JPWO2015008665A1 - 表示装置 - Google Patents

Abstract

光学シートのシワ又はたわみの発生を防止し表示品質の低下を防止することができる表示装置を提供する。表示装置は、表示パネルと、光源と、表示パネルに対設され光源の光を拡散又は導光する光学板と、光学板の一面に配置された光学シートとを備え、さらに光学シートの縁部を押圧する押圧部と、押圧部と連係し、光学板の端面に対向する対向面を有する対向部とを備える。対向面は、表示パネルに向かって端面との距離が短くなるように傾斜してある。

Description

本発明は、表示パネルと、光源と、光源の光を拡散又は導光する光学板と、光学板の一面に配置された光学シートとを備える表示装置に関する。

液晶表示装置は、表面に表示面を有する液晶表示パネル及びバックライトなどを備える。バックライトは、例えば、液晶表示パネルの裏面側に、ＬＥＤ（発光ダイオード）からの光を拡散させる拡散板を設け、拡散板の表面には光学シートを設けた直下ライト方式のもの、あるいは、液晶表示パネルの裏面側に光学シートを介して配置された導光板、導光板の端面に対向配置したＬＥＤを備えたエッジライト方式のものがある。ＬＥＤから発せられた光は、導光板の端面から導光板内部に入射し、導光板を通って液晶表示パネルの裏面側から液晶表示パネルの内部に入射される。

このような光学シートは、輸送時の振動等により光学シートが液晶表示パネルと接触して液晶表示パネルの裏面に傷を付けないように、光学シートの縁部を金具等で押えている（特許文献１を参照）。

特開２００５−２７６７１６号公報

しかし、バックライト又は周囲環境からの熱により、光学シートは膨張及び収縮する。例えば、光学シートの膨張時に光学シートが金具等により押えられていると、光学シートがスムーズに膨張することができず、シワ又はたわみが発生し表示品質を著しく低下させることになる。かかる点は、光学シートの収縮時も同様である。

本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、光学シートのシワ又はたわみの発生を防止し表示品質の低下を防止することができる表示装置を提供することを目的とする。

本発明に係る表示装置は、表示パネルと、光源と、前記表示パネルに対設され、前記光源の光を拡散又は導光する光学板と、該光学板の一面に配置された光学シートとを備える表示装置において、前記光学シートの縁部を押圧する押圧部と、該押圧部と連係し、前記光学板の端面に対向する対向面を有する対向部とを備え、前記対向面は、前記表示パネルに向かって前記端面との距離が短くなるように傾斜してあることを特徴とする。

本発明にあっては、光学シートの縁部を押圧する押圧部と、押圧部と連係し、光学板の端面に対向する対向面を有する対向部とを備える。対向面は、表示パネルに向かって端面との距離が短くなるように傾斜してある。すなわち、光源が点灯していない状態では、光学シートは、押圧部により押されているため、輸送時の振動等により移動することがなく、液晶表示パネルと接触して液晶表示パネルに傷を付けることはない。光源が点灯し、光学シート及び光学板の周囲の温度が上昇した場合、光学板は自身の熱膨張により端面が対向部の対向面の方に近づく。さらに光学板が膨張して端面が対向面に当たると、対向面が表示パネルに向かって端面との距離が短くなるように傾斜しているので、光学板から対向部へ作用する力が対向面で表示パネル側へ分散する。かかる分散力により、対向部が表示パネル側へ押圧され、押圧部が光学シートを押圧する押圧力が緩められる。これにより、光学シートは、スムーズに膨張することができ、シワ又はたわみの発生を防止し表示品質の低下を防止することができる。

本発明に係る表示装置は、前記押圧部は、前記光学板の熱膨張により、前記光学シートから離隔するようにしてあることを特徴とする。

本発明にあっては、押圧部は、光学板の熱膨張により、光学シートから離隔するようにしてある。押圧部が光学シートから離隔することにより、光学シートは、さらにスムーズに膨張することができ、シワ又はたわみの発生を防止し表示品質の低下を防止することができる。

本発明に係る表示装置は、前記光学板は、前記端面が対向面を押圧した場合、前記対向部を前記表示パネル側へ移動させるようにしてあることを特徴とする。

本発明にあっては、光学板は、端面が対向面を押圧した場合、対向部を表示パネル側へ移動させる。端面が対向面を押圧した場合、対向面が表示パネルに向かって端面との距離が短くなるように傾斜してあるので、光学板から対向部の方向へ作用する力が対向面で表示パネル側へ分散し、分散した力により対向部を表示パネル側へ移動させる。対向部は押圧部と繋がっているため、押圧部が表示パネル側へ移動することになり、押圧部の押圧力が緩められ、あるいは押圧部が光学シートから離隔するようになる。これにより、光学シートは、スムーズに膨張することができ、シワ又はたわみの発生を防止し表示品質の低下を防止することができる。

本発明によれば、光学シートのシワ又はたわみの発生を防止し表示品質の低下を防止することができる。

実施の形態１のテレビ受像機の構成の一例を示す外観斜視図である。 実施の形態１の表示装置の要部を示す断面図である。 実施の形態１の表示装置の使用時における拡散板の熱膨張の様子の一例を示す模式図である。 実施の形態１の表示装置の使用時における要部を示す断面図である。 実施の形態２の表示装置の要部を示す断面図である。

（実施の形態１）
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図１は実施の形態１のテレビ受像機２００の構成の一例を示す外観斜視図である。テレビ受像機２００は、表示装置１００、テレビジョン信号を受信する受信部１０１、スタンド２０１などを備える。表示装置１００は、受信部１０１で受信したテレビジョン信号に基づく映像を表示する。また、表示装置１００は、矩形状の液晶パネルであって、一面が表示面となる表示パネル１２、表示パネル１２の周縁部を覆うベゼル１１などを備える。なお、表示装置１００は、テレビ受像機２００に組み込まれる構成の他に、単体としても使用することができる。以下、表示装置１００の詳細について説明する。

図２は実施の形態１の表示装置１００の要部を示す断面図である。実施の形態１の表示装置１００は、いわゆる直下型のバックライト方式を用いるものである。図２に示すように、表示装置１００は、一面（表面）に表示面を有する表示パネル１２、表示パネルの他面側（裏面側）に対向して配置された光学板としての拡散板１３、拡散板１３の表示パネル１２側と反対側（裏面側とも称する）に配置された不図示の光源としてのＬＥＤ（発光ダイオード）、ＬＥＤを囲むように拡散板１３の裏面側に配置された反射板１６、拡散板１３及び反射板１６を保持するバックライトシャーシ１５、表示パネル１２を保持するシャーシ１７、表示パネル１２の周縁部及びシャーシ１７の側面を覆うベゼル１１などを備える。

表示パネル１２は、一面（表面）及び他面（裏面）にガラス基板を有し、一対のガラス基板の間に液晶物質を封入してある。表示パネル１２の各画素を駆動するドライバに電圧を印加して、液晶物質の電気光学特性により決定される光透過率を変えることができ、表示パネル１２を透過する光の量を画素毎に制御して画像を階調表示することができる。

拡散板１３は、矩形状をなし、縦横寸法は、表示パネル１２の縦横寸法と略同じである。拡散板１３は、裏面側に配置されたＬＥＤ（不図示）からの光を拡散させて均一な光を表示パネル１２の裏面側へ照射する。拡散板１３の材質は、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂などであるが、これに限定されるものではない。拡散板１３の表示パネル側の一面（表面側とも称する）には、光学シート１４を配置してある。

光学シート１４は、表示パネル１２の寸法よりも若干小さい矩形状をなす。光学シート１４は、光の拡散機能を有する光学シート及び光の集光機能を有する光学シートを１又は複数枚積層したものである。

反射板１６は、ＬＥＤ（不図示）から出射された光を反射し、反射した光を拡散板１３の内部へ入射させる。

バックライトシャーシ１５は、縦横寸法が表示パネル１２の縦横寸法と同等であって、周縁部を略Ｕ字状に屈曲させてあり、反射板１６を間にして拡散板１３の裏面側を覆うように配置してある。

シャーシ１７は、表示パネル１２、拡散板１３及びバックライトシャーシ１５の端部を覆うように配置してある。シャーシ１７は、光学シート１４の縁部１４１を押圧する押圧部１７１を有する。なお、シャーシ１７とバックライトシャーシ１５とは固着された状態ではない。すなわち、シャーシ１７は、バックライトシャーシ１５に対して摺動可能に構成してある。

押圧部１７１は、板状であって、拡散板１３の面に平行に適長の長さ寸法を有し、光学シート１４の縁部１４１と当接する当接面１７４を有する。押圧部１７１は、光学シート１４が移動することを規制する機能及び光学シート１４の位置決めをする機能を有する。

また、シャーシ１７は、押圧部１７１と連係する対向部１７２を有する。なお、図２の例では、押圧部１７１と対向部１７２とが一体成形された構造を示すが、押圧部１７１と対向部１７２とは、一体成形された構造に限定されるものではなく、別個の部材同士を嵌合、接着などの手段で固定するようにしてもよい。本実施の形態において、連系とは、押圧部１７１と対向部１７２とが一体的に移動することができる状態を意味する。

対向部１７３は、板状の押圧部１７１から拡散板１３の厚み方向に立設した板状の構造をなす。対向部１７３は、拡散板１３の端面１３１に対向する対向面１７３を有する。対向面１７３は、表示パネル１２に向かって端面１３１との距離が短くなるように傾斜してある。

ベゼル１１は、断面形状が略Ｌ字状をなし、表示パネル１２の周縁部を覆うとともに、シャーシ１７を覆うように設けられている。ベゼル１１とシャーシ１７とは、例えば、ねじによりお互いに固定してある。また、ねじに代えて、嵌合させるようにしてもよい。

図２に示すように、表示装置１００を動作させていない場合（電源が切の状態、あるいは光源が点灯していない状態）、表示装置１００内部の温度は、周囲の温度とほぼ同等であり（常温時）、この場合、拡散板１３の端面１３１と対向面１７３とは、適長離隔（例えば、寸法ｄ）してある。寸法ｄは、外形交差を加味し、例えば、０．５ｍｍ〜１ｍｍ程度とすることができる。

また、押圧部１７１の当接面１７４は、光学シート１４の縁部１４１に当接するとともに、押圧部１７１は、所要の押圧力で光学シート１４を押える。これにより、表示装置１００を使用していない場合、例えば、輸送時には、光学シート１４は、押圧部１７１により押されているため、輸送時の振動等により移動することがなく、表示パネル１２と接触して表示パネル１２に傷を付けることはない。

次に、表示装置１００の動作時について説明する。図３は実施の形態１の表示装置１００の使用時における拡散板１３の熱膨張の様子の一例を示す模式図である。表示装置１００の電源を入にすると、バックライトのＬＥＤが点灯し、表示パネル１２のドライバが動作するので、表示装置１００の内部温度は上昇する。かかる温度上昇及び拡散板１３の熱膨張率により、拡散板１３は縦横方向に膨張する。図３の例では、一方向を例として示している。また、かかる温度上昇により、光学シート１４も自身の熱膨張率に依存して縦横方向に膨張する。

本実施の形態では、拡散板１３の熱膨張により、端面１３１が対向面１７３を押圧することにより、押圧部１７１が光学シート１４を押圧する押圧力を緩めるようにしてある。

例えば、図３に示すように、拡散板１３が縦横方向に熱膨張すると、端面１３１は、常温時の端面１３１ａの位置から対向面１７３の方へ近づき、端面１３１の一部が対向面１７３に接触する。さらに拡散板１３が膨張して端面１３１が対向面１７３を押圧すると、対向面１７３が表示パネル１２に向かって端面１３１との距離が短くなるように傾斜してあるので、拡散板１３から対向部１７２へ作用する力（図３の符号Ａで示す方向に作用する力）が対向面１７３で表示パネル１２側（図３の符号Ｂで示す方向）へ分散する。かかる分散力により、対向部１７２が表示パネル１２側へ押圧され、押圧部１７１が光学シート１４を押圧する押圧力が緩められる。これにより、光学シート１４は、スムーズに膨張することができ、シワ又はたわみの発生を防止し表示品質の低下を防止することができる。

図４は実施の形態１の表示装置１００の使用時における要部を示す断面図である。本実施の形態では、押圧部１７１は、拡散板１３の熱膨張により、光学シート１４から離隔するようにしてある。押圧部１７１が光学シート１４から離隔することにより、光学シート１４は、さらにスムーズに膨張することができ、シワ又はたわみの発生を防止し表示品質の低下を防止することができる。

図４に示すように、例えば、拡散板１３は、端面１３１が対向面１７３を押圧した場合、対向部１７２を表示パネル１２側へ移動させる。端面１３１が対向面１７３を押圧した場合、対向面１７３が表示パネル１２に向かって端面１３１との距離が短くなるように傾斜してあるので、拡散板１３から対向部１７２の方向へ作用する力が対向面１７３で表示パネル１２側へ分散し、分散した力により対向部１７２を表示パネル１２側へ移動させる。対向部１７２は押圧部１７１と繋がっているためお互いに連係し、押圧部１７１が表示パネル１２側へ移動することになり、押圧部１７１が光学シート１４から離隔するようになる（図４の符号ｔで示す寸法）。これにより、光学シート１４は、スムーズに膨張することができ、シワ又はたわみの発生を防止し表示品質の低下を防止することができる。

押圧部１７１及び対向部１７２は、拡散板１３の４辺の縁部のうち、１辺のみに設けてもよく、２辺、３辺、又は４辺すべてに設けてもよい。

また、本実施の形態によれば、光学シートのシワ又はたわみの発生を防止し表示品質の低下を防止することができるテレビ受像機を提供することができる。

（実施の形態２）
図５は実施の形態２の表示装置１１０の要部を示す断面図である。上述の実施の形態１では、いわゆる直下型のバックライト方式を用いる構成であったが、表示装置はこれに限定されるものではなく、いわゆるエッジライト方式を採用したものであってもよい。図５に例示する表示装置１１０は、エッジライト方式を採用した構成を示す。実施の形態１との相違点は、実施の形態１の拡散板１３、反射板１６及びバックライトシャーシ１５に代えて、導光板１８、反射シート１９、バックライトシャーシ２０を備える点である。

導光板１８は、光学板としての機能を有する。導光板１８は、矩形状をなし、縦横寸法は、表示パネル１２の縦横寸法と略同じである。導光板１８の材質は、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂などであるが、これに限定されるものではない。

反射シート１９は、導光板１３の寸法と同等であり、導光板１８の背面（裏面）から出射した光を反射して、再び導光板１８の内部へ入射させる。

バックライトシャーシ２０は、縦横寸法が表示パネル１２の縦横寸法と同等であって、周縁部を略Ｌ字状に屈曲させてある。バックライトシャーシ２０は、導光板１８を支持して固定する。

導光板１８の端面１８１に対向配置した不図示の基板を有する。基板は、導光板１８の縦又は横寸法と同等の長さを有する。当該基板には、複数のＬＥＤ（不図示）を実装してある。表示装置が、図１に例示するような上下左右の４辺で構成されるベゼル１１を有する場合、ＬＥＤを実装した基板を、下辺のベゼル１１の内側にのみに配置するタイプ、あるいは、左右の２辺のベゼル１１の内側に配置するタイプなどがある。図５の例は、基板を配置していない辺のベゼル１１の部分の要部を示す。

図５に示すように、実施の形態２においても、実施の形態１と同様に、導光板１８の端面１８１と対向面１７３とは、適長離隔（例えば、寸法ｄ）してある。また、押圧部１７１の当接面１７４は、光学シート１４の縁部１４１に当接するとともに、押圧部１７１は、所要の押圧力で光学シート１４を押える。これにより、表示装置１１０を使用していない場合、例えば、輸送時には、光学シート１４は、押圧部１７１により押されているため、輸送時の振動等により移動することがなく、表示パネル１２と接触して表示パネル１２に傷を付けることはない。

表示装置１１０の使用時における導光板１８の熱膨張の様子は、実施の形態１と同様であるので、説明は省略する。実施の形態２においても、導光板１８の熱膨張により、端面１８１が対向面１７３を押圧することにより、押圧部１７１が光学シート１４を押圧する押圧力を緩めるようにしてある。また、押圧部１７１は、導光板１８の熱膨張により、光学シート１４から離隔するようにしてある。押圧部１７１が光学シート１４から離隔することにより、光学シート１４は、さらにスムーズに膨張することができ、シワ又はたわみの発生を防止し表示品質の低下を防止することができる。

上述の実施の形態１、２では、拡散板１３の表面と端面１３１とは直交し、導光板１８の表面と端面１８１とは直交する構成であったが、かかる構成に限定されるものではない。例えば、拡散板１３の端面１３１の光学シート１４側のエッジを、対向部１７２の対向面１７３と平行になるようにテーパー形状にしてもよい。この場合、拡散板１３のエッジを成形する構成でもよい、拡散板１３のエッジにテーパー形状の部材を別個に固定するようにしてもよい。これにより、端面１３１が対向面１７３と摺動しやすくなり、スムーズに押圧部１７１の押圧力を緩め、あるいは押圧部１７１を光学シート１４から離隔させることができる。なお、導光板１８についても同様である。

１００、１１０ 表示装置
１１ ベゼル
１２ 表示パネル
１３ 拡散板
１３１ 端面
１４ 光学シート
１４１ 縁部
１５ バックライトシャーシ
１６ 反射板
１７ シャーシ
１７１ 押圧部
１７２ 対向部
１７３ 対向面
１７４ 当接面
１８ 導光板
１８１ 端面
１９ 反射シート
２０ バックライトシャーシ
２００ テレビ受像機

対向部１７２は、板状の押圧部１７１から拡散板１３の厚み方向に立設した板状の構造をなす。対向部１７２は、拡散板１３の端面１３１に対向する対向面１７３を有する。対向面１７３は、表示パネル１２に向かって端面１３１との距離が短くなるように傾斜してある。

反射シート１９は、導光板１８の寸法と同等であり、導光板１８の背面（裏面）から出射した光を反射して、再び導光板１８の内部へ入射させる。

Claims (3)

1. 表示パネルと、光源と、前記表示パネルに対設され、前記光源の光を拡散又は導光する光学板と、該光学板の一面に配置された光学シートとを備える表示装置において、
   前記光学シートの縁部を押圧する押圧部と、
   該押圧部と連係し、前記光学板の端面に対向する対向面を有する対向部と
   を備え、
   前記対向面は、
   前記表示パネルに向かって前記端面との距離が短くなるように傾斜してあることを特徴とする表示装置。
2. 前記押圧部は、
   前記光学板の熱膨張により、前記光学シートから離隔するようにしてあることを特徴とする請求項１に記載の表示装置。
3. 前記光学板は、
   前記端面が対向面を押圧した場合、前記対向部を前記表示パネル側へ移動させるようにしてあることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の表示装置。

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