JPWO2015025354A1 - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

支払を受ける側の装置(決済端末)の機能に依存することなく、ICモジュールが使用されたことを条件として、電子マネーカード(非接触型ICカード)に所定の処理(例えばチャージ)を実行することを目的とする。携帯型リーダライタ200に装着された電子マネーカード100を用いて、決済端末7で決済を行う際の電磁波を携帯型リーダライタ200が検知すると、受信した旨を決済者が所有している携帯端末5に通知する。この通知は近距離無線通信で行う。この通知を受けて、携帯端末5は、インターネット3を介して、電子マネーサーバ2に接続し、チャージの処理を行う。この処理は、携帯端末5の電子マネーアプリケーション29が、電子マネーサーバ2から金額変更情報を受信し、これを携帯型リーダライタ200を介してICモジュール30に入力することにより行う。

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びプログラムに関する。
近年、電子マネーの使用が広く普及してきている。電子マネーでは、バリューと呼ばれる金額情報を貨幣価値に対応させ、バリュー残高を増減することにより資金決済を行う。
このうち、ユーザ側のICモジュールでバリューを保持する方式は、ストアードバリュー型と呼ばれている。
ストアードバリュー型電子マネーのシステムでは、予めICモジュールにバリュー残高が記憶されており、決済時にその残高が減額される。そのため、決済時にバリューが不足していると決済が行えないことから、ICモジュールが記憶するバリューの残高を増額するチャージと呼ばれる処理が必要となる。
通常は、店頭で貨幣と交換でこのチャージが行われ、バリューの交換価値が担保されている。
一方、特許文献1には、鉄道の運賃支払後にICカードに記録されているバリューの残高が所定額を下回った場合、所定額のバリューを自動的にチャージする自動改札機が開示されている。この自動改札機によれば、ICカードに記憶される残高が決済後に自動的に増額されるため、残高不足により決済が行えない状況に陥る可能性が低減され得る。
特開2002−334284号公報
上記の特許文献1では、支払を受ける側の装置(自動改札機)がバリューを自動的にチャージする機能を備えていない場合は、支払いの直後にチャージを行うことができない。これは、電子バリューの残高が利用された旨を残高をチャージする機能を有する他の装置に対して能動的に報知する機能がICモジュールに備わっていないことに起因する。
一般に、ICモジュールには、他の装置に対して情報を能動的に伝送する機能がない。
本発明が解決しようとする課題は、他の装置に対して情報を能動的に伝送する機能を有しない装置が使用された事実を当該他の装置に対して速やかに報知する、という点である。
請求項1に記載の発明では、第1装置に近接した状態で、該第1装置と該第1装置に近接する第2装置との間の無線通信に利用され到達距離が限られた所定の搬送波を検出する検出手段と、前記検出手段により前記所定の搬送波が検出された場合に、該所定の搬送波を直接検出し得ない第3装置に対して、所定の情報を通知する通知手段と、を具備したことを特徴とする情報処理装置を提供する。
請求項2に記載の発明では、電子バリューの残高を記憶する手段と外部から入力される残高変更情報に基づき前記記憶される残高を変更する手段とを有する前記第1装置に記憶される該残高を変更させるための残高変更情報を該第1装置に出力する出力手段をさらに具備し、前記出力手段が、前記所定の情報が通知された後に、前記第1装置に記憶される残高を変更させるための残高変更情報を前記第3装置から取得し前記第1装置に転送する、ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置を提供する。
請求項3に記載の発明では、前記第2装置は、前記第1装置に記憶される残高を減額させるための残高変更情報を出力する手段を有し、前記第1装置に記憶される残高を取得する取得手段をさらに具備し、前記通知手段が、前記取得される残高が所定の閾値以下又は未満である場合に限り、該残高を補充する必要がある旨を前記所定の情報として通知する、ことを特徴とする請求項2記載の情報処理装置を提供する。
請求項4に記載の発明では、前記取得手段が、前記検出手段により前記所定の搬送波が検出されなくなってから前記記憶される残高を取得する、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の情報処理装置を提供する。
請求項5に記載の発明では、前記検出手段により前記所定の搬送波が検出された位置を特定可能な位置特定情報を取得する手段をさらに具備し、前記通知手段が、前記取得される位置特定情報を、該位置特定情報により特定される位置に関連する情報を前記第1装置のユーザに提供する手段を有する前記第3装置に対して、前記所定の情報に関連付けて通知する、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の情報処理装置を提供する。
請求項6に記載の発明では、第1装置に近接した状態で、該第1装置と該第1装置に近接する第2装置との間の無線通信に利用され到達距離が限られた所定の搬送波を検出する検出ステップと、前記検出ステップにおいて前記所定の搬送波が検出された場合に、該所定の搬送波を直接検出し得ない第3装置に対して、所定の情報を通知する通知手段と、を含む、情報処理装置の制御方法を提供する。
請求項7に記載の発明では、第1装置に近接した状態で、該第1装置と該第1装置に近接する第2装置との間の無線通信に利用され到達距離が限られた所定の搬送波を検出する検出機能と、前記検出機能により前記所定の搬送波が検出された場合に、該所定の搬送波を直接検出し得ない第3装置に対して、所定の情報を通知する通知機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムを提供する。
また、本発明では、第1装置に近接した状態で、該第1装置と該第1装置に近接する第2装置との間の無線通信に利用され到達距離が限られた所定の搬送波を検出する検出機能と、前記検出機能により前記所定の搬送波が検出された場合に、該所定の搬送波を直接検出し得ない第3装置に対して、所定の情報を通知する通知機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムが記録された記録媒体を提供する。
本発明によれば、他の装置に対して情報を能動的に伝送する機能を有しない装置が使用された事実を当該他の装置に対して速やかに報知することができる。
本実施形態に係る電子マネーシステムのネットワーク構成を説明するための図である。 電子マネーカードの構成を説明する図である。 電子マネーカードの機能を説明するための図である。 (a)携帯型リーダライタの構成を説明するための図であり、(b)携帯型リーダライタの外観を示した図である。 携帯端末の構成を説明するための図である。 決済端末の構成を説明するための図である。 電子マネーサーバの構成を説明するための図である。 電子マネーサーバの有するユーザDB、チャージ登録DB、提供情報DBを説明するための図である。 オートチャージ設定画面の一例を示した図である。 オートチャージ設定の登録の処理手順を示したフローチャートである。 本実施形態の処理手順を示したフローチャートである。 本実施形態の処理手順を示したフローチャートである。 本実施形態の処理手順を示したフローチャートである。 本実施形態の処理手順を示したフローチャートである。 本実施形態の処理手順を示したフローチャートである。 本実施形態の処理手順を示したフローチャートである。 本実施形態の処理手順を示したフローチャートである。 本実施形態の処理手順を示したフローチャートである。 本実施形態の処理手順を示したフローチャートである。 提供する情報の例を示した図である。
(1)実施形態の概要
リアル店舗(実店舗)において、電子マネーカード100(本発明における「第1装置」の一例。)を用いて、決済端末7(本発明における「第2装置」の一例。)に対して支払いが行われる場面を想定する。特に、電子マネーカード100を、携帯型リーダライタ200(本発明の「情報処理装置」の一例。)に装着された状態(本発明における「近接した状態」の一例。)で、決済端末7のリーダライタ部139に近接させる(かざす)ものとする。
