JPWO2015115271A1 - 流体制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 2つのプレートの間に挟み込むフィルムで形成されるダイヤフラム部に十分な張力を与えることができる構造の流体制御装置を提供する。【解決手段】 第1のプレート2と第2のプレート3との間にフィルム4が挟まれる。第2のプレート3に形成された外側凸部14は内側凸部12よりも突出高さ寸法H2が大きく形成され、外側凸部14は内側凸部12よりも幅寸法W2が小さく形成されている。第1のプレート2と第2のプレート3とが面接合されるときに、外側凹部13と外側凸部14とでフィルム4が挟持された後に、内側凹部11と内側凸部12との間にフィルム4が挟み込まれ、凹状流路5a,5b内に張られるダイヤフラム部4aに張力が与えられる。【選択図】図2
Description
本発明は、いわゆるマイクロ流路装置を構成する流体制御装置に係り、特に、2つのプレートの間にフィルムが挟み込まれ、フィルムの一部でダイヤフラム部が形成されている流体制御装置に関する。
少量の流体を用いた反応実験などでは、マイクロ流路装置が使用される。
マイクロ流路装置は、プレートの接合部などに微細な流路が形成され、この複数のマイクロ流路装置が用途に応じて組み合わされて使用される。マイクロ流路装置として、ポンプやバルブなどの機能を発揮する流体制御装置が使用されることがある。
マイクロ流路装置は、プレートの接合部などに微細な流路が形成され、この複数のマイクロ流路装置が用途に応じて組み合わされて使用される。マイクロ流路装置として、ポンプやバルブなどの機能を発揮する流体制御装置が使用されることがある。
以下の特許文献1には、流体制御装置としてマイクロバルブに関する発明が開示されている。このマイクロバルブは、シリコンウエハとシリコーンゴム厚膜との間にシリコーンゴム薄膜が挟み込まれている。シリコーン厚膜に流路となる導管が形成されており、シリコンウエハに、シリコーン薄膜に通じる開口部が形成されている。圧力源から前記開口部を通じてシリコーン薄膜に正圧が付与されると、シリコーン薄膜で導管が塞がれ、導管内の流体の流れが遮断される。
マイクロ流路装置は、微細な流路内で流体の流れを微妙に制御することが必要である。そのため、特許文献1に記載されたマイクロバルブや、それ以外の例えばポンプなどを構成しようとすると、シリコンウエハなどのプレートの間に、シリコーン薄膜などのフィルムを撓みや皺が生じないように張力を与えて張設することが必要である。しかし、2つのプレートの間にプレートより面積の小さいフィルムを挟み込むときに、フィルムに撓みや皺が生じないように適正な張力を与えるのは非常に難しい。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、2つのプレートの間にダイヤフラム部を形成するフィルムを挟む込むときに、フィルムに対して常に適正な張力を与えることができる流体制御装置を提供することを目的としている。
本発明は、第1のプレートならびに第2のプレートと、両プレートの対面部に挟まれたフィルムとを有し、前記フィルムの一部で、前記第1のプレートと前記第2のプレートに形成された流路に対向するダイヤフラム部が形成されている流体制御装置において、
前記第1のプレートに、前記フィルムに当接する第1の平面と、前記ダイヤフラム部の外側に位置して前記第1の面から窪む凹部が形成され、前記第2のプレートに、前記フィルムに当接する第2の平面と、前記凹部に対向して前記第2の平面から突出する凸部が形成されて、前記凹部と前記凸部との嵌合部に前記フィルムの一部が挟み込まれており、
前記凹部と前記凸部との嵌合部では、前記ダイヤフラム部から離れた位置にフィルム規制部が構成され、それよりも前記ダイヤフラム部に近い位置にフィルム張力設定部が構成されており、前記フィルム規制部の方が前記フィルム張力設定部よりも、フィルムに対する挟持力が強いことを特徴とするものである。
前記第1のプレートに、前記フィルムに当接する第1の平面と、前記ダイヤフラム部の外側に位置して前記第1の面から窪む凹部が形成され、前記第2のプレートに、前記フィルムに当接する第2の平面と、前記凹部に対向して前記第2の平面から突出する凸部が形成されて、前記凹部と前記凸部との嵌合部に前記フィルムの一部が挟み込まれており、
前記凹部と前記凸部との嵌合部では、前記ダイヤフラム部から離れた位置にフィルム規制部が構成され、それよりも前記ダイヤフラム部に近い位置にフィルム張力設定部が構成されており、前記フィルム規制部の方が前記フィルム張力設定部よりも、フィルムに対する挟持力が強いことを特徴とするものである。
本発明は、前記第1のプレートには、外側凹部と、それよりも前記ダイヤフラム部に近い内側凹部とが形成され、前記第2のプレートには、前記外側凹部に対向する外側凸部と、前記内側凹部に対向する内側凸部とが形成されて、前記外側凸部の前記第2の平面からの突出寸法が、前記内側凸部の前記第2の平面からの突出寸法よりも大きく、
前記外側凹部と前記外側凸部との嵌合部で、前記フィルム規制部が構成され、前記内側凹部と前記外側凹部との嵌合部で、前記フィルム張力設定部が構成されているものとして構成できる。
前記外側凹部と前記外側凸部との嵌合部で、前記フィルム規制部が構成され、前記内側凹部と前記外側凹部との嵌合部で、前記フィルム張力設定部が構成されているものとして構成できる。
また、本発明の流体制御装置は、前記凸部は、前記ダイヤフラム部に向く内壁面とこれと逆に向く外壁面とを有し、前記外壁面と前記凹部の内面との間隔が、前記内壁面と前記凹部の内面との間隔よりも狭く形成されており、
前記外壁面と前記凹部の内面とで、前記フィルム規制部が構成され、前記内壁面と前記凹部の内面とで、前記フィルム張力設定部が構成されているものである。
前記外壁面と前記凹部の内面とで、前記フィルム規制部が構成され、前記内壁面と前記凹部の内面とで、前記フィルム張力設定部が構成されているものである。
または、前記内側凸部は、前記ダイヤフラム部に向く内壁面とこれと逆に向く外壁面とを有し、前記外壁面と前記内側凹部の内面との間隔が、前記内壁面と前記内側凹部の内面との間隔よりも狭く形成されており、
前記外壁面と前記内側凹部の内面とで、前記フィルム規制部が構成され、前記内壁面と前記内側凹部の内面とで、前記フィルム張力設定部が構成されているものである。
前記外壁面と前記内側凹部の内面とで、前記フィルム規制部が構成され、前記内壁面と前記内側凹部の内面とで、前記フィルム張力設定部が構成されているものである。
本発明は、前記フィルムは、前記第1の面と前記第2の面に対し粘着性を有しているものが好ましい。
本発明の流体制御装置は、2枚のプレートの間にフィルムを挟み込んで2枚のプレートを接合するだけで、流路に対向するフィルムのダイヤフラム部を撓みや皺が無い状態で、適正な張力で張設することができる。
図1ないし図4に示す本発明の第1の実施の形態の流体制御装置1は、マイクロ流路装置の一部を構成し、流体の流量の制御のために使用される。
図2と図3に示すように、流体制御装置1は第1のプレート2と第2のプレート3、ならびに両プレート2,3の間に挟まれたフィルム4とを有している。第1のプレート2と第2のプレート3は、シクロオレフィンポリマー(COP)樹脂で形成されている。フィルム4はシリコーン樹脂などのように、可撓性と弾性を有し且つ表面が軽い粘着性を有する樹脂材料で形成されている。
流体制御装置1は生化学の反応実験などに使用されるものである。そのため、接着剤が使用されることなく、第1のプレート2と第2のプレート3ならびにフィルム4は、図3に示すように面接合された状態で保持金具などで保持されて使用される。
図2と図3に示すように、第1のプレート2には、接合平面2bと、この接合平面2bよりも一段低く形成された第1の平面2aとが形成されている。第1の平面3aは、フィルム4の形状(円形状)と同じ領域に形成され、第1の平面2aと接合平面2bとの段差の深さ寸法Dは、フィルム4の厚さ寸法Tと同じか、またはやや浅く形成されている。フィルム4の図示下面は第1の平面2aに設置される。
