JPWO2016163357A1 - 照明装置 - Google Patents

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    • H01L33/48Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the semiconductor body packages
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Abstract

本発明は、光源の側面から放射された光線を適切に制御し、被照射面の照度をできるだけ均一にするような照明装置を提供することを目的とする。本発明の照明装置は、基板(200)に配置された光源(150)と、該光源を覆い、入射面(111)と出射面(113)とを備えた光学素子(110)と、を備える。該光源は、上面及び側面から光を発し、該光学素子の中心軸を含む断面において、該側面の発光部分の中心軸方向の中心位置をP0とし、P0から発した光線が該中心軸と垂直な方向となす、反時計回りの角度をθ1とし、該光線が、該入射面を通過した後、該中心軸と垂直な方向となす、反時計回りの角度をθ2として、θ1が15度のときにθ2-θ1は正であり、θ1が30度のときにθ2-θ1は負であり、θ1が15度から30度に増加するにしたがって、θ2-θ1がほぼ単調に減少するように該入射面が構成されている。

Description

本発明は、光源及び光源からの光を拡散する光学素子を備えた照明装置に関する。
液晶ディスプレイに使用されるバックライト用照明は、発光ダイオード(LED)などの光源と配光を制御する光学素子とを組み合わせた照明装置が所定のピッチで配置されている。光学素子は、広い範囲に光を分配するように、凹形状の入射面と中心軸上から端部に向かうにしたがって凹から凸形状へと曲率が変化する出射面とを備えている(たとえば、特許文献1)。
近年、光源としてフリップチップタイプのLEDが注目されている。フリップチップタイプのLEDは、従来型のLEDに比べ発光効率が高く、1ディスプレイ当りに必要なLEDの数を減らすことが可能である。フリップチップタイプのLEDの使用に伴い、LED間のピッチは広くなり、より広い範囲に光を分配する光学素子が必要となってきている。また、フリップチップタイプLEDのなかに、蛍光体がパッケージに囲われておらず、上面のみならず側面にも発光面を有するものがある。このような側面にも発光面を有する光源を使用する照明装置においては、光源の側面から放射された光線の一部が、光学素子の底面を通過し、基板で散乱するため、光学素子で制御することのできない光線が多くなるという問題点がある。そこで、上述の問題点を解決するために、基板に正反射領域を備えた照明装置(たとえば、特許文献2)や基板面に対して傾斜した底面を有する光学素子を備えた照明装置(たとえば、特許文献3)が開発されている。
しかし、従来の照明装置においては、光源の側面から放射された光線のうち多くの光線が光源の底面及びコバ部に到達し、散乱光を生じ、この散乱光によって光源の直上付近の照度が増加し被照射面において照度むらが発生することが避けられなかった。
このように従来、光源の側面から放射された光線を適切に制御し、光源の直上付近の照度の増加を抑え、被照射面の照度をできるだけ均一にするような照明装置は開発されていなかった。
なお、本発明の光学素子と類似の形状を有する光学素子が知られている(たとえば、特許文献4)。しかし、この光学素子は、側面にも発光面を有する光源とともに使用されるものではなく、この光学素子の形状は、光源の側面から放射された光線を制御するものではない。
特開2009−044016号公報 特開2015−215984号公報 特開2015−043427号公報 特開2012−064654号公報
したがって、光源の側面から放射された光線を適切に制御し、光源の直上付近の照度の増加を抑え、被照射面の照度をできるだけ均一にするような照明装置に対するニーズがある。
