徴とする、フコキサンチン、フコキサンチノール及び/又はその誘導体を含有する抗糖化組成物。
(2)血中のHbA1c及び/又はグリコアルブミンの濃度の上昇を抑制する及び/又は前記濃度を低減させるための、(1)に記載の組成物。
(3)糖尿病及び/又は糖尿病合併症を処置するための、(1)又は(2)に記載の組成物。
(4)老化を処置するための、(1)に記載の組成物。
(5)食品組成物である、(1)から(4)のいずれかに記載の組成物。
(6)フコキサンチン、フコキサンチノール及び/又はその誘導体を含有する抗糖化組成物への応答性を判定する方法であって、該組成物の投与を予定している者について、米国バイオテクノロジー情報センター(NCBI)の遺伝子多型データベースに登録されているrs番号で示される遺伝子多型rs1800592におけるアレル対を特定する工程、及び前記アレル対がG/Gであるときにその者が前記抗糖化組成物に応答性であると判定する工程を含む、前記方法。
本発明の抗糖化組成物は、特定の遺伝子多型を有する者においてHbA1cやAGEなどの糖化物の生成若しくは蓄積を抑制する又は糖化物の量を低減させることができ、糖化物に起因する疾患、症状又は状態、例えば糖尿病及び糖尿病合併症の処置に有用である。また、本発明の方法によると、かかる抗糖化組成物の投与が有効であるかを予測することができ、糖化物に起因する疾患、症状又は状態を有する者の処置に有益な情報を提供することができる。
1日当たり0mg、1mg又は2mgのフコキサンチンを8週間経口的に投与した後の血中フコキサンチノール濃度を示すグラフである。 1日当たり0mg、1mg又は2mgのフコキサンチンを8週間経口的に投与した後の血中HbA1c濃度(%)の変化を示すグラフである。 1日当たり0mg、1mg又は2mgのフコキサンチンを8週間経口的に投与した後の血中HbA1c濃度(%)の変化を、rs1800592のアレル別に示す図である。 1日当たり0mg、1mg又は2mgのフコキサンチンを8週間経口的に投与する前後の血中HbA1c濃度(%)を、rs1800592のアレル別に示す図である。 1日当たり2mgのフコキサンチンを8週間経口的に投与する前後の、rs1800592のアレル対がG/Gである者における血中グリコアルブミン(GA)濃度(%)を示す図である。
本発明の第一の態様は、1日あたり2mg以上のフコキサンチンに相当する量のフコキサンチン、フコキサンチノール及び/又はその誘導体が、米国バイオテクノロジー情報センター(NCBI)の遺伝子多型データベースに登録されているrs番号で示される遺伝子多型rs1800592におけるアレル対がG/Gである者に投与されるように用いられることを特徴とする、フコキサンチン、フコキサンチノール及び/又はその誘導体を含有する抗糖化組成物に関する。
本発明の抗糖化組成物は、UCP1遺伝子におけるrs1800592のアレル対がG/Gである者における、非酵素的糖化反応による糖化物の生成若しくは蓄積を妨げる又は糖化物含有量を低減させるために使用される。
UCP(Uncoupling Protein)は、ミトコンドリア内膜での酸化的リン酸化反応を脱共役させ、エネルギーを熱として散逸する機能を有するタンパク質であり、その代表例は褐色脂肪組織のUCP1である。このUCP1をコードする遺伝子(UCP1遺伝子)は、ヒトでは第4番染色体上に存在する。
UCP1は、主に肥満又は脂質代謝との関係において着目されている「肥満遺伝子」の一種として知られている。UCP1に関しては、例えば、ある種の肥満モデル動物ではUCP1の機能が低下している、多食しても肥満しないモデル動物はUCP1の発現量が増加している、人為的にUCP1の発現を低下させたモデル動物は肥満になり、逆にUCP1発現を高めたモデル動物は痩せるなどが、実験的に確認されている。
UCP1遺伝子には遺伝子多型として複数の一塩基多型(SNP)が存在することが知られているが、rs1800592は、NCBI参照配列NG_012139.1として登録されているUCP1遺伝子の塩基配列の999番目に位置する塩基アデニン(A)がグアニン(G)に置換されるSNPである。rs1800592における両方のアレルがともにAであるホモ型(A/Aと表す)に対して、アレルの一方のみがGであるヘテロ型(A/Gと表す)及び両方のアレルがGであるホモ型(G/Gと表す)が存在する。日本人では、A/Aは25%、A/Gは50%、G/Gは25%程度であることが知られている。なお、rs1800592におけるAからGへの置換は、3826A/G、A3826Gとも呼ばれる。
後の実施例において示すように、日本人60人が参加したヒト介入試験において、フコキサンチンを2mg/日投与したときに、rs1800592のアレル対がG/Gである者の血中HbA1c濃度及びグリコアルブミン濃度が有意に低下することが確認された。このようなフコキサンチンの投与量、投与を受けた者のUCP1遺伝子におけるSNPの種類並びに血中HbA1c及びグリコアルブミンなどの糖化物の濃度の変動の間の関係は、これまでのところ報告はない。
本発明の抗糖化組成物は、フコキサンチンを有効成分として、その投与量が2mg/日以上となるように含む。フコキサンチンは、当業者に広く知られた方法、例えば前記特許文献4又は特開2010−270021号公報に記載された藻類などの天然物原料から各種の抽出方法その他の公知の方法によって、藻類特に褐藻類から調製されるものを使用することができるが、由来又は抽出方法などによって制限されるものではない。
本発明の抗糖化組成物は、フコキサンチンの投与量が2mg/日以上となるように、好ましくは2mg/日〜1000mg/日、より好ましくは2mg/日〜100mg/日、さらに好ましくは2mg/日〜10mg/日、さらにより好ましくは2mg/日〜5mg/日となるように、剤の形態及び投与単位中のフコキサンチン含有量が調節されてなる。
フコキサンチンを含有する剤の形態、投与単位当たりのフコキサンチン含有量、1日当たりの投与単位数などは、当業者が適宜定めることができる。例えば、本発明の抗糖化組成物は、1日1カプセル投与型の、フコキサンチン2mgを適当な油性基剤に溶解した液剤が封入されたソフトカプセルであり得る。また本発明の抗糖化組成物は、1日2錠投与型の、フコキサンチンを吸収させた適当な固形の賦形剤が押し固められた一錠当たりフコキサンチンを1mg含む錠剤であり得る。
フコキサンチンは、経口的に投与された場合に消化管内でアセチル基が脱離したフコキサンチノールに変換されて小腸から吸収され、血液に取り込まれることが知られている。したがって、フコキサンチン代謝物であるフコキサンチノールもまた、フコキサンチンの代わりにあるいはフコキサンチンと合わせて、本発明の抗糖化組成物として用いることができる。さらに、フコキサンチン又はフコキサンチノールの誘導体、例えばこれらの生理学的に許容される塩、エステル又はプロドラッグ等も同様に、本発明の抗糖化組成物として用いることができる。
フコキサンチノール、フコキサンチン若しくはフコキサンチノールの誘導体又はこれらとフコキサンチンとの混合物の投与量、これらを含有する剤の形態、投与単位当たりのこれらの含有量、1日当たりの投与単位数などは、フコキサンチンのそれに準じて、当業者が適宜定めることができる。例えば、投与量は、使用が意図されるフコキサンチノール、フコキサンチン若しくはフコキサンチノールの誘導体又はこれらのフコキサンチンとの混合物の生体吸収率をフコキサンチンの生体吸収率と比較し、2mg/日以上のフコキサンチン投与量に相当するそれらの量を算出することで、設定することができる。
本発明の抗糖化組成物は、好ましくは経口的に投与されるが、その機能が発揮される限り、非経口的に例えば皮膚への塗布や鼻粘膜への噴霧などで投与されてもよい。生体への吸収の際に代謝を要さないフコキサンチノール又はそれらの誘導体を本発明の抗糖化組成物において用いる場合は、さらに静脈内注射などで投与することもできる。