電子マネーカード100に設けられたICモジュール30と決済端末7のリーダライタ部139との間では、所定周波数の電磁波(本発明における「到達距離が限られた所定の搬送波」の一例。)を用いた近距離無線通信(本発明における「無線通信」の一例。)で互いにデータの送受信を行うことにより決済処理が進められる。このとき、携帯型リーダライタ200は、決済処理に関与しないが、電子マネーカード100に物理的に近接しているため、当該所定周波数の電磁波を直接検出することができる。
携帯型リーダライタ200が所定周波数の電磁波を検出したという事実は、携帯型リーダライタ200に装着される電子マネーカード100(ICモジュール30)に対して決済端末7(リーダライタ部139)からアクセスがあった可能性を示唆している。そして、アクセスがなされたのであれば、決済処理によりバリュー残高が減少している可能性が高いといえる。そこで、本実施形態では、携帯型リーダライタ200が、所定周波数の電磁波を検出した場合に、支払いを行う者が使用する携帯端末5(本発明における「第3装置」の一例。)に、当該電磁波が検出された旨を示す情報(本発明における、「所定の情報」の一例。)を通知するように構成した。この通知は、例えば、Bluetooth(登録商標)を用いた近距離無線通信で行う。
なお、携帯端末5は、電子マネーカード100と決済端末7との間の近距離無線通信に利用される所定周波数の電磁波が到達しない位置(例えば、鞄の中、着衣のポケットの中)にあったり、そもそも当該所定の電磁波を検出する機能を備えていなかったり、といった理由により、所定周波数の電磁波を直接検出し得ないものとする。
この通知を受けて、携帯端末5の電子マネーアプリケーション29は、携帯型リーダライタ200を介して、電子マネーカード100のバリュー残高を取得する。そして、取得したバリュー残高と所定の閾値とを比較し、バリュー残高が閾値以下又は未満の場合、インターネット3を介して、電子マネーサーバ2に接続し、チャージの処理を行う。
このチャージ処理は、携帯端末5の電子マネーアプリケーション29が、電子マネーサーバ2から金額変更情報を受信し、これを携帯型リーダライタ200を介して電子マネーカード100のICモジュール30に入力することにより行う。
また、携帯型リーダライタ200が所定周波数の電磁波を検出した際、携帯端末5の電子マネーアプリケーション29が、電子マネーサーバ2に対して決済が行われた位置を特定可能な位置特定情報(例えば、GPS装置により取得される緯度経度情報、電子マネーカード7のICモジュール30に書き込まれる決済端末7(リーダライタ部139)のID情報など)を送信することで、電子マネーサーバ2から位置特定情報により特定される位置に因んだ各種情報を携帯端末5に送信することもできる。
(2)実施形態の詳細
図1は、第1の実施形態に係る電子マネーシステム1のネットワーク構成を説明するための図である。
電子マネーシステム1は、電子マネーカード100、電子マネーサーバ2、インターネット3、携帯端末5、決済端末7、通信回線8、クレジット会社サーバ300などを用いて構成されている。
決済に用いる電子マネーカード100は、携帯型リーダライタ200に装着(内包)されている。
電子マネーサーバ2は、バリューによる貨幣価値の移動を管理するサーバである。ここで、バリューとは、貨幣価値に対応させた電子情報であり、電子マネーシステム1は、バリューの残高(以下、バリュー残高)を増減することにより貨幣価値を移動させる。
そして、電子マネーシステム1の事業体は、バリューの移動に対応させて実際の貨幣を移動させることによりバリューと実際の貨幣の移動を対応させる。
電子マネーサーバ2は、管理のため、電子マネーカード100に対応付けてバリュー残高の管理値を記憶している。後述するように電子マネーカード100は、内蔵されたICモジュール30にバリュー残高を記憶している。
両者は、常に同期を取って、同一の値であることが望ましい。しかし、現実には電子マネーサーバ2とリアルタイムで接続できない、決済端末(非同期決済端末)も多数存在する。そのため、生成した利用ログデータを後にバッチ処理で電子マネーサーバ2に送り、事後的に同期を取るようにしている。
なお、ICモジュール30を内蔵又は装着した携帯端末5も電子マネーシステム1で広く用いられている。このような携帯端末5が用いられる場合、ICモジュール30、決済端末7、電子マネーサーバ2、携帯端末5は、それぞれ、本発明における「第1装置」、「第2装置」、「第3装置」、「情報処理装置」の一例に当たる。
携帯端末5は、例えば、スマートフォン、携帯電話、ゲーム機、タブレット型コンピュータなどで構成された携帯端末であって、インターネット3に接続する機能と、携帯型リーダライタ200と近距離無線通信により接続する機能とを備えている。
決済端末7は、コンビニエンスストアなどのリアル店舗(不動産店舗などで物理的に営業している実店舗)の会計カウンタや自動販売機などに設置され、リーダライタ部139を介して電子マネーカード100(携帯端末5)のICモジュール30と近距離無線通信を行う。
決済端末7は、通常は電子マネーサーバ2と接続しておらず(そのため、サーバ型電子マネーの決済ができない)、電子マネーカード100(携帯端末5)との決済内容を一時的に利用ログデータとして記憶しておく。そして、例えば1日に一回程度、通信回線8を用いて電子マネーサーバ2に接続し、電子マネーサーバ2に利用ログデータを送信する。ネットワーク通信設備がない環境では、利用ログデータを記録した記録媒体を担当者が手動で収集する場合もある。
通信回線8は、電子マネーサーバ2と決済端末7を接続する回線である。通信回線8として専用回線を用いることもできるし、インターネット3などの汎用の回線を用いてもよい。
電子マネーサーバ2は、バリュー残高に関しては決済端末7での利用ログデータによって資金移動を管理する。
クレジット会社サーバ300は、クレジット会社がクレジットカードによる支払を管理するためのサーバである。このクレジット会社サーバ300は、電子マネーサーバ2がICモジュール30にチャージする際に、その代金をユーザのクレジット番号にて決済する。
図2は、電子マネーカード100のハードウェア的な構成の一例を示したブロック図である。
電子マネーカード100は、CPU(Central Processing Unit)121、高周波回路122、アンテナ126、ROM(Read Only Memory)123、RAM(Random Access Memory)124、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)125などを備えている。
これらの素子は、ICモジュール30上に形成されており、このICモジュール30は、貨幣価値(バリュー)の残高(バリュー残高)を記憶した貨幣端末として機能している。
ただし、アンテナ126は、電子マネーカード100内部の外縁部付近、又は電子マネーカード100の対角線を軸とする楕円曲線上に張り巡らされた空中線により構成され、端部がICモジュール30に接続されている。
CPU121は、ROM123やEEPROM125に記憶されている各種プログラムに従って情報処理を行う中央処理装置であり、決済処理、チャージなど、記憶されているバリュー残高の金額を変更する金額変更処理を行う。
CPU121は、アンテナ126、高周波回路122を介して、決済端末7と近距離の無線通信を行うことができる。
アンテナ126は、決済端末7のリーダライタ部139に内蔵されたアンテナと電波による送受信を行うためのアンテナであり、各種情報の送受信を行うほか、リーダライタ部139からの電波によりICモジュール30を駆動するための電力を発電する。
高周波回路122は、リーダライタ139からアンテナ126に送信されてきた高周波をデジタル信号に変換してCPU121に出力したり、逆にCPU121が出力したデジタル信号を高周波に変換してアンテナ126からリーダライタ部139に送出する。
RAM124は、CPU121が情報処理を行う際のワーキングメモリを提供する随時書き込み読み出し可能なメモリである。
本実施の形態では、CPU121が金額変更処理を行う際に、一時的な記憶領域として使用される。
ROM123は、電子マネーカード100を機能させるための基本的なプログラムやパラメータ、データなどを記憶した読み出し専用メモリである。
EEPROM125は、情報の書込消去が可能なROMである。EEPROM125に記憶してある情報は、電子マネーカード100への電力の供給がない場合でも保たれる。
EEPROM125には、電子マネーカード100に電子マネーカードとしての機能を発揮させるための電子マネー処理プログラムが記憶されているほか、バリュー残高や利用ログデータ、ICモジュール30を識別するID情報である電子マネー番号などの各種データを格納する電子マネー記憶部129が形成されている。
この電子マネー記憶部129には、電子マネー番号、バリュー残高、コマンド群及び利用ログデータなどが記憶されている。
なお、バリュー残高の処理に関しては、ICモジュール30に入力される情報は暗号化されており、ICモジュール30の内部で復号化され、ICモジュール30から出力される情報は、これらチップ内で暗号化してから出力される。
図3は、CPU121で電子マネー処理プログラムを実行した場合に形成される電子マネーカード100の機能的な構成を模式的に表したブロック図である。
EEPROM125に形成された電子マネー記憶部129には、電子マネー番号、バリュー残高、コマンド群、利用ログデータなどを記憶している。
電子マネー番号は、バリュー残高を他のユーザのバリュー残高から識別するための番号である。
バリュー残高は、現在記憶しているバリューの残高であり、電子マネーカード100は、このバリュー残高を減額することにより決済処理を行うことができる。
このように、電子マネー記憶部129は、貨幣価値の金額を電子データ(バリュー)として残高を記憶する機能を有している。
利用ログデータは、決済端末7や電子マネーサーバ2と通信を行った処理内容を記録したデータであり、処理した日時分秒、チャージ金額、決済金額、処理した決済端末7のID情報である端末IDなどから構成されている。
端末通信部127は、アンテナ126や高周波回路122などを用いて構成され、決済端末7のリーダライタ部139から金額変更情報やその他のコマンドなどを受信してバリュー処理部128に入力するなど、決済端末7とバリュー処理部128の通信を仲介する。
バリュー処理部128は、各種コマンドを実行する情報処理部である。
コマンドには、金額変更情報、ID参照コマンド、残高参照コマンドなどがある。
金額変更情報は、バリュー処理部128に金額変更処理を行わせるコマンドである。
バリュー処理部128は、金額変更処理を実行すると、金額変更情報で指定された金額分だけバリュー残高を増減させ、決済端末7に対して完了応答(決済処理の場合は決済完了通知の送信、チャージの場合はチャージ完了通知の送信)を行い、更に利用ログデータの作成を行う。
このように、バリュー処理部128は、決済端末7から受信した金額変更情報を用いて電子マネー記憶部129に記憶した金額に対して金額変更処理を行い、金額変更処理が完了した旨の応答を行う機能を有している。
ところで、金額変更情報は、例えば、加算コマンド、減算コマンド、上書きコマンドなどを用いて構成することができる。
加算コマンドは、バリュー残高を加算コマンドに付随するパラメータで指定される金額分だけ増額させるコマンドである。
一方、減算コマンドは、バリュー残高を減算コマンドに付随するパラメータで指定される金額分だけ減額させるコマンドである。
例えば、バリュー残高が5000円で決済金額が1000円の場合、決済端末7は、1000円を減額する減算コマンドを生成して電子マネーカード100に送信する。
電子マネーカード100では、バリュー処理部128がこの減算コマンドを実行して、バリュー残高を5000円−1000円=4000円に更新する。加算コマンドの場合も同様である。
上書きコマンドは、バリュー残高を上書きコマンドに付随するパラメータで指定される金額で上書きさせるコマンドである。
金額変更情報として上書きコマンドを使用する場合は、決済端末7が決済・チャージ後のバリュー残高を計算し、この金額でバリュー処理部128に電子マネー記憶部129のバリュー残高を上書きさせる。
例えば、バリュー残高が5000円で決済金額が1000円の場合を考える。
決済端末7は、電子マネーカード100から現在のバリュー残高5000円を読み取り、決済後の残高5000円−1000円=4000円を計算する。
そして、決済端末7は、バリュー残高を4000円に上書きさせる上書きコマンドを生成して電子マネーカード100に送信する。
電子マネーカード100では、バリュー処理部128がこの上書きコマンドを実行してバリュー残高を4000円に更新する。
金額変更情報は、加算コマンドと減算コマンドによって構成してもよいし、チャージの場合は上書きコマンドを用い、決済の場合は減算コマンドを用いて構成してもよい。または、チャージの場合は加算コマンドを用い、減算の場合は上書きコマンドを用いて構成してもよいし、あるいは、チャージ、決済の何れも上書きコマンドを用いるように構成してもよい。
コマンド群には以下のようなものがある。
ID参照コマンドは、バリュー処理部128に電子マネー番号を読み出させるコマンドであり、バリュー処理部128は、ID参照コマンドが入力されると、電子マネー記憶部129から電子マネー番号を読み出して出力する。
残高参照コマンドは、バリュー処理部128にバリュー残高を読み出させるコマンドであり、バリュー処理部128は残高参照コマンドが入力されると電子マネー記憶部129からバリュー残高を読み出して出力する。
以上、電子マネーカード100の構成について説明したが、電子マネーカード100に組み込んだICモジュール30と同様のICモジュールを携帯電話やその他の携帯端末に搭載したものも一般に広く用いられている。これら携帯端末は、電子マネーカード100と同様に決済端末7を用いて決済処理やチャージを行うことができる。
図4(a)は、携帯型リーダライタ200の構成を示した図である。
この携帯型リーダライタ200は、無線通信回路210、制御部220、リーダライタ230を備えている。
無線通信回路210は、例えばBluetoothチップである。Bluetoothは、携帯情報機器向けの無線通信技術であり、これにより、携帯端末5との間でBluetoothを用いた近距離無線通信を行うことができる。この通信は、例えば、赤外線、無線LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)、携帯電話網により行うようにしてもよい。
制御部220は、この携帯型リーダライタ200の動作を制御する。
リーダライタ230は、装着している電子マネーカード100のICモジュール30と所定周波数の電磁波により近距離通信を行うことで、情報の送受信を可能としている。
また、装着している電子マネーカード100と決済端末7との間で、アンテナ126を介して近距離無線通信を用いて決済が行われた際、このリーダライタ230は、決済には関与しないものの、近距離無線通信に使用された所定周波数の電磁波を検出する。
なお、図示はしていないが、この携帯型リーダライタ200にGPS受信機を備えることで、この携帯型リーダライタ200自体で位置特定情報を取得することができる。
図4(b)は、携帯型リーダライタ200の外観を示しており、内部に電子マネーカード100を装着している。このように、この携帯型リーダライタ200は、内部に電子マネーカード100を装着した状態で携帯することができる。そして、この携帯型リーダライタ200に電子マネーカード100を装着した状態で、従来通り決済端末7で電子マネーカード100の決済を行うことができる。
なお、電子マネーカード100を外部に装着してもよい。装着の態様は任意であるが、例えば、電子マネーカード100を携帯型リーダライタ200にバンドで括りつけたり、携帯型リーダライタ200の保護カバーに電子マネーカード100を挿入したり、といった方法が考えられる。
図5は、携帯端末5のハードウェア的な構成を示した図である。ここでは、一例として携帯端末5をスマートフォンであるとするが、携帯電話も同様である。ゲーム機、タブレット型コンピュータは、通常携帯電話網の基地局アンテナと無線通信する機能を備えておらず、無線LANのアクセスポイントと無線通信する機能のみを備えている場合が多い。なお、スマートフォンも無線LANのアクセスポイントと無線通信する機能を備えている機種がある。
携帯端末5は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、入力部14、出力部15、通信制御部16、近距離通信制御部17、記憶部18、GPS受信機20、などがバスライン19によって接続している。
CPU11は、ROM12や記憶部18に記録したプログラムを実行して各種の情報処理や携帯端末5全体の制御を行う。本実施形態では、例えば、後述の電子マネーアプリケーションプログラムの提供する機能により電子マネーサーバ2と協働してチャージの処理を支援する。
ROM12は、読み取り専用のメモリであって、携帯端末5が動作するための基本的なプログラム、パラメータ、データなどが記録されている。RAM13は、読み書きが可能なメモリであって、CPU11が情報処理を行う際のワーキングメモリを提供する。
出力部15は、ユーザに対して情報を出力する機能部であって、例えば、画面表示用の液晶ディスプレイ、音声を出力するスピーカなどを備えている。液晶ディスプレイには、例えば、電子マネーアプリケーションプログラムを起動するためのアイコンなどが表示される。
入力部14は、外部からの情報を入力する機能部であって、例えば、液晶ディスプレイ上に設置されたタッチパネルなどを備えている。ユーザは、液晶ディスプレイ上の表示に対応してタッチパネルにタッチすることにより情報を入力することができる。
記憶部18は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)やハードディスクなどの記録媒体を用いて構成されており、携帯端末5を制御する基本的なプログラムであるOS(Operating System)や電子マネーカード100に電子マネーサーバ2からのチャージを支援する電子マネーアプリケーションプログラム、その他のプログラムやデータを記録している。
通信制御部16は、携帯電話網の基地局アンテナと無線通信するためのアンテナを備えており、携帯端末5をインターネット3や電話回線に接続する。携帯端末5は、通信制御部16を介してインターネット3経由で電子マネーサーバ2と通信することができる。また、スマートフォンも無線LANのアクセスポイントと無線通信するための機能を備えている。
近距離通信制御部17は、近距離無線通信をするためのアンテナを備えており、携帯型リーダライタ200との間でBluetoothを用いた近距離無線通信を行う。
携帯端末5から携帯型リーダライタ200を介してICモジュール30にアクセスするには、携帯端末5が待機状態にある携帯型リーダライタ200をサーチして接続し、携帯型リーダライタ200がICモジュール30に接続する。こうすることで、携帯型リーダライタ200が携帯端末5とICモジュール30の通信を中継する。
このように、携帯端末5が、携帯型リーダライタ200をサーチして接続するので、携帯型リーダライタ200に内蔵されているバッテリーの消耗を極力防止することができる。
なお、この携帯端末5自体にICモジュールを内蔵又は装着していてもよい。ICモジュールを内蔵又は装着することで、この携帯端末5自体で電子マネーの決済処理を行うことができる。この場合、ICモジュールは、近距離通信制御部17を介して決済端末7と通信する他、携帯端末5を経由して電子マネーサーバ2と通信することができる。
このICモジュール30には、ユーザがアプリケーションをダウンロードして記憶することができる。
GPS受信機20は、複数のGPS衛星からの電波を受信してそれぞれとの距離を割り出すことにより、当該携帯端末5の現在位置を測定することができる。
リアル店舗での決済の場合、近距離通信制御部17は、ICモジュール30でバリュー操作プログラムを動作させて、バリュー残高を増減させたり、電子マネー番号を読み出したりすることができる。そして、決済処理を行う際、ICモジュール30は、近距離通信制御部17を介して、決済端末7からバリュー残高を更新(減額)するようにとの要求を受けて、端末側バリュー残高を更新(減額)する。
その後、ICモジュール30は、バリュー残高を更新した旨を決済端末7に通知する。
次に、リアル店舗でのチャージを説明する。
このチャージを行うのは、前提として、チャージを行うバリューに相当する貨幣を決済端末7を操作する店員が受け取っていることである。そして、チャージ処理を行う際、ICモジュール30は、近距離通信制御部17を介して決済端末7からバリュー残高を更新(増額)するようにとの要求を受けて、バリュー残高を更新(増額)する。
その後、ICモジュール30は、バリュー残高を更新した旨を決済端末7に通知する。
なお、決済端末7を介さずに、直接電子マネーサーバ2からチャージを行うこともできる。この場合、携帯端末5の通信制御部16を介して電子マネーサーバ2にアクセスし、ユーザの認証処理、クレジット会社サーバ300などの認証機関サーバの許可などの手順を経る。そして、電子マネーサーバ2から、金額変更(増額)情報を携帯端末5が受信し、ICモジュール30は、バリュー残高を更新(増額)する。
図6は、決済端末7のハードウェア的な構成の一例を示した図である。
決済端末7は、CPU131、ROM133、RAM134、通信制御部135、記憶部136、入力部137、出力部138、リーダライタ部139、表示部140、スピーカ146などがバスラインで接続されて構成されており、決済処理装置としての機能を有している。
CPU131は、所定のプログラムに従って情報処理を行うほか、決済端末7全体の制御などを行う。本実施の形態では、CPU131は、金額変更情報を電子マネーカード100(携帯端末5)のICモジュール30に送信して、金額変更処理を行わせる。
ROM133は、決済端末7を動作させるための基本的なプログラムやパラメータなどを記憶した読み出し専用メモリである。
RAM134は、CPU131のワーキングメモリを提供したり、記憶部136に記憶されたプログラムやデータをロードして記憶したりなどする随時書き込み読み出し可能なメモリである。
通信制御部135は、ネットワークを介して決済端末7を電子マネーサーバ2に接続する接続装置である。
入力部137は、決済端末7が店舗に設置されたものである場合、例えば、キーボード、バーコードリーダなどの入力装置を備えており、操作担当者が商品コードや決済金額やチャージ金額などを入力できるようになっている。
また、決済端末7が、通過ゲートに設置されたものである場合、入力部137は、例えば、通過ゲートの制御装置に接続されており、通過ゲートの制御装置から決済金額の入力を受け付けるようになっている。
出力部138は、決済端末7が店舗に設置されたものである場合、例えば、液晶表示装置等の表示部140、プリンタ、音声出力するスピーカ146などに接続されており、顧客や加盟店の操作担当者に情報を提示するようになっている。
また、決済端末7が、通過ゲートに設置されたものである場合、例えば、出力部138はゲート扉を駆動する駆動装置や、通過ゲートに設置された警告灯や音声出力装置などに接続されており、ゲート扉を開閉したり、ゲート扉の開閉に同期して警告灯を点滅させたり警告音を発生させたりする。
リーダライタ部139は、アンテナを内蔵しており、電子マネーカード100に内蔵されたICモジュール30と電磁波(高周波)で無線通信を行う。
決済端末7が、店舗に設置されるものである場合、リーダライタ部139は、キャッシュレジスタ近辺に設置され、ユーザが商品の決済時に、電子マネーカード100(携帯端末5)をリーダライタ部139に近接させることができるようになっている。
また、決済端末7が、通過ゲートに設置されるものである場合、リーダライタ部139は、通過ゲート上面の、ゲート扉よりも手前側に設置され、ユーザが通過ゲートを通過する際に、電子マネーカード100(携帯端末5)をリーダライタ部139に近接させることができるようになっている。
記憶部136は、例えばハードディスクやその他の記憶媒体と、これらを駆動する駆動装置から構成されており、各種プログラムを格納したプログラム格納部142、データを格納したデータ格納部144などから構成されている。プログラム格納部142には、決済端末7を機能させるための基本的なプログラムであるOSや、電子マネーカード100に金額変更処理を行わせたり、不足金額を電子マネーサーバ2にチャージさせるためのプログラムなどが記憶されている。
データ格納部144には、決済端末7のID情報である端末IDや、電子マネーカード100(携帯端末5)との取引履歴である利用ログデータなどを記憶している。この利用ログデータは、CPU131が行うバッチ処理にて電子マネーサーバ2に送信される。
なお、この決済端末が同期型決済端末の場合は、利用ログデータは決済時にリアルタイムで電子マネーサーバ2へ送信される。
表示部140は、決済金額、決済前残高、決済後残高、決済不能の場合の不足額等を例えば液晶表示装置に表示する。
スピーカ146は、出力部138から出力された決済完了音、決済不能音、音声ガイダンス等をユーザに伝える。ここで音声ガイダンスとは、「残高不足で決済できませんでした。」、「この電子マネーカードは使用することができません。」といったユーザへの案内である。
図7は、電子マネーサーバ2の構成を説明するための図である。
電子マネーサーバ2は、CPU31、ROM32、RAM33、通信制御部34、記憶部35などがバスライン36によって接続している。
CPU31は、ROM32や記憶部35に記録したプログラムを実行して各種の情報処理や電子マネーサーバ2全体の制御を行う。例えば、携帯端末5を介してチャージの要求を受けて電子マネーカード100へのチャージを実行する。
決済端末7での決済では、電子マネーサーバ2は、決済端末7がバリュー残高を更新した利用ログデータを後ほど決済端末7から受信して処理する。
ROM32は、読み取り専用のメモリであって、電子マネーサーバ2が動作するための基本的なプログラム、パラメータ、データなどが記録されている。
RAM33は、読み書きが可能なメモリであって、CPU31が情報処理を行う際のワーキングメモリを提供する。
通信制御部34は、電子マネーサーバ2が通信回線8を介して決済端末7、携帯端末5と通信したり、インターネット3を介して携帯端末5と通信する。
記憶部35は、例えば、大容量のハードディスクで構成されており、CPU31がバリューによる決済処理を行ったり、チャージを行うための電子マネー管理プログラムやその他のプログラム、ユーザのバリュー残高を管理したり、チャージの履歴を管理するユーザDB(データベース)、チャージ登録DB、加盟店のバリュー決済を管理する加盟店DB、各決済処理を記録した利用ログデータを格納する利用ログデータDB、提供情報DBなどを記録している。
なお、この図7の例では、単一の電子マネーサーバ2を説明したが、この電子マネーサーバ2が、機能を分散することにより複数のサーバから構成されるようにしてもよい。
図8の各図を用いて電子マネーサーバ2の有するデータベースについて説明する。
図8(1)は、ユーザDBの論理的な構成を説明するための図である。本実施形態では、ユーザIDに対応して、電子マネー番号が記憶されている。図示しないがICモジュール30の認証データなどの項目も記憶されている。
項目「ユーザID」は、ユーザの識別情報である。
項目「電子マネー番号」は、バリュー残高を他のユーザのバリュー残高から識別するための番号である。
項目「バリュー残高の管理値」は、項目「電子マネー番号」で特定されるバリュー残高である。このバリュー残高は、受信した利用ログデータを用いて更新する。
項目「チャージの設定」は、電子マネーサーバ2からのチャージの設定を行っているか否かを登録する項目である。
項目「氏名」、「住所」、「生年月日」、「電話番号」、「メールアドレス」は、各々ユーザを特定するための情報である。これらの全ての事項が必須登録項目ではなく、場合によっては、設けなくてもよい。
図8(2)は、チャージ登録DBの論理的な構成を説明するための図である。チャージ登録DBは、「電子マネー番号」、「オートチャージの設定」、「クレジットカード番号」、「1回のチャージ金額」、「日額限度」、「月額限度」、「基準バリュー残高」、その他の項目から構成されている。
項目「電子マネー番号」は、ユーザDBに登録されているユーザを検索するキーとなる。
項目「オートチャージの設定」は、当該ユーザが電子マネーサーバ2からのチャージだけでなく、「オートチャージ」の設定も行っていることを登録する項目である。
項目「クレジットカード番号」は、チャージ原資の調達先を示す項目である。そのため、場合によっては、「金融機関の口座番号」や「電話料金を請求する電話会社が決定したID」の場合もある。複数の決済手段(クレジットカード、預貯金口座など)を用いる場合は、決済手順(例えば、決済手段の優先順位)を記憶することもできる。
銀行口座からの引落の場合、当該ユーザと銀行との間で、電子マネーサーバ2からの請求に対して引落を行う旨の契約がなされることが前提である。
項目「1回のチャージ金額」、「日額限度」、「月額限度」、「基準バリュー残高」は、任意的設定項目である。ユーザから設定の要求があった場合、項目に記録する。ここで、1回のチャージ金額とは、1回のチャージで携帯端末5のICモジュール30にチャージする金額である。これを設定しておけば、チャージの都度金額を設定する必要がなくなる。
項目「日額限度」は、チャージによる1日当たりのチャージ合計値の上限値である。項目「月額限度」は、1ヶ月当たりのチャージ合計値の上限値である。また、1日当たりの限度回数、1ヶ月当たりの限度回数を設定するように構成してもよい。
項目「基準バリュー残高」とは、この基準バリュー残高を下回ったら新たなチャージを実行するバリュー残高である。例えば、この基準バリュー残高を下回ったら電子マネーサーバ2から電子メールでチャージの処理を促すようにすることもできる。また、オートチャージを設定する場合は、この基準バリュー残高を下回ったら自動的にチャージを行うこととなる。
ここで、チャージ原資を電話料金に合算する場合を説明する。
携帯端末5が電話機能を備えており、ユーザが携帯電話会社と契約を結んでいる場合、チャージ金額を電話料金と合算して請求先のユーザに請求することも可能である。この手法は、例えば、デジタルコンテンツ等の購入代金を電話料金と合算する公知の決済サービスと同様である。
この場合、電子マネーサーバ2は、クレジット会社サーバ300の代わりに携帯電話事業者のサーバにアクセスし、オートチャージ金額の徴収を依頼する。このとき、携帯電話事業者から予め通知されていたIDも通知するようにする。
図8(3)は、情報提供DBの論理的な構成を説明するための図である。
項目「位置情報」は、携帯端末5から提供を受けた位置情報から情報を検索するキーとなる項目である。この「位置情報」は、複数階層に構成するようにしてもよい。
例えば、「東京都」、「東京23区」、「新宿区」、「西新宿」といった複数段階に構成し、各々に提供情報の提供情報番号を紐付けておくようにする。
項目「提供情報番号」は、各提供情報に付された番号であり、「位置情報」に紐付けられている。
項目「提供情報」は、提供する情報の内容である。
項目「その他の提供条件」は、個々の「提供情報」に、各々更に設定した提供条件である。
例えば、ランチの割引き情報は、「午前9時から午前11時30分まで」、カフェにおけるアイスコーヒーの割引き情報は、「気温25度以上のとき」、市議会議員の選挙の告知の場合は、「投票日1週間前から投票日当日まで」などである。
図9は、携帯端末5に表示される電子マネーサーバ2からのオートチャージ設定画面を示した図である。本実施形態に係る電子マネーサーバ2からのチャージは、電子マネーサーバ2に事前にユーザ登録をしておくことが前提である。店頭での現金(貨幣)に基づくチャージと異なり、チャージの原資をどのように調達するのかを予め明らかにしておく必要があるからである。
この電子マネーサーバ2からのチャージ設定画面は、電子マネーアプリケーション29が電子マネーサーバ2にアクセスして表示したものである。
なお、電子マネーサーバ2が携帯端末5に提供する画面には、この他に、ユーザ登録画面、チャージ要求画面など各種のものがある。
電子マネーサーバ2からの「オートチャージ設定」画面では、「1.チャージ資金の調達先を設定してください」との表示の下に、「クレジットカード」、「銀行口座引落」、「電話料金に合算」が表示されている。これ以外に原資を確保する方法があれば、それも表示する。そして、この中からユーザの選択を受信する。この中から複数を選択させて、優先順位を設定するようにしてもよい。
次に、「2.1回のチャージ金額を設定する場合には設定してください」が表示される。これは任意の設定事項である。設定しておけば、オートチャージを行う際、都度、チャージ金額を入力する手間を省くことができる。
この欄(以下の3、4も同様)は、ドロップダウンメニューとなっており、ユーザがそれぞれ、選択肢を選択するようになっている。なお、ユーザが任意の金額を入力するように構成することもできる。
次に、「3.所定の期間内のチャージ金額の上限を設定する場合は設定してください」が表示される。これも任意の設定事項である。例えば、「1日、10,000円以内」、「1月、50,000円以内」等と設定する。この設定をしておくことで、携帯端末5を盗取されたとしても、次々とチャージをされて被害が拡大することを防止することができる。
次に、「4.オートチャージを開始するバリュー残高の下限値を設定してください」が表示される。バリュー残高が設定した下限値を下回ったら、例えば、電子マネーサーバ2から電子メールで通知するようにしてもよいし、電子マネーアプリケーション29が携帯端末5の表示画面にその旨を表示するようにしてもよい。また、ユーザに通知することなく自動的にチャージを行うようにしてもよい。この場合、1回のチャージ金額が設定されていることが前提となる。
さらに、上記各欄の下側には、設定ボタン234と戻るボタン235が表示されている。設定ボタン234は、ユーザが選択した内容を電子マネーサーバ2に通知するためのボタンであり、設定ボタン234が選択されると、電子マネーアプリケーション29は、ユーザが設定した内容を電子マネーサーバ2に送信する。
戻るボタン235は、チャージ設定画面を表示する前に表示していた画面に戻るためのボタンである。
図10は、電子マネーサーバ2からのオートチャージ設定の登録を行う手順を説明するためのフローチャートである。
以下の処理は、電子マネーカード100のICモジュール30に実装されたCPU121、携帯端末5に実装されたCPU11、電子マネーサーバ2のCPU31が、それぞれ、電子マネー処理用のアプリケーションプログラム、電子マネーアプリケーション29のプログラム、及び電子マネーサーバ用のプログラムに従って行うものである。
まず、電子マネーアプリケーション29は、ユーザの操作により、電子マネーサーバ2にアクセスする。すると、電子マネーサーバ2は、電子マネーアプリケーション29にトップ画面データを送信し、電子マネーアプリケーション29は、これを用いてトップ画面を表示する。トップ画面には、オートチャージ設定用のボタンが表示されている。
ユーザがオートチャージ設定用のボタンを選択すると、電子マネーアプリケーション29は、ディスプレイに認証画面を表示する(ステップ105)。なお、携帯端末5が電子マネーサーバ2に認証画面データを要求し、これに対して電子マネーサーバ2が送信してきた認証画面データを用いて認証画面を表示するように構成することもできる。
認証画面には、パスワード入力欄と送信ボタンが設けられており、ユーザがパスワード入力欄にパスワードを入力すると、電子マネーアプリケーション29は、当該パスワードを受け付けてRAM13などに一時記憶する(ステップ110)。
そして、ユーザが送信ボタンを選択すると電子マネーアプリケーション29は、携帯型リーダライタ200を介して、電子マネーカード100のICモジュール30に電子マネー番号の送信を要求する(ステップ115)。
これに対して、電子マネーカード100のICモジュール30は、電子マネー番号を読み出し、携帯型リーダライタ200を介して、携帯端末5の電子マネーアプリケーション29に送信する(ステップ120)。
そして、電子マネーアプリケーション29は、RAM13に記憶しておいたパスワードと受信した電子マネー番号を認証情報として電子マネーサーバ2に送信する(ステップ125)。
電子マネーサーバ2は、電子マネーアプリケーション29から電子マネー番号を受信すると、これをユーザDBに記憶してあるパスワードと電子マネー番号とを対比することにより認証を行い(ステップ130)、電子マネーアプリケーション29に認証結果を送信する(ステップ135)。
電子マネーアプリケーション29は、電子マネーサーバ2から認証結果を受信すると、これを用いて認証結果画面を表示する。
電子マネーサーバ2がユーザの認証に失敗した場合、認証結果画面には、認証エラーを通知する内容が表示され、ユーザは、チャージの設定を行うことができない。一方、電子マネーサーバ2がユーザの認証に成功した場合、認証結果画面には、チャージのサービスを受けるに際しての規約と、当該規約に同意する旨を入力する同意ボタンが表示される。なお、規約表示とその同意は、初回時や規約改訂時に行うように構成することができる。
ユーザが同意ボタンを選択すると、電子マネーアプリケーション29は、図9に示したオートチャージ設定画面を表示する(ステップ140)。なお、携帯端末5が電子マネーサーバ2にオートチャージ設定画面データを要求し、これに対して電子マネーサーバ2が送信してきたオートチャージ設定画面データを用いてオートチャージ設定画面を表示するように構成することもできる。
電子マネーアプリケーション29は、ユーザがオートチャージ設定画面から各種条件を選択することにより登録情報(チャージ資金調達先、1回のチャージ金額、チャージの上限設定、バリュー残高の下限値)の入力を受け付ける(ステップ145)。ユーザが、設定ボタン234(図9)を選択すると電子マネーアプリケーション29は、登録情報を電子マネーサーバ2に送信する(ステップ150)。この際に、電子マネーアプリケーション29は、後にバリュー残高の確認で用いるためにバリュー残高の下限値をRAM13などに記憶する。
電子マネーサーバ2は、電子マネーアプリケーション29から登録情報を受信し、これをチャージ登録DBに記録することにより登録処理を行う(ステップ160)。
以上のようにして、オートチャージサービスに関する登録処理が完了する。
次に、本実施形態の処理を図11から図19のフローチャートを参照して説明する。
図11、図12は、オートチャージを行うか否かの判断を携帯型リーダライタ200が行う実施形態の処理手順を示したフローチャートである。
なお、この実施形態では、携帯型リーダライタ200が、事前に携帯端末5を介して、電子マネーサーバ2から基準バリュー残高(閾値)を取得しておくことが前提である。
まず、店舗において、ユーザが商品を購入するために商品を持ち込み、店員に電子マネーでの決済を要求する。すると、店員は入力部137から例えば、キーボード、バーコードリーダなどで商品の価格、すなわち決済金額を入力する。こうして、決済端末7が決済金額を取得する(ステップ200)。そして、ユーザが携帯型リーダライタ200に装着された電子マネーカード100を決済端末7のリーダライタ部139にかざすことで、決済処理が実行される(ステップ205)。
具体的には、決済端末7は、電子マネーカード100に内蔵されたICモジュール30に電子マネー番号を要求し、この要求を受けてICモジュール30は、電子マネー番号を読み出しリーダライタ部139を介して決済端末7に送信する。
その後、決済端末7は、ICモジュール30に現在のバリュー残高を要求し、この要求を受けてICモジュール30は、バリュー残高をリーダライタ部139を介して決済端末7に送信する。
ここで、決済端末7は、送信されたバリュー残高で決済が可能か否かを判断する。すなわち、ステップ200で取得した決済金額が、取得したバリュー残高より少ないか又は同一かを判断し、その結果、決済金額がバリュー残高より少ないか又は同一であった場合、電子マネーによる決済処理が可能なので、ICモジュール30に記憶されているバリュー残高を書き換える金額変更情報と当該決済に関する利用ログデータをICモジュール30に送信する。これを受けて、ICモジュール30は、送られてきた金額変更情報を用いて、バリュー残高を更新(減額)し、利用ログデータを電子マネー記憶部129に記録する。これらの処理が完了すると、ICモジュール30は、決済端末7に、処理が完了した旨の通知を送信する。
この決済処理は、電子マネーカード100に内蔵されたICモジュール30と決済端末7のリーダライタ部139との間で高周波を用いた近距離無線通信で行われるが、この決済処理に関与していない携帯型リーダライタ200のリーダライタ230も、極めて近接した位置に存在するため、同時にこの高周波を検出する。
そして、この高周波の検出が終了すると(ステップ210;Y)、携帯型リーダライタ200は、電子マネーカード100に内蔵されたICモジュール30にバリュー残高要求を送信する(ステップ215)。これを受けて、ICモジュール30は、バリュー残高を携帯型リーダライタ200に送信する(ステップ220)。
なお、ここで高周波の検出が終了してから次の処理に移行するのは、アクセスの競合を回避して、処理に混乱が生じるのを防止するためである。このように処理することで、両者が交錯することなく、互いに影響を与えることを回避できる。
そして、取得したバリュー残高が所定の閾値以上か否かを判断する(ステップ225)。その結果、バリュー残高が閾値より大きかった場合(ステップ225;N)、チャージが不要と判断し、処理を終了する。
一方、バリュー残高が閾値以下であった場合(ステップ225;Y)、チャージが必要と判断する。そして、携帯型リーダライタ200は、Bluetoothによる近距離通信にて、近接した位置に存在する携帯端末5に、チャージ要求と取得したバリュー残高を送信する(ステップ230)。
この送信は、待機状態にある携帯端末5に対し、能動的にプッシュする態様で行う。また、携帯端末5がアクセス可能な領域に書き込みを行うことで携帯端末5からアクセスがあった際に送信するようにしてもよい。
例えば、通知があった旨のフラグをオンし、これを定期的にアクセスしてくる携帯端末5が検知することで通知するようにする。
これを受けて、携帯端末5の電子マネーアプリケーション29は、携帯端末5の通信機能を利用して、電子マネーサーバ2へチャージ要求と受信したバリュー残高を送信する(ステップ235)。
このチャージ要求を受けて、電子マネーサーバ2は、携帯端末5の通信機能を利用して、金額変更情報(増額)を、電子マネーカード100のICモジュール30に送信する(ステップ240)。この送信は、携帯端末5からBluetoothによる近距離通信にて、近接した位置に存在する携帯型リーダライタ200に送信し、この携帯型リーダライタ200が金額変更情報を電子マネーカード100のICモジュール30に入力することにより行う。
この金額変更情報を受信したICモジュール30は、バリュー残高を増額する処理を行い(ステップ245)、その後、金額変更完了通知を電子マネーサーバ2に送信する(ステップ250)。この送信は、携帯型リーダライタ200が、Bluetoothによる近距離通信にて、近接した位置に存在する携帯端末5に送信し、携帯端末5が通信機能を利用して、電子マネーサーバ2へ送信することにより行う。
これを受けて、電子マネーサーバ2は、金額変更完了情報を携帯端末5の電子マネーアプリケーション29に送信して、処理を終了する(ステップ255)。
この実施形態では、通信機能を有する携帯端末5を用いて電子マネーサーバ2との情報の送受を行ったが、例えば、通信機能を有するサーバ装置によって処理を行うようにしてもよい。
次に、図13(図12)は、オートチャージを行うか否かの判断を携帯端末5が行う実施形態の処理手順を示したフローチャートである。
なお、この実施形態では、携帯端末5において、事前に電子マネーサーバ2から基準バリュー残高(閾値)を取得しておくことが前提である。
ステップ200からステップ210までの処理は、図11のフローチャートに示した処理と同一の処理である。この高周波の検出が終了すると(ステップ210;Y)、携帯型リーダライタ200は、近接した位置に存在する携帯端末5にチャージ要求を送信する(ステップ315)。
これを受けて、携帯端末5の電子マネーアプリケーション29は、携帯型リーダライタ200を介して、電子マネーカード100のICモジュール30にバリュー残高要求を送信する(ステップ320)。
これを受けて、ICモジュール30は、バリュー残高を携帯型リーダライタ200を介して、携帯端末5に送信する(ステップ325)。
そして、携帯端末5の電子マネーアプリケーション29は、受信したバリュー残高が所定の閾値以上か否かを判断する(ステップ330)。その結果、バリュー残高が閾値より大きかった場合(ステップ330;N)、チャージが不要と判断し、処理を終了する。
一方、バリュー残高が閾値以下であった場合(ステップ330;Y)、チャージが必要と判断する。そして、携帯端末5の通信機能を利用して、電子マネーサーバ2へチャージ要求と受信したバリュー残高を送信する(ステップ335)。
このチャージ要求を受けて、電子マネーサーバ2は、携帯端末5の通信機能を利用して、金額変更情報(増額)を、電子マネーカード100のICモジュール30に送信する(ステップ240)。これ以降の処理は、図12の処理と同一である。
次に、図14(図12)は、オートチャージを行うか否かの判断を電子マネーサーバ2が行う実施形態の処理手順を示したフローチャートである。
ステップ200からステップ210及びステップ315の処理は、図13と同一である。そして、チャージ要求送信を受信した携帯端末5の電子マネーアプリケーション29は、携帯端末5の通信機能を利用して、電子マネーサーバ2へチャージ要求を送信する(ステップ420)。
これを受信した電子マネーサーバ2は、携帯端末5の通信機能を利用して、携帯型リーダライタ200を介して、電子マネーカード100のICモジュール30にバリュー残高要求を送信する(ステップ425)。
これを受けて、ICモジュール30は、バリュー残高を携帯型リーダライタ200、及び携帯端末5を介して電子マネーサーバ2にバリュー残高を送信する(ステップ430)。
そして、電子マネーサーバ2は、受信したバリュー残高が所定の閾値以上か否かを判断する(ステップ435)。その結果、バリュー残高が閾値より大きかった場合(ステップ435;N)、チャージが不要と判断し、処理を終了する。
一方、バリュー残高が閾値以下であった場合(ステップ435;Y)、チャージが必要と判断する。そして、電子マネーサーバ2は、携帯端末5の通信機能を利用して、金額変更情報(増額)を、電子マネーカード100のICモジュール30に送信する(ステップ240)。これ以降の処理は、図12の処理と同一である。
図15、図16は、携帯型リーダライタ200において、位置特定情報を取得し、取得した位置特定情報により特定される位置に因んだ情報提供を行う実施形態の処理手順を示したフローチャートである。
ステップ200からステップ210までは、図11の処理と同一である。そして、高周波の検出が終了すると(ステップ210;Y)、携帯型リーダライタ200は、電子マネーカード100のICモジュール30に対して利用ログデータ要求を送信する(ステップ515)。これを受けて、ICモジュール30から利用ログデータが携帯型リーダライタ200に送信される(ステップ520)。
そして、バリュー残高が変動しているか否かを判断する(ステップ525)。これは、最新の利用ログデータでバリュー残高が変動しているか否かをチェックすることにより行う。
バリュー残高が変動していなければ(ステップ525;N)、決済(又はチャージ)が行われなかったため、情報提供の対象外として、以後の処理を行わない。
一方、バリュー残高が変動していれば(ステップ525;Y)、決済(又はチャージ)が行われたため、情報提供の対象とする。そして、続いて取得した利用ログデータから決済が行われた位置を特定可能な位置特定情報を取得する(ステップ530)。この位置特定情報としては、例えば、利用ログデータに含まれている端末IDを利用するとよい。
そして、携帯型リーダライタ200が、ICモジュール30に対してアクセスがあった旨、及び取得した位置特定情報をBluetoothによる近距離通信にて、近接した位置に存在する携帯端末5に送信する(ステップ535)。そして、携帯端末5が通信機能を利用して、ICモジュール30に対してアクセスがあった旨、及び取得された位置特定情報を電子マネーサーバ2へ送信する(ステップ540)。
これを受けて、電子マネーサーバ2は、送信された位置特定情報により特定される位置に因んだ提供情報を選択する(ステップ545)。
ここで、この提供情報の選択について、図20を参照して説明する。
例えば、位置情報が「東京都」、「東京23区」、「新宿区」、「西新宿」といった複数段階に構成されていた場合、特定された位置情報が「西新宿」であった場合、最下層の「西新宿」に因んだ情報を提供する。また、特定された位置情報が「百人町」であり、それに因んだ提供情報が存在しない場合、一段上位の「新宿区」の情報を提供するようにする。
また、決済時刻、当日の天候、気温、時期(年末年始、ゴールデンウィーク、夏休み)、決済金額などの条件を組み合わせて提供情報を選択するようにしてもよい。
例えば、決済場所が新宿区四谷で、決済時刻が「午前9時から午前11時30分まで」の場合、図20(a)に示すような新宿区のランチの割引きサービスの情報を提供する。
また、決済場所が新宿駅周辺の場合、図20(b)に示すような、新宿駅西口で行われている献血への協力を呼びかける情報を提供するようにしてもよい。
その後、電子マネーサーバ2は、選択された提供情報を携帯端末5の通信機能を用いて携帯端末5に送信する(ステップ550)。この送信は、電子メールで送信するようにしてもよい。また、いわゆるプッシュ通知により、ユーザが特に働きかけしなくてもリアルタイムで情報が送信されるようにしてもよい。
携帯端末5の電子マネーアプリケーション29は、出力部15の液晶ディスプレイに受信した情報を表示して(ステップ555)、処理を終了する。
なお、携帯型リーダライタ200に表示部がある場合は、そこに情報を表示するようにしてもよい。この場合、携帯端末5からBluetoothを用いた近距離無線通信で情報を送信する。
この実施形態では、ステップ525でバリュー残高の変動がない場合、情報提供を行わないようにしたが、バリュー残高に変動が無くても電子マネーカード100にアクセスがあったことをトリガとして、情報提供を行うようにしてもよい。
また、ここで行う情報提供は、事前に情報を提供することについて了解を得ておくことが望ましい。さらに、提供を受ける情報の種類の選択を受付けておくようにしてもよい。
図17(図16)は、携帯端末5において位置情報を取得し、取得した位置情報に因んだ情報提供を行う実施形態の処理手順を示したフローチャートである。
ステップ200からステップ210は、図11(図15)と同一の処理である。そして、高周波の検出が終了すると(ステップ210;Y)、携帯型リーダライタ200は、アクセス報知を携帯端末5に送信する(ステップ615)。
この報知を受信して、携帯端末5は、GPS受信機20を用いて、当該携帯端末5の現在位置を取得する(ステップ620)。そして、携帯端末5の電子マネーアプリケーション29は、アクセス報知と取得した位置情報を携帯端末5の通信機能を用いて、電子マネーサーバ2に送信する(ステップ625)。
その後の処理は上記した実施形態と同一である(ステップ545〜555)。
なお、この実施形態では、携帯端末5のGPS受信機能を用いて現在位置を取得したが、携帯型リーダライタ200がGPS受信機能を備えていれば、携帯型リーダライタ200で現在位置を取得し、それをステップ615でアクセス報知と共に携帯端末5に送信すれば、携帯端末5で現在位置を取得する処理を省略することができる。
図18、図19は、利用ログデータから電子マネーサーバ2が位置情報を特定し、特定した位置情報に因んだ情報提供を行う実施形態の処理手順を示したフローチャートである。
ステップ200からステップ210は、図11(図15、図17)と同一の処理である。そして、高周波の検出が終了すると(ステップ210;Y)、携帯型リーダライタ200は、電子マネーカード100のICモジュール30に対して利用ログデータ要求を送信する(ステップ515)。これを受けて、ICモジュール30から利用ログデータが携帯型リーダライタ200に送信される(ステップ520)。
利用ログデータを受信した携帯型リーダライタ200は、Bluetoothを用いた近距離無線通信で近接した位置にある携帯端末5にアクセス報知と受信した利用ログデータを送信する(ステップ725)。
これを受けて、携帯端末5の電子マネーアプリケーション29は、携帯端末5の通信機能を用いて、受信したアクセス報知と利用ログデータを電子マネーサーバ2に送信する(ステップ730)。
ここで、電子マネーサーバ2は、受信した利用ログデータを用いて、決済(又はチャージ)が行われた場所を特定する(ステップ735)。この位置情報の特定は、例えば、利用ログデータに含まれている端末IDから特定する。
その後の処理は、図16のステップ545〜ステップ555と同一の処理である。
上記の説明では、チャージ処理と情報提供を別個の処理として説明したが、両者を同時又は並行して処理することも可能である。
例えば、図11のステップ235で携帯端末5が電子マネーサーバ2にチャージ要求、バリュー残高を送信する際に、図17のステップ620で取得した位置情報を同時に送信すれば、電子マネーサーバ2は、チャージの処理と、図16のステップ545、550の情報提供の処理を同時、並行に処理することができる。
1 電子マネーシステム
2 電子マネーサーバ
3 インターネット
5 携帯端末
7 決済端末
8 通信回線
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 入力部
15 出力部
16 通信制御部
17 近距離通信制御部
18 記憶部
19 バスライン
20 GPS受信機
29 電子マネーアプリケーション
30 ICモジュール
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 通信制御部
35 記憶部
36 バスライン
100 電子マネーカード(非接触型ICカード)
139 リーダライタ部
200 携帯型リーダライタ
300 クレジット会社サーバ

Claims (7)

  1. 第1装置に近接した状態で、該第1装置と該第1装置に近接する第2装置との間の無線通信に利用され到達距離が限られた所定の搬送波を検出する検出手段と、
    前記検出手段により前記所定の搬送波が検出された場合に、該所定の搬送波を直接検出し得ない第3装置に対して、所定の情報を通知する通知手段と、
    を具備したことを特徴とする情報処理装置。
  2. 電子バリューの残高を記憶する手段と外部から入力される残高変更情報に基づき前記記憶される残高を変更する手段とを有する前記第1装置に記憶される該残高を変更させるための残高変更情報を該第1装置に出力する出力手段をさらに具備し、
    前記出力手段が、前記所定の情報が通知された後に、前記第1装置に記憶される残高を変更させるための残高変更情報を前記第3装置から取得し前記第1装置に転送する、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記第2装置は、前記第1装置に記憶される残高を減額させるための残高変更情報を出力する手段を有し、
    前記第1装置に記憶される残高を取得する取得手段をさらに具備し、
    前記通知手段が、前記取得される残高が所定の閾値以下又は未満である場合に限り、該残高を補充する必要がある旨を前記所定の情報として通知する、
    ことを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記取得手段が、前記検出手段により前記所定の搬送波が検出されなくなってから前記記憶される残高を取得する、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記検出手段により前記所定の搬送波が検出された位置を特定可能な位置特定情報を取得する手段をさらに具備し、
    前記通知手段が、前記取得される位置特定情報を、該位置特定情報により特定される位置に関連する情報を前記第1装置のユーザに提供する手段を有する前記第3装置に対して、前記所定の情報に関連付けて通知する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 第1装置に近接した状態で、該第1装置と該第1装置に近接する第2装置との間の無線通信に利用され到達距離が限られた所定の搬送波を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにおいて前記所定の搬送波が検出された場合に、該所定の搬送波を直接検出し得ない第3装置に対して、所定の情報を通知する通知手段と、
    を含む、情報処理装置の制御方法。
  7. 第1装置に近接した状態で、該第1装置と該第1装置に近接する第2装置との間の無線通信に利用され到達距離が限られた所定の搬送波を検出する検出機能と、
    前記検出機能により前記所定の搬送波が検出された場合に、該所定の搬送波を直接検出し得ない第3装置に対して、所定の情報を通知する通知機能と、
    をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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