JPWO2014155476A1 - 超電導磁石装置 - Google Patents
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Abstract
冷媒が循環可能に構成される冷媒循環流路と、前記冷媒循環流路を通流する冷媒の蒸気を冷却する冷却手段と、前記循環される冷媒により冷却される超電導コイルとを備え、前記冷媒循環流路は、水平方向に延在する水平方向流路と鉛直方向に延在する鉛直方向流路とに冷媒が分岐し、前記水平方向流路を通流した冷媒と前記鉛直方向流路を通流した冷媒とが合流するように構成されるとともに、熱伝導率の異なる少なくとも2種の金属材料により構成され、前記水平方向流路は前記金属材料のうちの第1金属材料を含んで構成され、前記鉛直方向流路は、前記金属材料のうちの前記第1金属材料よりも熱伝導率の大きい第2金属材料からなる部位を含んで構成され、前記超電導コイルと、前記鉛直方向流路を構成する前記第2金属材料からなる部位とが熱的に接続されていることを特徴とする、超電導磁石装置。
Description
本発明は、超電導磁石装置に関する。
超電導磁石装置は、通常、超電導コイルと、当該超電導コイルに接続された永久電流スイッチとを含んで構成される。超電導磁石装置の運転時には、初めに、永久電流スイッチが開状態で、励磁電源から超電導コイルに電流が供給される。このとき、超電導コイルは臨界温度以下に冷却されている。次いで、永久電流スイッチが閉に切り替えられ、その後、励磁電源からの電流の通流が停止される。このような通流制御により、電流が殆ど衰退することなく、電流が超電導状態の閉回路(コイル)を通流し続ける。この状態が永久電流運転と呼称され、長期に渡って磁場を保持することが可能である。
超電導コイルの冷却方法として、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1には、液化ガスを冷媒として用いる超電導マグネット装置において、傾動機能を有し、冷媒の重力、及び温度差によって発生するサイフォン効果を用いて冷媒を循環して超電導マグネットを冷却することが記載されている。
特許文献1に記載の技術においては、超電導コイルにおいて発生した熱により冷媒が気化され、気化した冷媒(気体冷媒)の有する浮力により、冷媒が循環するようになっている。しかし、浮力は、高低差により生じる。そのため、例えば水平方向に配置された配管においては、このような浮力が生じず、冷媒の十分な循環が図れないことがある。
具体的には、例えば水平方向に配置された配管内で冷媒が気化すると、気化した冷媒は、配管に高低差が無いため、配管内を十分に移動することができない。これにより、冷媒の循環が妨げられ、良好な冷却を図ることができない。
また、冷媒が通流する配管は、分岐と合流とを含んで形成されることがある。特に、超電導コイルが大型化して冷却部位が広範になると、通常、配管は分岐して形成される。冷媒は、循環するために閉ループが形成されているが、その中でも、前記の分岐点と合流点との間で、局所的な閉ループが形成されることがある。
配管は、超電導コイルとの間で良好に熱伝導を行うために、通常、熱伝導率の大きな材料で構成される。熱伝導率が大きくなると導電率も大きくなるため(ヴィーデマンフランツ則)、良好な熱伝導性を示す配管材料は、良好な導電性も示す。配管は、超電導コイルの近傍に設けられることが多い。そのため、超電導コイルに電流が通流して磁場が発生すると鎖交磁束が変化し、これにより、局所的閉ループ等において誘導電流が発生することがある。
そして、誘導電流が配管材料中を通流すると、配管材料の有する抵抗により、ジュール熱が発生する。これにより、超電導コイルを良好に冷却することができないことがある。
本発明は前記の課題に鑑みて為されたものである。本発明の課題は、超電導コイルの設置形態によらず、安定して運転可能な超電導磁石装置を提供することにある。
本発明者らは前記課題を解決するべく鋭意検討した。その結果、本発明者らは、冷媒が通流する配管を、熱伝導率の異なる少なくとも2種の材料を用いて構成することで前記課題を解決できることを見出した。
本発明によれば、超電導コイルの設置形態によらず、安定して運転可能な超電導磁石装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態(本実施形態)を説明する。ただし、本発明は以下の内容に何ら制限されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で任意に変更して実施可能である。
[1.第1実施形態]
〔構成及び作用〕
図1は、第1実施形態に係る超電導磁石装置の断面図である。超電導磁石装置100は、冷媒が循環可能に構成される冷媒通流管10(冷媒循環流路;冷媒通流管10a,10b)と、冷媒通流管10(冷媒循環流路)を通流する冷媒の蒸気を冷却する冷凍機12(冷却手段)と、循環される冷媒により冷却される超電導コイル4(4a,4b,4c,4d)とを備えている。
〔構成及び作用〕
図1は、第1実施形態に係る超電導磁石装置の断面図である。超電導磁石装置100は、冷媒が循環可能に構成される冷媒通流管10(冷媒循環流路;冷媒通流管10a,10b)と、冷媒通流管10(冷媒循環流路)を通流する冷媒の蒸気を冷却する冷凍機12(冷却手段)と、循環される冷媒により冷却される超電導コイル4(4a,4b,4c,4d)とを備えている。
また、超電導磁石装置100は、超電導コイル4が捲回されるコイルボビン5(5a,5b)と、冷媒の蒸気を凝縮する凝縮器8と、永久電流スイッチ9とを備えている。これらの部材は、輻射シールド3を内包する真空容器2(収納容器)に収容されている。
さらに、超電導磁石装置100においては、超電導磁石装置100の対向する外表面(図示しない)同士を貫通させる開口部101が設けられている。超電導コイル4は、真空容器2内であって、開口部101を挟んで上下方向に2つずつの超電導コイル4(上側に超電導コイル4a,4b、下側に超電導コイル4c,4d)が備えられている。超電導コイル4は、本実施形態では、図中の一点鎖線で示すように、その中心軸が鉛直方向(上下方向)に向くように備えられている。超電導コイル4に電流が通流すると、例えば開口部101を鉛直方向に貫くように磁束が発生する。これにより、開口部101内の検体に対して磁束が照射されるようになっている。
冷媒通流管10内においては、サーモサイフォンの原理が利用され、例えば液化窒素、液化ヘリウム等の冷媒が図1中の矢印の向きに通流するようになっている。具体的には、超電導コイル4に対して熱的に接触した冷媒(即ち、超電導コイル4を冷却した冷媒)は、超電導コイル4の熱により気化する。そして、気化した冷媒は、密度差による浮力によって、管内を上昇する。また、この上昇の際のエアリフト効果により、気化した冷媒ばかりでなく、気化していない液状の冷媒も管内を上昇する。冷媒は凝縮器8に供給され、凝縮器8において凝縮されるとともに冷凍機12により冷却されることで再び低温の液化冷媒となって、配管内を循環するようになっている。
永久電流スイッチ9は、真空容器2の内部であって、開口部101近傍に備えられている。永久電流スイッチ9は、冷媒通流管10に熱的に接触して備えられている。これにより、冷媒通流管10を通流する冷媒が永久電流スイッチ9を冷却することができるようになっている。
励磁中に昇温する超電導コイル4を冷却するため、超電導コイル4が捲回されるコイルボビン5には、良好な伝熱性を示す材料(例えば無酸素銅)からなる伝熱部材11が接続されている。また、伝熱部材11は、冷媒通流管10にも接続されている。これにより、超電導コイル4において発生した熱が伝熱部材11を介して冷媒通流管10に伝達され、超電導コイル4が冷却されるようになっている。
なお、伝熱部材11は、冷媒通流管10の高熱伝導率金属材料(第2金属材料)からなる高伝熱部位10b2に接続されている。伝熱部材11は良伝熱性(熱伝導率が大きい)の材料により構成され、例えば、後記する高伝熱部位10b2を構成する材料(高熱伝導率金属材料)と同様のものが適用可能である。配管10を通流する冷媒による超電導コイル4の冷却については、図3を参照しながら説明する。
図2は、第1実施形態に係る超電導磁石装置に備えられる回路図である。図2に示すように、超電導コイル4a,4b,4c,4dは直列に接続されている。また、超電導コイル4a,4bに対して並列になるように、保護抵抗23a(23)が接続されている。さらに、超電導コイル4c,4dに対して並列になるように、保護抵抗23b(23)が接続されている。また、励磁時、励磁電源19に対して並列になるように、永久電流スイッチ9が接続されている。
ここで、超電導磁石装置100の運転時の各手段の動作について説明する。はじめに、超電導コイル4及び永久電流スイッチ9が、臨界温度以下まで冷却される。そして、永久電流スイッチ9を開にするとともに電流遮断器13を閉にすると、超電導コイル4に励磁電源19からの電流が供給される。その後、永久電流スイッチ9を閉にするとともに励磁電源からの電流の通流を停止し、電流遮断器13を開にすると、励磁電源19からの電力供給は停止されるが、臨界温度以下の超電導コイル4及び永久電流スイッチ9には、電流が殆ど減衰することなく通流し続けることになる。即ち、永久電流運転状態になる。これにより、超電導磁石装置100は、長期に渡って磁場印加可能になる。
図3は、第1実施形態に係る超電導磁石装置における配管の設置形態を示す図である。図3(a)においては、説明の便宜上、超電導磁石装置100に備えられる冷媒通流管10及び凝縮器8のみを抽出して示している。冷媒は、図3(a)中の黒矢印の方向に管内を通流するようになっている。また、図3(b)においては、超電導コイル4a,4b近傍の様子のみを図示している。
