JPWO2015015678A1 - 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2015015678A1
JPWO2015015678A1 JP2015529328A JP2015529328A JPWO2015015678A1 JP WO2015015678 A1 JPWO2015015678 A1 JP WO2015015678A1 JP 2015529328 A JP2015529328 A JP 2015529328A JP 2015529328 A JP2015529328 A JP 2015529328A JP WO2015015678 A1 JPWO2015015678 A1 JP WO2015015678A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
modulation scheme
control
transmission power
station
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015529328A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6217752B2 (ja
Inventor
山田 健二
健二 山田
貴宏 足立
貴宏 足立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JPWO2015015678A1 publication Critical patent/JPWO2015015678A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6217752B2 publication Critical patent/JP6217752B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/0008Modulated-carrier systems arrangements for allowing a transmitter or receiver to use more than one type of modulation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/0001Systems modifying transmission characteristics according to link quality, e.g. power backoff
    • H04L1/0002Systems modifying transmission characteristics according to link quality, e.g. power backoff by adapting the transmission rate
    • H04L1/0003Systems modifying transmission characteristics according to link quality, e.g. power backoff by adapting the transmission rate by switching between different modulation schemes
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/06TPC algorithms
    • H04W52/14Separate analysis of uplink or downlink
    • H04W52/143Downlink power control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/30TPC using constraints in the total amount of available transmission power
    • H04W52/36TPC using constraints in the total amount of available transmission power with a discrete range or set of values, e.g. step size, ramping or offsets
    • H04W52/367Power values between minimum and maximum limits, e.g. dynamic range
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/18TPC being performed according to specific parameters
    • H04W52/24TPC being performed according to specific parameters using SIR [Signal to Interference Ratio] or other wireless path parameters
    • H04W52/245TPC being performed according to specific parameters using SIR [Signal to Interference Ratio] or other wireless path parameters taking into account received signal strength

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Abstract

送信電力制御を行う場合であっても、通信品質を維持しつつ、無駄な送信電力の消費を抑制することが可能な無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法を提供する。余剰値受付手段(14)は、制御局から送信される無線信号の現在の送信電力から送信電力の上限値までの余剰値を、制御局から受け付ける。切替判定手段(16)は、制御局から受信された無線信号の受信電力が、制御局における送信電力を制御するための電力制御判定閾値よりも小さい場合に、受信電力と前記余剰値とに基づいて、現在の変調方式から上位変調方式に切り替えることが可能であるか否かを判断する。送信電力制御手段(18)は、切替判定手段(16)によって切り替え不可と判定された場合に、受信電力が、現在の変調方式において通信品質を保証する品質保証電力になるように、制御局における送信電力を抑制するように制御する。

Description

本発明は、無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法に関し、特に、送信局(制御局)における送信電力を制御可能な無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法に関する。
無線通信において、無線伝送路の状態の悪化(例えば降雨等)によって受信局における受信電力が低下することを抑制するために、送信局における送信電力を制御することが行われている。この送信電力を制御する方法として、例えばATPC(Automatic Transmit Power Control:自動送信電力制御)がある。ATPCにおいては、受信局(判定局)は、受信電力と、予め定められた電力制御判定閾値とを比較することによって、送信局(制御局)における送信電力を制御する。なお、電力制御判定閾値とは、送信電力制御に用いられる、受信局(判定局)における受信電力の閾値である。
また、最適な無線通信を行うための技術として、無線伝送路の状態に応じて変調方式を自動的に切り替える適応変調方式がある。適応変調方式として、例えばAMR(Adaptive Modulation Radio)がある。適応変調方式では、受信局(判定局)における受信電力と、上位変調方式切替閾値とに応じて変調方式を切り替える技術が提案されている。なお、上位変調方式切替閾値とは、現在の変調方式から上位変調方式への切替に必要な、受信局(判定局)における受信電力の閾値である。また、上位変調方式とは、現在の変調方式よりも変調多値数の大きい変調方式をいう。
具体的には、例えば、無線伝送路の状態が良好である場合には、無線通信装置は、無線伝送路の状態悪化に対する耐力は小さいが、伝送容量が大きい変調方式(例えば変調多値数の大きい多重変調方式)を用いて通信を行う。一方、無線伝送路の状態が悪化した場合には、無線通信装置は、伝送容量は小さいが、無線伝送路の状態悪化に対する耐力が大きい変調方式(例えば変調多値数の小さい多重変調方式)を用いて通信を行う。
上記の技術に関連し、例えば、特許文献1には、第1通信装置における通信信号送信手段の最大送信可能電力と、通信信号送信手段により通信信号を送信した際の送信電力との差を示す送信電力余力データを取得し、送信電力余力データ及び第2通信装置における受信電力データに基づいて予測される最大受信電力データと、複数のデータレートにそれぞれ対応付けられた所要受信電力データとに基づいて、データレート(変調方式)を決定する通信システムが開示されている。
特開2006−101345号公報
ここで、上述したATPCにおいては、受信局(判定局)における受信電力が電力制御判定閾値よりも小さい場合、送信電力制御によって、受信局(判定局)は、電力制御判定閾値まで受信電力を上昇させるため、送信局(制御局)における送信電力を上昇させるように制御しようとする。
一方、例えば、電力制御判定閾値が、上位変調方式切替閾値よりも大きい場合では、受信電力を上昇させて電力制御判定閾値に近づけるよう送信電力を制御するためには、上位変調方式に変調方式を切り替える必要がある。しかしながら、送信局(制御局)において送信電力上限までの余剰値に余裕がない場合には、受信局(判定局)において受信電力が上位変調方式切替閾値を超えるように、送信局(制御局)において送信電力を上昇させることができない。したがって、変調方式を上位変調方式に切り替えることはできない。
しかしながら、送信局(制御局)は、送信電力制御によって、変調方式を上位変調方式に切り替えることができないにも関わらず、送信電力を上昇させるように制御する。したがって、このような場合に、送信局(制御局)は、無駄な電力を消費してしまうという問題があった。
ここで、特許文献1の技術においては、各変調方式(データレート)それぞれについて、目標受信電力データ(目標SNR)が対応づけられおり、その目標受信電力データを用いて、送信電力が制御される。また、特許文献1の技術においては、送信電力の制御はリアルタイム処理として行われ、変調方式の変更はバッチ処理として行われる。つまり、特許文献1の技術においては、送信電力制御及び変調方式変更処理は、独立した別個の処理とされている。
つまり、特許文献1の技術においては、送信電力制御によって送信電力を上昇させるように制御する場合において、変調方式を上位変調方式に変更する必要が生じるといったケースを想定し得ない。したがって、特許文献1の技術においては、上記問題を解決できなかった。
本発明の目的は、このような課題を解決するためになされたものであり、送信電力制御を行う場合であっても、通信品質を維持しつつ、無駄な送信電力の消費を抑制することが可能な無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法を提供することにある。
本発明にかかる第1の無線通信装置は、他の無線通信装置から無線信号を受信する受信手段と、前記他の無線通信装置から送信される無線信号の現在の送信電力から送信電力の上限値までの余剰値を、前記他の無線通信装置から受け付ける余剰値受付手段と、前記他の無線通信装置から受信された無線信号の受信電力が、前記他の無線通信装置における送信電力を制御するための電力制御判定閾値よりも小さい場合に、前記受信電力と前記余剰値とに基づいて、現在の変調方式から上位変調方式に切り替えることが可能であるか否かを判定する切替判定手段と、前記切替判定手段によって切り替え不可と判定された場合に、受信電力が、現在の変調方式において通信品質を保証する品質保証電力になるように、前記他の無線通信装置における送信電力を抑制するように制御する送信電力制御手段とを有する。
本発明にかかる第2の無線通信装置は、他の無線通信装置に無線信号を送信する送信手段と、前記送信手段によって送信される無線信号の現在の送信電力から送信電力の上限値までの余剰値を算出する余剰値算出手段と、前記他の無線通信装置において、前記他の無線通信装置で受信された無線信号の受信電力が、前記送信手段における送信電力を制御するための電力制御判定閾値よりも小さい場合に、前記他の無線通信装置における受信電力と前記余剰値とに基づいて現在の変調方式から上位変調方式に切り替えることが不可であると判定されたときに、前記他の無線通信装置における受信電力が、現在の変調方式において通信品質を保証する品質保証電力になるように、前記送信手段における送信電力を抑制するように制御する送信電力制御手段とを有する。
本発明にかかる無線通信システムは、送信側の無線通信装置における現在の送信電力から送信電力の上限値までの余剰値を算出する余剰値算出手段と、前記送信側の無線通信装置から受信側の無線通信装置によって受信された無線信号の受信電力が、前記送信側の無線通信装置から送信される無線信号の送信電力を制御するための電力制御判定閾値よりも小さい場合に、前記受信側の無線通信装置における受信電力と前記余剰値とに基づいて、現在の変調方式から上位変調方式に切り替えることが可能であるか否かを判定する切替判定手段と、前記切替判定手段によって切り替え不可と判定された場合に、前記受信側の無線通信装置における受信電力が、現在の変調方式において通信品質を保証する品質保証電力になるように、前記送信側の無線通信装置における送信電力を抑制するように制御する送信電力制御手段とを有する。
本発明にかかる第1の無線通信方法は、他の無線通信装置から無線信号を受信し、前記他の無線通信装置から送信される無線信号の現在の送信電力から送信電力の上限値までの余剰値を、前記他の無線通信装置から受け付け、前記他の無線通信装置から受信された無線信号の受信電力が、前記他の無線通信装置における送信電力を制御するための電力制御判定閾値よりも小さい場合に、前記受信電力と前記余剰値とに基づいて、現在の変調方式から上位変調方式に切り替えることが可能であるか否かを判定し、前記判定において切り替え不可と判定された場合に、受信電力が、現在の変調方式において通信品質を保証する品質保証電力になるように、前記他の無線通信装置における送信電力を抑制するように制御する。
本発明にかかる第2の無線通信方法は、他の無線通信装置に無線信号を送信し、前記送信される無線信号の現在の送信電力から送信電力の上限値までの余剰値を算出し、前記他の無線通信装置において、前記他の無線通信装置で受信された無線信号の受信電力が、送信電力を制御するための電力制御判定閾値よりも小さい場合に、前記他の無線通信装置における受信電力と前記余剰値とに基づいて現在の変調方式から上位変調方式に切り替えることが不可であると判定されたときに、前記他の無線通信装置における受信電力が、現在の変調方式において通信品質を保証する品質保証電力になるように、送信電力を抑制するように制御する。
本発明によれば、送信電力制御を行う場合であっても、通信品質を維持しつつ、無駄な送信電力の消費を抑制することが可能な無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法を提供できる。
本発明の実施の形態にかかる無線通信装置の概要を示す図である。 実施の形態1にかかる無線通信システムを示す図である。 実施の形態1にかかる制御局の構成を示す図である。 実施の形態1にかかる判定局の構成を示す図である。 実施の形態1にかかる無線フレームデータを例示する図である。 実施の形態1にかかる無線通信システムの全体的な動作を示すシーケンス図である。 実施の形態1にかかる判定局における判定処理を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる制御局における制御処理を示すフローチャートである。 実施の形態1における処理を説明するための図である。 比較例にかかる処理を説明するための図である。 実施の形態2にかかる送信局の構成を示す図である。 実施の形態2にかかる受信局の構成を示す図である。
(本発明にかかる実施の形態の概要)
実施の形態の説明に先立って、図1を用いて、本発明にかかる実施の形態の概要を説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる無線通信装置1の概要を示す図である。無線通信装置1は、受信手段12と、余剰値受付手段14と、切替判定手段16と、送信電力制御手段18とを有する。なお、無線通信装置1は、例えば判定局(受信局)であってもよい。また、以下の「他の無線通信装置」は、例えば制御局(送信局)であってもよい。
受信手段12は、他の無線通信装置(例えば制御局)から無線信号を受信する。余剰値受付手段14は、他の無線通信装置から送信される無線信号の現在の送信電力から送信電力の上限値までの余剰値を、他の無線通信装置から受け付ける。切替判定手段16は、他の無線通信装置から受信された無線信号の受信電力が、他の無線通信装置における送信電力を制御するための電力制御判定閾値よりも小さい場合に、受信電力と前記余剰値とに基づいて、現在の変調方式から上位変調方式に切り替えることが可能であるか否かを判断する。送信電力制御手段18は、切替判定手段16によって切り替え不可と判定された場合に、受信電力が、現在の変調方式において通信品質を保証する品質保証電力になるように、他の無線通信装置における送信電力を抑制するように制御する。
本発明の実施の形態にかかる無線通信装置1によれば、送信電力制御を行う場合であっても、通信品質を維持しつつ、無駄な送信電力の消費を抑制することができる。また、判定局(受信局)である無線通信装置と制御局(送信局)である無線通信装置とで構成される無線通信システムによっても、送信電力制御を行う場合であっても、通信品質を維持しつつ、無駄な送信電力の消費を抑制することができる。
なお、切替判定手段16及び送信電力制御手段18は、判定局(受信局)である無線通信装置1に設けられるとしたが、制御局(送信局)である無線通信装置に設けられていてもよい。この場合、制御局(送信局)である無線通信装置によっても、送信電力制御を行う場合であっても、通信品質を維持しつつ、無駄な送信電力の消費を抑制することができる。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して実施の形態1について説明する。
図2は、実施の形態1にかかる無線通信システム50を示す図である。無線通信システム50は、無線通信装置である制御局100と、無線通信装置である判定局200とから構成される。制御局100と判定局200とは、無線回線を介して無線通信可能に接続されている。
また、制御局100及び判定局200は、それぞれデータ回線60,70と接続されている。データ回線60,70は、例えば通信事業者又はプロバイダ事業者等のネットワークと接続される回線である。制御局100及び判定局200は、データ回線60,70を介して、パケット又はフレーム等のユーザデータを送受信する。ここで、無線通信システム50は、例えば、イーサネット(登録商標)に準拠していてもよい。
制御局100及び判定局200は、例えばディジタルマイクロ波通信装置であってもよい。また、制御局100及び判定局200の一方は、携帯端末又は無線LAN(Local Area Network)装置であってもよく、他方は無線基地局又は無線LAN基地局であってもよい。
制御局100は、無線回線を介して判定局200に対してデータを送信する送信局として機能する。また、判定局200は、無線回線を介して制御局100からデータを受信する受信局として機能する。つまり、制御局100は、判定局200に対して無線信号を伝送する。判定局200は、その無線信号を受信した際の受信電力と、電力制御判定閾値とに基づいて、制御局100において送信電力をどのように制御するかを判定する。さらに、判定局200は、受信電力と、上位変調方式切替閾値とに基づいて、上位変調方式に変調方式を切り替えることが可能か否かを判定する。制御局100は、判定局200による送信電力制御の判定結果に応じて、送信電力を制御する。また、制御局100は、判定局200による変調方式切替可否の判定結果に応じて、変調方式を切り替える。
ここで、本実施の形態1においては、判定局200は、受信電力が電力制御判定閾値よりも小さい場合であって、電力制御判定閾値が上位変調方式切替閾値よりも大きいときに、上位変調方式に変調方式を切り替えることが可能か否かを判定する。そして、切り替え不可である場合、判定局200は、受信電力が、現在の変調方式において通信品質を保証する品質保証受信電力となるように、制御局100における送信電力を抑制するように制御する。詳しくは後述する。
図3は、実施の形態1にかかる制御局100の構成を示す図である。制御局100は、アンテナ102、送信部110、余剰値算出部112、余剰値多重処理部114、受信部120、制御データ抽出部122、ATPC処理部124、品質保証電力制御部126及び変調方式切替部128を有する。なお、図3において、アンテナ102は、送信側及び受信側それぞれについて別個に設けられているように記載されているが、アンテナ102は、送信側及び受信側で共通してもよい。
また、図4は、実施の形態1にかかる判定局200の構成を示す図である。判定局200は、アンテナ202、受信部210、受信電力算出部220、ATPC判定部222、余剰値抽出部230、上位変調方式切替判定部232、品質保証電力制御値算出部234、変調方式切替通知生成部236、制御データ多重処理部250及び送信部252を有する。なお、図4において、アンテナ202は、送信側及び受信側それぞれについて別個に設けられているように記載されているが、アンテナ202は、送信側及び受信側で共通してもよい。
制御局100の送信部110は、データ回線60を介して受信された送信データを含む無線信号を、現在設定されている送信電力で、アンテナ102及び無線回線を介して、判定局200に対して無線送信する。詳しくは後述する。
余剰値算出部112は、制御局100の送信電力の上限値である送信電力上限を記憶している。この送信電力上限は、例えば、制御局100の機器としての送信電力の限界値であってもよいし、予め管理者によって設定された設定値であってもよい。また、余剰値算出部112は、送信部110から、現在の送信電力値を取得する。さらに、余剰値算出部112は、この送信電力上限と、現在の送信電力値とを比較して、送信電力の余剰値(送信電力余剰値)を算出する。例えば、余剰値算出部112は、送信電力上限と、現在の送信電力値との差分を、送信電力余剰値として算出してもよい。さらに、余剰値算出部112は、算出された送信電力余剰値を、余剰値多重処理部114に対して出力する。
余剰値多重処理部114は、データ回線60を介して、送信対象となるデータである送信データを受信する。また、余剰値多重処理部114は、余剰値算出部112から、送信電力余剰値を受け付ける。さらに、余剰値多重処理部114は、送信データに設けられているパケットヘッダ又は制御情報領域に、送信電力余剰値を付加(多重化)して、無線フレームデータ(図5を用いて後述する)を生成する。さらに、余剰値多重処理部114は、生成された無線フレームデータを、送信部110に対して出力する。
送信部110は、余剰値多重処理部114から無線フレームデータを受け付ける。送信部110は、無線フレームデータに対して、現在設定されている変調方式で変調処理を行い、変調信号を生成する。さらに、送信部110は、生成された変調信号に対して増幅等の無線送信に必要な処理を施す。そして、送信部110は、現在設定されている送信電力で、無線フレームデータを含む無線信号を、無線回線を介して判定局200に対して無線送信する。
図5は、無線フレームデータを例示する図である。図5に例示するように、無線フレームデータは、ヘッダと、送信対象のデータである送信データ(ペイロード)とを含む。ヘッダは、制御局側制御情報領域と、判定局側制御情報領域とを含む。制御局側制御情報領域は、制御局100から判定局200を制御するための情報を付加するために設けられた領域である。また、判定局側制御情報領域は、判定局200から制御局100を制御するための情報を付加するために設けられた領域である。制御局側制御情報領域には、送信電力余剰値が書き込まれる。なお、判定局側制御情報領域については後述する。
判定局200の受信部210(図4)は、制御局100から、無線回線及びアンテナ202を介して、無線信号を受信する。ここで、受信された信号を、受信信号と称する。受信部210は、受信信号に対して、現在設定されている変調方式で復調処理を行い、無線フレームデータを生成する。さらに、受信部210は、生成された無線フレームデータを、余剰値抽出部230に対して出力する。
受信電力算出部220は、判定局200において受信された受信信号の受信電力を計測し、受信電力レベル(RSL:Received Signal Level)を算出する。さらに、受信電力算出部220は、受信電力レベルを、ATPC判定部222及び上位変調方式切替判定部232に対して出力する。
ATPC判定部222は、ATPC等の送信電力制御を行うための処理を行う。ATPC判定部222は、電力制御判定閾値を記憶している。ATPC判定部222は、受信電力レベルと、電力制御判定閾値とを比較する。ATPC判定部222は、受信電力レベルが電力制御判定閾値よりも小さい場合には、上位変調方式切替判定部232に対して、その旨を示す制御信号を出力する。
一方、受信電力レベルが電力制御判定閾値よりも大きいか又は電力制御判定閾値と同じである場合には、ATPC判定部222は、制御局100の送信電力を下降(DOWN)又は維持(HOLD)するためのATPC制御値を生成する。さらに、ATPC判定部222は、生成されたATPC制御値を、制御データ多重処理部250に対して出力する。
ここで、ATPC判定部222は、受信電力レベルが電力制御判定閾値よりも大きい場合に、送信電力を下降(DOWN)するためのATPC制御値を生成し、受信電力レベルが電力制御判定閾値と同じである場合に、送信電力を維持(HOLD)するためのATPC制御値を生成してもよい。また、受信電力レベルが電力制御判定閾値よりも大きい場合、受信電力レベルは低下していないため、ATPC判定部222は、送信電力を維持(HOLD)するためのATPC制御値を生成してもよい。
なお、ATPC制御値は、HOLDの場合は「0」を示す値であってもよい。また、ATPC制御値は、DOWNの場合は、予め定められた微小電力分だけ送信電力を下降させることを示す値であってもよい。又は、ATPC制御値は、DOWNの場合は、受信電力レベルと電力制御判定閾値との差分だけ送信電力を下降させることを示す値であってもよい。
余剰値抽出部230は、受信部210からの無線フレームデータから、送信電力余剰値を抽出する。さらに、余剰値抽出部230は、抽出された送信電力余剰値を、上位変調方式切替判定部232に対して出力する。また、余剰値抽出部230は、送信電力余剰値を除いた無線フレームデータから送信データ(ペイロード)を抽出する。そして、余剰値抽出部230は、その送信データ(ペイロード)を、受信データとして、データ回線70に対して送信する。
上位変調方式切替判定部232は、ATPC判定部222から制御信号を受け付ける。この場合、上位変調方式切替判定部232は、受信電力算出部220から、受信電力レベルを受け付ける。また、上位変調方式切替判定部232は、余剰値抽出部230から、送信電力余剰値を受け付ける。さらに、上位変調方式切替判定部232は、受信電力レベルと、送信電力余剰値とに基づいて、上位変調方式に変調方式を切り替え可能であるか否かを判定する。
具体的には、上位変調方式切替判定部232は、受信電力レベルと送信電力余剰値とから、受信電力上限を算出する。ここで、受信電力上限とは、制御局100が送信電力上限で無線信号を送信した場合に、判定局200がその無線信号を受信した際の受信電力である。例えば、上位変調方式切替判定部232は、受信電力レベルと送信電力余剰値との和を受信電力上限としてもよい。また、上位変調方式切替判定部232は、受信電力レベルと送信電力余剰値との和から、無線回線における電力の減衰分を差し引いた値を、受信電力上限としてもよい。
また、上位変調方式切替判定部232は、算出された受信電力上限と、変調方式を上位変調方式へ切り替えるための閾値(上位変調方式切替閾値)とを比較する。そして、上位変調方式切替判定部232は、受信電力上限が上位変調方式切替閾値よりも小さい場合に、上位変調方式に切り替え不可であると判定する。一方、上位変調方式切替判定部232は、受信電力上限が上位変調方式切替閾値以上である場合に、上位変調方式に切り替え可能であると判定する。
上位変調方式切替判定部232は、上位変調方式に切り替え不可であると判定した場合には、その旨を示す制御信号を、品質保証電力制御値算出部234に対して出力する。一方、上位変調方式切替判定部232は、上位変調方式に切り替え可能であると判定した場合には、その旨を示す制御信号を、変調方式切替通知生成部236に対して出力する。
品質保証電力制御値算出部234は、上位変調方式切替判定部232から制御信号を受け付けた場合に、品質保証電力制御値を算出する。さらに、品質保証電力制御値算出部234は、算出された品質保証電力制御値を、制御データ多重処理部250に対して出力する。
ここで、品質保証電力制御値とは、判定局200における受信電力が品質保証電力になるように、制御局100における送信電力を抑制するように制御するための制御値である。また、品質保証電力とは、現在の変調方式において通信品質が保証される必要十分な受信電力である。つまり、品質保証電力制御値算出部234は、判定局200における受信電力が通信品質を保証する受信電力(品質保証電力)になるように、制御局100の送信電力を制御する機能を有している。なお。品質保証電力は、無線通信装置(判定局200)ごとに予め設定されている電力値であってもよい。また、品質保証電力は、各変調方式についてそれぞれ設けられてもよい。
品質保証電力制御値算出部234は、例えば以下の方法のうちのいずれかによって、品質保証電力制御値を算出してもよい。
例えば、品質保証電力制御値算出部234は、予め定められた微小電力分だけ下降することを示す値を、品質保証電力制御値として算出してもよい。
あるいは、例えば、品質保証電力制御値算出部234は、受信電力レベルと品質保証電力との差分を算出する。そして、品質保証電力制御値算出部234は、その差分を、品質保証電力制御値として算出してもよい。
変調方式切替通知生成部236は、上位変調方式切替判定部232から制御信号を受け付けた場合に、変調方式切替通知を生成する。そして、変調方式切替通知生成部236は、生成された変調方式切替通知を、制御データ多重処理部250に対して出力する。
ここで、変調方式切替通知とは、制御局100に対し、変調方式を上位変調方式に切り替えるように制御するための通知である。制御局100がこの変調方式切替通知を受信すると、制御局100及び判定局200は、変調方式を上位変調方式に切り替えるように処理する。
制御データ多重処理部250は、データ回線70を介して、判定局200から制御局100に対する送信対象となるデータである送信データを受信する。また、制御データ多重処理部250は、ATPC判定部222から、ATPC制御値を受け付ける。また、制御データ多重処理部250は、品質保証電力制御値算出部234から、品質保証電力制御値を受け付ける。また、制御データ多重処理部250は、変調方式切替通知生成部236から、変調方式切替通知を受け付ける。
ここで、実施の形態1においては、ATPC制御値、品質保証電力制御値及び変調方式切替通知を、制御データと総称する。制御データ多重処理部250は、送信データに設けられているパケットヘッダ又は制御情報領域に、制御データを付加(多重化)して、無線フレームデータを生成する。さらに、制御データ多重処理部250は、生成された無線フレームデータを、送信部252に対して出力する。
図5に例示するように、無線フレームデータにおける判定局側制御情報領域には、制御データとして、ATPC制御値、品質保証電力制御値及び変調方式切替通知が書き込まれる。つまり、判定局側制御情報領域には、ATPC制御値、品質保証電力制御値及び変調方式切替通知を書き込むための領域が、それぞれ設けられている。
送信部252は、制御データ多重処理部250から無線フレームデータを受け付ける。送信部252は、無線フレームデータに対して、現在設定されている変調方式で変調処理を行い、変調信号を生成する。さらに、送信部252は、生成された変調信号に対して増幅等の無線送信に必要な処理を施す。そして、送信部252は、無線フレームデータを含む無線信号を、無線回線を介して制御局100に対して無線送信する。
なお、図示していないが、判定局200は、一般的な適応変調方式を制御するための構成を有してもよい。つまり、判定局200は、受信電力レベルが上位変調方式切替閾値以上となった場合に、上位変調方式に切り替えるための切替通知を、制御局100に対して送信するようにしてもよい。また、判定局200は、受信電力レベルが下位変調方式切替閾値以下となった場合に、下位変調方式に切り替えるための切替通知を、制御局100に対して送信するようにしてもよい。
制御局100の受信部120(図3)は、判定局200から、無線回線及びアンテナ102を介して、無線信号を受信する。ここで、受信された信号を、受信信号と称する。受信部120は、受信信号に対して、現在設定されている変調方式で復調処理を行い、無線フレームデータを生成する。さらに、受信部120は、生成された無線フレームデータを、制御データ抽出部122に対して出力する。
制御データ抽出部122は、受信部120からの無線フレームデータから、制御データを抽出する。また、制御データ抽出部122は、制御データを除いた無線フレームデータから送信データ(ペイロード)を抽出する。そして、制御データ抽出部122は、その送信データ(ペイロード)を、受信データとして、データ回線60に対して送信する。
さらに、制御データ抽出部122は、無線フレームデータからATPC制御値が抽出された場合には、そのATPC制御値を、ATPC処理部124に対して出力する。また、制御データ抽出部122は、無線フレームデータから品質保証電力制御値が抽出された場合には、その品質保証電力制御値を、品質保証電力制御部126に対して出力する。また、制御データ抽出部122は、無線フレームデータから変調方式切替通知が抽出された場合には、その変調方式切替通知を、変調方式切替部128に対して出力する。
ATPC処理部124は、制御データ抽出部122からATPC制御値を受け付けると、そのATPC制御値に応じて、一般的なATPCの処理と同様に、送信電力を制御する。例えば、ATPC制御値が「0」を示す値である場合、ATPC処理部124は、送信電力を維持(HOLD)するように、送信部110を制御してもよい。
また、例えば、ATPC制御値が、微小電力分だけ下降させることを示す値である場合、ATPC処理部124は、その微小電力分だけ送信電力を下降させるように、送信部110を制御してもよい。この場合、ATPC処理部124は、1回の処理のみで、送信電力を、判定局200における受信電力レベルが電力制御判定閾値に達するように制御するわけではない。つまり、判定局200における受信電力レベルが電力制御判定閾値に達するまで、繰り返し、判定局200は制御局100に対して、微小電力分だけ下降させることを示す値を送信する。そして、ATPC処理部124は、制御局100が判定局200から微小電力分だけ下降させることを示す値を受信するごとに、少しずつ、送信電力を、判定局200における受信電力レベルが電力制御判定閾値に近づくように制御する。
また、例えば、ATPC制御値が、受信電力レベルと電力制御判定閾値との差分だけ下降させることを示す値である場合、ATPC処理部124は、送信電力をその差分だけ下降させるように、送信部110を制御してもよい。この場合、ATPC処理部124は、1回の処理のみで、送信電力を、判定局200における受信電力レベルが電力制御判定閾値に達するように制御することが可能である。
変調方式切替部128は、制御データ抽出部122から変調方式切替通知を受け付けると、その変調方式切替通知に応じて、変調方式を上位変調方式に切り替えるように、送信部110を制御する。具体的には、変調方式切替部128は、送信部110に対して、変調方式を上位変調方式に切り替えるための処理を行うように、制御を行う。
送信部110は、変調方式切替部128の制御に応じて、判定局200における受信電力が上位変調方式切替閾値以上となるように、送信電力を上昇させる。そして、送信部110は、判定局200に対して変調方式を切り替えることが可能である旨を示す通知(OK通知)を送信する。判定局200は、OK通知を受信すると、変調方式を上位変調方式に切り替えるための準備を行う。一方、制御局100の送信部110は、OK通知を送信した次の通信で、上位変調方式に切り替わった変調方式で変調を行い、無線信号を送信する。判定局200は、OK通知を受信した次の通信で、上位変調方式で無線信号を復調する。
品質保証電力制御部126は、制御データ抽出部122から品質保証電力制御値を受け付けると、その品質保証電力制御値に応じて、判定局200における受信電力レベルが品質保証電力になるように、送信電力を制御する。例えば、品質保証電力制御値が、微小電力分だけ下降させることを示す値である場合、品質保証電力制御部126は、その微小電力分だけ送信電力を下降させるように、送信部110を制御してもよい。
この場合、品質保証電力制御部126は、1回の処理のみで、送信電力を、判定局200における受信電力レベルが品質保証電力に達するように制御するわけではない。つまり、判定局200における受信電力レベルが品質保証電力に達するまで、繰り返し、判定局200は制御局100に対して、微小電力分だけ下降させることを示す値を送信する。そして、品質保証電力制御部126は、制御局100が判定局200から微小電力分だけ下降させることを示す値を受信するごとに、少しずつ、送信電力を、判定局200における受信電力レベルが品質保証電力に近づくように制御する。
また、例えば、品質保証電力制御値が、受信電力レベルと品質保証電力との差分だけ下降させることを示す値である場合、品質保証電力制御部126は、送信電力をその差分だけ下降させるように、送信部110を制御してもよい。この場合、品質保証電力制御部126は、1回の処理のみで、送信電力を、判定局200における受信電力レベルが品質保証電力に達するように制御することが可能である。
以下、実施の形態1にかかる全体的な動作について説明する。図6は、実施の形態1にかかる無線通信システム50の全体的な動作を示すシーケンス図である。また、図7は、判定局200における判定処理を示すフローチャート(S20)である。また、図8は、制御局100における制御処理を示すフローチャート(S30)である。
制御局100は、送信電力余剰値を算出する(S102)。具体的には、制御局100の余剰値算出部112は、送信電力上限と、現在の送信電力値とを比較して、送信電力余剰値を算出する。次に、制御局100は、送信電力余剰値を、判定局200に対して無線送信する(S104)。具体的には、制御局100の送信部110は、無線フレームデータに付加(多重化)された送信電力余剰値を、判定局200に対して無線送信する。
判定局200は、受信電力レベルが電力制御判定閾値よりも小さいか否かを判断する(S202)。具体的には、判定局200のATPC判定部222は、受信電力レベルと、電力制御判定閾値とを比較して、受信電力レベルが電力制御判定閾値よりも小さいか否かを判断する。
受信電力レベルが電力制御判定閾値よりも小さくない場合(S202のNO)、判定局200は、制御局100における送信電力をDOWN又はHOLDするためのATPC制御値を、制御局100に対して送信する(S204)。具体的には、受信電力レベルが電力制御判定閾値よりも大きいか又は電力制御判定閾値と同じである場合には、ATPC判定部222は、制御局100の送信電力を下降(DOWN)又は維持(HOLD)するためのATPC制御値を生成する。制御データ多重処理部250は、ATPC制御値を、判定局200から制御局100に送信される送信データのヘッダ部に付加(多重化)して、無線フレームデータを生成する。送信部252は、その無線フレームデータを、制御局100に対して送信する。
一方、受信電力レベルが電力制御判定閾値よりも小さい場合(S202のYES)、判定局200は、電力制御判定閾値が変調方式切替閾値よりも大きいか否かを判断する(S206)。電力制御判定閾値が変調方式切替閾値よりも大きくない場合(S206のNO)、処理はS220に遷移する。一方、電力制御判定閾値が変調方式切替閾値よりも大きい場合(S206のYES)、判定局200は、受信電力上限を算出する(S210)。具体的には、判定局200の上位変調方式切替判定部232は、受信電力レベルと送信電力余剰値とから、受信電力上限を算出する。
判定局200は、変調方式を上位変調方式に切り替えることが可能か否かを判断する(S212)。具体的には、判定局200の上位変調方式切替判定部232は、受信電力上限と上位変調方式切替閾値とを比較して、受信電力上限が上位変調方式切替閾値よりも小さい場合に、上位変調方式に切り替え不可であると判断する。一方、上位変調方式切替判定部232は、受信電力上限が上位変調方式切替閾値以上である場合に、上位変調方式に切り替え可能であると判断する。
上位変調方式に切り替え不可であると判断された場合(S212のNO)、判定局200は、品質保証電力制御値を制御局100に対して送信する(S220)。具体的には、判定局200の品質保証電力制御値算出部234は、品質保証電力制御値を算出する。制御データ多重処理部250は、品質保証電力制御値を、判定局200から制御局100に送信される送信データのヘッダ部に付加(多重化)して、無線フレームデータを生成する。送信部252は、その無線フレームデータを、制御局100に対して送信する。
一方、上位変調方式に切り替え可能であると判断された場合(S212のYES)、判定局200は、変調方式切替通知を制御局100に対して送信する(S230)。具体的には、判定局200の変調方式切替通知生成部236は、変調方式切替通知を生成する。制御データ多重処理部250は、変調方式切替通知を、判定局200から制御局100に送信される送信データのヘッダ部に付加(多重化)して、無線フレームデータを生成する。送信部252は、その無線フレームデータを、制御局100に対して送信する。
判定局200は、上述したように、ATPC制御値、品質保証電力制御値又は変調方式切替通知を、制御データとして、制御局100に対して送信する(S106)。
制御局100は、判定局200から制御データを受信する(S302)。制御局100は、制御データが、ATPC制御値、品質保証電力制御値又は変調方式切替通知のいずれであるかを判断する(S304)。
制御データがATPC制御値であると判断された場合(S304の「ATPC制御値」)、制御局100は、ATPC処理を行う(S306)。具体的には、制御データ抽出部122がATPC制御値を抽出すると、ATPC処理部124は、ATPC制御値に応じて、送信電力を制御する。
制御データが品質保証電力制御値であると判断された場合(S304の「品質保証電力制御値」)、制御局100は、判定局200における受信電力レベルが品質保証電力になるように、送信電力を抑制する(S308)。具体的には、制御データ抽出部122が品質保証電力制御値を抽出すると、品質保証電力制御部126は、その品質保証電力制御値に応じて、判定局200における受信電力レベルが品質保証電力になるように、送信電力を抑制する。
制御データが変調方式切替通知であると判断された場合(S304の「変調方式切替通知」)、制御局100は、送信電力を上昇させて、変調方式を上位変調方式に切り替えるための処理を行う(S310)。具体的には、制御データ抽出部122が変調方式切替通知を抽出すると、変調方式切替部128は、送信部110に対して、変調方式を上位変調方式に切り替えるための処理を行うように、制御を行う。送信部110は、変調方式切替部128の制御に応じて、判定局200における受信電力が上位変調方式切替閾値以上となるように、送信電力を上昇させる。そして、送信部110は、変調方式を上位変調方式に切り替える。
実施の形態1における処理について、さらに具体例を挙げて説明する。図9は、実施の形態1における処理を説明するための図である。図9においては、変調方式がQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、32QAM及び64QAMである場合の判定方法が例示されているが、変調方式はこれらに限られない。
判定局200は、AMRのような適応変調方式による制御を行う。つまり、図9に例示するように、受信電力が増加するにつれて、判定局200は、変調方式を上位変調方式に切り替えるように判定することができる。例えば、現在の変調方式が32QAMである場合において、受信電力が64QAMへの上位変調方式切替閾値以上となったときに、判定局200は、上位変調方式である64QAMに変調方式を切り替えるように判定する。一方、受信電力が16QAMへの切替閾値以下となったときに、判定局200は、下位変調方式である16QAMに変調方式を切り替えるように判定する。
また、判定局200は、ATPCのような送信電力制御も行う。判定局200は、予め設定された電力制御判定閾値と受信電力レベルとを比較して、受信電力を電力制御判定閾値に近づけるように制御してもよい。
ここで、図9に例示するように、受信電力レベルが電力制御判定閾値よりも小さく、電力制御判定閾値が上位変調方式切替閾値よりも大きい場合を想定する。受信電力を最大限にしたとしてもその最大の受信電力(受信電力上限)が上位変調方式切替閾値以上とならなければ、変調方式を現在の32QAMから上位変調方式である64QAMに切り替えることはできない。したがって、受信電力レベルが電力制御判定閾値よりも小さいからといって、制御局100における送信電力を上昇させるように制御して、受信電力を上昇させたとしても、現在の変調方式である32QAMから上位変調方式である64QAMに切り替えることはできない。つまり、受信電力レベルを電力制御判定閾値に制御することもできず、現在の変調方式である32QAMから上位変調方式である64QAMに切り替えることもできないにも関わらず、受信電力レベルを上昇させるように、送信電力を制御してしまうと、無駄な電力を消費する結果となる。
一方、上述したように、本実施の形態においては、上述した場合においては、判定局200は、制御局100から送信電力余剰値を受信する。判定局200の上位変調方式切替判定部232は、送信電力余剰値と受信電力レベルとに基づいて、受信電力上限を算出する。上位変調方式切替判定部232は、受信電力上限が64QAMへの上位変調方式切替閾値よりも小さい場合には、32QAMから64QAMへ切り替えることが不可であると判定する。その場合、品質保証電力制御値算出部234は、判定局200における受信電力が品質保証電力になるように、制御局100の送信電力を制御する。
言い換えれば、変調方式を上位変調方式に切り替えることが不可である場合に、判定局200は、受信電力を、品質保証電力に最適化するように、制御局100における送信電力を制御する。これによって、受信電力レベルが品質保証電力に抑制されるように、送信電力も抑制されるので、無駄な電力が消費されることを抑制することができる。言い換えれば、電力制御判定閾値に関わらず、送信電力を抑制できるので、無駄な電力が消費されることを抑制することができる。
なお、通信品質が保証される受信電力の範囲は、例えば現在の変調方式が32QAMである場合、16QAMへの切替閾値から、64QAMへの上位変調方式切替閾値である。品質保証電力は、この範囲内であればどこに設定してもよいが、無駄な電力消費を抑制するため、下限である16QAMへの切替閾値に近い値に設定することが好ましい。
以上のようにして、変調方式を上位変調方式に切り替えることが不可である場合、制御局100は、送信電力を、判定局200における受信電力レベルが品質保証電力に達するように制御することができる。これによって、制御局100は、通信品質を維持した状態で送信電力を抑制することができる。したがって、無線通信装置の無駄な電力消費を抑制することが可能である。
(比較例)
以下、比較例について説明する。比較例においては、実施の形態1にかかる上位変調方式切替判定部232及び品質保証電力制御値算出部234における処理は、行われない。
図10は、比較例にかかる処理を説明するための図である。図10の例では、現在の変調方式は32QAMである。
判定局は、受信電力が電力制御判定閾値よりも小さい場合、受信電力を電力制御判定閾値に近づけるため、制御局に対して、送信電力を上昇(UP)させるように制御する。ここで、受信電力が電力制御判定閾値よりも小さく、電力制御判定閾値が上位変調方式切替閾値よりも大きいケースを想定する。この場合、受信電力上限が上位変調方式切替閾値よりも小さいときは、制御局の送信電力を上昇させたとしても、変調方式を上位変調方式である64QAMに切り替えることはできない。さらに、判定局における受信電力は、電力制御判定閾値に到達しない。
つまり、上記のようなケースにおいては、受信電力レベルを電力制御判定閾値に制御することもできず、32QAMから上位変調方式である64QAMに切り替えることもできないにも関わらず、受信電力レベルを上昇させるように、送信電力を制御してしまうと、無駄な電力を消費する。具体的には、品質保証電力に対応する送信電力から、制御された送信電力までの間の電力が、無駄な電力となる。
一方、本実施の形態においては、上述したように、判定局200は、変調方式を上位変調方式に切り替えることが不可である場合に、受信電力を、品質保証電力に最適化するように、制御局100における送信電力を抑制する。これによって、受信電力レベルが品質保証電力に抑制されるように、送信電力も抑制されるので、無駄な電力が消費されることを抑制することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2においては、送信局(制御局)が判定処理を行う点で、実施の形態1と異なる。なお、以下、実施の形態1と実質的に同様の構成部分については同じ符号を付し、説明を省略する。また、実施の形態2においては、図2の制御局100が送信局300に置き換えられ、判定局200が受信局400に置き換えられている。つまり、実施の形態2においては、送信局300と受信局400とが、無線回線を介して無線通信可能に接続されており、送信局300から受信局400に対して、パケット等のユーザデータが伝送される。
図11は、実施の形態2にかかる送信局300の構成を示す図である。送信局300は、アンテナ102、送信部110、余剰値算出部312、受信部120、制御データ抽出部320、ATPC判定部322、上位変調方式切替判定部332、品質保証電力制御値算出部334、変調方式切替通知生成部336、ATPC処理部124、品質保証電力制御部126及び変調方式切替部128を有する。なお、図11において、アンテナ102は、送信側及び受信側それぞれについて別個に設けられているように記載されているが、アンテナ102は、送信側及び受信側で共通してもよい。
また、図12は、実施の形態2にかかる受信局400の構成を示す図である。受信局400は、アンテナ202、受信部210、受信電力算出部420、閾値データ格納部422、制御データ多重処理部450及び送信部252を有する。なお、図12において、アンテナ202は、送信側及び受信側それぞれについて別個に設けられているように記載されているが、アンテナ202は、送信側及び受信側で共通してもよい。
受信局400の受信電力算出部420(図12)は、図4の受信電力算出部220と同様に、受信電力レベルを算出する。さらに、受信電力算出部420は、算出された受信電力レベルを、制御データ多重処理部450に対して出力する。
閾値データ格納部422は、受信局400に関する電力制御判定閾値及び上位変調方式切替閾値のデータ(閾値データ)を格納している。閾値データ格納部422は、送信局300に対して閾値データを送信するため、この閾値データを、制御データ多重処理部450に対して出力する。
制御データ多重処理部450は、図4の制御データ多重処理部250と同様に、データ回線70を介して、受信局400から送信局300に対する送信対象となるデータである送信データを受信する。また、制御データ多重処理部450は、受信電力算出部420から、受信電力レベルを受け付ける。また、制御データ多重処理部450は、閾値データ格納部422から閾値データを受け付ける。
ここで、実施の形態2においては、受信電力レベル及び閾値データを、制御データと総称する。制御データ多重処理部450は、制御データ多重処理部250と同様にして、送信データに設けられているパケットヘッダ又は制御情報領域に、制御データを付加(多重化)して、無線フレームデータを生成する。さらに、制御データ多重処理部450は、生成された無線フレームデータを、送信部252に対して出力する。
このようにして、受信局400は、受信電力レベル及び閾値データを、送信局300に送信することができる。
送信局300の余剰値算出部312(図11)は、図3の余剰値算出部112と同様にして、送信電力余剰値を算出する。また、余剰値算出部312は、算出された送信電力余剰値を、上位変調方式切替判定部332に対して出力する。
制御データ抽出部320は、図3の制御データ抽出部122と同様にして、受信部120からの無線フレームデータから、制御データを抽出する。また、制御データ抽出部320は、制御データを除いた無線フレームデータから送信データ(ペイロード)を抽出する。そして、制御データ抽出部320は、その送信データ(ペイロード)を、受信データとして、データ回線60に対して送信する。
さらに、制御データ抽出部320は、無線フレームデータから受信電力レベルを抽出すると、その受信電力レベルを、ATPC判定部322及び上位変調方式切替判定部332に対して出力する。また、制御データ抽出部320は、無線フレームデータから閾値データを抽出すると、その閾値データを、ATPC判定部322及び上位変調方式切替判定部332に対して出力する。
ATPC判定部322は、図4のATPC判定部222と同様の機能を有する。ATPC判定部322は、ATPC判定部222と同様に、受信電力レベルと、電力制御判定閾値とを比較する。ATPC判定部322は、受信電力レベルが電力制御判定閾値よりも小さい場合には、上位変調方式切替判定部332に対して、その旨を示す制御信号を出力する。
一方、受信電力レベルが電力制御判定閾値よりも大きいか又は電力制御判定閾値と同じである場合には、ATPC判定部322は、制御局100の送信電力を下降(DOWN)又は維持(HOLD)するためのATPC制御値を生成する。さらに、ATPC判定部322は、生成されたATPC制御値を、ATPC処理部124に対して出力する。
上位変調方式切替判定部332は、図4の上位変調方式切替判定部232と同様の機能を有する。上位変調方式切替判定部332は、ATPC判定部322から制御信号を受け付ける。この場合、上位変調方式切替判定部332は、制御データ抽出部320から、受信電力レベルを受け付ける。また、上位変調方式切替判定部332は、余剰値算出部312から、送信電力余剰値を受け付ける。さらに、上位変調方式切替判定部332は、上位変調方式切替判定部232と同様にして、受信電力レベルと、送信電力余剰値とに基づいて、上位変調方式に変調方式を切り替え可能であるか否かを判定する。
上位変調方式切替判定部332は、上位変調方式に切り替え不可であると判定した場合には、その旨を示す制御信号を、品質保証電力制御値算出部334に対して出力する。一方、上位変調方式切替判定部332は、上位変調方式に切り替え可能であると判定した場合には、その旨を示す制御信号を、変調方式切替通知生成部336に対して出力する。
品質保証電力制御値算出部334は、図4の品質保証電力制御値算出部234と同様の機能を有する。品質保証電力制御値算出部334は、上位変調方式切替判定部332から制御信号を受け付けた場合に、品質保証電力制御値算出部234と同様にして、品質保証電力制御値を算出する。さらに、品質保証電力制御値算出部334は、算出された品質保証電力制御値を、品質保証電力制御部126に対して出力する。
変調方式切替通知生成部336は、図4の変調方式切替通知生成部236と同様の機能を有する。変調方式切替通知生成部336は、上位変調方式切替判定部332から制御信号を受け付けた場合に、変調方式切替通知を生成する。そして、変調方式切替通知生成部336は、生成された変調方式切替通知を、変調方式切替部128に対して出力する。
実施の形態2のように、送信局300に上位変調方式切替判定部332及び品質保証電力制御値算出部334が設けられている場合であっても、変調方式を上位変調方式に切り替えることが不可であるときに、受信局400における受信電力が品質保証電力となるように、送信局300における送信電力を制御することができる。したがって、実施の形態2においても、送信局300は、通信品質を維持した状態で送信電力を抑制することができる。したがって、無線通信装置の無駄な電力消費を抑制することが可能である。
なお、実施の形態2においては、図7に示す処理(S20)は、送信局300によって実行される。また、この場合、図6のS104は不要となり、S20の処理の前に、送信局300が受信局400から制御データを受信する処理が追加される。
(変形例)
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
上述したフローチャートにおいて、処理(ステップ)の順序は、適宜、変更可能である。また、複数ある処理(ステップ)のうちの1つ以上は、省略されてもよい。
例えば、図7のフローチャートにおいて、S210の処理は、S206の前になされてもよい。さらに、S206の処理は、なくてもよい。
また、図7のフローチャートにおいて、S206のNOの場合にS220の処理に遷移するとした。つまり、電力制御判定閾値が変調方式切替閾値よりも大きくない場合、判定局200は、品質保証電力制御値を制御局100に対して送信するとした。言い換えれば、電力制御判定閾値が変調方式切替閾値よりも大きくない場合であっても、判定局200における受信電力を品質保証電力に抑制するように、制御局100の送信電力を抑制するとした。これによって、電力制御判定閾値に関わらず、送信電力を抑制することができる。
一方、電力制御判定閾値が変調方式切替閾値よりも大きくない場合に、判定局200における受信電力を電力制御判定閾値に近づけるように、制御局100の送信電力を制御するように構成してもよい。つまり、判定局200は、電力制御判定閾値が変調方式切替閾値よりも大きくない場合に、受信電力上限と電力制御判定閾値とを比較してもよい。そして、受信電力上限が電力制御判定閾値以上の場合に、判定局200は、受信電力が電力制御判定閾値となるように、制御局100の送信電力を制御するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態において、ATPC処理部124及び品質保証電力制御部126を別個に構成したが、両者は一体であってもよい。つまり、1つの構成要素が、ATPC処理を行い、判定局200において受信電力が品質保証電力となるように送信電力を制御するようにしてもよい。つまり、送信電力の制御を、1つ構成要素が行うようにしてもよい。また、無線フレームデータにおいても、判定局側制御情報領域のATPC制御値と品質保証電力制御値とを区別する必要はなく、「送信電力制御値」といったように、両者を兼用してもよい。
また、上述した実施の形態においては、制御局100から判定局200に対してデータが伝送されることを前提としたが、判定局200から制御局100に対して無線信号が伝送されてもよい。この場合、判定局200が送信局として機能し、制御局100が判定局として機能する。
また、制御局100及び判定局200は、互いに同じ構成要素を有してもよい。つまり、制御局100は、図4に示した判定局200の構成要素を有してもよい。同様に、判定局200は、図3に示した制御局100の構成要素を有してもよい。
また、上述の実施の形態では、本発明をハードウェアの構成として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、無線通信装置内の各回路の処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2013年7月30日に出願された日本出願特願2013−157613を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1 無線通信装置
12 受信手段
14 余剰値受付手段
16 切替判定手段
18 送信電力制御手段
50 無線通信システム
60 データ回線
70 データ回線
100 制御局
102 アンテナ
110 送信部
112 余剰値算出部
114 余剰値多重処理部
120 受信部
122 制御データ抽出部
124 ATPC処理部
126 品質保証電力制御部
128 変調方式切替部
200 判定局
202 アンテナ
210 受信部
220 受信電力算出部
222 ATPC判定部
230 余剰値抽出部
232 上位変調方式切替判定部
234 品質保証電力制御値算出部
236 変調方式切替通知生成部
250 制御データ多重処理部
252 送信部
300 送信局
312 余剰値算出部
320 制御データ抽出部
322 ATPC判定部
332 上位変調方式切替判定部
334 品質保証電力制御値算出部
336 変調方式切替通知生成部
400 受信局
420 受信電力算出部
422 閾値データ格納部
450 制御データ多重処理部

Claims (10)

  1. 他の無線通信装置から無線信号を受信する受信手段と、
    前記他の無線通信装置から送信される無線信号の現在の送信電力から送信電力の上限値までの余剰値を、前記他の無線通信装置から受け付ける余剰値受付手段と、
    前記他の無線通信装置から受信された無線信号の受信電力が、前記他の無線通信装置における送信電力を制御するための電力制御判定閾値よりも小さい場合に、前記受信電力と前記余剰値とに基づいて、現在の変調方式から上位変調方式に切り替えることが可能であるか否かを判定する切替判定手段と、
    前記切替判定手段によって切り替え不可と判定された場合に、受信電力が、現在の変調方式において通信品質を保証する品質保証電力になるように、前記他の無線通信装置における送信電力を抑制するように制御する送信電力制御手段と
    を有する無線通信装置。
  2. 前記電力制御判定閾値が前記上位変調方式への切替閾値よりも大きい場合に、前記切替判定手段は、現在の変調方式から上位変調方式に切り替えることが可能であるか否かを判定する
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記切替判定手段によって切り替え可能と判定された場合に、変調方式を上位変調方式に切り替えるように制御する変調方式切替手段
    をさらに有する請求項1又は2に記載の無線通信装置。
  4. 他の無線通信装置に無線信号を送信する送信手段と、
    前記送信手段によって送信される無線信号の現在の送信電力から送信電力の上限値までの余剰値を算出する余剰値算出手段と、
    前記他の無線通信装置において、前記他の無線通信装置で受信された無線信号の受信電力が、前記送信手段における送信電力を制御するための電力制御判定閾値よりも小さい場合に、前記他の無線通信装置における受信電力と前記余剰値とに基づいて現在の変調方式から上位変調方式に切り替えることが不可であると判定されたときに、前記他の無線通信装置における受信電力が、現在の変調方式において通信品質を保証する品質保証電力になるように、前記送信手段における送信電力を抑制するように制御する送信電力制御手段と
    を有する無線通信装置。
  5. 送信側の無線通信装置における現在の送信電力から送信電力の上限値までの余剰値を算出する余剰値算出手段と、
    前記送信側の無線通信装置から受信側の無線通信装置によって受信された無線信号の受信電力が、前記送信側の無線通信装置から送信される無線信号の送信電力を制御するための電力制御判定閾値よりも小さい場合に、前記受信側の無線通信装置における受信電力と前記余剰値とに基づいて、現在の変調方式から上位変調方式に切り替えることが可能であるか否かを判定する切替判定手段と、
    前記切替判定手段によって切り替え不可と判定された場合に、前記受信側の無線通信装置における受信電力が、現在の変調方式において通信品質を保証する品質保証電力になるように、前記送信側の無線通信装置における送信電力を抑制するように制御する送信電力制御手段と
    を有する無線通信システム。
  6. 前記電力制御判定閾値が前記上位変調方式への切替閾値よりも大きい場合に、前記切替判定手段は、現在の変調方式から上位変調方式に切り替えることが可能であるか否かを判断する
    請求項5に記載の無線通信システム。
  7. 前記切替判定手段によって切り替え可能と判定された場合に、変調方式を上位変調方式に切り替えるように制御する変調方式切替手段
    をさらに有する請求項5又は6に記載の無線通信システム。
  8. 少なくとも前記余剰値算出手段は、前記送信側の無線通信装置に設けられ、
    少なくとも前記切替判定手段は、前記受信側の無線通信装置に設けられている
    請求項5から7のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  9. 他の無線通信装置から無線信号を受信し、
    前記他の無線通信装置から送信される無線信号の現在の送信電力から送信電力の上限値までの余剰値を、前記他の無線通信装置から受け付け、
    前記他の無線通信装置から受信された無線信号の受信電力が、前記他の無線通信装置における送信電力を制御するための電力制御判定閾値よりも小さい場合に、前記受信電力と前記余剰値とに基づいて、現在の変調方式から上位変調方式に切り替えることが可能であるか否かを判定し、
    前記判定において切り替え不可と判定された場合に、受信電力が、現在の変調方式において通信品質を保証する品質保証電力になるように、前記他の無線通信装置における送信電力を抑制するように制御する
    無線通信方法。
  10. 他の無線通信装置に無線信号を送信し、
    前記送信される無線信号の現在の送信電力から送信電力の上限値までの余剰値を算出し、
    前記他の無線通信装置において、前記他の無線通信装置で受信された無線信号の受信電力が、送信電力を制御するための電力制御判定閾値よりも小さい場合に、前記他の無線通信装置における受信電力と前記余剰値とに基づいて現在の変調方式から上位変調方式に切り替えることが不可であると判定されたときに、前記他の無線通信装置における受信電力が、現在の変調方式において通信品質を保証する品質保証電力になるように、送信電力を抑制するように制御する
    無線通信方法。
JP2015529328A 2013-07-30 2014-05-12 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法 Expired - Fee Related JP6217752B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013157613 2013-07-30
JP2013157613 2013-07-30
PCT/JP2014/002495 WO2015015678A1 (ja) 2013-07-30 2014-05-12 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2015015678A1 true JPWO2015015678A1 (ja) 2017-03-02
JP6217752B2 JP6217752B2 (ja) 2017-10-25

Family

ID=52431244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015529328A Expired - Fee Related JP6217752B2 (ja) 2013-07-30 2014-05-12 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6217752B2 (ja)
WO (1) WO2015015678A1 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002101043A (ja) * 2000-06-26 2002-04-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 基地局装置、通信端末装置及び通信方法
WO2006114873A1 (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 通信品質判定方法、移動局、基地局及び通信システム
JP2007067615A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Kyocera Corp 通信システム、通信装置及び通信制御方法
JP2010010969A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Kyocera Corp 無線通信装置および無線通信方法
WO2011150592A1 (zh) * 2010-06-02 2011-12-08 中兴通讯股份有限公司 Lte系统中的链路自适应方法、基站和终端
JP2012503353A (ja) * 2008-09-15 2012-02-02 ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー 失われた通信リンクを再確立するための通信端末におけるアンテナ信号の減衰制御
US20120040709A1 (en) * 2009-04-16 2012-02-16 Seah Networks Co., Ltd Apparatus and method for reporting transmission power, and apparatus and method for determining transmission power

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002101043A (ja) * 2000-06-26 2002-04-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 基地局装置、通信端末装置及び通信方法
WO2006114873A1 (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 通信品質判定方法、移動局、基地局及び通信システム
JP2007067615A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Kyocera Corp 通信システム、通信装置及び通信制御方法
JP2010010969A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Kyocera Corp 無線通信装置および無線通信方法
JP2012503353A (ja) * 2008-09-15 2012-02-02 ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー 失われた通信リンクを再確立するための通信端末におけるアンテナ信号の減衰制御
US20120040709A1 (en) * 2009-04-16 2012-02-16 Seah Networks Co., Ltd Apparatus and method for reporting transmission power, and apparatus and method for determining transmission power
WO2011150592A1 (zh) * 2010-06-02 2011-12-08 中兴通讯股份有限公司 Lte系统中的链路自适应方法、基站和终端
US20120135778A1 (en) * 2010-06-02 2012-05-31 Feng Tian Link adaptation method, base station and terminal in lte system
JP2013531421A (ja) * 2010-06-02 2013-08-01 ゼッド ティー イー コーポレーション Lteシステムにおけるリンク適応方法、基地局および端末

Also Published As

Publication number Publication date
JP6217752B2 (ja) 2017-10-25
WO2015015678A1 (ja) 2015-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4829965B2 (ja) 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法
US9888420B2 (en) Processing handovers for mobile terminals capable of interference cancellation
JP5704160B2 (ja) 無線基地局およびその適応変調制御方法
US8219079B2 (en) System and method for microwave traffic routing
CN105191461A (zh) 用于确定导频信号的系统和方法
US10177874B2 (en) Adaptive index mapping for modulation scheme settings
KR102126614B1 (ko) 웨이크-업 라디오 링크 적응
JP2006217663A (ja) 適応変調方式を使用した無線通信方法及び無線通信装置
JP2006311537A (ja) Hsdpa接続のための送信電力制御
CN102415134B (zh) 无线传输装置 、mac帧传输方法以及无线通信系统
JP6217752B2 (ja) 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法
JP4738437B2 (ja) 無線装置
US10390330B2 (en) Methods, wireless device, radio base station and second network node for managing EPS bearer
JP5472448B2 (ja) 通信装置、通信システム、及び通信制御方法
JP6119855B2 (ja) 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法
CN109076462B (zh) 用于无线设备的覆盖范围扩展
JP5333608B2 (ja) 複合条件判定ユニット、伝送装置、複合条件判定方法
JP2005094605A (ja) 適応変調方法及び適応変調回路及びデジタル無線装置
WO2016021093A1 (ja) 無線通信システム、制御装置、基地局、情報送信方法及び情報受信方法
JP2015139190A (ja) 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法
JP2004356936A (ja) 回線品質測定方法及び装置、通信諸元制御方法、無線通信システム並びに無線通信局
US11757563B1 (en) Suppression of MCS in response to backhaul constraint
JP2011072024A (ja) 適応変調制御装置、無線通信装置および適応変調制御方法
JP2004253831A (ja) 無線装置
CN1945996B (zh) 用于便携式因特网系统中控制功率的方法及系统

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170329

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170911

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6217752

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees