JPWO2016157843A1 - バッテリ管理システム - Google Patents

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JPWO2016157843A1
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和久 須永
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Abstract

充電と休止とを交互に行う動作又は放電と休止とを交互に行う動作の少なくとも一方を行う間欠充放電モードで動作するバッテリの管理システムでは、バッテリの残容量を推定する状態推定手段と、バッテリを過電流から保護する過電流保護手段と、バッテリを過電圧から保護する過電圧保護手段と、バッテリの充放電電流を電圧変換した電圧変換信号を積分し、積分信号として出力する積分手段と、積分信号をデジタル信号に変換する第1アナログ・デジタル変換手段と、を有し、状態推定手段は、第1アナログ・デジタル変換手段からのデジタル信号に基づいて充放電量を算出することによって前記残容量を推定する。

Description

本発明は、バッテリ管理システムにかかり、特に間欠的に充放電を行う際のバッテリにおける残容量を高精度で推定するバッテリ管理システムに関する。
近年、リチウムイオン二次電池(LiB)の蓄電特性が向上し、当該リチウムイオン二次電池を電気自動車や家庭用蓄電システムの蓄電池として利用することが検討されている。電気自動車や家庭用蓄電システムに搭載されたリチウムイオン二次電池を大電流で充電または放電する場合がある。
特許文献1には、電極群に短時間のうちに液状非水電解質を均一に含浸させることが可能で、高レートで放電した際に高容量が得られるリチウムイオン二次電池が記載されている。しかし、リチウムイオン二次電池の公称容量に対する電流値が大きくなるにつれて、放電可能な実容量が小さくなるという課題があった。
そこで特許文献2には、リチウムイオン二次電池を所定の放電レートまたは充電レート以上で充電または放電する際に、通電および休止を繰り返し行う間欠的な通電を行うリチウムイオン二次電池の運転方法が記載されている。特許文献2に記載のリチウムイオン二次電池システムは、リチウムイオン二次電池と、制御部と、負荷と、電流センサと、電圧センサとを含む。制御部は、電流センサにより測定された電流値が所定値以上の場合、負荷へ通電を間欠的に行う。
なお以下では、充電または放電を間欠的に行うことを間欠充放電モードと記載する。間欠充放電モードは、二次電池が、充電と休止(充電電流が0の状態)とを交互に行う動作、または放電と休止(放電電流が0の状態)とを交互に行う動作、のいずれか一方を実行するモードである。間欠充放電モードは、二次電池を充電する期間である充電区間と、充電も放電もしない休止区間(充放電電流が0(ゼロ)の区間)と、を交互に有する。または間欠充放電モードは、二次電池を放電する期間である放電区間と、休止区間と、を交互に有する。
特開2002−260673号公報 特開2004−171864号公報
しかし上記特許文献2では、電流センサが電流を測定するタイミングによっては、正確な充電電流や放電電流を測定できない可能性がある。この結果、信頼性の高いバッテリ管理を行えない場合があった。
本発明の目的は信頼性の高いバッテリ管理システムを提供することである。
本発明のバッテリ管理システムは、充電と休止とを交互に行う動作又は放電と休止とを交互に行う動作の少なくとも一方を行う間欠充放電モードで動作するバッテリの管理システムであって、前記バッテリの残容量を推定する状態推定手段と、前記バッテリの充放電電流を電圧変換した電圧変換信号を積分し、積分信号として出力する積分手段と、前記積分信号をデジタル信号に変換する第1アナログ・デジタル変換手段と、を有し、前記状態推定手段は、前記第1アナログ・デジタル変換手段からの前記デジタル信号に基づいて充放電量を算出することによって前記残容量を推定する。
本発明に依れば、信頼性の高いバッテリ管理システムを提供することができる。
第1実施形態における定置用電力システムの構成の一例を示す図である。 第1実施形態にかかるバッテリ管理システムの機能ブロックの一例を示す図である。 積分部の動作を示すタイミングチャートである。 インターリーブ方式を利用した積分部の構成の一例を示す図である。 積分器の構成の一例を示すブロック図である。 過電流検出部の構成の一例を示すブロック図である。 第2実施形態にかかるバッテリ管理システムの機能ブロックの一例を示す図である。 間欠充放電モードにおける放電電流の波形の一例を示す図である。
