JPWO2016189894A1 - 受信装置及び受信方法 - Google Patents

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Abstract

第1の受信データを連続して出力するとともに、第1の受信データの出力速度を変更することのできる第1の処理部(101)と、第2の受信データを連続して出力するとともに、第2の受信データの出力速度を変更することのできる第2の処理部(102)と、第1の処理部(101)から出力される第1の受信データ及び第2の処理部(102)から出力される第2の受信データとの間で出力を切り換える出力切換部(144)と、第1の受信データと第2の受信データの時間軸におけるずれ量を検出するずれ量検出部(140)と、検出されたずれ量が予め定められた閾値よりも大きい場合に、第1の受信データ及び第2の受信データの内、進んでいる方の出力速度を予め定められた通常の出力速度よりも遅くなるように、第1の処理部(101)又は第2の処理部(102)を制御する出力速度制御部(141)とを備える。

Description

本発明は、受信装置、映像表示装置、音声出力装置及び受信方法に関し、特に、自動的に出力を切り換える受信装置、映像表示装置、音声出力装置及び受信方法に関する。
移動体向けのデジタル放送受信装置においては、移動に伴い放送エリアを外れたり、地形又は地上構造物の影響を受けたりするため、一時的に放送波が受信困難になる場合がある。一方、デジタル放送では、異なる周波数(チャンネル)で同一番組を放送している中継局又は系列局が運用されている。これらの放送エリアは、一般に互いに重複しており、従来のデジタル放送受信装置は、受信困難時に他のチャンネルの同一番組に自動切換する機能を搭載している。
また、ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial)放送方式では、高画質及び高音質のフルセグサービスと、受信強度の高いワンセグサービスとが同一チャンネル内で放送されている。一般にワンセグサービスとフルセグサービスとでは、それぞれ同一番組を放送しているサイマル放送の運用がされており、従来のデジタル放送受信装置には、フルセグサービスの受信が困難になった際に、ワンセグサービスに自動切換する機能も搭載されている。
これらのような、同一番組に自動切換する機能においては、同一番組間で一般に数秒の時間差があるため、切換の際に画像や音声が不連続に飛んでしまう課題があった。この問題を解決するために、以下のような技術がある。
例えば、特許文献1に開示されている技術は、相対的に受信機での表示時刻の遅れているワンセグサービスから、進んでいるフルセグサービスに切り換える際に、すぐに切り換えるのではなく、両サービス間の時間差の分のフルセグサービスのデータを蓄積してから切り換えることで、出力時間の時間差に起因する画像及び音声の飛びを回避することができる。
特開2013−125986号公報
特許文献1に記載の技術は、サイマル放送間で切換指示を検出した場合に、出力時間が相対的に早い放送の画像及び音声情報を、サイマル放送間の時間差分に相当する時間の蓄積が完了するまで蓄積した後に、画像及び音声を切換えるため、切り換えたいタイミングから蓄積時間分だけ切り換えがなされない。
例えば、ユーザがワンセグ放送を選局した後に、フルセグ放送の受信状況が良好であることを受信装置が検出した場合、ワンセグからフルセグへの選局切換要求が自動的に発生する。しかし、実際に画像及び音声が切り換えられるのは、フルセグ放送とワンセグ放送との間の時間差、即ち、数秒待たされてしまう。
また、これをフルセグ放送からワンセグ放送への切換に適用すると、その間に受信状況が変化し、フルセグ放送の品質が悪化し、画像及び音声の飛びを回避してワンセグ放送に切り換えるシームレスな切換ができなくなってしまう。
さらに、フルセグ放送及びワンセグ放送の間だけでなく、中継局及び系列局のように異なるチャンネルにおいて同一番組を放送しているサービス間、固定受信機向け放送と移動体受信機向け放送との間、デジタルラジオ放送とFM(Frequency Modulation)放送又はAM(Amplitude Modulation)放送との間、又は、放送とインターネットでのストリーミングサービス等異なる放送方式間で切り換える際においても、コンテンツ間に数秒のずれが発生する。
そこで、本発明は、受信するコンテンツをシームレスに切り換えることができるようにすることを目的とする。
本発明の第1の態様に係る受信装置は、第1の受信信号から第1の受信データを生成して、当該第1の受信データを連続して出力するとともに、当該第1の受信データの出力速度を変更することのできる第1の処理部と、第2の受信信号から第2の受信データを生成して、当該第2の受信データを連続して出力するとともに、当該第2の受信データの出力速度を変更することのできる第2の処理部と、前記第1の処理部から出力される第1の受信データ及び前記第2の処理部から出力される第2の受信データとの間で出力を切り換える出力切換部と、前記第1の受信データと前記第2の受信データの時間軸におけるずれ量を検出するずれ量検出部と、前記ずれ量検出部で検出されたずれ量が予め定められた閾値よりも大きい場合に、前記第1の受信データ及び前記第2の受信データの内、進んでいる方の出力速度を予め定められた通常の出力速度よりも遅くなるように、前記第1の処理部又は前記第2の処理部を制御する出力速度制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第2の態様に係る受信装置は、第1の受信信号から第1の受信データを生成して、当該第1の受信データを連続して出力するとともに、当該第1の受信データの出力速度を変更することのできる第1の処理部と、第2の受信信号から第2の受信データを生成して、当該第2の受信データを連続して出力するとともに、当該第2の受信データの出力速度を変更することのできる第2の処理部と、前記第1の処理部から出力される第1の受信データ及び前記第2の処理部から出力される第2の受信データとの間で出力を切り換える出力切換部と、前記第1の受信データと前記第2の受信データの時間軸におけるずれ量を検出するずれ量検出部と、前記ずれ量検出部で検出されたずれ量が予め定められた閾値よりも大きい場合に、前記第1の受信データ及び前記第2の受信データの内、進んでいる方からの出力を一時的に停止するように、前記第1の処理部又は前記第2の処理部に指示する出力速度制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第3の態様に係る受信装置は、第1の受信信号から第1の受信データを生成して、当該第1の受信データを連続して出力するとともに、当該第1の受信データの出力速度を変更することのできる第1の処理部と、第2の受信信号から第2の受信データを生成して、当該第2の受信データを連続して出力するとともに、当該第2の受信データの出力速度を変更することのできる第2の処理部と、前記第1の処理部から出力される第1の受信データ及び前記第2の処理部から出力される第2の受信データとの間で出力を切り換える出力切換部と、前記第1の受信データと前記第2の受信データの時間軸におけるずれ量を検出するずれ量検出部と、前記第1の処理部は、前記第1の受信データを一時蓄積する第1の出力バッファ部を備え、前記第2の処理部は、前記第2の受信データを一時蓄積する第2の出力バッファ部を備え、前記第1の出力バッファ部及び前記第2の出力バッファ部に読み出しアドレスを指定して、当該読み出しアドレスからデータを出力させる出力箇所微調整部をさらに備え、前記出力速度制御部は、前記第1の出力バッファ部及び前記第2の出力バッファ部に、時間軸において同じ位置にある第1の受信データ及び第2の受信データがバッファされていない場合に、前記第1の出力バッファ部及び前記第2の出力バッファ部の読み出し速度の少なくとも何れか一方を変更することで、前記第1の出力バッファ部及び前記第2の出力バッファ部に、時間軸において同じ位置にある第1の受信データ及び第2の受信データが一時蓄積されるようにし、前記出力箇所微調整部は、前記第1の出力バッファ部及び前記第2の出力バッファ部に、時間軸において同じ位置にある第1の受信データ及び第2の受信データが一時蓄積されている場合に、前記ずれ量検出部で検出されたずれ量に相当する分ずらした読み出しアドレスを前記第1の出力バッファ部又は前記第2の出力バッファ部に指定することを特徴とする。
本発明の一態様に係る映像表示装置は、第1の受信信号から第1の受信データを生成して、当該第1の受信データを連続して出力するとともに、当該第1の受信データの出力速度を変更することのできる第1の処理部と、第2の受信信号から第2の受信データを生成して、当該第2の受信データを連続して出力するとともに、当該第2の受信データの出力速度を変更することのできる第2の処理部と、前記第1の処理部から出力される第1の受信データ及び前記第2の処理部から出力される第2の受信データとの間で出力を切り換える出力切換部と、前記第1の受信データと前記第2の受信データの時間軸におけるずれ量を検出するずれ量検出部と、前記ずれ量検出部で検出されたずれ量に応じて、前記第1の処理部及び前記第2の処理部の少なくとも何れか一方の出力速度を変更する出力速度制御部と、前記出力切換部から出力されたデータに基づいて、映像を表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る音声出力装置は、第1の受信信号から第1の受信データを生成して、当該第1の受信データを連続して出力するとともに、当該第1の受信データの出力速度を変更することのできる第1の処理部と、第2の受信信号から第2の受信データを生成して、当該第2の受信データを連続して出力するとともに、当該第2の受信データの出力速度を変更することのできる第2の処理部と、前記第1の処理部から出力される第1の受信データ及び前記第2の処理部から出力される第2の受信データとの間で出力を切り換える出力切換部と、前記第1の受信データと前記第2の受信データの時間軸におけるずれ量を検出するずれ量検出部と、前記ずれ量検出部で検出されたずれ量に応じて、前記第1の処理部及び前記第2の処理部の少なくとも何れか一方の出力速度を変更する出力速度制御部と、前記出力切換部から出力されたデータに基づいて、音声を出力する音声出力部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る受信方法は、第1の受信信号から第1の受信データを生成して、当該第1の受信データを連続して出力し、第2の受信信号から第2の受信データを生成して、当該第2の受信データを連続して出力し、前記出力される第1の受信データ及び前記出力される第2の受信データとの間で出力を切り換え、前記出力される第1の受信データと前記出力される第2の受信データの時間軸におけるずれ量を検出し、前記検出されたずれ量に応じて、前記第1の受信データ及び前記第2の受信データの少なくとも何れか一方の出力速度を変更することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、受信するコンテンツをシームレスに切り換えることができる。
