JPWO2016098353A1 - 画像情報処理装置、画像情報処理システム、画像情報処理方法、及び、画像情報処理プログラム - Google Patents

画像情報処理装置、画像情報処理システム、画像情報処理方法、及び、画像情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

本願発明は、観測された地表領域を表す画像において、暗い領域の表面反射率が0とみなせない波長帯域においても、光路輝度を高い精度で算出する。画像情報処理装置3は、地表にて反射した異なる複数の波長帯域の電磁波が観測された結果を表す観測画像と、波長帯域を表す情報と、当該電磁波が観測された際の観測環境を表す情報とが、関連付けられて記憶された記憶部31と、波長帯域ごとに、関連付けられた観測画像を構成する画素の中から、輝度が基準を満たす暗画素の輝度を第一の中間光路輝度とする第1中間光路輝度の算出部32と、波長帯域ごとに、観測環境を表す情報に基づき、太陽光による放射照度を算出する照度算出部33と、放射照度と、第一の中間光路輝度と、に基づき、波長帯域ごとに、最終光路輝度を算出する最終光路輝度の算出部34と、を備える。

Description

本願発明は、地表から放射された電磁波が観測された結果を表す観測画像から、環境変動成分を除去する画像情報処理装置等に関する。
人工衛星や航空機などに設けられた観測装置によって高所から地表を観測する技術は、一般に、リモートセンシングと呼ばれる。このリモートセンシングでは、地表の所定範囲の領域から放射される、光などの電磁波の強さが観測されることが多い。リモートセンシングによって得られる観測結果は、一つの観測値が、画像(観測画像)を構成する複数画素の画素値として保存されることが多い。この画素値は、観測画像において、観測された領域の地表における配置に従った位置に対応する画素の値である。特に、観測装置がイメージセンサである場合、観測結果は画像として生成される。その画像に含まれる画素の画素値は、イメージセンサの受光素子に入射する方向に放射された観測光の強さが、受光素子によって観測された値である。なお、画素値が、観測された波長帯域毎の、少なくとも一つの明るさを表す値により構成される場合、その明るさを表す値は、輝度値とも表記される。観測は、特定の範囲の波長帯域に含まれる波長の電磁波が選択的に透過するフィルタを使用して行われることも多い。この場合、透過する電磁波の波長帯域が異なる複数のフィルタを使用することにより、波長帯域毎に観測した電磁波の強さが、観測画像として得られる。
このような観測画像を活用することが期待されるアプリケーションとして、営農支援や資源探査等がある。的確な営農支援や資源探査等を実現するためには、農作物や鉱石など、地表物に関する正確な情報を得る必要がある。しかし、観測画像として得られる観測値は、観測対象による表面反射に加えて、太陽光による照明の明るさ、大気による吸収、及び、大気による散乱に影響される。そのため、観測値は、観測対象物体が持つ表面反射率に加えて、太陽光による照明の強度や電磁波が大気を透過する透過率に依存する成分、大気により散乱されセンサに入射する電磁波の成分を含む数式によって表される。しかし、太陽光による照明の強度、大気の透過率、及び、大気による散乱光は、太陽高度の変化及び大気状態の揺らぎ等の環境条件によって変動する。そのため、地表物に関する正確な情報を得るためには、地表物に依存しない環境変動成分を算出し、除去する必要がある。数1は、これらの環境条件が観測する電磁波(観測光)に及ぼす影響を表す式である。
Figure 2016098353
数1において、L(λ)は、波長λごとの観測光の輝度値である。R(λ)は、地表物体の表面反射率である。数1が示すように、環境変動成分は、地表物体の表面反射率R(λ)に対して、係数項として表される成分α(λ)と、加算項として表される成分β(λ)に大別できる。このうち係数成分α(λ)は、太陽光による照明の強度や電磁波が大気を透過する透過率に関する成分である。加算項として表される加算成分β(λ)は、大気により散乱された太陽光のように、地表物を経由せずにイメージセンサに到達した観測光である、光路輝度を表す成分である。式1が示す関係は、任意の波長帯域において観測された観測値に対しても成り立つ。
図5は、高所撮影画像における、観測光と、係数成分及び加算成分として表される環境変動成分(環境雑音)との関係を表す図である。図5に示す通り、観測光の輝度値L(λ)は、地表物体の表面反射率R(λ)に係数成分α(λ)を乗算した成分(地表反射光)に、加算成分β(λ)(光路輝度)を加算した値である。
上述した通り、地表物に関する正確な情報を得るためには、地表物に依存しない環境変動成分を算出したのち、この環境変動成分を観測光から除去する必要がある。したがって、この環境変動成分を高い精度で算出する技術に対する期待が高まってきている。
このような技術の一例として、特許文献1には、光路輝度を含む観測画像に基づき光路輝度を算出し、その観測画像から算出された光路輝度を補正する画像処理装置が開示されている。この画像処理装置は、波長帯域γにおける観測画像について、最小画素値L(γ)を光路輝度の算出値にする。
図6は、特許文献1が開示した技術を使用した画像情報処理装置4の構成を表すブロック図である。画像情報処理装置4は、画像読込部41、暗画素特定部42、センサパラメタ記憶部43、及び、大気伝搬補正部44を備える。画像読込部41は、画像供給装置5から観測画像を読み込む。暗画素特定部42は、波長帯域γごとに、入力された観測画像について、最小画素値を取り出す。暗画素特定部42は、波長帯域γごとに取り出した最小画素値を、光路輝度の算出値β(γ)とする。センサパラメタ記憶部43は、各波長帯域における大気透過率τ(γ)を記憶している。大気伝搬補正部44は、各波長帯域γにおける光路輝度の算出値β (γ)を、観測画像の全ての画素について、輝度値L(γ)から減算する。そして、大気伝搬補正部44は、センサパラメタ記憶部43に記憶された、各波長帯域γにおける大気透過率τ(γ)で除算することによって、光路輝度の補正画像を生成する。大気伝搬補正部44は、生成した光路輝度の補正画像を、出力装置6に出力する。
特許文献1に記載された技術を使用した画像処理装置は、波長帯域γにおける観測画像について、最小輝度値を光路輝度の算出値にする。しかし、光路輝度が、波長帯域γにおける観測画像について最小輝度値となるには、特定の条件が成り立つ必要がある。その特定の条件とは、画像として観測された地表領域において、最小輝度を示す画素に対応する、暗い領域の表面反射率が、波長帯域γにおいて0(ゼロ)とみなせることである。この条件が成り立たない場合には、暗い領域においても、輝度値に表面反射光の成分が含まれているため、特許文献1に記載された画像処理装置は、光路輝度を正しく算出できない。
すなわち、観測された地表領域を表す画像において、暗い領域の表面反射率が0とみなせない波長帯域においても、光路輝度を正しく算出できるようにすることは課題となっている。本願発明の主たる目的は、この課題を解決した画像情報処理装置を提供することである。
本願発明の一態様に係る画像情報処理装置は、地表にて反射した異なる複数の波長帯域の電磁波が観測された結果を表す観測画像と、前記波長帯域を表す情報と、前記電磁波が観測された際の観測環境を表す情報とが、関連付けられて記憶された記憶手段と、前記波長帯域ごとに、関連付けられた前記観測画像を構成する画素の中から、輝度が基準を満たす暗画素の輝度を第一の中間光路輝度とする第一中間光路輝度の算出手段と、前記波長帯域ごとに、前記観測環境を表す情報に基づき、太陽光による放射照度を算出する照度算出手段と、前記放射照度と、前記第一の中間光路輝度と、に基づき、前記波長帯域ごとに、最終光路輝度を算出する最終光路輝度の算出手段と、を備える。
上記目的を達成する他の見地において、本願発明の一態様に係る画像情報処理方法は、地表にて反射した異なる複数の波長帯域の電磁波が観測された結果を表す観測画像と、前記波長帯域を表す情報と、前記電磁波が観測された際の観測環境を表す情報と、を関連付けて記憶手段が記憶している場合に、情報処理装置によって、前記波長帯域ごとに、関連付けられた前記観測画像を構成する画素の中から、輝度が基準を満たす暗画素の輝度を第一の中間光路輝度とし、前記波長帯域ごとに、前記観測環境を表す情報に基づき、太陽光による放射照度を算出し、前記放射照度と、前記第一の中間光路輝度と、に基づき、前記波長帯域ごとに、最終光路輝度を算出する。
また、上記目的を達成する更なる見地において、本願発明の一態様に係る画像情報処理プログラムは、地表にて反射した異なる複数の波長帯域の電磁波が観測された結果を表す観測画像と、前記波長帯域を表す情報と、前記電磁波が観測された際の観測環境を表す情報と、が関連付けされて記憶された記憶手段にアクセス可能なコンピュータに、前記波長帯域ごとに、関連付けられた前記観測画像を構成する画素の中から、輝度が基準を満たす暗画素の輝度を第一の中間光路輝度とする中間光路輝度の算出処理と、前記波長帯域ごとに、前記観測環境を表す情報に基づき、太陽光による放射照度を算出する照度算出処理と、前記放射照度と、前記第一の中間光路輝度と、に基づき、前記波長帯域ごとに、最終光路輝度を算出する最終光路輝度の算出処理と、を実行させる。
更に、本発明は、係る画像情報処理プログラム(コンピュータプログラム)が格納された、コンピュータ読み取り可能な、不揮発性の記録媒体によっても実現可能である。
本願発明は、観測された地表領域を表す画像において、暗い領域の表面反射率が0とみなせない波長帯域においても、光路輝度を高い精度で算出することを可能とする。
本願発明の第1の実施形態に係る画像情報処理システムの構成を示すブロック図である。 本願発明の第1の実施形態に係る画像情報処理システムの動作を示すフローチャートである。 本願発明の第2の実施形態に係る画像情報処理システムの構成を示すブロック図である。 本願発明の第3の実施形態に係る画像情報処理システムの構成を示すブロック図である。 高所撮影画像における観測光と環境変動成分との関係を示す図である。 特許文献1が開示した技術を使用した画像情報処理装置の構成を示すブロック図である。 本願発明の各実施形態に係る画像情報処理装置を実行可能な情報処理装置の構成を示すブロック図である。
以下、本願発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第一の実施の形態の画像情報処理システム100を示すブロック図である。本実施形態に係る画像情報処理システム100は、大別して、画像情報処理装置1、画像供給装置5、及び、出力装置6を備えている。画像情報処理装置1は、画像供給装置5及び出力装置6と通信可能に接続されている。尚、本願の図1等のブロック図における矢印の向きは一例であって、ブロック間の信号の向きを限定しない。
画像供給装置5は、例えば、互いに異なる複数の波長帯域について、観測対象において反射した電磁波(観測光)の強さを観測し、観測した結果を観測画像として出力する撮影装置である。あるいは、画像供給装置5は、そのような撮影装置によって観測された結果である観測画像を記憶する、ハードディスクなどの記憶装置やサーバ装置などの情報処理装置であってもよい。以降の説明において、N(Nは2以上の整数)は、画像供給装置5(撮影装置)が観測対象を観測する波長帯域の数である。
画像供給装置5は、波長帯域に関連付けられたN個(枚)の観測画像を、画像情報処理装置1に供給する。画像供給装置5は、N個の観測画像と、各観測画像に関連付けられた波長帯域の上限値と下限値とを、画像情報処理装置1に供給してもよい。また、画像供給装置5は、観測したときの観測環境を表す情報を、画像情報処理装置1に供給する。観測環境を表す情報は、例えば、観測時の太陽高度、観測年月日、観測時刻、観測対象領域の緯度および経度、観測対象領域の地形、観測対象領域における水蒸気量およびエアロゾル量等を含む。
画像供給装置5は、観測対象から、大気やチリなどの媒質を通過して画像供給装置5に届く観測光の強さの分布を観測する。本願発明の各実施形態では、観測光は、可視光、赤外線、及び紫外線を含む。但し、画像供給装置5は、可視光、赤外線、及び紫外線に含まれない電磁波の強さの分布を観測してもよい。
後述するように、画像供給装置5に届く観測光には、観測対象における反射によって届く成分に加えて、媒質から届く成分が含まれる。観測対象は、例えば地表である。画像供給装置5は、例えば飛行機や人工衛星に搭載され、互いに異なる複数の波長帯域を対象として、上空から、地表において反射した反射光を観測光の一部として観測する。画像供給装置5は、例えば、帯域通過フィルタを通して撮影するカメラである。画像供給装置5は、互いに異なるN個(種)の波長帯域のいずれかの観測光が選択的に透過するN個の帯域通過フィルタを使用して観測を行えばよい。なお、画像供給装置5は、上空から地表を観測するのではなく、地表あるいは地表の近くから遠方の地表を観測してもよい。波長帯域の幅は、均一でなくてもよい。画像供給装置5は、観測結果を、N個の観測画像として出力する。
N個の観測画像は、互いに異なるN個の波長帯域のいずれかについて観測した、観測対象に関する明るさの分布を表す画像である。それぞれの観測画像において、各画素の輝度値は、当該画素に応じた方向から届いた観測光の強さを表す。これらのN個の観測画像は、例えば、同一の観測対象を観測することによって得られた画像である。その場合、N個の画像は、例えば、画像供給装置5がその対象をN個の波長帯域について観測した結果である。また、光路輝度の値が各画像の全観測領域について同一あるいはほぼ同一である場合、これらのN個の画像は、異なる観測対象を観測して得られた画像であってもよい。その場合、例えば画像供給装置5あるいは画像情報処理装置1を管理する管理者が、N個の画像を選択すればよい。
出力装置6は、例えば、ディスプレイ装置である。また、出力装置6は、例えば、観測画像から撮影物体の材質や状態を示す情報を抽出する、物体同定装置などであってもよい。
画像情報処理装置1は、記憶部11、第1中間光路輝度の算出部12、照度算出部13、最終光路輝度の算出部14、光路輝度の補正部15、及び、出力部19を備える。記憶部11は、磁気ディスクあるいは電子メモリ等の記憶デバイスである。第1中間光路輝度の算出部12、照度算出部13、最終光路輝度の算出部14、光路輝度の補正部15、及び、出力部19は、電子回路の場合もあれば、コンピュータプログラムとそのコンピュータプログラムに従って動作するプロセッサによって実現される場合もある。
記憶部11は、画像供給装置5から、観測された波長帯域に関連付けられた、N個の観測画像を読み込む。記憶部11は、読み込んだN個の観測画像を、当該画像が観測された波長帯域に関連付けて記憶する。観測画像に関連付けられる波長帯域は、例えば、当該波長帯域を示す波長の上限値及び下限値の組み合わせであればよい。観測画像に関連付けられる波長帯域は、あるいは、当該波長帯域を示す波長の上限値及び下限値の組み合わせに付与された識別子であってもよい。記憶部11は、観測環境を表す情報を、観測画像と関連付けて記憶する。観測環境を表す情報とは、例えば、観測時の太陽高度、観測年月日、観測時刻、観測対象領域の緯度および経度、観測対象領域の地形、観測時の水蒸気量およびエアロゾル量等を含む情報である。
第1中間光路輝度の算出部12は、記憶部11に記憶された、N個の波長帯域に関連付けられた観測画像を構成する全画素の中から、輝度値が基準を満たす画素の輝度値を取り出す。そして、第1中間光路輝度の算出部12は、取り出したN個の輝度値を、波長帯域毎の第1の中間光路輝度とする。例えば、第1中間光路輝度の算出部12は、基準を満たす輝度値として、最小の輝度値を取り出す。また、例えば、第1中間光路輝度の算出部12は、基準を満たす輝度値として、全画素の輝度値を小さい順に並べたときに、順位が、全画素数に一定の割合を掛け合わせた数となるところの輝度値を取り出してもよい。
以降の説明において、第1中間光路輝度の算出部12が取り出す輝度値に対応する画素を「暗画素」と称する。また、暗画素の輝度値として測定される、地表の暗い領域について表面反射率が0とみなせるとする仮定を、「暗画素仮定」と称する。また、観測画像と関連付けられているN個の波長帯域におけるi(iは1乃至Nのいずれかの整数)番目の波長帯域を、γと表す。観測画像と関連付けられているN個の波長帯域γにおいて取り出された暗画素の輝度値を、それぞれ第1の中間光路輝度β(γ)とする。
照度算出部13は、記憶部11に記憶された、観測環境を表す情報に基づき、N個の波長帯域γにおける、太陽光による放射照度を算出する。以降の説明において、照度算出部13により算出されるN個の波長帯域γにおける、太陽光による放射照度をI(γ)と表す。例えば、照度算出部13は、非特許文献1に示す放射照度を表す物理モデルを用いて放射照度I(γ)を算出する。照度算出部13は、この物理モデルを使用することにより、場所と時刻とから算出される太陽天頂角、及び、大気の状態を表すパラメタを用いて直射日光と大気散乱光とをシミュレートする。これにより、照度算出部13は、例えば、晴天時の太陽光の分光放射照度を波長ごとに算出できる。
この物理モデルを用いる場合、照度算出部13は、まず、シミュレート結果へ及ぼす影響の少ないパラメタの既定値を設定する。そして、照度算出部13は、これら既定値と、観測環境を表す情報のうち、太陽天頂角、及び、大気の状態を表す値を用いて、晴天時における太陽光の単位波長あたりの放射照度である分光放射照度を算出する。そして、照度算出部13は、晴天時における太陽光の分光放射照度を、波長帯域γが含む下限値から上限値までの波長について足し合わせる。これにより、照度算出部13は、N個の波長帯域γごとに、放射照度I(γ)を算出する。
また、照度算出部13は、N個の波長帯域γにおける、太陽光による標準的な放射照度を記憶して、放射照度I(γ)の代わりに用いても良い。照度算出部13は、例えば非特許文献2に示す、大気圏外から地球に入射する地点における太陽光の分光放射照度を、波長帯域γが含む下限値から上限値までの波長について足し合わせる。これにより、照度算出部13は、N個の波長帯域γごとに放射照度を算出して記憶してもよい。
最終光路輝度の算出部14は、コスト算出部141、第2中間光路輝度の算出部142、及び、コスト最小化部143を備える。
第2中間光路輝度の算出部142は、照度算出部13により算出された放射照度I(γ)と、コスト最小化部143により出力された大気情報とを用いて、第2の中間光路輝度を算出する。以降の説明において、コスト最小化部143により算出される、大気情報を表すM個のパラメタをX(jは1乃至Mのいずれかの整数であり、当該パラメタを区別する添字)と表す。大気情報Xは、分子、エアロゾル、砂、及び、煤等を含む、大気に含まれる粒子に関する情報を表す。大気情報Xは、例えば、オングストローム指数、大気混濁度、大気透過率、大気分子の光学的厚さ、エアロゾルの光学的厚さ、視程、もしくはこれらを用いて算出される値である。また、第2中間光路輝度の算出部142により算出されたN個の波長帯域γにおける第2の中間光路輝度をβ(γ)と表す。数2乃至数4に示す数式は、波長帯域γにおける第2の中間光路輝度β(γ)を算出する算出方法を表す式の例である。数2乃至数4に示す数式は、経験則に基づいて構築された経験式である。第2中間光路輝度の算出部142は、例えば、数2乃至数4のいずれかの数式を用いて、第2の中間光路輝度β(γ)を算出する。
Figure 2016098353
数2におけるβM(γ)の単位(ディメンジョン)は、W(ワット)/ステラジアン・(m(メートル))−3である。I(γ)の単位はW/m−3である。γの単位はmである。数2におけるX及びXは、下記の意味を有する大気情報を表す、経験的に求められたパラメタであり、数2における右辺において、I(γ)を除く部分が無次元となることを満たすようなディメンジョンを有する。
:大気混濁係数等の、大気の混濁度合を表すパラメタ、
:オングストローム指数等の、大気中に含まれる粒子の粒径の傾向(小さい粒子が多く存在していると大きい値)を表すパラメタ。
Figure 2016098353
数3におけるβM(γ)、I(γ)、及び、γの単位は数2と同様である。数3におけるX乃至Xは、下記の意味を有する大気情報を表す、経験的に求められたパラメタであり、数3における右辺において、I(γ)を除く部分が無次元となることを満たすようなディメンジョンを有する。
1及びX:数1と同様、
3:散乱される光の割合を表すパラメタ(太陽とセンサとの位置関係に依存する)。
Figure 2016098353
数4におけるβM(γ)、I(γ)、及び、γの単位は数2及び数3と同様である。数4におけるX乃至Xは、下記の意味を有する大気情報を表す、経験的に求められたパラメタであり、数4における右辺において、I(γ)を除く部分が無次元となることを満たすようなディメンジョンを有する。
乃至X3:数3と同様、
:光路輝度における大気透過率の影響度合を表すパラメタ。
コスト算出部141は、第1中間光路輝度の算出部12により出力された第1の中間光路輝度β(γ)と第2中間光路輝度の算出部142により算出された第2の中間光路輝度β(γ)とを用いて、コストCを算出する。ここで、コストCは、第2の中間光路輝度と、観測時における実際の光路輝度との乖離度合を示す値である。数5は、コストCの算出方法を表す式の一例である。コスト算出部141は、例えば、数5に示す数式を用いて、コストCを算出する。
Figure 2016098353
コスト最小化部143は、大気情報Xを、M個のパラメタの値を順次変更して生成する。コスト最小化部143は、コスト算出部141により算出されたコストCの値が所定の条件を満たすとき、最終光路輝度および推定大気情報を出力する。コスト最小化部143により出力される最終光路輝度は、第2中間光路輝度の算出部142によって算出された第2の中間光路輝度のうち、コスト算出部141により算出されるコストCの値を最小とする値である。また、推定大気情報は、コスト算出部141により算出されるコストが最小となるときの大気情報である。最終光路輝度は、観測時における最終的な光路輝度の算出値である。また、推定大気情報は、観測時における最終的な大気情報の推定値である。
以降の説明において、コスト最小化部143により算出される、N個の波長帯域γにおける最終光路輝度をβ(γ)と表す。また、推定大気情報をX と表す。また、コスト最小化部143は、最終光路輝度β(γ)を算出する過程において使用する中間変数として、現時点でのコストの最小値である最小コストC、コストの値が最小コストCであるときの大気情報X 、及び、M個のパラメタの値を順次変更する際の前回の大気情報X を記憶する。コスト最小化部143は、最小コストC、最小コスト時の大気情報X 、及び、大気情報Xの初期値として、それぞれ所定の値を記憶している。
コスト最小化部143は、例えば、以下の方法を用いて、大気情報Xを、M個のパラメタの値を順次変更することにより出力する。コスト最小化部143は、最初に、記憶している大気情報Xの初期値を出力する。コスト最小化部143は、コストCが入力される度に、以下の処理を行い、大気情報Xを出力する。
コスト最小化部143は、コストCと最小コストCとを比較する。コスト最小化部143は、コストCが最小コストCより小さい場合には、最小コストCにコストCを代入し、最小コスト時の大気情報X に大気情報Xを代入する。コスト最小化部143は、値が変更された最小コストC及び最小コスト時の大気情報X を記憶する。コスト最小化部143は、大気情報Xのパラメタに、前回の大気情報X のパラメタに所定の値を加えた値を代入し、求めた値を出力する。コスト最小化部143は、前回の大気情報X に、値が変更された大気情報Xの値を代入し、求めた値を記憶する。
また、コスト最小化部143は、例えば、以下の方法を用いて、コストCの値が所定の条件を満たすときに、最終光路輝度β(γ)及び推定大気情報X を出力する。コスト最小化部143は、コストCの値が所定の値より小さい場合に、第2中間光路輝度の算出部142が第2の中間光路輝度β(γ)を算出したときに用いた数式と同じ数式を使用する。例えば、第2中間光路輝度の算出部142が、第2の中間光路輝度β(γ)を、数2に示す数式を用いて算出する場合には、コスト最小化部143は、以下の通り動作する。
コスト最小化部143は、大気情報Xに、前回の大気情報X の値を代入する。コスト最小化部143は、数2に示す数式を用いて、第2の中間光路輝度β(γ)を算出する。コスト最小化部143は、最終光路輝度β(γ)に、算出した第2の中間光路輝度β(γ)の値を代入する。コスト最小化部143は、推定大気情報X に、最小コスト時の大気情報X の値を代入する。そして、コスト最小化部143は、最終光路輝度β(γ)及び推定大気情報X を出力する。同様に、第2中間光路輝度の算出部142が、第2の中間光路輝度β(γ)を、数3あるいは数4に示す数式を用いて算出する場合には、コスト最小化部143も、数3あるいは数4に示す数式を用いて、第2の中間光路輝度β(γ)を算出する。
また、コスト最小化部143は、例えば、第2の中間光路輝度β(γ)を数2に示す数式を用いて算出する場合に、以下の通りに動作して、大気情報Xの値を順次変更して出力する。まず、コスト最小化部143は、大気情報Xの初期値を出力する。以降、コスト最小化部143は、コストCが入力される度に、数6に示す数式(行列式)を用いて、大気情報Xの値を算出し、出力する。
Figure 2016098353
コスト最小化部143は、前回の大気情報X に大気情報Xの値を代入し、前回のコストCにコストCの値を代入する。コスト最小化部143は、値が変更された前回の大気情報X と前回のコストCを記憶する。
また、コスト最小化部143は、例えば、第2の中間光路輝度β(γ)を、数2に示す数式を用いて算出する場合に、以下通り動作することによって、コストCが所定の条件を満たすことを判定し、最終光路輝度β(γ)および推定大気情報X を出力する。コスト最小化部143は、コストCと前回のコストCとの差分を、所定の値と比較する。コストCと前回のコストCとの差分が所定の値より小さい場合、コスト最小化部143は、以下の通り動作する。
コスト最小化部143は、大気情報Xに、前回の大気情報X の値を代入する。コスト最小化部143は、数2に示す数式を用いて、第2の中間光路輝度β(γ)を算出する。コスト最小化部143は、最終光路輝度β(γ)に、算出した第2の中間光路輝度β(γ)の値を代入する。コスト最小化部143は、推定大気情報X に、最小コスト時の大気情報X の値を代入する。そして、コスト最小化部143は、最終光路輝度β(γ)及び推定大気情報X を出力する。
光路輝度の補正部15は、記憶部11が記憶した観測画像、及び、コスト最小化部143が出力した最終光路輝度β(γ)を用いて、観測画像に含まれる光路輝度の成分を補正することによって、光路輝度の補正画像を生成する。例えば、光路輝度の補正部15は、以下の通り動作する。
光路輝度の補正部15は、記憶部11からN個の波長帯域γに関連付けられている観測画像を読み出す。光路輝度の補正部15は、コスト最小化部143が出力した最終光路輝度β(γ)を、読み出された観測画像を構成する全画素について、輝度値L(γ)から減算する補正を行う。すなわち、補正された観測画像は、記憶部11が記憶する観測画像から、最終光路輝度の算出部14によって算出された光路輝度の成分が除かれた画像である。この画像を光路輝度の補正画像とする。光路輝度の補正部15は、記憶部11が記憶する、N個の波長帯域γに関連付けされた全ての観測画像に対して、上述した補正処理を行う。
出力部19は、光路輝度の補正部15により生成された光路輝度の補正画像と、コスト最小化部143から出力された推定大気情報X とを、出力装置6に出力する。
次に図2のフローチャートを参照して、本実施形態に係る画像情報処理システム100の動作(処理)について詳細に説明する。
記憶部11は、観測が行われたN個の波長帯域に関連付けられたN個の観測画像と、観測時の観測環境を表す情報を、画像供給装置5から読み込む。記憶部11は、読み込んだ観測画像を、当該観測画像が観測された波長帯域に関連付けて、測定環境を表す情報とともに記憶する(ステップS101)。第1中間光路輝度の算出部12は、波長帯域ごとに関連付けられた観測画像について、全画素の中から輝度値が基準を満たす暗画素の輝度値を取り出し、N個の波長帯域について取り出した輝度値を、第1の中間光路輝度として出力する(ステップS102)。
照度算出部13は、測定環境を表す情報に基づき、太陽光による放射照度を算出する(ステップS103)。コスト最小化部143は、コスト算出部141が新たなコストを算出する度に、大気情報の値を順次更新して出力する(ステップS104)。第2中間光路輝度の算出部142は、照度算出部13が算出した太陽光による放射照度と、コスト最小化部143が出力した大気情報とに基づき、第2の中間光路輝度を算出する(ステップS105)。
コスト算出部141は、第1中間光路輝度の算出部12が出力した第1の光路輝度と、第2中間光路輝度の算出部142が算出した第2の中間光路輝度とに基づき、コストを算出する(ステップS106)。
コストが所定の条件を満たす場合(ステップS107でYes)、コスト最小化部143は、最終光路輝度、及び、推定大気情報を算出する(ステップS108)。コストが所定の条件を満たさない場合(ステップS107でNo)、処理はステップS104へ戻る。
光路輝度の補正部15は、観測画像と最終光路輝度とを用いて、観測画像に含まれる光路輝度の成分を除去することによって、光路輝度の補正画像を生成する(ステップS109)。出力部19は、光路輝度の補正部15が生成した光路輝度の補正画像を出力装置6に出力し(ステップS110)、全体の処理は終了する。
本実施形態に係る画像情報処理システム100は、観測された地表領域を表す画像において、暗い領域の表面反射率が0とみなせない波長帯域においても、光路輝度を高い精度で算出することができる。その理由は、最終光路輝度の算出部14が、第1中間光路輝度の算出部12により算出された第1の中間光路輝度と、第2中間光路輝度の算出部142により算出された第2の中間光路輝度とを用いて、第2の中間光路輝度と実際の光路輝度との乖離度合を示すコストを算出し、このコストの値が最小となるときの第2の中間光路輝度を、最終光路輝度として出力するからである。
本実施形態に係る画像情報処理システム100による効果を、以下により具体的に説明する。図6に示す一般的な画像情報処理装置4では、画像として測定された地表領域の中の、輝度の小さい画素に対応する領域の表面反射率が0とみなせない波長帯域については、光路輝度を高い精度で算出することができない。すなわち、暗画素仮定によって、観測時の実際の光路輝度を高い精度で算出することは困難である。
これに対して、本実施形態に係る画像情報処理装置1では、第1中間光路輝度の算出部12が、波長帯域に関連付けられた観測画像について、輝度値が基準を満たす暗画素の輝度値を取り出し、第1の中間光路輝度として出力する。第2中間光路輝度の算出部142は、照度算出部13により算出された太陽光による放射照度、及び、コスト最小化部143が算出した大気情報を変更しながら、第2の中間光路輝度を繰り返し算出する。そして、最終光路輝度の算出部14は、第1及び第2の中間光路輝度から算出するコストが最小となるときの第2の中間光路輝度を、最終光路輝度として出力する。これにより、本実施形態に係る画像情報処理装置1は、観測された地表領域を表す画像において、暗い領域の表面反射率が0とみなせない波長帯域においても、光路輝度を高い精度で算出することができる。
また、本実施形態に係る画像情報処理装置1では、最終光路輝度の算出部14が、最終光路輝度に加えて、推定大気情報を出力部19を介して出力する。推定大気情報は、観測時における大気の状態を示す情報である。したがって、本実施形態に係る画像情報処理装置1は、気象情報として有効活用可能な大気情報を得ることができる。
<第2の実施形態>
図3は、第2の実施形態に係る画像情報処理システム200の構成を概念的に示すブロック図である。以下の説明では、第1の実施形態と同様に動作する構成については、第1の実施形態と同じ番号を付与することにより、説明を省略する。
本実施形態に係る画像情報処理システム200は、大別して、画像情報処理装置2、画像供給装置5、及び、出力装置6を備える。
画像情報処理装置2は、記憶部11、第1中間光路輝度の算出部12、照度算出部13、最終光路輝度の算出部24、光路輝度の補正部15、及び、出力部19を備える。最終光路輝度の算出部24は、電子回路の場合もあれば、コンピュータプログラムとそのコンピュータプログラムに従って動作するプロセッサによって実現される場合もある。
最終光路輝度の算出部24は、波長選択部2411、波長コスト算出部2412、第2中間光路輝度の算出部142、及び、コスト最小化部143を備える。
最終光路輝度の算出部24は、第1中間光路輝度の算出部12が出力した第1の中間光路輝度β(γ)(iは1乃至Nのいずれかの整数)と、照度算出部13が算出した太陽光による放射照度I(γ)とを用いて、最終光路輝度β(γ)、及び、推定大気情報X を算出する。最終光路輝度の算出部24は、N個の波長帯域γの中から、所定の基準に基づき、波長帯域を選択し、選択した波長帯域と選択しなかった波長帯域において、それぞれ異なる方法で算出した値の和をコストとする。そして、最終光路輝度の算出部24は、このコストが所定の条件を満たすときの第2の中間光路輝度を、最終光路輝度として出力する。最終光路輝度の算出部24は、このコストが最小となるときの大気情報を、推定大気情報X として出力する。
波長選択部2411は、第1中間光路輝度の算出部12が出力した第1の中間光路輝度と、第2中間光路輝度の算出部142が算出した第2の中間光路輝度とを用いて、N個の観測波長帯域から1以上の波長帯域を選択し、選択した波長帯域を出力する。波長選択部2411が選択する波長帯域の数は1乃至(N−1)のいずれかの数Pである。以降の説明において、波長選択部2411が選択した波長帯域を、選択波長帯域γ(jはs乃至sのいずれかの整数)と表す。
例えば、波長選択部2411は、N個の波長帯域γにおいて順番に、第1の中間光路輝度β(γ)と、第2の中間光路輝度β(γ)とを比較する。そして、第1の中間光路輝度β(γ)が第2の中間光路輝度β(γ)より大きくなる場合、波長選択部2411は、波長帯域γを選択し、選択波長帯域γとして記憶する。波長選択部2411は、選択波長帯域γを記憶する度にjの値を更新し、γsからγsまで順次記憶する。
波長コスト算出部2412は、第1中間光路輝度の算出部12が出力した第1の中間光路輝度β(γ)と、第2中間光路輝度の算出部142が算出した第2の中間光路輝度β(γ)と、波長選択部2411が選択した波長帯域γとを用いて、コストCを算出する。例えば、波長コスト算出部2412は、選択波長コスト係数Aと非選択波長コスト係数Bについて、それぞれ既定値を記憶しておく。選択波長コスト係数Aは、暗画素仮定が満たされない波長帯域において、第1の中間光路輝度が、最終光路輝度の算出に及ぼす影響の度合いを表す係数である。非選択波長コスト係数Bは、暗画素仮定が満たされている波長帯域において、第1の中間光路輝度が、最終光路輝度の算出に及ぼす影響の度合いを表す係数である。選択波長コスト係数Aの既定値は、非選択波長コスト係数Bの既定値より小さい値に設定されている。すなわち、波長コスト算出部2412は、波長選択部2411が選択しなかった波長帯域について、波長選択部2411が選択した波長帯域よりも重みを付けて、コストCを算出する。
波長コスト算出部2412は、N個の観測波長帯域γのうち、選択波長帯域γを除いた波長帯域を、非選択波長帯域γ(kはt乃至t(N−P)のいずれかの整数)とする。波長コスト算出部2412は、数7に示す数式を用いてコストCを算出する。尚、数7に示す数式における「・」は、乗算を示す演算子である。
Figure 2016098353
本実施形態に係る画像情報処理システム200は、第1の実施形態と同様に、観測された地表領域を表す画像において、暗い領域の表面反射率が0とみなせない波長帯域においても、光路輝度を高い精度で算出することができる。その理由は、最終光路輝度の算出部24が、第1中間光路輝度の算出部12により算出された第1の中間光路輝度と、第2中間光路輝度の算出部142により算出された第2の中間光路輝度とを用いて、第2の中間光路輝度と実際の光路輝度との乖離度合を示すコストを算出し、このコストが最小となるときの第2の中間光路輝度を、最終光路輝度として出力するからである。
本実施形態に係る波長コスト算出部2412に記憶された選択波長コスト係数Aの既定値は、非選択波長コスト係数Bの既定値より小さい値に設定されている。したがって、本実施形態に係る画像情報処理装置2は、暗画素仮定が満たされない波長帯域において発生する、第1の中間光路輝度の推定誤差が、最終光路輝度の算出に及ぼす影響を軽減するので、第1の実施形態と比較して、さらに高い精度で光路輝度を算出できる。
<第3の実施形態>
図4は、第3の実施形態に係る画像情報処理装置3の構成を概念的に示すブロック図である。
本実施形態に係る画像情報処理装置3は、記憶部31、第1中間光路輝度の算出部32、照度算出部33、及び、最終光路輝度の算出部34を備える。
記憶部31は、地表にて反射した異なる複数の波長帯域の電磁波が観測された結果を表す観測画像と、当該波長帯域を表す情報と、当該電磁波が観測された際の観測環境を表す情報と、を関連付けて記憶している。
第1中間光路輝度の算出部32は、波長帯域ごとに、関連付けられた観測画像を構成する画素の中から、輝度が基準を満たす暗画素の輝度を第1の中間光路輝度とする。
照度算出部33は、波長帯域ごとに、観測環境を表す情報に基づき、太陽光による放射照度を算出する。
最終光路輝度の算出部34は、放射照度と、第1の中間光路輝度と、に基づき、波長帯域ごとに、最終光路輝度を算出する。
本実施形態に係る画像情報処理装置3は、観測された地表領域を表す画像において、暗い領域の表面反射率が0とみなせない波長帯域においても、光路輝度を高い精度で算出することができる。その理由は、最終光路輝度の算出部34が、第1中間光路輝度の算出部32により算出された第1の中間光路輝度と、照度算出部33により算出された太陽光による放射照度とを用いることによって、波長帯域ごとに、実際の光路輝度と値が近い最終光路輝度を算出するからである。
<ハードウェア構成例>
上述した各実施形態において図1、図3、及び、図4に示した各部は、専用のHW(HardWare)(電子回路)によって実現することができる。また、少なくとも、第1中間光路輝度の算出部12及び32、照度算出部13及び33、及び、最終光路輝度の算出部14、24及び34は、ソフトウェアプログラムの機能(処理)単位(ソフトウェアモジュール)と捉えることができる。但し、これらの図面に示した各部の区分けは、説明の便宜上の構成であり、実装に際しては、様々な構成が想定され得る。この場合のハードウェア環境の一例を、図7を参照して説明する。
図7は、本発明の模範的な実施形態に係る画像情報処理装置を実行可能な情報処理装置900(コンピュータ)の構成を例示的に説明する図である。即ち、図7は、図1、図3、及び、図4に示した画像情報処理装置を実現可能なコンピュータ(情報処理装置)の構成であって、上述した実施形態における各機能を実現可能なハードウェア環境を表す。
図7に示した情報処理装置900は、構成要素として下記を備えている。
・CPU(Central_Processing_Unit)901、
・ROM(Read_Only_Memory)902、
・RAM(Random_Access_Memory)903、
・ハードディスク(記憶装置)904、
・外部装置との通信インタフェース905、
・バス906(通信線)、
・CD−ROM(Compact_Disc_Read_Only_Memory)等の記録媒体907に格納されたデータを読み書き可能なリーダライタ908、
・入出力インタフェース909、
情報処理装置900は、これらの構成がバス906を介して接続された一般的なコンピュータである。
そして、上述した実施形態を例に説明した本発明は、図7に示した情報処理装置900に対して、次の機能を実現可能なコンピュータプログラムを供給する。その機能とは、その実施形態の説明において参照したブロック構成図(図1、図3、及び、図4)における、第1中間光路輝度の算出部12及び32、照度算出部13及び33、及び、最終光路輝度の算出部14、24及び34、或いはフローチャート(図2)の機能である。本発明は、その後、そのコンピュータプログラムを、当該ハードウェアのCPU901に読み出して解釈し実行することによって達成される。また、当該装置内に供給されたコンピュータプログラムは、読み書き可能な揮発性のメモリ(RAM903)またはハードディスク904等の不揮発性の記憶デバイスに格納すれば良い。
また、前記の場合において、当該ハードウェア内へのコンピュータプログラムの供給方法は、現在では一般的な手順を採用することができる。その手順としては、例えば、CD−ROM等の各種記録媒体907を介して当該装置内にインストールする方法や、インターネット等の通信回線を介して外部よりダウンロードする方法等がある。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータプログラムを構成するコード或いは、そのコードが格納された記録媒体907によって構成されると捉えることができる。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
この出願は、2014年12月19日に出願された日本出願特願2014−257039を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本願発明は、高所から地表を測定した結果に基づく、営農支援や資源探査に利用可能である。
1 画像情報処理装置
11 記憶部
12 第1中間光路輝度の算出部
13 照度算出部
14 最終光路輝度の算出部
141 コスト算出部
142 第2中間光路輝度の算出部
143 コスト最小化部
15 光路輝度の補正部
19 出力部
5 画像供給装置
6 出力装置
100 画像情報処理システム
2 画像情報処理装置
24 最終光路輝度の算出部
2411 波長選択部
2412 波長コスト算出部
200 画像情報処理システム
3 画像情報処理装置
31 記憶部
32 第1中間光路輝度の算出部
33 照度算出部
34 最終光路輝度の算出部
4 画像情報処理装置
41 画像読込部
42 暗画素特定部
43 センサパラメタ記憶部
44 大気伝搬補正部
900 情報処理装置
901 CPU
902 ROM
903 RAM
904 ハードディスク(記憶装置)
905 通信インタフェース
906 バス
907 記録媒体
908 リーダライタ
909 入出力インタフェース

Claims (10)

  1. 地表にて反射した異なる複数の波長帯域の電磁波が観測された結果を表す観測画像と、前記波長帯域を表す情報と、前記電磁波が観測された際の観測環境を表す情報とが、関連付けられて記憶された記憶手段と、
    前記波長帯域ごとに、関連付けられた前記観測画像を構成する画素の中から、輝度が基準を満たす暗画素の輝度を第一の中間光路輝度とする第一中間光路輝度の算出手段と、
    前記波長帯域ごとに、前記観測環境を表す情報に基づき、太陽光による放射照度を算出する照度算出手段と、
    前記放射照度と、前記第一の中間光路輝度と、に基づき、前記波長帯域ごとに、最終光路輝度を算出する最終光路輝度の算出手段と、
    を備える画像情報処理装置。
  2. 前記最終光路輝度の算出手段は、
    大気の状態に関する大気情報を、前記大気情報を表す変数の値を変更することによって順次生成するコスト最小化手段と、
    前記コスト最小化手段が前記大気情報を生成するたびに、前記大気情報、及び、前記放射照度に基づき、第二の中間光路輝度を算出する第二中間光路輝度の算出手段と、
    前記第二の中間光路輝度と、前記電磁波を観測した際の実際の光路輝度との乖離度合を示すコストの値を、前記第一及び第二の中間光路輝度に基づき算出するコスト算出手段と、
    を含み、
    前記コスト最小化手段は、前記コストの値が所定の条件を満たすときの前記第二の中間光路輝度を、前記最終光路輝度として算出する、
    請求項1に記載の画像情報処理装置。
  3. 前記最終光路輝度の算出手段は、
    大気の状態に関する大気情報を、前記大気情報を表す変数の値を変更することによって順次生成するコスト最小化手段と、
    前記コスト最小化手段が前記大気情報を生成するたびに、前記大気情報、及び、前記放射照度に基づき、第二の中間光路輝度を算出する第二中間光路輝度の算出手段と、
    前記第一及び第二の中間光路輝度を基に、前記複数の波長帯域の中から、1以上の波長帯域選択する波長選択手段と、
    前記第一及び第二の中間光路輝度、及び、前記波長選択手段が選択した波長帯域を示す情報を基に、前記第二の中間光路輝度と、前記電磁波を観測した際の実際の光路輝度との乖離度合を示すコストの値を算出する波長コスト算出手段と、
    を含み、
    前記コスト最小化手段は、前記コストの値が所定の条件を満たすときの前記第二の中間光路輝度を、前記最終光路輝度として算出する、
    請求項1に記載の画像情報処理装置。
  4. 前記波長選択手段は、前記第一の中間光路輝度が前記第二の中間光路輝度よりも大きくなる前記波長帯域を選択し、
    前記波長コスト算出手段は、前記波長選択手段が選択しなかった前記波長帯域について、前記波長選択手段が選択した前記波長帯域よりも重みを付けて、前記コストの値を算出する、
    請求項3に記載の画像情報処理装置。
  5. 前記コスト最小化手段は、前記コストの値が最小となるときの前記第二の中間光路輝度を、前記最終光路輝度として算出する、
    請求項2乃至4のいずれかに記載の画像情報処理装置。
  6. 前記コスト最小化手段は、前記コストの値が、前記所定の条件を満たすときの前記大気情報を外部に出力する、
    請求項2乃至5のいずれかに記載の画像情報処理装置。
  7. 前記波長帯域ごとに、前記観測画像から前記最終光路輝度が示す成分を除去した光路輝度補正画像を生成する光路輝度の補正手段
    をさらに備える請求項1乃至6のいずれかに記載の画像情報処理装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の画像情報処理装置と、
    前記画像情報処理装置と通信可能に接続され、前記観測画像を、当該観測画像が観測された前記波長帯域、及び、前記測定環境を表す情報に関連付けて、前記画像情報処理装置に入力する画像供給装置と、
    を備える、画像情報処理システム。
  9. 地表にて反射した異なる複数の波長帯域の電磁波が観測された結果を表す観測画像と、前記波長帯域を表す情報と、前記電磁波が観測された際の観測環境を表す情報と、を関連付けて記憶手段が記憶している場合に、
    情報処理装置によって、
    前記波長帯域ごとに、関連付けられた前記観測画像を構成する画素の中から、輝度が基準を満たす暗画素の輝度を第一の中間光路輝度とし、
    前記波長帯域ごとに、前記観測環境を表す情報に基づき、太陽光による放射照度を算出し、
    前記放射照度と、前記第一の中間光路輝度と、に基づき、前記波長帯域ごとに、最終光路輝度を算出する、
    画像情報処理方法。
  10. 地表にて反射した異なる複数の波長帯域の電磁波が観測された結果を表す観測画像と、前記波長帯域を表す情報と、前記電磁波が観測された際の観測環境を表す情報と、が関連付けされて記憶された記憶手段にアクセス可能なコンピュータに、
    前記波長帯域ごとに、関連付けられた前記観測画像を構成する画素の中から、輝度が基準を満たす暗画素の輝度を第一の中間光路輝度とする中間光路輝度の算出処理と、
    前記波長帯域ごとに、前記観測環境を表す情報に基づき、太陽光による放射照度を算出する照度算出処理と、
    前記放射照度と、前記第一の中間光路輝度と、に基づき、前記波長帯域ごとに、最終光路輝度を算出する最終光路輝度の算出処理と、
    を実行させる画像情報処理プログラムが格納された記録媒体。
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