JPWO2014174768A1 - 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2014174768A1
JPWO2014174768A1 JP2015513511A JP2015513511A JPWO2014174768A1 JP WO2014174768 A1 JPWO2014174768 A1 JP WO2014174768A1 JP 2015513511 A JP2015513511 A JP 2015513511A JP 2015513511 A JP2015513511 A JP 2015513511A JP WO2014174768 A1 JPWO2014174768 A1 JP WO2014174768A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wireless
data
line
wireless communication
lines
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015513511A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6065108B2 (ja
Inventor
中川 浩一
浩一 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP6065108B2 publication Critical patent/JP6065108B2/ja
Publication of JPWO2014174768A1 publication Critical patent/JPWO2014174768A1/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/04Wireless resource allocation
    • H04W72/044Wireless resource allocation based on the type of the allocated resource
    • H04W72/0453Resources in frequency domain, e.g. a carrier in FDMA

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

複数の無線回線の帯域に合わせて効率的にデータを振り分けることが可能な無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法を提供する。分割手段(12)は、データを複数のデータ部分に分割する。帯域制御手段(14)は、複数の無線回線ごとに帯域制御を行って通信速度を設定する。付加手段(16)は、帯域制御手段14の帯域制御によって設定された複数の無線回線それぞれの通信速度に応じて、複数の無線回線それぞれに対応する識別子を、複数のデータ部分に付加する。振分手段(18)は、複数のデータ部分のそれぞれを、当該複数のデータ部分に付加された識別子に基づいて、複数の無線回線のいずれかに振り分ける。送信手段(20)は、複数のデータ部分を、当該複数のデータ部分が振り分けられた複数の無線回線を介して、他の無線通信装置に対して送信する。

Description

本発明は、無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法に関し、特に、複数の無線回線を介してデータを伝送可能な無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法に関する。
パケット伝送ネットワークにおいて、無線回線を用いるネットワークは、無線1回線のみで伝送できる容量が小さい。そのため、複数の無線回線を束ねて仮想的に1本の回線として伝送容量を確保する場合がある。つまり、単一のトラフィックを複数の無線回線に分散させることによって、無線回線全体として伝送容量を確保する。この、複数の無線回線を束ねることを、リンクアグリゲーション又はトラフィックボンディングという。
上記の技術に関連して、例えば、特許文献1には、伝送装置間に形成される複数の回線で伝送される伝送フレームをデータリンク層で回線毎に多重分離するリンクアグリゲーション方式を備える伝送システムが開示されている。伝送装置は、アグリゲーションスイッチを有する。このアグリゲーションスイッチは、外部のネットワークで使用されるネットワークフレームをMRL(Multi−Radio−Linc)フレームに組み立て直し、無線リンク毎にMRLフレームを振り分けるとともに、無線リンク毎のMRLフレームを集約してネットワークフレームに組み立て直す。
特開2010−258606号公報
上述した特許文献1においては、無線エントランス部が行う適応変調制御の情報に基づき、前記無線リンク毎に振り分ける前記MRLフレームの配分を決定するといった記載があるのみであり、具体的に複数の無線回線の帯域に合わせて効率的にデータを振り分けることができないといった課題があった。
本発明の目的は、このような課題を解決するためになされたものであり、複数の無線回線の帯域に合わせて効率的にデータを振り分けることが可能な無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法を提供することにある。
本発明にかかる無線通信装置は、データを複数のデータ部分に分割する分割手段と、複数の無線回線ごとに帯域制御を行って通信速度を設定する帯域制御手段と、前記帯域制御手段の帯域制御によって設定された前記複数の無線回線それぞれの通信速度に応じて、前記複数の無線回線それぞれに対応する識別子を、前記複数のデータ部分に付加する付加手段と、前記複数のデータ部分のそれぞれを、当該複数のデータ部分に付加された識別子に基づいて、前記複数の無線回線のいずれかに振り分ける振分手段と、前記複数のデータ部分を、当該複数のデータ部分が振り分けられた前記複数の無線回線を介して、他の無線通信装置に対して送信する送信手段とを有する。
本発明にかかる他の無線通信装置は、データが分割されて得られた複数のデータ部分を、複数の無線回線を介して他の無線通信装置からを受信する受信手段と、前記複数の無線回線それぞれに対応して設けられ、前記複数の無線回線それぞれを介して前記受信手段によって受信された前記複数のデータ部分のそれぞれを格納する複数のメモリと、前記複数のメモリから、データ部分を元のデータにおける順序で取り出して組み立てることにより、元のデータを生成する組立手段とを有する。
本発明にかかる無線通信システムは、データを送信する第1の無線通信装置と、前記データを受信する第2の無線通信装置とを有し、前記第1の無線通信装置は、データを複数のデータ部分に分割する分割手段と、複数の無線回線ごとに帯域制御を行って通信速度を設定する帯域制御手段と、前記帯域制御手段の帯域制御によって設定された前記複数の無線回線それぞれの通信速度に応じて、前記複数の無線回線それぞれに対応する識別子を、前記複数のデータ部分に付加する付加手段と、前記複数のデータ部分のそれぞれを、当該複数のデータ部分に付加された識別子に基づいて、前記複数の無線回線のいずれかに振り分ける振分手段と、前記複数のデータ部分を、当該複数のデータ部分が振り分けられた前記複数の無線回線を介して、前記第2の無線通信装置に対して送信する送信手段とを有し、前記第2の無線通信装置は、前記複数の無線回線を介して、前記第1の無線通信装置から前記複数のデータ部分を受信する受信手段と、前記複数のデータ部分を組み立てて元のデータを生成する組立手段とを有する。
本発明にかかる無線通信方法は、データを複数のデータ部分に分割し、複数の無線回線ごとに帯域制御を行って通信速度を設定し、前記帯域制御によって設定された前記複数の無線回線それぞれの通信速度に応じて、前記複数の無線回線それぞれに対応する識別子を、前記複数のデータ部分に付加し、前記複数のデータ部分のそれぞれを、当該複数のデータ部分に付加された識別子に基づいて、前記複数の無線回線のいずれかに振り分け、前記複数のデータ部分を、当該複数のデータ部分が振り分けられた前記複数の無線回線を介して、他の無線通信装置に対して送信する。
本発明によれば、複数の無線回線の帯域に合わせて効率的にデータを振り分けることが可能な無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法を提供できる。
本発明の実施の形態にかかる無線通信装置の概要を示す図である。 実施の形態1にかかる無線通信システムを示す図である。 実施の形態1にかかる無線通信装置の構成を示す図である。 実施の形態1にかかる分割回路の構成を示す図である。 実施の形態1にかかる組立回路の構成を示す図である。 実施の形態1にかかる分割回路で処理される情報を例示する図である。 実施の形態1にかかる宛先アドレス対応テーブル記憶部に記憶されている宛先アドレス対応テーブルを例示する図である。 実施の形態1にかかる回線別帯域制御部の処理を説明するためのタイムチャートの例を示す図である。 図8の例において生成されるパケットを例示する図である。 実施の形態1にかかる組立回路で処理される情報を例示する図である。 図9の例において、回線別メモリに格納されたデータ部分の順序を例示する図である。 送信側の無線通信装置の動作を示すフローチャートである。 受信側の無線通信装置の動作を示すフローチャートである。
[本発明にかかる実施の形態の概要]
実施の形態の説明に先立って、図1を用いて、本発明にかかる実施の形態の概要を説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる無線通信装置1の概要を示す図である。図1に示すように、無線通信装置1は、分割手段12と、帯域制御手段14と、付加手段16と、振分手段18と、送信手段20とを有する。
分割手段12は、データを複数のデータ部分に分割する。帯域制御手段14は、複数の無線回線ごとに帯域制御を行って通信速度を設定する。付加手段16は、帯域制御手段14の帯域制御によって設定された複数の無線回線それぞれの通信速度に応じて、複数の無線回線それぞれに対応する識別子を、複数のデータ部分に付加する。
振分手段18は、複数のデータ部分のそれぞれを、当該複数のデータ部分に付加された識別子に基づいて、複数の無線回線のいずれかに振り分ける。送信手段20は、複数のデータ部分を、当該複数のデータ部分が振り分けられた複数の無線回線を介して、他の無線通信装置に対して送信する。
本発明の実施の形態にかかる無線通信装置1によれば、複数の無線回線の帯域に合わせて効率的にデータを振り分けることができる。
[実施の形態1]
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
図2は、実施の形態1にかかる無線通信システム50を示す図である。無線通信システム50は、無線通信装置A100A(第1の無線通信装置)と、無線通信装置B100B(第2の無線通信装置)とから構成される。無線通信装置A100Aと無線通信装置B100Bとは、4つの無線回線#1〜無線回線#4を介して無線通信可能に接続されている。
また、無線通信装置A100A及び無線通信装置B100Bは、それぞれユーザ回線60A,60Bと接続されている。ユーザ回線60A,60Bは、例えば通信事業者又はプロバイダ事業者等のネットワークと接続される回線である。無線通信装置A100A及び無線通信装置B100Bは、ユーザ回線60A,60Bを介して、ユーザデータを送受信する。ここで、無線通信システム50は、例えば、イーサネット(Ethernet)(登録商標)に準拠していてもよい。
無線通信装置A100Aは、4つのアンテナ102A−1〜102A−4を有する。アンテナ102A−1は、無線回線#1を介して電波を送受信する。アンテナ102A−2は、無線回線#2を介して電波を送受信する。アンテナ102A−3は、無線回線#3を介して電波を送受信する。アンテナ102A−4は、無線回線#4を介して電波を送受信する。
同様に、無線通信装置B100Bは、4つのアンテナ102B−1〜102B−4を有する。アンテナ102B−1は、無線回線#1を介して電波を送受信する。アンテナ102B−2は、無線回線#2を介して電波を送受信する。アンテナ102B−3は、無線回線#3を介して電波を送受信する。アンテナ102B−4は、無線回線#4を介して電波を送受信する。
ここで、無線通信装置A100A及び無線通信装置B100Bは、1つのトラフィックに対して4つの無線回線#1〜無線回線#4をボンディングして、無線通信を行っている。言い換えれば、無線通信装置A100A及び無線通信装置B100Bは、4つの無線回線#1〜無線回線#4についてリンクアグリゲーションを行っている。このように、複数の無線回線をボンディングすることによって、無線通信装置A100A及び無線通信装置B100Bは、伝送容量を確保している。
また、無線通信装置A100Aは、ユーザ回線を介してユーザデータを受信し、そのユーザデータを複数のデータ部分に分割する。また、無線通信装置A100Aは、無線回線#1〜無線回線#4について帯域制御を行い、帯域制御がなされた無線回線#1〜無線回線#4に、複数のデータ部分を振り分ける。そして、無線通信装置A100Aは、振り分けられた複数のデータ部分を、複数のデータ部分が振り分けられた無線回線#1〜無線回線#4を介して、無線通信装置B100Bに対して送信する。また、無線通信装置B100Bは、無線回線#1〜無線回線#4を介して無線通信装置A100Aから複数のデータ部分を受信すると、それらの複数のデータ部分を組み立てて、元のユーザデータを生成(復元)する。詳しくは後述する。
なお、以下、無線通信装置A100Aから無線通信装置B100Bに対してデータが伝送されることを前提として説明するが、無線通信装置B100Bから無線通信装置A100Aに対してデータが伝送されてもよい。また、無線通信装置A100A及び無線通信装置B100Bは、同じ構成要素を有していてもよい。以下、無線通信装置A100A及び無線通信装置B100Bは、同じ構成要素を有していることを前提として説明する。
なお、以下、無線通信装置A100A及び無線通信装置B100Bを総称して、無線通信装置100と称する。また、以下、アンテナ102A−1〜102A−4のように、複数ある構成要素を区別しないで説明する場合に、アンテナ102Aなどと総称することがある。また、無線通信装置A100Aの構成要素か無線通信装置B100Bの構成要素かを区別しない場合に、アンテナ102−1〜102−4などと総称することがある。さらに、複数ある構成要素を区別しないで説明する場合に、アンテナ102などと総称することがある。
図3は、無線通信装置100の構成を示す図である。無線通信装置100は、宛先アドレス対応テーブル記憶部110と、分割回路120と、回線振分回路140と、無線送受信回路150−1〜150−4と、組立回路160とから構成される。ここで、無線送受信回路150−1〜150−4は、それぞれ、無線回線#1〜無線回線#4に対応付けられている。
回線振分回路140は、スイッチ回路であって、例えば、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルのレイヤ2スイッチ(L2スイッチ)であってもよい。分割回路120及び組立回路160は、回線振分回路140と電気的に接続されている。ここで、分割回路120及び組立回路160は、回線振分回路140のポートとそれぞれ接続されている。
また、回線振分回路140は、無線送受信回路150−1〜150−4と電気的に接続されている。ここで、無線送受信回路150−1は、回線振分回路140の無線回線#1に関するポートに接続されている。同様に、無線送受信回路150−2は、回線振分回路140の無線回線#2に関するポートに接続されている。また、無線送受信回路150−3は、回線振分回路140の無線回線#3に関するポートに接続されている。さらに、無線送受信回路150−4は、回線振分回路140の無線回線#4に関するポートに接続されている。
また、図4は、分割回路120の構成を示す図である。分割回路120は、データ分割部122と、回線別帯域制御部124−1〜124−4と、パケット生成部126−1〜126−4と、パケット送信部128から構成される。ここで、回線別帯域制御部124−1〜124−4は、それぞれ、無線回線#1〜無線回線#4に対応付けられている。同様に、パケット生成部126−1〜126−4は、それぞれ、無線回線#1〜無線回線#4に対応付けられている。
また、図5は、組立回路160の構成を示す図である。組立回路160は、パケット受信部162と、回線別メモリ164−1〜164−4と、パケット組立部166と、データ送信部168とから構成される。ここで、回線別メモリ164−1〜164−4は、それぞれ、無線回線#1〜無線回線#4に対応付けられている。
宛先アドレス対応テーブル記憶部110は、例えばメモリで構成されており、図7を用いて後述するような宛先アドレス対応テーブルを記憶している。この宛先アドレス対応テーブルは、システム管理者等によって、適宜、変更可能である。
[送信側]
まず、送信側である無線通信装置A100Aの構成要素の動作内容について説明するが、以下に説明する動作内容については、受信側の無線通信装置B100Bにおいてなされてもよい。
無線送受信回路150−1は、アンテナ102−1に接続されており、無線回線#1を介してデータを送受信し、変復調処理を行う。同様に、無線送受信回路150−2は、アンテナ102−2に接続されており、無線回線#2を介してデータを送受信し、変復調処理を行う。また、無線送受信回路150−3は、アンテナ102−3に接続されており、無線回線#3を介してデータを送受信し、変復調処理を行う。また、無線送受信回路150−4は、アンテナ102−4に接続されており、無線回線#4を介してデータを送受信し、変復調処理を行う。
また、無線送受信回路150−1は、無線回線#1における電波状況を監視しており、電波状況に応じて適応変調処理を行い、変調方式を、適宜、変更している。例えば、無線送受信回路150−1が、AMR(Adaptive Modulation Radio)制御に対応している場合、無線送受信回路150−1は、天候変動等により無線回線状況が変化、つまり、無線回線の品質が劣化等すると、それに合わせて変調方式を変更し、無線帯域を変動させる。例えば、変調方式として多値変調方式である16QAM、64QAM及び256QAM等を用いる場合、無線回線状況に応じてこれらの変調方式の中から1つの変調方式を選択して使用してもよい。
さらに、無線送受信回路150−1は、変調方式に応じて無線回線#1の無線帯域(帯域幅)を決定する。この決定された無線帯域は、許容しうる最大(又は最小)の無線帯域(通信速度)であってもよい。また、無線送受信回路150−1は、無線回線#1の無線帯域を示す無線帯域情報#1を生成する。さらに、無線送受信回路150−1は、無線帯域情報#1を、分割回路120の回線別帯域制御部124−1に対して送信する。
なお、無線送受信回路150−2〜150−4についても、それぞれ無線回線#2〜無線回線#4について、無線送受信回路150−1と同様に、上述したような適応変調処理を行う。また、無線送受信回路150−1と同様に、無線送受信回路150−2〜150−4は、それぞれ無線回線#2〜無線回線#4の無線帯域を示す無線帯域情報#2〜無線帯域情報#4を生成する。そして、無線送受信回路150−2は、無線帯域情報#2を、分割回路120の回線別帯域制御部124−2に対して送信する。また、無線送受信回路150−3は、無線帯域情報#3を、分割回路120の回線別帯域制御部124−3に対して送信する。また、無線送受信回路150−4は、無線帯域情報#4を、分割回路120の回線別帯域制御部124−4に対して送信する。
図6は、分割回路120で処理される情報を例示する図である。以下、図4及び図6を用いて、分割回路120について説明する。データ分割部122は、データ回線60を介して、図6(A)に例示するユーザデータを受信する。図6(A)に例示するように、ユーザデータは、ヘッダと、ユーザデータの内容(コンテンツ等)を示すペイロードと、誤り検出情報とを含む。
ヘッダは、ユーザデータに関する情報を示し、例えば、DA(Destination Address:宛先アドレス)と、SA(Source Address:送信元アドレス)と、VID(VLAN(Virtual Local Area Network) ID)と、タイプ情報とを含んでもよい。DAは、例えば送信先MAC(Media Access Control)アドレスであって、ユーザデータの送信先のノードのアドレスを示す。SAは、例えば送信元MACアドレスであって、ユーザデータの送信元のノードのアドレスを示す。VIDは、使用されているVLANの識別子を示す。タイプ情報は、例えば、ペイロードのプロトコルの種類又はペイロードのデータ長を示す。
また、誤り検出情報は、例えばFCS(Frame Check Sequence)であって、CRC(Cyclic Redundancy Check)等を用いてデータ誤りを検出するための情報である。
また、データ分割部122は、ユーザデータをデータ部分#1〜#N(Nは1以上の整数)に分割する。ここで、データ部分#1〜#Nのサイズは互いに同じであってもよく、例えば256バイトの予め定められた固定長であってもよい。なお、この固定長のサイズは、流れているトラフィックにおける全体のデータ通信量によって変動してもよい。例えば、トラフィックにおける全体のデータ通信量が大きい場合には、データ部分#1〜#Nのサイズを大きくしてもよい。
また、この場合、最後のデータ部分(データ部分#N)のサイズが他のデータ部分#1〜#(N−1)のサイズよりも小さくなるときには、空白のデータ(ゼロデータ)を付加することによって最後のデータ部分#Nのサイズを他のデータ部分#1〜#(N−1)のサイズと同じとしてもよい。あるいは、データ分割部122は、ユーザデータのヘッダに含まれるタイプ情報に示されたデータ長を参照して、データ部分#1〜#Nのサイズが均等になるように、ユーザデータを分割してもよい。この場合、データ部分#1〜#Nのサイズは、固定長よりも少し大きく(又は小さく)なってもよい。
また、データ部分#1〜#Nには、ユーザデータのペイロードだけでなく、ヘッダ及び誤り検出情報も含む。つまり、データ分割部122は、ユーザデータの全てについて分割し、データ部分#1〜#Nを生成する。
さらに、データ分割部122は、図6(B)に例示するように、分割されたデータ部分#1〜#Nそれぞれに順序情報#1〜#Nを付加する。ここで、順序情報は、データ部分#1〜#Nそれぞれのシーケンス番号である。つまり、例えば、1番目のデータ部分であるデータ部分#1に付加される順序情報#1は、1番目であることを示すシーケンス番号である。この順序情報が付加されることにより、後述するように、受信側の無線通信装置100において、データ部分#1〜#Nを元のユーザデータに復元することができる。なお、順序情報は、オーバヘッド(OH:overhead)等の制御情報であってもよい。
なお、順序情報#1〜#Nのサイズは互いに同じであってもよい。つまり、データ部分#1〜#Nのサイズが同じであるので、データ部分#1〜#Nそれぞれと順序情報#1〜#Nとが結合したデータ(図6(B)に示したデータ)は、互いに同じサイズとなる。
回線別帯域制御部124−1〜124−4は、それぞれ、無線回線#1〜#4について帯域制御を行う。以下、回線別帯域制御部124−1について説明するが、回線別帯域制御部124−2〜124−4についても同様である。
回線別帯域制御部124−1は、無線送受信回路150−1から、無線回線#1に関する無線帯域情報#1を受信する。回線別帯域制御部124−1は、この無線帯域情報#1を用いて、無線回線#1における通信速度を設定する。例えば、回線別帯域制御部124−1は、トラフィック及び無線回線#1の混雑状況に応じて、無線帯域情報#1に示された無線帯域(許容通信速度)を逸脱しない範囲で、通信速度を設定してもよい。
なお、回線別帯域制御部124−2〜124−4についても同様に、無線送受信回路150−2〜150−4からの無線回線#2〜無線回線#4に関する無線帯域情報#2〜無線帯域情報#4を用いて、無線回線#2〜無線回線#4における通信速度を設定する。
また、回線別帯域制御部124−1は、無線回線#1について設定された通信速度に応じた頻度でカウントを行い、カウントを行うごとに、データ分割部122から、図6(B)に例示したような順序情報が付加されたデータ部分を、1つ取得する。具体的には、回線別帯域制御部124−1は、設定された通信速度に応じて、カウントの頻度(カウント頻度)を算出する。このカウント頻度は、通信速度に比例してもよい。また、回線別帯域制御部124−1は、算出されたカウント頻度でカウントを行うごとに、データ分割部122に対し、順序情報が付加されたデータ部分を要求する。
データ分割部122は、回線別帯域制御部124−1から要求を受け付けると、順序情報が付加されたデータ部分を、1つ、回線別帯域制御部124−1に対して送出する。
なお、回線別帯域制御部124−2〜124−4についても同様に、それぞれ、無線回線#2〜無線回線#4について設定された通信速度に応じた頻度でカウントを行う。そして、回線別帯域制御部124−2〜124−4は、カウントを行うごとに、データ分割部122から、順序情報が付加されたデータ部分を、1つ取得する。
言い換えれば、回線別帯域制御部124−1〜124−4は、それぞれ、無線回線#1〜無線回線#4について設定された通信速度に応じてデータ部分を取得することによって、無線回線#1〜無線回線#4について設定された通信速度に応じて、データ部分#1〜#Nそれぞれについて無線回線#1〜無線回線#4のいずれかを対応付けている。
さらに、回線別帯域制御部124−1〜124−4は、取得した、順序情報が付加されたデータ部分を、それぞれ、パケット生成部126−1〜126−4に対して出力する。
パケット生成部126−1〜126−4は、それぞれ回線別帯域制御部124−1〜124−4から、順序情報が付加されたデータ部分を受け付けると、このデータにヘッダ等を付加して、パケット化し、パケットを生成する。具体的には、パケット生成部126は、図6(C)に例示するように、順序情報が付加されたデータ部分に、ヘッダと誤り検出情報とを付加して、パケットを生成する。
ヘッダは、後述する宛先アドレスと、ヘッダ情報とを含む。宛先アドレスは、一般的には無線回線の識別子を示すデータである。ヘッダ情報は、上述したSAと、VIDと、タイプ情報とを含んでもよい。SA及びVIDは、ユーザデータに含まれるヘッダ(図6(A))に含まれるものと同じであってもよいし、異なるものであってもよい。また、誤り検出情報は、上述したFCSであってもよい。
ここで、パケット生成部126−1〜126−4は、宛先アドレス対応テーブル記憶部110を参照して、それぞれの順序情報が付加されたデータ部分に対して、自身に関連付けられた無線回線に対応する宛先アドレスを付加する。
図7は、宛先アドレス対応テーブル記憶部110に記憶されている宛先アドレス対応テーブルを例示する図である。図7に例示するように、無線回線#1には、宛先アドレス#1が対応付けられている。無線回線#2には、宛先アドレス#2が対応付けられている。無線回線#3には、宛先アドレス#3が対応付けられている。無線回線#4には、宛先アドレス#4が対応付けられている。
例えば、パケット生成部126−1は、宛先アドレス対応テーブルを参照し、受け付けたデータ部分をパケット化する際に、無線回線#1と対応付けられた宛先アドレス#1を、データ部分に付加する。同様に、パケット生成部126−2は、無線回線#2と対応付けられた宛先アドレス#2を、受け付けたデータ部分に付加する。パケット生成部126−3は、無線回線#3と対応付けられた宛先アドレス#3を、受け付けたデータ部分に付加する。パケット生成部126−4は、無線回線#4と対応付けられた宛先アドレス#4を、受け付けたデータ部分に付加する。
また、パケット生成部126−1〜126−4は、生成したパケットを、パケット送信部128に対して出力する。パケット送信部128は、受け付けたパケットを、回線振分回路140に対して送信する。
ここで、回線別帯域制御部124及びパケット生成部126の処理について、図8及び図9を用いて具体例を挙げて説明する。図8は、回線別帯域制御部124の処理を説明するためのタイムチャートの例を示す図である。また、図9は、図8の例において生成されるパケットを例示する図である。
例えば、データ分割部122によって、ユーザデータが8つのデータ部分#1〜#8に分割されたとする。このとき、データ分割部122は、データ部分#1〜#8に、それぞれ、順序情報#1〜#8を付加する。
さらに、例えば、回線別帯域制御部124−1が、無線回線#1の通信速度を400Mbpsと設定したとする。また、回線別帯域制御部124−2が、無線回線#2の通信速度を200Mbpsと設定したとする。また、回線別帯域制御部124−3が、無線回線#3の通信速度を100Mbpsと設定したとする。さらに、回線別帯域制御部124−4が、無線回線#4の通信速度を100Mbpsと設定したとする。つまり、無線回線#1の通信速度は、無線回線#3,無線回線#4の通信速度と比較して4倍である。また、無線回線#1の通信速度は、無線回線#2の通信速度と比較して2倍である。
この場合、図8に示すように、一定期間T1の間に、回線別帯域制御部124−1が4回(時刻t1,時刻t3,時刻t6,時刻t8)カウントすると仮定すると、回線別帯域制御部124−2は2回(時刻t2,時刻t7)カウントし、回線別帯域制御部124−3は1回(時刻t4)カウントする。回線別帯域制御部124−4は1回(時刻t5)カウントする。なお、t4とt5とは同じ時刻であってもよい。
回線別帯域制御部124−1は、t1におけるカウントのときに、データ分割部122から、順序情報#1が付加されたデータ部分#1を取得し、パケット生成部126−1に対して出力する。パケット生成部126−1は、図9に例示するように、順序情報#1が付加されたデータ部分#1に、無線回線#1に対応する宛先アドレス#1と、ヘッダ情報及び誤り検出情報とを付加し、データ部分#1に関するパケット#1を生成する。
回線別帯域制御部124−2は、t2におけるカウントのときに、データ分割部122から、順序情報#2が付加されたデータ部分#2を取得し、パケット生成部126−2に対して出力する。パケット生成部126−2は、図9に例示するように、順序情報#2が付加されたデータ部分#2に、無線回線#2に対応する宛先アドレス#2と、ヘッダ情報及び誤り検出情報とを付加し、データ部分#2に関するパケット#2を生成する。
回線別帯域制御部124−1は、t3におけるカウントのときに、データ分割部122から、順序情報#3が付加されたデータ部分#3を取得し、パケット生成部126−1に対して出力する。パケット生成部126−1は、図9に例示するように、順序情報#3が付加されたデータ部分#3に、無線回線#1に対応する宛先アドレス#1と、ヘッダ情報及び誤り検出情報とを付加し、データ部分#3に関するパケット#3を生成する。
回線別帯域制御部124−3は、t4におけるカウントのときに、データ分割部122から、順序情報#4が付加されたデータ部分#4を取得し、パケット生成部126−3に対して出力する。パケット生成部126−3は、図9に例示するように、順序情報#4が付加されたデータ部分#4に、無線回線#3に対応する宛先アドレス#3と、ヘッダ情報及び誤り検出情報とを付加し、データ部分#4に関するパケット#4を生成する。
回線別帯域制御部124−4は、t5におけるカウントのときに、データ分割部122から、順序情報#5が付加されたデータ部分#5を取得し、パケット生成部126−4に対して出力する。パケット生成部126−4は、図9に例示するように、順序情報#5が付加されたデータ部分#5に、無線回線#4に対応する宛先アドレス#4と、ヘッダ情報及び誤り検出情報とを付加し、データ部分#5に関するパケット#5を生成する。
回線別帯域制御部124−1は、t6におけるカウントのときに、データ分割部122から、順序情報#6が付加されたデータ部分#6を取得し、パケット生成部126−1に対して出力する。パケット生成部126−1は、図9に例示するように、順序情報#6が付加されたデータ部分#6に、無線回線#1に対応する宛先アドレス#1と、ヘッダ情報及び誤り検出情報とを付加し、データ部分#6に関するパケット#6を生成する。
回線別帯域制御部124−2は、t7におけるカウントのときに、データ分割部122から、順序情報#7が付加されたデータ部分#7を取得し、パケット生成部126−2に対して出力する。パケット生成部126−2は、図9に例示するように、順序情報#7が付加されたデータ部分#7に、無線回線#2に対応する宛先アドレス#2と、ヘッダ情報及び誤り検出情報とを付加し、データ部分#7に関するパケット#7を生成する。
回線別帯域制御部124−1は、t8におけるカウントのときに、データ分割部122から、順序情報#8が付加されたデータ部分#8を取得し、パケット生成部126−1に対して出力する。パケット生成部126−1は、図9に例示するように、順序情報#8が付加されたデータ部分#8に、無線回線#1に対応する宛先アドレス#1と、ヘッダ情報及び誤り検出情報とを付加し、データ部分#8に関するパケット#8を生成する。
回線振分回路140(図3)は、分割回路120からのパケットを、このパケットに含まれる宛先アドレスに基づいて、無線回線#1〜無線回線#4のいずれかに振り分ける。具体的には、分割回路120からのパケットに含まれる宛先アドレスと、図7に例示した宛先アドレス対応テーブルとを参照して、その宛先アドレスに対応する無線送受信回路150−1〜150−4に対して、そのパケットを送信してもよい。
例えば、回線振分回路140は、パケットに含まれる宛先アドレスが宛先アドレス#1である場合には、宛先アドレス対応テーブルを参照して、その宛先アドレス#1が無線回線#1に対応することを検知する。したがって、回線振分回路140は、そのパケットを、無線回線#1に対応する無線送受信回路150−1に対して送信する。
また、回線振分回路140は、パケットに含まれる宛先アドレスが宛先アドレス#2である場合には、宛先アドレス対応テーブルを参照して、その宛先アドレス#2が無線回線#2に対応することを検知する。したがって、回線振分回路140は、そのパケットを、無線回線#2に対応する無線送受信回路150−2に対して送信する。
また、回線振分回路140は、パケットに含まれる宛先アドレスが宛先アドレス#3である場合には、宛先アドレス対応テーブルを参照して、その宛先アドレス#3が無線回線#3に対応することを検知する。したがって、回線振分回路140は、そのパケットを、無線回線#3に対応する無線送受信回路150−3に対して送信する。
また、回線振分回路140は、パケットに含まれる宛先アドレスが宛先アドレス#4である場合には、宛先アドレス対応テーブルを参照して、その宛先アドレス#4が無線回線#4に対応することを検知する。したがって、回線振分回路140は、そのパケットを、無線送受信回路150−4に対して送信する。
なお、回線振分回路140において無線送受信回路150−1〜150−4と接続されているポートが、それぞれ、宛先アドレス#1〜#4に対応付けられている場合には、回線振分回路140は、宛先アドレス対応テーブルを参照しなくてもよい。つまり、この場合、回線振分回路140は、パケットに含まれる宛先アドレス(例えば宛先アドレス#1)を検出すると、その宛先アドレス(例えば宛先アドレス#1)に対応するポートに接続された無線送受信回路150(例えば無線送受信回路150−1)に、そのパケットを振り分ける。
このように、無線回線#1〜#4に対応した宛先アドレス#1〜#4がパケットに含まれているので、回線振分回路140は、その宛先アドレスを参照して、その宛先アドレスに対応付けられたポートに、そのパケットを流すことができる。したがって、回線振分回路140として汎用のL2スイッチを用いて、複数の無線回線へのパケットの振り分けを実現することができる。
さらに、図8及び図9に示した例でさらに説明する。
回線振分回路140は、図9に例示したパケット#1を受信すると、宛先アドレスが宛先アドレス#1であることを検出する。したがって、回線振分回路140は、パケット#1を無線送受信回路150−1に対して送信する。
次に、回線振分回路140は、図9に例示したパケット#2を受信すると、宛先アドレスが宛先アドレス#2であることを検出する。したがって、回線振分回路140は、パケット#2を無線送受信回路150−2に対して送信する。
次に、回線振分回路140は、図9に例示したパケット#3を受信すると、宛先アドレスが宛先アドレス#1であることを検出する。したがって、回線振分回路140は、パケット#3を無線送受信回路150−1に対して送信する。
次に、回線振分回路140は、図9に例示したパケット#4を受信すると、宛先アドレスが宛先アドレス#3であることを検出する。したがって、回線振分回路140は、パケット#4を無線送受信回路150−3に対して送信する。
次に、回線振分回路140は、図9に例示したパケット#5を受信すると、宛先アドレスが宛先アドレス#4であることを検出する。したがって、回線振分回路140は、パケット#5を無線送受信回路150−4に対して送信する。
次に、回線振分回路140は、図9に例示したパケット#6を受信すると、宛先アドレスが宛先アドレス#1であることを検出する。したがって、回線振分回路140は、パケット#6を無線送受信回路150−1に対して送信する。
次に、回線振分回路140は、図9に例示したパケット#7を受信すると、宛先アドレスが宛先アドレス#2であることを検出する。したがって、回線振分回路140は、パケット#7を無線送受信回路150−2に対して送信する。
次に、回線振分回路140は、図9に例示したパケット#8を受信すると、宛先アドレスが宛先アドレス#1であることを検出する。したがって、回線振分回路140は、パケット#8を無線送受信回路150−1に対して送信する。
無線送受信回路150−1〜150−4は、回線振分回路140から振り分けられたパケット(ディジタル信号)について、それぞれ設定されている変調方式で変調処理を行い、増幅等の処理を行って、それぞれ無線回線#1〜無線回線#4を介して、受信側(無線通信装置B100B)に対して電波を送信する。つまり、無線送受信回路150−1は、宛先アドレス#1が含まれるパケット(図9の例ではパケット#1,#3,#6,#8)を、無線回線#1を介して、受信側(無線通信装置B100B)に対して送信する。
同様に、無線送受信回路150−2は、宛先アドレス#2が含まれるパケット(図9の例ではパケット#2,#7)を、無線回線#2を介して、受信側(無線通信装置B100B)に対して送信する。また、無線送受信回路150−3は、宛先アドレス#3が含まれるパケット(図9の例ではパケット#4)を、無線回線#3を介して、受信側(無線通信装置B100B)に対して送信する。また、無線送受信回路150−4は、宛先アドレス#4が含まれるパケット(図9の例ではパケット#5)を、無線回線#4を介して、受信側(無線通信装置B100B)に対して送信する。
このように、実施の形態1においては、無線通信装置100は、複数の無線回線ごとに帯域制御を行って通信速度を設定するので、通信速度の速い無線回線には、多くのパケットが流れるようになり、通信速度の遅い無線回線には、少ないパケットが流れるようになる。したがって、複数の無線回線の帯域に合わせて効率的にデータを分割して振り分けることが可能となる。
さらに、実施の形態1においては、無線送受信回路150−1〜150−4によって都度なされている適応変調処理によって変調方式が変更された場合であっても、回線別帯域制御部124−1〜124−4は、その時点での無線帯域を反映して、帯域制御を行う。したがって、適応変調処理がなされた場合でも、複数の無線回線の帯域に合わせて効率的にデータを分割して振り分けることが可能となる。
さらに、実施の形態1においては、無線通信装置100は、データを複数のデータ部分に分割し、そのデータ部分について、無線回線に対応する宛先アドレス(識別子)を付加する。これによって、上述したように、回線振分回路140においてさらに効率的にデータ部分を振り分けることが可能となる。
さらに、実施の形態1においては、回線別帯域制御部124−1〜124−4が、無線回線#1〜無線回線#4についてそれぞれ独立して帯域制御して各無線回線について通信速度を設定している。そして、回線別帯域制御部124−1〜124−4が、それぞれ、その設定された通信速度に応じた数のデータ部分#1〜#Nを取得している。これにより、複数の無線回線ごとに帯域制御がなされて設定された通信速度に応じて、分割されたデータを各無線回線に振り分けることが可能となる。
また、実施の形態1においては、回線別帯域制御部124−1〜124−4及びパケット生成部126−1〜126−4を、無線回線#1〜無線回線#4ごとに設けている。これによって、複数の無線回線ごとにデータ部分を処理することができ、したがって、処理の簡素化を図ることが可能となる。
さらに、実施の形態1においては、データ部分#1〜#Nのサイズが互いに同じとなっている。これによって、回線別帯域制御部124−1〜124−4が通信速度に応じてデータ部分を取得する際の処理が簡素化される。つまり、仮に、データ部分#1〜#Nのサイズが異なるものであるとすると、回線別帯域制御部124−1〜124−4は、データ部分#1〜#Nを取得するたびに、データ部分#1〜#Nのサイズを検出しなければならず、処理時間の増加につながる。
[受信側]
次に、受信側である無線通信装置B100Bの構成要素の動作内容について説明するが、以下に説明する動作内容については、送信側においてなされてもよい。
無線送受信回路150−1〜150−4は、それぞれ無線回線#1〜無線回線#4を介して、パケットが含まれる電波を受信する。無線送受信回路150−1〜150−4は、受信した電波に対して増幅等の処理を行い、それぞれ設定されている復調方式で復調処理を行う。さらに、無線送受信回路150−1〜150−4は、復調処理によって得られたパケット(ディジタル信号)を、回線振分回路140に対して送信する。
回線振分回路140は、無線送受信回路150−1〜150−4から受信したパケットを、組立回路160に対して送信する。
図10は、組立回路160で処理される情報を例示する図である。以下、図5及び図10を用いて、組立回路160について説明する。パケット受信部162は、回線振分回路140から、図10(A)に例示するパケットを受信する。また、パケット受信部162は、受信したパケットに含まれる宛先アドレスと、図7に例示した宛先アドレス対応テーブルとを参照して、その宛先アドレスに対応する回線別メモリ164−1〜164−4に対して、パケットを出力する。
例えば、パケット受信部162は、パケットに含まれる宛先アドレスが宛先アドレス#1である場合には、宛先アドレス対応テーブルを参照して、その宛先アドレス#1が無線回線#1に対応することを検知する。したがって、パケット受信部162は、そのパケットを、無線回線#1に対応する回線別メモリ164−1に対して出力する。
また、パケット受信部162は、パケットに含まれる宛先アドレスが宛先アドレス#2である場合には、宛先アドレス対応テーブルを参照して、その宛先アドレス#2が無線回線#2に対応することを検知する。したがって、パケット受信部162は、そのパケットを、無線回線#2に対応する回線別メモリ164−2に対して出力する。
また、パケット受信部162は、パケットに含まれる宛先アドレスが宛先アドレス#3である場合には、宛先アドレス対応テーブルを参照して、その宛先アドレス#3が無線回線#3に対応することを検知する。したがって、パケット受信部162は、そのパケットを、無線回線#3に対応する回線別メモリ164−3に対して出力する。
また、パケット受信部162は、パケットに含まれる宛先アドレスが宛先アドレス#4である場合には、宛先アドレス対応テーブルを参照して、その宛先アドレス#4が無線回線#4に対応することを検知する。したがって、パケット受信部162は、そのパケットを、無線回線#4に対応する回線別メモリ164−4に対して出力する。
回線別メモリ164−1〜164−4は、例えばバッファ等のメモリである。回線別メモリ164−1〜164−4は、パケットを受信して格納し、パケット組立部166からの要求に応じてパケットをパケット組立部166に対して出力する。なお、回線別メモリ164−1〜164−4は、1つのユーザデータに関する全てのパケットを格納した場合に、一斉に、パケット組立部166に対してパケットを出力してもよい。
回線別メモリ164−1は、宛先アドレス#1が含まれるパケットを格納する。例えば図9の例では、回線別メモリ164−1は、パケット#1,#3,#6,#8を格納する。回線別メモリ164−2は、宛先アドレス#2が含まれるパケットを格納する。例えば図9の例では、回線別メモリ164−2は、パケット#2,#7を格納する。回線別メモリ164−3は、宛先アドレス#3が含まれるパケットを格納する。例えば図9の例では、回線別メモリ164−3は、パケット#4を格納する。回線別メモリ164−4は、宛先アドレス#4が含まれるパケットを格納する。例えば図9の例では、回線別メモリ164−4は、パケット#5を格納する。
パケット組立部166は、回線別メモリ164からパケットを受け付けると、パケットに含まれる順序情報を用いてデータ部分を組み立てて、ユーザデータを生成(復元)する。具体的には、まず、パケット組立部166は、図10(B)に例示するように、ヘッダ及び誤り検出情報を除去する。なお、ヘッダ及び誤り検出情報を除去するのは、回線別メモリ164であってもよい。
そして、パケット組立部166は、データ部分#1〜#Nに付加されている順序情報#1〜#Nの順序で、データ部分#1〜#Nを組み立てる。例えば、パケット組立部166は、順序情報#1が付加されたデータ部分#1を1番目に並べ、順序情報#2が付加されたデータ部分#2を2番目に並べるといったように各データ部分を並べ、それらを結合する。これによって、図10(C)に例示するようなユーザデータが生成される。
さらに、パケット組立部166は、生成されたユーザデータを、データ送信部168に対して出力する。データ送信部168は、データ回線60(60B)に対して、ユーザデータを送信する。
ここで、上述したように、回線別メモリ164−1〜164−4においてヘッダ及び誤り検出情報を除去するように構成されたとする。このとき、回線別メモリ164−1〜164−4が無線回線ごとに設けられていることから、無線回線#1〜無線回線#4を介して伝送されたデータ部分(パケット)は、回線別メモリ164−1〜164−4それぞれにおいて、元のユーザデータにおけるデータ部分の順序通りに格納されている。図11には、図9の例において、回線別メモリ164−1〜164−4に格納されたデータ部分の順序を例示する図が示されている。
例えば、図11に例示するように、回線別メモリ164−1には、順序が1番目であるデータ部分#1と、順序が3番目であるデータ部分#3と、順序が6番目であるデータ部分#6と、順序が8番目であるデータ部分#8とが、この順序で格納されている。同様に、回線別メモリ164−2には、順序が2番目であるデータ部分#2と、順序が7番目であるデータ部分#7とが、この順序で格納されている。同様に、回線別メモリ164−3には、順序が4番目であるデータ部分#4が格納されている。回線別メモリ164−4には、順序が5番目であるデータ部分#5が格納されている。
このとき、パケット組立部166は、回線別メモリ164−1〜164−4それぞれについて、先頭に格納されたデータ部分に付加された順序情報を検出する。そして、回線別メモリ164−1〜164−4それぞれに格納された先頭のデータ部分のうち、順序が最も早いものを取り出す。
図11に例示するように、回線別メモリ164−1の先頭に格納されているのは、1番目を示す順序情報#1が付加されたデータ部分#1である。回線別メモリ164−2の先頭に格納されているのは、2番目を示す順序情報#2が付加されたデータ部分#2である。回線別メモリ164−3の先頭に格納されているのは、4番目を示す順序情報#4が付加されたデータ部分#4である。回線別メモリ164−4の先頭に格納されているのは、5番目を示す順序情報#5が付加されたデータ部分#5である。
したがって、パケット組立部166は、まず、回線別メモリ164−1から、1番目を示す順序情報#1が付加されたデータ部分#1を取り出す。このとき、回線別メモリ164−1の先頭には、3番目を示す順序情報#3が付加されたデータ部分#3が来る。
次に、パケット組立部166は、回線別メモリ164−1〜164−4それぞれについて、先頭に格納されたデータ部分に付加された順序情報を検出する。このとき、最も早い番号であるのは、2番目(回線別メモリ164−2に格納されているデータ部分#2)である。したがって、パケット組立部166は、回線別メモリ164−2から、2番目を示す順序情報#2が付加されたデータ部分#2を取り出す。このとき、回線別メモリ164−2の先頭には、7番目を示す順序情報#7が付加されたデータ部分#7が来る。さらに、パケット組立部166は、既に取り出してあったデータ部分#1の後ろに、取り出したデータ部分#2を結合する。
なお、無線回線#2の伝送遅延によって、回線別メモリ164−2に、次の順番である2番目を示す順序情報#2が付加されたデータ部分#2が格納されていない場合には、パケット組立部166は、順序情報#2が付加されたデータ部分#2が格納されるまで処理を中断してもよい。
次に、パケット組立部166は、回線別メモリ164−1〜164−4それぞれについて、先頭に格納されたデータ部分に付加された順序情報を検出する。このとき、最も早い番号であるのは、3番目(回線別メモリ164−1に格納されているデータ部分#3)である。したがって、パケット組立部166は、回線別メモリ164−1から、3番目を示す順序情報#3が付加されたデータ部分#3を取り出す。このとき、回線別メモリ164−1の先頭には、6番目を示す順序情報#6が付加されたデータ部分#6が来る。さらに、パケット組立部166は、既に取り出してあったデータ部分#2の後ろに、取り出したデータ部分#3を結合する。
次に、パケット組立部166は、回線別メモリ164−1〜164−4それぞれについて、先頭に格納されたデータ部分に付加された順序情報を検出する。このとき、最も早い番号であるのは、4番目(回線別メモリ164−3に格納されているデータ部分#4)である。したがって、パケット組立部166は、回線別メモリ164−3から、4番目を示す順序情報#4が付加されたデータ部分#4を取り出す。このとき、回線別メモリ164−3に格納されたデータはなくなる。さらに、パケット組立部166は、既に取り出してあったデータ部分#3の後ろに、取り出したデータ部分#4を結合する。
次に、パケット組立部166は、回線別メモリ164−1〜164−4それぞれについて、先頭に格納されたデータ部分に付加された順序情報を検出する。このとき、最も早い番号であるのは、5番目(回線別メモリ164−4に格納されているデータ部分#5)である。したがって、パケット組立部166は、回線別メモリ164−4から、5番目を示す順序情報#5が付加されたデータ部分#5を取り出す。このとき、回線別メモリ164−4に格納されたデータはなくなる。さらに、パケット組立部166は、既に取り出してあったデータ部分#4の後ろに、取り出したデータ部分#5を結合する。
次に、パケット組立部166は、回線別メモリ164−1〜164−4それぞれについて、先頭に格納されたデータ部分に付加された順序情報を検出する。このとき、最も早い番号であるのは、6番目(回線別メモリ164−1に格納されているデータ部分#6)である。したがって、パケット組立部166は、回線別メモリ164−1から、6番目を示す順序情報#6が付加されたデータ部分#6を取り出す。このとき、回線別メモリ164−1の先頭には、8番目を示す順序情報#8が付加されたデータ部分#8が来る。さらに、パケット組立部166は、既に取り出してあったデータ部分#5の後ろに、取り出したデータ部分#6を結合する。
次に、パケット組立部166は、回線別メモリ164−1〜164−4それぞれについて、先頭に格納されたデータ部分に付加された順序情報を検出する。このとき、最も早い番号であるのは、7番目(回線別メモリ164−2に格納されているデータ部分#7)である。したがって、パケット組立部166は、回線別メモリ164−2から、7番目を示す順序情報#7が付加されたデータ部分#7を取り出す。このとき、回線別メモリ164−2に格納されたデータはなくなる。さらに、パケット組立部166は、既に取り出してあったデータ部分#6の後ろに、取り出したデータ部分#7を結合する。
次に、パケット組立部166は、回線別メモリ164−1〜164−4それぞれについて、先頭に格納されたデータ部分に付加された順序情報を検出する。このとき、データは回線別メモリ164−1にしか格納されていないので、パケット組立部166は、回線別メモリ164−1から、8番目を示す順序情報#8が付加されたデータ部分#8を取り出す。このとき、回線別メモリ164−1に格納されたデータはなくなる。さらに、パケット組立部166は、既に取り出してあったデータ部分#7の後ろに、取り出したデータ部分#8を結合する。
このようにして、パケット組立部166は、元のユーザデータを復元することができる。さらに、回線別メモリ164−1〜164−4が無線回線ごとに設けられているので、各無線回線を介して伝送されたデータの到達時間がそれぞれ異なった場合であっても、パケット組立部166は、容易にユーザデータを組み立てることが可能となる。つまり、もし、メモリ(バッファ)が回線別に設けられていないとすると、バッファ内でデータ部分(パケット)の順序がバラバラとなる。そうすると、先に述べたように、パケット組立部166は、全てのデータ部分(パケット)を取り出してから、順序を入れ替える必要があり、処理が複雑となって、処理時間が長くなる。
[無線通信方法]
図12及び図13を用いて、無線通信装置100の動作フロー(無線通信方法)を説明する。
図12は、送信側の無線通信装置100(無線通信装置A100A)の動作を示すフローチャートである。
なお、図12に示したフローチャートにおいて、処理(ステップ)の順序は、適宜、変更可能である。また、複数ある処理(ステップ)のうちの1つ以上は、省略されてもよい。図13に示したフローチャートにおいても同様である。
無線通信装置A100Aは、ユーザデータを複数のデータ部分に分割する(S102)。具体的には、上述したように、分割回路120のデータ分割部122は、ユーザデータを、同じサイズのデータ部分#1〜#Nに分割する。さらに、上述したように、データ分割部122は、データ部分#1〜#Nに対し、これらの順序を示す順序情報#1〜#Nを付加する。
次に、無線通信装置A100Aは、複数の無線回線ごとに、帯域制御を行う(S104)。具体的には、上述したように、分割回路120の回線別帯域制御部124−1〜124−4は、それぞれ、無線回線#1〜無線回線#4について帯域制御を行う。
次に、無線通信装置A100Aは、帯域制御された無線回線ごとに、データ部分を対応付ける(S106)。具体的には、上述したように、分割回路120の回線別帯域制御部124−1〜124−4は、それぞれ無線回線#1〜無線回線#4について設定された通信速度に応じた頻度でカウントを行うごとに、データ分割部122から、順序情報が付加されたデータ部分を取得する。これによって、回線別帯域制御部124−1〜124−4は、無線回線#1〜無線回線#4について設定された通信速度に応じて、データ部分について無線回線#1〜無線回線#4のいずれかを対応付けている。
次に、無線通信装置A100Aは、無線回線#1〜無線回線#4に対応する宛先アドレス#1〜#4をデータ部分に付加し、パケットを生成する(S108)。具体的には、上述したように、分割回路120のパケット生成部126−1〜126−4は、宛先アドレス対応テーブルを参照して、それぞれが受け付けたデータ部分に対して、それぞれ、宛先アドレス#1〜#4を付加する。
次に、無線通信装置A100Aは、宛先アドレスを用いて、パケットを複数の無線回線のいずれかに振り分ける(S110)。具体的には、上述したように、回線振分回路140は、例えば、パケットに含まれる宛先アドレス#1〜#4に対応するポートに対して、そのパケットを振り分けることによって、宛先アドレス#1〜#4を含むパケットを、それぞれ、無線送受信回路150−1〜150−4に対して送信する。
次に、無線通信装置A100Aは、パケットを、振り分けられた無線回線を介して送信する(S112)。具体的には、上述したように、無線送受信回路150−1〜150−4は、回線振分回路140から振り分けられたパケットについて変調処理を行い、それぞれ無線回線#1〜無線回線#4を介して、受信側(無線通信装置B100B)に対して、パケットを含む電波を送信する。
図13は、受信側の無線通信装置100(無線通信装置B100B)の動作を示すフローチャートである。
まず、無線通信装置B100Bは、複数の無線回線を介して、パケットを受信する(S202)。具体的には、上述したように、無線送受信回路150−1〜150−4は、それぞれ無線回線#1〜無線回線#4を介して、パケットが含まれる電波を受信し、復調処理を行うことによって、パケットを取得する。
次に、無線通信装置B100Bは、無線回線ごとに分けてパケットを格納する(S204)。具体的には、上述したように、組立回路160の回線別メモリ164−1〜164−4は、それぞれ宛先アドレス#1〜#4を含むパケットを格納する。
次に、無線通信装置B100Bは、パケットに含まれる順序情報を使用して、ユーザデータを復元する(S206)。具体的には、上述したように、組立回路160のパケット組立部166は、データ部分#1〜#Nに付加されている順序情報#1〜#Nの順序で、データ部分#1〜#Nを組み立てることで、ユーザデータを復元する。
次に、無線通信装置B100Bは、ユーザデータを送信する(S208)。具体的には、上述したように、データ送信部168は、データ回線60(60B)に対して、復元されたユーザデータを送信する。
[変形例]
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
上述した実施の形態1においては、複数の無線回線の数を4つ(無線回線#1〜無線回線#4)としたが、無線回線の数は、複数であればいくつであってもよい。
また、無線通信装置A100A及び無線通信装置B100Bは、分割回路120又は組立回路160のいずれかのみを有していてもよい。つまり、例えば、無線通信装置A100Aから無線通信装置B100Bに対してデータが伝送されるが、無線通信装置B100Bから無線通信装置A100Aに対してはデータが伝送されない場合、無線通信装置A100Aは、分割回路120を有しているが組立回路160を有していなくてもよい。無線通信装置B100Bは、組立回路160を有しているが分割回路120を有していなくてもよい。
また、実施の形態1においては、データ部分に無線回線に対応した宛先アドレスを付加するとしたが、データ部分に付加されるのは宛先アドレスでなくてもよく、無線回線を識別する識別子であればどのような形式であってもよい。ただし、宛先アドレスを付加することによって、データ部分をパケットとして処理できるので、上述したように、回線振分回路について、既存のL2スイッチを流用して構成できる。また、無線回線に対応した識別子は、SA(送信元アドレス)として付加されてもよい。この場合、回線振分回路は、SAに基づいてデータ部分を振り分けるように構成される。
また、実施の形態1においては、回線別帯域制御部124は、設定された無線回線の通信速度に応じた頻度でカウントするごとにデータ部分を取り出すとしたが、データ部分を取り出す方法は、上記に限られない。例えば、回線別帯域制御部124は、無線回線#1〜無線回線#4それぞれについて設定された通信速度の比率に応じた数のデータ部分を要求してもよい。
上述の実施の形態では、本発明をハードウェアの構成として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、無線通信装置内の各回路の処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2013年4月24日に出願された日本出願特願2013−091274を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1 無線通信装置
50 無線通信システム
60 データ回線
100 無線通信装置
110 宛先アドレス対応テーブル記憶部
120 分割回路
122 データ分割部
124 回線別帯域制御部
126 パケット生成部
128 パケット送信部
140 回線振分回路
150 無線送受信回路
160 組立回路
162 パケット受信部
166 パケット組立部
168 データ送信部

Claims (16)

  1. データを複数のデータ部分に分割する分割手段と、
    複数の無線回線ごとに帯域制御を行って通信速度を設定する帯域制御手段と、
    前記帯域制御手段の帯域制御によって設定された前記複数の無線回線それぞれの通信速度に応じて、前記複数の無線回線それぞれに対応する識別子を、前記複数のデータ部分に付加する付加手段と、
    前記複数のデータ部分のそれぞれを、当該複数のデータ部分に付加された識別子に基づいて、前記複数の無線回線のいずれかに振り分ける振分手段と、
    前記複数のデータ部分を、当該複数のデータ部分が振り分けられた前記複数の無線回線を介して、他の無線通信装置に対して送信する送信手段と
    を有する無線通信装置。
  2. 前記付加手段は、前記複数のデータ部分に、前記複数の無線回線のいずれかに対応する宛先アドレスを付加し、前記複数のデータ部分それぞれをパケット化して複数のパケットを生成し、
    前記振分手段は、前記複数のパケットのそれぞれを、当該複数のパケットのそれぞれに含まれる前記宛先アドレスに基づいて、前記複数の無線回線のいずれかに振り分ける
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記帯域制御手段は、前記複数の無線回線それぞれについて前記帯域制御によって設定された通信速度に応じて、前記複数のデータ部分について前記複数の無線回線を対応付け、
    前記付加手段は、前記複数のデータ部分それぞれに、前記対応付けられた無線回線の識別子を付加する
    請求項1又は2に記載の無線通信装置。
  4. 前記帯域制御手段は、前記複数の無線回線に対応して複数設けられており、
    複数の前記帯域制御手段のそれぞれは、対応する前記複数の無線回線それぞれについて設定された通信速度に基づいて、前記データ部分を受け付け、
    前記付加手段は、複数の前記帯域制御手段が受け付けた前記データ部分に、当該帯域制御手段に対応する無線回線の識別子を付加する
    請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記付加手段は、前記複数の無線回線に対応して複数設けられており、
    複数の前記帯域制御手段のそれぞれは、自身に対応付けられている無線回線に対応付けられた複数の前記付加手段のそれぞれに対して前記データ部分を出力し、
    複数の前記付加手段のそれぞれは、自身に対応付けられている無線回線に対応する識別子を、前記帯域制御手段から受け付けた前記データ部分に付加する
    請求項4に記載の無線通信装置。
  6. 前記分割手段は、前記データを互いに同じサイズの複数のデータ部分に分割し、
    前記帯域制御手段は、前記設定された通信速度がより速い無線回線を、より多くの前記データ部分に対応付ける
    請求項3から5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  7. 前記複数の無線回線を介して、他の無線通信装置から前記複数のデータ部分を受信する受信手段と、
    前記複数のデータ部分を組み立てて元のデータを生成する組立手段と
    をさらに有する請求項1から6のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  8. 前記複数の無線回線それぞれに対応して設けられ、前記複数の無線回線それぞれを介して前記受信手段によって受信された前記複数のデータ部分のそれぞれを格納する複数のメモリ
    をさらに有し、
    前記組立手段は、前記複数のメモリから、データ部分を元のデータにおける順序で取り出して、元のデータを生成する
    請求項7に記載の無線通信装置。
  9. データが分割されて得られた複数のデータ部分を、複数の無線回線を介して他の無線通信装置から受信する受信手段と、
    前記複数の無線回線それぞれに対応して設けられ、前記複数の無線回線それぞれを介して前記受信手段によって受信された前記複数のデータ部分のそれぞれを格納する複数のメモリと、
    前記複数のメモリから、データ部分を元のデータにおける順序で取り出して組み立てることにより、元のデータを生成する組立手段と
    を有する無線通信装置。
  10. データを送信する第1の無線通信装置と、
    前記データを受信する第2の無線通信装置と
    を有し、
    前記第1の無線通信装置は、
    データを複数のデータ部分に分割する分割手段と、
    複数の無線回線ごとに帯域制御を行って通信速度を設定する帯域制御手段と、
    前記帯域制御手段の帯域制御によって設定された前記複数の無線回線それぞれの通信速度に応じて、前記複数の無線回線それぞれに対応する識別子を、前記複数のデータ部分に付加する付加手段と、
    前記複数のデータ部分のそれぞれを、当該複数のデータ部分に付加された識別子に基づいて、前記複数の無線回線のいずれかに振り分ける振分手段と、
    前記複数のデータ部分を、当該複数のデータ部分が振り分けられた前記複数の無線回線を介して、前記第2の無線通信装置に対して送信する送信手段と
    を有し、
    前記第2の無線通信装置は、
    前記複数の無線回線を介して、前記第1の無線通信装置から前記複数のデータ部分を受信する受信手段と、
    前記複数のデータ部分を組み立てて元のデータを生成する組立手段と
    を有する
    無線通信システム。
  11. 前記付加手段は、前記複数のデータ部分に、前記複数の無線回線のいずれかに対応する宛先アドレスを付加し、前記複数のデータ部分それぞれをパケット化して複数のパケットを生成し、
    前記振分手段は、前記複数のパケットのそれぞれを、当該複数のパケットのそれぞれに含まれる前記宛先アドレスに基づいて、前記複数の無線回線のいずれかに振り分ける
    請求項10に記載の無線通信システム。
  12. 前記帯域制御手段は、前記複数の無線回線それぞれについて前記帯域制御によって設定された通信速度に応じて、前記複数のデータ部分について前記複数の無線回線を対応付け、
    前記付加手段は、前記複数のデータ部分それぞれに、前記対応付けられた無線回線の識別子を付加する
    請求項10又は11に記載の無線通信システム。
  13. 前記帯域制御手段は、前記複数の無線回線に対応して複数設けられており、
    複数の前記帯域制御手段のそれぞれは、対応する前記複数の無線回線それぞれについて設定された通信速度に基づいて、前記データ部分を受け付け、
    前記付加手段は、複数の前記帯域制御手段が受け付けた前記データ部分に、当該帯域制御手段に対応する無線回線の識別子を付加する
    請求項12に記載の無線通信システム。
  14. 前記付加手段は、前記複数の無線回線に対応して複数設けられており、
    複数の前記帯域制御手段のそれぞれは、自身に対応付けられている無線回線に対応付けられた複数の前記付加手段のそれぞれに対して前記データ部分を出力し、
    複数の前記付加手段のそれぞれは、自身に対応付けられている無線回線に対応する識別子を、前記帯域制御手段から受け付けた前記データ部分に付加する
    請求項13に記載の無線通信システム。
  15. 前記分割手段は、前記データを互いに同じサイズの複数のデータ部分に分割し、
    前記帯域制御手段は、前記設定された通信速度がより高い無線回線を、より多くの前記データ部分に対応付ける
    請求項12から14のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  16. データを複数のデータ部分に分割し、
    複数の無線回線ごとに帯域制御を行って通信速度を設定し、
    前記帯域制御によって設定された前記複数の無線回線それぞれの通信速度に応じて、前記複数の無線回線それぞれに対応する識別子を、前記複数のデータ部分に付加し、
    前記複数のデータ部分のそれぞれを、当該複数のデータ部分に付加された識別子に基づいて、前記複数の無線回線のいずれかに振り分け、
    前記複数のデータ部分を、当該複数のデータ部分が振り分けられた前記複数の無線回線を介して、他の無線通信装置に対して送信する
    無線通信方法。
JP2015513511A 2013-04-24 2014-03-31 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法 Expired - Fee Related JP6065108B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013091274 2013-04-24
JP2013091274 2013-04-24
PCT/JP2014/001865 WO2014174768A1 (ja) 2013-04-24 2014-03-31 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6065108B2 JP6065108B2 (ja) 2017-01-25
JPWO2014174768A1 true JPWO2014174768A1 (ja) 2017-02-23

Family

ID=51791357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015513511A Expired - Fee Related JP6065108B2 (ja) 2013-04-24 2014-03-31 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6065108B2 (ja)
WO (1) WO2014174768A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017068746A1 (ja) 2015-10-23 2017-04-27 日本電気株式会社 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法
WO2018116965A1 (ja) * 2016-12-22 2018-06-28 日本電気株式会社 無線通信装置、無線通信システム、および無線通信方法
JP2022079020A (ja) 2020-11-16 2022-05-26 日本電気株式会社 通信システム、通信方法及び通信プログラム
JP7450560B2 (ja) * 2021-01-08 2024-03-15 三菱電機株式会社 リソース決定装置、リソース決定方法及びリソース決定プログラム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9112892B2 (en) * 2009-12-03 2015-08-18 Intel Corporation Inverse multiplexing over 802.11 wireless interfaces
EP2547053B1 (en) * 2011-07-13 2016-11-30 Alcatel Lucent Distribution of data units among interfaces of a node of a packet-switched communication network

Also Published As

Publication number Publication date
JP6065108B2 (ja) 2017-01-25
WO2014174768A1 (ja) 2014-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101536141B1 (ko) 이더넷과 can 통신 간의 신호 변환을 제공하는 차량용 장치 및 그 제어방법
US9787740B2 (en) Digital device, network and method for streaming audio or video data
US10652660B2 (en) Data packet compensation in multi-device media systems
JP6065108B2 (ja) 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法
WO2018210169A1 (zh) 数据传输方法、装置、设备及系统
US20140169367A1 (en) Selective deep packet inspection
US9479619B2 (en) Transmission apparatus, transmission system, and transmission method
CN106717111A (zh) 接收cpri数据流和接收以太网帧的方法、装置及系统
KR100584365B1 (ko) 동기화 이더넷에서의 데이터 프레임 구성 방법 및 그에따른 데이터 처리 방법
US20220271800A1 (en) Communication devices and methods
CN109936781B (zh) 一种数据传送的方法、设备和系统
CN110224887B (zh) 一种以太网y.1564测试帧自动识别的方法与装置
KR20090094754A (ko) 고속 인터넷 프로토콜 네트워크에서의 데이터 전송을 위한 데이터 운반 컨테이너
CN110677314B (zh) 网络接口测试方法、系统、电子设备及存储介质
US20160269234A1 (en) Method and System for Processing Uplink and Downlink Network Data, and Electronic Device
US20110268132A1 (en) Device and method for transmission of tdm signal over asynchronous network
WO2007079241A2 (en) Method and apparatus for enabling transport of ethernet data over a serial digital interface transport service
KR20120056640A (ko) Docsis 데이터 전송을 위한 프레임 구성 방법 및 장치
JP2010245943A (ja) 通信装置、パケット分割方法及びプログラム
EP1758306B1 (en) Method and device for transmitting a control signal of a resilient packet ring media access control
US8693491B2 (en) Packet transmission device, signal terminating device, communication system, and communication method
US10911986B2 (en) Wireless communication device, wireless communication system, and wireless communication method
WO2014174801A1 (ja) 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法
WO2018103394A1 (zh) 一种数据传输方法及装置
JP5588795B2 (ja) 伝送装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6065108

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees