JPWO2014109302A1 - ユーザ装置、通信方法、集積回路、および基地局装置 - Google Patents

ユーザ装置、通信方法、集積回路、および基地局装置 Download PDF

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Abstract

基地局と端末が通信する通信システムにおいて、セル間干渉を低減する。基地局は、上りリンク信号の送信を制限するサブフレームを示す上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を端末に通知する。端末は、前記上りリンク送信制限サブフレーム設定情報が前記基地局より設定され、上りリンクサブフレーム、かつ前記上りリンク送信制限サブフレーム設定情報で示されたサブフレームである上りリンク送信制限サブフレームにおいて、上りリンク信号の送信を制限する。端末は、前記上りリンク送信制限サブフレームにおいて、上りリンク信号の送信をしない動作、上りリンク信号の送信を延期する動作、特定の上りリンク物理チャネルを含まない前記上りリンク信号の送信をする動作、または特定の上りリンク物理チャネル以外を含まない前記上りリンク信号の送信をする動作を行う。

Description

本発明は、端末装置および基地局装置に関する。
3GPP(Third Generation Partnership Project)によるWCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE−Advanced)やIEEE(The Institute of Electrical and Electronics engineers)によるWireless LAN、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)のような通信システムでは、基地局(基地局装置、セル、送信局、送信装置、eNodeB)および端末(端末装置、移動端末、受信局、移動局、受信装置、UE(User Equipment))は、複数の送受信アンテナをそれぞれ備え、MIMO(Multi Input Multi Output)技術を用いることにより、データ信号を空間多重し、高速なデータ通信を実現する。
LTEでは、下りリンクの通信方式として、直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式が用いられ、上りリンクの通信方式として、SC−FDMA(Single−Carrier Frequency Division Multiple Access)方式が用いられる。
このような通信システムにおいて、基地局は、端末に対して下りリンクデータ(下りリンク共用チャネル(DL−SCH;Downlink Shared Channel)に対するトランスポートブロック)を送信する。下りリンクデータは、下りリンクデータチャネル(PDSCH;Physical Downlink Shared Channel)にマップされる。
また、このような通信システムにおいて、端末は、基地局に対して上りリンクデータ(上りリンク共用チャネル(UL−SCH;Uplink Shared Channel)に対するトランスポートブロック)を送信する。上りリンクデータは、上りリンクデータチャネル(PUSCH;Physical Uplink Shared Channel)にマップされる。
ここで、3GPPでは、カバレッジの広い基地局と、その基地局よりもカバレッジの狭いRRH(Remote Radio Head)などによるヘテロジーニアスネットワーク配置(HetNet;Heterogeneous Network deployment)を用いた通信システムが検討されている。図37は、従来のヘテロジーニアスネットワーク配置を用いた通信システムの概要図である。図37に示すように、例えば、ヘテロジーニアスネットワークは、基地局3701、RRH3711によって構成される。
図37において、基地局3701はセル3700を構築し、RRH3711はセル3710を構築している。また、基地局3701は、RRH3711と回線3703を通じて接続している。これにより、基地局3701は、RRH3711と、データ信号や制御信号(制御情報)を送受信することができる。ここで、例えば、バックホール回線3703には、光ファイバ等の有線回線やリレー技術を用いた無線回線が利用される。この際、基地局3701、RRH3711の一部または全てが、同一のリソースを用いることで、セル3700のエリア内の総合的な周波数利用効率(伝送容量)を向上することができる。
また、端末3712は、セル3710の中に位置している場合、RRH3711とシングルセル通信を行うことができる。また、端末3712がセル3710の端付近(セルエッジ)に位置する場合、RRH3711または端末3712は、基地局3701からの同一のリソースを用いたチャネルによる干渉の対策が必要になる。ここで、基地局3701とRRH3711とのマルチセル通信(協調通信)として、隣接セル間で互いに協調する基地局間協調通信を行うことによって、セルエッジ領域の端末3712に対する干渉を軽減または抑圧する方法が検討されている。例えば、基地局間協調通信による干渉の軽減または抑圧する方式として、ICIC(Inter−Cell Interference Coordination)やCoMP(Cooperative Multipoint)伝送方式などが検討されている。
ところで、LTEは、FDD(Frequency Division Duplex)方式とTDD(Time Division Duplex)方式の両方に対応している。TDD方式を採用したLTEをTD−LTEまたはLTE TDDとも称される。FDD方式は、上りリンクの通信で用いられる帯域と下りリンクの通信で用いられる帯域で異なる周波数を用いて多重する技術である。また、TDD方式は、上りリンク信号と下りリンク信号を時分割多重する技術である。TDD方式は、単一の周波数帯域において全二重通信を可能にする技術である。
3GPPでは、上りリンク通信のトラフィックと下りリンク通信のトラフィックに応じて、上りリンク通信のリソースと下りリンク通信のリソースの比率を動的に変更するトラフィックアダプテーション技術をTD−LTEに適用することが検討されている。トラフィック(データ通信)量は、常に一定でなく、利用者の要求によって変化する。また、上りリンク通信と下りリンク通信のトラフィックは、同割合だけではなく、要求に応じて下りリンク通信のトラフィックが上りリンク通信のトラフィックよりも増える状況や、その逆の状況も発生する。トラフィックに対応して無線リソースを適宜変化させることで、通信システムは、大きなパケットスループットの改善を得ることができる。これは、トラフィックアダプテーション技術と称される(非特許文献1)。
3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E−UTRA);Further enhancement to LTE Time Division Duplexx (TDD) for Downlink−Uplink (DL−UL) interference management and traffic adaptation (Release 11)、2012年6月、3GPP TR 36.828 V11.0.0 (2012−06)。
しかしながら、FDD方式またはTDD方式において、セルの通信が隣接するセルの通信に対して悪影響を及ぼすセル間干渉が問題となる。その問題を解決するためには、セル間干渉を抑圧させる干渉緩和技術(干渉回避技術;interference mitigation、干渉除去技術;interference cancellation、干渉抑圧技術)の導入が必要となる。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、基地局と端末が通信する通信システムにおいて、セル間干渉を抑圧することができる端末装置および基地局装置を提供することにある。
(1)この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様による端末は、上りリンク信号の送信を制限するサブフレームを示す制限情報が基地局より設定され、上りリンクサブフレームであり、かつ制限情報で示されたサブフレームであるサブフレームにおいて、上りリンク信号の送信を制限することを特徴とする。
(2)本発明の一態様による端末は、上記の端末であって、上り下り設定情報が基地局より設定され、上りリンクサブフレームは、上り下り設定情報により設定されることを特徴とする。
(3)本発明の一態様による端末は、上記の端末であって、上り下り設定情報は、基地局より報知されることを特徴とする。
(4)本発明の一態様による端末は、上記の端末であって、上り下り設定情報は、基地局より個別に通知されることを特徴とする。
(5)本発明の一態様による端末は、上記の端末であって、上りリンクサブフレームであり、かつ制限情報で示されたサブフレームであるサブフレームにおいて、上りリンク信号の送信をしないことを特徴とする。
(6)本発明の一態様による端末は、上記の端末であって、上りリンクサブフレームであり、かつ制限情報で示されたサブフレームであるサブフレームにおいて、上りリンク信号の送信を延期することを特徴とする。
(7)本発明の一態様による端末は、上記の端末であって、上りリンクサブフレームであり、かつ制限情報で示されたサブフレームであるサブフレームにおいて、特定の上りリンク物理チャネルを含まない上りリンク信号の送信をすることを特徴とする。
(8)本発明の一態様による端末は、上記の端末であって、上りリンクサブフレームであり、かつ制限情報で示されたサブフレームであるサブフレームにおいて、特定の上りリンク物理チャネル以外を含まない上りリンク信号の送信をすることを特徴とする。
(9)本発明の一態様による基地局は、上りリンク信号の送信を制限するサブフレームを示す制限情報を端末に通知し、上りリンクサブフレームであり、かつ制限情報で示されたサブフレームであるサブフレームにおいて、端末に上りリンク信号の送信を制限させることを特徴とする。
(10)本発明の一態様による基地局は、上記の基地局であって、上り下り設定情報を端末に設定し、上りリンクサブフレームは、上り下り設定情報により設定されることを特徴とする。
(11)本発明の一態様による通信システムは、基地局と端末が通信する通信システムである。基地局は、上りリンク信号の送信を制限するサブフレームを示す制限情報を端末に通知することを特徴とする。端末は、上りリンク信号の送信を制限するサブフレームを示す制限情報が基地局より設定され、上りリンクサブフレームであり、かつ制限情報で示されたサブフレームであるサブフレームにおいて、上りリンク信号の送信を制限することを特徴とする。
(12)本発明の一態様による通信方法は、基地局と通信する端末の通信方法である。端末は、上りリンク信号の送信を制限するサブフレームを示す制限情報が基地局より設定され、上りリンクサブフレームであり、かつ制限情報で示されたサブフレームであるサブフレームにおいて、上りリンク信号の送信を制限することを特徴とする。
(13)本発明の一態様による通信方法は、端末と通信する基地局の通信方法である。基地局は、上りリンク信号の送信を制限するサブフレームを示す制限情報を端末に通知し、上りリンクサブフレームであり、かつ制限情報で示されたサブフレームであるサブフレームにおいて、端末に上りリンク信号の送信を制限させることを特徴とする。
(14)本発明の一態様による集積回路は、基地局と通信する端末で実現される集積回路である。端末は、上りリンク信号の送信を制限するサブフレームを示す制限情報が基地局より設定され、上りリンクサブフレームであり、かつ制限情報で示されたサブフレームであるサブフレームにおいて、上りリンク信号の送信を制限する機能を実現することを特徴とする。
(15)本発明の一態様による集積回路は、端末と通信する基地局で実現される集積回路である。基地局は、上りリンク信号の送信を制限するサブフレームを示す制限情報を端末に通知し、上りリンクサブフレームであり、かつ制限情報で示されたサブフレームであるサブフレームにおいて、端末に上りリンク信号の送信を制限させる機能を実現することを特徴とする。
この発明によれば、基地局と端末が通信する通信システムにおいて、セル間干渉を抑圧することができる。
本発明の第1の実施形態に係る通信システムの概要を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るTDD方式の無線フレームの概要を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る上り下り設定情報に対応する無線フレーム構成の表である。 本発明の第1の実施形態に係る端末の上りリンク通信時の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る基地局の上りリンク通信時の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る基地局の下りリンク通信時の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る端末の下りリンク通信時の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るフレキシブルサブフレームを含んだ無線フレーム構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る無線フレーム構成とビットマップの対応の例1を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る無線フレーム構成とビットマップの対応の例2を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る上りリンク送信制限サブフレームに上りリンク信号のリソースが割り当てられた場合の第1の処理方法の概要を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る上りリンク送信制限サブフレームに上りリンク信号のリソースが割り当てられた場合の第2の処理方法の概要を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る上りリンク送信制限サブフレームに上りリンク信号のリソースが割り当てられた場合の第3の処理方法の概要を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る上りリンク送信制限サブフレームに上りリンク信号のリソースが割り当てられた場合の第4の処理方法の概要を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る第4の処理方法における下りリンク信号に干渉を与えない上りリンク信号の構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る端末の上りリンク信号処理方法を決定するフローチャートを示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る上りリンク送信制限サブフレームの設定状態の遷移に対する有効/無効情報の組み合わせ表である。 本発明の第2の実施形態に係る1つの上りリンク送信制限サブフレームが周期的に設定される場合における無線フレーム構成の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る2つの上りリンク送信制限サブフレームが周期的に設定される場合における無線フレーム構成の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る上りリンク送信制限サブフレーム設定情報に対応する上りリンク送信制限サブフレーム配置情報および上りリンク送信制限サブフレーム周期情報の関係を示す表である。 本発明の第3の実施形態に係るフレキシブルサブフレームを含んだ無線フレーム構成に対応する上りリンク送信制限サブフレームの設定の一例を示す表である。 本発明の第3の実施形態に係る自基地局の上り下り設定情報を0、隣接基地局の上り下り設定情報を1と設定した場合における上りリンク送信制限サブフレーム候補の一例を示す表である。 本発明の第3の実施形態に係る自基地局の上り下り設定情報が0の場合における隣接基地局の上り下り設定情報に対応する上りリンク送信制限サブフレームの設定の一例を示す表である。 本発明の第3の実施形態に係る自基地局の上り下り設定情報が1の場合における隣接基地局の上り下り設定情報に対応する上りリンク送信制限サブフレームの設定の一例を示す表である。 本発明の第3の実施形態に係る自基地局の上り下り設定情報が2の場合における隣接基地局の上り下り設定情報に対応する上りリンク送信制限サブフレームの設定の一例を示す表である。 本発明の第3の実施形態に係る自基地局の上り下り設定情報が3の場合における隣接基地局の上り下り設定情報に対応する上りリンク送信制限サブフレームの設定の一例を示す表である。 本発明の第3の実施形態に係る自基地局の上り下り設定情報が4の場合における隣接基地局の上り下り設定情報に対応する上りリンク送信制限サブフレームの設定の一例を示す表である。 本発明の第3の実施形態に係る自基地局の上り下り設定情報が5の場合における隣接基地局の上り下り設定情報に対応する上りリンク送信制限サブフレームの設定の一例を示す表である。 本発明の第3の実施形態に係る自基地局の上り下り設定情報が6の場合における隣接基地局の上り下り設定情報に対応する上りリンク送信制限サブフレームの設定の一例を示す表である。 本発明の第3の実施形態に係る自基地局の上り下り設定情報が1、隣接基地局1の上り下り設定情報が2の場合における隣接基地局2の上り下り設定情報に対応する上りリンク送信制限サブフレームの設定の一例を示す表である。 本発明の第4の実施形態に係る端末における上りリンク送信制限サブフレーム適用判定のフローチャートを示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る端末における2つの上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を受信したときの上りリンク送信制限サブフレーム適用判定のフローチャートを示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る上りリンク信号の送信に対する制限の要求の通知の一例を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る上りリンク信号送信制限要求を含む上りリンクグラントを受信する下りリンクサブフレームと、前記下りリンクサブフレームと対応する上りリンクサブフレームの関係表である。 本発明の第6の実施形態に係る隣接する両セルが上りリンク通信を行う通信システムの概要を示す図である。 本発明の第7の実施形態に係る端末−端末間通信が行われる通信システムの概要を示す図である。 従来方式のヘテロジーニアスネットワーク配置を用いた通信システムの概要を示す図である。
