JPWO2015137180A1 - 歯ブラシ用のハンドル体及びその成形方法並びに歯ブラシ - Google Patents

歯ブラシ用のハンドル体及びその成形方法並びに歯ブラシ Download PDF

Info

Publication number
JPWO2015137180A1
JPWO2015137180A1 JP2016507458A JP2016507458A JPWO2015137180A1 JP WO2015137180 A1 JPWO2015137180 A1 JP WO2015137180A1 JP 2016507458 A JP2016507458 A JP 2016507458A JP 2016507458 A JP2016507458 A JP 2016507458A JP WO2015137180 A1 JPWO2015137180 A1 JP WO2015137180A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toothbrush
handle body
neck
hollow
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016507458A
Other languages
English (en)
Inventor
洋一 日高
洋一 日高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Publication of JPWO2015137180A1 publication Critical patent/JPWO2015137180A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A46BRUSHWARE
    • A46DMANUFACTURE OF BRUSHES
    • A46D3/00Preparing, i.e. Manufacturing brush bodies
    • A46D3/005Preparing, i.e. Manufacturing brush bodies by moulding or casting a body around bristles or tufts of bristles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A46BRUSHWARE
    • A46BBRUSHES
    • A46B11/00Brushes with reservoir or other means for applying substances, e.g. paints, pastes, water
    • A46B11/001Brushes with reservoir or other means for applying substances, e.g. paints, pastes, water with integral reservoirs
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
    • B29C49/42Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C49/48Moulds
    • B29C49/482Moulds with means for moulding parts of the parisons in an auxiliary cavity, e.g. moulding a handle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
    • B29C49/42Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C49/48Moulds
    • B29C49/4823Moulds with incorporated heating or cooling means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
    • B29C49/42Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C49/78Measuring, controlling or regulating
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A46BRUSHWARE
    • A46BBRUSHES
    • A46B2200/00Brushes characterized by their functions, uses or applications
    • A46B2200/10For human or animal care
    • A46B2200/1066Toothbrush for cleaning the teeth or dentures
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/42Brushes
    • B29L2031/425Toothbrush

Abstract

本発明の歯ブラシ用のハンドル体は、ブロー成形によって一体成形された歯ブラシ用のハンドル体(2)であって、ヘッド部(3)と、把持部(6)と、前記ヘッド部(3)と前記把持部(6)を連結する首部(5)とを備え、前記把持部(6)には、第1の中空部(8)が設けられており、前記首部(5)には、前記第1の中空部(8)と連結された第2の中空部(7)が設けられている。また、本発明の歯ブラシ用のハンドル体の成形方法は、ブロー成形によって、ヘッド部(3)と、把持部(6)と、前記ヘッド部(3)と前記把持部(6)を連結する首部(5)と、を備える歯ブラシ用のハンドル体(2)を成形する方法であって、ハンドル体(2)の材料となる樹脂からなるパリソンを金型内に挿入し、パリソン内に流体を吹き込むことで、前記把持部に第1の中空部(8)を形成するとともに、前記首部(5)に第2の中空部(7)を形成する。

Description

本発明は、歯ブラシ用のハンドル体及びその成形方法並びに歯ブラシに関する。
本出願は、2014年3月10日に日本に出願された特願2014−046813号に基づき、優先権を主張し、その内容をここに援用する。
一般に、ブラシと呼ばれるものには、歯ブラシ、化粧品用ブラシ、トイレ・風呂清掃用ブラシ、住宅(室内・室外)清掃用ブラシ、工業用ペイント用ブラシ等があり、その使用目的は、主に清掃や塗布である。
このようなブラシは、毛(刷毛)が植毛されたヘッド部とハンドル体(柄)で構成されており、毛の素材としては天然物(植物又は動物)や人工物(ナイロン、PBT等)が用いられることが多く、ハンドル体の素材としては天然物(木材、金属、石、セラミック等)や人工物(樹脂、合金等)が用いられることが多い。
ハンドル体の製造方法としては、素材が天然物であれば切削や研磨加工等で製造され、人工物であればPET等のポリエステル系樹脂、ポリエチレン(PE)、又はポリスチレン系樹脂を使用した射出成形等の金型成形が一般的である。射出成形等の金型成形が一般的である理由は、汎用型材料(樹脂)を使用でき、金型さえあれば大量に作製が可能で、低コストであることが挙げられる。
現在、このような金型成形としては、種々のものが知られており、とりわけ射出成形やブロー成形は汎用の技術の一つとなっている。
ブロー成形は、原料となる樹脂を溶融し、この溶融樹脂を用いてパイプ状(筒状)のパリソンを押し出して形成した後、このパリソンを金型で挟み込んで、中に空気を吹き込んで製品を成形する技術で、原料の加熱・溶融、押し出し(成形)、型成形、冷却、取り出し、が瞬時に行われる。ブロー成形が一般の射出成形と大きく異なる点は、中空容器が成形できる点にあり、PETボトル等の各種飲料用容器の製造に多く利用されている。
なお、ハンドル体に中空部を形成したものとして特許文献1及び特許文献2に記載されたものが知られている。
特開平7−284411号公報 特開2003−325231号公報
ところで、従来、樹脂成形法による一体成形によって形成された歯ブラシのハンドル体としては、中実、即ちソリッド状のものしか知られていなかった。
確かに特許文献1には、ハンドル体を中空にしたものが記載されているが、これはトイレブラシに関する技術であり、歯ブラシを念頭においた技術ではない。また、特許文献2には、把持部を中空にする技術が記載されているが、ハンドル体をどのようにして成形したのか不明であり、一体成形しているものではないと考えられる。
一体成形によって形成された歯ブラシのハンドル体として、中実のものしか知られていなかった理由としては、従来、中実のものであっても特に不都合がなく敢えて中空にしようとする理由がなかったことが挙げられる。
また、射出成形によって中空の成形体を作製する場合、工程が増え、コスト高になるとともに、中空の形状にも制約が生じるのでメリットが少ないことが挙げられる。また、従来は、ブロー成形が、一般的にPETボトル等のある程度の断面積を有する形状のものに利用される技術だと理解されていたことも挙げられる。
しかしながら、ハンドル体を中実にした場合には、形状の多様性に欠けるという問題がある。
そこで、上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を採用した。
本発明の歯ブラシ用のハンドル体は、ブロー成形によって一体成形された歯ブラシ用のハンドル体であって、ヘッド部と、把持部と、前記ヘッド部と前記把持部を連結する首部とを備え、前記把持部には、第1の中空部が設けられており、前記首部には、前記第1の中空部と連結された第2の中空部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の歯ブラシ用のハンドル体は、前記本発明の歯ブラシ用のハンドル体において、前記ヘッド部には、前記第2の中空部と連結された第3の中空部が設けられており、前記把持部の肉厚をh1、前記首部の肉厚をh2、前記ヘッド部の肉厚をh3としたとき、h1≦h2≦h3、または、h2≦h1≦h3の関係を満足することを特徴とする。
また、本発明の歯ブラシ用のハンドル体は、前記把持部の延在方向に垂直な方向で切断した前記第1の中空部の断面積が、前記首部の延在方向に垂直な方向で切断した前記第2の中空部の断面積よりも小さいことを特徴とする。
また、本発明の歯ブラシは、前記の本発明の歯ブラシ用のハンドル体が用いられ、該ハンドル体に備えられるヘッド部に、毛束が植設されてなることを特徴とする。
