JP6606912B2 - 浴室異常検知装置、浴室異常検知方法、及び浴室異常検知プログラム - Google Patents

浴室異常検知装置、浴室異常検知方法、及び浴室異常検知プログラム Download PDF

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Description

本発明は、浴室異常検知装置、浴室異常検知方法、及び浴室異常検知プログラムに関する。
近年、カメラ、センサ等で浴室内の情報を取得し、得られた情報を解析することで浴室内の入浴者が異常状態にあるか否かを監視して、当該入浴者を見守るシステムが開発されている。
例えば、特許文献1では、距離センサと水位センサとによって入浴者の状態を監視するシステムが提案されている。具体的には、当該システムでは、画像解析により入浴者の呼吸器の位置を特定する。そして、距離センサ及び水位センサによって入浴者の呼吸器に対する水位を測定し、これによって、入浴者の水没を検知することが提案されている。
また、例えば、特許文献2では、振動を検出するセンサユニットを浴槽内の湯水に浮かべることで、当該浴槽内の湯水の振動を検出し、検出した湯水の振動に基づいて入浴者の状態を監視するシステムが提案されている。具体例として、特許文献2では、振動が検出されない状態が所定時間継続した場合に、入浴者が活動していないとみなして警報を発することが提案されている。
また、例えば、特許文献3では、距離画像センサと水面位置検出手段とによって、入浴者の状態を監視するシステムが提案されている。具体的には、距離画像センサによって検出される入浴者の頭部の下縁位置が水面位置検出手段によって検出される水面位置よりも高いか否かを判定する。そして、頭部の下縁位置が水面位置よりも高い場合には、入浴者の動きの無い状態が一定時間継続するか否かによって、入浴者に異常状態が発生したか否かを検知する。一方、頭部の下縁位置が水面位置よりも低い場合には、入浴者の異常状態を即座に検知し、警報を発することが提案されている。
特開平10−151087号公報 特開2009−122967号公報 特開2014−138637号公報
従来、上記のように、入浴者の位置と水面の高さ(水位)とに基づいて、入浴者の異常状態を検知するシステムがある。このようなシステムでは、上記のように、入浴者の位置を距離画像センサによって特定している。しかしながら、この距離画像センサは、光源から照射した光の反射に基づいて対象物までの距離を測定するため、入浴者の位置と同時に、浴槽内の水位を特定するのは困難であった。
そこで、従来のシステムでは、浴槽内の水位を特定するために、浴槽内の水位を検知する補助センサが別途設けられていた。すなわち、入浴者の位置と水面の高さ(水位)とを特定するために、少なくとも距離画像センサと水位を検知する補助センサとを含む多種のセンサが利用されていた。そのため、従来のシステムでは、システム構成が複雑になってしまい、製作コストが高くなってしまうという問題点があった。
本発明は、一側面では、このような点を考慮してなされたものであり、その目的は、浴室内の異常を検知するシステムを比較的に簡易な構成で実現することである。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
すなわち、本発明の一側面に係る浴室異常検知装置は、浴室内を撮影した撮影画像であって、当該撮影画像内の各画素の深度を示す深度データを含む撮影画像を取得する画像取得部と、取得した前記撮影画像内で、前記浴室内で入浴する入浴者の写る人物領域を抽出する人物領域抽出部と、抽出された前記人物領域に含まれる各画素の深度を参照することにより前記入浴者の実空間上の位置を特定し、前記実空間上に設定された仮想水面の位置と前記実空間上で特定した前記入浴者の位置との位置関係に基づいて、前記入浴者が異常状態にあるか否かを判定する状態判定部と、前記入浴者が異常状態にあると判定された場合に、前記浴室内における前記入浴者の異常状態を検知したことを知らせるための異常検知通知を行う通知部と、を備える。
上記構成では、浴室内の入浴者の位置を特定するために、各画素の深度を示す深度データを含む撮影画像が用いられる。この各画素の深度は、撮影装置から被写体までの深さを示す。より詳細には、被写体の深度は、当該被写体の表面に対して取得される。すなわち、深度データを利用すれば、実空間上における被写体表面の位置を特定することができる。そのため、この深度データを利用すれば、入浴者に対する撮影装置の視野方向(視点)に依存することなく、取得された撮影画像から浴室内の入浴者の実空間上の位置を特定することができる。
上記構成では、このように特定される入浴者の実空間上の位置と実空間上に設定された仮想水面の位置との位置関係に基づいて、入浴者が異常状態にあるか否かが判定される。すなわち、当該構成では、入浴者の異常状態を検知する指標となる水面は、補助センサ等によって現実に検出される訳ではなく、仮想水面としてシステム上で仮想的に設定される。したがって、上記構成によれば、浴槽内の水位を検知する補助センサが不要になるため、浴室内の異常を検知するシステムを比較的に簡易な構成で実現することができる。
なお、仮想水面の高さは、実施の形態に応じて適宜設定されてよい。近年では、浴槽に定量の湯水を自動で入れたり、定量の湯水を入れるのを利用者に促したりする給湯器システムが普及している。この給湯器システムによれば、浴槽内における実際の水面の高さは、浴槽のタイプと当該浴槽に入れる湯水の量とによって特定することができる。仮想水面の高さは、例えば、このような情報に基づいて設定されてよい。また、そのような条件を前提に、仮想水面の高さは、システム上で予め設定されてもよい。
ここで、浴室内で生じている事象を忠実に検知する観点からは、仮想水面の高さは浴槽内における実際の水面の高さと一致しているほうが好ましい。しかしながら、仮想水面は、浴室内の入浴者の状態を推定する指標に過ぎず、仮想水面の高さと実際の水面の高さとは必ずしも一致していなくてもよい。
例えば、異常状態の一例として入浴者の沈水を検知する場面を想定した場合、浴槽内における実際の水面の高さがあまりに低いと入浴者の沈水は生じ得ない。すなわち、入浴者の沈水が生じるような水面の高さの範囲は限られる。また、沈水したときの入浴者の姿勢も限られる。仮想水面は、このような沈水状態等の異常状態を検知する指標になりさえすればよく、想定される異常状態に応じて適宜設定することができる。
加えて、実際の水面は揺れており、また、入浴者の身体も動いている。つまり、異常事態が生じる際の浴槽内における実際の水面の高さ及び入浴者の身体の位置は、ある程度変動し得るものである。そのため、たとえ仮想水面の高さと実際の水面の高さとが多少ずれていたとしても、水面の高さの変動及び入浴者の位置の変動によってそのようなずれは無視することができ、その仮想水面に基づいて入浴者の異常状態を検知し得る。したがって、仮想水面の高さは、実際の水面の高さとは一致していなくてもよく、実施の形態に応じて適宜設定されてよい。
また、上記一側面に係る浴室異常検知装置の別の形態として、前記人物領域に写る前記入浴者の頭部が前記実空間上で前記仮想水面よりも下方である場合に、上記状態判定部は、前記入浴者が異常状態にあるとして、前記入浴者が沈水状態にあると判定してもよい。
当該構成では、入浴者の頭部が仮想水面よりも下方にあることに基づいて、当該入浴者が浴槽の湯水に沈んだ状態(沈水状態)に陥っていることを検知することができる。したがって、当該構成によれば、当該沈水状態を検知し、異常状態として通知することで、浴室内の事故を防止することができる。
また、上記一側面に係る浴室異常検知装置の別の形態として、前記人物領域に写る前記入浴者の顔面が前記仮想水面の方を向き、前記実空間上で前記入浴者の頭部が前記仮想水面の高さにある場合に、上記状態判定部は、前記入浴者が異常状態にあるとして、前記入浴者が沈水状態にあると判定してもよい。
当該構成によれば、入浴者の顔の向きと位置とに基づいて、当該入浴者が沈水状態に陥っていることを検知することができる。したがって、当該構成によれば、当該沈水状態を検知し、異常状態として通知することで、浴室内の事故を防止することができる。
また、上記一側面に係る浴室異常検知装置の別の形態として、上記実空間上において、前記入浴者が沈水する予兆を検知するための予兆検知領域が前記仮想水面の上方に更に設定されてもよい。そして、上記状態判定部は、前記実空間上において、前記人物領域に写る前記入浴者の頭部が前記予兆検知領域に進入したか否かによって、前記入浴者が沈水状態に陥る予兆があるか否かを判定してもよく、上記通知部は、前記入浴者が沈水状態に陥る予兆があると判定された場合に、当該予兆を検知したことを知らせるための予兆検知通知を行ってもよい。
当該構成では、仮想水面の上方に予兆検知領域が設けられ、この予兆検知領域に入浴者の頭部が進入したか否かによって、沈水の予兆があるか否かが判定される。そのため、入浴者の頭部が仮想水面に近接したことを検出することができ、これによって、上記沈水状態に陥る手前の段階で、当該沈水状態に陥る予兆を検知することができる。したがって、当該構成によれば、沈水状態に陥る手前の段階で、当該沈水状態に陥る予兆を検知し、当該予兆を検知したことを報知することができるため、浴室内における沈水事故を未然に防止することができる。
また、上記一側面に係る浴室異常検知装置の別の形態として、上記状態判定部は、前記実空間上において、前記入浴者の頭部が前記予兆検知領域に一定時間内に所定回数以上進入したか否かによって、前記入浴者が沈水状態に陥る予兆があるか否かを判定してもよい。
浴槽内で眠りに陥る入浴者は、頭部を含む上半身を繰り返し揺動させる傾向にある。当該構成によれば、仮想水面の上方に設けられた予兆検知領域に一定時間内に所定回数以上入浴者の頭部が進入したか否かによって、このような傾向を検知することができ、これによって、眠りに陥った入浴者が沈水するのを未然に防止することができる。
また、上記一側面に係る浴室異常検知装置の別の形態として、上記状態判定部は、前記人物領域に写る前記入浴者の頭部が前記仮想水面に一定時間内に所定回数以上接触したか否かによって、前記入浴者が沈水状態に陥る予兆があるか否かを判定してもよい。そして、上記通知部は、前記入浴者が沈水状態に陥る予兆があると判定された場合に、当該予兆を検知したことを知らせるための予兆検知通知を行ってもよい。
上記のとおり、浴槽内で眠りに陥る入浴者は、頭部を含む上半身を繰り返し揺動させる傾向にある。当該構成によれば、入浴者の頭部が仮想水面に一定時間内に所定回数以上接触したか否かによって、このような傾向を検知することができ、これによって、眠りに陥った入浴者が沈水するのを未然に防止することができる。
また、上記一側面に係る浴室異常検知装置の別の形態として、上記仮想水面の高さは、浴槽のタイプと該浴槽に入れる湯水の量とに応じて設定されてもよい。
浴槽内における実際の水面の高さは、当該浴槽のタイプと該浴槽に入れる湯水の量とによってほぼ決定される。当該構成によれば、浴槽のタイプと該浴槽に入れる湯水の量とに応じて仮想水面の高さを設定することで、仮想水面の高さを実際の水面の高さに適合させることができ、これによって、仮想水面による異常検知の精度を高めることができる。なお、浴槽の湯はりを自動で行う又は一定量の湯水を入れることを促す給湯器システムが併用されている場合、浴室異常検知装置は、当該給湯器システムから浴槽に入れる湯水の量の情報を取得してもよい。
また、上記一側面に係る浴室異常検知装置の別の形態として、前記実空間上において、前記人物領域に写る前記入浴者の身体の少なくとも一部が、前記仮想水面の上方から前記仮想水面の方に所定速度以上の速度で移動した場合に、上記状態判定部は、前記入浴者が異常状態にあるとして、前記入浴者が転倒状態にあると判定してもよい。
入浴者が浴槽内で転倒した場合には、入浴者の身体の少なくとも一部が浴槽内で落下する。当該構成によれば、このような入浴者の身体の動きを検出することで、入浴者の浴槽内での転倒を検知することができ、この状態を異常状態として通知することで、浴室内の事故を防止することができる。
なお、上記各形態に係る浴室異常検知装置の別の形態として、以上の各構成を実現する情報処理システムであってもよいし、情報処理方法であってもよいし、プログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録したコンピュータその他装置、機械等が読み取り可能な記憶媒体であってもよい。ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、プログラム等の情報を、電気的、磁気的、光学的、機械的、又は、化学的作用によって蓄積する媒体である。また、情報処理システムは、1又は複数の情報処理装置によって実現されてもよい。
例えば、本発明の一側面に係る浴室異常検知方法は、コンピュータが、浴室内を撮影した撮影画像であって、当該撮影画像内の各画素の深度を示す深度データを含む撮影画像を取得するステップと、取得した前記撮影画像内で、前記浴室内で入浴する入浴者の写る人物領域を抽出するステップと、抽出された前記人物領域に含まれる各画素の深度を参照することにより前記入浴者の実空間上の位置を特定し、前記実空間上に設定された仮想水面の位置と前記実空間上で特定した前記入浴者の位置との位置関係に基づいて、前記入浴者が異常状態にあるか否かを判定するステップと、前記入浴者が異常状態にあると判定された場合に、前記浴室内における前記入浴者の異常状態を検知したことを知らせるための異常検知通知を行うステップと、を実行する情報処理方法である。
また、例えば、本発明の一側面に係る浴室異常検知プログラムは、コンピュータに、浴室内を撮影した撮影画像であって、当該撮影画像内の各画素の深度を示す深度データを含む撮影画像を取得するステップと、取得した前記撮影画像内で、前記浴室内で入浴する入浴者の写る人物領域を抽出するステップと、抽出された前記人物領域に含まれる各画素の深度を参照することにより前記入浴者の実空間上の位置を特定し、前記実空間上に設定された仮想水面の位置と前記実空間上で特定した前記入浴者の位置との位置関係に基づいて、前記入浴者が異常状態にあるか否かを判定するステップと、前記入浴者が異常状態にあると判定された場合に、前記浴室内における前記入浴者の異常状態を検知したことを知らせるための異常検知通知を行うステップと、を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、浴室内の異常を検知するシステムを比較的に簡易な構成で実現することができる。
図1Aは、本発明が適用される場面を浴槽の長手方向から見た様子を模式的に例示する。 図1Bは、本発明が適用される場面を浴槽の短手方向から見た様子を模式的に例示する。 図2は、実施の形態に係る浴室異常検知装置のハードウェア構成を例示する。 図3は、実施の形態に係るカメラにより取得される深度と被写体との関係を例示する。 図4は、実施の形態に係る浴室異常検知装置の機能構成を例示する。 図5は、実施の形態に係る浴室異常検知装置による入浴者の見守りに関する処理手順を例示する。 図6Aは、実施の形態に係るカメラにより取得される撮影画像を例示する。 図6Bは、実施の形態に係るカメラにより取得される撮影画像を例示する。 図7は、実施の形態に係る撮影画像内の座標関係を例示する。 図8は、実施の形態に係る撮影画像の任意の点(画素)とカメラとの実空間内での位置関係を例示する。 図9Aは、入浴者が浴槽内で仰向けに沈水した場面を模式的に例示する。 図9Bは、入浴者が浴槽内でうつむけに沈水した場面を模式的に例示する。 図9Cは、入浴者が浴槽内で転倒した場面を模式的に例示する。 図10は、入浴者が眠りかけ沈水しそうになっている場面を模式的に例示する。 図11Aは、本発明の他の形態が適用される場面を浴槽の長手方向から見た様子を模式的に例示する。 図11Bは、本発明の他の形態が適用される場面を浴槽の短手方向から見た様子を模式的に例示する。 図12は、入浴者が眠りかけ沈水しそうになっている場面を模式的に例示する。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。ただし、以下で説明する本実施形態は、あらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。つまり、本発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。なお、本実施形態において登場するデータを自然言語により説明しているが、より具体的には、コンピュータが認識可能な疑似言語、コマンド、パラメタ、マシン語等で指定される。
§1 適用場面
まず、図1A及び図1Bを用いて、本発明が適用する場面について説明する。図1A及び図1Bは、本発明が適用される場面の一例として、本実施形態に係る浴室異常検知装置1により浴室で入浴する入浴者を見守る場面を模式的に例示する。図1Aは、浴槽の長手方向から浴室を見た様子を例示しており、図1Bは、浴槽の短手方向から浴室を見た様子を例示している。そのため、図1Aの上下方向は図1Bの上下方向に対応しており、図1Aの左右方向は図1Bの紙面に垂直な方向に対応しており、図1Aの紙面に垂直な方向は図1Bの左右方向に対応している。
入浴者は、入口から浴室内に入る。そして、入浴者は、浴室内で、洗い場で身体を洗ったり、図1A及び図1Bに例示されるように浴槽内で湯水に浸かったりする。本実施形態に係る浴室異常検知装置1は、このような入浴者の浴室内での行動をカメラ2によって撮影し、得られた撮影画像3を解析することで、浴室内の入浴者が異常状態にあるか否かを監視して、当該入浴者の見守りを行う情報処理装置である。そのため、本実施形態に係る浴室異常検知装置1は、入浴者を見守る場面で広く利用可能である。
具体的には、まず、本実施形態に係る浴室異常検知装置1は、浴室内を撮影した撮影画像3をカメラ2から取得する。図1A及び図1Bでは、浴室内に居る入浴者を撮影可能なように、浴室の天井の略中央に設置されている。ただし、カメラ2の設置場所は、このような例に限定されなくてもよく、浴室内を撮影可能であれば、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。
カメラ2は、撮影画像3内の各画素に対応する深度を示す深度データを取得可能に構成される。本実施形態では、カメラ2は、各画素の深度を取得可能なように、被写体の深度を測定する深度センサ(後述する深度センサ21)を含んでいる。本実施形態に係る浴室異常検知装置1は、このようなカメラ2と接続し、状態を監視する対象となる入浴者を撮影した撮影画像3を取得する。
そのため、浴室異常検知装置1が取得する撮影画像3は、画素毎に得られる深度を示す深度データを含んでいる。このような撮影画像3は、撮影範囲内の被写体の深度を示すデータを含んでいればよく、そのデータ形式は実施の形態に応じて適宜選択可能である。
例えば、撮影画像3は、撮影範囲内の被写体の深度が二次元状に分布したデータ(例えば、深度マップ)であってもよい。また、例えば、撮影画像3は、動画像で構成されてもよいし、1枚又は複数枚の静止画像で構成されてもよい。
深度データにより示される被写体の深度は、当該被写体の表面に対して取得される。そのため、深度データの示す各画素の深度を参照することで、実空間上における被写体表面の位置を特定することができる。
そこで、次に、浴室異常検知装置1は、取得した撮影画像3内において入浴者の写る人物領域を抽出する。そして、浴室異常検知装置1は、抽出された人物領域に含まれる各画素の深度を参照することにより、当該入浴者の実空間上の位置を特定する。
更に、本実施形態では、入浴者の異常状態を検知する指標として、仮想水面が実空間上に設定されている。当該仮想水面は、撮影画像3に写る実空間において、換言すると、カメラ2の撮影範囲内において、システム上で設定される仮想的な水面である。本実施形態に係る浴室異常検知装置1は、当該実空間上に設定された仮想水面の位置と実空間上で特定された入浴者の位置との位置関係に基づいて、入浴者が異常状態にあるか否かを判定する。
例えば、浴室異常検知装置1は、実空間上で入浴者の頭部が仮想水面より下方に位置するか否かに基づいて、入浴者が沈水状態にあるか否かを判定することができる。また、例えば、浴室異常検知装置1は、水平方向において入浴者が仮想水面の範囲内に居るか否かに基づいて、入浴者が浴槽内に居るか又は洗い場に居るかを判定することができる。
そして、浴室異常検知装置1は、入浴者が異常状態にあると判定された場合に、浴室内のおける入浴者の異常状態を検知したことを知らせるための異常検知通知を行う。これによって、浴室異常検知装置1は、浴室内で入浴者が異常状態にあることを検知した場合に、異常事態が発生していることを入浴者自身及び/又は入浴者以外の者に報知することができる。
このように、本実施形態に係る浴室異常検知装置1では、入浴者の異常状態を検知する指標として、補助センサ等によって検出される浴槽内における実際の水面を採用する訳ではなく、システムにより与えられる仮想的な水面(仮想水面)を採用する。したがって、本実施形態に係る浴室異常検知装置1は、浴槽内における実際の水面を検出することから解放されるため、システム構成を単純化し、また、その分だけ計算量を低減することができる。よって、本実施形態によれば、浴室内の異常を検知するシステムを比較的に簡易な構成で実現することができる。
なお、浴室異常検知装置1の配置場所は、カメラ2から撮影画像3を取得可能であれば、実施の形態に応じて適宜決定可能である。例えば、図1A及び図1Bで例示されるように、浴室異常検知装置1は、浴室及びカメラ2に近接するように配置されてもよい。また、浴室異常検知装置1は、ネットワークを介してカメラ2と接続してもよく、浴室及びカメラ2とは全く異なる場所に配置されてもよい。
§2 構成例
<ハードウェア構成>
次に、図2を用いて、浴室異常検知装置1のハードウェア構成を説明する。図2は、本実施形態に係る浴室異常検知装置1のハードウェア構成を例示する。浴室異常検知装置1は、図2に例示されるように、CPU、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を含む制御部11、制御部11で実行するプログラム5等を記憶する記憶部12、画像の表示と入力を行うためのタッチパネルディスプレイ13、音声を出力するためのスピーカ14、外部装置と接続するための外部インタフェース15、ネットワークを介して通信を行うための通信インタフェース16、及び記憶媒体6に記憶されたプログラムを読み込むためのドライブ17が電気的に接続されたコンピュータである。図2では、通信インタフェース及び外部インタフェースは、それぞれ、「通信I/F」及び「外部I/F」と記載されている。
なお、浴室異常検知装置1の具体的なハードウェア構成に関して、実施形態に応じて、適宜、構成要素の省略、置換、及び追加が可能である。例えば、制御部11は、複数のプロセッサを含んでもよい。また、例えば、タッチパネルディスプレイ13は、それぞれ別個独立に接続される入力装置及び表示装置に置き換えられてもよい。また、例えば、スピーカ14は省略されてもよい。また、例えば、スピーカ14は、浴室異常検知装置1の内部装置としてではなく、外部装置として浴室異常検知装置1に接続されてもよい。また、浴室異常検知装置1はカメラ2を内蔵してもよい。また、例えば、ドライブ17は、外部インタフェース15を介して接続されてもよいし、省略されてもよい。また、浴室異常検知装置1は、複数の外部インタフェース15を備えてもよく、複数種類の外部装置と接続してもよい。
本実施形態に係るカメラ2は、外部インタフェース15を介して浴室異常検知装置1に接続しており、浴室内で入浴する入浴者を撮影する。このカメラ2は、撮影装置と称されてもよい。カメラ2の設置場所は、浴室内で入浴する入浴者、特に、浴槽内の湯水に浸かる入浴者を撮影可能であれば、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。例えば、図1A及び図1Bに例示されるように、カメラ2は、浴室の天井中央付近に設置されてもよい。
このカメラ2は、深度データを含む撮影画像3を撮影可能なように、被写体の深度を測定するための深度センサ21を備えている。この深度センサ21の種類及び測定方法は、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。例えば、深度センサ21として、パターン照射方式、TOF(Time Of Flight)方式等のセンサを挙げることができる。
ただし、カメラ2の構成は、深度を取得可能であれば、このような例に限定されず、実施の形態に応じて適宜選択可能である。例えば、カメラ2は、撮影範囲内の被写体の深度を特定することが可能なように、ステレオカメラであってもよい。ステレオカメラは、撮影範囲内の被写体を複数の異なる方向から撮影するため、当該被写体の深度を記録することができる。また、カメラ2は、撮影範囲内の被写体の深度を特定可能であれば、深度センサ21単体に置き換わってもよい。
なお、撮影場所の明るさに影響されずに深度を取得可能なように、深度センサ21は、赤外線の照射に基づいて深度を測定する赤外線深度センサであってもよい。このような赤外線深度センサを含む比較的安価な撮影装置として、例えば、マイクロソフト社のKinect、ASUS社のXtion、Occipital社のStructure Sensorを挙げることができる。
ここで、図3を用いて、本実施形態に係る深度センサ21によって測定される深度を詳細に説明する。図3は、本実施形態に係る深度として扱うことが可能な距離の一例を示す。当該深度は、被写体の深さを表現する。図3で例示されるように、被写体の深さは、例えば、カメラ2と対象物との直線の距離Aで表現されてもよいし、カメラ2の被写体に対する水平軸から下ろした垂線の距離Bで表現されてもよい。
すなわち、本実施形態に係る深度は、距離Aであってもよいし、距離Bであってもよい。本実施形態では、距離Bを深度として扱うことにする。ただし、距離A及び距離Bは、例えば、三平方の定理等に基づいて、互いに変換可能である。そのため、距離Bを用いた以降の説明は、そのまま、距離Aに適用することが可能である。本実施形態に係る浴室異常検知装置1は、このような深度を利用して、入浴者の状態を判定する。
また、本実施形態では、記憶部12には、仮想水面の設定を示す仮想水面設定情報121とプログラム5とが記憶されている。仮想水面設定情報121については後述する。プログラム5は、浴室異常検知装置1に後述する入浴者の見守りに関する処理手順を実行させるためのプログラムであり、本発明の「浴室異常検知プログラム」に相当する。このプログラム5は記憶媒体6に記録されていてもよい。
記憶媒体6は、コンピュータその他装置、機械等が記録されたプログラム等の情報を読み取り可能なように、当該プログラム等の情報を、電気的、磁気的、光学的、機械的又は化学的作用によって蓄積する媒体である。なお、図2では、記憶媒体6の一例として、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)等のディスク型の記憶媒体が例示されている。しかしながら、記憶媒体6の種類は、ディスク型に限定される訳ではなく、ディスク型以外であってもよい。ディスク型以外の記憶媒体として、例えば、フラッシュメモリ等の半導体メモリを挙げることができる。
なお、以上の浴室異常検知装置1は、例えば、提供されるサービス専用に設計された装置であってもよいし、PC(Personal Computer)、タブレット端末等の汎用の装置であってもよい。更に、浴室異常検知装置1は、1又は複数のコンピュータにより実装されてもよい。
<機能構成例>
次に、図4を用いて、浴室異常検知装置1の機能構成を説明する。図4は、本実施形態に係る浴室異常検知装置1の機能構成を例示する。本実施形態では、浴室異常検知装置1の制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラム5をRAMに展開する。そして、制御部11は、RAMに展開されたプログラム5をCPUにより解釈及び実行して、各構成要素を制御する。これにより、浴室異常検知装置1は、画像取得部111、人物領域抽出部112、状態判定部113、及び通知部114を備えるコンピュータとして機能する。
画像取得部111は、カメラ2によって撮影された撮影画像3を取得する。取得される撮影画像3は、各画素の深度を示す深度データが含まれている。上記のとおり、この深度データによれば、撮影画像3内に写る被写体の実空間上の位置、より詳細には、実空間上における被写体表面の位置を特定することができる。
人物領域抽出部112は、取得した撮影画像3内において、浴室内で入浴する入浴者の写る人物領域を抽出する。状態判定部113は、抽出された人物領域に含まれる各画素の深度を参照し、入浴者の実空間上の位置を特定する。そして、状態判定部113は、実空間上に設定された仮想水面の位置と実空間上で特定した入浴者の位置との位置関係に基づいて、入浴者が異常状態にあるか否かを判定する。
仮想水面は、上記のとおり、システム上で設定される仮想的な水面であり、入浴者の状態を検知する基準となる。この仮想水面の形状、高さ、傾き、範囲等は、実施の形態に応じて適宜設定されてよい。例えば、上記図1A及び図1Bでは、仮想水面は、浴槽の上端付近に浴槽内を覆う水平面を構成するように設定されている。しかしながら、仮想水面の形状、高さ、傾き及び範囲は、このような例に限定されなくてもよい。
例えば、仮想水面は、浴槽内を完全には覆っていなくてもよい。また、仮想水面は、水平に配置されていなくてもよい。また、仮想水面は、湾曲していてもよいし、凹凸を有してもよい。また、仮想水面の高さ(浴槽内での位置)は、固定されていてもよいし、変動してもよい。仮想水面の形状、高さ、傾き、範囲等の設定は、ユーザによって適宜変更可能であってもよい。また、仮想水面の設定について、システム上で予め決められた複数の候補が用意されてもよい。この場合、用意された複数の候補から使用する設定をユーザが選択することで、仮想水面の設定が決定されてもよい。
ここで、近年では、浴槽に定量の湯水を自動で入れたり、定量の湯水を入れるのを利用者に促したりする給湯器システムが普及している。この給湯器システムによれば、浴槽内における実際の水面の高さは、浴槽のタイプと当該浴槽に入れる湯水の量とによって特定することができる。
そこで、仮想水面の高さは、例えば、このような情報に基づいて設定されてよい。すなわち、仮想水面の高さは、浴槽のタイプと浴槽に入れる湯水の量とに応じて設定されてよい。なお、浴槽のタイプの情報、及び浴槽に入れる湯水の量の情報を取得する方法は、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。
例えば、記憶部12等は、浴槽のタイプのリストを保持してもよい。そして、制御部11は、タッチパネルディスプレイ13を介してそのリストをユーザに提示し、利用される浴槽のタイプの指定を受け付けてよい。これにより、浴室異常検知装置1は、浴室内で利用される浴槽のタイプの情報を取得することができる。
また、例えば、浴室異常検知装置1は、タッチパネルディスプレイ13を介してユーザによる湯水の量の指定・入力を受け付けてよい。これにより、浴室異常検知装置1は、浴槽に入れる湯水の量の情報を取得することができる。また、浴室異常検知装置1は、上記のような給湯器システムにアクセスすることで、浴槽に入れる湯水の量の情報を取得してもよい。
仮想水面の高さは、浴室内で生じている事象を忠実に検知する観点から、浴槽内における実際の水面の高さと一致しているほうが好ましい。しかしながら、仮想水面は、浴室内の入浴者の状態を推定する指標に過ぎず、仮想水面の高さと実際の水面の高さとは必ずしも一致していなくてもよい。
例えば、異常状態の一例として入浴者の沈水を検知する場面を想定した場合、浴槽内における実際の水面の高さがあまりに低いと入浴者の沈水は生じ得ない。すなわち、入浴者の沈水が生じるような水面の高さの範囲は限られる。また、後述する図9A及び図9Bに例示されるように、沈水する際の入浴者の姿勢も限られる。仮想水面は、このような沈水状態等の異常状態を検知する指標になりさえすればよいため、想定される異常状態に応じて適宜位置決めすることができる。
加えて、実際の水面は揺れており、また、入浴者の身体も動いている。つまり、異常事態が生じる際の浴槽内における実際の水面の高さ及び入浴者の身体の位置は、ある程度変動し得るものである。そのため、たとえ仮想水面の高さと実際の水面の高さとが多少ずれていたとしても、水面の高さの変動及び入浴者の位置の変動によってそのようなずれは無視することができ、その仮想水面に基づいて入浴者の異常状態を検知し得る。
したがって、仮想水面の高さは、実際の水面の高さとは一致していなくてもよく、実施の形態に応じて適宜設定されてよい。例えば、仮想水面は、浴槽内の実際の水位の変動を考慮して、浴槽の上端から下方に数十センチ程度の幅で設定されてよい。また、例えば、仮想水面の高さは、上記のような浴槽のタイプ及び浴槽に入れる湯水の量の条件を前提に、システム上で予め固定的に設定されてもよい。
なお、本実施形態では、このような仮想水面の設定は、仮想水面設定情報121として記憶部12に記憶されている。すなわち、仮想水面の設定が独立のデータで構成されている。しかしながら、仮想水面の設定を保持する方法はこのような例に限られなくてもよく、仮想水面の設定は、プログラム5の一部に組み込まれてもよい。
また、本実施形態では、仮想水面設定情報121は、自装置内の記憶部12に格納されている。しかしながら、仮想水面設定情報121は、他の情報処理装置の記憶装置に格納されていてもよい。この場合、浴室異常検知装置1は、例えば、ネットワークを介して、当該他の情報処理装置から仮想水面設定情報121を取得してもよい。
通知部114は、入浴者が異常状態にあると判定された場合に、浴室内における入浴者の異常状態を検知したことを知らせるための異常検知通知を行う。すなわち、状態判定部113が入浴者の異常状態を検知した場合に、浴室内で異常事態が発生していることを、例えば、入浴者自身、入浴者以外の者等に報知する。これにより、本実施形態に係る浴室異常検知装置1は、浴室内での事故を防止することができる。
なお、本実施形態では、これらの機能がいずれも汎用のCPUによって実現される例を説明している。しかしながら、これらの機能の一部又は全部が、1又は複数の専用のプロセッサにより実現されてもよい。また、浴室異常検知装置1の機能構成に関して、実施形態に応じて、適宜、機能の省略、置換、及び追加が行われてもよい。各機能に関しては後述する動作例で詳細に説明する。
§3 動作例
次に、図5を用いて、浴室異常検知装置1の動作例を説明する。図5は、浴室異常検知装置1による入浴者の見守りに関する処理手順を例示する。なお、以下で説明する入浴者の見守りに関する処理手順は、本発明の「浴室異常検知方法」に相当する。ただし、以下で説明する入浴者の見守りに関する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてもよい。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
(ステップS101)
ステップS101では、制御部11は、画像取得部111として機能し、カメラ2により浴室内を撮影した撮影画像3を取得する。撮影画像3を取得すると、制御部11は、次のステップS102に処理を進める。
本実施形態では、カメラ2は、深度センサ21を備えている。そのため、本ステップS101において取得される撮影画像3には、当該深度センサ21により測定された各画素の深度を示す深度データが含まれている。制御部11は、この深度データを含む撮影画像3として、例えば、図6A及び図6Bで例示される撮影画像3を取得する。
図6A及び図6Bは、深度データを含む撮影画像3の一例を示す。図6Aの撮影画像3は、浴槽内の湯水に入浴者がつかっている場面を撮影したものである。また、図6Bの撮影画像3は、入浴者が洗い場にいる場面を撮影したものである。図6A及び図6Bで例示される撮影画像3は、各画素の濃淡値が当該各画素の深度に応じて定められた画像である。黒色の画素ほど、カメラ2に近いことを示す。一方、白色の画素ほど、カメラ2から遠いことを示す。この撮影画像3は、深度画像と称されてもよい。
制御部11は、この深度データに基づいて、各画素の写る対象の実空間での位置を特定することができる。すなわち、制御部11は、撮影画像3内の各画素の座標(二次元情報)と深度とから、当該各画素内に写る被写体の三次元空間(実空間)での位置を特定することができる。以下、図7及び図8を用いて、制御部11が各画素の実空間上での位置を特定する計算例を示す。
図7は、撮影画像3内の座標関係を模式的に例示する。また、図8は、撮影画像3の任意の画素(点s)とカメラ2との実空間内での位置関係を模式的に例示する。なお、図7の左右方向は、図8の紙面に垂直な方向に対応する。すなわち、図8で表れている撮影画像3の長さは、図7で例示される縦方向の長さ(Hピクセル)に対応する。また、図7で例示される横方向の長さ(Wピクセル)は、図8で表れていない撮影画像3の紙面垂直方向の長さに対応する。
ここで、図7で例示されるように、撮影画像3の任意の画素(点s)の座標を(xs,ys)とし、カメラ2の横方向の画角をVx、縦方向の画角をVyとする。また、撮影画像3の横方向のピクセル数をWとし、縦方向のピクセル数をHとし、撮影画像3の中心点(画素)の座標を(0,0)とする。
制御部11は、カメラ2の画角(Vx、Vy)を示す情報をカメラ2から取得することができる。また、制御部11は、このカメラ2の画角(Vx、Vy)を示す情報を、ユーザ入力に基づき取得してもよいし、予め設定されている設定値として取得してもよい。また、制御部11は、点sの座標(xs,ys)及び撮影画像3のピクセル数(W×H)を撮影画像3から取得することができる。更に、制御部11は、撮影画像3に含まれる深度データを参照することによって、点sの深度Dsを取得することができる。
制御部11は、これらの情報を利用することで、当該各画素(点s)の実空間上の位置を特定することができる。例えば、制御部11は、以下の数1〜3で示される関係式に基づいて、図8に例示されるカメラ座標系におけるカメラ2から点sまでのベクトルS(Sx,Sy,Sz,1)の各値を算出することができる。これにより、撮影画像3内の二次元座標系における点sの位置とカメラ座標系における点sの位置とは相互に変換可能になる。
ただし、上記ベクトルSは、カメラ2を中心とした三次元座標系のベクトルである。このカメラ2は、図8に例示されるように、水平面(地面)に対して傾いている場合がある。すなわち、カメラ座標系は、水平面(地面)を基準とする三次元空間のワールド座標系から傾いている場合がある。そのため、制御部11は、カメラ2のロール角、ピッチ角(図8のα)及びヨー角を用いた射影変換を上記ベクトルSに適用することによって、上記カメラ座標系のベクトルSをワールド座標系のベクトルに変換し、ワールド座標系における点sの位置を算出してもよい。このカメラ座標及びワールド座標はそれぞれ、実空間を表す座標系である。制御部11は、このようにして、深度データを利用することで、撮影画像3に写る被写体の実空間上の位置を特定することができる。なお、この深度データにより特定される撮影範囲内の三次元空間が本発明の「実空間」に相当する。
なお、制御部11は、所定時間分の動画像又は複数枚の静止画像を撮影画像3として取得してもよい。これにより、取得される撮影画像3には、所定時間分の動作が現れる。制御部11は、このような撮影画像3を取得した段階で、取得した撮影画像3に対して、後述するステップS102〜S105までの処理を実行することで、所定時間内に現れる入浴者の動作を監視してもよい。このとき、制御部11は、撮影画像3を構成する一部のフレームを取得した段階で、当該取得したフレームに対して、後述するステップS102〜S105までの処理の少なくとも一部を実行してもよい。
また、制御部11は、入浴者の状態のモニタリングを行うため、カメラ2のビデオ信号に同期させて撮影画像3を取得してもよい。そして、制御部11は、後述するステップS102〜S105までの処理を取得した撮影画像3に対して即座に実行してもよい。浴室異常検知装置1は、このような動作を絶え間なく連続して実行することにより、リアルタイム画像処理を実現し、カメラ2の撮影範囲に存在する入浴者の状態のモニタリングをリアルタイムに行うことができる。
(ステップS102)
図5に戻り、次のステップS102では、制御部11は、人物領域抽出部112として機能し、ステップS101で取得した撮影画像3内において、浴室内で入浴する入浴者の写る人物領域を抽出する。そして、撮影画像3内で人物領域を抽出すると、制御部11は、次のステップS103に処理を進める。
なお、人物領域を抽出する方法は、種々の公知の方法があり、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。例えば、制御部11は、上記のとおり、各画素の深度を参照することで、各画素の実空間上の位置を特定してもよい。これによって、制御部11は、被写体の三次元形状を特定することができる。
そこで、制御部11は、深度データの示す各画素の深度を用いた三次元パターンマッチングを実施してもよい。この場合、例えば、制御部11は、記憶部12等に人物の三次元形状のテンプレートを保持し、深度データを利用して、この三次元形状のテンプレートに適合するパターンを撮影画像3内で検索することで、人物領域を抽出することができる。また、撮影画像3が所定時間分の動画像又は複数枚の静止画像で構成される場合には、制御部11は、上記のように抽出した人物領域をトラッキングすることで、一度抽出した人物領域を捕捉し続けることができる。
このとき、制御部11は、入浴者の各身体部位の位置を特定するため、人物領域に写る入浴者の各身体部位を識別してもよい。特に、制御部11は、後述するステップS103の処理に利用するため、頭部、肩部等の身体の上部にある身体部位を識別してもよい。なお、制御部11は、例えば、各身体部位のパターンマッチングを行うことにより、人物領域に写る入浴者の各身体部位を識別することができる。
また、入浴者の頭部を識別した場合には、制御部11は、顔面の向きを特定してもよい。顔面の向きを特定する方法は、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。例えば、制御部11は、パターンマッチングにより、目、鼻、口、耳等のパーツの位置を頭部の領域内で特定することで、入浴者の顔面の向きを特定することができる。
(ステップS103)
次のステップS103では、制御部11は、状態判定部113として機能し、ステップS102で抽出した人物領域に含まれる各画素の深度を参照することで、入浴者の実空間上の位置を特定する。また、制御部11は、仮想水面設定情報121を参照することで、実空間上に設定されている仮想水面の位置を特定する。そして、制御部11は、実空間上に設定された仮想水面の位置と実空間上で特定された入浴者の位置との位置関係に基づいて、入浴者が異常状態にあるか否かを判定する。当該入浴者が異常状態にあるか否かを判定すると、制御部11は、次のステップ104に処理を進める。
仮想水面の位置と入浴者の位置との位置関係に対応する入浴者の状態は、実施の形態に応じて適宜設定することができる。また、検知する対象とする入浴者の状態は、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。検知する入浴者の状態の一例として、本実施形態では、制御部11は、入浴者の異常状態として、入浴者の沈水状態及び転倒状態を検知する。以下、これらの状態を検知する方法について説明する。
(A)第1の沈水状態
まず、図9Aを用いて、第1の沈水状態を検知する方法について説明する。図9Aは、入浴者が浴槽内で仰向けに沈水した場面を模式的に例示する。図9Aで例示されるように、入浴者が仰向けになっている等、呼吸器が上方を向いている場面では、入浴者の頭部が仮想水面よりも下方に移動することで、入浴者の呼吸器を塞ぐような沈水状態が生じうる。
そこで、制御部11は、人物領域に写る入浴者の頭部が実空間上で仮想水面よりも下方にあるか否かに基づいて、当該入浴者の沈水状態を検知してもよい。すなわち、本実施形態では、入浴者の頭部が実空間上で仮想水面よりも下方にある場合に、制御部11は、入浴者が異常状態にあるとして、入浴者が沈水状態にあると判定する。
なお、制御部11は、人物領域のうち頭部の写る頭部領域を、上記のとおり、パターンマッチング等により抽出することができる。このとき、制御部11は、仮想水面との比較処理を行う際に、頭部領域に含まれるいずれの点の位置を頭部の位置として採用してもよい。例えば、制御部11は、頭部領域に含まれる画素のうち実空間上で最も高い位置に存在する画素の位置を頭部の位置として採用してもよい。また、例えば、制御部11は、頭部の写る頭部領域に含まれる各画素の実空間上における平均の位置を頭部の位置として採用してもよい。頭部の位置と仮想水面の位置との比較は、実施の形態に応じて適宜行うことができる。
(B)第2の沈水状態
次に、図9Bを用いて、第2の沈水状態を検知する方法について説明する。図9Bは、入浴者が浴槽内でうつむけに沈水した場面を模式的に例示する。図9Bに例示されるように、入浴者がうつむいている等、呼吸器が水面の方を向いている場面では、入浴者の頭部が完全に沈没していなくても、入浴者の呼吸器を塞ぐような沈水状態が生じうる。
そこで、制御部11は、人物領域に写る入浴者の顔面が仮想水面の方を向き、実空間上で入浴者の頭部が仮想水面の高さにあるか否かに基づいて、当該入浴者の沈水状態を検知してもよい。すなわち、本実施形態では、入浴者の顔面が仮想水面の方を向き、かつ、実空間上で入浴者の頭部が仮想水面の高さにある場合に、制御部11は、入浴者が異常状態にあるとして、入浴者が沈水状態にあると判定する。
なお、制御部11は、上記のとおり、パターンマッチングにより、顔のパーツの位置を頭部の領域内で特定することで、入浴者の顔面が向いている方向を特定することができる。また、制御部11は、頭部領域に含まれる各画素の深度から、実空間上における入浴者の頭部の位置を特定することができる。更に、制御部11は、仮想水面設定情報121を参照することで、実空間上における仮想水面の位置を特定することができる。そのため、制御部11は、これらの情報により、入浴者の顔面が仮想水面の方を向いているか否かを判定することができる。
また、制御部11は、実空間上における入浴者の頭部の位置と仮想水面の位置とに基づいて、実空間上で入浴者の頭部が仮想水面の高さにあるか否かを適宜判定することができる。例えば、制御部11は、実空間上で頭部が仮想水面に接触している場合に、入浴者の頭部が仮想水面の高さにあると判定してもよい。また、例えば、制御部11は、実空間上で頭部が仮想水面から離間している場合に、入浴者の頭部が仮想水面の高さにないと判定してもよい。実空間上で入浴者の頭部が仮想水面の高さにあるか否かを判定する方法は実施の形態に応じて適宜選択されてよい。
(C)転倒状態
次に、図9Cを用いて、転倒状態を検知する方法について説明する。図9Cは、入浴者が浴槽内で転倒した場面を模式的に例示する。図9Cに例示されるように、入浴者が浴槽内で転倒した場合、入浴者の身体は下方向に急激に移動しうる。
そこで、制御部11は、人物領域に写る入浴者の身体の少なくとも一部が仮想水面の上方から仮想水面の方に移動する速度が所定速度以上であるか否かに基づいて、当該入浴者の転倒状態を検知してもよい。すなわち、本実施形態では、入浴者の身体の少なくとも一部が仮想水面の上方から仮想水面の方に所定速度以上の速度で移動した場合に、制御部11は、入浴者が異常状態にあるとして、入浴者が転倒状態にあると判定する。
なお、制御部11は、上記のように、連続する動画像又は複数枚の静止画像で構成される撮影画像3内で人物領域をトラッキングすることで、当該人物領域に写る入浴者の身体の移動を捕捉することができる。そして、制御部11は、当該人物領域に含まれる各画素の深度に基づいて、人物領域に含まれる各画素の実空間上における変位量を特定することができ、これによって、当該人物領域の移動量を特定することができる。
ここで、入浴者が転倒したか否かを判定する指標となる「入浴者の身体の少なくとも一部」は、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。例えば、「入浴者の身体の少なくとも一部」は、頭部、肩部等の入浴者の身体部位であってもよいし、人物領域に含まれる任意の点であってもよい。例えば、制御部11は、頭部領域に含まれる任意の画素の実空間上における移動量に基づいて、入浴者の身体の少なくとも一部が仮想水面の上方から仮想水面の方に所定速度以上の速度で移動したか否かを判定することができる。なお、転倒状態か否かを判定する指標となる速度の閾値は、転倒状態を適切に検知可能なように、実施の形態に応じて適宜設定されてよい。
(D)その他
以上により、制御部11は、入浴者の異常状態として、入浴者が沈水状態又は転倒状態にあるか否かを検知することができる。ただし、仮想水面の位置と入浴者の位置との位置関係に基づいて入浴者の状態を検知する方法は、上記のような方法に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。沈水状態及び転倒状態は、上記以外の方法で検知されてもよい。また、上記沈水状態及び転倒状態以外の状態が検知されてもよい。
例えば、制御部11は、実空間の水平方向において、仮想水面の範囲内に人物領域が含まれるか否かに基づいて、入浴者が浴槽内に居るか又は洗い場に居るかを検知することができる。すなわち、実空間の水平方向において、仮想水面の範囲内に人物領域が含まれる場合に、制御部11は、入浴者が浴槽内に居ると判定することができる。また、実空間の水平方向において、仮想水面の範囲内に人物領域が含まれない場合に、制御部11は、入浴者が洗い場に居ると判定することができる。
ここで、入浴者が浴槽内に居ることを検知する場合、制御部11は、入浴者が浴槽内に留まっている時間が一定時間以上であるか否かに基づいて、入浴者が長湯していること(長湯状態)を検知してもよい。すなわち、入浴者が浴槽内に一定時間以上留まっている場合に、制御部11は、入浴者が長湯状態にあると判定してもよい。この長湯状態は、異常状態として取り扱われてもよい。なお、入浴者の長湯を検知する指標となる時間の閾値は、実施の形態に応じて適宜設定されてよい。
また、入浴者が洗い場に居ることを検知する場合、制御部11は、洗い場に居る入浴者の位置が仮想水面よりも鉛直方向に所定の距離以上下方であるか否かに基づいて、入浴者が洗い場で横たわっていること(横たわり状態)を検知してもよい。すなわち、実空間上において、洗い場に居る入浴者が仮想水面よりも鉛直方向に所定の距離以上下方に位置する場合に、入浴者が横たわり状態にあると判定してもよい。この横たわり状態は、以上状態として取り扱われてもよい。なお、入浴者の横たわりを検知する指標となる距離の閾値は、実施の形態に応じて適宜設定されてよい。
なお、本ステップS103で検知する対象とする入浴者の状態は、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。また、検知対象の入浴者の状態のうちいずれの状態を異常状態と認識するかは、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。そのため、上記各状態の検知処理は、適宜省略されてもよい。
(ステップS104)
図5に戻り、次のステップS105では、制御部11は、ステップS103により、入浴者の異常状態が検知されたか否かを判定する。ステップS103において、入浴者が異常状態にあると判定した場合には、制御部11は、次のステップS105に処理を進める。他方、そうでない場合には、制御部11は、次のステップS105を省略して、本動作例に係る処理を終了する。
本実施形態では、上記のとおり、ステップS103において、入浴者の沈水状態又は転倒状態を検知した場合に、制御部11は、入浴者が異常状態にあると判定されたとして、次のステップS105に処理を進める。一方、入浴者のその他の行動を検知した場合、及びいずれの行動も検知されなかった場合に、制御部11は、次のステップS105を省略して、本動作例に係る処理を終了する。
(ステップS105)
次のステップS105では、制御部11は、通知部114として機能し、浴室内における入浴者の異常状態を検知したことを知らせるための異常検知通知を行う。これによって、本動作例に係る処理は終了する。
なお、通知先及び通知方法は、実施の形態に応じて適宜選択することができる。制御部11は、例えば、入浴者以外の第三者、特に、入浴者の行動を見守る見守り者に当該通知を行ってもよい。入浴者が、入院患者、施設入居者、要介護者等である場合、見守り者は、例えば、看護師、施設職員、介護者等である。また、制御部11は、入浴者自身に当該通知を行ってもよい。
例えば、本実施形態に係る浴室異常検知装置1が病院等の施設で利用される場合、当該浴室異常検知装置1は、外部インタフェース15を介して、ナースコールシステム等の設備と接続することができる。この場合、制御部11は、当該ナースコールシステム等の設備と連携して、浴室内における入浴者の異常状態を検知したことを知らせるための異常検知通知を行ってもよい。すなわち、制御部11は、外部インタフェース15を介して、当該ナースコールシステムを制御してもよい。そして、制御部11は、異常検知通知として、当該ナースコールシステムによる呼び出しを行ってもよい。これによって、入浴者が異常状態にあることを当該入浴者の見守りを行う看護師等に適切に知らせることができる。
また、例えば、制御部11は、タッチパネルディスプレイ13に所定のメッセージを画面表示させることで、異常検知通知を行ってもよい。また、例えば、制御部11は、スピーカ14から所定の音声を出力することにより、異常検知通知を行ってもよい。このタッチパネルディスプレイ13及びスピーカ14をそれぞれ見守り者の居室に設置することで、入浴者が異常状態にあることを当該見守り者に適切に知らせることができる。
また、スピーカ14を浴室に設置することで、異常状態にあることを入浴者自身に知らせることができる。例えば、入浴者は、眠りに陥ることで、沈水状態、又は湯水に所定時間以上浸かっている状態になる場合がある。これに対して、スピーカ14を浴室に設置し、異常状態にあることを入浴者自身に知らせることで、入浴者を眠りから覚まし、浴室内で事故が発生するのを防止することができる。
また、例えば、制御部11は、電子メール、ショートメッセージサービス、プッシュ通知等を利用して、異常検知通知を行ってもよい。このような異常検知通知を行う場合には、通知先となるユーザ端末の電子メールアドレス、電話番号等は記憶部12に予め登録されていてもよい。そして、制御部11は、この予め登録されている電子メールアドレス、電話番号等を利用して、入浴者の異常を検知したことを知らせるための異常検知通知を行ってもよい。
[作用・効果]
以上のように、本実施形態に係る浴室異常検知装置1は、上記ステップS101及びステップS102によって、深度データを含む撮影画像3取得し、取得した撮影画像3内で入浴者の写る人物領域を抽出する。そして、上記ステップS103では、浴室異常検知装置1は、撮影画像3により実空間上における入浴者の位置を特定し、特定した入浴者の位置と仮想水面設定情報121により示される仮想水面の位置とに基づいて、入浴者が異常状態にあるか否かを判定する。
したがって、本実施形態に係る浴室異常検知装置1は、入浴者の異常を検知する指標として、システムにより与えられる仮想水面を採用しているため、上記ステップS103において、浴槽内における実際の水面の位置を測定する処理を省略することができる。そのため、本実施形態によれば、浴槽内における実際の水面の位置を測定する補助センサ等を省略することができるため、その分だけシステム構成を単純化し、また、計算量を低減することができる。よって、本実施形態によれば、浴室内の異常を検知するシステムを比較的に簡易な構成で実現することができる。
また、本実施形態では、浴室異常検知装置1は、本ステップS103において、入浴者が沈水状態又は転倒状態に陥っているか否かを検知する。そして、沈水状態又は転倒状態を検知した場合には、浴室異常検知装置1は、本ステップS105において、異常検知通知を行う。したがって、本実施形態によれば、入浴者が浴槽内で沈水又は転倒した際には、入浴者が沈水状態又は転倒状態にあることを報知することができるため、浴室内で発生する事故、特に、浴室内で発生した異常事態が悪化するのを防止することができる。
また、本実施形態では、浴室異常検知装置1は、浴槽のタイプ及び浴槽に入れる湯水の量に応じて仮想水面の高さ(水位)を設定することができる。そのため、本実施形態によれば、仮想水面の高さを実際の水面の高さに適合させることができ、これによって、仮想水面による異常検知の精度を高めることができる。
§4 変形例
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
[沈水の予兆検知]
例えば、上記実施形態では、ステップS103において、制御部11は、入浴者が沈水状態に陥っているか否かを判定している。入浴者が沈水状態に陥る原因は様々あるが、そのうちの一つとして、居眠りが挙げられる。
居眠りが原因で入浴者が沈水状態に陥る場合、浴槽内で眠りに陥りかけている入浴者は、湯水に完全に沈水する前に、頭部を含む上半身を繰り返し揺動させる傾向にある。そこで、上記浴室異常検知装置1は、本ステップS103において、このような傾向があるか否かを判定することによって、入浴者が沈水状態に陥る予兆があるか否かを検知してもよい。例えば、上記浴室異常検知装置1は、以下の2つの方法によって、当該予兆があるか否かを検知してもよい。
(第1の予兆検知方法)
まず、図10を用いて、第1の予兆検知方法について説明する。図10は、第1の予兆検知方法により入浴者が沈水状態に陥る予兆があるか否かを検知する場面を模式的に例示する。図10に例示されるように、入浴者が頭部を含む上半身を繰り返し揺動させた場合、入浴者の頭部は、仮想水面に近接したり離間したりを繰り返しうる。
そこで、制御部11は、上記ステップS103において、状態判定部113として機能し、人物領域に写る入浴者の頭部が仮想水面に一定時間内に所定回数以上接触したか否かによって、入浴者が沈水状態に陥る予兆があるか否かを判定してもよい。すなわち、制御部11は、入浴者の頭部が一定時間内に仮想水面に接触した回数が所定回数以上である場合に、当該入浴者が沈水状態に陥る予兆があると判定してもよい。
入浴者の頭部が仮想水面に一定時間内に所定回数以上接触したか否かを判定する方法は実施の形態に応じて適宜選択可能である。ここで、制御部11は、上記のように、連続する動画像又は複数枚の静止画像で構成される撮影画像3内で人物領域をトラッキングすることで、当該人物領域に写る入浴者の身体の動きを捕捉することができる。そのため、制御部11は、例えば、人物領域に含まれる頭部領域のトラッキングを継続することで、入浴者の頭部が仮想水面の位置に移動し、仮想水面の位置から離れる一連の動作を、入浴者の頭部が仮想水面に接触する動作としてカウントすることができる。これにより、制御部11は、入浴者の頭部が仮想水面に一定時間内に接触した回数をカウントすることができ、入浴者の頭部が仮想水面に一定時間内に所定回数以上接触したか否かを判定することができる。なお、入浴者の頭部が仮想水面に接触した回数をカウントする時間、及び予兆を検知する指標となる接触回数それぞれの閾値は、実施の形態に応じて適宜設定されてよい。
そして、制御部11は、入浴者に沈水の予兆があると判定した場合には、上記ステップS104において、入浴者が沈水状態に陥る予兆があるとして、次のステップS105に処理を進める。更に、次のステップS105では、制御部11は、通知部114として機能し、当該予兆を検知したことを知らせるための予兆検知通知を行う。なお、制御部11は、予兆検知通知を、上記異常検知通知と同様の方法で行うことができる。
ここで、この第1の予兆検知方法では、入浴者の頭部が水面に繰り返し接触しているか否かに基づいて、入浴者の沈水の予兆を検知している。そのため、第1の予兆検知方法は、仮想水面ではなく、浴槽内における実際に水面にも適用可能である。したがって、制御部11は、補助センサ等によって実際の水面の高さを測定し、測定した実際の水面の高さに基づいて、入浴者の頭部が水面に繰り返し接触しているか否かを判定してもよい。
(第2の予兆検知方法)
次に、図11A、図11B及び図12を用いて、第2の予兆検知方法について説明する。図11Aは、第2の予兆検知方法が適用される場面を浴槽の長手方向から見た様子を模式的に例示する。図11Bは、第2の予兆検知方法が適用される場面を浴槽の短手方向から見た様子を模式的に例示する。図12は、第2の予兆検知方法により入浴者が沈水状態に陥る予兆があるか否かを検知する場面を模式的に例示する。
図11A及び図11Bに例示されるように、この第2の予兆検知方法では、実空間上において、入浴者が沈水する予兆を検知するための予兆検知領域が仮想水面の上方に設定される。この予兆検知領域は、上記仮想水面と同様に、沈水の予兆を検知するためにシステム上で設定される仮想的な領域である。
なお、予兆検知領域の形状、位置、傾き、範囲等は、実施の形態に応じて適宜設定されてよい。図11A及び図11Bでは、予兆検知領域は、仮想水面の直上に、浴槽の上端を超えない直方体状の領域として設定されている。この予兆検知領域の上下方向の幅は、沈水の予兆以外の動作を検知しないように適宜設定されるのが好ましい。また、この予兆検知領域は、仮想水面に接するように設定されてもよいし、仮想水面からやや離間するように設定されてもよい。この予兆検知領域の設定は、上記仮想水面と同様に、記憶部12又は他の情報処理装置の記憶装置に独立のデータとして保持されてもよいし、プログラム5の一部に組み込まれてもよい。
この予兆検知領域によれば、入浴者の頭部が仮想水面に近接したことを検出することができる。そのため、この予兆検知領域が設定される場合には、制御部11は、上記ステップS103において、状態判定部113として機能し、実空間上において、人物領域に写る入浴者の頭部が予兆検知領域に進入したか否かによって、入浴者が沈水状態に陥る予兆があるか否かを判定してもよい。なお、制御部11は、入浴者の頭部の位置と予兆検知領域の位置との位置関係を、上記仮想水面と同様の方法で判定することができる。
制御部11は、入浴者の頭部が予兆検知領域に進入した場合に、当該入浴者に沈水の予兆があると即座に判定してもよい。ただし、このように沈水の予兆を検知する場合、入浴者が水面に一度顔を近づけただけで、制御部11は、当該入浴者に沈水の予兆があると判定してしまう可能性がある。
そこで、図12に例示されるように、制御部11は、上記居眠りの際における入浴者の挙動の傾向に基づいて、沈水の予兆を判定してもよい。すなわち、制御部11は、実空間上において、入浴者の頭部が予兆検知領域に一定時間内に所定回数以上侵入したか否かによって、入浴者が沈水状態に陥る予兆があるか否かを判定してもよい。すなわち、制御部11は、入浴者の頭部が予兆検知領域に一定時間内に進入した回数が所定回数以上である場合に、当該入浴者が沈水状態に陥る予兆があると判定してもよい。このとき、入浴者の頭部が予兆検知領域に進入した回数をカウントする時間、及び予兆を検知する指標となる侵入回数それぞれの閾値は、実施の形態に応じて適宜設定されてよい。
そして、制御部11は、上記第1の予兆検知方法と同様に、入浴者に沈水の予兆があると判定した場合には、上記ステップS104において、入浴者が沈水状態に陥る予兆があるとして、次のステップS105に処理を進める。更に、次のステップS105では、制御部11は、通知部114として機能し、当該予兆を検知したことを知らせるための予兆検知通知を行う。なお、制御部11は、予兆検知通知を、上記異常検知通知と同様の方法で行うことができる。
(作用・効果)
上記第1の予兆検知方法及び第2の予兆検知方法によれば、浴室異常検知装置1は、入浴者が沈水状態に陥る手前の段階で、当該入浴者が沈水状態に陥る予兆を検知することができる。したがって、当該変形例によれば、入浴者が沈水状態に陥る手前の段階で、当該入浴者が沈水状態に陥る予兆を検知し、当該予兆を検知したことを報知することができるため、浴室内における沈水事故を未然に防止することができる。
[撮影画像の出力]
また、例えば、制御部11は、上記ステップS101で取得した撮影画像3をタッチパネルディスプレイ13等の表示装置で表示してもよい。これによって、仮に、浴室異常検知装置1が入浴者の異常状態を誤検知したとしても、入浴者を見守る見守り者は、表示された撮影画像3で入浴者の状態を確認することができる。これにより、見守り者は、入浴者の状態を正しく認識することができる。
1…浴室異常検知装置、
2…カメラ、21…深度センサ、
3…撮影画像、5…プログラム、6…記憶媒体、
11…制御部、12…記憶部、13…タッチパネルディスプレイ、
14…スピーカ、15…外部インタフェース、
16…通信インタフェース、17…ドライブ、
111…画像取得部、112…人物領域抽出部、
113…状態判定部、114…通知部、
121…仮想水面設定情報

Claims (9)

  1. 浴室内を撮影した撮影画像であって、当該撮影画像内の各画素の深度を示す深度データを含む撮影画像を取得する画像取得部と、
    取得した前記撮影画像内で、前記浴室内で入浴する入浴者の写る人物領域を抽出する人物領域抽出部と、
    抽出された前記人物領域に含まれる各画素の深度を参照することにより前記入浴者の実空間上の位置を特定し、前記実空間上に設定された仮想水面の位置と前記実空間上で特定した前記入浴者の位置との位置関係に基づいて、前記入浴者が異常状態にあるか否かを判定する状態判定部と、
    前記入浴者が異常状態にあると判定された場合に、前記浴室内における前記入浴者の異常状態を検知したことを知らせるための異常検知通知を行う通知部と、
    を備え、
    前記実空間上において、前記入浴者が沈水する予兆を検知するための予兆検知領域が前記仮想水面の上方に更に設定され、
    前記状態判定部は、前記実空間上において、前記人物領域に写る前記入浴者の頭部が前記予兆検知領域に進入したか否かによって、前記入浴者が沈水状態に陥る予兆があるか否かを判定し、
    前記通知部は、前記入浴者が沈水状態に陥る予兆があると判定された場合に、当該予兆を検知したことを知らせるための予兆検知通知を行う、
    浴室異常検知装置。
  2. 前記人物領域に写る前記入浴者の頭部が前記実空間上で前記仮想水面よりも下方である場合に、前記状態判定部は、前記入浴者が異常状態にあるとして、前記入浴者が沈水状態にあると判定する、
    請求項1に記載の浴室異常検知装置。
  3. 前記人物領域に写る前記入浴者の顔面が前記仮想水面の方を向き、前記実空間上で前記入浴者の頭部が前記仮想水面の高さにある場合に、前記状態判定部は、前記入浴者が異常状態にあるとして、前記入浴者が沈水状態にあると判定する、
    請求項1又は2に記載の浴室異常検知装置。
  4. 前記状態判定部は、前記実空間上において、前記入浴者の頭部が前記予兆検知領域に一定時間内に所定回数以上進入したか否かによって、前記入浴者が沈水状態に陥る予兆があるか否かを判定する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の浴室異常検知装置。
  5. 前記状態判定部は、前記人物領域に写る前記入浴者の頭部が前記仮想水面に一定時間内に所定回数以上接触したか否かによって、前記入浴者が沈水状態に陥る予兆があるか否かを判定し、
    前記通知部は、前記入浴者が沈水状態に陥る予兆があると判定された場合に、当該予兆を検知したことを知らせるための予兆検知通知を行う、
    請求項1からのいずれか1項に記載の浴室異常検知装置。
  6. 前記仮想水面の高さは、浴槽のタイプと該浴槽に入れる湯水の量とに応じて設定される、
    請求項1からのいずれか1項に記載の浴室異常検知装置。
  7. 前記実空間上において、前記人物領域に写る前記入浴者の身体の少なくとも一部が、前記仮想水面の上方から前記仮想水面の方に所定速度以上の速度で移動した場合に、前記状態判定部は、前記入浴者が異常状態にあるとして、前記入浴者が転倒状態にあると判定する、
    請求項1からのいずれか1項に記載の浴室異常検知装置。
  8. コンピュータが、
    浴室内を撮影した撮影画像であって、当該撮影画像内の各画素の深度を示す深度データを含む撮影画像を取得するステップと、
    取得した前記撮影画像内で、前記浴室内で入浴する入浴者の写る人物領域を抽出するステップと、
    抽出された前記人物領域に含まれる各画素の深度を参照することにより前記入浴者の実空間上の位置を特定し、前記実空間上に設定された仮想水面の位置と前記実空間上で特定した前記入浴者の位置との位置関係に基づいて、前記入浴者が異常状態にあるか否かを判定するステップと、
    前記入浴者が異常状態にあると判定された場合に、前記浴室内における前記入浴者の異常状態を検知したことを知らせるための異常検知通知を行うステップと、
    を実行し、
    前記実空間上において、前記入浴者が沈水する予兆を検知するための予兆検知領域が前記仮想水面の上方に更に設定され、
    前記判定するステップでは、前記コンピュータは、前記実空間上において、前記人物領域に写る前記入浴者の頭部が前記予兆検知領域に進入したか否かによって、前記入浴者が沈水状態に陥る予兆があるか否かを判定し、
    前記異常検知通知を行うステップでは、前記コンピュータは、前記入浴者が沈水状態に陥る予兆があると判定された場合に、当該予兆を検知したことを知らせるための予兆検知通知を行う、
    浴室異常検知方法。
  9. コンピュータに、
    浴室内を撮影した撮影画像であって、当該撮影画像内の各画素の深度を示す深度データを含む撮影画像を取得するステップと、
    取得した前記撮影画像内で、前記浴室内で入浴する入浴者の写る人物領域を抽出するステップと、
    抽出された前記人物領域に含まれる各画素の深度を参照することにより前記入浴者の実空間上の位置を特定し、前記実空間上に設定された仮想水面の位置と前記実空間上で特定した前記入浴者の位置との位置関係に基づいて、前記入浴者が異常状態にあるか否かを判定するステップと、
    前記入浴者が異常状態にあると判定された場合に、前記浴室内における前記入浴者の異常状態を検知したことを知らせるための異常検知通知を行うステップと、
    を実行させ
    前記実空間上において、前記入浴者が沈水する予兆を検知するための予兆検知領域が前記仮想水面の上方に更に設定され、
    前記判定するステップでは、前記コンピュータに、前記実空間上において、前記人物領域に写る前記入浴者の頭部が前記予兆検知領域に進入したか否かによって、前記入浴者が沈水状態に陥る予兆があるか否かを判定させ、
    前記異常検知通知を行うステップでは、前記コンピュータに、前記入浴者が沈水状態に陥る予兆があると判定された場合に、当該予兆を検知したことを知らせるための予兆検知通知を行わせる、
    ための浴室異常検知プログラム。

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