JPWO2015068260A1 - 電動パワーステアリング制御装置および電動パワーステアリング制御方法 - Google Patents

電動パワーステアリング制御装置および電動パワーステアリング制御方法 Download PDF

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Abstract

モータ(3)の複数の多相巻線(3a、3b)とそれぞれ対応する複数のインバータ回路(9a、9b)とで構成される複数組に関するイニシャルチェックを組ごとに個別に実行し、イニシャルチェックの実施結果に応じて、複数のインバータ回路への電源供給タイミングを分散化するように、複数のリレー(6a、6b)の開閉制御を実行し、イニシャルチェックの実施結果に応じて、複数の多相巻線に流れる電流を分散化するように、複数のインバータ回路の駆動制御を実行する。

Description

この発明は、多相巻線を複数組有するモータと、モータの各多相巻線を独立に駆動する複数のインバータ回路を備えた電動パワーステアリング制御装置および電動パワーステアリング制御方法に関するものである。
従来の電動パワーステアリング制御装置としては、多相巻線を複数組有するモータと、モータの各多相巻線を独立に駆動する複数のインバータ回路を備えたものがある。例えば、2組3相モータ(1つのモータが2組の3相巻線を有するモータ)では、それぞれの3相巻線は、独立しており、さらに2組の独立したインバータ回路が存在する。従って、2組の3相巻線は、必ずしも同時に駆動開始する必要はなく、それぞれ独立に起動させることが可能である。
また、従来の電動パワーステアリング制御装置は、電源投入時に、モータの複数の多相巻線と複数のインバータ回路とを含むモータ駆動部の故障の有無を診断する、いわゆるイニシャルチェックを実行する。そして、故障が検出されなかった場合には、モータ駆動部を介して初めて、電動パワーステアリング制御が開始される。
一方、故障が検出された場合には、その故障内容によって、モータ駆動部の故障箇所を使用しないようにするか、又は電源遮断を行っていた。さらに、上述のような2組3相モータでは、それぞれの3相巻線が電気角で位相がずれていることに起因する駆動開始時期のずれを考慮し、故障の有無にかかわらず、両組の電流供給を同時に開始するものがあった(例えば、特許文献1参照)
特許第5146851号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
特許文献1の電動パワーステアリング制御装置は、全ての故障診断処理の終了を待って、モータの各多相巻線への電流供給を同時に開始するようにしている。ここで、通常は、電動パワーステアリング制御装置へ電源が投入されると、まず、制御装置に搭載されたCPUが、故障判定処理を行う。しかしながら、エンジン始動直後のような場合には、モータの各多相巻線に電流が同時に供給されると、エンジンにも急激に電流が流れて、エンジン回転へ不調をきたす可能性があった。
一方、前述のような位相ずれを持った2組3相モータの制御の場合には、元々位相ずれ制御であるため、モータの各多相巻線とエンジンとに電流が同時供給されることは少ない。しかしながら、CPUが1個であり、1組ごとに順に故障チェックを行い、各工程が終了するまで待って次工程へ進むようなCPU処理が行われる場合には、1組3相モータと比較してほぼ2倍の処理時間がかかることになる。この結果、エンジン始動時からドライバーがハンドルを操作しているような場合には、制御開始が遅れる原因にもなっていた。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、複数の多相巻線を有するモータと、複数の多相巻線を個別に駆動する複数のインバータ回路を備えた電動パワーステアリング制御装置において、各多相巻線に電流が同時に供給されることを抑制した上で、早期に電動パワーステアリング制御を開始することのできる電動パワーステアリング制御装置および電動パワーステアリング制御方法を得ることを目的とする。
本発明に係る電動パワーステアリング制御装置は、複数の多相巻線を有するモータと、複数の多相巻線のそれぞれを個別に駆動制御する複数のインバータ回路と、一端が電源と接続され、閉成することで複数のインバータ回路のそれぞれを個別に電源供給状態とする複数のリレーと、電源投入時には、複数の多相巻線と、複数の多相巻線にそれぞれ対応する複数のインバータ回路とで構成される複数組について故障の有無を判断するためのイニシャルチェックを実施するとともに、イニシャルチェックの実施後には、イニシャルチェックの実施結果に基づいて、複数のリレーの開閉制御およびセンサ群からの入力情報を基にして、複数のインバータ回路の駆動制御を実行することで、パワーステアリング制御を実行する制御部とを備えた電動パワーステアリング制御装置であって、制御部は、複数組に関するイニシャルチェックを組ごとに個別に実行し、イニシャルチェックの実施結果に応じて、複数のインバータ回路への電源供給タイミングを分散化するように、複数のリレーの開閉制御を実行し、イニシャルチェックの実施結果に応じて、複数の多相巻線に流れる電流を分散化するように、複数のインバータ回路の駆動制御を実行するものである。