本発明の抗糖化組成物は、食品組成物又は医薬組成物であり、食品、サプリメント又は医薬品などの形態で利用することができる。これらは、当業者が通常使用する適当な賦形剤、添加物のほか、フコキサンチン、フコキサンチノール及び/又はその誘導体以外の有用成分などを任意成分として含んでいてもよく、通常の方法に従って製造することができる。そのような任意成分は、例えば前出の前記特許文献4又は特開2010−270021号公報などに例示されており、本発明においてもこれら例示された任意成分から適宜選択し、利用することができる。
本発明の抗糖化組成物は、非酵素的糖化反応による糖化物の生成若しくは蓄積を妨げる又は糖化物含有量を低減させるための組成物である。その効果は、生体に本発明の抗糖化組成物を投与し、投与前後の糖化物含有量、例えば血中HbA1c濃度を測定することで確認することができる。
非酵素的反応による糖化物は、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症及び糖尿病性神経障害などの糖尿病合併症、動脈硬化、悪性腫瘍、骨粗鬆症、アルツハイマー病及びパーキンソン病などの変性性の神経疾患、統合失調症などの非変性性の神経疾患、皮膚硬化、加齢黄班変性症、白内障、非アルコール性脂肪性肝炎、不安様行動、変形性骨関節症、慢性関節リュウマチ、肝硬変、さらには老化といった、様々な疾患、症状又は状態に関与することが知られている。
したがって、本発明の抗糖化組成物は、例えば血中HbA1c及びグリコアルブミンだけでなく、これら以外のタンパク質や脂質など様々な生体成分の非酵素的糖化反応生成物、すなわち糖化物の生成若しくは蓄積の抑制又は低減に有用であり、それ故にかかる糖化物に起因する上述の疾患、症状又は状態の処置に、特に糖尿病合併症の処置に有用である。ここで「処置」は、疾患、症状又は状態の治癒、寛解、予防、改善などを目的とする全てのタイプの予防的及び/又は治療的介入を包含する。
本発明の抗糖化組成物によると、糖尿病患者のみならず、糖尿病ではないものの特定保健指導の対象となるレベルの血中HbA1c値を有する者、血中グリコアルブミン値が基準上限値を上回る者、さらには上記に該当しない場合であっても病歴、食習慣等の他の理由により抗糖化を必要とする者を、好適に処置することができる。
本発明の抗糖化組成物には、フコキサンチン、フコキサンチノール及び/又はその誘導体が抗糖化機能、すなわち糖化物の生成若しくは蓄積を抑制する機能又は糖化物含有量を低減させる機能、特に血中HbA1c及び/又はアルブミンの濃度の上昇を抑制する機能及び/又は前記濃度を低減させる機能を有する旨の表示を付すことができる。同様に、本発明の抗糖化組成物には、抗糖化、すなわち糖化物の生成若しくは蓄積の抑制又は糖化物含有量の低減、特に血中HbA1c及び/又はグリコアルブミンの濃度の上昇抑制及び/又は低減に用いられるためのものである旨の、あるいはこれらの用途に関心がある者を対象とする旨の表示を付すこともできる。
本発明の第二の態様は、フコキサンチン、フコキサンチノール及び/又はその誘導体を含有する抗糖化組成物への応答性を判定する方法であって、該組成物の投与を予定している者について、米国バイオテクノロジー情報センター(NCBI)の遺伝子多型データベースに登録されているrs番号で示される遺伝子多型rs1800592におけるアレル対を特定する工程、及び前記アレル対がG/Gであるときにその者が前記抗糖化組成物に応答性であると判定する工程を含む、前記方法を提供する。かかる第二の態様において、フコキサンチン、フコキサンチノール及び/又はその誘導体並びにその投与量、非酵素的糖化反応及びその抑制、UCP1遺伝子、並びにrs1800592で特定されるSNP及びその型などについては、本発明の第一の態様において説明したとおりである。
本発明の第二の態様は、抗糖化組成物の投与を予定している者について、遺伝子多型rs1800592におけるアレル対を特定する工程を含む。この工程は、抗糖化組成物の投与を予定している者から調製されたゲノムDNAを用いて行うことができる。ゲノムDNAは、投与を予定している者から採取される任意の生物学的試料、例えば血液、唾液、リンパ液、気道粘液、骨髄液、尿、精液、腹腔液等の体液、又はバイオプシー等によって得られる組織細胞等から、常法にしたがって抽出、精製、調製することができる。
