JPWO2016084201A1 - 内視鏡装置 - Google Patents

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Abstract

内視鏡装置は、レーザダイオード(11-1,11-2,11-3)と、照明系(10)と、撮像部(19)と、光源制御部(16)とを含む。前記光源制御部(16)は、前記撮像部の露光時間内に、それぞれ異なる複数の駆動電流を前記レーザダイオードに順次供給して当該レーザダイオードから複数の前記レーザ光を順次射出させ、かつ当該射出された複数のレーザ光が前記露光時間内において重畳された合成レーザ光の合成波長スペクトル幅が前記複数のレーザ光の個々の波長スペクトル幅よりも広くなるように前記複数の駆動電流を制御する。

Description

本発明は、レーザダイオードから射出された光を照明光として被観察体に照射する内視鏡装置に関する。
近年、半導体レーザを用いた照明装置の開発が活発に進められている。半導体レーザを用いた照明装置は、小型・高輝度・低消費電力といったメリットを有する。一方、半導体レーザを用いた照明装置は、レーザ光の高い干渉性によってスペックルが生じる。
スペックルとは、レーザ光のような高い干渉性を有する光が対象物に照射されると、対象物の表面で反射したり、散乱された光の位相が重なり、観察画像に対象物の表面付近の状態を反映した干渉パターンが生じることである。スペックルは、画質低下の原因となるので、スペックル低減の技術開発が行われている。
スペックルを低減する技術としては、例えば特許文献1がある。特許文献1は、レーザダイオードからなる励起光源と波長変換部材とを含む発光部と、撮像部とを備える発光装置であって、撮像部の露光時間内に発光部に入力される電流値が変化するように、発光部に、露光時間以下の周期でパルス電流を供給することを開示する。
特開2008−253736号公報
特許文献1では、発光部にパルス電流を供給することにより、ある程度のスペックル低減の効果が期待される。しかしながら、発光部にパルス電流を供給するだけでは、未だ、スペックルの低減が不十分である場合がある。
本発明の目的は、充分なスペックルの低減を行って観察を行うことができる内視鏡装置を提供することである。
本発明の内視鏡装置は、レーザダイオードと、前記レーザダイオードから射出されたレーザ光を照明光として被観察体に照射する照明部と、前記照明部により前記照明光が照射された前記被観察体を撮像する撮像部と、前記撮像部の露光時間内に、それぞれ異なる複数の駆動電流を前記レーザダイオードに順次供給して当該レーザダイオードから複数の前記レーザ光を順次射出させ、かつ当該射出された複数のレーザ光が前記露光時間内において重畳された合成レーザ光の合成波長スペクトル幅が前記複数のレーザ光の個々の波長スペクトル幅よりも広くなるように前記複数の駆動電流を制御する光源制御部とを具備する。
本発明は、充分なスペックルの低減を行って観察を行うことができる内視鏡装置を提供できる。
図1は、本発明の内視鏡装置を適用した内視鏡システムを示す概略構成図である。 図2は、内視鏡システムにおける内視鏡装置の一実施の形態を示すブロック構成図である。 図3は、光拡散部を示す構成図である。 図4は、第1のLDのパルス駆動電流に対するレーザ光の光量と、波長スペクトル幅と、規定する3つのパルス駆動電流とを示す模式図である。 図5は、露光時間内で第1のLDから射出された3つのパルス光が重畳された合成波長スペクトルを示す図である。 図6は、モードホッピング電流を示す模式図である。 図7は、2つのピーク電流値による規定方法を示す図である。 図8は、4つのピーク電流値による規定方法を示す図である。 図9は、LDの発光時間を制御するパルス幅制御である第1の調光方法を示す模式図である。 図10は、パルス幅制御期間を可変とする第2の調光方法を示す模式図である。 図11は、デューティ比を小さくした場合のパルス幅制御を示す第3の調光方法示す模式図である。 図12は、デューティ比を大きくした場合のパルス幅制御を示す第3の調光方法示す模式図である。 図13は、パルス数制御期間内のパルス数を制御するパルス数制御による第4の調光方法を示す模式図である。 図14は、パルス数制御期間を可変とするパルス数制御による第5の調光方法を示す模式図である。 図15は、デューティ比を小さくした場合のパルス数制御による第6の調光方法を示す模式図である。 図16は、デューティ比を大きくした場合のパルス数制御による第6の調光方法を示す模式図である。 図17は、第2の変形例に係る内視鏡装置を示すブロック構成図である。 図18Aは、第3の変形例に係る三角形状の波形のパルス駆動電流を示す図である。 図18Bは、第3の変形例に係るのこぎり波状のパルス駆動電流を示す図である。 図18Cは、第3の変形例に係る曲線状の波形のパルス駆動電流を示す図である。 図19Aは、第4の変形例に係る正弦波のパルス駆動電流を示す図である。 図19Bは、第4の変形例に係る矩形波のパルス駆動電流を示す図である。
[一実施の形態]
以下、一実施の形態に係る内視鏡装置について図面を参照して説明する。
図1は内視鏡装置を適用した内視鏡システム1の概略構成図を示す。内視鏡システム1は、内視鏡スコープ部2と、本体側ケーブル3と、内視鏡スコープ部2に本体側ケーブル3を介して接続された内視鏡本体部4と、この内視鏡本体部4に接続された画像表示部5とを含む。
内視鏡スコープ部2は、本体側ケーブル3と、操作部6と、この操作部6に連結された挿入部7とを含む。操作部6は、操作ハンドル6aを含む。操作ハンドル6aは、オペレータの操作を受けて挿入部7を上下方向又は左右方向を湾曲させるためのものである。
挿入部7は、例えば観察対象物の管孔内に挿入され、観察対象物内の被観察体を観察するためのものである。挿入部7は、挿入先端部7aが硬質に形成され、他の部分(以下、挿入湾曲部と称する)7bが可撓性に形成されている。これにより、挿入湾曲部7bは、受動的に湾曲可能であり、例えば観察対象物の管孔内に挿入されると、管孔内の形状に倣って湾曲する。又、挿入部7は、操作部6の操作によって上下方向又は左右方向を湾曲する。つまり、挿入部7は、能動可能に湾曲可能になっている。
図2は内視鏡システム1における内視鏡装置100のブロック構成図を示す。内視鏡本体部4は、被観察体に照明光を照射する照明装置10と、被観察体の画像を取得する画像取得部11とを含む。画像取得部11には、被観察体の画像を表示する画像表示部5が接続されている。
照明装置10は、複数のレーザダイオード(以下、LDと称する)、例えば3個の第1乃至第3のLD11−1〜11−3と、第1乃至第3の光ファイバ12−1〜12−3と、光合波部(以下、光ファイバコンバイナと称する)13と、第4の光ファイバ14と、光拡散部15と、光源制御部16とを含む。
第1乃至第3のLD11−1〜11−3は、互いに異なる発振波長で発振してレーザ光を射出する。例えば、
第1のLD11−1は、中心波長445nmの青色レーザ光を射出する。
第2のLD11−2は、中心波長532nmの緑色レーザ光を射出する。
第3のLD11−3は、中心波長635nmの赤色レーザ光を射出する。
