JPWO2016175085A1 - 電子機器およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明の電子機器(10)は、硬質基板(11)を有するインレット(1)と、硬質基板(11)の第一面(11a)を覆う第一被覆部材(2)と、硬質基板(11)の第二面(11b)に設けられて平面視において凹部(23)を覆う、硬質基板(11)よりも硬質な補強板(3)と、硬質基板(11)の第二面(11b)を覆うようにインジェクション成形によって形成された第二被覆部材(4)とを備える。

Description

本発明は、電子機器およびその製造方法に関する。
本願は、2015年4月28日に、日本に出願された特願2015−092327号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
RFID(Radio Frequency IDentification)用途の情報記録メディアのように、電磁波または電波を媒体として外部から情報を受信し、また、外部に情報を送信できるようにした非接触型データ受送信体等の電子機器としては、例えば、ICタグが挙げられる。ICタグは、例えば、基材と、その一方の面に設けられ互いに接続されたアンテナおよびICチップとから構成されるインレットを備えている。
ICタグは、情報書込/読出装置からの電磁波または電波を受信すると共振作用によりアンテナに起電力が発生する。この起電力によりICタグ内のICチップが起動し、このICチップ内の情報を信号化し、この信号がICタグのアンテナから発信される。
ICタグは、建設現場、業務用クリーニング等の過酷な環境で用いられることがある。そのため、ICタグは、曲げ、衝撃等に対する耐久性が求められている。また、インレットを被覆材で覆う構造のICタグが提案されている。しかしながら、この構造のICタグでは、屈曲、衝撃等による応力がICチップに集中し、ICチップの破損およびそれに伴う通信への悪影響が生じることがあった。
この問題を解決し得るICタグとしては、ICチップを収容する凹部を被覆に形成したICタグ、およびICチップを緩衝材で覆う構造を有するICタグが知られている(例えば、特許文献1参照)。これらのICタグでは、被覆がICチップに接していないため、応力がICチップに伝えられるのを抑制することができる。
一方、UHF帯周波数移行により、国内も海外と同じ周波数帯が適用されるため、安価な海外製ICタグの導入を検討する企業等が増加している。そのため、海外製品に対抗できるように、国内製品にも海外製品と同等の価格が求められている。
高耐久・高強度、かつ安価なICタグとしては、生産効率の点で優れたインジェクション成形により熱可塑性樹脂等からなる被覆が形成されたICタグがある。
特開2009−099018号公報
しかしながら、前述のICタグでは、被覆形成の際に被覆材の圧力により、基材が厚さ方向に変形することがある。これにより、ICチップの接続に不具合が生じること等によって、通信性能に影響が及ぶことがあった。以下、この問題について説明する。
図5(B)に示すICタグは、ガラスエポキシ樹脂等からなる硬質基板11およびICチップ12を有するインレット1と、硬質基板11の第一面11aを覆う第一被覆部材2と、硬質基板11の第二面11bを覆う第二被覆部材4とを備えている。第一被覆部材2の底壁部21には、ICチップ12を収容する収容凹部23が形成されている。
このICタグを製造するには、例えば、図5(A)に示すように、ICチップ12が収容凹部23に収容されるようにインレット1を第一被覆部材2上に配置する。次いで、図5(B)に示すように、硬質基板11の第二面11b側に、インジェクション成形によって第二被覆部材4を形成する。
この際、被覆材の圧力により、収容凹部23に重なる領域の硬質基板11が厚さ方向に変形し、ICチップ12と硬質基板11との接続に不具合が生じること等によって、このICタグの性能が悪化することがあった。
このように、インジェクション成形を採用すると、生産性を高めることができる反面、ガラスエポキシ樹脂等からなる硬質基板11を用いた場合であっても、その変形を原因として前述の不具合が生じる可能性があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、被覆形成の際に被覆材によって基板に圧力が加えられた場合でも基板の変形を防ぎ、基板の変形を原因とする電子機器の性能悪化を回避できる電子機器およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の電子機器は、硬質基板と、該硬質基板の第一面に形成された電子素子と、前記電子素子に接続された配線とを有する電子基板と、前記電子素子を収容する凹部が形成され、前記硬質基板の前記第一面を覆う第一被覆部材と、前記硬質基板の前記第一面とは反対の第二面に設けられ、平面視において前記凹部を覆う、前記硬質基板よりも硬質な補強板と、前記硬質基板の前記第二面を覆うようにインジェクション成形によって形成された第二被覆部材とを備えている。
