JPWO2016056614A1 - パケット使用量算出装置及びパケット使用量算出方法 - Google Patents

パケット使用量算出装置及びパケット使用量算出方法 Download PDF

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Abstract

ローカル網用の加入者情報を用いて通信した場合に、ホーム網側からローカル網の使用量を算出することができるパケット使用量算出装置及びパケット使用量算出方法を提供する。プロキシ装置100では、加入者プロファイル記憶部101がローカル網の加入者情報(ローカル網番号)に対応付けられたトークン情報を記憶し、SMS指示部103がトークンをローカル網番号宛てに送信する。接続受付部104は、端末装置400からトークン情報とIPアドレス情報とを受信し、使用量算出部105は、当該IPアドレスに基づいて使用量を算出する。

Description

本発明は、パケット使用量算出装置及びパケット使用量算出方法に関する。
従来から、国際ローミング通信の利用料金を算出する方法として、国際ローミング通信の利用料金に対する標準の課金処理を利用しつつ、複数の加入国の通信事業者ごとに割引を設定して国際ローミング通信の利用料金の課金処理をすることが知られている。
例えば、特許文献1には、第1国の通信事業者の通信網(ローカル網)の課金情報処理装置が、割引適用前の料金計算レートに基づいて、第1国の通信事業者の通信網で利用された国際ローミング通信に対する利用料金を算出し、当該国際ローミング通信を行った利用者が通信サービスの契約をしている第2国の通信事業者(ホーム網の通信事業者)について設定された割引適用の要否を含む料金割引情報に基づいて、国際ローミング通信の利用情報を送信する利用情報送信先の第2国の通信事業者が料金割引対象の通信事業者である場合、割引処理を行う。
特開2009−60264号公報
ところで、利用者の端末装置がローミングアウトの通信(ホーム網の利用者の端末装置によるローカル網への通信)をする場合、国際中継事業者を経由することになる。この場合、国際中継事業者を経由するため、利用者へ多大な接続料が請求されてしまう。そこで、ローカル網用の加入者情報を用いてローカル網内で通信することが考えられる。
この場合、上記の通信がローカル網内で閉じているため、ホーム網側では、ローカル網の使用状態を把握できない。よって、ホーム網側では、ローカル網側の使用状態に応じたサービスを提供することができない。この結果、例えば、ローカル網の使用状態に応じたホーム網側における割引適用を提供することができないという問題がある。
本発明は、上記を鑑みてなされたものであり、ローカル網用の加入者情報を用いて通信した場合に、ホーム網側からローカル網の使用量を算出することができるパケット使用量算出装置及びパケット使用量算出方法を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係るパケット算出装置は、ローカル網とホーム網とを少なくとも含む複数のネットワークの内、ローカル網における端末装置のパケット使用量を算出するパケット使用量算出装置であって、ローカル網の加入者情報に対応付けられた許可情報を記憶する許可情報記憶手段と、許可情報をローカル網の加入者情報宛てに送信する許可情報送信手段と、許可情報送信手段によって送信された許可情報と、端末装置のIPアドレス情報とを受信するIPアドレス情報受信手段と、IPアドレス情報受信手段により受信されたIPアドレスに基づくパケット使用量を算出する算出手段と、を備える。
本発明の一実施形態に係るパケット使用量算出方法は、ローカル網とホーム網とを少なくとも含む複数のネットワークの内、ローカル網における端末装置のパケット使用量を算出するパケット使用量算出装置で実行されるパケット使用量算出方法であって、ローカル網の加入者情報に対応付けられた許可情報を記憶する許可情報記憶ステップと、許可情報をローカル網の加入者情報宛てに送信する許可情報送信ステップと、許可情報送信ステップにおいて送信された許可情報と、端末装置のIPアドレス情報とを受信するIPアドレス情報受信ステップと、IPアドレス情報受信ステップにより受信されたIPアドレスに基づくパケット使用量を算出する算出ステップと、を備える。
この発明の一実施形態に係るパケット算出装置及びパケット使用量算出方法によれば、ローカル網の加入者情報に対応付けられた許可情報を加入者情報宛てに送信しておき、端末装置からIPアドレス情報と当該許可情報を受信するので、ローカル網を使用している端末装置のIPアドレスごとの使用量を算出することができる。すなわち、ローカル網用の加入者情報を用いて通信した場合でも、ホーム網側からローカル網の使用量を算出することができる。
上記のパケット使用量算出装置は、IPアドレス情報受信手段によるIPアドレス情報の受信に応じて、ローカル網の加入者情報宛てにメッセージを送信するメッセージ送信手段と、メッセージ送信手段により送信されたメッセージの送達状況に基づいて、使用通信網の種別を特定する使用通信網特定手段と、をさらに備え、算出手段は、使用通信網特定手段によって特定された使用通信網の種別に基づいてパケット使用量を算出するか否かを判断する。この場合、パケット使用量算出装置は、上記メッセージの送達状況により、課金対象の使用か否かを判断することができる。
上記パケット使用量算出装置では、使用通信網特定手段は、メッセージ送信手段により送信されたメッセージが端末装置へ送達していない場合、使用通信網の種別が無線ローカルエリアネットワークであると判断し、算出手段は、使用通信網特定手段により、使用通信網が無線ローカルエリアネットワークであると判断された場合、無線ローカルエリアネットワークのパケット使用量を算出しなくてもよい。この発明によれば、無線ローカルエリアネットワークを使用している場合に、課金対象ではないネットワークの使用にも関わらず、使用量を算出してしまうことを防止することができる。
上記パケット使用量算出装置では、直近に使用されたIPアドレス情報と、当該IPアドレスの使用通信網の種別情報とを取得する履歴取得手段と、算出手段は、IPアドレス情報受信手段によって受信されたIPアドレスが、履歴取得手段によって取得されたIPアドレスと同一である場合、当該IPアドレスに対応付けられている使用通信網の種別に基づいて、パケット使用量を算出するか否かを判断してもよい。この発明によれば、パケット使用量装置は、前回の接続状態(すなわち、前回受信したIPアドレスのネットワーク種別)に基づいてパケット使用量を算出するか否かを決定することができる。
上記パケット使用量算出装置では、メッセージとしてSMSメッセージを適用してもよい。
本発明の一実施形態によれば、ローカル網用の加入者情報を用いて通信した場合でも、ホーム網側からローカル網の使用量を算出することができる。
本実施形態に係るプロキシ装置100を含んだ通信システムのシステム構成図である。 プロキシ装置100、無料通信量管理装置200、及びSMSサーバ300の機能ブロック図である。 加入者プロファイル記憶部101が記憶する情報の一例を示す図である。 無料通信量記憶部201が記憶する情報の一例を示す図である。 プロキシ装置100、無料通信量管理装置200、及びSMSサーバ300のハードウェア構成を示すブロック図である。 端末装置400へトークン情報を登録する処理を示すシーケンス図である。 端末装置400の利用ネットワークに応じて使用量を算出する処理を示すフローチャートである。 端末装置400へトークン情報を登録する処理を示すシーケンス図である。
以下、図面を参照しながら、本実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態のデータ中継装置であるプロキシ装置100を含んだ通信システムのシステム構成図である。図1に示すように、この通信システムは、プロキシ装置100(パケット使用量算出装置)、無料通信量管理装置200、SMSサーバ300、端末装置400、ローカル網のNAT(Network Address Translator)500A、Wifi網のNAT500B、ホーム網サービスサーバ700、サービスサーバ600を含んで構成されている。また、上記通信システムは、複数のネットワーク(ローカル網、ホーム網、Wifi網)により構築される。
プロキシ装置100は、各種サービスサーバ(例えば、サービスサーバ600、ホーム網サービスサーバ700)とNAT500とを接続するためのデータ中継装置であって、上記各種サービスサーバから送信されたデータを、NAT500を介して端末装置400へ転送するために、NAT500に送信することができる。また、端末装置400から送信されたデータを、NAT500を経由して受信し、これを各種サービスサーバへ送信することができる。また、プロキシ装置100は、端末装置400から送受信したデータ量を算出し、算出結果を無料通信量管理装置200へ通知する。
無料通信量管理装置200は、プロキシ装置100から受信した端末装置400のデータ量の算出結果を受信して、当該算出結果に基づいて無料通信量を算出する。
SMSサーバ300は、プッシュ型メッセージであるSMS(Short Message Service)メッセージを、ローカル網内にプッシュ送信する装置である。SMSサーバ300は、図1では、ローカル網内に位置しているが、ローカル網外に配置されてもよい。
NAT500A及びNAT500Bは、端末装置400とプロキシ装置100との間に配置されているNATであり、端末装置400からの接続に応じて、端末装置400用のグローバルIPアドレスを発行する装置である。これにより、端末装置400は、上記グローバルIPアドレスを用いてプロキシ装置100へ接続することになる。NAT500Aは、ローカル網に配置され、NAT500Bは、Wifi網に配置される。
端末装置400は、例えば、携帯電話であって、基地局、RNCなどを含んだ無線通信網(例えば、ローカル網)を経由してNAT500及び各種サービスサーバと、コネクションレスのプロトコル(例えば、UDP)を用いて通信接続することができる。なお、コネクション型のプロトコル(例えば、TCP)を用いて通信接続してもよい。この端末装置400は、各種サービスサーバからのデータを受信する際には、所定時間毎または所定の受信パケット量毎に各種サービスサーバに対して応答データを送信するように構成されている。これはプロキシ装置100が、端末装置400が通信可能であることを認識可能にするためのものである。なお、端末装置400は、携帯電話以外のものも考えられ、例えば、無線通信機能を有するPDA、PC、家庭用電子機器、ゲーム機などを含む。
サービスサーバ600は、例えば、コンテンツプロバイダが提供するインターネット上のサーバであって、端末装置400からの要求にしたがってコンテンツデータを当該端末装置400に、コネクションレスのプロトコル(例えば、UDP)を用いて配信する装置である。なお、サービスサーバ600は、コンテンツプロバイダなどに限るものではなく、他の通信網と接続するためのゲートウェイサーバ、企業内LAN、インターネットに接続可能なPC、ゲーム機、または家庭用電子機器(テレビ、DVDレコーダ)などでもよく、この場合、他の通信網に接続されている移動機に対して、端末装置400は通信することができる。ホーム網サービスサーバ700は、ホーム網に属するサービスサーバであり、所属するネットワークが異なる以外は、サービスサーバ600と同様である。
このように構成された通信システムにおいて、サービスサーバ600からUDPなどのコレクションレスのプロトコルにより、データが送信されると、プロキシ装置100では、プロキシ装置100と端末装置400との間のネットワークの送信されたデータ量を算出すると共に、当該データをNAT500に対して転送する。NAT500では、さらに端末装置400に対してデータを転送する。
このような処理を行うプロキシ装置100、無料通信量管理装置200、及びSMSサーバ300の構成について説明する。図2は、プロキシ装置100、無料通信量管理装置200、及びSMSサーバ300の機能を示すブロック図である。
まず、プロキシ装置100について説明する。プロキシ装置100は、加入者プロファイル記憶部101(許可情報記憶手段)、トークン情報生成部102、SMS指示部103(許可情報送信手段、メッセージ送信手段)、接続受付部104(IPアドレス情報受信手段、履歴取得手段、使用通信網特定手段)、使用量算出部105(算出手段)、使用量通知部106、及びクーポン追加要求部107を含んで構成されている。
加入者プロファイル記憶部101は、ホーム網の加入者の内、ローカル網のローカル網番号が設定された加入者のプロファイルを記憶する部分である。加入者プロファイル記憶部101は、無料通信量管理装置200からローカル網番号情報(ローカル網の加入者情報)を受信すると、トークン情報生成部102によって生成されたトークン情報と上記ローカル網番号情報とを対応付けて記憶する。
ここで、加入者プロファイル記憶部101が記憶する情報の例を図3に示す。図3に示すように、加入者プロファイル記憶部101は、ローカル網番号情報とトークン情報とを対応付けてそれぞれの欄が定義されたレコード情報として記憶する。ローカル網番号欄には、無料通信量管理装置200から受信したローカル網番号情報が入力される。トークン欄には、トークン情報生成部102によって生成されたトークン情報が入力される。
このように、加入者プロファイル記憶部101は、ローカル網番号と、トークン情報生成部102によって生成されたトークン情報とを対応付けて記憶する。このように、加入者プロファイル記憶部101は、トークン情報とローカル網番号とを対応付けておくことにより、トークンを検索キーとして、当該トークンに対応するローカル網番号を検索することができる。
なお、加入者プロファイル記憶部101は、無料通信量管理装置200からホーム網番号、端末装置400が直近に使用したグローバルIPアドレス(端末装置400が前回の接続で使用したグローバルIPアドレス)情報を受信し、当該ホーム網番号やグローバルIPアドレス等の他の情報をさらに記憶するようにしてもよい。
トークン情報生成部102は、無料通信量管理装置200からローカル網番号を受信した後に、トークン情報を生成する部分である。トークン情報生成部102は、一意となる情報であるトークン情報を生成する。トークン情報生成部102は、例えば、公知技術などにより乱数等を用いることにより、トークン情報を生成する。
トークン情報生成部102がトークン情報を生成すると、無料通信量管理装置200から受信したローカル網番号情報とトークン情報とを加入者プロファイル記憶部101へ記憶させる。また、トークン情報生成部102は、無料通信量管理装置200から受信したローカル網番号情報と、トークン情報とをSMS指示部103へ通知し、SMSサーバ300からトークン情報を送信可能にする。
SMS指示部103は、SMSサーバ300へSMSの発行を要求する部分である。具体的には、SMS指示部103は、トークン情報をローカル網番号宛て(ローカル網の加入者情報宛て)に送信するように、SMSサーバ300へ要求したり、端末装置400からグローバルIPアドレス情報を受信した後に、接続受付部104からの通知に応じて、当該端末装置400に対応するローカル網番号宛てにSMS発行要求したりする。なお、SMS指示部103は、接続受付部104からの通知に応じて、当該端末装置400に対応するローカル網番号宛てにSMS発行要求した際における、発行結果をSMSサーバ300から受信し、当該発行結果を接続受付部104へ通知する。
接続受付部104は、SMS指示部103によって送信されたトークン情報と、端末装置400による接続要求のグローバルIPアドレス情報とを受信する部分である。接続受付部104は、上記トークン情報を受信したか否かを判断すると共に、端末装置400から受信したトークンが加入者プロファイル記憶部101で記憶しているトークンであるか否かを判断し、受信したトークンが加入者プロファイル記憶部101で記憶しているトークンに含まれていない場合又はトークン情報を受信していない場合、接続拒否(接続規制)する。
このように、接続受付部104は、端末装置400による接続要求を受け付けると、端末装置400から受信したトークン情報と、加入者プロファイル記憶部101で記憶しているトークンとを用いて、接続可否の判定を行う。すなわち、上記トークン情報は、接続の許可を示す情報(許可情報)として利用される。
また、接続受付部104は、端末装置400から受信したトークンが加入者プロファイル記憶部101で記憶しているトークンである場合、当該トークンに対応するローカル網番号情報を無料通信量管理装置200へ送信し、当該ローカル網番号に対応するグローバルIPアドレス情報及びネットワーク種別(当該グローバルIPアドレスで接続したネットワークの種別)情報を取得する。
接続受付部104は、接続要求を受け付ける毎に、ローカル網番号に対応するグローバルIPアドレス情報及びネットワーク種別情報を取得する場合について述べたが、さらに接続要求を受け付けてから所定期間(例えば、1時間)毎にローカル網番号に対応するグローバルIPアドレス情報及びネットワーク種別情報を取得するようにしてもよい。
接続受付部104は、無料通信量管理装置200からローカル網番号に対応するグローバルIPアドレス情報及びネットワーク種別情報を取得した場合、端末装置400から受信したグローバルIPアドレスと、無料通信量管理装置200から取得したグローバルIPアドレスとが一致する場合、無料通信量管理装置200から取得したネットワーク種別で接続していると判断する。
接続受付部104は、無料通信量管理装置200からグローバルIPアドレス情報を取得しなかった場合、又は無料通信量管理装置200からグローバルIPアドレス情報を取得しても、当該グローバルIPアドレスが端末装置400から受信したグローバルIPアドレスと一致しない場合、SMS指示部103にPS(パケット交換)モードで端末装置400に対応するローカル網番号へSMS通知させる。例えば、SMSサーバ300にSMS通知(例えば、ダミーの制御信号の通知)をさせる。そして、SMS指示部103は、SMS通知の結果(正常通知又はエラー通知)を受信し、その結果を接続受付部104へ通知する。
接続受付部104は、SMS指示部103からエラー通知を受信した場合には、Wifi接続(無線LANによる接続)と判断し、端末装置400へ送達した場合、ローカル網を使用していると判断する。一般的には、無線LANによる接続は課金対象ではないので、接続受付部104が、無線LANによる接続であるか否かを判断することにより、課金対象の接続であるか否かを判断することが可能となる。そして、接続受付部104は、端末装置400から受信したトークンに対応するローカル網番号と、端末装置400から受信したグローバルIPアドレス情報と、ネットワーク種別(例えば、ローカル網、Wifi網)情報とを無料通信量管理装置200へ送信し、無料通信量管理装置200が保持している情報における、上記ローカル網番号に対応するレコード情報にグローバルIPアドレス情報と、ネットワーク種別情報とを登録させる。
接続受付部104は、接続規制をする場合を除き、端末装置400と各種サービスサーバとを接続するための装置であって、通信接続が行われる際に、端末装置400に対応付けて、上りデータ用及び下りデータ用のポートの確保を行い、その対応付けを管理しておくと共に、下りデータ用ポートを介して各種サービスサーバから送信されたデータを受信し、端末装置400に転送し、また上りデータ用ポートを介して端末装置400から送信されたデータを受信し、各種サービスサーバに送信する。すなわち、接続受付部104は、いわゆるゲートウェイとしても機能する。
使用量算出部105は、接続受付部104により受信されたグローバルIPアドレスに基づくパケット使用量を算出する部分である。具体的には、使用量算出部105は、接続受付部104から、端末装置400に対して又は各種サービスサーバに対して、送信されたデータのデータ量(パケット量)をカウントする。すなわち、使用量算出部105は、端末装置400が送受信したデータ量をカウントする。
使用量通知部106は、使用量算出部105によって算出されたパケット使用量を無料通信量管理装置200へ通知する部分である。
クーポン追加要求部107は、端末装置400からの要求に応じて、各種サービスサーバへクーポンの追加要求を行う部分である。なお、クーポンの追加要求を受け付けた各種サービスサーバは、無料通信量管理装置200へ当該クーポンの追加要求分の通信量を通知する。
続いて、無料通信量管理装置200の機能ブロックについて説明する。無料通信量管理装置200は、無料通信量記憶部201、情報通知部202、使用量受付部203、及びSMS指示部204を含んで構成されている。
無料通信量記憶部201は、ホーム網のユーザに関する情報を記憶する部分である。無料通信量記憶部201が記憶する情報の例を図4に示す。図4に示すように、無料通信量記憶部201は、ホーム網番号、ローカル網番号、グローバルIPアドレス、ネットワーク種別、提携先オペレータ、及び無料通信量を対応付けてそれぞれの欄が定義されたレコード情報として記憶する。
ホーム網番号欄には、ホーム網のユーザに付与される番号が入力される(例えば、ホーム網用の電話番号)。ローカル網番号欄には、ローカル網用の電話番号(ローカル網番号)が入力される。このローカル網番号は、ホーム網のユーザに、契約等によりローカル網番号が付された段階で入力される。グローバルIP欄には、直近にトークンを送信して、端末装置400が接続要求した際のグローバルIPアドレス情報が入力される。すなわち、当該グローバルIPアドレスは、端末装置400が直近に使用したグローバルIPアドレスである。このグローバルIP欄では、プロキシ装置100から受信したグローバルIPアドレス情報を記憶する。
ネットワーク種別欄は、端末装置400が接続したネットワーク種別の情報が入力される。なお、プロキシ装置100から上記ネットワーク種別情報を受信して、ネットワーク種別欄に入力する。
提携先オペレータ欄は、ローカル網を運営する会社の情報が入力される。無料通信量管理装置200の操作入力等によりローカル網番号情報が入力されたタイミングで上記提携先オペレータ欄にローカル網を運営する会社の情報が入力される。
無料通信量欄は、ユーザ網のユーザに対して適用される無料通信量が入力される。この無料通信量は、ユーザ網の使用又はローカル網の使用量に応じて減算される。また、プロキシ装置100を介してクーポン追加要求がなされた場合、当該プロキシ装置100のクーポン追加要求を受け付けた各種サービスサーバから追加の通信量が通知され、当該通信量分無料通信量が増加される。
情報通知部202は、プロキシ装置100からの要求に応じて、無料通信量記憶部201が記憶している情報をプロキシ装置100へ通知する部分である。
具体的には、情報通知部202は、プロキシ装置100からローカル網番号情報を受信し、当該ローカル網番号に対応するグローバルIPアドレス情報及びネットワーク種別情報をプロキシ装置100へ通知する。
使用量受付部203は、プロキシ装置100から通知される使用量を受け付ける部分である。プロキシ装置100から使用量を受け付けた場合、無料通信量記憶部201が記憶している無料通信量を、上記使用量分減算する。また使用量受付部203は、クーポン追加の通知を各種サービスサーバから受信した場合、当該追加分を無料通信量に追加する。
SMS指示部204は、使用量受付部203が使用量を変更した場合に、当該変更後の使用量をローカル網番号宛てにSMSサーバ300へ通知する。
続いて、SMSサーバ300の機能ブロックの説明をする。SMSサーバ300は、SMS指示受付部301は、無料通信量管理装置200又はプロキシ装置100からSMS指示を受け付ける。SMS指示受付部301は、受け付けたSMS指示をSMS内容通知部303へ通知する。
また、SMS指示受付部301は、ローカル網から、未通知のSMS指示も受け付ける。この場合も、受け付けたSMS指示をSMS内容通知部303へ通知する。
SMS内容記憶部302は、SMSをローカル網へ通知した結果、エラーとなった場合に、SMSの内容を記憶する部分である。SMS内容記憶部302は、ローカル網番号とSMSの内容(例えば、トークン情報)を記憶する。
SMS内容通知部303は、SMS指示受付部301からの指示に応じて、ローカル網にSMS(SMS着信信号)を通知する。なお、SMS指示受付部301がローカル網から未通知のSMS指示を受け付けた場合、SMS内容記憶部302から対象となる情報(例えば、トークン情報)を取得し、当該情報をローカル網へSMSとして通知する。
図5は、プロキシ装置100、無料通信量管理装置200、及びSMSサーバ300のハードウェア構成を示すブロック図である。図5に示されるように、1又は複数のCPU11と、主記憶装置であるRAM12及びROM13と、入出力装置14と、ネットワークカード等のデータ送受信デバイスである通信モジュール15と、ハードディスクドライブ及び半導体メモリ等の補助記憶装置16を含むコンピュータシステムとして構成されている。これらの構成要素がプログラム等により動作することにより、上述のプロキシ装置100、無料通信量管理装置200、及びSMSサーバ300の機能が発揮される。
続いて、本実施形態に係る通信システムの動作について、図6、7を参照しながら説明する。図6は、プロキシ装置100からローカル網番号情報とトークン情報とをSMSサーバ300へ登録させ(すなわち、ローカル網番号宛てにトークン情報を送信し)、対象となる端末装置400が位置登録したタイミングで、当該端末装置400へトークンを提供する処理のシーケンス図である。
プロキシ装置100は、無料通信量管理装置200からローカル網番号情報を受信すると、トークン情報生成部102がトークン情報を生成し、当該ローカル網番号情報と、トークン情報とを対応付けて加入者プロファイル記憶部101に記憶する(許可情報記憶ステップ)。
その後に、プロキシ装置100のSMS指示部103は、上記ローカル網番号宛てにトークン情報生成部102によって生成されたトークン情報をプッシュするようにSMSサーバ300へ指示する(ステップS1 許可情報送信ステップ)。
SMSサーバ300のSMS指示受付部301は、プロキシ装置100からの指示を受け付ける。そして、SMS内容通知部303が、SMS指示受付部301によって受け付けられた指示に基づいて、ローカル網番号宛てにトークン情報をローカル網へ通知する。すなわち、SMS内容通知部303は、ローカル網番号を含んだSMS着信信号(SM−MT)をローカル網へ送信する(ステップS2)。
ローカル網(例えば、ローカル網内の交換機)は、SMSサーバ300によって送信されたSMS着信信号に対応するローカル網番号の端末装置400が在圏しているか否か(ローカル網へ接続しているか否か)を判断する。そして、ローカル網は、端末装置400が在圏していないと判断すると(ステップS3)、SMSサーバ300に対して、エラー通知をする(ステップS4)。
SMSサーバ300のSMS内容通知部303が、ローカル網からエラー通知を受信すると、これに応じて、SMS内容記憶部302は、ローカル網番号情報とトークン情報とを対応付けて記憶する。すなわち、SMS内容記憶部302は、プロキシ装置100から受信したSMS指示の内容を蓄積する(ステップS5)。
端末装置400は、ローカル網に対して位置登録すると(ステップS6)、ローカル網がこれに応じて位置登録完了通知を端末装置400へ行う(ステップS7)。
ローカル網は、端末装置400のローカル網番号情報と共に、未通SMS取得リクエスト(未通知のSMS指示)をSMSサーバ300へ通知する(ステップS8)。SMSサーバ300のSMS指示受付部301は、当該未通SMS取得リクエストを受け付ける。これに応じて、SMS内容通知部303は、上記ローカル網番号に対応するトークンをローカル網へSMS着信信号として通知する(ステップS9)。
ローカル網は、対応する端末装置400が在圏しているので、当該端末装置400に対して、SMS着信信号を通知する(ステップS10)。端末装置400は、SMS着信信号を受信すると、当該SMS着信信号に含まれるトークンを記憶し、SMS着信信号を受信した旨をローカル網へ応答する(ステップS11)。
そして、ローカル網は、SMSサーバ300へ端末装置400から受信した応答を通知する(ステップS12)。
続いて、図7に示すフローチャートを説明する。図7に示すフローチャートは、端末装置400からプロキシ装置100へ接続要求を受け付けた際に、当該接続に基づいて使用データ量を算出する処理のフローチャートである。この段階では、図6に示したシーケンス図の処理により、端末装置400は、トークン情報を記憶している状態であるとする。また、端末装置400は、通信時に、記憶済みのトークン情報を送信するものとする。まず、端末装置400から接続要求があると、プロキシ装置100の接続受付部104は、ローカル網のNAT500から当該接続要求と共にグローバルIPアドレス情報を受信する(ステップS21 IPアドレス情報受信ステップ)。
接続受付部104は、上記接続要求時にトークン情報を受信したか否か(すなわち、端末装置400からトークン情報が付与されたか否か)を判断し(ステップS22)、トークン情報が付与された場合(ステップS22;YES)、加入者プロファイル記憶部101を参照し、受信したトークンが払出し済(生成済)のトークンであるか否かを判断する(ステップS23)。トークンが付与されていない場合(ステップS22;NO)又は払出し済トークンではない場合(ステップS23;NO)、ホーム網のユーザからのアクセスではないので、接続規制をする(ステップS34)。
ステップS23において、接続受付部104は、払出し済みトークンであると判断した場合(ステップS23;YES)、ホーム網ユーザと判断する。
続いて、接続受付部104は、受信したトークンに対応するローカル網番号情報を無料通信量管理装置200へ送信し、当該ローカル網番号に対応するグローバルIPアドレス情報と、当該ネットワーク種別情報を受信する(ステップS24)。
接続受付部104は、無料通信量管理装置200からグローバルIPアドレス情報を受信した場合、管理済みIPアドレス情報があると判断し(ステップS25;YES)、当該グローバルIPアドレスと、受信したグローバルIPアドレスが同じ場合、IPアドレスに変更がないと判断し(ステップS26;YES)、ステップS31へ進む。
接続受付部104は、無料通信量管理装置200からグローバルIPアドレス情報を受信しなかった場合、すなわち管理済みIPアドレス情報が無い場合(ステップS25;NO)、又は管理済みIPアドレスと、受信したグローバルIPアドレスが異なる場合(ステップS26;NO)、ステップS27へ進む。ステップS27では、接続受付部104が、SMS指示部103へPSモードで在圏確認させる。すなわち、接続受付部104が、SMS指示部103を介してSMSサーバ300にSMS通知させる(ステップS27)。
SMS指示部103によりSMSサーバ300へPSの在圏確認した結果、PSに在圏していなかった場合(ステップS28;YES)、接続受付部104は、端末装置400がWifiを利用したと判断し、受信したグローバルIPアドレス情報と対応付けてネットワーク種別情報をWifiとして登録するよう、無料通信量管理装置200へ通知する(ステップS29)。また、SMS指示部103によりSMSサーバ300へPSの在圏確認した結果、PSに在圏している場合(ステップS28;NO)、ローカル網を利用したと判断し、受信したグローバルIPアドレス情報と対応付けてネットワーク種別情報をローカル網として登録するよう、無料通信量管理装置200へ通知する(ステップS30)。
ステップS31において、接続受付部104によって、端末装置400が利用したネットワーク種別がローカル網であると判断された場合(ステップS31;YES)、使用量算出部105は、パケット量をカウントし(ステップS32 算出ステップ)、端末装置400が利用したネットワーク種別がWifiであると判断した場合(ステップS31;NO)、パケット量をカウントせずに処理を終了する。
図6では、端末装置400からの位置登録要求に応じてローカル網が未通SMSをリクエストして、トークン情報を取得する場合について述べたが、ローカル網で標準的に未通SMSのリクエストしない場合、端末装置400がSMSサーバ300へ未通SMSを問い合わせるようにしてもよい。例えば、端末装置400がSMSサーバ300へ問い合わせする機能を有するアプリを利用してトークン情報を取得することが考えられる。
上述のように、端末装置400がSMSサーバ300へ問合せをして、トークン情報を取得する処理手順を図8に示すシーケンス図を用いて説明する。
ステップS41〜ステップS47は、図6のシーケンス図のステップS1〜ステップS7と同様のため省略する。端末装置400は、位置登録を完了すると、SMSサーバ300への問合せ専用のアプリケーション(以下、「専用アプリ」という)を起動する(ステップS48)。この専用アプリでは、SMSサーバ300への問合せ用の専用番号情報が登録しており、当該専用アプリは、専用番号へ音声発信する(ステップS49)。なお、専用アプリは、USSD(Unstructured Supplementary Service Data)でSMSサーバへ問い合わせるようにしてもよい。SMSサーバ300は、端末装置400の発信番号(ローカル網番号)を認識し、切断応答する(ステップS51)。そして、SMS内容記憶部302が、当該ローカル網番号に対応するトークンを記憶している場合、SMS内容通知部303は、上記ローカル網番号に対応するトークン情報をローカル網へSMS着信信号として通知する(ステップS52)。
ローカル網は、対応する端末装置400が在圏しているので、当該端末装置400に対して、SMS着信信号を通知する(ステップS53)。端末装置400は、SMS着信信号を受信すると、当該SMS着信信号に含まれるトークン情報を記憶し、SMS着信信号を受信した旨をローカル網へ応答する(ステップS54)。
そして、ローカル網は、SMSサーバ300へ端末装置400から受信した応答を通知する(ステップS55)。
以上述べたプロキシ装置100では、加入者プロファイル記憶部101がローカル網の加入者情報(ローカル網番号)に対応付けられたトークン情報を記憶し、SMS指示部103がトークン情報をローカル網番号宛てに送信する。接続受付部104は、端末装置400からトークン情報とグローバルIPアドレス情報とを受信し、使用量算出部105は、当該IPアドレスに基づいて使用量を算出する。
この場合、プロキシ装置100は、ローカル網番号に対応付けられたトークン情報をローカル網番号宛てに送信しておき、端末装置400からIPアドレス情報と当該トークン情報を受信するので、ローカル網を使用している端末装置400のIPアドレスごとの通信使用量を算出することができる。すなわち、ローカル網用の加入者情報を用いて通信した場合でも、ホーム網側からローカル網の使用量を算出することができる。
また、プロキシ装置100では、IPアドレス情報の受信に応じて、SMS指示部103がローカル網番号宛てにメッセージを送信し、接続受付部104が当該メッセージの送達状況に基づいて端末装置400の使用通信網を特定し、使用量算出部105は、使用通信網の種別に応じて使用量を算出するか否かを判断する。この場合、プロキシ装置100は、上記メッセージの送達状況により、課金対象となる使用か否かを判断することができる。
接続受付部104は、SMS指示部103により送信されたメッセージが端末装置400へ送達していない場合、使用通信網の種別が無線ローカルエリアネットワークであると判断し、使用量算出部105は、使用通信網が無線ローカルエリアネットワークであると判断された場合、使用量を算出しない。この場合、本来課金対象でない無線ローカルエリアネットワークの使用量を算出することがない。
プロキシ装置100は、ローカル網番号で直近に使用されたグローバルIPアドレス情報及びそのネットワーク種別情報を取得し、そのネットワーク種別に基づいて使用量を算出するか否かを判断する。この場合、プロキシ装置100は、前回の接続状態(すなわち、前回受信したグローバルIPアドレスのネットワーク種別)に基づいて使用量を算出するか否かを判断することができる。
11…CPU、12…RAM、13…ROM、14…入出力装置、15…通信モジュール、16…補助記憶装置、100…プロキシ装置、101…加入者プロファイル記憶部、102…トークン情報生成部、103…SMS指示部、104…接続受付部、105…使用量算出部、106…使用量通知部、107…クーポン追加要求部、200…無料通信量管理装置、201…無料通信量記憶部、202…情報通知部、203…使用量受付部、204…SMS指示部、300…SMSサーバ、301…SMS指示受付部、302…SMS内容記憶部、303…SMS内容通知部。

Claims (6)

  1. ローカル網とホーム網とを少なくとも含む複数のネットワークの内、ローカル網における端末装置のパケット使用量を算出するパケット使用量算出装置であって、
    ローカル網の加入者情報に対応付けられた許可情報を記憶する許可情報記憶手段と、
    前記許可情報を前記ローカル網の加入者情報宛てに送信する許可情報送信手段と、
    前記許可情報送信手段によって送信された許可情報と、端末装置のIPアドレス情報とを受信するIPアドレス情報受信手段と、
    前記IPアドレス情報受信手段により受信されたIPアドレスに基づくパケット使用量を算出する算出手段と、
    を備えるパケット使用量算出装置。
  2. 前記IPアドレス情報受信手段によるIPアドレス情報の受信に応じて、ローカル網の加入者情報宛てにメッセージを送信するメッセージ送信手段と、
    前記メッセージ送信手段により送信されたメッセージの送達状況に基づいて、使用通信網の種別を特定する使用通信網特定手段と、をさらに備え、
    前記算出手段は、前記使用通信網特定手段によって特定された使用通信網の種別に基づいてパケット使用量を算出するか否かを判断する、請求項1に記載のパケット使用量算出装置。
  3. 前記使用通信網特定手段は、前記メッセージ送信手段により送信されたメッセージが前記端末装置へ送達していない場合、使用通信網の種別が無線ローカルエリアネットワークであると判断し、
    前記算出手段は、前記使用通信網特定手段により、使用通信網が無線ローカルエリアネットワークであると判断された場合、無線ローカルエリアネットワークのパケット使用量を算出しない、請求項2に記載のパケット使用量算出装置。
  4. 直近に使用されたIPアドレス情報と、当該IPアドレスの使用通信網の種別情報とを取得する履歴取得手段と、
    前記算出手段は、前記IPアドレス情報受信手段によって受信されたIPアドレスが、前記履歴取得手段によって取得されたIPアドレスと同一である場合、当該IPアドレスに対応付けられている使用通信網の種別に基づいて、パケット使用量を算出するか否かを判断する、請求項2又は3に記載のパケット使用量算出装置。
  5. 前記メッセージは、SMSメッセージである、請求項2〜4の何れか一項に記載のパケット使用量算出装置。
  6. ローカル網とホーム網とを少なくとも含む複数のネットワークの内、ローカル網における端末装置のパケット使用量を算出するパケット使用量算出装置で実行されるパケット使用量算出方法であって、
    ローカル網の加入者情報に対応付けられた許可情報を記憶する許可情報記憶ステップと、
    前記許可情報を前記ローカル網の加入者情報宛てに送信する許可情報送信ステップと、
    前記許可情報送信ステップにおいて送信された許可情報と、端末装置のIPアドレス情報とを受信するIPアドレス情報受信ステップと、
    前記IPアドレス情報受信ステップにより受信されたIPアドレスに基づくパケット使用量を算出する算出ステップと、
    を備えるパケット使用量算出方法。
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