第1の光ファイバ12−1は、第1のLD11−1と光ファイバコンバイナ13との間を光学的に接続し、第1のLD11−1から射出された青色レーザ光を光ファイバコンバイナ13に導光する。
第2の光ファイバ12−2は、第2のLD11−2と光ファイバコンバイナ13との間を光学的に接続し、第2のLD11−2から射出された緑色レーザ光を光ファイバコンバイナ13に導光する。
第3の光ファイバ12−3は、第1のLD11−3と光ファイバコンバイナ13との間を光学的に接続し、第3のLD11−3から射出された赤色レーザ光を光ファイバコンバイナ13に導光する。
光ファイバコンバイナ13は、第1乃至第3の光ファイバ12−1〜12−3によりそれぞれ導光された青色レーザ光と、緑色レーザ光と、赤色レーザ光とを合波し、白色レーザ光を生成する。
第4の光ファイバ14は、光ファイバコンバイナ13によって合波された白色レーザ光を光拡散部15に導光する。
第1乃至第3の光ファイバ12−1〜12−3と第4の光ファイバ14とは、例えばコア径数十μm〜数百μmの単線ファイバである。
光ファイバコンバイナ13内の第1乃至第3の光ファイバ12−1〜12−3と第4の光ファイバ12−4との各間には、結合レンズ(不図示)が設けられている。この結合レンズは、第1乃至第3の光ファイバ12−1〜12−3からそれぞれ射出された青色レーザ光と、緑色レーザ光と、赤色レーザ光とそれぞれ収束させて第4の光ファイバ12−4に結合する。
図3は光拡散部15の構成図を示す。光拡散部15は、第4の光ファイバ14によって導光された白色レーザ光を光拡散する。光拡散部15により光拡散された白色レーザ光が照明光Qとして射出される。光拡散部15は、ホルダ15−1と、ホルダ15−1内に収容された例えばアルミナ粒子などの拡散部材15−2とを含む。光拡散部15による光拡散は、第4の光ファイバ14によって導光された白色レーザ光の配光を広げる効果と共に、同白色レーザ光の位相を乱すことにより干渉性を低下し、スペックルを低減する。
光ファイバ14及び光拡散部15は、複数本、例えば数百〜数千本の光ファイバから成るバンドルファイバ及び照明光学系(レンズ)に代えてもよい。バンドルファイバは、LDから射出されるレーザ光の位相を乱し、スペックルを低減する効果を有する。
以下、第1乃至第3のLD11−1〜11−3のうち単一のLD、例えば第1のLD11−1に対するパルス駆動について説明する。なお、他のLD11−2、11−3に対して同様のパルス駆動が行われる。
光源制御部16は、第1のLD11−1の調光を行うための調光部17を含む。この調光部17は、第1のLD11−1のオン(ON)・オフ(OFF)と、第1のLD11−1の光量制御とを行う。
光源制御部16は、画像取得部11に含まれる撮像部19の撮像により1フレームの画像を取得するときの露光時間内において、第1のLD11−1に対して互いにピーク電流の異なる3つのパルス駆動電流Iを供給する。撮像部19は、周期的に1フレーム毎の撮像を行うので、光源制御部16においては、撮像部19の露光時間内で、周期的に3つのパルス駆動電流Iを第1のLD11−1に供給して当該第1のLD11−1からレーザ光を射出させる。
図4は第1のLD11−1のパルス駆動電流Iに対するレーザ光の光量Qaの関係の模式図を示す。同図には、パルス駆動電流Iの3つのピーク電流値Ia、Ib、Icに対応する各波長スペクトル幅Δλa、Δλb、Δλcも示す。各ピーク電流値Ia、Ib、Icの大きさの関係は、Ia<Ib<Icである。各波長スペクトル幅Δλa、Δλb、Δλcにおける中心波長は、それぞれλa0、λb0、λc0である。
第1のLD11−1は、パルス駆動電流Iが増加するに従ってレーザ光量Qaが増加するだけでなく、発振モードが増加すると共に波長スペクトル幅Δλa、Δλb、Δλcが広くなる。各波長スペクトル幅Δλa、Δλb、Δλcの各中心波長λa0、λb0、λc0は、長波長側にシフトする性質がある。これにより、各波長スペクトル幅Δλa、Δλb、Δλcの大きさの関係は、
Δλa ≦ Δλb ≦ Δλc
となる。各波長スペクトル幅Δλa、Δλb、Δλcの各中心波長λa0、λb0、λc0の大きさの関係は、
λa0 ≦ λb0 ≦ λc0
となる。
撮像部19の露光時間内に3つのパルス駆動電流I、すなわち3つのピーク電流値Ia、Ib、Icのパルス駆動電流Iを第1のLD11−1に供給するので、当該第1のLD11−1から射出される3つのパルス光Q1、Q2、Q3の波長スペクトルが露光時間内において重畳される。当該重畳された合成波長スペクトル幅Δλabc(=Δλa+Δλb+Δλc)は、3つのパルス光Q1、Q2、Q3における個々の波長スペクトル幅Δλa、Δλb又はΔλcよりも広い。
しかるに、光源制御部16は、撮像部19の露光時間内に3つのピーク電流値Ia、Ib、Icのパルス駆動電流Iを第1のLD11−1に供給して当該第1のLD11−1から3つのパルス光Q1、Q2、Q3を射出させる。
光源制御部16は、3つのパルス光Q1、Q2、Q3が重畳されて合成レーザ光Qとなったときの合成波長スペクトル幅Δλabc(=Δλa+Δλb+Δλc)が当該3つのパルス光Q1、Q2、Q3の個々の波長スペクトル幅Δλa、Δλb、Δλcよりも広くなるようにパルス駆動電流Iを制御する。
図5は露光時間Tp内で第1のLD11−1から射出された3つのパルス光Q1、Q2、Q3が重畳された合成波長スペクトルを示す。同図からはパルス駆動電流Iが増加するに従って発振モードが増加すると共に、各波長スペクトル幅Δλa、Δλb、Δλcが広くなり、かつ各波長スペクトル幅Δλa、Δλb、Δλcの各中心波長λa0、λb0、λc0が長波長側にシフトすることが示されている。
次に、パルス駆動電流Iの3つのピーク電流値Ia、Ib、Icの規定方法について説明する。
光源制御部16は、記憶部17aを含む。記憶部17aには、パルス駆動電流Iの3つのピーク電流値Ia、Ib、Icが記憶されている。3つのピーク電流値Ia、Ib、Icは、以下のように第1乃至第4の規定方法がある。
(a)第1の規定方法
ピーク電流値Iaは、図4に示すようにパルス駆動電流Iにおいて第1のLD11−1の発振しきい電流値Hの近傍で、かつ同発振しきい電流値Hの電流値以上の電流値(発振しきい値近傍電流値)に規定する。この発振しきい値近傍電流値は、第1のLD11−1の発振しきい電流値Hを基準にして20%以上大きくない電流値である。又、発振しきい値近傍電流値は、第1のLD11−1の温度変化等により発振しきい電流値が変化しても発振しきい電流値Hを下回らず、安定してレーザ発振可能な電流値として規定する。
ピーク電流値Icは、第1のLD11−1の最大定格電流値Imの近傍で、かつ最大定格電流値Im以下の電流値(最大定格近傍電流値)に規定する。最大定格電流値Imは、第1のLD11−1に安全に入力可能な電流値の最大値である。最大定格近傍電流値Iaは、最大定格電流値Imを基準にして80%以上の電流値であり、かつ第1のLD11−1の温度変化等によるばらつきを考慮して、所定の安全マージンを持たせた電流値に規定する。
ピーク電流値Ibは、発振しきい値近傍電流値と、最大定格近傍電流値との平均値付近に規定する。ピーク電流値Ibは、発振しきい値近傍電流値と、最大定格近傍電流値との中間電流値であればよいが、発振しきい値近傍電流値と最大定格近傍電流値との間の電流範囲に対して略等間隔に規定する方が望ましい。中間電流値は、第1のLD11−1の発振しきい電流値Hを基準にして20%以上で、かつ最大定格電流値Imを基準にして80%以下の電流範囲の電流値を示す。
光源制御部16は、第1のLD11−1の発振しきい電流値Hの近傍でかつ当該発振しきい電流値H以上の電流値である発振しきい値近傍電流値と、第1のLD11−1の最大定格電流値Imの近傍でかつ最大定格電流値Im以下の電流値である最大定格近傍電流値とのうちいずれか一方又は両方をパルス駆動電流Iのピーク電流値Ia、Icとして規定してもよい。
光源制御部16は、発振しきい値近傍電流値と、定格電流近傍電流値と、発振しきい値近傍電流値と定格電流近傍電流値との間の中間電流値とを、パルス駆動電流Iのピーク電流値Ia、Ib、Icとして規定してもよい。
光源制御部16は、発振しきい値近傍電流値と、定格電流近傍電流値との間の電流範囲において等間隔にパルス駆動電流Iのピーク電流値Ia、Ib、Icを規定してもよい。第1のLD11−1から射出されるパルス光Q1、Q2、Q3の波長スペクトルの中心波長λ0は、パルス駆動電流Iが大きくなるにつれて長波長側にシフトするので、上記のように広い電流範囲において略等間隔にパルス駆動電流Iのピーク電流値Ia、Ib、Icが規定されるのが好ましい。
3つのピーク電流値Ia、Ib、Icは、互いに第1のLD11−1のモードホッピング電流値を跨いで規定される。モードホッピング電流値は、例えば図6に示すように第1のLD11−1のパルス駆動電流Iを連続的に変化させたときに、発振モードが不連続的に変化するときのパルス駆動電流値Ih1、Ih2のことである。例えば、パルス駆動電流Iが連続して増加したときに各パルス駆動電流値Ih1、Ih2になると、第1のLD11−1から射出されるパルス光の波長λは、それぞれ短い波長値に飛び移る。反対にパルス駆動電流Iが連続して減少したときに各パルス駆動電流値Ih1、Ih2になると、第1のLD11−1から射出されるパルス光の波長λは、それぞれ長い波長値に飛び移る。すなわち、モードホッピングは、モードホッピング電流Ih1、Ih2を跨ぐと、各波長スペクトル幅Δλa、Δλb、Δλcの各中心波長λa0、λb0、λc0が不連続的に飛び移ることである。モードホッピングの発生する理由は、第1のLD11−1の内部温度の上昇による屈折率変化に伴う利得ピーク変化又は横モード変化などによって生じることに拠る。
このようにパルス駆動電流Iの3つのピーク電流値Ia、Ib、Icがモードホッピング電流Ih1、Ih2を跨ぐように規定することにより、3つのパルス光Q1、Q2、Q3のうち任意の2つのパルス光、例えばパルス光Q1、Q2のうちいずれか一方のパルス光Q1の波長スペクトルの波長領域は、一方のパルス光Q2の波長スペクトルの波長領域に包含されないものとなっている。
しかるに、光源制御部16は、複数のパルス光、例えば3つのパルス光Q1、Q2、Q3における波長軸に対して隣り合う2つのパルス光、例えばパルス光Q1、Q2の中心波長λa0、λb0が当該2つパルス光の波長スペクトル幅Δλa、Δλbに基づいた所定の波長差以上の波長差になるように、パルス駆動電流Iの3つのピーク電流値Ia、Ib、Icを制御する。
光源制御部16は、複数のパルス光、例えば3つのパルス光Q1、Q2、Q3のうちいずれかのパルス光の波長スペクトルの波長領域が他のパルス光の波長スペクトルの波長領域に包含されないようにパルス駆動電流Iの3つのピーク電流値Ia、Ib、Icを制御してもよい。
さらに、3つのパルス光Q1、Q2、Q3の波長軸に対して隣り合う2つのパルス光の中心波長、例えばパルス光Q1、Q2が当該パルス光Q1、Q2の各波長スペクトル幅Δλa、Δλbの半幅の和以上の波長差を有するようにしてもよい。
しかるに、光源制御部16は、複数のパルス光、例えば3つのパルス光Q1、Q2、Q3における波長軸に対して隣り合う2つのパルス光、例えばパルス光Q1、Q2の波長スペクトル幅Δλa、Δλbの半幅の和以上の波長差になるように、パルス駆動電流Iの3つのピーク電流値Ia、Ib、Icを制御する。
この結果、撮像部19の露光時間Tp内において重畳された合成波長スペクトル幅Δλabc(=Δλa+Δλb+Δλc)を個々の波長スペクトルΔλa、Δλb、Δλcよりも効果的に広くすることができる。これにより、コヒーレンスが低減され、スペックルを効果的に低減できる。
(b)第2の規定方法
発振しきい値近傍電流値及び最大定格近傍電流値は、上記第1の規定方法と同様に規定する。そして、それぞれをピーク電流値Ia、Icとする。
ピーク電流値Ibは、発振しきい値近傍電流値をピーク電流Iaとするパルス光Q1の中心波長λa0と、最大定格近傍電流値をピーク電流Icとするパルス光Q3の中心波長λc0との平均値付近にパルス光Q2の中心波長λb0が存在するように規定する。
しかるに、光源制御部16は、発振しきい値近傍電流値をピーク電流とするパルス光Q1の中心波長λa0と、定格電流近傍電流値をピーク電流Icとするパルス光Q3の中心波長λc0との間の波長範囲において、パルス光Q1の中心波長λa0とパルス光Q3の中心波長λc0とから等間隔にパルス光Q2の中心波長λc0が存在するように中間電流値を規定する。
この場合、予め発振しきい値近傍電流値をピーク電流Iaとするパルス光Q1の中心波長λa0と、ピーク電流をピーク電流Ibとするパルス光Q2の中心波長λb0とのように、中心波長に対するパルスのピーク電流依存性を測定した上で、上記ピーク電流Ibを規定するものとなる。
(c)第3の規定方法
第1と第2の規定方法では、パルス駆動電流Iのピーク電流値を例えば3つのピーク電流値Ia、Ib、Icとしているが、ピーク電流値は、2つでもよいし、4つ以上でもよい。
図7は、2つのピーク電流値による規定方法を示す。撮像部19の撮像により1フレームの画像を取得するときの露光時間Tp内には、2つのピーク電流値Ib、Icが発生している。各ピーク電流値Ib、Icは、それぞれパルス幅tb、tcを有する。各ピーク電流値Ib、Icは、それぞれ間隔Tb、Tc(=Tb)で繰り返し発生する。
図8は、4つのピーク電流値による規定方法を示す。撮像部19の撮像により1フレームの画像を取得するときの露光時間Tp内には、4つのピーク電流値Ia〜Idが発生している。各ピーク電流値Ia〜Idは、それぞれパルス幅ta〜tdを有する。各ピーク電流値Ia〜Idは、それぞれ間隔Ta〜Td(Ta=Tb=Tc=Td)で繰り返し発生する。
4つ以上のピーク電流値による規定方法では、発振しきい値近傍電流値と最大定格近傍電流値との間の電流範囲に対して略等間隔にパルス駆動電流Iのピーク電流値を規定する。図8に示す4つのピーク電流値Ia〜Idは、等間隔Ta〜Td(Ta=Tb=Tc=Td)で規定される。
4つ以上のピーク電流値による規定方法では、波長軸に対して隣り合う2つのパルス光の中心波長が当該2つのパルス光のうち波長スペクトル幅の小さい方のパルス光の波長スペクトル半幅以上の波長差を有する。
しかるに、光源制御部16は、複数のパルス光、例えば4つ以上のピーク電流値のうち波長軸に対して隣り合う2つのパルス光の中心波長、例えばパルス光Q1、Q2が当該隣り合う2つのパルス光Q1、Q2のうち波長スペクトル幅の小さいパルス光の波長スペクトル半幅以上の波長差になるように複数のパルス駆動電流Iの各ピーク電流値Ia〜Idを制御する。
4つ以上のピーク電流値による規定方法では、どの場合においても、発振しきい値近傍電流値と最大定格近傍電流値のどちらか1つを少なくとも規定する。
4つ以上のピーク電流値による規定方法では、モードホッピング電流を跨ぐように規定する。
(d)第4の規定方法
第4の規定方法では、予めパルス駆動電流Iの3つのピーク電流値Ia、Ib、Icに対するパルス光Q1、Q2、Q3の中心波長λa0、λb0、λc0の測定が行われる。
この規定方法では、3つのパルス光Q1、Q2、Q3のうち任意の2つのパルス光に対して一方のパルス光の波長スペクトルの波長領域が他方のパルス光の波長スペクトルの波長領域に包含されないように3つのピーク電流値Ia、Ib、Icが規定される。
3つのパルス光Q1、Q2、Q3のうち波長軸に対して隣り合う2つのパルス光、例えばパルス光Q1、Q2の中心波長λa0、λb0が当該2つのパルス光Q1、Q2のいずれかの波長スペクトル幅Δλa、Δλbの半幅の以上の波長差を有する。好ましくは、2つのパルス光Q1、Q2の波長スペクトル幅Δλa、Δλbの半幅の和以上の波長差を有するように3つのピーク電流値Ia、Ib、Icが規定される。
次に、第1乃至第3のLD11−1〜11−3の調光方法について説明する。
第1乃至第3のLD11−1〜11−3の出射光量は、入力部18に対するユーザの操作によって入力される照明光量制御情報L1、又は画像取得部11に含まれる画像処理部20の画像処理により算出される照明光量制御情報L2に基づいて求められる。なお、画像処理部20は、被観察部の画像における輝度情報を画像処理することによって照明光量制御情報L2を算出する。
光源制御部16は、記憶部17aを含む。記憶部17aには、照明光Qが所望の色となるための第1乃至第3のLD11−1〜11−3の各光量の比率を示す光量比情報LIが記憶されている。所望の色とは、例えば演色性の高い白色光、例えばキセノンランプ又はハロゲンランプにより照射されたときの被観察部の色を再現するような色である。
光源制御部16は、照明光量制御情報L1又はL2と、光量比情報LIとに基づいて第1乃至第3のLD11−1〜11−3からそれぞれ射出される各レーザ光の各光量を算出する。
光源制御部16は、第1乃至第3のLD11−1〜11−3の調光を行う調光部17を含む。調光部17は、上記光源制御部16により算出された第1乃至第3のLD11−1〜11−3からそれぞれ射出される各レーザ光量に基づいて調光を行う。
以下、第1乃至第3のLD11−1〜11−3のうち単一のLD、例えば第1のLD11−1に対する調光方法について説明する。なお、他のLD11−2、11−3に対して同様の調光が行われる。
第1のLD11−1に対する調光方法には、以下のように第1乃至第6の調光方法がある。
(a)第1の調光方法
調光部17は、3つのピーク電流値Ia、Ib、Icに対して露光時間Tp内における第1のLD11−1の発光時間を制御するパルス幅制御、すなわちパルス駆動電流Iのピーク電流値Ia、Ib、Icのパルス幅を制御するパルス幅制御を行って第1のLD11−1の調光を行う。
具体的に調光部17は、図9のようにパルス駆動電流Iの3つのピーク電流値Ia、Ib、Icに対してパルス幅制御期間Ta、Tb、Tcを規定する。調光部17は、パルス幅制御期間Ta内において第1のLD11−1の発光時間taを調整し、パルス幅制御期間Tb内において第1のLD11−1の発光時間tbを調整し、パルス幅制御期間Tc内において第1のLD11−1の発光時間tcを調整する。すなわち、パルス幅制御期間Taに対する第1のLD11−1の発光時間taの比率ta/Taと、パルス幅制御期間Tbに対する第1のLD11−1の発光時間tbの比率tb/Tbと、パルス幅制御期間Tcに対する第1のLD11−1の発光時間tcの比率tc/Tcとは、それぞれデューティ比Da、Db、Dcである。ここで、パルス幅制御期間Ta、Tb、Tcは、固定である。
従って、調光部17は、各デューティ比Da、Db、Dcをそれぞれ調整することにより第1のLD11−1の調光を行う。図9は、第1のLD11−1の各発光時間ta、tb、tcを長くして各デューティ比Da、Db、Dcを大きくした状態を示す。
パルス駆動電流Iに対するパルス幅制御期間Ta、Tb、Tcは、図9に示すように露光時間Tpをピーク電流値Ia、Ib、Icの数、ここでは3で割った時間(Tp/3)で固定する。
具体的な調光部17によるパルス幅制御は、次のように行われる。記憶部17aには、調光テーブル17bが形成されている。調光テーブル17bには、第1のLD11−1の調光を行うためのパルス幅制御情報、すなわち第1のLD11−1の各発光時間ta、tb、tcを調整するためのパルス幅制御情報が記憶されている。このパルス幅制御情報は、第1のLD11−1から射出されるレーザ光の光量に対して各ピーク電流値Ia、Ib、Icのデューティ比Da、Db、Dcをどのように設定するかを示す情報を含む。
調光部17は、上記調光テーブル17bに記憶されている情報に基づいて第1のLD11−1の調光を行う。すなわち、調光部17は、第1のLD11−1から射出されるレーザ光の光量を大きくする場合、ピーク電流値Ia、Ib、Icの小さいパルス電流Iのデューティ比Daを優先的に大きくする。
調光部17は、第1のLD11−1から射出されるレーザ光の光量を小さくする場合、ピーク電流値Icの大きいパルス駆動電流Iのデューティ比Dcを優先的に小さくする。
このように調光すれば、ピーク電流Iaの小さいパルス駆動電流Iのデューティ比Daをできるだけ確保し、合成波長スペクトル幅Δλabc(=Δλa+Δλb+Δλc)に対する寄与が小さくならないようにする。
(b)第2の調光方法
調光部17は、第1のLD11−1から射出されるレーザ光の光量に応じて各ピーク電流値Ia、Ib、Icに対するパルス幅制御期間を可変とする。図10は、パルス幅制御期間を可変とする第2の調光方法の模式図を示す。
第1の調光方法では、各デューティ比を最大にして露光時間Tpの全てで露光すると、これ以上光量を大きくすることができない。これ以上の大きな光量(高光量)が含まれる場合、高光量モードとして第2の調光方法が用いられる。
調光部17は、第1のLD11−1から射出されるレーザ光の光量が高光量の場合、ピーク電流が大きいパルス電流ほどパルス幅制御期間Ta、Tb、Tcを長くする。図10では、ピーク電流Icのパルス幅制御期間Tcが長く制御されている。この状態から光量を減少させるときには、調光部17は、ピーク電流が小さいパルス電流からパルス幅制御期間を長くしていく。
このようにパルス幅制御期間Ta、Tb、Tcを制御して調光することで、調光レンジを広く取ることが可能である。
(c)第3の調光方法
調光部17は、3つのピーク電流値Ia、Ib、Icのパルス幅、すなわち第1のLD11−1の各発光時間ta、tb、tcの比を固定し、3つのピーク電流値Ia、Ib、Icを1つのパルスのように扱う。この状態で、調光部17は、露光時間Tp内におけるデューティ比Dを制御することで調光を行う。なお、各ピーク電流値Ia、Ib、Icに対するパルス幅制御期間Ta、Tb、Tcは定義されない。