本発明の実施の形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、定置用電力システムの構成の一例を示す図である。本実施形態における定置用電力システムは、電池ユニット40、パワーコンディショナ(PCS)41、システムコントローラ42、分電盤45、負荷43および配電系統44を有する。
電池ユニット40は、バッテリ11とバッテリ管理システム(BMS:Battery Management System)2Aとを有する。バッテリ11は、電力線を介してBMS2Aと接続される。
バッテリ11は、複数のセルから構成されている。セルは、リチウムイオン二次電池(LiB)等の二次電池である。
BMS2Aは、バッテリ11の過充電、過放電、過電流、温度異常などの異常を防止する。BMS2Aは、バッテリ11に対応した周知の保護IC(Integrated Circuit)及び各種の電子デバイスを含む電子回路で実現される。
PCS41は、配電系統から供給される交流電力を直流電力に変換する。また、電池ユニット40が放電した直流電力を、交流電力に変換する。PCS41は、周知のDC/ACインバータ回路、AC/DCコンバータ、DC/DCコンバータ、電路を切り換えるためのリレー(スイッチ)等で構成される。
システムコントローラ42は、電池ユニット40及びPCS41の動作を制御する。システムコントローラ42は、CPU(Central Processing Unit)や各種論理回路を有する。また、システムコントローラ42は、BMS2A及びPCS41と通信線を介して接続する。システムコントローラ42は、記憶媒体に格納されたプログラムに従って処理を実行する。
電池ユニット40とPCS41とは、通信線を介して接続される。
分電盤45は、PCS41と負荷43と配電系統44とに接続する。分電盤45は、配電系統44から供給された電力をPCS41及び負荷43へ供給するための分岐開路を有する。また、分電盤45は、PCS41から供給された電力を負荷43へ供給するための分岐開路も有する。
なお、上記ではバッテリ管理システムを有する定置用電力システムの構成について説明した。しかし、バッテリ管理システムは、電気自動車、ロボット、飛行体等のバッテリを活用した移動体にも利用できることを予め付言する。
図2は、第1実施形態にかかる電池ユニット40の機能ブロック図である。本実施形態における電池ユニット40は、バッテリ11とバッテリ管理システム2Aと電流センサ12とを有する。
バッテリ11は、電流センサ12と直列に接続される。バッテリ11は、電力線を介してバッテリ管理システム2Aと接続される。バッテリ11は、間欠充放電モードで充電または放電する。
バッテリ管理システム2Aは、積分部21、第1ADC22、過電流検出部23、第2ADC24、状態推定部25、充放電電力制御部26、過電流保護部27、過電圧保護部28を有する。
次に、バッテリ管理システム2A及び電流センサ12の動作について説明する。
電流センサ12は、バッテリ11に入出力する充放電電流を検出する。電流センサ12は、検出した電流を電圧に変換して出力する。以下では、電流センサ12により出力された電圧を電圧変換信号G1と記載する。電流センサ12は、電圧変換信号G1をバッテリ管理システム2Aの積分部21及び過電流検出部23へ出力する。
電流センサ12は、種々の所から侵入してきたクロストーク雑音により過電流が誤検出されるのを抑制するために、クロストーク雑音からなる参照電圧を検出した電流と共に出力してもよい。
積分部21は、電流センサ12が出力した電圧変換信号G1を積分する。積分部21は、積分した電圧変換信号G1を積分信号G2として第1ADC22に出力する。
第1ADC22は、積分部21から入力された積分信号G2をデジタル信号に変換する。第1ADC22は、該デジタル信号を状態推定部25及び充放電電力制御部26に出力する。
第2ADC24は、バッテリ11が出力したセル電圧を受信する。第2ADC24は受信したセル電圧を離散デジタル値に変換し、過電圧保護部28へ出力する。
過電流検出部23は、電流センサ12からの電圧変換信号G1に基づき過電流が流れているか否かを監視する。過電流検出部23は、監視した結果を過電流検出信号G3として過電流保護部27に出力する。
過電流保護部27は、バッテリ11を過電流から保護する。過電流保護部27は閾値電流を保持する。過電流保護部27は過電流検出部23が出力した過電流検出信号G3と閾値電流と比較する。過電流保護部27は、比較した結果に基づき充放電電力制御や強制停止などを行う。また、過電流保護部27は比較した結果をPCS41に送信してもよい。
上述した通り、電流センサ12からの電圧変換信号G1が積分部21と過電流検出部23とへ出力される。上記構成により、積分部21が低域通過型フィルタとして機能し過電流保護部27の過電流保護機能が適切に作用しないという不都合を防止することができる。過電流検出部23により、瞬時の過電流を検出することができる。
過電圧保護部28は、閾値電圧を保持する。過電圧保護部28は、第2ADC24からの出力と、閾値電圧と、を比較する。過電圧保護部28は、比較した結果に基づき充放電電力制御や強制停止などを行なう。また、過電圧保護部28は比較した結果をPCS41に送信してもよい。
状態推定部25は、第1ADC22が出力したデジタル信号を受信する。状態推定部25は、バッテリの満容量に対する残容量の割合(SOC:State of Charge)の推定(SOC推定)やバッテリの劣化度(SOH:State of Health)の推定(SOH推定)等をリアルタイムで行う。
状態推定部25は、バッテリ11の充放電電流の積算値を積算開始前の残容量から減算することによって残容量を推定する。状態推定部25は、算出した残容量を、現時点での残容量として更新する。
残容量を正確に管理するためには、第1ADC22等における量子化誤差が小さいことが要求される。すなわち、当該第1ADC22に対して高い変換精度が要求されている。
先に説明したように、状態推定部25は、充放電電流の積算量を充放電開始直前の残容量から減算することにより現状における残容量(現残容量)を求める処理である。この処理により、充放電が行われた区間での詳細な充放電電流が分からなくとも、該充放電電流の積算値から充放電後の残容量を算出することができる。
本実施形態では、積分部21は電流センサ12が出力した電圧変換信号G1を積分し、積分信号G2を出力する。そして、出力した積分信号G2に基づき残容量を推定する。
電圧変換信号G1の積分値である積分信号G2を用いることにより、間欠充放電モードで充放電が行われている場合にも精度よく充放電電流を知ることができる。この結果、高精度に残容量を推定することができる。
次に、積分部21の動作を、図3のタイミングチャートを参照して説明する。積分部21には、電圧変換信号G1と、リセット動作を制御する積分用クロックG4と、が入力される。
図3では、電流センサ12は、電圧変換信号G1と参照電圧信号との2出力タイプの信号特性を示す。電圧変換信号G1には、充放電電流を電圧に変換した信号と、種々のノイズ信号とが含まれている。当該ノイズ信号による影響を除去するために、参照電圧信号を用いる。参照電圧信号は、充放電電流を電圧に変換した信号を含まない信号、つまり種々のノイズ信号だけの信号である。電圧変換信号G1から参照電圧信号を減算することにより、充放電電流を電圧に変換した信号のみを取得することができる。
また、PWM周期は、バッテリ11をパルス幅変調(PWM)した際の周期を示す。即ち、間欠充放電モードで充放電を行う際の充放電周期である。
積分区間は、積分部21で積分を行う区間である。保持区間は、積分部21で積分された値(積分値)を保持している区間である。積分用クロックG4は、積分区間を定義するクロック波形である。図3の例では、積分用クロックG4の信号レベルがLowの区間が積分区間、Highの区間が保持区間である。
積分用クロックG4の周期は、PWM周期のN倍(N=積分用クロックG4の周期/PWM周期)に設定される。なお、Nは正の整数である。図3では、5倍(N=5)の周期の例を示す。
マイコンに関する技術開発は日々行われ、当該マイコンに内蔵されているADCの動作クロックも向上する傾向にある。この結果、PWM周期は、短くなることが予想される。従って、PWM周期に対する積分用クロックG4の周期の倍数Nも大きくなることが予想される。このような場合であっても、ADCでの変換精度や保持区間での保持精度の観点、及び、積分誤差等からN≧5に設定することが好ましい。
図3における積分波形は、電圧変換信号G1から参照電圧信号を減算した値を積算して得た波形である。当該波形の波高値が積分値である。従って、積分開始前の残容量から積分値を加算(充電時)又は減算(放電時)することで、現状の残容量を推定することができる。
保持区間は積分部21での積分処理は行われないが、保持区間中もバッテリ11は充電または放電している。そこで、保持区間中の充放電量を積分区間中の充放電量として用いてもよい。残容量を高精度に推測するために、図4に示すようなインターリーブ方式を採用してもよい。