本発明の第1の態様による照明装置は、基板に配置された光源と、該光源を覆い、入射面と出射面とを備えた光学素子と、を備える。該入射面は、該光学素子の底面に開口した凹部の表面であり、該出射面は、該底面の反対側に備わり、該光源は、上面及び側面から光を発するように構成され、該光学素子の中心軸を含む断面において、該光源の側面の発光部分の中心軸方向の中心位置をP0とし、P0から発した光線が該中心軸と垂直な方向となす、反時計回りの角度をθ1とし、該光線が、該入射面を通過した後、該中心軸と垂直な方向となす、反時計回りの角度をθ2として、θ1が15度のときにθ2-θ1は正であり、θ1が30度のときにθ2-θ1は負であり、θ1が15度から30度に増加するにしたがって、θ2-θ1がほぼ単調に減少するように該入射面が構成されている。
θ2-θ1が正の場合に、点P0から放射された光線は、入射面を通過後、入射面に到達前と比較して、底面からより遠ざかる方向に進む。したがって、本態様の照明装置によれば、θ1がすくなくとも15度までの広い範囲で、P0から発した光線が入射面を通過後、入射面に到達前と比較して、底面からより遠ざかる方向に進む。したがって、光源の側面から放射された光線のうち、出射面に到達する光線が増加し、底面に到達する光線は減少する。この結果、光源の直上付近の照度の増加を抑え、被照射面の照度をより均一にすることができる。
本発明の第2の態様による照明装置は、基板に配置された光源と、該光源を覆い、入射面と出射面とを備えた光学素子と、を備える。該入射面は、該光学素子の底面に開口した凹部の表面であり、該出射面は、該底面の反対側に備わり、該光源は、上面及び側面から光を発するように構成され、該光学素子の中心軸を含む断面において、該光源の側面の発光部分の中心軸方向の中心位置をP0とし、P0から発した光線が該中心軸と垂直な方向となす、反時計回りの角度をθ1とし、該光線が、該入射面に到達する点をP1とし、θ1=0の場合のP0とP1との距離をRs、P1が該入射面の端部に位置する場合のP0とP1との距離をRt、P0と該入射面との最小距離をRmとして、
0.8 < Rm/Rs < 0.9
1.2 < Rt/Rs < 1.4
を満たすように該入射面が構成されている。
上記の条件を満たす場合に、光学素子の中心軸を含む断面において、入射面上の点における入射面の接線と中心軸に垂直な方向、すなわち基板の方向とのなす角度(鋭角)は、端部に近づくほど小さくなる。このため、本態様の照明装置においては、従来技術の照明装置と比較して、θ1のより広い範囲で、P0から発した光線が入射面を通過後、入射面に到達前と比較して、底面からより遠ざかる方向に進む。したがって、光源の側面から放射された光線のうち、出射面に到達する光線が増加し、底面に到達する光線は減少する。この結果、光源の直上付近の照度の増加を抑え、被照射面の照度をより均一にすることができる。
本発明の第3の態様による照明装置は、基板に配置された光源と、該光源を覆い、入射面と出射面とを備えた光学素子と、を備える。該入射面は、該光学素子の底面に開口した凹部の表面であり、該出射面は、該底面の反対側に備わり、該光源は、上面及び側面から光を発するように構成され、該光学素子の中心軸を含む断面において、該光源の側面の発光部分の中心軸方向の中心位置をP0とし、P0から発した光線が該中心軸と垂直な方向となす、反時計回りの角度をθ1とし、該光線が、該入射面に到達する点をP1とし、該中心軸から該出射面端部までの該中心軸と垂直な方向の距離をr2、該基板から該出射面端部までの該中心軸方向の距離をh2とし、該中心軸からP1までの該中心軸と垂直な方向の距離をr1、該基板からP1までの該中心軸方向の距離をh1として、θ1が0以下の領域において
Figure 2016163357
を満たすP1が存在するように該入射面が構成されている。
上記の条件を満たす場合に、点P0から放射され、入射面上の点P1に到達した光線が、出射面に到達する。本態様の照明装置においては、従来技術の照明装置と比較して、θ1のより広い範囲で、P0から発した光線が入射面を通過後出射面に到達する。したがって、光源の側面から放射された光線のうち、出射面に到達する光線が増加し、底面に到達する光線は減少する。この結果、光源の直上付近の照度の増加を抑え、被照射面の照度をより均一にすることができる。
本発明の第1の実施形態の照明装置においては、該底面と該出射面との間にコバ部をさらに備え、該底面と該コバ部とは拡散面である。
本発明の第2の実施形態の照明装置においては、該光学素子の該中心軸を含む断面において、該光学素子の底面を示す直線が該中心軸となす角度が、90度より小さくなるように該光学素子の形状が定められている。
