JPWO2015060033A1 - 無線通信システム - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、特許文献1には、第1の基地局は、第2の基地局に、共有チャネルを使用して、第1のバックホール情報を提供することができ、共有チャネルは、ホワイトスペースチャネル、認可共有マルチユーザ(ASM)チャネル、または、計測、化学、測定用(ISM)チャネルであることができ、第1の基地局はさらに、レガシーバックホールチャネルを使用して、第2のバックホール情報を提供することができる、ワイヤレス通信の方法が開示されている。
ここで、図7に示すように、IEEE 802.22無線リンクを用いた中継通信システムを構成することを考える。同図の中継通信システムは、インターネットにバックホール回線を介して接続された第1の基地局(BS1)と、BS1と周波数f1で無線通信する第1の端末局(CPE1)と、CPE1と有線接続された第2の基地局(BS2)と、BS2と周波数f2で無線通信する第2の端末局(CPE2)と、を有している。同図のBS2およびCPE1は、中継局として機能する。
すなわち、下り信号(上位装置から下位装置への信号)を伝送するタイミングでは、CPE1がBS1から周波数f1の下り信号を受信するとともに、BS2がCPE2へ周波数f2の下り信号を送信する。この結果、BS2から送信される周波数f2の下り信号が高い電力でCPE1に飛び込んで妨害となる。
また、上り信号(下位装置から上位装置への信号)を伝送するタイミングでは、CPE1がBS1へ周波数f1の上り信号を送信するとともに、BS2がCPE2から周波数f2の上り信号を受信する。この結果、CPE1から送信される周波数f2の下り信号が高い電力でBS2に飛び込んで妨害となる。
すなわち、下り信号を伝送するタイミングでは、CPE1がBS1から周波数f1の下り信号を受信するとともに、CPE2がBS2から周波数f2の下り信号を受信する。
また、上り信号を伝送するタイミングでは、CPE1がBS1へ周波数f1の上り信号を送信するとともに、CPE2がBS2へ周波数f2の上り信号を送信する。
つまり、中継局を構成する2つの無線局をともに端末局(CPE1とCPE2)とすることで、送受信タイミングが図10のような関係となり、一方の無線局が受信しているときに他方の無線局が送信しているという状況を回避することができる。また、このような中継局をあるBSの通信エリアの辺縁に配置する方法は、2つのエリアの辺縁同士を連結するので、エリア配置の効率も良い。
孤立BSであるBS2が2ホップ目の無線リンクを確立するために新たなホワイトスペースを利用した無線通信を開始しようとする際には、CPE2との無線リンクが確立されていないことから、自局の位置情報に基づいてインターネット上のデータベース等が提供する送信可能周波数リストを取得することができない。つまり、BS2は自局位置での送信可能周波数を知ることなく電波を発射する必要があり、BS2がスペクトラムセンシング機能を具備しない場合には、一次利用者へ干渉を与える危険性が高くなる。
すなわち、本発明は、一次利用者にライセンスされた周波数のうち使用されていないホワイトスペースを二次利用して基地局と端末局との間で無線通信を行う無線通信システムであって、ホワイトスペースの情報を管理する管理装置を備え、前記基地局には、自局が前記一次利用者の無線通信に干渉を与えないことが保証された所定の周波数の情報が予め設定してあり、前記基地局は、自局で使用可能なホワイトスペースの情報を前記管理装置から取得するために自セル内の端末局との無線通信を介して前記管理装置にアクセスする必要がある場合に、前記所定の周波数を用いて自セル内の端末局との無線通信を行い、当該無線通信を介して前記管理装置にアクセスして自局で使用可能なホワイトスペースの情報を取得した後は、当該ホワイトスペースを用いて自セル内の端末局との無線通信を行う、ことを特徴とする。
[実施形態の概要]
本発明の一実施形態に係る無線通信システムは、無線通信を行う無線通信装置である基地局と端末局とを含んで構成され、ホワイトスペースを利用してマルチホップ無線通信を行う無線通信システムであり、概略的に、以下のような構成となっている。
すなわち、基地局は、自局がネットワーク的に孤立しており、無線通信以外の手段で自局の送信可能周波数リストを取得する手段がない場合において、当該無線通信システムが無線通信を行うホワイトスペースの周波数以外に、自局の送信可能周波数リストを取得するために必要な無線通信に使用するために、自局が送信可能であることを保証されている所定の使用可能周波数の電波を用いて無線通信を行う手段を備え、自局の送信可能周波数リストを取得するまでは、所定の使用可能周波数を使用して、送信周波数リストを取得するために必要な情報及びそれ以外の情報を送受信するものであり、基地局が、自局の送信可能周波数でない可能性のある周波数の電波を発射することなく、自局の位置情報に基づいた送信周波数可能リストに含まれる周波数を使用することを可能にしている。
図1は、本実施形態に係る無線通信システムの全体構成の例を示す図である。本実施形態に係る無線通信システム1は、ホワイトスペースを利用してマルチホップ無線通信を行う。
このように、ホワイトスペース利用無線システムは、空間的に使用可能な周波数資源を有効利用できる。
また、他の構成としてもよく、例えば、BS20を周波数f10の一次利用者として割り当てる等の構成によっても実現が可能である。
以下、図2を参照しながら、BS10、BS20のより具体的な構成を説明する。
図2に示すように、BS10、BS20は、電波の送受信を行うアンテナ101と、データの送受信を行うデータ伝送部102と、運用チャネルや送信可能周波数の管理を行うスペクトルマネージャ(SM)103と、自局全体の制御を行う主制御部104と、バックホール回線30や外部装置とのインターフェースとなるインターフェース部105と、バックホール回線30や外部装置と接続するための端子106とを備える。
RF部111は、ベースバンドから無線周波数帯への周波数変換および無線周波数帯からベースバンドへの周波数変換や、信号増幅等の処理を行う。
BB信号処理部112は、誤り訂正符号化・復号処理、および変復調処理などを行う。
MAC処理部113は、自局が使用する運用チャネルやデータ送受信タイミングの制御、通信パケットへの自局識別子の付加、およびデータ送信元の無線装置の認識などの処理を行う。
周波数情報通信部121は、データベース50へ自局の位置情報等を送信し、データベース50から自局の設置位置における送信可能周波数リスト及びその周波数に対応する最大許容電力を取得する。そして、共存マネージャ60へ自局の設置位置、送信可能周波数リスト、最大送信可能電力の情報を送信し、共存マネージャ60から再構築後の送信可能周波数リストを受信する。
以下、図3を参照しながら、CPE11、CPE21、CPE22のより具体的な構成を説明する。
図3に示すように、CPE11、CPE21、CPE22は、電波の送受信を行うアンテナ201と、データの送受信を行うデータ伝送部202と、自局の使用する周波数を制御する使用周波数制御部203と、自局全体の制御を行う主制御部204と、外部回線や外部装置とのインターフェースとなるインターフェース部205と、外部回線や外部装置と接続するための端子206とを備える。
RF部211は、ベースバンドから無線周波数帯への周波数変換および無線周波数帯からベースバンドへの周波数変換や、信号増幅等の処理を行う。
BB信号処理部212は、誤り訂正符号化・復号処理、および変復調処理などを行う。
MAC処理部213は、自局が使用する運用チャネルやデータ送受信タイミングの制御、通信パケットへの自局識別子の付加、およびデータ送信元の無線装置の認識などの処理を行う。
以下、図4、図5、図6を参照して、BS10、BS20、CPE11、CPE21、CPE22が無線通信に使用する周波数の切り替えパターンの例について説明する。
以上のとおり、本実施形態によれば、ホワイトスペースを利用する無線通信システムにおいて、データベース等から送信可能周波数リストを取得する以前に端末局との無線通信を行う必要がある基地局が存在している場合でも、当該基地局が、自局が送信可能であることを保証されている所定の使用可能周波数の電波を用いた無線通信により送信周波数リストを取得することで、自局の送信可能周波数でない可能性のある電波を発射することなくホワイトスペースを使用した無線通信が可能となる。
ここで、所定の使用可能周波数以外の周波数資源を利用するためにホワイトスペースを使用したい場合の例としては、使用可能周波数が混雑しておりオフロードのためホワイトスペースを使用したい場合、中継システムを構成する際に使用可能周波数だけでは不足するため追加の周波数としてホワイトスペースを使用したい場合、使用可能周波数の帯域が狭帯域であり広帯域データ伝送に使用できないためデータ伝送用としてホワイトスペースを使用したい場合などが挙げられる。
なお、本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと同様な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。更に、本発明の範囲は、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
101:アンテナ、 102:データ伝送部、 103:スペクトルマネージャ(SM)、 104:主制御部、 105:インターフェース部、 106:端子、 111:RF部、 112:BB信号処理部、 113:MAC処理部、 121:周波数情報通信部、 122:周波数情報管理部、
201:アンテナ、 202:データ伝送部、 203:使用周波数制御部、 204:主制御部、 205:インターフェース部、 206:端子、 211:RF部、 212:BB信号処理部、 213:MAC処理部
Claims (5)
- 一次利用者にライセンスされた周波数のうち使用されていないホワイトスペースを二次利用して基地局と端末局との間で無線通信を行う無線通信システムであって、
ホワイトスペースの情報を管理する管理装置を備え、
前記基地局には、自局が前記一次利用者の無線通信に干渉を与えないことが保証された所定の周波数の情報が予め設定してあり、
前記基地局は、自局で使用可能なホワイトスペースの情報を前記管理装置から取得するために、通信可能な距離内の端末局と、前記所定の周波数を用いて無線通信を行い、当該所定の周波数を用いた無線通信を介して前記管理装置にアクセスし、自局で使用可能なホワイトスペースの情報を取得した後は、当該ホワイトスペースを用いて自セル内の端末局との無線通信を行うことを特徴とする無線通信システム。 - 前記端末局は、該端末局をセル内に有する基地局が前記一次利用者の無線通信に干渉を与えないことが保証された前記所定の周波数の情報を、予め記憶し或いは前記管理装置から取得し、
前記端末局は、該基地局と無線通信によって接続されていない間は、前記所定の周波数において基地局のサーチを行い、該所定の周波数で発見した基地局へ優先的に接続することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記端末局は、前記管理装置に或いはインターネットにアクセスすることが可能な場合には、前記所定の周波数において基地局のサーチを行い、該アクセスが可能でない場合には、周波数に制限を設けずに基地局のサーチを行うことを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
- 無線アクセス方式を利用して中継動作を行う、ホワイトスペースを使用した無線通信システムであって、
ホワイトスペースの情報を管理する管理装置にアクセスするために自セル内の端末局との無線通信を介する必要がない第1の基地局と、
前記管理装置にアクセスするために自セル内の端末局との無線通信を介する必要がある第2の基地局と、
前記第1の基地局と前記第2の基地局との間の通信を中継する中継局と、を備え、
前記第1の基地局と前記第2の基地局は、同一のTDD無線アクセス方式を用い、互いに同期したフレームタイミングで動作し、
前記中継局は、前記第1の基地局のセル内の第1の端末局と、前記第2の基地局のセル内の第2の端末局とを有線接続して構成されており、
前記第2の基地局は、自局で使用可能なホワイトスペースの情報を前記管理装置から取得するために前記所定の周波数を用いて前記第2の端末局との無線通信を行い、当該無線通信を介して前記管理装置にアクセスして自局で使用可能なホワイトスペースの情報を取得した後は、当該ホワイトスペースを用いて第2の端末局及び自セル内の他の端末局との無線通信を行うことを特徴とする無線通信システム。 - 前記中継局を構成する前記第2の基地局のセル内のいずれかの端末局は、該端末局をセル内に有する基地局が前記一次利用者の無線通信に干渉を与えないことが保証された前記所定の周波数の情報を、予め記憶し或いは前記管理装置から取得し、
該基地局と無線通信によって接続されていない間は、前記所定の周波数において基地局のサーチを行い、該所定の周波数で発見した基地局へ優先的に接続することを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。
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