図4は、インターリーブ方式を利用した積分部21の構成を示す図である。図4(a)は積分部21のブロック図である。図4(b)は、電圧変換信号のタイミングチャートである。
積分部21は、同じ構成の偶数個の積分器31を複数ペア有する。また、積分部21は、積分器31からの出力を選択するセレクタ34を有する。以下の説明では、積分部21は、2つの積分器(第1積分器32及び第2積分器33)を備えた2相インターリーブを例示説明する。
第1積分器32及び第2積分器33には、電流センサ12からの電圧変換信号G1が入力される。またクロック信号G31が、第1積分器32及び第2積分器33それぞれに入力される。第1積分器32又は第2積分器33がインバータを有し、第1積分器32と第2積分器33とが逆位相で動作する。これにより、第1積分器32が積分区間の時は、第2積分器33は保持区間となる。反対に、第1積分器32が保持区間の時は、第2積分器33は積分区間となる。セレクタ34は、第1積分器32と第2積分器33との出力をクロック信号G31に同期して選択する。
積分器31の構成例を図5に示す。積分器31は、RC積分回路により形成された演算増幅回路31a、クロック信号G31に同期して逆位相で駆動されるスイッチ31b、31c、バッファ31dを有する。
スイッチ31bがOFFの場合は、電圧変換信号G1は演算増幅回路31aのコンデンサに蓄積される(積分される)。この場合、スイッチ31cはONであるため、スイッチ31cからの出力値は積分された値(積分値)となる。
一方、クロック信号G31の位相が反転し、スイッチ31cがOFFとなると、積分値は保持される(トラックアンドホールド動作)。このとき、スイッチ31bはONであるので、演算増幅回路31aがリセットされて(コンデンサがショートされて)、積分値がリセットされる。
バッファ31dは、スイッチ31cと第1ADC22との間に配置される。バッファ31は、高入力インピーダンスのユニティゲインバッファ等により実現される。スイッチ31cの後段には第1ADC22が設けられている。従って、第1ADC22の入力インピーダンスが低いと、積分値(コンデンサに蓄積されている電荷量)が変動する。バッファ31を有することにより、保持区間中の積分値の変動を抑制することができる。
次に、過電流検出部23について図6を参照して説明する。過電流検出部23は、過電流検出用の比較器23aと過電流検出用のDFF(D型フリップフロップ)23bとを有する。さらに、電流センサ12からの電圧変換信号G1の信号レベルに応じて当該電圧変換信号G1を増幅し積分部21に入力する増幅器を有してもよい。
電流センサ12からの電圧変換信号G1は、積分部21と並列に設けられた過電流検出部23の比較器23aに入力する。比較器23aに、電圧変換信号G1が入力される。また、比較器23aに、過電流判断閾値(Vref)が入力される。比較器23aは、電圧変換信号G1と過電流判断閾値とを比較することで、過電流を検出する。即ち、比較器23aは、電圧変換信号G1が過電判断閾値より大きい場合には過電流状態と判断する。
比較器23aによる過電流判断結果は、クロック信号としてDFF23bに入力される。DFF23bは、リセット信号Rstが入力すると保持値がリセットされる。バッテリ管理システム2Aの運転スタート時には、DFF23bは保持値がセットされる。
DFF23bには電源電位(High)が常時入力される。比較器23aの出力が過電流判断閾値Vrefを超えた場合(過電流が検出された場合)、その電圧変化がクロックトリガーとなってDFF23bの出力レベルが変化する。このときの信号を過電流検知信号G23と記載する。
過電流検知信号G23は、過電流保護部27に入力される。過電流保護部27は、過電流検知信号G23をバッテリ11の充放電制御に利用する。例えば、過電流保護部27は過電流検知信号G23を受信すると、バッテリ11とバッテリ11に接続する配電系統との接続を遮断する。または、過電流保護部27は、過電流検知信号G23を受信すると充放電電流を下げてもよい。
図8に本実施形態の比較例を示す。図8は、間欠充放電モードにおける放電電流(パルス周期が500μS、放電制御スイッチのオンオフ比(デューティ比)が20%)の波形を示す図である。図8(a)は、検出周期が100μS(パルス周波数の5倍)の電流波形を示す。図8(b)は、検出周期が20μSの電流波形を示す。なお、図中○印は、検出タイミングを示している。
図8(a)に示すように、放電電流の検出タイミングに応じて、電流(波高値)が検出できないことがある。このような場合には、電流は0(ゼロ)と判断される恐れがある。
従って、充放電電流の検出タイミングを調整することが必要となる。しかし、例えばパルス幅変調(PWM)制御を行う場合、パルス幅は負荷から要求される電力に応じて非周期的に変化することがある。このため、充放電電流の検出タイミングを非周期的に調整しなければならないが、かかる調整は現実には困難である。
一方、図8(b)のように検出周期を短くした場合には、図8(a)におけるような充放電電流が検出されなくなる確率は低くなる。しかし、この場合でも、充放電電流を用いて充放電量(図8(b)において矩形領域の面積に相当)を算出すると、残容量に大きな誤差が生じることがある。例えば、デューティー比が小さくなると、誤差は、逆に大きくなる。即ち、デューティー比が小さくなると、検出系のRC成分等に影響されて、充放電電流の波形は大きく鈍化する。このため、充放電電流の検出値から算出(推定)した残容量は、実際の残容量と大きく異なる場合が生じる。
無論、このような場合でも、検出周期を充放電電流の鈍化時間より短くすると、残容量の推定精度も向上する。しかし、実際の制御では多くのバッテリ管理処理をマイコンにより行っていることが多いため、電流検出処理のためにマイコンのリソースを費やすことは困難であった。
例えば、過電圧保護を行う際には、セル電圧を検出することが必要である。このとき12セル分のセル電圧を検出するためには数ms〜10ms程度の時間が必要となる。また、400V以上の高電圧出力を管理するバッテリ管理システムでは、全セルのセル電圧を検出するだけで10ms〜100msの時間が必要となる。このように、電流検出処理以外の必須機能のための処理に多くのリソースが費やされるので、電流検出処理に対して優先的なリソース配分が困難である。
しかし本実施形態によれば間欠充放電モードであっても、瞬時的な充放電電流に基づき過電流保護を行うことができる。また、本実施形態によれば当該充放電電流の積算値に基づき残容量を高精度に推定できるようになるので、バッテリ管理及び制御の信頼性が向上する。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態を説明する。なお、第1実施形態と同一構成に関しては同一符号を用いて説明を適宜省略する。
図7は、本実施形態にかかるバッテリ管理システム2Bのブロック図である。本実施形態は、バッテリ11の出力端子と第2ADC24の入力端子との間に、トラックアンドホールド(T&H)部29を有する点で第1実施形態と異なる。そして、T&H部29は、積分用クロックG4により積分部21と同期して動作する。
なお、瞬時電力を正確に検出するためには、同じタイミングで瞬時電圧と瞬時電流とを検出する必要がある。しかしながら、先に説明したように、PWM制御等をする場合には、瞬時の充放電電流を検出できない場合がある。
瞬時電力値p(t)は、
Figure 2016157843
の式1で与えられる。ここで、v(t)は瞬時電圧、i(t)は瞬時電流を示す。
また、周期動作した場合の平均値は、
Figure 2016157843
の式2で表示できる。ここで、Tは検出周期である。
T=10ms程度の検出周期内では、ハイレート放電時においても電圧v(t)の変動は0.05mV程度と小さく、現状のADCにおける電圧変換精度に対して十分小さい。従って、検出周期内では、電圧v(t)は一定値と近似できる。このとき式2は、
Figure 2016157843
の式3に変形できる。そして、式3における右辺の積分項として、積分部21による積算値を利用する。
第2ADC24のサンプリングタイミングと積分部21の保持タイミングとの同期を図ることができれば、電流i(t)と同タイミングで電圧v(t)が検出できる。しかし、実際にはマイコン等の集積回路に内設されているADCを第2ADC24として利用する場合が多い。このため、第2ADC24と外部に設けられている積分部21とを同期させて電圧v(t)をサンプリングすることは難しい。
そこで、本実施形態では式3の電力値を正しく演算するために、式3の電流i(t)の積分タイミングに同期して電圧v(t)を保持する。そして、第2ADC24は保持した電圧v(t)をサンプリングする。
積分タイミングで電圧v(t)を検出するために、第2ADC24とバッテリ11との間にT&H部29を配置する。積分用クロックG4は電圧保持タイミングとして用いられる。
これにより、図5のスイッチ31cがOFFされるタイミング(保持区間の開始タイミング)で、T&H部29が保持動作に移行する。この結果、積算値と電圧v(t)とを同じタイミングで検出することができる。
なお、積分部21と同様に、T&H部29をインターリーブ方式で実装することにより、電流(積分値)と電圧とを常時検出することができる。
以上説明したように、本実施形態では充放電電流の積算値と同じタイミングで瞬時電圧が検出できる。このような本実施形態によれば、間欠充放電モードの場合でも高精度に電力値を検出することができる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態(及び実施例)に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
本発明は、2015年3月27日に出願された日本国特許出願2015−065708号に基づく。本明細書中に日本国特許出願2015−065708号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
2A、2B バッテリ管理システム
11 バッテリ
12 電流センサ
21 積分部
22 第1ADC
23 過電流検出部
23a 比較器
23b DFF
24 第2ADC
25 状態推定部
26 充放電電力制御部
27 過電流保護部
28 過電圧保護部
31 積分器
31a 演算増幅回路
31b、31c スイッチ
31d バッファ
32 第1積分器
33 第2積分器
34 セレクタ

Claims (8)

  1. 充電と休止とを交互に行う動作又は放電と休止とを交互に行う動作の少なくとも一方を行う間欠充放電モードで動作するバッテリの管理システムであって、
    前記バッテリの残容量を推定する状態推定手段と、
    前記バッテリの充放電電流を電圧変換した電圧変換信号を積分し、積分信号として出力する積分手段と、
    前記積分信号をデジタル信号に変換する第1アナログ・デジタル変換手段と、を有し、
    前記状態推定手段は、前記第1アナログ・デジタル変換手段からの前記デジタル信号に基づいて充放電量を算出することによって前記残容量を推定する、
    バッテリ管理システム。
  2. バッテリに過電流が流れているか否かを判断する過電流検出手段と、前記バッテリを過電流から保護する過電流保護手段とをさらに有し、
    前記過電流検出手段は、前記電圧変換信号が設定された閾値を超える場合に過電流検出信号を出力し、
    前記過電流保護手段は、前記過電流検出信号を受信した場合に、前記バッテリを過電流から保護する、請求項1に記載のバッテリ管理システム。
  3. 前記過電流検出手段は、
    前記電圧変換信号と前記閾値とを比較し、前記電圧変換信号が前記閾値より大きい場合に前記バッテリが過電流状態であると判断する比較手段と、
    前記比較手段から前記バッテリが過電流状態であると判断した結果を受信した場合に、受信した結果を保持し、出力レベルを反転させるD型フリップフロップと、を有する請求項2に記載のバッテリ管理システム。
  4. 前記積分手段は、前記電圧変換信号を積分する処理と、該積分する処理で積分された値を保持する処理とを交互に行う、請求項1から3いずれか1項に記載のバッテリ管理システム。
  5. 前記バッテリを構成するセルのセル電圧を検出し、前記保持する処理の開始タイミングに同期して前記セル電圧を保持するトラックアンドホールド手段と、
    前記トラックアンドホールド手段が保持した前記セル電圧をアナログ・デジタル変換する第2アナログ・デジタル変換部手段と、を有する請求項4に記載のバッテリ管理システム。
  6. 前記間欠充放電モードによる充放電周期がパルス幅変調制御により設定され、前記積分する処理及び前記保持する処理の周期は、該パルス幅変調制御の周期のN倍(Nは正の整数)である、請求項4または5に記載のバッテリ管理システム。
  7. 前記積分する処理及び前記保持する処理の周期は、前記パルス幅変調制御周期の5倍以上(N≧5)である、請求項6に記載のバッテリ管理システム。
  8. 請求項3乃至7のいずれか1項に記載のバッテリ管理システムであって、
    前記積分手段は、複数のペアの積分器を有し、
    前記ペアの積分器は、一方の前記積分器が前記積分する処理を行う際に、他方の前記積分器は前記保する処理を行う、請求項4から7いずれか1項に記載のバッテリ管理システム。
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