本明細書で述べられる技術は、符号分割多重アクセス(CDMA)システム、時分割多重アクセス(TDMA)システム、周波数分割多重アクセス(FDMA)システム、直交FDMA(OFDMA)システム、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)システム、インタリーブ分割多重アクセス(IDMA)、およびその他のシステムの通信システムにおいて使用され得る。用語「システム」および「ネットワーク」は、しばしば同義的に使用され得る。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、LTE(Long Term Evolution)およびLTE−A(LTE−Advanced)と呼称される通信システムを規格化している。LTEは、ダウンリンク上でOFDMAを、アップリンク上でSC−FDMAを採用するE−UTRAを使用するUMTSである。LTE−Aは、LTEを改良したシステム、無線技術、規格である。以下で述べる技術は、LTEおよび/またはLTE−Aで用いられる場合を説明するが、他の通信システムにも適用することができる。また、以下の説明では、LTE規格で用いられる用語、LTE−A規格で用いられる用語、および3GPPで用いられる用語が、用いられる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について説明する。本発明の第1の実施形態における通信システムは、基地局(送信装置、送信点、送信アンテナ群、送信アンテナポート群、コンポーネントキャリア、eNodeB、RRH(Remote Radio Head)、分散アンテナ)および端末(端末装置、移動端末、受信点、受信端末、受信装置、受信アンテナ群、受信アンテナポート群、UE(User Equipment))を備える。また、基地局はセル(マクロセル、ピコセル、フェムトセル、スモールセル、カバレッジ、コンポーネントキャリア、プライマリセル、セカンダリセル)を含む。また、基地局間はバックホール回線(光ファイバ、X2インターフェース、リレー)で接続される。
図1は、本発明の実施形態に係る通信システムの概要図である。本発明の通信システムでは、基地局101はセル100を構成し、該セル100の内部に存在する端末102−A、端末102−Bは基地局101と無線接続する。以下、端末102−Aと端末102−Bを端末102と総称する。端末102は、基地局101とデータ通信を行うため、上りリンク信号を介して、制御情報、参照信号、および情報データを送信する。また本発明の通信システムでは、基地局111は、セル110を構成し、該セル110の内部に存在する端末112は基地局111と無線接続する。基地局111は、端末112とデータ通信を行うため、下りリンク信号を介して、制御情報、参照信号、および情報データを送信する。セル100とセル110は、互いに隣接する。基地局101と基地局111間は、バックホール回線103で接続され、基地局間の情報の送受信はバックホール回線103を介して行われる。また本発明の通信システムでは、セル110の内部にRRH121が配置され、RRH121はセル110よりも更に小さいセル120を構成する。セル120はセル110の内部に含まれ、ヘテロジーニアスネットワークを構成する。基地局111とRRH121間は、バックホール回線113で接続され、基地局−RRH間の情報の送受信はバックホール回線113を介して行われる。
本発明の第1の実施形態に係る基地局および端末はコンポーネントキャリア(Component Carrier)を介して通信が行われる。コンポーネントキャリアは、周波数方向に連続した複数のリソースブロック(RB)で構成される。リソースブロックは、所定の物理チャネル(下りリンクデータチャネルまたは上りリンクデータチャネルなど)のリソースエレメントへのマッピングを表現するために用いられる。リソースブロック(RB)は、仮想リソースブロック(VRB)と物理リソースブロック(PRB)が定義される。ある物理チャネルは、まず仮想リソースブロックにマップされる。その後、仮想リソースブロックは、物理リソースブロックにマップされる。1つの物理リソースブロックは、時間領域において7個の連続するOFDMシンボルまたはSC−FDMAシンボルと周波数領域において12個の連続するサブキャリアとから定義される。ゆえに、1つの物理リソースブロックは、(7×12)個のリソースエレメントから構成される。また、1つの物理リソースブロックは、時間領域において1つのスロットに対応し、周波数領域において180kHzに対応する。物理リソースブロックは周波数領域において0から番号(リソースブロック番号)が付けられる。コンポーネントキャリアに含まれるリソースブロックの数は、コンポーネントキャリアの帯域幅に対応して増減する。また、物理リソースブロックペア(RBペア)は、同じリソースブロック番号であり、1つのサブフレームにおける2つの物理リソースブロックによって、定義される。
LTEでは、FDD方式とTDD方式をサポートしており、FDD方式はフレーム構成タイプ1(Frame structure type 1)、FDD方式はフレーム構成タイプ2(Frame structure type 2)とも称される。本実施形態では、TDD方式を想定している。
図2は、本発明の第1の実施形態のTDD方式の無線フレーム(radio frame)の構成を示す。無線フレームのそれぞれは、10ms長である。また、無線フレームのそれぞれは2つのハーフフレームから構成される。ハーフフレームのそれぞれは、5ms長である。ハーフフレームのそれぞれは、5のサブフレームから構成される。サブフレームのそれぞれは、1ms長であり、2つの連続するスロットによって定義される。無線フレーム内のi番目のサブフレームは、(2×i)番目のスロットと(2×i+1)番目のスロットとから構成される。つまり、10ms間隔のそれぞれにおいて、10個のサブフレームが利用できる。スロットのそれぞれは、0.5ms長である。また、それぞれのサブフレームにおける2つのリソースブロックは、リソースブロックペアとも呼称される。前記10個のサブフレームは、順番に0から9のサブフレーム番号が割り当てられる。なお、以下では、特定のサブフレームを指定する場合、0から9のサブフレーム番号nと無線フレーム番号mで表す。もしくは、以下では、0から9のサブフレーム番号nと無線フレーム番号mを組み合わせて、1つのサブフレーム番号(10×m+n)で表現する。
LTEでは、上りリンクサブフレーム(uplink subframe)、下りリンクサブフレーム(downlink subframe)、スペシャルサブフレーム(special subframe)の3種類のサブフレームが用いられる。
上りリンクサブフレームは、上りリンクの無線通信(上りリンク通信)を行うために用意されるサブフレームである。上りリンクサブフレームは、端末が上りリンク物理チャネルと上りリンク参照信号を送信するために用いられる。上りリンク物理チャネルは、上位レイヤーから出力された情報を送信するために使われる。上りリンク参照信号は、基地局にとって既知な信号が送信され、主に伝搬路の推定やチャネル状態の測定を行うために使われる。
上りリンク通信では、上りリンクデータチャネル(上りリンク共用チャネル、上りリンク共有チャネル、PUSCH;Physical Uplink Shared Channel)、上りリンク制御チャネル(PUCCH;Physical Uplink Control Channel)、ランダムアクセスチャネル(PRACH;Physical Random Access Channel)等の上りリンク物理チャネルが用いられる。
上りリンク通信では、上りリンク端末固有参照信号(Uplink DM−RS;Demodulation−Reference Signal)、サウンディング参照信号(SRS;Sounding Reference Signal)等の上りリンク参照信号が用いられる。
下りリンクサブフレームは、下りリンクの無線通信(下りリンク通信)を行うために用意されるサブフレームである。下りリンクサブフレームは、基地局が下りリンク物理チャネルと下りリンク参照信号を送信するために用いられる。下りリンク物理チャネルは、上位レイヤーから出力された情報を送信するために使われる。下りリンク参照信号は、端末にとって既知な信号が送信され、主に伝搬路の推定やチャネル状態の測定を行うために使われる。
下りリンク通信では、下りリンクデータチャネル(下りリンク共用チャネル、下りリンク共有チャネル、PDSCH;Physical Downlink Shared Channel)、下りリンク制御チャネル(PDCCH;Physical Downlink Control Channel)、拡張下りリンク制御チャネル(ePDCCH;enhanced Physical Downlink Control Channel)、制御フォーマット指示チャネル(PCFICH;Physical Control Format Indicator Channel)、HARQ指示チャネル(PHICH;Physical Hybrid automatic repeat Indicator Channel)、報知チャネル(PBCH;Physical Broadcast Channel)等の下りリンク物理チャネルが用いられる。
下りリンク通信では、セル固有参照信号(CRS;Cell−Specific Reference Signal)、下りリンク端末固有参照信号(Downlink DM−RS;Demodulation−Reference Signal、UE−specific RS)、拡張下りリンク制御チャネル復調参照信号、チャネル状態情報参照信号(CSI−RS;Channel State Information−Reference Signal)の下りリンク参照信号が用いられる。
セル固有参照信号は、アンテナポート0〜3の一部または全部に関連付けられる。下りリンク端末固有参照信号は、アンテナポート7〜14の一部または全部に関連付けられる。拡張下りリンク制御チャネル復調参照信号は、アンテナポート107〜114の一部または全部に関連付けられる。チャネル状態情報参照信号は、アンテナポート15〜22の一部または全部に関連付けられる。下りリンク制御チャネルは、アンテナポート0〜3の一部または全部を用いて送信される。そのため、端末は、セル固有参照信号を用いて、下りリンク制御チャネルを復調または検出することができる。拡張下りリンク制御チャネルは、アンテナポート107〜114の一部または全部を用いて送信される。そのため、端末は、拡張下りリンク制御チャネル復調参照信号を用いて、拡張下りリンク制御チャネルを復調または検出することができる。下りリンクデータチャネルは、アンテナポート7〜14の一部または全部を用いて送信される。そのため、端末は、下りリンク端末固有参照信号を用いて、下りリンクデータチャネルを復調することができる。
スペシャルサブフレームは、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、UpPTS(Uplink Pilot Time Slot)、および、GP(Guard Period)で構成される。DwPTSは、下りリンク通信を行うために用意される。DwPTSでは、HARQ指示チャネル、制御フォーマット指示チャネル、下りリンク制御チャネル、下りリンクデータチャネル等の送信のために用いられる。UpPTSは、上りリンク通信を行うために用意される。UpPTSでは、サウンディング参照信号、ランダムアクセスチャネルの送信のために用いられる。GPは、下りリンク送信および上りリンク送信が行われない。GPは、下りリンク信号と上りリンク信号で干渉させないために設けられる。DwPTS、GP、およびUpPTSの合計の長さは1msである。
以下では、TDD方式における無線フレーム内の上りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、およびスペシャルサブフレームが配置される無線フレーム構成について説明する。
TDD方式は、上りリンク通信と下りリンク通信のリソース割合(リソース割り当て、無線フレーム構成)を通信システムの環境毎に設定することが可能である。図3は、本発明の実施形態に係る上り下り設定情報に対応する無線フレーム構成の表である。Dは下りリンクサブフレームを示し、Uは上りリンクサブフレームを示し、Sはスペシャルサブフレームを示す。上り下り設定情報(上りリンク/下りリンク設定情報、uplink−downlink configuration)によって上りリンクサブフレームと下りリンクサブフレームの数、およびサブフレーム配置は異なる。すなわち、TDD方式において、上りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、およびスペシャルサブフレームは、上り下り設定情報により設定される。上り下り設定情報が0から2、または6の時は下りリンク通信と上りリンク通信の切り替え間隔が5ms、上り下り設定情報が3から5の時は下りリンク通信と上りリンク通信の切り替え間隔が10msである。通信システムおよび基地局は上り下り設定情報を設定することで、通信システムで用いられる上りリンクのリソース割合と下りリンクのリソース割合が決定する。
以下では、上りリンク物理チャネルおよび上りリンク参照信号について説明する。
上りリンクデータチャネルは、上りリンク情報データ(上りリンク共用データ、UL−SCH;Uplink−Shared Channel)を送信するために用いられる物理チャネルである。また、上りリンクデータチャネルは、上りリンク情報データと共に下りリンクデータチャネルに対応するACK(acknowledgement)/NACK(negative−acknowledgement)および/または下りリンクのチャネル状態情報を送信するために用いられてもよい。また、上りリンクデータチャネルはACK/NACKおよび/またはチャネル状態情報のみを送信するために用いられてもよい。
LTEでは、上りリンクデータチャネルおよび下りリンクデータチャネルの誤り訂正方法としてHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)がサポートされる。HARQには同期型HARQ(synchronous HARQ)と非同期型HARQ(asynchronous HARQ)がある。同期型HARQは、再送信時においてHARQ処理を行うHARQプロセスと送信サブフレームとが関連付けられる。これにより、再送信データは送信サブフレームから一意に決定され、基地局または端末は、再送信データを示す情報を明示的に通知しなくてもよい。なお、前回送信から次回送信までの時間間隔は、HARQ RTT(Round Trip Time)と称される。一方で、非同期型HARQは、HARQプロセスと送信サブフレームが関連付ける必要はない。再送信の送信サブフレームは、基地局または端末で任意に設定することができるため、基地局と端末間のチャネル状態がよいサブフレームで送信することが可能である。上りリンクデータチャネルは、同期型HARQがサポートできる。
上りリンク制御チャネルは、上りリンク制御情報(UCI;Uplink Control Information)を送信するために用いられる物理チャネルである。上りリンク制御情報には、下りリンクデータチャネルの復号の成否を示すACK/NACK、上りリンクデータチャネルのリソースの要求を示すスケジューリング要求(SR;Scheduling Request)、下りリンクのチャネル状態情報(CSI;Channel State Information)を含む。
また、上りリンク制御チャネルに対して、複数のフォーマットが定義される。ここで、上りリンク制御チャネルのフォーマットは、PUCCHフォーマットとも呼称される。PUCCHの信号構成および信号に含まれるデータの種類は、PUCCHフォーマットによって個別に規定される。例えば、PUCCH format 1は、下りリンクデータチャネルの復号の成否を通知するために用いられる。例えば、PUCCH format 2は、下りリンク通信のチャネル状態情報を通知するために用いられる。
ランダムアクセスチャネルは、ランダムアクセスプリアンブルを送信するために用いられる物理チャネルである。ランダムアクセスチャネルは、初期コネクション確立プロシージャ、ハンドオーバプロシージャ、コネクション再確立プロシージャ、上りリンク送信に対する同期(タイミング調整)、および上りリンクデータチャネルのリソースの要求のために用いられる。
上りリンク端末固有参照信号は、上りリンクデータチャネルまたは上りリンク制御チャネルの伝搬路補正を行うために送信される。上りリンク端末固有参照信号は、上りリンクデータチャネルに割り当てられたリソースに含まれて送信される。また、上りリンク端末固有参照信号は、上りリンク制御チャネルに割り当てられたリソースに含まれて送信される。
サウンディング参照信号は、上りリンクのチャネル状態の測定等の用途で送信される。端末装置は、定期的に第1のサウンディング参照信号を送信する。第1のサウンディング参照信号は周期的サウンディング参照信号(periodic SRS)とも称される。さらに、端末装置は、サウンディング参照信号要求することを示す情報を受信した場合に、第2のサウンディング参照信号を1回送信する。第2のサウンディング参照信号は非周期的サウンディング参照信号(aperiodic SRS)とも称される。
以下では、下りリンク物理チャネル、および、下りリンク参照信号について説明する。
下りリンクデータチャネルは、下りリンク情報データ(下りリンク共用データ、DL−SCH;Downlink−Shared Channel)を送信するために用いられる物理チャネルである。下りリンクデータチャネルは、複数の端末で共用される共用チャネル領域の中の下りリンクデータチャネル領域として定義されたリソースエレメントにマッピングされる。
下りリンク制御チャネルおよび拡張下りリンク制御チャネルは、下りリンク制御情報(DCI;Downlink Control Information)を送信するために用いられる物理チャネルである。下りリンク制御情報は、下りリンクグラント(downlink grant、下りリンクアサインメント;downlink assignment)、および上りリンクグラント(uplink grant、上りリンクアサインメント;uplink assignment)を含む。下りリンクグラントは、単一のセル内の単一の下りリンクデータチャネルのスケジューリングに用いられる下りリンク制御情報である。上りリンクグラントは、単一のセル内の単一の上りリンクデータチャネルのスケジューリングに用いられる。尚、以下では、下りリンク制御チャネルは第1の下りリンク制御チャネル、拡張下りリンク制御チャネルは第2の下りリンク制御チャネルとも称する。
下りリンク制御チャネルは、下りリンク制御チャネル領域として定義されたリソースエレメントに割り当てられて送信される。また、拡張下りリンク制御チャネルは、拡張下りリンク制御チャネル領域として定義されたリソースエレメントに割り当てられて送信される。
また、下りリンク制御チャネルまたは拡張下りリンク制御チャネルで送信される下りリンク制御情報には、複数のフォーマットが定義される。ここで、下りリンク制御情報のフォーマットは、DCIフォーマットとも呼称される。すなわち、DCIフォーマットに、下りリンク制御情報のそれぞれに対するフィールドが定義される。
下りリンク制御チャネルまたは拡張下りリンク制御チャネルで通知される制御情報は、PDCCHシグナリングとも称される。
例えば、下りリンクに対するDCIフォーマットとして、1つのセルにおける1つの下りリンクデータチャネル(1つの下りリンクデータチャネルのコードワード、1つの下りリンクトランスポートブロックの送信)のスケジューリング(リソース割り当て)に使用されるDCIフォーマット1およびDCIフォーマット1Aが定義される。すなわち、DCIフォーマット1およびDCIフォーマット1Aは、1つの送信アンテナポートを使用した下りリンクデータチャネルでの送信に使用される。また、DCIフォーマット1およびDCIフォーマット1Aは、複数の送信アンテナポートを使用した送信ダイバーシチ(TxD;Transmission Diversity)による下りリンクデータチャネルでの送信にも使用される。
また、下りリンクに対するDCIフォーマットとしては、1つのセルにおける1つの下りリンクデータチャネル(2つまでの下りリンクデータチャネルのコードワード、2つまでの下りリンクトランスポートの送信)のスケジューリングに使用されるDCIフォーマット2、DCIフォーマット2A、DCIフォーマット2B、DCIフォーマット2CおよびDCIフォーマット2Dが定義される。すなわち、DCIフォーマット2、DCIフォーマット2A、DCIフォーマット2B、DCIフォーマット2CおよびDCIフォーマット2Dは、複数の送信アンテナポートを使用したMIMO SDM(Multiple Input Multiple Output Spatial Domain Multiplexing)送信方式による下りリンクデータチャネルでの送信に使用される。
制御フォーマット指示チャネルは、下りリンク制御チャネルの送信のために予約される下りリンク制御チャネル領域を示す情報を送信するために用いられる物理チャネルである。具体的には、制御フォーマット指示チャネルは、下りリンク制御チャネル領域の情報を先頭OFDMシンボル数として端末に通知するために用いられる。
HARQ指示チャネルは、端末から送信された所定の上りリンクデータチャネルに対するACK/NACKの通知のために用いられる物理チャネルである。
報知チャネルは、端末で共通に用いられるマスター情報(MI;Master Information)やシステム情報(SI;System Information、報知情報)を報知するために用いられる物理チャネルである。なお、システム情報は、下りリンクデータチャネルに含まれて通知されてもよい。
セル固有参照信号は、下りリンクの無線環境の測定、下りリンク受信信号のシンボル同期、プレコーディング処理がされていない信号の復調、プレコーディング処理がされている信号の復調、所定の送信モードにおける下りリンクデータチャネルの復調、下りリンク制御チャネルの復調等の用途に用いることができる。セル固有参照信号は、基地局および前記基地局と通信する端末が共に既知の信号であれば、任意の信号(系列)を用いることができる。例えば、基地局に固有の番号(セルID)などの予め割り当てられているパラメータに基づいた乱数や疑似雑音系列を用いることができる。また、アンテナポート間で直交させる方法として、セル固有参照信号をマッピングするリソースエレメントをアンテナポート間で互いにヌル(ゼロ)とする方法、疑似雑音系列を用いた符号分割多重する方法、またはそれらを組み合わせた方法などを用いることができる。なお、セル固有参照信号は、全てのサブフレームに多重しなくてもよく、一部のサブフレームのみに多重してもよい。セル固有参照信号は、アンテナポート0〜3の一部または全部で送信される。
下りリンク端末固有参照信号は、下りリンクデータチャネルの復調を行うために用いることができる。下りリンク端末固有参照信号は、下りリンクデータチャネルに関連付けられる。下りリンク端末固有参照信号は、下りリンク端末固有参照信号を送信する基地局および前記基地局と通信する端末で互いに既知の信号を用いられる。ここで、前記基地局は下りリンクデータチャネルにプレコーディング処理を行う場合、前記端末が下りリンクデータチャネルを復調するに際し、下りリンク端末固有参照信号は、前記基地局と前記端末との間の下りリンクにおける伝送路状況およびプレコーディング重みの等化チャネルを推定することができる。すなわち、前記基地局は、前記端末に対して、プレコーディング重みを通知する必要が無く、プレコーディング処理された信号を復調することができる。
下りリンク端末固有参照信号の一部は、入力されたスクランブル符号の初期値に基づいて、基地局と端末で互いに既知の信号が生成される。ここで、下りリンク端末固有参照信号は、関連付けられる下りリンクデータチャネルに基づいて設定され、下りリンクデータチャネルに対応するアンテナポート(レイヤー)で送信される。なお、下りリンク端末固有参照信号は、アンテナポート間で直交および/または準直交することが好ましい。下りリンク端末固有参照信号は、アンテナポート7〜14の一部または全部で送信される。下りリンク端末固有参照信号は、下りリンクデータチャネルを復調するための有効な参照であり、対応する下りリンクデータチャネルがマッピングされるリソースブロックペアまたはリソースブロックで送信される。
拡張下りリンク制御チャネル復調参照信号は、拡張下りリンク制御チャネルの復調を行うために用いることができる。拡張下りリンク制御チャネル復調参照信号は、拡張下りリンク制御チャネルに関連付けられる。拡張下りリンク制御チャネル復調参照信号は、拡張下りリンク制御チャネル復調参照信号を送信する基地局および前記基地局と通信する端末で互いに既知の信号を用いられる。ここで、前記基地局は拡張下りリンク制御チャネルにプレコーディング処理を行う場合、前記端末が拡張下りリンク制御チャネルを復調するに際し、拡張下りリンク制御チャネル復調参照信号は、前記基地局と前記端末との間の下りリンクにおける伝送路状況およびプレコーディング重みの等化チャネルを推定することができる。すなわち、前記基地局は、前記端末に対して、プレコーディング重みを通知する必要が無く、プレコーディング処理された信号を復調することができる。
拡張下りリンク制御チャネル復調参照信号の一部は、入力されたスクランブル符号の初期値に基づいて、基地局と端末で互いに既知の信号が生成される。ここで、拡張下りリンク制御チャネル復調参照信号は、関連付けられる拡張下りリンク制御チャネルに基づいて設定され、拡張下りリンク制御チャネルに対応するアンテナポート(レイヤー)で送信される。なお、拡張下りリンク制御チャネル復調参照信号は、アンテナポート間で直交および/または準直交することが好ましい。拡張下りリンク制御チャネル復調参照信号は、アンテナポート107〜114の一部または全部で送信される。拡張下りリンク制御チャネル復調参照信号は、拡張下りリンク制御チャネルを復調するための有効な参照であり、対応する下りリンクデータチャネルがマッピングされるRBペアまたはRBで送信される。
チャネル状態情報参照信号は、下りリンクの無線環境(チャネル状態)の測定、下りリンク受信信号のシンボル同期、プレコーディング処理がされていない信号の復調等の用途に用いることができる。チャネル状態情報参照信号は、基地局および前記基地局と通信する端末が共に既知の信号であれば、任意の信号(系列)を用いることができる。チャネル状態情報参照信号は、基地局から参照信号を送信する非ゼロ電力チャネル状態情報参照信号と、基地局から参照信号を送信しないゼロ電力チャネル状態情報参照信号がある。
3GPPでは、上述のコンポーネントキャリアの構成とは異なる新しいキャリア構成(NCT;New Carrier Type)が提案されている。新しいキャリア構成は、例えば、上述したセル固有参照信号やセル検出、フレーム同期などに用いられる同期信号(SS;Synchronization Signal)が配置されないかもしれない。NCTは、端末がNCTの検出、シンボル検波、周波数同期、および/または時間同期を行うことができる検知参照信号(DRS;Detection RS)またはeSS(enhanced SS)などが配置されてもよい。
図4は、本発明の実施形態に係る端末の上りリンク通信時の構成を示す概略ブロック図である。図4では、一例として基地局101と端末102との通信を説明するが、本実施形態に係る端末102の構成は、端末112、端末122、端末3502、端末3512、端末3602にも同様に備わっている。
図4において、端末102は、上位レイヤー400、上りリンク送信部410、端末送信アンテナ部420、上りリンク信号処理方法決定部430を含んで構成される。なお、図示しないが、端末102は端末制御部も含んで構成され、端末制御部は端末102における様々な処理を制御することができる。
上位レイヤー400は、通信に係るデータの様々な処理を行う。上位レイヤー400は、端末情報データ処理部401、RRC層処理部402、MAC層処理部403、サブフレーム解釈部404、スケジューリング情報解釈部405を含んで構成される。
端末情報データ処理部401は、基地局に対する上りリンク情報データおよび/または上りリンク制御情報データを生成する。ここで、上りリンク情報データは、誤り訂正符号化処理を行う単位とすることができる。また、上りリンク情報データは、HARQ等の再送制御を行う単位とすることができる。また、端末102は、前記端末102と通信する基地局に複数の上りリンク情報データを送信することができる。
また、端末情報データ処理部401は、基地局から送信された下りリンク受信データを下りリンク情報データおよび/または下りリンク制御情報に変換する。ここで、下りリンク情報データは、誤り訂正符号化処理を行う単位とすることができる。また、下りリンク情報データは、HARQ等の再送制御を行う単位とすることができる。また、端末102は、前記端末102と通信する基地局からの複数の下りリンク情報データを受信することができる。
また上位レイヤー400は、RRC層処理部402を備える。基地局101と端末102は、上位レイヤーにおいて信号を送受信する。例えば、基地局101と端末102は、RRC層(レイヤ3)において、無線リソース制御信号(RRCシグナリング;Radio Resource Control signal、RRCメッセージ;Radio Resource Control message、RRC情報;Radio Resource Control informationとも呼称される)を送受信する。ここで、RRC層において、基地局101によって、所定の端末に対して送信される専用の信号は、dedicated signal(専用の信号)とも呼称される。すなわち、基地局101によって、dedicated signalを使用して通知される設定(情報)は、所定の端末に対して固有な(特有な、個別な)設定である。なお、複数の端末で共通に設定されるシステム情報は、RRCシグナリングでも通知することができる。
また上位レイヤー400は、MAC層処理部403を備える。基地局101と端末102は、MAC(Mediam Access Control)層(レイヤ2)において、MACコントロールエレメントを送受信する。ここで、RRCシグナリングおよび/またはMACコントロールエレメントは、上位レイヤーの信号(Higher layer signaling)とも呼称される。
また上位レイヤー400は、サブフレーム解釈部404を備える。サブフレーム解釈部404は、基地局101から受信した上り下り設定情報から上りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、および/または、スペシャルサブフレームを含んだ無線フレーム構成を認識する。また、サブフレーム解釈部404は、基地局101から受信したスペシャルサブフレーム設定情報からDwPTS、UpPTS、およびGPを認識する。サブフレーム解釈部404は、受信した上り下り設定情報およびスペシャルサブフレーム設定情報に基づいて上りリンク送信処理および下りリンク受信処理の制御を行う。上りリンクサブフレームと認識したサブフレームでは、端末は、上りリンク送信処理を行い、下りリンク受信処理を行わない。下りリンクサブフレームと認識したサブフレームでは、端末は、下りリンク受信処理を行い、上りリンク送信処理を行わない。スペシャルサブフレームと認識したサブフレームでは、端末は、更に前記スペシャルサブフレームからDwPTS、UpPTS、およびGPを認識する。DwPTSと認識した時間では、端末は、下りリンク受信処理を行い、上りリンク送信処理を行わない。UpPTSと認識した時間では、端末は、上りリンク送信処理を行い、下りリンク受信処理を行わない。GPと認識した時間では、端末は、上りリンク送信処理および下りリンク受信処理を行わない。
また上位レイヤー400は、スケジューリング情報解釈部405を備える。スケジューリング情報解釈部405は、基地局101から受信した上りリンク通信のスケジューリングを通知するスケジューリング情報に基づき、上りリンク送信処理の制御を行うための制御情報を生成する。また、上位レイヤー400は、前記スケジューリング情報に基づく送信タイミングまでに端末情報データ処理部401で上りリンク情報データを生成する。
上りリンク送信部410は、上位レイヤー400から入力された上りリンク送信データを送信処理し、処理された上りリンク無線周波数帯域信号を端末送信アンテナ420に出力する。上りリンク送信部410は、上りリンクデータ生成部411、上りリンク制御チャネル生成部412、上りリンク参照信号生成部413、上りリンク送信信号処理部414、上りリンク無線送信部415を含んで構成される。
上りリンクデータ生成部(上りリンクデータチャネル領域割当部、上りリンクデータチャネルマッピング部、上りリンク共用チャネル生成部)411は、上位レイヤー400が出力した上りリンク情報データに対して、適応制御を行い、基地局101に対する上りリンクデータチャネルを生成する。具体的には、上りリンクデータチャネル生成部411における適応制御は、誤り訂正符号化を行うための符号化処理、端末固有のスクランブル符号を施すためのスクランブル処理、多値変調方式などを用いるための変調処理、MIMOなどの空間多重を行うためのレイヤーマッピング処理などを行う。上りリンクデータ生成部411は、生成した上りリンクデータチャネルを上りリンク送信信号生成部414に出力する。
上りリンク制御チャネル生成部(上りリンク制御チャネル領域割当部、上りリンク制御チャネルマッピング部)412は、上位レイヤー400が出力した上りリンク制御情報データに対して、基地局101から割り当てられる無線リソースを介して端末102が送信する上りリンク制御チャネルを生成する。上りリンク制御チャネル生成部412は、生成した前記上りリンク制御チャネルを上りリンク送信信号生成部414に出力する。
上りリンク参照信号生成部413は、上りリンク参照信号を生成する。上りリンク参照信号生成部413は、予め定められた規則で求まる系列を上りリンク参照信号として生成する。上りリンク参照信号生成部413は、生成した前記上りリンク参照信号を上りリンク送信信号生成部414に出力する。
上りリンク送信信号生成部414は、上りリンクデータ生成部411から入力された上りリンクデータチャネル、および/または上りリンク制御チャネル生成部412から入力された上りリンク制御チャネル、および/または上りリンク参照信号生成部413から入力された上りリンク参照信号をプレコーディング処理、リソースエレメントマッピング処理を行う。プレコーディング処理が端末102によって用いられる場合、そのプレコーディング処理は、基地局101が効率よく受信できるように、入力された信号に対して位相回転および/または振幅制御などを行うことが好ましい。例えば、プレコーディング処理は、基地局101の受信信号の信号対雑音比(SNR;Signal to Noise Radio)が最大になるように行うことが好ましい。また、予め決められたプレコーディング行列による処理、CDD(Cyclic Delay Diversity)、送信ダイバーシチ(SFBC(Spatial Frequency Block Code)、STBC(Spatial Time Block Code)、TSTD(Time Switched Transmission Diversity)、FSTD(Frequency Switched Transmission Diversity)など)を用いることができるがこれに限るものではない。ここで、端末102は基地局101からプレコーディング処理に関する情報が通知された場合、端末102は、基地局101に対してプレコーディング処理を行うことができる。リソースエレメントマッピング処理では、端末102は、基地局101から通知されたスケジューリング情報に基づいて、上りリンク送信信号処理部414に入力された上りリンクデータチャネル、上りリンク制御チャネルおよび/または上りリンク参照信号をそれぞれのリソースエレメントにマッピング(多重)し、上りリンク送信信号を生成する。上りリンク送信信号処理部414は、プレコーディング処理およびリソースエレメントマッピング処理を行った前記上りリンク送信信号を上りリンク無線送信部415に出力する。
上りリンク無線送信部415は、上りリンク送信信号処理部414から出力された上りリンク送信信号に離散フーリエ変換および逆離散フーリエ変換によるSC−FDMA変換処理、ガードインターバルの付加処理、ベースバンド信号から無線周波数への変換処理などによる無線送信処理を行い、上りリンク無線周波数帯域幅信号を生成する。上りリンク無線送信部415は、生成した上りリンク無線周波数帯域幅信号を端末送信アンテナ部420に出力する。
端末送信アンテナ部420は、上りリンク送信部410から入力された無線周波数帯域信号を搬送波に載せて1つまたは複数の送信アンテナ数(送信アンテナポート数)の送信アンテナから基地局101に送信する。
上りリンク信号処理方法決定部430は、上位レイヤー400から入力された情報を用いて、後述する上りリンク信号処理方法を決定する。上りリンク信号処理方法決定部430は、端末を制御する機能の一部であり、上りリンク信号処理方法決定部430で決定された上りリンク信号処理方法によって、端末情報データ処理部401、上りリンク送信信号処理部414、および、上りリンク無線送信部415が制御される。上位レイヤー400から入力された情報には、上りリンク信号の送信の停止もしくは送信の制限を行うサブフレームの番号、上りリンク信号処理方法を決定する基準が含まれる。
図5は、本発明の実施形態に係る基地局の上りリンク通信時の構成を示す概略ブロック図である。図5では、一例として基地局101と端末102との通信を説明するが、本実施形態に係る基地局201の構成は、基地局111、基地局3501、基地局3511、基地局3601、RRH121にも同様に備わっている。
図5において、基地局101は、基地局受信アンテナ部500、上りリンク受信部510、上位レイヤー520を含んで構成される。なお、図示しないが、基地局101は基地局制御部も含んで構成され、基地局制御部は基地局101における様々な処理を制御することができる。
基地局受信アンテナ部500は、端末102から送信された無線周波数帯域信号を1つまたは複数の受信アンテナ数(受信アンテナポート数)の受信アンテナで受信し、前記無線周波数帯域信号を上りリンク受信部510に出力する。
上りリンク受信部510は、基地局受信アンテナ部500から入力された上りリンク無線周波数帯域信号を受信処理し、処理された上りリンク受信データを上位レイヤー520に出力する。上りリンク受信部510は、上りリンク無線受信部511、上りリンク受信信号処理部512、伝搬路推定部513、上りリンクデータ処理部514、上りリンク制御チャネル処理部515を含んで構成される。
上りリンク無線受信部511は、1つまたは複数の受信アンテナ数の受信アンテナを有する基地局受信アンテナ部500により、端末102が送信した上りリンク無線周波数帯域信号を受信し、無線周波数からベースバンド信号への変換処理、付加されたガードインターバルの除去、離散フーリエ変換、周波数領域等化および逆離散フーリエ変換などによる時間周波数変換処理を行う。上りリンク無線受信部511は、基地局受信アンテナ部500から入力された上りリンク無線周波数帯域信号を処理し、上りリンク受信信号として上りリンク受信信号処理部512に出力する。
上りリンク受信信号処理部512は、上りリンク受信信号をデマッピング(分離)する。具体的には、上りリンク受信信号処理部512は、上りリンク受信信号から上りリンク端末固有参照信号をデマッピングし、上りリンク伝搬路推定部513に出力する。また、上りリンク受信信号処理部512は、上りリンク受信信号から上りリンクデータチャネルをデマッピングし、上りリンクデータ処理部514に出力する。また、上りリンク受信信号処理部512は、上りリンク受信信号から上りリンク制御チャネルをデマッピングし、上りリンク制御チャネル処理部515に出力する。複数の端末がマッピングされている場合、上りリンク受信信号処理部512は、端末個別にデマッピングを行う。
上りリンク伝搬路推定部513は、上りリンク端末固有参照信号に基づいて、上りリンク制御チャネルおよび/または上りリンクデータチャネルの上りリンクリソースに対する伝搬路推定を行う。上りリンク伝搬路推定部513は、伝搬路推定の推定結果を、上りリンク制御チャネル処理部514および/または上りリンクデータチャネル処理部515に出力する。上りリンク伝搬路推定部513は、上りリンクデータチャネルおよび/または上りリンク制御チャネルに多重された上りリンク端末固有参照信号に基づいて、各送信アンテナポートの各受信アンテナポートに対する、それぞれのリソースエレメントにおける振幅と位相の変動(周波数応答、伝達関数)を推定(伝搬路推定)し、伝搬路推定値を求める。
また、上りリンク伝搬路推定部513は、サウンディング参照信号に対する伝搬路推定を行う。上りリンク伝搬路推定部513は、サウンディング参照信号に基づいて、各端末に対する、それぞれのリソースエレメントにおける振幅と位相の変動を推定し上位レイヤー520に出力する。
上りリンクデータチャネル処理部514は、上りリンク受信信号処理部512から入力されたデータチャネルに対して、上りリンク伝搬路推定部513から入力された伝搬路推定結果を用いた伝搬路補償処理(フィルタ処理)、レイヤーデマッピング処理、復調処理、デスクランブル処理、誤り訂正復号処理などを行い、上位レイヤー520に出力する。なお、上りリンク端末固有参照信号がマッピングされていないSC−FDMAシンボルは、上りリンク端末固有参照信号がマッピングされたSC−FDMAシンボルに基づいて、時間方向に補間または平均化等を行い、伝搬路推定を行う。伝搬路補償処理では、入力されたデータチャネルに対して、推定された伝搬路推定値を用いて、伝搬路補償を行い、情報データに基づくレイヤー毎の信号を検出(復元)する。その検出方法としては、ZF(Zero Forcing)規範やMMSE(Minimum Mean Square Error)規範の等化、ターボ等化、干渉除去などを用いることができる。レイヤーデマッピング処理では、レイヤー毎の信号をそれぞれの情報データにデマッピング処理を行う。以降の処理は情報データ毎に行われる。復調処理では、用いた変調方式に基づいて復調を行う。デスクランブル処理では、用いたスクランブル符号に基づいて、デスクランブル処理を行う。復号処理では、施した符号化方法に基づいて、誤り訂正復号処理を行う。
上りリンク制御チャネル処理部515は、上りリンク受信信号処理部512から入力された上りリンク制御チャネルに対して、上りリンク伝搬路推定部513から入力された伝搬路推定結果を用いた伝搬路補償処理、多重デマッピング処理、復調処理、誤り訂正復号処理などを行い、上位レイヤー520に出力する。
上位レイヤー520は、通信に係るデータの様々な処理を行う。上位レイヤー520は、基地局情報データ処理部521、RRC層処理部522、MAC層処理部523、サブフレーム設定部524、スケジューリング情報決定部525を含んで構成される。
基地局情報データ処理部521は、端末から送信された上りリンク受信データを上りリンク情報データおよび/または上りリンク制御情報に変換する。ここで、上りリンク情報データは、誤り訂正符号化処理を行う単位とすることができる。また、上りリンク情報データは、HARQ等の再送制御を行う単位とすることができる。また、基地局101は、前記基地局101と通信する端末からの複数の上りリンク情報データを受信することができる。
また、基地局情報データ処理部521は、端末に対する下りリンク情報データおよび/または下りリンク制御情報データを生成する。ここで、下りリンク情報データは、誤り訂正符号化処理を行う単位とすることができる。また、下りリンク情報データは、HARQ等の再送制御を行う単位とすることができる。また、基地局101は、前記基地局101と通信する端末に複数の下りリンク情報データを送信することができる。
また上位レイヤー520は、RRC層処理部522を備える。基地局101と端末102は、上位レイヤーにおいて信号を送受信する。
また上位レイヤー520は、MAC層処理部523を備える。基地局101と端末102は、MAC層において、MACコントロールエレメントを送受信する。
上位レイヤー520は、サブフレーム設定部524を備える。サブフレーム設定部524は、基地局101が用いる上り下り設定情報を決定する。サブフレーム設定部524は、上りリンク通信および下りリンク通信のトラフィック量や、周囲の基地局の情報に基づいて決定する。基地局101は、サブフレーム設定部524で決定された上り下り設定情報に従って、下りリンク送信処理と上りリンク受信処理を制御する。
上位レイヤー520は、スケジューリング情報決定部525を備える。スケジューリング情報決定部525は、セル100内部に存在する端末102との通信に用いられる上りリンクチャネルおよび下りリンクチャネルのリソースを決定する。スケジューリング情報決定部525は、基地局101と接続する端末の上りリンクチャネルの状態、基地局101と接続する端末の通信状況、および隣接する基地局111およびRRH121からのスケジューリングに関する情報から、端末102との上りリンク通信に用いられるリソースが決定されることが好ましい。またスケジューリング情報決定部525は、基地局101と接続する端末の下りリンクチャネルの状態、基地局101と接続する端末の通信状況、および隣接する基地局111およびRRH121からのスケジューリングに関する情報から、端末102との下りリンク通信に用いられるリソースが決定されることが好ましい。
図6は、本発明の実施形態に係る基地局の下りリンク通信時の構成を示す概略ブロック図である。図6では、一例として基地局111と端末112との通信を説明するが、本実施形態に係る基地局211の構成は、基地局101、基地局3501、基地局3511、基地局3601、RRH121にも同様に備わっている。
図6において、基地局111は、上位レイヤー600、下りリンク送信部610、基地局送信アンテナ部620を含んで構成される。なお、図示しないが、基地局111は基地局制御部も含んで構成され、基地局制御部は基地局111における様々な処理を制御することができる。
上位レイヤー600は、通信に係るデータの様々な処理を行う。上位レイヤー600は、基地局情報データ処理部601、RRC層処理部602、MAC層処理部603、サブフレーム設定部604、スケジューリング情報決定部605を含んで構成され、図5の上位レイヤー520と同様の機能を備える。
下りリンク送信部610は、上位レイヤー600から入力された下りリンク情報データを送信処理し、処理された下りリンク無線周波数帯域信号を基地局送信アンテナ部620に出力する。下りリンク送信部610は、下りリンクデータ生成部611、下りリンク制御チャネル生成部612、下りリンク参照信号生成部613、下りリンク送信信号処理部614、下りリンク無線送信部615を含んで構成される。
下りリンクデータチャネル生成部(下りリンクデータチャネル領域割当部、下りリンクデータチャネルマッピング部、下りリンク共用チャネル生成部)611は、上位レイヤー600が出力した下りリンク情報データに対して、適応制御を行い、端末112に対する下りリンクデータチャネルを生成する。具体的には、下りリンクデータチャネル生成部611における適応制御は、誤り訂正符号化を行うための符号化処理、端末に固有のスクランブル符号を施すためのスクランブル処理、多値変調方式などを用いるための変調処理、MIMOなどの空間多重を行うためのレイヤーマッピング処理などを行う。ここで、下りリンクデータチャネル生成部611におけるレイヤーマッピング処理は、端末に対して設定するランク数に基づいて、1つ以上のレイヤー(ストリーム)にマッピングする。下りリンクデータ生成部611は、生成した前記下りリンクデータチャネルを下りリンク送信信号生成部614に出力する。
下りリンク制御チャネル生成部(下りリンク制御チャネル領域割当部、下りリンク制御チャネルマッピング部)612は、基地局111が、端末112に対する下りリンク制御情報を送信する場合に、制御チャネル領域を介して送信する下りリンク制御チャネルおよび/または拡張下りリンク制御チャネルを生成する。下りリンク制御チャネル生成部612は、生成した前記下りリンク制御チャネルおよび/または前記拡張下りリンク制御チャネルを下りリンク送信信号生成部614に出力する。
下りリンク参照信号生成部613は、下りリンク参照信号を生成する。下りリンク参照信号生成部613は、予め定められた規則で求まる系列を下りリンク参照信号として生成する。下りリンク参照信号生成部613は、生成した前記下りリンク参照信号を下りリンク送信信号生成部614に出力する。
下りリンク送信信号処理部614は、下りリンクデータ生成部611から入力された下りリンクデータチャネル、および/または下りリンク制御チャネル生成部612から入力された下りリンク制御チャネルおよび/または拡張下りリンク制御チャネル、および/または下りリンク参照信号生成部613から入力された下りリンク参照信号に対して、プレコーディング処理、リソースエレメントマッピング処理が行われる。プレコーディング処理は、下りリンクデータチャネル、下りリンク制御チャネル、拡張下りリンク制御チャネル、下りリンク端末固有参照信号、および/または拡張下りリンク制御チャネル復調参照信号に対して行われる。ここで、プレコーディング処理は、下りリンク端末固有参照信号および/または拡張下りリンク制御チャネル復調参照信号が複数の端末によって共用されるか、下りリンク端末固有参照信号および/または拡張下りリンク制御チャネル復調参照信号が1つの端末によって用いられるかによって、処理が異なってもよい。プレコーディング処理が端末112によって用いられる場合、そのプレコーディング処理は、端末112が効率よく受信できるように、入力された信号に対して位相回転および/または振幅制御などを行うことが好ましい。例えば、プレコーディング処理は、端末112の受信電力が最大になるように、または隣接セルからの干渉が小さくなるように、または隣接セルへの干渉が小さくなるように行うことが好ましい。また、予め決められたプレコーディング行列による処理、CDD、送信ダイバーシチを用いることができるがこれに限るものではない。また、下りリンク端末固有参照信号が複数の端末によって供用される場合、そのプレコーディング処理は、予め決められたプレコーディング行列による処理、CDD、送信ダイバーシチを用いることが好ましい。ここで、基地局111は端末112からプレコーディング処理に関するフィードバック情報であるPMI(Precoding Matrix Indicator)として複数種類に分けられたものがフィードバックされた場合、基地局111は、端末112に対して、その複数のPMIを乗算などによる演算を行った結果に基づいて、プレコーディング処理を行うことができる。リソースエレメントマッピング処理では、基地局111は上位レイヤー600のスケジューリング情報に基づいて、下りリンク送信信号処理部614に入力されたそれぞれの下りリンクデータチャネル、下りリンク制御チャネル、下りリンク参照信号、および/または拡張下りリンク制御チャネル復調参照信号をそれぞれのアンテナポートのリソースエレメントにマッピングし、下りリンク送信信号を生成する。具体的には、下りリンク送信信号処理部614は、下りリンクデータチャネルは共用チャネル領域の下りリンクデータチャネル領域にマッピングする。さらに、下りリンク送信信号処理部614は、共用チャネル領域の下りリンク制御チャネル領域に下りリンク制御チャネルをマッピングする。さらに、下りリンク送信信号処理部614は、共用チャネル領域の拡張下りリンク制御チャネル領域に拡張下りリンク制御チャネルをマッピングする。ここで、基地局111は、下りリンク制御チャネル領域に、複数の端末宛の下りリンク制御チャネルをマッピングすることができる。下りリンク送信信号処理部614は、プレコーディング処理およびソースエレメントマッピング処理を行った前記下りリンク送信信号を下りリンク無線送信部615に出力する。
下りリンク無線送信部615は、下りリンク送信信号処理部614から出力された下りリンク送信信号に逆高速フーリエ変換(IFFT;Inverse Fast Fourier Transform)処理、ガードインターバルの付加処理、ベースバンド信号から無線周波数への変換処理などによる無線送信処理を行い、下りリンク無線周波数帯域幅信号を生成する。下りリンク無線送信部615は、生成した前記下りリンク無線周波数帯域幅信号を基地局送信アンテナ部620に出力する。
基地局送信アンテナ部620は、下りリンク送信部610から入力された無線周波数帯域信号を搬送波に載せて1つまたは複数の送信アンテナ数(送信アンテナポート数)の送信アンテナから端末112に送信する。なお、基地局送信アンテナ部620のアンテナは、図5の基地局受信アンテナ部500のアンテナの一部もしくは全部を共用することが好ましい。
図7は、本発明の実施形態に係る端末の下りリンク通信時における構成を示す概略ブロック図である。図7では、一例として基地局111と端末112との通信を説明するが、本実施形態に係る基地局の構成は、端末102、端末122、端末3502、端末3512、端末3602にも同様に備わっている。
図7において、端末112は、端末受信アンテナ部700、下りリンク受信部710、上位レイヤー720を含んで構成される。なお、図示しないが、端末112は端末制御部を含んで構成され、端末制御部は端末112における様々な処理を制御することができる。
端末受信アンテナ部700は、基地局111から送信された無線周波数帯域信号を1つまたは複数の受信アンテナ数の受信アンテナで受信し、前記無線周波数帯域信号を下りリンク受信部710に出力する。なお、端末受信アンテナ部700のアンテナは、図4の端末送信アンテナ部420のアンテナの一部もしくは全部を共用することが好ましい。
下りリンク受信部710は、端末受信アンテナ部700から入力された下りリンク無線周波数帯域信号を受信処理し、処理された下りリンク受信データを上位レイヤー720に出力する。下りリンク受信部710は、下りリンク無線受信部711、下りリンク受信信号処理部712、下りリンク伝搬路推定部713、下りリンク制御チャネル処理部714、下りリンクデータチャネル処理部715を含んで構成される。
下りリンク無線受信部711は、1つまたは複数の受信アンテナ数の端末受信アンテナ部700により、基地局111が送信した下りリンク無線周波数帯域信号を受信し、無線周波数からベースバンド信号への変換処理、付加されたガードインターバルの除去、高速フーリエ変換(FFT;Fast Fourier Transform)などによる時間周波数変換処理を行う。下りリンク無線受信部711は、端末受信アンテナ部700から入力された入力された下りリンク無線周波数帯域信号を処理し、下りリンク受信信号として下りリンク受信信号処理部712に出力する。
下りリンク受信信号処理部712は、基地局111でマッピングされた下りリンク受信信号をデマッピング(分離)する。具体的には、下りリンク受信信号処理部712は、下りリンク受信信号から下りリンク参照信号をデマッピングし、下りリンク伝搬路推定部713に出力する。また下りリンク受信信号処理部712は、下りリンク受信信号から下りリンク制御チャネル領域および/または拡張下りリンク制御チャネル領域にマッピングされている下りリンク制御チャネルをデマッピングし、下りリンク制御チャネル処理部714に出力する。また下りリンク受信信号処理部712は、下りリンク受信信号から下りリンクデータチャネルをデマッピングし、下りリンクデータ処理部715に出力する。
下りリンク伝搬路推定部713は、下りリンク端末固有参照信号に基づいて、下りリンクデータチャネルの下りリンクリソースに対する伝搬路推定を行う。また、下りリンク伝搬路推定部713は、セル固有参照信号に基づいて、下りリンク制御チャネルの下りリンクリソースに対する伝搬路推定を行う。また、下りリンク伝搬路推定部713は、拡張下りリンク制御チャネル復調参照信号に基づいて、拡張下りリンク制御チャネルの下りリンクリソースに対する伝搬路推定を行う。下りリンク伝搬路推定部713は、伝搬路推定の推定結果を、下りリンク制御チャネル処理部714および/または下りリンクデータチャネル処理部715に出力する。下りリンク伝搬路推定部713は、前記下りリンクデータチャネルおよび/または前記下りリンク制御チャネルに多重された下りリンク端末固有参照信号に基づいて、各送信アンテナポートの各受信アンテナポートに対する、それぞれのリソースエレメントにおける振幅と位相の変動を推定し、伝搬路推定値を求める。
また、下りリンク伝搬路推定部713は、セル固有参照信号および/またはチャネル状態情報参照信号に対する伝搬路推定を行う。下りリンク伝搬路推定部713は、セル固有参照信号および/またはチャネル状態情報参照信号に基づいて、各送信アンテナポートの各受信アンテナポートに対する、それぞれのリソースエレメントにおける振幅と位相の変動を推定し、上位レイヤー700に出力する。
下りリンク制御チャネル処理部714は、下りリンク受信信号処理部712から入力された下りリンク制御チャネル領域および/または拡張下りリンク制御チャネル領域に含まれる複数端末宛の制御チャネルから端末112宛の下りリンク制御チャネルを探索する。ここで、下りリンク制御チャネル処理部714は、端末112宛の下りリンク制御チャネルを探索する下りリンク制御チャネル領域として、下りリンク制御チャネル領域および/または拡張下りリンク制御チャネル領域を設定する。下りリンク制御チャネル処理部714は、端末固有番号(RNTI;Radio Network Temporary Identifier)の端末固有の情報を用いて端末112宛の下りリンク制御チャネルを探索する。
具体的には、下りリンク制御チャネル処理部714は、下りリンク制御情報の種類、マッピングされるリソースの位置、マッピングされるリソースの大きさ等に基づいて得られる制御チャネルの候補の全部または一部を、復調および復号処理を行い、逐次探索する。下りリンク制御チャネル処理部714は、端末112宛の下りリンク制御情報か否かを判定する方法として、下りリンク制御情報に付加される誤り検出符号(例えば、CRC(Cyclic Redundancy Check)符号)を用いる。また、このような探索方法は、ブラインドデコーディングとも呼称される。
下りリンク制御チャネル処理部714は、検出された下りリンク制御チャネルに端末112宛の下りリンク制御情報がマッピングされていた場合、前記下りリンク制御情報を上位レイヤー720または端末制御部に送る。
下りリンクデータチャネル処理部715は、下りリンク受信信号処理部712から入力されたデータチャネルに対して、下りリンク伝搬路推定部713から入力された伝搬路推定結果を用いた伝搬路補償処理、レイヤーデマッピング処理、復調処理、デスクランブル処理、誤り訂正復号処理などを行い、上位レイヤー720に出力する。なお、下りリンク端末固有参照信号がマッピングされていないリソースエレメントは、下りリンク端末固有参照信号がマッピングされたリソースエレメントに基づいて、周波数方向および時間方向に補間または平均化等を行い、伝搬路推定を行う。伝搬路補償処理では、入力されたデータチャネルに対して、推定された伝搬路推定値を用いて、伝搬路補償を行い、情報データに基づくレイヤー毎の信号を検出する。その検出方法としては、ZF規範やMMSE規範の等化、ターボ等化、干渉除去などを用いることができる。レイヤーデマッピング処理では、レイヤー毎の信号をそれぞれの情報データにデマッピング処理を行う。以降の処理は情報データ毎に行われる。復調処理では、用いた変調方式に基づいて復調を行う。具体的には、復調処理では、下りリンク制御チャネル処理部714で取得した下りリンク制御チャネルに含まれる変調符号情報に基づいて復調を行う。デスクランブル処理では、用いたスクランブル符号に基づいて、デスクランブル処理を行う。復号処理では、施した符号化方法に基づいて、誤り訂正復号処理を行う。具体的には、復号処理では、下りリンク制御チャネル処理部714で取得した下りリンク制御チャネルに含まれる変調符号情報に基づいて誤り訂正復号処理を行う。
上位レイヤー720は、通信に係るデータの様々な処理を行う。上位レイヤー720は、端末情報データ処理部721、RRC層処理部722、MAC層処理部723、サブフレーム解釈部724、スケジューリング情報解釈部725を含んで構成され、図4の上位レイヤー400と同様の機能を備える。
以下では、上りリンク物理チャネル、および、上りリンク参照信号の無線リソースの割当について説明する。
上りリンクデータチャネルは、新しい上りリンク情報データを送信する(初回送信)時、前回送信した上りリンク情報データに対して基地局から受信不可の情報を受信した際に前回送信した上りリンク情報データを改めて送信する(再送信)時、半永続スケジューリング(SPS;Semi−Persistent Scheduling)で設定されて送信する時、TTI(Transmission Time Interval) bundlingで設定されて送信する時で、割り当てられる無線リソースを独立に設定できる。
初回送信時の上りリンクデータチャネルは、下りリンク制御チャネルで送信される上りリンクグラントによって初回送信を示す情報を端末が受信したサブフレームから4サブフレーム以上後の上りリンクサブフレームで送信される。上りリンクデータチャネルのリソースブロックは、下りリンク制御チャネルで送信される上りリンクグラントによって通知される。
再送信時の上りリンクデータチャネルは、HARQ指示チャネルでNACKを端末が受信したサブフレーム、もしくは上りリンクグラントによって再送信を示す情報を端末が受信したサブフレームからHARQプロセスに関連付けられた上りリンクサブフレームで送信される。再送信時の上りリンクデータチャネルで用いられるリソースブロックは、HARQ指示チャネルでNACKを受信した時と、上りリンクグラントによって再送信を示す情報が含まれた時と、で独立に設定できる。HARQ指示チャネルでNACKを受信した時は、端末は前回の上りリンクデータチャネルの送信で割り当てられたリソースブロックを用いて上りリンクデータチャネルの再送信を行う。一方で、上りリンクグラントによって再送信を示す情報が含まれた時は、端末は上りリンクグラントに含まれる割当リソースブロック情報で示されたリソースブロックを用いて再送信を行う。
新たに半永続スケジューリングで設定された上りリンクデータチャネルは、下りリンク制御チャネルで送信される上りリンクグラントによって半永続スケジューリングを示す情報を端末が受信したサブフレームから4サブフレーム以上後の上りリンクサブフレームで送信される。以後、端末が半永続スケジューリングの停止指示を受信するまで、端末は上位レイヤーで設定された半永続スケジューリングに関する情報に含まれるサブフレーム間隔および前回の半永続スケジューリングで設定された上りリンクデータチャネルで送信されたリソースブロックを用いて上りリンクデータチャネルを送信する。
TTI bundlingで設定された上りリンクデータチャネルは、下りリンク制御チャネルで送信される上りリンクグラントによって送信を示す情報を端末が受信したサブフレームから4サブフレーム以上後の上りリンクサブフレームで送信される。また、前記上りリンクサブフレームから順番に4つの連続した上りリンクサブフレームで上りリンクデータチャネルが送信される。
上りリンク制御チャネルは、該上りリンク制御チャネルに含むデータの種類、つまり下りリンク情報データの復号の成否情報、上りリンクデータチャネルのスケジューリング要求、下りリンクのチャネル状態情報によって、割り当てられる無線リソースを個別に設定できる。
上りリンク制御チャネルに下りリンク情報データの復号の成否情報を含む場合、上りリンク制御チャネルは、該下りリンク情報データに対応する下りリンクアサインメントに関連付けられたリソースブロックを用いて送信される。また上りリンク制御チャネルは、該下りリンク情報データが送信された下りサブフレームから4サブフレーム以上後の上りサブフレームを用いて送信される。
上りリンク制御チャネルに上りリンクデータチャネルのスケジューリング要求を含む場合、上りリンク制御チャネルは、上位レイヤーで設定されたリソースブロックを用いて送信される。また上りリンク制御チャネルは、スケジューリング要求が送信可能なサブフレームを用いて送信される。上りリンクデータチャネルのスケジューリング要求が送信可能なサブフレームは、時間周期で設定される。またスケジューリング要求が送信可能なサブフレームは、上位レイヤーから周期情報で設定される。
上りリンク制御チャネルに下りリンクのチャネル状態情報を含む場合、上りリンク制御チャネルは、上位レイヤーで設定されたリソースブロック情報を用いて送信される。また上りリンク制御チャネルは、上位レイヤーで設定されたサブフレーム情報を用いて送信される。下りリンクのチャネル状態情報を含む上りリンク制御チャネルの送信サブフレームは、時間周期で設定される。また下りリンクのチャネル状態情報を含む上りリンク制御チャネルの送信サブフレームは、上位レイヤーから周期情報で設定される。
上りリンク端末固有参照信号は、上りリンクデータチャネルや上りリンク制御チャネルで割り当てられたリソースに含まれて送信されるため、上りリンクデータチャネルや上りリンク制御チャネルが送信されるリソースブロックとサブフレームで送信される。
サウンディング参照信号は、周期的サウンディング参照信号と非周期的サウンディング参照信号で割り当てられる無線リソースを独立に設定できる。
周期的サウンディング参照信号は、上位レイヤーで設定されたリソースブロック情報を用いて送信される。また周期的サウンディング参照信号は、上位レイヤーで設定されたサブフレーム情報を用いて送信される。周期的サウンディング参照信号の送信サブフレームは、時間周期で設定される。また周期的サウンディング参照信号の送信サブフレームは、上位レイヤーから周期情報で設定される。
非周期的サウンディング参照信号は、上位レイヤーで設定されたリソースブロック情報を用いて送信される。また非周期的サウンディング参照信号は、上位レイヤーで設定されたサブフレーム情報を用いて送信される。
次に、トラフィックアダプテーションの方法について説明する。トラフィックアダプテーションには、上り下り設定を可変(再設定、変更)する(TDD UL−DL reconfiguration)方法と、上りリンクサブフレームにも下りリンクサブフレームにも柔軟に設定できるサブフレーム(フレキシブルサブフレーム;frexible subframe)を設定する方法と、がある。
上り下り設定を可変にする方法は、図3の上り下り設定の表を基に、上り下り設定情報を切り替えて、無線フレーム内における上りリンクサブフレーム数と下りリンクサブフレーム数の割合を変化させる方法である。
上り下り設定を可変する方法では、基地局は端末に上り下り設定情報をRRCシグナリングで通知され、基本的には無線フレーム長(10ms)よりも長い間隔で切り替える。端末は、基地局より個別に上り下り設定情報をRRCシグナリングで通知される。
一方で、フレキシブルサブフレームを設定する方法は、端末は所定のサブフレームがフレキシブルサブフレームとして設定され、基地局からの指示によって該フレキシブルサブフレームが上りリンクサブフレームや下りリンクサブフレームに変化する方法である。図8は、フレキシブルサブフレームを含んだ無線フレーム構成の一例である。「U」は上りリンクサブフレーム、「D」は下りリンクサブフレーム、「S」はスペシャルサブフレーム、「U/D」はフレキシブルサブフレームである。図8の例は、サブフレーム番号3、4、8、9のサブフレームがフレキシブルサブフレームである。初めに、端末は、フレキシブルサブフレームを含んだ無線フレーム構成の情報を取得し、無線フレーム内におけるフレキシブルサブフレームの位置を把握する。次に、端末は、基地局からの指示を受けて、上りリンク送信処理もしくは下りリンク受信処理を行う。基地局からの指示は、例えば、上りリンクグラント(PDCCHシグナリング)による指示である。基地局からの指示を受けなかったフレキシブルサブフレームは、初めに設定されたサブフレームの動作を行う。例えば、端末は、基地局からの指示を受けなかったフレキシブルサブフレームを上りリンクサブフレームとみなす。
フレキシブルサブフレームを設定する方法では、基地局は端末に基となる上り下り設定情報をシステム情報で報知する。つまり、本方法は、基となる無線フレーム構成は設定され、無線フレーム構成に含まれているフレキシブルサブフレームによって、上りリンク通信のリソースと下りリンク通信のリソースを可変する。
ここで、同じサブフレーム番号において隣接セル間で上りリンクサブフレームと下りリンクサブフレームが設定されると、セル間干渉の一種である基地局−基地局間干渉、端末−端末間干渉が発生する。
基地局−基地局間干渉は、基地局から送信される下りリンクの信号が隣接セルの基地局の上りリンクに与える干渉である。具体的には、基地局101は端末102からの上りリンク信号の受信処理を行う。同時に、基地局111は端末112に対して下りリンク信号の送信処理を行う。この場合に、基地局111から送信された下りリンク信号は、基地局101の受信装置に入り込み、端末102から送信された上りリンク信号の復号精度を低下させる。すなわち、基地局111から送信された下りリンク信号は、端末102から送信された上りリンク信号に対して干渉信号となる。
端末−端末間干渉は、端末から送信される上りリンクの信号が隣接セルの端末の下りリンクに与える干渉である。具体的には、端末102は基地局101に対して上りリンク信号の送信処理を行う。同時に、端末112は基地局111からの下りリンク信号の受信処理を行う。この場合に、端末102から送信された上りリンク信号は、端末112の受信装置に入り込み、基地局111から送信された下りリンク信号の復号精度を低下させる。すなわち、端末102から送信された上りリンク信号は、基地局111から送信された下りリンク信号に対して干渉信号となる。
また、ヘテロジーニアスネットワークで上りリンク通信のカバレッジと下りリンク通信のカバレッジが異なる環境では、端末−端末間干渉は更に顕著となる。RRH121は、基地局111よりも低い電力で送信されるため、下りリンク通信のカバレッジが狭い。一方で、上りリンクのカバレッジは、主に端末の送信電力に依存するため、前記下りリンク通信のカバレッジよりも広いカバレッジが設定されることがある。そのため、同じ端末位置で上りリンクで接続する基地局と下りリンクで接続する基地局が異なる可能性がある。そのような状況において、同じ位置で上りリンク通信を行う端末と下りリンク通信を行う端末が共存する可能性が考えられる。
以下では、上記のセル間干渉に対して効果を発揮する本実施形態の構成を説明する。
本発明の第1の実施形態において、上りリンクサブフレームを設定する基地局101と前記基地局101と異なる基地局111が同じ帯域を用いて下りリンクサブフレームが設定された場合、セル間干渉が発生する。そこで、基地局101は、前記基地局101と通信する端末102に対して端末102が送信される予定の上りリンク信号の送信を制限する上りリンクサブフレームもしくはスペシャルサブフレームを設定する。
上りリンク送信制限サブフレームは、上りリンク信号の送信を制限するサブフレームである。例えば、上りリンク送信制限サブフレームは、上りリンクサブフレームもしくはスペシャルサブフレームに設定することができる。以下では、上りリンク送信制限サブフレームとして設定された上りリンクサブフレームを上りリンクブランクサブフレームもしくは上りリンクミュートサブフレームと呼称し、上りリンク送信制限サブフレームとして設定されたスペシャルサブフレームを、UpPTSブランクサブフレーム、上りリンクブランクスペシャルサブフレーム、もしくは上りリンクミュートスペシャルサブフレームと呼称する。上りリンク送信制限サブフレームが設定された端末が上りリンク信号の送信の制限を行うことで、通信システムは、前記端末が位置するセルとは異なるセルで下りリンク通信を行っている端末に与える干渉を抑制することができる。
上りリンク信号の送信を行う端末102は、基地局101から上りリンク送信制限サブフレームが設定される。上りリンク送信制限サブフレームが設定された端末102は、セル110に所属する下りリンク信号の受信処理を行う端末112に対して、上りリンク送信制限サブフレームが設定されたサブフレームで送信を予定していた上りリンク信号の制限を行う。これにより、端末112は端末102からの干渉を受けずに基地局111からの下りリンク信号を受信することができる。つまり、上りリンク送信制限サブフレームを設定し、上りリンク信号の送信を制限することにより、端末−端末間干渉を抑制することができる。
本実施形態では、基地局は、上りリンク送信制限サブフレームの設定に関する情報(上りリンク送信制限サブフレーム設定情報、上りリンクブランクサブフレーム設定情報;uplink blank subframe configuration、上りリンクブランクサブフレームコンフィグ;uplink blank subframeConfig、ミュートサブフレーム設定情報、制限情報)を端末固有に通知する。上りリンク送信制限サブフレーム設定情報は、上りリンク信号の送信を制限するサブフレームを示す。端末は、前記上りリンク送信制限サブフレームの設定に関する情報を基地局から設定される。端末は、前記上りリンク送信制限サブフレームの設定に関する情報で示されたサブフレームが上りリンクサブフレームであった場合、上りリンク信号の送信を制限する。すなわち、上りリンク送信制限サブフレームは、上りリンクサブフレームであり、かつ前記上りリンク送信制限サブフレーム設定情報で示されたサブフレームであるサブフレームと言える。
基地局は、RRCシグナリングを通じて端末に通知する。すなわち、上りリンク送信制限サブフレームは端末個別に設定できる。基地局101近傍で上りリンク送信を行う端末102−Bは、隣接セル110に存在する下りリンク信号を受信する端末112との距離が離れているため、端末−端末間干渉を与える可能性は低い。この場合において、端末102−Bは、上りリンク信号の送信を停止または制限するサブフレームを端末102−Bが設定された上りリンクサブフレームの総数に対して高頻度で設定すると、上りリンク通信の無線リソースを著しく減少する。そのため、端末102−Bの上りリンク送信制限サブフレームが設定される割合は上りリンクサブフレームの割合に対して少頻度が好ましい。一方で、基地局101の遠方に存在する端末102−Aは、隣接セルに存在する下りリンク信号を受信する端末112との距離が近いため、上りリンク信号が干渉として与える可能性がある。そのため、端末102−Aは、端末112に干渉を与える可能性がある上りリンクサブフレームに対して上りリンク送信制限サブフレームが設定される。端末102−Aは送信する予定であった上りリンク信号の送信が制限されるため、端末102−Aの上りリンク通信のスループットは低下する。一方で、干渉を与える可能性の低い端末102−Bは上りリンク信号を送信できるため、端末102−Bの上りリンク通信のスループットは、低下しない。基地局101と上りリンクで通信する端末で平均されたスループットは、僅かな低下で通信を行うことができる。ゆえに、上りリンク送信制限サブフレームを端末固有に設定することにより、上りリンク送信制限サブフレームを基地局固有(セル固有)に設定する場合と比べて、上りリンク通信のスループット低下が抑圧できる。
また本実施形態では、基地局は、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を1つ以上のサブフレームを示すサブフレームセットとしてビットマップ形式で通知する。ビットマップ形式とは、各サブフレームに対応するビットの集合体で表され、上りリンク送信制限サブフレームの設定に関する情報は、前記ビットマップのうちのそれぞれのビットに対応するそれぞれのサブフレームにおいて上りリンク送信制限サブフレームの有効または無効を示す情報となる。上りリンク送信制限サブフレームの有効とは、前記ビットに対応するサブフレームを上りリンク送信制限サブフレーム(例えば、上りリンク送信しないサブフレーム)とみなす。また、上りリンク送信制限サブフレームの無効とは、前記ビットに対応するサブフレームを元のサブフレーム、つまり、上りリンクサブフレーム(例えば、上りリンク送信するサブフレーム)もしくはスペシャルサブフレームとみなす。上りリンク送信制限サブフレームの設定と、サブフレームに対応するビットマップの表現例を図9と図10に示す。「U」は上りリンクサブフレーム、「UB」は上りリンクブランクサブフレーム、「D」は下りリンクサブフレーム、「S」はスペシャルサブフレーム、「SB」はUpPTSブランクサブフレームを示す。TDD方式では、1つのコンポーネントキャリア内で、上りリンクサブフレームの他に、下りリンクサブフレーム、スペシャルサブフレームが設定されるため、上記ビットマップ形式の構成は、上りリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレームの他に下りリンクサブフレームにもビットが対応する構成と、上りリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレームのみにビットが対応する構成の二種類が存在する。
図9では、上りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、またはスペシャルサブフレームをビットマップ形式に含まれるビットの情報で0に対応し、上りリンクブランクサブフレームまたはUpPTSブランクサブフレームをビットマップ形式に含まれるビットの情報で1に対応するように割り当てる。すなわち、ビットマップ形式に含まれるビットの情報が1のとき、上りリンク送信制限サブフレームが有効であることを示し、ビットマップ形式に含まれるビットの情報が0のとき、上りリンク送信制限サブフレームが無効であることを示す。
図9の方式は、ビットマップ形式に含まれるビット情報が全てのサブフレームに割り当てられる。言い換えると、各サブフレームとビットマップ形式の各ビットが一対一で関連付けられて設定される。
なお、前記ビットマップ形式に含まれるビットの値に対応するサブフレームは、反転してもよい。つまり、上りリンク信号の送信の制限の設定が有効なサブフレームと0を関連付け、上りリンク信号の送信の制限の設定が無効なサブフレームを1と関連付ける。
基地局101は、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を図9のビットマップ形式で端末102−A、端末102−BにそれぞれRRCシグナリングを介して通知する。端末102は、前記設定情報を基地局101から受信し、サブフレーム解釈部404に送る。サブフレーム解釈部404は、既にサブフレーム解釈部404で認識された無線フレーム構成を基に、先頭サブフレーム番号から順番に先頭ビットマップを割り当てる。ここで、下りリンクサブフレームに上りリンク送信制限サブフレームの設定された場合は、サブフレーム解釈部404は下りリンクサブフレームとして認識する。これにより、端末102は、基地局から受信した上りリンク送信制限サブフレーム設定情報から、上りリンク送信制限サブフレームで設定されるサブフレームを認識する。
図9のような上りリンク送信制限サブフレーム設定情報の構成は、下りリンクサブフレームに対してもビットを割り当てるため、端末に余分なビット情報を通知することになってオーバーヘッドの増加を招く可能性がある。そこで、下りリンクサブフレームにビットを割り当てないビットマップ形式の構成の一例を図10に示す。本構成は、具体的には、上りリンクサブフレームまたはスペシャルサブフレームを0、上りリンク送信制限サブフレームを1に対応させる。図10の例の特徴は、上りリンク信号が送信される可能性のない下りリンクサブフレームに割り当てられるビット情報を削減して通知することである。図10の例は、図9の例と比較して、通知に必要な情報量を2ビット削減することができる。
基地局101は、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を図10のビットマップを端末102−A、端末102−BにそれぞれRRCシグナリングを介して通知する。端末102は、前記設定情報を基地局101から受信し、サブフレーム解釈部404に送る。サブフレーム解釈部404は、既にサブフレーム解釈部404で認識された無線フレーム構成を基に、先頭サブフレーム番号から順番に先頭ビットマップを割り当てる。サブフレームが下りリンクサブフレームである場合は、サブフレーム解釈部404は、解釈処理を次のサブフレームに飛ばすことで、上りリンク送信制限サブフレームで設定される上りリンクサブフレームを認識する。これにより、上りリンク送信制限サブフレームの設定に余分な情報は通知されないので、基地局は、少ないオーバーヘッドで上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を端末に通知することができる。
ここで、UpPTSで送信される上りリンク信号は、上りリンクサブフレームで送信される上りリンク信号と比較して送信されるリソースエレメント数が少なく、干渉を与える影響量が小さいので、通信システムによってはUpPTSブランクサブフレームの設定を行わなくてもよい場合もある。このとき、基地局101は、上りリンクサブフレームを0、上りリンクブランクサブフレームを1と対応して設定し、下りリンクサブフレームとスペシャルサブフレームを通知情報に含めないビットマップ形式の構成で通知することが好ましい。そして、端末102は、前記基地局101から上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を取得し、前記設定情報に含まれる各ビットを上りリンクサブフレームと対応させることで、上りリンクブランクサブフレームの設定を認識することができる。上りリンクサブフレームと上りリンクブランクサブフレームのみを設定するビットマップ形式の構成は、図10のビットマップ形式の構成と比較して、更に上りリンク送信制限サブフレームの通知に用いられるビットの総数を削減できる。
ただし、図10の上りリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレームのみにビットが対応する構成は、端末が設定している無線フレーム構成に依存する。ゆえに、上り下り設定情報の再通知などによって基となる無線フレーム構成が変化した場合、端末は、基地局の意図しない上りリンクサブフレームもしくはスペシャルサブフレームを上りリンク送信制限サブフレームとして設定する可能性がある。そのため、本構成では、無線フレーム構成を変更する際に、基地局は、無線フレーム構成の通知と同時に上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を通知することが好ましい。また、端末は、無線フレーム構成が変更した場合は、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報が通知されるまで、上りリンク送信制限サブフレームの設定を有効にしないことが好ましい。すなわち、端末は、無線フレーム構成の情報のみを受信した場合、無線フレーム構成の変更を行い、前記端末の上りリンク送信制限サブフレームの設定をリセットする。
端末は、通知された上りリンク送信制限サブフレーム設定情報に含まれるビットマップの最後のビットまで情報を読み込んだ場合、最初のビットに戻って情報を読み込む。例えば、端末は、20ビットのビットマップ形式で上りリンク送信制限サブフレーム設定情報が通知されたとする。サブフレーム番号0からサブフレーム番号19は前記ビットマップの先頭から1番目のビットから20番目のビットに対応する。また、サブフレーム番号20からサブフレーム番号39は前記ビットマップの先頭から1番目のビットから20番目のビットに対応する。以後のサブフレームは、前記ビットマップを繰り返して順番に対応する。
端末は、上りリンク信号を制限するサブフレームを基地局から設定される。また、上りリンク通信のリソーススケジューリングは、基地局が行う。そのため、基地局は、上りリンク信号を制限するサブフレームが設定された上りリンクサブフレームに、上りリンク信号のリソースを割り当てないようにスケジューリングすることで、上りリンク信号の送信を制限できる。しかしながら、上りリンク信号を制限するサブフレームに上りリンク信号のリソースが割り当てられる場合がある。上りリンク信号が送信される直前に上りリンクグラントを受けずに送信できる上りリンク信号が割り当てられる場合であり、例えば、前記上りリンク信号が周期的に送信される場合が挙げられる。周期的にリソースが割り当てられる上りリンク信号(周期送信上りリンク信号)には、半永続スケジューリングで設定された上りリンクデータチャネル、スケジューリング要求情報を含む上りリンク制御チャネル、下りリンクチャネル状態情報を含む上りリンク制御チャネル、および周期的サウンディング参照信号が含まれる。周期的にリソースが割り当てられる上りリンク信号は、上りリンク送信制限サブフレームにリソースが割り当てられる可能性がある。以下では、上りリンク送信制限サブフレームに上りリンク信号のリソースが割り当てられた場合における上りリンク信号の処理方法を説明する。
1つの方法として、上りリンク送信制限サブフレームにおいて、送信予定の上りリンク信号を送信せず、前記上りリンク信号を破棄する方法(第1の上りリンク信号処理方法)がある。
図11は、上りリンク信号を制限するサブフレームに上りリンク信号のリソースが割り当てられた場合の第1の処理方法の概要を示す。図11より、端末102の上りリンク信号のリソースは、サブフレーム番号0、サブフレーム番号5、サブフレーム番号10のサブフレームと、5サブフレーム毎に周期的に割り当てられる。またサブフレーム番号0、サブフレーム番号5、サブフレーム番号10のサブフレームでは、それぞれ上りリンク信号1、上りリンク信号2、上りリンク信号3が送信予定である。このとき、サブフレーム番号5のサブフレームは、上りリンク送信制限サブフレームとして設定されたとする。
第1の上りリンク信号処理方法では、端末102は、サブフレーム番号5以前で上りリンク信号2を生成せずにサブフレーム番号5のサブフレームで上りリンク信号2を送信しない。もしくは、端末102は、サブフレーム番号5以前で上りリンク信号2を生成するがサブフレーム番号5のサブフレームで上りリンク信号2の送信処理を行わずに上りリンク信号2を破棄する。第1の上りリンク信号処理方法では、端末102はサブフレーム番号5以後のサブフレームにおいても上りリンク信号2を送信しない。
端末102が第1の上りリンク信号処理方法を行う場合、上位レイヤー400で上りリンク情報データが生成される前であれば、上りリンク信号処理方法決定部430は、端末情報データ処理部401に指示を送り、端末情報データ処理部401で上りリンク情報データを生成しない。もしくは、上位レイヤー400で上りリンク情報データが生成された後であれば、上りリンク信号処理方法決定部430は、上りリンク無線送信部415に指示を送り、上りリンク無線送信部415は、上りリンク送信信号の無線送信処理を行わず、上りリンク送信信号の破棄を行う。
また、1つの方法として、上りリンク送信制限サブフレームにおいて、送信予定の上りリンク信号を送信せず、次の周期で割り当てられるリソースを用いて前記送信しなかった上りリンク信号を送信する方法(第2の上りリンク信号処理方法)がある。
図12は、上りリンク信号を制限するサブフレームに上りリンク信号のリソースが割り当てられた場合の第2の上りリンク信号処理方法の概要を示す。図12より、端末102の上りリンク信号のリソースは、サブフレーム番号0、サブフレーム番号5、サブフレーム番号10のサブフレームと、5サブフレーム毎に周期的に割り当てられる。またサブフレーム番号0、サブフレーム番号5、サブフレーム番号10のサブフレームは、それぞれ上りリンク信号1、上りリンク信号2、上りリンク信号3が送信予定である。このとき、サブフレーム番号5のサブフレームは、上りリンク送信制限サブフレームとして設定されたとする。
第2の上りリンク信号処理方法では、端末102は、サブフレーム番号5以前で上りリンク信号2を生成せずにサブフレーム番号5のサブフレームで上りリンク信号2を送信しない。もしくは、端末102は、サブフレーム番号5以前で上りリンク信号2を生成するがサブフレーム番号5のサブフレームで上りリンク信号2送信処理を行わずに上りリンク信号2を破棄する。第2の上りリンク信号処理方法では、端末102は、サブフレーム番号10以前で上りリンク信号2を生成し、次の周期で割り当てられるサブフレーム番号10のサブフレームのリソースを用いて上りリンク信号2を送信する。なお、サブフレーム番号10のサブフレームで送信予定であった上りリンク信号3は次の周期で割り当てられるリソースを用いて送信される。
端末102が第2の上りリンク信号処理方法を行う場合、上位レイヤー400で上りリンク情報データが生成される前であれば、上りリンク信号処理方法決定部430は、端末情報データ処理部401に指示を送り、端末情報データ処理部401で上りリンク情報データを生成しない。もしくは、上位レイヤー400で上りリンク情報データが生成された後であれば、上りリンク信号処理方法決定部430は、上りリンク無線送信部415に指示を送り、上りリンク無線送信部415は、上りリンク送信信号の無線送信処理を行わず、上りリンク送信信号の破棄を行う。
また、1つの方法として、上りリンク送信制限サブフレームにおいて、送信予定の上りリンク信号を送信せず、周期的に割り当てられるリソースとは個別のリソースを用いて前記送信しなかった上りリンク信号を送信する方法(第3の上りリンク信号処理方法)がある。
図13は、上りリンク信号を制限するサブフレームに上りリンク信号のリソースが割り当てられた場合の第3の上りリンク信号処理方法の概要を示す。図13より、端末102の上りリンク信号のリソースは、サブフレーム番号0、サブフレーム番号5、サブフレーム番号10のサブフレームと、5サブフレーム毎に周期的に割り当てられる。またサブフレーム番号0、サブフレーム番号5、サブフレーム番号10のサブフレームは、それぞれ上りリンク信号1、上りリンク信号2、上りリンク信号3が送信予定である。このとき、サブフレーム番号5のサブフレームは、上りリンク送信制限サブフレームとして設定されたとする。
第3の上りリンク信号処理方法では、端末102は、サブフレーム番号5以前で上りリンク信号2を生成せずにサブフレーム番号5のサブフレームで上りリンク信号2を送信しない。もしくは、端末102は、サブフレーム番号5以前で上りリンク信号2を生成するがサブフレーム番号5のサブフレームで上りリンク信号2送信処理を行わずに上りリンク信号2を破棄する。第3の上りリンク信号処理方法では、端末102は、サブフレーム番号3で受信した上りリンク信号2の上りリンクグラントで指定されたサブフレーム番号7以前で上りリンク信号2を生成し、前記サブフレーム番号7のサブフレームを用いて上りリンク信号2を送信する。
周期的に割り当てられる上りリンク信号のリソースとは個別のリソースは、事前に割り当てられるサブフレームである。前記個別のリソースは、例えば、上りリンク送信制限サブフレーム以後のサブフレームで最初の上りリンクサブフレーム、もしくは、RRCシグナリングを介して指定された上りリンクサブフレームで割り当てられる。前記個別のリソースは、前記周期的に割り当てられる上りリンク信号のリソースとは異なるリソースを設定されることが好ましい。図13の例では、サブフレーム番号7のサブフレームが前記個別のリソースとして事前に割り当てられる。この場合は、端末102は、基地局101からの上りリンクグラントによる指示を必要とせずに上りリンク信号2を送信できる。また、上りリンク信号2のリソースブロックは、送信予定であったサブフレーム番号5のサブフレームで割り当てられたリソースブロックと同じリソースブロックである。上りリンク信号2のリソースと他の上りリンク信号とリソースが衝突した場合、端末102は、第1の上りリンク信号処理方法もしくは第2の上りリンク信号処理方法を用いて上りリンク信号2を処理する。
もしくは、周期的に割り当てられる上りリンク信号のリソースとは個別のリソースは、上りリンク信号2に関連付けた上りリンクグラントもしくはHARQ指示チャネルで割り当てられた上りリンクサブフレームで割り当てられる。基地局101は、端末102に上りリンク信号2に関連付けた上りリンクグラントもしくはHARQ指示チャネルを送信し、図13の例では、サブフレーム番号3の下りリンクサブフレームで端末102に上りリンクグラントを送信する。端末102は、前記上りリンクグラントもしくはHARQ指示チャネルで指定されたサブフレーム番号7のサブフレームで上りリンク信号2を送信する。端末102は、定められた期間で基地局101からの上りリンク信号2に関連付けた上りリンクグラントの受信を待つ。前記定められた期間内に基地局101からの要求を受信しなかった場合、端末102は、第1の上りリンク信号処理方法もしくは第2の上りリンク信号処理方法を用いて上りリンク信号を処理する。前記定められた期間は、例えば、サブフレーム番号5のサブフレームを中心とした前後5サブフレームの期間である。前記定められた期間は、上位レイヤーの情報で端末102に通知される。
端末102が第3の上りリンク信号処理方法を行う場合、上位レイヤー400で上りリンク情報データが生成される前であれば、上りリンク信号処理方法決定部430は、端末情報データ処理部401に指示を送り、端末情報データ処理部401で上りリンク情報データを生成しない。もしくは、上位レイヤー400で上りリンク情報データが生成された後であれば、上りリンク信号処理方法決定部430は、上りリンク無線送信部415に指示を送り、上りリンク無線送信部415は、上りリンク送信信号の無線送信処理を行わず、上りリンク送信信号の破棄を行う。
第2および第3の上りリンク信号処理方法は、送信予定であったサブフレームで上りリンク信号が送信せず、以後の上りリンクサブフレームで送信する処理を行う。すなわち、第2および第3の上りリンク信号処理方法は、上りリンク送信制限サブフレームで送信予定であった上りリンク信号の送信を延期する処理であると言える。
また、1つの方法として、上りリンク送信制限サブフレームにおいて、下りリンク信号に干渉を与えないリソースエレメント配置で上りリンク信号を送信する方法(第4の上りリンク信号処理方法)がある。
図14は、上りリンク信号を制限するサブフレームに上りリンク信号のリソースが割り当てられた場合の第4の処理方法の概要を示す。図14より、端末102の上りリンク信号のリソースは、サブフレーム番号0、サブフレーム番号5、サブフレーム番号10と、5サブフレーム毎に周期的に割り当てられる。またサブフレーム番号0、サブフレーム番号5、サブフレーム番号10は、それぞれ上りリンク信号1、上りリンク信号2、上りリンク信号3が送信予定である。このとき、サブフレーム番号5のサブフレームは、上りリンク送信制限サブフレームとして設定されたとする。
第4の上りリンク信号処理方法では、端末102はサブフレーム番号5以前で下りリンク信号に干渉を与えないリソースエレメント配置で上りリンク信号2’を生成して、サブフレーム番号5のサブフレームで上りリンク信号2’の送信処理を行って送信する。
図15は、下りリンク信号に干渉を与えない上りリンク信号2’のリソースエレメント構成の一例を示す。例えば、隣接するセルの下りリンクサブフレームで下りリンク制御チャネルが用いられている場合、上りリンクデータチャネルおよび上りリンク制御チャネルの先頭3SC−FDMAシンボルは隣接するセルの端末が受信する下りリンク制御チャネルに干渉を与える可能性がある。そこで、干渉を与える可能性のある上りリンク信号のリソースエレメント(下りリンク制御チャネルと干渉する可能性のある領域)の送信は止めて、干渉を与える可能性の少ないリソースエレメントを用いて上りリンク信号の送信を行う。送信を止めるリソースエレメントは、例えば、隣接するセルの下りリンクサブフレームで用いられる下りリンク制御チャネルのOFDMシンボル数と、端末102の上りリンク信号の送信タイミングと端末112の下りリンク信号の受信タイミングとの時間差と、に基づいて決定される。送信を止めるリソースエレメントは、基地局101からRRCシグナリングもしくはPDCCHシグナリングを通じて通知される。
上りリンク信号2’は、上りリンク情報データから送信を止めるリソースエレメントに配置される予定のビット列を抜いて(パンクチャリング;puncturing)、生成される。または上りリンク信号2’は、上りリンク情報データを最終的に送信される予定のリソースエレメントが配置できるビット数に合わせて誤り訂正符号の符号化率を調整して(レートマッチング;rate matching)、生成される。
また、第4の上りリンク信号処理方法は、上述の隣接するセルの下りリンクサブフレームで下りリンク制御チャネルに限らず、例えば、隣接するセルの拡張下りリンク制御チャネル、HARQ指示チャネル、下りリンク参照信号、同期信号やNCTで用いられることが想定される検知参照信号とリソースエレメントが重ならないように、上りリンク信号のリソースエレメントの一部を送信しない構成として処理することもできる。
端末102が第4の上りリンク信号処理方法を行う際に、上りリンク信号処理方法決定部430は、上りリンク送信信号処理部414に指示を送り、上りリンク送信信号処理部414は、下りリンク信号に干渉を与えない信号構成で上りリンクデータチャネル、上りリンク制御チャネル、および上りリンク参照信号のマッピングを行う。
また、1つの方法として、上りリンク送信制限サブフレームにおいて、下りリンク信号に与える干渉を軽減するように送信電力を制限した上りリンク信号を送信する方法(第5の上りリンク信号処理方法)がある。
上りリンク信号を高い送信電力で送信することは、隣接するセルの下りリンク信号の受信に対して大きな干渉を与えることになる。一方で、上りリンク信号を低い送信電力で送信することは、下りリンク信号の受信に対する干渉の影響を小さくすることができる。第5の上りリンク信号処理方法では、セル端の付近に位置する端末は、前記端末に設定された送信電力よりも更に低い送信電力で送信する。
第5の上りリンク信号処理方法では、第4の上りリンク信号処理方法の概要と同様に、図14の例において、端末102はサブフレーム番号5以前で下りリンク信号に与える干渉を軽減するように送信電力を制限した上りリンク信号2を生成して、サブフレーム番号5のサブフレームで上りリンク信号2の送信処理を行って送信する。
上りリンク信号が与える干渉を軽減する送信電力は、例えば伝搬路推定によって得られる伝搬路減衰値に関連して設定される。具体的には、伝搬路減衰値が高い場合、端末は前記端末が接続している基地局と遠方に位置するため、端末はセル端の付近に位置する可能性が高い。そのため、伝搬路減衰値が所定の閾値を超えた場合に、端末は、送信電力に制限を設けて設定する。前記制限を設けて設定する方法は、例えば、送信制限電力によって送信できる電力の上限を設定する方法、計算された送信予定の電力値から一定の値を減算する方法、計算された送信予定の電力値から伝搬路減衰値に比例した値を減算する方法、がある。前記制限を設けて設定する方法は、上りリンク信号の種類によって個別に設定できる。前記所定の閾値は、基地局から上位レイヤーを介して端末に通知される。