実施の形態1に係るコンテンツ出力装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1における第1の受信部及び第2の受信部の構成を概略的に示すブロック図である。 (A)及び(B)は、実施の形態1に係るコンテンツ出力装置のハードウェア構成の一例を示す概略図である。 実施の形態1における第1の処理部及び第2の処理部のハードウェア構成の一例を示す概略図である。 実施の形態1におけるずれ量検出部での動作を説明するための第1の概略図である。 実施の形態1におけるずれ量検出部での動作を説明するための第2の概略図である。 実施の形態1におけるずれ量検出部での動作を説明するための第3の概略図である。 実施の形態1におけるずれ量検出部での動作を説明するための第4の概略図である。 実施の形態1における出力速度制御部の動作を示すフローチャートである。 (A)及び(B)は、実施の形態1において、表系統のコンテンツ再生位置が裏系統よりも進んでいる場合の第1の出力バッファ部及び第2の出力バッファ部からのデータ出力の様子を示す概略図である。 (A)及び(B)は、実施の形態1において、裏系統のコンテンツ再生位置が表系統よりも進んでいる場合の第1の出力バッファ部及び第2の出力バッファ部126からのデータ出力の様子を示す概略図である。 実施の形態1における受信動作指示部及び受信状況監視部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1の変形例に係るコンテンツ出力装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1の変形例における第1の処理部の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1の変形例における第2の処理部の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1の変形例における第1の処理部及び第2の処理部のハードウェア構成を示す概略図である。 実施の形態2に係るコンテンツ出力装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2における第1の受信部及び第2の受信部の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2におけるずれ量検出部及び出力速度制御部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2の変形例に係るコンテンツ出力装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2の変形例における第1の処理部の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2の変形例における第2の処理部の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態3に係るコンテンツ出力装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態3の変形例に係るコンテンツ出力装置の構成を概略的に示すブロック図である。
実施の形態1
図1は、実施の形態1に係る受信装置としてのコンテンツ出力装置100の構成を概略的に示すブロック図である。
コンテンツ出力装置100は、第1の処理部101と、第2の処理部102と、ずれ量検出部140と、出力速度制御部141と、受信状況監視部142と、出力切換制御部143と、出力切換部144と、受信動作指示部145とを備える。
なお、実施の形態1に係る受信方法は、コンテンツ出力装置100により実行される方法である。
第1の処理部101及び第2の処理部102は、それぞれ、デジタルラジオ放送、デジタルテレビ放送、FM放送、AM放送及びインターネットからのストリーミングコンテンツの信号を受信し、受信データを生成する。第1の処理部101及び第2の処理部102は、生成した受信データを連続して出力するとともに、受信データの出力速度を変えることができる。
第1の処理部101は、第1の受信部110と、クロック生成部130とを備える。第2の処理部102は、第2の受信部120と、クロック生成部130とを備える。
図2は、第1の受信部110及び第2の受信部120の構成を概略的に示すブロック図である。
第1の受信部110は、信号を受信し、受信データを生成する。第1の受信部110は、第1のチューナ部111と、第1の復調部112と、第1のデマルチプレクス部113と、第1の入力バッファ部114と、第1のデコーダ部115と、第1の出力バッファ部116とを備える。
第1のチューナ部111は、信号を受信する。そして、第1のチューナ部111は、受信信号を第1の復調部112に与える。例えば、第1のチューナ部111は、デジタルラジオ放送、デジタルテレビ放送、FM放送、AM放送及びインターネットからのストリーミングコンテンツの信号を受信する。
第1の復調部112は、第1のチューナ部111から与えられた受信信号を復調することで、ストリームデータ(デジタルデータ)を生成する。そして、第1の復調部112は、ストリームデータを第1のデマルチプレクス部113に与える。
第1のデマルチプレクス部113は、第1の復調部112から与えられたストリームデータから必要なデータを分離する。そして、第1のデマルチプレクス部113は、分離されたデータを第1の入力バッファ部114に与える。例えば、第1のデマルチプレクス部113は、デジタルラジオ放送の場合は、受信されたストリームデータから、選択されたサービスの音声データを分離する。デジタルテレビ放送の場合は、第1のデマルチプレクス部113は、選択されたサービスの映像データ及び音声データを分離する。なお、デジタルテレビ放送の場合は、図示していないが、第1の入力バッファ部114は、映像用入力バッファと音声用入力バッファとを備える。また、FM放送又はAM放送の場合には、第1の復調部112からの出力されたストリームデータ(音声データ)が、第1の入力バッファ部114に与えられる。
第1の入力バッファ部114は、第1のデマルチプレクス部113から与えられたデータを一時的に記憶し、第1のデコーダ部115に与える。
第1のデコーダ部115は、第1の入力バッファ部114から受け取ったデータを復号することで受信データ(コンテンツデータ)を生成する。そして、第1のデコーダ部115は、受信データを第1の出力バッファ部116に与える。例えば、第1の入力バッファ部114から与えられたデータが圧縮ストリームの場合には、第1のデコーダ部115は、そのデータを伸張することで、受信データを生成する。AM放送又はFM放送の非圧縮ストリームの場合には、第1のデコーダ部115で伸張処理は不要のため、第1のデコーダ部115は、第1の入力バッファ部114から与えられたデータをそのまま第1の出力バッファ部116に与える。
第1の出力バッファ部116は、第1のデコーダ部115から与えられた受信データを一時的に記憶し、その受信データを図1に示されている出力切換部144に与える。第1の出力バッファ部116は、クロック生成部130からのクロック信号に基づいて、受信データを出力切換部144に与える。ここで、実施の形態1に係るコンテンツ出力装置100は、クロック生成部130のクロック信号を変化させることで、第1の出力バッファ部116から受信データを出力切換部144に与える速度(読み出し速度)を変えることができる。言い換えると、クロック信号を変化させることで、第1の出力バッファ部116からの受信データの出力速度を変えることができる。
第2の受信部120は、信号を受信し、受信データを生成する。第2の受信部120は、第2のチューナ部121と、第2の復調部122と、第2のデマルチプレクス部123と、第2の入力バッファ部124と、第2のデコーダ部125と、第2の出力バッファ部126とを備える。
第2のチューナ部121、第2の復調部122、第2のデマルチプレクス部123、第2の入力バッファ部124、第2のデコーダ部125及び第2の出力バッファ部126のそれぞれは、第1のチューナ部111、第1の復調部112、第1のデマルチプレクス部113、第1の入力バッファ部114、第1のデコーダ部115及び第1の出力バッファ部116のそれぞれと同様に機能する。
図1に戻り、第1の出力バッファ部116からの受信データと、第2の出力バッファ部126からの受信データとは、それぞれ出力切換部144に与えられる。その際、第1の出力バッファ部116及び第2の出力バッファ部126は、出力速度制御部141が指定したデータ出力速度、即ち、データ再生速度にて受信データを出力切換部144にそれぞれ出力する。具体的には、第1の出力バッファ部116及び第2の出力バッファ部126は、それぞれFIFO(First In First Out)型バッファで構成されている。出力速度制御部141は、クロック生成部130に、第1の出力バッファ部116及び第2の出力バッファ部126のそれぞれのデータ出力速度を指定する。クロック生成部130は、出力速度制御部141からの指定速度に応じてFIFO読み出しクロックレートを可変レートで入力することで、再生速度を制御する。ここでは、第1の出力バッファ部116及び第2の出力バッファ部126は、FIFO型バッファとして説明したが、出力速度が可変であればそれ以外のバッファ、例えば、RAM(Random Access Memory)型バッファであってもよい。RAM型バッファは、デュアルポートRAMで構成され、読み出しクロックは、クロック生成部130から与えられるクロックである。
ずれ量検出部140は、第1の処理部101から出力される受信データと、第2の処理部102から出力される受信データとの時間軸におけるずれ量を検出し、そのずれ量を出力速度制御部141に通知する。
出力速度制御部141は、ずれ量検出部140から通知されたずれ量に応じて、第1の処理部101及び第2の処理部102の少なくとも何れか一方の出力速度を変更する。例えば、出力速度制御部141は、通知されたずれ量に応じて、第1の出力バッファ部116及び第2の出力バッファ部126それぞれのデータ出力速度、即ち再生速度をクロック生成部130に指示する。具体的には、出力速度制御部141は、再生位置が進んでいる方の再生速度を、予め定められた通常の出力速度よりも低速の再生速度になるように、クロック生成部130に指示する。
また、出力速度制御部141は、第1の処理部101及び第2の処理部102の少なくとも何れか一方の出力速度を変更した後に、ずれ量検出部140から通知されたずれ量が予め定められた閾値以下となった場合には、第1の処理部101及び第2の処理部102の出力速度を元の出力速度、言い換えると、予め定められた通常の出力速度に戻す。
クロック生成部130は、出力速度制御部141からの指示に応じて、第1の受信部110の第1の出力バッファ部116及び第2の受信部120の第2の出力バッファ部126のそれぞれに、クロックを与える。例えば、クロック生成部130は、通常の再生速度のクロックと、低速の再生速度のクロックと、再生の一時停止のクロックとの何れかを生成する。そして、クロック生成部130は、通常の再生速度が指定された受信部に通常速度のクロックを与え、低速の再生速度が指定された受信部に低速のクロックを与え、一時停止が指定された受信部に一時停止のクロックを与える。
受信状況監視部142は、第1の処理部101及び第2の処理部102の受信状況を監視する。例えば、受信状況監視部142は、第1のチューナ部111及び第2のチューナ部121の受信レベル、第1の復調部112及び第2の復調部122のフレームロック状況、第1のデマルチプレクス部113及び第2のデマルチプレクス部123の番組付属情報の受信状況又はコンテンツの途絶の受信状況、並びに、第1のデコーダ部115及び第2のデコーダ部125のデコードエラーレート等の監視状況に応じて、第1の受信部110及び第2の受信部120の受信状況を判断し、出力切換制御部143及び受信動作指示部145に通知する。
出力切換制御部143は、受信状況監視部142からの通知に応じて、出力切換部144に出力データの切換指示を行う。なお、出力切換制御部143は、受信状況のよい処理部を選択する。言い換えると、出力切換制御部143は、出力切換部144から出力している受信データを生成している処理部の受信状況が悪化した場合に、他方の処理部からの受信データに出力を切り換えるように、出力切換部144に指示を出す。
出力切換部144は、出力切換制御部143からの指示に応じて、受信状況のよい処理部からの受信データを出力データとして出力する。出力切換部144は、第1の処理部101から出力される受信データ及び第2の処理部102から出力される受信データとの間で出力を切り換える。
受信動作指示部145は、コンテンツ出力装置100が出力している受信データを生成している処理部(以降、表の処理部又は表系統ともいう)と異なる処理部(以降、裏の処理部又は裏系統ともいう)の動作を指示する。例えば、受信動作指示部145は、裏の処理部にバックグラウンドでのチャンネルスキャン(以降、裏スキャンともいう)の動作指示を行い、移動に伴い未収集の放送サービスリストを受信及び収集する。そして、受信動作指示部145は、この収集したサービスリストを元に、受信状況悪化時に備え、事前にコンテンツ出力装置100が出力しているコンテンツと同一コンテンツを放送している別サービス(例えば、同一チャンネル内で別階層にて伝送されるワンセグサービス及びフルセグサービス)、又は、系列局及び中継局若しくは放送規格が異なる同一サービス等別チャンネルの同一コンテンツを放送している別サービスを選局する指示を裏の処理部に行う。さらに、受信動作指示部145は、インターネットで配信されているラジオサービスのように、放送と同一コンテンツを配信しているストリーミングコンテンツを受信するよう裏の処理部に指示する。
具体的には、受信動作指示部145は、第1の処理部101及び第2の処理部102の内、出力切換部144が出力している受信データを生成している処理部の受信状況が悪化した場合に、他方の処理部に出力切換部144が出力している受信データのサービスに対応するサービスの受信信号を受信するように指示する。
また、受信動作指示部145は、第1の処理部101及び第2の処理部102の内、出力切換部144が出力している受信データを生成している処理部の受信状況が悪化した場合に、他方の処理部で出力切換部144が出力している受信データのサービスに対応するサービスが検出されていない場合には、他方の処理部にチャンネルスキャンを指示する。
以上に記載されたコンテンツ出力装置100のずれ量検出部140、出力速度制御部141、受信状況監視部142、出力切換制御部143及び受信動作指示部145は、図3(A)に示されているように、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ160が、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の揮発性若しくは不揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、又は、ブルーレイディスク等のメモリ161に記憶されているプログラムを実行することで実現することができる。なお、出力切換部144は、プロセッサ160により制御されるスイッチ162により実現することができる。
また、ずれ量検出部140、出力速度制御部141、受信状況監視部142、出力切換制御部143及び受信動作指示部145は、図3(B)に示されているように、処理回路163により実現することができる。処理回路163は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又は、これらを組み合わせたものが該当する。なお、出力切換部144は、処理回路163により制御されるスイッチ162により実現することができる。
さらに、第1の処理部101及び第2の処理部102は、図4に示されているように、チューナ170、デモジュレータ171、デマルチプレクサ172、バッファ173、デコーダ174、バッファ175及びクロックジェネレータ176により実現することができる。
第1のチューナ部111及び第2のチューナ部121は、それぞれチューナ170で実現することができる。第1の復調部112及び第2の復調部122は、それぞれデモジュレータ171で実現することができる。第1のデマルチプレクス部113及び第2のデマルチプレクス部123は、それぞれデマルチプレクサ172で実現することができる。第1の入力バッファ部114及び第2の入力バッファ部124は、それぞれバッファ173で実現することができる。第1のデコーダ部115及び第2のデコーダ部125は、それぞれデコーダ174で実現することができる。第1の出力バッファ部116及び第2の出力バッファ部126は、バッファ175で実現することができる。クロック生成部130は、クロックジェネレータ176で実現することができる。
次にコンテンツ出力装置100の動作について説明する。
図5から図8は、ずれ量検出部140での動作を説明するための概略図である。
ここでは、ずれ量検出部140は、第1の出力バッファ部116内の第1の音声PCMデータと、第2の出力バッファ部126内の第2の音声PCMデータとを入力として、これらの相互相関処理を行うものとして説明する。
図5は、第2の出力バッファ部126内の第2の音声PCMデータのシフト量を0とした場合の例である。
ずれ量検出部140は、図5(A)に示されている第1の出力バッファ部116内の一番目の第1の音声PCMデータと、図5(B)に示されている第2の出力バッファ部126内の一番目の第2の音声PCMデータとの積、各二番目のPCMデータの積、というふうにN個のデータの積を算出する。そして、ずれ量検出部140は、図5(C)に示されているように、それらN個の積の合計値を求める。ここで、Nは、2以上の整数であり、予め定められているものとする。
図6は、第2の出力バッファ部126内の第2の音声PCMデータのシフト量を1とした場合の例である。
図6(B)に示されているように、ずれ量検出部140は、第2の出力バッファ部126内の第2のPCMデータを1サンプル分シフトし、図6(C)に示されているように、図5と同様にN個の積を求めそれらの合計値を求める。
図7は、第2の出力バッファ部126内の第2の音声PCMデータのシフト量を2とした場合の例であり、図8は、第2の出力バッファ部126内の第2の音声PCMデータのシフト量を3とした場合の例である。
以上のように、ずれ量検出部140は、第1の出力バッファ部116内の音声PCMデータ全てに対して、同様の積和演算を行い、それらの結果で最大の値をとるものを抽出する。その時のシフト量が、両データのずれ量となる。
ここで最大値としたが、ずれ量検出部140は、正規化した相互相関係数を求めて判定しても良い。相互相関係数が1なら完全にデータ列が一致したことを示すが、受信状況等でデータ誤りがある場合には1に近い値となる。従って、相互相関係数が、予め定められた閾値、例えば0.9等以上となった際のシフト量をずれ量としてもよい。この場合は、バッファ内の全データに対して、計算負荷の高い積和演算をしなくても、閾値を超えたことで判定でき検出処理を早く打ち切ることができる。
このようにして求められたずれ量は、出力速度制御部141に与えられ、出力速度制御部141は、第1の処理部101及び第2の処理部102に対して、データ出力速度、即ち、再生速度の指示を行う。例えば、出力速度制御部141は、第1の処理部101及び第2の処理部102から出力されているコンテンツの再生位置が、他方より進んでいる処理部内の出力バッファ部に対して、そのコンテンツ再生位置をデータ出力タイミングが遅れている方に合わせるように、再生速度の制御指示を行う。即ち、出力速度制御部141は、再生位置が進んでいるほうのコンテンツ再生速度を、通常の再生速度より低速の再生速度とするように、クロック生成部130に指示を行う。その後、それぞれのコンテンツ再生位置が許容範囲内に収まったことをずれ量検出部140が検出し、その情報を出力速度制御部141に通知することで、出力速度制御部141は、低速再生していた処理部内の出力バッファ部を通常速度での再生に戻すように、クロック生成部130に指示を行う。以上により、第1の処理部101からのコンテンツ再生位置(受信データの出力位置)と、第2の処理部102からのコンテンツ再生位置(受信データの出力位置)とをあわせることができる。
なお、第1の出力バッファ部116及び第2の出力バッファ部126は、それぞれ低速再生時に通常のビットレートで入力される受信データを取りこぼさないように蓄える役割も果たす。
図9は、出力速度制御部141の動作を示すフローチャートである。
ここでは、初期状態において、第1の処理部101からの受信データが出力切換部144によって選択されており、ユーザに対して出力されているものとする。言い換えると、第1の処理部101が表の処理部であるものとする。また、第1の出力バッファ部116及び第2の出力バッファ部126からそれぞれ通常の再生速度で受信データが出力されているものとする。
まず、出力速度制御部141は、ずれ量検出部140が検出したずれ量を取得する(S10)。
次に、出力速度制御部141は、表系統である第1の処理部101から得られる受信データが、裏系統である第2の処理部102から得られる受信データよりも進んでいるか否かを判断する(S11)。例えば、出力速度制御部141は、第1の処理部101から得られる受信データのずれ量が、予め定められた閾値よりも大きいか否かを判断する。第1の処理部101から得られる受信データのずれ量が予め定められた閾値よりも大きい場合(S11でYes)には、処理はステップS12に進み、第1の処理部101から得られる受信データのずれ量が予め定められた閾値以下の場合(S11でNo)には、処理はステップS13に進む。
ステップS12では、出力速度制御部141は、クロック生成部130に対して、第1の出力バッファ部116からの受信データの出力を低速度とするように指示する。この場合、表系統の再生速度を変化させるため、ここで指示する速度は、ユーザに違和感が検知されないようなレベルの低速度とする。このような指示を受けたクロック生成部130は、通常のクロックではなく、予め定められた低速用のクロックを第1の出力バッファ部116に与える。そして、処理はステップS10に戻る。
ステップS13では、出力速度制御部141は、裏系統である第2の処理部102から得られる受信データが、表系統である第1の処理部101から得られる受信データよりも進んでいるか否かを判断する。例えば、出力速度制御部141は、第2の処理部102から得られる受信データのずれ量が、予め定められた閾値よりも大きいか否かを判断する。第2の処理部102から得られる受信データのずれ量が予め定められた閾値よりも大きい場合(S13でYes)には、処理はステップS14に進み、第2の処理部102から得られる受信データのずれ量が予め定められた閾値以下の場合(S13でNo)には、処理はステップS15に進む。
ステップS14では、出力速度制御部141は、クロック生成部130に対して、第2の出力バッファ部126からの受信データの出力を一時停止するように指示する。ここで低速再生ではなく一時停止を指示する理由は、第2の処理部102からの受信データは、出力切換部144で選択されておらず、ユーザに対して出力されていないためである。即ち、裏系統であるため再生を一時停止してもユーザが違和感を認識することはないからである。さらに、一時停止することで、2つのコンテンツ再生位置をより早くあわせることができる。このような指示を受けたクロック生成部130は、通常のクロックではなく、出力を一時停止するためのクロックを第2の出力バッファ部126に与える。そして、処理はステップS10に戻る。
ステップS15では、出力速度制御部141は、第1の出力バッファ部116からの受信データの出力が通常速度であるか否かを判断する。それが通常速度ではない場合(S15でNo)には、処理はステップS16に進み、それが通常速度である場合(S15でYes)には、処理はステップS17に進む。
ステップS16では、出力速度制御部141は、クロック生成部130に対して、第1の出力バッファ部116からの受信データの出力を通常速度とするように指示する。このような指示を受けたクロック生成部130は、通常のクロックを第1の出力バッファ部116に与える。そして、処理はステップS10に戻る。
ステップS17では、出力速度制御部141は、第2の出力バッファ部126からの受信データの出力が通常速度であるか否かを判断する。それが通常速度ではない場合(S17でNo)には、処理はステップS18に進み、それが通常速度である場合(S17でYes)には、処理はステップS10に戻る。
ステップS18では、出力速度制御部141は、クロック生成部130に対して、第2の出力バッファ部126からの受信データの出力を通常速度とするように指示する。このような指示を受けたクロック生成部130は、通常のクロックを第2の出力バッファ部126に与える。そして、処理はステップS10に戻る。
なお、図9に示されているフローチャートでは、ステップS14において、第2の出力バッファ部126からの出力を一時的に停止しているが、このような例に限定されるものではない。例えば、第2の出力バッファ部126からの出力を通常速度よりも低速度にするものであれば、どのような速度であってもよい。このような場合でも、例えば、ステップS16で表系統である第1の出力バッファ部116における低速度よりも、より低速度になるようにすることが望ましい。
図9に示されたフローチャートに基づいて、ステップS10で取得されたずれ量から、第1の処理部101からの出力が、第2の処理部102からの出力よりも進んでいる場合(即ち、表系統からの受信データが裏系統よりも進んでいる場合)についての動作を説明する。
ステップS11において、出力速度制御部141は、その進み量が閾値よりも大きいか否かを評価する。ここでは、ステップS11で第1の処理部101からの受信データ(出力コンテンツ)の進み量が閾値よりも大きいと判断され、処理はステップS12に進む。
ステップS12では、出力速度制御部141は、クロック生成部130に対して、第1の出力バッファ部116からの受信データの出力(コンテンツの再生)を低速度とするように指示する。
その結果、ずれ量検出部140で監視しているずれ量は次第に小さくなっていき、いずれ、ずれ量は閾値以内の値となる。このとき、ステップS11での判定はNoとなり、処理はステップS13に進む。
ステップS13では、第2の処理部102からの出力は第1の処理部101よりも遅れているため、進み量が閾値よりも大きくないと判定され(S13でNo)、処理はステップS15に進む。
ステップS15では、第1の出力バッファ部116は低速再生中のため、出力速度制御部141は、Noと判断し、処理はステップS16に進む。
ステップS16では、出力速度制御部141は、クロック生成部130に対して、第1の出力バッファ部116からの受信データの出力(コンテンツの再生)を通常速度とするように指示する。
次に、以上の例とは逆に、第2の処理部102からの出力が、第1の処理部101からの出力よりも進んでいる場合(即ち、裏系統からの受信データが表系統よりも進んでいる場合)についての動作を説明する。
ステップS11において、第1の処理部101からの受信データ(再生出力)は、第2の処理部102からの出力よりも遅れているため、進み量は閾値よりも小さい。このため、出力速度制御部141は、Noと判断し、処理はステップS13に進む。
ステップS13では、出力速度制御部141は、第2の処理部102からの受信データ(再生出力)が閾値よりも進んでいるかを判断する。閾値よりも進んでいる場合は、出力速度制御部141は、Yesと判定し、処理はステップS14に進む。
ステップS14では、出力速度制御部141は、クロック生成部130に対して、第2の出力バッファ部126からの出力を一時停止する指示を行う。
このような制御の結果、ずれ量検出部140で監視しているずれ量は次第に小さくなっていき、いずれずれ量は閾値以内の値となる。この場合、出力速度制御部141は、ステップS11ではNoと判断する。ステップS13では、第2の処理部102からの出力は第1の処理部101よりも遅れているため、出力速度制御部141は、進み量が閾値よりも大きくないと判定し(S13でNo)、処理はステップS15に進む。
ステップS15では、第1の出力バッファ部116が通常速度再生中のため(S15でYes)、処理はステップS17に進む。
ステップS17では、第2の出力バッファ部126では低速再生中(一時停止中)のため(S17でNo)、処理はステップS18に進む。
ステップS18では、出力速度制御部141は、クロック生成部130に対して、第2の出力バッファ部126からの受信データの出力を通常速度とするように指示する。
図10及び図11を用いて、以上の動作を説明する。
図10(A)及び(B)は、受信したコンテンツをユーザに対して出力している表系統のコンテンツ再生位置が裏系統よりも進んでいる場合の第1の出力バッファ部116及び第2の出力バッファ部126からのデータ出力の様子を示している。
図11(A)及び(B)は、裏系統のコンテンツ再生位置が表系統のコンテンツ再生位置よりも進んでいる場合の第1の出力バッファ部116及び第2の出力バッファ部126からのデータ出力の様子を示している。
図10(A)は、第1の出力バッファ部116から出力される受信データを示し、図10(B)は、第2の出力バッファ部126から出力される受信データを示している。図10(A)及び(B)に示されているように、始め、第1の出力バッファ部116から出力される受信データD4は、第2の出力バッファ部126からの同一シーンの受信データD4に対して3データ分出力タイミングが進んでいる。ここで、図10における受信データの一マス分は、例えば、PCMデータの1サンプル分のデータを示している。
次に、出力速度制御部141は、クロック生成部130に対して、再生が進んでいる第1の出力バッファ部116の低速度再生指示を行う。その結果、図10(A)に示されているように、第1の出力バッファ部116から出力される受信データD8〜D13は、通常よりも低速で出力(再生)される。
第1の出力バッファ部116から受信データD13が出力された時点で、図10(B)に示されているように、第2の出力バッファ部126からも受信データD13が出力され、それぞれの再生位置がそろう。そのため、出力速度制御部141は、クロック生成部130に対して、第1の出力バッファ部116の通常速度再生指示を行う。
以降、受信状況が悪化し、出力切換制御部143が裏系統に出力を切換えても、各受信データのずれがないため、再生に切れ目がないシームレスな切換が実現できる。
次に、図11(A)は、第1の出力バッファ部116から出力される受信データを示し、図11(B)は、第2の出力バッファ部126から出力される受信データを示している。図11(A)及び(B)に示されているように、始め、第2の出力バッファ部126から出力される受信データD4は、第1の出力バッファ部116からの同一シーンの受信データD4に対して3データ分出力タイミングが進んでいる。
次に、出力速度制御部141は、クロック生成部130に対して、再生が進んでいる第2の出力バッファ部126の再生一時停止指示を行う。その結果、図11(B)に示されているように、第2の出力バッファ部126から出力される受信データD7の出力は一時停止される。
第1の出力バッファ部116から受信データD7が出力された時点で、各部から出力される受信データは、再生位置がそろったことになる。そのため、出力速度制御部141は、クロック生成部130に対して、第2の出力バッファ部126の通常速度再生指示を行う。
以降、受信状況が悪化し、出力切換制御部143が裏系統に出力を切換えても、各受信データのずれがないため、再生に切れ目がないシームレスな切換が実現できる。
このように裏系統の再生位置が、表系統の再生位置よりも進んでいる場合は、裏系統の再生を一時停止することで、より早く互いの再生位置をあわせることができる。また、裏系統のみ再生速度を調整するためユーザには再生位置調整に伴う違和感を全く与えずに制御することができる。
図12は、受信動作指示部145及び受信状況監視部142の動作を示すフローチャートである。
まず、受信動作指示部145は、裏系統が裏スキャン中であるか否かを確認する(S20)。裏系統が裏スキャン中である場合(S20でYes)には、処理はステップS21に進み、裏系統が裏スキャン中ではない場合(S20でNo)には、処理はステップS24に進む。
ステップS21では、受信状況監視部142は、表系統の受信状況が悪化しているか否かを判断する。表系統の受信状況が悪化したと判断した場合(S21でYes)には、処理はステップS22に進む。
ステップS22では、受信動作指示部145は、裏スキャンを停止するように裏系統の処理部101、102に通知する。
さらに、受信動作指示部145は、表系統で受信していたコンテンツと同一のコンテンツを選局してデコードを開始する指示を、裏系統の処理部101、102に通知する。これは表系統の受信状況が更に悪化する場合に備え、シームレス切換可能な状態への準備を開始するためのものである。
ステップS20で裏スキャン中でなかった場合(S20でNo)には、処理はステップS24に進む。ステップS24では、受信動作指示部145は、裏系統が表系統と同一コンテンツを裏デコード中か否かを判定する。裏デコード中である場合(S24でYes)には、処理はステップS25に進み、裏デコード中ではない場合(S24でNo)には、処理はステップS27に進む。なお、裏デコードは、バックグラウンドでのデコードを示すものとする。
ステップS25では、受信状況監視部142は、裏デコードしている裏系統の受信状況が悪化しているか否かを判断する。裏系統の受信状況が悪化したと判断した場合(S25でYes)には、処理はステップS26に進み、裏系統の受信状況が悪化していないと判断した場合(S25でNo)には、処理はステップS20に戻る。
ステップS26では、受信動作指示部145は、シームレス切換のために準備していた裏デコード処理を停止する指示を裏系統の処理部101、102に出す。
そして、受信動作指示部145は、他の同一コンテンツ放送サービスが存在するか否かを判断する(S27)。他の同一コンテンツ放送サービスが存在すると判断した場合(S27でYes)には、処理はステップS28に進み、同一コンテンツを放送している他の放送サービスが存在しないと判断した場合(S27でNo)には、処理はステップS29に進む。
ステップS28では、受信動作指示部145は、このサービスの選局と、裏デコード開始指示を裏系統の処理部101、102に通知する。
一方、ステップS29では、受信動作指示部145は、裏スキャンを開始する指示を裏系統の処理部101、102に通知する。
そして、受信動作指示部145は、ステップS29で開始された裏スキャンにより、同一コンテンツ放送中の他チャンネルが検出されるまで監視を行う(S30)。そして、同一コンテンツが検出されれば(S30)、処理はステップS22に進む。
以上のように、出力切換部144が選択している表系統の処理部101、102の受信状況が悪化した場合に、受信動作指示部145が裏系統の処理部101、102に対して、同一コンテンツ放送サービスの出力処理を開始するように指示するようにしたので、常に同一コンテンツの裏デコードをし続ける場合に比べてシステム負荷を抑えることができる。また、必要が生じた際に裏デコードを開始でき、また、裏デコードしていない期間は裏スキャンによるサービスリスト生成を行うことができ、さらに、同一コンテンツの存在確認等の処理を行うことができ、裏系統のリソースを有効に使用することができる。
また、出力切換部144が選択していない裏系統の処理部101、102でデコード中の同一コンテンツの受信状況が悪化した場合に、同一コンテンツを放送している他の放送サービスが存在すれば、受信動作指示部145は、これを裏系統で選局するようにしている。また、同一コンテンツを放送している他の放送サービスが存在しない場合には、受信動作指示部145は、裏系統の処理部101、102にチャンネルスキャンするように指示するようにしたので、必要が生じた際に裏スキャン及びさらに他のチャンネルの同一コンテンツを選局でき、裏系統のリソースを有効に使用することができる。
実施の形態1に係るコンテンツ出力装置100は、図1及び図2に示されているように構成されているが、このような構成に限定されるものではない。例えば、図13〜図15に示されているように構成されていてもよい。
図13は、実施の形態1の変形例に係るコンテンツ出力装置100#の構成を概略的に示すブロック図である。
コンテンツ出力装置100#は、第1の処理部101#と、第2の処理部102#と、ずれ量検出部140と、出力速度制御部141#と、受信状況監視部142と、出力切換制御部143と、出力切換部144と、受信動作指示部145とを備える。この変形例に係るコンテンツ出力装置100#は、第1の処理部101#、第2の処理部102#及び出力速度制御部141#を除いて、実施の形態1に係るコンテンツ出力装置100と同様に構成されている。
図14は、第1の処理部101#の構成を概略的に示すブロック図である。
第1の処理部101#は、第1のチューナ部111と、第1の復調部112と、第1のデマルチプレクス部113と、第1の入力バッファ部114と、第1のデコーダ部115と、第1の出力バッファ部116と、第1のシステムクロックカウンタ部117と、第1のデコード開始時刻制御部118とを備える。この変形例に係る第1の処理部101#は、第1のシステムクロックカウンタ部117及び第1のデコード開始時刻制御部118を備えている点及びクロック生成部130を備えない点を除いて、実施の形態1における第1の処理部101と同様に構成されている。
図15は、第2の処理部102#の構成を概略的に示すブロック図である。
第2の処理部102#は、第2のチューナ部121と、第2の復調部122と、第2のデマルチプレクス部123と、第2の入力バッファ部124と、第2のデコーダ部125と、第2の出力バッファ部126と、第2のシステムクロックカウンタ部127と、第2のデコード開始時刻制御部128とを備える。この変形例に係る第2の処理部102#は、第2のシステムクロックカウンタ部127及び第2のデコード開始時刻制御部128を備えている点及びクロック生成部130を備えない点を除いて、実施の形態1における第2の処理部102と同様に構成されている。
実施の形態1に係るコンテンツ出力装置100では、出力速度制御部141は、クロック生成部130に出力速度指示を行うことで、第1の処理部101又は第2の処理部102からの受信データの出力速度を変更している。変形例に係るコンテンツ出力装置100#では、出力速度制御部141#は、第1のデコード開始時刻制御部118又は第2のデコード開始時刻制御部128に出力速度指示を行うことで、第1の処理部101又は第2の処理部102からの受信データの出力速度を変更している。以下、説明する。
第1のデコーダ部115及び第2のデコーダ部125に入力される映像ストリーム及び音声ストリームには、受信フレームデータをどのタイミングでデコードを開始するかというDTS(Decode Time Stamp)及びPTS(Presentation Time Stamp)が存在する。このタイムスタンプをシステムクロック(STC)と比較することで、各フレームのデコードが行われる。この変形例では、第1のデコード開始時刻制御部118及び第2のデコード開始時刻制御部128が、DTS及びPTSを、第1のシステムクロックカウンタ部117又は第2のシステムクロックカウンタ部127から得られるシステムクロックと比較することで、第1のデコーダ部115又は第2のデコーダ部125に、デコードのタイミングを通知する。
