JPWO2014188811A1 - 通信制御装置、通信制御方法、端末装置及び情報処理装置 - Google Patents

通信制御装置、通信制御方法、端末装置及び情報処理装置 Download PDF

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Abstract

時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報、及び、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報を取得する取得部と、上記第1の情報を報知し、上記第2の情報を通知する通信制御部と、を備える通信制御装置が提供される。上記第2の情報から識別される、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、上記第1の情報から識別される、上記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれについてのランダムアクセス用リソースも包含する。

Description

本開示は、通信制御装置、通信制御方法、端末装置及び情報処理装置に関する。
3GPP(Third Generation Partnership Project)により規格化されたLTE(Long Term Evolution)では、周波数分割複信(Frequency Division Duplex:FDD)及び時分割複信(Time Division Duplex:TDD)のいずれでも採用され得る。周波数の配置が容易であること、及び、アップリンクとダウンリンクの無線リソースの比率を変更しやすいことから、周波数の有効利用のために今後多くのシステムにおいてTDDが採用されることが予想される。
TDDでは、サブフレーム単位のリンク方向(例えば、ダウンリンク、アップリンク)が設定される。より具体的には、無線フレームにおけるサブフレーム単位のリンク方向を表す複数のTDDアップリンク/ダウンリンクコンフィギュレーション(又は、TDDコンフィギュレーション)が予め用意され、いずれかのTDDコンフィギュレーションが用いられる。例えば、通信事業者は、LTEの技術規格で定められている7つのTDDコンフィギュレーションの中から1つのTDDコンフィギュレーションを選択し、固定的に設定する。さらに、ネットワーク全体のスループットの向上のために、今後、セル内のトラフィックに応じて、最適なTDDコンフィギュレーションを動的に設定する手法も、3GPPにおいて検討されている。
一方、非特許文献1には、ランダムアクセス手続きにおいてランダムアクセスプリアンブルを送信するための物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel:PRACH)のコンフィギュレーションが定められている。また、PRACHの各コンフィギュレーションについて、PRACHとして使用される無線リソースがTDDコンフィギュレーションごとに定められている。そして、非特許文献2には、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される場合に、この動的な設定についてのケイパビリティを有しないUE(User Equipment)(即ち、レガシーUE)により送信されるランダムアクセスプリアンブルがeNodeBにより受信されないという懸念が開示されている。
3GPP TS 36.211, Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA), Physical Channels and Modulation (Release 11) Media Tek Inc., Support for legacy UEs in adaptive TDD systems, 3GPP TSG-RAN1 #72 Meeting, R1-130217, January 28th -February 1st, 2012
しかし、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される場合に、レガシーUEにより送信されるランダムアクセスプリアンブルがeNodeBにより受信されないという上記懸念に対して、具体的な解決手法が提案されていない。結果として、レガシーUEにより送信されるランダムアクセスプリアンブルが、他のUEが関与する通信への干渉源となってしまう可能性がある。
そこで、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される場合にランダムアクセスプリアンブルに起因する干渉を抑えることを可能にする仕組みが提供されることが望ましい。
本開示によれば、時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報、及び、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報を取得する取得部と、上記第1の情報を報知し、上記第2の情報を通知する通信制御部と、を備える通信制御装置が提供される。上記第2の情報から識別される、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、上記第1の情報から識別される、上記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれについてのランダムアクセス用リソースも包含する。
また、本開示によれば、時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報を取得する取得部と、上記第1の情報を報知する通信制御部と、を備える通信制御装置が提供される。上記第1の情報から識別されるランダムアクセス用リソースは、上記複数のTDDコンフィギュレーションの間で共通である。
また、本開示によれば、時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報を取得する取得部と、上記第1の情報を報知する通信制御部と、を備える通信制御装置が提供される。上記第1の情報から識別される、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、上記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれが設定される場合にもアップリンクリソースである。
また、本開示によれば、時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されるTDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースの情報を取得する取得部と、TDDコンフィギュレーションが新たに設定される場合に、新たに設定される当該TDDコンフィギュレーションの前に設定されていた前回のTDDコンフィギュレーションについてのラインダムアクセス用リソースを、いずれの端末装置にも割り当てない通信制御部と、を備える通信制御装置が提供される。
また、本開示によれば、時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表すTDDコンフィギュレーションが新たに設定されると、TDDコンフィギュレーションの新たな設定に関する情報を取得する取得部と、TDDコンフィギュレーションが新たに設定される場合に、所定の期間の間、端末装置によるランダムアクセス手続きを禁止する通信制御部と、を備える通信制御装置が提供される。
また、本開示によれば、時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報、及び、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報を取得することと、上記第1の情報を報知し、上記第2の情報を通知することと、を含む通信制御方法が提供される。上記第2の情報から識別される、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、上記第1の情報から識別される、上記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれについてのランダムアクセス用リソースも包含する。
また、本開示によれば、時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報を取得することと、上記第1の情報を報知することと、を含む通信制御方法が提供される。上記第1の情報から識別されるランダムアクセス用リソースは、上記複数のTDDコンフィギュレーションの間で共通である。
また、本開示によれば、時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報を取得することと、上記第1の情報を報知することと、を備える通信制御方法が提供される。上記第1の情報から識別される、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、上記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれが設定される場合にもアップリンクリソースである。
また、本開示によれば、時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されるTDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースの情報を取得することと、TDDコンフィギュレーションが新たに設定される場合に、新たに設定される当該TDDコンフィギュレーションの前に設定されていた前回のTDDコンフィギュレーションについてのラインダムアクセス用リソースを、いずれの端末装置にも割り当てないことと、を含む通信制御方法が提供される。
また、本開示によれば、時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表すTDDコンフィギュレーションが新たに設定されると、TDDコンフィギュレーションの新たな設定に関する情報を取得することと、TDDコンフィギュレーションが新たに設定される場合に、新たに設定される当該TDDコンフィギュレーションの設定後の所定の期間の間、端末装置によるランダムアクセス手続きを禁止することと、を含む通信制御方法が提供される。
また、本開示によれば、時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報が基地局により報知され、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報が基地局により通知される場合に、上記第2の情報を取得する取得部と、上記第2の情報から識別されるランダムアクセス用リソースであって、上記複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されているTDDコンフィギュレーションについての上記ランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセス手続きを行う通信制御部と、を備える端末装置が提供される。上記第2の情報から識別される、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、上記第1の情報から識別される、上記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれについてのランダムアクセス用リソースも包含する。
また、本開示によれば、
所定のプログラムを記憶するメモリと、上記所定のプログラムを実行可能なプロセッサと、を備える情報処理装置が提供される。上記所定のプログラムは、時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報が基地局により報知され、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報が基地局により通知される場合に、上記第2の情報を取得することと、上記第2の情報から識別されるランダムアクセス用リソースであって、上記複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されているTDDコンフィギュレーションについての上記ランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセス手続きを行うことと、を実行させるためのプログラムである。上記第2の情報から識別される、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、上記第1の情報から識別される、上記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれについてのランダムアクセス用リソースも包含する。
また、本開示によれば、時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報が基地局により報知され、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報が基地局により通知される場合に、上記第2の情報を取得する取得部と、上記第2の情報から識別されるランダムアクセス用リソースであって、上記複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されているTDDコンフィギュレーションについての上記ランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセス手続きを行う通信制御部と、を備える端末装置が提供される。上記第1の情報から識別されるランダムアクセス用リソースは、上記複数のTDDコンフィギュレーションの間で共通である。
また、本開示によれば、所定のプログラムを記憶するメモリと、上記所定のプログラムを実行可能なプロセッサと、を備える情報処理装置が提供される。上記所定のプログラムは、時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報が基地局により報知され、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報が基地局により通知される場合に、上記第2の情報を取得することと、上記第2の情報から識別されるランダムアクセス用リソースであって、上記複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されているTDDコンフィギュレーションについての上記ランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセス手続きを行うことと、を実行させるためのプログラムである。上記第1の情報から識別されるランダムアクセス用リソースは、上記複数のTDDコンフィギュレーションの間で共通である。
また、本開示によれば、時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報が基地局により報知され、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報が基地局により通知される場合に、上記第2の情報を取得する取得部と、上記第2の情報から識別されるランダムアクセス用リソースであって、上記複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されているTDDコンフィギュレーションについての上記ランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセス手続きを行う通信制御部と、を備える端末装置が提供される。上記第1の情報から識別される、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、上記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれが設定される場合にもアップリンクリソースである。
また、本開示によれば、所定のプログラムを記憶するメモリと、上記所定のプログラムを実行可能なプロセッサと、を備える情報処理装置が提供される。上記所定のプログラムは、時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報が基地局により報知され、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報が基地局により通知される場合に、上記第2の情報を取得することと、上記第2の情報から識別されるランダムアクセス用リソースであって、上記複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されているTDDコンフィギュレーションについての上記ランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセス手続きを行うことと、を実行させるためのプログラムである。上記第1の情報から識別される、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、上記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれが設定される場合にもアップリンクリソースである。
以上説明したように本開示によれば、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される場合にランダムアクセスプリアンブルに起因する干渉を抑えることが可能となる。
TDDのフレームフォーマットの一例を説明するための説明図である。 3GPPにおいて定義されているTDDコンフィギュレーションの例を説明するための説明図である。 ランダムアクセス手続きの概略的な流れの例を説明するための説明図である。 PRACHとして使用される無線リソースの例を説明するための説明図である。 ランダムアクセスプリアンブルのフォーマットの例を説明するための説明図である。 ランダムアクセスプリアンブルの5つのフォーマットの例を説明するための説明図である。 PRACHコンフィギュレーションインデックスに対するプリアンブルフォーマットを説明するための説明図である。 PRACHコンフィギュレーションごとの、PRACHとして使用される無線リソースの例を説明するための説明図である。 本開示の実施形態に係る通信システム1の概略的な構成の一例を示す説明図である。 第1の実施形態に係るeNodeBの機能構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る第1のPRACHコンフィギュレーションインデックス及び第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスの組合せの例を説明するための説明図である。 TDDコンフィギュレーションの新たな設定のタイミングと、新たに設定されたTDDコンフィギュレーションの報知のタイミングとの関係の例を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係るUEの機能構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るeNodeB側の第1の通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るeNodeB側の第2の通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るUE側の通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るeNodeB及びUE間の通信制御処理の概略的な流れの一例を示す第1のシーケンス図である。 第1の実施形態に係るeNodeB及びUE間の通信制御処理の概略的な流れの一例を示す第2のシーケンス図である。 第2の実施形態に係るeNodeBの機能構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスの第1の例を説明するための説明図である。 第2の実施形態に係る第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスの第2の例を説明するための説明図である。 第2の実施形態に係るUEの機能構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係るUE側の通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るeNodeB及びUE間の通信制御処理の概略的な流れの一例を示す第1のシーケンス図である。 第2の実施形態に係るeNodeB及びUE間の通信制御処理の概略的な流れの一例を示す第2のシーケンス図である。 第2の実施形態の変形例に係る第1のPRACHコンフィギュレーションインデックス及び第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスの組合せの例を説明するための説明図である。 第3の実施形態に係るeNodeBの機能構成の一例を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスの一例を説明するための説明図である。 第3の実施形態の変形例に係る第1のPRACHコンフィギュレーションインデックス及び第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスの組合せの例を説明するための説明図である。 第4の実施形態に係るeNodeBの機能構成の一例を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスの例を説明するための説明図である。 第4の実施形態に係るeNodeB側の通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第5の実施形態に係るeNodeBの機能構成の一例を示すブロック図である。 第5の実施形態に係るeNodeB側の通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 eNodeBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。 eNodeBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付の図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.はじめに
2.本実施形態に係る通信システムの概略的な構成
3.第1の実施形態
3.1.eNodeBの機能構成
3.2.UEの機能構成
3.3.処理の流れ
4.第2の実施形態
4.1.eNodeBの機能構成
4.2.UEの機能構成
4.3.処理の流れ
4.4.変形例
5.第3の実施形態
5.1.eNodeBの機能構成
5.2.UEの機能構成
5.3.処理の流れ
5.4.変形例
6.第4の実施形態
6.1.eNodeBの機能構成
6.2.処理の流れ
7.第5の実施形態
7.1.eNodeBの機能構成
7.2.処理の流れ
8.応用例
8.1.eNodeBに関する応用例
8.2.UEに関する応用例
9.まとめ
<<1.はじめに>>
まず、図1〜図8を参照して、LTEにおけるTDD、ランダムアクセス、ランダムアクセスプリアンブル、及びダイナミックTDDリコンフィギュレーションのケースにおけるランダムアクセスを説明する。
(LTEにおけるTDD)
−FDD及びTDD
3GPPにより規格化されたLTEでは、FDD及びTDDのいずれでも採用され得る。周波数の配置が容易であること、及び、アップリンクとダウンリンクの無線リソースの比率を変更しやすいことから、周波数の有効利用のために今後多くのシステムにおいてTDDが採用されることが予想される。
−TDDのフレームフォーマット
図1を参照して、TDDのフレームフォーマットの例を説明する。図1は、TDDのフレームフォーマットの一例を説明するための説明図である。図1を参照すると、TDDが採用される場合にも、10のサブフレームを含む1つの無線フレーム(Radio Frame)が用いられる。本明細書において、無線フレームは、単に「フレーム」とも呼ばれる。無線フレームに含まれる10のサブフレームの各々は、ダウンリンクサブフレーム、アップリンクサブフレーム、及びスペシャルサブフレームのうちのいずれかである。
図1に示されるフレームフォーマットは、eNodeBにとってのフォーマットである。例えば、eNodeBのダウンリンクサブフレームで送信される信号のUEでの受信完了は、空間での伝搬遅延及びUE内での処理遅延によって、上記フレームフォーマットのダウンリンクサブフレームのタイミングよりも遅くなる。また、逆に、eNodeBのアップリンクサブフレームで受信される信号のUEでの送信は、上記フレームフォーマットのアップリンクサブフレームのタイミングよりも早くなる。即ち、UEは、eNodeBに前もって信号を送信する。