前記硬質基板の曲げ弾性率は、9.5GPa〜470GPaであることが好ましい。
前記補強板の曲げ弾性率は、40GPa〜470GPaであることが好ましい。
本発明の電子機器の製造方法は、硬質基板と、該硬質基板の第一面に形成された電子素子と、前記電子素子に接続された配線とを有する電子基板を用意する第一工程と、前記電子基板を、凹部を有する第一被覆部材の表面に、前記電子素子が前記凹部に収容されるように配置する第二工程と、前記硬質基板の前記第一面とは反対の第二面側に、平面視において前記凹部を覆うように前記硬質基板よりも硬質な補強板を配置する第三工程と、前記硬質基板の前記第二面側に、インジェクション成形によって第二被覆部材を形成する第四工程と、を有する。
本発明の電子機器によれば、硬質基板に、平面視において凹部を覆う補強板が設けられているため、インジェクション成形によって第二被覆部材を形成する際に、材料樹脂の圧力により硬質基板に厚さ方向の力が加えられても、凹部に重なる領域における硬質基板の曲げ変形は抑制される。
従って、電子素子の接続不具合等を原因とする電子機器の通信性能の悪化を回避できる。
インジェクション成形を採用すると、曲げ弾性率が高い硬質基板を使用しても、材料樹脂の圧力により硬質基板に曲げ変形が発生する可能性がある。本発明は、この新規な知見に基づき、補強板を使用することによって、硬質基板の曲げ変形を原因とする通信性能の悪化を防ぐことができる点に技術的意義がある。
本発明の電子機器の製造方法は、第三工程において、硬質基板の第二面側に、平面視において収容凹部を覆う補強板を配置する。そのため、第四工程においてインジェクション成形によって第二被覆部材を形成する際に材料樹脂の圧力により硬質基板に厚さ方向の力が加えられても、硬質基板の曲げ変形は抑制される。
従って、電子素子の接続不具合等を原因とする電子機器の通信性能の悪化を回避できる。
本発明の電子機器の一実施形態を示す断面図である。 本発明の電子機器の一実施形態に用いられるインレットの全体を示す平面図である。 本発明の電子機器の一実施形態に用いられるインレットを拡大して示す平面図である。 本発明の電子機器の一実施形態を製造する方法を示す説明図であり、インレットおよび第一被覆部材を示す断面図である。 本発明の電子機器の一実施形態を製造する方法を示す説明図であり、インレットおよび第一被覆部材を金型内に配置した状態を示す断面図である。 本発明の電子機器の一実施形態を製造する方法を示す説明図であり、成形された電子機器および金型を示す断面図である。 補強板の大きさがインレットの通信性能に及ぼす影響を示す試験結果を示すグラフである。 電子機器の一例を示す概略図であり、製造過程の状態を示す断面図である。 電子機器の一例を示す概略図であり、完成品の断面図である。
本発明の電子機器の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
図1は、本発明の電子機器の一実施形態である非接触型データ受送信体10を示す断面図である。図2Aは、非接触型データ受送信体10のインレット1(電子基板)の全体を示す平面図である。図2Bは、非接触型データ受送信体10のインレット1を拡大して示す平面図である。
図2において、硬質基板11の長さ方向をX方向といい、硬質基板11の第一面11aに沿う面内においてX方向と直交する方向をY方向(幅方向)という。
図1に示すように、本実施形態の非接触型データ受送信体10は、硬質基板11を有するインレット1と、硬質基板11の第一面11aを覆う第一被覆部材2と、硬質基板11の第二面11bに設けられた補強板3と、硬質基板11の第二面11bを覆う第二被覆部材4とから概略構成されている。
インレット1は、硬質基板11と、硬質基板11の第一面11aに設けられたICチップ12(電子素子)と、硬質基板11の第一面11aに設けられたアンテナ13(配線)とを有する。
硬質基板11としては、例えば、ガラスエポキシ樹脂基板等の複合材基板、セラミックス基板等が用いられる。
ガラスエポキシ樹脂基板としては、例えば、FR−4基板、CEM−3基板等が使用できる。FR−4基板としては、例えば、パナソニック株式会社製R−1705(曲げ弾性率23GPa)が挙げられる。セラミックス基板は、例えば、アルミナ、炭化珪素等からなる。
硬質基板11の曲げ弾性率は、9.5GPa〜470GPaであることが好ましい。
硬質基板11の曲げ弾性率を9.5GPa以上とすることによって、曲げ、衝撃等に対する耐久性を確保することができる。また、硬質基板11の曲げ弾性率を470GPa以下とすることによって、取扱い性に優れ、かつ安価な硬質基板11を採用できる。
例えば、硬質基板11がガラスエポキシ樹脂基板である場合には、曲げ弾性率は9.5GPa〜36GPaとすることができる。硬質基板11がセラミックス基板である場合には、曲げ弾性率は74GPa〜470GPaとすることができる。
図2(B)に示すように、硬質基板11は、平面視矩形(例えば、長方形)とすることができる。
なお、材質によっては、硬質基板11の曲げ弾性率はヤング率とほぼ等しくなることがある。その場合にはヤング率の値を曲げ弾性率とみなすことができる。
ICチップ12としては、特に限定されず、アンテナ13を介して非接触状態にて情報の書き込みおよび読み出しが可能であり、非接触型ICタグや非接触型ICラベル、あるいは、非接触型ICカード等のRFIDメディアに適用可能なものであればいかなるものでも用いることができる。
ICチップ12は、はんだを介して硬質基板11の第一面11aに実装することができる。
アンテナ13は、例えば、それぞれ給電点(ICチップ12と接続する部分)を有する一対の放射素子14,14と、放射素子14,14の給電点近傍を短絡する短絡部15とを備えたダイポールアンテナである。一対の放射素子14,14は、硬質基板11の略中央からそれぞれ一端部および他端部に向けて、硬質基板11の長さ方向(X方向)に沿って延出している。アンテナ13は、導電性材料からなる。
短絡部15は、放射素子14,14に対して幅方向(Y方向)に離れて形成された直線状の主部15aと、主部15aの両端部と放射素子14,14とをそれぞれ連結する連結部15b,15bとを有する。
主部15aは長さ方向(X方向)に沿って形成され、連結部15b,15bは幅方向(Y方向)に沿って形成されている。
短絡部15と、主部15aに対向する長さ範囲の放射素子14とからなる略矩形枠状の部分を結合部16という。
図1に示すように、第一被覆部材2は、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、熱硬化性樹脂等からなる。
熱可塑性樹脂は、ガラス転移温度または融点以上に加熱することで流動化し、冷却により固化する樹脂である。
熱可塑性樹脂としては、汎用プラスチック、エンプラ(エンジニアリングプラスチック)、スーパーエンプラ(スーパーエンジニアリングプラスチック)等が挙げられる。
汎用プラスチックとしては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ABS樹脂等がある。エンプラとしては、ナイロン、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等が挙げられる。スーパーエンプラとしては、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等が挙げられる。
ポリカーボネート(PC)としては、出光興産社製タフロンネオAG1950(曲げ弾性率2.1GPa)等が用いられる。
熱可塑性エラストマーは、常温ではゴム弾性体(エラストマー)の性質を示す高分子材料であり、可塑性成分(ハードセグメント)と弾性成分(ソフトセグメント)を含む。熱可塑性エラストマーは、高温で流動化し、加工が可能となる。
熱可塑性エラストマーとしては、スチレン系(可塑性成分はポリスチレン(PS)等)、オレフィン系(可塑性成分はPP等)、塩化ビニル系(可塑性成分はポリ塩化ビニル(PVC)等)、ポリエステル系(可塑性成分はPET等)、ポリウレタン系(可塑性成分はポリウレタン(PU)等)、ナイロン系(可塑性成分はポリアミド(PA)等)等が挙げられる。
熱硬化性樹脂は、加熱重合により高分子の網目構造を形成し、不可逆的に硬化する樹脂である。
熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコン樹脂等が挙げられる。
図1に示すように、第一被覆部材2は、底壁部21と、底壁部21の周縁部に立設された側壁部22とを備えている。
底壁部21の平面視形状は、インレット1に応じた形状、例えば、矩形とすることができる。
