JP2019134251A - 無線伝送装置、データ処理方法、プログラムおよび無線伝送システム - Google Patents

無線伝送装置、データ処理方法、プログラムおよび無線伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】伝送効率を維持すると共に通信品質を向上させること。【解決手段】無線伝送装置1は、他の無線伝送装置において、1つのデータから分割された分割データであって、分割データの識別情報を含む分割データを受信する通信部2と、識別情報に関連付けられた複数の組立メモリ3_1〜3_Nと、分割データに設定された識別情報を用いて、分割データをいずれかの組立メモリに振り分けるメモリ振分部4と、を備える無線伝送装置である。【選択図】図1

Description

本発明は、無線伝送装置、データ処理方法、プログラムおよび無線伝送システムに関する。
パケット伝送ネットワークにおいて、無線回線を介してデータを伝送する場合、1つの無線回線のみでは伝送できる容量が小さい。そのため、複数の無線回線を束ねて仮想的に1本の無線回線として伝送容量を拡張する場合がある。つまり、伝送されるデータを複数の無線回線に分散させることによって、無線回線全体として伝送容量を確保する。これにより、大容量のデータを伝送することが可能となる。複数の無線回線を仮想的に一纏めにした仮想的な回線でデータを伝送することを、トラフィックボンディングという。
トラフィックボンディングでは、伝送されるパケットを複数のデータフレームに分割し、分割されたデータフレームを各無線回線にラウンドロビンに振り分けることによって、複数の無線回線を束ねた無線帯域を最大限に活用して大容量伝送を可能にする。
上記技術に関連して、例えば、特許文献1には、伝送装置間に形成される複数の回線で伝送される伝送フレームをデータリンク層で回線毎に多重分離するリンクアグリゲーション方式を備える伝送システムが開示されている。伝送装置は、アグリゲーションスイッチを有する。このアグリゲーションスイッチは、外部のネットワークで使用されるネットワークフレームをMRL(Multi−Radio−Linc)フレームに組み立て直す。アグリゲーションスイッチは、無線リンク毎にMRLフレームを振り分けるとともに、無線リンク毎のMRLフレームを集約してネットワークフレームに組み立て直す。
また、複数の無線回線を介して伝送されるトラフィックの遅延を抑制するために、伝送されるトラフィックに対して優先度を設け、優先度が高いトラフィック(パケット)の遅延を改善し、通信品質を向上する技術も検討されている(例えば、特許文献2)。特許文献2には、複数の無線回線を介して伝送装置間を伝送するパケットに優先度を設定する。優先度が高いパケットは無線回線の状態が良い無線回線を介して伝送される。優先度が低いパケットは固定長のセルに分割され、複数の無線回線を介して送信し、受信側の無線伝送装置において、固定長のセルをパケットに組立てることが開示されている。
特開2010−258606号公報 国際公開第2013/111772号
トラフィックボンディングでは、複数の無線回線を介して送信されたデータフレームは、受信側の無線伝送装置においてパケットに組立てられる(復元される)。ここで、データフレームを送信する回線は、無線回線であることから回線状態は常に一定では無い。そのため、複数の無線回線のうち、特定の無線回線の回線状態が悪化する場合や特定の無線回線のみが切断される場合等が想定される。この場合、受信側の無線伝送装置では、特定の無線回線を介して受信されるデータフレームが遅延したり、または受信が出来なくなる。その結果、受信側の無線伝送装置では、一部のデータフレームが受信出来ないために、この一部のデータフレームを含むパケットを組立てることが出来なくなる。この状態で、受信側の無線伝送装置が、後続のデータフレームを受信し、後続のデータフレームをパケットとして組立てることが可能であったとしても、上記一部のデータフレームが受信出来ないために、後続のパケットも組立処理が出来なくなる。
このように、一部のデータフレームが受信出来ていないことに起因して、後続のデータフレームもパケットに組立てることが出来なくなり遅延が生じてしまう(以下、この遅延を組立遅延と称する)。組立遅延が発生すると、複数の無線回線を伝送する際の伝送効率を上げたとしても通信品質は低下してしまう。
ここで、特許文献1に開示された技術は、伝送効率を向上させることを可能とするが、伝送遅延が大きく、通信品質を向上させる技術とはなっていない。また、特許文献2に開示された技術は、優先度が高いトラフィックの遅延を抑えることを可能とするが、その分伝送効率が低下してしまうという課題がある。すなわち、特許文献1および2に開示された技術は、伝送効率を維持しつつ、通信品質を向上させる技術とはなっていない。
本開示の目的は、このような問題を解決するためになされたものであり、伝送効率を維持すると共に通信品質を向上させることが可能な無線伝送装置、データ処理方法、プログラムおよび無線伝送システムを提供することである。
第1の態様にかかる無線伝送装置は、他の無線伝送装置において、1つのデータから分割された分割データであって、前記分割データの識別情報を含む分割データを受信する通信部と、前記識別情報に関連付けられた複数の組立メモリと、前記分割データに設定された前記識別情報を用いて、前記分割データをいずれかの組立メモリに振り分けるメモリ振分部と、を備える無線伝送装置である。
第2の態様にかかるデータ処理方法は、他の無線伝送装置において、1つのデータから分割された分割データであって、前記分割データの識別情報を含む分割データを受信し、前記分割データに設定された前記識別情報を用いて、前記識別情報に関連付けられた複数の組立メモリのうちのいずれかの組立メモリに振り分ける、データ処理方法である。
第3の態様にかかるプログラムは、他の無線伝送装置において、1つのデータから分割された分割データであって、前記分割データの識別情報を含む分割データを受信することと、前記分割データに設定された前記識別情報を用いて、前記識別情報に関連付けられた複数の組立メモリのうちのいずれかの組立メモリに振り分けることと、をコンピュータに実行させるプログラムである。
第4の態様にかかる無線伝送システムは、第1の無線伝送装置と、前記第1の無線伝送装置と通信を行う第2の無線伝送装置と、を備え、前記第1の無線伝送装置は、1つのデータから分割データに分割し、前記分割データに前記分割データの識別情報を設定する分割部と、前記分割データを送信する第1の通信部と、を備え、前記第2の無線伝送装置は、前記第1の無線伝送装置から前記分割データを受信する第2の通信部と、前記識別情報に関連付けられた複数の組立メモリと、前記分割データに設定された前記識別情報を用いて、前記分割データをいずれかの組立メモリに振り分けるメモリ振分部と、を備える無線伝送システムである。
上述の態様によれば、伝送効率を維持すると共に通信品質を向上させることが可能となる。
実施の形態の概要にかかる無線伝送装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる無線伝送システムの構成例を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる無線伝送装置(送信側)の構成例を示すブロック図である。 ユーザデータおよびデータフレームの構成例を説明する図である。 実施の形態1にかかる無線伝送装置(受信側)の構成例を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる無線伝送装置の動作例を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる無線伝送装置(受信側)の構成例を示すブロック図である。 実施の形態2にかかる無線伝送装置の動作例を示すフローチャートである。 実施の形態3にかかる無線伝送装置(受信側)の構成例を示すブロック図である。 実施の形態3にかかる無線伝送装置の動作例を示すフローチャートである。 実施の形態4にかかる無線伝送装置(受信側)の構成例を示すブロック図である。 実施の形態4にかかる無線伝送装置の動作例を示すフローチャートである。 実施の形態5にかかる無線伝送装置(受信側)の構成例を示すブロック図である。 実施の形態5にかかるメモリ振分部の動作概念を説明する図である。 実施の形態5にかかる無線伝送装置の動作例を示すフローチャートである。 他の実施の形態にかかる無線伝送装置の構成例を示す概略構成図である。
(実施の形態の概要)
実施の形態の説明に先立って、実施の形態の概要を説明する。まず、図1を用いて、実施の形態の概要にかかる無線伝送装置1の構成例を説明する。図1は、実施の形態の概要にかかる無線伝送装置の構成例を示すブロック図である。無線伝送装置1は、トラフィックボンディングに対応する無線伝送装置である。無線伝送装置1は、通信部2と、複数の組立メモリ3_1〜3_N(N:2以上の整数)と、メモリ振分部4と、を備える。
通信部2は、(図示しない)他の無線伝送装置において、1つのデータから分割された分割データであって、分割データの識別情報を含む分割データを受信する。
組立メモリ3_1〜3_Nは、受信した分割データに含まれる識別情報に関連付けられたメモリである。組立メモリ3_1〜3_Nは、他の無線伝送装置において、1つのデータから分割データに分割した際の順序で、受信した分割データをデータに組立てる(復元する)メモリである。複数の組立メモリは、分割データに含まれる識別情報の数に応じて設けられていてもよい。また、分割データの識別情報は、優先度、宛先等であってもよい。なお、本明細書においては、分割データをデータに組立てることと、分割データをデータに復元することとは同じことを意味する。
メモリ振分部4は、分割データに設定された識別情報を用いて、分割データをいずれかの組立メモリに振り分ける。メモリ振分部4は、通信部2が受信した分割データのヘッダ情報を参照して、識別情報を判別してもよい。
以上説明した様に、無線伝送装置1は、分割データの識別情報に関連付けられた複数の組立メモリ3_1〜3_Nを設けている。メモリ振分部4は、分割データに設定された識別情報を用いて、複数の組立メモリ3_1〜3_Nのいずれかに分割データを振り分ける。すなわち、複数の組立メモリ3_1〜3_Nにおいて、並列的に分割データをデータに組立てることを行う。そのため、無線伝送装置1を用いることにより、一部の分割データが受信出来ないことに起因して生じる組立遅延を低減することが可能となる。したがって、実施の形態の概要にかかる無線伝送装置1を用いることにより、伝送効率を維持しつつ、通信品質を向上させることが可能となる。
ここで、特許文献1において、受信側の無線伝送装置は、2つのメモリ(複数のメモリ)を有している。しかしながら、特許文献1においては、受信側の無線伝送装置は、受信したMRLフレームを受信した順序に従って、1つ目のメモリブロックに振り分ける。受信側の無線伝送装置は、1つ目のメモリブロックに設けられたアドレスおよびメモリに順に格納した後、MRLフレームを格納するメモリブロックを2つ目のメモリブロックに切り替える。すなわち、特許文献1に開示された技術は、2つのメモリは開示されているが、受信したMRLフレームをシーケンシャルに処理する。そのため、特許文献1に開示された技術では、各メモリブロックにおいて、MRLフレームの一部が受信出来ていない場合、後続のMRLフレームも組立てることが出来ない。すなわち、特許文献1に開示された技術では組立遅延が生じる。一方、実施の形態の概要にかかる無線伝送装置1を用いることにより、組立遅延を低減することが可能となる。したがって、実施の形態の概要にかかる無線伝送装置1は、特許文献1に開示された技術と異なり、特許文献1に開示された技術よりも通信品質を向上させることが可能となる。
また、特許文献1に開示された技術では、送信側の無線伝送装置は、MRLフレームのヘッダにメモリブロック番号、メモリアドレスおよびメモリ番号を付与する。換言すると、送信側の無線伝送装置は、受信側の無線伝送装置のメモリ構成を把握する必要がある。一方、実施の形態の概要にかかる無線伝送装置1によれば、送信側の無線伝送装置は、受信側の無線伝送装置のメモリ構成を意識する必要がない。そのため、実施の形態の概要にかかる無線伝送装置1は、特許文献1に開示された技術が有しない有利な効果も有する。
(実施の形態1)
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施形態について説明する。なお、実施形態において、同一の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
<無線伝送システムの構成例>
まず、図2を用いて、実施の形態1にかかる無線伝送システム100について説明する。図2は、実施の形態1にかかる無線伝送システムの構成例を示すブロック図である。無線伝送システム100は、無線伝送装置10および無線伝送装置20を備える。無線伝送装置10および無線伝送装置20は、4つの無線回線(無線回線L1〜L4)を介して接続されている。無線伝送装置10および無線伝送装置20は、4つの無線回線を介して無線通信が可能である。なお、図2には、4つの無線回線が記載されているが、無線回線は3つ以下であってもよいし、5つ以上であってもよい。なお、説明を行う上で便宜的に、無線伝送システム100は、無線回線は4つであるとして説明を行う。
無線伝送装置10は、ユーザ回線300と接続されている。無線伝送装置20は、ユーザ回線301と接続されている。ユーザ回線300および301は、例えば、通信事業者またはプロバイダ事業者等のネットワークと接続される回線である。無線伝送装置10および20は、ユーザ回線300および301を介してユーザデータを送受信する。ユーザ回線300および301は、例えば、イーサネット(登録商標)が用いられてもよい。
無線伝送装置10は、4つのアンテナ101〜104を有する。アンテナ101は、無線回線L1を介して電波を送受信する。アンテナ102は、無線回線L2を介して電波を送受信する。アンテナ103は、無線回線L3を介して電波を送受信する。アンテナ104は、無線回線L4を介して電波を送受信する。
同様に、無線伝送装置20は、4つのアンテナ201〜204を有する。アンテナ201は、無線回線L1を介して電波を送受信する。アンテナ202は、無線回線L2を介して電波を送受信する。アンテナ203は、無線回線L3を介して電波を送受信する。アンテナ204は、無線回線L4を介して電波を送受信する。
ここで、無線伝送装置10および無線伝送装置20は、1つのトラフィックに対して4つの無線回線L1〜無線回線L4をボンディングして無線通信を行う。このように、無線伝送装置10および無線伝送装置20は、複数の無線回線をボンディングすることによって伝送容量を確保する。
また、無線伝送装置10は、ユーザ回線300を介してユーザデータをパケットとして受信し、そのパケットを複数のデータフレームに分割する。ここで、パケットは、実施の形態の概要におけるデータに対応する。また、データフレームは、実施の形態の概要における分割データに対応する。なお、以降の説明において、ユーザデータを単にパケットと称して記載することがある。
無線伝送装置10は、無線回線L1〜無線回線L4のトータルの帯域情報に基づいて、受信したユーザデータに対して帯域制御を行う。無線伝送装置10は、帯域制御がなされたユーザデータを複数のデータフレームに分割し、複数のデータフレームの各々を、無線回線L1〜無線回線L4のいずれかを介して無線伝送装置20に対して送信する。
無線伝送装置20は、無線回線L1〜無線回線L4を介して無線伝送装置10から複数のデータフレームを受信する。無線伝送装置20は、複数のデータフレームを受信すると、複数のデータフレームを組立てて、元のユーザデータをパケットとして生成する。詳細は後述する。
なお、以降の説明では、無線伝送装置10から無線伝送装置20に対してデータが伝送されることを前提として説明するが、無線伝送装置20から無線伝送装置10に対してデータが伝送されてもよい。以下の説明では、データの送信側である無線伝送装置10の構成と、データの受信側である無線伝送装置20の構成とを分けて説明する。しかしながら、説明を行う上で異なる構成として説明をしているだけであって、無線伝送装置10および無線伝送装置20は、同じ構成要素であってもよい。つまり、無線伝送装置10または無線伝送装置20は、無線伝送装置10の構成および無線伝送装置20の構成の両方の構成を有していてもよい。
<無線伝送装置10の構成例>
次に、図3を用いて、無線伝送装置10の構成例について説明する。図3は、実施の形態1にかかる無線伝送装置(送信側)の構成例を示すブロック図である。無線伝送装置10は、ユーザ回線300を介して受信したユーザデータを無線伝送装置20に送信する無線伝送装置である。無線伝送装置10は、帯域制御部11と、分割部12と、回線振分部13と、無線送信部14_1〜14_4と、を備える。
帯域制御部11は、ユーザ回線300を介して受信したユーザデータをパケットとして受信する。帯域制御部11は、無線回線のトータルの帯域情報を示す帯域制御情報に従って、受信したユーザデータに対して帯域制御を行う。つまり、帯域制御部11は、帯域制御情報に示された伝送レートで受信したユーザデータを伝送するように制御を行う。帯域制御部11は、帯域制御がなされたユーザデータを、分割部12に対して出力する。
分割部12は、帯域制御がなされたユーザデータを、固定長のデータフレームに分割する。分割部12は、分割したデータフレームの各々にヘッダ情報を付加する。
ここで、図4を用いて、ユーザデータおよびデータフレームの構成の一例について説明する。図4は、ユーザデータおよびデータフレームの構成例を示す図である。
分割部12は、ユーザ回線300を介して、図4(A)に例示するユーザデータを受信する。図4(A)に例示するように、ユーザデータは、ヘッダと、ユーザデータの内容を示すペイロードと、誤り検出情報とを含む。
ヘッダには、ユーザデータに関する情報が設定される。ヘッダには、例えば、宛先アドレスと、送信元アドレス、VLAN(Virtual Local Area Network) ID(Identity)、ユーザデータの優先度等を含んでもよい。宛先アドレスは、ユーザデータの送信先の装置のアドレスであって、例えば、送信先のMAC(Media Access Control)アドレスであってもよい。送信元アドレスは、送信元の装置のアドレスであって、例えば、送信元のMACアドレスであってもよい。VLAN IDは、ユーザデータが送信されるユーザのIDであって、宛先に関する情報である。宛先に関する情報として、VLAN IDの代わりに、IP(Internet Protocol)アドレスが用いられてもよいし、VLAN IDに加えて、IPアドレスがさらに用いられてもよい。ユーザデータの優先度は、例えば、VLANのCoS(Class of Service)等の優先度であってもよい。また、ヘッダには、例えば、ペイロードのプロトコルやペイロードのデータ長が含まれてもよい。
誤り検出情報は、例えば、CRC(Cyclic Redundancy Check)等を用いてデータ誤りを検出するための情報である。
分割部12は、ユーザデータをデータ部分#1〜#M(Mは2以上の整数)に分割する。ここで、データ部分#1〜#Mのサイズは、互いに同じであってもよい。データ部分#1〜#Mのサイズは、例えば、256バイトの予め定められた固定長であってもよいし、異なるサイズであってもよい。
分割部12は、分割したデータ部分#1〜#Mのそれぞれに、ヘッダ#1〜#Mおよび誤り検出情報を付加する。ヘッダ#1〜#Mのサイズは互いに同じであってもよい。また、誤り検出情報は、各データにおいて同じサイズであってもよいし、異なっていてもよい。データ部分#1〜#Mのサイズが同じである場合、データ部分#1〜#Mのそれぞれとヘッダ#1〜#Mとが結合したデータフレームは、図4(B)に示すように、互いに同じサイズとなる。以降の説明では、データフレームのサイズは、互いに同じサイズであるとして説明を行う。
ヘッダ#1〜#Mには、例えば、データ部分#1〜#Mの順序情報(シーケンスナンバー)、ユーザデータ(パケット)の先頭を表すSOP(Start Of Packet)、ユーザデータ(パケット)の終了を表すEOP(End Of Packet)、およびユーザデータの優先度が設定される。ヘッダ#1〜#Mに設定される情報は、データフレームを識別するための情報であるので、ヘッダ#1〜#Mには、データフレームの識別情報が設定されているとも言える。なお、以降の説明において、データフレームのヘッダ#1〜#Mを、単にヘッダ情報と称して記載することがある。また、ユーザデータの優先度を単に優先度と称して記載することがある。
データフレームのヘッダに設定される優先度は、パケットのヘッダに設定された優先度に関連する優先度である。例えば、パケットのヘッダに設定された優先度がVLANのCoS値である場合、CoS値が0〜5のパケットから分割されたデータフレームのヘッダに、優先度「低」が設定されてもよい。また、CoS値が6および7のパケットから分割されたデータフレームのヘッダに、優先度「高」が設定されてもよい。本実施の形態では、「高」または「低」の2つの優先度が設定されるとして説明を行う。なお、データフレームのヘッダに設定される優先度は、同一のパケットから分割されたデータフレームには、同一の優先度が設定される。
また、誤り検出情報は、例えば、CRC(Cyclic Redundancy Check)等を用いてデータ誤りを検出するための情報である。
図3に戻り、回線振分部13について説明を行う。回線振分部13は、無線回線L1〜L4の無線帯域に従って、分割部12において分割されたデータフレームを、各無線回線に振り分ける。回線振分部13は、各データフレームを、振り分ける無線回線に対応する無線送信部(無線送信部14_1〜14_4のいずれか)に出力する。無線伝送装置10は、トラフィックボンディングに対応しているため、回線振分部13は、分割された複数のデータフレームを無線回線の無線帯域に合わせて、ラウンドロビンに各無線回線に振り分ける。これによって、無線帯域を最大限に活用して大容量伝送を実現する。
なお、回線振分部13は、データフレームのヘッダ情報に設定した優先度が高いデータフレームを、無線帯域が広い無線回線に対応する無線送信部に優先的に振り分けるようにしてもよい。もしくは、無線送信部14_1〜14_4が無線回線L1〜L4の回線状態を監視し、回線振分部13に回線状態を通知する。回線振分部13は、データフレームのヘッダ情報に設定した優先度が高いデータフレームを、回線状態が良い無線回線に対応する無線送信部に優先的に振り分けるようにしてもよい。
無線送信部14_1〜14_4は、無線回線L1〜L4に対応して設けられる無線送信部である。無線送信部14_1〜14_4は、回線振分部13によって振り分けられたデータフレームを、無線回線L1〜L4を介して無線伝送装置20に送信する。具体的には、無線送信部14_1は、無線回線L1に対応し、無線回線L1に振り分けられたデータフレームを無線伝送装置20に送信する。同様に、無線送信部14_2〜14_4のそれぞれは、無線回線L2〜L4のそれぞれに対応し、無線回線L2〜L4のそれぞれに振り分けられたデータフレームを無線伝送装置20に送信する。
また、無線送信部14_1〜14_4のそれぞれは、対応する無線回線L1〜L4の無線帯域の情報を帯域制御情報として帯域制御部11および回線振分部13に送信する。なお、図3においては、無線送信部14_1〜14_4は、各無線回線に対応して設けられているが、1つの無線送信部であってもよいし、4以外の数の無線送信部が設けられてもよい。
<無線伝送装置20の構成例>
次に、図5を用いて、無線伝送装置20の構成例について説明する。図5は、実施の形態1にかかる無線伝送装置(受信側)の構成例を示すブロック図である。無線伝送装置20は、実施の形態の概要にかかる無線伝送装置1に対応する無線伝送装置である。無線伝送装置20は、無線伝送装置10から複数のデータフレームを受信する無線伝送装置である。無線伝送装置20は、受信した複数のデータフレームを、無線伝送装置10において分割される前のパケットに組立て、ユーザ回線301を介してパケットを送信する。無線伝送装置20は、無線受信部21_1〜21_4と、組立部22と、制御部23と、を備える。
無線受信部21_1〜21_4は、実施の形態の概要にかかる通信部2に対応する無線受信部である。無線受信部21_1〜21_4は、無線回線L1〜L4に対応して設けられる無線受信部である。無線受信部21_1〜21_4は、無線回線L1〜L4を介して無線伝送装置10から送信されたデータフレームを受信する。具体的には、無線受信部21_1は、無線回線L1に対応し、無線回線L1を介して送信されたデータフレームを受信する。同様に、無線受信部21_2〜21_4のそれぞれは、無線回線L2〜L4のそれぞれに対応し、無線回線L2〜L4のそれぞれを介して送信されたデータフレームを受信する。無線受信部21_1〜21_4は、受信したデータフレームを組立部22に出力する。
図5においては、無線受信部21_1〜21_4は、各無線回線に対応して設けられているが、1つの無線受信部であってもよいし、4以外の数の無線受信部が設けられてもよい。
組立部22は、データフレームに付加されたヘッダ情報(ヘッダ#1〜#M)に基づいて、複数のデータフレームを組立てて、無線伝送装置10において分割される前の分割元のパケットを生成する(復元する)。組立部22は、データフレームに付加されていたヘッダ情報および誤り検出情報を除去し、生成したパケットを制御部23に出力する。組立部22は、組立メモリ221_1および組立メモリ221_2と、メモリ振分部222を備える。
組立メモリ221_1および221_2は、実施の形態の概要にかかる組立メモリ3_1〜3_Nに対応する。組立メモリ221_1および221_2は、無線受信部21_1〜21_4が受信した複数のデータフレームを、無線伝送装置10が1つのパケットから複数のデータフレームに分割した際の順序に従って組立てて、分割元のパケットを生成するメモリである。組立メモリ221_1および組立メモリ221_2は、データフレームのヘッダ情報に設定されたユーザデータの優先度に関連付けられて設けられる。
具体的には、組立メモリ221_1は、データフレームのヘッダ情報に設定されるユーザデータの優先度が高いデータフレームが格納されるメモリである。また、組立メモリ221_2は、データフレームのヘッダ情報に設定されるユーザデータの優先度が低いデータフレームが格納されるメモリである。なお、以降の説明において、組立メモリ221_1を、高優先専用メモリと称して記載することがあり、組立メモリ221_2を低優先専用メモリと称して記載することがある。また、組立メモリ221_1を高優先専用メモリとし、組立メモリ221_2を低優先専用メモリとするが、組立メモリ221_1を低優先専用メモリとし、組立メモリ221_2を高優先専用メモリとしてもよい。さらに、組立メモリ221_1と組立メモリ221_2とを区別して説明しない場合、組立メモリ221と称して説明することがある。
組立メモリ221は、データフレームのヘッダ情報に設定された順序情報を用いて、分割元のパケットを組立てる。例えば、分割部12において、1つのパケットが4つのデータフレームに分割されていたとすると、データ部分#1〜#4が生成され、データ部分#1〜#4のそれぞれには、順序情報#1〜#4が設定される。組立メモリ221は、格納されたデータフレームの順序情報を参照し、順序情報#1のデータフレームを選択し、データ部分#1を取り出す。次に、組立メモリ221は、順序情報#2のデータフレームを選択して、データ部分#2を取り出し、データ部分#1と結合する。次に、組立メモリ221は、順序情報#3のデータフレームを選択して、データ部分#3をデータ部分#1および#2と結合する。次に、組立メモリ221は、順序情報#4のデータフレームを選択して、データ部分#4をデータ部分#1〜#3と結合して、分割元のパケットに組立てる。なお、この際、組立メモリ221は、データフレームをパケットに組立てる際に、データフレームのヘッダ情報および誤り検出情報を削除する。組立メモリ221は、格納されたデータフレームを組立ててパケットを復元すると、復元したパケットを制御部23に出力する。
なお、組立メモリ221は、1つのパケットを構成する全てのデータフレームのうち、順序情報の順番にデータフレームが格納された時点でデータフレームをパケットに組立てる処理を開始してもよい。つまり、組立メモリ221は、順序情報#1が設定されたデータフレームと、順序情報#2が設定されたデータフレームと、が格納された時点で、当該データフレームをパケットに組立てる処理を開始してもよい。もしくは、組立メモリ221は、1つのパケットを構成する全てのデータフレームが格納された時点でデータフレームをパケットに組立てる処理を開始してもよい。つまり、組立メモリ221は、順序情報#1〜#4が設定されたデータフレームが格納された時点で、当該データフレームをパケットに組立てる処理を開始してもよい。
また、組立メモリ221は、無線回線L1〜L4のいずれかが回線断または回線状態が悪化して、例えば、順序情報#2が設定されたデータフレームが格納されない場合には、順序情報#2が設定されたデータフレームが格納されるまで処理を中断する。すなわち、組立メモリ221は、データフレームのヘッダ情報にSOPが設定されたデータフレームから、EOPが設定されているデータフレームまでをパケットに組立てるまで、次のSOPが設定されたデータフレームの組立処理を行わない。この場合、組立遅延が生じることとなってしまう。しかしながら、この場合でも、もう一方の組立メモリではデータフレームをパケットに組立てることが可能であるため、組立遅延は低減される。なお、このような場合、例えば、順序情報#1が設定されたデータフレームが格納された時点で、組立メモリ221は、格納待ちタイマを起動して、当該タイマがタイムアウトした際に、順序情報#2が設定されたデータフレームを無線伝送装置10に再送する要求信号を送信してもよい。もしくは、組立メモリ221は、格納待ちタイマがタイムアウトした際、順序情報#2が設定されたデータフレームの再送を要求せず、順序情報#1が設定されたデータフレームを破棄して、次のSOPが設定されたデータフレームから組立処理を再開してもよい。
次に、メモリ振分部222について説明する。メモリ振分部222は、実施の形態の概要にかかるメモリ振分部4に対応する。メモリ振分部222は、無線受信部21_1〜21_4で受信したデータフレームのそれぞれのヘッダ情報を参照して、各データフレームをいずれかの組立メモリに振り分ける。具体的には、メモリ振分部222は、データフレームのヘッダ情報に設定されたユーザデータの優先度を用いて、当該優先度に対応する組立メモリにデータフレームを振り分ける。データフレームに設定されたユーザデータの優先度が「高」であれば、メモリ振分部222は、組立メモリ221_1に当該データフレームを振り分ける。一方、データフレームに設定されたユーザデータの優先度が「低」であれば、メモリ振分部222は、組立メモリ221_2に当該データフレームを振り分ける。
制御部23は、組立メモリ221_1および221_2から出力されたパケットの優先制御を行う。具体的には、制御部23は、組立メモリ221_1および221_2から同時にパケットが出力された場合、パケットのヘッダ情報に設定されたユーザデータの優先度が高いパケットからユーザ回線301に送信するように制御を行う。
<無線伝送装置20の動作例>
続いて、図6を用いて、実施の形態1にかかる無線伝送装置20の動作例について説明する。図6は、実施の形態1にかかる無線伝送装置の動作例を示すフローチャートである。
まず、無線伝送装置20は、複数の無線回線を介して、データフレームを受信する(ステップS1)。具体的には、無線受信部21_1〜21_4は、それぞれ無線回線L1〜無線回線L4を介して、データフレームを受信し、メモリ振分部222に出力する。
次に、無線伝送装置20は、データフレームに設定された優先度を用いて、組立メモリ221_1または221_2にデータフレームを振り分ける(ステップS2)。具体的には、メモリ振分部222は、データフレームの各々のヘッダ情報に設定されたユーザデータの優先度を用いて、組立メモリ221_1または221_2にデータフレームを振り分ける。データフレームのヘッダ情報に設定されたユーザデータの優先度が「高」であれば、メモリ振分部222は、組立メモリ221_1に当該データフレームを振り分ける。一方、データフレームのヘッダ情報に設定されたユーザデータの優先度が「低」であれば、メモリ振分部222は、組立メモリ221_2に当該データフレームを振り分ける。
次に、無線伝送装置20は、データフレームをパケットに組立てる(ステップS3)。具体的には、組立メモリ221は、データ部分#1〜#Mに付加されている順序情報#1〜#Mの順序で、データ部分#1〜#Mを組み立てて、パケットを復元する。組立メモリ221は、復元したパケットを制御部23に出力する。
次に、無線伝送装置20は、出力されたパケットに対して優先制御を行い(ステップS4)、パケットを送信する(ステップS5)。具体的には、制御部23は、組立メモリ221_1および221_2から同時にパケットが出力された場合、パケットのヘッダ情報に設定されたユーザデータの優先度が高いパケットからユーザ回線301に送信するように制御を行う。組立メモリ221_1および221_2から同時に出力されたパケットが存在しない場合は、制御部23は、受信したパケットの順番に従ってユーザ回線301に送信する。
以上説明したように、本実施の形態にかかる無線伝送装置20は、組立メモリ221_1および221_2はユーザデータの優先度に関連付けられて設けられている。メモリ振分部222はユーザデータの優先度を用いて、組立メモリ221_1または221_2にデータフレームを振り分ける。つまり、無線伝送装置20において、パケットに組立てられるデータフレームは組立メモリ221_1または221_2に分散される。そのため、本実施の形態にかかる無線伝送装置20を用いることにより、データフレームをパケットに組立てる処理を複数のメモリで並列的に行えるので、組立遅延を低減することが可能となる。したがって、本実施の形態にかかる無線伝送装置20を用いることにより、伝送効率を維持しつつ、通信品質の向上を図ることが可能となる。
また、本実施の形態においては、組立メモリ221_1および221_2には、異なる優先度のデータフレームが振り分けられることは無い。換言すると、組立メモリ221_1および221_2には、低遅延が要求されていない優先度が低いデータフレームと、低遅延が要求される優先度が高いデータフレームと、が混在することは無い。そのため、本実施の形態にかかる無線伝送装置20を用いることにより、優先度が低いデータフレームが処理されないことにより、優先度が高いデータフレームが処理出来ないことによる組立遅延が生じない。したがって、本実施の形態によれば、優先度が高いデータフレームをより確実に処理が行え、通信品質を向上させることが可能となる。
さらに、本実施の形態においては、制御部23は、同時に出力されたパケットに対して優先度が高いパケットを優先的に送信する優先制御を行う。そのため、本実施の形態によれば、優先度が高いパケットを低い遅延量で処理することが可能となる。したがって、本実施の形態によれば、通信品質を向上させることが可能となる。
(変形例)
なお、上述した実施の形態1において、データフレームのヘッダに設定される優先度は、「高」または「低」として説明した。しかしながら、これに限られず、データフレームのヘッダに設定される優先度は、例えば、パケットのヘッダ情報に設定されるVLANのCoSの値と合わせ、0〜7の8つとしてもよいし、他の値としてもよい。
また、データフレームのヘッダに設定される優先度を3つ以上とする場合、組立メモリは、優先度毎に設けずに、少なくとも1つの優先度を含むように構成してもよい。例えば、データフレームのヘッダに設定される優先度を0〜7とする場合、優先度7のための組立メモリ、優先度5および6のための組立メモリ、および優先度0〜4のための組立メモリのように、少なくとも1つの優先度を含むように構成してもよい。
(実施の形態2)
続いて、実施の形態2について説明する。実施の形態2は、実施の形態1と比較すると、無線伝送装置10から送信されるデータフレームのヘッダ情報が異なる。また、実施の形態2は、実施の形態1における無線伝送装置20が無線伝送装置30に置き換わった構成である。なお、無線伝送システムの構成は、図2に示す無線伝送装置と同様に、送信側の無線伝送装置と受信側の無線伝送装置とを含む構成であり、無線伝送装置20が無線伝送装置30に置き換わったのみである。
<無線伝送装置10の構成例>
次に、無線伝送装置10の構成例について説明する。無線伝送装置10の構成例は、図3に示す無線伝送装置10の構成例と同様であるので、図3を参照して差分点のみを説明する。本実施の形態では、分割部12の構成が異なる。
分割部12は、実施の形態1にかかる分割部12と同様に、帯域制御がなされたユーザデータを、固定長のデータフレームに分割し、分割したデータフレームの各々にヘッダ情報(ヘッダ#1〜#M)を付加する。
ヘッダ情報(ヘッダ#1〜#M)には、データ部分#1〜#Mの順序情報(シーケンスナンバー)、ユーザデータ(パケット)の先頭を表すSOP(Start Of Packet)、ユーザデータ(パケット)の終了を表すEOP(End Of Packet)が設定される。また、ヘッダ情報には、さらに、ユーザデータの宛先情報が設定される。
宛先情報には、例えば、データフレームに分割される前のパケットのヘッダ情報に設定されたVLAN IDが設定される。なお、宛先情報は、IPアドレスであってもよいし、VLAN IDとIPアドレスとに関連する情報であってもよい。もしくは、宛先情報は、パケットを送信する宛先となるユーザの情報が識別される情報であればよいので、VLAN IDおよびIPアドレスと異なるユーザ識別情報であってもよい。また、宛先情報は、宛先ユーザに関する情報であるので、宛先ユーザ情報とも言える。さらに、VLAN IDは、サービスを識別する情報とも言えるので、宛先情報は、サービス識別情報とも言える。
<無線伝送装置30の構成例>
次に、図7を用いて、無線伝送装置30の構成例について説明する。図7は、実施の形態2にかかる無線伝送装置(受信側)の構成例を示すブロック図である。無線伝送装置30は、実施の形態1における組立部22および制御部23が、組立部32および制御部33に置き換わった構成である。
組立部32は、組立部22に対応し、組立部32は基本的に組立部22と同様の構成をしている。ただし、本実施の形態においては、実施の形態1における組立メモリ221_1および221_2が、組立メモリ321_1〜321_P(P:2以上の整数)に置き換わっている。また、本実施の形態では、実施の形態1におけるメモリ振分部222が、メモリ振分部322に置き換わっている。
組立メモリ321_1〜321_Pは、データフレームのヘッダ情報に設定された宛先情報毎に設けられている。1〜Pは、データフレームのヘッダ情報に設定された宛先情報を、組立メモリの若番から順番に割り振った番号に対応する。つまり、1番目の宛先情報は、組立メモリ321_1に対応し、2番目の宛先情報は、組立メモリ321_2に対応することを表している。なお、組立メモリ321_1〜321_Pのそれぞれの構成は、実施の形態1と同様である。
メモリ振分部322は、データフレームのヘッダ情報に設定された宛先情報を用いて、宛先情報に対応する組立メモリにデータフレームを振り分ける。メモリ振分部322は、データフレームのヘッダ情報に設定された宛先情報が1番目の宛先情報であれば、当該データフレームを組立メモリ321_1に振り分ける。メモリ振分部322は、データフレームのヘッダ情報に設定された宛先情報が2番目の宛先情報であれば、当該データフレームを組立メモリ321_2に振り分ける。
制御部33は、実施の形態1における制御部23が置き換わった構成である。制御部33は、組立メモリ321_1〜321_Pから出力されたパケットの順序制御を行う。具体的には、制御部33は、組立メモリ321_1〜321_Pのうち2つ以上の組立メモリから同時にパケットが出力された場合、組立メモリの若番から順に出力されたパケットをユーザ回線301に送信するように制御を行う。
なお、制御部33は、実施の形態1と同様に、組立メモリ321_1〜321_Pのうち2つ以上の組立メモリから同時にパケットが出力された場合、パケットのヘッダ情報に設定されたユーザデータの優先度に基づいて、優先制御を行ってもよい。もしくは、宛先情報毎に優先度を設けておき、制御部33は、宛先情報毎の優先度に基づいて、優先制御を行ってもよい。
<無線伝送装置30の動作例>
続いて、図8を用いて、無線伝送装置30の動作例について説明する。図8は、実施の形態2にかかる無線伝送装置の動作例を示すフローチャートである。図8は、図6に示すフローチャートに対応し、図6におけるステップS2とステップS4とが異なる。図6のステップS2はステップS11に置き換わっており、ステップS4はステップS12に置き換わっている。図8において、図6と同様の処理内容に対しては、同一の参照番号を付して説明を割愛し、ステップS11およびステップS12を説明する。
ステップS11において、無線伝送装置30は、データフレームのヘッダ情報に設定された宛先情報を用いて、いずれかの組立メモリにデータフレームを振り分ける(ステップS11)。具体的には、メモリ振分部322は、データフレームのヘッダ情報に設定された宛先情報を用いて、組立メモリ321_1〜321_Pのうち、当該宛先情報に対応する組立メモリにデータフレームを振り分ける。
また、ステップS12において、無線伝送装置30は、組立メモリ321_1〜321_Pによって出力されたパケットに対して順序制御を行う(ステップS12)。具体的には、制御部33は、組立メモリ321_1〜321_Pのうち2つ以上の組立メモリから同時にパケットが出力された場合、組立メモリの若番から順にパケットをユーザ回線301に送信するように制御を行う。
以上説明したように、本実施の形態では、組立メモリ321_1〜321_Pは宛先情報毎に設けられており、メモリ振分部322はユーザデータのヘッダ情報に設定された宛先情報を用いて組立メモリを選択する。つまり、無線伝送装置30は、データフレームを組立メモリ321_1〜321_Pに分散して振り分ける。そのため、各組立メモリにおいて、複数のパケットから分割されたデータフレームが混在する可能性が低減するので、組立遅延を低減することが可能となる。したがって、本実施の形態にかかる無線伝送装置30を用いることにより、伝送効率を維持しつつ、通信品質の向上を図ることが可能となる。
また、本実施の形態においては、データフレームのヘッダ情報に設定された宛先情報を用いて、組立メモリ321_1〜321_Pに振り分けているので、各組立メモリにおいて、異なる宛先情報のデータフレームが振り分けられることは無い。そのため、異なる宛先情報のデータフレームの一部が受信出来ないことに起因した組立遅延が生じない。したがって、本実施の形態によれば、宛先情報の一部に対応するデータフレームが受信出来ない場合であっても、他の宛先情報に対応するデータフレームに影響を与えることがないので、通信品質を向上させることが可能となる。
(実施の形態3)
続いて、実施の形態3について説明する。実施の形態3は、実施の形態1および2を組み合わせた構成である。そのため、本実施の形態を、基本的に、実施の形態1を用いて説明し、適宜、実施の形態2を用いて説明する。本実施の形態における受信側の無線伝送装置を無線伝送装置40とする。なお、無線伝送システムの構成は、図2と同様に、送信側の無線伝送装置と受信側の無線伝送装置とを含む構成であり、無線伝送装置20が無線伝送装置40に置き換わったのみである。
<無線伝送装置10の構成例>
次に、無線伝送装置10の構成例について説明する。無線伝送装置10の構成例は、図3に示す無線伝送装置10の構成例と同様であるので、図3を参照して差分点のみを説明する。本実施の形態では、分割部12の構成が異なる。
分割部12は、実施の形態1にかかる分割部12と同様に、帯域制御がなされたユーザデータを、固定長のデータフレームに分割し、分割したデータフレームの各々にヘッダ情報(ヘッダ#1〜#M)を付加する。
ヘッダ情報には、データ部分#1〜#Mの順序情報(シーケンスナンバー)、ユーザデータ(パケット)の先頭を表すSOP(Start Of Packet)、ユーザデータ(パケット)の終了を表すEOP(End Of Packet)が設定される。また、ヘッダ情報には、さらに、ユーザデータの優先度および宛先情報が設定される。
なお、本実施の形態においても、ユーザデータの優先度は、「高」または「低」の2つの優先度が設定されるとして説明する。なお、ヘッダ情報に設定される優先度は、同一のパケットから分割されたデータフレームには、同一の優先度が設定される。また、宛先情報には、実施の形態2と同様に、データフレームに分割される前のパケットのヘッダ情報に設定されたVLAN IDが設定される。なお、宛先情報は、VLAN IDのみに限定されず、IPアドレスであってもよいし、VLAN IDとIPアドレスとに関連する情報であってもよい。もしくは、宛先情報は、VLAN IDおよびIPアドレスと異なるユーザ識別情報であってもよい。
<無線伝送装置40の構成例>
次に、図9を用いて、無線伝送装置40の構成例について説明する。図9は、実施の形態3にかかる無線伝送装置(受信側)の構成例を示すブロック図である。無線伝送装置40は、実施の形態1における組立部22が組立部42に置き換わっている。
組立部42は、組立部22に対応する。組立部42は基本的に組立部22と同様の構成をしている。ただし、本実施の形態においては、実施の形態1における組立メモリ221_1および221_2が、組立メモリ421H_1〜421H_Pおよび組立メモリ421L_1〜421L_Pに置き換わっている。つまり、本実施の形態の組立メモリは、データフレームのヘッダ情報に設定された優先度および宛先情報の組み合わせ毎に設けられている。また、本実施の形態において、実施の形態1におけるメモリ振分部222がメモリ振分部422に置き換わっている。
組立メモリ421H_1〜421H_Pは、データフレームのヘッダ情報に設定された優先度が「高」に対応したメモリであって、さらに、宛先情報毎に設けられたメモリである。組立メモリ421H_X(X:1〜P)は、データフレームのヘッダ情報に設定された優先度が「高」に対応したメモリであることを表している。また、1〜Pは、データフレームのヘッダ情報に設定された宛先情報を、組立メモリの若番から順番に割り振った番号に対応する。つまり、1番目の宛先情報は、組立メモリ421H_1に対応し、2番目の宛先情報は、組立メモリ421H_2に対応することを表している。
また、組立メモリ421L_1〜421L_Pは、データフレームのヘッダ情報に設定された優先度が「低」に対応したメモリであって、さらに、宛先情報毎に設けられたメモリである。つまり、組立メモリ421L_X(X:1〜P)は、データフレームのヘッダ情報に設定された優先度が「低」に対応したメモリであることを表している。また、1〜Pは、データフレームのヘッダ情報に設定された宛先情報を、組立メモリの若番から順番に割り振った番号に対応する。つまり、1番目の宛先情報は、組立メモリ421L_1に対応し、2番目の宛先情報は、組立メモリ421L_2に対応することを表している。なお、組立メモリ421H_1〜421H_Pおよび組立メモリ421L_1〜421L_Pのそれぞれの構成は、実施の形態1と同様である。
メモリ振分部422は、データフレームのヘッダ情報に設定された優先度および宛先情報を用いて、優先度および宛先情報の組み合わせに対応する組立メモリにデータフレームを振り分ける。例えば、データフレームのヘッダ情報に設定された優先度が「高」で、データフレームの宛先情報に対応するVLAN IDが「4」のデータフレームがメモリ振分部422に出力されたとする。VLAN IDが「4」に対応した組立メモリが組立メモリ421H_4または組立メモリ421L_4であったとすると、メモリ振分部422は、出力されたデータフレームを組立メモリ421H_4に振り分ける。
<無線伝送装置40の動作例>
続いて、図10を用いて、無線伝送装置40の動作例について説明する。図10は、実施の形態3にかかる無線伝送装置の動作例を示すフローチャートである。図10は、図6に示すフローチャートに対応し、図6におけるステップS2がステップS21に置き換わっている。図10において、図6と同様の処理内容に対しては、同一の参照番号を付して説明を割愛し、ステップS21を説明する。
ステップS21において、無線伝送装置40は、データフレームのヘッダ情報に設定された優先度および宛先情報を用いて、組立メモリにデータフレームを振り分ける(ステップS21)。具体的には、メモリ振分部422は、データフレームのヘッダ情報に設定された優先度および宛先情報の組み合わせに対応する組立メモリを、組立メモリ421H_1〜421H_Pおよび組立メモリ421L_1〜421L_Pのうちから選択する。そして、メモリ振分部422は、選択した組立メモリにデータフレームを振り分ける。
以上説明したように、本実施の形態では、組立メモリは、データフレームのヘッダ情報に設定される優先度および宛先情報の組み合わせに関連付けられて設けられている。また、メモリ振分部422はユーザデータのヘッダ情報に設定された優先度および宛先情報に対応する組立メモリを選択する。ここで、本実施の形態にかかる組立メモリは、実施の形態1および2よりも多く設けられている。つまり、本実施の形態にかかる無線伝送装置40では、実施の形態1および2よりも多く設けられた組立メモリに分散してデータフレームをパケットに組立てる。そのため、無線伝送装置40は、受信したデータフレームを実施の形態1および2よりも分散して処理することが可能となるので、各組立メモリにおいて、組立遅延を低減することが可能となる。したがって、本実施の形態にかかる無線伝送装置40を用いることにより、実施の形態1および2よりも、組立遅延を低減して、通信品質の向上を図ることが可能となる。
(実施の形態4)
続いて、実施の形態4について説明する。実施の形態4は、実施の形態1〜3の改良例である。そのため、本実施の形態を、実施の形態1を用いて説明する。本実施の形態においては、実施の形態1における無線伝送装置20が無線伝送装置50に置き換わった構成である。なお、無線伝送システムの構成は、図2と同様に、送信側の無線伝送装置と受信側の無線伝送装置とを含む構成であり、無線伝送装置20が無線伝送装置50に置き換わったのみである。また、本実施の形態においては、無線伝送装置10の構成は、実施の形態1と同様であるため説明を割愛する。
<無線伝送装置50の構成例>
次に、図11を用いて、無線伝送装置50の構成例について説明する。図11は、実施の形態4にかかる無線伝送装置(受信側)の構成例を示すブロック図である。無線伝送装置50は、実施の形態1における組立部22が組立部52に置き換わっている。
組立部52は、組立部22に対応する。組立部52は基本的に組立部22と同様の構成をしている。ただし、本実施の形態においては、実施の形態1における組立メモリ221_1および221_2が、組立メモリ521H_1、521H_2、521L_1および521L_2に置き換わっている。本実施の形態では、複数の組立メモリは、優先度毎に設けられており、さらに、異なるパケットから分割された複数のデータフレームを並列的に処理可能にさらに構成されている。また、本実施の形態では、実施の形態1におけるメモリ振分部222がメモリ振分部522に置き換わっている。
組立メモリ521H_1および521H_2は、データフレームのヘッダ情報に設定された優先度が「高」に対応するメモリである。さらに、組立メモリ521H_1および521H_2は、X番目(X:1以上の整数)のパケットから分割された複数のデータフレームと、X+1番目のパケットから分割された複数のデータフレームと、を並列的に処理可能に構成されている。具体的には、組立メモリ521H_1は、優先度が「高」のデータフレームのうち、X番目のSOPからX番目のEOPまでの複数のデータフレームを処理する組立メモリである。組立メモリ521H_2は、優先度が「高」のデータフレームのうち、X+1番目のSOPからX+1番目のEOPまでの複数のデータフレームを処理する組立メモリである。
組立メモリ521L_1および521L_2は、データフレームのヘッダ情報に設定された優先度が「低」に対応するメモリである。さらに、組立メモリ521L_1および521L_2は、Y番目(Y:1以上の整数)のパケットから分割された複数のデータフレームと、Y+1番目のパケットから分割された複数のデータフレームと、を並列的に処理可能に構成されている。なお、上記のXおよびYは同じであってもよいし、異なっていてもよい。具体的には、組立メモリ521L_1は、優先度が「低」のデータフレームのうち、Y番目のSOPからY番目のEOPまでの複数のデータフレームを処理する組立メモリである。組立メモリ521L_2は、優先度が「低」のデータフレームのうち、Y+1番目のSOPからY+1番目のEOPまでの複数のデータフレームを処理する組立メモリである。なお、組立メモリ521H_1、521H_2、521L_1および521L_2のそれぞれの構成は、実施の形態1と同様である。
メモリ振分部522は、データフレームのヘッダ情報に設定された優先度を用いて、優先度に対応する組立メモリにデータフレームを振り分ける。さらに、メモリ振分部522は、データフレームのヘッダ情報に設定されたSOPおよび順序情報を用いて、SOPおよび順序情報に対応する組立メモリにデータフレームを振り分ける。換言すると、複数の組立メモリは、データフレームに設定された優先度に関連付けて設けられ、さらに、データフレームに設定されたSOPおよび順序情報に関連付けられているとも言える。また、メモリ振分部522は、データフレームに設定されたSOPおよび順序情報をさらに用いて、いずれかの組立メモリにデータフレームを振り分けるとも言える。
具体的には、メモリ振分部522は、データフレームのヘッダ情報に設定されたSOPを検出することにより、Z番目(Z:1以上の整数)のパケットの先頭を示すデータフレームであることを検出可能である。また、メモリ振分部522は、順序情報を確認することにより、Z番目のSOPに対応するZ番目のEOPであるかを確認することが可能である。さらに、メモリ振分部522は、順序情報を確認することにより、Z番目のパケットから分割されたデータフレームであることを確認することが可能である。同様に、メモリ振分部522は、データフレームのヘッダ情報に設定されたSOPおよび順序情報を用いることにより、Z+1番目のパケットから分割されたデータフレームであることも確認が出来る。そのため、メモリ振分部522は、同一優先度のデータフレームのうち、Z番目のSOPからEOPまでの複数のデータフレームとZ+1番目のSOPからEOPまでの複数のデータフレームとが異なる組立メモリに格納されるようにデータフレームを振り分ける。
なお、メモリ振分部522は、同一優先度が設定されたデータフレームのうち、Z+2番目以降については、Z+2番目のSOPからEOPまでの複数のデータフレームを組立メモリ521H_1に振り分ける。また、メモリ振分部522は、同一の優先度が設定されたデータフレームのうち、Z+3番目のSOPからEOPまでの複数のデータフレームを組立メモリ521H_2に振り分ける。つまり、メモリ振分部522は、出力されたデータフレームのSOPの順番に応じて、出力されたデータフレームをラウンドロビンに組立メモリに振り分ける。
なお、図11では、優先度「高」および優先度「低」に対して、それぞれ2つの組立メモリが設けられているが、当然ながら、2つよりも多くの数を設けていてもよい。この場合も、メモリ振分部522は、上記と同様に構成すればよい。
<無線伝送装置50の動作例>
続いて、図12を用いて、無線伝送装置50の動作例について説明する。図12は、実施の形態4にかかる無線伝送装置の動作例を示すフローチャートである。図12は、図6に示すフローチャートに対応し、図6におけるステップS2が異なる。図12において、図6と同様の処理内容に対しては、同一の参照番号を付して説明を割愛し、ステップS31を説明する。
ステップS31において、無線伝送装置50は、データフレームのヘッダ情報に設定された優先度、SOPおよび順序情報を用いて、いずれかの組立メモリにデータフレームを振り分ける(ステップS31)。具体的には、メモリ振分部522は、データフレームのヘッダ情報に設定された優先度を用いて、優先度に対応する組立メモリにデータフレームを振り分ける。さらに、メモリ振分部522は、同一優先度のデータフレームのうち、Z番目のSOPからEOPまでの複数のデータフレームとZ+1番目のSOPからEOPまでの複数のデータフレームとが異なる組立メモリに格納されるようにデータフレームを振り分ける。
以上説明したように、本実施の形態では、組立メモリは、優先度毎に設けられ、さらに、Z番目のパケットから分割された複数のデータフレームと、Z+1番目のパケットから分割された複数のデータフレームと、を並列的に処理可能に構成されている。メモリ振分部522は、同一優先度のデータフレームのうち、Z番目のSOPからEOPまでの複数のデータフレームとZ+1番目のSOPからEOPまでの複数のデータフレームとが異なる組立メモリに格納されるようにデータフレームを振り分ける。
そのため、本実施の形態にかかる無線伝送装置50を用いることにより、同一の優先度のデータフレームに対しても、さらに分散してデータフレームをパケットに組立てる処理を行うことから、本実施の形態においても、組立遅延がさらに低減される。したがって、本実施の形態によれば、伝送効率を維持しつつ、通信品質を向上させることが可能となる。
(実施の形態5)
続いて、実施の形態5について説明する。実施の形態5は、実施の形態1〜4の改良例である。そのため、本実施の形態を、実施の形態1を用いて説明する。本実施の形態においては、実施の形態1における無線伝送装置20が無線伝送装置60に置き換わった構成である。なお、無線伝送システムの構成は、図2と同様に、送信側の無線伝送装置と受信側の無線伝送装置とを含む構成であり、無線伝送装置20が無線伝送装置60に置き換わったのみである。また、本実施の形態においては、無線伝送装置10の構成は、実施の形態1と同様であるため説明を割愛する。
<無線伝送装置60の構成例>
次に、無線伝送装置60の構成例について説明する。図13は、実施の形態5にかかる無線伝送装置(受信側)の構成例を示すブロック図である。無線伝送装置60は、実施の形態1における組立部22が組立部62に置き換わっている。
組立部62は、組立部22に対応する。組立部62は、基本的に組立部22と同様の構成をしている。ただし、本実施の形態では、実施の形態1の構成に補助メモリ621が追加されている。また、本実施の形態では、実施の形態1におけるメモリ振分部222がメモリ振分部622に置き換わっている。
補助メモリ621は、組立メモリ221_1または221_2において、パケットに復元中のデータフレームが所定の条件を満たしている場合に、当該復元中のデータフレームが退避されるメモリである。なお、図13において、補助メモリは1つのみが記載されているが、2つ以上設けられていてもよい。
所定の条件は、ヘッダ情報にSOPが設定されたデータフレームが格納された後、当該SOPに対応するEOPが設定されたデータフレームが格納される前に、次のSOPが設定されたデータフレームが格納されたことであってもよい。もしくは、所定の条件は、ヘッダ情報にSOPが設定されたデータフレームが格納された後、所定時間内に、当該SOPが設定されたデータフレームの次の順序情報が設定されたデータフレームが格納されなかったことであってもよい。もしくは、所定の条件は、ヘッダ情報にSOPが設定されたデータフレームが格納された後、所定時間内に、当該SOPに対応するEOPが設定されたデータフレームが格納されなかったことであってもよい。もしくは、所定の条件は、上記のうち、2つ以上を含む条件であってもよい。
メモリ振分部622は、組立メモリ221_1および221_2の各々に対して、復元中のデータフレームが上記の所定の条件を満たしているか否かを判定する。また、メモリ振分部622は、復元中のデータフレームが所定の条件を満たす組立メモリが存在する場合、当該組立メモリから復元中のデータフレームを補助メモリ621に退避させる。
ここで、図14を用いて、メモリ振分部622の動作概念について説明する。図14は、実施の形態5にかかるメモリ振分部の動作概念を説明する図である。前提として、データフレーム#1〜#4は、パケット#1から分割されたデータフレームであり、データフレーム#5〜#7は、パケット#2から分割されたデータフレームであるとする。データフレーム#1および#5のヘッダ情報には、SOPが設定されている。また、データフレーム#4および#7のヘッダ情報には、EOPが設定されている。データフレーム#a(a:1以上の整数)は、a番目のデータフレームであることを示している。つまり、データフレーム#aの順序情報は、順序情報#aであることを表している。また、所定の条件は、ヘッダ情報にSOPが設定されたデータフレームを受信した後、当該SOPに対応するEOPがヘッダ情報に設定されたデータフレームを受信する前に、次のSOPが設定されたデータフレームを受信したこととする。
図14は、一例として、組立メモリ221_1を用いて説明する図であるが、組立メモリ221_2においても同様である。図14に示すように、組立メモリ221_1において、1つ目のパケット#1から分割されたデータフレーム#1〜#4のうち、データフレーム#1〜#3のみが格納されている。ここで、データフレーム#1〜#3は、パケットに復元中のデータフレームである。また、データフレーム#4が格納されておらず、データフレーム#5〜#7は、データフレーム#4の前に格納されている。つまり、組立メモリ221_1では、EOPが設定されたデータフレーム#4が格納される前に、次のSOPが設定されたデータフレーム#5が格納されているため、所定の条件を満たしていることを示している。この場合、組立メモリ221_1では、データフレーム#4が格納されないため、パケット#1は復元できない。
一方、データフレーム#5〜#7は格納されており、パケット#2は復元することが可能であるが、パケット#1が復元できないため、パケット#2を復元できず組立遅延が生じてしまう。そこで、メモリ振分部622は、組立メモリ221_1において、パケットに復元中のデータフレームが所定の条件を満たしているかを判定し、所定の条件を満たしている場合、復元中のデータフレームを補助メモリ621に退避する。図14に示す一例では、復元中のデータフレーム#1〜#3が所定の条件を満たしているので、メモリ振分部622は、データフレーム#1〜#3を補助メモリ621に退避する。データフレーム#1〜#3が補助メモリ621に退避されると、データフレーム#5〜#7は、パケット#2に復元することが出来るので、組立メモリ221_1は、パケット#2を復元して出力することが可能となる。このようにすることで、組立メモリ221_1において、パケット#1が処理出来ないことによって、パケット#2が処理出来ないことを解消する。つまり、このようにすることで、組立遅延を低減することが可能となる。
なお、メモリ振分部622は、データフレーム#4が出力された場合、復元中のデータフレームを組立メモリ221_1に再度移動して、組立メモリ221_1において、データフレーム#1〜#4をパケット#1に復元するように制御してもよい。もしくは、メモリ振分部622は、データフレーム#4が出力された場合、データフレーム#4を補助メモリ621に格納するように制御し、補助メモリ621において、データフレーム#1〜#4をパケット#1に復元するように制御してもよい。
<無線伝送装置60の動作例>
続いて、図15を用いて、実施の形態5にかかる無線伝送装置60の動作例について説明する。図15は、実施の形態5にかかる無線伝送装置の動作例を示すフローチャートである。図15は、図6に示すフローチャートに対応し、図6に示すフローチャートに、ステップS41およびS42が追加されている。図15において、図6と同様の処理内容については、図6と同一の参照番号を付して説明を割愛する。
ステップS3において、組立メモリ221_1および221_2は、データフレームをパケットに組立てる(ステップS3)。メモリ振分部622は、組立メモリ221_1および221_2において、復元中のデータフレームが上記の所定の条件を満たしているかを判定する(ステップS41)。
なお、メモリ振分部622は、定期的にステップS41を行ってもよい。もしくは、メモリ振分部622は、ヘッダ情報にSOPが設定されたデータフレームをいずれかの組立メモリに振り分けるタイミングでステップS41を行ってもよい。もしくは、メモリ振分部622は、ヘッダ情報にEOPが設定されたデータフレームをいずれかの組立メモリに振り分けるタイミングでステップS41を行ってもよい。
ステップS41において、復元中のデータフレームが所定の条件を満たしている場合(ステップS41のYES)、メモリ振分部622は、復元中のデータフレームを補助メモリ621に退避させ(ステップS42)、ステップS3に戻る。補助メモリ621に復元中のデータフレームが退避された組立メモリは、格納されているデータフレームをパケットに復元する処理を行い(ステップS3)、復元したパケットを制御部23に出力する。
ステップS41において、復元中のデータフレームが所定の条件を満たしていない場合(ステップS41のNO)、組立メモリ221_1および221_2は、格納されたデータフレームをパケットに復元することが出来るので、処理を継続する。
以上説明した様に、本実施の形態では、複数の組立メモリのいずれかにおいて、復元中のデータフレームが所定の条件を満たしている場合、メモリ振分部622は、復元中のデータフレームを補助メモリに退避させる。つまり、メモリ振分部622は、復元中のデータフレームが所定の条件を満たしているデータフレームが存在する組立メモリにおいて、組立遅延が発生していることを判定することが出来る。そのため、メモリ振分部622は、復元中のデータフレームを補助メモリに退避することにより、組立遅延によって後続のデータフレームをパケットに復元することが出来ないことを解消する。したがって、本実施の形態にかかる無線伝送装置60を用いることにより、上述した実施の形態よりも組立遅延を解消することが出来る。すなわち、本実施の形態にかかる無線伝送装置60を用いることによって、上述した実施の形態よりも通信品質を向上させることが可能となる。
(他の実施の形態)
図16は、上述した実施の形態において説明した無線伝送装置1、20、30、40、50および60(以下、無線伝送装置1等と称する)の構成例を示すブロック図である。図16を参照すると、無線伝送装置1等は、ネットワーク・インターフェース1201、プロセッサ1202、及びメモリ1203を含む。ネットワーク・インターフェース1201は、無線伝送装置10を含む他の無線伝送装置と通信するために使用される。ネットワーク・インターフェース1201は、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインターフェースカード(NIC)を含んでもよい。
プロセッサ1202は、メモリ1203からソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することで、上述の実施形態においてフローチャートを用いて説明された無線伝送装置1等の処理を行う。プロセッサ1202は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processing Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)であってもよい。プロセッサ1202は、複数のプロセッサを含んでもよい。
メモリ1203は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ1203は、プロセッサ1202から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1202は、図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ1203にアクセスしてもよい。
図16の例では、メモリ1203は、ソフトウェアモジュール群を格納するために使用される。プロセッサ1202は、これらのソフトウェアモジュール群をメモリ1203から読み出して実行することで、上述の実施形態において説明された無線伝送装置1等の処理を行うことができる。
図16を用いて説明したように、無線伝送装置1等が有するプロセッサの各々は、図面を用いて説明されたアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1または複数のプログラムを実行する。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)を含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/Wを含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、半導体メモリを含む。半導体メモリは、例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
なお、本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、本開示は、それぞれの実施の形態を適宜組み合わせて実施されてもよい。
1、10、20、30、40、50、60 無線伝送装置
2 通信部
3_1〜3_N、221_1、221_2、321_1〜321_P、421H_1〜421H_P、421L_1〜421L_P、521H_1、521H_2、521L_1、521L_2 組立メモリ
4、222、322、422、522、622 メモリ振分部
11 帯域制御部
12 分割部
13 回線振分部
14_1〜14_4 無線送信部
21_1〜21_4 無線受信部
22、32、42、52、62 組立部
23、33 制御部
100 無線伝送システム
101〜104、201〜204 アンテナ
300、301 ユーザ回線
621 補助メモリ

Claims (14)

  1. 他の無線伝送装置において、1つのデータから分割された分割データであって、前記分割データの識別情報を含む分割データを受信する通信部と、
    前記識別情報に関連付けられた複数の組立メモリと、
    前記分割データに設定された前記識別情報を用いて、前記分割データをいずれかの組立メモリに振り分けるメモリ振分部と、を備える無線伝送装置。
  2. 前記識別情報は、優先度および宛先の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の無線伝送装置。
  3. 前記複数の組立メモリは、前記優先度毎に設けられ、
    前記メモリ振分部は、前記分割データに設定された前記優先度に対応した組立メモリに前記分割データを振り分ける、請求項2に記載の無線伝送装置。
  4. 前記複数の組立メモリは、前記宛先毎に設けられ、
    前記メモリ振分部は、前記分割データに設定された前記宛先に対応した組立メモリに前記分割データを振り分ける、請求項2に記載の無線伝送装置。
  5. 前記複数の組立メモリは、前記優先度および前記宛先の組み合わせ毎に設けられ、
    前記メモリ振分部は、前記分割データに設定された前記優先度および前記宛先の組み合わせに対応した組立メモリに前記分割データを振り分ける請求項2に記載の無線伝送装置。
  6. 前記複数の組立メモリは、前記分割データに設定された分割元のデータの先頭を示す情報および順序情報にさらに関連付けられて設けられ、
    前記メモリ振分部は、前記分割データに設定された分割元のデータの先頭を示す情報および順序情報をさらに用いて、前記分割データの識別情報が同一である分割データに対して、第1のデータから分割された第1の分割データと、前記第1のデータと異なる第2のデータから分割された第2の分割データと、を異なる組立メモリに振り分ける、請求項1〜5のいずれか1項に記載の無線伝送装置。
  7. 前記複数の組立メモリによって、前記分割データから復元された複数のデータが同時に出力された場合、各データに設定された優先度に基づく順序で前記データを送信する制御部をさらに備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載の無線伝送装置。
  8. 少なくとも1つの補助メモリをさらに備え、
    前記メモリ振分部は、前記複数の組立メモリの各々に対して、前記分割データから分割元のデータに復元する際に、復元中の分割データが所定の条件を満たしているか否かを判定し、前記復元中の分割データが所定の条件を満たす組立メモリが存在する場合、当該組立メモリから前記復元中の分割データをいずれかの補助メモリに退避させる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の無線伝送装置。
  9. 前記所定の条件は、前記いずれかの組立メモリにおいて、第3のデータから分割された分割データの全てが格納される前に、前記第3のデータと異なる第4のデータから分割された分割データが格納されたことを含む条件である、請求項8に記載の無線伝送装置。
  10. 前記所定の条件は、前記いずれかの組立メモリにおいて、第3の分割データが格納された後、所定時間内に、前記第3の分割データと異なる第4の分割データが格納されないことを含む条件である、請求項8または9に記載の無線伝送装置。
  11. 他の無線伝送装置において、1つのデータから分割された分割データであって、前記分割データの識別情報を含む分割データを受信し、
    前記分割データに設定された前記識別情報を用いて、前記識別情報に関連付けられた複数の組立メモリのうちのいずれかの組立メモリに振り分ける、データ処理方法。
  12. 他の無線伝送装置において、1つのデータから分割された分割データであって、前記分割データの識別情報を含む分割データを受信することと、
    前記分割データに設定された前記識別情報を用いて、前記識別情報に関連付けられた複数の組立メモリのうちのいずれかの組立メモリに振り分けることと、をコンピュータに実行させるプログラム。
  13. 第1の無線伝送装置と、前記第1の無線伝送装置と通信を行う第2の無線伝送装置と、を備え、
    前記第1の無線伝送装置は、
    1つのデータから分割データに分割し、前記分割データに前記分割データの識別情報を設定する分割部と、
    前記分割データを送信する第1の通信部と、を備え、
    前記第2の無線伝送装置は、
    前記第1の無線伝送装置から前記分割データを受信する第2の通信部と、
    前記識別情報に関連付けられた複数の組立メモリと、
    前記分割データに設定された前記識別情報を用いて、前記分割データをいずれかの組立メモリに振り分けるメモリ振分部と、を備える無線伝送システム。
  14. 前記識別情報は、優先度および宛先の少なくとも1つを含む、請求項13に記載の無線伝送システム。
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