本実施形態によれば、射出成形プロセスの樹脂の収縮のために、入射面の端部近傍の底面と基板との隙間量の設計値に対する誤差が生じても、足部の高さを短くすることによって入射面の周縁部と基板との隙間量を設計値に調整することができる。
本発明の第3の実施形態の照明装置においては、該入射面及び該出射面の形状が、該中心軸に関して対称であるように構成されている。
光源及び光学素子を備える照明装置を含むバックライト用照明ユニットを示す図である。 二種類のタイプの光源を説明するための図である。 上記の二種類のタイプの光源による光度の分布を示す図である。 図2(b)に示すタイプの光源と従来技術の光学素子とを備える照明装置を説明する図である。 図2(b)に示すタイプの光源と新たな光学素子とを備えた本発明の一つの実施形態の照明装置の構成を示す図である。 光源の構成の一例を示す図である。 実施例及び比較例の照明装置について、θ1とθ2-θ1との関係を示す図である。 実施例及び比較例の照明装置について、θ1とθ1の方向の光線に沿った点P0から入射面までの距離Rとの関係を示す図である。 実施例及び比較例の照明装置について、点P0と入射面との間の三種類の距離Rm、Rs及びRtsを説明するための図である。 実施例及び比較例の照明装置について、θ1とθ2及びθnとの関係を示す図である。 実施例及び比較例の照明装置による被照射面の照度を示す図である。 本発明の一実施形態の照明装置の光学素子を示す図である。 射出成形によって製造された光学素子の形状の、設計された形状に対する誤差を説明するための図である。 本発明の一実施形態の照明装置の光学素子の形状を示す図である。
図1は、光源150及び光学素子110を備える照明装置100を含むバックライト用照明ユニットを示す図である。基板200上に光源150が所定のピッチで配置され、それぞれの光源150を覆うように光学素子110が設置される。照明ユニットは、さらに拡散板300を備える。光源150によって放射された光線は、光学素子110によって広い範囲に分配され拡散板300を照射する。
図2は、二種類のタイプの光源を説明するための図である。図2(a)は、上面のみに発光面が備わる光源150Xを示す図である。蛍光体153に覆われた発光チップ151は、パッケージ155に収められている。蛍光体153の側面は、パッケージ155に覆われているので、光源150Xの側面から光が放射されることはない。図2(b)は、本発明の照明装置に使用される光源150を示す図である。台157の上に、蛍光体153に覆われた発光チップ151が備わる。蛍光体153はパッケージに覆われていないので、光源150の側面からも光が放射される。図2(a)及び図2(b)において、実線の矢印は上面から放射される光線を示し、点線の矢印は側面から放射される光線を示す。できるだけ少ない数の光源によって照明ユニットを実現するには、上面及び側面から光が放射される、図2(b)に示すタイプの光源が好ましい。
図3は、上記の二種類のタイプの光源による光度の分布を示す図である。図3の横軸は、光源の上面に垂直な方向と放射された光の進行方向とのなす角度θを表し、図3の縦軸は、規格化された光度を表す。図3の実線は、上面及び側面から光が放射される、図2(b)に示すタイプの光源の光度を表し、図3の破線は、上面のみ光が放射される、図2(a)に示すタイプの光源の光度を表す。図2(a)に示すタイプの光源において、角度θが-90度から90度の範囲で、光度は、ランバートの余弦則にしたがって、角度θの余弦に比例する。それ以外の範囲で光束は生じることはなく光度は0である。図2(b)に示すタイプの光源において、-180度から-90度及び90度から180度の範囲においても、光束が生じ、上記の範囲においても、光度は、ランバートの余弦則にしたがって、角度θの余弦に比例する。
図4は、図2(b)に示すタイプの光源150と従来技術の光学素子110Xとを備える照明装置100Xを説明する図である。図4(a)は、照明装置100Xの構成を示す図である。図4(b)は、光源150の側面上の点(後で説明する点P0)から放射された光線の経路を示す図である。光学素子110Xの入射面111Xは、光学素子110Xの底面117Xに開口した凹部の表面である。出射面113Xは、底部の反対側に備わる。出射面113Xと底面117Xとの間にはコバ部115Xが備わる。光学素子110Xの入射面111X及び出射面113Xは中心軸OPに関して対称である。光源150及び光学素子110Xは、軸OPが光源150の中心を通るように配置される。中心軸OPを光軸とする。図4(a)及び図4(b)は、光軸OP及び光源150の一つの側面を含む断面図である。コバ部115X及び底面117Xは、シボなどの拡散構造を備えている。コバ部115X及び底面117Xが拡散構造を備えているのは、出射面からのフレネル反射光によって光学素子直上近傍に発生する照度ムラを低減するためである。
図4(b)に示すように、光源150の側面上の点から放射された光は、底面117Xに到達し、拡散される。また、拡散された光の一部は、コバ部115Xに到達しさらに拡散される。直接光を遠くへ屈折させるよう設計された出射面は、散乱光を遠くへ屈折させることができないので、被照射面における中心軸近傍の照度が高くなる。この結果、光学素子110Xの直上の照度が上昇し、被照射面における照度の均一性が低下する。
図5は、図2(b)に示すタイプの光源150と新たな光学素子110とを備えた本発明の一つの実施形態の照明装置100の構成を示す図である。光学素子110の入射面111は、光学素子110の底面117に開口した凹部の表面である。出射面113は、底部の反対側に備わる。出射面113と底面117との間にはコバ部115が備わる。光学素子110の入射面111及び出射面113は軸OPに関して対称である。光源150及び光学素子110は、軸OPが光源150の中心を通るように配置される。軸OPを光軸とする。図5は、光軸OP及び光源150の一つの側面を含む断面図である。コバ部115及び底面117は、シボなどの拡散構造を備えている。コバ部115X及び底面117Xが拡散構造を備えているのは、出射面からのフレネル反射光によって光学素子直上近傍に発生する照度ムラを低減するためである。
図6は、光源150の構成の一例を示す図である。光源150は、台157とその上に配置された直方体の蛍光体153を備える。蛍光体153の上面US及び側面SSは発光面である。側面の中心を点P0とする。一般的に、蛍光体はどのような形状であってもよい。光源150の側面の発光面の高さ方向の中心位置に点P0を定める。
図5において、基板の面200及び光学素子110の底面117の方向を水平方向とし、光軸OPの方向を鉛直方向とする。点P0から放射された光線が、水平方向となす角度(鋭角)をθ1とする。角度θ1は、反時計回りに測定する。点P0から放射された光線が、入射面に到達した点をP1とする。点P1において光学素子110に入った光線が、水平方向となす角度(鋭角)をθ2とする。角度θ2は、反時計回りに測定する。また、点P1と出射面113とコバ部115との境界を示す点とを結ぶ直線が、水平方向となす角度(鋭角)をθnとする。角度θnは、反時計回りに測定する。光軸OPから点P1までの水平方向の距離をr1、光軸OPから出射面113とコバ部115との境界を示す点までの水平方向の距離をr2、基板200から点P1までの鉛直方向の距離をh1、基板200から出射面113とコバ部115との境界を示す点までの鉛直方向の距離をh2とすると、角度θnは以下の式で表せる。
Figure 2016163357
したがって、点P0から放射され、入射面111上の点P1に到達した光線が、コバ部115に到達せず、出射面113に到達する条件は、以下のとおりである。
Figure 2016163357
以下に、本発明の実施例及び比較例(従来例)について説明する。実施例及び比較例の光学素子は、アクリル製であり、d線に対する屈折率は1.49である。
表1は、実施例及び比較例(従来例)の光学素子の入射面及び出射面の形状を示す表である。入射面及び出射面と光軸との交点をそれぞれの面の座標の原点とする。光軸をz軸とし、光軸と垂直なx軸を定める。z軸は、入射面から出射面への方向を正の方向とし、x軸は光軸から遠ざかる方向を正の方向とする。
Figure 2016163357
実施例の光学素子の主なパラメータは以下のとおりである。
基板から入射面頂点までの距離:3.57 [mm]
基板から出射面頂点までの距離:4.59 [mm]
入射面径:3.76[mm]
出射面径:15.7[mm]
底面と基板の距離:0.08 [mm]
比較例の光学素子の主なパラメータは以下のとおりである。
基板から入射面頂点までの距離:3.57 [mm]
基板から出射面頂点までの距離:4.59 [mm]
入射面径:2.944[mm]
出射面径:15.7[mm]
底面と基板の距離:0.08 [mm]
ここで、入射面径とは、底面における入射面の開口部の径である。実施例の入射面径は、比較例の入射面径よりも大きい。
実施例及び比較例の光源は、図6に示したものである。上面の発光面USは、一辺1.2mmの正方形である。台を含む光源の高さは0.6mmであり、基板上に配置される。また側面の発光面SSは、X方向1.2mm、z方向に0.3mmで、基板に垂直に配置される。発光面SSの中心点P0は、基板より0.45mmの高さである。発光面から放出される全光束は100ルーメンである。
図7は、実施例及び比較例の照明装置について、θ1とθ2-θ1との関係を示す図である。図7の横軸はθ1を表し、図7の縦軸はθ2-θ1を表す。また、図7の実線は実施例を表し、図7の破線は比較例を表す。図7によれば、θ1が増加するにしたがってθ2-θ1は減少する。実施例においては、θ1が21度より小さい領域ではθ2-θ1は正であるが、θ1が21度より大きい領域ではθ2-θ1は負である。比較例においては、θ1が9.5度より小さい領域ではθ2-θ1は正であるが、θ1が9.5度より大きい領域ではθ2-θ1は負である。
θ2-θ1が正の場合に、点P0から放射された光線は、入射面を通過後、入射面に到達前と比較して、底面からより遠ざかる方向に進む。したがって、実施例においては、比較例と比較して、点P0から放射された光線のうちより多くの光線が、入射面を通過後、入射面に到達前と比較して、底面からより遠ざかる方向に進む。このため、出射面113に到達する光線が増加し、底面117に到達する光線は減少する。
一般的に、θ1が−10度以上の領域で、θ1が増加するにしたがってθ2−θ1はほぼ単調に減少する。入射面の形状は、θ1が15度までの領域でθ2−θ1が正であるように構成されるのが好ましい。
図8は、実施例及び比較例の照明装置について、角度θ1と角度θ1の方向の光線に沿った点P0から入射面までの距離Rとの関係を示す図である。図8の横軸はθ1を表し、図8の縦軸は距離Rを表す。また、実線は実施例を示し、点線は比較例を示す。
図9は、実施例及び比較例の照明装置について、点P0と入射面との間の三種類の距離Rm、Rs及びRtを説明するための図である。点P0から放射された光線が入射面に到達する点をP1とする。θ1=0の場合のP0とP1との距離をRs、P1が該入射面の端部に位置する場合のP0とP1との距離をRt、P0と該入射面との最小距離をRmとする。
図8において、実施例のRm、Rs及びRtに対応する点を丸印で示し、比較例のRm、Rs及びRtに対応する点を四角印で示す。
実施例のRm、Rs及びRtは以下のとおりである。
Rm= 0.860[mm]、その時のθ1=21.36[度]
Rs= 0.967[mm]、その時のθ1=0[度]
Rt = 1.3[mm]、 その時のθ1=−16.08[度]
比較例のRm、Rs及びRtは以下のとおりである。
Rm = 0.800[mm]、その時のθ1=9.52[度]
Rs= 0.812[mm]、その時のθ1=0[度]
Rt = 0.947[mm]、その時のθ1=−22.96[度]
したがって、実施例について以下の条件が満たされる。
0.8 < (Rm/Rs)=0.889< 0.9
1.2 < (Rt/Rs)=1.345< 1.4
他方、比較例については、以下のように、上記の2個の不等式は満たされない。
(Rm/Rs)=0.987
(Rt/Rs)=1.167
上記の2個の不等式を満たす場合に、光学素子の中心軸を含む断面において、入射面上の点における接線と中心軸に垂直な方向とのなす角度(鋭角)は、端部に近づくほど大きくなる。このため、実施例の照明装置においては、従来技術の照明装置と比較して、θ1のより広い範囲で、P0から発した光線が入射面を通過後、入射面に到達前と比較して、底面からより遠ざかる方向に進む。したがって、光源の側面から放射された光線のうち、出射面に到達する光線が増加し、底面に到達する光線は減少する。この結果、光源の直上付近の照度の増加を抑え、被照射面の照度をより均一にすることができる。
図10は、実施例及び比較例の照明装置について、θ1とθ2及びθnとの関係を示す図である。図10の横軸はθ1を表し、図10の縦軸はθ2及びθnを表す。図10において、実線は実施例のθ2を表し、破線は比較例のθ2を表す。一点鎖線は実施例のθnを表し、二点鎖線は比較例のθnを表す。図10によれば、実施例においては、θ1が0以下の領域において、θ2≧θnとなる領域が存在する。具体的に、θ1が−8度以上の領域において、θ2≧θnである。それに対し、比較例においては、θ1が0以下の領域において、θ2≧θnとなる領域は存在しない。θ1が5度以上の領域においてのみ、θ2≧θnである。このように実施例においては、比較例と比較してより多くの光線は出射面に到達するので、比較例と比較して底面およびコバ部で発生する散乱光が低減される。
図11は、実施例及び比較例の照明装置による被照射面の照度を示す図である。被照射面は、基板から30ミリメータの位置に基板と平行に配置される。図11の横軸は光軸からの距離を表し、図11の縦軸は照度を表す。照度の単位は、ルーメン毎平方メートル(lm/m)である。図11によれば、実施例の照明装置による照度のピークは、比較例の照明装置による照度のピークと比較して低い。実施例の照明装置においては、比較例の照明装置と比較して、側面発光光束のうち底面およびコバ部の拡散構造に到達する光束の割合が低く、散乱光の発生が抑えられ、照度のピークが低下している。したがって、実施例の照明装置によれば、比較例の照明装置と比較して、より均一な照度分布が得られる。
上述のように、本発明の照明装置においては、光学素子の入射面の形状は、光学素子の中心軸を含む断面において、光源の側面の発光面の高さ方向の中心位置の点P0を基準として定められている。光源の側面の発光面の高さ方向の中心位置の点P0を基準として光学素子の入射面の形状を定めることは、側面の発光面から放出された光線のうち出射面を通過する光線を増加させ、底面に到達する光線を減少させることにより、被照射面の照度の均一性が向上するという発明者の新たな知見に基づいており、従来技術には見られない技術的思想である。
図12は、本発明の一実施形態の照明装置の光学素子を示す図である。図12(a)は、本発明の一実施形態の照明装置の光学素子の透視図である。図12(b)は、本発明の一実施形態の照明装置の光学素子の中心軸を含む断面図である。光学素子は、入射面111、出射面113、底面117、コバ部115、足部1151、ゲート部1153から構成される。入射面111は、底面117に開口を有する凹部の面である。コバ部115は、出射面113の周縁部と底面117の周縁部とを接続する。コバ部115には、光学素子を基板に固定するための足部1151が備わる。コバ部115には、光学素子の射出成形による製造の際の樹脂の流入口であるゲート部1153がさらに備わる。底面117及びコバ部115は、シボ加工を施すなど拡散機能を備えるように形成される。
図13は、射出成形によって製造された光学素子の形状の、設計された形状に対する誤差を説明するための図である。実線で示された底面は、設計された光学素子の底面を示し、点線で示された底面は、射出成形によって製造された光学素子の底面を示す。射出成形プロセスの樹脂の収縮の際に、図13に示すような誤差Δzが生じる場合がある。このような場合に、入射面111Aの周縁部の形状が変化し、光源150の側面から放射された光束のうち、底面117A及びコバ部115Aに到達する光束が増加してしまう。これを防止するため、足部1151Aの高さLを短くする対策が考えられる。しかし、誤差Δzが足部1151Aの高さLよりも大きな場合、高さLの変更だけでは入射面111Aの周縁部と基板200との隙間量を設計値に調整することができない。その結果、隙間量を設計値に調整しようとすると、光学素子の底面に対応する金型のキャビブロックを補正することになり、コストや時間がかかる。