そして、第1のデコード開始時刻制御部118及び第2のデコード開始時刻制御部128は、出力速度制御部141#からの指示に応じて、第1のデコーダ部115又は第2のデコーダ部125でのデコード速度を可変する。例えば、第1のデコード開始時刻制御部118及び第2のデコード開始時刻制御部128は、デコード速度を低速で行うため、システムクロックの値を低速度再生する比率で換算する。
例えば、一つ前のPTSの値と、今受信したPTS値との差分をΔPTSとすると、第1のデコード開始時刻制御部118及び第2のデコード開始時刻制御部128は、通常、STCがΔPTS経過後に次のフレームをデコードさせる。一方、デコード速度を遅らせて、例えば、通常の90%の速度で再生させる場合、第1のデコード開始時刻制御部118及び第2のデコード開始時刻制御部128は、100/90をSTCに乗算する。これにより、第1のデコーダ部115又は第2のデコーダ部125がデコードを行うことで、受信フレームの出力速度が遅くなる。
この場合、第1の入力バッファ部114は、第1のデコーダ部115で低速再生が行われている場合に、一定の通常レートで受信されるデータを取りこぼさないようにするためのバッファとして動作する。同様に、第2の入力バッファ部124は、第2のデコーダ部125で低速再生が行われている場合に、一定の通常レートで受信されるデータを取りこぼさないようにするためのバッファとして動作する。
また、図9に示されている出力速度制御フローにおいて、ステップS12での低速度出力指示は第1のデコード開始時刻制御部118に、ステップS14での出力一時停止指示は第2のデコード開始時刻制御部128に、ステップS16での通常速度出力指示は第1のデコード開始時刻制御部118に、ステップS18での通常速度出力指示は第2のデコード開始時刻制御部128に対してそれぞれ行われる。
変形例に係る第1の処理部101#及び第2の処理部102#は、図16に示されているように、チューナ170、デモジュレータ171、デマルチプレクサ172、バッファ173、デコーダ174、バッファ175及びクロックカウンタ177により実現することができる。
第1のシステムクロックカウンタ部117及び第2のシステムクロックカウンタ部127は、それぞれクロックカウンタ177で実現することができる。第1のデコード開始時刻制御部118及び第2のデコード開始時刻制御部128は、それぞれコントローラ178で実現することができる。
以上のように、実施の形態1に係るコンテンツ出力装置100によれば、ずれ量検出部140が検出したずれ量を元にして、出力速度制御部141が第1の処理部101及び第2の処理部102それぞれの再生速度を変えることができるため、受信困難な状況が発生する前に2系統のデータ出力位置を事前にそろえておくことができる。このため、表系統の受信状況が悪化した場合にすぐに出力を裏系統に切り換えても、途切れなくシームレスに出力を切り換えることができる。
さらに、出力速度制御部141は、観測されたずれ量を参照し、表系統のデータ出力が進んでいた場合に、表系統のデータ出力速度を、ある閾値内にずれ量が収まるまで少しだけ遅くするようにしたので、ユーザに違和感を与えずに2系統のデータ出力位置をあわせることができる。
さらにまた、出力速度制御部141は、観測されたずれ量を参照し、裏系統のデータ出力が進んでいた場合に、裏系統のデータ出力を、ある閾値内にずれ量が収まるまで一時停止するようにしたので、ユーザに違和感を与えずに、且つ、短時間で2系統のデータ出力位置をあわせることができる。
実施の形態2
図17は、実施の形態2に係るコンテンツ出力装置200の構成を概略的に示すブロック図である。
コンテンツ出力装置200は、第1の処理部201と、第2の処理部202と、ずれ量検出部240と、出力速度制御部241と、受信状況監視部142と、出力切換制御部143と、出力切換部144と、受信動作指示部145と、出力箇所微調整部246とを備える。
実施の形態2に係るコンテンツ出力装置200は、第1の処理部201、第2の処理部202、ずれ量検出部240、出力速度制御部241及び出力箇所微調整部246を除いて、実施の形態1に係るコンテンツ出力装置100と同様に構成されている。従って、以下では、第1の処理部201、第2の処理部202、出力速度制御部241及び出力箇所微調整部246について主に説明する。
なお、実施の形態2に係る受信方法は、コンテンツ出力装置200により実行される方法である。
第1の処理部201は、第1の受信部210と、クロック生成部130とを備える。
第2の処理部202は、第2の受信部220と、クロック生成部130とを備える。
クロック生成部130は、実施の形態1と同様に構成されているため、以下では、第1の受信部210及び第2の受信部220について説明する。
図18は、第1の受信部210及び第2の受信部220の構成を概略的に示すブロック図である。
第1の受信部210は、第1のチューナ部111と、第1の復調部112と、第1のデマルチプレクス部113と、第1の入力バッファ部114と、第1のデコーダ部115と、第1の出力バッファ部216とを備える。
実施の形態2における第1の受信部210は、第1の出力バッファ部216を除いて、実施の形態1における第1の受信部110と同様に構成されている。以下では、第1の出力バッファ部216について説明する。
第1の出力バッファ部216は、第1のデコーダ部115から与えられた受信データを一時的に記憶し、その受信データを図17に示されている出力切換部144に与える。第1の出力バッファ部216は、クロック生成部130からのクロック信号に基づいて、受信データを出力切換部144に与える。ここで、実施の形態2に係るコンテンツ出力装置200は、クロック生成部130のクロック信号を変化させることで、第1の出力バッファ部116から受信データを出力切換部144に与える速度を変えることができる。
また、第1の出力バッファ部216は、出力箇所微調整部246からの指示に応じて、指示された読み出しアドレスからデータを読み出して、出力切換部144に与える。
第2の受信部220は、信号を受信し、受信データを生成する。第2の受信部120は、第2のチューナ部121と、第2の復調部122と、第2のデマルチプレクス部123と、第2の入力バッファ部124と、第2のデコーダ部125と、第2の出力バッファ部226とを備える。
実施の形態2における第2の受信部220は、第2の出力バッファ部226を除いて、実施の形態1における第2の受信部120と同様に構成されている。なお、第2の出力バッファ部226は、第1の出力バッファ部216と同様に機能する。
実施の形態1に係るコンテンツ出力装置100は、第1の処理部101又は第2の処理部102のデータ出力速度を制御して、それぞれの受信データの出力位置が同一となるようにしている。例えば、コンテンツ出力装置100は、ずれ量検出部140によりずれ量を検出し、出力速度制御部241がデータ出力速度の判断を行い、クロック生成部130に対して、対象となる処理部の出力速度の指定を行う。これにより、クロック生成部130は、対象となる処理部に与える読み出しクロックを変えることで、対象となる処理部の出力速度を変更する。
実施の形態2では、これら一連の処理に処理オーバーヘッドの関係で時間を要したり、処理時間がシステムの負荷に応じて変動したりする場合を考慮している。例えば、第1の出力バッファ部116が低速出力を行い、ずれ量検出部140が第1の出力バッファ部116及び第2の出力バッファ部126から出力される受信データの位置がちょうど揃った場合に、出力速度制御部141は、通常速度での出力指示を第1の出力バッファ部116に行う。しかしながら、システムの応答性が悪い、又は、応答時間がばらつく場合、出力速度を通常速度に戻した際に各バッファ部からのデータ出力位置が少しずれてしまうおそれがある。
そこで、そのようなずれが生じないようにするため、実施の形態2におけるコンテンツ出力装置200は、出力箇所微調整部246を備える。以下、説明する。
図17に戻り、ずれ量検出部240は、第1の処理部201の第1の出力バッファ部216から出力される受信データと、第2の処理部202の第2の出力バッファ部226から出力される受信データとのずれ量を検出し、そのずれ量を出力箇所微調整部246に通知する。
また、ずれ量検出部240は、第1の処理部201及び第2の処理部202内に、時間軸において同じ位置にある受信データがバッファされているか否かを判断する。具体的には、第1の処理部201及び第2の処理部202内に同じ受信データがバッファされているか否かを判断する。そして、ずれ量検出部240は、その判断結果を出力速度制御部241に与える。
出力速度制御部241は、通知された判断結果に基づいて、第1の処理部201及び第2の処理部202の少なくとも何れか一方のデータ出力速度、即ち、再生速度をクロック生成部130に指示する。これにより、実施の形態2における出力速度制御部241は、第1の処理部201及び第2の処理部202内に、時間軸において同じ位置にある受信データがバッファされるようにする。
また、出力速度制御部241は、ずれ量検出部240から、第1の処理部201及び第2の処理部202内に、時間軸において同じ位置にある受信データがバッファされている旨の判断結果を受けると、速度調整完了通知を出力箇所微調整部246に与えるとともに、第1の処理部201及び第2の処理部202の出力速度を予め定められた通常の出力速度に戻すようにクロック生成部130に指示する。
出力箇所微調整部246は、出力速度制御部241からの速度調整完了通知を受信すると、ずれ量検出部240からその時点のずれ量を取得する。そして、出力箇所微調整部246は、第1の出力バッファ部216及び第2の出力バッファ部226に読み出しアドレスを指定することで、そのずれ量に相当する分だけ、第1の出力バッファ部216又は第2の出力バッファ部226に、データ出力アドレス位置をずらした位置からデータを出力させて、そのずれ量の微調整を行う。例えば、出力箇所微調整部246は、裏の処理部の出力バッファ部に対して、取得されたずれ量に相当する分ずらした読み出しアドレスを指定することで、表の処理部と裏の処理部との出力位置を揃える。
以上に記載されたコンテンツ出力装置200のずれ量検出部240、出力速度制御部241、受信状況監視部142、出力切換制御部143、受信動作指示部145及び出力箇所微調整部246も、図3(A)に示されているように、プロセッサ160が、メモリ161に記憶されているプログラムを実行することで実現することができる。
また、ずれ量検出部240、出力速度制御部241、受信状況監視部142、出力切換制御部143、受信動作指示部145及び出力箇所微調整部246は、図3(B)に示されているように、処理回路163により実現することもできる。
さらに、第1の処理部201及び第2の処理部202も、図4に示されているように、チューナ170、デモジュレータ171、デマルチプレクサ172、バッファ173、デコーダ174、バッファ175及びクロックジェネレータ176により実現することができる。
図19は、ずれ量検出部240及び出力速度制御部241の動作を示すフローチャートである。
まず前提として、第1の処理部201と第2の処理部202は、同一コンテンツを受信して受信データを生成し、生成された受信データを出力しているものとする。初期状態として、第1の出力バッファ部216内に再生中のコンテンツの受信データと同一のデータ箇所が第2の出力バッファ部226内に存在しない場合を想定する。
まず、出力速度制御部241は、クロック生成部130に対して、第1の処理部201の低速度出力を指示する(S30)。これにより、クロック生成部130は、第1の出力バッファ部216が受信データを出力するためのクロック周波数を通常より少し低速にし、第1の出力バッファ部216からの受信データの出力速度が低くなる。
ずれ量検出部240は、第1の出力バッファ部216及び第2の出力バッファ部226に同一の受信データが記憶されているか否かを判断する(S31)。両バッファに同一の受信データが記憶されている場合(S31でYes)には、処理はステップS32に進み、両バッファに同一の受信データが記憶されていない場合(S31でNo)には、処理はステップS34に進む。
ステップS32では、出力速度制御部241は、クロック生成部130に対して、第1の処理部201の通常速度出力を指示する。これにより、クロック生成部130は、第1の出力バッファ部216へのクロック周波数を通常に戻し、第1の出力バッファ部216からの受信データの出力速度が通常に戻る。
そして、出力速度制御部241は、出力箇所微調整部246に速度調整完了を通知する(S33)。これにより、出力箇所微調整部246は、ずれ量検出部240からその時点のずれ量を取得し、その時点でユーザに対して出力していない裏系統の出力バッファ部の出力アドレス位置をずれ量分だけずらして出力させる。これにより、両者の出力バッファ部からの受信データの出力位置を完全に一致させることができる。
