JPWO2016027638A1 - アーク溶接制御方法 - Google Patents

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Abstract

溶接ワイヤ(1)の送給速度(Fw)を正送期間と逆送期間とに交互に切り換え、電圧設定値に基づいて溶接電圧(Vw)を制御し、短絡期間とアーク期間とを繰り返して溶接するアーク溶接制御方法において、溶接電圧(Vw)の平滑値を検出し、この溶接電圧平滑値と電圧設定値とが等しくなるように、送給速度(Fw)の周期(Tf)をフィードバック制御すことで、電圧設定値の変化に伴う溶滴移行状態の変化に対応して、送給速度(Fw)の周期(Tf)が適正化されるので、送給速度(Fw)の正送と逆送との周期と短絡期間とアーク期間との周期とに同期ズレが発生することを抑制することができ、溶接状態を安定に保つことができる。

Description

本発明は、溶接ワイヤの送給速度を正送期間と逆送期間とに交互に切り換え、電圧設定値に基づいて溶接電圧を制御し、短絡期間とアーク期間とを繰り返して溶接するアーク溶接制御方法に関するものである。
一般的な消耗電極式アーク溶接では、消耗電極である溶接ワイヤを一定速度で送給し、溶接ワイヤと母材との間にアークを発生させて溶接が行なわれる。消耗電極式アーク溶接では、溶接ワイヤと母材とが短絡期間とアーク期間とを交互に繰り返す溶接状態になることが多い。
溶接品質をさらに向上させるために、溶接ワイヤの正送と逆送とを交互に切り換えて溶接する方法が提案されている。特許文献1の発明では、溶接電流設定値に応じた送給速度の平均値とし、溶接ワイヤの正送と逆送との周波数及び振幅を溶接電流設定値に応じた値としている。溶接ワイヤの正送と逆送とを繰り返す溶接方法では、定速送給の従来技術では不可能であった短絡とアークとの繰り返しの周期を所望値に設定することができるので、スパッタ発生量の削減、ビード外観の改善等の溶接品質の向上を図ることができる。
日本国特許第5201266号公報
平均送給速度が同一値であっても、継手形状、溶接速度、溶接姿勢等の溶接条件が異なると適正な溶接電圧値が異なる。このために、溶接条件に応じて電圧設定値を適正値に変化させる必要がある。しかし、送給速度の正送期間と逆送期間とを交互に切り換える溶接において、電圧設定値を変化させると溶滴移行状態が変化するために、溶接状態が不安定になるという問題があった。
そこで、本発明では、送給速度の正送期間と逆送期間とを交互に切り換える溶接において、電圧設定値が変化しても、溶接状態を安定に保つことができるアーク溶接制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明のアーク溶接制御方法は、
溶接ワイヤの送給速度を正送期間と逆送期間とに交互に切り換え、電圧設定値に基づいて溶接電圧を制御し、短絡期間とアーク期間とを繰り返して溶接するアーク溶接制御方法において、
前記電圧設定値に基づいて前記送給速度の周期を変化させる、
ことを特徴とする。
本発明のアーク溶接制御方法は、前記電圧設定値が大きくなると、前記周期を長くなるように変化させる、
ことを特徴とする。
本発明のアーク溶接制御方法は、前記電圧設定値に基づいて前記周期の設定値を変化させることによって前記周期を変化させる、
ことを特徴とする。
本発明のアーク溶接制御方法は、前記溶接電圧の平滑値を検出し、この溶接電圧平滑値と前記電圧設定値とが等しくなるように前記周期をフィードバック制御する、
ことを特徴とする。
本発明のアーク溶接制御方法は、前記電圧設定値に基づいて前記送給速度の波形パラメータを変化させることによって前記周期を変化させる、
ことを特徴とする。
本発明のアーク溶接制御方法は、前記電圧設定値に基づいて前記周期の設定値を変化させ、前記周期の平均値を検出し、前記周期の平均値と前記周期の設定値とが等しくなるように前記送給速度の波形パラメータをフィードバック制御することによって前記周期を変化させる、
ことを特徴とする。
本発明のアーク溶接制御方法は、前記波形パラメータが正送加速期間、正送減速期間、逆送加速期間又は逆送減速期間の少なくとも1つである、
ことを特徴とする。
本発明のアーク溶接制御方法は、前記波形パラメータが正送加速期間又は逆送減速期間の少なくとも1つである、
ことを特徴とする。
本発明によれば、電圧設定値に基づいて送給速度の周期を変化させている。これにより、電圧設定値の変化に伴う溶滴移行状態の変化に対応して、送給速度の周期が適正化される。この結果、本発明では、送給速度の正送期間と逆送期間とを交互に切り換える溶接において、電圧設定値が変化しても、溶接状態を安定に保つことができる。
本発明の実施の形態1に係るアーク溶接制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るアーク溶接制御方法を示す図1の溶接電源における各信号のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2に係るアーク溶接制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。 本発明の実施の形態3に係るアーク溶接制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。 本発明の実施の形態3に係るアーク溶接制御方法を示す図4の溶接電源における各信号のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態4に係るアーク溶接制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
実施の形態1の発明は、電圧設定値に基づいて送給速度の周期の設定値を変化させることによって送給速度の周期を変化させるものである。
図1は、本発明の実施の形態1に係るアーク溶接制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。以下、同図を参照して各ブロックについて説明する。
電源主回路PMは、3相200V等の商用電源(図示は省略)を入力として、後述する駆動信号Dvに従ってインバータ制御等による出力制御を行い、出力電圧Eを出力する。この電源主回路PMは、図示は省略するが、商用電源を整流する1次整流器、整流された直流を平滑する平滑コンデンサ、平滑された直流を高周波交流に変換する上記の駆動信号Dvによって駆動されるインバータ回路、高周波交流を溶接に適した電圧値に降圧する高周波変圧器、降圧された高周波交流を直流に整流する2次整流器を備えている。
リアクトルWLは、上記の出力電圧Eを平滑する。このリアクトルWLのインダクタンス値は、例えば200μHである。
送給モータWMは、後述する送給制御信号Fcを入力として、正送期間と逆送期間とを交互に切り換えて溶接ワイヤ1を送給速度Fwで送給する。送給モータWMには、過渡応答性の速いモータが使用される。溶接ワイヤ1の送給速度Fwの変化率及び送給方向の反転を速くするために、送給モータWMは溶接トーチ4の先端の近くに設置される場合がある。また、送給モータWMを2個使用して、プッシュプル方式の送給系とする場合もある。
溶接ワイヤ1は、上記の送給モータWMに結合された送給ロール5の回転によって溶接トーチ4内を送給されて、母材2との間にアーク3が発生する。溶接トーチ4内の給電チップ(図示は省略)と母材2との間には溶接電圧Vwが印加し、溶接電流Iwが通電する。
電圧設定回路ERは、予め定めた電圧設定信号Erを出力する。出力電圧検出回路EDは、上記の出力電圧Eを検出し平滑して、出力電圧検出信号Edを出力する。
電圧誤差増幅回路EAは、上記の電圧設定信号Er及び上記の出力電圧検出信号Edを入力として、電圧設定信号Er(+)と出力電圧検出信号Ed(−)との誤差を増幅して、電圧誤差増幅信号Eaを出力する。この回路によって、溶接電源は電圧設定信号Erに基づいて定電圧制御(出力制御)されて溶接電圧Vwが制御される。
駆動回路DVは、上記の電圧誤差増幅信号Eaを入力として、電圧誤差増幅信号Eaに基づいてPWM変調制御を行い、上記の電源主回路PM内のインバータ回路を駆動するための駆動信号Dvを出力する。
周期設定回路TFRは、上記の電圧設定信号Erを入力とする予め定めた周期設定関数によって周期を算出して、周期設定信号Tfrとして出力する。この周期設定関数は、電圧設定信号Erが大きくなるほど、周期設定信号Tfrの値が大きくなる関数である。周期設定関数は、実験によって予め設定されている。
振幅設定回路WFRは、予め定めた振幅設定信号Wfrを出力する。正送側シフト量設定回路SFRは、予め定めた正送側シフト量設定信号Sfrを出力する。
送給速度設定回路FRは、上記の周期設定信号Tfr、上記の振幅設定信号Wfr及び上記の正送側シフト量設定信号Sfrを入力として、周期設定信号Tfrによって定まる周期及び振幅設定信号Wfrによって定まる振幅から形成される正弦波を、正送側シフト量設定信号Sfrによって定まる正送側シフト量だけシフトした送給速度パターンを送給速度設定信号Frとして出力する。この送給速度設定信号Frが0以上のときは正送期間となり、0未満のときは逆送期間となる。
送給制御回路FCは、上記の送給速度設定信号Frを入力として、送給速度設定信号Frの値に相当する送給速度Fwで溶接ワイヤ1を送給するための送給制御信号Fcを上記の送給モータWMに出力する。
図2は、本発明の実施の形態1に係るアーク溶接制御方法を示す図1の溶接電源における各信号のタイミングチャートである。同図(A)は送給速度Fwの時間変化を示し、同図(B)は溶接電流Iwの時間変化を示し、同図(C)は溶接電圧Vwの時間変化を示す。以下、同図を参照して説明する。
同図(A)に示すように、送給速度Fwは、0よりも上側が正送期間となり、下側が逆送期間となる。正送とは溶接ワイヤを母材に近づける方向に送給することであり、逆送とは母材から離反する方向に送給することである。送給速度Fwは、正弦波状に変化しており、正送側にシフトした波形となっている。このために、送給速度Fwの平均値は正の値となり、溶接ワイヤは平均的には正送されている。送給速度Fwの送給速度パターンは、三角波、台形波等であっても良い。
同図(A)に示すように、送給速度Fwは、時刻t1時点では0であり、時刻t1〜t2の期間は正送加速期間となり、時刻t2で正送の最大値となり、時刻t2〜t3の期間は正送減速期間となり、時刻t3で0となり、時刻t3〜t4の期間は逆送加速期間となり、時刻t4で逆送の最大値となり、時刻t4〜t5の期間は逆送減速期間となる。そして、時刻t5〜t6の期間は再び正送加速期間となり、時刻t6〜t7の期間は再び正送減速期間となる。したがって、送給速度Fwは、時刻t1〜t5の周期Tf(ms)、時刻t2の正送の最大値と時刻t4の逆送の最大値との差である振幅Wf(m/min)及び正送側シフト量Sf(m/min)の送給速度パターンで繰り返すことになる。ここで、周期Tfは、図1の周期設定回路TFRによって設定され、電圧設定信号Erの値に連動して変化する。振幅Wfは、図1の振幅設定回路WFRによって所定値に設定される。正送側シフト量Sfは、図1の正送側シフト量設定回路SFRによって所定値に設定される。周期Tfは8〜20ms程度の範囲で電圧設定信号Erに連動して変化する。振幅Wfは30〜100m/min程度に設定され、正送側シフト量Sfは3〜20m/min程度に設定される。
溶接ワイヤと母材との短絡は、時刻t2の正送最大値の前後で発生することが多い。同図では、正送最大値の後の正送減速期間中の時刻t21で発生した場合である。時刻t21において短絡が発生すると、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwは数Vの短絡電圧値に急減し、同図(B)に示すように、溶接電流Iwは次第に増加する。
同図(A)に示すように、送給速度Fwは、時刻t3からは逆送期間になるので、溶接ワイヤは逆送される。この逆送によって短絡が解除されて、時刻t31においてアークが再発生する。アークの再発生は、時刻t4の逆送最大値の前後で発生することが多い。同図では、逆送最大値の前の逆送加速期間中の時刻t31で発生した場合である。したがって、時刻t21〜t31の期間が短絡期間となる。
時刻t31においてアークが再発生すると、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwは数十Vのアーク電圧値に急増する。同図(B)に示すように、溶接電流Iwは、短絡期間中の最大値の状態から変化を開始する。
時刻t31〜t5の期間中は、同図(A)に示すように、送給速度Fwは逆送状態であるので、溶接ワイヤは引き上げられてアーク長は次第に長くなる。アーク長が長くなると、溶接電圧Vwは大きくなり、図1の電圧誤差増幅回路EAによって定電圧制御されているので溶接電流Iwは小さくなる。したがって、時刻t31〜t5のアーク期間逆送期間Tar中は、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwは次第に大きくなり、同図(B)に示すように、溶接電流Iwは次第に小さくなる。
そして、次の短絡が、時刻t6〜t7の正送減速期間中の時刻t61に発生する。但し、時刻t61に発生した短絡は、時刻t21に発生した短絡よりも正送最大値からの時間(位相)が遅くなっている。このように短絡が発生するタイミングは、ある程度のばらつきを有している。時刻t31〜t61の期間がアーク期間となる。時刻t5〜t61の期間中は、同図(A)に示すように、送給速度Fwは正送状態であるので、溶接ワイヤは正送されてアーク長は次第に短くなる。アーク長が短くなると、溶接電圧Vwは小さくなり、図1の電圧誤差増幅回路EAによって定電圧制御されているので溶接電流Iwは大きくなる。したがって、時刻t5〜t61のアーク期間正送期間Tas中は、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwは次第に小さくなり、同図(B)に示すように、溶接電流Iwは次第に大きくなる。
上述した実施の形態1の発明においては、送給速度の正送と逆送との周期と、短絡期間とアーク期間との周期とを同期させることができるので、高品質な溶接結果を得ることができる。
上述したように、平均送給速度が略同一値であっても、継手形状、溶接速度、溶接姿勢等の溶接条件が異なると適正な溶接電圧Vwが異なる。このために、溶接条件に応じて電圧設定信号Erを適正値に変化させる必要がある。しかし、電圧設定信号Erを変化させると溶接電圧Vwが変化し、溶滴移行状態が変化する。送給速度Fwの正送期間と逆送期間とを交互に切り換える溶接において、電圧設定信号Erを変化させて溶接電圧Vwが変化して溶滴移行状態が変化したときに、送給速度Fwの周期が一定であると溶接状態が不安定になる。具体的には、電圧設定信号Erが大きくなると、送給速度Fwの周期を長くしないと溶接状態が不安定になる。本実施の形態では、電圧設定信号Erの変化に連動して送給速度Fwの周期が適正化されるので、溶接状態を安定に保つことができる。
実施の形態1の発明によれば、電圧設定値(電圧設定信号Er)が変化すると、連動して送給速度の周期を変化させている。これにより、電圧設定値の変化に伴う溶滴移行状態の変化に対応して、送給速度の周期が適正化される。この結果、本実施の形態では、送給速度の正送期間と逆送期間とを交互に切り換える溶接において、電圧設定値が変化しても、溶接状態を安定に保つことができる。
[実施の形態2]
実施の形態2の発明は、溶接電圧の平滑値を検出し、この溶接電圧平滑値と電圧設定値とが等しくなるように送給速度の周期をフィードバック制御するものである。
図3は、本発明の実施の形態2に係るアーク溶接制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。同図は上述した図1と対応しており、同一ブロックには同一符号を付して、それらの説明は繰り返さない。同図は、電圧検出回路VD、電圧平滑回路VAV及び送給誤差増幅回路EFを追加し、図1の周期設定回路TFRを第2周期設定回路TFR2に置換したものである。以下、同図を参照して、これらのブロックについて説明する。
電圧検出回路VDは、溶接電圧Vwを検出して、電圧検出信号Vdを出力する。電圧平滑回路VAVは、この電圧検出信号Vdを入力として平滑し、溶接電圧平滑信号Vavを出力する。この平滑は、抵抗とコンデンサから成る平滑回路、ローパスフィルタ等を使用して行われる。ローパスフィルタを使用する場合には、平滑の時定数は、カットオフ周波数(1〜10Hz程度)を設定することによって行うことができる。
送給誤差増幅回路EFは、電圧設定信号Er(+)と上記の溶接電圧平滑信号Vav(−)との誤差を増幅して、送給誤差増幅信号Efを出力する。
第2周期設定回路TFR2は、上記の送給誤差増幅信号Efを入力として、送給誤差増幅信号Efを溶接中積分して、周期設定信号Tfrを出力する。積分は、Tfr=Tf0+∫Ef・dtとして表すことができる。ここで、Tf0は予め定めた初期値である。この回路によって、溶接電圧平滑信号Vavの値が電圧設定信号Erの値と等しくなるように周期設定信号Tfrの値がフィードバック制御されて、溶接中刻々と変化する。
本発明の実施の形態2に係るアーク溶接制御方法を示す図3の溶接電源における各信号のタイミングチャートは、上述した図2と同一であるので、説明は繰り返さない。但し、図2に示す周期Tfは、図3の送給誤差増幅回路EF及び第2周期設定回路TFR2によって、溶接電圧平滑信号Vavの値が電圧設定信号Erの値と等しくなるようにフィードバック制御される点は異なる。
実施の形態2の発明によれば、溶接電圧の平滑値を検出し、この溶接電圧平滑値と電圧設定値とが等しくなるように送給速度の周期をフィードバック制御している。これにより、電圧設定値の変化に伴う溶滴移行状態の変化に対応して、溶接電圧平滑値が電圧設定値と等しくなるように送給速度の周期がフィードバック制御される。溶接電圧平滑値が電圧設定値と等しくなる状態とは、送給速度の正送と逆送との周期と短絡期間とアーク期間との周期との同期ズレが発生しておらず、溶接状態が安定している状態である。実施の形態2の発明では、実施の形態1の発明のように周期設定関数を実験によって求めておく必要がないために、生産準備を効率化することができる。さらに、種々な溶接条件において、電圧設定値が変化しても、フィードバック制御によって送給速度の周期が最適化されるので、常に安定した溶接状態を得ることができる。
[実施の形態3]
実施の形態3の発明は、送給速度の波形が台形波の場合であり、電圧設定値に基づいて送給速度の波形パラメータを変化させることによって周期を変化させるものである。
図4は、本発明の実施の形態3に係るアーク溶接制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。同図は上述した図1と対応しており、同一ブロックには同一符号を付して、それらの説明は繰り返さない。同図は、図1の周期設定回路TFR、振幅設定回路WFR及び正送側シフト量設定回路SFRを削除している。そして、正送加速期間設定回路TSUR、正送減速期間設定回路TSDR、逆送加速期間設定回路TRUR、逆送減速期間設定回路TRDR、正送振幅設定回路WSR、逆送振幅設定回路WRR、電圧検出回路VD及び短絡判別回路SDを追加している。さらに、図1の送給速度設定回路FRを第2送給速度設定回路FR2に置換している。以下、同図を参照して、これらのブロックについて説明する。
正送加速期間設定回路TSURは、上記の電圧設定信号Erを入力とする予め定めた正送加速期間設定関数によって正送加速期間を算出して、正送加速期間設定信号Tsurとして出力する。この正送加速期間設定関数は、電圧設定信号Erが大きくなるほど、正送加速期間設定信号Tsurの値が大きくなる関数である。この関数は、実験によって予め設定されている。
正送減速期間設定回路TSDRは、予め定めた正送減速期間設定信号Tsdrを出力する。
逆送加速期間設定回路TRURは、予め定めた逆送加速期間設定信号Trurを出力する。
逆送減速期間設定回路TRDRは、上記の電圧設定信号Erを入力とする予め定めた逆送減速期間設定関数によって逆送減速期間を算出して、逆送減速期間設定信号Trdrとして出力する。この逆送減速期間設定関数は、電圧設定信号Erが大きくなるほど、逆送減速期間設定信号Trdrの値が大きくなる関数である。この関数は、実験によって予め設定されている。
正送振幅設定回路WSRは、予め定めた正送振幅設定信号Wsrを出力する。逆送振幅設定回路WRRは、予め定めた逆送振幅設定信号Wrrを出力する。
電圧検出回路VDは、溶接電圧Vwを検出して、電圧検出信号Vdを出力する。短絡判別回路SDは、この電圧検出信号Vdを入力として、電圧検出信号Vdが短絡判別値(10V程度)未満のときは短絡期間にあると判別してHighレベルとなり、短絡判別値以上のときはアーク期間にあると判別してLowレベルになる短絡判別信号Sdを出力する。
第2送給速度設定回路FR2は、上記の正送加速期間設定信号Tsur、上記の正送減速期間設定信号Tsdr、上記の逆送加速期間設定信号Trur、上記の逆送減速期間設定信号Trdr、上記の正送振幅設定信号Wsr、上記の逆送振幅設定信号Wrr及び上記の短絡判別信号Sdを入力として、以下の処理によって生成された送給速度パターンを送給速度設定信号Frとして出力する。この送給速度設定信号Frが0以上のときは正送期間となり、0未満のときは逆送期間となる。
1)正送加速期間設定信号Tsurによって定まる正送加速期間Tsu中は0から正送振幅設定信号Wsrによって定まる正の値の正送ピーク値Wspまで直線状に加速する送給速度設定信号Frを出力する。
2)続いて、正送ピーク期間Tsp中は、上記の正送ピーク値Wspを維持する送給速度設定信号Frを出力する。
3)短絡判別信号SdがLowレベル(アーク期間)からHighレベル(短絡期間)に変化すると、正送減速期間設定信号Tsdrによって定まる正送減速期間Tsdに移行し、上記の正送ピーク値Wspから0まで直線状に減速する送給速度設定信号Frを出力する。
4)続いて、逆送加速期間設定信号Trurによって定まる逆送加速期間Tru中は0から逆送振幅設定信号Wrrによって定まる負の値の逆送ピーク値Wrpまで直線状に加速する送給速度設定信号Frを出力する。
5)続いて、逆送ピーク期間Trp中は、上記の逆送ピーク値Wrpを維持する送給速度設定信号Frを出力する。
6)短絡判別信号SdがHighレベル(短絡期間)からLowレベル(アーク期間)に変化すると、逆送減速期間設定信号Trdrによって定まる逆送減速期間Trdに移行し、上記の逆送ピーク値Wrpから0まで直線状に減速する送給速度設定信号Frを出力する。
7)上記の1)〜6)を繰り返すことによって正負の台形波状に変化する送給パターンの送給速度設定信号Frが生成される。
図5は、本発明の実施の形態3に係るアーク溶接制御方法を示す図4の溶接電源における各信号のタイミングチャートである。同図(A)は送給速度Fwの時間変化を示し、同図(B)は溶接電流Iwの時間変化を示し、同図(C)は溶接電圧Vwの時間変化を示し、同図(D)は短絡判別信号Sdの時間変化を示す。以下、同図を参照して各信号の動作について説明する。
同図(A)に示す送給速度Fwは、図4の第2送給速度設定回路FR2から出力される送給速度設定信号Frの値に制御される。送給速度設定信号Frは、図4の正送加速期間設定信号Tsurによって定まる正送加速期間Tsu、短絡が発生するまで継続する正送ピーク期間Tsp、図4の正送減速期間設定信号Tsdrによって定まる正送減速期間Tsd、図4の逆送加速期間設定信号Trurによって定まる逆送加速期間Tru、アークが発生するまで継続する逆送ピーク期間Trp及び図4の逆送減速期間設定信号Trdrによって定まる逆送減速期間Trdから形成される。さらに、正送ピーク値Wspは図4の正送振幅設定信号Wsrによって定まり、逆送ピーク値Wrpは図4の逆送振幅設定信号Wrrによって定まる。この結果、送給速度設定信号Frは、正負の台形波波状に変化する送給パターンとなる。
[時刻t1〜t4の逆送期間の動作]
同図(A)に示すように、送給速度Fwは時刻t1〜t2の予め定めた逆送加速期間Truに入り、0から上記の逆送ピーク値Wrpまで加速する。この期間中は短絡期間が継続している。
時刻t2において逆送加速期間Truが終了すると、同図(A)に示すように、送給速度Fwは逆送ピーク期間Trpに入り、上記の逆送ピーク値Wrpになる。この期間中も短絡期間が継続している。
時刻t3においてアークが発生すると、同図(D)に示すように、短絡判別信号SdがLowレベル(アーク期間)に変化する。これに応動して、時刻t3〜t4の予め定めた逆送減速期間Trdに移行し、同図(A)に示すように、送給速度Fwは上記の逆送ピーク値Wrpから0まで減速する。同時に、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwは数十Vのアーク電圧値に急増し、同図(B)に示すように、溶接電流Iwはアーク期間中次第に減少する。
[時刻t4〜t7の正送期間の動作]
時刻t4において逆送減速期間Trdが終了すると、時刻t4〜t5の予め定めた正送加速期間Tsuに移行する。この正送加速期間Tsu中は、同図(A)に示すように、送給速度Fwは0から上記の正送ピーク値Wspまで加速する。この期間中はアーク期間が継続している。
時刻t5において正送加速期間Tsuが終了すると、同図(A)に示すように、送給速度Fwは正送ピーク期間Tspに入り、上記の正送ピーク値Wspになる。この期間中もアーク期間が継続している。
時刻t6において短絡が発生すると、同図(D)に示すように、短絡判別信号SdがHighレベル(短絡期間)に変化する。これに応動して、時刻t6〜t7の予め定めた正送減速期間Tsdに移行し、同図(A)に示すように、送給速度Fwは上記の正送ピーク値Wspから0まで減速する。同時に、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwは数Vの短絡電圧値に急減し、同図(B)に示すように、溶接電流Iwは短絡期間中次第に増加する。
上述したように、送給速度Fwの正送期間と逆送期間とを交互に切り換える溶接において、電圧設定信号Erを変化させて溶接電圧Vwが変化して溶滴移行状態が変化したときに、送給速度Fwの周期が略一定であると溶接状態が不安定になる。実施の形態3では、正送ピーク期間Tsp及び逆送ピーク期間Trpは短絡又はアーク発生に同期して期間を終了するので、一定値ではない。このために、送給速度Fwの周期を直に所定値に設定することはできない。しかし、単位時間(0.1〜1秒)ごとの正送ピーク期間Tspの平均値及び逆送ピーク期間Trpの平均値は略一定値となる。したがって、送給速度Fwの波形パラメータである所望値に設定することができる正送加速期間Tsu、正送減速期間Tsd、逆送加速期間Tru又は逆送減速期間Trdの少なくとも1つの期間を調整することによって、単位時間ごとの送給速度Fwの周期の平均値を所望値に設定することができる。すなわち、実施の形態3においては、電圧設定信号Erに連動して、正送加速期間Tsu、正送減速期間Tsd、逆送加速期間Tru又は逆送減速期間Trdの少なくとも1つの期間を変化させることによって、単位時間ごとの送給速度Fwの周期の平均値を適正化することができる。この結果、電圧設定信号Erが変化しても、溶接状態を安定に保つことができる。
図4では、電圧設定信号Erに連動して、送給速度Fwの波形パラメータである正送加速期間Tsu及び逆送減速期間Trdが予め定めた関数に従って自動的に変化する場合を例示している。正送加速期間設定関数及び逆送減速期間設定関数は、以下のようにして予め定義される。電圧設定信号Erの値ごとに溶接状態が安定になる送給速度Fwの周期の平均値を実験によって求める。そして、求めた周期の平均値になるように正送加速期間Tsu及び逆送減速期間Trdの両値を決定する。これらの値から関数を定義する。送給速度Fwの波形パラメータがこれ以外の組み合わせである場合も同様にして関数を定義することができる。
送給速度Fwの波形パラメータの中で、短絡期間中となる正送減速期間Tsd及び逆送加速期間Truを所定値とし、アーク期間中となる正送加速期間Tsu又は逆送減速期間Trdの少なくとも1つを電圧設定信号Erに連動して適正化した方が、溶接状態をより安定化することができる。
[実施の形態4]
実施の形態4の発明は、実施の形態3において、電圧設定値に基づいて送給速度の周期の設定値を変化させ、送給速度の周期の平均値を検出し、この周期の平均値と周期の設定値とが等しくなるように送給速度の波形パラメータをフィードバック制御するものである。
図6は、本発明の実施の形態4に係るアーク溶接制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。同図は上述した図4と対応しており、同一ブロックには同一符号を付して、それらの説明は繰り返さない。同図は、図1と同一の周期設定回路TFRを追加し、周期平均値検出回路TFD、周期誤差増幅回路ET、第2正送加速期間設定回路TSUR2及び第2逆送減速期間設定回路TRDR2を追加したものである。以下、同図を参照して、これらのブロックについて説明する。
周期設定回路TFRは、上記の電圧設定信号Erを入力とする予め定めた周期設定関数によって周期を算出して、周期設定信号Tfrとして出力する。この回路は図1と同じ回路である。
周期平均値検出回路TFDは、上記の送給速度設定信号Frを入力として、単位時間当たりの送給速度設定信号Frの周期の平均値を検出して、周期平均値検出信号Tfdを出力する。
周期誤差増幅回路ETは、上記の周期設定信号Tfr(−)と上記の周期平均値検出信号Tfd(+)との誤差を増幅して、周期誤差増幅信号Etを出力する。
第2正送加速期間設定回路TSUR2は、上記の周期誤差増幅信号Etを入力として、周期誤差増幅信号Etを溶接中積分して、正送加速期間設定信号Tsurを出力する。積分は、Tsur=Tsu0+∫Et・dtとして表すことができる。ここで、Tsu0は予め定めた初期値である。この回路によって、送給速度Fwの周期の平均値が周期設定信号Tfrの値と等しくなるように正送加速期間設定信号Tsurの値がフィードバック制御されて、溶接中刻々と変化する。
第2逆送減速期間設定回路TRDR2は、上記の周期誤差増幅信号Etを入力として、周期誤差増幅信号Etを溶接中積分して、逆送減速期間設定信号Trdrを出力する。積分は、Trdr=Trd0+∫Et・dtとして表すことができる。ここで、Trd0は予め定めた初期値である。この回路によって、送給速度Fwの周期の平均値が周期設定信号Tfrの値と等しくなるように逆送減速期間設定信号Trdrの値がフィードバック制御されて、溶接中刻々と変化する。
本発明の実施の形態4に係るアーク溶接制御方法を示す図6の溶接電源における各信号のタイミングチャートは、上述した図5と同一であるので、説明は繰り返さない。但し、図5に示す正送加速期間Tsu及び逆送減速期間Trdは、図6の周期誤差増幅回路ET、第2正送加速期間設定回路TSUR2及び第2逆送減速期間設定回路TRDR2によって、送給速度Fwの周期の平均値が周期設定信号Tfrの値と等しくなるようにフィードバック制御される点は異なる。
実施の形態4においては、送給速度Fwの波形パラメータが正送加速期間Tsu及び逆送減速期間Trdである場合を説明した。送給速度Fwの波形パラメータとして、正送加速期間Tsu、正送減速期間Tsd、逆送加速期間Tru又は逆送減速期間Trdの少なくとも1つであっても良い。
上述した実施の形態4の発明によれば、実施の形態3において、送給速度の周期の平均値が周期設定値と等しくなるように送給速度の波形パラメータがフィードバック制御される。このために、送給速度の周期の平均値と周期設定値とが厳密に等しくなるので、電圧設定値が変化したときの溶接状態の安定性が向上する。
本発明によれば、送給速度の正送期間と逆送期間とを交互に切り換える溶接において、電圧設定値が変化しても、溶接状態を安定に保つことができるアーク溶接制御方法を提供することができる。
以上、本発明を特定の実施形態によって説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、開示された発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本出願は、2014年8月18日出願の日本特許出願(特願2014−165785)に基づくものであり、その内容はここに取り込まれる。
1 溶接ワイヤ
2 母材
3 アーク
4 溶接トーチ
5 送給ロール
DV 駆動回路
Dv 駆動信号
E 出力電圧
EA 電圧誤差増幅回路
Ea 電圧誤差増幅信号
ED 出力電圧検出回路
Ed 出力電圧検出信号
EF 送給誤差増幅回路
Ef 送給誤差増幅信号
ER 電圧設定回路
Er 電圧設定信号
ET 周期誤差増幅回路
Et 周期誤差増幅信号
FC 送給制御回路
Fc 送給制御信号
FR 送給速度設定回路
Fr 送給速度設定信号
FR2 第2送給速度設定回路
Fw 送給速度
Iw 溶接電流
PM 電源主回路
SD 短絡判別回路
Sd 短絡判別信号
Sf 正送側シフト量
SFR 正送側シフト量設定回路
Sfr 正送側シフト量設定信号
Tar アーク期間逆送期間
Tas アーク期間正送期間
Tf 送給速度の周期
TFD 周期平均値検出回路
Tfd 周期平均値検出信号
TFR 周期設定回路
Tfr 周期設定信号
TFR2 第2周期設定回路
Trd 逆送減速期間
TRDR 逆送減速期間設定回路
Trdr 逆送減速期間設定信号
TRDR2 第2逆送減速期間設定回路
Trp 逆送ピーク期間
Tru 逆送加速期間
TRUR 逆送加速期間設定回路
Trur 逆送加速期間設定信号
Tsd 正送減速期間
TSDR 正送減速期間設定回路
Tsdr 正送減速期間設定信号
Tsp 正送ピーク期間
Tsu 正送加速期間
TSUR 正送加速期間設定回路
Tsur 正送加速期間設定信号
TSUR2 第2正送加速期間設定回路
VAV 電圧平滑回路
Vav 溶接電圧平滑信号
VD 電圧検出回路
Vd 電圧検出信号
Vw 溶接電圧
Wf 振幅
WFR 振幅設定回路
Wfr 振幅設定信号
WL リアクトル
WM 送給モータ
Wrp 逆送ピーク値
WRR 逆送振幅設定回路
Wrr 逆送振幅設定信号
Wsp 正送ピーク値
WSR 正送振幅設定回路
Wsr 正送振幅設定信号

Claims (8)

  1. 溶接ワイヤの送給速度を正送期間と逆送期間とに交互に切り換え、電圧設定値に基づいて溶接電圧を制御し、短絡期間とアーク期間とを繰り返して溶接するアーク溶接制御方法において、
    前記電圧設定値に基づいて前記送給速度の周期を変化させる、
    ことを特徴とするアーク溶接制御方法。
  2. 前記電圧設定値が大きくなると、前記周期を長くなるように変化させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のアーク溶接制御方法。
  3. 前記電圧設定値に基づいて前記周期の設定値を変化させることによって前記周期を変化させる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のアーク溶接制御方法。
  4. 前記溶接電圧の平滑値を検出し、この溶接電圧平滑値と前記電圧設定値とが等しくなるように前記周期をフィードバック制御する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のアーク溶接制御方法。
  5. 前記電圧設定値に基づいて前記送給速度の波形パラメータを変化させることによって前記周期を変化させる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のアーク溶接制御方法。
  6. 前記電圧設定値に基づいて前記周期の設定値を変化させ、前記周期の平均値を検出し、前記周期の平均値と前記周期の設定値とが等しくなるように前記送給速度の波形パラメータをフィードバック制御することによって前記周期を変化させる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のアーク溶接制御方法。
  7. 前記波形パラメータが正送加速期間、正送減速期間、逆送加速期間又は逆送減速期間の少なくとも1つである、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載のアーク溶接制御方法。
  8. 前記波形パラメータが正送加速期間又は逆送減速期間の少なくとも1つである、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載のアーク溶接制御方法。
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