図14は、本発明の一実施形態の照明装置の光学素子の形状を示す図である。図14は、光学素子の中心軸を含む断面を示す図である。光学素子の中心軸を含む断面において、光学素子の底面を示す直線が中心軸となす角度は、90度より小さくなるように光学素子の形状が定められている。すなわち、光学素子を基板200に配置した場合に、底面117Bのコバ部115Bの近傍である、中心軸からの距離がrbの位置における底面117Bと基板200との間の距離d2は、底面117Bの入射面111Bの近傍である、中心軸からの距離がraの位置における底面117Bと基板200との間の距離d1よりも大きくなるように光学素子の形状が定められている。光学素子の形状を図14に示すように定めることにより、射出成形プロセスの樹脂の収縮のために、入射面の端部近傍の底面と基板との隙間量の設計値に対する誤差Δzが生じても、足部1151Bの高さを短くすることによって入射面111Bの周縁部と基板との隙間量を設計値に調整することができる。
上述の説明において、入射面及び出射面の形状は、光学素子の中心軸に関して対象であるとした。他の実施形態において、中心軸の周りに複数の区間を設け、が複数の区間における入射面及び出射面の形状が異なるように構成してもよい。

Claims (6)

  1. 基板に配置された光源と、
    該光源を覆い、入射面と出射面とを備えた光学素子と、を備えた照明装置であって、
    該入射面は、該光学素子の底面に開口した凹部の表面であり、該出射面は、該底面の反対側に備わり、
    該光源は、上面及び側面から光を発するように構成され、
    該光学素子の中心軸を含む断面において、該光源の側面の発光部分の中心軸方向の中心位置をP0とし、P0から発した光線が該中心軸と垂直な方向となす、反時計回りの角度をθ1とし、該光線が、該入射面を通過した後、該中心軸と垂直な方向となす、反時計回りの角度をθ2として、θ1が15度のときにθ2-θ1は正であり、θ1が30度のときにθ2-θ1は負であり、θ1が15度から30度に増加するにしたがって、θ2-θ1がほぼ単調に減少するように該入射面が構成された照明装置。
  2. 基板に配置された光源と、
    該光源を覆い、入射面と出射面とを備えた光学素子と、を備えた照明装置であって、
    該入射面は、該光学素子の底面に開口した凹部の表面であり、該出射面は、該底面の反対側に備わり、
    該光源は、上面及び側面から光を発するように構成され、
    該光学素子の中心軸を含む断面において、該光源の側面の発光部分の中心軸方向の中心位置をP0とし、P0から発した光線が該中心軸と垂直な方向となす、反時計回りの角度をθ1とし、該光線が、該入射面に到達する点をP1とし、θ1=0の場合のP0とP1との距離をRs、P1が該入射面の端部に位置する場合のP0とP1との距離をRt、P0と該入射面との最小距離をRmとして、
    0.8 < Rm/Rs < 0.9
    1.2 < Rt/Rs < 1.4
    を満たすように該入射面が構成された照明装置。
  3. 基板に配置された光源と、
    該光源を覆い、入射面と出射面とを備えた光学素子と、を備えた照明装置であって、
    該入射面は、該光学素子の底面に開口した凹部の表面であり、該出射面は、該底面の反対側に備わり、
    該光源は、上面及び側面から光を発するように構成され、
    該光学素子の中心軸を含む断面において、該光源の側面の発光部分の中心軸方向の中心位置をP0とし、P0から発した光線が該中心軸と垂直な方向となす、反時計回りの角度をθ1とし、該光線が、該入射面に到達する点をP1とし、該中心軸から該出射面端部までの該中心軸と垂直な方向の距離をr2、該基板から該出射面端部までの該中心軸方向の距離をh2とし、該中心軸からP1までの該中心軸と垂直な方向の距離をr1、該基板からP1までの該中心軸方向の距離をh1として、θ1が0以下の領域において
    Figure 2016163357
    を満たすP1が存在するように該入射面が構成された照明装置。
  4. 該底面と該出射面との間にコバ部をさらに備え、該底面と該コバ部とは拡散面である請求項1から3のいずれかに記載の照明装置。
  5. 該光学素子の該中心軸を含む断面において、該光学素子の底面を示す直線が該中心軸となす角度が、90度より小さくなるように該光学素子の形状が定められている請求項1から4のいずれかに記載の照明装置。
  6. 該入射面及び該出射面の形状が、該中心軸に関して対称であるように構成された請求項1から5のいずれかに記載の照明装置。
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