JPWO2015137123A1 - 検知装置および手乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

手を乾燥させる空気を送り出す送風部と、前記手による静電容量を検出するように、ケーシングの内側に設置された導電性の複数の検出電極と、前記複数の検出電極が検出する静電容量に基づいて、前記手の位置を連続的に検知して、前記手が挿入されたことを判定する検出処理部と、前記検出処理部の判定結果に基づいて、前記送風部の動作を制御する制御部とを備える。

Description

本発明は、機器への誘電体(例えば人体の手)の挿入を検知する検知装置、および検知装置を備えた手乾燥装置に関する。
現在、手乾燥装置(ハンドドライヤ)に搭載されている手検知装置は、光を利用した光電センサが主流である。即ち、光を用いて手による反射光や手による光の遮断を検出することによって、手の有無を検知している。光電センサには、光電センサの光学部品が汚損に弱いという光電センサ特有の課題がある。また、ケーシングへの実装において光電センサを埋め込む場合、段差や隙間ができ、汚れが段差や隙間に残り掃除しにくいことなどの衛生上の課題がある。
光電センサの手検知センサは特許文献1に提案されている。一方、サニタリー関連の近接センサとして静電容量方式の人体検知センサが提案されている。例えば、特許文献2および特許文献3は、人体の接近により静電容量の変化を検出し、信号判定手段から、人体を検知するセンサを開示している。
国際公開第2012/023294号 特開2013−099396号公報 特開2013−101011号公報
現在普及している手乾燥装置(ハンドドライヤ)の手検知センサは光電センサであって光学式であり、光学窓には透明性の材料が必要であり、手乾燥時には水飛沫により光学窓が汚損し、定期的に清掃しなければならない課題がある。手乾燥装置は水回りに設置される機器であるため、水の侵入を防止するシール構造も課題となる。さらにケーシングの構造上、分割型によって成型製作されることが一般的なため、ケーシングの組み立てにおいて嵌合が必要であり、ケーシングの嵌合部に汚れが残りやすい衛生上の課題がある。よって、透明性材料を使用することなく、汚損による手検知能力の劣化を解消するとともに、清掃回数も削減して衛生性を改善できる、非接触方式の手検知センサが求められている。
本発明の目的は、ケーシングに光学窓を設けることなく、手を非接触で検知する手検知装置およびそれを用いた手乾燥装置を提供することである。
本発明に係る手乾燥装置は、手を乾燥させる空気を送り出す送風部と、前記手による静電容量を検出するように、ケーシングの内側に設置された導電性の複数の検出電極と、前記複数の検出電極が検出する静電容量に基づいて、前記手の位置を検知して、前記手が前記手挿入部に挿入されたことを判定する検出処理部と、前記検出処理部の判定結果に基づいて、前記送風部の動作を制御する制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ケーシングに光学窓を設けることなく、ケーシングの内側から静電容量を用いて手を非接触で検出することにより、手の機器への挿入および抜去を検出することができる。
本願発明に係る実施の形態1の手乾燥装置を示す側面断面図である。 (a)は図1の検知エリアから見た手検知装置の正面図であり、(b)は手検知装置の側面図であり、(c)は手検知装置の底面図である。 図1の手乾燥装置における手検知装置の動作を示すフローチャートである。 図1の手検知装置の角度検出信号処理を示すタイミングチャートである。 (a)は実施の形態1の変形例1に係る手検知装置の検知エリアから見た正面図であり、(b)は手検知装置の側面図である。 (a)は実施の形態1の変形例2に係る手検知装置の検知エリアから見た正面図であり、(b)は手検知装置の側面図である。 (a)は実施の形態1の変形例3に係る手検知装置の検知エリアから見た正面図であり、(b)は手検知装置の側面図である。 本願発明に係る実施の形態2による手乾燥装置を示す側面断面図である。 (a)は実施の形態3の手検知装置の検知エリアから見た上面図であり、(b)は手検知装置の正面図であり、(c)は手検知装置の側面図である。 (a)は実施の形態3の変形例1に係る手検知装置の検知エリアから見た正面図であり、(b)は手検知装置の側面図である。 (a)は実施の形態3の変形例2に係る手検知装置の検知エリアから見た正面図であり、(b)は手検知装置の側面図である。 本願発明に係る実施の形態4による手検知装置を示す斜視図である。 図11の手検知装置の正面図である。 (a)は図11の手検知装置の検知エリアから見た上面図であり、(b)は手検知装置の正面図であり、(c)は手検知装置の側面図である。 (a)は実施の形態4の変形例に係る手検知装置の検知エリアから見た上面図であり、(b)は手検知装置の正面図であり、(c)は手検知装置の側面図である。 本願発明に係る実施の形態6による手乾燥装置を示す側面断面図である。
実施の形態1.