また、スペシャルサブフレームは、ダウンリンク部分のDwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、アップリンク部分のUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)、及びGP(Guard Period)を含む。DwPTSは、PDCCHを含む。また、UpPTSは、データを含まない。また、GPは、UEにおけるダウンリンクでの受信の遅延及びアップリンクでの送信の前倒しを補うための時間領域である。
−TDDコンフィギュレーション
TDDでは、サブフレーム単位のリンク方向(例えば、ダウンリンク、アップリンク)が設定される。より具体的には、サブフレーム単位のリンク方向を表す複数のTDDアップリンク/ダウンリンクコンフィギュレーション(即ち、TDDコンフィギュレーション)が予め用意され、いずれかのTDDコンフィギュレーションが用いられる。以下、図2を参照して、TDDコンフィギュレーションの具体例を説明する。
図2は、3GPPにおいて定義されているTDDコンフィギュレーションの例を説明するための説明図である。図2を参照すると、LTEの技術規格(TS 36.211 Table 4.2-2)で定義されている7つのコンフィギュレーションが示されている。♯0及び♯5のサブフレームのリンク方向は、eNodeBによる同期信号(Synchronization Signal)の送信のために、ダウンリンクに固定されている。また、♯2のサブフレームのリンク方向は、アップリンクに固定されている。そのため、♯1のサブフレームは、いずれのコンフィギュレーションでもスペシャルサブフレームである。♯3、♯4、♯7、♯8及び♯9のサブフレームのリンク方向は、アップリンク又はダウンリンクのいずれかである。また、♯6のサブフレームは、スペシャルサブフレームであるか、又はダウンリンクサブフレームである。
通信事業者は、例えば、7つのTDDコンフィギュレーションの中から1つのTDDコンフィギュレーションを選択し、固定的に設定する。
なお、eNodeBは、設定されているTDDコンフィギュレーションをシステム情報ブロック1(SIB1)の中で報知する。
−ダイナミックTDDリコンフィギュレーション
さらに、ネットワーク全体のスループットの向上のために、今後、セル内のトラフィックに応じて、最適なTDDコンフィギュレーションの動的な設定も、3GPPにおいて検討されている。このようなTDDコンフィギュレーションを動的に設定することを、ダイナミックTDDリコンフィギュレーション(Dynamic TDD Reconfiguration)と呼ぶ。
例えば、アップリンクでのトラフィックが増加した場合には、より多くのアップリンクサブフレームを含むTDDコンフィギュレーションが選択される。また、例えば、ダウンリンクトラフィックが増加した場合には、より多くのダウンリンクサブフレームを含むTDDコンフィギュレーションが選択される。
このようなトラフィックの特性は、セルごとに異なり、また時間によっても変動する。そのため、TDDコンフィギュレーションは、セルごとに、短時間で動的に設定されることが望ましい。
上述したように、TDDコンフィギュレーションは、SIB1の中で報知される。しかし、SIB1に含まれる情報の更新は、数百ミリ秒(ms)程度の周期で行われる。また、UEは、システム情報(System Information)を受信したとしてもeNodeBに応答するわけではないので、eNodeBは、UEが新たなシステム情報を取得したか否かを判断することができない。一方、ダイナミックTDDリコンフィギュレーションの効果を大きくするためには、数十ミリ秒(ms)程度の周期でTDDコンフィギュレーションを更新することが望ましい。そのため、このような場合には、新たに設定されるTDDコンフィギュレーションは、例えば、シグナリングにより各UEに通知される。
(ランダムアクセス)
UEは、接続の初期確立、接続の再確立、ハンドオーバ、アップリンク再同期等、eNodeBとの接続を確立する際に、ランダムアクセス手続き(random access procedure)を行う。以下、図3を参照して、ランダムアクセス手続きの例を説明する。
図3は、ランダムアクセス手続きの概略的な流れの例を説明するための説明図である。前提として、UEはセルサーチによりダウンリンクのタイミングに同期しているものとする。
ステップS91で、UEは、ランダムアクセスプリアンブルを送信する。その結果、eNodeBは、UEの存在を知り、UEとeNodeBとの間の遅延を推定できるようになる。
ステップS93で、eNodeBがUEにランダムアクセス応答(Random Access Response)を送信する。この際に、eNodeBは、UEの送信タイミングを調整するためのタイミングアドバンスをUEに送信する。
ステップS95で、UEは、RRC(Radio Resource Control)シグナリングにより、RRC接続要求(RRC Connection Request)を送信する。
ステップS97で、eNodeBは、RRCシグナリングにより、接続確立のためのセル設定情報等を含むRRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)を送信する。
(ランダムアクセスプリアンブル)
−PRACH
ランダムアクセスプリアンブルの送信には、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)が使用される。PRACHとして使用される無線リソースをUEが知ることができるように、eNodeBは、PRACHコンフィギュレーションインデックス及びPRACH周波数オフセットをシステム情報ブロック2(SIB2)の中で報知する。そして、UEは、これらの情報から、PRACHとして使用される無線リソースを識別し、当該無線リソースを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信する。
PRACHとして、周波数方向において連続する6つのリソースブロックが使用される。以下、この点について図4を参照して具体例を説明する。
図4は、PRACHとして使用される無線リソースの例を説明するための説明図である。図4を参照すると、1無線フレーム分の無線リソースが示されている。図4に示されるように、例えば、時間方向において1サブフレーム(1ms)、周波数方向において6リソースブロック(RB)にわたる無線リソース30が、PRACHとして使用される。
eNodeBは、PRACHとして使用される無線リソースを、いずれのUEにも割り当てない。ランダムアクセスプリアンブルがUEとeNodeBとの間の通信に対する干渉源となることを回避するためである。
なお、本明細書では、ランダムアクセスプリアンブルの送信のための無線リソース(即ち、PRACHとして使用される無線リソース)は、ランダムアクセス用リソースとも呼ばれる。
−プリアンブルフォーマット
ランダムアクセスプリアンブルのフォーマットとして、5つのフォーマットが用意されている。以下、この点について、図5及び図6を参照して具体例を説明する。
図5は、ランダムアクセスプリアンブルのフォーマットの例を説明するための説明図である。図5を参照すると、ランダムアクセスプリアンブルは、サイクリックプレフィクス(Cyclic Prefix:CP)及びシーケンスを含む。ここで、CPの長さはTCPであり、シーケンスの長さはTSEQである。
図6は、ランダムアクセスプリアンブルの5つのフォーマットの例を説明するための説明図である。図6を参照すると、ランダムアクセスプリアンブルのフォーマット0〜5のCPの長さTCP及びシーケンスの長さTSEQが示される。このように、フォーマット間で、CPの長さTCP及び/又はシーケンスの長さTSEQが異なる。
図7は、PRACHコンフィギュレーションインデックスに対するプリアンブルフォーマットを説明するための説明図である。図7を参照すると、RACHコンフィギュレーションインデックスに対するプリアンブルフォーマットが示されている。これは、3GPPのTS 36.211のTable 5.7.1−3に示される表の抜粋である。このように、PRACHコンフィギュレーションインデックスから、ランダムアクセスプリアンブルのフォーマットが決まる。
−FDDのPRACH
FDDでは、1つのサブフレームに1つの無線リソース(1つのリソースブロック群)がPRACHとして使用される。10msの無線フレームの中のいずれのサブフレームにPRACHがあるかは、PRACHコンフィギュレーションインデックスにより決まる。また、周波数方向においてどのリソースブロック群がPRACHとなるかは、PRACH周波数オフセットから算出される。
−TDDのPRACH
TDDでは、FDDよりも、無線フレームあたりのアップリンクサブフレームの数が小さい。そのため、TDDでは、PRACHの容量を確保するために、1つのサブフレームに複数の無線リソース(複数のリソースブロック群)がPRACHとして使用可能である。3GPPでは、TDDについて、PRACHコンフィギュレーションごとに、PRACHとして使用される無線リソースが定められている。以下、この点について図8を参照して具体例を説明する。
図8は、PRACHコンフィギュレーションごとの、PRACHとして使用される無線リソースの例を説明するための説明図である。図8を参照すると、各RACHコンフィギュレーションインデックスについて、TDDコンフィギュレーションごとの、PRACHとして使用される無線リソースが示されている。これは、3GPPのTS 36.211のTable 5.7.1−4に示される表の抜粋である。PRACHとして使用される各無線リソースは、(fRA,tRA (0),tRA (1),tRA (2))という形式で示されている。
ここで、tRA (0)は、0、1又は2のいずれかであり、PRACHが全ての無線フレームにあるか、偶数番号の無線フレームにあるか、又は奇数番号の無線フレームにあるかを示す。また、tRA (1)は、0又は1であり、PRACHが第1ハーフフレームにあるか、又は第2ハーフフレームにあるかを示す。tRA (2)は、ダウンリンクからアップリンクに切り替わるポイントを基準として何番目のアップリンクサブフレームかを示す。このようにどのサブフレームにPRACHがあるかが特定される。
また、fRAは、リソースブロックの周波数指標を示す。そして、fRA及びPRACH周波数オフセットから、周波数方向におけるどのリソースブロックがPRACHとして使用されるかが特定される。
ランダムアクセスのフォーマットがプリアンブルフォーマット0〜3である場合には、周波数方向におけるPRACHの位置(リソースブロック)は、以下のように算出される。
Figure 2014188811
ここで、nPRB RAは、PRACHが位置するリソースブロックを示す。また、NRB ULは、周波数帯域におけるリソースブロックの数を示す。また、nPRB offset RAは、PRACH周波数オフセットを示す。
また、ランダムアクセスのフォーマットがプリアンブルフォーマット4である場合には、周波数方向におけるPRACHの位置(リソースブロック)は、以下のように算出される。
Figure 2014188811
(ダイナミックTDDリコンフィギュレーションのケースにおけるランダムアクセス)
上述したように、PRACHコンフィギュレーションが決まったとしても、TDDコンフィギュレーションによって、PRACHとして使用される無線リソースは変わり得る。そのため、ダイナミックTDDリコンフィギュレーションが採用される場合には、UEは、動的に設定されるTDDコンフィギュレーションを適宜認識できなければ、ランダムアクセスプリアンブルをPRACH以外で送信し得る。
より具体的には、例えば、ダイナミックTDDリコンフィギュレーションについてのケイパビリティを有しないレガシーUEは、動的に設定されるTDDコンフィギュレーションを適宜認識できず、ランダムアクセスプリアンブルをPRACH以外で送信し得る。結果として、レガシーUEにより送信されるランダムアクセスプリアンブルがeNodeBにより受信されない。このような懸念については、非特許文献“Media Tek Inc., Support for legacy UEs in adaptive TDD systems, 3GPP TSG-RAN1 #72 Meeting, R1-130217, January 28th -February 1st, 2012”に開示されている。
しかし、上記懸念に対して、具体的な解決手法が提案されていない。結果として、レガシーUEにより送信されるランダムアクセスプリアンブルが、他のUEが関与する通信への干渉源となってしまう可能性がある。
そこで、本開示に係る実施形態は、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される場合にランダムアクセスプリアンブルに起因する干渉を抑えることを可能にする。
<<2.本実施形態に係る通信システムの概略的な構成>>
続いて、図9を参照して、本開示の実施形態に係る通信システム1の概略的な構成を説明する。図9は、本開示の実施形態に係る通信システム1の概略的な構成の一例を示す説明図である。図9を参照すると、通信システム1は、eNodeB100、UE20及びUE200を含む。この例では、通信システム1は、LTE、LTE−Advanced又はこれに準ずる通信規格に準拠したシステムである。
(eNodeB100)
eNodeB100は、セル10内に位置するUE20及びUE200との無線通信を行う。とりわけ本開示の実施形態では、eNodeB100は、TDDでの無線通信を行う。また、eNodeB100は、TDDコンフィギュレーションを動的に設定し、設定されるTDDコンフィギュレーションに従った無線通信を行う。即ち、eNodeB100は、ダイナミックTDDリコンフィギュレーションを採用する。
例えば、eNodeB100は、システム情報の中で、設定されているTDDコンフィギュレーションを報知する。また、eNodeB100は、TDDコンフィギュレーションを新たに設定する場合に、RRCシグナリングにより当該TDDコンフィギュレーションをUE200に通知する。
(UE20)
UE20は、セル10内に位置する場合にeNodeB100との無線通信を行う。UE20は、ダウンリンクTDDリコンフィギュレーションについてのケイパビリティを有しないUEである。本明細書では、UE20は、レガシーUEとも呼ばれる。
例えば、UE20は、TDDコンフィギュレーションがシステム情報の中で報知されると、当該TDDコンフィギュレーションに従った無線通信を行う。
(UE200)
UE200は、セル10内に位置する場合にeNodeB100との無線通信を行う。UE200は、ダウンリンクTDDリコンフィギュレーションについてのケイパビリティを有するUEである。本明細書では、UE200は、非レガシーUEとも呼ばれる。
例えば、UE200は、動的に設定されるTDDコンフィギュレーションをRRCシグナリングにより通知されると、当該TDDコンフィギュレーションに従った無線通信を行う。
<<3.第1の実施形態>>
続いて、図10〜図17Bを参照して、本開示の第1の実施形態を説明する。
本開示の第1の実施形態によれば、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスが報知され、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスが通知される。そして、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、TDDコンフィギュレーションごとのランダムアクセス用リソースは、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、いずれのTDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースも包含する。
これにより、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される場合にランダムアクセスプリアンブルに起因する干渉を抑えることが可能になる。
<3.1.eNodeBの機能構成>
まず、図10〜12を参照して、第1の実施形態に係るeNodeB100−1の概略的な機能構成を説明する。図10は、第1の実施形態に係るeNodeB100−1の機能構成の一例を示すブロック図である。図10を参照すると、eNodeB100−1は、アンテナ部110、無線通信部120、ネットワーク通信部130、記憶部140及び処理部150を含む。
(アンテナ部110)
アンテナ部110は、無線信号を受信し、受信された無線信号を無線通信部120へ出力する。また、アンテナ部110は、無線通信部120により出力された送信信号を送信する。
(無線通信部120)
無線通信部120は、セル10内に位置するUE20及びUE200との無線通信を行う。とりわけ本開示の実施形態では、無線通信部120は、TDDでの無線通信を行う。
(ネットワーク通信部130)
ネットワーク通信部130は、他の通信ノードと通信する。例えば、ネットワーク通信部130は、他のeNodeB100と通信する。また、例えば、ネットワーク通信部130は、コアネットワークの通信ノードと通信する。例えば、当該コアネットワークは、EPC(Evolved Packet Core)であり、当該通信ノードは、MME(Mobility Management Entity)、S−GW(Serving Gateway)等を含む。
(記憶部140)
記憶部140は、eNodeB100の動作のためのプログラム及びデータを記憶する。
(処理部150)
処理部150は、eNodeB100−1の様々な機能を提供する。処理部150は、情報取得部151及び通信制御部153を含む。
(情報取得部151)
情報取得部151は、通信制御部153による制御に必要な情報を取得する。例えば、情報取得部151は、無線通信部120を介して、他の装置からの情報を取得する。また、例えば、情報取得部151は、記憶部140に記憶されている情報を取得する。
−PRACHコンフィギュレーションインデックスの取得
とりわけ、第1の実施形態では、情報取得部151は、複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報を取得する。また、情報取得部151は、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報を取得する。
上記複数のTDDコンフィギュレーションは、時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す。また、上記ランダムアクセス用リソースは、ランダムアクセスプリアンブルの送信のための無線リソース(即ち、PRACHとして使用される無線リソース)である。
また、例えば、上記第1の情報及び上記第2の情報は、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)のコンフィギュレーションに関するインデックス情報である。より具体的には、上記第1の情報は、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスであり、上記第2の情報は、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスである。即ち、情報取得部151は、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックス及び第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスを取得する。PRACHコンフィギュレーションインデックスの具体例は、図8を参照して説明したとおりである。
−PRACHコンフィギュレーションインデックス間の関係
とりわけ第1の実施形態では、上記第2の情報から識別される、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、上記第1の情報から識別される、上記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれについてのランダムアクセス用リソースも包含する。例えば、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、上記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれについてのランダムアクセス用リソースも包含する。以下、この点について、図11を参照して具体例を説明する。
図11は、第1の実施形態に係る第1のPRACHコンフィギュレーションインデックス及び第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスの組合せの例を説明するための説明図である。図11を参照すると、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスである、PRACHコンフィギュレーションインデックス5と、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスである、PRACHコンフィギュレーションインデックス15とが、示されている。ここで、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、TDDコンフィギュレーション0、6についてのランダムアクセス用リソースは、(0,0,0,1)で示される無線リソース(サブフレーム♯3の無線リソース)である。また、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、TDDコンフィギュレーション1、3についてのランダムアクセス用リソースは、(0,0,0,0)で示される無線リソース(サブフレーム♯2の無線リソース)である。そして、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、TDDコンフィギュレーション0、1、3、6の各々についてのランダムアクセス用リソースは、(0,0,0,1)で示される無線リソースも(0,0,0,0)で示される無線リソースも包含する。例えば、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、TDDコンフィギュレーション0についてのランダムアクセス用リソースは、(0,0,0,0)、(0,0,0,1)、(0,0,0,2)、(0,0,1,1)(0,0,1,2)で示される無線リソースである。このように、PRACHコンフィギュレーションインデックス15から識別される、TDDコンフィギュレーション0、1、3、6の各々についてのランダムアクセス用リソースは、PRACHコンフィギュレーションインデックス5から識別される、TDDコンフィギュレーション0、1、3、6のいずれについてのランダムアクセス用リソースも包含する。
なお、例えば、上記複数のTDDコンフィギュレーションは、全てのTDDコンフィギュレーションのうちの、一部のTDDコンフィギュレーションである。より具体的には、例えば、上記複数のTDDコンフィギュレーションは、上記第1の情報が報知される場合に適用されないTDDコンフィギュレーションを含まない。即ち、上記複数のTDDコンフィギュレーションは、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスが報知される場合に適用されないTDDコンフィギュレーションを含まない。
一例として、図11の例を参照すると、上記複数のTDDコンフィギュレーションは、TDDコンフィギュレーション0、1、3、6を含む。一方、上記複数のTDDコンフィギュレーションは、PRACHコンフィギュレーションインデックス5が報知される場合に適用されない(即ち、N/Aである)TDDコンフィギュレーション2、4、5を含まない。
このように、上記複数のTDDコンフィギュレーションが一部のTDDコンフィギュレーションであることにより、例えば、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスと第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスとの組合せの選択がより柔軟になり得る。また、例えば、既存のPRACHコンフィギュレーションインデックスを第1のPRACHコンフィギュレーションインデックス及び第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスとして利用し得る。
(通信制御部153)
通信制御部153は、セル10内での無線通信を制御する。
−PRACHコンフィギュレーションの報知及び通知
とりわけ第1の実施形態では、通信制御部153は、上記第1の情報を報知する。具体的には、例えば、通信制御部153は、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスを報知する。
また、とりわけ第1の実施形態では、通信制御部153は、上記第2の情報を通知する。具体的には、例えば、通信制御部153は、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスを通知する。
また、例えば、通信制御部153は、システム情報の中で上記第1の情報を報知し、個別のシグナリングにより上記第2の情報を通知する。また、例えば、通信制御部153は、動的に設定されるTDDコンフィギュレーションに従った無線通信を行うことが可能なUE200に、個別のシグナリングにより上記第2の情報を通知する。
より具体的には、例えば、通信制御部153は、システム情報(例えば、SIB2)の中で第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスを報知する。また、通信制御部153は、ダイナミックTDDリコンフィギュレーションについてのケイパビリティを有するUE200に、RRCシグナリングにより第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスを通知する。
なお、通信制御部153は、システム情報の中で上記第2の情報を通知してもよい。より具体的には、例えば、通信制御部153は、システム情報の中で第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスも通知してもよい。
−TDDコンフィギュレーションの設定
例えば、通信制御部153は、TDDコンフィギュレーションを動的に設定する。
より具体的には、例えば、通信制御部153は、上記複数のTDDコンフィギュレーションのうちのいずれかのTDDコンフィギュレーションを設定する。一例として、図11に示されるように、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスが5である場合に、通信制御部153は、トラフィック状況の変化に応じて、TDDコンフィギュレーション0、1、3、6のうちのいずれかのTDDコンフィギュレーションを選択する。選択される当該TDDコンフィギュレーションは、トラフィック状況により適したTDDコンフィギュレーションである。一例として、アップリンクのトラフィックがダウンリンクのトラフィックに比べてより多い場合には、アップリンクサブフレームの割合がより多いTDDコンフィギュレーションが選択される。別の例として、ダウンリンクのトラフィックがアップリンクのトラフィックに比べてより多い場合には、ダウンリンクサブフレームの割合がより多いTDDコンフィギュレーションが選択される。そして、通信制御部153は、選択されたTDDコンフィギュレーションを新たに設定する。
−TDDコンフィギュレーションの報知及び通知
例えば、通信制御部153は、設定されるTDDコンフィギュレーションを報知する。より具体的には、例えば、通信制御部153は、設定されるTDDコンフィギュレーションをSIB1の中で報知する。
また、例えば、通信制御部153は、設定されるTDDコンフィギュレーションを通知する。より具体的には、例えば、通信制御部153は、TDDコンフィギュレーションが新たに設定される場合に、当該TDDコンフィギュレーションが設定される前に、当該TDDコンフィギュレーションをRRCシグナリングでUE200に通知する。
以上のように、TDDコンフィギュレーションが報知され、通知される。以下、図12を参照して、TDDコンフィギュレーションの新たな設定のタイミング(換言すると、リコンフィギュレーションポイント)と新たに設定されたTDDコンフィギュレーションの報知のタイミングとの関係の例を説明する。
図12は、TDDコンフィギュレーションの新たな設定のタイミングと、新たに設定されたTDDコンフィギュレーションの報知のタイミングとの関係の例を説明するための説明図である。図12を参照すると、例えば、無線フレーム♯5までは、TDDコンフィギュレーション0が設定されている。そして、無線フレーム♯5と無線フレーム♯6との間のタイミング(リコンフィギュレーションポイント)で、新たなTDDコンフィギュレーション1が設定される。しかし、TDDコンフィギュレーションの情報を含むSIB1は、数百ミリ秒(ms)のオーダーの周期で更新されるので、リコンフィギュレーションポイント以降の期間に、前に設定されていたTDDコンフィギュレーション(即ち、TDDコンフィギュレーション0)が報知され得る。さらに、UEによっても、報知されるSIB1の情報を取得するタイミングが異なる。よって、新たに設定されるTDDコンフィギュレーションがSIB1から取得される場合には、リコンフィギュレーションポイントから、新たに設定されたTDDコンフィギュレーションがUEにより取得されるタイミングまでの遅延は、数百ミリ秒オーダーの遅延となる。
図12を参照して説明した内容を考慮すると、UE20(レガシーUE)は、リコンフィギュレーションポイント以降の期間に、TDDコンフィギュレーションを誤認し得る。具体的には、図12の例を再び参照すると、UE20(レガシーUE)は、少なくとも無線フレーム♯6〜♯8の間、設定されているTDDコンフィギュレーションをTDDコンフィギュレーション0と誤認する。一方、UE200(非レガシーUE)は、リコンフィギュレーションポイントの前に、新たに設定されるTDDコンフィギュレーション(即ち、TDDコンフィギュレーション1)を通知されるので、TDDコンフィギュレーションを正しく認識することができる。
−無線リソースの制御
通信制御部153は、無線リソースの制御を行う。
−−PRACH
とりわけ第1の実施形態では、通信制御部153は、上記第2の情報(第2のPRACHコンフィギュレーションインデックス)から識別されるランダムアクセス用リソースであって、設定されているTDDコンフィギュレーションについての上記ランダムアクセス用リソースを、PRACHとして使用する。即ち、通信制御部153は、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される上記ランダムアクセス用リソースで無線通信部120により受信される信号を、UEからのランダムアクセスプリアンブルとして取り扱う。
−−UEへの無線リソースの割当て
また、例えば、通信制御部153は、無線リソースをUE(UE20及びUE200)に割り当てる。例えば、通信制御部153は、設定されているTDDコンフィギュレーションに従って、ダウンリンクサブフレームのPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)の無線リソースを、UEに割り当てる。また、通信制御部153は、設定されているTDDコンフィギュレーションに従って、アップリンクサブフレームのPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)の無線リソースを、UEに割り当てる。
−TDDコンフィギュレーションの設定及びランダムアクセス用リソース
ここで、TDDコンフィギュレーションの設定と、当該設定に伴うランダムアクセス用リソースとの具体例を、図12を再び参照して説明する。なお、ここでは、図11を参照して説明したように、PRACHコンフィギュレーションインデックス5がシステム情報の中で報知され、PRACHコンフィギュレーションインデックス15がシグナリングによりUE200に通知されるものとする。
図12を再び参照すると、UE200(非レガシーUE)は、リコンフィギュレーションポイントで設定されるTDDコンフィギュレーションを予め通知されるので、ランダムアクセスアクセス用リソースを正しく識別できる。即ち、UE200は、PRACHコンフィギュレーションインデックス15から、(0,0,0,0)、(0,0,0,1)、(0,0,0,2)、(0,0,1,1)(0,0,1,2)で示される無線リソースをランダムアクセスアクセス用リソースとして識別する。そして、これらの無線リソースは、PRACHとして使用されるので、UE200は、TDDコンフィギュレーションが新たに設定されても、PRACHを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信できる。
一方、UE20(レガシーUE)は、少なくとも無線フレーム♯6〜♯8の間、設定されているTDDコンフィギュレーションをTDDコンフィギュレーション0と誤認する。そのため、UE20は、TDDコンフィギュレーション1に対応する、(0,0,0,0)で示される無線リソースではなく、TDDコンフィギュレーション0に対応する、(0,0,0,1)で示される無線リソースを、ランダムアクセス用リソースとして識別してしまう。しかし、上述したように、PRACHコンフィギュレーションインデックス15から識別されるランダムアクセス用リソースであって、TDDコンフィギュレーション1についてのランダムアクセス用リソースは、(0,0,0,1)で示される無線リソースを含む。よって、UE20は、TDDコンフィギュレーションを誤認しつつも、PRACHを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信できる。
図12に示される例は、TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション0からTDDコンフィギュレーション1に変更される例であるが、いずれの2つのTDDコンフィギュレーション間の変更でも同様の結果が得られる。
以上のように、第1の実施形態によれば、例えば、TDDコンフィギュレーションが新たに設定される場合に、TDDコンフィギュレーションがレガシーUEにより誤認されたとしても、レガシーUEにより識別されるランダムアクセス用リソースは、実際のPRACHになる。そのため、レガシーUEは、PRACHを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信することができる。即ち、レガシーUEによるランダムアクセス手続きの失敗を抑えることが可能になる。これにより、レガシーUEはランダムアクセスプリアンブルを繰り返し送信しなくなるので、オーバーヘッド及び消費電力の増加が抑えられる。
また、例えば、結果として、レガシーUEにより送信されるランダムアクセスプリアンブルが、他のUEが関与する通信への干渉源となることを抑えることができる。即ち、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される場合にランダムアクセスプリアンブルに起因する干渉を抑えることが可能になる。
<3.2.UEの構成>
次に、図13を参照して、第1の実施形態に係るUE200−1の概略的な機能構成を説明する。図13は、第1の実施形態に係るUE200−1の機能構成の一例を示すブロック図である。UE200−1は、アンテナ部210、無線通信部220、記憶部230、入力部240、表示部250及び処理部260を含む。
(アンテナ部210)
アンテナ部210は、無線信号を受信し、受信された無線信号を無線通信部220へ出力する。また、アンテナ部210は、無線通信部220により出力された送信信号を送信する。
(無線通信部220)
無線通信部220は、UE200がセル10に位置する場合に、eNodeB100との無線通信を行う。とりわけ本開示の実施形態では、無線通信部220は、TDDでの無線通信を行う。
(記憶部230)
記憶部230は、UE200の動作のためのプログラム及びデータを記憶する。
(入力部240)
入力部240は、UE200のユーザによる入力を受け付ける。そして、入力部240は、入力結果を処理部260に提供する。
(表示部250)
表示部250は、UE200からの出力画面(即ち、出力画像)を表示する。例えば、表示部250は、処理部260(表示制御部265)による制御に応じて、出力画面を表示する。
(処理部260)
処理部260は、UE200−1の様々な機能を提供する。処理部260は、情報取得部261、通信制御部263及び表示制御部265を含む。
(情報取得部261)
情報取得部261は、通信制御部263による制御に必要な情報を取得する。例えば、情報取得部261は、無線通信部220を介して、他の装置からの情報を取得する。また、例えば、情報取得部261は、記憶部230に記憶されている情報を取得する。
−PRACHコンフィギュレーションインデックスの取得
とりわけ第1の実施形態では、情報取得部261は、上記第1の情報がeNodeB100−1により報知され、上記第2の情報がeNodeB100−1により通知される場合に、上記第2の情報を取得する。例えば、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスがeNodeB100−1により報知され、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスがeNodeB100−1により通知される。この場合に、情報取得部261は、無線通信部220を介して、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスを取得する。
また、情報取得部261は、上記第1の情報も取得する。例えば、情報取得部261は、無線通信部220を介して、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスも取得する。
−TDDコンフィギュレーションの情報の取得
また、例えば、情報取得部261は、TDDコンフィギュレーションの情報がeNodeB100−1により通知されると、当該TDDコンフィギュレーションの情報を取得する。より具体的には、例えば、eNodeB100−1が、RRCシグナリングによりTDDコンフィギュレーションの情報をUE200−1に通知すると、情報取得部261は、当該TDDコンフィギュレーションの情報を取得する。
また、例えば、情報取得部261は、TDDコンフィギュレーションの情報がeNodeB100−1により報知されると、当該TDDコンフィギュレーションの情報を取得する。より具体的には、例えば、eNodeB100−1が、TDDコンフィギュレーションの情報を含むSIB1を報知すると、情報取得部261は、SIB1の中のTDDコンフィギュレーションの情報を取得する。
(通信制御部263)
通信制御部263は、UE200−1による無線通信を制御する。
−ランダムアクセス手続き
通信制御部263は、ランダムアクセス手続きを行う。
とりわけ第1の実施形態では、通信制御部263は、上記第2の情報から識別されるランダムアクセス用リソースであって、上記複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されているTDDコンフィギュレーションについての上記ランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセス手続きを行う。
より具体的には、例えば、通信制御部263は、無線通信部220に、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、設定されているTDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセスプリアンブルを送信させる。一例として、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスが既にUE200−1に通知され、最新のTDDコンフィギュレーションがUE200−1に通知されている。この場合に、通信制御部263は、無線通信部220に、上記第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される上記ランダムアクセス用リソースを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信させる。
また、例えば、通信制御部263は、上記第1の情報から識別されるランダムアクセス用リソースであって、上記複数のTDDコンフィギュレーションのうちの報知されたTDDコンフィギュレーションについての上記ランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセス手続きを行う。
より具体的には、例えば、通信制御部263は、無線通信部220に、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、報知されたTDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセスプリアンブルを送信させる。一例として、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスがまだ通知されておらず、又は、最新のTDDコンフィギュレーションがeNodeB100−1により通知されていない。この場合に、通信制御部263は、無線通信部220に、上記第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される上記ランダムアクセス用リソースを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信させる。
−TDDコンフィギュレーションに従った無線通信の制御
通信制御部263は、TDDコンフィギュレーションに従って無線通信を制御する。
例えば、通信制御部263は、取得されたTDDコンフィギュレーションの情報から、TDDコンフィギュレーションを認識し、当該TDDコンフィギュレーションに従って無線通信を制御する。
また、例えば、通信制御部263は、TDDコンフィギュレーションに従って、ダウンリンクサブフレームで無線通信部220に信号を受信させ、アップリンクサブフレームで無線通信部220に信号を送信させる。
(表示制御部265)
表示制御部265は、表示部250による出力画面の表示を制御する。例えば、表示制御部265は、表示部250により表示される出力画面を生成し、当該出力画面を表示部250に表示させる。
<3.3.処理の流れ>
次に、図14〜図17Bを参照して、第1の実施形態に係る通信制御処理の例を説明する。
(eNodeB側の通信制御処理−報知)
図14は、第1の実施形態に係るeNodeB側の第1の通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS301で、情報取得部151は、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスを取得する。
ステップS303で、通信制御部153は、無線通信部120を介して、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスを含むシステム情報(SIB1)を報知する。そして、処理はステップS301へ戻る。
(eNodeB側の通信制御処理−通知)
図15は、第1の実施形態に係るeNodeB側の第2の通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該第2の通信制御処理は、例えば、UEが新たに接続された場合に実行される。
ステップS321で、通信制御部153は、無線通信部120に、ダイナミックTDDコンフィギュレーションについてのケイパビリティの問合せをUEへ送信させる。
ステップS323で、通信制御部153は、無線通信部120を介して、上記問合せに対する応答を取得する。
ステップS325で、通信制御部153は、UEがダイナミックTDDリコンフィギュレーションのケイパビリティを有するかを判定する。UEが当該ケイパビリティを有していれば、処理はステップS327へ進む。そうでなければ、処理は終了する。
ステップS327で、情報取得部151は、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスを取得する。
ステップS329で、通信制御部153は、無線通信部120を介して、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスをRRCシグナリングにより通知する。そして、処理は終了する。
(UE側の通信制御処理)
図16は、第1の実施形態に係るUE側の通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該通信制御処理は、ランダムアクセス手続きが行われる際に実行される。
ステップS401で、通信制御部263は、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスが既に通知されたかを判定する。第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスが既に通知されていれば、処理はステップS403へ進む。そうでなければ、処理はステップS409へ進む。
ステップS403で、通信制御部263は、最新のTDDコンフィギュレーションが通知されたかを判定する。最新のTDDコンフィギュレーションが通知されていれば、処理はステップS405へ進む。そうでなければ、処理はステップS409へ進む。
ステップS405で、情報取得部261は、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスを取得する。
ステップS407で、通信制御部263は、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、設定されているTDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセスアクセス手続きを実行する。そして、処理は終了する。
ステップS409で、情報取得部261は、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスを取得する。
ステップS411で、通信制御部263は、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、報知されたTDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセスアクセス手続きを実行する。そして、処理は終了する。
(eNodeB及びUEの間の通信制御処理)
図17A及び図17Bは、第1の実施形態に係るeNodeB及びUE間の通信制御処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。
まず、eNodeB100−1は、TDDコンフィギュレーションをSIB1の中で報知し、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスをSIB2の中で報知する(S501)。そして、UE200−1は、報知されたTDDコンフィギュレーションに従った無線通信を開始する。また、eNodeB100−1は、トラフィックを監視する(S505)。
その後、UE200−1は、報知された第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、報知されたTDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセスプリアンブルを送信する(S507)。すると、eNodeB100−1は、ランダムアクセスプリアンブルへの応答(ランダムアクセスレスポンス)を送信する(S509)。さらに、UE200−1は、接続要求(例えば、RRC接続要求)を送信し(S511)、eNodeB100−1は、接続許可(例えば、RRC接続セットアップ)を送信する(S513)。
そして、eNodeB100−1は、ダイナミックTDDリコンフィギュレーションについてのケイパビリティの問合せを送信する(S515)。すると、UE200−1は、当該問合せへの応答(上記ケイパビリティを有することを示す情報)を送信する(S517)。
その後、eNodeB100−1は、RRCシグナリングにより、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスをUE200−1へ送信し(S519)、UE200−1は、応答を送信する(S521)。
そして、eNodeB100−1は、トラフィックの監視結果に応じて、TDDコンフィギュレーションの変更を決定する(S531)。すると、eNodeB100−1は、RRCシグナリングにより、新たに設定されるTDDコンフィギュレーションをUE200−1に通知し(S533)、UE200−1は、応答を送信する(S535)
その後、eNodeB100−1は、リコンフィギュレーションポイントで、TDDコンフィギュレーションを新たに設定する(S537)。また、UE200−1は、リコンフィギュレーションポイントで、通知されたTDDコンフィギュレーションに従った無線通信を開始する(S539)。
そして、UE200−1は、例えば、ハンドオーバ、再接続、アップリンク再同期等のために、ランダムアクセス手続きを開始する。具体的には、UE200−1は、通知された第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、通知されたTDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセスプリアンブルを送信する(S541)。すると、eNodeB100−1は、ランダムアクセスプリアンブルへの応答(ランダムアクセスレスポンス)を送信する(S543)。さらに、UE200−1は、接続要求を送信し(S545)、eNodeB100−1は、接続許可を送信する(S547)。
以上、本開示の第1の実施形態を説明した。第1の実施形態によれば、例えば、TDDコンフィギュレーションが新たに設定される場合に、TDDコンフィギュレーションがレガシーUEにより誤認されたとしても、レガシーUEにより識別されるランダムアクセス用リソースは、実際のPRACHになる。そのため、レガシーUEは、PRACHを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信することができる。即ち、レガシーUEによるランダムアクセス手続きの失敗を抑えることが可能になる。これにより、レガシーUEはランダムアクセスプリアンブルを繰り返し送信しなくなるので、オーバーヘッド及び消費電力の増加が抑えられる。
また、例えば、結果として、レガシーUEにより送信されるランダムアクセスプリアンブルが、他のUEが関与する通信への干渉源となることを抑えることができる。即ち、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される場合にランダムアクセスプリアンブルに起因する干渉を抑えることが可能になる。
<<4.第2の実施形態>>
続いて、図18〜図24を参照して、本開示の第2の実施形態を説明する。
本開示の第2の実施形態によれば、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスが報知される。そして、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別されるランダムアクセス用リソースは、複数のTDDコンフィギュレーションの間で共通である。
これにより、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される場合にランダムアクセスプリアンブルに起因する干渉を抑えることが可能になる。
<4.1.eNodeBの機能構成>
まず、図18〜図20を参照して、第2の実施形態に係るeNodeB100−2の概略的な機能構成を説明する。図18は、第2の実施形態に係るeNodeB100−2の機能構成の一例を示すブロック図である。図18を参照すると、eNodeB100−2は、アンテナ部110、無線通信部120、ネットワーク通信部130、記憶部140及び処理部160を含む。
ここで、アンテナ部110、無線通信部120、ネットワーク通信部130及び記憶部140については、第1の実施形態と第2の実施形態との間で差異はない。よって、ここでは、処理部160のみを説明する。
(処理部160)
処理部160は、eNodeB100−2の様々な機能を提供する。処理部160は、情報取得部161及び通信制御部163を含む。
(情報取得部161)
情報取得部161は、通信制御部163による制御に必要な情報を取得する。例えば、情報取得部161は、無線通信部120を介して、他の装置からの情報を取得する。また、例えば、情報取得部161は、記憶部140に記憶されている情報を取得する。
−PRACHコンフィギュレーションインデックスの取得
とりわけ、第2の実施形態では、情報取得部161は、複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報を取得する。
上記複数のTDDコンフィギュレーションは、時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す。また、上記ランダムアクセス用リソースは、ランダムアクセスプリアンブルの送信のための無線リソース(即ち、PRACHとして使用される無線リソース)である。
また、例えば、上記第1の情報は、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)のコンフィギュレーションに関するインデックス情報である。より具体的には、上記第1の情報は、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスである。即ち、情報取得部161は、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスを取得する。PRACHコンフィギュレーションインデックスの具体例は、図8を参照して説明したとおりである。
−第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスの内容
とりわけ第2の実施形態では、上記第1の情報から識別されるランダムアクセス用リソースは、上記複数のTDDコンフィギュレーションの間で共通である。以下、この点について、図19を参照して具体例を説明する。
図19は、第2の実施形態に係る第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスの第1の例を説明するための説明図である。図19を参照すると、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスとして、PRACHコンフィギュレーションインデックス58が示されている。PRACHコンフィギュレーションインデックス58は、3GPPにより既に定められているインデックスではなく、新たに設けられるインデックスである。ここで、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別されるランダムアクセス用リソースは、全てのTDDコンフィギュレーション間で共通である。即ち、いずれのTDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースも、(0,0,0,0)で示される同一の無線リソースである。
なお、上記複数のTDDコンフィギュレーションは、全てのTDDコンフィギュレーションのうちの、一部のTDDコンフィギュレーションであってもよい。より具体的には、例えば、上記複数のTDDコンフィギュレーションは、上記第1の情報が報知される場合に適用されないTDDコンフィギュレーションを含まなくてもよい。即ち、上記複数のTDDコンフィギュレーションは、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスが報知される場合に適用されないTDDコンフィギュレーションを含まなくてもよい。以下、この点について、図20を参照して具体例を説明する。
図20は、第2の実施形態に係る第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスの第2の例を説明するための説明図である。図20を参照すると、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスとして、PRACHコンフィギュレーションインデックス43が示されている。PRACHコンフィギュレーションインデックス43は、3GPPにより既に定められているインデックスである。ここで、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別されるランダムアクセス用リソースは、全てのTDDコンフィギュレーションのうちの一部のTDDコンフィギュレーション(即ち、TDDコンフィギュレーション0、3、6)間で共通である。即ち、一部のTDDコンフィギュレーション(即ち、TDDコンフィギュレーション0、3、6)のいずれのTDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースも、(0,0,0,0)で示される同一の無線リソースである。なお、上記一部のTDDコンフィギュレーションは、PRACHコンフィギュレーションインデックス43が報知される場合に適用されない(即ち、N/Aである)TDDコンフィギュレーション1、2、4、5を含まない。
このように、上記複数のTDDコンフィギュレーションが一部のTDDコンフィギュレーションであることにより、例えば、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスの選択がより柔軟になり得る。また、例えば、既存のPRACHコンフィギュレーションインデックスを第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスとして利用し得る。
(通信制御部163)
通信制御部163は、セル10内での無線通信を制御する。
−PRACHコンフィギュレーションの報知
とりわけ第1の実施形態では、通信制御部163は、上記第1の情報を報知する。具体的には、例えば、通信制御部163は、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスを報知する。
また、例えば、通信制御部163は、システム情報の中で上記第1の情報を報知する。より具体的には、例えば、通信制御部163は、システム情報(例えば、SIB2)の中で第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスを報知する。
−TDDコンフィギュレーションの設定、並びに、報知及び通知
TDDコンフィギュレーションの設定、並びに、TDDコンフィギュレーションの報知及び通知については、通信制御部163は、第1の実施形態に係る通信制御部153と同様に動作する。
−無線リソースの制御
通信制御部163は、無線リソースの制御を行う。
−−PRACH
とりわけ第2の実施形態では、通信制御部163は、上記第1の情報(第1のPRACHコンフィギュレーションインデックス)から識別されるランダムアクセス用リソースであって、設定されているTDDコンフィギュレーションについての上記ランダムアクセス用リソースを、PRACHとして使用する。即ち、通信制御部163は、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される上記ランダムアクセス用リソースで無線通信部120により受信される信号を、UEからのランダムアクセスプリアンブルとして取り扱う。
−−UEへの無線リソースの割当て
UEへの無線リソースの割当てについては、通信制御部163は、第1の実施形態に係る通信制御部153と同様に動作する。
−TDDコンフィギュレーションの設定及びランダムアクセス用リソース
ここで、TDDコンフィギュレーションの設定と、当該設定に伴うランダムアクセス用リソースとの具体例を、図12を再び参照して説明する。なお、ここでは、図19を参照して説明したように、PRACHコンフィギュレーションインデックス58がシステム情報の中で報知されるものとする。
図12を再び参照すると、UE20(レガシーUE)は、少なくとも無線フレーム♯6〜♯8の間、設定されているTDDコンフィギュレーションをTDDコンフィギュレーション0と誤認する。しかし、PRACHコンフィギュレーション58から識別される、いずれのTDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースも、(0,0,0,0)で示される無線リソースである。よって、UE20は、TDDコンフィギュレーションを誤認しつつも、PRACHを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信できる。なお、UE200(非レガシーUE)は、TDDコンフィギュレーションを正しく認識しつつ、PRACHを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信する。
以上のように、第2の実施形態によれば、例えば、TDDコンフィギュレーションが新たに設定されたとしても、PRACH(報知されるPRACHコンフィギュレーションインデックスに対応するPRACH)は維持される。そのため、レガシーUEは、TDDコンフィギュレーションを誤認したとしても、PRACHを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信することができる。即ち、レガシーUEによるランダムアクセス手続きの失敗を抑えることが可能になる。これにより、レガシーUEはランダムアクセスプリアンブルを繰り返し送信しなくなるので、オーバーヘッド及び消費電力の増加が抑えられる。
また、例えば、結果として、レガシーUEにより送信されるランダムアクセスプリアンブルが、他のUEが関与する通信への干渉源となることを抑えることができる。即ち、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される場合にランダムアクセスプリアンブルに起因する干渉を抑えることが可能になる。
<4.2.UEの構成>
次に、図21を参照して、第2の実施形態に係るUE200−2の概略的な機能構成を説明する。図21は、第2の実施形態に係るUE200−2の機能構成の一例を示すブロック図である。UE200−2は、アンテナ部210、無線通信部220、記憶部230、入力部240、表示部250及び処理部270を含む。
ここで、アンテナ部210、無線通信部220、記憶部230、入力部240及び表示部250、並びに、表示制御部265については、第1の実施形態と第2の実施形態との間で差異はない。よって、ここでは、処理部270に含まれる情報取得部271及び通信制御部273のみを説明する。
(情報取得部271)
情報取得部271は、通信制御部273による制御に必要な情報を取得する。例えば、情報取得部271は、無線通信部220を介して、他の装置からの情報を取得する。また、例えば、情報取得部271は、記憶部230に記憶されている情報を取得する。
−PRACHコンフィギュレーションインデックスの取得
とりわけ第2の実施形態では、情報取得部271は、上記第1の情報がeNodeB100−2により報知される場合に、上記第1の情報を取得する。例えば、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスがeNodeB100−2により報知される。この場合に、情報取得部271は、無線通信部220を介して、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスを取得する。
−TDDコンフィギュレーションの情報の取得
TDDコンフィギュレーションの情報の取得については、情報取得部271は、第1の実施形態に係る情報取得部261と同様に動作する。
(通信制御部273)
通信制御部273は、UE200−2による無線通信を制御する。
−ランダムアクセス手続き
通信制御部273は、ランダムアクセス手続きを行う。
とりわけ第2の実施形態では、通信制御部273は、上記第1の情報から識別されるランダムアクセス用リソースであって、上記複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されている(又は報知された)TDDコンフィギュレーションについての上記ランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセス手続きを行う。
より具体的には、例えば、通信制御部273は、無線通信部220に、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、設定されている(又は報知された)TDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセスプリアンブルを送信させる。
−TDDコンフィギュレーションに従った無線通信の制御
TDDコンフィギュレーションに従った無線通信の制御については、通信制御部273は、第1の実施形態に係る通信制御部263と同様に動作する。
<4.3.処理の流れ>
次に、図22〜図23Bを参照して、第2の実施形態に係る通信制御処理の例を説明する。
なお、第2の実施形態に係るeNodeB側の通信制御処理は、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスの内容が相違することを除き、図14を参照して説明した第1の実施形態に係るeNodeB側の第1の通信制御処理と同様である。
(UE側の通信制御処理)
図22は、第2の実施形態に係るUE側の通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該通信制御処理は、ランダムアクセス手続きが行われる際に実行される。
ステップS421で、情報取得部271は、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスを取得する。
ステップS423で、通信制御部273は、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、設定されている(又は報知された)TDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセスアクセス手続きを行う。そして、処理は終了する。
(eNodeB及びUEの間の通信制御処理)
図23A及び図23Bは、第2の実施形態に係るeNodeB及びUE間の通信制御処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。
なお、図23Aに示される、第2の実施形態に係るステップS601〜S617は、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスの内容が相違することを除き、図17Aを参照して説明した第1の実施形態に係るステップS501〜S517と同様である。また、図23Bに示される、第2の実施形態に係るステップS631〜S639、S645、S647は、図17Bを参照して説明した第1の実施形態に係るステップS531〜S539、S545、S547と同様である。よって、ここでは、図23Bに示される第2の実施形態に係るステップS641、S643を説明する。
UE200−2は、例えば、ハンドオーバ、再接続、アップリンク再同期等のために、ランダムアクセス手続きを開始する。具体的には、UE200−2は、報知された第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、通知されたTDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセスプリアンブルを送信する(S641)。すると、eNodeB100−2は、ランダムアクセスプリアンブルへの応答(ランダムアクセスレスポンス)を送信する(S643)。
<4.4.変形例>
次に、図24を参照して、第2の実施形態の変形例を説明する。第2の実施形態の変形例では、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスが報知されることに加えて、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスが通知される。そして、UE200(非レガシーUE)は、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、設定されているTDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセス手続きを行う。
(eNodeB100−2:情報取得部161)
−PRACHコンフィギュレーションインデックスの取得
とりわけ、第2の実施形態の変形例では、情報取得部161は、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報をさらに取得する。
より具体的には、上記第2の情報は、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスである。当該第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスは、任意のPRACHコンフィギュレーションインデックスである。以下、この点について、図24を参照して具体例を説明する。
図24は、第2の実施形態の変形例に係る第1のPRACHコンフィギュレーションインデックス及び第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスの組合せの例を説明するための説明図である。図24を参照すると、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスとして、PRACHコンフィギュレーションインデックス58が示されている。これは、図19を参照して上述したとおりである。そしてさらに、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスとして、PRACHコンフィギュレーションインデックス15が示されている。第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスは、この例では、PRACHコンフィギュレーションインデックス15であるが、任意のPRACHコンフィギュレーションインデックスであり得る。このように、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスとして、任意のPRACHコンフィギュレーションインデックスが選択され得る。
(eNodeB100−2:通信制御部163)
−PRACHコンフィギュレーションの通知
また、とりわけ第2の実施形態の変形例では、通信制御部163は、上記第2の情報を通知する。具体的には、例えば、通信制御部163は、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスを通知する。
また、例えば、通信制御部163は、個別のシグナリングにより上記第2の情報を通知する。また、例えば、通信制御部153は、動的に設定されるTDDコンフィギュレーションに従った無線通信を行うことが可能なUE200に、個別のシグナリングにより上記第2の情報を通知する。より具体的には、例えば、通信制御部163は、ダイナミックTDDリコンフィギュレーションについてのケイパビリティを有するUE200に、RRCシグナリングにより第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスを通知する。
なお、通信制御部163は、システム情報の中で上記第2の情報を通知してもよい。より具体的には、例えば、通信制御部163は、システム情報の中で第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスも通知してもよい。
−無線リソースの制御
−−PRACH
とりわけ第2の実施形態の変形例では、通信制御部163は、上記第2の情報(第2のPRACHコンフィギュレーションインデックス)から識別されるランダムアクセス用リソースであって、設定されているTDDコンフィギュレーションについての上記ランダムアクセス用リソースもさらに、PRACHとして使用する。即ち、通信制御部163は、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される上記ランダムアクセス用リソースで無線通信部120により受信される信号もさらに、UEからのランダムアクセスプリアンブルとして取り扱う。
(UE200−2:情報取得部271)
−PRACHコンフィギュレーションインデックスの取得
とりわけ第2の実施形態では、情報取得部271は、上記第1の情報がeNodeB100−2により報知され、上記第2の情報がeNodeB100−2により通知される場合に、上記第2の情報を取得する。例えば、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスがeNodeB100−2により報知され、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスがeNodeB100−2により通知される。この場合に、情報取得部271は、無線通信部220を介して、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスを取得する。
また、情報取得部271は、上記第1の情報も取得する。例えば、情報取得部261は、無線通信部220を介して、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスも取得する。
(UE200−2:通信制御部273)
−ランダムアクセス手続き
とりわけ第2の実施形態の変形例では、通信制御部273は、上記第2の情報から識別されるランダムアクセス用リソースであって、上記複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されているTDDコンフィギュレーションについての上記ランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセス手続きを行う。
より具体的には、例えば、通信制御部273は、無線通信部220に、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、設定されているTDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセスプリアンブルを送信させる。一例として、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスが既にUE200−2に通知され、最新のTDDコンフィギュレーションがUE200−2に通知されている。この場合に、通信制御部273は、無線通信部220に、上記第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される上記ランダムアクセス用リソースを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信させる。
また、例えば、通信制御部273は、上記第1の情報から識別されるランダムアクセス用リソースであって、上記複数のTDDコンフィギュレーションのうちの報知されたTDDコンフィギュレーションについての上記ランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセス手続きを行う。
より具体的には、例えば、通信制御部273は、無線通信部220に、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、報知されたTDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセスプリアンブルを送信させる。一例として、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスがまだ通知されておらず、又は、最新のTDDコンフィギュレーションがeNodeB100−2により通知されていない。この場合に、通信制御部273は、無線通信部220に、上記第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される上記ランダムアクセス用リソースを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信させる。
(処理の流れ)
第2の実施形態の変形例に係るeNodeB側の通信制御処理は、PRACHコンフィギュレーションインデックスの内容が相違することを除き、図14及び図15を参照して説明した第1の実施形態に係るeNodeB側の通信制御処理と同様である。
また、第2の実施形態の変形例に係るUE側の通信制御処理は、PRACHコンフィギュレーションインデックスの内容が相違することを除き、図16を参照して説明した第1の実施形態に係るUE側の通信制御処理と同様である。
また、第2の実施形態の変形例に係るeNodeB及びUE間の通信制御処理は、PRACHコンフィギュレーションインデックスの内容が相違することを除き、図17A及び図17Bを参照して説明した第1の実施形態に係るeNodeB及びUE間の通信制御処理と同様である。
以上、第2の実施形態の変形例を説明した。第2の実施形態の変形例によれば、例えば、UE200(非レガシーUE)用のPRACHをより自由に用意することが可能になる。
以上、本開示の第2の実施形態を説明した。第2の実施形態によれば、例えば、TDDコンフィギュレーションが新たに設定されたとしても、PRACH(報知されるPRACHコンフィギュレーションインデックスに対応するPRACH)は維持される。そのため、レガシーUEは、TDDコンフィギュレーションを誤認したとしても、PRACHを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信することができる。即ち、レガシーUEによるランダムアクセス手続きの失敗を抑えることが可能になる。これにより、レガシーUEはランダムアクセスプリアンブルを繰り返し送信しなくなるので、オーバーヘッド及び消費電力の増加が抑えられる。
また、例えば、結果として、レガシーUEにより送信されるランダムアクセスプリアンブルが、他のUEが関与する通信への干渉源となることを抑えることができる。即ち、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される場合にランダムアクセスプリアンブルに起因する干渉を抑えることが可能になる。
<<4.第3の実施形態>>
続いて、図25〜図27を参照して、本開示の第3の実施形態を説明する。
本開示の第3の実施形態によれば、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスが報知される。そして、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別されるランダムアクセス用リソースは、複数のTDDコンフィギュレーションのいずれが設定される場合にもアップリンクリソースである。
これにより、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される場合にランダムアクセスプリアンブルに起因する干渉を抑えることが可能になる。
<5.1.eNodeBの機能構成>
まず、図25及び図26を参照して、第3の実施形態に係るeNodeB100−3の概略的な機能構成を説明する。図25は、第3の実施形態に係るeNodeB100−3の機能構成の一例を示すブロック図である。図25を参照すると、eNodeB100−3は、アンテナ部110、無線通信部120、ネットワーク通信部130、記憶部140及び処理部170を含む。
ここで、アンテナ部110、無線通信部120、ネットワーク通信部130及び記憶部140については、第2の実施形態(又は第1の実施形態)と第3の実施形態との間で差異はない。よって、ここでは、処理部170のみを説明する。
(処理部170)
処理部170は、eNodeB100−3の様々な機能を提供する。処理部170は、情報取得部171及び通信制御部173を含む。
(情報取得部171)
情報取得部171は、通信制御部173による制御に必要な情報を取得する。例えば、情報取得部171は、無線通信部120を介して、他の装置からの情報を取得する。また、例えば、情報取得部171は、記憶部140に記憶されている情報を取得する。
−PRACHコンフィギュレーションインデックスの取得
PRACHコンフィギュレーションインデックスの取得については、情報取得部171は、第2の実施形態に係る情報取得部161と同様に動作する。例えば、情報取得部171は、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスを取得する。
−第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスの内容
とりわけ第3の実施形態では、上記第1の情報から識別される、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、上記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれが設定される場合にもアップリンクリソースである。以下、この点について、図26を参照して具体例を説明する。
図26は、第3の実施形態に係る第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスの一例を説明するための説明図である。図26を参照すると、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスとして、PRACHコンフィギュレーションインデックス5が示されている。ここで、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、TDDコンフィギュレーション0、6についてのランダムアクセス用リソースは、(0、0、0、1)で示される無線リソース(サブフレーム♯3の無線リソース)である。そして、図2に示されるように、複数のTDDコンフィギュレーション(ここでは、TDDコンフィギュレーション0、1、3、6)のいずれでも、サブフレーム♯3はアップリンクサブフレームである。また、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、TDDコンフィギュレーション1、3についてのランダムアクセス用リソースは、(0、0、0、0)で示される無線リソース(サブフレーム♯2の無線リソース)である。そして、図2に示されるように、複数のTDDコンフィギュレーション(ここでは、TDDコンフィギュレーション0、1、3、6)のいずれでも、サブフレーム♯2はアップリンクサブフレームである。このように、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、TDDコンフィギュレーション0、1、3、6の各々についてのランダムアクセス用リソースは、TDDコンフィギュレーション0、1、3、6のいずれが設定される場合にもアップリンクリソースである。
なお、例えば、上記複数のTDDコンフィギュレーションは、全てのTDDコンフィギュレーションのうちの、一部のTDDコンフィギュレーションである。より具体的には、例えば、上記複数のTDDコンフィギュレーションは、上記第1の情報が報知される場合に適用されないTDDコンフィギュレーションを含まない。即ち、上記複数のTDDコンフィギュレーションは、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスが報知される場合に適用されないTDDコンフィギュレーションを含まない。
一例として、図26の例を再び参照すると、上記複数のTDDコンフィギュレーションは、TDDコンフィギュレーション0、1、3、6を含む。一方、上記複数のTDDコンフィギュレーションは、PRACHコンフィギュレーションインデックス5が報知される場合に適用されない(即ち、N/Aである)TDDコンフィギュレーション2、4、5を含まない。
このように、上記複数のTDDコンフィギュレーションが一部のTDDコンフィギュレーションであることにより、例えば、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスの選択がより柔軟になり得る。また、例えば、既存のPRACHコンフィギュレーションインデックスを第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスとして利用し得る。
(通信制御部173)
通信制御部173は、セル10内での無線通信を制御する。
−PRACHコンフィギュレーションの報知
PRACHコンフィギュレーションの報知については、通信制御部173は、第2の実施形態に係る通信制御部163と同様に動作する。
−TDDコンフィギュレーションの設定、並びに、報知及び通知
TDDコンフィギュレーションの設定、並びに、TDDコンフィギュレーションの報知及び通知については、通信制御部173は、第2の実施形態に係る通信制御部163と同様に動作する。
−無線リソースの制御
通信制御部173は、無線リソースの制御を行う。
−−PRACH
とりわけ第3の実施形態では、通信制御部173は、上記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれが設定される場合にも、上記第1の情報から識別される、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを、ランダムアクセスチャネルとして使用する。即ち、通信制御部173は、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別されるいずれのランダムアクセス用リソースで無線通信部120により受信される信号でも、UEからのランダムアクセスプリアンブルとして取り扱う。
−−UEへの無線リソースの割当て
UEへの無線リソースの割当てについては、通信制御部173は、第2の実施形態に係る通信制御部163と同様に動作する。
−TDDコンフィギュレーションの設定及びランダムアクセス用リソース
ここで、TDDコンフィギュレーションの設定と、当該設定に伴うランダムアクセス用リソースとの具体例を、図12を再び参照して説明する。なお、ここでは、図26を参照して説明したように、PRACHコンフィギュレーションインデックス5がシステム情報の中で報知されるものとする。
図12を再び参照すると、UE20(レガシーUE)は、少なくとも無線フレーム♯6〜♯8の間、設定されているTDDコンフィギュレーションをTDDコンフィギュレーション0と誤認する。しかし、TDDコンフィギュレーション0、1、3、6のいずれが設定される場合にも、(0、0、0、0)で示される無線リソース及び(0、0、0、1)で示される無線リソースの両方が、PRACHとして使用される。よって、UE20は、TDDコンフィギュレーションを誤認しつつも、PRACHを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信できる。なお、UE200(非レガシーUE)は、TDDコンフィギュレーションを正しく認識しつつ、PRACHを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信する。
以上のように、第3実施形態によれば、例えば、設定されているTDDコンフィギュレーションによらず、報知されるPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、各TDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースは、常にPRACHとして使用され得る。そのため、レガシーUEは、TDDコンフィギュレーションを誤認したとしても、PRACHを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信することができる。即ち、レガシーUEによるランダムアクセス手続きの失敗を抑えることが可能になる。これにより、レガシーUEはランダムアクセスプリアンブルを繰り返し送信しなくなるので、オーバーヘッド及び消費電力の増加が抑えられる。
また、例えば、結果として、レガシーUEにより送信されるランダムアクセスプリアンブルが、他のUEが関与する通信への干渉源となることを抑えることができる。即ち、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される場合にランダムアクセスプリアンブルに起因する干渉を抑えることが可能になる。
<5.2.UEの構成>
第3の実施形態に係るUE200−3の機能構成は、第2の実施形態に係るUE200−2の機能構成と同様である。なお、第3の実施形態と第2の実施形態との間の相違点は、eNodeB100により報知され、UE200により取得される第1の情報(第1のPRACHコンフィギュレーションインデックス)の内容のみである。
<5.3.処理の流れ>
第3の実施形態に係るeNodeB側の通信制御処理は、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスの内容が相違することを除き、第2の実施形態に係るeNodeB側の通信制御処理(又は、図14を参照して説明した第1の実施形態に係るeNodeB側の第1の通信制御処理)と同様である。
また、第3の実施形態に係るUE側の通信制御処理は、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスの内容が相違することを除き、図22を参照して説明した第2の実施形態に係るUE側の通信制御処理と同様である。
また、第3の実施形態に係るeNodeB及びUE間の通信制御処理は、PRACHコンフィギュレーションインデックスの内容が相違することを除き、図23A及び図23Bを参照して説明した第2の実施形態に係るeNodeB及びUE間の通信制御処理と同様である。
<5.4.変形例>
次に、図27を参照して、第3の実施形態の変形例を説明する。第3の実施形態の変形例では、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスが報知されることに加えて、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスが通知される。そして、UE200(非レガシーUE)は、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、設定されているTDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセス手続きを行う。
(eNodeB100−3:情報取得部171)
−PRACHコンフィギュレーションインデックスの取得
とりわけ、第3の実施形態の変形例では、情報取得部171は、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報をさらに取得する。
より具体的には、上記第2の情報は、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスである。当該第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスは、任意のPRACHコンフィギュレーションインデックスである。以下、この点について、図27参照して具体例を説明する。
図27は、第3の実施形態の変形例に係る第1のPRACHコンフィギュレーションインデックス及び第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスの組合せの例を説明するための説明図である。図27を参照すると、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスとして、PRACHコンフィギュレーションインデックス5が示されている。これは、図26を参照して上述したとおりである。そしてさらに、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスとして、PRACHコンフィギュレーションインデックス12が示されている。第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスは、この例では、PRACHコンフィギュレーションインデックス12であるが、任意のPRACHコンフィギュレーションインデックスであり得る。このように、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスとして、任意のPRACHコンフィギュレーションインデックスが選択され得る。
(eNodeB100−3:通信制御部173)
−PRACHコンフィギュレーションの通知
PRACHコンフィギュレーションの通知については、通信制御部173は、第2の実施形態の変形例に係る通信制御部163と同様に動作する。
−無線リソースの制御
−−PRACH
とりわけ第3の実施形態の変形例では、通信制御部173は、上記第2の情報(第2のPRACHコンフィギュレーションインデックス)から識別されるランダムアクセス用リソースであって、設定されているTDDコンフィギュレーションについての上記ランダムアクセス用リソースもさらに、PRACHとして使用する。即ち、通信制御部163は、第2のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される上記ランダムアクセス用リソースで無線通信部120により受信される信号もさらに、UEからのランダムアクセスプリアンブルとして取り扱う。
(UE200−3)
第3の実施形態の変形例に係るUE200−3の機能構成は、第2の実施形態の変形例に係るUE200−2の機能構成と同様である。なお、第3の実施形態の変形例と第2の実施形態の変形例との間の相違点は、eNodeB100により報知され、UE200により取得される第1の情報(第1のPRACHコンフィギュレーションインデックス)の内容のみである。
(処理の流れ)
第3の実施形態の変形例に係るeNodeB側の通信制御処理は、PRACHコンフィギュレーションインデックスの内容が相違することを除き、第2の実施形態の変形例に係るeNodeB側の通信制御処理(又は、図14及び図15を参照して説明した第1の実施形態に係るeNodeB側の通信制御処理)と同様である。
また、第3の実施形態の変形例に係るUE側の通信制御処理は、PRACHコンフィギュレーションインデックスの内容が相違することを除き、第2の実施形態の変形例に係るUE側の通信制御処理(又は、図16を参照して説明した第1の実施形態に係るUE側の通信制御処理)と同様である。
また、第3の実施形態の変形例に係るeNodeB及びUE間の通信制御処理は、PRACHコンフィギュレーションインデックスの内容が相違することを除き、第2の実施形態の変形例に係るeNodeB及びUE間の通信制御処理(又は、図17A及び図17Bを参照して説明した第1の実施形態に係るeNodeB及びUE間の通信制御処理)と同様である。
以上、第3の実施形態の変形例を説明した。第3の実施形態の変形例によれば、例えば、UE200(非レガシーUE)用のPRACHをより自由に用意することが可能になる。
以上、本開示の第3の実施形態を説明した。第3実施形態によれば、例えば、設定されているTDDコンフィギュレーションによらず、報知されるPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、各TDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースは、常にPRACHとして使用され得る。そのため、レガシーUEは、TDDコンフィギュレーションを誤認したとしても、PRACHを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信することができる。即ち、レガシーUEによるランダムアクセス手続きの失敗を抑えることが可能になる。これにより、レガシーUEはランダムアクセスプリアンブルを繰り返し送信しなくなるので、オーバーヘッド及び消費電力の増加が抑えられる。
また、例えば、結果として、レガシーUEにより送信されるランダムアクセスプリアンブルが、他のUEが関与する通信への干渉源となることを抑えることができる。即ち、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される場合にランダムアクセスプリアンブルに起因する干渉を抑えることが可能になる。
<<6.第4の実施形態>>
続いて、図28〜図30を参照して、本開示の第4の実施形態を説明する。
本開示の第4の実施形態によれば、TDDコンフィギュレーションが新たに設定される場合に、新たに設定される当該TDDコンフィギュレーションの前に設定されていた前回のTDDコンフィギュレーションについてのラインダムアクセス用リソースは、いずれの端末装置にも割り当てられない。
これにより、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される場合にランダムアクセスプリアンブルに起因する干渉を抑えることが可能になる。
<6.1.eNodeBの機能構成>
まず、図28及び図29を参照して、第4の実施形態に係るeNodeB100−4の概略的な機能構成を説明する。図28は、第4の実施形態に係るeNodeB100−4の機能構成の一例を示すブロック図である。図28を参照すると、eNodeB100−4は、アンテナ部110、無線通信部120、ネットワーク通信部130、記憶部140及び処理部180を含む。
ここで、アンテナ部110、無線通信部120、ネットワーク通信部130及び記憶部140については、第2の実施形態(又は、第3の実施形態若しくは第1の実施形態)と第4の実施形態との間で差異はない。よって、ここでは、処理部180のみを説明する。
(処理部180)
処理部180は、eNodeB100−4の様々な機能を提供する。処理部180は、情報取得部181及び通信制御部183を含む。
(情報取得部181)
情報取得部181は、通信制御部183による制御に必要な情報を取得する。例えば、情報取得部181は、無線通信部120を介して、他の装置からの情報を取得する。また、例えば、情報取得部181は、記憶部140に記憶されている情報を取得する。
−PRACHコンフィギュレーションインデックスの取得
PRACHコンフィギュレーションインデックスの取得については、情報取得部181は、第2の実施形態に係る情報取得部161と同様に動作する。例えば、情報取得部181は、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスを取得する。
−第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスの内容
第4の実施形態では、上記第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスは、任意のPRACHコンフィギュレーションインデックスである。以下、図29を参照して、第1のPRACHコンフィギュレーションの具体例を説明する。
図29は、第4の実施形態に係る第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスの例を説明するための説明図である。図11を参照すると、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスとして、PRACHコンフィギュレーションインデックス0が示されている。このように、例えば、図8を参照して説明したような、3GPPにより定められているいずれかのPRACHコンフィギュレーションインデックスが、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスとして取得される。
なお、PRACHコンフィギュレーションインデックス0は、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスの一例である。当然ながら、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスは、他のPRACHコンフィギュレーションインデックスであってもよい。
−ランダムアクセス用リソースの情報の取得
とりわけ第4の実施形態では、情報取得部181は、複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されるTDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースの情報を取得する。
上記複数のTDDコンフィギュレーションは、時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す。また、上記ランダムアクセス用リソースは、ランダムアクセスプリアンブルの送信のための無線リソース(即ち、PRACHとして使用される無線リソース)である。
より具体的には、例えば、情報取得部181は、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、設定されているTDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースの情報を取得する。具体的には、例えば、図29の例を再び参照すると、PRACHコンフィギュレーションインデックス0が報知され、TDDコンフィギュレーション2が設定されている場合に、情報取得部181は、ランダムアクセス用リソースの情報として、(0,1,0,0)で示される無線リソースの情報を取得する。また、例えば、TDDコンフィギュレーション3が新たに設定されると、情報取得部181は、ランダムアクセス用リソースの情報として、(0,1,0,2)で示される無線リソースの情報を取得する。
(通信制御部183)
通信制御部183は、セル10内での無線通信を制御する。
−PRACHコンフィギュレーションの報知
PRACHコンフィギュレーションの報知については、通信制御部183は、第2の実施形態に係る通信制御部163と同様に動作する。
−TDDコンフィギュレーションの設定、並びに、報知及び通知
TDDコンフィギュレーションの設定、並びに、TDDコンフィギュレーションの報知及び通知については、通信制御部183は、第2の実施形態に係る通信制御部163と同様に動作する。
−無線リソースの制御
通信制御部183は、無線リソースの制御を行う。
−−PRACH
PRACHの制御については、通信制御部183は、第2の実施形態に係る通信制御部163と同様に動作する。
−−UEへの無線リソースの割当て
通信制御部183は、無線リソースをUE(UE20及びUE200)に割り当てる。例えば、通信制御部183は、設定されているTDDコンフィギュレーションに従って、ダウンリンクサブフレームのPDSCHの無線リソースを、UEに割り当てる。また、通信制御部153は、設定されているTDDコンフィギュレーションに従って、アップリンクサブフレームのPUSCHの無線リソースを、UEに割り当てる。
ただし、とりわけ第4の実施形態では、通信制御部183は、TDDコンフィギュレーションが新たに設定される場合に、新たに設定される当該TDDコンフィギュレーションの前に設定されていた前回のTDDコンフィギュレーションについてのラインダムアクセス用リソースを、いずれのUEにも割り当てない。
図29の例を再び参照すると、例えば、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスは、PRACHコンフィギュレーションインデックス0である。そして、例えば、TDDコンフィギュレーション2が設定され、その後TDDコンフィギュレーション3が設定される。この場合に、通信制御部183は、前回のTDDコンフィギュレーション(即ち、TDDコンフィギュレーション2)についてのランダムアクセス用リソース(即ち、(0,1,0,0)で示される無線リソース)を、いずれのUEにも割り当てない。
以上のように、第4の実施形態によれば、例えば、TDDコンフィギュレーションが新たに設定され、レガシーUEがTDDコンフィギュレーションを誤認したとしても、レガシーUEによりランダムアクセスプリアンブルが送信され得る無線リソースは、いずれのUEにも割り当てられていない。そのため、レガシーUEにより送信されるランダムアクセスプリアンブルが、他のUEが関与する通信への干渉源となることを抑えることができる。即ち、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される場合にランダムアクセスプリアンブルに起因する干渉を抑えることが可能になる。
また、例えば、通信制御部183は、TDDコンフィギュレーションが新たに設定される場合に、所定の期間の間、上記前回のTDDコンフィギュレーションについてのラインダムアクセス用リソースをいずれのUEにも割り当てない。
例えば、図12の例を再び参照すると、TDDコンフィギュレーションが新たに設定される場合に、UE20(レガシーUE)は、少なくとも無線フレーム♯6〜♯8の間、設定されているTDDコンフィギュレーションをTDDコンフィギュレーション0と誤認する。よって、通信制御部183は、少なくともこのような無線フレーム♯6〜♯8の期間よりも長い所定の期間の間、前回のTDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースを、いずれのUEにも割り当てない。
これにより、ランダムアクセスプリアンブルに起因する干渉を抑えつつ、無線リソースを割り当てないことによる無駄を抑えることが可能になる。
<6.2.処理の流れ>
次に、図30を参照して、第4の実施形態に係る通信制御処理の例を説明する。図30は、第4の実施形態に係るeNodeB側の通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS701で、通信制御部183は、TDDコンフィギュレーションが新たに設定されたかを判定する。TDDコンフィギュレーションが新たに設定された場合には、処理はステップS703へ進む。そうでなければ、処理はステップS707へ進む。
ステップS703で、通信制御部183は、前回のTDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースを除く無線リソースをUEに割り当てる。
ステップS705で、通信制御部183は、TDDコンフィギュレーションが新たに設定された後に所定の期間が経過したかを判定する。当該所定の期間が経過していれば、処理はステップS701へ戻る。そうでなければ、処理はステップS703へ戻る。
ステップS707で、通信制御部183は、無線リソースをUEに割り当てる。
以上、第4の実施形態を説明した。第4の実施形態によれば、例えば、TDDコンフィギュレーションが新たに設定され、レガシーUEがTDDコンフィギュレーションを誤認したとしても、レガシーUEによりランダムアクセスプリアンブルが送信され得る無線リソースは、いずれのUEにも割り当てられていない。そのため、レガシーUEにより送信されるランダムアクセスプリアンブルが、他のUEが関与する通信への干渉源となることを抑えることができる。即ち、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される場合にランダムアクセスプリアンブルに起因する干渉を抑えることが可能になる。
<<7.第5の実施形態>>
続いて、図31及び図32を参照して、本開示の第5の実施形態を説明する。
本開示の第5の実施形態によれば、TDDコンフィギュレーションが新たに設定される場合に、所定の期間の間、UEによるランダムアクセス手続きが禁止される。
これにより、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される場合にランダムアクセスプリアンブルに起因する干渉を抑えることが可能になる。
<7.1.eNodeBの機能構成>
まず、図31を参照して、第5の実施形態に係るeNodeB100−5の概略的な機能構成を説明する。図31は、第5の実施形態に係るeNodeB100−5の機能構成の一例を示すブロック図である。図31を参照すると、eNodeB100−5は、アンテナ部110、無線通信部120、ネットワーク通信部130、記憶部140及び処理部190を含む。
ここで、アンテナ部110、無線通信部120、ネットワーク通信部130及び記憶部140については、第4の実施形態(又は、第1の実施形態、第2の実施形態若しくは第3の実施形態)と第5の実施形態との間で差異はない。よって、ここでは、処理部190のみを説明する。
(処理部190)
処理部190は、eNodeB100−5の様々な機能を提供する。処理部190は、情報取得部191及び通信制御部193を含む。
(情報取得部191)
情報取得部191は、通信制御部193による制御に必要な情報を取得する。例えば、情報取得部191は、無線通信部120を介して、他の装置からの情報を取得する。また、例えば、情報取得部191は、記憶部140に記憶されている情報を取得する。
−TDDコンフィギュレーションの設定に関する情報
とりわけ第5の実施形態では、情報取得部191は、TDDコンフィギュレーションが新たに設定されると、TDDコンフィギュレーションの新たな設定に関する情報を取得する。一例として、当該情報は、TDDコンフィギュレーションの新たに設定されることを示す情報である。
なお、上記TDDコンフィギュレーションは、時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す。
−PRACHコンフィギュレーションインデックスの取得
PRACHコンフィギュレーションインデックスの取得については、情報取得部191は、第4の実施形態に係る情報取得部181と同様に動作する。例えば、情報取得部191は、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスを取得する。
−第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスの内容
第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスの内容については、第4の実施形態と同様である。即ち、第1のPRACHコンフィギュレーションインデックスは、任意のPRACHコンフィギュレーションインデックスである。
(通信制御部193)
通信制御部193は、セル10内での無線通信を制御する。
−UEによるアクセスの禁止
とりわけ第5の実施形態では、通信制御部193は、TDDコンフィギュレーションが新たに設定される場合に、所定の期間の間、UEによるランダムアクセス手続きを禁止する。
例えば、通信制御部193は、ランダムアクセス手続きを禁止するための情報をシステム情報の中で報知することにより、上記ランダムアクセス手続きを禁止する。より具体的には、例えば、ランダムアクセス手続きを禁止するための上記情報は、SIB2の中で報知されるアクセスクラスバーリング(Access Class Barring)情報である。アクセスクラスバーリング情報は、バーリングファクタ(Barring Factor)及びバーリングタイム(Barring Time)を含む。バーリングファクタは、UEがアクセスを禁止される確率を制御するための情報であり、バーリングタイムは、UEがアクセスの試行を禁止される期間を示す情報である。通信制御部193は、TDDコンフィギュレーションの変更前後の所定の期間に、上記アクセスバーリング情報を適当な値に設定し、報知することにより、UEによるランダムアクセス手続きを禁止する。
例えば、図12の例を再び参照すると、TDDコンフィギュレーションが新たに設定される場合に、UE20(レガシーUE)は、少なくとも無線フレーム♯6〜♯8の間、設定されているTDDコンフィギュレーションをTDDコンフィギュレーション0と誤認する。しかし、通信制御部193は、少なくともこのような無線フレーム♯6〜♯8の期間よりも長い所定の期間の間、UEによるランダムアクセス手続きを禁止する。
以上のように、第5の実施形態によれば、例えば、TDDコンフィギュレーションが新たに設定される場合に、所定の期間の間はランダムアクセスプリアンブルがUEにより送信されない。そのため、レガシーUEがTDDコンフィギュレーションを誤認したとしても、ランダムアクセスプリアンブルによる干渉は生じない。即ち、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される場合にランダムアクセスプリアンブルに起因する干渉を抑えることが可能になる。
−PRACHコンフィギュレーションの報知
PRACHコンフィギュレーションの報知については、通信制御部193は、第4の実施形態に係る通信制御部183と同様に動作する。
−TDDコンフィギュレーションの設定、並びに、報知及び通知
TDDコンフィギュレーションの設定、並びに、TDDコンフィギュレーションの報知及び通知については、通信制御部193は、第4の実施形態に係る通信制御部183と同様に動作する。
−無線リソースの制御
通信制御部193は、無線リソースの制御を行う。
−−PRACH
PRACHの制御については、通信制御部193は、第4の実施形態に係る通信制御部183と同様に動作する。
−−UEへの無線リソースの割当て
通信制御部193は、無線リソースをUE(UE20及びUE200)に割り当てる。例えば、通信制御部193は、設定されているTDDコンフィギュレーションに従って、ダウンリンクサブフレームのPDSCHの無線リソースを、UEに割り当てる。また、通信制御部193は、設定されているTDDコンフィギュレーションに従って、アップリンクサブフレームのPUSCHの無線リソースを、UEに割り当てる。
<7.2.処理の流れ>
次に、図32を参照して、第5の実施形態に係る通信制御処理の例を説明する。図32は、第5の実施形態に係るeNodeB側の通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS751で、通信制御部193は、アクセスバーリング情報を含むシステム情報(SIB2)を報知する。なお、この例では、アクセスバーリング情報の初期値は、UEのアクセスを禁止しないように設定されている。
ステップS753で、通信制御部193は、TDDコンフィギュレーションが新たに設定されたかを判定する。TDDコンフィギュレーションが新たに設定された場合には、処理はステップS755へ進む。そうでなければ、処理はステップS751へ戻る。
ステップS755で、通信制御部193は、UEのアクセスを禁止するようにアクセスバーリング情報を設定する。
ステップS757で、通信制御部193は、アクセスバーリング情報を含むシステム情報(SIB2)を報知する。
ステップS759で、通信制御部183は、所定の期間が経過したかを判定する。当該所定の期間が経過していれば、処理はステップS761へ進む。そうでなければ、処理はステップS757へ戻る。
ステップS761で、通信制御部193は、UEのアクセスを禁止しないようにアクセスバーリング情報を設定する。そして、処理はステップS751へ戻る。
以上、第5の実施形態を説明した。第5の実施形態によれば、例えば、TDDコンフィギュレーションが新たに設定される場合に、所定の期間の間はランダムアクセスプリアンブルがUEにより送信されない。そのため、レガシーUEがTDDコンフィギュレーションを誤認したとしても、ランダムアクセスプリアンブルによる干渉は生じない。即ち、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される場合にランダムアクセスプリアンブルに起因する干渉を抑えることが可能になる。
<<8.応用例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、eNodeB100は、マクロeNodeB又はスモールeNodeBなどのいずれかの種類のeNodeB(evolved Node B)として実現されてもよい。スモールeNodeBは、ピコeNodeB、マイクロeNodeB又はホーム(フェムト)eNodeBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNodeBであってよい。eNodeB100は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)とを含んでもよい。また、後述する様々な種類の端末が一時的に又は半永続的に基地局機能を実行することにより、eNodeB100として動作してもよい。
また、例えば、UE200は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、UE200は、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、UE200の少なくとも一部の構成要素は、これら端末に搭載されるモジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)として実現されてもよい。
<8.1.eNodeBに関する応用例>
(第1の応用例)
図33は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各アンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
アンテナ810の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、図33に示したように複数のアンテナ810を有し、複数のアンテナ810は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図33にはeNB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNB800は単一のアンテナ810を有してもよい。
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインタフェース823及び無線通信インタフェース825を備える。
コントローラ821は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置820の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インタフェース825により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインタフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インタフェースである。コントローラ821は、ネットワークインタフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース823は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース823が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース823は、無線通信インタフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
無線通信インタフェース825は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース825は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827などを含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ826の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路827は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ810を介して無線信号を送受信する。
無線通信インタフェース825は、図33に示したように複数のBBプロセッサ826を含み、複数のBBプロセッサ826は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース825は、図33に示したように複数のRF回路827を含み、複数のRF回路827は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図33には無線通信インタフェース825が複数のBBプロセッサ826及び複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インタフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
図33に示したeNB800において、図10を参照して説明した情報取得部151及び通信制御部153は、無線通信インタフェース825において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ821において実装されてもよい。一例として、eNB800は、無線通信インタフェース825の一部(例えば、BBプロセッサ826)若しくは全部、及び/又コントローラ821を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて情報取得部151及び通信制御部153が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを情報取得部151及び通信制御部153として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに情報取得部151及び通信制御部153の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを情報取得部151及び通信制御部153として機能させるためのプログラムがeNB800にインストールされ、無線通信インタフェース825(例えば、BBプロセッサ826)及び/又コントローラ821が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、情報取得部151及び通信制御部153を備える装置としてeNB800、基地局装置820又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを情報取得部151及び通信制御部153として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記憶した読み取り可能な記憶媒体が提供されてもよい。これらの点については、図18を参照して説明した情報取得部161及び通信制御部163、図25を参照して説明した情報取得部171及び通信制御部173、図28を参照して説明した情報取得部181及び通信制御部183、並びに、図31を参照して説明した情報取得部191及び通信制御部193も、情報取得部151及び通信制御部153と同様である。
また、図33に示したeNB800において、図10を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース825(例えば、RF回路827)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ810において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ821及び/又はネットワークインタフェース823において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図34は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。各アンテナ840及びRRH860は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの高速回線で互いに接続され得る。
アンテナ840の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNB830は、図34に示したように複数のアンテナ840を有し、複数のアンテナ840は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図34にはeNB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を有してもよい。
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインタフェース853、無線通信インタフェース855及び接続インタフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852及びネットワークインタフェース853は、図33を参照して説明したコントローラ821、メモリ822及びネットワークインタフェース823と同様のものである。
無線通信インタフェース855は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース855は、典型的には、BBプロセッサ856などを含み得る。BBプロセッサ856は、接続インタフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図33を参照して説明したBBプロセッサ826と同様のものである。無線通信インタフェース855は、図34に示したように複数のBBプロセッサ856を含み、複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図34には無線通信インタフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インタフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)をRRH860と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)とRRH860とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
また、RRH860は、接続インタフェース861及び無線通信インタフェース863を備える。
接続インタフェース861は、RRH860(無線通信インタフェース863)を基地局装置850と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース861は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インタフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、典型的には、RF回路864などを含み得る。RF回路864は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、図34に示したように複数のRF回路864を含み、複数のRF回路864は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図34には無線通信インタフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インタフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
図34に示したeNB830において、図10を参照して説明した情報取得部151及び通信制御部153は、無線通信インタフェース855及び/又は無線通信インタフェース863において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ851において実装されてもよい。一例として、eNB830は、無線通信インタフェース855の一部(例えば、BBプロセッサ856)若しくは全部、及び/又コントローラ851を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて情報取得部151及び通信制御部153が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを情報取得部151及び通信制御部153として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに情報取得部151及び通信制御部153の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを情報取得部151及び通信制御部153として機能させるためのプログラムがeNB830にインストールされ、無線通信インタフェース855(例えば、BBプロセッサ856)及び/又コントローラ851が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、情報取得部151及び通信制御部153を備える装置としてeNB830、基地局装置850又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを情報取得部151及び通信制御部153として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記憶した読み取り可能な記憶媒体が提供されてもよい。これらの点については、図18を参照して説明した情報取得部161及び通信制御部163、図25を参照して説明した情報取得部171及び通信制御部173、図28を参照して説明した情報取得部181及び通信制御部183、並びに、図31を参照して説明した情報取得部191及び通信制御部193も、情報取得部151及び通信制御部153と同様である。
また、図34に示したeNB830において、例えば、図10を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース863(例えば、RF回路864)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ840において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ851及び/又はネットワークインタフェース853において実装されてもよい。
<8.2.UEに関する応用例>
(第1の応用例)
図35は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、図35に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、図35には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913及びRF回路914を含んでもよい。
アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、図35に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、図35にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図35に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図35に示したスマートフォン900において、図13を参照して説明した情報取得部261及び通信制御部263は無線通信インタフェース912において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。一例として、スマートフォン900は、無線通信インタフェース912の一部(例えば、BBプロセッサ913)若しくは全部、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて情報取得部261及び通信制御部263が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを情報取得部261及び通信制御部263として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに情報取得部261及び通信制御部263の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを情報取得部261及び通信制御部263として機能させるためのプログラムがスマートフォン900にインストールされ、無線通信インタフェース912(例えば、BBプロセッサ913)、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、情報取得部261及び通信制御部263を備える装置としてスマートフォン900又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを情報取得部261及び通信制御部263として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記憶した読み取り可能な記憶媒体が提供されてもよい。これらの点については、図21を参照して説明した情報取得部271及び通信制御部273も、情報取得部261及び通信制御部263と同様である。
また、図35に示したスマートフォン900において、例えば、図13を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース912(例えば、RF回路914)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ916において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図36は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、図36に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、図36には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934及びRF回路935を含んでもよい。
アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、図36に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、図36にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図36に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図36に示したカーナビゲーション装置920において、図13を参照して説明した情報取得部261及び通信制御部263は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。一例として、カーナビゲーション装置920は、無線通信インタフェース933の一部(例えば、BBプロセッサ934)若しくは全部及び/又はプロセッサ921を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて情報取得部261及び通信制御部263が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを情報取得部261及び通信制御部263として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに情報取得部261及び通信制御部263の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを情報取得部261及び通信制御部263として機能させるためのプログラムがカーナビゲーション装置920にインストールされ、無線通信インタフェース933(例えば、BBプロセッサ934)及び/又はプロセッサ921が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、情報取得部261及び通信制御部263を備える装置としてカーナビゲーション装置920又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを情報取得部261及び通信制御部263として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記憶した読み取り可能な記憶媒体が提供されてもよい。これらの点については、図21を参照して説明した情報取得部271及び通信制御部273も、情報取得部261及び通信制御部263と同様である。
また、図36に示したカーナビゲーション装置920において、例えば、図13を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース933(例えば、RF回路935)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ937において実装されてもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。即ち、情報取得部261及び通信制御部263(又は、情報取得部271及び通信制御部273)を備える装置として車載システム(又は車両)940が提供されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
<<9.まとめ>>
ここまで、図9〜図36を用いて、本開示の実施形態に係る通信装置及び各処理を説明した。
−第1の実施形態
第1の実施形態によれば、情報取得部151は、複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報(第1のPRACHコンフィギュレーションインデックス)を取得する。また、情報取得部151は、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報(第2のPRACHコンフィギュレーションインデックス)を取得する。さらに、通信制御部153は、上記第1の情報を報知する。また、通信制御部153は、上記第2の情報を通知する。そして、上記第2の情報から識別される、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、上記第1の情報から識別される、上記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれについてのランダムアクセス用リソースも包含する。
これにより、例えば、TDDコンフィギュレーションが新たに設定される場合に、TDDコンフィギュレーションがレガシーUEにより誤認されたとしても、レガシーUEにより識別されるランダムアクセス用リソースは、実際のPRACHになる。そのため、レガシーUEは、PRACHを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信することができる。即ち、レガシーUEによるランダムアクセス手続きの失敗を抑えることが可能になる。これにより、レガシーUEはランダムアクセスプリアンブルを繰り返し送信しなくなるので、オーバーヘッド及び消費電力の増加が抑えられる。
また、例えば、結果として、レガシーUEにより送信されるランダムアクセスプリアンブルが、他のUEが関与する通信への干渉源となることを抑えることができる。即ち、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される場合にランダムアクセスプリアンブルに起因する干渉を抑えることが可能になる。
−第2の実施形態
第2の実施形態によれば、情報取得部161は、複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報(第1のPRACHコンフィギュレーションインデックス)を取得する。さらに、通信制御部163は、上記第1の情報を報知する。そして、上記第1の情報から識別されるランダムアクセス用リソースは、上記複数のTDDコンフィギュレーションの間で共通である。
これにより、例えば、TDDコンフィギュレーションが新たに設定されたとしても、PRACH(報知されるPRACHコンフィギュレーションインデックスに対応するPRACH)は維持される。そのため、レガシーUEは、TDDコンフィギュレーションを誤認したとしても、PRACHを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信することができる。即ち、レガシーUEによるランダムアクセス手続きの失敗を抑えることが可能になる。これにより、レガシーUEはランダムアクセスプリアンブルを繰り返し送信しなくなるので、オーバーヘッド及び消費電力の増加が抑えられる。
また、例えば、結果として、レガシーUEにより送信されるランダムアクセスプリアンブルが、他のUEが関与する通信への干渉源となることを抑えることができる。即ち、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される場合にランダムアクセスプリアンブルに起因する干渉を抑えることが可能になる。
−第3の実施形態
第3の実施形態によれば、情報取得部181は、複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報(第1のPRACHコンフィギュレーションインデックス)を取得する。さらに、通信制御部173は、上記第1の情報を報知する。そして、上記第1の情報から識別される、上記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、上記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれが設定される場合にもアップリンクリソースである。
これにより、例えば、設定されているTDDコンフィギュレーションによらず、報知されるPRACHコンフィギュレーションインデックスから識別される、各TDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースは、常にPRACHとして使用され得る。そのため、レガシーUEは、TDDコンフィギュレーションを誤認したとしても、PRACHを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信することができる。即ち、レガシーUEによるランダムアクセス手続きの失敗を抑えることが可能になる。これにより、レガシーUEはランダムアクセスプリアンブルを繰り返し送信しなくなるので、オーバーヘッド及び消費電力の増加が抑えられる。
また、例えば、結果として、レガシーUEにより送信されるランダムアクセスプリアンブルが、他のUEが関与する通信への干渉源となることを抑えることができる。即ち、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される場合にランダムアクセスプリアンブルに起因する干渉を抑えることが可能になる。
−第4の実施形態
第4の実施形態によれば、情報取得部181は、複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されるTDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースの情報を取得する。そして、通信制御部183は、TDDコンフィギュレーションが新たに設定される場合に、新たに設定される当該TDDコンフィギュレーションの前に設定されていた前回のTDDコンフィギュレーションについてのラインダムアクセス用リソースを、いずれのUEにも割り当てない。
これにより、例えば、TDDコンフィギュレーションが新たに設定され、レガシーUEがTDDコンフィギュレーションを誤認したとしても、レガシーUEによりランダムアクセスプリアンブルが送信され得る無線リソースは、いずれのUEにも割り当てられていない。そのため、レガシーUEにより送信されるランダムアクセスプリアンブルが、他のUEが関与する通信への干渉源となることを抑えることができる。即ち、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される場合にランダムアクセスプリアンブルに起因する干渉を抑えることが可能になる。
−第5の実施形態
第5の実施形態によれば、情報取得部191は、TDDコンフィギュレーションが新たに設定されると、TDDコンフィギュレーションの新たな設定に関する情報を取得する。通信制御部193は、TDDコンフィギュレーションが新たに設定される場合に、所定の期間の間、UEによるランダムアクセス手続きを禁止する。
これにより、例えば、TDDコンフィギュレーションが新たに設定される場合に、所定の期間の間はランダムアクセスプリアンブルがUEにより送信されない。そのため、レガシーUEがTDDコンフィギュレーションを誤認したとしても、ランダムアクセスプリアンブルによる干渉は生じない。即ち、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される場合にランダムアクセスプリアンブルに起因する干渉を抑えることが可能になる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態を説明したが、本開示は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本開示の実施形態に係る通信システムが、LTE、LTE−Advanced又はこれに準ずる通信規格に準拠したシステムである例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、通信システムは、別の通信規格に準拠したシステムであってもよい。この場合に、通信システムに含まれる基地局は、eNodeBと呼ばれず別の名称で呼ばれてもよい。また、通信システムに含まれる端末装置は、UEと呼ばれず別の名称で呼ばれてもよい。
また、本明細書の通信制御処理における処理ステップは、必ずしもフローチャートに記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、通信制御処理における処理ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。
また、本明細書の通信ノード(例えば、eNodeB又はUE)に備えられるプロセッサ(例えば、CPU、DSPなど)を上記通信ノードの構成要素(例えば、情報取得部及び通信制御部)として機能させるためのコンピュータプログラム(換言すると、上記プロセッサに上記通信ノードの構成要素の動作を実行させるためのコンピュータプログラム)も作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記憶した記憶媒体も提供されてもよい。また、上記コンピュータプログラムを記憶するメモリと、上記コンピュータプログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサとを備える装置(例えば、完成品、又は完成品のためのモジュール(部品、処理回路若しくはチップなど))も提供されてもよい。また、上記通信ノードの構成要素(例えば、情報取得部及び通信制御部)の動作を含む方法も、本開示に係る技術に含まれる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報、及び、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報を取得する取得部と、
前記第1の情報を報知し、前記第2の情報を通知する通信制御部と、
を備え、
前記第2の情報から識別される、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、前記第1の情報から識別される、前記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれについてのランダムアクセス用リソースも包含する、
通信制御装置。
(2)
時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報を取得する取得部と、
前記第1の情報を報知する通信制御部と、
を備え、
前記第1の情報から識別されるランダムアクセス用リソースは、前記複数のTDDコンフィギュレーションの間で共通である、
通信制御装置。
(3)
前記取得部は、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報をさらに取得し、
前記通信制御部は、前記第2の情報を通知する、
前記(2)に記載の通信制御装置。
(4)
時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報を取得する取得部と、
前記第1の情報を報知する通信制御部と、
を備え、
前記第1の情報から識別される、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、前記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれが設定される場合にもアップリンクリソースである、
通信制御装置。
(5)
前記通信制御部は、前記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれが設定される場合にも、前記第1の情報から識別される、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを、ランダムアクセスチャネルとして使用する、前記(4)に記載の通信制御装置。
(6)
前記取得部は、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報をさらに取得し、
前記通信制御部は、前記第2の情報を通知する、
前記(4)又は(5)に記載の通信制御装置。
(7)
前記通信制御部は、システム情報の中で前記第1の情報を報知し、個別のシグナリングにより前記第2の情報を通知する、前記(1)、(3)及び(6)のうちのいずれか1項に記載の通信制御装置。
(8)
前記通信制御部は、動的に設定されるTDDコンフィギュレーションに従った無線通信を行うことが可能な端末装置に、個別のシグナリングにより前記第2の情報を通知する、前記(7)に記載の通信制御装置。
(9)
前記通信制御部は、システム情報の中で前記第1の情報を報知し、システム情報の中で前記第2の情報を通知する、前記(1)、(3)及び(6)のうちのいずれか1項に記載の通信制御装置。
(10)
前記複数のTDDコンフィギュレーションは、全てのTDDコンフィギュレーションのうちの、一部のTDDコンフィギュレーションである、前記(1)〜(9)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(11)
前記複数のTDDコンフィギュレーションは、前記第1の情報が報知される場合に適用されないTDDコンフィギュレーションを含まない、前記(10)に記載の通信制御装置。
(12)
前記第1の情報は、物理ランダムアクセスチャネルのコンフィギュレーションに関するインデックス情報である、前記(1)〜(11)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(13)
時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されるTDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースの情報を取得する取得部と、
TDDコンフィギュレーションが新たに設定される場合に、新たに設定される当該TDDコンフィギュレーションの前に設定されていた前回のTDDコンフィギュレーションについてのラインダムアクセス用リソースを、いずれの端末装置にも割り当てない通信制御部と、
を備える通信制御装置。
(14)
前記通信制御部は、TDDコンフィギュレーションが新たに設定される場合に、所定の期間の間、前記前回のTDDコンフィギュレーションについてのラインダムアクセス用リソースをいずれの端末装置にも割り当てない、前記(13)に記載の通信制御装置。
(15)
時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表すTDDコンフィギュレーションが新たに設定されると、TDDコンフィギュレーションの新たな設定に関する情報を取得する取得部と、
TDDコンフィギュレーションが新たに設定される場合に、所定の期間の間、端末装置によるランダムアクセス手続きを禁止する通信制御部と、
を備える通信制御装置。
(16)
前記通信制御部は、ランダムアクセス手続きを禁止するための情報をシステム情報の中で報知することにより、前記ランダムアクセス手続きを禁止する、前記(15)に記載の通信制御装置。
(17)
時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報、及び、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報を取得することと、
前記第1の情報を報知し、前記第2の情報を通知することと、
を含み、
前記第2の情報から識別される、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、前記第1の情報から識別される、前記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれについてのランダムアクセス用リソースも包含する、
通信制御方法。
(18)
時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報を取得することと、
前記第1の情報を報知することと、
を含み、
前記第1の情報から識別されるランダムアクセス用リソースは、前記複数のTDDコンフィギュレーションの間で共通である、
通信制御方法。
(19)
時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報を取得することと、
前記第1の情報を報知することと、
を備え、
前記第1の情報から識別される、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、前記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれが設定される場合にもアップリンクリソースである、
通信制御方法。
(20)
時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されるTDDコンフィギュレーションについてのランダムアクセス用リソースの情報を取得することと、
TDDコンフィギュレーションが新たに設定される場合に、新たに設定される当該TDDコンフィギュレーションの前に設定されていた前回のTDDコンフィギュレーションについてのラインダムアクセス用リソースを、いずれの端末装置にも割り当てないことと、
を含む通信制御方法。
(21)
時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表すTDDコンフィギュレーションが新たに設定されると、TDDコンフィギュレーションの新たな設定に関する情報を取得することと、
TDDコンフィギュレーションが新たに設定される場合に、新たに設定される当該TDDコンフィギュレーションの設定後の所定の期間の間、端末装置によるランダムアクセス手続きを禁止することと、
を含む通信制御方法。
(22)
時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報が基地局により報知され、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報が基地局により通知される場合に、前記第2の情報を取得する取得部と、
前記第2の情報から識別されるランダムアクセス用リソースであって、前記複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されているTDDコンフィギュレーションについての前記ランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセス手続きを行う通信制御部と、
を備え、
前記第2の情報から識別される、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、前記第1の情報から識別される、前記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれについてのランダムアクセス用リソースも包含する、
端末装置。
(23)
所定のプログラムを記憶するメモリと、
前記所定のプログラムを実行可能なプロセッサと、
を備え、
前記所定のプログラムは、
時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報が基地局により報知され、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報が基地局により通知される場合に、前記第2の情報を取得することと、
前記第2の情報から識別されるランダムアクセス用リソースであって、前記複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されているTDDコンフィギュレーションについての前記ランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセス手続きを行うことと、
を実行させるためのプログラムであり、
前記第2の情報から識別される、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、前記第1の情報から識別される、前記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれについてのランダムアクセス用リソースも包含する、
情報処理装置。
(24)
時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報が基地局により報知され、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報が基地局により通知される場合に、前記第2の情報を取得する取得部と、
前記第2の情報から識別されるランダムアクセス用リソースであって、前記複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されているTDDコンフィギュレーションについての前記ランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセス手続きを行う通信制御部と、
を備え、
前記第1の情報から識別されるランダムアクセス用リソースは、前記複数のTDDコンフィギュレーションの間で共通である、
端末装置。
(25)
所定のプログラムを記憶するメモリと、
前記所定のプログラムを実行可能なプロセッサと、
を備え、
前記所定のプログラムは、
時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報が基地局により報知され、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報が基地局により通知される場合に、前記第2の情報を取得することと、
前記第2の情報から識別されるランダムアクセス用リソースであって、前記複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されているTDDコンフィギュレーションについての前記ランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセス手続きを行うことと、
を実行させるためのプログラムであり、
前記第1の情報から識別されるランダムアクセス用リソースは、前記複数のTDDコンフィギュレーションの間で共通である、
情報処理装置。
(26)
時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報が基地局により報知され、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報が基地局により通知される場合に、前記第2の情報を取得する取得部と、
前記第2の情報から識別されるランダムアクセス用リソースであって、前記複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されているTDDコンフィギュレーションについての前記ランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセス手続きを行う通信制御部と、
を備え、
前記第1の情報から識別される、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、前記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれが設定される場合にもアップリンクリソースである、
端末装置。
(27)
所定のプログラムを記憶するメモリと、
前記所定のプログラムを実行可能なプロセッサと、
を備え、
前記所定のプログラムは、
時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報が基地局により報知され、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報が基地局により通知される場合に、前記第2の情報を取得することと、
前記第2の情報から識別されるランダムアクセス用リソースであって、前記複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されているTDDコンフィギュレーションについての前記ランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセス手続きを行うことと、
を実行させるためのプログラムであり、
前記第1の情報から識別される、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、前記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれが設定される場合にもアップリンクリソースである、
情報処理装置。
1 通信システム
10 セル
20 UE(レガシーUE)
100 eNodeB
151、161、171、181、191 情報取得部
153、163、173、183、193 通信制御部
200 UE(非レガシーUE)
261、271 情報取得部
263、273 通信制御部

Claims (18)

  1. 時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報、及び、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報を取得する取得部と、
    前記第1の情報を報知し、前記第2の情報を通知する通信制御部と、
    を備え、
    前記第2の情報から識別される、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、前記第1の情報から識別される、前記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれについてのランダムアクセス用リソースも包含する、
    通信制御装置。
  2. 時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報を取得する取得部と、
    前記第1の情報を報知する通信制御部と、
    を備え、
    前記第1の情報から識別されるランダムアクセス用リソースは、前記複数のTDDコンフィギュレーションの間で共通である、
    通信制御装置。
  3. 前記取得部は、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報をさらに取得し、
    前記通信制御部は、前記第2の情報を通知する、
    請求項2に記載の通信制御装置。
  4. 時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報を取得する取得部と、
    前記第1の情報を報知する通信制御部と、
    を備え、
    前記第1の情報から識別される、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、前記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれが設定される場合にもアップリンクリソースである、
    通信制御装置。
  5. 前記通信制御部は、前記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれが設定される場合にも、前記第1の情報から識別される、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを、ランダムアクセスチャネルとして使用する、請求項4に記載の通信制御装置。
  6. 前記取得部は、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報をさらに取得し、
    前記通信制御部は、前記第2の情報を通知する、
    請求項4に記載の通信制御装置。
  7. 前記通信制御部は、システム情報の中で前記第1の情報を報知し、個別のシグナリングにより前記第2の情報を通知する、請求項1に記載の通信制御装置。
  8. 前記通信制御部は、動的に設定されるTDDコンフィギュレーションに従った無線通信を行うことが可能な端末装置に、個別のシグナリングにより前記第2の情報を通知する、請求項7に記載の通信制御装置。
  9. 前記通信制御部は、システム情報の中で前記第1の情報を報知し、システム情報の中で前記第2の情報を通知する、請求項1に記載の通信制御装置。
  10. 前記複数のTDDコンフィギュレーションは、全てのTDDコンフィギュレーションのうちの、一部のTDDコンフィギュレーションである、請求項1に記載の通信制御装置。
  11. 前記複数のTDDコンフィギュレーションは、前記第1の情報が報知される場合に適用されないTDDコンフィギュレーションを含まない、請求項10に記載の通信制御装置。
  12. 前記第1の情報は、物理ランダムアクセスチャネルのコンフィギュレーションに関するインデックス情報である、請求項1に記載の通信制御装置。
  13. 時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報が基地局により報知され、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報が基地局により通知される場合に、前記第2の情報を取得する取得部と、
    前記第2の情報から識別されるランダムアクセス用リソースであって、前記複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されているTDDコンフィギュレーションについての前記ランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセス手続きを行う通信制御部と、
    を備え、
    前記第2の情報から識別される、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、前記第1の情報から識別される、前記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれについてのランダムアクセス用リソースも包含する、
    端末装置。
  14. 所定のプログラムを記憶するメモリと、
    前記所定のプログラムを実行可能なプロセッサと、
    を備え、
    前記所定のプログラムは、
    時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報が基地局により報知され、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報が基地局により通知される場合に、前記第2の情報を取得することと、
    前記第2の情報から識別されるランダムアクセス用リソースであって、前記複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されているTDDコンフィギュレーションについての前記ランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセス手続きを行うことと、
    を実行させるためのプログラムであり、
    前記第2の情報から識別される、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、前記第1の情報から識別される、前記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれについてのランダムアクセス用リソースも包含する、
    情報処理装置。
  15. 時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報が基地局により報知され、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報が基地局により通知される場合に、前記第2の情報を取得する取得部と、
    前記第2の情報から識別されるランダムアクセス用リソースであって、前記複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されているTDDコンフィギュレーションについての前記ランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセス手続きを行う通信制御部と、
    を備え、
    前記第1の情報から識別されるランダムアクセス用リソースは、前記複数のTDDコンフィギュレーションの間で共通である、
    端末装置。
  16. 所定のプログラムを記憶するメモリと、
    前記所定のプログラムを実行可能なプロセッサと、
    を備え、
    前記所定のプログラムは、
    時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報が基地局により報知され、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報が基地局により通知される場合に、前記第2の情報を取得することと、
    前記第2の情報から識別されるランダムアクセス用リソースであって、前記複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されているTDDコンフィギュレーションについての前記ランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセス手続きを行うことと、
    を実行させるためのプログラムであり、
    前記第1の情報から識別されるランダムアクセス用リソースは、前記複数のTDDコンフィギュレーションの間で共通である、
    情報処理装置。
  17. 時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報が基地局により報知され、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報が基地局により通知される場合に、前記第2の情報を取得する取得部と、
    前記第2の情報から識別されるランダムアクセス用リソースであって、前記複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されているTDDコンフィギュレーションについての前記ランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセス手続きを行う通信制御部と、
    を備え、
    前記第1の情報から識別される、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、前記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれが設定される場合にもアップリンクリソースである、
    端末装置。
  18. 所定のプログラムを記憶するメモリと、
    前記所定のプログラムを実行可能なプロセッサと、
    を備え、
    前記所定のプログラムは、
    時分割複信(TDD)方式の無線フレームにおけるサブフレーム単位でのリンク方向をそれぞれ表す複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第1の情報が基地局により報知され、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースを識別するための第2の情報が基地局により通知される場合に、前記第2の情報を取得することと、
    前記第2の情報から識別されるランダムアクセス用リソースであって、前記複数のTDDコンフィギュレーションのうちの設定されているTDDコンフィギュレーションについての前記ランダムアクセス用リソースを使用して、ランダムアクセス手続きを行うことと、
    を実行させるためのプログラムであり、
    前記第1の情報から識別される、前記複数のTDDコンフィギュレーションの各々についてのランダムアクセス用リソースは、前記複数のTDDコンフィギュレーションのいずれが設定される場合にもアップリンクリソースである、
    情報処理装置。
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