JPWO2015194074A1 - 静電容量式タッチパネル - Google Patents

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Abstract

タッチパネルは、第一基板と、第一基板上に配置された第一電極パターンと、第二基板と、第二基板上に配置された第二電極パターンと、第一電極パターンと第二電極パターンの間に配置された第一粘着層とを備える。第一電極パターンと第二電極パターンとの間の領域には、第一基板と第二基板のうちのいずれか1つと第一粘着層とが配置されている。第一電極パターンと第二電極パターンとの間の領域の体積に対する第一粘着層の上記領域における部分の体積の比率を0より大きく40%以下とする。このタッチパネルは、操作面の接触位置に局所的に急激な温度変化が発生した場合でも接触を高精度に検出できる。

Description

本発明は、電極パターンが形成された基板と別の電極パターンが形成された別の基板とを粘着層を挟んで積層する静電容量式タッチパネルに関する。
携帯端末などの携帯型電子機器や、カーナビゲーションやカーオーディオなどの車載電子機器の表示装置においては、液晶表示装置などの表示装置にタッチパネルを装着し、このタッチパネルを通して背面の表示素子の表示を見ながら、指等でタッチパネルに触れて操作することによって動作や表示を切り替えるものが増えている。
このような表示装置においては、パネル表面に指などを接触させる操作で発生する静電容量の変化を検出することによりパネル表面の操作位置を特定する静電容量式タッチパネルが多用されている。この静電容量式タッチパネルでは、X電極パターンとY電極パターンとを交差させるように、X電極パターンが形成される基板とY電極パターンが形成される基板とが積層されている。この静電容量式タッチパネルは、パネル表面の操作位置を静電容量の変化によりX電極パターンとY電極パターンによる座標により検出するタイプ、いわゆる投影型のタッチパネルである。
このタッチパネルに類似する従来のタッチパネルは、例えば、特許文献1に開示されている。
国際公開第2013/114945号
タッチパネルは、第一基板と、第一基板上に配置された第一電極パターンと、第二基板と、第二基板上に配置された第二電極パターンと、第一電極パターンと第二電極パターンの間に配置された第一粘着層とを備える。第一電極パターンと第二電極パターンとの間の領域には、第一基板と第二基板のうちのいずれか1つと第一粘着層とが配置されている。第一電極パターンと第二電極パターンとの間の領域の体積に対する第一粘着層の上記領域における部分の体積の比率を0より大きく40%以下とする。
このタッチパネルは、操作面の接触位置に局所的に急激な温度変化が発生した場合でも接触を高精度に検出できる。
図1Aは第1の実施の形態による静電容量式タッチパネルの上面図である。 図1Bは図1Aに示す静電容量式タッチパネルの線IB−IBにおける断面図である。 図2は第1の実施の形態による静電容量式タッチパネルの特性図である。 図3は第2の実施の形態による静電容量式タッチパネルの断面図である。 図4は第3の実施の形態による静電容量式タッチパネルの断面図である。 図5は第4の実施の形態による静電容量式タッチパネルの断面図である。 図6は第4の実施の形態による他の静電容量式タッチパネルの断面図である。
(第1の実施の形態)
図1Aは第1の実施の形態による静電容量式タッチパネル100の上面図である。図1Bは図1Aに示す静電容量式タッチパネル100の線IB−IBにおける断面図である。
図1Aと図1Bに示す静電容量式タッチパネル100は、電極パターン1が形成された基板2と、基板2の上部に積層した粘着層3と、粘着層3の上部に積層した基板5と、基板5の上部に積層した粘着層6と、粘着層6の上部に積層したカバーレンズ7とから構成されている。基板5には電極パターン4が形成されている。