第2のプレート3には、第2の平面3aが形成されている。フィルム4を挟んだ状態で第1のプレート2と第2のプレート3とが面接合されると、第2の平面3aは、第1のプレート2の接合平面2bに面接合されるとともに、フィルム4の図示上面に当接する。フィルム4は、第1の平面2aと第2の平面3aとの間に挟持されて保持される。
第1のプレート2の中央部に第1の凹状流路5aが形成されている。第1の凹状流路5aは、第1の平面2aから窪むように形成されている。第2のプレート3の中央部にも、第2の平面3aから窪む第2の凹状流路5bが形成されている。第1のプレート2と第2プレート3とが組み合わされると、第1の凹状流路5aと第2の凹状流路5bとが対向する。図1に示すように、両凹状流路5a,5bの平面形状は円形である。
図3に示すように、第1のプレート2と第2のプレート3との間に挟まれているフィルム4の一部は、第1の凹状流路5aと第2の凹状流路5bとの境界部に位置するダイヤフラム部4aとなっている。ダイヤフラム部4aは、第1の凹状流路5aと第2の凹状流路5bの双方に対向(対面)している。
第1のプレート2には、第1の凹状流路5aに通じる一対の連通流路6a,6bが形成され、第2のプレート3には、第2の凹状流路5bに通じる連通流路7が形成されている。第1のプレート2の下面に下部プレートが面接合されて、第1のプレート2と下部プレートとの間に、前記連通流路6a,6bのそれぞれに通じる流路が形成される。第2のプレート3の上面に上部プレートが面接合され、第2のプレート3と上部プレートとの間に、前記連通流路7に通じる流路が形成される。
図2と図3に示すように、第1の凹状流路5aと第2の凹状流路5bの外側で前記ダイヤフラム部4aよりも外周側では、第1のプレート2に、第1の平面2aから窪む内側凹部11が形成され、第2のプレート3に、第2の平面3aから突出する内側凸部12が形成されている。図1に示すように、内側凹部11と内側凸部12は、第1の凹状流路5aと第2の凹状流路5bの周囲全周を囲むように連続するリング形状である。第1のプレート2と第2のプレート3とが面接合されると、フィルム4のダイヤフラム部4aを囲む外周部分が内側凹部11と内側凸部12との間に挟み込まれる。
内側凹部11と内側凸部12よりもさらに外周側では、第1のプレート2に、第1の平面2aから窪む外側凹部13が形成され、第2のプレート3に、第2の平面3aから突出する外側凸部14が形成されている。図1に示すように、外側凹部13と外側凸部14の平面形状は部分円弧形状である。外側凹部13と外側凸部14は、第1の凹状流路5aと第2の凹状流路5bの中心Oに対して均等な位置間隔で、すなわち中心Oに対して等角度の間隔で配置されている。第1のプレート2と第2のプレート3とが面接合されると、フィルム4のさらに外周部分が外側凹部13と外側凸部14との間に挟み込まれる。
図2に示すように、外側凸部14の第2の平面3aからの突出高さ寸法H2は、内側凸部12の第2の平面3aからの突出高さ寸法H1よりも大きくなっている。さらに、外側凸部14の幅寸法W2は、内側凸部12の幅寸法W1よりも小さく形成されている。ここでの幅寸法W1,W2は、前記中心Oからの半径方向での寸法である。これに合わせて、
外側凹部13は内側凹部11よりも深く形成され、外側凹部13は内側凹部11よりも開口幅寸法が狭く形成されている。
外側凹部13は内側凹部11よりも深く形成され、外側凹部13は内側凹部11よりも開口幅寸法が狭く形成されている。
外側凹部13と外側凸部14との嵌合構造によって、第1のフィルム規制部が構成され、内側凹部11と内側凸部12との嵌合構造によって、第2のフィルム張力設定部が構成されている。
図4に、内側凹部11と内側凸部12とが拡大して示されている。内側凸部12は、第1の凹状流路5aと第2の凹状流路5bに向けられた内壁面12aと、これとは逆向きの外周側に向けられた外壁面12bとを有している。図1に示すように、第1のプレート2と第2のプレート3は、複数箇所に形成された位置決め穴15を基準として互いに位置決めされて接合される。図4では、第1のプレート2と第2のプレート3とが位置決めされたときの、内側凸部12の内壁面12aと内側凹部11の内側内面11aとの間隔がδ1で示され、内側凸部12の外壁面12bと内側凹部11の外側内面11bとの間隔がδ2で示されている。ここでの間隔δ1、δ2は、中心Oからの半径方向での間隔寸法を意味している。
内側凹部11と内側凸部12との嵌合部では、外壁面12bと外側内面11bとで、第2のフィルム規制部が構成され、内壁面12aと内側内面11aとで、第2のフィルム張力設定部が構成されている。
流体制御装置1は次のようにして組み立てられる。
図2に示すように、第1のプレート2の第1の平面2aの上に円形のフィルム4が設置され、その上から第2のプレート3が接合される。第1のプレート2と第2のプレート3は、位置決め穴15によって互いに位置決めされ、さらに互いに平行な状態を維持したまま面接合される。
図2に示すように、第1のプレート2の第1の平面2aの上に円形のフィルム4が設置され、その上から第2のプレート3が接合される。第1のプレート2と第2のプレート3は、位置決め穴15によって互いに位置決めされ、さらに互いに平行な状態を維持したまま面接合される。
図2から図3に示すように、外側凸部14の突出高さ寸法H2は内側凸部12の突出高さ寸法H1よりも大きいために、フィルム4は、最初に外側凹部13と外側凸部14との間に挟まれ、その次に、内側凹部11と内側凸部12との間に挟まれる。外側凸部14は、内側凸部12よりも突出高さ寸法h2が大きく、幅寸法W2が内側凸部12の幅寸法W1よりも小さい。そのため、外側凹部13と外側凸部14との嵌合部でのフィルム4の挟持力は、内側凹部11と内側凸部12との嵌合でのフィルムの挟持力よりも強くなる。
第1のプレート2と第2のプレート3とが接合される間に、第1のフィルム規制部である外側凹部13と外側凸部14とでフィルム4が挟持され、その後に、第1のフィルム張力設定部である内側凹部11と内側凸部12とでフィルム4が挟持される。外側凹部13と外側凸部14とでフィルム4が挟持されて中心O方向への滑りが規制された状態で、内側凹部11と内側凸部12とが嵌合するため、内側凹部11と内側凸部12とでフィルム4に対して張力が確実に与えられる。よって、第1の凹状流路5aと第2の凹状流路5bとの中間部で、フィルム4の一部であるダイヤフラム部4aを、撓みや皺が生じることなく強い張力で張ることができる。
図4に示すように、内側凹部11と内側凸部12との嵌合部では、内側凸部12の外壁面12bと内側凹部11の外側内面11bとの隙間δ2が狭く、内壁面12aと内側内面11aとの隙間δ2が広い。そのため、内側凸部12と内側凹部11とが嵌合するときに、外壁面12bと外側内面11bでのフィルム4の挟持力が、内壁面12aと内側内面11aとでの挟持力よりも大きくなる。
そのため、内側凸部12が内側凹部11に入り込むときに、第2のフィルム規制部となる外壁面12bと外側内面11bとでフィルム4が挟持され中心O方向への滑りが規制された状態で、第2のフィルム張力設定部である内側凸部12の頂面から内壁面12aにかけての部分と内側凹部11の底面から内側内面11aにかけての部分との間でフィルム4が挟み込まれることになり、ダイヤフラム部4aに撓みや皺が生じることなく強い張力が与えられる。
特に、フィルム4が、シリコーン薄膜のように表面が軽い粘着性を有する樹脂で形成されていると、フィルム4が第1のプレート2の第1の平面2aに貼り付いて保持される。この粘着力による保持力と、外壁面12bと外側内面11bによる挟持力の双方の力によって、フィルム4がしっかりと保持され、内側凸部12が内側凹部11に入り込むときに、フィルム4が中心Oに向かってずれにくくなる。そのため、内壁面12aと内側内面11aとの間でフィルム4を挟持したときに、ダイヤフラム部4aに強い張力を与えることが可能になる。
図1と図3に示すように、第1のプレート2と第2のプレート3との間にフィルム4が挟まれて構成された流体制御装置1は、例えばマイクロポンプとして使用される。この場合には、第1のプレート2に形成された連通流路6aが流体の導入口として機能し、連通流路6bが流体の排出口として機能する。第2のプレート3に形成された連通流路7から第2の凹状流路5b内に正圧と負圧が与えられ、ダイヤフラム部4aによって、第2の凹状流路5bに加圧力が繰り返して与えられる。この動作により、連通流路6aから第1の凹状流路5aに導かれた流体が、連通流路6bから外部に排出される。
また、流体制御装置1は、マイクロバルブとして使用することができる。第2のプレート3に形成された連通流路7から第2の凹状流路5b内に流体による正圧が与えられると、ダイヤフラム部4aで連通流路6a,6bが塞がれて、連通流路6a,6bでの流体の流れが遮断される。第2の凹状流路5b内を減圧すると、連通流路6a,6bでの流体の流れが再開する。
また、第2の凹状流路5bの流体圧を一定にしておけば、連通流路6a,6bに流れる流体の圧力を一定に保つことも可能である。
上記実施の形態では、外側凸部14で第1のフィルム規制部が構成され、内側凸部12で第1のフィルム張力設定部が構成されている。また、図4に示すように、内側凸部の外壁面12bで第2のフィルム規制部が構成され、内壁面12aで第2のフィルム張力設定部が構成されている。
ただし、本発明では、第1のフィルム規制部と第1のフィルム張力設定部のみが設けられ、図4に示す第2のフィルム規制部と第2のフィルム張力設定部が設けられていなくてもよい。逆に、図4に示す第2のフィルム規制部と第2のフィルム張力設定部だけが設けられ、第1のフィルム規制部と第1のフィルム張力設定部が設けられていなくてもよい。
また、外側凹部13と外側凸部14の平面形状は、図1のような部分円弧ではなく、リング形状に連続しているものであってもよい。
さらに、図5に示す第2の実施の形態の流路制御装置101のように、外側凹部113と外側凸部114の断面が円形であり、中心Oに対して等角度で配置されているものであってもよい。
1 流体制御装置
2 第1のプレート
2a 第1の平面
3 第2のプレート
3a 第2の平面
4 フィルム
4a ダイヤフラム部
5a 第1の凹状流路
5b 第2の凹状流路
6a,6b 連通流路
11 内側凹部
11a 内側内面
11b 外側内面
12 内側凸部(第1のフィルム張力設定部)
12a 内壁面(第2のフィルム張力設定部)
12b 外壁面(第2のフィルム規制部)
13 外側凹部
14 外側凸部(第1のフィルム規制部)
2 第1のプレート
2a 第1の平面
3 第2のプレート
3a 第2の平面
4 フィルム
4a ダイヤフラム部
5a 第1の凹状流路
5b 第2の凹状流路
6a,6b 連通流路
11 内側凹部
11a 内側内面
11b 外側内面
12 内側凸部(第1のフィルム張力設定部)
12a 内壁面(第2のフィルム張力設定部)
12b 外壁面(第2のフィルム規制部)
13 外側凹部
14 外側凸部(第1のフィルム規制部)
本発明は、前記第1のプレートには、外側凹部と、それよりも前記ダイヤフラム部に近い内側凹部とが形成され、前記第2のプレートには、前記外側凹部に対向する外側凸部と、前記内側凹部に対向する内側凸部とが形成されて、前記外側凸部の前記第2の平面からの突出寸法が、前記内側凸部の前記第2の平面からの突出寸法よりも大きく、
前記外側凹部と前記外側凸部との嵌合部で、前記フィルム規制部が構成され、前記内側凹部と前記内側凸部との嵌合部で、前記フィルム張力設定部が構成されているものとして構成できる。
前記外側凹部と前記外側凸部との嵌合部で、前記フィルム規制部が構成され、前記内側凹部と前記内側凸部との嵌合部で、前記フィルム張力設定部が構成されているものとして構成できる。
図2と図3に示すように、第1のプレート2には、接合平面2bと、この接合平面2bよりも一段低く形成された第1の平面2aとが形成されている。第1の平面2aは、フィルム4の形状(円形状)と同じ領域に形成され、第1の平面2aと接合平面2bとの段差の深さ寸法Dは、フィルム4の厚さ寸法Tと同じか、またはやや浅く形成されている。フィルム4の図示下面は第1の平面2aに設置される。
外側凹部13と外側凸部14との嵌合構造によって、第1のフィルム規制部が構成され、内側凹部11と内側凸部12との嵌合構造によって、第1のフィルム張力設定部が構成されている。
図2から図3に示すように、外側凸部14の突出高さ寸法H2は内側凸部12の突出高さ寸法H1よりも大きいために、フィルム4は、最初に外側凹部13と外側凸部14との間に挟まれ、その次に、内側凹部11と内側凸部12との間に挟まれる。外側凸部14は、内側凸部12よりも突出高さ寸法H2が大きく、幅寸法W2が内側凸部12の幅寸法W1よりも小さい。そのため、外側凹部13と外側凸部14との嵌合部でのフィルム4の挟持力は、内側凹部11と内側凸部12との嵌合でのフィルム4の挟持力よりも強くなる。
図4に示すように、内側凹部11と内側凸部12との嵌合部では、内側凸部12の外壁面12bと内側凹部11の外側内面11bとの隙間δ2が狭く、内壁面12aと内側内面11aとの隙間δ1が広い。そのため、内側凸部12と内側凹部11とが嵌合するときに、外壁面12bと外側内面11bでのフィルム4の挟持力が、内壁面12aと内側内面11aとでの挟持力よりも大きくなる。
上記実施の形態では、外側凸部14で第1のフィルム規制部が構成され、内側凸部12で第1のフィルム張力設定部が構成されている。また、図4に示すように、内側凸部12の外壁面12bで第2のフィルム規制部が構成され、内壁面12aで第2のフィルム張力設定部が構成されている。
Claims (5)
- 第1のプレートならびに第2のプレートと、両プレートの対面部に挟まれたフィルムとを有し、前記フィルムの一部で、前記第1のプレートと前記第2のプレートに形成された流路に対向するダイヤフラム部が形成されている流体制御装置において、
前記第1のプレートに、前記フィルムに当接する第1の平面と、前記ダイヤフラム部の外側に位置して前記第1の面から窪む凹部が形成され、前記第2のプレートに、前記フィルムに当接する第2の平面と、前記凹部に対向して前記第2の平面から突出する凸部が形成されて、前記凹部と前記凸部との嵌合部に前記フィルムの一部が挟み込まれており、
前記凹部と前記凸部との嵌合部では、前記ダイヤフラム部から離れた位置にフィルム規制部が構成され、それよりも前記ダイヤフラム部に近い位置にフィルム張力設定部が構成されており、前記フィルム規制部の方が前記フィルム張力設定部よりも、フィルムに対する挟持力が強いことを特徴とする流体制御装置。 - 前記第1のプレートには、外側凹部と、それよりも前記ダイヤフラム部に近い内側凹部とが形成され、前記第2のプレートには、前記外側凹部に対向する外側凸部と、前記内側凹部に対向する内側凸部とが形成されて、前記外側凸部の前記第2の平面からの突出寸法が、前記内側凸部の前記第2の平面からの突出寸法よりも大きく、
前記外側凹部と前記外側凸部との嵌合部で、前記フィルム規制部が構成され、前記内側凹部と前記外側凹部との嵌合部で、前記フィルム張力設定部が構成されている請求項1記載の流体制御装置。 - 前記凸部は、前記ダイヤフラム部に向く内壁面とこれと逆に向く外壁面とを有し、前記外壁面と前記凹部の内面との間隔が、前記内壁面と前記凹部の内面との間隔よりも狭く形成されており、
前記外壁面と前記凹部の内面とで、前記フィルム規制部が構成され、前記内壁面と前記凹部の内面とで、前記フィルム張力設定部が構成されている請求項1記載の流体制御装置。 - 前記内側凸部は、前記ダイヤフラム部に向く内壁面とこれと逆に向く外壁面とを有し、前記外壁面と前記内側凹部の内面との間隔が、前記内壁面と前記内側凹部の内面との間隔よりも狭く形成されており、
前記外壁面と前記内側凹部の内面とで、前記フィルム規制部が構成され、前記内壁面と前記内側凹部の内面とで、前記フィルム張力設定部が構成されている請求項2記載の流体制御装置。 - 前記フィルムは、前記第1の面と前記第2の面に対し粘着性を有している請求項1ないし4のいずれかに記載の流体制御装置。
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