また、本発明の歯ブラシ用のハンドル体の成形方法は、ブロー成形によって、ヘッド部と、把持部と、前記ヘッド部と前記把持部を連結する首部と、を備える歯ブラシ用のハンドル体を成形する方法であって、ハンドル体の材料となる樹脂からなるパリソンを金型内に挿入し、パリソン内に流体を吹き込むことで、前記把持部に第1の中空部を形成するとともに、前記首部に第2の中空部を形成することを特徴とする。
本発明の歯ブラシ用のハンドル体によれば、把持部と首部に中空部が形成されているので、形状に多様性を富ませることができる。
図1Aは、本発明の第1の実施形態の側面図である。 図1Bは、本発明の第1の実施形態の断面図である。 図2は、本発明の第1の実施形態の断面図である。 図3は、本発明の第1の実施形態の断面図である。 図4は、本発明の第2の実施形態の断面図である。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態にかかる歯ブラシについて、図面を参照して説明する。
図1Aに示すように、本実施形態の歯ブラシ1は、ハンドル体2とハンドル体2のヘッド部3に植設された毛束4とを備えた構成となっている。
ハンドル体2は、ブロー成形によって一体成形されており、ヘッド部3と、把持部6と、ヘッド部3と把持部6を連結する首部5とから構成されている。
そして、図1Aに示す本実施形態の歯ブラシ1は、把持部6から延出する首部5が、把持部6よりも細くなるように形成されている。また、首部5から延出するヘッド部3は、このヘッド部3が接続される首部5の先端部よりも、厚さ方向の寸法が若干大きくなるように形成されている。また、歯ブラシの形状は、これには限定されず、例えば、把持部と首部とが同じ寸法(径又は厚さ)となるように構成することもできる。
ヘッド部3は、中実、即ちソリッド状に構成されており、ヘッド部3の一面3aには、図示略の植毛穴が複数形成されており、植毛穴に用毛の毛束4が植設されるように構成されている。
ヘッド部3の幅方向の寸法、すなわち、ヘッド部3を一面3a側から見た場合に、歯ブラシ1の長さ方向と直交する方向の寸法は特に限定されず、例えば7〜13mmが好ましく、8〜12mmがより好ましい。ヘッド部3の幅寸法が上記下限値以上であれば、毛束4を設ける面積を十分に確保することができ、上記上限値以下であれば、口腔内での操作性をより高められる。
ヘッド部3の長さ方向の寸法は特に限定されず、例えば、10〜30mmが好ましく、12〜28mmがより好ましい。ヘッド部3の長さ寸法が上記下限値以上であれば、毛束4を設ける面積を十分に確保することができ、上記上限値以下であれば、口腔内での操作性をより高めることができる。
また、ヘッド部3の厚さh4は、材質等を勘案して決定でき、例えば、2〜6mmが好ましく、2.5〜4mmがより好ましい。上記下限値以上であれば、ヘッド部3の強度をより高められ、上記上限値以下であれば、口腔内での操作性をより高められる。
首部5は、ヘッド部3と把持部6を連結する部分であり、図1Bに示すように、内部に中空部7が形成されている。中空部7は、首部5の延在方向(図1BのX方向)全体に設けられても構わないし、一部に設けられても構わない。但し、中空部7は、後述する把持部6の中空部8と連結するように構成されている。
また、中空部7の先端7aの位置によって、歯ブラシ1の首部5の弾性(たわみ具合)及び歯ブラシ1のブラッシング時のかたさを調整することができる。
例えば、図1Bに示すように、中空部7の先端7aが首部5の中央よりも把持部6側に形成されている場合、すなわち中空部7の首部5の延在方向の長さが、首部5の延在方向の長さの半分よりも短い場合は、首部5のたわみ具合が従来の歯ブラシよりもやや大きくなり、ブラッシング時のかたさも従来の歯ブラシよりもやややわらかくなる。
一方で、図3に示すように、中空部7の先端7aが首部5の中央よりもヘッド部3側に形成されている場合、すなわち中空部7の首部5の延在方向の長さが、首部5の延在方向の長さの半分よりも長い場合は、首部5のたわみ具合が従来の歯ブラシよりも大きくなり、ブラッシング時のかたさも従来の歯ブラシよりもやわらかくなる。
また、図2に示すように、中区部7の先端7aが首部5の中央にある場合は、先端7aが把持部8側にあるものとヘッド部3側にあるものとの中間の性質を有することになる。
首部5の厚さは、材質等を勘案して決定でき、例えば、3〜6mmが好ましく、3.5〜4mmがより好ましい。上記下限値以上であれば、首部5の強度を一定以上に保持でき、上記上限値以下であれば、口腔内での操作性をより高められる。
把持部6は、内部に中空部8が設けられている。中空部8は、把持部6の延在方向(図1BのX方向)全体に設けられており、首部5の内部に設けられた中空部7と連結するように構成されている。
把持部6の形状等については特に限定されず、長さについては、ハンドル体2全体の長さが120〜200mmとなるような長さに調整されることが多い。
また、把持部6の肉厚、すなわち、中空部8が形成されている部分の平均の肉厚をh1、首部5の中空部7が形成されている部分の平均の肉厚をh2、ヘッド部3の厚さ(ヘッド部3の厚み方向全体における平均厚さ)をh4としたとき、h1≦h2≦h4、または、h2≦h1≦h4の関係を満足することが好ましい。
このように首部5の肉厚h2を、ヘッド部3の厚さh4よりも薄くすることで、従来よりもたわみ具合が大きく、ブラッシング時のかたさのやわらかい歯ブラシ1とすることができる。
なお、上記の肉厚h1,h2、および、厚さh4は、それぞれ、各部位において複数ポイントで測定を行った場合の平均寸法である。また、これらの各寸法は、必要に応じて歯ブラシ1を適宜の位置で切断したうえで測定することができる。
また、把持部6の延在方向に垂直な方向で切断した中空部8の断面積が、首部5の延在方向に垂直な方向で切断した中空部7の断面積よりも小さいことが好ましい。
このように構成することで、把持部8の肉厚h1を一定程度以上に保持しつつ、首部5の肉厚h2を薄くすることが可能となり、把持部6の強度を保ちつつ、首部5のたわみ具合を大きくし、かつ、ブラッシング時のかたさがやわらかな歯ブラシ1とすることができる。
また、中空部7及び中空部8内には、中空部8の後端8aに形成された孔8bを介して、適宜の内容物(気体、液体、ゲル、固体、紙等)を挿入可能なように構成されている。
内容物としては、例えば、ハンドル体2を透明又は半透明の樹脂から形成した場合は、ブランドや商品名が記載された紙、取扱い説明書、成分表示用紙、氏名などが記載された紙を例示できる。また、中空部7及び中空部8内にカラーの液体・ゲル・ラメを入れることで、色のバリエーションを増やすことも考えられる。
また、ハンドル体2が透明又は半透明でなくとも、中空部7及び中空部8内に、例えば、歯磨き、洗剤、爪楊枝や歯間ブラシ等の固体物を入れて、旅行用ないし携帯用としてセットとすることができる。また、上記構成を子供用歯ブラシに適用する場合には、中空部7及び中空部8内に球体を入れるなどして、ブラッシング時に音がでるように構成したり、中におもちゃ等を入れたりしても構わない。
ここで、一体成形されたハンドル体2に用いる材料としては、従来から歯ブラシのハンドル体用に使用されている一般的な樹脂材料を何ら制限無く採用することができる。このような材料としては、例えば、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、ナイロン、エラストマー、EEA(エチレン・アクリル酸エチル共重合体)、PVC(ポリ塩化ビニル)、及び、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)等の他、エンジニアリングプラスチックであるPET、ポリカーボネート、ポリオキシエチレン及びポリアミド等が挙げられ、成形性に優れるという観点から、PP、PE又はPETを用いることが特に好ましい。
なお、中空部7及び中空部8内に物質を入れない場合は、中空部8の後端8aの孔8bを閉じた形状としても構わないし、中空部7及び中空部8内に入れる物質を取り出し可能なものとする場合は、中空部8の孔8bに適宜のキャップ等を設けることで、開閉自在に構成しても構わない。
毛束4は、図1Aに示すように、複数の用毛を束ねたものであり、ヘッド部3の一面3aから毛束4の先端4aまでの長さ(毛丈)は、毛束4に求める毛腰等を勘案して決定でき、例えば、6〜13mmとされる。また、全ての毛束4が同じ毛丈であってもよいし、相互に異なってもよい。
また、毛束4の太さ(毛束径)は、毛束4に求める毛腰等を勘案して決定でき、例えば、1〜3mmとされる。また、全ての毛束4が同じ毛束径であってもよいし、相互に異なっていてもよい。
毛束4を構成する用毛としては、例えば、毛先に向かって漸次その径が小さくなり、毛先が先鋭化された用毛(テーパー毛)、ヘッド部3の一面3aから毛先に向かいその径がほぼ同一である用毛(ストレート毛)等が挙げられる。ストレート毛としては、毛先がヘッド部3の一面3aに略平行な平面とされたものや、毛先が半球状に丸められたもの等が挙げられる。
用毛の材質は、例えば、6−12ナイロン(6−12NY)、6−10ナイロン(6−10NY)等のポリアミド、PET、PBT、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンナフタレート(PBN)等のポリエステル、PP等のポリオレフィン、ポリオレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー等のエラストマー樹脂等が挙げられる。
これらの樹脂材料は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、用毛としては、芯部と該芯部の外側に設けられた少なくとも1層以上の鞘部とを有する多重芯構造を有するポリエステル製用毛であってもよい。
用毛の横断面形状は、特に限定されず、真円形、楕円形等の円形、多角形、星形、三つ葉のクローバー形、四つ葉のクローバー形等としてもよい。また、全ての用毛の断面形状が同じであってもよいし、異なっていてもよい。
用毛の太さは、材質等を勘案して決定でき、横断面が円形の場合、例えば、6〜9mil(1mil=1/1000inch=0.025mm)とされる。また、使用感、刷掃感、清掃効果、耐久性等を考慮して、太さの異なる複数本の用毛を任意に組み合わせて用いてもよい。
次に、本実施形態の歯ブラシ1の製造方法について説明する。
本実施形態の歯ブラシ1の製造方法は、まず、ハンドル体2を成形し、その後、ハンドル体2のヘッド部3に毛束4を植毛して製造する。
ハンドル体2は、ブロー成形であれば、どのような方法で成形しても構わず、例えば、ダイレクトブロー成形、インジェクションブロー成形、2段ブロー、シートフォーミング、延伸ブロー等の方法を例示できる。
例えば、ダイレクトブロー成形法によって成形する場合は、まず、ハンドル体2の材料となる樹脂を溶融し、この溶融樹脂を押し出してパリソンを形成した後、パリソンを金型内に挿入し、パリソン内に空気等の流体を吹き込むことでパリソンを膨らませて金型の内面に押圧して成形する。
また、流体の吹き込み口側(パリソンの上部)に把持部6が成形され、流体の吹き込み口側とは反対側(パリソンの下部)にヘッド部3が成形されるように金型等を設計する。この際、把持部6に中空部8を形成するとともに、首部5に中空部7を形成するように調整する。
把持部6の肉厚h1及び首部5の肉厚h2、並びに首部5に形成する中空部7の先端7aの位置の調整は、ブロー成形時のパリソンの径や厚みを適切にコントロールしたり、金型での加熱や冷却を適切な条件に調整したりすることで行う。また、押し出されたパリソンは、自重の影響で上部(押し出し口側)の肉厚が薄く、下部(押し出し口とは反対側)の肉厚が厚くなる傾向があるので、この傾向も加味して調整することが望ましい。
また、ブロー成形においては、金型の凹凸により、複雑なデザインを付与することも可能であり、その形状によっては、さらに弾力性(たわみ)のバリエーションを付与することができる。
また、本実施形態では、把持部6の肉厚h1及び首部5の肉厚h2、並びに首部5に形成する中空部7の先端7aの位置を調整することで、歯ブラシ1のブラッシング時のかたさや、首部5のたわみを所望のものとするように設計するのが好ましい。
ハンドル体2を成形した後は、ハンドル体2のヘッド部3に毛束4を植毛する。毛束4の植毛方法としては、例えば、毛束4を二つ折りにし、その間に挟み込まれた平線を植毛穴に打ち込むことにより毛束4を植設する平線式植毛、毛束4の下端を植毛部となる溶融樹脂中へ圧入して固定する熱融着法、毛束4の下端を加熱して溶融塊を形成した後に、ハンドル体を成形する金型中に溶融樹脂を注入して植毛部を成形するインモールド法等が挙げられる。
以上のようにして、本実施形態の歯ブラシ1が成形される。
本実施形態では、ハンドル体2の把持部6と首部5に中空部8及び中空部7が形成されているので、形状に多様性を富ませることができる。
例えば、中空部7及び中空部8に適宜の物質(気体、液体、ゲル、固体、紙等)を入れることで、従来のハンドル体とは異なった形状とすることができる。また、本実施形態では、ハンドル体において、従来、中実とされており、有効に利用されていなかったスペースを有効的に活用することができる。
また、本実施形態では、歯ブラシ1のかたさや首部5の弾性について、従来よりも設計の幅が広がるという有利な効果を得ることができる。
具体的に説明すると、従来は、歯ブラシのかたさは、植毛部の仕様(用毛径、ナイロンやPBT等の用毛の材質、2重芯や中空等の用毛の構造的種類、ラウンドや多角形等の用毛の断面形状、テーパー毛等の縦断面形状、植毛本数、穴形状・穴径・穴ピッチ等の穴の仕様、毛丈寸法、毛切り形状等)で制御されていた。また、首部の弾性は、首部の太さ・長さ、又は材質で制御されていた。
これに対し、本実施形態によれば、把持部6の肉厚h1及び首部5の肉厚h2や、首部5の中空部7の先端7aの位置等を調整することで、歯ブラシ1のかたさや首部5の弾性を適宜に調整することができる。これにより、成形樹脂として安価なものを選択したり、歯ブラシの外観形状を変更することなく、歯ブラシ1のかたさや首部5の弾性を所望のものとして調整することができる。