また、本発明に係る電動パワーステアリング制御方法は、複数の多相巻線を有するモータと、複数の多相巻線のそれぞれを個別に駆動制御する複数のインバータ回路と、一端が電源と接続され、閉成することで複数のインバータ回路のそれぞれを個別に電源供給状態とする複数のリレーと、電源投入時には、複数の多相巻線と、複数の多相巻線にそれぞれ対応する複数のインバータ回路とで構成される複数組についてイニシャルチェックを実施するとともに、イニシャルチェックの実施後には、イニシャルチェックの実施結果に基づいて、複数のリレーの開閉制御およびセンサ群からの入力情報を基にして、複数のインバータ回路の駆動制御を実行することで、パワーステアリング制御を実行する制御部とを備えた電動パワーステアリング制御装置において、制御部によって実行される電動パワーステアリング制御方法であって、複数組に関するイニシャルチェックを組ごとに個別に実行する個別イニシャルチェック実行ステップと、イニシャルチェックの実行結果に応じて、複数のインバータ回路への電源供給タイミングを分散化するように、複数のリレーの開閉制御を実行する開閉制御ステップと、イニシャルチェックの実施結果に応じて、複数の多相巻線に流れる電流を分散化するように、複数のインバータ回路の駆動制御を実行する駆動制御ステップとを有するものである。
本発明によれば、複数の多相巻線と、複数の多相巻線にそれぞれ対応する複数のインバータ回路とで構成される複数組について、以下の制御を行うことを特徴としている。
(1)複数組に関するイニシャルチェックを、組ごとに個別に実行する。
(2)イニシャルチェックの実施結果に応じて、複数のインバータ回路への電源供給タイミングを分散化するように、複数のリレーの開閉制御を実行する。
(3)イニシャルチェックの実施結果に応じて、複数の多相巻線に流れる電流を分散化するように、複数のインバータ回路の駆動制御を行う。
この結果、各多相巻線に電流が同時に供給されることを抑制した上で、早期に電動パワーステアリング制御を開始することのできる電動パワーステアリング制御装置および電動パワーステアリング制御方法を得ることができる。
本発明の実施の形態1における電動パワーステアリング制御装置の構成図である。 本発明の実施の形態1における電動パワーステアリング制御方法を示すフロ−チャートである。 本発明の実施の形態2における電動パワーステアリング制御方法を示すフロ−チャートである。 本発明の実施の形態3における電動パワーステアリング制御方法を示すフロ−チャートである。
以下、本発明における電動パワーステアリング制御装置および電動パワーステアリング制御方法の好適な実施の形態について図面を用いて説明する。なお、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における電動パワーステアリング制御装置の構成図である。まず、図1を用いて、本実施の形態1の電動パワーステアリング制御装置の構成と各構成要素の機能について説明する。
図1に示す電動パワーステアリング制御装置は、電動パワーステアリング制御装置の制御を司るECU1(制御ユニット)と、電動パワーステアリング装置のトルク等を検出するトルクセンサや車速センサ等を含むセンサ群2と、電動パワーステアリング装置を駆動する2組3相モータ3と、電動パワーステアリング制御装置の回路ブロック(図中の符号5〜符号9)とを備えて構成される。
ここで、回路ブロックは、チョークコイル5、リレー6、入力情報信号群7、制御信号群8、およびインバータ回路9を備えて構成される。この回路ブロックは、通常は、ECU1に内蔵されることが多いが、図1では、説明を分かり易くするために、ECU1と別配置で示している。なお、モータ3は、2組3相のものに限定されるものではなく、n組m相(n、mは2以上の自然数)であれば良いが、以下の説明では、簡単のため2組3相を想定するものとする。また、図1では、2組のリレー6a、6b、および2組のインバータ回路9a、9bは、同一構成であるので、符号にa、bを付して示している。
チョークコイル5は、回路ブロックのノイズが、電動パワーステアリング制御装置外へ出ることを抑制する。リレー6aおよびリレー6bは、独立して配置されており、ECU1が出力する制御信号群8によって、後述のインバータ回路9aおよびインバータ回路9bと車両のバッテリ4との接続をそれぞれ開閉する。インバータ回路9は、モータ3の多相巻線3a、3bを、それぞれ独立に駆動できるように、それぞれに複数のスイッチング素子を有したインバータ回路9a、インバータ回路9bで構成されている。
また、ECU1にはCPU10が内蔵され、リレー6およびインバータ回路9への制御信号群8、及びインバータ回路9からの入力情報信号群7が接続されている。CPU10は、センサ群2からの情報、及びインバータ回路9からの入力情報信号群7に基づいて制御信号群8の値を演算し出力する制御量演算部11と、複数の多相巻線3a、3bおよび複数のインバータ回路9a、9bを含むモータ駆動部のイニシャルチェック処理を行う故障検出部12を有している。なお、ECU1は、インターフェース回路網も含んでいるが、図示を省略している。
インバータ回路9a、9bは、多相巻線3a、3bに対応して上下アームのスイッチング素子(T1〜T6)と、相電流を検出するためのシャント抵抗(Ru、Rv、Rw)と、ノイズ防止のコンデンサC1とが内蔵されている。また、駆動中のインバータ回路9a、9bの情報を入手するために、モータ3の端子電圧(Mu、Mv、Mw)と、電流検出のための抵抗電圧(Iu、Iv、Iw)が、それぞれ、入力情報信号群7を介してCPU10へ伝達される。
CPU10に電源が投入されてCPU10が作動を開始すると、内蔵された種々のプログラム処理が開始される。そして、リレー6に制御信号群8が伝達され、閉成されてバッテリ4からの電流がインバータ回路9へ供給される。この結果、制御信号群8を介してスイッチング素子(T1〜T6)を駆動し、モータ3の多相巻線3a、3bに電力が供給されてモータ3が回転を開始する。このモータ3の回転により、ハンドル操作のアシストが始まることになる。
このような回路構成及び基本動作は、従来の電動パワーステアリング制御装置と同等である。一方、本発明は、CPU10により、複数の多相巻線3a、3bおよび複数のインバータ回路9a、9bを含むモータ駆動部のイニシャルチェック処理を効率化することに技術的特徴を有している。そこで、CPU10による具体的な処理について、図2を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態1における電動パワーステアリング制御方法を示すフロ−チャートである。
CPU10に電源が投入されると、ステップS1において、CPU10は、各ポート、RAM等の初期化を実行する。次に、ステップS2において、CPU10は、センサ群2から各種入力情報を入力する。この各種入力情報には、例えば、ドライバーのハンドル操作力を検出するトルクセンサ、車速センサ、および、インバータ回路9の各端子電圧の情報等が含まれる。
次に、ステップS3において、CPU10は、電源投入時に行うイニシャルチェックが実行済であるか否かをチェックする。このイニシャルチェックは、CPU10へ電源が投入される毎に、電動パワーステアリング制御装置の複数の多相巻線3a、3bと複数のインバータ回路9a、9bとを含むモータ駆動部に故障がないかを調べるものである。イニシャルチェックの処理は、図1に示す故障検出部12の機能の一部に相当する。
具体的に、ステップS3において、CPU10は、複数の多相巻線3a、3bおよび複数のインバータ回路9a、9bのうちの、第1の組である多相巻線3aおよびインバータ回路9aを含むモータ駆動部(以下、単に「第1組」という)と、第2の組である多相巻線3bおよびインバータ回路9bを含むモータ駆動部(以下、単に「第2組」という)のイニシャルチェックが実行済みであるか否かのみを調べる。イニシャルチェックが済んでいる場合はY(Yes)、済んでいない場合はN(No)となる。
このチェックは、後述するフラグ「1stIF」およびフラグ「2ndIF」のセット、またはクリアの状態を調べることで簡単にチェックできる。なお、図1では、2組のモータ駆動部が存在するため、ステップS3のチェックは、2組ともチェックが終了したか否かを調べることになる。
2組のいずれか一方又は両方のチェックが済んでいない場合(N)は、CPU10は、ステップS4において、第1組のチェックは済んだか否かを調べる。第1組のチェックが済んでいない場合(N)は、CPU10は、ステップS5において、第1組の多相巻線3aおよびインバータ回路9a等についてイニシャルチェックを実行する。
ステップS5では、CPU10は、例えば、図1のリレー6aが開成された状態でバッテリ4の電圧が検出できるか、又は、逆にリレー6aが閉成した状態で同様に電圧を検出できるか、さらにはスイッチング素子を駆動させて電圧が発生するか、等々のチェックを順次行う。この診断処理で故障が検出されなかった場合は、CPU10は、ステップS6において、フラグ「1stIF」を(”H”:High)にセットする。このフラグ「1stIF」のセットは、第1組のイニシャルチェックが終了したことを意味している。
さらに、CPU10は、第1組に故障なしと判断した場合にはリレー6aを閉成し、電源供給を確立しておくことで、いつでもインバータ回路9aを駆動できる状態にする。
一方、CPU10は、故障を検出した場合は、その検出内容に応じて、以降に行い制御処理内容が異なるが、「1stIF」のフラグはセットする。CPU10は、故障の状態に応じては、リレー6aを開成した状態のままとする場合もある。このような場合は、第1組の多相巻線3aへの電力供給はできないモードとなる。また、CPU10は、スイッチング素子の一部故障では、リレー6aを閉成し電力供給できる状態とするが、故障が発生している系統、例えばT1a、又はT2aを駆動させない、いわゆる2相駆動とすることもある。このような場合は、これらのチェック結果に対して各故障要因フラグ(図示せず)を用いて、各故障の有無を明らかにしておく。
次に、ステップS7において、CPU10は、センサ群2からの各種入力情報により、モータ3の制御を即開始する状況か否かをチェックする。モータ3の制御が必要であれば(Y)、ステップS8へ進む。例えば、ドライバーがハンドル操作を行っている、つまりトルクセンサに所定値以上のトルクを検出したような場合が、このような場合に相当する。
次に、ステップS8において、CPU10は、イニシャルチェックをした第1組に故障があったか否かをチェックする。故障なし、つまり正常であれば、ステップS9へ進み、第1組のみによってモータ3のパワーステアリング制御を実行する。この制御は、後述する通常の制御処理と同様であるが、第1組のみを対象にモータ3の駆動を開始するものである。また、初めてモータ3の制御を開始するものであり、インバータ回路9aのデータもさほど重要ではないので、できる限り簡単な演算による制御信号群8を出力するようにしてもよい。すなわち、CPU10は、このステップS8においては、イニシャルチェックが正常完了したインバータ回路9aに対して、あらかじめ決められた最低限の簡略化された制御信号群8のみの演算処理を実行することにより、多相巻線3aの駆動制御をより早期に実行可能となる。