図11及び図12は第1のLD11−1の各発光時間ta、tb、tcの比を固定して当該各発光時間ta、tb、tcを可変した一例を示す。図12に示す各発光時間ta、tb、tcは、図11に示す各発光時間ta、tb、tcよりも長く制御されている。各発光時間ta、tb、tcは、当該各発光時間ta、tb、tcの比が固定されているので、各発光時間ta、tb、tcの関係は、ta=tb=tcに維持される。
(d)第4の調光方法
図13は、パルス数制御による第4の調光方法を示す。調光部17は、図13に示すように露光時間Tp内の所定の周期すなわちパルス数制御期間Tap、Tbp、Tcpを設定する。調光部17は、パルス数制御期間Tap、Tbp、Tcp毎に、3つのピーク電流値Ia、Ib、Icの各発光時間ta、tb、tcにおいてそれぞれピーク電流値の等しい複数のパルスを発生し、かつ当該複数のパルス数na、nb、ncを制御(パルス数制御)して調光を行う。各パルス数制御期間Tap、Tbp、Tcpは、露光時間Tpをピーク電流値Ia、Ib、Icの数、ここでは3で割った時間に固定される。
調光部17は、記憶部17aの調光テーブル17bに予め記憶されているパルス数制御情報に基づいてパルス数制御を行う。調光テーブル17bには、パルス数制御情報として、例えば3つのピーク電流値Ia、Ib、Icに対応する各パルス数制御期間Tap、Tbp、Tcpと、各パルス数制御期間Tap、Tbp、Tcp内に発生するパルスの周期と、3つのピーク電流値Ia、Ib、Icに対応する第1のLD11−1の各発光時間ta、tb、tcに発生するパルス数との各情報が記憶されている。
調光部17は、第1のLD11−1からそれぞれ射出されるレーザ光の光量を大きくする場合、小さいピーク電流値の発光期間におけるパルス数、例えば小さいピーク電流値Iaの発光期間taにおけるパルス数naを優先的に増加する。
調光部17は、第1のLD11−1からそれぞれ射出されるレーザ光の光量を小さくする場合、大きいピーク電流値の発光期間におけるパルス数、例えば大きいピーク電流値Icの発光期間tcにおけるパルス数ncを優先的に減少する。
このような調光であれば、ピーク電流の小さいパルス駆動電流Iaによる第1のLD11−1の発光期間taにおけるパルス数(光量)naが確保でき、合成波長スペクトル幅Δλabc(=Δλa+Δλb+Δλc)に対する寄与が小さくならないようにできる。
(e)第5の調光方法
調光部17は、パルス数制御を行う際に、第1のLD11−1から射出されるレーザ光の光量に応じて各パルス数制御期間Tap、Tbp、Tcpを可変可能とし、かつ第1のLD11−1から射出されるレーザ光の光量が所定の光量よりも大きければ、3つのピーク電流値Ia、Ib、Icの大きさに比例してパルス幅制御期間Ta、Tb、Tcの長さを可変して調光を行う。
すなわち、第5の調光方法では、第1のLD11−1から射出されるレーザ光の光量に応じて3つのピーク電流値Ia、Ib、Icに対するパルス数制御期間Tap、Tbp、Tcpを調整可能とする。
例えば、図14に示すように第1のLD11−1から射出されるレーザ光の光量が小さい場合は、ピーク電流が小さいパルス駆動電流Iほどパルス数制御期間Tap、Tbp、Tcpを短くする。
第1のLD11−1から射出されるレーザ光の光量が大きい場合は、ピーク電流が大きいパルス駆動電流Iほどパルス数制御期間Tap、Tbp、Tcpを長くする。換言すれば、ピーク電流が小さいパルス駆動電流Iほどパルス数制御期間Tap、Tbp、Tcpが短くなる。
このように調光することで、調光レンジを広く取ることが可能である。
(f)第6の調光方法
図15及び図16は、パルス数制御を行う第6の調光方法の模式図を示す。第6の調光方法では、3つのピーク電流値Ia、Ib、Icの各パルス幅の比を固定し、当該3つのピーク電流値Ia、Ib、Icに対してそれぞれパルス数を制御する。
調光部17は、3つのピーク電流値Ia、Ib、Icの各パルス幅の比を固定し、第1のLD11−1の各発光時間ta、tb、tc内に発生するパルス数の比を固定する。例えば、図15に示すLD11−1の各発光時間ta、tb、tc内に発生するパルス数と、図16に示すLD11−1の各発光時間ta、tb、tc内に発生するパルス数とは、各発光時間ta、tb、tcの長さに比例している。
画像取得部11は、撮像部19と、画像処理部20とを含む。撮像部19と画像処理部20との間は、撮像ケーブル21を介して接続されている。撮像部19は、被観察体からの反射光像を受光し、被観察体を撮像して撮像信号を出力する。撮像部19は、具体的に、例えばCCDイメージャ、CMOSイメージャを含む。撮像部19のフレームレートは、例えば周波数30Hz(fps)である。
画像処理部20は、撮像部19から出力された画像信号を入力し、この画像信号を画像処理して被観察体の画像を取得する。画像処理部20は、撮像部19から出力された画像信号に含まれる輝度情報に基づいて画像処理を行って第2の光量制御情報L2を算出する。第2の光量制御情報L2は、被観察体の画像を適正な輝度値とするためのもで、調光部17に送られる。
画像表示部5は、画像処理部20により取得された被観察体の画像を表示する。画像表示部5は、例えば液晶ディスプレイ等のモニタを含む。
入力部18は、オペレータの操作を受けて照明光Qに対する第1の光量制御情報L1を出力する。第1の光量制御情報L1は、光量制御部16の調光部17に送られる。
次に、上記の通り構成された内視鏡用照明装置10の動作について説明する。
入力部18は、オペレータの操作を受けて照明光Qに対する第1の光量制御情報L1を出力する。
画像処理部20は、撮像部19から出力された画像信号に含まれる輝度情報に基づいて画像処理を行って第2の光量制御情報L2を算出する。第2の光量制御情報L2は、被観察体の画像を適正な輝度値とするためのもで、光源制御部16に送られる。
光源制御部16は、照明光量制御情報L1又はL2と、光量比情報LIとに基づいて第1乃至第3のLD11−1〜11−3から射出されるレーザ光の光量を算出する。調光部17は、光源制御部16により算出された第1乃至第3のLD11−1〜11−3から射出されるレーザ光量に基づいて調光を行う。
この場合、光源制御部16は、撮像部19の露光時間内に3つのピーク電流値Ia、Ib、Icのパルス駆動電流Iを第1のLD11−1に供給して当該第1のLD11−1から3つのパルス光Q1、Q2、Q3を射出させる。
光源制御部16は、3つのパルス光Q1、Q2、Q3が重畳されて合成レーザ光Qとなったときの合成波長スペクトル幅Δλabc(=Δλa+Δλb+Δλc)が当該3つのパルス光Q1、Q2、Q3の個々の波長スペクトル幅Δλa、Δλb、Δλcよりも広くなるようにパルス駆動電流Iを制御する。
なお、3つのピーク電流値Ia、Ib、Icは、上記第1乃至第4の規定方法によって規定される。
第1の規定方法では、ピーク電流値Iaが図4に示すようにパルス駆動電流Iにおいて第1のLD11−1の発振しきい電流値Hの近傍で、かつ同発振しきい電流値Hの電流値以上の電流値(発振しきい値近傍電流値)に規定される。
ピーク電流値Icは、第1のLD11−1の最大定格電流値Imの近傍で、かつ最大定格電流値Im以下の電流値(最大定格近傍電流値)に規定される。
ピーク電流値Ibは、発振しきい値近傍電流値と、最大定格近傍電流値との平均値付近に規定される。