1.手乾燥装置の構成
図1は、本願発明に係る実施の形態1の手乾燥装置の全体構成を示す側面断面図である。手乾燥装置1は、ケーシング10と、手検知装置2と、制御部14と、送風部13と、遮蔽板16,16’とを備える。手乾燥装置1は、ユーザが例えば手3を洗った後に、水で濡れた手3に乾燥風を当てて手3を乾燥させるための装置である。手乾燥装置1は、一般に壁面に設置されて使用され、壁側とは反対側(人側)から手検知装置2の検知エリア4に挿入されたユーザの手3を検知して、送風部13によって送風し、手3を乾燥させる。
ケーシング10は、手挿入部11と、送風ノズル12,12’とを有する。手挿入部11は、ケーシング10の表面に凹状に形成され、ユーザが上方から手3を挿入/抜去できる空間を含む。手挿入部11は、さらに手3から飛散した水をためるドレン水路と乾燥風を取り込む風路に囲まれる。送風ノズル12,12’は、手挿入部11における上方に設けられ、手挿入部11の空間に空気を送出する。
手検知装置2は、静電容量式の近接センサであり、検知エリア4において、手3などの誘電体および導電体の接近を検知する。手検知装置2は、検知エリア4が手挿入部11に囲まれる空間と重なるように、ケーシング10の(例えば壁側の)内壁に設置される。なお、手検知装置2はケーシング10の人側の内壁に配置されてもよい。ここで、壁側とは、乾燥のために伸ばした手に対して人体から遠い側となり、人側とは、乾燥のために伸ばした手に対して人体に近い側となる。
図2は、手検知装置2の構成を示しており、図2(a)は検知エリア4から見た手検知装置2の正面図であり、図2(b)は手検知装置2の側面図であり、図2(c)は手検知装置2の底面図である。手検知装置2は、回路基板20と、検出電極22,24と、検出処理部26と、接続部28とを備える。
検出電極22,24は、それぞれ帯状の導電電極であり、回路基板20上に並列して設置される。検知エリア4は各検出電極22,24の正面方向に形成され、手3が検出電極22,24に接近すると、各検出電極22,24で検出される静電容量が変化する。検出電極22,24は、たとえば帯状の金属板を立体的にコの字型に加工して構成され、それぞれ回路基板20上に両端を設置され、これにより検出電極22,24が回路基板20表面から離隔される(図2(c)参照)。
回路基板20は、検出電極22,24を実装するための基板であり、例えば銅張積層基板で構成される。回路基板20において、検出電極22,24が設置される面の反対面に、検出処理部26および接続部28が配置される。回路基板20において、検出電極22,24が設置される面の全面に、回路グランドが設けられる。回路グランドは、検出電極22,24が受け得る不要なノイズを抑制する。回路グランドには、たとえば、半田付けを考慮して熱容量が低くなるようにメッシュやスリットを入れてもよい。
検出処理部26は、検出電極22,24が検知する静電容量を電圧や電流に変換して、後述する静電容量の検出処理、角度検出信号処理および判定処理などを行う。検出処理部26は、回路基板20上の検出電極22,24と反対面に設置される。検出処理部26を、回路基板20上の検出電極22,24と反対面に設置することで、検出電極22,24以外の静電容量や外来ノイズの影響を抑制できる。検出処理部26は、例えばCPUやMPUで構成され、所定のプログラムを実行することによって後述する機能を実現する。なお、この所定のプログラムは、検出処理部26内部において電子回路に組み込まれて実現されてもよいし、ソフトウェアとしてインストールされてもよい。検出処理部26は、手挿入/抜去の判定結果として出力P1,P2を出力する。出力P1は、手3の挿入/抜去の開始を示し、出力P2は、手3の挿入量が十分であることを示す。
接続部28は、信号線18によって手乾燥装置1の制御部14に接続され、検出処理部26からの判定結果の出力を制御部14に出力する。接続部28の接続線種は、回路電源、回路グランド、出力P1,P2の出力線を含む。接続部28の接続線種は、さらに回路基板20に設置したサーミスタなどによって基板温度を推定する信号線を含んでもよい。また、検出処理部26による判定結果の出力線は、単一であってもよく、また判定値に応じて2本以上あってもよい。
図1に戻り、手検知装置2は、検出電極22,24がケーシング10内壁において送風ノズル12,12’より下方に配置されて、手挿入部11の水平方向(左右方向)に延在するように設置される。各検出電極22,24は、手挿入部11の空間を検知エリア4とする。検出電極22は、送風ノズル12,12’と同等の高さ又はより上方の誘電体を計測できるように配置され、これによって手3の指先も検知できる。検出電極24は、挿入された手3の指先及び手のひら全体による静電容量の変動を計測するように、検出電極22より下方に配置され、手3が手挿入部11へ挿入または抜去されたことを確実に検出する。
手乾燥装置1の制御部14は、手乾燥装置1全体の動作を制御し、信号線18によって接続される手検知装置2の出力P1,P2に基づいて、送風部13の送風動作を制御する。制御部14は、例えばCPUやMPUで構成され、所定のプログラムを実行することによってその機能を実現する。所定のプログラムは、制御部14内部において電子回路に組み込まれて実現されてもよいし、ソフトウェアとしてインストールされてもよい。
送風部13は、送風ノズル12,12’から手3を乾燥させる乾燥風を送風する高圧空気流発生装置であり、たとえば送風モータを含む。送風部13の送風モータは、濡れた手を乾燥させるために乾燥風を形成するものであれば任意のものを採用することができ、回転数を制御することで風量を自在に調整できるものであってもよい。
遮蔽板16,16’は、導電性の金属で主に構成され、手乾燥装置1の人側の人の静電容量の影響と、壁側にある手乾燥装置1ケーシング上部および壁面の静電容量の影響とを低減する。ケーシング10内部において、遮蔽板16’は人側に配置され、遮蔽板16は壁側に配置される。遮蔽板16,16’は、電気的に接続されており、手乾燥装置1の制御部14の回路グランドに接地される。
2.手乾燥装置の動作
以上のように構成される手乾燥装置1の動作を説明する。手乾燥装置1において、検出処理部26は手挿入部11に挿入されたユーザの手3の位置を連続的に検知して、手3が手挿入部11に挿入されたことを判定する。制御部14は、検出処理部26の判定結果に基づいて、送風部13に送風動作を開始させる。本実施形態において、検出処理部26は、検出電極22,24が検出する静電容量に基づいて、手3の挿入角度を算出することによって、手3の位置を連続的に検知する。つまり、検出処理部26は、手3の連続的な位置を検知する。図3は、手検知装置2の角度検出信号処理における各種信号の時間変化を示す図である。
図3は、特に手乾燥装置1の手挿入部11に手3が挿入、抜去されたときの、手検知装置2における各種信号の時間変化を示している。図3(a)は、時刻tにおいて検出電極22により検出される静電容量を示す検出信号x(t)を示す。図3(b)は、時刻tにおいて検出電極24により検出される静電容量を示す検出信号y(t)を示す。図3(c)は、検出信号x(t),y(t)の重ね合わせた信号を示す。図3(d)〜(f)は、後述の角度信号処理において手検知装置2の検出処理部26が生成する各種信号を示す。具体的には、図3(d)は検出信号x(t),y(t)の和信号Σ(t)を示す。図3(e)は検出信号x(t),y(t)の差信号Δ(t)を示す。図3(f)は角度信号処理の信号処理結果の角度信号θ(t)を示す。
手3が時刻t1から手挿入部11に挿入され始めると、まず検出電極22の検出信号x(t)が立ち上がり、次に検出電極24の検出信号y(t)が立ち上がっている。手3が十分に挿入された後、時刻t2に手3の抜去が開始されると、これに応じて検出信号x(t),y(t)は減少していく。
検出処理部26は、各検出信号x(t),y(t)に基づいて、挿入された手3に対して以下の角度検出信号処理を行う。検出電極22,24が図2(b)のように上下方向の対を成すことから、角度検出信号処理は、レーダ信号処理として知られるモノパルス信号処理を応用して手3に対する角度を検出する。すなわち、検知エリア4において、上下一対の検出電極22,24をレーダのアンテナとして扱い、検知エリア4における手3の挿入または抜去を手3の挿入角度で判定するように、擬似的なモノパルス信号処理を行う。
図3(c)に示すように、検出処理部26は角度検出信号処理において二つの検出信号x(t),y(t)を重ね合わせて信号処理する。ここで、モノパルス角度計算におけるレーダの測角処理上、重ね合わせる二つの信号は、同程度の信号レベルを有することが望ましい。一方、本実施の形態において、検出電極24の信号レベルは、通常、挿入/抜去される手3の検知特性から検出電極22の信号レベル以下となる。そのため、検出電極24の信号出力を大きくする利得α(α≧1)を設定して、角度計算の処理を行う。利得αを見込んだ検出電極22と検出電極24の和信号Σ(t)(図3(d)参照)、及び検出電極22と検出電極24の差信号Δ(t)(図3(e)参照)に基づいて、角度信号θ(t)は次式のように算出される。
Σ(t)=α*x(t)+y(t) (1)
Δ(t)=α*x(t)−y(t) (2)
θ(t)=atan(Δ(t)/Σ(t))*180/π (3)
なお、検出電極24の信号レベルが、検出電極22の信号レベルより大きくなる場合には、α<1とする。この場合には、角度信号θ(t)は次式のように算出される。
Σ(t)=x(t)+α*y(t) (4)
Δ(t)=x(t)−α*y(t) (5)
θ(t)=atan(Δ(t)/Σ(t))*180/π (6)
ここで、atan(F(ω))はtan(ω)の逆関数である。検出処理部26は、式(1)〜(3)に従って手3の挿入/抜去に対応する角度信号θ(t)を生成する。図3(f)に、式(3)で定まる角度信号θ(t)の時間変化を示す。
手3の手挿入部11への挿入角度θは、図2(b)に示すように手検知装置2の前方上方から挿入される手3の角度(仰角)である。すなわち、検出電極22,24の中点を通り、回路基板20に垂直な面を基準とした仰角となる。角度検出信号処理において生成された角度信号θ(t)は、手3が手挿入部11に挿入/抜去されたときの挿入角に対応して増減する。挿入角度θの角度方向は、例えば検出電極22,24の法線方向から検出電極22に向けて正方向、検出電極24に向けて負方向とし、角度0°を検出電極22,24の法線方向とする。
検出処理部26は、生成した角度信号θ(t)を判定値θ1〜θ3(θ1>θ2>θ3)と比較判定する。判定値θ1は、手3の挿入開始または抜去完了を判定するための判定値である。判定値θ2は、手3の挿入量を判定するための判定値である。判定値θ3は、手3の過度な挿入、障害物の放置、或いは水たまりの発生などのエラーを判定するための判定値である。判定値θ1〜θ3は、例えば以下のように設定される。判定値θ1は、図1の送風ノズル12より上方にある手3に対応する角度に設定され、判定値θ2は、送風ノズル12より下方でかつ図2に示す検出電極22,24の法線方向である角度0°以下に対応する角度に設定される。判定値θ3は、検知エリア4最下方に対応する角度に設定される。