一方、ステップS8において、第1組に故障発生(N)、又はモータ3が制御不必要(ステップS7:N)、又は第1組がイニシャルチェック済み(ステップS4:Y)である場合は、CPU10は、ステップS10へ進み、今度は、第2組の多相巻線3bおよびインバータ回路9b等をチェックする。チェック内容は、第1組と同一である。イニシャルチェックによる診断処理で故障が検出されなかった場合は、第2組のイニシャルチェック済みフラグ「2ndIF」をセットするとともに、リレー6bを閉成する。もし、故障を検出した場合は、その検出内容に応じてリレー6bに信号を出力し、イニシャルチェック済みフラグ「2ndIF」をセットする。
先のステップS3において、「1stIF」および「2ndIF」の両方のイニシャルチェック済みフラグがセットされている場合、つまり、両方の多相巻線3a、3bおよびインバータ回路9a、9b等のイニシャルチェックが終了している場合(Y)は、CPU10は、ステップS13へ進む。
ステップS13において、CPU10は、通常の電動パワーステアリング装置の制御処理を実行する。具体的には、CPU10は、センサ群2からの各種入力情報を基に、目標制御量を演算する。そして、CPU10は、モータ3の電流検出からその目標値との差に応じたフィードバック制御により、最終的な制御量を算出する。さらに、CPU10は、2組の多相巻線3a、3bの位相差に応じて、それぞれのインバータ回路9a、9bへ制御信号群8を出力する。
また、CPU10は、第1組、第2組の少なくとも一方で故障が発生している場合には、その状態に応じて、3相駆動を2相駆動へ、又は1組のみの駆動とするように制御する。さらに、ステップS13の処理には、イニシャルチェックと類似、又は異なる定期的な故障判定チェックも含まれる。例えば、CPU10は、ステップS13において、センサ類の故障、各回路の電圧他のチェック等々を実行する。
先のステップS9、S11、S13のいずれかからステップS12に進んだ場合には、CPU10は、例えば、一定周期Tx=5msecが経過した否かを調べる。Txが経過していない場合(N)は、CPU10は、次のステップに進まずに待機することになる。一方、Txが経過した場合(Y)には、再度、ステップS2へ戻り、CPU10は、上記の各ステップの処理を繰り返す。この結果、CPU10は、一定周期Txで動作し、ステップS2以降の処理を繰り返すことになる。
なお、上記の説明では、イニシャルチェックを第1組のインバータ回路9a、多相巻線3aと、第2組のインバータ回路9b、多相巻線3bとに分割し、第1組を優先して診断処理を実行した。そして、それ以外の、例えば、CPU10内部のROM、RAM、バッテリ4の電圧、センサ群2関係等々については、優先度を予め決め、優先度の高いものほど第1組のチェックに包含し、逆に、優先度の低いものは第2組のチェックに回すことで分割させることが考えられる。又、第1組を制御開始するために必要な関係部位の故障判定を第1組に挿入し、その他は第2組に挿入することも考えられる。このような分割処理を実行することにより、第1組の制御開始をできる限り早くすることが可能である。
このような制御処理機能を備えることで、複数の多相巻線3a、3bを有するモータ3と、複数の多相巻線に対応した複数のインバータ回路9a、9bとを備えた電動パワーステアリング制御装置において、多相巻線3a、3bとインバータの組に優先順位を持たせ、優先順位の高い組からイニシャルチェックを優先的に実行し、それぞれが終了した時点で、その組の制御を直ちに始できるように準備を完了させることができる。
さらに、対象組のイニシャルチェック終了後には、その対象組のみを使用して制御を開始するか否かを調べ、制御開始が必要な場合は、準備が完了した組のみでも先に制御を開始するように構成することもできる。この結果、複数組を一括してイニシャルチェックしている従来装置と比較して、制御をより早く開始させることが可能となり、ドライバーの意向に沿ったすばやいパワーステアリング制御が可能となる。
図2に示した本実施の形態1におけるCPU10の処理による技術的特徴をまとめると、以下のようになる。
(1)多相巻線3a、3bとインバータ回路9a、9bの組ごとに、イニシャルチェックを個別に実行する(ステップS5、ステップS10)。
(2)イニシャルチェックの実施結果に応じて、複数のインバータ回路9a、9bへの電源供給タイミングを分散化するように、複数のリレー6a、6bの開閉制御を実行する。特に、本実施の形態1では、イニシャルチェックが完了した組から順に、対応するリレー6a、6bに関して開閉制御を実行する(ステップS5、S6、ステップS10、S11)。
(3)イニシャルチェックの実施結果に応じて、複数の多相巻線3a、3bに流れる電流を分散化するように、複数のインバータ回路9a、9bの駆動制御を行う(ステップS9)。特に、本実施の形態1では、複数組の全てに対するイニシャルチェックが完了していない時点で、入力情報としてパワーステアリング制御要求を受信した場合(ステップS7)には、イニシャルチェックの実施結果に応じて(ステップS8)、イニシャルチェックが完了している組のインバータ回路9a、9bの駆動制御を実行する(ステップS9)。
以上のように、実施の形態1によれば、多相巻線とインバータ回路の組を複数有する構成を備えた電動パワーステアリング制御装置を用いて、操舵補助トルクを発生させ、運転者の操舵をアシストする際に、イニシャルチェックによる各組の故障検出を、それぞれの組に割り付けた優先順位に基づいて順番に実施している。そして、イニシャルチェックが完了した組から、イニシャルチェック結果に応じて、電源供給状態として制御開始の準備を完了させ、さらに、必要に応じて実際の制御を開始することができる。この結果、複数の多相巻線への電源供給が同時となることがなく、故障判定および制御開始時期を優先順に従って組ごとに効率的に行うことができ、引いてはモータ制御開始を早めることが可能となる。
実施の形態2.
先の実施の形態1では、多相巻線3a、3bとインバータ回路9a、9bの組を複数有する構成を備えた電動パワーステアリング制御装置において、全ての組のイニシャルチェックが完了する前に、電動パワーステアリング制御が必要な場合には、イニシャルチェックが完了した組から順に、診断結果に応じた制御内容で駆動させる方法について説明した。これに対して、本実施の形態2では、全てのモータ駆動部の診断処理後に、故障なしと判断されたモータ駆動部のうち少なくとも1つを駆動させる方法について説明する。
図3は、本発明の実施の形態2における電動パワーステアリング制御方法を示すフロ−チャートである。次に、本実施の形態2における電動パワーステアリング制御装置のCPU10によるイニシャルチェック処理について、図3を用いて説明する。なお、図3では、本実施の形態1の図2と同様の処理については同一符号を付しており、このような同一符号のステップについては説明を割愛する。
ステップS3Aでは、CPU10は、イニシャルチェックが済んだか否かを調べる。このチェックは、後述するフラグ「Flag」でチェックが可能である。そして、本実施の形態2では、多相巻線3a、3bとインバータ回路9a、9bの組ごとに個別の完了フラグを持つのではなく、全体として1つの完了フラグを用いている。イニシャルチェックが済んでいない場合(N)には、CPU10は、ステップS5Aへ進み、第1組のイニシャルチェックを行う。この第1組のイニシャルチェックの内容は、先の実施の形態1と同様である。CPU10は、ステップS5Aにおいて、第1組のイニシャルチェックの結果に応じてリレー6aを制御する。具体的には、故障がない場合はリレー6aを閉成し、故障が障害となるほど大きな場合には、リレー6aを開成した状態とする。
次に、ステップS10Aでは、CPU10は、先のステップS5Aと同様にして、第2組のイニシャルチェックを行い、ステップS11Aにおいて、イニシャルチェック用フラグ「Flag」をセット(High)するとともに、チェック結果に応じてリレー6bを制御する。
このように、本実施の形態2における電動パワーステアリング装置の故障診断処理は、2組のモータ駆動部のイニシャルチェックを連続して処理するものである。次に、CPU10は、ステップS7において、パワーステアリング制御が直ちに必要であると判断すると、ステップS8Aにおいて、第1組に故障がなかったか否かを調べる。第1組に故障ありの場合(N)、CPU10は、ステップS14において、今度は第2組の故障の有無を調べる。ここでも故障ありの場合(N)は制御できないためそのまま終了し、ステップS12へ進む。
一方、ステップS8Aで故障なしと判断した場合(ステップS8A:Y)には、CPU10は、ステップS9において、第1組の多相巻線3aを駆動するように制御信号群8を演算、出力する。また、ステップS14で故障なしと判断した場合(ステップS14:Y)には、CPU10は、ステップS15において、第2組の多相巻線3bを駆動するように制御信号群8を演算、出力する。
なお、ステップS9あるいはステップS15におけるCPU10による制御信号群8の制御量演算・出力は、ステップS13における通常の制御量演算と異なってもよい。今回は、初めての制御開始であるため、例えば、モータ3の電流、電圧等は、モータ3を駆動していないため情報は必要ない。さらに、次の所定周期では、ステップS13により通常の制御量演算・出力が行われることとなるため、ステップS13と比較して、ステップS9及びステップS15の演算は、簡単にでき、ひいてはその処理に要する時間も短時間で済ませることができる。
さらに、一方の組のみまず駆動しようとしているので、ステップS9とステップS15による2組の演算を行う場合と比較しても、演算処理が短時間となる。そのため、直ぐに電動パワーステアリング装置の制御開始が必要な場合には、一方の組のみでも、より早く制御開始することができる。
図3に示した本実施の形態2におけるCPU10の処理による技術的特徴をまとめると、以下のようになる。
(1)多相巻線3a、3bとインバータ回路9a、9bの組ごとに、イニシャルチェックを個別に実行する(ステップS5A、ステップS10A)。
(2)イニシャルチェックの実施結果に応じて、複数のインバータ回路9a、9bへの電源供給タイミングを分散化するように、複数のリレー6a、6bの開閉制御を実行する。特に、本実施の形態2では、1回の処理周期内で、イニシャルチェックが完了した組から順に、対応するリレー6a、6bに関して開閉制御を実行する(ステップS5A、ステップS10A、S11A)。
(3)イニシャルチェックの実施結果に応じて、複数の多相巻線3a、3bに流れる電流を分散化するように、複数のインバータ回路9a、9bの駆動制御を行う(ステップS9、ステップS15)。特に、本実施の形態2では、複数組の全てに対するイニシャルチェックが完了した時点で、入力情報としてパワーステアリング制御要求を受信した場合(ステップS7)には、イニシャルチェックの実施結果に応じて(ステップS8A、ステップS14)、イニシャルチェックが完了している組のインバータ回路9a、9bの駆動制御を実行する(ステップS9、S15)。
以上のように、実施の形態2によれば、多相巻線とインバータ回路の組を複数有する構成を備えた電動パワーステアリング制御装置のイニシャルチェックをそれぞれの組に割り付けた優先順位に基づいて順番に処理している。そして、イニシャルチェック結果に応じて、それぞれ独立にリレーを制御して電源供給状態とし、制御開始の準備を完了させることができる。
さらに、少なくとも一方の組が正常であれば、その組のみでも先に制御を開始するようにしている。この結果、モータへの電源供給が同時となることがなく、パワーステアリング制御の開始も優先順に従って組ごとに効率的に行うことができ、モータ制御開始を早めることが可能となる。すなわち、本実施の形態2によっても、先の実施の形態1と同様に、ドライバーの意図に沿ったより早い段階での電動パワーステアリング装置の制御を実施することができるという優れた効果を奏することができる。
なお、本実施の形態2では、ステップS7でパワーステアリング制御の要否を判断する前に、すでに、第1組と第2組のイニシャルチェックを完了している。従って、ステップS8AとステップS8Bの処理を併合することで、次のような処理も可能である。すなわち、第1組でスイッチング素子の一部が故障しているために2相駆動する必要があり、一方、第2組は全てが正常であり通常の3相駆動が可能な場合には、第1組のみによる2相駆動を開始する代わりに、第2組のみによる3相駆動を開始することができる。
実施の形態3.
先の実施の形態1および2では、ECU1が、1つのCPU10を有する場合の例を示した。これに対して、本実施の形態3では、ECU1が複数のCPU10を有する場合の1例として、2つのCPU10a、10bを有し、それぞれのCPU10が独立に電動パワーステアリング制御装置のイニシャルチェックを実施する方法について説明する。
図4は、本発明の実施の形態3における電動パワーステアリング制御方法を示すフロ−チャートである。次に、本実施の形態3における電動パワーステアリング制御装置のCPU10によるイニシャルチェック処理について、図4を用いて説明する。
先の実施の形態1および2では、1個のCPU10が、2個のインバータ回路9a、9bの制御を実行していた。これに対して、本実施の形態3では、2個のCPU10aおよびCPU10bを有し、CPU10aがインバータ回路9aを制御し、CPU10bがインバータ回路9bを制御するように構成されている。
図4に示すフローチャートでは、CPU10aの処理ステップには符号aを付加し、CPU10bの処理ステップには符号bを付加している。但し、CPU10aとCPU10bとは、同格のCPU10であり、その処理ステップもほぼ同一である。そこで、以下の説明では、主にCPU10aの処理ステップについて説明する。なお、CPU10は、2つに限定されるものではなく、2以上の自然数であれば良いが、以下の説明では、簡単のため、2つのCPU10を想定するものとする。
CPU10aに電源が投入されると、まず、ステップS20aにおいて、CPU10aは、ポート、RAM等の初期化を行う。次に、一定周期Txの処理ルーチンが開始される前に、ステップS21aで、CPU10aは、CPU10bとの通信(以下、「第1の通信」という)を行う。この第1の通信の段階では、まだ制御開始しておらず、CPU10aは、入力情報等も入手していない。このため、この第1の通信は、CPU10aとCPU10bとの同期合わせが主目的である。但し、通信データとしては、自分の保有している時間、過去のデータ、過去の故障等々の情報を含めることが可能であり、それぞれのCPU10a、10b同士でこのような通信データを送受信することは可能である。また、相手の情報を受信することにより、それぞれのCPU10a、10bは、時間合わせを行い、互いの同期をとることができる。
次に、ステップS22aにおいて、CPU10aは、図2のステップS2と同様に、センサ群2からの各種入力情報を入力する。次に、ステップS23aにおいて、CPU10aは、第1組のイニシャルチェックが実行済みであるか否かを調べる。このチェックも図2のステップS4と同様に、後述のフラグ「1stIF」で簡単にチェックできる。
イニシャルチェックが終了していない場合(N)には、CPU10aは、ステップS24aへ進む。ステップS24aにおいて、CPU10aは、第1組の多相巻線3a、インバータ回路9a等に関してイニシャルチェックを行う。一方、CPU10bは、同様に、ステップS24aにおいて、第2組の多相巻線3b、インバータ回路9b等に関してイニシャルチェックを行う。
第1組及び第2組に関するイニシャルチェックの内容は、先の実施の形態1と同様である。また、第1組、第2組に関係しない例えば、センサ類、バッテリ4の電圧等については、それぞれ、CPU10aとCPU10bとが分担して、一方のCPU10でチェックすることもできる。また、CPU10aとCPU10bの両方でチェックを独立に行い、その結果を相互に照合することもできる。
CPU10aは、第1組のイニシャルチェックを終了後、ステップS25aにおいて終了用のフラグ「1stIF」をセット(High)する。さらに、CPU10aは、第1組に故障が検出されなければ、リレー6aを閉成する。もし、第1組に故障を検出した場合は、CPU10aは、その故障内容に応じてリレー6aを制御し、故障内容を記憶する。一方、ステップS25bにおいて、CPU10bも、同様に、フラグ「2ndIF」をセット(High)する。さらに、CPU10bは、故障検出の内容を記憶するが、リレー6bの制御は、ステップS24bでは行わない。
次に、ステップS26aにおいて、CPU10aは、再度、CPU10bとの通信(以下、「第2の通信」という)を行う。この第2の通信では、両CPU10の同期合わせのほか、イニシャルチェック時の故障内容の伝達、入力情報の照合を、データ送受信により行うことができる。これにより、両CPU10は、相手のCPU10の状況、故障の有無等が把握でき、自己の制御内容の変更に役立てることができる。
例えば、一方のインバータ回路9の故障により、モータ3の制御ができない、又は通常制御より劣る駆動、例えば2相駆動しかできない場合、他方の正常なインバータ回路9側で、その出力をアップすることが可能である。また、同期を少なくとも一定周期Tx毎に1回は行っているため、2組の制御の位相ずれを確実に保持することもできる。
なお、CPU10bは、先のステップS24bの代わりにステップS31において、故障検出の結果に応じて、リレー6bを制御する。このように、CPU10aとCPU10bは、リレー6aおよびリレー6bの閉成時期をずらして、消費電流が発生するタイミングを分散させることができる。
次に、ステップS30aにおいて、CPU10aは、一定周期Txが経過したか否かを調べることにより、ステップS22a以降を、一定周期Txで繰り返し実行することができる。
一方、先のステップS23aでイニシャルチェック実施済であれば(Y)、CPU10aは、ステップS27aにおいて、センサ群2からの各種入力情報により、モータ3の制御を即開始する状況か否かをチェックし、パワーステアリング制御が必要な場合には、制御信号群8の制御量を演算する。ここでは、CPU10aは、目標制御量と、現時点のモータ3の電流との差を算出し、フィードバック制御を行うことで、出力制御量を演算する。
次に、ステップS28aにおいて、CPU10aは、再度、CPU10bとの通信(以下、「第3の通信」という)を行う。この第3の通信では、前述のように同期合わせ、さらには制御量、入力情報等々のデータの送受信を行うことができ、両CPU10は、相手方の故障のチェックも可能となる。
次に、ステップS29aにおいて、CPU10aは、制御信号群8の出力処理を行い、モータ3へ電流を供給する。この出力処理において、CPU10aは、インバータ回路9aのスイッチング素子を、CPU10bは、インバータ回路9bのスイッチング素子を制御する。そして、出力制御量をそれぞれのCPU10a、10bが均等に2分割した場合には、出力量は平均的には同一であるが、時間的にみると、ずれたものとなっている。また、それぞれのCPU10a、10bは、故障状態に応じて、その出力量自体を均等ではなく、一方が他方より多く出力するように制御することも可能である。
図4に示した本実施の形態3におけるCPU10の処理による技術的特徴をまとめると、以下のようになる。
(1)多相巻線3a、3bとインバータ回路9a、9bの組ごとに、独立した複数のCPU10a、10bによりイニシャルチェックを個別に実行する(ステップS24a、ステップS24b)。
(2)イニシャルチェックの実施結果に応じて、複数のインバータ回路9a、9bへの電源供給タイミングを分散化するように、複数のリレー6a、6bの開閉制御を実行する。特に、本実施の形態3では、異なるCPU10a、10bが相互通信を行いながら(ステップS21a、21b、ステップS26a、S26b)、対応するリレー6a、6bに関して相互のタイミングが重複しないように開閉制御を実行する(ステップS24a、ステップS31)。
(3)イニシャルチェックの実施結果に応じて、複数の多相巻線3a、3bに流れる電流を分散化するように、複数のインバータ回路9a、9bの駆動制御を行う(ステップS29a、ステップS29b)。特に、本実施の形態3では、異なるCPU10a、10bが相互通信を行いながら(ステップS28a、ステップS28b)、入力情報としてパワーステアリング制御要求を受信した場合(ステップS27a、ステップ27b)には、イニシャルチェックの実施結果に応じて、それぞれのCPU10a、10bがインバータ回路9a、9bの駆動制御を実行する(ステップS29a、S29b)。
以上のように、実施の形態3によれば、CPUを独立して複数有する場合であっても、相互通信を行って互いの情報を共有化することで、複数の多相巻線の制御開始、電源供給のタイミングを簡単にずらすことができる。
なお、図4のフローチャートの処理を実現するためのプログラムは、CPU10a、10bと同数、つまり2種類となる。しかしながら、両者の相違は、リレー6a、6b制御のタイミングと、制御対象となるモータ3の多相巻線3a、3b等である。従って、1組目と2組目のいずれのインバータ回路9a、9bに対応するかを示すフラグを設け、必要な処理ルーチンの前にフラグによる判断処理を組込むことで、同一プログラムで対応でき、プログラム作成工数を削減できる。
本発明に係る電動パワーステアリング制御装置は、複数の多相巻線を有するモータと、複数の多相巻線のそれぞれを個別に駆動制御する複数のインバータ回路と、一端が電源と接続され、閉成することで複数のインバータ回路のそれぞれを個別に電源供給状態とする複数のリレーと、電源投入時には、複数の多相巻線と、複数の多相巻線にそれぞれ対応する複数のインバータ回路とで構成される複数組について故障の有無を判断するためのイニシャルチェックを実施するとともに、イニシャルチェックの実施後には、イニシャルチェックの実施結果に基づいて、複数のリレーの開閉制御およびセンサ群からの入力情報を基にして、複数のインバータ回路の駆動制御を実行することで、パワーステアリング制御を実行する制御部とを備えた電動パワーステアリング制御装置であって、制御部は、複数組に関するイニシャルチェックをあらかじめ決められた優先順位に従って順番に実行するとともに、イニシャルチェックが正常に完了した組から順に、対応するリレーを閉成して電源供給を確立するように、開閉制御を順次実行することで、複数のインバータ回路への電源供給タイミングを分散化し、イニシャルチェックの実施結果に応じて、複数の多相巻線に流れる電流を分散化するように、複数のインバータ回路の駆動制御を実行するとともに、複数組の全てに対するイニシャルチェックが完了していない時点で、入力情報としてパワーステアリング制御要求を受信した場合には、イニシャルチェックの実施結果に応じて、複数の多相巻線のうちイニシャルチェックが正常に完了している組のインバータ回路の駆動制御を実行することでパワーステアリング制御を開始するものである。
また、本発明に係る電動パワーステアリング制御方法は、複数の多相巻線を有するモータと、複数の多相巻線のそれぞれを個別に駆動制御する複数のインバータ回路と、一端が電源と接続され、閉成することで複数のインバータ回路のそれぞれを個別に電源供給状態とする複数のリレーと、電源投入時には、複数の多相巻線と、複数の多相巻線にそれぞれ対応する複数のインバータ回路とで構成される複数組について故障の有無を判断するためのイニシャルチェックを実施するとともに、イニシャルチェックの実施後には、イニシャルチェックの実施結果に基づいて、複数のリレーの開閉制御およびセンサ群からの入力情報を基にして、複数のインバータ回路の駆動制御を実行することで、パワーステアリング制御を実行する制御部とを備えた電動パワーステアリング制御装置において、制御部によって実行される電動パワーステアリング制御方法であって、複数組に関するイニシャルチェックをあらかじめ決められた優先順位に従って順番に実行するとともに、イニシャルチェックが正常に完了した組から順に、対応するリレーを閉成して電源供給を確立するように、開閉制御を順次実行することで、複数のインバータ回路への電源供給タイミングを分散化する開閉制御ステップと、イニシャルチェックの実施結果に応じて、複数の多相巻線に流れる電流を分散化するように、複数のインバータ回路の駆動制御を実行するとともに、複数組の全てに対するイニシャルチェックが完了していない時点で、入力情報としてパワーステアリング制御要求を受信した場合には、イニシャルチェックの実施結果に応じて、複数の多相巻線のうちイニシャルチェックが正常に完了している組のインバータ回路の駆動制御を実行することでパワーステアリング制御を開始する駆動制御ステップとを有するものである。

Claims (8)

  1. 複数の多相巻線を有するモータと、
    前記複数の多相巻線のそれぞれを個別に駆動制御する複数のインバータ回路と、
    一端が電源と接続され、閉成することで前記複数のインバータ回路のそれぞれを個別に電源供給状態とする複数のリレーと、
    電源投入時には、前記複数の多相巻線と、前記複数の多相巻線にそれぞれ対応する前記複数のインバータ回路とで構成される複数組について故障の有無を判断するためのイニシャルチェックを実施するとともに、前記イニシャルチェックの実施後には、前記イニシャルチェックの実施結果に基づいて、前記複数のリレーの開閉制御およびセンサ群からの入力情報を基にして、前記複数のインバータ回路の駆動制御を実行することで、パワーステアリング制御を実行する制御部と
    を備えた電動パワーステアリング制御装置であって、
    前記制御部は、
    前記複数組に関する前記イニシャルチェックを組ごとに個別に実行し、
    前記イニシャルチェックの実施結果に応じて、前記複数のインバータ回路への電源供給タイミングを分散化するように、前記複数のリレーの前記開閉制御を実行し、
    前記イニシャルチェックの実施結果に応じて、前記複数の多相巻線に流れる電流を分散化するように、前記複数のインバータ回路の駆動制御を実行する
    電動パワーステアリング制御装置。
  2. 請求項1に記載の電動パワーステアリング制御装置において、
    前記制御部は、
    前記複数組に関する前記イニシャルチェックをあらかじめ決められた優先順位に従って順番に実行するとともに、前記イニシャルチェックが完了した組から順に、対応するリレーに関して前記開閉制御を実行することを、一定周期で順次実行し、
    前記複数組の全てに対するイニシャルチェックが完了していない時点で、前記入力情報としてパワーステアリング制御要求を受信した場合には、前記イニシャルチェックの実施結果に応じて、前記複数の多相巻線のうちイニシャルチェックが完了している組の多相巻線に流れる電流を分散化するように、前記イニシャルチェックが完了している組のインバータ回路の駆動制御を実行する
    電動パワーステアリング制御装置。
  3. 請求項1に記載の電動パワーステアリング制御装置において、
    前記制御部は、
    前記複数組に関する前記イニシャルチェックをあらかじめ決められた優先順位に従って順番に実行するとともに、前記イニシャルチェックが完了した組から順に、対応するリレーに関して前記開閉制御を実行することを、1回の周期内で順次実行し、
    前記複数組の全てに対するイニシャルチェックが完了した後、前記入力情報としてパワーステアリング制御要求を受信した場合には、前記イニシャルチェック結果に応じて、前記複数の多相巻線に流れる電流を分散化するように、前記複数のインバータ回路の駆動制御を実行する
    電動パワーステアリング制御装置。
  4. 請求項1に記載の電動パワーステアリング制御装置において、
    前記制御部は、前記複数組のそれぞれの組に対応して、前記イニシャルチェック、前記開閉制御、および前記駆動制御を一定周期で個別に実行する複数の個別制御部を有し、
    前記複数の個別制御部のそれぞれは、
    他の個別制御部と相互通信を実行することで、他の個別制御部との間で、それぞれのイニシャルチェックの実施結果、開閉制御状態、および駆動制御状態に関する情報を共有化する通信処理部を有し、
    自身の組のイニシャルチェックの実施結果および他の個別制御部のイニシャルチェックの実施結果に応じて、前記複数のインバータ回路への電源供給タイミングを分散化するように、自身の組のリレーの前記開閉制御を実行し、
    自身の組のイニシャルチェックの実施結果および他の個別制御部のイニシャルチェックの実施結果に応じて、前記複数の多相巻線に流れる電流を分散化するように、自身の組のインバータ回路の駆動制御を実行する
    電動パワーステアリング制御装置。
  5. 請求項2または3に記載の電動パワーステアリング制御装置において、
    前記制御部は、
    前記イニシャルチェックが完了したことを検知した周期と同一周期内で、前記入力情報としてパワーステアリング制御要求を受信した場合には、あらかじめ決められた最低限の簡略化された制御演算処理により前記駆動制御を実行する
    電動パワーステアリング制御装置。
  6. 請求項4に記載の電動パワーステアリング制御装置において、
    前記複数の個別制御部のそれぞれは、
    前記通信処理部による前記他の個別制御部との前記相互通信を、前記一定周期内で少なくとも1回実行し、
    前記複数の個別制御部が2個の個別制御部で構成される場合には、一方の個別制御部は、前記相互通信の実行前に自身の組のリレーの前記開閉制御を実行し、他方の個別制御部は、前記相互通信の実行後に自身の組のリレーの前記開閉制御を実行する
    電動パワーステアリング制御装置。
  7. 請求項4に記載の電動パワーステアリング制御装置において、
    前記複数の個別制御部のそれぞれは、前記複数組のいずれの組であるかを識別するために設定されるフラグに応じて、前記電源供給タイミングを分散化するための処理、および前記複数の多相巻線に流れる電流を分散化するための処理のタイミングを切り換えるようにした同一のプログラムを用いる
    電動パワーステアリング制御装置。
  8. 複数の多相巻線を有するモータと、
    前記複数の多相巻線のそれぞれを個別に駆動制御する複数のインバータ回路と、
    一端が電源と接続され、閉成することで前記複数のインバータ回路のそれぞれを個別に電源供給状態とする複数のリレーと、
    電源投入時には、前記複数の多相巻線と、前記複数の多相巻線にそれぞれ対応する前記複数のインバータ回路とで構成される複数組についてイニシャルチェックを実施するとともに、前記イニシャルチェックの実施後には、前記イニシャルチェックの実施結果に基づいて、前記複数のリレーの開閉制御およびセンサ群からの入力情報を基にして、前記複数のインバータ回路の駆動制御を実行することで、パワーステアリング制御を実行する制御部と
    を備えた電動パワーステアリング制御装置において、前記制御部によって実行される電動パワーステアリング制御方法であって、
    前記複数組に関する前記イニシャルチェックを組ごとに個別に実行する個別イニシャルチェック実行ステップと、
    前記イニシャルチェックの実行結果に応じて、前記複数のインバータ回路への電源供給タイミングを分散化するように、前記複数のリレーの前記開閉制御を実行する開閉制御ステップと、
    前記イニシャルチェックの実施結果に応じて、前記複数の多相巻線に流れる電流を分散化するように、前記複数のインバータ回路の駆動制御を実行する駆動制御ステップと
    を有する電動パワーステアリング制御方法。
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