JP7450560B2 - リソース決定装置、リソース決定方法及びリソース決定プログラム - Google Patents

リソース決定装置、リソース決定方法及びリソース決定プログラム Download PDF

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Description

本開示は、マルチビーム対応衛星に割り当てるリソースを決定する技術に関する。
パケット通信ネットワークにおいて、どのようなQoS(Quality of Service)で通信サービスが提供されるかは重要である。QoSは、パケット遅延時間又はパケット損失率等で表現される通信品質である。
衛星通信ネットワークにおいては衛星と地上局との間の伝送距離に比例する伝送遅延が発生する。そのため、天候又は干渉電波等の影響により衛星回線性能が劣化する場合と、トラヒック量が増加して輻輳が発生する場合とに、衛星通信回線のQoSが大幅に劣化する。そして、QoSの劣化が、ユーザに対するQoE(Quality of Experience)の劣化として顕著に表れる可能性が高い。
この課題に対して、VSAT(Very Small Aperture Terminal)衛星通信システムにおけるDAMA(Demand Assigned Multiple Access)方式では、入力通信トラヒックに応じて衛星通信チャネルの伝送帯域を適宜割当て、通信品質確保のためダイナミックに衛星通信システムの運用条件を変化させるシステムが提供されている。
近年、衛星通信大容量化の要求に伴いHTS(High Throughput Satellite)と呼ばれる、多数(例えば、百以上)のビーム送信が可能なマルチビーム対応衛星が開発されている。マルチビーム対応衛星は、HTSに搭載されたデジタルチャネライザを用い、マルチビームに対する周波数の帯域幅制御が可能となっている。
特許文献1には、衛星の無線リソースの動的割当方法と、VHTS(Very High Throughput Satellite)システムへの衛星の無線リソースの動的割当方法を実装する方法とについて記載されている。特許文献1には、無線信号の伝搬状況と、現在又は未来のトラヒックプロファイルと、隣接ビームにより発生する干渉レベルとに従って、マルチビームカバレッジの各スポットのダウンリンクに対してタイムスロット毎に周波数リソースを動的に割り当てることが記載されている。ダウンリンクとは、衛星からユーザ端末へ向かう方向のリンクである。
米国特許出願公開第2019/097717号
特許文献1には、ユーザが使用する通信チャネルに対するQoSの変化に対応して、送信ビームの周波数の帯域幅を制御することは記載されていない。
本開示は、マルチビーム対応衛星を用いた衛星通信において、QoSの変化に応じてQoSを適切に補償する制御を実現可能にすることを目的とする。
本開示に係るリソース決定装置は、
複数のビームを送信可能なマルチビーム対応衛星に割り当てるリソースを決定するリソース決定装置であり、
前記複数のビームによって生成された複数のユーザリンクセルそれぞれを計算対象のユーザリンクセルとして、前記計算対象のユーザリンクセルについての周波数利用効率を計算する指標計算部と、
前記指標計算部によって計算された前記複数のユーザリンクセルそれぞれについての前記周波数利用効率に基づき、前記複数のビームそれぞれへ割り当てる周波数の帯域幅を決定するリソース決定部と
を備える。
本開示では、複数のユーザリンクセルそれぞれについての周波数利用効率に基づき、複数のビームそれぞれへ割り当てる周波数の帯域幅を決定する。これにより、天候又は干渉電波等の影響により衛星回線性能が劣化し、一部の衛星通信回線のQoSが大幅に劣化してしまうような場合に、QoSの劣化を低減することが可能である。
実施の形態1に係る衛星通信システム100の構成図。 実施の形態1に係るリソース決定装置60の構成図。 実施の形態1に係るリソース決定装置60の動作の流れを示すフローチャート。 実施の形態1に係る周波数利用効率の平均値と帯域リソースの割当制御値とを対応付けたテーブルを示す図。 実施の形態1に係る帯域幅の調整を行う処理の説明図。 変形例3に係る帯域幅の調整を行う処理の説明図。 実施の形態2に係るリソース決定装置60の動作の流れを示すフローチャート。 実施の形態2に係る送信電力の制御値の決定方法の説明図。 実施の形態3に係るリソース決定装置60の動作の流れを示すフローチャート。 実施の形態4に係る衛星通信システム100の構成図。 実施の形態5に係る衛星通信システム100の構成図。 実施の形態5に係るリソース決定装置60の動作の流れを示すフローチャート。
実施の形態1.
***構成の説明***
図1を参照して、実施の形態1に係る衛星通信システム100の構成を説明する。
衛星通信システム100は、衛星10と、衛星通信端末20,21と、GW局30(ゲートウェイ局)と、NW40(ネットワーク)と、SOC50(Satellite Operation Center)と、リソース決定装置60とを備える。
衛星10は、複数のビームを送信可能なマルチビーム対応衛星である。衛星通信端末20,21は、VSAT(Very Small Aperture terminal)等の衛星通信用の端末である。GW局30は、衛星10を介して衛星通信端末20,21に通信サービスを提供するシステムである。NW40は、GW局30に繋がる専用回線と、衛星通信オペレータが管理する伝送路と、インターネットと等を包含した伝送路である。SOC50は、衛星10からのテレメトリ信号を受信するとともに、衛星10を制御するためのコマンドを送信するシステムである。リソース決定装置60は、衛星10に割り当てるリソースを決定する装置である。リソース決定装置60は、実施の形態1では、NOC(Network Operation Center)によって実現される。
衛星10によって送信される複数のビームそれぞれによってユーザリンクセルが生成される。実施の形態1では、衛星10によって送信される2つのビームそれぞれによってユーザリンクセル70とユーザリンクセル71との2つのユーザリンクセルが生成されるとする。ユーザリンクセル70,71には、それぞれ衛星通信端末20,21が存在しているとする。
なお、実施の形態1では、2つのビーム及び2つのユーザリンクセルを用いて説明するが、ビーム及びユーザリンクセルの数は2つに限るものではない。
リソース決定装置60は、衛星通信端末20,21それぞれとGW局30との間の衛星通信回線の情報を、GW局30から必要に応じて取得できるものとする。衛星通信回線の情報は、具体例としては、衛星通信回線がACM(Adaptive Coding and Modulation)に対応しているとした場合に使用される変調方式及び符号化率と、衛星通信端末20,21がそれぞれ要求している伝送速度とである。
図1では、GW局30とSOC50とで別々のアンテナを用いて、衛星10との通信、及び、衛星通信端末20,21向けの信号の送受信を行う形態が示されている。しかし、GW局30とSOC50とは、共通のアンテナを用いて、衛星10との通信、及び、衛星通信端末20,21向けの信号の送受信を行ってもよい。
図2を参照して、実施の形態1に係るリソース決定装置60の構成を説明する。
リソース決定装置60は、コンピュータである。
リソース決定装置60は、プロセッサ61と、メモリ62と、ストレージ63と、通信インタフェース64とのハードウェアを備える。プロセッサ61は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
プロセッサ61は、プロセッシングを行うIC(Integrated Circuit)である。プロセッサ61は、具体例としては、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)である。
メモリ62は、データを一時的に記憶する記憶装置である。メモリ62は、具体例としては、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)である。
ストレージ63は、データを保管する記憶装置である。ストレージ63は、具体例としては、HDD(Hard Disk Drive)である。また、ストレージ63は、SD(登録商標,Secure Digital)メモリカード、CF(CompactFlash,登録商標)、NANDフラッシュ、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVD(Digital Versatile Disk)といった可搬記録媒体であってもよい。
通信インタフェース64は、外部の装置と通信するためのインタフェースである。通信インタフェース64は、具体例としては、Ethernet(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標,High-Definition Multimedia Interface)のポートである。
リソース決定装置60は、機能構成要素として、情報取得部611と、指標計算部612と、リソース決定部613と、制御実行部614とを備える。リソース決定装置60の各機能構成要素の機能はソフトウェアにより実現される。
ストレージ63には、リソース決定装置60の各機能構成要素の機能を実現するプログラムが格納されている。このプログラムは、プロセッサ61によりメモリ62に読み込まれ、プロセッサ61によって実行される。これにより、リソース決定装置60の各機能構成要素の機能が実現される。
図2では、プロセッサ61は、1つだけ示されていた。しかし、プロセッサ61は、複数であってもよく、複数のプロセッサ61が、各機能を実現するプログラムを連携して実行してもよい。
***動作の説明***
図3から図5を参照して、実施の形態1に係るリソース決定装置60の動作を説明する。
実施の形態1に係るリソース決定装置60の動作手順は、実施の形態1に係るリソース決定方法に相当する。また、実施の形態1に係るリソース決定装置60の動作を実現するプログラムは、実施の形態1に係るリソース決定プログラムに相当する。
(図3のステップS11:情報取得処理)
情報取得部611は、衛星通信端末20,21とGW局30との間の衛星通信回線の情報をGW局30から取得する。
具体的には、情報取得部611は、衛星通信回線の情報をGW局30から定期的に一括して取得する。又は、情報取得部611は、衛星通信回線の情報に変化があり次第、衛星通信回線の情報をGW局30から取得する。実施の形態1では、衛星通信回線の情報は、各衛星通信回線で使用される変調方式及び符号化率と、PER(Packet Error Rate)といった情報である。衛星通信回線の情報に変化があり次第とは、各衛星通信回線における変調方式又は符号化率の変化があり次第、あるいは、PERについてある一定の変化があり次第という意味である。
GW局30が衛星通信端末20,21からのフィードバック情報として、衛星通信端末20,21で測定した受信CNR(Carrier to Noise Ratio)情報を取得している場合がある。この場合には、情報取得部611は、受信CNRも衛星通信回線の情報に含めて取得してもよい。
実施の形態1では、衛星通信回線の情報は、GW局30から衛星通信端末20,21への方向の衛星通信回線、すなわちフォワードリンクの情報を対象とする。しかし、衛星通信回線の情報は、衛星通信端末20,21からGW局30への方向の衛星通信回線、すなわちリターンリンクの情報を含んでもよい。
(図3のステップS12:概算計算処理)
指標計算部612は、ステップS11で取得されたフォワードリンクの各衛星通信回線の変調方式及び符号化率から、周波数利用効率を概算する。
具体例としては、指標計算部612は、衛星通信回線が変調方式BPSK(Binary Phase Shift Keying)、符号化率が1/2である場合には、周波数利用効率=1×1/2=0.5と計算する。また、指標計算部612は、衛星通信回線が変調方式QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、符号化率が3/4である場合には、周波数利用効率=2×3/4=1.5と計算する。
指標計算部612は、PERについても考慮して周波数利用効率を概算してもよい。具体例としては、指標計算部612は、PER=0.8、衛星通信回線が変調方式QPSK、符号化率が3/4である場合には、周波数利用効率=2×3/4×0.8=1.2と計算する。
また、指標計算部612は、ステップS11で取得されたフォワードリンクの各衛星通信回線のCNRから1Hz(ヘルツ)当たりの通信路容量C=log2(1+CNR)を計算し、周波数利用効率として用いてもよい。
(図3のステップS13:統計値計算処理)
指標計算部612は、ステップS12で計算されたフォワードリンクの各衛星通信回線の周波数利用効率を、ユーザリンクセル70,71毎にグルーピングし、周波数利用効率の統計値を計算する。ユーザリンクセル70,71毎にグルーピングするとは、ユーザリンクセル70,71に対応するユーザリンクのビーム毎にグルーピングするという意味である。
具体的には、指標計算部612は、グルーピングされた周波数利用効率の平均値又は分散値を統計値として計算する。あるいは、指標計算部612は、別途決定する時間単位での周波数利用効率の平均値の変化率を統計値として計算してもよい。
(図3のステップS14:リソース決定処理)
リソース決定部613は、ステップS13で計算された複数のユーザリンクセルそれぞれについての周波数利用効率の統計値に基づき、衛星10によって送信される複数のビームそれぞれへ割り当てる周波数の帯域幅を決定する。
具体的には、リソース決定部613は、干渉が発生するビーム間で周波数利用効率が平準化するように、複数のビームそれぞれへ割り当てる周波数の帯域幅を決定する。
図4及び図5を参照して周波数の帯域幅の決定方法を具体的に説明する。
ストレージ63には、図4に示すような周波数利用効率の平均値と、帯域リソースの割当制御値とを対応付けたテーブルが記憶されている。なお、図4では、周波数利用効率の統計値として周波数利用効率の平均値が用いられている。リソース決定部613は、このテーブルを参照して、複数のビームそれぞれへ割り当てる周波数の帯域幅を決定する。
図5は、ユーザリンクセル70を生成するビームの帯域幅であるユーザリンクセル70用帯域幅とユーザリンクセル71を生成するビームの帯域幅であるユーザリンクセル71用帯域幅とが初期値としてそれぞれ500MHz割り当てられていた場合に、ユーザリンクセル70とユーザリンクセル71との間で帯域幅の調整を行う例を示す。
図5の(A)に示すように、ユーザリンクセル70の周波数利用効率が1.0、ユーザリンクセル71の周波数利用効率が1.0の場合には、図4のテーブルに記載された通り、帯域リソースの割当制御値が0である。そのため、リソース決定部613は、ユーザリンクセル70用帯域幅とユーザリンクセル71用帯域幅とは、それぞれ500MHzの割り当てのままに決定する。
次に、図5の(B)に示すように、ユーザリンクセル70の周波数利用効率が0.6、ユーザリンクセル71の周波数利用効率が1.4の場合には、図4のテーブルに記載された通り、前者が+80、後者が-80である。そのため、リソース決定部613は、ユーザリンクセル70用帯域幅とユーザリンクセル71用帯域幅とをそれぞれ580MHzと420MHzとする。
次に、図5の(C)に示すように、ユーザリンクセル70の周波数利用効率が0.6、ユーザリンクセル71の周波数利用効率が0.8の場合には、図4のテーブルに記載された通り、前者が+80、後者が+40となる。しかし、ユーザリンクセル70用帯域幅とユーザリンクセル71用帯域幅とをそれぞれ580MHzと540MHzとするとトータルの帯域幅が1000MHzを超えてしまう。そのため、そのまま割り当てるとビーム間干渉が発生することになる。そこで、リソース決定部613は、合計で超えた分の120MHzについては、2つのユーザリンクセルで等分して割り当てを減少させる。つまり60MHzずつ割り当てを減少させる。その結果、リソース決定部613は、ユーザリンクセル70用帯域幅とユーザリンクセル71用帯域幅とをそれぞれ520MHzと480MHzと決定する。これにより、ビーム間干渉の発生が回避される。
(図3のステップS15:制御実行処理)
制御実行部614は、ステップS14で決定された周波数の帯域幅が複数のビームそれぞれに割り当てられるように制御を行う。
制御実行部614は、ステップS14で割り当てる周波数の帯域幅が決定される都度、衛星10への制御を実行してもよいし、一定の時間間隔で、その時間における平均値あるいは切り捨て等に基づいた制御値により衛星10への制御を実行してもよい。
***実施の形態1の効果***
以上のように、実施の形態1に係るリソース決定装置60は、複数のユーザリンクセルそれぞれについての周波数利用効率に基づき、複数のビームそれぞれへ割り当てる周波数の帯域幅を決定する。これにより、天候又は干渉電波等の影響により衛星回線性能が劣化し、一部の衛星通信回線のQoSが大幅に劣化してしまうような場合に、QoSの劣化を低減することが可能である。
***他の構成***
<変形例1>
実施の形態1では、リソース決定装置60は、NOCによって実現されるとした。しかし、これに限るものではなく、リソース決定装置60は、NOCとSOC50とが一体として実現されてもよい。また、リソース決定装置60は、衛星10に搭載されるデジタルペイロードを動的に制御するDPRM(Digital Payload Resource Management)又はSDRM(System Dynamic Resource Management)といった、別の呼び名のシステムによって実現されてもよい。
<変形例2>
実施の形態1では、リソース決定部613は、図4に示すようなテーブルを用いて周波数利用効率に対応する帯域リソースの割当制御値を特定した。しかし、リソース決定部613は、以下のような式1を用いて、周波数利用効率に対応する帯域リソースの割当制御値を特定してもよい。
(式1)
帯域リソースの割当制御値=α×(周波数利用効率の平均値-基準となる周波数利用効率)
ここでαは任意に設定可能な定数である。
また、式1では例として1次関数の形態が示されたが、任意の関数を用いてもよい。また、図4及び式1では、周波数利用効率の平均値が用いられたが、平均値に代えて分散値、平均値の変化率といった他の統計値を用いてもよい。さらに、図4に示すようなテーブルと、式1における基準となる周波数利用効率とについては、ユーザリンクセル70,71毎に別々に設定してもよいし、周波数利用効率の統計値に基づき随時値を変更してもよい。
<変形例3>
実施の形態1では、2つのユーザリンクセル70,71を用いた説明がされた。そのため、図3のステップS14のリソース決定処理についても、2つのユーザリンクセル70,71についての帯域リソースの割当制御値が決定された。しかし、3つ以上のユーザリンクセルの場合であっても同様に帯域リソースの割当制御値を決定可能である。
例えば、図6に示すように、F1,F2,F3,F4で示される帯域が4周波数繰り返しの形態で多数のユーザリンクセルに展開されるとする。そして、F1とF2との間と、F3とF4との間とで周波数の帯域幅の調整が行われるとする。4周波数繰り返しの形態とは、隣り合う領域については、異なる帯域が割り当てられることを意味している。
この場合には、リソース決定部613は、周波数利用効率が一番低いユーザリンクセルと、そのユーザリンクセルと隣接しかつ帯域幅調整の対象となるユーザリンクセルの中で周波数利用効率が一番低いユーザリンクセルとを選択する。そして、選択された2つのユーザリンクセルについて、図5を参照して説明した方法と同様に、周波数の帯域幅の調整を行う
例えば、図6において、ユーザリンクセル70の周波数利用効率が0.6、ユーザリンクセル71の周波数利用効率が0.8、ユーザリンクセル72の周波数利用効率が1.0であるとする。
この場合には、まず、リソース決定部613は、周波数利用効率が一番低いユーザリンクセル70を選択し、次に、ユーザリンクセル70に隣接しかつ帯域幅調整の対象となるユーザリンクセル71,72の中で周波数利用効率が一番低いユーザリンクセル71を選択する。そして、リソース決定部613は、図5を参照して説明した方法により、ユーザリンクセル70用帯域幅とユーザリンクセル71用帯域幅をそれぞれ520MHzと480MHzに決定する。
次に、ユーザリンクセル70用帯域幅は520MHzと決まったため、その隣接セルとなるユーザリンクセル72では、干渉の発生を回避するためには480MHzが割り当ての上限となる。ユーザリンクセル72の帯域割当制御値は0であるため、現在の500MHzと上限である480MHzとの小さい方、すなわち、ユーザリンクセル72用帯域幅は480MHzと決まる。
上記説明では、F1とF2との間と、F3とF4との間とで周波数の帯域幅の調整が行われるとした。しかし、F1からF4まで全ての帯域の間で周波数の帯域幅の調整を行う場合にも、同様な処理を展開することも可能である。また、4周波数繰り返しの形態にも限る必要もない。
<変形例4>
実施の形態1では、各機能構成要素がソフトウェアで実現された。しかし、変形例4として、各機能構成要素はハードウェアで実現されてもよい。この変形例4について、実施の形態1と異なる点を説明する。
各機能構成要素がハードウェアで実現される場合には、リソース決定装置60は、プロセッサ61とメモリ62とストレージ63とに代えて、電子回路を備える。電子回路は、各機能構成要素と、メモリ62と、ストレージ63との機能とを実現する専用の回路である。
電子回路としては、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA(Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)が想定される。
各機能構成要素を1つの電子回路で実現してもよいし、各機能構成要素を複数の電子回路に分散させて実現してもよい。
<変形例5>
変形例5として、一部の各機能構成要素がハードウェアで実現され、他の各機能構成要素がソフトウェアで実現されてもよい。
プロセッサ61とメモリ62とストレージ63と電子回路とを処理回路という。つまり、各機能構成要素の機能は、処理回路により実現される。
実施の形態2.
実施の形態2は、周波数の帯域幅の制御に加えて、送信電力の制御を行う点が実施の形態1と異なる。実施の形態2では、この異なる点を説明し、同一の点については説明を省略する。
***動作の説明***
図7及び図8を参照して、実施の形態2に係るリソース決定装置60の動作を説明する。
図7のステップS21からステップS22の処理は、図3のステップS11からステップS12の処理と同じである。
(図7のステップS23:統計値計算処理)
指標計算部612は、図3のステップS13と同様に、周波数利用効率の統計値を計算する。
また、指標計算部612は、ステップS21で取得されたフォワードリンクの各衛星通信回線のPERを、ユーザリンクセル70,71毎にグルーピングし、PERの統計値を計算する。具体的には、指標計算部612は、グルーピングされたPERの平均値又は分散値を統計値として計算する。あるいは、指標計算部612は、別途決定する時間単位でのPERの平均値の変化率を統計値として計算してもよい。
(図7のステップS24:リソース決定処理)
リソース決定部613は、図3のステップS14と同様に、衛星10によって送信される複数のビームそれぞれへ割り当てる周波数の帯域幅を決定する。
また、リソース決定部613は、ステップS23で計算されたPERの統計値に基づき、衛星10によって送信される複数のビームそれぞれに対する送信電力の制御値を決定する。具体的には、リソース決定部613は、PERの統計値に応じて、送信電力が適切な値になるように、送信電力の制御値を決定する。但し、リソース決定部613は、送信電力に上限値がある場合には、ユーザリンクセル70,71についてのPERが平準化するように、複数のビームそれぞれに対する送信電力の制御値を決定する。
図8を参照して送信電力の制御値の決定方法を具体的に説明する。
ストレージ63には、図8に示すようなPERの平均値と、送信電力の制御値とを対応付けたテーブルが記憶されている。なお、図8では、PERの統計値としてPERの平均値が用いられている。リソース決定部613は、このテーブルを参照して、複数のビームそれぞれに対する送信電力の制御値を決定する。
例えば、ユーザリンクセル70の平均PERが0.6、ユーザリンクセル71の平均PERが0.2であった場合には、図8のテーブルに記載された通り、リソース決定部613は、ユーザリンクセル70,71に対応する各ビームの送信電力の制御値をそれぞれ+3、+6に決定する。ここで、衛星10において例えば総送信電力の上限が決まっている場合には、リソース決定部613は、上限の値に従ってそれぞれの送信電力の制御値を正規化することにより、実際の衛星10に対する制御値を決定する。
(図8のステップS25:制御実行処理)
制御実行部614は、ステップS24で決定された周波数の帯域幅が複数のビームそれぞれに割り当てられるように制御を行う。また、制御実行部614は、ステップS24で決定された送信電力の制御値をdB(デシベル)値として、送信電力を制御する。
***実施の形態2の効果***
以上のように、実施の形態2に係るリソース決定装置60は、複数のユーザリンクセルそれぞれについてのPERに基づき、複数のビームそれぞれに対する送信電力の制御値を決定する。これにより、衛星通信回線が例えばCCM(Constant Coding
and Modulation)の場合にも、QoSの劣化を低減することが可能である。
***他の構成***
<変形例5>
実施の形態2では、リソース決定部613は、図8に示すようなテーブルを用いて送信電力の制御値を特定した。しかし、リソース決定部613は、数式を用いてPERに対応する送信電力の制御値を特定してもよい。
また、図8ではPERの平均値が用いられたが、平均値に代えて分散値、平均値の変化率といった他の統計値を用いてもよい。さらに、図8にしめすようなテーブルについては、ユーザリンクセル70,71毎に別々に設定してもよいし、PERの統計値に基づき随時値を変更してもよい。
実施の形態3.
実施の形態3は、周波数の帯域幅の制御を行うに当たり、トラヒック量も考慮する点が実施の形態1,2と異なる。実施の形態3では、この異なる点を説明し、同一の点については説明を省略する。
実施の形態3では、実施の形態1に機能を加えた場合について説明する。しかし、実施の形態2に機能を加えることも可能である。
***動作の説明***
図9を参照して、実施の形態3に係るリソース決定装置60の動作を説明する。
図9のステップS32の処理は、図3のステップS12の処理と同じである。
(図9のステップS31:情報取得処理)
情報取得部611は、衛星通信端末20,21とGW局30との間の衛星通信回線の情報に加えて、衛星通信端末20,21とGW局30との間の衛星通信回線のトラヒック量を取得する。衛星通信回線のトラヒック量は、具体例としては、事前に決められた要求トラヒック量、又は、実際に測定されたトラヒック量である。
(図9のステップS33:統計値計算処理)
指標計算部612は、ステップS32で計算されたフォワードリンクの各衛星通信回線の周波数利用効率を、ユーザリンクセル70,71毎にグルーピングする。また、指標計算部612は、ステップS31で取得されたフォワードリンクの各衛星通信回線のトラヒック量を、ユーザリンクセル70,71毎にグルーピングする。
(図9のステップS34:リソース決定処理)
リソース決定部613は、ユーザリンクセル70,71それぞれを対象のユーザリンクセルに設定する。リソース決定部613は、対象のユーザリンクセルのグループについて、衛星通信回線毎に、単位時間あたりのトラヒック量を周波数利用効率で除すことにより必要となる帯域幅を概算し、概算された帯域幅を加算する。これにより、リソース決定部613は、対象のユーザリンクセルに対応するユーザリンクのビームで必要となる帯域幅を計算する。
例えば、ユーザリンクセル70,71について計算された帯域幅がそれぞれ600MHz、400MHzであり、ユーザリンクセル70用帯域幅とユーザリンクセル71用帯域幅との初期値がそれぞれ500MHzであるとする。この場合には、リソース決定部613は、ユーザリンクセル70,71に対応するユーザリンクのビームについての帯域リソースの制御値はそれぞれ+100、-100であると特定する。そして、リソース決定部613は、図5を参照して説明した方法によりビーム毎の周波数の帯域幅の調整を行い、ビーム毎の周波数の帯域幅を決定する。
(図9のステップS35:制御実行処理)
制御実行部614は、ステップS34で決定された周波数の帯域幅が複数のビームそれぞれに割り当てられるように制御を行う。
***実施の形態3の効果***
以上のように、実施の形態3に係るリソース決定装置60は、衛星通信回線の周波数利用効率に加え、単位時間当たりのトラヒック量を用いて、ビーム間の周波数の帯域幅調整を行う。これにより、QoSの劣化を低減することが可能である。
実施の形態4.
実施の形態4は、フィーダリンクセルに対するビームの周波数の帯域幅を制御する点が実施の形態1~3と異なる。実施の形態4では、この異なる点を説明し、同一の点については説明を省略する。
実施の形態4では、実施の形態1におけるユーザリンクセルに対するビームの周波数の帯域幅の制御に代えて、フィーダリンクセルに対するビームの周波数の帯域幅の制御を行う場合について説明する。しかし、実施の形態1~3の機能に加えて、フィーダリンクセルに対するビームの周波数の帯域幅の制御を行うことも可能である。
***構成の説明***
図10を参照して、実施の形態4に係る衛星通信システム100の構成を説明する。
実施の形態4に係る衛星通信システム100は、衛星10によって送信される複数のビームによって複数のフィーダリンクセルが生成され、各フィーダリンクセルにGW局が存在する点が図1に示す衛星通信システム100と異なる。実施の形態4では、衛星10によって送信される2つのビームそれぞれによってフィーダリンクセル80とフィーダリンクセル81との2つのフィーダリンクセルが生成されるとする。フィーダリンクセル80,81には、それぞれGW局30,31が存在しているとする。
なお、実施の形態4では、2つのビーム及び2つのフィーダリンクセルを用いて説明するが、ビーム及びフィーダリンクセルの数は2つに限るものではない。
***動作の説明***
図3を参照して、実施の形態4に係るリソース決定装置60の動作を説明する。
ステップS11からステップS12の処理と、ステップS14からステップS15の処理とは、原則として実施の形態1と同じである。但し、実施の形態4では、ユーザリンクセルではなく、フィーダリンクセルが対象である。したがって、実施の形態1の説明におけるユーザリンクセルをフィーダリンクセルに読み替える必要がある。
(図3のステップS13:統計値計算処理)
指標計算部612は、ステップS12で計算されたフォワードリンクの各衛星通信回線の周波数利用効率を、フィーダリンクセル80,81毎にグルーピングし、周波数利用効率の統計値を計算する。フィーダリンクセル80,81毎にグルーピングするとは、フィーダリンクセル80,81に対応するフィーダリンクを生成するビーム毎にグルーピングするという意味である。
***実施の形態4の効果***
以上のように、実施の形態4に係るリソース決定装置60は、複数のフィーダリンクセルそれぞれについての周波数利用効率に基づき、複数のビームそれぞれへ割り当てる周波数の帯域幅を決定する。これにより、天候又は干渉電波等の影響により衛星回線性能が劣化し、一部の衛星通信回線のQoSが大幅に劣化してしまうような場合に、QoSの劣化を低減することが可能である。
実施の形態5.
実施の形態5は、ユーザリンクセルの形状を変更する点が実施の形態1~4と異なる。実施の形態5では、この異なる点を説明し、同一の点については説明を省略する。
実施の形態5では、実施の形態1に機能を加えた場合について説明する。しかし、実施の形態2~4に機能を加えることも可能である。
***構成の説明***
図11を参照して、実施の形態5に係る衛星通信システム100の構成を説明する。
実施の形態5に係る衛星通信システム100は、ユーザリンクセル70,71を生成するビームに対して、DBF(Digital Beam Forming)機能の励振係数制御を行うにより、ユーザリンクセル70,71の形状を変更できる点が図1に示す衛星通信システム100と異なる。図11では、ユーザリンクセル70,71のエリア90,91をそれぞれ、DBF機能の励振係数制御により、エリア92,93に変更できることが示されている。
***動作の説明***
図12を参照して、実施の形態5に係るリソース決定装置60の動作を説明する。
図12のステップS41からステップS42の処理は、図3のステップS11からステップS12の処理と同じである。
(図12のステップS43:統計値計算処理)
指標計算部612は、ステップS42で計算されたフォワードリンクの各衛星通信回線の周波数利用効率を、衛星通信システム100全体でグルーピングし、周波数利用効率の統計値を計算する。
具体的には、指標計算部612は、グルーピングされた周波数利用効率の平均値又は分散値を統計値として計算する。あるいは、指標計算部612は、別途決定する時間単位での周波数利用効率の平均値の変化率を統計値として計算してもよい。
なお、実施の形態1と同様に、指標計算部612は、周波数利用効率をユーザリンクセル70,71毎にグルーピングし、周波数利用効率の統計値を計算してもよい。しかし、実施の形態5では、衛星通信システム100全体でグルーピングする場合を例として説明する。
(図12のステップS44:制御判定処理)
リソース決定部613は、ステップS43で計算された周波数利用効率の統計値に基づき、DBF機能の励振係数制御を実行するか否かを判定する。
具体例としては、リソース決定部613は、周波数利用効率の平均値から基準となる周波数利用効率を減算して得られた値が0を下回るか否かによって、DBF機能の励振係数制御を実行するか否かを判定する。なお、リソース決定部613は、値が0を下回る場合には、DBF機能の励振係数制御を実行すると判定し、値が0を下回らない場合には、DBF機能の励振係数制御を実行しないと判定する。リソース決定部613は、DBF機能の励振係数制御を実行すると判定した場合には、処理をステップS45に進める。一方、リソース決定部613は、DBF機能の励振係数制御を実行しないと判定した場合には、処理をステップS41に戻す。
ここでは、統計値として平均値を用いた場合を説明したが、統計値は、平均値に限らず分散値、平均値の変化率等であってもよい。また、基準となる周波数利用効率は、予め決めた値が用いられてもよいし、周波数利用効率の統計値に基づいて値が随時変更されてもよい。
(図12のステップS45:制御実行処理)
制御実行部614は、DBF機能の励振係数制御を実行する。
具体的には、制御実行部614は、各ビームに対して事前に決められた励振係数の組の候補の中から、仮変更する励振係数の組を選択する。制御実行部614は、選択された励振係数の組を用いて、衛星10に対して励振係数制御を実行する。
図12のステップS46からステップS48の処理は、図12のステップS41からステップS43の処理と同じである。つまり、ステップS46で情報取得部611は、GW局30から衛星通信回線の情報を取得し、ステップS47で指標計算部612は、各衛星通信回線の周波数利用効率を概算し、ステップS48で指標計算部612は、周波数利用効率の統計値を計算する。
(図12のステップS49:効果判定処理)
リソース決定部613は、ステップS48で計算された統計値を、ステップS43で計算された統計値と比較することにより、周波数利用効率が改善したか否かを判定する。
具体例としては、リソース決定部613は、ステップS48で計算された周波数利用効率の平均値から、ステップS43で計算された励振係数仮変更前の周波数利用効率の平均値を減算して得られた値が基準値以上であるか否かを判定する。リソース決定部613は、値が基準値以上である場合には、周波数利用効率が改善したと判定し、値が基準値未満である場合には、周波数利用効率が改善していないと判定する。リソース決定部613は、周波数利用効率が改善したと判定した場合には、仮変更した励振係数処理をそのまま使用することとして、処理をステップS41に戻す。一方、リソース決定部613は、周波数利用効率が改善していないと判定した場合には、処理をステップS50に進める。
ここでは、統計値として平均値を用いた場合を説明したが、統計値は、平均値に限らず分散値、平均値の変化率等であってもよい。
(図12のステップS50:候補判定処理)
リソース決定部613は、ステップS45で未だ選択されていない励振係数の組が残っているか否かを判定する。なお、リソース決定部613は、励振係数の仮変更の回数が規定回数を超えているような場合に、候補が無いと判定してもよい。
リソース決定部613は、励振係数の組が残っている場合には、処理をステップS45に戻す。一方、リソース決定部613は、励振係数の組が残っていない場合には、処理をステップS51に進める。
(図12のステップS51:再変更処理)
リソース決定部613は、ステップS45で仮変更した励振係数を元の励振係数に戻して、衛星10に対して励振係数制御を実行した上で、処理をステップS41に戻す。この際、リソース決定部613は、ステップS44で使用する基準となる周波数利用効率の値から補正値だけ減じるといった調整を行ってもよい。
***実施の形態5の効果***
以上のように、実施の形態5に係るリソース決定装置60は、周波数利用効率に基づきDBFの励振係数制御を行う。これにより、天候又は干渉電波等の影響により衛星回線性能が劣化し、一部の衛星通信回線のQoSが大幅に劣化してしまうような場合に、QoSの劣化を低減することが可能である。
なお、以上の説明における「部」を、「回路」、「工程」、「手順」、「処理」又は「処理回路」に読み替えてもよい。
以上、本開示の実施の形態及び変形例について説明した。これらの実施の形態及び変形例のうち、いくつかを組み合わせて実施してもよい。また、いずれか1つ又はいくつかを部分的に実施してもよい。なお、本開示は、以上の実施の形態及び変形例に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
100 衛星通信システム、10 衛星、20 衛星通信端末、30 GW局、31 GW局、40 NW、50 SOC、60 リソース決定装置、61 プロセッサ、62 メモリ、63 ストレージ、64 通信インタフェース、611 情報取得部、612 指標計算部、613 リソース決定部、614 制御実行部、70 ユーザリンクセル、71 ユーザリンクセル、80 フィーダリンクセル、81 フィーダリンクセル。

Claims (10)

  1. 複数のビームを送信可能なマルチビーム対応衛星に割り当てるリソースを決定するリソース決定装置であり、
    前記複数のビームによって生成された複数のユーザリンクセルそれぞれを計算対象のユーザリンクセルとして、前記計算対象のユーザリンクセルについての周波数利用効率及びPER(Packet Error Rate)を計算する指標計算部と、
    前記指標計算部によって計算された前記複数のユーザリンクセルそれぞれについての前記周波数利用効率に基づき、前記複数のビームそれぞれへ割り当てる周波数の帯域幅を決定するとともに、前記PERに基づき、前記複数のビームそれぞれに対する送信電力の制御値を決定するリソース決定部であって、前記送信電力に上限値がある場合には、前記複数のユーザリンクセルについてのPERが平準化するように、前記複数のビームそれぞれに対する送信電力の制御値を決定するリソース決定部
    を備えるリソース決定装置。
  2. 複数のビームを送信可能なマルチビーム対応衛星に割り当てるリソースを決定するリソース決定装置であり、
    前記複数のビームによって生成された複数のユーザリンクセルそれぞれを計算対象のユーザリンクセルとして、前記計算対象のユーザリンクセルについての周波数利用効率を計算するとともに、前記複数のビームについての周波数利用効率を計算する指標計算部と、
    前記指標計算部によって計算された前記複数のユーザリンクセルそれぞれについての前記周波数利用効率に基づき、前記複数のビームそれぞれへ割り当てる周波数の帯域幅を決定するとともに、前記複数のビームについての周波数利用効率によって、DBF(Digital Beam Forming)の励振係数を決定するリソース決定部と
    を備えるリソース決定装置。
  3. 前記リソース決定部は、干渉が発生するビーム間で前記周波数利用効率が平準化するように、前記複数のビームそれぞれへ割り当てる周波数の帯域幅を決定する
    請求項1又は2に記載されたリソース決定装置。
  4. 前記指標計算部は、前記計算対象のユーザリンクセルについての単位時間当たりのトラヒック量を計算し、
    前記リソース決定部は、前記周波数利用効率及び前記トラヒック量に基づき、前記複数のビームそれぞれへ割り当てる周波数の帯域幅を決定する
    請求項1からまでのいずれか1項に記載のリソース決定装置。
  5. 前記リソース決定部は、前記複数のユーザリンクセルそれぞれを決定対象のユーザリンクセルとして、前記決定対象のユーザリンクセルの前記トラヒック量を前記決定対象のユーザリンクセルの周波数利用効率で除して得られた値に基づき、前記複数のビームそれぞれへ割り当てる周波数の帯域幅を決定する
    請求項に記載のリソース決定装置。
  6. 前記指標計算部は、前記複数のビームによって生成された複数のフィーダリンクセルであって、前記複数のユーザリンクセルに存在する衛星通信端末にサービスを提供するゲートウェイが存在する複数のフィーダリンクセルそれぞれを計算対象のフィーダリンクセルとして、前記計算対象のフィーダリンクセルについての周波数利用効率を計算し、
    前記リソース決定部は、前記複数のフィーダリンクセルそれぞれについての前記周波数利用効率に基づき、前記複数のビームそれぞれへ割り当てる周波数の帯域幅を決定する
    請求項1からまでのいずれか1項に記載のリソース決定装置。
  7. 複数のビームを送信可能なマルチビーム対応衛星に割り当てるリソースを決定するリソース決定方法であり、
    指標計算部が、前記複数のビームによって生成された複数のユーザリンクセルそれぞれを計算対象のユーザリンクセルとして、前記計算対象のユーザリンクセルについての周波数利用効率及びPER(Packet Error Rate)を計算し、
    リソース決定部が、前記複数のユーザリンクセルそれぞれについての前記周波数利用効率に基づき、前記複数のビームそれぞれへ割り当てる周波数の帯域幅を決定するとともに、前記PERに基づき、前記複数のビームそれぞれに対する送信電力の制御値を決定し、前記送信電力に上限値がある場合には、前記複数のユーザリンクセルについてのPERが平準化するように、前記複数のビームそれぞれに対する送信電力の制御値を決定するリソース決定方法。
  8. 複数のビームを送信可能なマルチビーム対応衛星に割り当てるリソースを決定するリソース決定方法であり、
    指標計算部が、前記複数のビームによって生成された複数のユーザリンクセルそれぞれを計算対象のユーザリンクセルとして、前記計算対象のユーザリンクセルについての周波数利用効率を計算するとともに、前記複数のビームについての周波数利用効率を計算し、
    リソース決定部が、前記複数のユーザリンクセルそれぞれについての前記周波数利用効率に基づき、前記複数のビームそれぞれへ割り当てる周波数の帯域幅を決定するとともに、前記複数のビームについての周波数利用効率によって、DBF(Digital Beam Forming)の励振係数を決定するリソース決定方法。
  9. 複数のビームを送信可能なマルチビーム対応衛星に割り当てるリソースを決定するリソース決定プログラムであり、
    前記複数のビームによって生成された複数のユーザリンクセルそれぞれを計算対象のユーザリンクセルとして、前記計算対象のユーザリンクセルについての周波数利用効率及びPER(Packet Error Rate)を計算する指標計算処理と、
    前記指標計算処理によって計算された前記複数のユーザリンクセルそれぞれについての前記周波数利用効率に基づき、前記複数のビームそれぞれへ割り当てる周波数の帯域幅を決定するとともに、前記PERに基づき、前記複数のビームそれぞれに対する送信電力の制御値を決定するリソース決定処理であって、前記送信電力に上限値がある場合には、前記複数のユーザリンクセルについてのPERが平準化するように、前記複数のビームそれぞれに対する送信電力の制御値を決定するリソース決定処理
    を行うリソース決定装置としてコンピュータを機能させるリソース決定プログラム。
  10. 複数のビームを送信可能なマルチビーム対応衛星に割り当てるリソースを決定するリソース決定プログラムであり、
    前記複数のビームによって生成された複数のユーザリンクセルそれぞれを計算対象のユーザリンクセルとして、前記計算対象のユーザリンクセルについての周波数利用効率を計算するとともに、前記複数のビームについての周波数利用効率を計算する指標計算処理と、
    前記指標計算処理によって計算された前記複数のユーザリンクセルそれぞれについての前記周波数利用効率に基づき、前記複数のビームそれぞれへ割り当てる周波数の帯域幅を決定するとともに、前記複数のビームについての周波数利用効率によって、DBF(Digital Beam Forming)の励振係数を決定するリソース決定処理と
    を行うリソース決定装置としてコンピュータを機能させるリソース決定プログラム。
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