第2の規定方法では、ピーク電流値Ia、Icが発振しきい値近傍電流値及び最大定格近傍電流値が上記第1の規定方法と同様に規定される。
ピーク電流値Ibは、発振しきい値近傍電流値をピーク電流Iaとするパルス光Q1の中心波長λa0と、最大定格近傍電流値をピーク電流Icとするパルス光Q3の中心波長λc0との平均値付近にパルス光Q2の中心波長λb0が存在するように規定される。
なお、ピーク電流値の数が3つ以外の場合には、第3の規定方法で規定される。
第4の規定方法では、3つのパルス光Q1、Q2、Q3のうち任意の2つのパルス光に対して一方のパルス光の波長スペクトルの波長領域が他方のパルス光の波長スペクトルの波長領域に包含されないように3つのピーク電流値Ia、Ib、Icが規定される。第4の規定方法では、2つのパルス光の各波長スペクトル幅の半幅の和以上の波長差を有するように3つのピーク電流値Ia、Ib、Icが規定される。
他の第2のLD11−2、第3のLD11−3についても同様である。
又、光源制御部16の調光部17は、上述した第1乃至第6の調光方法のいずれか1つの調光方法によって第1乃至第3のLD11−1〜11−3に対する調光を行う。
第1の調光方法では、調光部17は、3つのピーク電流値Ia、Ib、Icに対して露光時間Tp内における第1のLD11−1の発光時間を制御するパルス幅制御、すなわちパルス駆動電流Iのピーク電流値Ia、Ib、Icのパルス幅を制御するパルス幅制御を行う。
第2の調光方法では、調光部17は、第1のLD11−1から射出されるレーザ光の光量に応じて各ピーク電流値Ia、Ib、Icに対するパルス幅制御期間を可変とする。
第3の調光方法では、調光部17は、3つのピーク電流値Ia、Ib、Icのパルス幅、すなわち第1のLD11−1の各発光時間ta、tb、tcの比を固定し、3つのピーク電流値Ia、Ib、Icを1つのパルスのように扱い、露光時間Tp内におけるデューティ比Dを制御する。
第4の調光方法では、調光部17は、図13に示すように露光時間Tp内にパルス数制御期間Tap、Tbp、Tcpを設定し、同パルス数制御期間Tap、Tbp、Tcp毎に、3つのピーク電流値Ia、Ib、Icの各発光時間ta、tb、tcにおいてそれぞれピーク電流値の等しい複数のパルスを発生し、かつ当該複数のパルス数na、nb、ncを制御(パルス数制御)する。
第5の調光方法では、調光部17は、第1のLD11−1から射出されるレーザ光の光量に応じて各パルス数制御期間Tap、Tbp、Tcpを可変可能とし、かつ第1のLD11−1から射出されるレーザ光の光量が所定の光量よりも大きければ、3つのピーク電流値Ia、Ib、Icの大きさに比例してパルス幅制御期間Ta、Tb、Tcの長さを可変する。
第6の調光方法では、調光部17は、3つのピーク電流値Ia、Ib、Icの各パルス幅の比を固定し、当該3つのピーク電流値Ia、Ib、Icに対してそれぞれパルス数を制御する。
他の第2のLD11−2、第3のLD11−3についても同様である。
第1乃至第3のLD11−1〜11−3からは、調光された青色レーザ光と、緑色レーザ光と、赤色レーザ光とが射出される。青色と緑色と赤色との各レーザ光は、各光ファイバ12−1〜12−3により導光されて光ファイバコンバイナ13に入射する。光ファイバコンバイナ13は、青色と緑色と赤色との各レーザ光を合波して白色レーザ光を射出する。光ファイバコンバイナ13から射出された白色レーザ光は、光ファイバ14により導光された光拡散部15に入射する。
光拡散部15は、第4の光ファイバ14によって導光された白色レーザ光を光拡散する。光拡散された白色レーザ光は、照明光Qとして被観察体に照射される。
撮像部19は、被観察体からの反射光像を受光し、被観察体を撮像して撮像信号を出力する。
画像処理部20は、撮像部19から出力された画像信号を入力し、この画像信号を画像処理して被観察体の画像を取得する。被観察体の画像は、画像表示部5に表示される。
画像処理部20は、撮像部19から出力された画像信号に含まれる輝度情報に基づいて画像処理を行って第2の光量制御情報L2を算出する。第2の光量制御情報L2は、調光部17に送られる。
このように上記一実施の形態によれば、3つのパルス光Q1、Q2、Q3が重畳されて合成レーザ光となったときの合成波長スペクトル幅Δλabc(=Δλa+Δλb+Δλc)が当該3つのパルス光Q1、Q2、Q3の個々の波長スペクトル幅Δλa、Δλb、Δλcよりも広くなるようにパルス駆動電流Iを制御する。
これにより、第1のLD11−1から射出される3つのパルス光Q1、Q2、Q3の波長スペクトルが露光時間内において重畳される。当該重畳された合成波長スペクトル幅Δλabc(=Δλa+Δλb+Δλc)は、3つのパルス光Q1、Q2、Q3における個々の波長スペクトル幅Δλa、Δλb又はΔλcよりも広い。
他の第2のLD11−2、第3のLD11−3についても同様である。
従って、光拡散部15から射出される照明光Qは、コヒーレンスの低減されたものとすることができる。撮像部19の撮像により得られる画像上のスペックルを充分に低減することができる。よって、スペックルの低減した観察対象物内の被観察体の画像を観察することができる
[第1の変形例]
次に、第1の変形例について説明する。上記一実施の形態では、3つのLD11−1〜11−3を用いて白色色の照明光Qを射出して被観察体を観察する場合について説明したが、これに限らず、4つ以上のLDを用いてもよい。4つ以上のLDを用いれば、例えば、3つのLDよりもさらに演色性の高い白色光を用いた観察と、ヘモグロビンの光吸収特性を利用して血管を強調表示するような青紫LDと緑LDとの2つのLDを用いた観察と、近赤外の波長のLDを1つだけ用いた観察とが適用可能である。
[第2の変形例]
次に、第2の変形例について説明する。なお、図2と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
図17は第2の変形例に係る内視鏡用照明装置1を示すブロック構成図である。
内視鏡用照明装置1には、1つのLD11が設けられている。LD11は、例えば、第1のLD11−1、第2のLD11−2又は第3のLD11−3のうちいずれかのLD、又は他の中心波長を有するレーザ光を射出するLDである。
LD11は、光ファイバ14を介して光拡散部15に光学的に接続されている。上記一実施の形態における光合波部13は、1つのLD11であるので必要が無くなっている。
光源制御部16は、照明光量制御情報L1又はL2と、光量比情報LIとに基づいてLD11から射出されるレーザ光の光量を算出する。
調光部17は、光源制御部16により算出されたLD11から射出されるレーザ光量に基づいて調光を行う。調光部17は、上述した第1乃至第6の調光方法のいずれか1つの調光方法によってLD11に対する調光を行う。
照明光学系30が第4の光ファイバ(単に光ファイバと称する)14に接続されている。照明光学系30は、光ファイバ14によって導光されたレーザ光を照明光Qとして被観察体に照射する。
LD11からは、例えば、青色、緑色又は赤色のレーザ光が射出される。当該レーザ光は、光ファイバ14により導光されて照明光学系30に入射する。照明光学系30は、光ファイバ14によって導光されたレーザ光を照明光Qとして被観察体に照射する。
