JPWO2016035734A1 - 電動車椅子、その制御方法、その制御プログラム、および、電子機器を操作するためのコントローラ - Google Patents

電動車椅子、その制御方法、その制御プログラム、および、電子機器を操作するためのコントローラ Download PDF

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亨 村瀬
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Abstract

操作者の脚力に合わせて、操作者に負荷を与えることができ、歩行能力の低下を抑制することが可能な電動車椅子、その制御方法、および、その制御プログラムを提供する。電動車椅子であって、駆動輪と、電動車椅子を操作するためのペダルと、ペダルにかかる圧力を検出するための圧力センサ(14)と、電動車椅子の操作者がペダルを踏み込む力に反する負荷を増加させることが可能な負荷機構と、圧力センサ(14)によって検出された圧力が、予め定められた第1の圧力よりも大きい場合に、負荷が増加するように負荷機構を制御し、圧力センサによって検出された圧力が、第1の圧力よりも小さい場合に、負荷が増加しないように負荷機構を制御するための負荷制御部(210)と、ペダルの動きに応じた速度で駆動輪を駆動するための車椅子駆動部とを備える。

Description

本開示は、電動車椅子の制御に関し、特に、ペダルを有する電動車椅子の制御に関する。また、本開示は、電子機器を操作するためのコントローラの制御に関し、特に、ペダルを有するコントローラの制御に関する。
近年、疾病、障害、高齢などの理由により身体能力が低下し、介護を要する被介護者が増えている。このような被介護者の移動をサポートするために、様々な車椅子が開発されている。
たとえば、特開平9−299412号公報(特許文献1)は、走行状態にかかわらず足腰に加わる力を変動させることなく、車両本体を推進させることができるペダル付きの電動車椅子を開示している。特開2006−280398号公報(特許文献2)は、足の可動範囲が狭い使用者であっても使用することができる足踏み駆動式車椅子を開示している。
特開平9−299412号公報 特開2006−280398号公報
ところで、身体能力が低下すると、運動を行なう機会が少なくなる。特に、このことは、歩行が困難になった場合に顕著になる。運動の機会が少なくなると、身体能力が低下した部分だけでなく、健常な部位の身体能力までもが低下する可能性がある。このため、身体能力が低下した部位だけでなく、健常な部位の身体能力を維持するための車椅子が望まれている。
特許文献1が開示する電動車椅子は、脚力が低下した足に合わせて、足腰に加わる力が走行時に一定になるようにペダルを制御する。このため、操作者は、脚力が低下した方の足を鍛えることができるが、健常な方の足を鍛えることができない。したがって、健常な方の足を鍛える技術が必要とされている。
特許文献2が開示する足踏み駆動式車椅子は、電動式ではない。この足踏み駆動式車椅子の操作者は、踏み込む力が低下している場合に、ペダルを踏み込むことができない。このため、操作者は、健常な方の足については鍛えることができるが、脚力が低下した方の足については鍛えることができない。したがって、脚力が低下した足を鍛える技術が必要とされている。
本開示は上述のような問題点を解決するためになされたものであって、ある局面における目的は、操作者の脚力に合わせて、操作者に負荷を与えることができる電動車椅子を提供することである。他の局面における目的は、操作者の脚力に合わせて、操作者に負荷を与えることができる電動車椅子を制御するための方法を提供することである。さらに他の局面における目的は、操作者の脚力に合わせて、操作者に負荷を与えることができる電動車椅子を制御するためのプログラムを提供することである。
本発明の一実施の形態に係る電動車椅子は、駆動輪と、電動車椅子を操作するためのペダルと、ペダルにかかる圧力を検出するための圧力センサと、電動車椅子の操作者がペダルを踏み込む力に反する負荷を増加させることが可能な負荷機構と、圧力センサによって検出された圧力が、予め定められた第1の圧力よりも大きい場合に、負荷が増加するように負荷機構を制御し、圧力センサによって検出された圧力が、第1の圧力よりも小さい場合に、負荷が増加しないように負荷機構を制御するための負荷制御部と、ペダルの動きに応じた速度で駆動輪を駆動するための車椅子駆動部とを備える。
本発明は、このような特徴的な処理部を備える電動車椅子として実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理をステップとする電動車椅子の制御方法として実現したり、かかるステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現したりすることができる。また、電動車椅子の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現したり、電動車椅子を含む介護システムとして実現したりすることができる。
ある局面において、操作者の脚力に合わせて、操作者に負荷を与えることができ、歩行能力の低下を抑制することができる。
第1の実施の形態に従う電動車椅子の外観の一例を示した図である。 操作者がペダルを踏み込んでいる様子を示した図である。 第1の実施の形態に従うコントローラの主要なハードウェア構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に従う電動車椅子の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に従うコントローラの機能構成の具体例を示すブロック図である。 操作者の踏力と、ペダル角度と、モータへの入力電圧と、ペダル負荷との関係を示したタイミングチャートである。 第1の実施の形態に従う電動車椅子が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。 操作者が第1の変形例に従うコントローラを操作している様子を示した図である。 第1の変形例に従う踏み込み式のコントローラの外観を模式的に示した図である。 操作者が第2の変形例に従う回転式のコントローラを操作している様子を示した図である。 ペダル回転角とペダル負荷との関係を示す図である。 操作者が第2の変形例に従うコントローラの外観を模式的に示した図である。 操作者が第3の変形例に従う上下動式のコントローラを操作している様子を示した図である。 操作者が第4の変形例に従うコントローラを操作している様子を示した図である。 操作者が第5の変形例に従う無動式のコントローラを操作している様子を示した図である。 日にちとペダル負荷との関係を示した図である。 ユーザが第2の実施の形態に従うコントローラを用いて電子機器を遠隔操作している様子を示している図である。 各実施の形態に従うコントローラを用いることで生じる好適なサイクルを説明するための図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
(1)本発明の一実施の形態に係る電動車椅子は、電動車椅子を操作するためのペダルと、ペダルにかかる圧力を検出するための圧力センサと、ペダルを踏み込む力に反する負荷を増加させることが可能な負荷機構と、圧力センサによって検出された圧力が、予め定められた第1の圧力よりも大きい場合に、負荷が増加するように負荷機構を制御し、圧力センサによって検出された圧力が、第1の圧力よりも小さい場合に、負荷が増加しないように負荷機構を制御するための負荷制御部と、ペダルの動きに応じた速度で駆動輪を駆動するための車椅子駆動部とを備える。
上記構成により、ペダルにかけた圧力が第1の圧力よりも大きい場合に、電動車椅子の操作者がペダルを踏み込む力に反する負荷が増加する。すなわち、脚力が強い操作者には、負荷がかかり、脚力が弱い操作者には、負荷があまりかからない。このため、操作者の脚力に合わせて、操作者に負荷を与えることができ、操作者の歩行能力の低下を抑制することができる。また、操作者は、自身の脚力によらず電動車椅子を操作できるので、介護なしに一人で移動することが可能になる。
(2)好ましくは、負荷制御部は、圧力センサによって検出された圧力が大きいほど、負荷を増加するように負荷機構を制御する。上記構成により、操作者の脚力に合わせて、より適切な負荷を操作者に与えることができる。
(3)好ましくは、ペダルは、揺動可能に電動車椅子の車体に支持される。電動車椅子は、ペダルが揺動可能な範囲の最下部まで押し下げられた場合に、最下部から最上部までペダルを押し上げるためのペダル駆動部をさらに備える。上記構成により、操作者は、ペダルの連続的に動作させることができる。
(4)好ましくは、ペダル駆動部は、圧力センサによって検出された圧力が、予め定められた第2の圧力よりも大きい場合に、最下部から最上部までのペダルの駆動を停止する。上記構成により、操作者がペダルを踏み込んでいる場合に、ペダルの駆動が停止されるため、より安全にペダルを最上部まで戻すことができる。
(5)好ましくは、負荷制御部は、圧力センサによって検出された圧力が、第1の圧力以下の第3の圧力よりも小さい場合に、負荷を減少させるように負荷機構を制御する。上記構成により、操作者をサポートすることができ、脚力が弱った操作者であっても、電動車椅子を操作することが可能になる。
(6)好ましくは、負荷制御部は、圧力センサによって検出された圧力が小さいほど、ペダルに与える駆動力を大きくする。上記構成により、操作者の脚力に合わせて、より適切に操作者をサポートすることができる。
(7)好ましくは、電動車椅子は、ペダルの位置を検出するための位置検出部をさらに備える。負荷制御部は、ペダルの位置が上側から下側に変化した場合に、負荷が増加するように負荷機構を制御する。上記構成により、ペダルを上側から下側に踏み込むときに操作者に負荷を与えることが可能になる。
(8)好ましくは、車椅子駆動部は、ペダルの角速度に応じた速度で駆動輪を駆動する。上記構成により、操作者は、連続的にペダルを踏みこむ必要が生じるので、脚力を鍛えることが可能になる。
(9)好ましくは、電動車椅子は、負荷の大きさを示す情報を表示するためのモニタをさらに備える。上記構成により、操作者は、自身にかかる負荷の大きさを視覚的に確認できるようになる。
(10)他の実施の形態に従うと、電子機器を操作するためのコントローラが提供される。当該コントローラは、電子機器を操作するためのペダルと、ペダルにかかる圧力を検出するための圧力センサと、ペダルを踏み込む力に反する負荷を増加させることが可能な負荷機構と、圧力センサによって検出された圧力が、予め定められた圧力よりも大きい場合に、負荷が増加するように負荷機構を制御し、圧力センサによって検出された圧力が、圧力よりも小さい場合に、負荷が増加しないように負荷機構を制御するための負荷制御部と、ペダルの動きに基づいて、電子機器を操作するための操作命令を当該電子機器に出力するための出力部を備える。
上記構成により、ペダルにかけた圧力が第1の圧力よりも大きい場合に、ペダルの負荷が増加する。すなわち、脚力が強い操作者には、負荷がかかり、脚力が弱い操作者には、負荷があまりかからない。このため、操作者の脚力に合わせて、操作者に負荷を与えることができ、操作者の歩行能力の低下を抑制することができる。また、操作者は、自身の脚力によらず電子機器を操作できるので、介護なしに一人で様々な作業を行なうことが可能になる。
(11)さらに他の実施の形態に従うと、電動車椅子の制御方法は、電動車椅子を操作するためのペダルにかかる圧力を検出するステップと、検出された圧力が予め定められた圧力よりも大きい場合に、ペダルを踏み込む力に反する負荷を増加させるステップと、検出された圧力が予め定められた圧力よりも小さい場合に、負荷の増加を抑えるステップと、ペダルの動きに応じた速度で電動車椅子を駆動するステップとを備える。
上記構成により、ペダルにかけた圧力が予め定められた圧力よりも大きい場合に、ペダルの負荷が増加する。すなわち、脚力が強い操作者には、負荷がかかり、脚力が弱い操作者には、負荷があまりかからない。このため、操作者の脚力に合わせて、操作者に負荷を与えることができ、操作者の歩行能力の低下を抑制することができる電動車椅子を構成することができる。
(12)さらに他の実施の形態に従うと、電動車椅子の制御プログラムは、電動車椅子のコンピュータに、電動車椅子を操作するためのペダルにかかる圧力を検出するステップと、検出された圧力が、予め定められた圧力よりも大きい場合に、ペダルを踏み込む力に反する負荷を増加させるステップと、検出された圧力が、予め定められた圧力よりも小さい場合に、負荷の増加を抑えるステップと、ペダルの動きに応じた速度で電動車椅子を駆動するステップとを実行させる。
上記構成により、ペダルにかけた圧力が予め定められた圧力よりも大きい場合に、ペダルの負荷が増加する。すなわち、脚力が強い操作者には、負荷がかかり、脚力が弱い操作者には、負荷があまりかからない。このため、操作者の脚力に合わせて、操作者に負荷を与えることができ、操作者の歩行能力の低下を抑制することができる電動車椅子を構成することができる。
(13)さらに他の実施の形態に従うと、電動車椅子は、駆動輪と、電動車椅子に回転可能に設けられ、電動車椅子を操作するためのペダルと、ペダルの回転角度を検出するための角度センサと、ペダルを踏み込む力に反する負荷を増加させることが可能な負荷機構と、角度センサによって検出された回転角度が予め定められた範囲に含まれる場合に、負荷が増加するように負荷機構を制御し、角度センサによって検出された回転角度が、予め定められた範囲に含まれていない場合に、負荷が増加しないように負荷機構を制御するための負荷制御部と、ペダルの動きに応じた速度で駆動輪を駆動するための車椅子駆動部とを備える。
上記構成により、ペダルの回転角度が予め定められた範囲に含まれる場合に、電動車椅子の操作者がペダルを踏み込む力に反する負荷が増加する。すなわち、ペダルの回転角度に応じて操作者に負荷がかかる。そのため、操作者の脚力に合わせて、操作者に負荷を与えることができ、操作者の歩行能力の低下を抑制することができる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、図面を参照しつつ、本発明に従う各実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
<第1の実施の形態>
[電動車椅子50の概要]
図1を参照して、第1の実施の形態に従う電動車椅子50の概要について説明する。図1は、電動車椅子50の外観の一例を示した図である。図1に示されるように、電動車椅子50は、ジョイスティック2と、駆動輪4と、バッテリ6と、モニタ8と、コントローラ100L,100Rとを含む。
電動車椅子50の操作者は、ジョイスティック2を操作することにより、電動車椅子50の走行方向や旋回方向を指定することができる。ジョイスティック2が、操作を受け付けると、電動車椅子50は、ジョイスティック2の傾き方向に応じて駆動輪4の水平方向の傾き(すなわち、キャンバー角)を変える。このように、駆動輪4が、ジョイスティック2に連動することにより、操作者は、自身の意図する方向に電動車椅子50を走行させることができる。
バッテリ6は、駆動輪4を駆動するための後述のモータ45に電力を供給する。これにより、モータ45が回転し、電動車椅子50が電動で動作する。バッテリ6には、コンセントに接続することが可能なプラグ(図示しない)が電気的に接続されている。バッテリ6は、コンセントに接続されたプラグを介して、電力を充電する。モニタ8は、電動車椅子50の速度や、バッテリ6の充電量などの電動車椅子50の状態に関する情報を表示する。
コントローラ100Lは、操作者が電動車椅子50に座った状態で左足が位置する場所に設けられる。コントローラ100Rは、操作者が電動車椅子50に座った状態で右足が位置する場所に設けられる。コントローラ100L,100Rは、別個の部品として構成されてもよいし、電動車椅子50と一体に構成されてもよい。操作者は、コントローラ100Lのペダル12Lと、100Rのペダル12Rとを操作することで、電動車椅子50を制御する。コントローラ100L,100Rの詳細については後述する。なお、図1には、右足用のコントローラ100Rと、左足用のコントローラ100Lとが電動車椅子50に設けられる例が示されているが、一つのコントローラが、電動車椅子50に設けられてもよい。
以下では、ペダル12L,12Rの少なくとも一方をペダル12とも称する。また、コントローラ100R,100Lの少なくとも一方をコントローラ100とも称する。
[コントローラ100の概要]
図2を参照して、コントローラ100の概要について説明する。図2は、操作者がペダル12を踏み込んでいる様子を示した図である。コントローラ100は、操作者の操作を受けて、電動車椅子50の速度を制御する。図2の例(A)に示されるように、コントローラ100は、本体10と、ペダル12と、圧力センサ14とを含む。一例として、コントローラ100は、500〜600mm程度の奥行きを有する。
電動車椅子50を操作するためのペダル12は、揺動可能に本体10に支持される。ここでいう「揺動」とは、往動運動、回転運動、上下運動などの一定の運動を繰り返す動作を含む。ペダル12は、本体10との接続点を中心として、一定の軌道を往動可能に設けられる。好ましくは、ペダル12は、操作者から力を受けていない状態では、揺動可能な範囲の最上部に留まるように支持される。これにより、操作者は、ペダル12を踏み込む動作を連続的に行なうことが可能になる。
操作者は、ペダル12を踏み込むことにより、電動車椅子50の速度を調整することができる。一例として、電動車椅子50の速度は、ペダル12を踏み込む角速度で決定される。すなわち、電動車椅子50の速度は、操作者がペダル12を踏み込む速さによって決定される。あるいは、電動車椅子50の速度は、ペダル12の踏み込み位置で決定されてもよい。
圧力センサ14は、ペダル12にかかる圧力を検出するために、ペダル12上に設けられる。すなわち、圧力センサ14は、操作者がペダル12を踏み込む力(以下、「踏力」とも称する。)を検出する。
図2の例(A)に示されるように、コントローラ100は、踏力が予め定められた圧力よりも大きい場合に、踏力に反する力である負荷(以下、「ペダル負荷」とも称する。)を増加させる。また、図2の例(B)に示されるように、コントローラ100は、踏力が予め定められた圧力よりも小さい場合に、ペダル負荷を増加しない。この場合、コントローラ100は、操作者をサポートするためにペダル負荷を減少してもよいし、ペダル負荷の調整を行なわなくともよい。
これにより、操作者の脚力が強い場合には相当の負荷が足に与えられ、操作者の脚力が弱い場合には負荷が足にあまり与えられない。すなわち、電動車椅子50は、操作者の足の筋力に応じて、操作者に負荷を与えることが可能になる。このため、操作者は、脚力が低下している足だけではなく、健常な方の足も鍛えることができ、脚力の低下を抑制できる。
また、電動車椅子50は、操作者の脚力に合わせて操作が可能な程度に負荷を与えるので、脚力が低下しているために介護が必要な被介護者であっても、介護なしに一人で電動車椅子50を操作することができる。被介護者が一人で移動できると、介護者の身体的負担が軽減されるだけでなく、被介護者と介護者との間の精神的負担も軽減され得る。さらには、被介護者は、一人で移動できたことや、介護者への負担を軽減できたということによって、自身の活動に対するモチベーションを向上させ、継続的な活動に繋がり、身体機能の低下を抑制することができる。
[コントローラ100のハードウェア構成]
図3を参照して、コントローラ100のハードウェア構成の一例について説明する。図3は、コントローラ100の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。
コントローラ100の本体10は、その内部に、ギア22A,22Bと、角度センサ24と、モータ26と、負荷制御部28と、電子回路30と、外部接続部32と、マイコン34とを含む。
モータ26の回転面には、ギア22Bが設けられる。ギア22Bは、モータ26に連動して回転する。ギア22Bは、ギア22Aとかみ合うように設けられる。ギア22Aには、ペダル12が取り付けられている。これにより、モータ26の駆動力をペダル12に伝えることが可能になる。つまり、ペダル負荷は、モータ26の制御によって調整され得る。
負荷制御部28は、モータ26の回転負荷をペダル負荷として機能させる。ペダル負荷は、モータ26のトルクを調整することにより調整され得る。モータ26のトルクは、一例として、モータ26に直列に接続される可変抵抗の抵抗値によって調整される。
より具体的には、可変抵抗の抵抗値が小さくなることに応じて、可変抵抗で消費され電圧が小さくなり、モータ26で消費される電圧が大きくなる。これにより、モータ26がペダル12を駆動し、ペダル負荷が小さくなる。一方、可変抵抗の抵抗値が、より大きい場合に、より多くの電圧が可変抵抗で消費され、モータ26で消費される電圧が小さくなる。これにより、モータ26の回転負荷がペダル負荷となり、ペダル負荷が増加する。あるいは、負荷制御部28は、コントローラ100に供給する電圧を止めることにより、モータ26の回転負荷をペダル負荷としてもよい。
角度センサ24は、ペダル12の傾き角を検出する。角度センサ24は、検出した傾き角をマイコン34に出力する。ペダル12の傾きは、後述するコントローラ100の動作モードの設定に用いられる。
外部接続部32は、外部機器と接続するためのインタフェースである。外部接続部32は、たとえば、USB(Universal Serial Bus)コネクタ、ゲームで使用されるコネクタ(たとえば、WiFi(Wireless Fidelity)(登録商標))、その他のコネクタで構成される。ある局面において、外部接続部32は、外部機器の一例である電動車椅子50に接続される。これにより、コントローラ100は、電動車椅子50から取り外し可能に構成される。
電子回路30は、外部接続部32を介して外部機器から得られた電力をコントローラ100に供給するための電流供給回路などを含む。電子回路30は、得られた電力を、モータ26、負荷制御部28と、マイコン34などの電子部品に供給する。
マイコン34は、たとえば、圧力センサ14や、角度センサ24などからセンサ値を取得してコントローラ100を制御したり、後述の動作モードの切り替えを行なったりする。
[動作モード]
引き続き図3を参照して、コントローラ100の動作モードについて説明する。コントローラ100は、動作モードとして、ペダル負荷を増加する負荷モードと、ペダル負荷を増加しない駆動モードとを有する。コントローラ100の動作モードは、圧力センサ14によって検出された圧力(以下、「ペダル圧力」とも称する。)や、角度センサ24によって検出されたペダル12の角度(以下、「ペダル角度」とも称する。)に基づいて設定される。
ある局面において、コントローラ100は、ペダル圧力が予め定められた値よりも大きくなった場合に、操作者の脚力が強いと判断して、動作モードを負荷モードに設定する。コントローラ100の動作モードが負荷モードである場合に、負荷制御部28は、ペダル負荷を増加する。
コントローラ100は、ペダル12が操作者によって押し下げられた場合に、動作モードを駆動モードに設定する。すなわち、コントローラ100は、ペダル角度が予め定められた値よりも小さくなった場合に、動作モードを駆動モードに設定する。動作モードが駆動モードに設定されると、ペダル12は、初期位置まで押し上げられる。
[電動車椅子50のハードウェア構成]
図4を参照して、電動車椅子50の各構成が出力する信号の流れについて説明する。図4は、電動車椅子50の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。電動車椅子50は、コントローラ100と、駆動輪4と、車椅子駆動部41と、モータ45と、コントローラ100とを含む。コントローラ100は、ペダル12と、圧力センサ14と、CPU(Central Processing Unit)20と、角度センサ24と、負荷機構25とを有する。
圧力センサ14は、ペダル12上に設けられ、ペダル12にかかる圧力(すなわち、ペダル圧力)を検出する。すなわち、圧力センサ14は、操作者がペダル12を踏み込む力を検出する。圧力センサ14は、検出した圧力をCPU20に出力する。
角度センサ24は、ペダル12の角度(すなわち、ペダル角度)を検出する。たとえば、ペダル角度は、ペダル12が揺動可能な範囲の最下部からの傾き角として検出される。ペダル角度は、一例として、ペダル12の付け根に設けられたポテンショメータで計測される。あるいは、ペダル角度は、エンコーダを有するモータで計測される。角度センサ24は、検出したペダル角度をCPU20に出力する。なお、ペダル角度の検出は、他の方法で実現されてもよい。たとえば、ペダル角度は、角度センサ24の代わりに、ペダル12の位置を検出するための位置センサによって検出されてもよい。この場合、ペダル角度は、予め定められた基準位置からの変化量として検出される。
CPU20は、圧力センサ14によって検出されたペダル圧力と、角度センサ24によって検出されたペダル角度とに基づいて、負荷機構25を制御する。また、CPU20は、ペダル12の角速度や角度に応じて、電動車椅子50を駆動するための制御信号(図4の「車椅子駆動信号」)を車椅子駆動部41に出力する。車椅子駆動信号は、たとえば、アクセル操作量や速度指令を示す信号を含む。
負荷機構25は、一例として、モータドライバ22と、スイッチ23と、モータ26とで構成される。負荷機構25は、CPU20からの信号に基づいて、ペダル負荷を調整する。負荷機構25がペダル負荷を調整する方式としては、たとえば、回生ブレーキ方式、摩擦ブレーキ方式、アクティブ負荷方式などが用いられる。なお、その他の方式が用いられてもよい。図4には、回生ブレーキ方式による負荷調整方式が示されている。
回生ブレーキ方式は、モータ26を発電機として機能させ、運動エネルギを電気エネルギに変換する方式である。摩擦ブレーキ方式は、摩擦抵抗でペダル負荷を増加する方式である。この場合、負荷機構25は、ブレーキを有し、ペダル12にブレーキをかけることで摩擦抵抗を増加する。アクティブ負荷方式は、モータ26のトルクを直接制御する方式である。この場合、負荷機構25は、モータ26を直接制御することによりペダル負荷を制御する。
モータドライバ22は、たとえば、モータ26をPWM(Pulse Width Modulation)制御する。PWM制御によるモータ駆動は、電流値を一定にする方式に比べて、モータ駆動を安定させることができる。
スイッチ23は、CPU20からの制御信号(図4では「スイッチング信号」)に基づいて、モータドライバ22とモータ26との間の電流経路を切り替える。コントローラ100の動作モードが負荷モードである場合に、CPU20は、スイッチ23を接点Aに接続させる。コントローラ100の動作モードが駆動モードである場合に、CPU20は、スイッチ23を接点Bに接続させる。節点Aを含む電流経路には、可変抵抗が接続される。これにより、電圧が可変抵抗で消費され、モータ26にかかる電圧が小さくなり、ペダル負荷が増加する。
モータ26は、ペダル12を駆動する。モータ26は、コントローラ100の動作モードが負荷モードである場合に、発電機として機能する。すなわち、操作者がペダル12を踏み込むことで、モータ26が回転し、モータ26は、この回転力を電力に変える。これにより、モータ26が負荷となる。モータ26が発電した電力は、バッテリ6に充電されてもよい。モータ26は、コントローラ100の動作モードが駆動モードである場合に、ペダル12を駆動する。好ましくは、ペダル12が揺動可能な範囲の最下部まで押し下げられた場合に、モータ26は、揺動可能な最下部から最上部までペダル12を押し上げる。これにより、操作者は、ペダル12を踏み込む動作を連続的に行なうことが可能になる。
車椅子駆動部41は、ペダル12の動きに応じた速度で駆動輪4を駆動する。より具体的には、車椅子駆動部41は、CPU20が出力した車椅子駆動信号を受けて、モータ45を駆動させる。車椅子駆動部41は、たとえば、モータドライバとして機能する。一例として、車椅子駆動部41は、ペダル12の角速度に応じた速度でモータ45を駆動する。これにより、操作者は、連続的にペダル12を踏みこむ必要が生じるので、脚力を鍛えることが可能になる。モータ45は、車椅子駆動部41からの出力に応じて、駆動輪4を駆動する。これにより、車椅子駆動部41は、電動車椅子50の速度を調整したり、回転方向を調整したりする。
[機能構成]
図5を参照して、コントローラ100の機能構成について説明する。図5は、コントローラ100の機能構成の一例を示すブロック図である。コントローラ100が備えるCPU20は、負荷制御部210と、位置検出部220と、ペダル駆動部230とを含む。
負荷制御部210は、圧力センサ14によって検出された圧力が、予め定められた圧力よりも大きい場合に、ペダル負荷が増加するようにモータドライバ22を制御する。また、圧力センサ14によって検出された圧力が、予め定められた圧力よりも小さい場合に、負荷制御部210は、ペダル負荷が増加しないようにモータドライバ22を制御する。負荷制御部210の詳細については後述する。
位置検出部220は、ペダル12の位置(以下、「ペダル位置」とも称する。)を検出する。なお、位置検出部220は、角度センサ24によって検出されたペダル角度をペダル位置として検出してもよい。あるいは、位置検出部220は、ペダル12に設けられた位置センサによる検出値をペダル位置として検出してもよい。位置検出部220は、検出したペダル位置をペダル駆動部230に出力する。
ペダル駆動部230は、ペダル12が揺動可能な範囲の最下部まで押し下げられた場合に、最下部から最上部までペダル12を押し上げる。これにより、操作者は、ペダル12を踏み込む動作を連続的に行なうことが可能になる。ペダル12が最下部まで押し下げられたか否かは、ペダル位置や、ペダル角度に基づいて判断される。また、ペダル駆動部230は、ペダル圧力が予め定められた圧力よりも大きい場合に、最下部から最上部までのペダル12の駆動を停止する。これにより、操作者がペダル12を踏み込んでいる場合に、ペダルの駆動が停止されるため、より安全にペダル12を元の位置まで戻すことが可能になる。
なお、コントローラ100は、コンピュータを備えて構成され、コントローラ100の各機能は、当該コンピュータの記憶装置に記憶されたコンピュータプログラムが当該コンピュータのCPU20によって実行されることで発揮される。当該コンピュータプログラムは、CD−ROMなどの記録媒体に記憶させることができる。
[タイミングチャート]
図6を参照して、操作者の踏力とペダル負荷との関係について説明する。図6は、操作者の踏力と、ペダル角度と、モータへの入力電圧と、ペダル負荷との時間的な変化を示したタイミングチャートである。
図6には、グラフ61〜64が示される。各グラフの横軸は、時間を示す。グラフ61の縦軸は、圧力センサ14が検出する圧力値(すなわち、踏力)を示す。グラフ62の縦軸は、角度センサ24が検出するペダル12の角度(すなわち、ペダル角度)を示す。グラフ63の縦軸は、ペダル12の踏力に反する負荷(すなわち、ペダル負荷)の大きさを示す。グラフ64の縦軸は、ペダル12を駆動するためのモータ26への入力電圧の大きさを示す。以下では、右足の筋力が健常であり、左足の筋力が低下している操作者が電動車椅子50を操作するとする。
操作者は、時間T0からT1の間に、右足でペダル12Rを踏み込んだとする。このとき、グラフ61に示されるように、ペダル圧力が増加する。ペダル圧力が予め定められた圧力(図6では、圧力A)よりも大きくなると、グラフ62に示されるように、ペダル12Rが回転する。
電動車椅子50は、ペダル圧力が予め定められた圧力Aを超えると(図6の時間T1)、動作モードを負荷モードに設定する。このとき、負荷制御部210は、グラフ63に示されるように、ペダル負荷を増加する。好ましくは、負荷制御部210は、ペダル圧力が大きいほど、ペダル負荷を増加するように負荷機構25を制御する。これにより、操作者の脚力に合わせて、より適切な負荷を操作者に与えることができる。負荷制御部210は、ペダル圧力が予め定められた圧力Aよりも小さくなると、増加した分のペダル負荷をゼロにする(図6の時間T2)。
電動車椅子50は、ペダル圧力が予め定められた圧力(図6では、圧力B)よりも小さくなると(図6の時間T3)、動作モードを駆動モードに設定する。このとき、ペダル駆動部230は、モータ26に電圧をかけ、揺動可能な範囲の最下部から最上部までペダル12Rを押し上げる。電動車椅子50は、ペダル12Rを最上部まで押し上げると、モータ26にかける電圧をゼロにする。
次に、操作者は、時間T4からT5の間に、左足でペダル12Lを踏み込んだとする。このとき、グラフ61に示されるように、ペダル圧力が増加する。ペダル圧力が予め定められた圧力(図6では、圧力a)よりも大きくなると、グラフ62に示されるように、ペダル12Lが回転する。圧力aは、圧力Aよりも小さく設定されている。
電動車椅子50は、ペダル圧力が予め定められた圧力aを超えると(図6の時間T5)、動作モードを負荷モードに設定する。このとき、負荷制御部210は、グラフ63に示されるように、ペダル負荷を増加する。好ましくは、負荷制御部210は、ペダル圧力が大きいほど、ペダル負荷を増加するように負荷機構25を制御する。負荷制御部210は、ペダル圧力が予め定められた圧力aよりも小さくなると、ペダル負荷の増加量をゼロにする(図6の時間T6)。
電動車椅子50は、ペダル圧力が予め定められた圧力(図6では、圧力b)よりも小さくなると(図6の時間T7)、動作モードを駆動モードに設定する。圧力bは、圧力aよりも小さく設定されている。このとき、ペダル駆動部230は、モータ26に電圧をかけ、揺動可能な範囲の最下部から最上部までペダル12Lを押し上げる。電動車椅子50は、ペダル12を最上部まで押し上げると、モータ26にかける電圧をゼロにする(図6の時間T8)。
なお、上記では、負荷制御部210が、ペダル圧力に応じてペダル負荷を増加する例について説明を行なったが、負荷制御部210は、ペダル圧力が予め定められた値を超えると、ペダル負荷を一定量だけ増加してもよい。また、負荷制御部210は、ペダル負荷を決定する指標として、ペダル圧力の他に、ペダルの角速度を用いてもよい。
さらに、電動車椅子50は、負荷モードと駆動モードとの間で動作モードを切り替えるための閾値となる圧力A,B,a,bを任意に設定できるように構成される。たとえば、電動車椅子50は、これらの圧力を設定するためのユーザインターフェイスを提供する。操作者は、ユーザインターフェイスに対して操作を行なうことで、圧力A,B,a,bを設定する。電動車椅子50は、健常な右足と筋力の低下した左足とで活動を行なう場合に、動作モードを切り替える閾値となる圧力を適切に制御することで,左右の動作感覚(踏み下ろし速度)を同じにすることができる。
また、脚力が弱い操作者をサポートするために、負荷制御部210は、操作者がペダル12を踏み込む方向のペダル負荷を軽減してもよい。より具体的には、負荷制御部210は、ペダル圧力が予め定められた圧力よりも小さい場合に、操作者の脚力が弱いと判断する。この場合、負荷制御部210は、ペダル負荷を減少させるように負荷機構を制御する。これにより、脚力が弱った操作者であっても、電動車椅子を操作することが可能になる。好ましくは、負荷制御部210は、ペダル圧力が小さくなるにつれて、ペダルに与える駆動力を大きくする。これにより、電動車椅子50は、操作者の脚力に合わせて操作者をより適切にサポートすることができる。
さらに、操作者がペダル負荷を調整可能な範囲内で最小に設定した場合には、負荷制御部210は、ペダル負荷をゼロにしてもよい。このようにすると、操作者は、通常の電動カートに対して行なうアクセル操作と同様の操作で電動車椅子50を制御することができる。
[フローチャート]
図7を参照して、電動車椅子50の処理手順について説明する。図7は、電動車椅子50が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。図7の処理は、CPU20がプログラムを実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子、その他のハードウェアによって実行されてもよい。
ステップS510において、CPU20は、操作者がペダル12にかけた圧力(すなわち、ペダル圧力)を圧力センサ14から取得する。ステップS512において、CPU20は、負荷制御部210として、ペダル圧力が予め定められた圧力A(図6参照)よりも大きいか否かを判断する。CPU20は、ペダル圧力が圧力Aよりも大きいと判断した場合に(ステップS510においてYES)、制御をステップS520に切り替える。そうでない場合に(ステップS510においてNO)、CPU20は、制御をステップS530に切り替える。
ステップS520において、CPU20は、負荷制御部210として、ペダル負荷を増加する。なお、CPU20は、ペダル圧力に応じてペダル負荷を増加してもよいし、一定量だけペダル負荷を増加してもよい。
ステップS530において、CPU20は、負荷制御部210として、ペダル圧力が予め定められた圧力Cよりも小さいか否かを判断する。圧力Cは、圧力A以下の値である。CPU20は、ペダル圧力が圧力Cよりも小さいと判断した場合に(ステップS530においてYES)、制御をステップS532に切り替える。そうでない場合に(ステップS530においてNO)、CPU20は、制御をステップS540に切り替える。ステップS532において、CPU20は、負荷制御部210として、ペダル負荷を減少する。このとき、CPU20、ペダル圧力に応じてペダル負荷を減少してもよいし、一定量だけペダル負荷を減少してもよい。
ステップS540において、CPU20は、位置検出部220として、ペダル12の位置を取得する。一例として、ペダル位置は、位置センサから取得される。他にも、ペダル位置は、角度センサから取得される角速度、角加速度、速度などから算出されてもよい。
ステップS542において、CPU20は、位置検出部220によって検出されたペダル12の位置に基づいて、ペダル12が揺動可能な範囲の最下部まで押し下げられたか否かを判断する。なお、ペダル12が最下部まで押し下げられか否かは、ペダル12の角度から判断されてもよい。CPU20は、ペダル12が最下部まで押し下げられたと判断した場合に(ステップS542においてYES)、制御をステップS544に切り替える。そうでない場合に(ステップS542においてNO)、CPU20は、制御をステップS510に戻す。
ステップS544において、CPU20は、ペダル圧力が予め定められた圧力B(図6参照)よりも大きいか否かを判断する。CPU20は、ペダル圧力が圧力Bよりも大きいと判断した場合に(ステップS544においてYES)、ステップS544の処理を再度実行する。そうでない場合には(ステップS544においてNO)、CPU20は、制御をステップS546に切り替える。
ステップS546において、CPU20は、ペダル駆動部230として、ペダル12が揺動可能な範囲の最下部から最上部まで押し上げる。ステップS548において、CPU20は、本実施の形態に従う処理を終了するか否かを判断する。CPU20は、たとえば、操作者によって、電動車椅子50の電源が切られたと判断した場合に(ステップS548においてYES)、本処理を終了する。そうでない場合には(ステップS548においてNO)、CPU20は、制御をステップS510に戻す。
[コントローラ100の変形例]
図8〜図15を参照して、コントローラ100の変形例について説明する。コントローラ100の構成としては、様々なものが考えられる。以下では、これらの変形例について順に説明を行なう。
(第1の変形例)
まず、図8および図9を参照して、コントローラ100の変形例であるコントローラ100Aについて説明する。図8は、操作者がコントローラ100Aを操作している様子を示した図である。図9は、踏み込み式のコントローラ100Aの外観を模式的に示した図である。
図8に示されるように、コントローラ100Aは、本体10と、ペダル12とを含む。ペダル12は、揺動可能なようにその一端で本体10に取り付けられる。また、ペダル12は、力を受けていない場合には、一定の位置で動かないように本体10に支持される。操作者は、つま先側に力を入れてペダル12を踏み込むことで、ペダル12を下方向に動かすことができる。操作者がペダル12の踏み込み動作を止めると、ペダル12は、初期位置に押し上げられる。これにより、操作者は、ペダル12を連続的に踏み込むことが可能になる。コントローラ100Aは、ペダル12の角速度に応じた速度で電動車椅子50を駆動する。
図9を参照して、コントローラ100Aは、本体10と、ペダル12と、エンコーダ13と、圧力センサ14と、負荷機構25とを含む。圧力センサ14は、ペダル12にかけられた圧力を検出するためにペダル12上に設けられる。エンコーダ13は、ペダル12の回転量、移動量、角度などを検出する。エンコーダ13は、たとえば、ポテンショメータを含む。負荷機構25は、ペダル負荷を調整する。負荷機構25がペダル負荷を調整する方式としては、上述したように、回生ブレーキ方式、摩擦ブレーキ方式、アクティブ負荷方式などが適用される。
(第2の変形例)
次に、図10〜図12を参照して、他の変形例であるコントローラ100Bについて説明する。図10は、操作者が回転式のコントローラ100Bを操作している様子を示した図である。図11は、ペダル回転角とペダル負荷との関係を示す図である。図12は、コントローラ100Bの外観を模式的に示した図である。
図10に示されるように、コントローラ100Bは、クランク11L,11Rと、左足用のペダル12L、右足用のペダル12Rとを備える。クランク11Lは、その一端で、回転可能に本体10に取り付けられている。また、クランク11Lの他端には、ペダル12Lが取り付けられている。クランク11Rは、その一端で、回転可能に本体10に取り付けられている。また、クランク11Lの他端には、ペダル12Lが取り付けられている。好ましくは、ペダル12Lとペダル12Rとは、互いに連動する。また、ペダル12Lとペダル12Rとは、同心円上で回転可能に設けられる。なお、コントローラ100Bは、一対のペダル12R,12Lで構成される必要はなく、ペダル12R,12Lのいずれか一方のみで構成されてもよい。
図11を参照して、本変形例に従うコントローラ100Bによるペダル負荷の制御方法について説明する。
図11の例(A)に示されるように、負荷制御部28は、ペダル12L,12Rの回転角θに応じてペダル12L,12Rの回転方向とは反対方向に負荷Fを与える。負荷制御部28は、ペダルを踏み込むことが可能な回転角で負荷機構25(図4参照)に負荷を生じさせ、ペダルを踏み込むことができない回転角で負荷機構25を無負荷状態とする。
より具体的には、操作者は、ペダルが自身に近付くにつれてペダルを踏み込みやすくなり、ペダルが自身から遠くなるにつれてペダルを踏み込みにくくなる。ペダル12L,12Rは互いに対極に位置するため、一方のペダルが操作者に接近している場合には、操作者は、他方のペダルを踏み込むことができず、接近しているペダル側の足にのみ負荷が与えられる。負荷制御部28は、位相差θを空けて異なる大きさの負荷を負荷機構25に生じさせることで左右の足に異なる負荷を与えることができる。すなわち、負荷制御部28は、一つの負荷機構25で左右の足に異なる負荷を与えることができる。
負荷制御部28は、操作者の左右の足の健康状態に応じて各足に与える負荷の大きさを変える。たとえば、左足よりも右足が健康である場合には、操作者は、左足よりも右足に負荷をかけるようにコントローラ100Bに対して設定する。負荷制御部28は、当該設定に基づいて、左足用のペダル12Lが操作者に接近するペダル角度で負荷機構25に負荷Fを生じさせ、右足用のペダル12Rが操作者に接近するペダル角度で負荷Fよりも大きい負荷Fを負荷機構25に生じさせる。
ペダルの回転角度は、たとえば、角度センサ24(図4参照)によって検出される。負荷制御部28は、検出された回転角度が予め定められた範囲に含まれる場合に、負荷が増加するように負荷機構25を制御し、角度センサによって検出された回転角度が当該予め定められた範囲に含まれていない場合に、負荷が増加しないように負荷機構25を制御する。好ましくは、当該予め定められた範囲は、ペダルが操作者に接近していることを表わす回転角度の範囲に相当する。
右足に与えられる負荷Fと左足に与えられる負荷Fの大きさは、予め設定されていてもよいし、操作者の健康状態に応じて設定されてもよい。負荷Fを与える回転角と負荷Fを与える回転角との間の位相差θは、好ましくはπradであるが、操作者の足の健康状態に合わせて適宜設定され得る。
なお、図11の例(B)では、回転角θと負荷Fとの関係が台形の関数で示されているが、当該関係は、その他の形状の関数で示されてもよい。たとえば、当該関係は、矩形の関数であらわされてもよい。
他の制御例として、位置検出部220によって検出されたペダル12Lの位置が上側から下側に変化した場合には、負荷制御部28は、ペダル12Lの負荷が増加するように負荷機構を制御する。同様に、位置検出部220によって検出されたペダル12Rの位置が上側から下側に変化した場合には、負荷制御部28は、ペダル12R負荷が増加するように負荷機構を制御する。すなわち、負荷制御部28は、ペダル12L,12Rのそれぞれにかかる負荷を個別に制御する。これにより、ペダルを上側から下側に踏み込むときに操作者に負荷を与えることが可能になる。コントローラ100Bは、ペダル12L,12Rの角速度に応じた速度で電動車椅子50を駆動する。
なお、図12の例(A)〜(C)に示されるように、コントローラ100Bは、個別に設置できるように、ペダル12Rが取り付けられた本体10Rと、ペダル12Lが取り付けられた本体10Lとに分解できるように構成されてもよい。この場合、図12の例(A),(B)に示されるように、本体10Rには、接続部18Rが設けられる。また、図12の例(C)に示されるように、本体10Lには、接続部18Lが設けられる。接続部18R,18Lは、互いに接続可能に構成される。より具体的には、接続部18Rは、差し込み部を有する。接続部18Rは、はめ込み部を有する。接続部18Rの差し込み部が、接続部18Rのはめ込み部にドッキングされることにより、コントローラ100Bが一体になる。
(第3の変形例)
次に、図13を参照して、さらに他の変形例であるコントローラ100Cについて説明する。図13は、操作者が上下動式のコントローラ100Cを操作している様子を示した図である。
図13に示されるように、コントローラ100Cは、本体10と、ペダル12と、負荷機構25とを含む。ペダル12は、上下に移動することが可能なように、本体10上に設けられる。負荷機構25は、一例として、バネで構成される。ペダル負荷は、バネ力により、ペダル12を踏み込むほど大きくなる。コントローラ100Cは、ペダル12の踏み込み速度に応じた速度で電動車椅子50を駆動する。
(第4の変形例)
次に、図14を参照して、さらに他の変形例であるコントローラ100Dについて説明する。図14は、操作者がコントローラ100Dを操作している様子を示した図である。
図14に示されるように、コントローラ100Dは、本体10と、ペダル12と、支持部19A,19Bとを含む。ペダル12は、支持部19A,19Bとの2つによって異なる場所で支持される。支持部19Aの一端は、ペダル12の先端付近に取り付けられている。支持部19Aの他端は、本体10に取り付けられている。支持部19Bの一端は、ペダル12の後端付近に取り付けられている。支持部19Bの他端は、本体10に取り付けられている。ペダル12は、上下に動作することが可能なように、本体10上に設けられる。コントローラ100Dは、ペダル12の踏み込み速度に応じた速度で電動車椅子50を駆動する。
(第5の変形例)
最後に、図15を参照して、さらに他の変形例であるコントローラ100Eについて説明する。図15は、操作者が無動式のコントローラ100Eを操作している様子を示した図である。
図15に示されるように、コントローラ100Dは、本体10と、ペダル12とを含む。ペダル12は、動かないように本体10に固定される。コントローラ100Dは、ペダル12を踏み込む力(すなわち、踏力)に応じた速度で電動車椅子50を駆動する。
[結果画面]
図16を参照して、電動車椅子50がモニタ8(図1参照)に表示する画面の一例について説明する。図16は、日にちとペダル負荷との関係を示した図である。
電動車椅子50は、操作者のリハビリのモチベーションを維持するために、リハビリの効果を視覚的に表示する。たとえば、モニタ8は、ペダル負荷の大きさを示す情報を表示する。一例として、図16に示されるように、モニタ8は、操作者にかけた負荷(すなわち、ペダル負荷)の大きさを日ごとに比較できるように表示する。
より具体的には、電動車椅子50は、所定の時間ごと(たとえば、5分、10分間隔)にペダル負荷を記憶装置(図示しない)に記憶する。電動車椅子50は、過去のペダル負荷を履歴情報としてモニタ8に表示する。これにより、操作者は、脚力が強くなっていく様子を確認できるようになる。この結果、操作者は、リハビリやトレーニングのモチベーションを高めることができる。
好ましくは、電動車椅子50は、左右の足のそれぞれについてペダル負荷を記憶する。これにより、電動車椅子50は、左足用のペダル負荷の履歴情報と、右足用のペダル負荷の履歴情報とを比較可能なようにモニタ8に表示することができる。この結果、操作者は、左足と右足との筋力のバランスなどを確認できる。
また、電動車椅子50を使用した活動状況が記録されることで、電動車椅子50は、操作者のその日の活動状況を遠方で暮らす家族に送信することもできる。これにより、当該家族は、操作者の健康状態や安否を確認することができる。
さらに、複数の操作者が各々の電動車椅子50を使用して外出する際には、各操作者は、各々の健康状態に合わせて自身に負荷を与えたり、負荷を与えなかったりできるので、特に体力の衰えた操作者であっても、他の操作者と同様の経験をすることができる。さらに、各操作者が同じ電動車椅子50を使用することで、電動車椅子50は、各操作者間のコミュニティツールとしても利用され得る。
<第2の実施の形態>
以下、図17を参照して、第2の実施の形態に従うコントローラ100Aの概要について説明する。図17は、ユーザがコントローラ100Aを用いて電子機器を遠隔操作している様子を示している図である。第2の実施の形態に従うコントローラ100Aは、操作の対象になる機器が車椅子ではなく、他の電子機器である点で、第1の実施の形態に従うコントローラ100とは異なる。ハードウェア構成などのその他の点については第1の実施の形態に従うコントローラ100と同じであるので、それらの説明は繰り返さない。
図17に示されるように、操作者は、左足用のコントローラ100A_Lと、右足用のコントローラ100A_Rとを操作して、電子機器を遠隔操作することができる。以下では、コントローラ100A_L,100A_Rをコントローラ100Aと総称する場合もある。
図17には、操作対象になる電子機器の一例であるロボット掃除機120が示される。操作者は、コントローラ100Aを介して、ロボット掃除機120を操作することにより、介護を要する被介護者であっても介護なしに一人で部屋を掃除することができる。被介護者が一人で作業を行なうと、介護者の身体的負担が軽減されるだけでなく、被介護者と介護者との間の精神的負担も軽減され得る。
また、操作者は、ロボット掃除機120を遠隔操作中に、自身の脚力に合わせてコントローラ100Aからペダル負荷を受ける。これにより、コントローラ100Aは、操作者の脚力に合わせて、操作者に負荷を与えることができ、歩行能力の低下を抑制することができる。
より具体的には、コントローラ100Aと、ロボット掃除機120とは、互いに無線通信できるように構成される。コントローラ100Aは、ペダルの動きに基づいて、ロボット掃除機120を操作するための操作命令を当該ロボット掃除機120に出力する。この操作命令は、たとえば、ペダルの角度、角速度、角加速度、位置、加速度、ひずみ、圧力などのセンサ値に応じて決定される。これにより、操作者は、ロボット掃除機120に様々な操作命令を与えることが可能になる。
一例として、コントローラ100Aは、ロボット掃除機120の走行方向を決定するための操作命令を与える。操作者は、コントローラ100A_Lのペダルを踏み込むことにより、ロボット掃除機120を左回転させる。操作者は、コントローラ100A_Rのペダルを踏み込むことにより、ロボット掃除機120を右回転させる。ロボット掃除機120の回転速度は、各ペダルの角速度に応じて決定される。操作者が各ペダルを踏み込んでいない状態では、ロボット掃除機120は直進する。これにより、操作者は、ロボット掃除機120を意図する方向に走行させることができる。
なお、上記では、操作者がコントローラ100Aを操作してロボット掃除機120を遠隔操作する例について説明を行なったが、操作対象となる電子機器は、ロボット掃除機に限定されない。たとえば、操作対象となる電子機器は、テレビ、パソコン、その他の家電などを含む。
また、リハビリ活動のモチベーションを維持することが可能な作業は、上記のような現実の作業(たとえば、掃除)の他に、仮想上の作業を含む。仮想上の作業は、ゲーム上の作業などを含む。また、コントローラ100Aは、達成した作業を画面や音を通じて操作者にフィードバックするように構成されてもよい。
<まとめ>
図18を参照して、上記の各実施の形態に従うコントローラ100,100Aを用いることの利点について説明する。図18は、コントローラ100,100Aを用いることで生じる好適なサイクルを説明するための図である。
疾病、障害、高齢などの理由により身体機能の一部が低下しても、被介護者は、コントローラ100,100Aを用いることで、一人で、移動や、清掃や、運動を行なうことが可能になる。この結果、被介護者は、介護者の負担を軽減することができる。また、被介護者は、一人で作業を達成できたという達成感や、介護者の負担を軽減したという喜びによって、活動へのモチベーションを向上させることができる。さらに、被介護者は、コントローラ100,100Aを用いることで、操作者の脚力に合わせて、操作者に負荷を与えることができ、歩行能力の低下を抑制することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなく請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 ジョイスティック、4 駆動輪、6 バッテリ、8 モニタ、10,10L,10R 本体、11L,11R クランク、12,12L,12R ペダル、13 エンコーダ、14 圧力センサ、18L,18R 接続部、19A,19B 支持部、20 CPU、22 モータドライバ、22A,22B ギア、23 スイッチ、24 角度センサ、25 負荷機構、26,45 モータ、28,210 負荷制御部、30 電子回路、32 外部接続部、34 マイコン、41 車椅子駆動部、50 電動車椅子、61,62,63,64 グラフ、100,100A〜E,100L,100R コントローラ、120 ロボット掃除機、220 位置検出部、230 ペダル駆動部。

Claims (13)

  1. 電動車椅子であって、
    駆動輪と、
    前記電動車椅子を操作するためのペダルと、
    前記ペダルにかかる圧力を検出するための圧力センサと、
    前記ペダルを踏み込む力に反する負荷を増加させることが可能な負荷機構と、
    前記圧力センサによって検出された圧力が、予め定められた第1の圧力よりも大きい場合に、前記負荷が増加するように前記負荷機構を制御し、前記圧力センサによって検出された圧力が、前記第1の圧力よりも小さい場合に、前記負荷が増加しないように前記負荷機構を制御するための負荷制御部と、
    前記ペダルの動きに応じた速度で前記駆動輪を駆動するための車椅子駆動部とを備える、電動車椅子。
  2. 前記負荷制御部は、前記圧力センサによって検出された圧力が大きいほど、前記負荷を増加するように前記負荷機構を制御する、請求項1に記載の電動車椅子。
  3. 前記ペダルは、揺動可能に前記電動車椅子の車体に支持されており、
    前記電動車椅子は、前記ペダルが揺動可能な範囲の最下部まで押し下げられた場合に、最下部から最上部まで前記ペダルを押し上げるためのペダル駆動部をさらに備える、請求項1または請求項2に記載の電動車椅子。
  4. 前記ペダル駆動部は、前記圧力センサによって検出された圧力が、予め定められた第2の圧力よりも大きい場合に、前記最下部から前記最上部までの前記ペダルの駆動を停止する、請求項3に記載の電動車椅子。
  5. 前記負荷制御部は、前記圧力センサによって検出された圧力が、前記第1の圧力以下の第3の圧力よりも小さい場合に、前記負荷を減少させるように前記負荷機構を制御する、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電動車椅子。
  6. 前記負荷制御部は、前記圧力センサによって検出された圧力が小さいほど、前記ペダルに与える駆動力を大きくする、請求項5に記載の電動車椅子。
  7. 前記電動車椅子は、前記ペダルの位置を検出するための位置検出部をさらに備え、
    前記負荷制御部は、前記ペダルの位置が上側から下側に変化した場合に、前記負荷が増加するように前記負荷機構を制御する、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の電動車椅子。
  8. 前記車椅子駆動部は、前記ペダルの角速度に応じた速度で前記駆動輪を駆動する、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の電動車椅子。
  9. 前記電動車椅子は、前記負荷の大きさを示す情報を表示するためのモニタをさらに備える、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の電動車椅子。
  10. 電子機器を操作するためのコントローラであって、
    本体と、
    前記電子機器を操作するためのペダルと、
    前記ペダルにかかる圧力を検出するための圧力センサと、
    前記ペダルを踏み込む力に反する負荷を増加させることが可能な負荷機構と、
    前記圧力センサによって検出された圧力が、予め定められた圧力よりも大きい場合に、前記負荷が増加するように前記負荷機構を制御し、前記圧力センサによって検出された圧力が、前記圧力よりも小さい場合に、前記負荷が増加しないように前記負荷機構を制御するための負荷制御部と、
    前記ペダルの動きに基づいて、前記電子機器を操作するための操作命令を当該電子機器に出力するための出力部を備える、コントローラ。
  11. 電動車椅子の制御方法であって、
    前記電動車椅子を操作するためのペダルにかかる圧力を検出するステップと、
    前記検出された圧力が予め定められた圧力よりも大きい場合に、前記ペダルを踏み込む力に反する負荷を増加させるステップと、
    前記検出された圧力が前記予め定められた圧力よりも小さい場合に、前記負荷の増加を抑えるステップと、
    前記ペダルの動きに応じた速度で前記電動車椅子を駆動するステップとを備える、制御方法。
  12. 電動車椅子の制御プログラムであって、
    前記制御プログラムは、前記電動車椅子のコンピュータに、
    前記電動車椅子を操作するためのペダルにかかる圧力を検出するステップと、
    前記検出された圧力が、予め定められた圧力よりも大きい場合に、前記ペダルを踏み込む力に反する負荷を増加させるステップと、
    前記検出された圧力が、前記予め定められた圧力よりも小さい場合に、前記負荷の増加を抑えるステップと、
    前記ペダルの動きに応じた速度で前記電動車椅子を駆動するステップとを実行させる、制御プログラム。
  13. 電動車椅子であって、
    駆動輪と、
    前記電動車椅子に回転可能に設けられ、前記電動車椅子を操作するためのペダルと、
    前記ペダルの回転角度を検出するための角度センサと、
    前記ペダルを踏み込む力に反する負荷を増加させることが可能な負荷機構と、
    前記角度センサによって検出された回転角度が予め定められた範囲に含まれる場合に、前記負荷が増加するように前記負荷機構を制御し、前記角度センサによって検出された回転角度が、前記予め定められた範囲に含まれていない場合に、前記負荷が増加しないように前記負荷機構を制御するための負荷制御部と、
    前記ペダルの動きに応じた速度で前記駆動輪を駆動するための車椅子駆動部とを備える、電動車椅子。
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