JP5839608B2 - 無線通信システム及び受信装置 - Google Patents
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Station)内のスペクトルマネージャ(SM:Spectrum Manager)によって、随時更新されながら一括管理されている。そして、BSは、この送信可能周波数リストに基づき、BSとCPEの間で双方向に通信に利用可能な周波数を使用周波数として決定する。
(2)の態様の発明によれば、データ通信の際の品質を適切に評価する通信品質情報を基にデータ送信の際の周波数の割当てができるようになる。
(4)の態様の発明によれば、OFDMA方式により送信局が複数の受信局と無線通信を行い、送信局が制御信号とデータを周波数割当処理部により割当てられた複数の周波数で同時に送信する信号送信部を有するような無線通信システムに適用でき、TV放送等の高次の変調方式を用いて行う通信のホワイトスペースを利用してデータ通信を行えるようになる。
図1は、本実施形態に係る無線通信システムの全体構成の一例を示す図である。本実施形態に係る無線通信システム1は、ホワイトスペースを利用する無線通信システム(ホワイトスペース利用システム、二次利用システム)である。
[例]
R2=5×R1
D=R1
とすると、無線通信システム1のエリア端に存在するCPEと既存システム2の送信局との最短距離D21は、
D21=R2+D=5×R1+R1=6×R1=1.2×R2
であり、既存システム2のエリア端における送信局からの距離R2の1.2倍となる。
一方、既存システム2のエリア端に存在する受信局と無線通信システム1の基地局との最短距離D12は
D12=R1+D=R1+R1=2×R1
であり、無線通信システム1のエリア端におけるBSからの距離R1の2倍となる。
そして、本実施形態では、ホワイトスペースを利用した無線通信システム1は、自己のサービスエリア内に既存システム2の信号が高い強度のまま到達することがあっても、地理的に使用可能な周波数資源を有効利用できる。
ここで、図3を参照しながら、本例のBS10におけるTDDフレームの割り当ての概念を説明する。本例の無線通信システム1は、IEEE802.22に準拠し、アクセス方式としてOFDMA(Orthogonal
Frequency-Division Multiple Access)を用いる。TDDフレームは、TDD比が可変の下りサブフレームと上りサブフレームからなる。そして、下りサブフレームにおける各CPEへのデータ信号や、上りフレームにおける各CPEからのデータ信号は、バーストと呼ばれる単位で周波数と時間の2次元領域で配置される。このバースト(データバースト)の配置をBS10から各CPEに指示するためのMAP情報等を含む制御情報(Control)が、下りサブフレームの先頭寄りに配置される。実際には、制御情報は複数の制御バーストから構成され、それらは、データバーストに比べ所要SINRが低い変調方式(例えば16QAMのデータバーストに対し、QPSKの制御情報)で変調される。
これに対して、図3(b)では、周波数f1の下りサブフレームには制御情報のみを配置する。CPE21およびCPE22は、周波数f1でも干渉キャンセラ等により制御信号であれば受信(復号)でき、指向性アンテナ等により既存システムの与干渉も抑えながら送信できる。周波数f2は、基本的には図3(a)と同様に利用できる。特に、周波数f1と周波数f2を上りのバースト伝送に利用したことで、周波数f2の上りサブフレームに詰め込むバースト数を減らし周波数f2の下りサブフレームで伝送する制御情報のオーバヘッドを削減できたり、サブフレームの配置に選択肢が増え全体スループットを最適化できたりする効果が期待できる。
図4に示されるように、無線通信システム1は、無線通信によりデータを送信する送信局100と、送信局100から送信されるデータを受信する受信局200とを含んで構成される。本実施形態においては、送信局100は図1のBS10に該当し、受信局200は図1のCPE21、CPE22に該当する。なお、受信局200は、1つでも良いが、図1に示すように複数存在しても良い。また、ホワイトスペースとして使用可能な周波数には、少なくともf1とf2の2つの周波数(チャンネル)が含まれるものとする。
以下、図4を参照しながら、送信局100と受信局200の構成について説明する。
受信局(受信局の受信装置又は通信装置)200は、信号受信部201と、干渉抑圧処理部202と、受信品質推定部203と、受信品質通知部204とを備える。
図4に示されるように、送信局(送信局の送信装置又は通信装置)100は、信号送信部101と、受信品質情報受信部102と、通信品質情報保持部103と、周波数割当処理部104と、割当結果通知部105とを備える。
割当結果通知部105は、周波数割当処理部104での割当て結果を信号送信部101を通じて受信局200に送信する。割当て結果は、一例として、制御情報やスーパーフレーム制御ヘッダ(SCH)等により送信される。もし、周波数f1において高次の変調方式を用いたデータ通信に耐えられない品質よりも更に悪い下り品質を示す受信品質情報を応答した受信局や、受信品質情報を応答しない受信局が存在する場合や、大多数の受信局が上り品質下り品質共に良好でない場合は、f1は既存システム等から干渉を受け或いは与えている可能性が高く、或いはf1の有効利用が困難なため、f1の使用を中止することが望ましい。
次に、図5を参照しながら、BS10のより具体的な構成について説明する。なお、本実施形態においては、BS10は前述した送信局100に該当する。
図5に示されるように、BS10は、電波を送信及び受信するアンテナ151と、無線信号(データ、制御情報等を含む)の送受信を行うデータ伝送部152と、自局全体の制御を行う主制御部153と、CPE21およびCPE22の利用可能周波数を管理するスペクトルマネージャ(SM)154と、バックホール回線30や外部装置とのインターフェースとなるインターフェース部155と、バックホール回線30や外部装置と接続するための端子156とを備える。
データ伝送部152は、RF部161と、ベースバンド(BB:Baseband)信号処理部162と、MAC処理部163とを備える。
RF部161は、ベースバンドから無線周波数帯への周波数変換および無線周波数帯からベースバンドへの周波数変換や、信号増幅等の処理を行う。
BB信号処理部162は、誤り訂正符号化、復号処理、および変復調処理等を行う。データ伝送部152は、同時に複数の周波数(チャンネル)でOFDM信号を送受信できるよう、FFTサイズ可変構成或いはmulti radio構成とする。
次に、図6を参照しながら、CPE21、CPE22のより具体的な構成について説明する。なお、本実施形態においては、CPE21、CPE22は前述した受信局200に該当する。
データ伝送部252は、RF部261と、ベースバンド(BB)信号処理部262と、MAC処理部263とを備える。
RF部261は、ベースバンドから無線周波数帯への周波数変換および無線周波数帯からベースバンドへの周波数変換や、信号増幅等の処理を行う。
BB信号処理部262は、誤り訂正符号化、復号処理、および変復調処理等を行う。
以上のとおり、本実施形態によれば、ホワイトスペースを利用した無線通信システム1において、下り信号のSIRが低い環境において下り制御信号を受信し、TDDシステムを適用することが可能となる。
本実施形態の説明では、最初の使用(運用)周波数f1において被干渉を察知してから運用周波数をf2に変更する状況を想定したが、始めから送信可能周波数リストからf2を選ぶことができ、その後CPEからの帯域要求に応じて(リストにない)周波数f1も使用するような状況にも適用できる。その場合、BS10は、周波数f1での送信をoutband
broadcasting等により行い、各CPEがこれを受信して受信品質推定部203により既存システム等からの干渉の度合いを推定する。受信品質情報は、BS10との間で通信チャネルを確立済みであればf1以外の周波数でも通知できる。
また、BSとCPEとの間で通信するものとして説明したが、BSのチェーン接続に適用することもできる。その場合、BS10をマスターBSとし、CPE21又は22の少なくとも1つをスレーブBSと読み替えるものとする。
また、BS10が被干渉の周波数f1で送信する制御情報等は、下りサブフレームに複数回繰り返し配置することができ、CPE側でこれらを加算することでSINRを改善できる。
Claims (4)
- ホワイトスペースの周波数を利用し、基地局と複数の子局とが所定の周期で交互に送信して通信を行う無線通信方法であって、
該複数の子局が、前記ホワイトスペースの第1周波数及び第2周波数において前記基地局が送信する信号を受信する第1ステップと、
該複数の子局が、前記第1ステップで処理した信号を基に、少なくとも前記第1周波数を用いた下り通信品質を推定する第2ステップと、
該複数の子局が、前記第2ステップで推定した下り通信品質情報を前記送信局に送信する第3ステップと、
前記基地局が、該複数の子局からの前記下り通信品質情報をそれぞれ受信する第4ステップと、
該基地局が、前記第4ステップで受信した前記下り通信品質情報を基に、該子局への制御情報と下りデータの送信を前記第1周波数と第2周波数のどちらに割当てるかを、該子局毎に決定する第5ステップと、
該基地局が、該複数の子局から受信した信号を元に、前記第1周波数と第2周波数の少なくとも一方を用いた上り通信品質をそれぞれ推定する第6ステップと、
該基地局が、前記第6ステップで推定した前記上り通信品質情報を基に、該子局から上りデータの送信を、前記第1周波数と第2周波数のどちらに割当てるかを決定する第7ステップと、
該基地局が、前記第5ステップ及び前記第7ステップでの割当て結果を、前記周期毎に、前記第1周波数と第2周波数の少なくとも一方によって前記子局に送信する第8ステップと、を有し、
前記第5ステップにおいて該基地局は、該複数の子局の夫々について、前記第1周波数での前記下り通信品質情報が高次の変調方式を用いたデータ通信を行う際に耐え得る品質の場合は、前記制御情報と前記下りデータの両方の送信を前記第1周波数に割当てられるものとし、前記第1周波数での前記下り通信品質情報が前記高次の変調方式を用いたデータ通信に耐えられない場合は、前記制御情報の送信を前記第1周波数に割当て、下りデータの送信を第2周波数に割当てられることを特徴とする無線通信方法。 - 前記基地局と前記複数の子局は、TDD方式により通信を行い、
前記第8ステップで送信する前記制御情報は、該制御情報が送信される周波数における上りデータ及び下りデータの前記割当て結果を示す情報を含み、前記下りデータの送信に比べ所要SINRが低い変調方式で変調されるか、下りサブフレームの内で複数回繰り返し配置されて送信されることを特徴とする請求項1記載の無線通信方法。 - 前記基地局と前記複数の子局は、OFDMA(Orthogonal
Frequency-Division Multiple Access)方式及びTDD比が可変である前記TDD方式により通信を行い、
前記制御情報が含む前記割当て結果を示す情報は、下りサブフレーム及び上りサブフレームにおける下りデータ及び上りデータの夫々のバーストの、周波数と時間の2次元領域での配置を示すMAP情報であることを特徴とする請求項2記載の無線通信方法。 - 前記第5ステップ及び第7ステップのそれぞれの割当ては、該複数の子局毎に、上りデータ及び下りデータの夫々について、上り品質及び下り品質のよりよい方の周波数に優先的に割当てて行なうことを特徴とする請求項1記載の無線通信方法。
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