図3において、時刻t1に手3の挿入が開始されると、検知エリア4上部から手3が挿入されるため角度信号θ(t)が減少する。角度信号θ(t)が判定値θ1を下回ると、手3が検知エリア4に挿入され始めたことが判定される。さらに、角度信号θ(t)が判定値θ2を下回ると、手3が検知エリア4に十分に挿入されたことが判定される。このとき、検出処理部26は、出力P1,P2に基づいて、制御部14に送風部13を駆動し、送風を開始させる。ここで、制御部14は、同時にLED等の点灯やブザー等の鳴動を行ってもよい。
次に、時刻t2に手3の抜去が開始されて、角度信号θ(t)が判定値θ2を上回ると、手3が手挿入部11から離脱され始めたと判定される。さらに時刻t3において、角度信号θ(t)が判定値θ1を上回ると、手3が完全に検知エリア4から離脱して、手3の抜去が完了したと判定される。このとき、検出処理部26は、出力P1,P2に基づいて、制御部14に送風部13の送風を停止させる。また、このとき同時に、制御部14は、終了の報知としてLED等の消灯やブザー等を停止してもよい。
図4は、手乾燥装置1における手検知装置2の動作を示すフローチャートである。図4のフローチャートを用いて、手検知装置2の動作を説明する。図4において、手乾燥装置1の動作が開始すると、手検知装置2の検出処理部26は電源起動時メモリクリアなどを行い、各検出電極22,24の静電容量を検出し、その静電容量値に対するノイズ除去のための初期化処理を行う(ステップS101)。初期化処理は、静電容量を時系列にサンプリングしているため、ノイズ除去処理やオフセット処理を含む。
次に、検出処理部26は、各検出電極22,24における静電容量の検出処理を行う(ステップS102)。ここで、図3(a),(b)に示すように、検出信号x(t),y(t)は、外部環境などからの影響で手3が挿入されなくともノイズレベルLN,LN’の静電容量を検出することがある。これに対して、ノイズレベルLN,LN’よりも大きい所定のしきい値L,L’を検出信号x(t),y(t)に設けて、ノイズによる誤動作を防止してもよい。また、しきい値L,L’の一方のみが設定されてもよい。
次に、検出処理部26は検出信号x(t),y(t)によって検出される各静電容量が正常であるか否か静電容量の異常診断を行う(ステップS103)。静電容量の異常診断において、例えば検出電極22,24の静電容量が所定の上限値を超えた場合、検出信号x(t),y(t)は異常であると判断され(ステップS104のNo)、手乾燥装置1の制御部14に異常を通知して(ステップS105)、手検知装置2の動作は終了する。ここで、検出処理部26は、例えば制御部14に対する出力P1,P2をオンすることで異常を通知する。これに応じて、制御部14は表示部に報知する。例えば、制御部14はケーシング10外壁に設けられたアラーム用LED(表示部)を点灯する。検出した静電容量が所定の上限値を超えている場合には、汚れなどによる静電容量の増加が推定されるため、ユーザは、静電容量の異常診断によって手乾燥装置1に汚れが溜まり、清掃が必要だと認識することができる。
検出処理部26は、検出信号x(t),y(t)が正常であると判断した場合(ステップS104のYes)、各検出信号x(t),y(t)に基づいて、以下の手検知処理を行う。まず、挿入された手3に対して角度検出信号処理を行う(ステップS106)。ステップS106の角度検出信号処理において、検出処理部26は、式(1)〜(3)に従って、図3に示すように手3の挿入/抜去に対応する角度信号θ(t)を生成する。
次に、検出処理部26は、生成した角度信号θ(t)を判定値θ1〜θ3(θ1>θ2>θ3)と比較判定する。検出処理部26は、まず角度信号θ(t)が判定値θ1以下か否かを判定し、角度信号θ(t)が判定値θ1より大きいとき(ステップS107のNo)、検出処理部26は手乾燥装置1の制御部14への出力P1,P2をともにオフする(ステップ108)。その後、検出処理部26はステップ102に戻って再度、静電容量の検出処理を行う。出力P1,P2がともにオフの状態は、手3が手挿入部11に挿入されていないことを示す。
角度信号θ(t)が判定値θ1以下のとき(ステップS107のYes)、検出処理部26は角度信号θ(t)が判定値θ2以下か否かの判定に移行する。角度信号θ(t)が判定値θ2より大きいとき(ステップS109のNo)、検出処理部26は制御部14への出力P1をオンするとともに出力P2をオフして(ステップ110)、ステップ102の処理に戻る。出力P1がオンで出力P2オフの状態は、手3は挿入されているが、挿入量が十分でないことを示す。
角度信号θ(t)が判定値θ2以下のとき(ステップS109のYes)、さらに検出処理部26は角度信号θ(t)が判定値θ3以下か否かの判定に移行する。角度信号θ(t)が判定値θ3より大きいとき(ステップS111のNo)、検出処理部26は制御部14への出力P1をオフするとともに出力P2をオンして(ステップ112)、ステップ102の処理に戻る。出力P1がオフで出力P2オンの状態は、手3が十分な挿入量で挿入されていることを示す。
角度信号θ(t)が判定値θ3以下のとき(ステップS111のYes)、検出処理部26は制御部14への出力P1,P2をともにオンして(ステップ113)、ステップ102の処理に戻る。出力P1,P2がともにオンの状態は、手3の過度な挿入、障害物の放置、或いは水たまりの発生などのエラーの状態を示す。
制御部14は、検出処理部26からの出力P1がオンで出力P2がオフの状態から、出力P1がオフで出力P2がオンに切り替わると、送風部13を駆動して、手挿入部11における送風を開始する。制御部14は、出力P1,P2がともにオフされたとき、送風部13を制御して送風を停止する。制御部14は、出力P1,P2がともにオンされたとき、ユーザに異常事態を報知するため、例えばLEDの点灯などを行う。
なお、検知エリア4上方で指先の乾燥を行う場合や手3が抜去されても乾燥風を所定期間維持する場合などに対処すべく、手乾燥装置1の制御部14は検出処理部26にオンされた出力P1を受信してから所定の遅延期間の後に送風部13の制御を行ってもよい。このとき、送風部13は指先が検知エリア4にあることを出力P1に基づいて判断して、乾燥風を発生している送風部13を所定の遅延期間延長して停止する。
このように、手3の挿入/抜去に対応する角度信号θ(t)を生成して、角度信号θ(t)を判定値θ1〜θ3と比較判定することにより、手3の手挿入部11への挿入および抜去を確実に検出することができる。判定値θ1〜θ3との比較結果に応じて制御部14が送風部13を制御することにより、例えば水の飛散など、手3の挿入/抜去に起因しない静電容量の変動に対して送風部13の誤作動を防止できる。
なお、判定値θ3は、ユーザが手3を乾燥させるのに通常、挿入する角度よりも小さい値に設定されることで、手3の挿入が過度に行われた場合の判定、或いは検知エリア4に携帯電話や雑巾などの障害物の放置や水たまりができている場合など、不要な角度検出防止に用いることができる。
以上のように構成された実施の形態1に係る手乾燥装置1によると、手3の挿入および抜去を静電容量の変動によって検出する検出電極22,24をケーシング10内部に配置することにより、衛生性を改善した検知エリア4を実現できる。検知エリア4において誘電体が移動するときに変化する検出電極22,24それぞれの静電容量を検出することにより、手挿入部11における手3の挿入/抜去を検知することができる。実施の形態1に係る手検知装置2によると、検出電極22,24からの検出信号x(t),y(t)に対して擬似的なモノパルス信号処理である角度検出信号処理を行うことにより、手挿入部11における手3の挿入/抜去を検知する精度を向上できる。検出処理部が生成した角度信号θ(t)と判定値θ1,θ2との比較結果に応じた出力を制御部14に出力する構成により、手乾燥装置1における送風部13の送風制御を簡単に実現することができる。
実施の形態1の変形例.
実施の形態1に係る手検知装置2の1組の検出電極22,24は板状の導体金属板出構成されたが、検知装置はこれに限らず、線状電極で構成されてもよいし、ケーシング10内側にメッキした導体パターンであってもよい。検出電極22,24は、回路基板20表面から離隔されて設置されることで、各検出電極22,24の検知エリア4における検出感度が向上する。検出電極22,24の立体的形状はコの字型に限らず、帯状の金属板を立体的に加工した導体板の高さ、幅などを変更することで検出感度を調整でき、検知エリア4の範囲に適した検出感度を得ることができる。また、検出処理部26は回路基板20上で検出電極22,24側の面にあってもよい。
遮蔽板16,16’は、ケーシング10内部において配置されることにより、ユーザの導体等による静電容量の変化を抑制でき、これによって手3の挿入/抜去をより正確に検知できる。遮蔽板16,16’は、互いに電気的に接続されていなくてもよく、絶縁体のケーシング10にメッキして構成してもよく、電位を手検知装置2の回路基板20の接地と同一の電位としてもよい。遮蔽板16,16’の電位は、手乾燥装置1の制御部14の回路接地電位でもよく、大地接地電位でもよく、また電気的に浮動していてもよい。なお、遮蔽板16,16’は、手乾燥装置1の設置環境やケーシング10の形状によって、静電容量の検出において外部からの影響が小さい場合、省略してもよい。
図4の静電容量検出および角度検出信号処理において、検出信号x(t),y(t)に代えて、検出電極22,24にて検出される静電容量の変化量、即ち微分値の信号を用いてもよい。また、検出信号x(t),y(t)は現時信号であるが、ノイズなどによる変動を考慮して、移動平均処理や平均処理を行った信号を用いてもよい。
図3の静電容量の異常診断において、制御部14はLEDの点灯に代えて清掃を促すアラームを再生してもよい。また、静電容量の異常診断は、検出電極22,24の静電容量が所定の範囲内にあるか否かによって正常/異常を診断してもよいし、所定の下限値を超えた場合に異常と診断してもよい。静電容量の異常診断は、各検出電極22,24の静電容量に対して行ってもよいし、いずれか一方のみに行ってもよい。
図5、図6A,6Bに手検知装置の別の構成を示す。図5に示す手検知装置2aにおいて、検出電極22a,24aは、薄型の電極パターンで構成される。薄型である検出電極22a,24aにより、手検知装置2aを手検知装置2よりも小型化することができる。
図6Aに示す手検知装置2bにおいて、上側の検出電極22bは、下側の検出電極24bよりも帯状の幅を小さくして構成されている。検出電極22b,24bのように上下一対の検出電極を不均等に構成することにより、手検知装置2の検知エリア4における上下方向での感度を調整することができる。なお、図6Aでは上側の検出電極22bは下側の検出電極24bよりも狭い幅で構成されたが、図6Bのように、上側の検出電極22cは下側の検出電極24cより広い幅で構成されてもよい。
実施の形態2.
実施の形態2の手乾燥装置は、実施の形態1の検出電極22,24を大型で薄型化した検出電極によって、手挿入部11における手3の検出感度を向上させたものである。図7は、実施の形態2に係る手乾燥装置5の側面断面図である。実施の形態2に係る手乾燥装置5は、実施の形態1に対して、手乾燥装置1における手検知装置2に代えて、手検知装置6,6’を備える点が相違する。実施の形態1の手検知装置2は、2つの検出電極22,24を備えていたが、実施の形態2では、2つの手検知装置6,6’を備える。手検知装置6,6’は、それぞれ一つの検出電極62,62’を備える。独立した各手検知装置6,6’は、それぞれ別個の信号線18,18’によって制御部14に接続される。手検知装置6,6’は、それぞれ手挿入部11を挟んで対向して設置される。手検知装置6は手検知装置6’よりも検知エリア4の下方に設置される。独立した検出電極62,62’は、実施の形態1の検出電極22,24よりも大きい面積を有し、それぞれ回路基板20上に設けられた回路パターンで構成される。
本実施の形態においては、実施の形態1と同様の静電容量の検出処理を手検知装置6,6’のそれぞれの検出処理部26において行う一方、実施の形態1と同様の角度検出信号処理および判定値θ1〜θ3に基づく判定処理は、手乾燥装置5の制御部14において行われる。手検知装置6,6’は、それぞれ単一の検出電極を有しているため単独では角度検出信号処理を行えないが、各手検知装置6,6’からの検出信号を制御部14に出力することにより、制御部14が実施の形態1と同様の角度検出信号処理を行える。
実施の形態1の手検知装置2は、手挿入部11の空間が狭い場合に検知エリア4を最適化して用いることができる一方、手挿入部11が上下方向や前後方向に長いなど、手挿入部11の空間が広い場合には検出感度が不足し得る。そこで、実施の形態2においては分離した手検知装置6,6’を手乾燥装置5に設置している。これにより、検知エリア4の検出感度が向上でき、広い手挿入部11の空間にも対応できる。手検知装置6,6’がそれぞれ手挿入部11の前後方向(人側と壁側)及び上下方向にずれて設置されることにより、ユーザが手3を人側から壁側に斜めに挿入する際に適した角度検出信号処理を行うことができる。
実施の形態2の手検知装置6,6’は、それぞれ検出処理部26を有したが、検知装置はこれに限らず、一方の検出処理部26を省略して、双方の接続部28をシールド線などで接続してもよい。これにより、検出処理部26によるコストを削減できる。このとき、他方の検出処理部26において角度検出信号処理を実施の形態1と同様に行ってもよい。手検知装置6,6’の配置は図7に図示されたものに限らず、例えば手検知装置6が手検知装置6’よりも手挿入部11における上方に設置されてもよい。
実施の形態3.
実施の形態3の手検知装置は、実施の形態1の手検知装置2の検出電極22,24の少なくとも一方を長手方向に分割した構成を有する。
図8は、実施の形態1の手検知装置2の上側に配置される検出電極22が長手方向に分割された構成を示している。検出電極71,72に対して、実施の形態1と同様の角度検出信号処理を行うことで、図8(a)に示すような検知エリア4左右方向の角度θHを検出できる。これにより、例えば図1の手乾燥装置1のように、手挿入部11の上方にも左右方向にも開口している横空き型の手乾燥機において、手3の上下方向と同時に左右方向の挿入/抜去も検出できる。
図9は、実施の形態1の手検知装置2の下側に配置される検出電極24が長手方向に分割された構成を示している。検出電極73,74により、検知エリア4下方における手3の左右方向の挿入/抜去をより確実に検出できる。
図10は、実施の形態1の手検知装置2の上側と下側の双方に配置される検出電極22,24が長手方向に分割された構成を示している。具体的には、手検知装置7bは検知エリア4の上下左右方向に四分割して並んだ検出電極71〜74を有しており、検出電極71〜74のうちの所定の二つに対して実施の形態1と同様の角度検出信号処理を行うことで、手3のより多様な移動を検知することができる。
実施の形態3の手検知装置は、実施の形態1の手検知装置2と同様に手乾燥装置1に配置される。実施の形態3の手検知装置は、壁面などに設置された手乾燥装置1において、ユーザが左右の手3を手挿入部11に挿入するとき、手検知装置7,7a,7bの長手方向に並んだ検出電極71〜74によって、左右の手3の左右方向の移動も検知するものである。
実施の形態4.
実施の形態4では、マトリクス状に配置した複数の検出電極を設置した構成を有する手検知装置を用いた構成を説明する。図11は、実施の形態4の手検知装置を示す斜視図である。図12は手検知装置8の正面図である。図12に示すように、マトリクス状に設置された複数の検出電極81〜89を上下方向に2群に振り分け、更に左右方向にも2群に振り分けることで、上下左右4群の検出電極が得られる。4群の検出電極それぞれにおいて検出信号を加算処理するなどして4群を分別することにより、実施の形態3と同様の角度検出信号処理ができ、手3の上下左右の多様な移動を検知することができる。
また、図13に示すように、検出電極81〜89のうちの二つの検出電極それぞれに対して、実施の形態1と同様の角度検出信号処理を行うことで、二つの検出電極それぞれの組み合わせにおいて上下左右の角度信号を生成してもよい。これにより、左右の手3L,3Rの挿入/抜去を各々個別に判定することができる。
あるいは、検出電極81〜89のそれぞれから得られる検出信号に対して、角度検出信号処理を行うのに代えて、左手3L,右手3Rの静電容量を示す信号強度から手のひらの信号強度を求めてもよい。それぞれの信号強度から左手3L,右手3Rの重心位置が検出でき、その重心位置から左手3L,右手3Rの挿入/抜去を判定できる。
なお、本実施の形態においては9個の検出電極81〜89をマトリクス状に設置したが、検出電極はこれに限らず、複数M行×N列(M,Nは自然数)の検出電極をマトリクス状に設置してもよい。
実施の形態5.
図14に、実施の形態5の手検知装置8の構成を示す。本実施の形態では、疑似的なモノパルス信号処理ではなく、検出電極81〜89で検出した検出信号の各振幅を用いた例を説明する。各検出電極の信号出力の振幅値Xn(n=1,2,…,9)にそれぞれ重みWnを割り当てて、振幅値Xnに乗算する。このように重みづけされた結果の信号をすべて加算し、検出電極81〜89の総数N(N=9)で除算することで、次式で与えられる全体の出力値Yを得る。
Y=Σ(Xn*Wn)/N (7)
検出処理部26は、式(7)に従う演算によって出力値Yを算出する。出力値Yに対して、実施の形態1の判定値θ1〜θ3と同様に、所定の判定値を設け、判定値を超える検出出力は手3の挿入と判断し、判定値を超えない検出出力は手3の抜去と判断することができる。
重みWnの設定は、例えば、検知エリア4下方の検出、左右の手3の挿入の検出、指先(手先)の検出などを考慮して、W1:W2:W3:W4:W5:W6:W7:W8:W9=1:3:1:2:1:2:3:2:3とする。この設定は検出電極の感度などを考慮して、設定を変えてもよい。この重みづけにより、複数の固定した検出電極配置に関わらず、手の動きに合わせた任意の検出感度を実現することができる。
なお、検出電極81〜89のそれぞれに重みづけした判定値を設定し、判定結果の総和を求めるとともに、検出電極81〜89のうちの検知した個数にも判定値を設け、この判定値で手3の挿入および抜去を判定してもよい。また、検出電極81〜89のそれぞれに固有の判定値を設定し、所定の時間判定値を超える頻度を出力するとともに、それぞれの検出電極81〜89から得られた頻度に対して、重みWnと同様の重みづけを行って乗算し、式(7)と同様に全体の出力値Y’を算出して、手3の挿入/抜去を判定してもよい。さらに、検出信号の重みづけにおいて、検知エリア4に手3を挿入したときに検出信号が所定の値となるように、重みWnを変化させて制御してもよい。
実施の形態6.
実施の形態6の手乾燥装置は、実施の形態1のケーシング10の形状を変更したものである。
図15は、実施の形態6に係る手乾燥装置9の側面断面図である。実施の形態6に係る手乾燥装置9においては、手挿入部11は、ケーシング10の表面に凹状に形成されず、ケーシング10の下方の開放された空間の所定の範囲が手挿入部11となる点が、実施の形態1と相違する。手乾燥装置9は、例えば壁面に設置されて使用される。また別の例としては、手乾燥装置9は、洗面台のシンク付近に設置されて使用される。
ケーシング10に備わる送風ノズル12は、ケーシング10の下方の空間に空気を送出する。すなわち、実施の形態2に係る手乾燥装置9は、ケーシング10の下方に挿入された手3を乾燥させるための装置となる。
本実施の形態においては、手検知装置2の検出処理部26が、実施の形態1と同様の静電容量の検出処理を行う。
手検知装置2は、検出電極22,24がケーシング10内壁において送風ノズル12より奥側(壁側)に配置されて、各検出電極22,24の検知エリアがケーシング10の下方となるように設置される。また、検出電極22は、送風ノズル12と同等または手前側(人側)の誘電体を計測できるように配置され、これによって手3の指先も検知できる。検出電極24は、挿入された手3の指先及び手のひら全体による静電容量の変動を計測するように、検出電極22より奥側に配置され、手3が手挿入部11へ挿入または抜去されたことを確実に検出する。
制御部14は、実施の形態1と同様の角度検出信号処理および判定値θ1〜θ3に基づく判定処理を行って、送風部13の送風動作を制御する。
1,5 手乾燥装置、 2,6〜9 手検知装置、 3 手、 4 検知エリア、 10 ケーシング、 11 手挿入部、 12,12’ 送風ノズル、 13 送風部、 14 制御部、 16,16’ 遮蔽板、 18,18’ 信号線、 20 回路基板、 22,24,71〜74,81〜89 検出電極、 26 検出処理部、28 接続部

Claims (14)

  1. 手を乾燥させる空気を送り出す送風部と、
    前記手による静電容量を検出するように、ケーシングの内側に設置された導電性の複数の検出電極と、
    前記複数の検出電極が検出する静電容量に基づいて、前記手の位置を検知して、前記手が挿入されたことを判定する検出処理部と、
    前記検出処理部の判定結果に基づいて、前記送風部の動作を制御する制御部とを備えたことを特徴とする手乾燥装置。
  2. 前記検出処理部は、前記手の連続的な位置を検知することを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
  3. 前記ケーシングは、手を挿入可能に形成された凹状の手挿入部を有し、
    前記送風部は、前記手挿入部へ空気を送り出すことを特徴とする請求項1又は2に記載の手乾燥装置。
  4. 前記複数の検出電極は、第1の検出電極と第2の検出電極を含み、
    前記検出処理部は、前記第1の検出電極の検出信号と前記第2の検出電極の検出信号とに基づいて前記第1の検出電極および前記第2の検出電極に対する前記手の角度を算出することによって、前記手の連続的な位置を検知することを特徴とする請求項2又は3に記載の手乾燥装置。
  5. 前記検出処理部は、
    前記第1の検出電極および前記第2の検出電極のうちの一方の検出信号に所定の利得を乗じたものと、前記第1の検出電極および前記第2の検出電極のうちの他方との和信号と、
    前記第1の検出電極および前記第2の検出電極のうちの一方の検出信号に所定の利得を乗じたものと、前記第1の検出電極および前記第2の検出電極のうちの他方との差信号と
    に基づいて、前記第1の検出電極および前記第2の検出電極に対する前記手の角度を算出することを特徴とする請求項4に記載の手乾燥装置。
  6. 前記検出処理部は、前記第1の検出電極の検出信号(x(t))と、所定の利得(α)と、前記第2の検出電極の検出信号(y(t))とに基づいて、前記第1の検出電極の検出信号の信号レベルが前記第2の検出電極の検出信号の信号レベル以上のときは、次式(1)〜(3)を用い、前記第1の検出電極の検出信号の信号レベルが前記第2の検出電極の検出信号の信号レベル未満のときは、次式(4)〜(6)を用いて、角度信号(θ(t))を算出して前記手の位置を検知する請求項5に記載の手乾燥装置。
    θ(t)=atan(Δ(t)/Σ(t))*180/π (1)
    Σ(t)=α*x(t)+y(t) (2)
    Δ(t)=α*x(t)−y(t) (3)
    θ(t)=atan(Δ(t)/Σ(t))*180/π (4)
    Σ(t)=x(t)+α*y(t) (5)
    Δ(t)=x(t)−α*y(t) (6)
  7. 前記複数の検出電極は、前記ケーシングの内壁において、上下方向に独立して設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の手乾燥装置。
  8. 前記複数の検出電極は、前記ケーシングの内壁において、前後方向に独立して設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の手乾燥装置。
  9. 前記検出処理部は、
    前記手の挿入の判定結果を示す第1の出力と、前記手の挿入量の判定結果を示す第2の出力を出力することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の手乾燥装置。
  10. 前記検出電極が検出する前記静電容量が所定のしきい値を超えた場合に、異常事態を報知する表示部をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の手乾燥装置。
  11. 前記検出処理部は、検知した前記手の位置に基づき、前記手の挿入または前記手の抜去を判定し、前記手の挿入と抜去のそれぞれに対応した信号を出力することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の手乾燥装置。
  12. 前記検出電極がマトリクス状に複数分割して配置される回路基板をさらに備え、
    前記検出処理部は、前記検出電極の所定の組み合わせに基づいて、前記手の位置を検知することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載の手乾燥装置。
  13. 前記検出処理部は、
    複数(N)の前記検出電極の各検出信号(Xn)に所定の重み(Wn)をそれぞれ乗算した総和を演算して、次式で表される出力値(Y)を生成して前記手の位置を検知する請求項1に記載の手乾燥装置。
    Y=ΣXn*Wn/N
    n=1,2,…,N
  14. 誘電体による静電容量を検出して、検出信号を出力する複数の検出電極と、
    前記複数の検出電極のうちの2つの検出電極からの各検出信号に基づいて、前記2つの検出電極に対する前記誘電体の角度を算出する検出処理部とを備えることを特徴とする検知装置。
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