アレルの特定は、当業者に知られた従来の方法に従って行われる。そのような方法としては、例えばNASBA法、LCR法、SDA法、LAMP法、TaqMan(登録商標)PCR等のPCRによってSNPを含む増幅断片を利用する方法、DNAシーケンサーなどを用いたSNPを含む塩基配列を直接決定する方法、DNAチップ、Geneチップ、マイクロチップ、ビーズアレイなどを含むマイクロアレイによる検出方法、ミスマッチ部位の化学的切断を利用した方法(CCM:chemical cleavage of mismatches)、プライマー伸長法(PEX)又はインベーダー法などを挙げることができるが、これらには限定されない。
本発明の第二の態様は、前記工程によって特定されたrs1800592のアレル対がG/Gであるときに、その者が前記抗糖化組成物に応答性であると判定する工程を含む。後の実施例において示すヒト介入試験において、フコキサンチンを2mg/日投与したときに、rs1800592がG/Gアレルである者の血中HbA1c濃度が有意に低下することが確認された。したがって、rs1800592がG/Gアレルである場合には、抗糖化組成物に応答性であると判定することができ、すなわち抗糖化組成物の投与は有効であろうと予測することができる。
これにより、例えば、rs1800592がG/Gアレルであるときは抗糖化組成物の投与を糖尿病合併症処置のための選択肢とし、またrs1800592がG/G以外であるときは抗糖化組成物の投与以外の手段を選択肢とするなど、糖化物に起因する疾患、症状又は状態を有する者の処置に有益な情報を提供することができる。
本発明の第三の態様は、1日あたり2mg以上のフコキサンチンに相当する量のフコキサンチン、フコキサンチノール及び/又はその誘導体を、米国バイオテクノロジー情報センター(NCBI)の遺伝子多型データベースに登録されているrs番号で示される遺伝子多型rs1800592におけるアレル対がG/Gである者に投与する工程を含む、非酵素的糖化物に起因する疾患、症状又は状態を処置する方法である。本発明の第一の態様である抗糖化組成物と同様に、かかる処置方法もまた、本発明の第二の態様である判定方法と組み合わせて用いることができる。
本発明の第四の態様は、第一の態様の抗糖化組成物の製造のための、フコキサンチン、フコキサンチノール及び/又はその誘導体の使用である。
なお、本発明では、rs1800592のSNPを利用しているが、かかるSNPと連鎖不平衡にある別のSNPを利用することもできる。ここで、連鎖不平衡とは2つの密に連鎖した遺伝子座における特定の対立遺伝子の組み合わせ出現頻度が、それぞれの遺伝子頻度から推定される期待値と異なる場合をいい、本発明において連鎖不平衡にあるSNPとは、rs1800592のSNPとの間の連鎖不平衡係数(r)が0.8以上であるSNPをいう。
rs1800592と連鎖不平衡にあるSNPは、公知の解析手法により選択し、利用することができる。例えばBroad InstituteのSNP Annotation and Proxy(http://www.broadinstitute.org/mpg/snap/ldsearch.php)を用いて検索を行ったところ、2015年6月16日時点で以下の表1に示す10個のSNPがrs1800592と連鎖不平衡にあるSNPとして見出された。かかるSNPにおける多型を特定することによっても、抗糖化組成物の薬効の判定が可能である。
Figure 2017018542
以下の非限定的な実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
<実施例1>
1)試験方法
北海道留萌地域在住のBMIが22以上である成人男女のうち、「フコキサンチンの機能性の探索」に関するヒト介入試験の実施について同意が得られた方60名を対象にし、無作為に、1日あたりのフコキサンチン投与量が0、1、2mg/日の3つのグループ(グループ0、1、2)に盲検化して割り付け、藻類であるアカモクから抽出したフコキサンチン(株式会社カネカ製フコキサンチンカプセル)を8週間にわたって経口投与した。これら3つのグループに関する年齢、性別その他のバックグラウンドは表2に示すとおりである。年齢、性別、BMIの他、評価項目においても有意な差はみられず、無作為化により3群に偏りなく割り付けられたことが確認できた。
Figure 2017018542
全ての試験参加者に対して、8週間のフコキサンチン投与前後で肝機能(AST、ALT、γ−GTP)、糖代謝関連(空腹時血糖値、HbA1c、インスリン、一部の試験参加者についてはさらにグリコアルブミン)及び脂質関連(総コレステロール、HDL−コレステロール、LDL−コレステロール)に関する血液検査を、臨床検査で一般的に使用されている方法を用いて実施した。その他、CT検査による内臓脂肪面積及び安静時基礎代謝の測定を実施した。なお、実施例において、HbA1cはJDS値で表記した。
また、試験参加者の同意を得て、それぞれのUCP1遺伝子上のrs1800592の多型を確認した。具体的には、試験参加者より採取した血液を試料とし、DNA isolationキット(Qiagen)を用いてDNAを抽出し、蛍光又は比色定量に基づくアレル特異的DNAプライマープローブアッセイシステム(東洋紡ジーンアナリシス)によって解析した。その結果、表3に示されるように、各グループで変異ごとに層別化した場合にグループ間での有意な差がないことが確認された。
Figure 2017018542
2)フコキサンチンの取込確認
試験参加者における生体内へのフコキサンチンの取り込みを確認するため、フコキサンチノールを含む血清エポキシキサントフィル画分をAsaiらの方法(Br J Nutr.2008;100(2):273−7)に基づいて抽出し、血清フコキサンチノール濃度を測定した。具体的には、試験参加者から採取された血清1mlに0.2ml生理食塩水及び5ngの内部標準フコキサンチンを含む2mlメタノールを添加、その後4mlのジクロロメタンを添加し、混和後遠心し下層を回収、この操作を2回繰り返した。下層を乾燥後、n−ヘキサン/ジエチルエーテル(9/1、v/v)に溶解し、n−ヘキサンで洗浄したBond Elute ALN(Agilent Technologies)に注入した。1ml n−ヘキサン/ジエチルエーテル(9/1、v/v)にて中性脂質やカロテン画分を除去した後、1ml ジエチルエーテル/エタノール(4/1、v/v)でエポキシキサントフィル画分を溶出、回収した。遠心乾燥後、メタノール/アセトニトリル(70/30、v/v)に溶解し液体クロマトグラフィー質量分析(LC/MS/MS)に用いた。
LC−MS/MSは、Agilent社の液体クロマトグラフィーシステムAgilent1100とABSciex社の4000QTRAP LC/MS/MSシステムを用いた。分離カラムは、GLサイエンス社製ODSカラム(4.6mm id.×150mm、3μm)を用いた。移動相は、メタノール/アセトニトリル(70/30、v/v)、流速は1ml/分とした。質量分析のイオン化は、APCI(atmospheric pressure chemical ionization)法を用い、定量には、MRM(multiple reaction monitoring)モードを用いて、あらかじめ検討したprecursor ion 及びproduct ionを各チャンネルで検出し、血清からのフコキサンチノールの抽出時に添加したフコキサンチンを内部標準として定量化した。
結果を図1に示す。血清中のフコキサンチノール濃度は、グループ1及びグループ2において有意に上昇することが示された。グループ1と2との間に有意な差はみられなかったが、平均値は濃度依存的な上昇傾向にあった。
3)肝機能検査
肝機能指標として選択したAST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)、ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)、γ−GTPのいずれも、3つのグループともフコキサンチン8週間の投与の前後で有意な差はみられなかった。
4)脂質代謝検査
モデルマウスを用いた試験でフコキサンチンが血中コレステロール濃度を上昇させることが報告されているが、今回のヒト介入試験では、3つのグループとも、フコキサンチン8週間の投与の前後で総コレステロール、HDL−コレステロール及びLDL−コレステロールのいずれにおいても有意な差はみられなかった。
5)糖代謝関連検査
空腹時血糖値及びインスリンについては、3つのグループとも、フコキサンチン8週間の投与の前後で有意な差はみられなかったが、血中HbA1c濃度(%)については、グループ2(フコキサンチン投与量2mg/日)においてフコキサンチン8週間の投与の前後で有意に低減したことが確認された(図2)。
6)SNPとの関連
血中HbA1c濃度の変化とrs1800592におけるアレルとの関連性を検討した。グループ0及び1ではアレルによる血中HbA1c濃度の変化量に差は認められなかった(図3のGROUP0、GROUP1及び図4のGROUP=0、GROUP=1)が、グループ2(2mg/日投与群)ではA/Aアレル及びA/Gアレルに対し、G/Gアレルである試験参加者全員において血中HbA1c濃度が有意に低減していることが確認された(図3のGROUP2及び図4のGROUP=2)。なお、血中フコキサンチノール濃度については、グループ1及びグループ2いずれにおいてもアレルの違いによる差は認められなかった。
さらに、グループ2(フコキサンチン投与量2mg/日)の試験参加者のうち、rs1800592のアレル対がG/Gであった5名中4名について、8週間の投与前後の血中グリコアルブミン濃度(%)を測定した。これらの試験参加者の全てにおいて、血中HbA1c濃度と同様に、血中グリコアルブミン濃度の有意な減少が認められた(図5)。
以上の結果から、フコキサンチンを2mg/日投与することで、rs1800592がG/Gアレルである者において、血中HbA1c濃度及びグリコアルブミン濃度を低減させることができることが確認された。
本発明における抗糖化組成物は、rs1800592におけるアレル対がG/Gである者において、糖化物に起因する疾患、症状又は状態を処置するための食品、サプリメント又は医薬としての利用可能性を有する。

Claims (6)

  1. 1日あたり2mg以上のフコキサンチンに相当する量のフコキサンチン、フコキサンチノール及び/又はその誘導体が、米国バイオテクノロジー情報センター(NCBI)の遺伝子多型データベースに登録されているrs番号で示される遺伝子多型rs1800592におけるアレル対がG/Gである者に投与されるように用いられることを特徴とする、フコキサンチン、フコキサンチノール及び/又はその誘導体を含有する抗糖化組成物。
  2. 血中のHbA1c及び/又はグリコアルブミンの濃度の上昇を抑制する及び/又は前記濃度を低減させるための、請求項1に記載の組成物。
  3. 糖尿病及び/又は糖尿病合併症を処置するための、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 老化を処置するための、請求項1に記載の組成物。
  5. 食品組成物である、請求項1から4のいずれかに記載の組成物。
  6. フコキサンチン、フコキサンチノール及び/又はその誘導体を含有する抗糖化組成物への応答性を判定する方法であって、該組成物の投与を予定している者について、米国バイオテクノロジー情報センター(NCBI)の遺伝子多型データベースに登録されているrs番号で示される遺伝子多型rs1800592におけるアレル対を特定する工程、及び前記アレル対がG/Gであるときにその者が前記抗糖化組成物に応答性であると判定する工程を含む、前記方法。

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