具体的には、基板2の上面2Aには電極パターン1が設けられている。基板5の上面5Aには電極パターン4が設けられている。粘着層3は電極パターン1を覆うように基板2の上面2Aに設けられている。粘着層3の上面3Aには基板5の下面5Bが位置する、粘着層3は基板2の上面2Aを基板5の下面5Bに接着する。粘着層6は電極パターン4を覆うように基板5の上面5Aに設けられている。粘着層6の上面6Aにはカバーレンズ7の下面7Bが位置する、粘着層6は基板5の上面5Aをカバーレンズ7の下面7Bに接着する。電極パターン1、4と基板2、5と粘着層3、6とカバーレンズ7は基板2、5の上面2A、5Aに直角の方向D102に積層されている。
基板2および基板5は、ポリカーボネート(PC)やポリエーテルサルホン(PES)、あるいはポリエチレンテレフタレート(PET)などのフィルム状で光透過性を有した基板により形成されている。電極パターン1および電極パターン4は、それぞれITO(Indium Tin Oxide(スズドープ酸化インジウム))、酸化スズ等の透明導電膜により形成されている。基板2および電極パターン1と、基板5および電極パターン4とは、それぞれいわゆるITOフィルム(ITO層がコーティングされたフィルム)により形成されている。
また、粘着層3および粘着層6は、アクリル酸ポリマー、シリコン系ポリマー、ウレタン系ポリマー、ゴム系ポリマー、エポキシ系ポリマー等あるいはこれらの混合物を主材料とする透光性接着剤であるOCA(Optical Clear Adhesive)よりなる基材93により形成されている。
カバーレンズ7は、基板5の視認側に配置されガラスあるいはポリメチルメタクリレート(PMMA)、PCあるいはエポキシ等の光透過性を有した樹脂により形成されている。
静電容量式タッチパネル100は、基板2の上部に粘着層3を積層し、粘着層3の上部に基板5を積層し、基板5の上部に粘着層6を積層し、粘着層6の上部にカバーレンズ7を積層して構成される。
静電容量式タッチパネル100では、電極パターン1は基板2の上面2Aに設けられ、電極パターン4は基板5の上面5Aに設けられている。
電極パターン1は基板2、5の上面2A、5Aと平行な方向D100に等間隔に並ぶ複数の電極パターン(例えばX電極パターン)により構成され、電極パターン4は基板2、5の上面2A、5Aと平行でかつ方向D100と直交する方向D101に等間隔に並ぶ複数の電極パターン(例えばY電極パターン)により構成される。そのため、基板2および基板5を積層することにより、電極パターン1と電極パターン4とがマトリクス状に配列される。
このような積層構成の静電容量式タッチパネル100において、各構成部品の厚みは、基板2が0.1mm、粘着層3が0.025mm、基板5が0.1mm、粘着層6が0.1mm、カバーレンズ7が2.0mmとなっている。
次に静電容量式タッチパネル100の動作について説明する。
カバーレンズ7の上面7Aの操作面が指などで操作されると、電極パターン4には電極パターン4の操作位置に対応する電極からカバーレンズ7および粘着層6にそれぞれ寄生する静電容量を直列に接続した合成容量に対応する信号が得られる。一方、電極パターン1には電極パターン1の操作位置に対応する電極からカバーレンズ7、粘着層6、基板5および粘着層3にそれぞれ寄生する静電容量を直列に接続した合成容量に対応する信号が得られる。
カバーレンズ7の上面7Aの操作面が操作されていない状態において、電極パターン4および電極パターン1にはそれぞれ基板5および粘着層3にそれぞれ寄生する静電容量を直列に接続した合成容量に対応する信号が得られる。そのため、操作面が操作されると、電極パターン4および電極パターン1の操作位置に対応するそれぞれの電極から得られる信号は静電容量の変化に対応したものとなり、これにより操作面の操作位置が電極パターン4および電極パターン1による座標により検出される。
各構成部材に寄生する静電容量は、各構成部材の比誘電率、および各構成部材の体積に依存する。静電容量式タッチパネル100では、各構成部材の面積が同じであるので、各構成部材の厚みに依存する。そして、タッチパネルの使用を保証する動作保証温度範囲内、例えば−30℃〜+90℃において、各構成部材の温度変化に伴う比誘電率の変化が問題と認められる構成部材は、粘着層3および粘着層6である。
電極パターン4により得られる検出出力の信号は、カバーレンズ7および粘着層6にそれぞれ寄生する静電容量を直列に接続した合成容量C1に対応したものである。また、電極パターン1により得られる検出出力の信号は、カバーレンズ7表面から電極パターン4までの合成容量C1に、基板5および粘着層3にそれぞれ寄生する静電容量を直列に接続した合成容量C2を直列に接続した合成容量C3に対応したものである。合成容量C3は以下の式で表される。
1/C3=1/C1+1/C2
合成容量C1に関係するカバーレンズ7および粘着層6による見かけ上の合成の比誘電率εAは、カバーレンズ7の比誘電率ε1および厚みd1と、粘着層6の比誘電率ε2および厚みd2により数1で表される。
Figure 2015194074
合成容量C2に関係する基板5および粘着層3による見かけ上の合成の比誘電率εBは、基板5の比誘電率ε3および厚みd3と、粘着層3の比誘電率ε4および厚みd4により数2で表される。
Figure 2015194074
カバーレンズ7は、動作保証温度範囲内において比誘電率の温度依存性が認められず、厚みも他の構成部品と比較して1桁大きな値となっている。そのため、カバーレンズ7および粘着層6による見かけ上の合成の比誘電率εAの温度依存性の、カバーレンズ7表面から電極パターン4までの合成容量C1に対する影響は小さいと判断できる。
一方、基板5および粘着層3の合成容量C2に関して、動作保証温度範囲内において基板5は比誘電率の温度依存性が認められず、粘着層3は比誘電率の温度依存性が認められる。そのため、粘着層3は基板5に比べて厚みが薄いものが使用され、粘着層6に比べても薄いものが選択されている。これにより、基板5および粘着層3による見かけ上の合成の比誘電率εBの温度依存性は、粘着層3を粘着層6と同一の厚みを使用した場合に比べて粘着層3の比誘電率への関与度合いが小さくなる。
なお、カバーレンズ7の下面7Bの粘着層6との接合面には凹凸が残っているので、この凹凸を吸収するためにも粘着層6は粘着層3に比べて厚い。
このようにして、動作保証温度範囲内において、基板5および粘着層3による合成比誘電率εBの変化率を10%以下とすると、カバーレンズ7の上面7Aの操作面の接触位置に局所的な急激の温度変化が発生した場合であってもタッチ操作の誤検出が防止可能な静電容量変化に抑制できる。
上述の従来の静電容量式タッチパネルを車載する場合、寒冷地対応や車内での酷暑環境での対応を考慮する必要があり、周囲環境温度に追従するタッチパネルと、周囲環境温度と関係なくほぼ定温であるタッチパネルを操作する人の指などの温度差が大きくなる。このような場合、タッチパネルの操作面の接触位置に局所的に急激な温度変化が発生し、接触を高精度に検出できない場合がある。
表1は動作保証温度範囲内において、基板5の厚みd3および粘着層3の厚みd4を変更した場合の基板5および粘着層3の合計の厚み(d3+d4)に対する粘着層3の厚みd4の比率X(=d4/(d3+d4))と、基板5および粘着層3による合成比誘電率εBの温度に対する変化率Yとを示す。
Figure 2015194074
図2は表1に示す特性を示す特性図である。
基板5を形成するITOフィルム、および粘着層3を形成するOCAとしては、それぞれ市販されている既存製品群において使用可能な選択肢が限定される。表1において、ITOフィルムは基材がPCの0.1mm厚の製品を使用、あるいは不使用とし、OCAは0.1mm厚と0.025mm厚の製品を使用、あるいは不使用としている。具体的には、試料No.1は基板5を備えずに、粘着層3の厚みd4は0.1mmである。試料No.2では基板5の厚みd3は0.1mmであり粘着層3の厚みd4は0.1mmである。試料No.3では基板5の厚みd3は0.1mmであり粘着層3の厚みd4は0.025mmである。試料No.4は粘着層3を備えず、基板5の厚みd3は0.1mmである。
表1は、ITOフィルムおよびOCAの選択肢から基板5の厚みd3および粘着層3の厚みd4の合計の厚み(d3+d4)に対する粘着層3の厚みd4の比率Xが0%、20%、50%、100%である場合の基板5および粘着層3による合成比誘電率εBの温度に対する変化率Yの測定の結果を示している。
図2は、表1に基づいた特性図である。図2において、粘着層3の厚みd4の比率Xに対する合成比誘電率εBの変化率Yは、2次曲線と見なせ、Y=10%となる場合に比率Xは20%〜50%の間にある。そのため、X=20%のときY≒4%、およびX=50%のときY≒15%であることからY=10%のときの比率Xは約40%である。
ここで、動作保証温度範囲内において、基板5および粘着層3による合成比誘電率εBの変化率を10%以下とすると、静電容量式タッチパネル100の誤検出が防止可能な静電容量の変化の許容範囲内に抑制できることが判明している。
すなわち、基板5および粘着層3の厚みは基板5および粘着層3の合計の厚み(d3+d4)に対する粘着層3の厚みd4の比率Xを0より大きく40%以下にするように選択されれば良い。これは、電極パターン4の下面4Bと電極パターン1の上面1Aとの間の方向D102での距離(d3+d4)に対し、粘着層3の方向D102での厚みd4を0より大きく40%以下とすれば良いことを示している。
なお、静電容量式タッチパネル100においては、粘着層3が0.025mm、基板5が0.1mmとなっているので、X=20%でY≒4%であり、動作保証温度範囲内の基板5および粘着層3による合成比誘電率εBの変化率Yは10%以下の範囲内である。
なお、静電容量式タッチパネル100では、各構成部材の面積が一定であるので、各構成部材の厚みの違いがそのまま各構成部材の体積の違いを表している。そのため、基板5および粘着層3の合計の厚み(d3+d4)に対する粘着層3の厚みd4の比率Xは基板5および粘着層3の合計の体積に対する粘着層3の体積の比率と等価である。すなわち、電極パターン1、4の間の領域Acの体積に対する粘着層3の領域Acにおける部分3Pの体積の比率は0より大きく40%以下である。
(第2の実施の形態)
図3は第2の実施の形態による静電容量式タッチパネル200の断面図である。図3において、図1Aと図1Bに示す第1の実施の形態による静電容量式タッチパネル100と同一の構成部材には同一の符号を付す。静電容量式タッチパネル200は、静電容量式タッチパネル100の粘着層3の代わりに粘着層103を備える。
図3において、粘着層103は、OCAよりなる基材93と、基材93に混入されているフィラー110とを有する。フィラー110は添加剤で、粘着層103の基材93を形成するOCAより動作保証温度範囲内において比誘電率の温度変化が小さい材料で形成されている。フィラー110を形成する材料は、動作保証温度範囲内において、温度変化に伴う比誘電率の変化が問題と認められない材料、例えばITOフィルムの基材やカバーレンズの構成材料と同一部材により形成されてもよい。
このように粘着層103は、動作保証温度範囲内において粘着層103の基材93より比誘電率の温度変化が小さい材料で構成されたフィラー110が混入されることにより、第1の実施の形態による静電容量式タッチパネル100の粘着層3よりも厚みの自由度が増す。すなわち、静電容量式タッチパネル200は、粘着層103に混入されたフィラー110をさらに備える。この場合においても、領域Acにおけるフィラー110を除いた粘着層103(基材93)の部分93Pの体積の、電極パターン4と電極パターン1の間の領域Acの体積に対する比率を0より大きく40%以下の比率とすることが望ましい。
これにより、動作保証温度範囲内の基板5および粘着層103による合成比誘電率εBの変化率Yは10%以下となり、静電容量式タッチパネル200の誤検出が防止可能な静電容量変化の許容範囲内に抑制される。
このように粘着層103にフィラー110を混入する構成は、製造工程時において、浮きや異物混入、あるいはITOフィルムの凹凸などを吸収するための粘着層103の厚みを確保するのに有利である。
なお、静電容量式タッチパネル200において、粘着層6は静電容量式タッチパネル100に使用したものと同一でフィラー110が混入されていないが、粘着層103および粘着層6で同一部材を用いるために粘着層103と同様に基材より比誘電率の温度変化が小さい材料のフィラー110が混入されたものを使用しても良い。
(第3の実施の形態)
図4は第3の実施の形態による静電容量式タッチパネル300の断面図である。図4において、図1Aと図1Bに示す第1の実施の形態による静電容量式タッチパネル100と同一の構成部材には同一の符号を付す。図4に示す静電容量式タッチパネル300は、図1Aと図1Bに示す第1の実施の形態による静電容量式タッチパネル100の粘着層3の代わりに粘着層203を備える。
図4において、粘着層203は、OCAよりなる基材93と、基材93の方向D102の中央に介在する板状の芯材210とを有する。基材93は粘着層203の、基板5の下面5Bが接着する上面203Aと、基板2の上面2Aが接着する下面203Bを構成する。芯材210は粘着層203の基材93を形成するOCAより動作保証温度範囲内において比誘電率の温度変化が小さい材料で形成されている。芯材210を形成する材料は、動作保証温度範囲内において、温度変化に伴う比誘電率の変化が問題と認められない材料、例えばITOフィルムの基材やカバーレンズの構成材料と同一部材により形成されてもよい。
このように粘着層203は、動作保証温度範囲内において粘着層203の基材より比誘電率の温度変化が小さい材料の芯材210が介在されることにより、静電容量式タッチパネル100の粘着層3よりも厚みの自由度が増す。すなわち、静電容量式タッチパネル300は、粘着層203に設けられた芯材210をさらに備える。この場合においても、領域Acにおける芯材210を除いた粘着層203(基材93)の部分93Pの体積の、電極パターン4と電極パターン1の間の領域Acの体積に対する比率を0より大きく40%以下の比率とする。
これにより、温度変化の保証範囲内の基板5および粘着層203による合成比誘電率εBの変化率Yは10%以下となり、静電容量式タッチパネル300の誤検出が防止可能な静電容量変化の許容範囲内に抑制される。
このように粘着層203に芯材210を介在する構成は、粘着層203の基材だけの場合に比べて形状の安定度が増すので、製造工程時の粘着層203の加工性の向上、ハンドリングの向上を図るのに有利である。
なお、静電容量式タッチパネル300において、粘着層6は静電容量式タッチパネル100に使用したものと同一で芯材210が混入されていないが、粘着層203および粘着層6で同一部材を用いるために粘着層203と同様に基材より比誘電率の温度変化が小さい材料の芯材210を介在されたものを使用しても良い。
(第4の実施の形態)
図5は第4の実施の形態による静電容量式タッチパネル400の断面図である。静電容量式タッチパネル400は、図1Aと図1Bに示す第1の実施の形態による静電容量式タッチパネル100の電極パターン1、4の代わりに電極パターン301、304を備える。
図5において、基板2は電極パターン301が下面2Bに配置され、基板5は電極パターン304が下面5Bに配置されている。基板2と基板5とは粘着層3により接着されて積層される。カバーレンズ7は基板5の上部に粘着層6を介在させて積層される。
具体的には、基板2の下面2Bには電極パターン301が設けられている。基板5の下面5Bには電極パターン304が設けられている。粘着層3は電極パターン304を覆うように基板5の下面5Bに設けられている。粘着層3の下面3Bには基板2の上面2Aが位置する、粘着層3は基板2の上面2Aを基板5の下面5Bに接着する。粘着層6は基板5の上面5Aに設けられている。粘着層6の上面6Aにはカバーレンズ7の下面7Bが位置する、粘着層6は基板5の上面5Aをカバーレンズ7の下面7Bに接着する。電極パターン301、304と基板2、5と粘着層3、6とカバーレンズ7は基板2、5の上面2A、5Aに直角の方向D102に積層されている。
このように構成される静電容量式タッチパネル400は、静電容量式タッチパネル100とは基板2の電極パターン301の形成面および基板5の電極パターン304の形成面の向きが相違し、それ以外の構成部材は同一である。
電極パターン301、304の材料は、静電容量式タッチパネル100の電極パターン1、4と同様である。基板2および基板5は、PCやPES、あるいはPETなどのフィルム状で光透過性を有した基板により形成されている。電極パターン301および電極パターン304は、それぞれITO、酸化スズ等の透明導電膜により形成されており、基板2および電極パターン301と基板5および電極パターン304とは、それぞれいわゆるITOフィルムにより形成されている。
粘着層3および粘着層6は、アクリル酸ポリマー、シリコン系ポリマー、ウレタン系ポリマー、ゴム系ポリマー、エポキシ系ポリマー等あるいはこれらの混合物を主材料とするOCAにより形成されている。カバーレンズ7は、ガラスあるいはPMMA、PCあるいはエポキシ等の光透過性を有した樹脂により形成されている。
電極パターン301と電極パターン304との間には基板2および粘着層3が介在されることになる。電極パターン301により得られる検出出力の信号は、基板2および粘着層3にそれぞれ寄生する静電容量を直列に接続した合成容量に対応する。そのため、動作保証温度範囲内において、粘着層3および基板2による合成比誘電率の変化率を10%以下にするには基板2および粘着層3の合計の体積に対する粘着層3の基材の体積の比率を0より大きく40%以下にする。
静電容量式タッチパネル400においては、粘着層3の厚みが0.025mm、基板2の厚みが0.1mmとなっている。すなわち、基板2および粘着層3の合計の体積に対する粘着層3の基材の体積の比率は20%となっており、動作保証温度範囲内の基板2および粘着層3による合成比誘電率の変化率は約4%となっている。
したがって、カバーレンズ7の上面7Aの操作面の接触位置に局所的な急激の温度変化が発生した場合であっても接触検出の精度が良い静電容量式タッチパネル400を提供しうる。
粘着層3は、第2の実施の形態と同様に、動作保証温度範囲内において粘着層3の基材より比誘電率の温度変化が小さい材料のフィラー110を混入することにより、基板2の構成材料に対する粘着層3の構成材料の体積比率が第1の実施の形態よりも小さくされても良い。
また、粘着層3は、第3の実施の形態と同様に、動作保証温度範囲内において粘着層3の基材より比誘電率の温度変化が小さい材料の芯材を介在させることにより、基板2の構成材料に対する粘着層3の構成材料の体積比率が第1の実施の形態よりも小さくされても良い。
図6は第4の実施の形態による他の静電容量式タッチパネル500の断面図である。図6において、図1Aと図1Bと図5に示す静電容量式タッチパネル100、400と同一の構成部材には同一の符号を付す。図6に示す静電容量式タッチパネル500は、図1Aと図1Bに示す静電容量式タッチパネル100の電極パターン1の代わりに、図5に示す静電容量式タッチパネル400の電極パターン301を備える。図6に示す静電容量式タッチパネル500では、電極パターン301と電極パターン4との間には基板2と基板5と粘着層3が配置されるよう、電極パターン4を基板5の上面5Aに配置されている。
具体的には、基板2の下面2Bには電極パターン301が設けられている。基板5の上面5Aには電極パターン4が設けられている。粘着層3は基板2の上面2Aに設けられている。粘着層3の上面3Aには基板5の下面5Bが位置する、粘着層3は基板2の上面2Aを基板5の下面5Bに接着する。粘着層6は電極パターン4を覆うように基板5の上面5Aに設けられている。粘着層6の上面6Aにはカバーレンズ7の下面7Bが位置する、粘着層6は基板5の上面5Aをカバーレンズ7の下面7Bに接着する。電極パターン301、4と基板2、5と粘着層3、6とカバーレンズ7は基板2、5の上面2A、5Aに直角の方向D102に積層されている。
静電容量式タッチパネル500でも、電極パターン301、4の間の領域Acの体積の粘着層3の領域Acでの部分3Pの体積の比率を0より大きく40%以下とすることで、静電容量式タッチパネル100、400と同様の効果が得られる。
また、上記の実施の形態では電極パターン4、304や、電極パターン1、301をITOや酸化スズ等で形成されているが、光透過性のアクリル等の樹脂内に銀細線等を分散したものや、ポリチオフェンやポリアニリン等の光透過性の導電性樹脂で構成されていてもよい。
実施の形態において、「上面」「下面」等の方向を示す用語は、基板2、5や粘着層3や電極パターン1、4等のタッチパネルの構成部品の相対的な位置関係にのみ依存する相対的な方向を示し、鉛直方向等の絶対的な方向を示すものではない。
本発明に係る静電容量式タッチパネルは、急激な温度変化が生じたときでも接触検出の精度が良いものであり、カーナビゲーションやカーオーディオに用いられる車載液晶表示装置などの電子機器の操作用として有用である。
1,301 電極パターン(第二電極パターン)
2 基板(第二基板)
3,103,203 粘着層(第一粘着層)
4,304 電極パターン(第一電極パターン)
5 基板(第一基板)
6 粘着層(第二粘着層)
7 カバーレンズ
100,200,300,400,500 静電容量式タッチパネル
110 フィラー
210 芯材
Ac 領域
タッチパネルは、第一基板と、第一基板上に配置された第一電極パターンと、第二基板と、第二基板上に配置された第二電極パターンと、第一電極パターンと第二電極パターンの間に配置された第一粘着層とを備える。第一電極パターンと第二電極パターンとの間の領域には、第一基板と第二基板のうちのいずれか1つと第一粘着層とが配置されている。第一電極パターンと第二電極パターンとの間の領域の体積に対する第一粘着層の上記領域における部分の体積の比率を0より大きく20%以下とする。

Claims (10)

  1. 第一基板と、
    前記第一基板に配置された第一電極パターンと、
    第二基板と、
    前記第二基板に配置された第二電極パターンと、
    前記第一電極パターンと前記第二電極パターンの間に配置された第一粘着層と、
    を備え、
    前記第一電極パターンと前記第二電極パターンとの間の領域には、前記第一基板と前記第二基板のうちのいずれか1つと前記第一粘着層とが配置され、
    前記第一電極パターンと前記第二電極パターンとの間の前記領域の体積に対する前記第一粘着層の前記領域における部分の体積の比率を0より大きく40%以下とする、静電容量式タッチパネル。
  2. 前記第一基板の視認側に配置されたカバーレンズと、
    前記カバーレンズと前記第一基板の間に配置された第二粘着層と、
    をさらに備え、
    前記第二粘着層は前記第一粘着層より厚い、請求項1記載の静電容量式タッチパネル。
  3. 前記第二電極パターンは前記第二基板の上面に設けられ、
    前記第一電極パターンは前記第一基板の上面に設けられている、請求項1に記載の静電容量式タッチパネル。
  4. 前記第二電極パターンを覆うように前記第二基板の前記上面に配置されたカバーレンズと、
    前記カバーレンズと前記第二基板の前記上面との間に配置された第二粘着層と、
    をさらに備え、
    前記第二粘着層は前記第一粘着層より厚い、請求項3記載の静電容量式タッチパネル。
  5. 前記第二電極パターンは前記第二基板の下面に設けられ、
    前記第一電極パターンは前記第一基板の下面に設けられている、請求項1に記載の静電容量式タッチパネル。
  6. 前記第二基板の上面に配置されたカバーレンズと、
    前記カバーレンズと前記第二基板の上面との間に配置された第二粘着層と、
    をさらに備え、
    前記第二粘着層は前記第一粘着層より厚い、請求項5記載の静電容量式タッチパネル。
  7. 前記第一粘着層に混入されたフィラーをさらに備え、
    前記フィラーは前記第一粘着層より比誘電率の温度に対する変化が小さい材料で構成された、請求項1記載の静電容量式タッチパネル。
  8. 前記第一粘着層に設けられた芯材をさらに備え、
    前記芯材は前記第一粘着層より比誘電率の温度に対する変化が小さい材料で構成された、請求項1記載の静電容量式タッチパネル。
  9. 前記芯材は前記第一基板あるいは前記第二基板の構成材料と同一材料により構成されている、請求項8に記載の静電容量式タッチパネル。
  10. 前記第一粘着層の厚みの前記第一電極パターンと前記第二電極パターンとの間の距離に対する比率は0より大きく40%以下である、請求項1記載の静電容量式タッチパネル。
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