冷媒通流管10は、超電導コイル4a,4b(図3(a)では図示しない)を冷却する冷媒通流管群10pと、超電導コイル4c,4d(図3(a)では図示しない)を冷却する冷媒通流管群10qとにより構成される。冷媒通流管群10p,10q(冷媒通流管10)は、図3(a)に示すように、水平方向(左右方向)に延在する水平方向管10a(水平方向流路)と、鉛直方向(上下方向)に延在する鉛直方向管10b(鉛直方向流路)とに冷媒が分岐し、水平方向管10aを通流した冷媒と鉛直方向管10bを通流した冷媒とが合流するように構成されている。
即ち、冷媒通流管10は、途中で管が水平方向管10aと鉛直方向管10bとに分岐しており、さらに、分岐した水平方向管10aと鉛直方向管10bとが接続(合流)されている。従って、超電導磁石装置100に備えられる冷媒通流管10においては、冷媒循環管10に含まれる分岐点と合流点(管の接続点)との間において冷媒循環管10の閉ループが形成されている。この閉ループの詳細については、図3(b)を参照しながら後記する。
なお、本実施形態において、水平方向管10aは高低差が無い管、鉛直方向管10bは高低差が有る管を指すものとする。従って、鉛直方向には延在していないが高低差が有る管は、鉛直方向にも距離成分があるため冷媒の通流が生じ易いため、「鉛直方向管」と呼称するものとする。
次に、図3(a)を参照しながら、冷媒の通流について説明する。凝縮器8から排出された冷媒は、はじめに、冷媒通流管群10qを通流し、これにより、超電導コイル4c,4d(図1参照)が冷却されるようになっている。そして、超電導コイル4c,4dが冷却され、冷媒通流管群10qから排出された冷媒は、垂直冷媒管10bを上昇し、冷媒通流管群10pを通流する。分岐点14より合流点15に至る経路はどこを通っても圧損がほぼ同じくなるよう配管の直径並びに長さは調整されている。これにより、超電導コイル4a,4b(図1参照)が冷却されるようになっている。なお、図1に示した永久電流スイッチ9は、冷媒通流管群10qと冷媒通流管群10pとを接続する鉛直方向管10bの途中(より具体的には、後記する高伝熱部位10b2)で、冷媒通流管10に熱的に接続されている。
冷媒通流管10は、熱伝導率の異なる少なくとも2種の金属材料により構成されている。具体的には水平方向管10aは、この金属材料のうちの一種である低熱伝導率金属材料(第1金属材料)を含んで構成され、鉛直方向管10bは、この金属材料のうちの低熱伝導率金属材料よりも熱伝導率の大きい高熱伝導率金属材料(第2金属材料)からなる部分を含んで構成されている。より具体的には、本実施形態においては、図3(a)に示すように、水平方向管10aは、低熱伝導率金属材料により形成され、鉛直方向管10bは、低熱伝導率金属材料からなる低伝熱部位10b1と、高熱伝導率金属材料からなる高伝熱部位10b2とにより形成されている。
さらに、凝縮器8から冷媒通流管群10qに至る冷媒通流管10の大部分も低熱伝導率金属材料により構成されており、当該冷媒通流管10のうちの一部が高熱伝導率金属材料により構成されている。具体的には、凝縮器8(冷却手段)と超電導コイル4とを接続する、冷媒循環流路を構成する冷媒通流管10(配管)は、水平方向流路(水平方向管10a)を構成する低熱伝導率金属材料(第1金属材料)と同様の金属材料を含んで構成されている。これにより、冷媒通流管10の熱伝導により超電導コイル4により発せられる熱が凝縮器8に伝熱しにくいようになっている。
低熱伝導率金属材料は、一般的に、低熱伝導性の金属として用いられている金属である。このような金属としては、例えば、ステンレス鋼、ニッケル合金等が挙げられる。一方で、高熱伝導率金属材料は、低熱伝導率金属材料の熱伝導率よりも小さい熱伝導率を示す金属である。このような金属としては、例えば、無酸素銅、アルミニウム合金等が挙げられる。これらの例示物は適宜組み合わせて使用されてもよい。
超電導磁石装置100において、水平方向に延在する水平方向管10aでは、高低差が存在しない。そのため、水平方向管10a内で冷媒の気化が過度に進行すると、管内での圧力損失が増大し、冷媒の移動が妨げられることがある。そこで、水平方向管10a内で冷媒が気化しにくくするために、水平方向管10aは、低熱伝導性の第1金属材料により構成されている。これにより、超電導マグネット4からの熱が冷媒に伝達しにくくなり、冷媒の過度の気化が抑制されるようになっている。