底壁部21の内面21aには、ICチップ12を収容する収容凹部23が形成されている。収容凹部23はICチップ12の全体を収容可能とすることが好ましい。収容凹部23の深さは、例えば、0.3mm〜2mmとすることができる。収容凹部23の内面は、ICチップ12から離間していることが望ましい。なお、収容凹部23は、ICチップ12の一部のみを収容可能であってもよい。
図2(B)に示すように、収容凹部23の平面視形状は特に限定されず、円形、矩形等としてよい。この例の収容凹部23の平面視形状は円形とされている。
図1に示すように、側壁部22は底壁部21の全周縁部に設けられている。側壁部22は、硬質基板11の端面11cを覆って形成されている。側壁部22の内側に確保された内部空間24にはインレット1が収容される。
補強板3としては、例えば、金属板、セラミックス板、繊維強化樹脂板、カーボン材板等を用いることができる。
補強板3は、硬質基板11よりも硬質である。詳しくは、補強板3の曲げ弾性率は、硬質基板11の曲げ弾性率より高い。
補強板3の曲げ弾性率は、例えば、40GPa〜470GPaとすることができる。補強板3の曲げ弾性率を40GPa以上とすることによって、後述するように、第二被覆部材4を形成する際に硬質基板11の曲げ変形を確実に抑制できる。また、補強板3の曲げ弾性率を470GPa以下とすることによって、軽量で取扱い性に優れた補強板3を採用できる。補強板3の曲げ弾性率は、470GPaを上回っていてもよい。
なお、補強板3の材質によっては(例えば、補強板3が一般的な金属からなる場合)、補強板3の曲げ弾性率はヤング率とほぼ等しくなることがある。その場合にはヤング率の値を曲げ弾性率とみなすことができる。
金属板としては、ステンレス鋼板が好適である。ステンレス鋼板の具体例としては、例えば、SUS304板(曲げ弾性率(ヤング率)197GPa、厚さ0.5mm)が挙げられる。
金属板としては、炭素鋼板、ジュラルミン板等を使用してもよい。炭素鋼板の具体例としては、S45C板(曲げ弾性率(ヤング率)205GPa)が挙げられる。ジュラルミン板の具体例としては、A2017P板(曲げ弾性率(ヤング率)69GPa)が挙げられる。
セラミックス板は、例えば、アルミナ、炭化珪素等からなる。
補強板3の厚さは特に限定されないが、例えば、0.1mm〜1mmとしてよい。
図2(B)に示すように、補強板3は、硬質基板11の第二面11b(第一面11aとは反対の面)に、平面視において収容凹部23を覆って設けられている。
補強板3の平面視形状は特に限定されないが、長円形、円形、矩形等であってよい。
図2(B)では、補強板3は長円形であり、補強板3の周縁部3aは収容凹部23の周縁部23aを囲んでいる。
図1に示すように、補強板3の一方の面3bは、硬質基板11の第二面11bに接着剤層25を介して接着されている。接着剤層25を構成する接着剤としては、エポキシ系接着剤等が用いられる。
補強板3によって、収容凹部23に重なる硬質基板11の部分領域11d(図2(B)参照)の曲げ変形が抑制される。
以下、補強板3が設けられたインレット1を「補強インレット5」と呼ぶことがある。
図2(B)に示すように、補強板3が導電性材料(例えば、金属)からなる場合には、補強板3の長さL1(詳しくは、補強板3が結合部16を覆う領域の長さ)は、結合部16の長さL2の60%以下であることが好ましい。これによって、補強板3を原因とする通信性能の低下を抑制することができる。なお、長さL1,L2は長さ方向(X方向)の寸法である。幅W1は結合部16の幅方向(Y方向)の寸法である。
平面視において補強板3が結合部16を覆う領域の面積は、結合部16の面積(長さL1と幅W1との積)の60%以下であることが好ましい。
図4は、金属からなる補強板3の長さがインレット1の通信性能に及ぼす影響についての試験結果を示すグラフである。図4において、横軸は周波数(Frequency)であり、縦軸は通信距離(Theoretical read range forward)である。
試験例1は、補強板3がない場合の結果である。試験例2〜6は、補強板3の長さL1がそれぞれ10mm(L1/L2=40%)、15mm(L1/L2=60%)、20mm(L1/L2=80%)、25mm(L1/L2=100%)、30mm(L1/L2=120%)である場合の結果である。ここで用いた補強板3はステンレス鋼板であり、幅W1は8mmであり、厚さは0.5mmである。
この図に示すように、補強板3の長さL1が大きいほど通信距離が短くなるが、結合部16に対する補強板3の長さ比(L1/L2)を60%以下とすることによって、通信距離を長くできた。
図1に示すように、第二被覆部材4は、硬質基板11の第二面11bおよび補強板3を覆って形成されている。第二被覆部材4の周縁部4aは第一被覆部材2の側壁部22の上端縁22aに達している。第二被覆部材4の周縁部4aが第一被覆部材2の上端縁22aに接合されることにより、補強インレット5の全体が第一被覆部材2および第二被覆部材4によって覆われる。
第二被覆部材4を構成する材料としては、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、および熱硬化性樹脂のうち1または2以上を挙げることができる。
熱可塑性樹脂としては、第一被覆部材2の材料として挙げた材料が用いられる。すなわち、上述の汎用プラスチック、エンプラ、スーパーエンプラ等が用いられる。汎用プラスチックとしては、PE、PP、ABS樹脂等がある。エンプラとしては、ナイロン、PC、PET等が挙げられる。スーパーエンプラとしては、PPS、PES、PEEK等が挙げられる。
ポリカーボネート(PC)としては、出光興産社製タフロンネオAG1950(曲げ弾性率2.1GPa)等が用いられる。
熱可塑性樹脂は、冷却だけで固化するため成形速度が速い。また、生産コストを抑制できる、不良成形品が再利用できる、等の利点もある。
熱可塑性エラストマーとしては、第一被覆部材2の材料として挙げた材料が用いられる。すなわち、スチレン系(可塑性成分はPS等)、オレフィン系(可塑性成分はPP等)、塩化ビニル系(可塑性成分はPVC等)、ポリエステル系(可塑性成分はPET等)、ポリウレタン系(可塑性成分はPU等)、ナイロン系(可塑性成分はPA等)等が用いられる。
熱可塑性エラストマーは、樹脂用の加工装置で加工可能である。また、樹脂とゴムの中間的な弾性、物性を有するため、このような特性が求められる場合に好適である。さらに、不良成形品が再利用できる、熱溶着が可能等の利点もある。
熱硬化性樹脂としては、第一被覆部材2の材料として挙げた材料が用いられる。すなわち、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコン樹脂等が用いられる。
熱硬化性樹脂は、耐熱性および耐薬品性の点で優れている。また、熱硬化性樹脂には、低粘度の状態となりにくい、および、硬い(機械的強度が高い)等の利点もある。
次に、この実施形態における非接触型データ受送信体の製造方法について、図3を参照して説明する。
(第一工程)
図3(A)および図2(A)に示すように、硬質基板11の第一面11aにICチップ12およびアンテナ13を設けることによって、インレット1を得る。
(第二工程)
図3(A)および図3(B)に示すように、予めインジェクション成形等により得た第一被覆部材2の内部空間24にインレット1を配置する。この際、底壁部21の収容凹部23にICチップ12を収容する。
(第三工程)
図3(B)に示すように、硬質基板11の第二面11bに補強板3を配置する。補強板3は、接着剤層25により第二面11bに固定することが好ましい。補強板3は、平面視において収容凹部23を覆って設けられる(図2(B)参照)。これによって、インレット1と補強板3とからなる補強インレット5を得る。
なお、硬質基板11に対する補強板3の設置は、第二被覆部材4を形成する前であればよく、例えば、第一工程の前、または、第一工程と第二工程の間であってもよい。
(第四工程)
本工程では、硬質基板11の第二面11b側に、インジェクション成形によって第二被覆部材4を形成する。以下、第二被覆部材4を成形する方法の一例を詳しく説明する。
図3(B)に示すように、金型30を用意する。金型30は、底壁部31と、底壁部31の周縁部に立設された側壁部32と、側壁部32の上端縁に形成された天壁部33とを有する。底壁部31と側壁部32と天壁部33とに囲まれた内部空間34は、図1に示す非接触型データ受送信体10の外形に応じた形状である。
金型30は、インジェクション成形装置を構成する金型であり、材料樹脂を導入口(不図示)から内部空間34に高圧で導入した後、硬化させることによって成形体(インジェクション成形体)を得ることができる。
図3(B)に示すように、第一被覆部材2および補強インレット5を金型30の内部空間34に嵌め込む。第一被覆部材2の底壁部21は底壁部31の内面31aに当接し、側壁部22は側壁部32の内面32aに当接する。これにより、金型30内に、硬質基板11の第二面11b側に、第二被覆部材4の外形に即した上部空間36が確保される。
図3(C)に示すように、材料樹脂を導入口(不図示)から高圧で内部空間34に導入する。材料樹脂は硬質基板11の第二面11bおよび補強板3を覆って上部空間36に充填される。
この際、上部空間36の材料樹脂の圧力により、硬質基板11には下方(硬質基板11の厚さ方向)への力が加えられるが、補強板3が設けられることによって補強インレット5の曲げ強さが高められているため、硬質基板11の部分領域11d(収容凹部23に重なる領域)の曲げ変形は抑制される。
次いで、上部空間36内の材料樹脂を硬化させることによって第二被覆部材4とする。
第二被覆部材4は第一被覆部材2と一体となる。
成形体を金型30から離型することによって、図1に示す非接触型データ受送信体10を得る。
この実施形態の非接触型データ受送信体10は、硬質基板11に、平面視において収容凹部23を覆う補強板3が設けられている。そのため、インジェクション成形によって第二被覆部材4を形成する際に、材料樹脂の圧力により硬質基板11に厚さ方向の力が加えられても、硬質基板11の部分領域11dの曲げ変形は抑制される。
従って、ICチップ12の接続不具合等を原因とする非接触型データ受送信体10の通信性能の悪化を回避できる。
インジェクション成形を採用すると、曲げ弾性率が高い硬質基板を使用しても、材料樹脂の圧力により硬質基板に曲げ変形が発生する可能性がある。本実施形態の非接触型データ受送信体10は、この新規な知見に基づき、補強板3を使用することによって、硬質基板11の曲げ変形を原因とする通信性能の悪化を防ぐことができる点に技術的意義がある。
この実施形態の非接触型データ受送信体10の製造方法は、第三工程において、硬質基板11の第二面11b側に、平面視において収容凹部23を覆う補強板3を配置する。そのため、第四工程においてインジェクション成形によって第二被覆部材4を形成する際に、材料樹脂の圧力により硬質基板11に厚さ方向の力が加えられても、硬質基板11の部分領域11dの曲げ変形は抑制される。
従って、ICチップ12の接続不具合等を原因とする非接触型データ受送信体10の通信性能の悪化を回避できる。
本発明は上述した実施形態に限らず、本発明の範囲内で変更が可能である。上記実施形態では、電子機器として非接触型データ受送信体10を例示したが、本発明の電子機器は、非接触型データ受送信体に限定されない。例えば、複数の電子素子(コンデンサ等)およびこれに接続された配線が硬質基板の一方の面に設けられた電子基板を有し、硬質基板の他方の面がインジェクション成形により被覆された構造の電子機器も、本発明に含まれる。
なお、上記実施形態では補強板3の曲げ弾性率は硬質基板11の曲げ弾性率より高いが、補強板の曲げ弾性率が硬質基板の曲げ弾性率以下である場合でも、補強板によって補強インレットの曲げ強さは高められる。
1・・・インレット(電子基板)、2・・・第一被覆部材、3・・・補強板、4・・・第二被覆部材、10・・・非接触型データ受送信体(電子機器)、11・・・硬質基板、11a・・・第一面、11b・・・第二面、12・・・ICチップ(電子素子)、13・・・アンテナ(配線)、23・・・収容凹部(凹部)。

Claims (4)

  1. 硬質基板と、該硬質基板の第一面に形成された電子素子と、前記電子素子に接続された配線とを有する電子基板と、
    前記電子素子を収容する凹部が形成され、前記硬質基板の前記第一面を覆う第一被覆部材と、
    前記硬質基板の前記第一面とは反対の第二面に設けられ、平面視において前記凹部を覆う、前記硬質基板よりも硬質な補強板と、
    前記硬質基板の前記第二面を覆うようにインジェクション成形によって形成された第二被覆部材と
    を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 前記硬質基板の曲げ弾性率は、9.5GPa〜470GPaであることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記補強板の曲げ弾性率は、40GPa〜470GPaであることを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 硬質基板と、該硬質基板の第一面に形成された電子素子と、前記電子素子に接続された配線とを有する電子基板を用意する第一工程と、
    前記電子基板を、凹部を有する第一被覆部材の表面に、前記電子素子が前記凹部に収容されるように配置する第二工程と、
    前記硬質基板の前記第一面とは反対の第二面側に、平面視において前記凹部を覆うように前記硬質基板よりも硬質な補強板を配置する第三工程と、
    前記硬質基板の前記第二面側に、インジェクション成形によって第二被覆部材を形成する第四工程と
    を有することを特徴とする電子機器の製造方法。
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