一方、ステップS31で、両バッファに同一の受信データが記憶されていない場合(S31でNo)には、処理はステップS34に進む。ステップS34では、ずれ量検出部240は、同一データ列の検出を開始してから、同一データ列が検出できない場合のタイムアウトチェックを行う。タイムアウトとなった場合(S34でYes)には、処理はステップS35に進み、タイムアウトになっていない場合(S34でNo)には、処理はステップS31に戻る。
ステップS35では、出力速度制御部241は、クロック生成部130に対して、第1の処理部201の通常速度出力を指示する。これにより、クロック生成部130は、第1の出力バッファ部216へのクロック周波数を通常に戻す。
そして、出力速度制御部241は、クロック生成部130に対して、第2の処理部202の低速度出力を指示する(S36)。これにより、クロック生成部130は、第2の出力バッファ部226が受信データを出力するためのクロック周波数を通常より少し低速にし、第2の出力バッファ部226からの受信データの出力速度が低くなる。
次に、ずれ量検出部240は、第1の出力バッファ部216及び第2の出力バッファ部226に同一の受信データが記憶されているか否かを判断する(S37)。両バッファに同一の受信データが記憶されている場合(S37でYes)には、処理はステップS38に進む。
ステップS38では、出力速度制御部241は、クロック生成部130に対して、第1の処理部201及び第2の処理部202の通常速度出力を指示する。これにより、クロック生成部130は、第1の出力バッファ部216及び第2の出力バッファ部226へのクロック周波数を通常に戻す。そして、処理はステップS33に進み、出力箇所微調整部246は、受信データの出力位置を調整する。
図19のフローチャートに基づいて、第1の処理部201から出力されている受信データが、第2の処理部202から出力されている受信データよりも進んでいる場合について説明する。
このような場合、ステップS30で第1の処理部201の再生速度を低速度にすることにより、第1の処理部201及び第2の処理部202の再生位置が時間的に近づき、いずれ第1の出力バッファ部216内の受信データのデータ列と同一データ列が第2の出力バッファ部226に現れることになる。その場合、ステップS31で、ずれ量検出部240が両バッファ内に同一データを検出する。例えば、ずれ量検出部240は、第1の出力バッファ部216及び第2の出力バッファ部226に格納されている全てのデータを用いて、図5〜図8に示されているシフト演算を行っていった結果、相互相関係数が1に近い値をもつケースを検出できる。その場合、ステップS31でYesと判断され、ステップS32で、出力速度制御部241は、クロック生成部130に第1の処理部201での通常速度の出力指示を行う(S32)。なお、ずれ量検出部240は、相互相関係数が、予め定められた値以下の場合には、両バッファ内に同一データがないと判断することができる。
これにより、第1の出力バッファ部216からの受信データの出力は、再び通常速度での出力となる。以降、第1の出力バッファ部216からの受信データと、第2の出力バッファ部226からの受信データは、当初のずれ量に比べ比較的小さなある一定のずれ量となって出力される。
次に、ステップS33で、出力速度制御部241は、出力箇所微調整部246に速度調整完了を通知する。これにより、出力箇所微調整部246は、ずれ量検出部240からその時点のずれ量を取得し、その時点でユーザに対して出力していない裏系統の出力バッファ部の出力アドレス位置をずれ量分だけずらして出力させる。このため、両者の出力バッファ部からの受信データの出力位置を完全に一致させることができる。
次に、図19のフローチャートに基づいて、第1の処理部201から出力されている受信データが、第2の処理部202から出力されている受信データよりも遅れている場合について説明する。
このような場合、ステップS30で第1の処理部201の再生速度を低速度にすることにより、第1の処理部201及び第2の処理部202の再生位置が時間的に離れていく。そして、ステップS31では、常にNoと判断されるため、ステップS34で検出タイムアウトのチェックが行われる。このような場合では、検出タイムアウトが発生するまで、ステップS31とステップS34の処理が繰り返される。
ステップS34で検出タイムアウトが発生すると(S34でYes)、ステップS35で、出力速度制御部241は、第1の処理部201の通常出力指示を行う。これにより、第1の出力バッファ部216から出力されるコンテンツの再生速度が通常に戻る。
次に、出力速度制御部241は、第2の処理部202の低速度出力指示を行う。これにより、第2の出力バッファ部226から出力されるコンテンツの再生速度が少し遅くなる。そして、第1の処理部201と第2の処理部202のコンテンツ間のずれ量は小さくなっていく。
そしていずれ、第1の出力バッファ部216と第2の出力バッファ部226とに、それぞれ同一データ列が蓄積されるようになる。その際、ステップS37でずれ量検出部240が両バッファ内に同一データ列を検出し(S37でYes)、処理はステップS38に進む。
ステップS38では、出力速度制御部241は、第1の処理部201及び第2の処理部202での通常速度の出力指示を行う。そして、処理はステップS33に進み、出力速度制御部241は、出力箇所微調整部246に速度調整完了を通知する。これにより、出力箇所微調整部246は、ずれ量検出部240からその時点のずれ量を取得し、その時点でユーザに対して出力していない方の出力バッファ部の出力アドレス位置をずれ量分だけずらして出力させる。このため、両者の出力バッファ部からの受信データを完全に一致させることができる。
図19に示されているフローチャートにおいて、ステップS30及びステップS36で低速度出力が指示されているが、制御対象がユーザに対して出力している表系統の場合は、ユーザが違和感を与えない程度の低速出力制御を行う。ユーザに対して出力していない裏系統の場合は、低速出力の度合いをより遅くしてもよい。これにより短時間で同一データ列を検出することができ、出力位置をあわせるのに要する時間を短縮できる。
実施の形態2に係るコンテンツ出力装置200は、図17及び図18に示されているように構成されているが、このような構成に限定されるものではない。例えば、図20〜図22に示されているように構成されていてもよい。
図20は、実施の形態2の変形例に係るコンテンツ出力装置200#の構成を概略的に示すブロック図である。
コンテンツ出力装置200#は、第1の処理部201#と、第2の処理部202#と、ずれ量検出部240と、出力速度制御部241#と、受信状況監視部142と、出力切換制御部143と、出力切換部144と、受信動作指示部145と、出力箇所微調整部246とを備える。この変形例に係るコンテンツ出力装置200#は、第1の処理部201#、第2の処理部202#及び出力速度制御部241#を除いて、実施の形態2に係るコンテンツ出力装置200と同様に構成されている。
図21は、第1の処理部201#の構成を概略的に示すブロック図である。
第1の処理部201#は、第1のチューナ部111と、第1の復調部112と、第1のデマルチプレクス部113と、第1の入力バッファ部114と、第1のデコーダ部115と、第1の出力バッファ部216と、第1のシステムクロックカウンタ部117と、第1のデコード開始時刻制御部118とを備える。この変形例に係る第1の処理部201#は、第1のシステムクロックカウンタ部117及び第1のデコード開始時刻制御部118を備えている点及びクロック生成部130を備えない点を除いて、実施の形態2における第1の処理部201と同様に構成されている。
図22は、第2の処理部202#の構成を概略的に示すブロック図である。
第2の処理部202#は、第2のチューナ部121と、第2の復調部122と、第2のデマルチプレクス部123と、第2の入力バッファ部124と、第2のデコーダ部125と、第2の出力バッファ部226と、第2のシステムクロックカウンタ部127と、第2のデコード開始時刻制御部128とを備える。この変形例に係る第2の処理部202#は、第2のシステムクロックカウンタ部127及び第2のデコード開始時刻制御部128を備えている点及びクロック生成部130を備えない点を除いて、実施の形態2における第2の処理部202と同様に構成されている。
第1のシステムクロックカウンタ部117、第1のデコード開始時刻制御部118、第2のシステムクロックカウンタ部127及び第2のデコード開始時刻制御部128については、実施の形態1の変形例に係るコンテンツ出力装置100#と同様である。
なお、第1の入力バッファ部114は、第1のデコーダ部115で低速再生が行われている場合に、一定の通常レートで受信されるコンテンツのデータを取りこぼさないようにするためのバッファとして動作する。同様に、第2の入力バッファ部124は、第2のデコーダ部125で低速再生が行われている場合に、一定の通常レートで受信されるコンテンツのデータを取りこぼさないようにするためのバッファとして動作する。
この場合、図19のフローチャートにおいて、ステップS32での第1の処理部201の低速度出力指示、並びに、ステップS35及びステップS38での第1の処理部201の通常速度出力指示は、第1のデコード開始時刻制御部118に行われる。また、ステップS36での第2の処理部202の低速度出力指示、及び、ステップS38での第2の処理部202の通常速度出力指示は、第2のデコード開始時刻制御部128に行われる。
以上のように実施の形態2に係るコンテンツ出力装置200によれば、各同一コンテンツ間でずれ量が大きい場合でも、各出力バッファ内に同一データ列(同一シーン)を蓄積することができる。そして、各バッファ内のずれ量を微調整する出力箇所微調整部246を設けたので、2つのコンテンツ間のずれ量をゼロにでき、完全なシームレスでの切換を行うことができる。
実施の形態2では、大まかに速度制御を行ってずれ量を各バッファのデータサイズ以下に縮める第1段階の処理と、その後、出力箇所微調整部246による出力位置の微調整を行う第2段階の処理を組み合わせたので、ずれ量が大きく、両出力バッファ内に同一データ列が存在しきれない場合でもずれ量をゼロにできる。
また、出力速度制御の際にソフトウェアが介在してしまいソフトウェア処理オーバーヘッドの影響により速度調整だけでは正確に出力位置をあわせることができない場合でも、ずれ量をゼロにすることができる。
さらにまた、ソフトウェア負荷の変動等により各処理部からの出力位置が前後してしまうようなケースにおいても、出力箇所微調整部246を設けたことでずれ量をゼロにすることができる。
以上に記載された実施の形態2においては、ずれ量検出部240で、第1の出力バッファ部216及び第2の出力バッファ部226に同一の受信データが記憶されているか否かを判断しているが、このような例に限定されるものではない。例えば、出力速度制御部241が、ずれ量検出部240から通知されるずれ量に基づいて、第1の出力バッファ部216及び第2の出力バッファ部226に同一の受信データが記憶されているか否かを判断してもよい。例えば、出力速度制御部241は、ずれ量検出部240からずれ量が通知された場合、言い換えると、ずれ量検出部240がずれ量を検出することができた場合に、同一の受信データが記憶されていると判断してもよい。また、出力速度制御部241は、ずれ量検出部240から通知されたずれ量が、第1の出力バッファ部216及び第2の出力バッファ部226の容量の範囲内であると判断した場合に、同一の受信データが記憶されていると判断してもよい。
実施の形態3
図23は、実施の形態3に係るコンテンツ出力装置300の構成を概略的に示すブロック図である。
コンテンツ出力装置300は、第1の処理部101と、第2の処理部102と、ずれ量検出部340と、出力速度制御部341と、受信状況監視部142と、出力切換制御部143と、出力切換部144と、受信動作指示部145と、ずれ量記憶部347と、選局指示部348とを備える。
実施の形態3に係るコンテンツ出力装置300は、ずれ量検出部340、出力速度制御部341、ずれ量記憶部347及び選局指示部348を除いて、実施の形態1に係るコンテンツ出力装置100と同様に構成されている。従って、以下では、ずれ量検出部340、出力速度制御部341、ずれ量記憶部347及び選局指示部348について主に説明する。
なお、実施の形態3に係る受信方法は、コンテンツ出力装置300により実行される方法である。
実施の形態1に係るコンテンツ出力装置100は、選局操作を行い、異なるチャンネルや異なるサービスのコンテンツに切り換えた場合、ずれ量検出部140で第1の処理部101と第2の処理部102で受信し直した同一コンテンツのずれ量を計測し直す必要がある。このため、ずれ量をある範囲内に小さくするまでに時間を要する。
