JPWO2016203609A1 - Electric motor, air conditioner and method for manufacturing electric motor rotor - Google Patents
Electric motor, air conditioner and method for manufacturing electric motor rotor Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2016203609A1 JPWO2016203609A1 JP2017524230A JP2017524230A JPWO2016203609A1 JP WO2016203609 A1 JPWO2016203609 A1 JP WO2016203609A1 JP 2017524230 A JP2017524230 A JP 2017524230A JP 2017524230 A JP2017524230 A JP 2017524230A JP WO2016203609 A1 JPWO2016203609 A1 JP WO2016203609A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnet
- rotor
- recesses
- electric motor
- end surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K11/00—Structural association of dynamo-electric machines with electric components or with devices for shielding, monitoring or protection
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K21/00—Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets
- H02K21/12—Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets
- H02K21/14—Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets with magnets rotating within the armatures
- H02K21/16—Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets with magnets rotating within the armatures having annular armature cores with salient poles
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
- Brushless Motors (AREA)
Abstract
電動機の回転子(20)は、回転子軸(1)の周囲に回転子軸(1)と一体に成形される回転子マグネット(10)と、回転子マグネット(10)の軸方向の一端部に組付けられる位置検出用マグネット(11)と、を備え、回転子マグネット(10)は、位置検出用マグネット(11)側の一端面に設けられた台座(7)と、台座(7)上に設けられ、成形用のゲート(6)が設けられた突起(5)とを有し、回転子マグネット(10)の他端面には、成形工程または着磁工程での位置決めに用いられる凹部(16)が設けられている。The rotor (20) of the electric motor includes a rotor magnet (10) formed integrally with the rotor shaft (1) around the rotor shaft (1), and one axial end portion of the rotor magnet (10). A position detection magnet (11), and a rotor magnet (10) on a pedestal (7) provided on one end surface of the position detection magnet (11), and on the pedestal (7) And a projection (5) provided with a molding gate (6). The other end surface of the rotor magnet (10) is a recess (used for positioning in the molding step or the magnetizing step). 16).
Description
本発明は、電動機及び電動機を備えた空気調和機に関するものである。 The present invention relates to an electric motor and an air conditioner including the electric motor.
特許文献1に記載された電動機は、固定子及び磁石回転子を備えたDC電動機であって、前記磁石回転子は、樹脂磁石よりなる環状の主磁極部と、この主磁極部の外径よりも小さい外径で環状の樹脂磁石よりなるセンサ用磁極部とから構成され、このセンサ用磁極部を構成する樹脂磁石は、軸方向に貫通する複数の貫通穴を有し、この貫通穴は、主磁極部側を小径部とした段付き貫通穴又はすり鉢状貫通穴であり、前記主磁極部は保持部を介して回転子軸に固定され、前記保持部は、軸方向に突出し、センサ用磁極部を固定する突部を備え、この突部が前記貫通穴に嵌合し、前記突部の先端部が前記貫通穴の大径部側に形成される空間部内で潰されて前記センサ用磁極部が固定されている。 The electric motor described in
上記従来の電動機では、磁石回転子を着磁する際にセンサ用磁極部を下にして着磁ヨークに挿入し着磁するため、磁極位置の判別が可能なセンサ用磁極部側が見えず、磁石回転子と着磁ヨークの位置決めが困難で着磁精度が悪化し、電動機の運転時に音及び振動が大きくなることが懸念される。 In the above-described conventional motor, when magnetizing the magnet rotor, the sensor magnetic pole part is placed downward and inserted into the magnetizing yoke, and the magnet is not magnetized. There is a concern that positioning of the rotor and the magnetizing yoke is difficult, the magnetizing accuracy is deteriorated, and sound and vibration are increased during operation of the electric motor.
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、性能、生産性及び品質の向上が可能な電動機を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above, and an object thereof is to provide an electric motor capable of improving performance, productivity, and quality.
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る電動機は、回転子軸と、前記回転子軸の外周面上に配置され、前記回転子軸の軸方向に互いに対向する第1および第2の端面を有し、成形により形成された環状の回転子マグネットと、前記軸方向における前記回転子マグネットの一端部に組み付けられ、前記軸方向に貫通する複数個の穴を有する環状の位置検出用マグネットと、を備え、前記回転子マグネットは、前記第1の端面に設けられ、前記位置検出用マグネットが載置される複数個の台座と、前記複数個の台座上にそれぞれ設けられ、複数個の成形用のゲートの跡をそれぞれ有すると共に、前記複数個の穴をそれぞれ通る複数個の突起と、前記第2の端面に設けられた複数個の凹部と、を有し、前記複数個の凹部のうちの少なくとも1つは、前記軸方向に垂直な断面形状と前記第2の端面からの深さの少なくとも1つについて、前記複数個の凹部のうちの他の各々とは異なる。 In order to solve the above-described problems and achieve the object, an electric motor according to the present invention is disposed on a rotor shaft and an outer peripheral surface of the rotor shaft, and is opposed to each other in the axial direction of the rotor shaft. An annular rotor magnet having first and second end faces and formed by molding, and an annular rotor assembly assembled to one end of the rotor magnet in the axial direction and having a plurality of holes penetrating in the axial direction A position detecting magnet, wherein the rotor magnet is provided on the first end surface, and a plurality of pedestals on which the position detecting magnets are placed, and provided on the plurality of pedestals, respectively. Each having a plurality of molding gate marks, a plurality of protrusions passing through the plurality of holes, and a plurality of recesses provided on the second end surface, Out of multiple recesses At least one, for at least one of the depth from the axial direction to said second end surface and the cross-sectional shape perpendicular differs from each of the other of said plurality of recesses.
本発明によれば、性能、生産性及び品質の向上が可能になる、という効果を奏する。 According to the present invention, it is possible to improve performance, productivity, and quality.
以下に、本発明の実施の形態に係る電動機及び空気調和機を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。 Hereinafter, an electric motor and an air conditioner according to an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. Note that the present invention is not limited to the embodiments.
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る電動機の構成を示す図、図2は、軸受が組み付けられた回転子を示す図、図3は、回転子を示す図、図4は、回転子軸が組み付けられた回転子マグネットを示す図、図5は、位置検出用マグネットを示す図、図6は、回転子の組立を示す図である。以下、図1から図6を参照して、本実施の形態に係る電動機の構成について説明する。
1 is a diagram showing a configuration of an electric motor according to the present embodiment, FIG. 2 is a diagram showing a rotor with a bearing assembled therein, FIG. 3 is a diagram showing a rotor, and FIG. 4 is a diagram showing a rotor shaft. FIG. 5 is a diagram showing the assembled rotor magnet, FIG. 5 is a diagram showing the position detecting magnet, and FIG. 6 is a diagram showing assembly of the rotor. Hereinafter, the configuration of the electric motor according to the present embodiment will be described with reference to FIGS. 1 to 6.
図1に示すように、電動機100は、モールド固定子40、モールド固定子40の内側に配置される回転子20、及びモールド固定子40の軸方向の一端部に取り付けられる金属製のブラケット30を備える。電動機100は、例えば、ブラシレスDCモータ又はステッピングモータである。 As shown in FIG. 1, the
モールド固定子40は、固定子42と、基板46が組付けられた固定子42を覆うモールド樹脂部41とを備える。すなわち、モールド固定子40は、基板46が組付けられた固定子42をモールド樹脂部41の材料であるモールド樹脂で一体に成形して形成される。ここで、モールド樹脂は、例えば不飽和ポリエステルである熱硬化性樹脂である。基板46は、一般に強度的に弱い構造であるため、低圧成形が望ましく、そのため、モールド成形には不飽和ポリエステル樹脂のような熱硬化性樹脂が用いられる。 The
固定子42は、電磁鋼板を積層した固定子コア43と、固定子コア43に施された絶縁部44と、絶縁部44に巻付けられたコイル45とを備えている。絶縁部44は、熱可塑性樹脂で固定子コア43に一体成形され、又は熱可塑性樹脂で成形された別体の成形品を固定子コア43に組付けて施される。ここで、熱可塑性樹脂は例えばポリブチレンテレフタレートである。 The
基板46は、絶縁部44に組付けられている。基板46には、磁気検出素子47が実装され、磁気検出素子47は回転子20の位置を検出するセンサ回路を構成する。磁気検出素子47は図3の位置検出用マグネット11と対向して配置され、位置検出用マグネット11から発生する磁気を検出することで回転子20の位置を検出する。また、電動機100がブラシレスDCモータである場合は、電動機100は基板46に設けられた図示しない駆動回路により回転子20の位置に応じてコイル45の通電制御をする。これにより、電動機100の高効率で低騒音な駆動を行うことができる。 The
回転子20には、回転子軸1が一体に設けられる。すなわち、回転子20の軸孔48に回転子軸1が挿通されている。回転子軸1には一対の軸受21a,21bが組付けられる。モールド固定子40に設けられた中空部49には、軸受21a,21bが組付けられた回転子20が挿入される。軸受21aは、基板46側に配置され、軸受21bはブラケット30側に配置される。ブラケット30側は負荷側であるので、軸受21bは、電動機100の負荷側に配置され、ブラケット30によって支持される。また、軸受21aは、電動機100の反負荷側に配置され、モールド樹脂部41によって支持される。なお、負荷側はモールド固定子40から突出した回転子軸1の先端側であり、反負荷側は、負荷側と反対側である。 The
図2(a)は、軸受21a,21bが組み付けられた回転子20を負荷側から見た側面図、図2(b)は、図2(a)におけるA−A断面図、図2(c)は、軸受21a,21bが組み付けられた回転子20を反負荷側から見た側面図である。図3(a)は、回転子20を負荷側から見た側面図、図3(b)は、図3(a)におけるB−B断面図、図3(c)は、回転子20を負荷側から見た側面図である。図4(a)は、回転子軸1が組み付けられた回転子マグネット10を負荷側から見た側面図、図4(b)は、図4(a)におけるC−C断面図、図4(c)は、回転子軸1が組み付けられた回転子マグネット10を反負荷側から見た側面図である。図5(a)は、位置検出用マグネット11の平面図、図5(b)は、図5(a)におけるD−D断面図である。 2A is a side view of the
図2から図5に示すように、回転子20は、回転子軸1と、回転子軸1と同軸的に回転子軸1の外周面上に配置され、軸方向に互いに対向する第1および第2の端面を有し、成形材料の成形により形成された回転子マグネット10と、回転子軸1と同軸的に配置され、回転子軸1の軸方向における回転子マグネット10の一端部に組み付けられた位置検出用マグネット11とを備えている。なお、以下では、回転子軸1の軸方向を単に「軸方向」という。回転子軸1の軸方向は、回転子マグネット10の軸方向であり、位置検出用マグネット11の軸方向でもある。 As shown in FIGS. 2 to 5, the
回転子マグネット10には、周方向にN極とS極とが交互となるように磁極が形成される。回転子マグネット10の軸方向の一端面である第1の端面には複数個の台座7が設けられており、位置検出用マグネット11は複数個の台座7上に載置されている。すなわち、位置検出用マグネット11は複数個の台座7に当接する。また、各台座7上には突起5が設けられ、突起5は位置検出用マグネット11に設けられた穴15を通り、突起5の先端部が熱溶着されて位置検出用マグネット11が回転子マグネット10に固定される。この際、突起5の先端部は熱溶着されて熱溶着部35を形成する。熱溶着部35の高さは、位置検出用マグネット11の検出部14と同じか、又は低くなっている。 Magnetic poles are formed on the
また、軸受21aは位置検出用マグネット11の円筒部12の端面に当接するまで回転子軸1に圧入され、軸受21bは回転子マグネット10の軸受当接部4に当接するまで回転子軸1に圧入される。軸受21a,21bは、例えば玉軸受である。 The
回転子マグネット10は、2層構造であり、第1の環状層であるバックヨーク3を内層とし、第2の環状層であるプラスチックマグネット9を外層とする。すなわち、回転子マグネット10は、回転子軸1の外周面上に配置された環状のバックヨーク3と、バックヨーク3の外周面上に配置された環状のプラスチックマグネット9とを備えている。バックヨーク3は、軟磁性粉末又はフェライト粉末を含有した熱可塑性樹脂を成形して形成される。熱可塑性樹脂は例えばポリアミドである。バックヨーク3は、回転子軸1の外周面に回転子軸1と一体に成形され、回転子軸1に固定される。なお、バックヨークは、軟磁性粉末及びフェライト粉末の双方を含有した熱可塑性樹脂で成形して形成してもよい。プラスチックマグネット9は、希土類磁石粉末を含有した熱可塑性樹脂を成形して形成される。プラスチックマグネット9は、バックヨーク3の外周面にバックヨーク3と一体に成形される。軸方向における回転子軸1の中央部の外周面にはローレット2が施されている。ローレット2は、回転子軸1のバックヨーク3からの抜け止め及び回り止めとなる。 The
バックヨーク3の外周は、波形状に形成され、周方向に凹凸を繰り返している。また、回転子マグネット10の磁極は、バックヨーク3の外周の凹凸と関連して設定される。例えば、バックヨーク3の外周の波形状の凹部に配向(磁極)が配置され、凸部に磁極間が配置されるように着磁することができる。なお、バックヨーク3の外周の波形状の凸部に磁極が配置され、凹部に磁極間が配置されるように配向(磁極)することもできる。 The outer periphery of the
バックヨーク3は、基板46側の端面に円筒部8を備え、基板46と反対側の端面に軸受当接部4を備えている。詳細には、円筒部8は、バックヨーク3の基板46側の端面における軸孔48の周囲に設けられ、予め決められた高さで基板46側に突出している。円筒部8は、台座7よりもバックヨーク3の径方向の内側に設けられる。円筒部8は、位置検出用マグネット11を介して軸受21aを受け止める。軸受当接部4は、バックヨーク3の円筒部8が設けられた端面と反対側の端面における軸孔48の周囲に設けられ、予め決められた高さで基板46側と反対側に突出している。 The
また、円筒部8の内径は、円筒部8の端面から一定の深さまでは、回転子軸1の外径より大きくなっている。これにより、バックヨーク3の成形時のバリ発生が抑制され、品質の向上が図られる。 Further, the inner diameter of the
バックヨーク3の円筒部8が設けられた端面は回転子マグネット10の第1の端面の一部を成し、バックヨーク3の当該端面には、複数個の台座7と、各台座7上に設けられ、各台座7から軸方向に伸びる突起5が設けられている。複数個の突起5は、バックヨーク3の周方向に均等に配置されている。また、複数個の突起5の径方向における位置は互いに等しい。ここで径方向は、バックヨーク3の径方向である。また、複数個の突起5の高さは互いに等しい。突起5の高さは、回転子軸1の突起5側の一端から台座7の端面までの軸方向長よりも短くなっている。図示例では、台座7は、3個形成され、突起5も3個形成されている。 The end surface of the
複数個の台座7は、円筒部8と一体に形成されている。複数個の台座7は、円筒部8から径方向外向きに放射状に伸びている。また、円筒部8の端面の高さと台座7の端面の高さは同じであり、これらの端面は同一面を形成する。台座7と円筒部8は位置検出用マグネット11の設置面となり、位置検出用マグネット11はこれらによって軸方向に位置決めされる。 The plurality of
なお、第1の個数である突起5の個数は、図示例に限定されず、3個以外の複数個でもよいし、あるいは1個でもよい。ただし、突起5は、位置検出用マグネット11の組付けに使用されるので、バランスをとるために複数個設けることが一般的である。また、台座7は、突起5の個数に応じて1又は複数個設けることができる。また、台座7は円筒部8から分離して形成することもできる。この場合、複数個の台座7を連結して単一の台座とすることもでき、台座7の個数は突起5の個数とは独立に設定することができる。 The number of
突起5は、外周多角形状とすることができる。図示例では、突起5は外周八角形状である。一方、穴15は円形状である。突起5を穴15に挿通させ、突起5の先端部を熱溶着することで、位置検出用マグネット11をバックヨーク3に固定することができる。ここで、突起5を円柱状とした場合には、突起5を挿通させるために突起5と穴15との間に隙間が必要となり、この隙間がガタとなり、回転子マグネット10と位置検出用マグネット11との同芯が悪化する。 The
そこで、本実施の形態では、突起5を外周多角形状にし、突起5を穴15に挿通させる際に、突起5の外周の角が穴15の縁で削れるように、突起5及び穴15の寸法設計をする。こうすることで、突起5を穴15に挿通させた状態でのガタがなくなり、位置検出用マグネット11を調芯することができる。従って、回転子マグネット10と位置検出用マグネット11との同芯が向上し、回転子20の位置検出精度が向上するため、電動機100の効率及び性能が向上する。 Therefore, in the present embodiment, the dimensions of the
また、突起5には、バックヨーク3を成形する際に樹脂注入口として使用されるゲート6が形成される。バックヨーク3は、ゲート6から軟磁性粉末又はフェライト粉末を含有した熱可塑性樹脂が注入されて成形される。一般に、バックヨーク3の端面に設けたゲートを切断する場合、切断箇所が端面から突出し不具合を引き起こすことがあるため、切断箇所が端面から突出しないように、ゲートの周辺に凹部を設けることで不具合を抑制する。しかしながら、バックヨーク3に凹部を設けることは、回転子マグネット10のマグネット量を少なくし、また、回転子マグネット10がアンバランスになるため、磁力低下及び磁束密度分布の歪率悪化につながり、電動機100の効率及び性能低下が懸念される。 Further, the
本実施の形態では、先端部が熱溶着されて潰れる突起5にゲート6を設けたので、ゲート6の切断箇所の突出による品質不具合も発生せず、また、回転子マグネット10に凹部を設ける必要もないので、電動機100の効率及び性能低下を抑制することができる。 In the present embodiment, since the
さらに、本実施の形態では、突起5を台座7に設けたので、突起5の先端部を熱溶着する際に、位置検出用マグネット11が押さえられても位置検出用マグネット11の浮き上がり及び変形が台座7によって抑制され、組立の品質が向上する。 Further, in the present embodiment, since the
さらに、本実施の形態では、突起5の高さを、回転子軸1の突起5側の一端から台座7の端面までの軸方向長よりも短くしたので、位置検出用マグネット11を回転子マグネット10に組付ける際、位置検出用マグネット11の穴15に突起5を通すよりも先に、位置検出用マグネット11の軸孔13に回転子軸1が通されるので、位置検出用マグネット11と回転子マグネット10の芯だしがなされ、組立が容易になる。 Furthermore, in the present embodiment, the height of the
なお、ゲート6は、バックヨーク3の成形後には、ゲートの跡として突起5に残る。ゲートの跡は、射出成形時のゲート6の位置を示す痕跡であり、突起5にはゲート6に相当する跡が形成される。 The
バックヨーク3の端面のうち位置検出用マグネット11側と反対側の端面は回転子マグネット10の第2の端面の一部を成し、バックヨーク3の当該端面には、複数個の凹部16が設けられている。すなわち、バックヨーク3の軸受当接部4が設けられた端面には、複数個の凹部16が設けられている。図示例では、第2の個数である凹部16の個数は6個であり、突起5の個数である3個以上である。複数個の凹部16は、バックヨーク3の軸からの径方向における距離及びバックヨーク3の上記端面からの深さが互いに等しい複数個の凹部16aと、複数個の凹部16aとはバックヨーク3の軸からの径方向における距離及びバックヨーク3の上記端面からの深さが異なる1個の凹部16bとからなる。ここで、径方向とは、バックヨーク3の径方向である。バックヨーク3の軸は、回転子軸1の軸であり、回転子マグネット10の軸でもある。また、複数個の凹部16aは、バックヨーク3の周方向に均等に配置されている。図示例では、凹部16aの個数は5個である。具体的には、凹部16aの深さは凹部16bの深さよりも大きい。また、凹部16aは、凹部16bよりも径方向の内側に配置されている。このように、突起5が設けられたバックヨーク3の端面と反対側のバックヨーク3の端面に複数個の凹部16を設けることにより、以下に詳細を説明するように、型開き時のバックヨーク3の金型への張り付きが抑制される。 The end surface of the
バックヨーク3は、突起5が形成されたゲート6から成形材料を射出して成形される。この場合、突起5は図示しない固定側金型に配置される。従って、突起5に最も成形圧力がかり、突起5と固定側金型との摩擦力が増大し、固定側金型の離型力が増大する。図示しない可動側金型の離型力よりも固定側金型の離型力が大きくなると、型開き時に突起5が固定側金型に張り付きやすくなり、実際に突起5が固定側金型に張り付いた場合には、連続成形が困難となり、生産性が悪化することとなる。また、固定側金型に張り付いた成形品を取り外す際に、突起5が折れ又は突起5に亀裂が発生することもあり、後工程まで不具合品が流れることもあり、品質上の問題となる。 The
型開き時、成形品は可動側金型にあり、成形品を可動側金型に設けられたエジェクタピンで突き出し成形品を取り出すことで連続成形が可能になる。固定側金型への張り付き抑制は、抜きテーパを大きくすることが一般的である。図示例では、突起5の外周がゲート6側から台座7側にかけて大きくなるテーパ形状とするが、突起5のゲート6側の外径をより小さくすることで抜きテーパを大きくすることができる。これにより、固定側金型の離型力を抑制し、突起5の固定側金型への張り付きを抑制することができる。 When the mold is opened, the molded product is in the movable side mold, and the molded product is ejected with an ejector pin provided on the movable side mold, and the molded product is taken out, and continuous molding becomes possible. In order to suppress sticking to the fixed mold, it is common to increase the taper. In the illustrated example, the
しかしながら、突起5を位置検出用マグネット11の穴15に挿通させ、先端部を熱溶着することで位置検出用マグネット11を回転子マグネット10に固定するので、突起5のテーパを大きくすると位置検出用マグネット11の穴15のガタが発生し、調芯が不十分になることが懸念される。 However, since the
そこで、本実施の形態では、突起5が設けられた端面と反対側の端面に複数個の凹部16を設け、可動側金型と成形品との摩擦力を増大させ、固定側金型の離型力よりも可動側金型の離型力を大きくすることで、型開き時のバックヨーク3の固定側金型への張り付きを抑制する。すなわち、ゲート6が形成される突起5の抜きテーパ形状を大きくすることなく、突起5が設けられた端面と反対側の端面には複数個の凹部16を設ける。これにより、バックヨーク3の連続成形が可能になり、生産性の向上と低コスト化が図れると共に、突起5の折れ又は亀裂の発生も抑制できるので品質も向上する。 Therefore, in the present embodiment, a plurality of
なお、凹部16の個数及び深さは、固定側金型の離型力に応じて設定されるが、凹部16の個数を突起5の個数以上とすることで可動側金型の離型力を増大させることができる。また、凹部16の個数及び深さは、複数個の凹部16の表面積の総和が複数個の突起5の表面積の総和以上となるように設定することができる。 The number and depth of the
また、図示例では、凹部16の断面形状を円形としているが、これに限定されず、他の形状でもよい。例えば、突起5と同様に、凹部16の断面形状を多角形状とすることもできる。なお、断面形状は、軸方向に垂直な断面による形状である。 Moreover, in the example of illustration, although the cross-sectional shape of the recessed
なお、突起5が設けられた端面と反対側の端面に複数個の凹部16を設ける代わりに、複数個の凸部を設けることでも可動側金型の離型力を増大させることができる。ただし、この場合は、凸部の凸形状により、成形に必要な樹脂量が増加し、コストアップにつながる。 Note that the release force of the movable mold can be increased by providing a plurality of convex portions instead of providing the plurality of
凹部16は、軸受当接部4の外側に配置されると共に、バックヨーク3の外周から一定の距離だけ径方向の内側に配置される。これにより、凹部16に妨げられることなくバックヨーク3の径方向の肉厚が確保され、回転子マグネット10の磁力を得るのに十分な磁路が確保される。特に、複数個の凹部16aは、径方向に対してバックヨーク3の外周よりも軸受当接部4の外周側に配置されている。 The
また、図示例では、凹部16の個数は突起5の個数よりも多いが、凹部16の個数は突起5の個数に等しくてもよい。凹部16の個数が突起5の個数に等しい場合は、凹部16は軸方向に突起5の位置と対向する位置に配置することができる。すなわち、1又は複数個の凹部16と1又は複数個の突起5とを1対1に対応させ、互いに対応する凹部16と突起5の周方向及び径方向における位置を等しくすることができる。ここで、周方向及び径方向は、バックヨーク3の周方向及び径方向である。ここで、径方向における位置は、バックヨーク3の軸からの径方向における距離である。なお、凹部16の個数が突起5の個数に等しい場合に、凹部16の周方向における位置のみを突起5の周方向における位置に合せることもできる。また、凹部16aの個数を突起5の個数に等しくし、1又は複数個の凹部16aと1又は複数個の突起5とを1対1に対応させ、互いに対応する凹部16aと突起5の周方向及び径方向における位置を等しくすることができる。なお、凹部16aの個数が突起5の個数に等しい場合に、凹部16aの周方向における位置のみを突起5の周方向における位置に合せることもできる。 In the illustrated example, the number of
また、凹部16の個数が突起5の個数よりも多い場合は、凹部16はバックヨーク3の周方向に均等に配置することができる。このように配置することで、型開き時の突起5の離型力に対し効率的に凹部16の離型力が作用し、安定して固定側金型へのバックヨーク3の張り付きを抑制することができる。また、バックヨーク3のバランスをとることができる。また、また、凹部16aの個数が突起5の個数よりも多い場合に、凹部16aをバックヨーク3の周方向に均等に配置することもできる。この場合も同様の効果を奏する。 Further, when the number of the
凹部16bは、複数個の凹部16aよりも深さが浅くなっている。また、凹部16bは、複数個の凹部16aよりも径方向の外側に配置されている。これにより、凹部16bは複数個の凹部16aから区別しやすくなっている。そこで、このような凹部16bは、プラスチックマグネット9の成形工程又は回転子マグネット10の着磁工程での位置決めに使用することができる。 The
また、位置決め用の凹部16bはエジェクタピンで形成することができる。具体的には、可動側金型に設けられた図示しないエジェクタピンを凹部16bの長さ分だけ金型内に配置した状態でバックヨーク3を成形すればよい。これにより、金型を簡素化し、金型製作費用の低減が図れる。なお、複数個の凹部16aの一部又は全部をエジェクタピンで形成することも可能である。 The
回転子マグネット10は、金型にバックヨーク3をセットし、バックヨーク3の外周面にプラスチックマグネット9を一体に成形することで形成される。この際、プラスチックマグネット9の内周には、バックヨーク3の外周の波形状が転写され、バックヨーク3の外周とプラスチックマグネット9の内周が互いに噛み合う波形状となることから、プラスチックマグネット9の内周の波形状は回り止めとなる。また、バックヨーク3の外周を波形状として磁路を形成するので、磁束密度分布を任意に調整可能となっている。 The
プラスチックマグネット9を成形する金型にバックヨーク3をセットする場合、例えば可動側金型にバックヨーク3の円筒部8を備えた端面側を挿入するときは、バックヨーク3の外周の波形状と突起5を可動側金型の予め決められた位置に合せる必要がある。この場合、3個の突起5は周方向に均等配置され、可動側金型へのセットで位置を選ばないが、バックヨーク3の外周の波形状は回転子マグネット10の極数によるため、波形状の凹凸の個数は一般に突起5の個数の倍数ではなく、突起5の配置と波形状に対称性がないため、プラスチックマグネット9の成形用の金型とバックヨーク3との位置合せが必要となる。セット中に見えなくなる突起5で位置決めをするのは困難なため、突起5が設けられた端面と反対側の端面に設けられた凹部16bを基準として、バックヨーク3を位置決めして金型にセットする。これにより、バックヨーク3の位置決めが容易になり、生産性が向上する。さらに、バックヨーク3とプラスチックマグネット9の配向が精度よく一致することで回転子マグネット10の磁気特性の安定化が図れ、電動機100の性能が向上すると共に、電動機100の音及び振動の低減が図れる。 When the
また、凹部16bは、プラスチックマグネット9の成形用の金型とバックヨーク3との位置合せのみならず、回転子マグネット10の着磁工程でも位置決めとして用いることができる。すなわち、回転子マグネット10を図示しない着磁ヨークに挿入する際に、回転子マグネット10と着磁ヨークとの位置合わせに凹部16bを利用することができる。これにより、着磁精度の向上と安定化が図れ、電動機100の性能が向上する。 Further, the
なお、回転子マグネット10は、バックヨーク3の外周面にプラスチックマグネット9を成形する構成としたが、回転子マグネット10を1層構造とし、回転子マグネット10の全体をプラスチックマグネット9のみで構成することもできる。この場合でも、凹部16bは着磁工程での位置決めとして用いることができる。 Although the
図5に示すように、位置検出用マグネット11は、中央部に軸孔13が設けられた環状である。位置検出用マグネット11は、回転子マグネット10側と反対側の端面に、軸孔13が設けられた円筒部12を径方向の内側に有すると共に、磁気検出素子47と対向して設けられて位置検出に利用される環状の検出部14を径方向の外側に有する。ここで、径方向は、位置検出用マグネット11の径方向である。すなわち、軸孔13の周囲に回転子軸1と同軸的に設けられた円筒部12が、位置検出用マグネット11の回転子マグネット10側と反対側の端面から突出している。また、円筒部12よりも径方向の外側でかつ検出部14よりも径方向の内側における位置検出用マグネット11の部分は、平板状でかつ環状であり、当該部分に軸方向に貫通する複数個の穴15が設けられる。穴15は、回転子マグネット10の突起5に対応した位置に設けられる。なお、円筒部12が最も肉厚で、次に検出部14が肉厚で、穴15が設けられた部分が最も肉薄で、当該部分が位置検出用マグネット11の一端面を規定する。また、位置検出用マグネット11は、軸方向に非対称で、回転子マグネット10の側は平面状である。 As shown in FIG. 5, the
穴15には、回転子マグネット10の突起5が挿通され、突起5の先端部が熱溶着されることで、位置検出用マグネット11が回転子マグネット10に固定される。このように、位置検出用マグネット11が回転子マグネット10に機械的に固定されるので、組立の信頼性が向上する。また、位置検出用マグネットの肉厚を、穴15が設けられた部分を最も肉薄にしたので、突起5の先端部を熱溶着した熱溶着部35の高さは、位置検出用マグネット11の検出部14と同じか、又は低くすることができる。これにより、電動機100の組込み時に、熱溶着部35がモールド固定子に接触することがなく、組立の信頼性が向上する。 The
円筒部12の外径は軸受21aの内輪外径と同等又は少し大きく、かつ、軸受21aの外輪内径よりも小さく、軸受21aの内輪のみを受けるようになっている。軸受21aは、円筒部12の端面に当接するまで回転子軸1に圧入され、軸受21aの位置決めがされる。軸受21aは、検出部14よりも径方向の内側に配置される。 The outer diameter of the
このように、本実施の形態では、位置検出用マグネット11の検出部14と基板46の磁気検出素子47との間隔は、回転子20においては、位置検出用マグネット11単体で決まることとなり、寸法の管理及び調整が容易になる。そのため、検出部14と磁気検出素子47との距離の精度が向上されるため、回転子20の位置を精度良く検出することが可能となり、電動機100の制御性及び性能の向上を図ることができる。 As described above, in the present embodiment, the distance between the
回転子20の組立を図6に示す。図6(a)は、回転子マグネット10に位置検出用マグネット11を組付ける前の回転子マグネット10及び位置検出用マグネット11の斜視図、図6(b)は、位置検出用マグネット11が組付けられた回転子マグネット10の斜視図、図6(c)は、突起5の先端部が熱溶着されて位置検出用マグネット11が固定された回転子マグネット10の斜視図である。 The assembly of the
回転子マグネット10の台座7が設けられた端面と位置検出用マグネット11の平面を向かい合わせ、回転子マグネット10の回転子軸1を位置検出用マグネット11の軸孔13に挿通させる(図6(a))。先に回転子軸1を円筒部12の軸孔13に挿通させることで、回転子マグネット10と位置検出用マグネット11の概略な芯だしがされ、回転子マグネット10の突起5と位置検出用マグネット11の穴15の位置決めが容易になる。 The end surface of the
回転子マグネット10の複数個の突起5を、位置検出用マグネット11の複数個の穴15に挿通させ、位置検出用マグネット11が回転子マグネット10の台座7に当接するまで組付ける(図6(b))。この際、回転子マグネット10の多角形状の突起5が位置検出用マグネット11の穴15に挿入され、外周の角が削れるため、ガタがなくなり、位置検出用マグネット11が調芯される。そのため、回転子マグネット10と位置検出用マグネット11の同芯が向上し、精度良く回転子20の位置が検出できるようになるため、電動機100の効率及び性能が向上する。 The plurality of
位置検出用マグネット11の穴15から突出した回転子マグネット10の突起5の先端部を熱融着することで、位置検出用マグネット11が回転子マグネット10に固定され、回転子20となる(図6(c)、図3)。 The
図7は、本実施の形態に係る電動機の回転子の製造方法を示した製造フロー図である。電動機の回転子の製造方法の概略は次の通りである。
(1)ステップ1:回転子軸1の加工をする。併せて、位置検出用マグネット11の成形をする。
(2)ステップ2:バックヨーク3の成形をする。すなわち、回転子軸1の外周面にバックヨーク3を射出成形で一体に成形する。この際、バックヨーク3の端面のうち突起5が設けられた端面と反対側の端面に凹部16を設ける。これにより、バックヨーク3の固定側金型への張り付きを抑制し、連続成形が可能となる。成形後にバックヨーク3を脱磁する。併せて、位置検出用マグネット11を脱磁する。
(3)ステップ3:プラスチックマグネット9の成形をする。すなわち、バックヨーク3の外周面にプラスチックマグネット9を射出成形で一体に形成し、回転子マグネット10を製作する。プラスチックマグネット9の成形用の金型にバックヨーク3をセットする際に、凹部16bを位置決めに用いる。凹部16bを位置決めに用いることで作業が容易となるだけでなく、磁力の配向が精度よく一致することで回転子マグネット10の磁気特性の安定化が図れ、電動機100の性能が向上すると共に、電動機100の音及び振動の低減が図れる。製作後に、回転子マグネット10を脱磁する。
(4)ステップ4:位置検出用マグネット11を回転子マグネット10に組付ける。この際、回転子マグネット10の突起5を位置検出用マグネット11の穴15に挿通させ、位置検出用マグネット11を台座7に当接させるようにして組付ける。
(5)ステップ5:突起5の先端部を熱溶着し、位置検出用マグネット11を回転子マグネット10に固定し、回転子20を製作する。
(6)ステップ6:回転子20を着磁する。着磁では、バックヨーク3の位置決めの凹部16bを位置決めに用いる。これにより、着磁精度の向上と安定化が図れる。
(7)ステップ7:位置検出用マグネット11の円筒部12と回転子マグネット10の軸受当接部4に当接するまで軸受21a,21bを回転子軸1に組付ける。FIG. 7 is a manufacturing flow diagram illustrating a method for manufacturing the rotor of the electric motor according to the present embodiment. The outline of the manufacturing method of the rotor of the electric motor is as follows.
(1) Step 1: The
(2) Step 2: The
(3) Step 3: The
(4) Step 4: The
(5) Step 5: The tip of the
(6) Step 6: Magnetize the
(7) Step 7: The
以上説明したように、本実施の形態では、バックヨーク3の軸方向の端面のうち複数個の突起5が設けられた端面と反対側の端面に複数の凹部16を設け、凹部16の個数を突起5の個数以上としたので、バックヨーク3の成形時にバックヨーク3の固定側金型への張り付きが抑制され、バックヨーク3の連続成形が可能となり、バックヨーク3の生産性が向上する。さらに、バックヨーク3の連続成形において、突起5の折れ又は亀裂の発生が抑制され、バックヨーク3の品質が向上する。従って、電動機100の生産性の向上、品質の向上、及びコストの低減を図ることができる。 As described above, in the present embodiment, a plurality of
なお、本実施の形態では、突起5の個数を複数個とし、凹部16の個数を突起5の個数以上の複数個としたが、突起5の個数を1個とし、凹部16の個数を1個以上とすることもできる。また、突起5の個数にかかわらず、凹部16を1個以上設けた場合でも、バックヨーク3の成形時においてバックヨーク3の固定側金型への張り付きを抑制する効果が得られる。また、本実施の形態では、ゲート6は複数個の突起5にそれぞれ設けられるとしたが、ゲート5は複数個の突起5のうちの一部に設けられる構成でもよい。 In the present embodiment, the number of
また、本実施の形態では、複数個の凹部16のうちの一つの凹部16bは、回転子マグネット10の第2の端面からの深さを複数個の凹部16のうちの凹部16aとは異なるようにしたので、凹部16bは凹部16aから区別しやすく、プラスチックマグネット9の成形工程及び回転子20の着磁工程での位置決めとして用いることができる。これにより、生産性及び着磁精度の向上と安定化が図れ、電動機100の生産性向上、品質の向上、性能の向上及び低コスト化につながる。 Further, in the present embodiment, one
一般に、複数個の凹部16のうちの1つの凹部16bが、回転子マグネット10の軸からの径方向における距離、回転子マグネット10の第2の端面からの深さ及び軸方向に垂直な断面形状の少なくとも1つについて、他の凹部16aの各々とは異なるようにすることで、凹部16bは凹部16aから区別しやすくなり、プラスチックマグネット9の成形工程及び回転子20の着磁工程での位置決めとして用いることができる。なお、凹部16bを位置決めとして用いるためには、凹部16aから区別できればよいので、上記以外にも、軸方向に垂直な断面形状以外の形状、あるいは半径により区別することもできる。ここで、軸方向に垂直な断面形状以外の形状は、例えば軸方向を含む断面形状である。ただし、回転子マグネット10の第2の端面からの深さ及び軸方向に垂直な断面形状は識別が容易である。また、位置決めに用いる凹部16は複数個でもよい。一般に、複数個の凹部16のうちの少なくとも1つが、軸からの径方向における距離、形状、深さおよび半径の少なくとも1つについて、複数個の凹部16のうちの他の各々と異なる場合には、複数個の凹部16のうちの少なくとも1つをプラスチックマグネット9の成形工程及び回転子20の着磁工程で位置決めとして用いることができる。例えば、図3(a)において、凹部16bを2個設け、これらの2個の凹部16bを位置決めに用いることができる。 In general, one
また、本実施の形態では、回転子マグネット10の突起5を位置検出用マグネット11の穴15に挿通させ、位置検出用マグネット11を台座7に当接させ、突起5の先端部を熱溶着することで、位置検出用マグネット11を回転子マグネット10に固定し、かつ、突起5に成形用のゲート6を設けるようにしている。このように、ゲート6が設けられた突起5の先端部を熱溶着するので、ゲート6の切断箇所の突出がなくなり、当該切断箇所の突出が他の部位に接触し、あるいは、当該切断箇所から樹脂粉が出るといった不具合を抑制することができる。また、従来のように、回転子マグネット10の端面に当該切断箇所の突出を抑制する凹部を設ける必要がないので、磁力低下及び磁束密度分布の歪率悪化を抑制し、電動機100の効率及び性能の向上につながる。 Further, in the present embodiment, the
また、本実施の形態では、突起5の先端部が熱溶着されることで、位置検出用マグネット11が回転子マグネット10に固定される。このように、位置検出用マグネット11が回転子マグネット10に機械的に固定されるので、組立の信頼性が向上する。また、このような簡易な工程で位置検出用マグネット11を回転子マグネット10に固定することができるので、コストも低減される。また、熱溶着部35の高さは、位置検出用マグネット11の検出部14と同じか、又は低くなっているので、モータ組込み時、熱溶着部35がモールド固定子に接触することがなく、組立の信頼性が向上する。 Further, in the present embodiment, the
また、本実施の形態では、突起5は台座7に設けられているので、突起5を熱融着する際に位置検出用マグネット11が押さえられても台座7により位置検出用マグネット11の浮き上がり及び変形が抑制され、組立の品質が向上する。 In the present embodiment, since the
また、本実施の形態では、軸受21bは回転子マグネット10の軸受当接部4に当接されて位置決めされ、軸受21aは位置検出用マグネット11の円筒部12の端面に当接されて位置決めされている。このように、位置検出用マグネット11側の軸受21aを位置検出用マグネット11の円筒部12のみで位置決めすることで、位置検出用マグネット11の検出部14と磁気検出素子47との間隔が、回転子20においては、位置検出用マグネット11単体で決まる。そのため、部品が複数個関与する場合に比べて、寸法の管理及び調整が容易で、組立精度を向上させることができ、回転子20の位置を精度良く検出することが可能となり、電動機100の制御性及び性能並びに信頼性の向上を図ることができる。また、位置検出用マグネット11側の軸受21aを位置検出用マグネット11で直接位置決めすることで、部品点数が削減し、コストも低減される。 Further, in the present embodiment, the
また、本実施の形態では、軸受21aの圧入荷重は位置検出用マグネット11の円筒部12及び回転子マグネット10の円筒部8によって支えられるので、位置検出用マグネット11の変形が抑制され、組立の品質が向上する。 Further, in this embodiment, the press-fitting load of the
なお、本実施の形態のその他の効果は、構成の説明と共に既に説明した通りである。 The other effects of the present embodiment are as already described together with the description of the configuration.
実施の形態2.
図8は、本実施の形態に係る空気調和機の構成の一例を示す図である。空気調和機300は、室内機310と、室内機310に接続される室外機320とを備える。室内機310には室内機用送風機(図示せず)が搭載され、室外機320には室外機用送風機330が搭載されている。そして、室外機用送風機330及び室内機用送風機には、その駆動源として実施の形態1の電動機100が使用されている。空気調和機300の主用部品である室外機用送風機330及び室内機用送風機に電動機100を用いることにより、生産性が向上し、品質が向上し、性能が向上し及び低コストな空気調和機300を得ることが可能となる。
FIG. 8 is a diagram illustrating an example of the configuration of the air conditioner according to the present embodiment. The
なお、実施の形態1の電動機100は、空気調和機以外の電気機器に搭載することもでき、この場合も、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。 In addition, the
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。 The configuration described in the above embodiment shows an example of the contents of the present invention, and can be combined with another known technique, and can be combined with other configurations without departing from the gist of the present invention. It is also possible to omit or change the part.
1 回転子軸、2 ローレット、3 バックヨーク、4 軸受当接部、5 突起、6 ゲート、7 台座、8 円筒部、9 プラスチックマグネット、10 回転子マグネット、11 位置検出用マグネット、12 円筒部、13 軸孔、14 検出部、15 穴、16,16a,16b 凹部、20 回転子、21a,21b 軸受、30 ブラケット、35 熱溶着部、40 モールド固定子、41 モールド樹脂部、42 固定子、43
固定子コア、44 絶縁部、45 コイル、46 基板、47 磁気検出素子、48 軸孔、49 中空部、300 空気調和機、310 室内機、320 室外機、330 室外機用送風機。DESCRIPTION OF
Stator core, 44 insulating part, 45 coil, 46 substrate, 47 magnetic detection element, 48 shaft hole, 49 hollow part, 300 air conditioner, 310 indoor unit, 320 outdoor unit, 330 outdoor unit blower.
Claims (7)
前記回転子軸の外周面上に配置され、前記回転子軸の軸方向に互いに対向する第1および第2の端面を有し、成形により形成された環状の回転子マグネットと、
前記軸方向における前記回転子マグネットの一端部に組み付けられ、前記軸方向に貫通する複数個の穴を有する環状の位置検出用マグネットと、
を備え、
前記回転子マグネットは、
前記第1の端面に設けられ、前記位置検出用マグネットが載置される複数個の台座と、
前記複数個の台座上にそれぞれ設けられ、複数個の成形用のゲートの跡をそれぞれ有すると共に、前記複数個の穴をそれぞれ通る複数個の突起と、
前記第2の端面に設けられた複数個の凹部と、
を有し、
前記複数個の凹部のうちの少なくとも1つは、前記軸方向に垂直な断面形状と前記第2の端面からの深さの少なくとも1つについて、前記複数個の凹部のうちの他の各々とは異なる電動機。A rotor shaft;
An annular rotor magnet disposed on the outer peripheral surface of the rotor shaft and having first and second end surfaces facing each other in the axial direction of the rotor shaft, and formed by molding;
An annular position detecting magnet assembled to one end of the rotor magnet in the axial direction and having a plurality of holes penetrating in the axial direction;
With
The rotor magnet is
A plurality of pedestals provided on the first end surface, on which the position detection magnet is placed;
A plurality of projections respectively provided on the plurality of pedestals, each having a plurality of gate traces for molding, and a plurality of projections passing through the plurality of holes;
A plurality of recesses provided in the second end surface;
Have
At least one of the plurality of recesses is different from each other in the plurality of recesses in at least one of a cross-sectional shape perpendicular to the axial direction and a depth from the second end surface. Different electric motors.
前記複数個の台座及び前記複数個の突起は、前記第1の端面の一部を成す前記軸方向における前記第1の環状層の一端面に設けられ、
前記複数個の凹部は、前記第2の端面の一部を成す前記軸方向における前記第1の環状層の他端面に設けられる請求項1に記載の電動機。The rotor magnet is disposed on an outer peripheral surface of the rotor shaft, and a first annular layer formed by molding a resin containing at least one of soft magnetic powder and ferrite powder; and the first annular A second annular layer disposed on the outer peripheral surface of the layer and formed by molding a resin containing rare earth magnet powder;
The plurality of pedestals and the plurality of protrusions are provided on one end surface of the first annular layer in the axial direction forming a part of the first end surface,
2. The electric motor according to claim 1, wherein the plurality of recesses are provided on the other end surface of the first annular layer in the axial direction forming a part of the second end surface.
An air conditioner comprising the electric motor according to any one of claims 1 to 6.
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2015/067598 WO2016203609A1 (en) | 2015-06-18 | 2015-06-18 | Electric motor and air-conditioner |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2016203609A1 true JPWO2016203609A1 (en) | 2017-09-21 |
JP6391830B2 JP6391830B2 (en) | 2018-09-19 |
Family
ID=57545546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017524230A Active JP6391830B2 (en) | 2015-06-18 | 2015-06-18 | Electric motor, air conditioner and method for manufacturing electric motor rotor |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6391830B2 (en) |
CN (1) | CN207134949U (en) |
WO (1) | WO2016203609A1 (en) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021234822A1 (en) * | 2020-05-19 | 2021-11-25 | 三菱電機株式会社 | Rotor, electric motor, fan, and air conditioner |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001119876A (en) * | 1999-10-18 | 2001-04-27 | Matsushita Seiko Co Ltd | Brushless electric motor |
JP2003174745A (en) * | 2001-12-06 | 2003-06-20 | Nidec Shibaura Corp | Rotor for brushless dc motor |
JP2009158153A (en) * | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Nec Tokin Corp | Proximity switch and method for manufacturing the same |
JP2011061936A (en) * | 2009-09-08 | 2011-03-24 | Mitsubishi Electric Corp | Rotor of motor, motor, air conditioner, and method for manufacturing motor |
JP2013104451A (en) * | 2011-11-10 | 2013-05-30 | Yamada Seisakusho Co Ltd | Resin pulley |
-
2015
- 2015-06-18 JP JP2017524230A patent/JP6391830B2/en active Active
- 2015-06-18 CN CN201590001132.4U patent/CN207134949U/en active Active
- 2015-06-18 WO PCT/JP2015/067598 patent/WO2016203609A1/en active Application Filing
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001119876A (en) * | 1999-10-18 | 2001-04-27 | Matsushita Seiko Co Ltd | Brushless electric motor |
JP2003174745A (en) * | 2001-12-06 | 2003-06-20 | Nidec Shibaura Corp | Rotor for brushless dc motor |
JP2009158153A (en) * | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Nec Tokin Corp | Proximity switch and method for manufacturing the same |
JP2011061936A (en) * | 2009-09-08 | 2011-03-24 | Mitsubishi Electric Corp | Rotor of motor, motor, air conditioner, and method for manufacturing motor |
JP2013104451A (en) * | 2011-11-10 | 2013-05-30 | Yamada Seisakusho Co Ltd | Resin pulley |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2016203609A1 (en) | 2016-12-22 |
JP6391830B2 (en) | 2018-09-19 |
CN207134949U (en) | 2018-03-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6062069B2 (en) | Electric motor and air conditioner | |
JP5584669B2 (en) | Rotating electrical machine rotor | |
JPWO2014054688A1 (en) | Permanent magnet embedded motor | |
JP6062068B2 (en) | Electric motor and air conditioner | |
JP6391830B2 (en) | Electric motor, air conditioner and method for manufacturing electric motor rotor | |
JP2015195638A (en) | rotor | |
US11316416B2 (en) | Method of manufacturing rotor, rotor, and motor | |
JP6391831B2 (en) | Electric motor and air conditioner | |
JP6586633B2 (en) | Electric motor | |
US20170201166A1 (en) | Electric motor and electrical apparatus comprising same | |
JP6381821B2 (en) | Electric motor and air conditioner | |
WO2016208031A1 (en) | Electric motor and air-conditioner | |
JP2011061937A (en) | Rotor of motor, motor, air conditioner, and method for manufacturing rotor of motor | |
WO2018016067A1 (en) | Electric motor, air conditioner, rotor, and method of manufacturing electric motor | |
WO2018003114A1 (en) | Rotor, electric motor, air conditioner, and method for manufacturing rotor | |
KR101247685B1 (en) | Rotor, motor having the rotor and rotor manufacturing method | |
JP6142592B2 (en) | Rotor and permanent magnet motor | |
JP2011061936A (en) | Rotor of motor, motor, air conditioner, and method for manufacturing motor | |
JP2017046386A (en) | Permanent magnet electric motor | |
JPWO2017026065A1 (en) | Electric motor and air conditioner | |
JP7224218B2 (en) | Rotor and rotor manufacturing method | |
JP2002223537A (en) | Dc motor | |
JP6591076B2 (en) | Electric motor and air conditioner | |
CN114825697A (en) | Rotor and motor | |
JP2015133812A (en) | Method for manufacturing permanent magnet |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170609 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170609 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180724 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180821 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6391830 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |