(本開示に係る一態様を発明するに至った経緯)
まず、本開示に係る一態様の着眼点について説明する。
上記特許文献1では、モニタ画面の右側に一以上の対象機器のアイコンを表示し、モニタ画面の左側に間取り図を表示する。即ち、一以上の対象機器のアイコンと間取り図とは分離して表示され、前記一以上の対象機器のアイコンは移動可能ではない。そのため、前記間取り図の中の操作したい対象機器の設置場所の指定は、ポインタの移動により行われている。その上で、操作画面を表示している。
上記構成に起因して、上記特許文献1では、所望の対象機器の操作画面を表示するまでの操作ステップ数が、上記(i)から(iv)と多くなる。そのため、一つのリモートコントローラを用いて一以上の対象機器を遠隔監視又は遠隔制御する際、各対象機器の操作について上記(i)から(iv)の操作ステップが必要となり、操作が煩雑となる。これでは、単に一以上の対象機器のリモートコントローラを一つにまとめた分だけ、一以上の対象機器の中の所望の一の対象機器を操作するまでの段階で、より多くの処理ステップ数を携帯情報端末に要求し、より多くの処理操作数をユーザに要求することになる。
上記特許文献2では、各対象機器の状態表示をすることのみが記載され、各対象機器の操作を遠隔制御する記載は一切ない。そのため、一つのリモートコントローラを用いて一以上の対象機器を遠隔監視はできるものの、遠隔制御はできない。
上記特許文献3では、パソコンを用いて電動建材(玄関ドア、天窓)の開閉動作及び状態の確認を遠隔制御・遠隔監視している。しかし、遠隔制御の内容は開閉動作という単純な制御をするに過ぎない。
上記特許文献4では、照明機器の操作画面、又は、デジタル画像フレームの操作画面を表示するに過ぎない(FIG.8B)。他の制御対象の操作画面については開示がない。
上記特許文献5では、対象領域の外側から前記対象領域の内側にアイコンを移動させることで、前記対象領域に対応する部屋の照明機器の光量を制御するに過ぎない。
以上の考察により、本発明者らは、以下の発明の各態様を想到するに至った。
本発明の一態様は、
一以上の対象機器を制御するネットワークに接続し、タッチパネル式ディスプレイを有する携帯情報端末の制御方法であって、
前記携帯情報端末のコンピュータに対して、
建物の間取り図を表した表示画面を前記タッチパネル式ディスプレイに表示させ、
前記間取り図を表した表示画面上に前記一以上の対象機器の各々を表した機器アイコンを表示させ、前記機器アイコンには風呂を表したアイコンが含まれ、
前記風呂を表したアイコンの選択を検知すると、前記表示画面上にオーバラップさせて前記選択されたアイコンに対応する風呂の制御機器の操作をするための操作画面を前記タッチパネル式ディスプレイに表示させ、
前記操作画面の操作に基づき、前記風呂の制御機器の操作をするための制御コマンドを前記ネットワークに出力させ、
前記操作画面は、前記風呂の浴槽の断面を表した画像を含み、
前記風呂の浴槽の断面を表した画像の中の前記浴槽に相当する領域において、前記タッチパネル式ディスプレイへの接触位置が前記浴槽の高さ方向に移動することを検知し、前記移動の停止を検知すると、前記停止位置に対応する前記浴槽の水位まで水をはる第1制御コマンドを前記制御コマンドとして前記ネットワークに出力させるものである。
上記特許文献2では、浴槽のイラストに水の量を表示した技術を開示している。しかし、これは、単なる状態確認用の表示であって、操作制御をするための表示ではない。
一方、浴槽の水の温度又は浴槽の水の量を数字によって指定することが考えられる。しかし、例えば、200リットル、250リットル、300リットルなどの数字による指定の場合、浴槽のどの高さまで水が溜まるのかの判別が難しい。
そこで、前記風呂の浴槽の断面を表した画像の中の前記浴槽に相当する領域において、前記タッチパネル式ディスプレイへの接触位置が前記浴槽の高さ方向に移動することを検知し、前記移動が停止することを検知すると、前記停止位置に対応する前記浴槽の水位まで水をはる第1制御コマンドを前記ネットワークに出力するようにした。
これにより、例えば、200リットルなどの数字による指定の場合と異なって、浴槽のどの高さまで水が溜まるのかの判別が容易となるので、ユーザの操作がユーザの意図と異なる操作となる誤操作を防止できる。
また、上記態様において、例えば、前記停止位置に対応する前記浴槽の水位を表す情報を、前記水位に対応する水量を表す情報に変換させ、
前記第1制御コマンドは、前記水量を表す情報を含むようにしてもよい。
この場合、第1制御コマンドが水量を表す情報を含むため、例えば風呂の制御機器は、この水量を表す情報に基づき、水位の制御を好適に行うことができる。
また、上記態様において、例えば、前記操作画面は、前記風呂の浴槽に溜められた水の温度を設定する画面を含み、
前記水の温度を設定する画面に相当する領域において、前記タッチパネル式ディスプレイへの接触位置が移動することを検知すると、前記移動に対応して水の温度を設定する第2制御コマンドを前記制御コマンドとして前記ネットワークに出力させるようにしてもよい。
また、上記態様において、例えば、前記タッチパネル式ディスプレイへの接触位置の移動により設定された水の温度が、所定の上限値を超えた場合又は所定の下限値を下回る場合、風呂の浴槽に溜められた水の温度としては適していない旨のメッセージを、前記タッチパネル式ディスプレイに表示させるようにしてもよい。
また、上記態様において、例えば、前記選択されたアイコンに対応する風呂の制御機器の操作をするための操作画面を前記タッチパネル式ディスプレイに表示させる際、前記操作画面の表示領域外に前記一以上の対象機器の各々を表した機器アイコンを退避させるようにしてもよい。
この場合、風呂の制御機器の操作をするための操作画面が前記表示画面上にオーバラップして表示される場合、前記操作画面の表示領域外に前記一以上の対象機器の各々を表した機器アイコンを退避させる。したがって、前記一以上の対象機器のいずれを表した機器アイコンも前記操作画面の下に隠れることはない。そのため、前記風呂を表したアイコンとは異なる次の所望の機器アイコンを探すために、前記操作画面を消去させるための指示を介在させる必要はない。従って、一旦前記風呂を表すアイコンに対応する風呂の制御機器の操作が終わった後に、前記一以上の対象機器を表したアイコンを再表示させるための携帯情報端末内のプログラムのステップ数及びユーザの操作数を軽減できる。
また、前記操作画面を表示した状態において、前記一以上の対象機器を表した機器アイコンの全てを選択肢として、次の所望の機器アイコンの選択を許容する。このため、次の対象機器の操作までの時間を短縮できる。その結果、一以上の対象機器を共用のリモコンにて遠隔操作する際に、一の対象機器の操作から次の対象機器の操作までの間隔を短縮できる。
また、上記態様において、例えば、前記選択されたアイコンに対応する風呂の制御機器の操作をするための操作画面を前記タッチパネル式ディスプレイに表示させる際、前記間取り図を表した表示画面の表示領域外に前記一以上の対象機器の各々を表した機器アイコンを退避させるようにしてもよい。
この場合、前記一以上の対象機器の各々を表した機器アイコンは前記表示画面の表示領域外に退避する。このように、機器アイコンを前記表示画面の表示領域外まで退避させることにより、前記表示画面の表示領域と前記機器アイコンの退避領域とを分離する表示制御が行われる。
これにより、例えば、前記操作画面の表示サイズが大きい場合、若しくは、例えば、前記機器アイコンの数が多い場合などであっても、次に制御する対象機器に対応する機器アイコンを容易に選択させることができる。
従って、一以上の対象機器を共用のリモコンにて遠隔操作する際に、一の対象機器の操作から次の対象機器の操作までの操作間隔を短縮できる。
また、上記態様において、例えば、前記選択されたアイコンに対応する風呂の制御機器の操作をするための操作画面を前記タッチパネル式ディスプレイに表示させる際、前記間取り図を表した表示画面の表示領域外に前記一以上の対象機器の各々を表した機器アイコンを退避させ、前記表示画面の表示領域外に一列に配列させるようにしてもよい。
また、上記態様において、例えば、前記選択されたアイコンに対応する風呂の制御機器の操作をするための操作画面を前記タッチパネル式ディスプレイに表示させる際、前記間取り図を表した表示画面の表示領域外に前記一以上の対象機器の各々を表した機器アイコンを退避させ、前記表示画面の表示領域外に一列に配列させ、
前記選択されたアイコンが前記タッチパネル式ディスプレイの表示領域内に表示されるように前記一列に配列された前記一以上の対象機器の各々を表した機器アイコンを列方向に移動させるようにしてもよい。
この場合、前記タッチパネル式ディスプレイの表示領域は縦方向及び横方向のいずれにおいても制約がある。一方、前記一以上の対象機器の各々を表した機器アイコンの数が多数になって、前記タッチパネル式ディスプレイの表示領域に表示しきれない場合があり得る。この場合、前記選択が検知された機器アイコンが前記タッチパネル式ディスプレイの表示領域外に隠れてしまう。
本態様によれば、前記選択された風呂を表すアイコンが前記タッチパネル式ディスプレイの表示領域内に表示されるように前記一列に配列された前記一以上の対象機器の各々を表した機器アイコンを列方向に移動させる。これにより、前記表示領域に制約がある場合であっても、前記選択された風呂を表すアイコンを前記表示領域内に止めておくことができる。そのため、前記選択された風呂を表すアイコンが前記表示領域外に消えてしまったことに起因するユーザの誤操作を防止できる。また、一旦前記表示領域外に隠れた前記風呂を表すアイコンを再び前記表示領域内に移動させる携帯情報端末内の処理ステップ数及びユーザの操作数を削減できる。
また、上記態様において、例えば、前記風呂の浴槽の断面を表した画像の中の前記浴槽に相当する領域において、前記タッチパネル式ディスプレイへの接触を検知し、前記接触の位置が前記浴槽の高さ方向に移動することを検知し、前記浴槽に相当する領域を超えて前記移動の停止を検知した場合、前記浴槽の上限水位まで水をはる第3制御コマンドを前記制御コマンドとして前記ネットワークに出力させるようにしてもよい。
また、上記態様において、例えば、前記操作画面に、前記停止位置に対応する水量を表した数字を表示させるようにしてもよい。
(実施の形態)
以下本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、同じ構成要素については同じ符号が用いられている。
本実施の形態では、1台で一以上の機器を制御できるホームコントローラについて説明する。
(全体構成)
図1は、本実施の形態におけるホームコントローラが適用されたホームコントロールシステムの全体構成図である。図1に示すように、ホームコントロールシステムは、ホームコントローラ100、機器200(対象機器の一例)、及びサーバ300を備えている。
家の中には、ホームコントローラ100と一以上の機器200(例えば、機器A200、機器B200)が配置され、クラウドセンタには、サーバ300が配置されている。ホームコントローラ100、機器200及びサーバ300は、有線や無線のネットワークを介して相互に通信を行う。例えば、機器200及びホームコントローラ100は、無線や有線の宅内のネットワークを介して相互に通信可能に接続され、ホームコントローラ100、機器200、及びサーバ300はインターネット等の外部のネットワークを介して相互に通信可能に接続されている。
なお、ホームコントローラ100は、必ずしも家の中に配置される必要はなく、家の外に配置されてもよい。この場合、ユーザは外出先などから一以上の機器200を制御する。
ホームコントローラ100としては、スマートフォンやタブレット端末等の携帯情報端末が採用される。但し、これは一例であり、携帯電話等のボタン式の携帯情報端末がホームコントローラ100として採用されてもよい。
図2は、ホームコントローラ100が制御する主要な機器200を示す図である。ホームコントローラ100は、エアコン201、照明機器202、203、風呂204、冷蔵庫205、洗濯機206、トイレ207、及びカーテン208などの機器200を制御する。なお、照明機器202と照明機器203というように、ホームコントローラ100が制御する機器200中には同種類の機器200が複数台あってもよい。
また、図2に示したエアコン201等の機器200は一例にすぎず、テレビやブルーレイレコーダやオーディオ機器等が機器200として採用されてもよい。すなわち、機器200としては、ホームコントローラ100と通信することができる機能を持つ電気機器であればどのような機器を採用してもよい。また、図2では、機器200として、一般家庭で使用される電気機器を示したが、本実施の形態はこれに限定されず、オフィス等で使用されるオフィス機器を採用してもよい。オフィス機器としては、例えば、プリンタ、パソコン、スキャナ、コピー機などが挙げられる。
図3は、ホームコントローラ100、機器200、及びサーバ300の構成を示すブロック図である。図3に示すように、ホームコントローラ100は、ディスプレイ101、タッチパネル制御部102、表示制御部103、蓄積部104、機器管理部105、機器制御部106、及び通信制御部107を備える。
ディスプレイ101は、例えば、タッチパネルディスプレイにより構成され、ユーザがホームコントローラ100を操作するためのユーザインタフェースなどを表示する。ユーザは、ディスプレイ101に触れることで、ホームコントローラ100に種々の操作を入力することができる。
タッチパネル制御部102は、ユーザのディスプレイ101への操作を認識すると、その操作の内容を解釈し、他の構成要素に操作内容を通知する。例えば、タッチパネル制御部102は、ユーザがタップしたディスプレイ101上の位置にオブジェクトが表示されていれば、そのオブジェクトがユーザにより選択されたと判定する。オブジェクトとしては、ボタン等のユーザの操作を受け付ける種々のGUI部品が採用される。
表示制御部103は、ホームコントローラ100のGUI(Graphical User Interface)を生成し、ディスプレイ101に表示させる。蓄積部104は、機器管理部105が管理する機器リストなど、ホームコントローラ100の動作に必要な情報を蓄積する。
機器管理部105は、蓄積部104に蓄積された機器リストを使って制御対象の機器200を管理する。また、機器管理部105は、宅内のネットワーク上に機器200が接続されると、その機器200を検出する。さらに、機器管理部105は、サーバ300から後述するホーム情報2700を取得し、取得したホーム情報2700を蓄積部104に蓄積して管理する。機器制御部106は、機器200に対して制御コマンドを発行する。通信制御部107は、ホームコントローラ100及び機器200間の通信や、ホームコントローラ100及びサーバ300間の通信を制御する。また、通信制御部107は、他のブロックから種々のデータの送信依頼を受け付けて、機器200又はサーバ300に送信すると共に、機器200又はサーバ300から送信されたデータを受信し、該当するブロックに渡す。
なお、ディスプレイ101は、タッチパネルディスプレイでなく、通常のディスプレイであってもよい。この場合、ユーザは、図示しないマウスなどの外部入力装置を用いて、ディスプレイ101上に表示されたポインタを移動させて所望のオブジェクトをクリックし、オブジェクトの選択指示を入力すればよい。すなわち、本実施の形態において、ユーザがディスプレイ101を触れることで行われる一連の操作は、マウスなどの外部入力装置を用いてポインタを移動させたり、クリックしたりする操作に置き換えることができる。
図3に示すように、機器200は、制御実行部211、状態管理部212、蓄積部214、及び通信制御部217を備える。制御実行部211は、ホームコントローラ100やサーバ300から制御コマンドを受信し、受信した制御コマンドにしたがって機器200を制御する。制御実行部211による機器200の制御内容は、機器200の種類に応じて異なる。例えば、機器200が照明機器であれば、制御実行部211は、照明機器をオン・オフさせる。また、制御実行部211は、制御コマンドの実行結果や機器200の状態をホームコントローラ100やサーバ300へ送信する。
状態管理部212は、機器200の状態を管理する。状態管理部212による機器200の管理内容は、機器200の種類に応じて異なる。例えば、機器200が照明機器であれば、状態管理部212は、照明機器が、現在、オン状態であるかオフ状態であるかを管理する。蓄積部214は、状態管理部212が管理する機器200の状態に関する情報を蓄積する。通信制御部217は、機器200及びホームコントローラ100間の通信や、機器200及びサーバ300間の通信を制御する。また、通信制御部217は、他のブロックから種々のデータの送信依頼を受け付けて、ホームコントローラ100又はサーバ300に送信すると共に、ホームコントローラ100又はサーバ300から送信されたデータを受信し、該当するブロックに渡す。
図3に示すように、サーバ300は、ホーム情報管理部301、機器制御部302、蓄積部304、及び通信制御部307を備える。ホーム情報管理部301は、家ごと、もしくはユーザアカウントごとに後述するホーム情報2700を管理する。また、ホーム情報管理部301は、ホームコントローラ100からの要求に応じてホーム情報2700をホームコントローラ100へ送信する。さらに、ホーム情報管理部301は、機器200から機器200の使用履歴に関するログ情報や、機器200の状態に関する情報を取得し、取得したこれらの情報を蓄積部304に蓄積して管理する。
機器制御部302は、ホームコントローラ100からの要求に応じて機器200へ制御コマンドを送信する。蓄積部304は、ホーム情報管理部301が管理するホーム情報2700や機器200の状態に関する情報など、サーバ300の動作に必要な情報を蓄積する。通信制御部307は、通信制御部107と同様に、サーバ300及びホームコントローラ100間の通信や、サーバ300及び機器200間の通信を制御する。また、通信制御部307は、他のブロックから種々のデータの送信依頼を受け付けて、ホームコントローラ100又は機器200に送信すると共に、ホームコントローラ100又は機器200から送信されたデータを受信し、該当するブロックに渡す。
図4は、ホームコントローラ100の実装形態の構成例を示す図である。図4に示すように、ホームコントローラ100は、アプリケーション401、OS(Operating System)402、メモリ403、及び図示しないその他のハードウェアを備えている。
アプリケーション401は、携帯情報端末をホームコントローラ100として機能させるためのアプリケーションソフトウェアであり、ホームコントローラ100のプロセッサにより実行される。ホームコントローラ100は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体からアプリケーション401を読み出してアプリケーション401を実装してもよいし、ネットワークからダウンロードすることでアプリケーション401を実装してもよい。OS402は、携帯情報端末の基本ソフトウェアであり、ホームコントローラ100のプロセッサにより実行される。メモリ403は、ホームコントローラ100が備えるRAM、ROM等の記憶装置により構成され、アプリケーション401に含まれるデータ群を記憶する。ホームコントローラ100のプロセッサがアプリケーション401を実行することで、図3に示すタッチパネル制御部102、表示制御部103、蓄積部104、機器管理部105、機器制御部106、及び通信制御部107の機能が実現される。また、ホームコントローラ100のプロセッサがアプリケーション401を実行することで、メモリ403が蓄積部104として機能する。
但し、本実施の形態では、ホームコントローラ100は、アプリケーション401のみ単独で実装されてもよいし、アプリケーション401及びOS402で実装されてもよいし、アプリケーション401、OS402、及びメモリ403で実装されてもよいし、アプリケーション401、OS402、メモリ403、及びその他の図示しないハードウェアで実装されてもよい。いずれの実装形態においても本実施の形態のホームコントローラ100を実現することは可能である。なお、本実施の形態において、携帯情報端末を構成する、例えば、プロセッサ及び記憶装置によってコンピュータが構成される。プロセッサとしては、CPU、FPGA、及びASICのいずれか或いはこれらの2以上の組み合わせが採用される。記憶装置としては、例えば、ROM、RAM、及びハードディスクのいずれか、或いはこれらの2以上の組み合わせが採用される。
図5は、ホームコントローラ100の基本画面の構成を示す図である。図5に示すように、ディスプレイ101に表示されたホームコントローラ100の基本画面は、間取り図500、機器アイコン501、及び機器一覧表示変更ボタン503を備える。間取り図500は、家の各フロアを構成する一以上の部屋の配置及び形状を平面的に表した俯瞰図である。家が一以上のフロアで構成される場合、間取り図500もフロアごとに用意される。例えば、家が2つのフロアで構成される場合、図6に示すように、間取り図500は、第1フロアの間取り図601と第2フロアの間取り図602との2つがディスプレイ101に表示される。
機器アイコン501は、間取り図500上にオーバラップして表示され、機器200を表すアイコンである。タッチパネル制御部102がユーザによる機器アイコン501のタップを検知すると、表示制御部103は、後述する機器制御画面502をディスプレイ101に表示させる。これにより、ユーザは、機器制御画面502を操作して機器200を制御することができる。
機器アイコン501は、機器200ごとに用意されている。表示制御部103は、機器200の宅内での実際の配置に基づいて、間取り図500上に機器アイコン501を配置する。機器アイコン501を間取り図500のどの位置に配置するかの情報は、後述する機器リスト3100の配置3104に登録されている。ここで、配置3104には機器200の実際の配置位置に対応する間取り図500上の位置が登録されている。したがって、表示制御部103は、機器リスト3100の配置3104に登録された位置に機器アイコン501を配置することで、機器200の実際の配置位置に対応する間取り図500上の位置に機器アイコン501を配置することができる。
図5に示す間取り図500では、部屋の間仕切りを示す間仕切り線によって1フロアが複数の部屋に区切られている。そのため、ユーザはどの部屋にどのような機器200が配置されているかを一目で認識することができる。
また、図5の例では、家具の実際の配置位置に対応する間取り図500上の位置には家具の概略画像が表示されている。また、ドアの実際の配置位置に対応する間取り図500上の位置には、ドアの可動域を示す画像が表示されている。また、階段の配置位置に対応する間取り図500上の位置には階段の画像が表示されている。そのため、ユーザは、各部屋に配置されている家具の位置や、フロアにおける階段及びドアの位置も一目で認識することができる。
基本画面の右下に表示された「一覧UIへ」と記載されたボタンは、機器一覧表示変更ボタン503であり、基本画面から後述する機器一覧表示画面(図24参照)へと画面表示を切り替えるためのボタンである。タッチパネル制御部102が機器一覧表示変更ボタン503へのユーザのタップを検知すると、表示制御部103は、基本画面から機器一覧表示画面にディスプレイ101の画面表示を切り替える。但し、機器一覧表示画面を利用しないことが予めホームコントローラ100に登録されている場合、表示制御部103は、機器一覧表示変更ボタン503を非表示にしてもよい。
なお、上記説明では、一つの機器アイコン501を一つの機器200に対応させたが、本実施の形態はこれに限定されず、一つの機器アイコン501を複数の機器200に対応させ、複数の機器200に一つの機器アイコン501を共用させてもよい。例えば、リビングに2つの照明機器がある場合、これら2つの照明機器を1つの機器アイコン501で表してもよい。
この場合、これら2つの照明機器を表す機器アイコン501がユーザによりタップされると、表示制御部103は、両照明機器を同時に制御できる機器制御画面502をディスプレイ101に表示させる。これにより、ユーザは2つの照明機器を同時に制御できる。リビングのような広い部屋では複数の照明機器が配置されていることが多い。ユーザは、リビングの照明機器をオン又はオフする場合、リビングに配置された一部の照明機器をオン又はオフするのではなく、全ての照明機器をオン又はオフすることが多い。この場合、全ての照明機器を一括してオン又はオフすることができれば、ユーザによる操作数を低減できる。そこで、ユーザが同時に操作する可能性の高い複数の機器200については1つの機器アイコン501を対応付け、一つの機器制御画面502を表示させる態様を採用すればよい。
なお、機器アイコン501が複数の機器200を表す場合、表示制御部103は、いずれか一つの機器200の実際の配置位置に対応する間取り図500上の位置にその機器アイコン501を表示すればよい。或いは、表示制御部103は、複数の機器200が配置されている部屋の所定の場所に複数の機器200を表す機器アイコン501を表示してもよい。
なお、機器200の宅内の実際の配置に基づいて、機器アイコン501を間取り図500上に配置するために、ユーザは、機器アイコン501を間取り図500の適切な位置へと移動させる。ユーザは機器アイコン501を長押ししながらドラッグすることで、機器アイコン501を任意の位置へと移動させることができる。これらは、ホームコントローラ100の初回利用時や、機器200の新規購入時など、機器アイコン501が追加されたタイミングにおいて実行される。
具体的には、タッチパネル制御部102が機器アイコン501のドラッグを検知すると、機器管理部105は移動後の機器アイコン501の間取り図500上の位置を後述する機器リスト3100の配置3104に登録する。これにより、配置3104には、機器200の実際の配置位置に対応する間取り図500上の位置が登録される。
機器アイコン501の初期表示位置は、システムで事前に定めておけばよく、例えば、間取り図500の表示領域の外側の所定の位置や、間取り図500上の所定の部屋内の所定の位置を採用することができる。なお、機器200の宅内の実際の配置に基づいて、機器アイコン501を間取り図500上に配置する方法はこの限りではなく、下記に示す方法を使ってもよい。
間取り図500には、図7、図8、及び図9に示すように、機器アイコン501の配置情報を含むものも存在する。例えば、図7の間取り図500の例では、機器アイコン501を配置すべき位置に、配置すべき機器アイコン501が表す機器200の種類を示すテキストが記載されている。また、図8の間取り図500の例では、機器アイコン501を配置すべき位置に、配置すべき機器アイコン501が表す機器200の種類を示す画像が記載されている。また、図9の間取り図500の例では、機器アイコン501を配置すべき位置に、配置すべき機器アイコン501が表す機器200の種類を丸や四角などで簡略的に示した画像が記載されている。
このように、間取り図500に機器アイコン501の配置情報が含まれる場合、表示制御部103は、間取り図500に記載された配置情報に基づき、機器アイコン501を間取り図500上に自動的に配置して、図5の基本画面を生成すればよい。この場合、ユーザは間取り図500の適切な位置に機器アイコン501を移動させる操作を行う必要がなくなる。
例えば、図7の第1フロアの間取り図4401の例において、表示制御部103は、「テレビ」というテキストが記載された位置を検出し、その位置にテレビの機器アイコン501を自動的に配置すると共に、検出した位置を機器リスト3100の配置3104に登録する。
また、図8の第1フロアの間取り図4501の例において、表示制御部103は、「テレビ」の画像が記載された位置を検出し、その位置にテレビの機器アイコン501を自動的に配置すると共に、検出した位置を機器リスト3100の配置3104に登録する。また、図9の第1フロアの間取り図4601の例において、表示制御部103は、「斜線で塗りつぶされた丸」形状の画像が記載された位置を検出し、その位置にテレビの機器アイコン501を自動的に配置すると共に、検出した位置を機器リスト3100の配置3104に登録する。
なお、表示制御部103は、一般に利用されているテキスト認識技術や画像認識技術を使って、間取り図500に含まれる配置情報を認識し、配置情報の表示位置を検出することができる。
図10は、ホームコントローラ100の基本画面におけるフロア表示の切り替え方法を説明する図である。図10では、家が第1フロアと第2フロアとの2つのフロアで構成されている場合を例示している。ホームコントローラ100の基本画面に第1フロアの間取り図601が表示されている状態で、タッチパネル制御部102がユーザによる第1フロアの階段領域603のタップを検知する。すると、表示制御部103は、基本画面のフロア表示を第1フロアから第2フロアに切り替える。同様に、ホームコントローラ100の基本画面に第2フロアの間取り図602が表示されている状態で、タッチパネル制御部102がユーザによる第2フロアの階段領域604のタップを検知する。すると、表示制御部103は、基本画面のフロア表示を第2フロアから第1フロアに切り替える。
ここで、タッチパネル制御部102は、ユーザによりタップされた位置が、部屋情報2900(図32参照)の部屋タイプ2902に登録された階段の4つの頂点で取り囲まれる領域内に位置していれば、階段領域603がタップされたと判断すればよい。
さらに、フロア表示の切り替えは、階段領域603のタップだけではなく、ディスプレイ101のスワイプ操作でも切り替え可能である。ホームコントローラ100の基本画面に第1フロアの間取り図601が表示されている状態で、ユーザがディスプレイ101上で右から左へスワイプ操作を行ったことをタッチパネル制御部102が検知する。すると、表示制御部103は、基本画面のフロア表示を第1フロアから第2フロアに切り替える。同様に、ホームコントローラ100の基本画面に第2フロアの間取り図602が表示されている状態で、ユーザがディスプレイ101上で左から右へスワイプ操作を行ったことをタッチパネル制御部102が検知する。すると、表示制御部103は、基本画面のフロア表示を第2フロアから第1フロアに切り替える。なお、上下方向のスワイプ操作でも切り替え可能としてもよい。
図11は、ホームコントローラ100の機器制御画面502の表示状態の構成を示す図である。図5に示す基本画面において、ユーザが機器アイコン501を選択したことをタッチパネル制御部102が検知すると、表示制御部103は、選択された機器アイコン501に対応する機器制御画面502をディスプレイ101に表示する。機器制御画面502は、機器200ごとに固有であり、機器200を制御又は状態確認するための制御画面である。例えば、図11においては、エアコンの機器アイコン801がユーザにより選択された例が示されており、エアコンの機器制御画面502を用いてエアコンの温度設定や風向きが制御される。
機器制御画面502にはエアコンの画像が表示されており、ユーザはこの機器制御画面502がエアコンのものであることを速やかに認識することができ、誤操作の防止が図られている。エアコンの画像の下側には風向きを示す画像が表示され、ユーザはこの画像を例えばタップを繰り返すことで所望の風向きを選択することができる。機器制御画面502内に表示された数値は現在のエアコンの設定温度を示している。また、機器制御画面502において上向きの三角形のボタンは温度上昇ボタンであり、下向きの三角形のボタンは温度下降ボタンである。温度上昇ボタンが1回押されるとエアコンの設定温度が所定温度(例えば0.5度)上昇し、温度下降ボタンが1回押されるとエアコンの設定温度が所定温度(例えば0.5度)下降する。
機器制御画面502の表示状態における、機器アイコン501の配置方法については、以下の方法がある。
1つ目の方法は、図11に示すように機器アイコン501を機器制御画面502の表示領域外に配置する方法である。タッチパネル制御部102がユーザによりある機器アイコン501がタップされたことを検知すると、表示制御部103は、間取り図500の表示領域内であるか否かに関わらず、機器制御画面502の表示領域外であってディスプレイ101の表示領域内に全ての機器アイコン501を配置する。図11の例では、機器アイコン501は機器制御画面502を取り囲むように楕円状で配置されている。つまり、表示制御部103は、ユーザによりある機器アイコン501が選択され、その機器アイコン501に対応する機器200の機器制御画面502を表示すると、全ての機器アイコン501を機器制御画面502の表示領域外に退避させるのである。
これにより、機器制御画面502によって機器アイコン501が隠れることを防止することができる。そのため、ユーザは、現在、機器制御画面502が表示されている機器200とは別の機器200の機器制御画面502を表示させようとした場合、現在表示されている機器制御画面502を、一旦消去して、該当する機器200の機器アイコン501を探し出す作業を行う必要がなくなる。
ここで、表示制御部103は、例えば、機器制御画面502のサイズに応じて予め定められた形状を持つ楕円の外周上に各機器アイコン501の配置位置を決定し、その位置に機器アイコン501を配置すればよい。配置位置の決定方法としては、例えば、表示対象となる全ての機器アイコン501を楕円の外周上で等間隔に並べる方法を採用してもよいし、隣接する機器アイコン501と楕円の中心とのなす角度が等しくなるように機器アイコン501を配置する方法を採用してもよい。或いは、表示制御部103は、楕円の外周を機器制御画面502の上下左右の4つの領域に分け、各領域において、機器アイコン501の個数が等しく、且つ、等間隔に並ぶように機器アイコン501を配置してもよい。また、決定した配置位置には、間取り図500上で最も近い位置に配置されていた機器アイコン501を配置すればよい。
なお、上記説明では、楕円状に機器アイコン501を並べるとしたが、本実施の形態はこれに限定されず、円状に機器アイコン501を並べてもよい。この場合も、楕円状に機器アイコン501を並べた場合と同様の手法を用いて、機器アイコン501の配置位置を決定すればよい。その他、機器制御画面502の表示領域外に機器アイコン501を退避させた際の機器アイコン501の配置形状としては、三角形、四角形、五角形等の多角形を採用してもよい。
2つ目の方法は、図13に示すように機器アイコン501を、機器制御画面502と間取り図500との表示領域外であってディスプレイ101の表示領域内に1列で配置する方法である。タッチパネル制御部102がユーザによりある機器アイコン501がタップされたことを検知すると、表示制御部103は間取り図500の表示領域の左側に縦1列で全ての機器アイコン501を配置する。つまり、表示制御部103は、間取り図500の表示領域外であってディスプレイ101の表示領域内の空き領域に全ての機器アイコン501を退避させるのである。
なお、図13では、機器アイコン501は、間取り図502の左側に配置されているが、本実施の形態はこれに限定されず、間取り図502の右側に縦1列で配置されてもよいし、間取り図500の上側又は下側に横1列で配置されてもよい。
また、全ての機器アイコン501を間取り図500の左側に配置することができない場合、表示制御部103は、左側に縦1列で配置された機器アイコン501が上方向又は下方向にスワイプ操作されると、そのスワイプ操作に応じて機器アイコン501を上方向又は下方向にスクロールさせて、非表示の機器アイコン501をディスプレイ101内に表示させればよい。
これにより、非表示であった機器アイコン501がディスプレイ101内に表示され、ユーザはその機器アイコン501を選択することができる。なお、機器アイコン501が横1列に配置された場合において全ての機器アイコン501を表示できない場合、表示制御部103は、横1列に配置された機器アイコン501が左方向又は右方向にスワイプ操作されると、そのスワイプ操作に応じて機器アイコン501を左方向又は右方向にスクロールさせ、非表示の機器アイコン501をディスプレイ101内に表示させればよい。
なお、機器制御画面502の表示状態において、表示制御部103は、ユーザが選択した機器アイコン501を、選択されていない機器アイコン501とは異なる表示態様で表示してもよい。これにより、ユーザは、選択した機器アイコン501を容易に認識できる。
例えば、図11に示すように、表示制御部103は、選択された機器アイコン801を、選択されていない他の機器アイコン501とは異なる色で表示してもよい。具体的には、表示制御部103は、選択された機器アイコン501の背景部分の色を、選択されていない機器アイコン501の背景部分の色とは異なる色で表示すればよい。但し、これは一例にすぎず、表示制御部103は、選択された機器アイコン501の明るさを選択されていない機器アイコン501よりも明るくしてもよいし、選択された機器アイコン501の濃度を選択されていない機器アイコン501よりも濃くしてもよいし、選択された機器アイコン501を一定の周期で点滅させてもよい。
また、機器制御画面502の表示状態において、ユーザが選択した機器アイコン501は、選択されていない機器アイコン501と区別して配置されてもよい。これにより、ユーザは、選択した機器アイコン501を容易に認識できる。
例えば、図12に示すように、表示制御部103は、選択された機器アイコン901を楕円の外周上の最上端の位置に配置してもよい。その他にも、表示制御部103は、例えば、選択された機器アイコン501を、楕円の外周上の特定の位置(例えば、最下端、最右端、又は最左端)の位置に配置してもよい。いずれにせよ、表示制御部103は、ユーザが選択した機器アイコン501を、ユーザが視認しやすい特定の場所に配置すればよい。
その他にも例えば、図14に示すように、選択された機器アイコン1101がディスプレイ101の表示領域内に配置されるように、表示制御部103は、機器アイコン501の配列をスクロールさせてもよい。図14の例では、選択された機器アイコン1101が間取り図500の左側に縦1列で表示されたアイコン列の中心に配置されるように、機器アイコン501がスクロールされている。これにより、ユーザは選択した機器アイコン501を容易に認識できる。また、図14では、機器アイコン1101はアイコン列の中心に配置されているが、目立つ位置であればこれ以外の位置であってもよく、例えば、アイコン列の一番上やアイコン列の一番下に配置されてもよい。
なお、間取り図500の表示領域外に機器アイコン501を退避させたときの機器アイコン501の配置順序としては、例えば、ユーザが選択した機器アイコン501に対する間取り図500上での配置位置が近い機器200ほど、選択された機器アイコン501の近くに配置する順序を採用してもよい。或いは、ユーザが選択した機器200に対して同時に使用される可能性の高い機器200の機器アイコン501ほど、ユーザが選択した機器200の機器アイコン501の近くに配置する順序を採用してもよい。例えば、テレビとブルーレイレコーダとはユーザが同時に使用する可能性が高いため、ユーザによりテレビの機器アイコン501が選択されると、その横にブルーレイレコーダの機器アイコン501を表示させればよい。これを実現するために、同時に使用される可能性の高い機器200の組み合わせを示すテーブルを予め蓄積部104に蓄積させておき、このテーブルにしたがって、機器アイコン501の配置を決定すればよい。
また、機器制御画面502が表示された際の上記いずれの機器アイコン501の配置方法においても、表示制御部103は、機器アイコン501を特定の条件によってグルーピングして配置してもよい。
例えば、図15では、機器200が配置された場所に応じて機器アイコン501がグルーピングされている。リビングに配置された機器200は、機器アイコン1201としてグルーピングされ、洗面所に配置された機器200は、機器アイコン1202としてグルーピングされ、寝室に配置された機器200は、機器アイコン1203としてグルーピングされている。そして、各グループに表示順序が設定され、その表示順序にしたがって、グルーピングされた機器アイコン501が間取り図500の左側に縦1列で配置される。グループの表示順序としては、例えば、ユーザが選択した機器200が配置された部屋に対して近くに位置する部屋のグループほど、ユーザが選択した機器200が配置された部屋のグループに近くなる順序を採用すればよい。
その他にも、表示制御部103は、機器アイコン501を機器200の種類ごとにグルーピングして配置してもよい。例えば、図16では、テレビの2つの機器アイコン501が機器アイコン2301としてグルーピングされて間取り図500の左側に配置され、エアコンの2つの機器アイコン501がエアコンの機器アイコン2302としてグルーピングされて間取り図500の左側に配置されている。このように、表示制御部103は、種類が同じ機器200の機器アイコン501を連続して配置して、種類ごとに機器アイコン501をグルーピングしてもよい。
なお、表示制御部103は、機器リスト3100(図35参照)の機器タイプ3102に登録された内容にしたがって、機器200の種類を判別すればよい。
上記の説明では、種類が同じ機器200の機器アイコン501が1つのグループにグルーピングされたが、本実施の形態はこれに限定されない。例えば、表示制御部103は、機器200を種類に応じたカテゴリーで分類し、カテゴリー別に機器アイコン501をグルーピングして間取り図500の左側に配置してもよい。
例えば、図16の左下に示すように、冷蔵庫、電子レンジ、及び食器洗い乾燥機の3つの機器アイコン501は、調理機器のカテゴリーに分類されるため、これら3つの機器アイコンは、調理機器の機器アイコン2303としてグルーピングされて間取り図500の左側に配置されている。
なお、その他のカテゴリーとしては、エンターテインメント機器や空調機器がある。エンターテインメント機器のカテゴリーには、テレビ、レコーダ、プレーヤ、及びホームシアター等の機器200が含まれる。また、空調機器のカテゴリーには、エアコン、空気清浄機、加湿器、除湿器、及び住宅空気循環設備等の機器200が含まれる。
例えば、テレビ、レコーダ、エアコン、及び空気清浄機の機器アイコン501が間取り図500上に配置されており、ユーザによりテレビの機器アイコン501が選択されたとすると、エンターテインメント機器のカテゴリーに分類されるテレビ及びレコーダの機器アイコン501が1つにグルーピングされて間取り図500の左側に配置され、空調機器のカテゴリーに分類されるエアコン及び空気清浄機の機器アイコン501が1つにグルーピングされて間取り図500の左側に配置される。
なお、表示制御部103は、機器リスト3100の機器タイプ3102に登録された内容から機器200のカテゴリーを判定すればよい。この場合、機器タイプ3102に登録された内容から機器200のカテゴリーを分類するための分類テーブルを予め蓄積部104に蓄積させておき、表示制御部103はこの分類テーブルを参照して機器200のカテゴリーを判別すればよい。
なお、機器200の種類に応じた分類の仕方としては、上記のもの以外にも種々の仕方が採用でき、例えば、図24に示すように、生活家電、空調、設備に分類する仕方を採用してもよい。
なお、上記のように機器アイコン501を特定の条件に基づいてグルーピングして配置する方法は、図11に示すように、機器アイコン501を、機器制御画面502を取り囲むように退避させる表示態様にも適用可能である。
図17(A)、(B)は、機器制御画面502を表示した状態における間取り図500の表示方法を示した図である。図17(A)、(B)に示すように、間取り図500の表示方法には2種類ある。1つ目は、図17(A)に示すように、間取り図500の全体を半透明のグレーレイヤで覆われた状態(図中では網点で示す)とする表示方法である。
この場合、機器制御画面502の背後がクレー色になって機器制御画面502が強調されるため、ユーザは機器制御画面502をより明確に認識できる。また、グレーレイヤは半透明であり、間取り図500が完全に非表示状態にされないため、臨場感のある機器制御画面502の操作を実現することができる。グレーレイヤは、灰色等の明度の低い色を持ち、所定の透明度が設定された画像データである。
なお、表示制御部103は、機器制御画面502が最上位レイヤ、間取り図500が最下位レイヤとなる順序で、機器制御画面502、グレーレイヤ、及び間取り図500の表示順序を決定し、これらの画像を合成すればよい。これにより、機器制御画面502がグレーレイヤに覆われて表示されることを防止することができる。
2つ目は、図17(B)に示すように、間取り図500の中で非制御対象領域1302を半透明のグレーレイヤで覆われた状態(図中の網点領域)とし、制御対象領域1301を半透明のグレーレイヤで覆われない状態とする表示方法である。これにより、ユーザは制御対象領域1301を意識しながら、機器制御画面502を操作することができ、臨場感のある操作を実現できる。ここで、制御対象領域1301とは、ユーザが選択した機器アイコン501が表す機器200が配置された部屋の間取り図500上の領域を指し、非制御対象領域1302とは、その部屋以外の間取り図500上の領域を指す。例えば、制御対象機器がリビングに設置されたエアコンである場合、制御対象領域1301は間取り図500のリビングの領域となり、非制御対象領域1302は間取り図500のリビング以外の領域となる。
例えば、ユーザが図35に示す機器ID3101がAのエアコンの機器アイコン501を選択したとする。この場合、表示制御部103は、エアコンの配置3104に登録された内容からエアコンの位置(X10、Y100、Z1)を特定する。次に、表示制御部103は、部屋情報2900を参照し、特定した位置(X10、Y100、Z1)がどの部屋に位置しているかを決定する。ここでは、位置(X10、Y100、Z1)は、頂点IDがF、G、H、I、L、O、Nの頂点で囲まれた領域内に位置しているとする。すると、表示制御部103は、エアコンは、部屋IDがAのリビングに配置されていると判定する。そして、表示制御部103は、リビングの領域を制御対象領域1301とし、それ以外の間取り図500上の領域を非制御対象領域1302とするグレーレイヤを生成する。
次に、図18を用いて、基本画面の表示状態と機器制御画面502の表示状態との遷移について説明する。図18の左図に示す基本画面において、ユーザが制御したい機器200(ここでは、エアコン)の機器アイコン501を選択し、その選択をタッチパネル制御部102が検知する。すると、表示制御部103は、図18の右図に示すように、選択された機器アイコン501に対応した機器制御画面502を、間取り図500上にオーバラップして表示する。これにより、基本画面の表示状態が機器制御画面502の表示状態に遷移する。
一方、図18の右図に示すように、機器制御画面502の表示状態において、機器制御画面502に対応したエアコンの機器アイコン501、又は機器制御画面502の表示領域外(例えば、機器制御画面502の表示領域外にある間取り図500の表示領域)をユーザがタップし、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、図18の左図に示すように、表示制御部103は、機器制御画面502を消去し、機器制御画面502の表示状態から基本画面の表示状態に戻す。このとき、表示制御部103は、機器アイコン501を間取り図500上の元の配置位置に戻す。
上記のことは、基本画面で表示している間取り図500がどのフロアである場合も同じである。例えば、図19の左図に示すように、基本画面が第2フロアの間取り図602を表示している場合に、ユーザが制御したい機器200(ここでは、エアコン)の機器アイコン501をタップし、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、図19の右図に示すように、表示制御部103は、選択された機器アイコン501に対応する機器制御画面502を第2フロアの間取り図602上にオーバラップして表示する。
一方、図19の右図に示すように、エアコンの機器制御画面502の表示状態において、表示された機器制御画面502に対応したエアコンの機器アイコン501、又は機器制御画面502の表示領域外(例えば、機器制御画面502の表示領域外にある間取り図500の表示領域)をユーザがタップし、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、表示制御部103は、図19の左図に示すように、機器制御画面502を消去し、機器制御画面502の表示状態から第2フロアの間取り図602を表示した基本画面の表示状態に戻す。
次に、図20を用いて、ある機器制御画面502の表示状態から別の機器制御画面502の表示状態への切り替え方法について説明する。図20の左図に示すようにエアコンの機器制御画面502の表示状態において、エアコンの機器アイコン501とは別の機器アイコン501である洗濯機の機器アイコン501をユーザがタップし、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、図20の右図に示すように、表示制御部103は、表示していた機器制御画面502を消去し、洗濯機の機器アイコン501に対応する機器制御画面502を間取り図500上にオーバラップして表示する。この逆も同様である。
このように、異なる機器アイコン501をユーザが連続的に選択すると、次々と、機器制御画面502が切り替えられるため、ユーザは連続的に異なる機器200の制御を行うことができる。つまり、ある機器制御画面502の表示中に別の機器制御画面502を表示させるに際して、ユーザはある機器制御画面502を消去する操作を入力する必要がなくなり、ワンタッチで機器制御画面502を切り替えることができる。
なお、機器制御画面502の表示状態において、表示中の機器制御画面502に対応した機器アイコン501をユーザがタップした場合、表示制御部103は、機器制御画面502を消去するだけに留め、基本画面に戻らなくてもよい。この画面遷移について、図21に示す。
図21の左図では、ユーザによりエアコンの機器アイコン501が選択されたため、エアコンの機器制御画面502が表示され、且つ、全ての機器アイコン501が間取り図500の左側に縦1列で表示されている。この状態において、ユーザがエアコンの機器アイコン501をタップし、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、表示制御部103は、図21の右図に示すように、機器アイコン501の縦1列の表示を維持した状態で、エアコンの機器制御画面502のみを消去する。この場合、機器アイコン501が間取り図500上に移動しないため、間取り図500のみを表示させたい場合のユーザの要望に応えることができる。
一方、機器制御画面502の非表示状態において、任意の機器アイコン501をユーザが選択し、その選択をタッチパネル制御部102が検知する。すると、表示制御部103は、選択された機器アイコン501に対応した機器制御画面502を表示する。例えば、図21の右図において、ユーザが間取り図500の左側に縦1列で配置された機器アイコン501の中からエアコンの機器アイコン501を選択すると、図21の左図に示すように、エアコンの機器制御画面502が表示される。
次に、図22を用いて、基本画面の表示状態から機器制御画面502の表示状態への遷移をアニメーション的に行う場合について説明する。図22の左上図に示すように、基本画面においてユーザが例えばエアコンの機器アイコン501を選択する。すると、表示制御部103は、図22の右上図→右下図→左下図の順番でエアコンの機器制御画面502の透明度を徐々に低下させ、最終的に透明度を0にする。それと同時に、表示制御部103は、全ての機器アイコン501を機器制御画面502を取り囲む楕円の外周上まで移動させる。
次に、図23を用いて、基本画面の表示状態から機器制御画面502の表示状態への遷移をアニメーション的に行う場合について説明する。図23の左上図に示すように、基本画面において、ユーザが例えばエアコンの機器200の機器アイコン501を選択する。すると、表示制御部103は、図23の右上図→右下図→左下図の順番でエアコンの機器制御画面502の透明度を徐々に減少させ、最終的に透明度を0にする。同時に、表示制御部103は、全ての機器アイコンを間取り図500の左側に移動させる。
このように画面遷移をアニメーション的に行うことで、機器アイコン501を選択してから機器制御画面502が表示されるまでの画面演出を通じて機器制御画面502を操作することへのユーザの興味を高めることができる。
図24は、機器一覧表示画面の構成を示す図である。機器一覧表示画面は、図5に示す基本画面において、ユーザが機器一覧表示変更ボタン503をタップすることで表示される。
図24に示すように機器一覧表示画面は、機器一覧2000、機器詳細アイコン2001、及び基本画面表示ボタン2003を備える。
ユーザが機器詳細アイコン2001をタップし、そのタップをタッチパネル制御部102が検知すると、表示制御部103は、機器制御画面502を機器一覧2000にオーバラップして表示させる。これにより、ユーザは、機器アイコン501をタップした場合と同様に機器制御画面502を表示させて機器200を操作することができる。
機器詳細アイコン2001は、機器200ごとに用意されている。機器詳細アイコン2001は、機器200を表す画像に加え、機器200のオン、オフ状態や動作状態も表す点が、機器アイコン501と異なる。例えば、図24の左上に表示された冷蔵庫の機器詳細アイコン2001では、冷蔵庫の画像に加えて、冷蔵庫が現在オンされていることを示す「ON」と、現在、製氷状態であることを示す「運転/氷」との情報が表示されている。
機器一覧2000は、機器詳細アイコン2001を、事前に定めた分類基準に基づいて分類表示される。事前に定めた分類基準としては、例えば、機器200の種類、機器200が配置された部屋、又は機器200の使用状況などが採用される。図24では、分類基準として、機器200の種類を用いた場合が例示されており、機器詳細アイコン2001は、生活家電、空調、及び設備の3つのカテゴリーに分類されている。
図24の例では、冷蔵庫、電動歯ブラシ、洗濯機、及びテレビが生活家電のカテゴリーに分類され、エアコン、及び空気清浄機が空調のカテゴリーに分類され、トイレ、照明機器、及び浴槽が設備のカテゴリーに分類されている。この場合、機器リスト3100(図35参照)の機器タイプ3102に登録された内容から、各機器200が生活家電、空調、及び設備のいずれのカテゴリーに分類されるかを定める分類テーブルを蓄積部104に予め記憶させておく。そして、表示制御部103は、この分類テーブルを参照して、各機器をカテゴリー別に分類すればよい。
図24に戻り、機器一覧2000の右下に表示された「間取りUIへ」と記載されたボタンは基本画面表示ボタン2003である。基本画面表示ボタン2003は、機器一覧表示画面から基本画面へと画面を切り替えるためのボタンである。
上記説明では、基本画面と機器一覧表示画面とを切り替え可能としたが、機器一覧表示画面を図5で示す基本画面の代わりに基本画面として利用することも可能である。この場合、基本画面表示ボタン2003は省かれてもよい。
なお、上記説明では、一つの機器詳細アイコン2001を一つの機器200に対応させたが、本実施の形態はこれに限定されず、一つの機器詳細アイコン2001に複数の機器200を対応させ、複数の機器200に一つの機器詳細アイコン2001を共用させてもよい。例えば、リビングに2つの照明機器がある場合、この2つの照明機器を1つの機器詳細アイコン2001で表してもよい。
この場合、これら2つの照明機器を表す機器詳細アイコン2001がユーザによりタップされると、表示制御部103は、両照明機器を同時に制御できる機器制御画面502をディスプレイ101に表示させる。この場合、1つの機器アイコン501を複数の機器200で共用させた場合と同じ効果が得られる。なお、1つの機器詳細アイコン2001を複数の照明機器で共用させた場合、機器詳細アイコン2001は2つの照明機器の各々のオン、オフ状態や動作状態を表示すればよい。
なお、基本画面において、機器アイコン501の代わりに機器詳細アイコン2001を用いてもよいし、機器一覧表示画面において、機器詳細アイコン2001の代わりに機器アイコン501を用いてもよい。また、機器詳細アイコン2001を選択した場合に表示される機器制御画面502と機器アイコン501を選択した場合に表示される機器制御画面502とは同一であってもよいし、異なっていてもよい。例えば、機器詳細アイコン2001には機器アイコン501よりも多くの情報が含まれているため、機器詳細アイコン2001を選択した場合に表示される機器制御画面502には、機器アイコン501を選択した場合に表示される機器制御画面502よりもより多くのボタンや状態を含ませてもよい。
図25は、基本画面と機器一覧表示画面との画面遷移を示した図である。図25の左図に示す基本画面において、機器一覧表示変更ボタン503がユーザにより選択されると、図25の右図に示す機器一覧表示画面にディスプレイ101の表示が切り替えられる。一方、図25の右図に示す機器一覧表示画面において、基本画面表示ボタン2003がユーザにより選択されると、図25の左図に示す基本画面にディスプレイ101の表示が切り替えられる。
具体的には、タッチパネル制御部102が、基本画面表示ボタン2003のタップを検知すると、表示制御部103は、ディスプレイ101の表示画面を、機器一覧表示画面に示す基本画面に切り替える。一方、基本画面の表示状態において、タッチパネル制御部102が機器一覧表示変更ボタン503のタップを検知すると、表示制御部103は、ディスプレイ101の表示画面を基本画面から機器一覧表示画面に切り替える。
例えば、機器一覧表示画面が表示選択されている場合において、ユーザが目の前にあるテレビを操作しようとする場合、そのテレビが家に1台しかなければ、機器一覧表示画面にはテレビの機器詳細アイコン2001は1つしか含まれていないため、ユーザはテレビの機器詳細アイコン2001を誤操作なくダイレクトに選択し、テレビに対応する機器制御画面502を表示させることができる。
一方、機器一覧表示画面が選択されている場合、個々の機器200についての操作又は状態確認は可能であるが、機器一覧表示画面では個々の機器200に着目しているので、機器200と機器200が配置されている場所との関係が不明瞭である。そのため、例えば、エアコン又は照明機器のように、同一建物内に複数設置される機器200については、どの部屋のエアコン若しくは照明機器が制御対象となっているのか不明瞭であり、誤操作を招くおそれがある。
そこで、本実施の形態では、機器一覧表示画面に加えて基本画面を設け、基本画面及び機器一覧表示画面を選択できるようにした。
これにより、基本画面を選択した場合には、機器200と機器200が配置されている場所との関係が明確になる。そのため、例えば、エアコン又は照明機器のように、同じ建物に複数設置される同種の機器200についても、どの部屋のエアコン又は照明機器が制御対象となっているのかの判別が容易となって、所望の部屋とは異なる部屋に設置されたエアコン若しくは照明機器が誤操作されることを防止できる。
図26は、機器一覧表示画面の表示状態と機器制御画面502の表示状態との画面遷移を示した図である。図26の左図に示す機器一覧表示画面において、ユーザが制御したい機器200(ここでは、エアコン)の機器詳細アイコン2001を選択し、その選択をタッチパネル制御部102が検知する。すると、表示制御部103は、図26の右図に示すように、選択された機器詳細アイコン2001に対応したエアコンの機器制御画面502を機器一覧表示画面上にオーバラップして表示する。これにより、機器一覧表示画面の表示状態が機器制御画面502の表示状態に遷移する。
なお、図26の右図の例では、表示制御部103は、ユーザが選択したエアコン以外の機器詳細アイコン2001を非表示にし、エアコンの機器詳細アイコン2001のみを機器制御画面502とは異なる位置に表示させている。これにより、ユーザは自身が選択した機器詳細アイコン2001を明確に認識することができる。
一方、図26の右図に示すように、機器制御画面502の表示状態において、エアコンの機器詳細アイコン2001をユーザが選択し、その選択をタッチパネル制御部102が検知する。すると、図26の左図に示すように、表示制御部103は、機器制御画面502を消去し、機器制御画面502の表示状態から機器一覧表示画面の表示状態に戻す。
なお、図26の右図に示す機器制御画面502の表示状態では、機器詳細アイコン2001は1つしか表示されていないが、図13などと同様、ユーザにより選択されていない他の機器詳細アイコン2001を表示してもよい。この場合、複数の機器詳細アイコン2001は、図13に示すように画面の端に一列で表示されてもよいし、図12に示すように機器制御画面502を取り囲むように表示されてもよい。
この構成によれば、ユーザは、機器制御画面502の表示状態において、連続的に機器詳細アイコン2001を選択し、他の機器制御画面502を連続的に表示させることができる。これにより、ある機器制御画面502の表示中に別の機器制御画面502を表示させるに際して、ユーザはある機器制御画面502を消去する操作を入力する必要がなくなり、ワンタッチで機器制御画面502を切り替えることができる。
図27は、基本画面に同種の機器200を表す機器アイコン501が複数存在する場合において、基本画面の表示状態と機器制御画面502の表示状態との画面遷移を示した図である。図27の左図に示すように、基本画面には、テレビの機器アイコン501が2つ存在する。ここでは、テレビAの機器アイコン501を機器アイコン2401と表し、テレビBの機器アイコン501を機器アイコン2402と表す。このとき、ユーザは、制御したい方のテレビを間取り図500上から直観的に選択し、操作することができる。
例えば、図27の右図においては、テレビAの機器アイコン2401が選択され、テレビAの機器制御画面2403が表示されている例を示している。このように、同種の機器200の機器アイコン501が複数存在していても、各機器アイコン501は実際の設置位置に対応する間取り図500上の位置に配置されている。そのため、ユーザは制御したい方の機器200の機器アイコン501を、間取り図500上の表示位置から直観的に選択することができ、誤って別の機器200の機器制御画面502を表示させてしまうことを防止できる。
図28は、機器制御画面502の表示状態において、異なる機器アイコン501が連続的に選択されて、機器制御画面502が連続的に切り替えられる場合の画面遷移を示した図である。左上図では、エアコンの機器制御画面2511の表示状態にある。この状態において、冷蔵庫の機器アイコン2501が選択されると、右上図に示すように、冷蔵庫の機器制御画面2512がディスプレイ101に表示される。また、左上図において、洗濯機の機器アイコン2502が選択されると、右下図に示すように洗濯機の機器制御画面2513が表示される。また、左上図において、空気清浄機の機器アイコン2503が選択されると、左下図に示すように空気清浄機の機器制御画面2514が表示される。これらの画面遷移は、右上図、右下図、及び左下図においても同様である。
このように、ユーザは、機器制御画面502の表示状態において、機器アイコン501を選択すると、その機器アイコン501に対応する機器制御画面502をダイレクトに表示させることができる。そのため、ある機器制御画面502の表示中に別の機器制御画面502を表示させる場合、表示中の機器制御画面502を消去する操作を入力しなくてもワンタッチで別の機器制御画面502を表示させることができる。これにより、ユーザは機器制御画面502の切り替えをスムーズに行うことができる。
図29は、基本画面において、ネットワーク上に検出できなかった通信不良の機器200の機器アイコン501の表示例を示す図である。機器管理部105は、機器リスト3100に登録されているにも関わらず、ネットワーク上に検出できなかった機器200や制御コマンドに応答しない機器200を通信不良の機器200として検出する。そして、表示制御部103は、通信不良の機器200の機器アイコン501を、通信可能な機器200の機器アイコン501とは異なる表示態様で表示する。
例えば、図29において、通信不良の機器200の機器アイコン501は機器アイコン2601として表されている。そして、機器アイコン2601は、半透明で表示されている。これにより、ユーザは、機器アイコン2601で示されている機器200は現在故障している、或いは通信障害が起こっているために制御できないことを速やかに認識することができる。
なお、図29では、機器アイコン2601を半透明で表示したが、本実施の形態はこれに限定されず、例えば、他の機器アイコン501よりも色を薄くして表示したり、暗くして表示したり、機器アイコン2601にアノテーションマークを付与したりしてもよい。
図30は、ホーム情報2700の構成を示す図である。ホーム情報2700は、サーバ300で家ごとに管理され、ホームコントローラ100は、ホーム情報2700に基づき、基本画面や機器制御画面502などの表示を制御する。図30に示すように、ホーム情報2700は、間取り図500、頂点情報2800、部屋情報2900、及びサーバが管理する機器リスト4700を備える。
間取り図500は、図6に示したように、家のフロアごとに用意され、各フロアを構成する一以上の部屋の配置及び形状を平面的に表した俯瞰図である。本実施の形態では、間取り図500は、俯瞰図を例えばビットマップ形式で表した画像データにより構成されている。
頂点情報2800は、間取り図500をホームコントローラ100が解釈できるように、間取り図500を2次元の座標軸空間に対応させるための情報である。部屋情報2900は、頂点情報2800から部屋の領域を決定するための情報である。なお、頂点情報2800、部屋情報2900、及びサーバが管理する機器リスト4700の詳細は以下で説明する。
図31は、頂点情報2800の構成を示す図である。図31に示すように、頂点情報2800は、頂点ID2801、頂点座標2802を備える。頂点ID2801は、間取り図500上の頂点を識別するための識別子である。頂点座標2802は、(X座標、Y座標、フロア番号)の形式で表される座標であり、間取り図500上に表れた間仕切り線等の頂点の位置を示す。例えば、頂点IDがBの頂点は、頂点座標が(X20、Y0、Z1)であるため、第1フロア(1階のフロア)においてX座標が20、Y座標が0の位置を表す。
図33は、頂点情報2800に登録された各頂点と、間取り図500との対応関係を示した図である。但し、図33では、間取り図500の左上の頂点が原点(X座標とY座標が共に0)とされている。例えば、頂点IDがAの頂点は、頂点座標が(X0、Y0、Z1)であるため、原点に位置している。また、頂点IDがBの頂点は、頂点座標が(X20、Y0、Z1)であるため、バスの右上の頂点に位置している。
図32は、部屋情報2900の構成を示す図である。図32に示すように、部屋情報2900は、部屋ID2901、部屋タイプ2902、及び部屋座標2903を備える。部屋ID2901は、間取り図500上の部屋を識別するための識別子である。部屋タイプ2902は、部屋の種類を示す。部屋座標2903は、頂点ID2801の組で表現され、間取り図500上の部屋の領域を決定する。例えば、部屋IDがCの部屋は、バスであり、間取り図500上で頂点IDをA、B、G、Fの順に結んでできた領域を示す。また、部屋情報2900は部屋のみならず階段の情報も含まれている。頂点IDをH、I、R、Qの順に結んでできた部屋IDがDの領域は階段を表している。
このように、頂点情報2800及び部屋情報2900を備えているため、ホームコントローラ100は、間取り図500の画像データに頂点情報2800で示される頂点をプロットし、部屋座標2903に示される頂点を繋ぐことで、間取り図500に表された部屋の領域を特定し、部屋タイプ2902から部屋のタイプを認識することができる。
なお、頂点情報2800は、システム管理者が間取り図500をパソコンのディスプレイに表示させ、表示させた間取図から頂点を検出し、検出した頂点の頂点ID及び頂点座標をパソコンに入力することで生成されればよい。また、部屋情報2900は、システム管理者がディスプレイに表示させた間取図から部屋を検出し、検出した部屋の部屋ID、部屋タイプ、及び部屋座標をパソコンに入力することで生成されればよい。或いは、頂点情報2800及び部屋情報2900は、間取り図500の元データであるCADデータを取り込むことで生成されてもよい。
図34は、サーバ300が管理する機器リスト4700の構成を示す図である。図34に示すように機器リスト4700は、機器ID4701、機器タイプ4702、型番4703、配置4704、能力情報4705、及び制御コマンド送信先4706を備える。
機器ID4701は、機器200の識別子である。機器タイプ4702は、機器200の種類を示す。型番4703は、機器200の型番を示す。配置4704は、頂点座標2802と同様に(X座標、Y座標、フロア番号)の形式で表される座標であり、機器200に対応する機器アイコン501の間取り図500上の配置を示す。
表示制御部103は、この配置4704に基づき、機器アイコン501を間取り図500上に配置し、基本画面などを表示することができる。能力情報4705は、機器200を制御できる内容や機器200から取得できる状態を示す。例えば、機器IDがAのエアコンは、温度、風向き、及び風量を制御できる。制御コマンド送信先4706は、機器200を制御する制御コマンドの送信先を示す。例えば、機器IDがAのエアコンは、制御コマンド送信先4706が機器であるため、制御コマンドはホームコントローラ100から直接機器200に送信される。一方、機器IDがCの冷蔵庫は、制御コマンド送信先4706がサーバであるため、制御コマンドはホームコントローラ100からサーバ300を介して機器200に送信される。制御コマンドは、機器200を操作したり、機器200の状態を確認したりするためのコマンドである。
なお、機器リスト4700は機器200の現在の状態を登録してもよい。これにより、ホームコントローラ100から機器200の状態確認依頼がされた場合、サーバ300は、該当する機器200の状態をホームコントローラ100に通知することができる。
なお、上述したように、機器200の宅内の実際の配置に基づいて、機器アイコン501を間取り図500上に配置するために、ユーザは、機器アイコン501を間取り図500の適切な位置へと移動させる。従って、ユーザにより間取り図500上の配置が指定されていない機器アイコン501は、配置4704の値として(0、0、0)など未設定を示す値が設定される。表示制御部103は、配置4704が未設定である機器アイコン501を、事前に定められたディスプレイ101上の位置に表示する。
なお、ホーム情報2700からサーバが管理する機器リスト4700は、省かれてもよい。この場合、ホームコントローラ100は、サーバが管理する機器リスト4700に記載された機器タイプ4702、型番4703、及び能力情報4705に対応する情報を機器200から直接取得すればよい。
図35は、ホームコントローラ100が管理する機器リスト3100の構成を示す図である。この機器リスト3100の情報に基づき、ホームコントローラ100は、基本画面の間取り図500上に機器アイコン501を配置したり、機器200を制御したりする。
機器リスト3100は、機器ID3101、機器タイプ3102、型番3103、配置3104、能力情報3105、制御コマンド送信先3106、及びIPアドレス3107を備える。機器ID3101〜制御コマンド送信先3106は、図34の同一名称の内容と同じである。
機器リスト3100において、機器タイプ3102、型番3103、配置3104、能力情報3105、制御コマンド送信先3106の内容は、機器管理部105が、サーバ300から機器リスト4700を送信させることで、取得できる。IPアドレス3107は、機器管理部105が機器200から取得する。但し、機器タイプ3102、型番3103、能力情報3105、及び制御コマンド送信先3106については、機器200から直接取得できる場合、機器管理部105は、そちらの内容を優先してもよい。
なお、制御コマンド送信先3106は、サーバ300や機器200から取得せずに、ホームコントローラシステムで事前に定めた内容を採用してもよいし、ホームコントローラ100が接続されているネットワークの状態などに基づき自動的に決定されてもよいし、ユーザにより設定されてもよい。
次に、ホームコントローラ100が機器200を制御するまでの流れを、図を用いて説明する。
図36は、ホームコントローラ100がサーバ300からホーム情報2700を取得する処理の流れを示すシーケンス図である。ホームコントローラ100は、初回利用時や起動時など任意のタイミングでサーバ300からホーム情報2700を取得し、取得したホーム情報2700に基づいて図5に示した基本画面を生成する。
まず、ホームコントローラ100の機器管理部105は、サーバ300にホーム情報要求を送信する(S3201)。ここで、ホーム情報要求には、ホームコントローラ100を利用するユーザ又は家を示すホームコントローラIDが少なくとも含まれる。ホーム情報要求を受信したサーバ300のホーム情報管理部301は、蓄積部304からホームコントローラIDに対応するホーム情報2700を検索し(S3202)、ホームコントローラ100へ送信する(S3203)。ホームコントローラ100の機器管理部105は、サーバ300から受信したホーム情報2700を蓄積部104に蓄積し、このホーム情報2700に基づいて、表示制御部103が基本画面を生成し、ディスプレイ101に表示する(S3204)。
次に、図37を用いて、ホームコントローラ100がネットワークに接続した後に、ホームコントローラ100がネットワーク上の機器200を検出する処理の流れを説明する。
図37では、ネットワーク上に図31で示す機器IDがAの機器A200と機器IDがBの機器B200とが接続されているものとして説明する。
ホームコントローラ100の初回利用時や電源オン時において、ホームコントローラ100がネットワークに接続すると(S3301)、ホームコントローラ100の機器管理部105は、ネットワーク上のすべての機器200に対して機器検索要求をブロードキャストする(S3302)。機器検索要求を受信した機器A200は、機器検索応答をホームコントローラ100に返す(S3303)。機器検索応答を受信したホームコントローラ100は、機器A200から機器情報を取得し(S3304)、表示画面を更新する(S3305)。
同様に、機器検索要求を受信した機器B200は、機器検索応答をホームコントローラ100に返す(S3306)。機器検索応答を受信したホームコントローラ100は、機器B200から機器情報を取得し(S3307)、表示画面を更新する(S3308)。ここで、機器情報とは、機器200の機器タイプ、型番、及び能力情報などを表した情報である。この機器情報に基づきホームコントローラ100の機器管理部105は機器リスト3100(図35参照)を生成する。
次に、図38を用いて、機器200がネットワークに接続した際に、ホームコントローラ100がネットワーク上の機器200を検出する処理の流れを説明する。機器A200が初回利用時や電源オン時にネットワークに接続すると(S3401)、ネットワーク接続通知をネットワーク上のすべてのホームコントローラ100にブロードキャストする(S3402)。ネットワーク接続通知を受信したホームコントローラ100は、機器管理部105が機器A200から機器情報を取得し(S3403)、表示制御部103が表示画面を更新する(S3404)。機器B200のネットワーク接続時の処理も機器A200と同様である(S3405〜S3408)。
ここで、図37及び図38におけるホームコントローラ100の表示画面の更新(S3305、S3308、S3404、S3408)について説明する。ホームコントローラ100は、機器200から機器検索応答やネットワーク接続通知を受信するまでの間、つまり機器200をネットワーク上で検出するまでの間、機器200に対応する機器アイコン501を非表示にする。そして、機器検索応答を受信したホームコントローラ100は、対応する機器200の機器アイコン501を画面に表示する。或いは、ホームコントローラ100は、機器200をネットワーク上で検出するまでの間、検出していない機器200の機器アイコン501の色を、検出した機器200の機器アイコン501と比べて薄く(例えば、半透明に)表示する。そして、機器検索応答を受信したホームコントローラ100は、検出していない機器200の機器アイコン501の色を、検出した機器200の機器アイコン501の色と同じ色に変化させる。
図39A、図39Bは、本発明の一実施の形態において、ホームコントローラ100が機器200を制御する処理の流れを示すフロー図である。
まず、タッチパネル制御部102は、基本画面において、ある機器200を表す機器アイコン501がユーザにより選択されたことを検知する(S3501)。次に、表示制御部103は、全ての機器アイコン501を機器制御画面502の表示領域外に退避させる(S3502)。この場合、図11や図13に示すように機器アイコン501は退避する。
次に、表示制御部103は退避させた機器アイコン501の表示位置を調整する(S3503)。例えば、図12や図14に示すように選択された機器アイコン501を特定の位置に表示するように調整する。
次に、表示制御部103は、ユーザにより選択された機器アイコン501に対応する機器制御画面502が専用画面か間取り図かを判断する(S3504)。
ここで、専用画面の機器制御画面502とは、図13に示すような、間取り図上にオーバラップ表示され、間取り図とは別に用意された機器制御画面502を指す。一方、間取り図の機器制御画面502とは、間取り図自体が機器制御画面502となっているものを指す。
例えば、照明機器においては、ユーザは照明機器が配置されている間取り図上の部屋の領域を直接タップして照明機器をオン・オフしたり、明るさを調整したりできれば、臨場感のある操作が実現される。また、ユーザはリビングにおいて複数個設置された照明機器を同時に操作しようとした場合、個々の照明機器専用の機器制御画面502を間取り図上で同時に表示させてしまうと、画面全体が照明機器専用の機器制御画面502で覆われてしまい、視認性が低下する。
そこで、以下の説明では、照明機器の機器制御画面502は間取り図になっているものとする。具体的には、基本画面において、ユーザがある部屋に設置されている照明機器の機器アイコン501を選択すると、全ての機器アイコン501が間取り図の表示領域外に退避され、間取り図がその部屋の照明機器の操作を受け付け可能な状態となる。そして、ユーザは選択した照明機器が設置されている間取り図上の部屋の領域をタップすれば、その部屋内の一以上の照明機器を同時に操作できる。
例えば、部屋の照明機器がオフの状態において、ユーザがその部屋の領域をタップすると、その部屋の一以上の照明機器が同時に点灯し、次に、ユーザがその領域をタップすると一以上の照明機器が同時に消灯する。
S3504において、機器制御画面502が間取り図である場合、機器アイコン501が配置されている部屋の領域が一定サイズ以下であれば(S3506でYES)、表示制御部103は、その部屋の領域が拡大表示された機器専用の機器制御画面502を間取り図上にオーバラップして表示させる(S3507)。ここでは、例えば、該当する部屋の間取りをフロア全体の間取り図から切り出して拡大した間取り図が、フロア全体の間取り図にオーバラップして表示される。
一方、機器アイコン501が配置されている部屋の領域が一定サイズより大きければ(S3506でNO)、表示制御部103は、間取り図を機器制御画面502として表示する(S3508)。
各機器200の機器制御画面502として専用画面を採用するか間取り図を採用するかに関する情報は予め蓄積部104に蓄積されている。したがって、表示制御部103はこの情報を参照することで、機器制御画面502が専用画面であるか間取り図であるかを判定すればよい。
また、表示制御部103は、部屋情報2900から該当する部屋の頂点を特定し、特定した頂点の座標を頂点情報2800から特定し、特定した頂点の座標によって囲まれる領域の面積を求めることで、該当する部屋のサイズを算出すればよい。そして、この部屋のサイズが予め定められた一定サイズより大きければS3506でNO、一定サイズ以下であればS3506でYESと判定すればよい。
一方、S3504において、機器制御画面502が専用画面である場合、表示制御部103は、専用画面を間取り図上にオーバラップして表示する(S3505)。
S3509において、タッチパネル制御部102がディスプレイ101への接触物(ここでは、ユーザの指)の接触が開始されたことを検知する。
次に、タッチパネル制御部102が、接触対象が機器アイコン501かどうかを判定する(S3510)。
機器アイコン501への接触であると判定すると(S3510でYES)、タッチパネル制御部102がS3501で選択された機器アイコン501と同じ機器アイコン501に接触物が接触したかどうかを判定する(S3511)。S3501で選択された機器アイコン501と同じ機器アイコン501に接触物が接触したと判定した場合(S3511でYES)、表示制御部103は、表示中の機器制御画面502を非表示にして基本画面を表示する(S3514)。
また、タッチパネル制御部102が機器アイコン501への接触でないと判定した場合(S3510でNO)、さらにタッチパネル制御部102は接触対象が機器制御画面502かどうかを判定する(S3512)。接触対象が機器制御画面502でないと判定した場合(S3512でNO)、表示制御部103は、表示中の機器制御画面502を非表示にして基本画面を表示する(S3514)。
一方、タッチパネル制御部102が機器制御画面502内のボタン等に接触物が接触したと判定すると(S3512でYES)、処理がS3513に進められ、機器固有の制御フローが実行される(S3513)。
次に、図40を用いて、S3513において実行される機器固有の制御フローの詳細について説明する。まず、機器制御部106は、接触物の接触内容に応じて機器固有の制御内容を決定する(S3601)。次に、機器制御部106は、制御内容に応じた制御コマンドを生成する(S3602)。図11に示すように、エアコンの機器制御画面502が表示されている状態において、温度を上昇させるボタンをユーザがタップし、そのことをタッチパネル制御部102が検知したとする。すると、機器制御部106はエアコンの温度を上昇させる制御コマンドを生成する。次に、機器制御部106は、処理をS3603に進め、制御コマンド送信フローを実行する。
次に、図41を用いてS3603で実行される制御コマンド送信フローの詳細について説明する。まず、機器制御部106は、ホームコントローラ100がホームネットワークに接続中であるか否かを判定し(S3701)、ホームネットワークに接続中であれば(S3701でYES)、機器リスト3100の制御コマンド送信先3106の内容にしたがって、制御コマンドの送信先をチェックする(S3702)。ここで、ホームネットワークとは、ユーザの宅内におけるネットワークである。したがって、ユーザが外出先からホームコントローラ100を操作していれば、S3701でNOと判定され、ユーザが宅内でホームコントローラ100を操作していれば、S3701でYESと判定される。
S3702において、制御コマンドの送信先が「機器」であれば、機器制御部106は、該当する機器200に制御コマンドを送信する(S3703)。一方、S3702において、制御コマンドの送信先が「サーバ」であれば、機器制御部106は、制御コマンドをサーバ300に送信する(S3704)。
例えば、機器リスト3100において、エアコンは、制御コマンド送信先3106が「機器」であるため、機器制御部106は制御コマンドをエアコンに送信する。一方、機器リスト3100において、冷蔵庫は制御コマンド送信先3106が「サーバ」であるため、機器制御部106は制御コマンドをサーバ300に送信する。
また、S3701でホームコントローラ100はホームネットワークに接続されていないと判断した場合にも(S3701でNO)、S3704の処理を実施する。
S3705において、機器制御部106は、制御結果を機器200から受信する。次に、機器制御部106は、同時に操作する機器200の全てに制御コマンドの送信が終了している場合(S3706でYES)、処理をS3707に進める。一方、同時に操作する機器200の全てに制御コマンドの送信が終了していない場合(S3706でNO)、機器制御部106は、処理をS3702に戻し、S3702以降の処理を繰り返す。
例えば、同じ部屋に2つの照明機器が設置され、これら2つの照明機器が同時に操作されるように予め設定されている場合、機器制御部106は、これら2つの照明機器のそれぞれに制御コマンドを送信する。なお、他の機器200と同時に操作されない機器200は、S3706でNOと判定されない。
次に、表示制御部103は、ディスプレイ101に表示されている画面を更新する(S3707)。例えば、エアコンの設定温度が変更されたとすると、制御コマンドによってエアコンの設定温度が変更されるまで温度表示が例えば点滅表示され、制御コマンドによってエアコンの設定温度が変更されると温度表示の点滅が終了されるように機器制御画面502が更新される。また、照明機器の例では、照明機器がオンされた場合、照明機器が設置されている部屋の間取り図上の領域が他の領域に比べて明るくなるように画面が更新される。
次に、図42を用いて、ホームコントローラ100が機器200を直接制御する処理の流れについて説明する。まず、ホームコントローラ100のタッチパネル制御部102は、機器制御画面502へのユーザの操作を検知する(S3801)。次に、ホームコントローラ100の機器制御部106は、ユーザの操作に応じた制御コマンドを生成し、機器200に送信する(S3802)。
制御コマンドを受信した機器200は、制御コマンドを実行し(S3803)、制御結果をホームコントローラ100に送信する(S3804)。制御結果を受信したホームコントローラ100の表示制御部103は、制御結果にしたがって表示画面を更新する(S3805)。
次に、図43を用いて、ホームコントローラ100がサーバ300経由で機器200を制御する処理の流れについて説明する。まず、ホームコントローラ100のタッチパネル制御部102は、機器制御画面502へのユーザの操作を検知する(S3901)。次に、ホームコントローラ100の機器制御部106は、ユーザの操作に応じた制御コマンドを生成し、サーバ300に送信する(S3902)。
制御コマンドを受信したサーバ300は、該当する制御コマンドを機器200に送信する(S3903)。制御コマンドを受信した機器200は制御コマンドを実行し(S3904)、制御結果をサーバ300に送信する(S3905)。制御結果を受信したサーバ300はその制御結果をホームコントローラ100に送信する(S3906)。その制御結果を受信したホームコントローラ100の表示制御部103は、制御結果にしたがって表示画面を更新する(S3907)。
次に、図44を用いて、ホームコントローラ100がサーバ300経由で機器200の機器状態を確認する処理の流れについて説明する。まず、機器200は、現在の機器状態をサーバ300に送信する(S4001)。ここで、機器200は、電源オン時、電源オフ時、機器状態が変化した時、或いは定期的に機器状態をサーバ300に送信し、サーバ300に機器状態を蓄積させる。なお、S4001の処理は、S4002からS4006の処理とは非同期に実行されても良い。
次に、ホームコントローラ100のタッチパネル制御部102は、機器制御画面502へのユーザの操作を検知する(S4002)。次に、ホームコントローラ100の機器制御部106は、ユーザの操作に応じた制御コマンドを生成し、サーバ300に送信する(S4003)。ここでは、機器200の機器状態を確認するための制御コマンドが生成されている。
制御コマンドを受信したサーバ300は、該当する機器200の現在の機器状態を検索し(S4004)、該当する機器200の機器状態を制御結果としてホームコントローラ100に送信する(S4005)。制御結果を受信したホームコントローラ100の表示制御部103は、制御結果にしたがって表示画面を更新する(S4006)。例えば、機器200の機器制御画面502がディスプレイ101に表示されていれば、機器200の機器制御画面502の内容が制御結果にしたがって更新される。
次に、図45を用いて、ホームコントローラ100が1回の操作で複数台の機器200を制御する場合において、ホームコントローラ100が機器200を直接制御する処理の流れを説明する。ここでは、ホームコントローラ100が機器A200と機器B200とを制御する場合を例に挙げて説明する。
まず、ホームコントローラ100のタッチパネル制御部102は、機器制御画面502へのユーザの操作を検知する(S4101)。次に、ホームコントローラ100の機器制御部106は、ユーザの操作に応じた制御コマンドを生成し、機器A200に送信する(S4102)。
制御コマンドを受信した機器A200は、制御コマンドを実行し(S4103)、制御結果をホームコントローラ100に送信する(S4104)。
次に、ホームコントローラ100の機器制御部106は、機器A200に送信した制御コマンドと同じ制御コマンドを機器B200に送信する(S4105)。制御コマンドを受信した機器B200は、制御コマンドを実行し(S4106)、制御結果をホームコントローラ100に送信する(S4107)。
制御結果を受信したホームコントローラ100の表示制御部103は、制御結果にしたがって表示画面を更新する(S4108)。この場合、例えば、機器A200、B200の機器制御画面502がディスプレイ101に表示されていれば、機器A200、B200の機器制御画面502の内容が制御結果にしたがって更新される。
次に、図46を用いて、ホームコントローラ100が1回の操作で複数台の機器200を制御する場合において、ホームコントローラ100がサーバ300経由で機器200を制御する処理の流れについて説明する。ここでは、ホームコントローラ100が機器A200と機器B200とを制御する場合を例に挙げて説明する。また、機器A200、B200は、1つの機器アイコン501で表され、1つの機器制御画面502で制御されているものとする。
まず、ホームコントローラ100のタッチパネル制御部102は、機器制御画面502へのユーザの操作を検知する(S4201)。
次に、ホームコントローラ100の機器制御部106は、ユーザの操作に応じた機器A200の制御コマンドを生成し、サーバ300に送信する(S4202)。
機器A200の制御コマンドを受信したサーバ300は、機器A200に制御コマンドを送信する(S4203)。制御コマンドを受信した機器A200は、制御コマンドを実行し(S4204)、制御結果をサーバ300に送信する(S4205)。制御結果を受信したサーバ300は、その制御結果をホームコントローラ100に送信する(S4206)。
同様にホームコントローラ100の機器制御部106は、ユーザの操作に応じた機器B200の制御コマンドを生成し、サーバ300に送信する(S4207)。
制御コマンドを受信したサーバ300は、機器B200に制御コマンドを送信する(S4208)。制御コマンドを受信した機器B200は、制御コマンドを実行し(S4209)、制御結果をサーバ300に送信する(S4210)。制御結果を受信したサーバ300は、その制御結果をホームコントローラ100に送信する(S4211)。
そして、ホームコントローラ100の表示制御部103は、制御結果にしたがって表示画面を更新する(S4212)。
次に、図47を用いて、ホームコントローラ100が1回の操作で複数台の機器200を制御する場合において、ホームコントローラ100がサーバ300経由で機器200を制御する処理の流れについて説明する。ここでは、ホームコントローラ100が機器A200と機器B200とを制御する場合を例に挙げて説明する。また、機器A200、B200は、1つの機器アイコン501で表され、1つの機器制御画面502で制御されているものとする。
まず、ホームコントローラ100のタッチパネル制御部102は、機器制御画面502へのユーザの操作を検知する(S4301)。
次に、ホームコントローラ100の機器制御部106は、ユーザの操作に応じて、機器A200及び機器B200の制御コマンドを生成し、サーバ300に送信する(S4302)。
制御コマンドを受信したサーバ300は、機器A200に制御コマンドを送信する(S4303)。制御コマンドを受信した機器A200は、制御コマンドを実行し(S4304)、制御結果をサーバ300に送信する(S4305)。
同様にサーバ300は、機器B200に制御コマンドを送信する(S4306)。制御コマンドを受信した機器B200は、制御コマンドを実行し(S4307)、制御結果をサーバ300に送信する(S4308)。機器A200及び機器B200の制御結果を受信したサーバ300は、その制御結果をホームコントローラ100に送信する(S4309)。
そして、ホームコントローラ100の表示制御部103は、制御結果にしたがって表示画面を更新する(S4310)。
次に、図48を用いて、ホームコントローラ100において機器アイコン501を移動させた場合の処理の流れについて説明する。ここでは、ユーザは2台のホームコントローラA100、A200を所有しているものとして説明する。
ホームコントローラA100のタッチパネル制御部102は、機器アイコン501の移動を検知すると(S4801)、表示制御部103は、表示画面を更新する(S4802)。ここでは、表示制御部103は、ユーザによる機器アイコン501のドラッグ量に応じて機器アイコン501を移動表示させる。
ホームコントローラA100の機器管理部105は、ドラッグ後の間取り図500上の座標を含む機器リスト更新通知をサーバ300に送信する(S4803)。ここで、ホームコントローラA100の機器管理部105は、ドラッグ後の座標で自身が管理する機器リスト3100の該当する機器200の配置3104の内容を更新する。
機器リスト更新通知を受信したサーバ300は、機器リスト4700を更新する(S4804)。この場合、サーバ300のホーム情報管理部301は、機器リスト4700において、該当する機器200の配置4704の内容を機器リスト更新通知に含まれる座標で更新する。
続いて、サーバ300は、機器リスト更新通知をホームコントローラB100に送信する(S4805)。機器リスト更新通知を受信したホームコントローラB100は、表示画面を更新する(S4806)。ここで、ホームコントローラB100の機器管理部105は、機器リスト更新通知に含まれる座標で、自身が管理する機器リスト3100の該当する機器200の配置3104の内容を更新する。
以上により、機器アイコン501が間取り図500上の適切な位置に配置される。ホームコントローラA100で行った機器アイコン501の配置位置の更新がサーバ300経由でホームコントローラB100に通知されるため、更新後の機器アイコン501の配置位置がホームコントローラA100、B100及びサーバ300間で共有される。そのため、ホームコントローラA100とホームコントローラB100とで機器アイコン501の配置位置が異なるといったトラブルを回避することができる。
次に、図49を用いて、ホームコントローラ100とサーバ300との機器リストを更新する処理の一例について説明する。機器200が現在の自身の状態を示す機器状態をサーバ300に送信する(S4901)。ここで、機器200は定期的に機器状態を送信してもよいし、状態が変化したときに機器状態を送信してもよい。サーバ300は、受信した機器状態の内容にしたがって機器リスト4700を更新する(S4902)。ここで、機器200の情報が機器リスト4700に存在しない場合、サーバ300は新たな機器として機器200の情報を追加する。そして、サーバ300は、機器リスト更新通知をホームコントローラ100に送信する(S4903)。ホームコントローラ100の機器管理部105は、受信した機器リスト更新通知の内容にしたがって機器リスト3100を更新する(S4904)。ここで、機器200の情報が機器リスト3100に存在しない場合、機器管理部105は新たな機器として機器200の情報を追加する。そして、ホームコントローラ100の表示制御部103は、表示画面を更新する(S4905)。
このように、機器200は状態が変化するとそのことがサーバ300に通知されるため、サーバ300は機器200の状態の変化を監視することができる。また、機器200から機器状態が送信されたサーバ300はその状態の変化をホームコントローラ100に通知するため、ホームコントローラ100は機器200の現在の状態を認識することができる。また、新たな機器200がホームネットワークに接続された場合に、サーバ300とホームコントローラ100とが新たな機器を追加することができる。よって、機器200の実際の状態と、ホームコントローラ100が認識している機器200の状態とのずれが発生することを防止することができる。
次に、図50を用いて、ホームコントローラ100とサーバ300との機器リストを更新する処理の他の例について説明する。機器200は、機器状態をホームコントローラ100に送信する(S5001)。ここで、機器200は定期的に機器状態を送信してもよいし、状態が変化したときに機器状態を送信してもよい。
ホームコントローラ100の機器管理部105は、受信した機器状態の内容にしたがって機器リスト3100を更新する(S5002)。ここで、機器200の情報が機器リスト3100に存在しない場合、機器管理部105は新たな機器として機器200の情報を追加する。そして、表示制御部103が表示画面を更新する(S5003)。そして、ホームコントローラ100の機器管理部105は、機器リスト更新通知をサーバ300に送信する(S5004)。サーバ300は、受信した機器リスト更新通知にしたがって機器リスト4700を更新する(S5005)。ここで、機器200の情報が機器リスト4700に存在しない場合、サーバ300は新たな機器として機器200の情報を追加する。
次に、図51を用いて、ホームコントローラ100とサーバ300とが機器リストを更新する処理の更に他の例について説明する。図51では、宅内のホームコントローラ100と宅外のホームコントローラ100との2台のホームコントローラ100をユーザが所有している場合を例に挙げて説明する。ここで、宅外のホームコントローラ100は、ユーザが外出先に持ち出したホームコントローラ100であり、宅内のホームコントローラ100は、ユーザが宅内に置いたままのホームコントローラ100である。
機器200は、宅内のホームコントローラ100に機器状態を送信する(S5101)。宅内のホームコントローラ100は、受信した機器状態の内容にしたがって機器リスト3100を更新する(S5102)。ここで、機器200の情報が機器リスト3100に存在しない場合、機器管理部105は新たな機器として機器200の情報を追加する。そして、表示画面を更新する(S5103)。そして、宅内のホームコントローラ100は、機器リスト更新通知をサーバ300に送信する(S5104)。
サーバ300は、受信した機器リスト更新通知の内容にしたがって、機器リスト4700を更新する(S5105)。ここで、機器200の情報が機器リスト4700に存在しない場合、サーバ300は新たな機器として機器200の情報を追加する。そして、サーバ300は、機器リスト更新通知を宅外のホームコントローラ100に送信する(S5106)。宅外のホームコントローラ100は、受信した機器リスト更新通知の内容にしたがって機器リスト3100を更新する(S5107)。ここで、機器200の情報が機器リスト3100に存在しない場合、宅外のホームコントローラ100の機器管理部105は新たな機器として機器200の情報を追加する。そして、表示画面を更新する(S5108)。
この例によれば、一方のホームコントローラ100が宅外にあり、他方のホームコントローラ100が宅内にある場合であっても、両ホームコントローラ100が認識している機器200の状態にずれが生じることを防止することができる。
なお、上記で説明したシーケンスや処理フローは一例であり、目的とする処理を実現できるのであれば、ステップの順番が入れ替わったり、一部のステップを省略してもよい。例えば、機器A200と機器B200に対する制御コマンドの送信は非同期に実現しても良い。
上記説明では、間取り図500として、各フロアを構成する部屋の位置及び形状を平面的に表した俯瞰図を間取り図として採用したが、本実施の形態はこれに限定されず、各フロアにどのような部屋が何個あるかを簡略的に示した図も間取り図として採用してもよい。
以下、間取り図の別パターンについて具体的に説明する。図52は、別パターンの間取り図5200を示した図である。間取り図5200では、1つのフロアを構成する1つの部屋が四角形の1つのブロックで表され、1つのフロアにおいて各部屋がマトリックス状に配置されている。また、各ブロックのサイズは同一であり、各ブロックには部屋の名称が記載されている。
この間取り図5200では、各フロアを構成する部屋の名称及び個数は示されているが、部屋の相対的なサイズやフロア内における位置は表れていない。本実施の形態では、このような図も間取り図5200として取り扱う。すなわち、本実施の形態では、少なくとも各フロアにどのような部屋が含まれているかを表した図であれば間取り図として取り扱う。
例えば、第1フロアの間取り図5201では、リビング、キッチン、ダイニング、バス、洗面所、トイレ、階段、及び玄関の各部屋が含まれていることが分かる。また第2フロアの間取り図5202では、主寝室、寝室1、寝室1、子供部屋、及び階段の各部屋が含まれていることが分かる。
なお、間取り図5200において、ユーザは任意の部屋をドラッグさせて移動させることで、その部屋の間取り図5200上の位置を入れ替えることができる。また、部屋内に多数の機器200が配置されており、間取り図5200において、デフォルトの部屋のサイズでは、部屋内に全ての機器アイコン501を表示しきれない場合、表示制御部103は、全ての機器アイコン501が部屋内に収まるように部屋のサイズを拡大してもよい。
図53は、間取り図5200が採用された基本画面の構成を示す図である。基本画面には間取り図5200が表示されている。また、各部屋内には実際に配置されている機器200の機器アイコン501が表示されている。
例えば、リビングには、テレビ及び照明機器の機器アイコン501が表示されているため、テレビ及び照明機器が設置されていることが分かる。
機器一覧表示変更ボタン503は、基本画面から前述した機器一覧表示画面(図24参照)へと画面表示を切り替えるためのボタンである。
図54は、図52に示す間取り図5200を採用した場合において、機器制御画面502の表示状態を示す図である。図53に示す基本画面において、ユーザが機器アイコン501を選択したことをタッチパネル制御部102が検知すると、表示制御部103は、選択された機器アイコン501に対応する機器制御画面502をディスプレイ101に表示する。図54では、エアコンの機器アイコン501が選択されたため、エアコンの機器制御画面502が間取り図5200上にオーバラップして表示されている。
また、表示制御部103は、機器制御画面502を表示するに際し、間取り図5200に表示されていた機器アイコン501を機器制御画面502の表示領域外に配置させる。図54の例では、全ての機器アイコン501は、間取り図5200の左側に縦一列で配置されている。
なお、機器アイコン501を間取り図5200の左側に縦一列で配置させるに際し、表示制御部103は、機器アイコン501を特定の条件によってグルーピングしてもよい。例えば、機器アイコン501は部屋ごとにグルーピングされてもよいし、機器200の種類ごとにグルーピングされてもよいし、機器200を種類に基づくカテゴリーでグルーピングされてもよい。
図54の例では、機器アイコン501は、間取り図5200の左側に配置されているが、間取り図5200の右側に縦1列で配置されてもよいし、間取り図5200の上側又は下側に横1列で配置されてもよい。
また、全ての機器アイコン501を間取り図5200の左側に表示することができない場合、表示制御部103は、左側に1列で配置された機器アイコン501が上方向又は下方向にスワイプ操作されると、そのスワイプ操作に応じて機器アイコン501を上方向又は下方向にスクロールさせて、非表示の機器アイコン501をディスプレイ101内に表示させればよい。
また、機器アイコン501を間取り図5200の左側に縦一列で配置するに際し、表示制御部103は、ユーザが選択した機器アイコン501を、選択されていない機器アイコン501と異なる表示態様で表示してもよい。例えば、選択された機器アイコン501は、選択されていない機器アイコン501と異なる色で表示されてもよいし、選択されていない機器アイコン501よりも明るく表示されてもよいし、選択されていない機器アイコン501よりも濃い濃度で表示されてもよいし、一定の周期で点滅されてもよい。
また、ユーザにより選択された機器アイコン501がアイコン列の目立つ位置(例えば、一番上、中央、一番下)に位置するように、表示制御部103は、機器アイコン501の配列をスクロールさせてもよい。
また、機器制御画面502を表示するに際し、表示制御部103は、図12に示すように全ての機器アイコン501を楕円の外周上に配置してもよい。
次に、図55を用いて、基本画面の表示状態と機器制御画面502の表示状態との遷移について説明する。
図55の左図に示す基本画面において、ユーザが制御したい機器200(ここでは、エアコン)の機器アイコン501を選択し、その選択をタッチパネル制御部102が検知する。すると、表示制御部103は、図55の右図に示すように、選択された機器アイコン501に対応した機器制御画面502を、間取り図5200上にオーバラップして表示する。これにより、基本画面の表示状態が機器制御画面502の表示状態に遷移する。
一方、図55の右図に示すように、機器制御画面502の表示状態において、機器制御画面502に対応したエアコンの機器アイコン501、又は機器制御画面502の表示領域外(例えば、機器制御画面502の表示領域外にある間取り図5200の表示領域)をユーザが選択し、その選択をタッチパネル制御部102が検知する。すると、図55の左図に示すように、表示制御部103は、機器制御画面502を消去し、機器制御画面502の表示状態から基本画面の表示状態に戻す。
図56は、図52に示す間取り図5200において、実際の部屋のサイズに応じて各ブロックのサイズを変えた場合の間取り図5600の構成を示す図である。
図56の左図では第1フロアの間取り図5601が示され、図56の右図では第2フロアの間取り図5602が示されている。
第1フロアの間取り図5601において各部屋のサイズは、リビングが一番大きく、次に、キッチン、次に、バス及び階段である。そのため、この順に各部屋のサイズが表示されている。また、第2フロアの間取り図5602においても、実際の部屋のサイズに応じて各部屋が表されている。この場合、部屋の実際のサイズを示す情報を後述する部屋情報6800に予め登録しておき、この情報にしたがって、表示制御部103は各部屋のサイズを決定すればよい。
図57は、図56に示す間取り図5600が採用された基本画面の構成を示す図である。間取り図5600では、各部屋が実際のサイズに応じたサイズで表示されている。また、各部屋には、実際に配置されている機器200の機器アイコン501が表示されている。
このように、間取り図5600において各部屋を実際の部屋のサイズに応じたサイズで表す態様を採用した場合、全ての部屋をディスプレイ101内に表示させると、各部屋が小さく表示され、ユーザの操作が困難になるおそれがある。そこで、図57では、「別の部屋を表示」と記載された部屋表示ボタン5603が設けられている。
ユーザがこの部屋表示ボタンを選択し、その選択をタッチパネル制御部102が検知すると、表示制御部103は、残りの部屋を表示する間取り図5600に画面表示を切り替える。
図57の例では、間取り図5600は、第1フロアの間取り図5601と第2フロアの間取り図5602とで区切られている。そのため、部屋表示ボタン5603が選択されると、表示制御部103は、第2フロアの間取り図5602にディスプレイ101の表示を切り替える。また、この場合、第2フロアの間取り図5602にも部屋表示ボタン5603が設けられているため、この部屋表示ボタン5603が選択されると、表示制御部103は、第1フロアの間取り図5601にディスプレイ101の表示を切り替える。
なお、図57の例では、フロアごとに間取り図を分けたが本実施の形態はこれに限定されない。例えば、第1フロアの間取り図5601を同時にディスプレイ101に表示することができない場合、表示制御部103は、第1フロアの間取り図5601を分割し、ディスプレイ101に表示してもよい。この場合、部屋表示ボタン5603が選択されると、第1フロアの表示されていないほうの間取り図5601を表示するとしてもよい。
また、第1フロアの間取り図5601と第2フロアの間取り図5602とを同時にディスプレイ101に表示することができる場合、表示制御部103は、第1フロアの間取り図5601と第2フロアの間取り図5602とを同時にディスプレイ101に表示すればよい。この場合、部屋表示ボタン5603は間取り図5600から省略される。
なお、間取り図5600においては、階段がタップされた場合、表示制御部103は第1フロアの間取り図5601と第2フロアの間取り図5602とを相互に切り替えてもよい。
図58は、間取り図として図56に示す間取り図5600を採用した場合において、機器制御画面502の表示状態を示す図である。図58では、図54と同様、エアコンの機器制御画面502が表示されている。それ以外の内容は図54と同じであるため、説明を省く。
図59は、本発明の一実施の形態において、更に別パターンの間取り図5900を示した図である。図59の間取り図5900では、各部屋を同一サイズのブロックで表す点は間取り図5200と同じであるが、部屋の配置の仕方が異なっている。具体的には間取り図5900では、縦方向にフロア番号が表示され、同じフロアを構成する部屋が横一列に配列されている。図59の例では、家が第1フロア〜第3フロアの3つのフロアにより構成されているため、1行目に第3フロアを構成する部屋が配置され、2行目に第2フロアを構成する部屋が配置され、3行目に第1フロアを構成する部屋が配置されている。また、各行の左端には、1F、2F、3Fというように、フロア番号が示されている。間取り図5900では、各部屋がどのフロアに配置されているかが一目で分かる。
なお、間取り図5900においても、実際の部屋のサイズに応じて各部屋のサイズを変えてもよい。また、間取り図5900において、全部屋をディスプレイ101の表示領域内に表示することができない場合、間取り図5900を横方向にスクロールさせて、所望の部屋をディスプレイ101に表示できるようにしてもよい。
例えば、第2フロアにおいて更に別の部屋がある場合、ユーザが左から右へスワイプ操作を行ったことをタッチパネル制御部102が検知すると、表示制御部103は、スワイプ操作した量に応じて第2フロアを構成する部屋或いは第1フロア〜第3フロアを構成する部屋を左から右へスクロールさせればよい。
図60は、図59に示す間取り図5900が採用された基本画面の構成を示す図である。基本画面には間取り図5900が表示されている。また、各部屋内には実際に配置されている機器200の機器アイコン501が表示されている。機器一覧表示変更ボタン503は、基本画面から前述した機器一覧表示画面(図24参照)へと画面表示を切り替えるためのボタンである。
図61は、図59に示す間取り図5900を採用した場合において、機器制御画面502の表示状態を示す図である。図60に示す基本画面において、ユーザが機器アイコン501を選択したことをタッチパネル制御部102が検知すると、表示制御部103は、選択された機器アイコン501に対応する機器制御画面502をディスプレイ101に表示する。図61では、エアコンの機器アイコン501が選択されたため、エアコンの機器制御画面502が間取り図5900上にオーバラップして表示されている。また、表示制御部103は、機器制御画面502を表示するに際し、間取り図5900に表示されていた機器アイコン501を機器制御画面502の表示領域外に配置させる。図61の例では、全ての機器アイコン501は、間取り図5900の下側に横一列で配置されている。
なお、機器アイコン501を間取り図5900の下側に縦一列で配置させるに際し、表示制御部103は、機器アイコン501を特定の条件によってグルーピングしてもよい。例えば、機器アイコン501は部屋ごとにグルーピングされてもよいし、機器200の種類ごとにグルーピングされてもよいし、機器200の種類に基づくカテゴリーでグルーピングされてもよい。
図61の例では、機器アイコン501は、間取り図5900の下側に配置されているが、間取り図5900の上側に横1列で配置されてもよいし、間取り図5900の左側又は右側に縦1列で配置されてもよい。
また、全ての機器アイコン501を間取り図500の下側に表示することができない場合、表示制御部103は、下側に横1列で配置された機器アイコン501が左方向又は右方向にスワイプ操作されると、そのスワイプ操作に応じて機器アイコン501を左方向又は右方向にスクロールさせて、非表示の機器アイコン501をディスプレイ101内に表示させればよい。
また、機器アイコン501を間取り図5900の下側に横一列で配置するに際し、表示制御部103は、ユーザが選択した機器アイコン501を、選択されていない機器アイコン501と異なる表示態様で表示してもよい。例えば、選択された機器アイコン501は、選択されていない機器アイコン501と異なる色で表示されてもよいし、選択されていない機器アイコン501よりも明るく表示されてもよいし、選択されていない機器アイコン501よりも濃い濃度で表示されてもよいし、一定の周期で点滅されてもよい。
また、ユーザにより選択された機器アイコン501がアイコン列の目立つ位置(例えば、一番左、中央、一番右)に位置するように、表示制御部103は、機器アイコン501の配列をスクロールさせてもよい。
また、機器制御画面502を表示するに際し、表示制御部103は、図12に示すように全ての機器アイコン501を楕円の外周上に配置してもよい。
なお、間取り図5900では、全フロアの部屋がディスプレイ101に同時に表示されるため、各部屋が小さく表示され、ユーザの操作が困難になるおそれがある。そこで、表示制御部103は、ユーザの操作にしたがって、間取り図5900を拡大表示させてもよい。具体的には、ユーザが間取り図5900においてある部屋をピンチアウトする操作をし、その操作をタッチパネル制御部102が検知すると、表示制御部103は、ピンチアウトした量に応じた拡大率でその部屋をディスプレイ101上に拡大表示させればよい。
図62は、間取り図5900においてある部屋が拡大表示された間取り図を示した図である。図62に示すように、表示制御部103は該当する部屋の形状を平面的に表す俯瞰図を間取り図5900にオーバラップして表示してもよい。または、俯瞰図に切り替えて表示してもよい。これにより、ユーザは、図60に示す間取り図5900において、家内の部屋の構成と各部屋に配置されている機器200とを把握し、図62に示す間取り図5900において、拡大した部屋における機器200の実際の配置位置を把握することができる。
なお、図60に示す拡大表示されていない間取り図5900において、表示制御部103は、部屋内に配置された全ての機器200の機器アイコン501を表示する必要はなく、一部の機器アイコン501のみを表示させてもよい。
この場合、表示制御部103は、ユーザが頻繁に使用する1又は複数(例えば2つ)の機器アイコン501を間取り図5900に表示すればよい。或いは、表示制御部103は、拡大表示されていない間取り図5900において、機器アイコン501を表示しなくてもよい。これにより、拡大表示されていない間取り図5900において表示される機器アイコン501の個数が増大し、間取り図5900の視認性が低下することを防止することができる。
図63は、図62に示す拡大表示された間取り図5900において、機器制御画面502の表示状態を示す図である。図63では、図54と同様、エアコンの機器制御画面502が表示されている。また、図63では、拡大表示された部屋(リビング)に配置されている機器アイコン501のみが俯瞰図の左側であって、リビングのブロック内に表示されている。図62の例では、俯瞰図内のリビングにエアコン、照明機器、及びテレビの機器アイコン501が表示されており、ユーザによりエアコンの機器アイコン501が選択されている。そのため、これらの機器アイコン501が俯瞰図の左側に縦一列で表示されている。
ある部屋が拡大表示されている場合、ユーザはその部屋内に配置されている機器200を操作する可能性が高い。また、ある部屋が拡大表示されている場合、その部屋以外の機器アイコン501はディスプレイ101に表示されていない。そのため、ユーザがある機器アイコン501を選択したとき他の部屋に配置された機器アイコン501を俯瞰図の左側に表示させるとユーザに違和感を与えてしまう。
そこで、ある部屋が拡大表示された場合、表示制御部103はその部屋に配置された機器200の機器アイコン501のみを俯瞰図の左側に縦一列に表示させている。なお、図64の例では、機器アイコン501は、俯瞰図の左側に表示されたが、俯瞰図の右側に縦一列で表示されてもよいし、俯瞰図の上側又は下側に横一列で表示されてもよい。
図64は、基本画面の表示状態から機器制御画面502の表示状態への画面遷移を示す図である。図64の左上図に示すように、拡大表示されていない間取り図5900が表示された基本画面において、ユーザにより例えばエアコンの機器アイコン501がタップされたとする。すると、表示制御部103は、図64の右上図に示すように、エアコンの機器制御画面502をこの基本画面にオーバラップさせて表示させる。一方、図64の右上図に示す画面において、ユーザにより、機器制御画面502以外の間取り図5900上の領域がタップされる、或いは、エアコンの機器アイコン501がタップされると、表示制御部103は、図64の左上図に示す基本画面に画面表示を戻す。
また、図64の左上図に示す基本画面において、ユーザによりリビングがピンチアウトされたとする。すると、表示制御部103は、図64の左下図に示すように、リビングのブロックを拡大させると同時に拡大されたブロック内に、拡大後のブロックのサイズに応じたサイズを持つリビングの俯瞰図をオーバラップして表示させる。また、図64の左下図において、ユーザによりリビングがピンチインされたとする。すると、表示制御部103は、図64の左上図に示す基本画面に画面表示を戻す。
また、図64の左下図に示す基本画面において、例えばエアコンの機器アイコン501が選択されると、表示制御部103は、図64の右下図に示すように、エアコンの機器制御画面502を俯瞰図上にオーバラップして表示させる。また、図64の右下図において、ユーザにより、機器制御画面502以外の間取り図5900上の領域、或いはエアコンの機器アイコン501がタップされると、表示制御部103は、図64の左下図に示す画面に画面表示を戻す。
図65は、図59に示す間取り図5900が採用された基本画面において、機器アイコン501を表示しない態様を採用した場合の基本画面の構成を示す図である。図65に示す態様では、各フロアを構成する部屋のみが表示され、機器アイコン501は表示が省略されている。
図66は、機器アイコン501を表示しない基本画面を採用した場合において、基本画面の表示状態から機器制御画面502の表示状態への画面遷移を示す図である。図66の左上図に示す基本画面において、ユーザが例えばリビングをピンチアウトしたとする。すると表示制御部103は、図66の左下図に示すようにリビングのブロックを拡大表示すると共に、リビングの俯瞰図を拡大表示したブロックにオーバラップして表示する。図66の左下図に示す画面において、ユーザにより例えばエアコンの機器アイコン501がタップされたとする。すると、表示制御部103は、図66の右下図に示すように、エアコンの機器制御画面502をリビングの俯瞰図にオーバラップして表示させ、リビングの機器アイコン501をリビングの俯瞰図の左側に縦一列で配置する。また、図66の右下図において、ユーザにより、機器制御画面502の表示領域外であって、間取り図5900上の領域がタップされると、表示制御部103は、図66の左下図に示す画面に表示画面を戻す。
図67は、図52に示す間取り図5200を採用した場合のホーム情報2700の構成を示す図である。図67に示すように、ホーム情報6400は、間取り図5200、部屋情報6800、及びサーバが管理する機器リスト4700を備える。間取り図5200では、部屋の表示位置が事前に決められているため、ホーム情報6400において、ホーム情報2700に設けられていた頂点情報2800が省かれている。
間取り図5200は、図52に示す間取り図5200を例えばビットマップ形式で表した画像データである。もしくは、間取り図5200を表示するための色、形状、大きさなどを規定した情報であってもよい。部屋情報6800は、間取り図5200から部屋の領域を決定するための情報である。
図68は、図67に示す部屋情報6800の構成を示す図である。図68に示すように、部屋情報6800は、部屋ID6801、部屋タイプ6802、階層6803、及び表示位置6804を備える。部屋ID6801は、間取り図5200上の部屋を識別するための識別子である。部屋タイプ6802は、部屋の種類を示す。階層6803は部屋が配置されている階層(フロア)を示す。表示位置6804は、間取り図5200上における部屋の配置位置を示す。
図69は、部屋情報6800における表示位置6804と間取り図5200との対応例を示した図である。図69に示すように、間取り図5200の各ブロックは、例えば、1行1列目のブロックが1マス目、1行2列目のブロックが2マス目、1行3列目のブロックが3マス目、2行1列目のブロックが4マス目、・・・というように順番が規定されている。
例えば、部屋ID6801がAの部屋は、表示位置6804が「1階の1マス目」である。そのため、表示制御部103は、図69に示すように、第1フロアの間取り図5201の1マス目(1行1列目)のブロックはリビングであると解釈する。
なお、図69の例では、横方向に3列でブロックが配置されているため、2行1列目が4マス目となり、3行1列目が7マス目となっている。但し、これは一例にすぎず、例えば、横方向に4列でマスが配列された場合は、2行1列目が5マス目、3行1列目が9マス目というように、横方向のブロックの個数に応じてマス目の順序とブロックの配置位置との対応関係は適宜変更される。
図70は、図52に示す間取り図5200を採用した場合のサーバ300が管理する機器リスト4700の構成を示す図である。間取り図5200は、機器200の部屋の中での配置位置を示す必要がない。そのため、図70に示す機器リスト4700では、図34とは異なり、配置4704には部屋タイプ6802が登録されている。それ以外は、図70に示す機器リスト4700は、図34に示す機器リスト4700と同じである。例えば、機器ID4701がAのエアコンは、リビングに配置されているため、配置4704には「リビング」が登録されている。なお、図70の例では、配置4704として部屋タイプ6802を採用したが、部屋が特定できれば、他の情報が登録されてもよい。例えば、配置4704として部屋ID6801が採用されてもよい。
図71は、図52に示す間取り図5200を採用した場合において、ホームコントローラ100が管理する機器リスト3100の構成を示した図である。図71の機器リスト3100も図70の機器リスト4700と同じ理由により、配置3104として、部屋タイプ6802が登録されており、その他は図35に示す機器リスト3100と同じである。なお、図71においても、配置3104として、部屋ID6801が採用されてもよい。
次に、図62に示すように、間取り図5900の基本画面においてある部屋がピンチアウトされた場合、その部屋の俯瞰図を表示する態様を採用した場合における、機器リスト3100について説明する。この場合、図68に示す部屋情報6800において、部屋の俯瞰図の項目を設ければよい。そして、部屋の俯瞰図の項目には、該当する部屋の俯瞰図の画像データが登録されればよい。また、部屋の俯瞰図は、図33に示すように、部屋の例えば左端に原点が設定され、横方向にX軸、縦方向にY軸が設定され、部屋の各位置をX、Yの座標で表すようにすればよい。
一方、図71に示す機器リスト3100の配置3104には、部屋タイプ6802に加えて、部屋における座標も登録させる。これにより、表示制御部103は、配置3104の内容から、部屋を表す俯瞰図上のどの位置に機器アイコン501を配置するべきかを判別することができる。
なお、本実施の形態において、サーバ300は必須の構成要素ではなく、サーバ300が管理する各種情報(ホーム情報2700や機器200の状態など)をホームコントローラ100で管理させてもよい。これにより、サーバ300がなくても上記の実施の形態を実現することができる。この場合、ホームコントローラ100は、すべての家の情報を管理する必要はなく、ホームコントローラ100が制御する機器200と、それら機器200が配置された家に関する情報とのみを管理すればよい。
(風呂の制御)
以上では、対象機器の種類を限定しない態様の実施の形態が説明された。以下では、対象機器が風呂の制御機器である態様の実施の形態が詳述される。
図2に示されるように、風呂204は、機器200の一例である。風呂204は、浴槽、浴槽に給水する給水部、水を加熱する加熱部、給水部及び加熱部などを制御する制御機器などを含む。風呂204の制御機器は、図3に示される機器200の一例として、制御実行部211、状態管理部212、蓄積部214、通信制御部217を備える。
風呂204の制御機器が備える制御実行部211は、ホームコントローラ100やサーバ300から制御コマンドを受信し、受信した制御コマンドにしたがって風呂204の給水部及び加熱部などを制御する。また、制御実行部211は、制御コマンドの実行結果や風呂204の状態をホームコントローラ100やサーバ300へ送信する。
風呂204の制御機器が備える状態管理部212は、風呂204の状態を管理する。状態管理部212は、例えば、浴槽の水位、浴槽に張られた水の温度などを管理する。風呂204の制御機器が備える蓄積部214は、状態管理部212が管理する風呂204の状態に関する情報を蓄積する。風呂204の制御機器が備える通信制御部217は、風呂204及びホームコントローラ100間の通信や、風呂204及びサーバ300間の通信を制御する。また、通信制御部217は、他のブロックから種々のデータの送信依頼を受け付けて、ホームコントローラ100又はサーバ300に送信すると共に、ホームコントローラ100又はサーバ300から送信されたデータを受信し、該当するブロックに渡す。
(風呂制御画面)
図72は、ホームコントローラ100のディスプレイ101に表示される基本画面の一例を示す図である。図73は、ホームコントローラ100のディスプレイ101に表示される風呂制御画面40201の一例を示す図である。
図5を参照して説明されたように、ディスプレイ101に表示されたホームコントローラ100の基本画面は、間取り図500、機器アイコン501、及び機器一覧表示変更ボタン503を備える。図72には、機器アイコン501の一例として、風呂を表した風呂アイコン40101が示されている。風呂アイコン40101は、風呂の浴槽を模した画像を含む。
図72に示される基本画面において、ユーザが風呂アイコン40101を選択したことをタッチパネル制御部102が検知すると、表示制御部103は、図73に示されるように、風呂アイコン40101に対応する風呂制御画面40201を、間取り図500にオーバラップさせてディスプレイ101に表示する。
また、表示制御部103は、ディスプレイ101に風呂制御画面40201を表示する際に、間取り図500の表示領域外であってディスプレイ101の表示領域内の空き領域に、全ての機器アイコン501を退避させる。図73の例では、表示制御部103は、退避させた機器アイコン501を、間取り図500の表示領域の左側に縦一列で配置している。
また、表示制御部103は、機器アイコン501を退避させる際に、選択された風呂アイコン40101がディスプレイ101に表示されるように、全ての機器アイコン501の表示位置を調整する。図73の例では、表示制御部103は、縦一列に配置された機器アイコン501において、選択された風呂アイコン40101を最も上に表示している。
また、表示制御部103は、選択された風呂アイコン40101を、図73では例えば太枠で囲んで、選択されていない機器アイコンと区別して表示している。なお、選択された風呂アイコン40101を選択されていない機器アイコンと区別して表示する態様は、太枠で囲む態様に限られない。表示制御部103は、上述のように、例えば選択された風呂アイコン40101を、選択されていない機器アイコンと異なる色で表示したり、より高輝度で表示したりするなどの、種々の態様を採用することができる。
風呂制御画面40201は、風呂の制御機器の操作をするための操作画面である。風呂制御画面40201は、浴槽相当領域40202と水温相当領域40203とを備える。
浴槽相当領域40202は、浴槽に張る水位を設定するための領域である。浴槽相当領域40202は、風呂の浴槽の断面を表した画像40204を含む。図73における浴槽の断面を表した画像40204に付された斜線領域が、ディスプレイ101には例えば青色で表示され、浴槽の半分程度の水位まで水が張られていることが表されている。これによって、ユーザは、浴槽にどれ位の高さまで水が張られているかを容易に理解することができる。
水温相当領域40203は、浴槽に溜められる水の温度を設定するための領域である。水温相当領域40203は、温度計を表した画像40205を含む。図73における温度計を表した画像40205に付された斜線領域が、ディスプレイ101には例えば赤色で表示され、温度計の半分程度の温度になっていることが表されている。これによって、ユーザは、水温の高低を容易に理解することができる。
(風呂の水位制御)
図74A、74B、74Cは、それぞれ浴槽相当領域40202の形状の例を示す図である。
図74Aの浴槽相当領域40202は、浴槽の断面を表した画像40204を含む矩形の領域に設定されている。図74Bの浴槽相当領域40202は、浴槽の断面を表した画像40204を含む円形の領域に設定されている。図74Cの浴槽相当領域40202は、浴槽の断面を表した画像40204の断面の領域に設定されている。このように設定された浴槽相当領域40202の内部に対してユーザが操作することにより、浴槽の水位の制御が行われる。なお、浴槽相当領域40202の形状は、図74A、74B、74Cに示される形状に限られず、浴槽の断面を表した画像40204を含む形状であればよい。
図75A、75Bは、それぞれ浴槽の水位制御時における接触物の操作例を示す図である。図76A、76Bは、それぞれ浴槽の水位制御時における浴槽相当領域40202の表示例を示す図である。
浴槽相当領域40202における接触物40401の接触位置の上下の移動により、浴槽に張る水位の操作が可能になっている。本実施の形態では、浴槽の水位には上限値40402(上限水位の一例に相当)及び下限値40403が設定されている。なお、接触物40401は、例えばユーザの指である。
まず、水位を上昇させる操作が説明される。接触物40401の浴槽相当領域40202への接触をタッチパネル制御部102が検知する(図75Aの左図)。そして、接触物40401が浴槽相当領域40202から離れずに、接触物40401と浴槽相当領域40202との接触位置が上方向に移動する(図75Aの左図→中央図→右図)ことをタッチパネル制御部102が検知する。すると、接触位置の移動に従って、表示制御部103は、浴槽相当領域40202に表示される水位40404を上昇させて、設定水位が上昇することを表す(図76Aの左図→中央図→右図)。
なお、表示制御部103は、浴槽相当領域40202に表示される水位40404が上限値40402に達すると、それ以上、水位40404を上昇させずに、上限値40402で水位40404を停止させる。これによって、浴槽から水が溢れるのを防止する。
次に、水位を低下させる操作が説明される。接触物40401の浴槽相当領域40202への接触をタッチパネル制御部102が検知する(図75Bの左図)。そして、接触物40401が浴槽相当領域40202から離れずに、接触物40401と浴槽相当領域40202との接触位置が下方向に移動する(図75Bの左図→中央図→右図)ことをタッチパネル制御部102が検知する。すると、接触位置の移動に従って、表示制御部103は、浴槽相当領域40202に表示される水位40404を低下させて、設定水位が低下することを表す(図76Bの左図→中央図→右図)。
なお、表示制御部103は、浴槽相当領域40202に表示される水位40404が下限値40403に達すると、それ以上水位40404を低下させずに、下限値40403で水位40404を停止させる。これによって、風呂の空焚きが行われるのを防止する。
そして、機器制御部106は、浴槽に水位40404まで水を張る制御コマンドを生成する。通信制御部107は、直接またはサーバ300を介して、生成された制御コマンドを風呂204(図2)の制御機器が備える通信制御部217(図3)に送信する。
なお、図75A、75Bでは、ホームコントローラ100は、接触物40401と浴槽相当領域40202との接触位置の移動量に応じて現在表示されている水位40404を相対的に上下させているが、本実施の形態のホームコントローラ100は、これに限られない。ホームコントローラ100は、例えば接触物40401と浴槽相当領域40202との接触位置に一致する高さ位置に水位40404を設定するようにしてもよい。あるいは、ホームコントローラ100は、例えば接触物40401と浴槽相当領域40202との接触位置の高さ方向の移動量の絶対値を水位40404の高さとしてもよい。要は、ホームコントローラ100は、接触物40401と浴槽相当領域40202との接触位置に対応する位置に水位40404を設定すればよい。
図77は、風呂の浴槽の水位制御時における風呂制御画面40201の表示例を示す図である。図78は、風呂の浴槽の水位制御時における風呂制御画面40201の別の表示例を示す図である。
図77において、タッチパネル制御部102は、検知した接触物40401の接触位置を機器制御部106に通知する。機器制御部106は、浴槽の形状に基づき水位から水量に変換する関数又はルックアップテーブル(LUT)を保持する。機器制御部106は、タッチパネル制御部102から通知された接触物40401の接触位置に対応する水位40404から、保持している関数又はLUTを用いて、水量を算出する。機器制御部106は、算出した水量を表示制御部103に通知する。表示制御部103は、機器制御部106から通知された水量に基づき、水量を表す画面41101を水温相当領域40203の温度計を表す画像40205にオーバラップさせてディスプレイ101に表示する。機器制御部106は、生成する制御コマンドに算出した水量を含めてもよい。
図78の表示例では、表示制御部103は、水量を表す画面41101をディスプレイ101に表示する際に、水温相当領域40203をディスプレイ101から消去する。これによって、水量を表す画面41101が、より明確にディスプレイ101に表示されることとなる。
図77、図78の表示例によれば、ホームコントローラ100は、浴槽の水位だけでなく、具体的な水量をユーザに報知することができる。
(風呂の水位制御フロー)
図79は、ホームコントローラ100が風呂を制御する処理の流れを示すフロー図である。
S40601〜S40603は、図39AのS3501〜S3503と、ほぼ同様の処理である。すなわち、タッチパネル制御部102は、基本画面において、風呂アイコン40101がユーザにより選択されたことを検知する(S40601)。次に、表示制御部103は、すべての機器アイコン501を制御画面の表示領域外に退避させる(S40602)。次に、表示制御部103は、退避させた機器アイコン501の表示位置を調整する(S40603)。
なお、図39Aでは、S3503に続いてS3504が実行されているが、このS3504に相当するステップは、図79では実行されない。なぜなら、図79では、S40601で風呂アイコン40101が選択されているが、風呂制御画面40201は、間取り図ではなく専用画面を用いることが決まっているため、専用画面か間取り図かを判別するS3504に相当する処理が必要ないからである。
S40603に続いて、表示制御部103は、風呂制御画面40201をディスプレイ101に表示する(S40604)。続いて、ディスプレイ101への接触物40401の接触開始がタッチパネル制御部102により検知されると(S40605)、接触対象が機器アイコン501であるか否かをタッチパネル制御部102が判定する(S40606)。
機器アイコン501への接触であるとタッチパネル制御部102が判定すると(S40606でYES)、S40601で選択されたのと同じ風呂アイコン40101がもう一度選択されたか否かを、タッチパネル制御部102が判定する(S40607)。同じ風呂アイコン40101がもう一度選択されたのでなければ(S40607でNO)、処理がS40603に戻る。
また、S40606において、機器アイコン501への接触でないとタッチパネル制御部102が判定した場合(S40606でNO)、タッチパネル制御部102は、接触対象が風呂制御画面40201であるか否かを判定する(S40608)。そして、接触対象が風呂制御画面40201であり、例えば風呂制御画面40201内のボタン等に接触物40401が接触したとタッチパネル制御部102が判定すると(S40608でYES)、処理が風呂の制御フロー(図80A、80B)に進められ(S40609)、その後、処理がS40605に戻る。
また、S40607において、S40601で選択されたのと同じ風呂アイコン40101がもう一度選択されたとタッチパネル制御部102が判定した場合(S40607でYES)、処理はS40610に進められる。また、S40608において、接触対象が風呂制御画面40201でないとタッチパネル制御部102が判定した場合(S40608でNO)、処理はS40610に進められる。S40610では、表示制御部103は、風呂制御画面40201を非表示にして基本画面をディスプレイ101に表示し、このフローは終了する。
図80は、ホームコントローラ100が風呂の水位を制御するための制御コマンドを生成する処理の流れを示すフロー図である。
まず、接触物40401の接触対象が浴槽相当領域40202内であるか否かをタッチパネル制御部102が判別する(S40701)。接触対象が浴槽相当領域40202内でなければ(S40701でNO)、このフローは終了する。
一方、S40701において、接触物40401の接触対象が浴槽相当領域40202内であるとタッチパネル制御部102が判定すると(S40701でYES)、タッチパネル制御部102は、接触した状態の接触物40401が上方向に移動することを検知したか、下方向に移動することを検知したか、または、移動することを検知しないかを判別する(S40702)。タッチパネル制御部102により接触物40401の移動が検知されなければ(S40702でNO)、このフローは終了する。
S40702において、接触した状態の接触物40401が、上方向に移動することをタッチパネル制御部102が検知すると、処理がS40703に進められ、接触した状態の接触物40401が、下方向に移動することをタッチパネル制御部102が検知すると、処理がS40704に進められる。
S40703では、移動する接触物40401と浴槽相当領域40202との接触位置をタッチパネル制御部102が機器制御部106に通知し、その通知内容に基づき、機器制御部106は、接触物40401の接触位置の移動量に応じて、設定する水位を上昇させる制御に決定する。
続いて、設定された水位が予め定められた上限値を超えているか否かを機器制御部106が判別する(S40705)。そして、設定された水位が上限値以下であれば(S40705でNO)、処理がS40709に進められる。一方、設定された水位が上限値を超えていれば(S40705でYES)、機器制御部106が水位を上限値に設定し、水位が上限値である旨の注意メッセージを表示制御部103がディスプレイ101に表示して(S40707)、処理がS40709に進められる。
S40704では、移動する接触物40401と浴槽相当領域40202との接触位置をタッチパネル制御部102が機器制御部106に通知し、その通知内容に基づき、機器制御部106は、接触物40401の接触位置の移動量に応じて、設定する水位を低下させる制御に決定する。
続いて、設定された水位が予め定められた下限値を下回っているか否かを機器制御部106が判別する(S40706)。そして、設定された水位が下限値以上であれば(S40706でNO)、処理がS40709に進められる。一方、設定された水位が下限値を下回っていれば(S40706でYES)、機器制御部106が水位を下限値に設定し、水位が下限値である旨の注意メッセージを表示制御部103がディスプレイ101に表示して(S40708)、処理がS40709に進められる。
S40709では、機器制御部106は、決定した制御に対応する制御コマンドを生成する。本実施の形態において、S40703で決定される接触物40401の移動量に応じて設定される水位を上昇させる制御に対応する制御コマンドと、S40704で決定される接触物40401の移動量に応じて設定される水位を低下させる制御に対応する制御コマンドとが、本開示の一態様の第1制御コマンドの一例に相当する。また、本実施の形態において、S40707で水位を上限値に設定する制御に対応する制御コマンドが、本開示の一態様の第3制御コマンドの一例に相当する。
次いで、処理が制御コマンド送信フローに進められ(S40710)、続いて、S40709で生成された制御コマンドに応じて、表示制御部103は、ディスプレイ101の画面表示を更新し(S40711)、このフローは終了する。
S40710の制御コマンド送信フローは、例えば図41のフロー図と同様の処理の流れで実行される。なお、図41のS3702,S3703における制御コマンド送信先の機器は、この風呂の制御では、選択された風呂アイコン40101に対応する風呂に相当する。
(風呂の水温制御)
図81A、81B、81Cは、それぞれ水温相当領域40203の形状の例を示す図である。
図81Aの水温相当領域40203は、温度計を表した画像40205を含む矩形の領域に設定されている。図81Bの水温相当領域40203は、温度計を表した画像40205を含む円形の領域に設定されている。図81Cの水温相当領域40203は、温度計を表した画像40205の領域に設定されている。このように設定された水温相当領域40203の内部に対してユーザが操作することにより、風呂の水温制御が行われる。なお、水温相当領域40203の形状は、図81A、81B、81Cに示される形状に限られず、温度計を表した画像40205を含む形状であればよい。
図82A、82Bは、それぞれ風呂の水温制御時における接触物40401の操作例を示す図である。図82Aは、設定水温を上昇させる操作例を示し、図82Bは、設定水温を低下させる操作例を示す。図83A、83Bは、それぞれ風呂の水温制御時における水温相当領域40203の表示例を示す図である。図83Aは、設定水温を上昇させる表示例を示し、図83Bは、設定水温を低下させる表示例を示す。
水温相当領域40203における接触物40401の接触位置の上下の移動により、設定水温の操作が可能になっている。本実施の形態では、設定水温には、注意メッセージを表示する閾値として、上限値40901(例えば43℃)及び下限値40902(例えば35℃)が設定されている。
まず、設定水温を上昇させる操作が説明される。ディスプレイ101の水温相当領域40203への接触物40401の接触をタッチパネル制御部102が検知する(図82Aの左図)。そして、接触物40401の接触が水温相当領域40203上で継続し、接触物40401と水温相当領域40203との接触位置が上方向に移動することをタッチパネル制御部102が検知する(図82Aの左図→中央図→右図)。すると、水温相当領域40203に含まれる温度計を表した画像40205の温度表示バー40206が延びて、設定水温が上昇することを表す(図83Aの左図→中央図→右図)。
次に、設定水温を低下させる操作が説明される。ディスプレイ101の水温相当領域40203への接触物40401の接触をタッチパネル制御部102が検知する(図82Bの左図)。そして、接触物40401の接触が水温相当領域40203上で継続し、接触物40401と水温相当領域40203との接触位置が下方向に移動することをタッチパネル制御部102が検知する(図82Bの左図→中央図→右図)。すると、水温相当領域40203に含まれる温度計を表した画像40205の温度表示バー40206が短縮されて、設定水温が低下することを表す(図83Bの左図→中央図→右図)。
このように、図82A、82B、83A、83Bの例によれば、温度表示バー40206の長さによって、設定されている水温をユーザが容易に把握することができる。
なお、表示制御部103は、温度計を表した画像40205の温度表示バー40206が上限値40901を超えると、後述するように、設定温度が高いことを示す注意メッセージを風呂制御画面40201に表示する。これによって、設定水温が高過ぎることについてユーザの注意を喚起する。
また、表示制御部103は、温度計を表した画像40205の温度表示バー40206が下限値40902を下回ると、設定温度が低いことを示す注意メッセージを風呂制御画面40201に表示する。これによって、設定水温が低過ぎることについてユーザの注意を喚起する。
図84は、風呂の水温制御時における風呂制御画面40201の表示例を示す図である。図85は、風呂の水温制御時における風呂制御画面40201の別の表示例を示す図である。
図84に示される風呂制御画面40201の表示例では、タッチパネル制御部102は、検知した接触物40401の接触位置を機器制御部106に通知する。機器制御部106は、温度計を表す画像40205の温度表示バー40206の長さを温度に変換する関数又はルックアップテーブル(LUT)を保持する。機器制御部106は、タッチパネル制御部102から通知された接触物40401の接触位置に対応する温度表示バー40206の長さから、保持している関数又はLUTを用いて、温度を算出する。機器制御部106は、算出した温度を表示制御部103に通知する。表示制御部103は、機器制御部106から通知された温度に基づき、水温を表す画面41301を浴槽相当領域40202にオーバラップさせてディスプレイ101に表示する。
図85に示される風呂制御画面40201の表示例では、表示制御部103は、水温を表す画面41301をディスプレイ101に表示する際に、浴槽相当領域40202をディスプレイ101から消去する。これによって、水温を表す画面41301が、より明確にディスプレイ101に表示されることとなる。
図84、図85の表示例によれば、ホームコントローラ100は、設定水温を具体的な数値でユーザに報知することができる。
図86は、風呂の水温制御時における風呂制御画面40201のさらに別の表示例を示す図である。
図86に示される風呂制御画面40201の表示例では、タッチパネル制御部102は、検知した接触物40401の接触位置を機器制御部106に通知する。機器制御部106は、温度計を表す画像40205の温度表示バー40206の長さを温度に変換する関数又はルックアップテーブル(LUT)を保持する。機器制御部106は、タッチパネル制御部102から通知された接触物40401の接触位置に対応する温度表示バー40206の長さから、保持している関数又はLUTを用いて、温度を算出する。機器制御部106は、算出した温度が、上限値40901(図82A、82B)を超えている場合、または下限値40902(図82A、82B)を下回っている場合、水温注意メッセージを表示するように、表示制御部103に通知する。
表示制御部103は、機器制御部106からの通知に基づき、浴槽相当領域40202を消去して、水温注意メッセージ41501をディスプレイ101に表示する。図86には、設定水温が上限値40901(図82A、82B)を超えている場合に表示される水温注意メッセージ41501の一例が示されている。
図86に示されるように、表示制御部103は、水温注意メッセージ41501をディスプレイ101の風呂制御画面40201に表示する。これによって、設定水温が上限値40901を超えている場合、または、設定水温が下限値40902を下回っている場合に、ユーザの注意を喚起することができる。