このように上記第2の変形例においても、上記一実施の形態と同様の効果を奏することは言うまでもない。
[第3の変形例]
次に、第3の変形例について説明する。上記一実施の形態では、パルス駆動電流Iを矩形波のパルス信号としているが、これに限ることはない。パルス駆動電流Iは、例えば、図18Aに示すような三角形状の波形、図18Bに示すようなのこぎり波状の波形、又は図18Cに示すような曲線状の波形でもよい。
[第4の変形例]
次に、第4の変形例について説明する。上記一実施の形態では、光源制御部16において矩形波のパルス駆動電流Iの3つのピーク電流値Ia、Ib、Icを規定した。
これに対して第4の変形例では、図19Aに示すようにパルス駆動電流Iを正弦波にしてもよいし、又は図19Aに示すようにパルス駆動電流Iを矩形波にしてもよい。第4の変形例では、正弦波又は矩形波のパルス駆動電流Iの交流電流における平均電流値を規定する。LD11−1の調光は、正弦波又は矩形波の山の数、又はLD11−1の発光時間の制御によって行う。
従って、光源制御部16は、撮像部19の露光時間Tp内に異なる平均電流値を含む複数の交流駆動電流をLD11−1に供給して当該LD11−1から複数のパルス光、例えば3つのパルス光Q1、Q2、Q3を射出させる。光源制御部16は、3つのパルス光Q1、Q2、Q3が重畳されて合成パルス光となったときの当該合成パルス光の合成波長スペクトル幅Δλabc(=Δλa+Δλb+Δλc)が3つのパルス光Q1、Q2、Q3の個々の波長スペクトル幅よりも広くなるように複数の交流駆動電流、例えば正弦波又は矩形波等の平均電流値を制御する。
以上、上記一実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、種々の変形及び応用が可能なことは勿論である。
さらに、上述した実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示した複数の構成要件の適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示す全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
100:内視鏡装置、1:内視鏡システム、2:内視鏡スコープ部、3:本体側ケーブル、4:内視鏡本体部、5:画像表示部、6:操作部、6a:操作ハンドル、7:挿入部、7a:挿入先端部、7b:挿入湾曲部、10:照明装置、11:画像取得部、11−1〜11−3:第1乃至第3のLD、12−1〜12−3:第1乃至第3の光ファイバ、13:光合波部(光ファイバコンバイナ)、14:第4の光ファイバ、16:光源制御部、17:調光部、17a:記憶部、17b:調光テーブル、18:入力部、19:撮像部、20:画像処理部、30:照明光学系。
本発明の一実施形態による内視鏡装置は、レーザダイオードと、前記レーザダイオードから射出されたレーザ光を照明光として被観察体に照射する照明部と、前記照明部により前記照明光が照射された前記被観察体を撮像する撮像部と、前記撮像部の露光時間内に、それぞれ異なる複数の駆動電流を前記レーザダイオードに順次供給して当該レーザダイオードから複数の前記レーザ光を順次射出させ光源制御部とを具備する。
画像表示部5は、画像処理部20により取得された被観察体の画像を表示する。画像表示部5は、例えば液晶ディスプレイ等のモニタを含む。
入力部18は、オペレータの操作を受けて照明光Qに対する第1の光量制御情報L1を出力する。第1の光量制御情報L1は、光制御部16の調光部17に送られる。
従って、光拡散部15から射出される照明光Qは、コヒーレンスの低減されたものとすることができる。撮像部19の撮像により得られる画像上のスペックルを充分に低減することができる。よって、スペックルの低減した観察対象物内の被観察体の画像を観察することができる
[第1の変形例]
次に、第1の変形例について説明する。上記一実施の形態では、3つのLD11−1〜11−3を用いて白色色の照明光Qを射出して被観察体を観察する場合について説明したが、これに限らず、4つ以上のLDを用いてもよい。4つ以上のLDを用いれば、例えば、3つのLDよりもさらに演色性の高い白色光を用いた観察と、ヘモグロビンの光吸収特性を利用して血管を強調表示するような青紫LDと緑LDとの2つのLDを用いた観察と、近赤外の波長のLDを1つだけ用いた観察とが適用可能である。
[第2の変形例]
次に、第2の変形例について説明する。なお、図2と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
図17は第2の変形例に係る内視鏡用照明装置10を示すブロック構成図である。
内視鏡用照明装置10には、1つのLD11が設けられている。LD11は、例えば、第1のLD11−1、第2のLD11−2又は第3のLD11−3のうちいずれかのLD、又は他の中心波長を有するレーザ光を射出するLDである。
LD11は、光ファイバ14を介して光拡散部15に光学的に接続されている。上記一実施の形態における光合波部13は、1つのLD11であるので必要が無くなっている。

Claims (24)

  1. レーザダイオードと、
    前記レーザダイオードから射出されたレーザ光を照明光として被観察体に照射する照明部と、
    前記照明部により前記照明光が照射された前記被観察体を撮像する撮像部と、
    前記撮像部の露光時間内に、それぞれ異なる複数の駆動電流を前記レーザダイオードに順次供給して当該レーザダイオードから複数の前記レーザ光を順次射出させ、かつ当該射出された複数のレーザ光が前記露光時間内において重畳された合成レーザ光の合成波長スペクトル幅が前記複数のレーザ光の個々の波長スペクトル幅よりも広くなるように前記複数の駆動電流を制御する光源制御部と、
    を具備することを特徴とする内視鏡装置。
  2. 前記光源制御部は、前記撮像部の露光時間内に、前記複数の駆動電流としてそれぞれ異なるピーク電流値の複数のパルス駆動電流を前記レーザダイオードに順次供給して当該レーザダイオードから複数のパルス光を順次射出させ、かつ前記複数のパルス光が前記露光時間内において重畳された合成パルス光の合成波長スペクトル幅が前記複数のパルス光の個々の波長スペクトル幅よりも広くなるように前記複数のパルス駆動電流の前記ピーク電流値を制御することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  3. 前記光源制御部は、前記撮像部の露光時間内に、前記複数の駆動電流として異なる平均電流値を含む複数の交流駆動電流を前記レーザダイオードに順次供給して当該レーザダイオードから複数のパルス光を順次射出させ、かつ前記複数のパルス光が前記露光時間内において重畳された合成パルス光の合成波長スペクトル幅が前記複数のパルス光の個々の波長スペクトル幅よりも広くなるように前記複数の交流駆動電流の前記平均電流値を制御することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  4. 前記光源制御部は、前記複数のレーザ光又はパルス光における波長軸に対して隣り合う2つの前記レーザ光又は前記パルス光の中心波長間の差が当該レーザ光又は2つパルス光の波長スペクトル幅に基づいた所定の波長差以上の波長差になるように、前記複数の駆動電流、前記複数のパルス駆動電流の前記ピーク電流値、又は前記複数の交流駆動電流の前記平均電流値を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の内視鏡装置。
  5. 前記光源制御部は、前記複数のパルス光のうちいずれかのパルス光の波長スペクトルの波長領域が他のパルス光の波長スペクトルの波長領域に包含されないように前記複数のパルス駆動電流の前記ピーク電流値を制御することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡装置。
  6. 前記光源制御部は、前記複数のパルス光のうち前記波長軸に対して隣り合う前記2つのパルス光の中心波長間の差が当該隣り合う2つのパルス光のうち波長スペクトル幅の小さいパルス光の波長スペクトル半幅以上の波長差になるように前記複数のパルス駆動電流の前記ピーク電流値を制御することを特徴とする請求項4に記載の内視鏡装置。
  7. 前記光源制御部は、前記複数のパルス光のうち前記波長軸に対して隣り合う前記2つのパルス光の中心波長間の差が当該隣り合う2つのパルス光の波長スペクトル幅の半幅の和以上の波長差になるように前記複数のパルス駆動電流の前記ピーク電流値を制御することを特徴とする請求項6に記載の内視鏡装置。
  8. 前記光源制御部は、前記レーザダイオードに供給する前記パルス駆動電流を連続的に変化させたとき、発振モードが跳ぶモードホッピングが生じるときの前記パルス駆動電流をモードホッピング電流値とし、前記複数のパルス駆動電流の前記ピーク電流値が当該モードホッピング電流値を跨ぐように前記複数のパルス駆動電流の前記ピーク電流値を制御することを特徴とする請求項4に記載の内視鏡装置。
  9. 前記光源制御部は、前記レーザダイオードの発振しきい値の近傍でかつ前記発振しきい値以上の電流値である発振しきい値近傍電流値と、前記レーザダイオードの最大定格電流値の近傍でかつ前記最大定格電流値以下の電流値である定格電流近傍電流値とのうちいずれか一方又は両方を前記ピーク電流値として規定することを特徴とする請求項8に記載の内視鏡装置。
  10. 前記光源制御部は、前記発振しきい値近傍電流値と、前記定格電流近傍電流値と、前記発振しきい値近傍電流値と前記定格電流近傍電流値との間の中間電流値を前記複数のパルス電流の前記ピーク電流値として規定することを特徴とする請求項9に記載の内視鏡装置。
  11. 前記光源制御部は、前記発振しきい値近傍電流値と、前記定格電流近傍電流値との間の電流範囲において等間隔に前記複数のパルス駆動電流の前記ピーク電流値を規定することを特徴とする請求項10に記載の内視鏡装置。
  12. 前記光源制御部は、前記発振しきい値近傍電流値をピーク電流とする前記パルス光の中心波長と、前記定格電流近傍電流値をピーク電流とする前記パルス光の中心波長との間の波長範囲において等間隔に前記パルス光の中心波長が存在するように前記中間電流値を規定することを特徴とする請求項10に記載の内視鏡装置。
  13. 前記光源制御部は、前記レーザダイオードの調光を行う調光部を含み、
    前記調光部は、前記露光時間内において前記複数のパルス駆動電流のパルス幅を制御するパルス幅制御を行って前記調光を行う、
    ことを特徴とする請求項2に記載の内視鏡装置。
  14. 前記光源制御部は、前記レーザダイオードの調光を行う調光部を含み、
    前記調光部は、前記複数のパルス駆動電流に対してそれぞれ前記露光時間内でパルス幅の制御を行うパルス幅制御期間を規定し、当該パルス幅制御期間における前記レーザダイオードの発光時間の比率であるデューティ比を制御することで前記調光を行う、
    ことを特徴とする請求項2に記載の内視鏡装置。
  15. 前記調光部は、前記レーザダイオードから射出される前記レーザ光の光量を大きくする場合、前記ピーク電流値の小さい前記パルス駆動電流の前記デューティ比を大きくし、
    かつ前記レーザダイオードの射出光量を小さくする場合、前記ピーク電流値の大きい前記パルス駆動電流の前記デューティ比を小さくする、
    ことを特徴とする請求項14に記載の内視鏡装置。
  16. 前記調光部は、前記レーザダイオードから射出される前記レーザ光の光量に応じて前記パルス幅制御期間を可変可能とし、前記レーザ光の光量が所定の光量よりも大きければ、前記ピーク電流値の大きさに比例して前記パルス幅制御期間の長さを可変して前記調光を行うことを特徴とする請求項15に記載の内視鏡装置。
  17. 前記光源制御部は、前記レーザダイオードの調光を行う調光部を含み、
    前記調光部は、前記露光時間内の所定の周期毎に、前記ピーク電流値が等しい複数の前記パルス駆動電流を前記レーザダイオードに供給し、かつ前記所定の周期内の前記複数のパルス駆動電流の数を制御するパルス数制御を行って前記調光を行う、
    ことを特徴とする請求項2に記載の内視鏡装置。
  18. 前記調光部は、前記パルス数制御を行うパルス数制御期間を設定し、当該パルス数制御期間内において、前記ピーク電流値が等しい前記パルス駆動電流の数を制御する、
    ことを特徴とする請求項17に記載の内視鏡装置。
  19. 前記調光部は、前記レーザダイオードから射出される前記レーザ光の光量を大きくするときに、前記ピーク電流値の小さい前記パルス駆動電流の数を増加し、
    前記レーザダイオードから射出される前記レーザ光の光量を小さくするときに、前記ピーク電流値の大きい前記パルス駆動電流の数を減少する、
    ことを特徴とする請求項18に記載の内視鏡装置。
  20. 前記調光部は、前記レーザダイオードから射出される前記レーザ光の光量に応じて、前記パルス数制御期間を可変可能とし、
    前記レーザダイオードから射出される前記レーザ光の光量が所定の光量よりも大きければ、前記ピーク電流値の大きさに比例して前記パルス幅制御期間の長さを可変して前記調光を行う、
    ことを特徴とする請求項19に記載の内視鏡装置。
  21. 前記光源制御部は、前記複数のパルス駆動電流の前記ピーク電流値を記憶する記憶部を含むことを特徴とする請求項2に記載の内視鏡装置。
  22. 前記光源制御部は、前記レーザダイオードから射出される前記レーザ光の光量に対する前記パルス幅制御期間に関する情報を記憶する記憶部を含み、
    前記調光部は、前記記憶部に記憶されている前記情報に基づいて前記パルス幅制御を行う、
    ことを特徴とする請求項14に記載の内視鏡装置。
  23. 前記光源制御部は、前記レーザダイオードから射出される前記レーザ光の光量に対する前記ピーク電流値が等しい前記パルス駆動電流の前記パルス数制御の相関の情報を記憶する記憶部を含み、
    前記調光部は、前記記憶部に記憶されている前記相関の情報に基づいて前記パルス数制御を行う、
    ことを特徴とする請求項17に記載の内視鏡装置。
  24. 互いに異なる発振波長のレーザ光を射出する複数の前記レーザダイオードを含むことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
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