JPWO2016157724A1 - 動画像復号装置 - Google Patents

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Abstract

ストリームを復号する際のエラーを抑制できる動画像復号装置を提供する。動画像復号装置は、ヘッダ情報と圧縮画像データとを含むデータ列で構成されるストリームを復号する動画像復号装置である。動画像復号装置は、記憶部と、復号処理部と、を備える。記憶部は、ストリームにおけるヘッダ情報と圧縮画像データとを保持する。復号処理部は、ヘッダ情報を解析し、圧縮画像データを復号する。復号処理部は、ヘッダ情報の解析結果に基づく圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じたと判断した場合には、その後のストリームにおいて圧縮画像データに含まれる、当該圧縮画像データを復号するために必要な情報を解析し、当該圧縮画像データを復号する。

Description

本開示は、動画像が符号化されたストリームを復号する動画像復号装置に関する。
デジタル放送は、近年、世界各国で一般化している。先進国だけでなく新興国にもデジタル放送が拡大し、動画像の符号化/復号を行う映像機器も、各国に広く普及してきている。デジタル放送において画像処理を行う場合、一般的に、撮影された動画像を国際的に規格化された方式に従って符号化する符号化装置によって画像処理が行われる。
特許文献1は、画像を符号化または復号する画像処理装置を開示している。特許文献1の画像処理装置は、制御情報付加部を備える。制御情報付加部は、符号化データ保持部に保持される符号化データの、所定のスライスのスライスヘッダに、制御情報保持部に保持される1ピクチャ分の制御情報を埋め込む。制御情報付加部は、符号化データの処理対象フレームの、最初に伝送されるスライスのスライスヘッダに、1ピクチャ分の制御情報を埋め込み、制御情報を付加した符号化データを所定の順に出力する。これにより、この画像処理装置では、符号化処理時または復号処理時のフィルタ処理の局所的な制御による符号化効率の低減を抑制することができる。
特開2011−044781号公報
送信側における符号化装置のパラメータが誤って設定されたり、符号化装置のソフトウェア自体の不具合によって、符号化された動画像の設定値が国際規格に準拠していない状態で送信されたりすることがある。そのような場合、受信機での圧縮動画像の復号処理時にエラーが発生し、動画像は正しく再生されない。
本開示は、動画像が符号化されたストリームを復号する際に、復号処理のエラーを抑制することができる動画像復号装置を提供する。
本開示における動画像復号装置は、ヘッダ情報と圧縮画像データとを含むデータ列で構成されるストリームを復号する動画像復号装置である。動画像復号装置は、記憶部と、復号処理部と、を備える。記憶部は、ストリームにおけるヘッダ情報と圧縮画像データとを保持する。復号処理部は、ヘッダ情報を解析し、圧縮画像データを復号する。復号処理部は、ヘッダ情報の解析結果に基づく圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じたと判断した場合には、その後のストリームにおいて圧縮画像データに含まれる、当該圧縮画像データを復号するために必要な情報を解析し、当該圧縮画像データを復号する。
本開示における動画像復号装置は、動画像が符号化されたストリームを復号する際に、復号処理のエラーを抑制することができる。
図1は、実施の形態1における動画像復号装置の構成の一例を模式的に示すブロック図である。 図2は、実施の形態1における動画像復号装置に入力されるストリームのデータ構造を模式的に示す図である。 図3は、実施の形態1における動画像復号装置で実行される復号処理の一例を示すフローチャートである。 図4は、実施の形態2における動画像復号装置の構成の一例を模式的に示すブロック図である。 図5は、実施の形態2における動画像復号装置で実行される復号処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、実施の形態2における動画像復号装置で実行されるスライス画像復号処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、実施の形態3における動画像復号装置の構成の一例を模式的に示すブロック図である。 図8は、実施の形態3における動画像復号装置に記憶されるエラーテーブルを模式的に示す図である。 図9は、実施の形態3における動画像復号装置で実行される復号処理の一例を示すフローチャートである。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、すでによく知られた事項の詳細説明、および実質的に同一の構成に対する重複説明等を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同じ構成要素については同じ符号を付し、説明を省略または簡略化する場合がある。
(実施の形態1)
以下、図1〜図3を用いて、実施の形態1を説明する。
[1−1.構成]
本実施の形態における動画像復号装置150の構成について、図1、図2を参照して説明する。
図1は、実施の形態1における動画像復号装置150の構成の一例を模式的に示すブロック図である。
図2は、実施の形態1における動画像復号装置150に入力されるストリームのデータ構造を模式的に示す図である。
動画像復号装置は、図1に示すように、第1バッファメモリ101と、前処理部102と、第2バッファメモリ103と、後処理部104と、フレームメモリ105と、を備える。なお、図1では、動画像復号装置150が備える複数の構成要素のうち、圧縮画像データの復号処理に関する構成要素のみを示し、他の構成要素は省略している。
動画像復号装置150は、動画像が符号化された圧縮画像データを含むストリーム(ビットストリーム)が入力されると、前処理部102による前処理と後処理部104による後処理との2段階でストリームを復号する。なお、本実施の形態では、ストリームに含まれる圧縮画像データを復号することを「ストリームを復号する」ともいう。ストリームのデータ構造について、図2を用いて説明する。
図2は、ストリームの一例を示す図である。本実施の形態では、復号対象として、H.264/MPEG−4 AVC(以下、「H.264規格」と記載する)によって動画像が符号化されたストリームを想定している。H.264規格によるストリームは、NAL(Network Abstraction Layer)ユニットと呼ばれるデータ単位の集まり(データ列)で構成される。NALユニットには、図2に示すように、SPS(Sequence Parameter Set)ユニット、SEI(Supplemental Enhancement Information)ユニット、PPS(Picture Parameter Set)ユニット、スライスユニット(SL:Slice)、等の種類がある。このうち、SPSユニット、SEIユニット、PPSユニットは、ヘッダ情報を構成する。スライスユニットSLは、圧縮画像データを構成する。
図2には、ストリームの2ピクチャ分のデータ構造を例示している。先行のピクチャでは、ヘッダ情報のNALユニットが先頭に集まっており、その後にスライスユニットSLが続いている。一方、後続のピクチャでは、1つのPPSユニットが、複数のスライスユニットSLの間にある。このように、H.264規格では、ヘッダ情報を構成するNALユニットは、1ピクチャ分のデータ列の先頭にあるとは限らず、圧縮画像データの列の途中に入ることもある。
動画像復号装置150は、特定のスライスユニットSLよりも前に到達したNALユニットが示すヘッダ情報を用いて、当該スライスユニットSLの圧縮画像データを復号する。
図1に戻り、動画像復号装置150の各部の構成について説明する。
第1バッファメモリ101は、動画像復号装置150に入力されたストリームを一時的に記憶(保持)するバッファメモリである。第1バッファメモリ101に記憶されたストリームは、例えばCABAC(Context−based Adaptive Binary Arithmetic Coding:コンテキスト適応型2値算術符号化)による符号化が施されており、そのストリームではヘッダ情報と圧縮画像データとは混在している。なお、第1バッファメモリ101には、CABACに代えて、CAVLC(Context−based Adaptive Variable Length Coding:コンテキスト適応型可変長符号化))による符号化が施されたストリームが入力されてもよい。
第1バッファメモリ101、第2バッファメモリ103、およびフレームメモリ105は、例えばフラッシュメモリ等の記憶装置で構成される。第1バッファメモリ101、第2バッファメモリ103、およびフレームメモリ105は、1つの記憶装置中の別の記憶領域として構成されてもよいし、別体の記憶装置で構成されてもよい。
前処理部102は、第1バッファメモリ101に記憶されたストリームに、例えばCABAD(Context−Adaptive Binary Arithmetic Decoding:コンテキスト適応型2値算術復号)等の復号処理を行う。また、前処理部102は、ストリームに含まれるヘッダ情報と圧縮画像データ(CABADの復号処理が施されたヘッダ情報と圧縮画像データ)を判別し、それぞれを第2バッファメモリ103に記憶する。前処理部102は、ストリームに含まれるヘッダ情報と圧縮画像データとを判別する判別手段の一例である。前処理部102および後処理部104は、例えば同一のCPU(Central Processing Unit)で構成される。
第2バッファメモリ103は、前処理部102によるCABADの復号処理が施された状態のストリームを一時的に記憶するバッファメモリである。第2バッファメモリ103は、ヘッダ情報記憶部110と、圧縮画像記憶部111と、を備える。第2バッファメモリ103は、ストリームに含まれるヘッダ情報と圧縮画像データとを保持する記憶部の一例である。
ヘッダ情報記憶部110は、前処理部102からの制御に従って、ストリームに含まれるヘッダ情報を一時的に記憶する。
圧縮画像記憶部111は、前処理部102からの制御に従って、ストリームに含まれる圧縮画像データを一時的に記憶する。
後処理部104は、復号エラー記憶部120と、ヘッダ情報解析部121と、圧縮画像データ解析部122と、復号部123と、を有する。復号エラー記憶部120は、例えばCPUの内部メモリで構成される。後処理部104は、ヘッダ情報を解析して圧縮画像データを復号する復号処理部の一例である。
ヘッダ情報解析部121は、例えばピクチャ単位で、ヘッダ情報記憶部110に記憶されたヘッダ情報を解析する。
具体的には、ヘッダ情報解析部121は、ヘッダ情報記憶部110から1ピクチャ分に対応するヘッダ情報を読み出し、読み出したヘッダ情報から、圧縮画像データを復号するための各種パラメータを抽出する。各種パラメータは、例えば「profile_idc」、「entropy_coding_mode_flag」、「chroma_format_id」、等を含む。「profile_idc」は、画像データのプロファイル(圧縮に使用した圧縮符号化機能)を表すパラメータである。「entropy_coding_mode_flag」は、エントロピー符号のモード(CAVLCまたはCABAC)を示すフラグである。「chroma_format_id」は、カラーフォーマットを指定するパラメータである。
圧縮画像データ解析部122は、例えばピクチャ単位で、圧縮画像記憶部111に記憶された圧縮画像データに含まれる、圧縮画像データの復号処理に必要な情報を、解析する。
図2の下段の図を用いて、圧縮画像データの構造について説明する。
図2の下段の図は、圧縮画像データを構成するスライスユニットSLのデータ構造を説明するための図である。図に示すように、スライスユニットSL内には、先頭にスライスヘッダShがあり、続いて圧縮スライス画像Siがある。圧縮スライス画像Siは、スライス単位で圧縮(符号化)された画像データである。スライスヘッダShは、スライスユニットSLに含まれる圧縮スライス画像Siを復号するために必要な各種パラメータが含まれたデータである。スライスヘッダShに含まれる各種パラメータは、例えば「slice_type」を含み、ヘッダ情報に含まれるパラメータと一部が互いに一致している。「slice_type」は、圧縮画像データのスライスの種類(Iスライス、Pスライス、等)を指定するパラメータである。
そして、図1に示す圧縮画像データ解析部122は、圧縮画像記憶部111から、1ピクチャ分に対応する圧縮画像データに含まれる各スライスヘッダShを読み出し、読み出したスライスヘッダShから圧縮スライス画像Siの復号処理に必要な各種パラメータを抽出する。
復号部123は、例えばピクチャ単位で、圧縮画像記憶部111に記憶された圧縮画像データを復号する。具体的には、復号部123は、圧縮画像記憶部111から読み出した1ピクチャ分の圧縮画像データに対して、ヘッダ情報解析部121によって抽出された各種パラメータや、圧縮画像データ解析部122によって抽出された各種パラメータに基づき、逆量子化処理、逆直交変換処理、動き補償、フィルタリング、等を行う。こうして、1ピクチャ分の画像データが復号部123で復号される。復号部123は、このようにして復号した画像データ(1ピクチャ分の画像データ)を、フレームメモリ105に出力する。
復号エラー記憶部120は、復号部123で圧縮画像データを復号処理したときにエラーが発生したか否かを示すエラー情報を記憶する。具体的には、復号エラー記憶部120は、所定のフラグであるエラービット(Error_bit)を記憶する。エラービットが“0”の状態は、エラー情報が記憶されていない(すなわち、過去の圧縮画像データの復号処理時に、エラーが生じていない)状態を表す。エラービットが“1”の状態はエラー情報が記憶された(すなわち、過去の圧縮画像データの復号処理時に、エラーが生じた)状態を表す。後処理部104は、復号エラー記憶部120に記憶されたエラー情報に基づいて、圧縮画像データに対する復号処理の方法を切り替える。復号処理の切り替え方法については後述する。
フレームメモリ105は、複数のスライス画像で構成される1ピクチャ分の画像データを一時的に記憶するメモリである。フレームメモリ105から、所定のフレームレート(例えば、30fps(frames per second))で1ピクチャ分の画像データが出力される。
なお、以上の説明では、前処理部102および後処理部104が同一のCPUで構成される例を説明したが、それらは別体で構成されてもよい。例えば、前処理部102および後処理部104はそれぞれが別体のデコーダ回路で構成されてもよい。また、前処理部102および後処理部104は、CPUに限らず、所定の機能を実現するように設計された専用の電子回路や再構成可能な電子回路等のハードウェア回路であってもよい。前処理部102および後処理部104は、MPU(Micro Processing Unit)、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、等の種々の半導体集積回路で構成されてもよい。
[1−2.動作]
[1−2−1.動作の概要]
実施の形態1における動画像復号装置150の動作の概要について、図1を参照して説明する。
動画像復号装置150は、前処理と後処理との2段階でストリームを復号する。まず、ヘッダ情報と圧縮画像データとを含むストリームは、図1に示すように、第1バッファメモリ101に入力される。前処理部102は可変長符号化されたストリームの復号処理を行い、復号されたヘッダ情報と圧縮画像データとを第2バッファメモリ103に記憶する。
後処理部104は、第2バッファメモリ103に記憶されたヘッダ情報と圧縮画像データとに基づいて、動作する。後処理部104では、まず、ヘッダ情報解析部121が、第2バッファメモリ103のヘッダ情報記憶部110に記憶されたヘッダ情報を解析することにより、各種パラメータを抽出する。そして、抽出された各種パラメータに従って、後処理部104の復号部123が、圧縮画像データの復号処理を行い、復号した画像データをフレームメモリ105に出力する。
ここで、復号部123が圧縮画像データの復号処理を行う際に、ヘッダ情報に含まれているパラメータの設定値が間違っていたとする。その場合、ヘッダ情報に含まれるパラメータと、復号対象の圧縮画像データに含まれるパラメータとは、互いに一致しない。そのため、復号部123では、正常に復号処理を行うことができない。
一方、ヘッダ情報に含まれているパラメータの解析を行うとともに、圧縮画像データに含まれているパラメータの解析も行い、それらの解析の結果、互いに一致しないパラメータについては、圧縮画像データに含まれているパラメータを使用して復号処理を行う方法もある。この方法を実行すれば、ヘッダ情報に含まれているパラメータの設定値が間違っていたとしても、正常に復号処理を行うことができる。しかし、常にヘッダ情報の解析と圧縮画像データの解析とを行う必要があるため、復号の処理速度が遅くなってしまう。
そこで、本実施の形態における動画像復号装置150では、ヘッダ情報に含まれているパラメータと圧縮画像データに含まれているパラメータとが互いに一致している正常なストリームと、両者が互いに一致しないストリームとで、復号処理の方法を切り替える。これにより、動画像復号装置150では、正常なストリームに対しては、復号処理時の処理速度の低下を抑制して復号処理を行うことができる。また、動画像復号装置150は、ヘッダ情報に含まれているパラメータと圧縮画像データに含まれているパラメータとが互いに異なっているストリームも、正常に復号することが可能となる。
以下、後処理部104による復号処理の切り替え方法について説明する。
[1−2−2.復号処理の切替え方法]
動画像復号装置150で実行される復号処理の切り替え方法について、図3を参照して説明する。
図3は、実施の形態1における動画像復号装置150で実行される復号処理の一例を示すフローチャートである。
図3に示すフローチャートは、後処理部104が、1ピクチャ毎に、第2バッファメモリ103から読み出した各種データに基づき実行する復号処理を示している。本フローチャートは、例えば、動画像復号装置150に電源が投入されたとき、または動画像復号装置150を備えたテレビジョン受信機等において新たにチャンネルが選局されたとき、または1つの番組が終了して次の番組が始まったとき、等に開始される。
図3のフローチャートにおいて、まず、後処理部104は、復号エラー記憶部120に記憶されている、エラー情報を表すエラービットをリセットし、Error_bit=“0”に設定する(ステップS101)。
Error_bit=“0”は、過去のストリームにおける圧縮画像データの復号処理時に、エラーが生じていないことを示す。
次に、後処理部104は、新たなストリームの入力に応じて、第2バッファメモリ103のヘッダ情報記憶部110および圧縮画像記憶部111から、1ピクチャ分のヘッダ情報および圧縮画像データを読み出す(ステップS102)。
次に、後処理部104は、復号エラー記憶部120に記憶されているエラービットを読み出し、エラービットは“0”(Error_bit=“0”)であるか否かを判断する(ステップS103)。
ステップS103の処理は、先行のストリームにおける圧縮画像データの復号処理時に、エラーが生じたことがあるか否かを判断するために行われる。
ステップS103において、エラービットは“0”でない(すなわち、Error_bit=“1”)と判断された場合(ステップS103でNo)、後処理部104は、処理をステップS109に進める。ステップS109以降の処理については後述する。
ステップS103において、エラービットは“0”である(Error_bit=“0” )と判断された場合(ステップS103でYes)、すなわち、過去の復号処理時にエラーが生じていない場合は、後処理部104は、ヘッダ情報記憶部110から読み出したヘッダ情報をヘッダ情報解析部121で解析する。そして、後処理部104は、1ピクチャ分の各スライスユニットSLに含まれる圧縮スライス画像Si(すなわち、1ピクチャ分の圧縮画像データ)の復号処理に必要な各種パラメータを、ヘッダ情報から抽出する(ステップS104)。
次に、後処理部104は、圧縮画像記憶部111から読み出した1ピクチャ分の圧縮画像データの復号処理を、ステップS104でヘッダ情報から抽出したパラメータに基づき、復号部123で行う(ステップS105)。
次に、後処理部104は、ステップS105で実行された復号処理の結果を参照し、ヘッダ情報の解析結果に基づく圧縮画像データの復号処理時に、エラーが発生したか否かを判断する(ステップS106)。
なお、エラー発生の有無の判断は、一般的に用いられているエラー判別手法またはエラー検出手法を適用して実行できるので、詳細な説明は省略する。
ステップS106において、ヘッダ情報の解析結果に基づく圧縮画像データの復号処理時にエラーは発生しなかったと判断された場合(ステップS106でNo)、後処理部104は、ステップS105で復号された画像データを、フレームメモリ105に出力する(ステップS107)。フレームメモリ105は、その画像データを記憶する。
ステップS107の後は、後処理部104は、処理をステップS102に戻す。これにより、動画像復号装置150は、次の1ピクチャ分のストリームの入力待ちの状態となる。
ステップS106において、ヘッダ情報の解析結果に基づく圧縮画像データの復号処理時にエラーが発生したと判断された場合(ステップS106でYes)、後処理部104は、復号エラー記憶部120に、エラーが生じたことを示すエラー情報(Error_bit=“1”)を記憶する(ステップS108)。
ステップS108の後は、後処理部104は、処理をステップS102に戻す。これにより、動画像復号装置150は、次の1ピクチャ分のストリームの入力待ちの状態となる。
ステップS108において復号エラー記憶部120にエラー情報(Error_bit=“1”)が記憶された後に実行されるステップS103では、後処理部104は、エラービットは“0”でないと判断する(ステップS103でNo)。
ステップS103において、エラービットは“0”でない(すなわち、Error_bit=“1”)と判断された場合(ステップS103でNo)は、過去の復号処理時にエラーが生じたことを示す。その場合、後処理部104は、ステップS102でヘッダ情報記憶部110から読み出した1ピクチャ分のヘッダ情報を、ヘッダ情報解析部121で解析する(ステップS109)。
後処理部104では、ヘッダ情報解析部121でヘッダ情報が解析されることにより、ヘッダ情報に含まれる各種パラメータが抽出される。
次に、後処理部104は、ステップS102で圧縮画像記憶部111から読み出した圧縮画像データに含まれる、復号処理に必要な情報を、圧縮画像データ解析部122で解析する(ステップS110)。
具体的には、圧縮画像データ解析部122は、スライスユニットSLに含まれるスライスヘッダSh(図2の下段の図参照)から、圧縮スライス画像Siの復号処理に必要なパラメータを抽出する。
次に、後処理部104は、ステップS109でヘッダ情報から抽出したパラメータ、およびステップS110で圧縮画像データから抽出したパラメータに基づき、圧縮画像データの復号処理を復号部123で行う(ステップS111)。
ステップS111で実行される復号処理において、後処理部104は、ステップS109におけるヘッダ情報解析部121の解析結果よりも、ステップS110における圧縮画像データ解析部122の解析結果を優先的に使用する。あるいは、後処理部104は、ステップS110における圧縮画像データ解析部122の解析結果を使用して、復号処理を行う。これにより、ヘッダ情報に間違いが含まれていたとしても、圧縮画像データに含まれる情報に基づき復号処理が行われるので、後処理部104は、圧縮画像データを正しく復号することができる。
次に、後処理部104は、ステップS111で復号された画像データをフレームメモリ105に出力する(ステップS107)。フレームメモリ105はその画像データを記憶する。ステップS107の後は、後処理部104は、処理をステップS102に戻す。
以上の処理によると、後処理部104は、初期段階では(すなわち、エラービットが“0”のときは)、ヘッダ情報解析部121によって抽出された各種パラメータに基づき、復号部123で圧縮画像データの復号処理を行う(ステップS104、ステップS105)。これにより、動画像復号装置150は、処理速度の低下を抑制して、圧縮画像データの復号処理を行うことが可能となる。
ヘッダ情報解析部121の解析結果に基づく圧縮画像データの復号処理時にエラーが発生した場合には(ステップS106でYes)、復号エラー記憶部120にエラー情報(Error_bit=“1”)が記憶される(ステップS108)。この処理が実行されて以降は、復号部123は、ヘッダ情報解析部121と圧縮画像データ解析部122とのそれぞれによって抽出されたパラメータに基づいて(または、圧縮画像データ解析部122によって抽出されたパラメータに基づいて)、圧縮画像データの復号処理を行う。これにより、動画像復号装置150は、圧縮画像データを復号処理したときに発生したエラーが継続的に発生することを抑制して、圧縮画像データを正しく復号することができる。
[1−3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、動画像復号装置は、ヘッダ情報と圧縮画像データとを含むデータ列で構成されるストリームを復号する動画像復号装置である。動画像復号装置は、記憶部と、復号処理部と、を備える。記憶部は、ストリームにおけるヘッダ情報と圧縮画像データとを保持する。復号処理部は、ヘッダ情報を解析し、圧縮画像データを復号する。復号処理部は、ヘッダ情報の解析結果に基づく圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じたと判断した場合には、その後のストリームにおいて圧縮画像データに含まれる、当該圧縮画像データを復号するために必要な情報を解析し、当該圧縮画像データを復号する。
なお、動画像復号装置150は動画像復号装置の一例である。第2バッファメモリ103は記憶部の一例である。後処理部104は復号処理部の一例である。
例えば、実施の形態1に示した例では、動画像復号装置150は、ヘッダ情報と圧縮画像データとを含むデータ列で構成されるストリームを復号する。動画像復号装置150は、第2バッファメモリ103と、後処理部104と、を備える。第2バッファメモリ103は、ストリームにおけるヘッダ情報と圧縮画像データとを保持する。後処理部104は、ヘッダ情報を解析し、圧縮画像データを復号する。後処理部104は、ヘッダ情報の解析結果に基づく圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じたか否かを判断する。後処理部104は、ヘッダ情報の解析結果に基づく圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じたと判断した場合には、その後のストリームにおいて圧縮画像データに含まれる、当該圧縮画像データを復号するために必要な情報を解析して、当該圧縮画像データを復号する。
以上のように構成された動画像復号装置150では、後処理部104は、ヘッダ情報の解析結果に基づく圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じたか否かを判断する。そして、ヘッダ情報の解析結果に基づく圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じたと判断した場合には、後処理部104は、その後のストリームにおいて圧縮画像データに含まれる、当該圧縮画像データを復号するために必要な情報を解析し、その解析結果に基づき圧縮画像データの復号処理を行う。これにより、動画像復号装置150では、動画像が符号化されたストリームを復号する際に、復号処理のエラーを抑制することができる。
また、ヘッダ情報の解析結果に基づく圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じていないと判断した場合には、後処理部104は、その後のストリームにおいて圧縮画像データの外部にあるヘッダ情報を解析し、その解析結果に基づき圧縮画像データの復号処理を行う。
これにより、動画像復号装置150では、ストリームの復号処理時にエラーが生じない限り、圧縮画像データの外部にあるヘッダ情報の解析結果に基づく圧縮画像データの復号処理が継続される。
復号処理部は、圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じたと判断した場合には、ヘッダ情報の解析結果よりも、圧縮画像データに含まれる情報の解析結果を優先的に使用して、圧縮画像データを復号してもよい。
例えば、実施の形態1に示した例では、後処理部104は、圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じたと判断した場合には、ヘッダ情報の解析結果よりも、圧縮画像データに含まれる情報(例えば、スライスヘッダSh)の解析結果を優先的に使用して、圧縮画像データを復号する。
これにより、動画像復号装置150では、ストリーム内の、ヘッダ情報に含まれるパラメータと圧縮画像データに含まれるパラメータとが互いに一致しない場合であっても、圧縮画像データに含まれるパラメータを用いて圧縮画像データを復号することが可能になる。
復号処理部は、圧縮画像データの復号処理時にエラーは生じていないと判断した場合には、ヘッダ情報の解析結果に基づき圧縮画像データを復号してもよい。
例えば、実施の形態1に示した例では、後処理部104は、圧縮画像データの復号処理時にエラーは生じていないと判断した場合には、圧縮画像データに含まれる情報を解析せずに、ヘッダ情報の解析結果に基づき圧縮画像データを復号する。
これにより、動画像復号装置150では、ストリーム内の、ヘッダ情報に含まれるパラメータの値と圧縮画像データに含まれるパラメータの値とが互いに一致している正常なストリームの場合には、圧縮画像データに含まれているパラメータの解析が行われないため、復号処理時の処理速度の低下を抑制することが可能となる。
なお、後処理部104は、圧縮画像データに含まれる情報のうち、ヘッダ情報と互いに一致している情報については解析せず、ヘッダ情報と互いに一致しない情報については解析してパラメータを抽出してもよい。
復号処理部は、圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じたと判断した場合には、その後のストリームにおける圧縮画像データ毎に、圧縮画像データに含まれる当該圧縮画像データを復号するために必要な情報を解析してパラメータを抽出してもよい。
例えば、実施の形態1に示した例では、後処理部104は、圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じたと判断した場合には、その後のストリームにおける圧縮画像データ毎に、圧縮画像データに含まれる当該圧縮画像データを復号するために必要な情報(例えば、スライスヘッダShに含まれる情報)を解析して、パラメータを抽出する。
これにより、動画像復号装置150では、圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じた場合に、それ以降のエラーの再発を抑制することができる。
動画像復号装置は、ヘッダ情報に基づく圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じたか否かを示す情報を記憶する復号エラー記憶部を備えてもよい。復号処理部は、復号エラー記憶部に記憶された情報に基づき、圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じたか否かを判断してもよい。
なお、復号エラー記憶部120は復号エラー記憶部の一例である。エラービットは、圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じたか否かを示す情報の一例である。
例えば、実施の形態1に示した例では、後処理部104は、ヘッダ情報に基づく圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じたか否かを示す情報(エラービット)を記憶する復号エラー記憶部120を備える。後処理部104は、復号エラー記憶部120に記憶された情報(エラービット)に基づき、圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じたか否かを判断する。
これにより、動画像復号装置150では、ストリーム内の、ヘッダ情報に含まれるパラメータの値と圧縮画像データに含まれるパラメータの値とが互いに異なる誤ったストリームが入力され、ヘッダ情報の解析結果に基づく圧縮画像データの復号処理時にエラーが発生した場合には、そのエラーの発生が検知され記憶される。そして、それ以降のストリームからは、動画像復号装置150は、ヘッダ情報に含まれるパラメータの解析結果と圧縮画像データに含まれるパラメータの解析結果とに基づいて圧縮画像データの復号処理を行う。そのため、動画像復号装置150は、誤ったストリームが入力された場合でも正常に復号処理を行うことができる。
動画像復号装置において、圧縮画像データを復号するために必要な情報は、圧縮画像データのスライスの種類と、エントロピー符号化の種類と、プロファイルと、カラーフォーマットと、のうちの少なくとも1つを指定するパラメータを含んでもよい。
例えば、実施の形態1に示した例では、動画像復号装置150において、圧縮画像データを復号するために必要な情報は、各圧縮画像データに対して当該圧縮画像データを復号するように設定された各種パラメータを含む。各種パラメータは、例えば、圧縮画像データのスライスの種類(slice_type)と、エントロピー符号化の種類(entropy_coding_mode_flag)と、プロファイル(profile_idc)と、カラーフォーマット(chroma_format_id)と、のうちの少なくとも1つを指定するパラメータを含む。
(実施の形態2)
以下、図4〜図6を用いて、実施の形態2を説明する。
実施の形態1では、動画像復号装置150の後処理部104において、復号処理時に生じたエラーに基づき、ピクチャ単位で復号処理を切り替える方法について説明した。実施の形態2では、スライス単位で復号処理を切り替える方法について説明する。
[2−1.構成]
以下、実施の形態2における動画像復号装置200を説明する。
なお、実施の形態2に示す動画像復号装置200では、実施の形態1に示した動画像復号装置150が備える構成要素と実質的に同じ動作をする構成要素に関しては、その構成要素と同じ符号を付与し、説明を省略する。以下、実施の形態1に示した動画像復号装置150と異なる点を中心に説明を行い、実施の形態1に示した動画像復号装置150と実質的に同一となる動作についての説明は省略される場合がある。
図4は、実施の形態2における動画像復号装置200の構成の一例を模式的に示すブロック図である。
図4に示すように、実施の形態2における動画像復号装置200は、実施の形態1で説明した動画像復号装置150と実質的に同じ構成を備える。ただし、動画像復号装置200において、前処理部102と後処理部104とは、例えば動画像復号装置200の動作全体を制御する制御部10を構成する。なお、図4では、動画像復号装置200が備える複数の構成要素のうち、圧縮画像データの復号処理に関する構成要素のみを示し、他の構成要素は省略している。
制御部10は、例えばCPUで構成される。制御部10は、後処理部104を含む復号処理部の一例である。
[2−2.動作]
以下、動画像復号装置200の動作について、図5を参照して説明する。
図5は、実施の形態2における動画像復号装置200で実行される復号処理の一例を示すフローチャートである。
図5に示すフローチャートは、制御部10が、所定のデータ単位(NALユニット)毎に実行する復号処理を示している。本フローチャートは、例えば、動画像復号装置200に電源が投入されたとき、または動画像復号装置200を備えたテレビジョン受信機等において新たにチャンネルが選局されたとき、または1つの番組が終了して次の番組が始まったとき、等に開始される。
図5のフローチャートにおいて、まず、制御部10は、後処理部104として動作し、復号エラー記憶部120に記憶されているエラービットをリセットする。これにより、Error_bit=“0”に設定される(ステップS201)。
次に、制御部10は、前処理部102として動作し、新たなストリームの入力に応じて、第1バッファメモリ101からNALユニット1つ分の情報を読み出す(ステップS202)。
次に、制御部10は、前処理部102として動作し、CABAD等の復号処理を行う。そして、制御部10は、入力されたNALユニットがスライスユニットSLであるか否かを判定する(ステップS203)。
ステップS203において、入力されたNALユニットはスライスユニットSLでないと判定された場合(ステップS203でNo)、制御部10には、ヘッダ情報が入力されたことになる。この場合、制御部10は、前処理部102として動作し、NALユニットを第2バッファメモリ103のヘッダ情報記憶部110に記憶する。そして、制御部10は、後処理部104のヘッダ情報解析部121として動作し、ヘッダ情報記憶部110に記憶されたヘッダ情報を解析する(ステップS204)。
一方、ステップS203において、入力されたNALユニットはスライスユニットSLであると判定された場合(ステップS203でYes)、制御部10は、後処理部104として動作し、スライス画像復号処理を行う(ステップS205)。
スライス画像復号処理は、スライスユニットSL1つ分の圧縮スライス画像Siが復号され、復号されたスライス画像がフレームメモリ105に記憶される復号処理である。スライス画像復号処理の詳細については後述する。
次に、制御部10は、後処理部104として動作し、フレームメモリ105に記憶された1つまたは複数のスライス画像が、1ピクチャ分に到達したか否かを判断する(ステップS206)。
制御部10は、ステップS206において、フレームメモリ105に記憶されたスライス画像は1ピクチャ分に到達していないと判断した場合(ステップS206でNo)は、処理をステップS202に戻す。
制御部10は、ステップS206において、フレームメモリ105に記憶されたスライス画像は1ピクチャ分に到達したと判断した場合(ステップS206でYes)は、フレームメモリ105から1ピクチャ分の画像データを読み出し、読み出した画像データを出力する(ステップS207)。
制御部10は、ステップS201〜ステップS207の処理を所定の周期(例えば、30fps)で繰り返す。
以上の処理により、動画像復号装置200では、随時、入力されるストリームがNALユニット単位で解析される。圧縮スライス画像Siの復号処理(ステップS205)は、スライスユニットSLが入力されるまでの間(ステップS203でYesと判定されるまでの間)に実行された、ヘッダ情報の解析の結果(ステップS204)に基づいて行われる。
次に、図5に示したフローチャートのステップS205で実行されるスライス画像復号処理について、図6を参照して説明する。
図6は、実施の形態2における動画像復号装置200で実行されるスライス画像復号処理の一例を示すフローチャートである。
なお、図6に示すフローチャートにおいて、制御部10は、後処理部104として動作する。
まず、制御部10は、復号エラー記憶部120に記憶されているエラービットを読み出し、エラービットは“0”(Error_bit=“0”)であるか否かを判断する(ステップS211)。
ステップS211において、エラービットは“0”である(Error_bit=“0”)と判断された場合(ステップS211でYes)は、過去の復号処理時にエラーが生じていないことを示す。その場合、制御部10は、復号部123として動作し、ヘッダ情報の解析結果(図5のステップS204)に基づき、1つのスライスユニットSLに含まれる圧縮スライス画像Siを復号する(ステップS212)。
次に、制御部10は、ステップS212で実行された復号処理の結果を参照し、ヘッダ情報の解析結果に基づく圧縮スライス画像Siの復号処理時に、エラーが発生したか否かを判断する(ステップS213)。
なお、エラー発生の有無の判断は、一般的に用いられているエラー判別手法またはエラー検出手法を適用して実行できるので、詳細な説明は省略する。
ステップS213において、ヘッダ情報の解析結果に基づく圧縮スライス画像Siの復号処理時にエラーは発生しなかったと判断された場合(ステップS213でNo)、制御部10は、ステップS212で復号されたスライス画像を、フレームメモリ105に出力する(ステップS214)。フレームメモリ105は、そのスライス画像を記憶する。
ステップS214の後は、制御部10は、処理を図5のステップS206に進める。
ステップS213において、ヘッダ情報の解析結果に基づく圧縮スライス画像Siの復号処理時にエラーが発生したと判断された場合(ステップS213でYes)、制御部10は、復号エラー記憶部120に、エラーが生じたことを示すエラー情報(Error_bit=“1”)を記憶する(ステップS215)。
ステップS215の後は、制御部10は、処理を図5のステップS206に進める。
ステップS211において、エラービットは“0”でない(すなわち、Error_bit=“1”)と判断された場合(ステップS211でNo)は、過去の復号処理時にエラーが生じたことを示す。その場合、制御部10は、スライスユニットSLのスライスヘッダShに含まれる、復号処理に必要な情報を、解析する(ステップS216)。
具体的には、制御部10は、スライスユニットSLに含まれるスライスヘッダSh(図2の下段の図参照)から、圧縮スライス画像Siの復号処理に必要なパラメータを抽出する。そして、制御部10は、抽出されたパラメータを、圧縮スライス画像Siの復号処理に使用する。これにより、ヘッダ情報に間違いが含まれていたとしても、スライスヘッダShの解析結果に基づき復号処理が行われるので、制御部10は、圧縮スライス画像Siを正しく復号することができる。
制御部10は、ステップS216の処理により抽出したパラメータに基づき、圧縮スライス画像Siの復号処理を行う(ステップS217)。
ステップS217の後は、制御部10は、処理をステップS214に進める。制御部10は、ステップS217で復号されたスライス画像を、フレームメモリ105に出力する(ステップS214)。フレームメモリ105は、そのスライス画像を記憶する。
[2−3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、動画像復号装置200では、上述した処理が実行される。これにより、動画像復号装置200では、ヘッダ情報の解析結果に基づく圧縮スライス画像Siの復号処理時にエラーが生じると、次の圧縮スライス画像Siの復号処理時には復号処理の方法が切り替わる。そして、動画像復号装置200では、ヘッダ情報の解析結果とスライスヘッダShの解析結果とに基づく復号処理が行われる。このように、動画像復号装置200では、スライス単位で復号処理を切り替えることができる。
(実施の形態3)
以下、図7〜図9を用いて、実施の形態3を説明する。
実施の形態1、2では、動画像復号装置150、200において、圧縮画像データの復号処理時時にエラーが生じか否かを示す情報(エラービット)に基づき復号処理の方法を切り替える構成例を説明した。実施の形態3では、動画像復号装置300において、圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じたサービスを記憶し、サービス毎に復号処理の方法を切り替える構成例を説明する。
なお、サービスとは、例えば、放送局から放送波を通して供給される番組等のコンテンツ、またはチャンネルのことである。
[3−1.構成]
以下、実施の形態3における動画像復号装置300を説明する。
なお、実施の形態3に示す動画像復号装置300では、実施の形態1、2に示した動画像復号装置150、200が備える構成要素と実質的に同じ動作をする構成要素に関しては、その構成要素と同じ符号を付与し、説明を省略する。以下、実施の形態1、2に示した動画像復号装置150、200と異なる点を中心に説明を行い、実施の形態1、2に示した動画像復号装置150、200と実質的に同一となる動作についての説明は省略される場合がある。
図7は、実施の形態3における動画像復号装置300の構成の一例を模式的に示すブロック図である。
図7に示すように、実施の形態3における動画像復号装置300は、実施の形態1、2で説明した動画像復号装置150、200と実質的に同じ構成を備える。ただし、動画像復号装置300は、それらの構成に加えて、さらにフロントエンド部100を備える。なお、図7では、動画像復号装置300が備える複数の構成要素のうち、圧縮画像データの復号処理に関する構成要素のみを示し、他の構成要素は省略している。
フロントエンド部100は、例えばチューナ回路および復調回路(図示せず)を備えて構成される。フロントエンド部100は、外部から送信されて受信した放送波信号において、ユーザが所望する(ユーザに指定された)サービスを選局する。そして、フロントエンド部100は、選局したサービスに対応するストリームを復調して第1バッファメモリ101に出力する。
また、動画像復号装置300は、実施の形態1、2で説明した動画像復号装置150、200が備える復号エラー記憶部120(図1、図4参照)に代えて、復号エラーサービス記憶部120Aを備える。
復号エラーサービス記憶部120Aは、エラーテーブルを記憶する。エラーテーブルでは、復号部123での圧縮画像データの復号処理時にエラーが発生したサービスを示す情報が記憶される。
図8を用いて、エラーテーブルETについて説明する。
図8は、実施の形態3における動画像復号装置300に記憶されるエラーテーブルETを模式的に示す図である。
図8に例示するように、エラーテーブルETには「サービス名」が記録される。「サービス名」は、例えば、番組名やチャンネル名等の、そのサービスを示す名称である。復号部123で復号中のサービスにエラーが発生したとき、そのサービスのサービス名がエラーテーブルETに記録される。なお、エラーテーブルETに記録される情報はサービス名に限定されない。例えば、サービスの識別番号等、そのサービスを特定できる情報(以下、サービス情報という)であれば、どのような情報がエラーテーブルETに記録されてもよい。
図7に示す制御部10は、復号エラーサービス記憶部120Aに記憶されたエラーテーブルETに基づいて、新たに選局されたサービスのストリームが、復号処理時にエラーを起こすサービスか否かを判断して、復号処理の方法を切り替える。
[3−2.動作]
以下、動画像復号装置300の動作について、図9を参照して説明する。
図9は、実施の形態3における動画像復号装置300で実行される復号処理の一例を示すフローチャートである。
図9に示すフローチャートは、制御部10が、1ピクチャ毎に、第2バッファメモリ103から読み出した各種データに基づき実行する復号処理を示している。本フローチャートは、例えば、動画像復号装置300に電源が投入されたとき、等に開始される。
図9のフローチャートにおいて、まず、制御部10は、前処理部102として動作し、フロントエンド部100を介して、ユーザによるサービスの選局を受け付ける(ステップS301)。
次に、制御部10は、後処理部104として動作し、復号エラーサービス記憶部120Aに記憶されているエラーテーブルETを参照して、選局されたサービスがエラーテーブルETに登録済みであるか否かを判断する(ステップS302)。
ステップS302の処理は、ユーザに選局されたサービスが、過去の復号処理時にエラーが発生したサービスか否かを判断するために行われる。
ステップS302において、ユーザに選局されたサービスはエラーテーブルETに登録されていないと判断された場合(ステップS302でNo)は、その選局されたサービスは過去の復号処理時にエラーが生じていないことを示す。その場合、制御部10は、処理をステップS303に進める。
ステップS303、ステップS304、ステップS305、ステップS306、ステップS307、の各ステップは、図3に示したステップS102、ステップS104、ステップS105、ステップS106、ステップS107、の各ステップと実質的に同じ処理であるので、詳細な説明は省略する。
制御部10は、後処理部104として動作し、図3に示したステップS104、ステップS105の処理と同様に、新たなストリームの入力(ステップS303)に応じてステップS304、ステップS305の各ステップを実行し、ヘッダ情報を解析して圧縮画像データを復号する(ステップS304、ステップS305)。
ステップS306において、ヘッダ情報の解析結果に基づく圧縮画像データの復号処理時にエラーは発生しなかったと判断された場合(ステップS306でNo)、後処理部104としての制御部10は、ステップS305で復号した画像データを、フレームメモリ105に出力する(ステップS307)。フレームメモリ105は、その画像データを記憶する。
次に、制御部10は、前処理部102として動作し、ユーザによってチャンネル(サービス)の変更が行われたか否かを判断する(ステップS308)。
制御部10は、ステップS308において、チャンネルの変更は行われていないと判断した場合(ステップS308でNo)、処理をステップS303に戻し、ステップS303〜ステップS308の処理を繰り返す。
制御部10は、ステップS308において、チャンネルの変更が行われたと判断した場合(ステップS308でYes)、処理をステップS301に戻し、ステップS301以降の処理を実行する。
ステップS306において、ヘッダ情報の解析結果に基づく圧縮画像データの復号処理時にエラーが発生したと判断された場合(ステップS306でYes)、制御部10は、処理をステップS309に進める。
制御部10は、後処理部104として動作し、復号処理時にエラーが発生したサービスを示すサービス情報を、復号エラーサービス記憶部120Aに記憶されたエラーテーブルETに登録する(ステップS309)。
ステップS309の後は、制御部10は、処理をステップS310に進める。
ステップS310、ステップS311、ステップS312、ステップS313、ステップS314、の各ステップは、図3に示したステップS102、ステップS109、ステップS110、ステップS111、ステップS107、の各ステップと実質的に同じ処理であるので、詳細な説明は省略する。
次のストリームから、後処理部104としての制御部10は、図3に示したステップS109、ステップS110、ステップS111の処理と同様に、ステップS311、ステップS312、ステップS313、の各ステップを実行し、ヘッダ情報の解析と圧縮画像データに含まれる情報の解析とを行って圧縮画像データを復号する(ステップS311〜ステップS313)。
後処理部104としての制御部10は、ステップS313で復号した画像データを、フレームメモリ105に出力する(ステップS314)。フレームメモリ105は、その画像データを記憶する。
ステップS302において、ユーザに新たに選局されたサービスは復号エラーサービス記憶部120AのエラーテーブルETに登録されていると判断された場合(ステップS302でYes)は、その選局されたサービスは過去の復号処理時にエラーが生じたことがあることを示す。その場合、制御部10は、処理をステップS310に進める。これにより、後処理部104としての制御部10は、ステップ310以降の処理を行い、新たに選局されたサービスに対して、ヘッダ情報の解析結果と圧縮画像データに含まれる情報の解析結果とに基づき圧縮画像の復号処理を行う(ステップS310〜ステップS314)。
次に、制御部10は、前処理部102として動作し、ユーザによってチャンネル(サービス)の変更が行われたか否かを判断する(ステップS315)。
制御部10は、ステップS315において、チャンネルの変更は行われていないと判断した場合(ステップS315でNo)、処理をステップS310に戻し、ステップS310〜ステップS315の処理を繰り返す。
制御部10は、ステップS315において、チャンネルの変更が行われたと判断した場合(ステップS315でYes)、処理をステップS301に戻し、ステップS301以降の処理を実行する。
以上の処理を実行する動画像復号装置300では、復号処理時にエラーが発生したサービスの情報(サービス名)がエラーテーブルETに登録される(ステップS309)。このため、動画像復号装置300では、ユーザがサービスを選局するときに、ユーザに選局されたサービスのサービス名と、エラーテーブルETに登録されているサービス名とが、互いに一致するか否かの比較ができる。これにより、動画像復号装置300では、ヘッダ情報と圧縮画像データに含まれる情報とが互いに一致している正常なストリームが入力されたのか、それらが互いに一致していない不正なストリームが入力されたのか、を判断することができる(ステップS302)。
また、動画像復号装置300では、正常なストリームが入力された場合には、ヘッダ情報に基づいたパラメータを使用して復号処理が行われる(ステップS303〜ステップS308)。これにより、動画像復号装置300では、処理速度の低下を抑制して復号処理を行うことができる。一方、不正なストリームが入力された場合には、動画像復号装置300では、ヘッダ情報と圧縮画像データに含まれる情報とに基づいたパラメータを使用して復号処理が行われる(ステップS310〜ステップS315)。これにより、動画像復号装置300では、不正なストリームであっても、復号処理の際にエラーが発生することを抑制して、正しく復号処理を行うことができる。
[3−3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、動画像復号装置は、フロントエンド部と、復号エラーサービス記憶部と、を備える。フロントエンド部100は、サービスを選局する。復号エラーサービス記憶部は、ヘッダ情報に基づく圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じたサービスを示す情報を記憶する。
なお、動画像復号装置300は動画像復号装置の一例である。フロントエンド部100はフロントエンド部の一例である。復号エラーサービス記憶部120Aは復号エラーサービス記憶部の一例である。
例えば、実施の形態3に示した例では、動画像復号装置300は、フロントエンド部100と、復号エラーサービス記憶部120Aと、を備える。フロントエンド部100は、サービスを選局する。復号エラーサービス記憶部120Aは、ヘッダ情報に基づく圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じたサービスを示す情報を記憶する。
以上のように構成された動画像復号装置300では、ストリームの復号処理時にエラーが発生したサービスが復号エラーサービス記憶部120Aに記憶される。これにより、動画像復号装置300では、次に選局されるサービスが、復号エラーサービス記憶部120Aに記憶されているサービスであれば、そのサービスにおいて最初に受信するストリームを復号するときから、ヘッダ情報の解析結果と圧縮画像データに含まれる情報の解析結果とに基づいて圧縮画像データの復号処理が行われる。このため、動画像復号装置300では、ユーザによって選択されたサービスを受信するときに、誤ったストリームが入力されたとしても、正常に復号化処理を行うことができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1〜3を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略等を行った実施の形態にも適用できる。また、上記の各実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
実施の形態3では、動画像復号装置において、各サービスに対して復号処理の方法を切り替える際に、ピクチャ単位で切り替える動作が行われる例を説明した。しかし、実施の形態3における動画像復号装置は何らこの動作例に限定されない。実施の形態3における動画像復号装置では、例えば実施の形態2と同様に、スライス単位で、各サービスに対して復号処理の方法を切り替える動作が行われてもよい。
実施の形態1〜3では、動画像復号装置において、圧縮画像データの復号処理時にエラーが一度発生すると、復号処理の方法を切り替える動作例を説明した。しかし、本開示は何らこの動作例に限定されない。動画像復号装置では、例えば、圧縮画像データの復号処理時に、あらかじめ定められた回数のエラーが生じたときに、復号処理の方法を切り替える動作が行われてもよい。
実施の形態1〜3では、復号対象のストリームがH.264の規格に準拠した場合を説明したが、復号対象のストリームは、例えば、H.265、MPEG−4、またはMPEG−2、等の規格に準拠していてもよい。
実施の形態1〜3では、動画像復号装置において、復号エラー記憶部120や復号エラーサービス記憶部120Aが後処理部104の内部に設けられた構成例を説明した。しかし、それらは、後処理部104の外部に設けられてもよい。例えば、復号エラー記憶部120や復号エラーサービス記憶部120Aは、第1バッファメモリ101内または第2バッファメモリ103内に設けられてもよいし、動画像復号装置内に設けられた他のメモリデバイスによって構成されてもよい。
実施の形態1〜3では、動画像復号装置が、復号エラー記憶部120と復号エラーサービス記憶部120Aとのいずれか一方を備える構成例を説明した。しかし、動画像復号装置は、復号エラー記憶部120と復号エラーサービス記憶部120Aとの双方を備えてもよい。また、動画像復号装置において、復号エラー記憶部120と復号エラーサービス記憶部120Aとが一体的に構成されてもよい。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、動画像復号装置および映像機器に適用可能である。具体的には、デジタルテレビ、動画像記録再生装置、ビデオカメラ、テレビカメラ、デジタル放送チューナ、DVDプレーヤー、DVDレコーダ、携帯電話機、等に本開示は適用可能である。
10 制御部
100 フロントエンド部
101 第1バッファメモリ
102 前処理部
103 第2バッファメモリ
104 後処理部
105 フレームメモリ
110 ヘッダ情報記憶部
111 圧縮画像記憶部
120 復号エラー記憶部
121 ヘッダ情報解析部
122 圧縮画像データ解析部
123 復号部
120A 復号エラーサービス記憶部
150,200,300 動画像復号装置

Claims (7)

  1. ヘッダ情報と圧縮画像データとを含むデータ列で構成されるストリームを復号する動画像復号装置であって、
    前記ストリームにおける前記ヘッダ情報と前記圧縮画像データとを保持する記憶部と、
    前記ヘッダ情報を解析し、前記圧縮画像データを復号する復号処理部と、を備え、
    前記復号処理部は、
    前記ヘッダ情報の解析結果に基づく圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じたと判断した場合には、その後のストリームにおいて圧縮画像データに含まれる、当該圧縮画像データを復号するために必要な情報を解析し、当該圧縮画像データを復号する、
    動画像復号装置。
  2. 前記復号処理部は、前記圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じたと判断した場合には、前記ヘッダ情報の解析結果よりも、前記圧縮画像データに含まれる情報の解析結果を優先的に使用して、前記圧縮画像データを復号する、
    請求項1に記載の動画像復号装置。
  3. 前記復号処理部は、前記圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じたと判断した場合には、その後のストリームにおける圧縮画像データ毎に、前記圧縮画像データに含まれる当該圧縮画像データを復号するために必要な情報を解析する、
    請求項1に記載の動画像復号装置。
  4. 前記圧縮画像データを復号するために必要な情報は、前記圧縮画像データのスライスの種類と、エントロピー符号化の種類と、プロファイルと、カラーフォーマットと、のうちの少なくとも1つを指定するパラメータを含む、
    請求項1に記載の動画像復号装置。
  5. 前記復号処理部は、前記圧縮画像データの復号処理時にエラーは生じていないと判断した場合には、前記ヘッダ情報の解析結果に基づき前記圧縮画像データを復号する、
    請求項1に記載の動画像復号装置。
  6. 前記ヘッダ情報に基づく圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じたか否かを示す情報を記憶する復号エラー記憶部を備え、
    前記復号処理部は、前記復号エラー記憶部に記憶された情報に基づき、前記圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じたか否かを判断する、
    請求項1に記載の動画像復号装置。
  7. サービスを選局するフロントエンド部と、
    前記ヘッダ情報に基づく圧縮画像データの復号処理時にエラーが生じたサービスを示す情報を記憶する復号エラーサービス記憶部と、を備える、
    請求項1に記載の動画像復号装置。
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