また、図3(b)に示すように、鉛直方向管10bを構成する高伝熱部位10b2に対して、超電導コイル4が熱的に接続されている。具体的には、超電導コイル4が捲回されるコイルボビン5と高伝熱部位10b2が、伝熱部材11により接続されている。これにより、超電導コイル4において発生した熱が、伝熱部材11及び高伝熱部位10b2を介して、冷媒通流管10内を通流する冷媒に伝達されるようになっている。超電導コイル4と冷媒との伝熱経路は比較的熱伝導性に優れている。そのため、超電導マグネット4において発生した熱を冷媒に高効率に伝達し、超電導マグネット4を効率よく冷却可能になっている。
ここで、高伝熱部位10b2の上下方向両端は、低熱伝導率金属材料(第1金属材料)に接続されている。そのため、高伝熱部位10b2に伝達された熱は水平方向管10aに伝達されにくくなっており、水平方向管10a内の冷媒を過度に気化させることがない。
さらに、前記したように、冷媒通流管10においては、含まれる分岐点と合流点(管同士の接続点)との間において、冷媒循環管10の閉ループが形成されている。図3(b)に即して説明すると、例えば、凝縮器8から排出された冷媒は、分岐点14において分岐する。そして、水平方向管10a及び鉛直方向管10bを通流して合流点15に到達した冷媒は、凝縮器8に戻されるようになっている。そして、この分岐点14と合流点15との間に、様々な閉ループが形成されている。
例えば、分岐点14と合流点18との間には、水平面内に円環状の閉ループが形成されている。また、合流点15、合流点16、分岐点17及び合流点18により、上下方向に矩形状の閉ループが形成されている。さらに、分岐点14と合流点15との間にも、大きな閉ループが形成されていると考えることができる。
これらのことをまとめると、超電導磁石装置100においては、冷媒循環流路10の分岐点14と合流点15との間に、冷媒循環流路10の閉ループ(例えば円環状、矩形状等)が形成され、超電導コイル4に電流が通流することで生じる磁束が前記閉ループにより囲まれて形成される面(例えば、中心軸に垂直な円、中心軸に平行な矩形等)を貫くように、冷媒循環流路10が形成されている。形成される閉ループの中でも、矩形状の閉ループは、少なくとも2本の水平方向流路を構成する管(水平方向管10a)と、少なくとも2本の鉛直方向流路を構成する管(鉛直方向管10b)と、により形成されている閉ループを含むものである。
冷媒は分岐点14を始点として一方向に通流するため、冷媒が意図しない方向には通流ないようになっている。しかしながら、冷媒通流管10は金属により形成される。そのため、励磁時、消磁時等に超電導コイル4に通流する電流が変化すると、超電導コイル4近傍の閉ループを貫通する磁束が変化する。これにより、閉ループに誘導電流が通流し、配管の金属抵抗により、ジュール熱が発生して安定的な冷却が行えないことがある。
ここで、金属における熱伝導性と導電性とは比例関係にあることが知られている。即ち、熱伝導性に優れる(即ち熱伝導率が大きい)金属は、導電性にも優れる(即ち抵抗が小さい)。一方で、熱伝導性に優れない(即ち熱伝導率が小さい)金属は、導電性も優れない(即ち抵抗が大きい)。そこで、本実施形態に係る超電導磁石装置100に備えられる冷媒通流管10は、比較的熱伝導率の小さい低熱伝導率金属材料と、比較的熱伝導率の大きい高熱伝導率金属材料とが組み合わされて形成されている。これにより、冷媒通流管10において抵抗の大きな部位を含ませることができ、前記の閉ループに通流しうる誘導電流の通流が抑制されるようになっている。
図3(b)に即してこの点を説明すると、例えば、合流点15、合流点16、分岐点17及び合流点18により形成される矩形状の閉ループの経路上には、低伝熱部位10b1と高伝熱部位10b2とが存在する。換言すると、この閉ループの経路上には、抵抗の小さい部位(高伝熱部位10b2に相当)と抵抗の大きい部位(低伝熱部位10b1に相当)とが併存していることになる。そのため、前記したような高伝熱部位10b2による冷却性能を確保しつつも、低伝熱部位10b1による誘導電流の抑制が行われてジュール熱の発熱が抑制され、安定して運転することが可能となる。
〔効果〕
第1実施形態に係る超電導磁石装置100によれば、超電導コイルの設置形態によらず、安定して運転可能な超電導磁石装置を提供することができる。
第1実施形態に係る超電導磁石装置100によれば、超電導コイルの設置形態によらず、安定して運転可能な超電導磁石装置を提供することができる。
特に、超電導磁石装置100においてはサーモサイフォンの原理が利用されているため、鉛直方向管10bが用いられている。さらには、超電導コイル4を効率よく冷却するために、鉛直方向管10bから分岐して、水平方向に延在する水平方向管10aが形成されている。水平方向管10aには高低差が無いため、内部で冷媒の過度の気化が生じないことが好ましい。そこで、超電導磁石装置100においては、水平方向管10aが熱伝導率の低い金属材料により構成されている。これにより、水平方向管10aにおいて伝熱しにくくなり、内部での冷媒の過度の気化を抑制することができる。
また、超電導コイル4の全体を十分に冷却するために、水平方向管10aから分岐して、複数の鉛直方向管10bが形成されている。そして、超電導磁石装置100においては、この鉛直方向管10bのうちの熱伝導率が高い部位(高伝熱部位10b2)に、超電導コイル4の有する熱が伝達するように構成している。これにより、水平方向管10aへの伝熱を抑制しつつ、鉛直方向管10bを通流する冷媒によって超電導コイル4を十分に冷却することができる。
さらに、冷媒通流管10が水平方向管10aと鉛直方向管10bとに分岐することにより、閉ループが生じている。そして、これにより、前記したように誘導電流が発生して、安定して超電導磁石装置を運転できなくなることがある。そこで、本実施形態に係る超電導磁石装置100においては、熱伝導率(即ち導電率)の異なる2種の金属材料を用いて冷媒通流管10を構成している。これにより、閉ループでの誘導電流の通流を抑制することができ、安定的に超電導磁石装置100を運転することができる。
また、発生する誘導電流を打ち消すように冷媒通流管を配置していた従来の装置とは異なり、冷媒通流管10の配置に自由度が増す。そのため、冷媒通流管10の配置に制限があり、超電導磁石装置が大型化することがあった従来のものとは異なり、超電導コイル4の大きさや形状に合わせて自由に冷媒通流管10を配置することができる。これにより、超電導磁石装置100を小型化することができる。これにより、設置形態によらず、どのような設置場所でも好適に設置可能な超電導磁石装置100を提供することができる。
さらに、中心軸が上下方向になるように超電導コイル4を設置することで、超電導磁石装置100は、例えば、超電導コイル4を支持する柱が複数本形成された、オープン型の核磁気共鳴装置(MRI)等に好適である。
[2.第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る超電導磁石装置200について、図4〜図7を参照しながら説明する。なお、超電導磁石200は基本的には前記の超電導磁石装置100と同様であるため、同じものについては同じ符号を付すものとし、その詳細な説明は省略する。
次に、第2実施形態に係る超電導磁石装置200について、図4〜図7を参照しながら説明する。なお、超電導磁石200は基本的には前記の超電導磁石装置100と同様であるため、同じものについては同じ符号を付すものとし、その詳細な説明は省略する。
図4は、第2実施形態に係る超電導磁石装置200の段面図である。また、図5は、第2実施形態に係る超電導磁石装置200の別の断面図である。図5は、図のA−A線において超電導磁石装置200を切断した時の断面図を表している。さらに、図6は、第2実施形態に係る超電導磁石装置200のさらに別の断面図である。図6は、図のB−B線において超電導磁石装置200を切断した時の断面図を表している。
なお、図5及び図6においては、図示の簡略化のために、部材の一部を省略して示している。
なお、図5及び図6においては、図示の簡略化のために、部材の一部を省略して示している。
図4等に示す超電導磁石装置200においては、超電導コイル4の設置方向が、図1に示した超電導磁石装置100(図1参照)とは異なっている。具体的には、超電導磁石装置200における超電導コイル4は、図中の一点鎖線で示すように、その中心軸が水平方向(前後方向)に向くように備えられている。これにより、開口部102内の検体に対して磁束が照射されるようになっている。
また、超電導磁石装置200においては、図5及び図6に示すように、超電導コイル4の中心軸に垂直な方向(上下方向)に、冷媒が通流するようになっている。また、冷媒は、超電導磁石装置100においては、超電導コイル4の外周に沿って高さ方向に冷媒が通流していたが(図3(b)参照)、超電導磁石装置200においては、超電導コイル4の外周に沿って周方向に冷媒が通流するようになっている(図6及び図7参照)。
図7は、第2実施形態に係る超電導磁石装置における配管の設置形態を示す図である。図7に示すように、超電導磁石装置200においても、冷媒通流管10は、水平方向(前後方向)に延在する水平方向通流管10aと、鉛直方向(上下方向、高低差のある方向)に延在する鉛直方向通流管10bと、を備えて構成されている。そして、鉛直方向通流管10bの高伝熱部位10b2に対して伝熱部材11(図6参照)が接続され、これにより、超電導コイル4を良好に冷却することができるようになっている。
中心軸が水平方向になるように超電導コイル4を配置した場合でも、前記の超電導磁石装置100と同様、冷媒通流管10を用いてサーモサイフォン効果により、効率よく冷却を図ることができる。さらには、超電導装置200の運転時、冷媒通流管10により形成される閉ループにおける誘導電流の発生を抑制することができる。これにより、安定して超電導コイル4を冷却することができる。また、超電導コイル4及び冷媒通流管10をこのように配置することで、超電導磁石装置200は、例えばクローズ型の核磁気共鳴装置等に好適である。
[3.第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る超電導磁石装置300について、図8及び図9を参照しながら説明する。なお、超電導磁石装置300は基本的には前記の超電導磁石装置100と同様であるため、同じものについては同じ符号を付すものとし、その詳細な説明は省略する。
次に、第3実施形態に係る超電導磁石装置300について、図8及び図9を参照しながら説明する。なお、超電導磁石装置300は基本的には前記の超電導磁石装置100と同様であるため、同じものについては同じ符号を付すものとし、その詳細な説明は省略する。
図8は、第3実施形態に係る超電導磁石装置の断面図である。また、図9は、第3実施形態に係る超電導磁石装置における配管の設置形態を示す図である。第3実施形態に係る超電導磁石装置300においては、前記の超電導磁石装置100(図1参照)とは異なり、超電導コイル4a,4b及び永久電流スイッチ9は凝縮器8内に収容され、冷媒に浸漬されて(浸漬可能になって)いる。そして、超電導コイル4a,4b及び永久電流スイッチ9は凝縮器8内で冷媒に直接接触し、これにより、超電導コイル4a,4b及び永久電流スイッチ9が冷却されるようになっている。
また、超電導磁石装置300においては、前記の超電導磁石装置100に備えられている超電導コイル4c,4dに代えて、これらの臨界温度よりも高い臨界温度を有する超電導コイル4e,4fが備えられている。従って、超電導磁石装置300においては、臨界温度が相対的に低い超電導コイル4a,4bと、臨界温度が相対的に高い超電導コイル4e,4fと、が備えられている。なお、超電導コイル4e,4fは、前記の超電導磁石装置100と同様、伝熱部材11により、冷媒通流管10の鉛直方向管10bの高伝熱部位10b2(図9参照)と熱的に接続されている。
これらのことをまとめると、超電導磁石装置300においては、超電導コイル4は4つ(少なくとも2つ、第3実施形態では超電導コイル4a,4b,4e,4f)が備えられ、備えられる超電導コイル4のうちの超電導コイル4a,4b(少なくとも1つ)は冷媒に直接接して備えられ、このように備えられる超電導コイル4のうちの超電導コイル4e,4f(別の少なくとも1つ)は、鉛直方向管10b(鉛直方向流路)を構成する高伝熱部位10b2(第2金属材料からなる部分)に対して、伝熱部材11(良伝熱性部材)を介して接続されて備えられている。
このように超電導磁石装置300を構成することで、前記した第1実施形態と同様に、超電導磁石300を安定して運転することができる。また、臨界温度が相対的に低い超電導コイル4a,4bを冷媒に浸漬することにより、冷媒中で超電導コイル4を冷却することができる。これにより、超電導磁石装置300を安定して運転することができる。
さらには、超電導磁石装置300に備えられる超電導コイル4のうちの一部(第3実施形態では、4つの超電導コイル4のうちの2つ)のみを冷媒に浸漬させているため、全ての超電導コイル4を浸漬させた場合と比較して、冷媒の使用量を減少させることができる。
[4.第4実施形態]
次に、第4実施形態に係る超電導磁石装置400について、図10を参照しながら説明する。なお、超電導磁石装置400は基本的には前記の超電導磁石装置100と同様であるため、同じものについては同じ符号を付すものとし、その詳細な説明は省略する。
次に、第4実施形態に係る超電導磁石装置400について、図10を参照しながら説明する。なお、超電導磁石装置400は基本的には前記の超電導磁石装置100と同様であるため、同じものについては同じ符号を付すものとし、その詳細な説明は省略する。
超電導磁石装置400においては、前記の超電導磁石装置100と同様、図中の一点鎖線で示すように、その中心軸が鉛直方向になるように、4つの超電導コイル4a,4b,4c,4d(4)が備えられている。これらの超電導コイル4は、いずれも、前記の超電導磁石装置100における超電導コイル4と同様にして、冷媒によって冷却されている。なお、図示の都合上、冷却の様子は図示しない。
また、4つの超電導コイル4のうち、2つの超電導コイル4a,4bには永久電流スイッチ9が接続され、超電導状態に制御可能になっている。ただし、残りの2つの超電導コイル4c,4dには、前記の超電導磁石装置100(図2参照)とは異なり、永久電流スイッチは接続されていない。その代わりに、超電導コイル4c,4dには、駆動電源19等とは独立した駆動電源21、電流遮断器13及び保護抵抗23cが接続されている。
これらのことをまとめると、超電導磁石装置400においては、超電導コイル4は4つ(少なくとも4つ、超電導コイル4a,4b,4c,4d)が備えられ、備えられる超電導コイル4のうちの超電導コイル4a,4b(少なくとも1つ)の超電導コイル4には、永久電流スイッチ9及び駆動電源19(第1の電源)が接続され、備えられる超電導コイル4のうちの超電導コイル4c,4d(少なくとも1つ)の超電導コイル4には、直接、駆動電源21(第2の電源)が接続されている。
超電導磁石装置400がこのような構成となっていることにより、超電導磁石装置400を安定して運転できるほか、超電導コイル4a,4bを超電導状態で運転中に、超電導コイル4c,4dに通流する電流を変化させることができる。これにより、発生磁場の強度を変更可能な超電導磁石装置400を提供することができる。
[5.変形例]
以上、4つの具体例を挙げて本実施形態を説明したが、本実施形態は前記の内容に何ら限定されるものでない。即ち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で任意に変更して実施可能である。
以上、4つの具体例を挙げて本実施形態を説明したが、本実施形態は前記の内容に何ら限定されるものでない。即ち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で任意に変更して実施可能である。
例えば、冷媒通流管10の設置の形態は、図示の例に何ら限定されるものではない。即ち、前記したように、高低差の無い水平方向管10aと、高低差の有る鉛直方向管10bとを任意に組み合わせて、超電導コイル4等の冷却対象物の形状に合わせて設置すればよい。冷媒通流管10の設置により形成される、管の閉ループの形状も特に制限はされない。そして、設置された鉛直方向管10bのうちの高伝熱部位10b2が、伝熱部材11等を介して、冷却対象物に熱的に接続されればよい。
また、例えば、冷媒通流管10を構成する材料は特に制限されない。即ち、水平方向管10aが熱伝導率の相対的に小さい材料を含んで構成され、鉛直方向管10bが熱伝導率の相対的に大きい材料を含んで構成されれば、どのような材料を用いてもよい。ただし、より確実に、水平方向管10a内での冷媒の気化を防止する観点から、水平方向管10aは熱伝導率の小さい材料のみにより構成されることが好ましい。
さらに、例えば、鉛直方向管10bに含まれる低伝熱部位10b1と高伝熱部位10b2との相対的な位置も特に制限されない。超電導コイル4等の冷却対象物の形状に合わせて適宜決定すればよい。ただし、冷却対象物からの熱が伝達される高伝熱部位10b2と、当該高伝熱部位10b2を含む鉛直方向管10bに接続される水平方向管10b1との距離ができるだけ短いことが好ましい。これにより、水平方向管10b1内での冷媒の気化をより確実に防止することができる。
また、高伝熱部位10b2の長さも特に制限されない。高伝熱部位10b2の長さを長くすることにより、冷媒との熱的な接触面積が広くなり、超電導コイル4等の冷却対象物の冷却効率を向上させることができる。一方で、高伝熱部位10b2の長さを短くすることにより、鉛直方向管10bに接続される水平方向管10aへの距離が長くなるため、水平方向管10a内での冷媒の気化をより確実に防止することができる。そこで、これらのことを考慮して、高伝熱部位10b2の長さを決定すればよい。
さらに、前記の超電導磁石装置は、例えば前記した核磁気共鳴装置のほか、どのようなものにも適用できる。また、図示の回路構成、各手段の配置、数等も特に制限されず、任意に決定することができる。ほかにも、前記の実施形態を適宜組み合わせたり削除したりして実施することができる。
4(4a,4b,4c,4d) 超電導コイル
8 凝縮器
9 永久電流スイッチ
10a 水平方向管
10b 鉛直方向管
10b1 低伝熱部位
10b2 高伝熱部位
12 冷凍機
14 分岐点
15 合流点
16 合流点
17 分岐点
18 合流点
19 駆動電源(第1の電源)
21 駆動電源(第2の電源)
100,200,300,400 超電導磁石装置
8 凝縮器
9 永久電流スイッチ
10a 水平方向管
10b 鉛直方向管
10b1 低伝熱部位
10b2 高伝熱部位
12 冷凍機
14 分岐点
15 合流点
16 合流点
17 分岐点
18 合流点
19 駆動電源(第1の電源)
21 駆動電源(第2の電源)
100,200,300,400 超電導磁石装置
Claims (10)
- 冷媒が循環可能に構成される冷媒循環流路と、
前記冷媒循環流路を通流する冷媒の蒸気を冷却する冷却手段と、
前記循環される冷媒により冷却される超電導コイルとを備え、
前記冷媒循環流路は、
水平方向に延在する水平方向流路と鉛直方向に延在する鉛直方向流路とに冷媒が分岐し、前記水平方向流路を通流した冷媒と前記鉛直方向流路を通流した冷媒とが合流するように構成されるとともに、熱伝導率の異なる少なくとも2種の金属材料により構成され、
前記水平方向流路は、前記金属材料のうちの第1金属材料を含んで構成され、
前記鉛直方向流路は、前記金属材料のうちの前記第1金属材料よりも熱伝導率の大きい第2金属材料からなる部位を含んで構成され、
前記超電導コイルと、前記鉛直方向流路を構成する前記第2金属材料からなる部位とが熱的に接続されていることを特徴とする、超電導磁石装置。 - 前記超電導コイルは、中心軸が鉛直方向又は水平方向に向くように備えられていることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載の超電導磁石装置。
- 少なくとも前記冷媒循環流路、前記冷却手段及び前記超電導コイルを収容する収納容器には対向する外表面同士を貫通させる開口部が設けられ、前記超電導コイルは、前記開口部を挟んで上下方向に少なくとも2つ備えられ、さらに永久電流スイッチを備え、
前記永久電流スイッチは、前記開口部の水平方向近傍に備えられていることを特徴とする、請求の範囲第1項又は第2項に記載の超電導磁石装置。 - 前記超電導コイルは少なくとも2つ備えられ、
備えられる超電導コイルのうちの少なくとも1つは冷媒に直接接して備えられ、
備えられる超電導コイルのうちの別の少なくとも1つは、前記鉛直方向流路を構成する前記第2金属材料からなる部分に対して、良伝熱性部材を介して接続されて備えられていることを特徴とする、請求の範囲第1項又は第2項に記載の超電導磁石装置。 - 前記超電導コイルは少なくとも2つ備えられ、
備えられる超電導コイルのうちの少なくとも1つの超電導コイルには、永久電流スイッチを有して第1の電源が接続され、
備えられる超電導コイルのうちの少なくとも1つの超電導コイルには、直接第2の電源が接続されていることを特徴とする、請求の範囲第1項又は第2項に記載の超電導磁石装置。 - 前記冷媒循環流路の分岐点と合流点との間に、前記冷媒循環流路の閉ループが形成され
前記超電導コイルに電流が通流することで生じる磁束が前記閉ループにより囲まれて形成される面を貫くように、前記冷媒循環流路が形成されていることを特徴とする、請求の範囲第1項又は第2項に記載の超電導磁石装置。 - 前記閉ループは、少なくとも2本の水平方向流路を構成する管と、少なくとも2本の鉛直方向流路を構成する管と、により形成されている閉ループを含むことを特徴とする、請求の範囲第6項に記載の超電導磁石装置。
- 前記冷却手段と前記超電導コイルとを接続する、前記冷媒循環流路を構成する配管は、前記水平方向流路を構成する第1金属材料と同様の金属材料を含んで構成されていることを特徴とする、請求の範囲第1項又は第2項に記載の超電導磁石装置。
- 前記冷却手段は少なくとも凝縮器であり、
冷媒に直接接して備えられている前記超電導コイルは前記凝縮器内に収容され、
前記凝縮器内に収容される前記超電導コイルは、前記凝縮器内の冷媒に浸漬可能に収容されていることを特徴とする、請求の範囲第4項に記載の超電導磁石装置。 - 核磁気共鳴装置であることを特徴とする、請求の範囲第1項又は第2項に記載の超電導磁石装置。
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015507707A Pending JPWO2014155476A1 (ja) | 2013-03-25 | 2013-03-25 | 超電導磁石装置 |
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Country | Link |
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WO (1) | WO2014155476A1 (ja) |
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US4782671A (en) * | 1987-09-28 | 1988-11-08 | General Atomics | Cooling apparatus for MRI magnet system and method of use |
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2013
- 2013-03-25 JP JP2015507707A patent/JPWO2014155476A1/ja active Pending
- 2013-03-25 WO PCT/JP2013/058511 patent/WO2014155476A1/ja active Application Filing
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