また、本実施形態では、ハンドル体2の内部に中空部7及び中空部8を形成しているので、従来よりもハンドル体2の成形に必要とする樹脂の量を少なくすることができ、低コスト化を図ることができる。また、ブロー成形により一体成形してハンドル体2を成形しているので、中空部7及び中空部8を形成しつつ、製造コストを低下させることができる。また、中空部7及び中空部8を形成しているので、従来よりもハンドル体2の重さを軽くすることができる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態は、上記の第1の実施形態の変形例であり、第1の実施形態と同様の部分については説明を省略する。
本実施形態の歯ブラシ11は、図4に示すように、ハンドル体2の把持部6及び首部5だけでなく、ヘッド12にも、首部5の中空部7と連結された中空部13が設けられている。
このように、ヘッド部12にも中空部13を設けた結果、第1の実施形態にもまして、形状のバリエーションに富むものとなる。
また、把持部8の肉厚をh1、首部5の肉厚をh2、ヘッド部12の中空部13が設けられている部分の肉厚をh3としたとき、h1≦h2≦h3、または、h2≦h1≦h3の関係を満足することが好ましい。
このように首部5の肉厚を、ヘッド部3の肉厚よりも薄くしたことで、従来よりもたわみ具合が大きく、ブラッシング時のかたさがやわらかな歯ブラシ11とすることができる。
なお、上記の肉厚h3は、肉厚h1,h2と同様、ヘッド部12の中空部13が設けられている部分において複数ポイントで測定を行った場合の平均肉厚であり、ヘッド部12を切断して測定することができる。
また、本実施形態の歯ブラシも、第1の実施形態と同様に、ハンドル体2については、ブロー成形によって成形すればよく、パリソンの形状等を適切にコントロールしたり、金型での加熱や冷却を適切な条件に調整したりすることで一体成形すればよい。
また、ハンドル体2を成形する際は、把持部6の肉厚h1、首部5の肉厚h2、ヘッド部12の肉厚h3、及びヘッド部12に形成する中空部13の先端13aの位置の調整については、所望の歯ブラシ11のブラッシング時のかたさや、首部5のたわみを考慮して設計するのが好ましい。
なお、毛束4(図1参照)については、ヘッド部13の肉厚h3が薄くて植毛穴を設けることが困難な場合は、毛束4を植毛穴に植毛するのではなく、別途、熱融着法などの適宜の方法を採用すればよい。
以上、本発明を実施形態に基づき説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態においては、ヘッド部、首部、把持部の延在方向が同一方向であることを念頭において説明したが、把持部からヘッド部に向かって緩やかに傾斜していてもよい。
以下、本発明について、実施例を用いてより詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
本実施例では、実施例1として、図1Bに示すような首部の中空部の先端が首部の中央よりも把持部側にある歯ブラシを用意した。また、実施例2として、図2に示すような首部の中空部の先端が首部の中央にある歯ブラシを用意した。さらに、実施例3として、図3に示すような首部の中空部の先端が首部の中央よりもヘッド部側にある歯ブラシを用意した。
また、比較例1として、通常の歯ブラシ(ヘッド部、首部がともに中実)、及び電動歯ブラシ(首部、ハンドル部が中空の射出成形歯ブラシ。但し、ヘッド部が交換式。)を用意した。なお、実施例1〜3及び比較例1の外観形状は同一とし、各ハンドル体の材料も同一とした。
そして、これら実施例1〜3及び比較例1,2の歯ブラシを実際に使用し、首部のたわみ具合(弾性の強弱)及びブラッシング時のかたさを官能試験で評価した。評価結果を表1に示す。
Figure 2015137180
表1に示すように、本発明に係る構成を有する実施例1〜3においては、中空部を設けるとともに、中空部の先端の位置を適宜調整することによって、たわみ具合(弾性の強弱)およびブラッシング時のかたさを適宜調整することができることが明らかである。
本発明に係る歯ブラシ用のハンドル体によれば、把持部と首部に中空部が形成されている。従って、ハンドル体の形状に多様性を富ませることができるとともに、各部位の弾性を所望のものとして調整することができることから、このハンドル体を歯ブラシに適用することで、口腔内での操作性がより高められる。さらに、従来に比べてハンドル体の成形に要する樹脂の量を少なくすることができ、低コスト化および軽量化を図ることが可能となることからも、産業上の利用可能性が高いものである。
1,11・・・歯ブラシ、2・・・ハンドル体、3,12・・・ヘッド部、4・・・毛束、5・・・首部、6・・・把持部、7,8,13・・・中空部

Claims (5)

  1. ブロー成形によって一体成形された歯ブラシ用のハンドル体であって、
    ヘッド部と、把持部と、前記ヘッド部と前記把持部を連結する首部とを備え、
    前記把持部には、第1の中空部が設けられており、
    前記首部には、前記第1の中空部と連結された第2の中空部が設けられていることを特徴とする歯ブラシ用のハンドル体。
  2. 前記ヘッド部には、前記第2の中空部と連結された第3の中空部が設けられており、
    前記把持部の肉厚をh1、前記首部の肉厚をh2、前記ヘッド部の肉厚をh3としたとき、
    h1≦h2≦h3、または、h2≦h1≦h3
    の関係を満足することを特徴とする請求項1に記載の歯ブラシ用のハンドル体。
  3. 前記把持部の延在方向に垂直な方向で切断した前記第1の中空部の断面積が、前記首部の延在方向に垂直な方向で切断した前記第2の中空部の断面積よりも小さいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の歯ブラシ用のハンドル体。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の歯ブラシ用のハンドル体が用いられ、該ハンドル体に備えられるヘッド部に、毛束が植設されてなることを特徴とする歯ブラシ。
  5. ブロー成形によって、ヘッド部と、把持部と、前記ヘッド部と前記把持部を連結する首部と、を備える歯ブラシ用のハンドル体を成形する方法であって、
    ハンドル体の材料となる樹脂からなるパリソンを金型内に挿入し、パリソン内に流体を吹き込むことで、前記把持部に第1の中空部を形成するとともに、前記首部に第2の中空部を形成することを特徴とする歯ブラシ用のハンドル体の成形方法。
JP2016507458A 2014-03-10 2015-03-02 歯ブラシ用のハンドル体及びその成形方法並びに歯ブラシ Pending JPWO2015137180A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014046813 2014-03-10
JP2014046813 2014-03-10
PCT/JP2015/056085 WO2015137180A1 (ja) 2014-03-10 2015-03-02 歯ブラシ用のハンドル体及びその成形方法並びに歯ブラシ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2015137180A1 true JPWO2015137180A1 (ja) 2017-04-06

Family

ID=54071628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016507458A Pending JPWO2015137180A1 (ja) 2014-03-10 2015-03-02 歯ブラシ用のハンドル体及びその成形方法並びに歯ブラシ

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JPWO2015137180A1 (ja)
KR (1) KR102357537B1 (ja)
CN (1) CN106102515B (ja)
WO (1) WO2015137180A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6914024B2 (ja) * 2016-10-28 2021-08-04 ライオン株式会社 歯ブラシおよび歯ブラシ製造方法
WO2022138074A1 (ja) * 2020-12-23 2022-06-30 ライオン株式会社 歯ブラシ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004520964A (ja) * 2000-12-19 2004-07-15 マクニール−ピーピーシー・インコーポレイテッド 歯ブラシの製造方法
CN102166064A (zh) * 2011-05-13 2011-08-31 尤松 牙刷的一种空心刷柄及其生产方法
WO2013078359A2 (en) * 2011-11-22 2013-05-30 The Gillette Company Method for producing a toothbrush having an inner cavity

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4520526A (en) * 1984-06-22 1985-06-04 Peters Charles W Resiliently flexible toothbrush
JPH07284411A (ja) 1994-04-20 1995-10-31 Sekisui Chem Co Ltd 合成樹脂製ブラシ
DE19519674C1 (de) * 1995-05-30 1996-07-25 Uwe Heuler Federnde Zahnbürste
DE19531368A1 (de) * 1995-08-25 1997-02-27 Hanns Aumueller Mundpflegevorrichtung
KR200173480Y1 (ko) * 1999-08-18 2000-03-15 이무호 칫솔
JP2003325231A (ja) 2002-05-13 2003-11-18 Yoshitaka Sato 歯ブラシ
CN202043803U (zh) * 2011-05-13 2011-11-23 尤松 牙刷的一种空心刷柄

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004520964A (ja) * 2000-12-19 2004-07-15 マクニール−ピーピーシー・インコーポレイテッド 歯ブラシの製造方法
CN102166064A (zh) * 2011-05-13 2011-08-31 尤松 牙刷的一种空心刷柄及其生产方法
WO2013078359A2 (en) * 2011-11-22 2013-05-30 The Gillette Company Method for producing a toothbrush having an inner cavity

Also Published As

Publication number Publication date
KR102357537B1 (ko) 2022-02-03
KR20160132365A (ko) 2016-11-18
WO2015137180A1 (ja) 2015-09-17
CN106102515B (zh) 2018-10-16
CN106102515A (zh) 2016-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3122209B1 (en) Brush head arrangements
CN103945732B (zh) 具有内腔的牙刷柄部
US20220361653A1 (en) Oral hygiene device
US20140166043A1 (en) Interproximal cleaning tool and method of manufacture
KR102237310B1 (ko) 칫솔
EP3384805B1 (en) Interdental toothbrush
CN101835400A (zh) 化妆品涂敷器
CN103220937A (zh) 牙刷
JP2018514253A (ja) ブラシヘッドアセンブリ及び製造方法
AU2019201855B2 (en) Oral care implement and spiral bristle for use with the same
WO2015137180A1 (ja) 歯ブラシ用のハンドル体及びその成形方法並びに歯ブラシ
JP2007006937A (ja) 歯ブラシ
US11369191B2 (en) Oral hygiene means
CN1234311C (zh) 涂抹器及包括这种涂抹器的包装和涂抹器装置
US11944188B2 (en) Oral hygiene product, in particular toothbrush
JP6598349B2 (ja) 歯ブラシの製造方法
TW201733492A (zh) 牙刷
JP6537166B2 (ja) 歯ブラシ、歯ブラシの製造方法
CN109152469A (zh) 牙刷
WO2018043249A1 (ja) 歯ブラシの製造方法
JP4747891B2 (ja) 歯ブラシ
CN100412253C (zh) 彩头单丝及用它制造的刷子
JP2024044056A (ja) 歯ブラシ
KR20230057294A (ko) 칫솔
JP2021078714A (ja) 歯ブラシ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181016

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181212

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190604