ずれ量検出部340は、実施の形態1と同様の処理を行うほか、ずれ量を検出する毎に、ずれ量記憶部347に記憶されている対応するサービスのずれ量を更新する。
ずれ量記憶部347は、一度検出した同一コンテンツのサービス間のずれ量と、これらの各サービスを選局するのに必要な放送チャンネル番号、サービス情報又はインターネット上のURL等の選局情報とを関連付けて記憶する。
選局指示部348は、出力速度制御部341、及び、第1の受信部110又は第2の受信部120に、選局指示を行う。例えば、選局指示部348は、図示しない入力部にユーザが選局操作を行った場合に、選局指示を行う。なお、第1の受信部110と第2の受信部120には、表系統となっている方に選局指示が行われる。
出力速度制御部341は、実施の形態1の出力速度制御部141と同様の処理を行うほか、以下の処理を行う。
出力速度制御部341は、選局指示部348から選局指示を受けた際に、ずれ量記憶部347を検索することで、新たな選局先の選局情報が既にずれ量記憶部347に記憶されているか否かを判断することで、記憶済みサービスへの選局が行われたか否かを判断する。そして、出力速度制御部341は、記憶済みサービスへの選局操作が発生した場合には、ずれ量記憶部347から記憶しておいた同一コンテンツ間のずれ量を取得する。そして、出力速度制御部341は、取得されたずれ量に基づいて、クロック生成部130に、第1の処理部101又は第2の処理部102のデータ出力速度の指示を行う。
このような指示を受けたクロック生成部130は、第1の処理部101のデータ出力速度の指定を受けると、第1の出力バッファ部116へのデータ出力用クロック周波数を制御して、指定された速度で第1の出力バッファ部116から受信データを出力させる。同様に、クロック生成部130は、第2の処理部102のデータ出力速度の指定を受けると、第2の出力バッファ部126へのデータ出力用クロック周波数を制御し、指定された速度で第2の出力バッファ部126から受信データを出力させる。
そして、実施の形態1と同様に、ずれ量検出部340で検出されたずれ量が許容範囲内になった場合に、出力速度制御部341は、クロック生成部130に指示することで、第1の処理部101又は第2の処理部102のデータ出力速度を通常の速度に戻す。
実施の形態3に係るコンテンツ出力装置300は、図23に示されているように構成されているが、このような構成に限定されるものではない。例えば、図24に示されているように構成されていてもよい。
図24は、実施の形態3の変形例に係るコンテンツ出力装置300#の構成を概略的に示すブロック図である。
コンテンツ出力装置300#は、第1の処理部101#と、第2の処理部102#と、ずれ量検出部340と、出力速度制御部341#と、受信状況監視部142と、出力切換制御部143と、出力切換部144と、受信動作指示部145と、ずれ量記憶部347と、選局指示部348とを備える。この変形例に係るコンテンツ出力装置300#は、第1の処理部101#、第2の処理部102#及び出力速度制御部341#を除いて、実施の形態3に係るコンテンツ出力装置300と同様に構成されている。
実施の形態3の変形例における第1の処理部101#及び第2の処理部102#は、図14及び図15に示されている、実施の形態1の変形例における第1の処理部101#及び第2の処理部102#と同様に構成されている。そして、出力速度制御部341#は、第1のデコード開始時刻制御部118又は第2のデコード開始時刻制御部128に指示することで、第1のデコーダ部115又は第2のデコーダ部125でのデコード速度を変更することができる。
なお、第1の入力バッファ部114は、第1のデコーダ部115で低速再生が行われている場合に、一定の通常レートで受信されるコンテンツのデータを取りこぼさないようにするためのバッファとして動作する。同様に、第2の入力バッファ部124は、第2のデコーダ部125で低速再生が行われている場合に、一定の通常レートで受信されるコンテンツのデータを取りこぼさないようにするためのバッファとして動作する。
また、図9に示されている出力速度制御フローにおいて、ステップS12での低速度出力指示は第1のデコード開始時刻制御部118に、ステップS14での出力一時停止指示は第2のデコード開始時刻制御部128に、ステップS16での通常速度出力指示は第1のデコード開始時刻制御部118に、ステップS18での通常速度出力指示は第2のデコード開始時刻制御部128に対してそれぞれ行われる。
以上のように実施の形態3に係るコンテンツ出力装置300によれば、出力速度制御部341が選局直後に、ずれ量記憶部347に記憶されているずれ量を参照して出力速度指示を行うようにしたので、同一コンテンツの選局後に2つのコンテンツ間のずれ量をより早く解消することができる。そのため、受信悪化時シームレスで同一コンテンツに切り換えできる機会を増やすことができる。なお、放送サービス間のずれ量は、基本的には一定であり、頻繁にずれ量が変わることがないため本構成は有効に機能する。
以上に記載した実施の形態1〜3に係るコンテンツ出力装置100〜300によれば、デジタルテレビ放送、デジタルラジオ放送、FM放送、AM放送、又は、インターネットのストリーミング放送を移動中に受信する際に、受信状況悪化時に自動的に同一番組を放送中の別サービス又は別のチャンネルに選局を行うが、途切れなくシームレスに同一番組のコンテンツを切り換えることができる。
デジタルテレビ放送としては、国内及び南米におけるISDB−Tの系列局及び中継局間での同一番組の切り換えに効果がある。また、同一チャンネル内で同一番組を放送しているフルセグ放送及びワンセグ放送間の切換えでも効果がある。さらに、欧州を中心に放送されているDVB−T、DVB−T2及びDVB−Hの各放送方式における系列局、中継局及び同一ロジカルチャンネル間での同一番組切換に効果がある。また、中国でのDTMB及びCMMBの各放送方式における系列局、中継局及び同一ロジカルチャンネル間での同一番組切換に効果がある。また、韓国におけるT−DMBの放送方式における系列局、中継局及び同一ロジカルチャンネル間での同一番組切換に効果がある。また、米国でのATSC及びATSC−M/Hの各放送方式における系列局、中継局及び同一ロジカルチャンネル間での同一番組切換に効果がある。
さらに同一放送方式間だけでなく、DVB−TとDVB−T2間、DTMBとCMMB間、ATSCとATSC−M/H間での同一番組切換でも効果がある。さらに、地上波で放送されているリアルタイム放送とインターネットのストリーミングとを利用し、地上波リアルタイム放送と、同一番組を同時再配信するストリーミング放送との間での同一番組切換時にも効果がある。
さらにラジオ放送においては、ISDB−Tsb、DAB、DRM又はHD Radio等の各国デジタルラジオ放送での同一放送規格間の同一番組切換えに効果がある。また、FM放送、AM放送のアナログラジオ放送での同一放送規格間の同一番組切換えに効果がある。さらに、DABとFM間又はDABとAM間のように異なる放送規格間での同一番組切換に効果がある。
さらにまた、T−DMBとDAB間又はFMとAM間のように、モバイルデジタルテレビ放送とラジオ放送間での同一番組の切換に効果がある。
また、ラジオ放送とインターネットでのストリーミングラジオ放送間での同一番組切換にも効果がある。
上記の異なる放送方式間、地上波放送とインターネットのストリーミング放送間でそれぞれ放送される同一番組間では、一般に大きなずれ量があり、特に、実施の形態2で記載された2段階のずれ量調整を行う構成が有効に機能する。
以上に記載した実施の形態1〜3は、コンテンツ出力装置100〜300を用いて説明したが、このような例に限定されない。例えば、本発明は、出力切換部144から出力されるデータに基づいて、映像を表示する表示部(図示せず)を備えることで、映像表示装置(テレビ受信装置)に適用することができる。また、本発明は、出力切換部144から出力されるデータに基づいて、音声を出力する音声出力部(図示せず)を備えることで、音声出力装置(ラジオ受信装置)に適用することができる。
100,100#,200,200#,300,300# コンテンツ出力装置、 101,101#,201,201# 第1の処理部、 102,102#,202,202# 第2の処理部、 110,210 第1の受信部、 111 第1のチューナ部、 112 第1の復調部、 113 第1のデマルチプレクス部、 114 第1の入力バッファ部、 115 第1のデコーダ部、 116,216 第1の出力バッファ部、 117 第1のシステムクロックカウンタ部、 118 第1のデコード開始時刻制御部、 120,220 第2の受信部、 121 第2のチューナ部、 122 第2の復調部、 123 第2のデマルチプレクス部、 124 第2の入力バッファ部、 125 第2のデコーダ部、 126,226 第2の出力バッファ部、 127 第2のシステムクロックカウンタ部、 128 第2のデコード開始時刻制御部、 130 クロック生成部、 140,240,340 ずれ量検出部、 141,141#,241,241#,341,341# 出力速度制御部、 142 受信状況監視部、 143 出力切換制御部、 144 出力切換部、 145 受信動作指示部、 246 出力箇所微調整部、 347 ずれ量記憶部、 348 選局指示部、 160 プロセッサ、 161 メモリ、 162 スイッチ、 163 処理回路、 170 チューナ、 171 デモジュレータ、 172 デマルチプレクサ、 173 バッファ、 174 デコーダ、 175 バッファ、 176 クロックジェネレータ、 177 クロックカウンタ、 178 コントローラ。
実施の形態1に係るコンテンツ出力装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1における第1の受信部及び第2の受信部の構成を概略的に示すブロック図である。 (A)及び(B)は、実施の形態1に係るコンテンツ出力装置のハードウェア構成の一例を示す概略図である。 実施の形態1における第1の処理部及び第2の処理部のハードウェア構成の一例を示す概略図である。 実施の形態1におけるずれ量検出部での動作を説明するための第1の概略図である。 実施の形態1におけるずれ量検出部での動作を説明するための第2の概略図である。 実施の形態1におけるずれ量検出部での動作を説明するための第3の概略図である。 実施の形態1におけるずれ量検出部での動作を説明するための第4の概略図である。 実施の形態1における出力速度制御部の動作を示すフローチャートである。 (A)及び(B)は、実施の形態1において、表系統のコンテンツ再生位置が裏系統よりも進んでいる場合の第1の出力バッファ部及び第2の出力バッファ部からのデータ出力の様子を示す概略図である。 (A)及び(B)は、実施の形態1において、裏系統のコンテンツ再生位置が表系統よりも進んでいる場合の第1の出力バッファ部及び第2の出力バッファ部らのデータ出力の様子を示す概略図である。 実施の形態1における受信動作指示部及び受信状況監視部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1の変形例に係るコンテンツ出力装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1の変形例における第1の処理部の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1の変形例における第2の処理部の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1の変形例における第1の処理部及び第2の処理部のハードウェア構成を示す概略図である。 実施の形態2に係るコンテンツ出力装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2における第1の受信部及び第2の受信部の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2におけるずれ量検出部及び出力速度制御部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2の変形例に係るコンテンツ出力装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2の変形例における第1の処理部の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2の変形例における第2の処理部の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態3に係るコンテンツ出力装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態3の変形例に係るコンテンツ出力装置の構成を概略的に示すブロック図である。
図6は、第2の出力バッファ部126内の第2の音声PCMデータのシフト量を1とした場合の例である。
図6(B)に示されているように、ずれ量検出部140は、第2の出力バッファ部126内の第2の音声PCMデータを1サンプル分シフトし、図6(C)に示されているように、図5と同様にN個の積を求めそれらの合計値を求める。
第1の出力バッファ部216は、第1のデコーダ部115から与えられた受信データを一時的に記憶し、その受信データを図17に示されている出力切換部144に与える。第1の出力バッファ部216は、クロック生成部130からのクロック信号に基づいて、受信データを出力切換部144に与える。ここで、実施の形態2に係るコンテンツ出力装置200は、クロック生成部130のクロック信号を変化させることで、第1の出力バッファ部16から受信データを出力切換部144に与える速度を変えることができる。
また、第1の出力バッファ部216は、出力箇所微調整部246からの指示に応じて、指示された読み出しアドレスからデータを読み出して、出力切換部144に与える。
第2の受信部220は、信号を受信し、受信データを生成する。第2の受信部20は、第2のチューナ部121と、第2の復調部122と、第2のデマルチプレクス部123と、第2の入力バッファ部124と、第2のデコーダ部125と、第2の出力バッファ部226とを備える。
実施の形態2における第2の受信部220は、第2の出力バッファ部226を除いて、実施の形態1における第2の受信部120と同様に構成されている。なお、第2の出力バッファ部226は、第1の出力バッファ部216と同様に機能する。
実施の形態2では、これら一連の処理に処理オーバーヘッドの関係で時間を要したり、処理時間がシステムの負荷に応じて変動したりする場合を考慮している。例えば、第1の出力バッファ部116が低速出力を行い、1の出力バッファ部116及び第2の出力バッファ部126から出力される受信データの位置がちょうど揃った場合に、出力速度制御部141は、通常速度での出力指示を第1の出力バッファ部116に行う。しかしながら、システムの応答性が悪い、又は、応答時間がばらつく場合、出力速度を通常速度に戻した際に各バッファ部からのデータ出力位置が少しずれてしまうおそれがある。
そこで、そのようなずれが生じないようにするため、実施の形態2におけるコンテンツ出力装置200は、出力箇所微調整部246を備える。以下、説明する。

Claims (15)

  1. 第1の受信信号から第1の受信データを生成して、当該第1の受信データを連続して出力するとともに、当該第1の受信データの出力速度を変更することのできる第1の処理部と、
    第2の受信信号から第2の受信データを生成して、当該第2の受信データを連続して出力するとともに、当該第2の受信データの出力速度を変更することのできる第2の処理部と、
    前記第1の処理部から出力される第1の受信データ及び前記第2の処理部から出力される第2の受信データとの間で出力を切り換える出力切換部と、
    前記第1の受信データと前記第2の受信データの時間軸におけるずれ量を検出するずれ量検出部と、
    前記ずれ量検出部で検出されたずれ量が予め定められた閾値よりも大きい場合に、前記第1の受信データ及び前記第2の受信データの内、進んでいる方の出力速度を予め定められた通常の出力速度よりも遅くなるように、前記第1の処理部又は前記第2の処理部を制御する出力速度制御部と、を備えること
    を特徴とする受信装置。
  2. 第1の受信信号から第1の受信データを生成して、当該第1の受信データを連続して出力するとともに、当該第1の受信データの出力速度を変更することのできる第1の処理部と、
    第2の受信信号から第2の受信データを生成して、当該第2の受信データを連続して出力するとともに、当該第2の受信データの出力速度を変更することのできる第2の処理部と、
    前記第1の処理部から出力される第1の受信データ及び前記第2の処理部から出力される第2の受信データとの間で出力を切り換える出力切換部と、
    前記第1の受信データと前記第2の受信データの時間軸におけるずれ量を検出するずれ量検出部と、
    前記ずれ量検出部で検出されたずれ量が予め定められた閾値よりも大きい場合に、前記第1の受信データ及び前記第2の受信データの内、進んでいる方からの出力を一時的に停止するように、前記第1の処理部又は前記第2の処理部に指示する出力速度制御部と、を備えること
    を特徴とする受信装置。
  3. 前記出力速度制御部は、前記第1の受信データ及び前記第2の受信データの内、進んでいる方が前記出力切換部から出力されていない場合に、前記第1の処理部又は前記第2の処理部に出力を一時的に停止する指示を行うこと
    を特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記出力速度制御部は、前記ずれ量検出部で検出されたずれ量が予め定められた閾値以下となった場合に、前記第1の処理部及び前記第2の処理部の出力速度を前記予め定められた通常の出力速度にすること
    を特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の受信装置。
  5. 前記第1の処理部は、前記第1の受信データをバッファする第1の出力バッファ部を備え、
    前記第2の処理部は、前記第2の受信データをバッファする第2の出力バッファ部を備え、
    前記出力速度制御部は、前記第1の出力バッファ部及び前記第2の出力バッファ部の読み出し速度を変更することで、前記第1の処理部及び前記第2の処理部の出力速度を変更すること
    を特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の受信装置。
  6. 第1の受信信号から第1の受信データを生成して、当該第1の受信データを連続して出力するとともに、当該第1の受信データの出力速度を変更することのできる第1の処理部と、
    第2の受信信号から第2の受信データを生成して、当該第2の受信データを連続して出力するとともに、当該第2の受信データの出力速度を変更することのできる第2の処理部と、
    前記第1の処理部から出力される第1の受信データ及び前記第2の処理部から出力される第2の受信データとの間で出力を切り換える出力切換部と、
    前記第1の受信データと前記第2の受信データの時間軸におけるずれ量を検出するずれ量検出部と、
    前記第1の処理部は、前記第1の受信データを一時蓄積する第1の出力バッファ部を備え、
    前記第2の処理部は、前記第2の受信データを一時蓄積する第2の出力バッファ部を備え、
    前記第1の出力バッファ部及び前記第2の出力バッファ部に読み出しアドレスを指定して、当該読み出しアドレスからデータを出力させる出力箇所微調整部をさらに備え、
    前記出力速度制御部は、前記第1の出力バッファ部及び前記第2の出力バッファ部に、時間軸において同じ位置にある第1の受信データ及び第2の受信データがバッファされていない場合に、前記第1の出力バッファ部及び前記第2の出力バッファ部の読み出し速度の少なくとも何れか一方を変更することで、前記第1の出力バッファ部及び前記第2の出力バッファ部に、時間軸において同じ位置にある第1の受信データ及び第2の受信データが一時蓄積されるようにし、
    前記出力箇所微調整部は、前記第1の出力バッファ部及び前記第2の出力バッファ部に、時間軸において同じ位置にある第1の受信データ及び第2の受信データが一時蓄積されている場合に、前記ずれ量検出部で検出されたずれ量に相当する分ずらした読み出しアドレスを前記第1の出力バッファ部又は前記第2の出力バッファ部に指定すること
    を特徴とする受信装置。
  7. 前記出力速度制御部は、前記第1の出力バッファ部及び前記第2の出力バッファ部に、時間軸において同じ位置にある第1の受信データ及び第2の受信データが一時蓄積された場合に、前記第1の処理部及び前記第2の処理部の出力速度を前記予め定められた通常の出力速度にすること
    を特徴とする請求項6に記載の受信装置。
  8. 前記出力速度制御部からの指示に応じて、前記第1の出力バッファ部及び前記第2の出力バッファ部の読み出しクロックのレートを変更するクロック生成部をさらに備えること
    を特徴とする請求項6に記載の受信装置。
  9. 前記ずれ量検出部で検出されたずれ量を記憶するずれ量記憶部と、
    前記出力速度制御部に、サービスへの選局指示を行う選局指示部と、をさらに備え
    前記出力速度制御部は、前記選局指示部から選局指示されたサービスのずれ量が前記ずれ量記憶部に記憶されている場合には、前記ずれ量記憶部に記憶されているずれ量に応じて、前記第1の処理部又は前記第2の処理部の出力速度を変更すること
    を特徴とする請求項1、2及び6の何れか一項に記載の受信装置。
  10. 前記第1の処理部及び前記第2の処理部の内、前記出力切換部が出力している受信データを生成している処理部の受信状況が悪化した場合に、他方の処理部に前記出力切換部が出力している受信データのサービスに対応するサービスの受信信号を受信するように指示する受信動作指示部をさらに備えること
    を特徴とする請求項1、2及び6の何れか一項に記載の受信装置。
  11. 前記第1の処理部及び前記第2の処理部の内、前記出力切換部が出力している受信データを生成している処理部の受信状況が悪化した場合に、他方の処理部で前記出力切換部が出力している受信データのサービスに対応するサービスが検出されていない場合には、当該他方の処理部にチャンネルスキャンを指示する受信動作指示部をさらに備えること
    を特徴とする請求項1、2及び6の何れか一項に記載の受信装置。
  12. 前記第1の処理部及び前記第2の処理部の内、前記出力切換部が出力している受信データを生成している処理部の受信状況が悪化した場合に、他方の処理部に切り換えるように前記出力切換部に指示する出力切換制御部をさらに備えること
    を特徴とする請求項1、2及び6の何れか一項に記載の受信装置。
  13. 第1の受信信号から第1の受信データを生成して、当該第1の受信データを連続して出力するとともに、当該第1の受信データの出力速度を変更することのできる第1の処理部と、
    第2の受信信号から第2の受信データを生成して、当該第2の受信データを連続して出力するとともに、当該第2の受信データの出力速度を変更することのできる第2の処理部と、
    前記第1の処理部から出力される第1の受信データ及び前記第2の処理部から出力される第2の受信データとの間で出力を切り換える出力切換部と、
    前記第1の受信データと前記第2の受信データの時間軸におけるずれ量を検出するずれ量検出部と、
    前記ずれ量検出部で検出されたずれ量に応じて、前記第1の処理部及び前記第2の処理部の少なくとも何れか一方の出力速度を変更する出力速度制御部と、
    前記出力切換部から出力されたデータに基づいて、映像を表示する表示部と、
    を備えることを特徴とする映像表示装置。
  14. 第1の受信信号から第1の受信データを生成して、当該第1の受信データを連続して出力するとともに、当該第1の受信データの出力速度を変更することのできる第1の処理部と、
    第2の受信信号から第2の受信データを生成して、当該第2の受信データを連続して出力するとともに、当該第2の受信データの出力速度を変更することのできる第2の処理部と、
    前記第1の処理部から出力される第1の受信データ及び前記第2の処理部から出力される第2の受信データとの間で出力を切り換える出力切換部と、
    前記第1の受信データと前記第2の受信データの時間軸におけるずれ量を検出するずれ量検出部と、
    前記ずれ量検出部で検出されたずれ量に応じて、前記第1の処理部及び前記第2の処理部の少なくとも何れか一方の出力速度を変更する出力速度制御部と、
    前記出力切換部から出力されたデータに基づいて、音声を出力する音声出力部と、
    を備えることを特徴とする音声出力装置。
  15. 第1の受信信号から第1の受信データを生成して、当該第1の受信データを連続して出力し、
    第2の受信信号から第2の受信データを生成して、当該第2の受信データを連続して出力し、
    前記出力される第1の受信データ及び前記出力される第2の受信データとの間で出力を切り換え、
    前記出力される第1の受信データと前記出力される第2の受信データの時間軸におけるずれ量を検出し、
    前記検出されたずれ量に応じて、前記第1の受信データ及び前記第2の受信データの少なくとも何れか一方の出力速度を変更すること
    を特徴とする受信方法。
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