上りリンク信号が与える干渉を軽減する送信電力は、端末に設定された送信電力よりも低い送信電力で上りリンク信号を送信する。そのため、低い送信電力で送信された前記上りリンク信号は、基地局で受信できない可能性がある。そこで、端末は、同じ上りリンク信号を複数のサブフレームで複数回送信する方法で基地局における受信品質を向上させることができる。例えば、端末102は、上りリンク送信制限サブフレームが設定されたサブフレーム5番のサブフレームにおいて、第5の上りリンク信号処理方法によって上りリンク信号2を設定された送信電力より低い送信電力で送信する。次に、端末102は、以後の上りリンク送信制限サブフレームが設定されたサブフレームにおいて、再度上りリンク信号2を設定された送信電力より低い送信電力で送信する。基地局101は、受信した2つの上りリンク信号2を例えば最大比合成によって受信処理することで、通常の送信電力で送信された上りリンク信号と同等の受信品質を得ることができる。上りリンクデータチャネルが第5の上りリンク信号処理方法によって処理されて送信された場合に、複数回送信する方法は、HARQの機能を用いて実現できる。上りリンクデータチャネル以外の上りリンク信号が第5の上りリンク信号処理方法によって処理されて送信された場合に、複数回送信する方法は、事前に再送信の回数を設定することで実現できる。
基地局101は、それぞれの上りリンク信号処理方法に対応した受信処理を行う。
端末102に第1の上りリンク信号処理方法が用いられた場合の一例を示す。基地局101は、サブフレーム番号5のサブフレームにおいて端末102からの上りリンク信号2が送信されないことが既知であるので、上りリンク信号2の受信処理を行わず、また上りリンク信号2が上りリンクデータチャネルを介して送信された場合には上りリンクグラントまたはHARQ指示チャネルを用いて上りリンク信号2に対するACK/NACKを送信しない。そして、基地局101は、サブフレーム番号10のサブフレームで上りリンク信号3の受信処理を行う。
端末102に第2の上りリンク信号処理方法が用いられた場合の一例を示す。基地局101は、サブフレーム番号5のサブフレームにおいて端末102からの上りリンク信号2が送信されないことが既知であるので、上りリンク信号2の受信処理を行わず、また上りリンク信号2が上りリンクデータチャネルを介して送信された場合には上りリンクグラントまたはHARQ指示チャネルを用いて上りリンク信号2に対するACK/NACKを送信しない。そして、基地局101は、サブフレーム番号10のサブフレームで上りリンク信号2の受信処理を行う。
端末102に第3の上りリンク信号処理方法が用いられた場合の一例を示す。基地局101は、サブフレーム番号5のサブフレームにおいて端末102からの上りリンク信号2が送信されないことが既知であるので、上りリンク信号2の受信処理を行わない。また、基地局101は、上りリンク信号2に関連付けられた上りリンクグラントもしくはHARQ指示チャネルによってサブフレーム番号5と異なるサブフレーム番号7のサブフレームで上りリンク信号2に対するリソースを割り当てる。基地局101は、前記リソースを割り当てたサブフレーム7のサブフレームで上りリンク信号2の受信処理を行う。
端末102に第4の上りリンク信号処理方法が用いられた場合の一例を示す。基地局101は、サブフレーム番号5のサブフレームにおいて端末102からの上りリンク信号2は一部のリソースエレメントで送信されないことが既知であるので、送信されないリソースエレメントを含めない構成で上りリンク信号2の受信処理を行う。具体的には、基地局101は、端末102で送信を止めるSC−FDMAシンボルの配置が既知であるから、信号が送信されなかったSC−FDMAシンボルを含めないリソースエレメント構成と認識して復号処理を行う。
端末102に第5の上りリンク信号処理方法が用いられた場合の一例を示す。基地局101は、サブフレーム番号5のサブフレームにおいて端末102からの上りリンク信号2の受信処理を行う。
端末は、上記の5種類の上りリンク信号処理方法のうちの1つを用いる。端末は、上りリンク送信制限サブフレームで送信される予定の上りリンク信号に対する上りリンク信号処理として上りリンク信号処理方法の1つを共通に用いる。
または端末は、上記の5種類の上りリンク信号処理方法のうちの複数を用いる。上りリンク信号処理は、端末ごと、上りリンク物理チャネルごと、および上りリンク情報データごとに個別に設定できる。上りリンク信号処理は、RRCシグナリングを介して設定される。
例えば、VoIP(Voice over Internet Protocol)データが半永続スケジューリングで設定された上りリンクデータチャネルで送信される場合は、パケットデータの一部が欠損しても影響が小さいため、第1の上りリンク信号処理方法が適用されることが好ましい。VoIPデータ以外の上りリンク情報データが半永続スケジューリングで設定された上りリンクデータチャネルで送信される場合は、全てのパケットデータが欠損しないようにデータを送る必要があるため、第2の上りリンク信号処理方法が適用されることが好ましい。スケジューリング要求情報がPUCCH format 1の信号構成の上りリンク制御チャネルで送信される場合は、第4の上りリンク信号処理方法が適用されることが好ましい。下りリンクチャネル状態情報がPUCCH format 2の信号構成の上りリンク制御チャネルで送信される場合は、第1の上りリンク信号処理方法が適用されることが好ましい。周期的サウンディング参照信号が送信される場合は、第1の上りリンク信号処理方法が適用されることが好ましい。
また、上りリンク信号処理の適用は、上りリンク物理チャネルに対して個別に設定できる。一例として、基地局は、端末に、周期的サウンディング参照信号のみに第1の上りリンク信号処理を適用する設定を行う。上りリンク信号処理の適用の有無は、RRCシグナリングを介して設定される。これにより、端末は、上りリンク送信制限サブフレームにおいて、第1の上りリンク信号処理方法を用いて周期的サウンディング参照信号を送信しない処理を行う。一方で、他の上りリンクデータチャネルや上りリンク制御チャネルは上りリンク信号処理が設定されていないので、端末は、上りリンク送信制限サブフレームにおいて、他の上りリンクデータチャネルや上りリンク制御チャネルをそのまま送信することができる。すなわち、端末は、上りリンク送信制限サブフレームにおいて、特定の上りリンク物理チャネルを上りリンク信号処理によって送信しないが、一方で、端末は、前記特定の上りリンク物理チャネルを含まない上りリンク信号を送信することができる。
また、上りリンク信号処理の適用を上りリンク物理チャネルに対して個別に設定できることで、端末は、上りリンク送信制限サブフレームにおいて、特定の上りリンク物理チャネルのみを送信することができ、前記特定の上りリンク物理チャネル以外の上りリンク物理チャネルの送信を制限することができる。一例として、基地局は、端末に、上りリンク制御チャネル以外の上りリンク物理チャネルおよび上りリンク参照信号に第1の上りリンク信号処理を適用する設定を行う。これにより、端末は、上りリンク送信制限サブフレームにおいて、第1の上りリンク信号処理方法を用いて上りリンク制御チャネル以外の上りリンク物理チャネルおよび上りリンク参照信号を送信しない処理を行う。一方で、上りリンク制御チャネルは上りリンク信号処理が設定されていないので、端末は、上りリンク送信制限サブフレームにおいて、上りリンク制御チャネルをそのまま送信することができる。すなわち、端末は、上りリンク送信制限サブフレームにおいて、特定の上りリンク物理チャネル以外の上りリンク物理チャネルを上りリンク信号処理によって送信しないが、一方で、端末は、前記特定の上りリンク物理チャネル以外を含まない上りリンク信号を送信することができる。
または端末は、上記の5種類の上りリンク信号処理方法のうちの一部または全部を用いて、前記用いられる上りリンク信号処理方法に優先順位を付けて設定される。端末102は、5種類の上りリンク信号処理方法のうちの一部または全部を用い、上りリンク信号処理方法決定部430で上りリンク信号の処理方法に対して順番に処理可否の判別を行い、処理可能な上りリンク信号の処理方法を行う。図16は、上りリンク信号処理方法を決定するフローチャートを示す。例えば、端末102は、第1から第4の上りリンク信号処理方法が採用され、第4の上りリンク信号処理方法、第3の上りリンク信号処理方法、第2の上りリンク信号処理方法、第1の上りリンク信号処理方法、と優先順位が付けて設定される。端末102は、第4の上りリンク信号処理方法の可否の判定を行う(ステップS1601)。第4の上りリンク信号処理方法が可能であれば(ステップS1601;可)、第4の上りリンク信号処理方法を適用し(ステップS1602)、第4の上りリンク信号処理方法では問題が発生する場合は(ステップS1601;否)、第3の上りリンク信号処理方法の可否の判定を行う(ステップS1603)。第3の上りリンク信号処理方法が可能であれば(ステップS1603;可)、第3の上りリンク信号処理方法を適用し(ステップS1604)、第3の上りリンク信号処理方法でも問題が発生する場合は(ステップS1603;否)、第2の上りリンク信号処理方法の可否の判定を行う(ステップS1605)。第2の上りリンク信号処理方法が可能であれば(ステップS1605;可)、第2の上りリンク信号処理方法を適用し(ステップS1606)、第2の上りリンク信号処理方法でも問題が発生する場合は(ステップS1605;否)、第1の上りリンク信号処理方法を適用する(ステップS1607)。
上りリンク信号処理方法の可否の判定基準は、データの重要度や上りリンク信号が干渉を与える影響量を考慮して、上りリンク物理チャネルおよび上りリンク情報データに対応する基準がそれぞれ個別に設定できる。上りリンク信号処理方法の可否の判定基準は、予め端末で固定的に決定される。もしくは、上りリンク信号処理方法の可否の判定基準は、上位レイヤーからの制御情報を通じて基地局から端末個別に通知される。
基地局101でビットマップ形式による上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を端末102に再度通知すると、端末102は、受信した該上りリンク送信制限サブフレーム設定情報に基づいて上りリンク送信制限サブフレームの設定を上書きする。
上りリンク送信制限サブフレームの設定を解除する場合は、基地局は、全てのサブフレームにおいて設定しない上りリンク送信制限サブフレーム設定情報をビットマップ形式で端末に通知する。具体的には、基地局は、ビットマップにおいて全てのビットが上りリンク送信制限サブフレームの配置をしないことを示す情報を通知する。端末は、全てのサブフレームにおいて上りリンク送信制限サブフレームを配置されない上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を受信すると、全てのサブフレームにおいて上りリンク送信制限サブフレームが配置されない設定に上書きする。
もしくは、上りリンク送信制限サブフレームの設定を解除する場合は、基地局は1ビットの上りリンク送信制限サブフレーム有効/無効情報を端末に通知する。上りリンク送信制限サブフレーム有効/無効情報が有効(TRUE、1)の場合は、前記上りリンク送信制限サブフレーム設定情報で通知された上りリンク送信制限サブフレームは、有効となる(以下、有効状態と呼称する)。上りリンク送信制限サブフレーム有効/無効情報が無効(FALSE、0)の場合は、前記ビットマップ形式で通知された上りリンク送信制限サブフレームは、無効となり、端末は全てのサブフレームにおいて元の無線フレーム構成と認識する(以下、無効状態と呼称する)。
図17に、上りリンク送信制限サブフレームの設定状態の遷移に対する上りリンク送信制限サブフレーム有効/無効情報の組み合わせ表を示す。無効状態から有効状態に遷移させる場合、基地局は、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を通知せず、有効を示す上りリンク送信制限サブフレーム有効/無効情報を端末に通知する。また、有効状態から無効状態に遷移させる場合、基地局は、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を通知せず、無効を示す上りリンク送信制限サブフレーム有効/無効情報を端末に通知する。無効状態から有効状態に遷移させると同時に上りリンク送信制限サブフレームを再設定する場合、基地局は、再設定の上りリンク送信制限サブフレーム設定情報と有効の上りリンク送信制限サブフレーム有効/無効情報を同時に通知する。上りリンク送信制限サブフレームを再設定のみを行う場合、基地局は、再設定の上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を通知する。設定状態が遷移しなければ、基地局は、上りリンク送信制限サブフレーム有効/無効情報は通知しなくてもよい。
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。本発明の第1の実施形態により、上りリンク通信に起因するセル間干渉を低減し、通信システム全体のスループットを向上することができる。
(第2の実施形態)
以下では、第2の実施形態について説明する。なお、以下では第1の実施形態と異なる部分が説明され、説明されない部分は第1の実施形態と同じである。
本実施形態では、上りリンク送信制限サブフレームの配置は、サブフレームセットとして周期情報と配置情報で設定される。図18および図19は、上りリンク送信制限サブフレームが周期的に設定される場合における無線フレーム構成の一例を示す。図18では、上り下り設定情報が0の無線フレーム構成において、無線フレーム番号が偶数番号のときのサブフレーム番号4のサブフレームが上りリンク送信制限サブフレームとして設定される。また、図19では、図18の例に加えて無線フレーム番号が3の倍数のときのサブフレーム番号7のサブフレームが上りリンク送信制限サブフレームとして設定される。なお、上りリンク送信制限サブフレームは、サブフレームの周期と、所定の基準となるサブフレームに対するサブフレームのオフセット(シフト)とで設定されてもよい。図18の例では、上りリンク送信制限サブフレームは、サブフレームの周期が20であり、所定の基準となるサブフレームに対するサブフレームのオフセットが4である。図19の例では、上りリンク送信制限サブフレームは、サブフレームの周期が30であり、所定の基準となるサブフレームに対するサブフレームのオフセットが7である。
基地局は、上りリンク送信制限サブフレーム周期情報(上りリンクブランクサブフレーム周期情報、上りリンクブランクサブフレームペリオディシティ;uplink blank subframe periodicity)と上りリンク送信制限サブフレーム配置情報(上りリンクブランクサブフレーム配置情報、上りリンクブランクサブフレームオフセット;uplink blank subframe offset)を端末に通知する。上りリンク送信制限サブフレーム周期情報と上りリンク送信制限サブフレーム配置情報は、RRCシグナリングを介して端末固有に通知される。前記端末は、取得した上りリンク送信制限サブフレーム周期情報および上りリンク送信制限サブフレーム配置情報によって上りリンク送信制限サブフレームの位置を認識する。ここで、下りリンクサブフレームが上りリンク送信制限サブフレームとして設定された場合は、端末は下りリンクサブフレームとして認識する。
上りリンク送信制限サブフレーム配置情報は、上りリンク送信制限サブフレーム周期情報と組み合わせて情報が決定される。例えば、20サブフレーム周期の場合では、上りリンク送信制限サブフレーム配置情報として20サブフレームのうちの1つを指定する。図18の例では、上りリンク送信制限サブフレーム周期情報は20、上りリンク送信制限サブフレーム配置情報は4となる。これより、上りリンク送信制限サブフレーム配置情報は上りリンク送信制限サブフレーム周期情報を超える設定はできないので、上りリンク送信制限サブフレーム配置情報の情報量は上りリンク送信制限サブフレーム周期情報によって変化する。
また、上りリンク送信制限サブフレーム配置情報と上りリンク送信制限サブフレーム周期情報は、前記上りリンク送信制限サブフレーム配置情報と前記上りリンク送信制限サブフレーム周期情報とを組み合わせて1つの上りリンク送信制限サブフレーム設定情報で構成することで、効率よく通知することができる。図20に、1つの上りリンク送信制限サブフレーム設定情報の値に対応する上りリンク送信制限サブフレーム配置情報および上りリンク送信制限サブフレーム周期情報の値の関係を示す表である。上りリンク送信制限サブフレーム設定情報は、RRCシグナリングを介して端末固有に通知される。端末は、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を受信し、図20の対応表を用いて上りリンク送信制限サブフレーム配置情報および上りリンク送信制限サブフレーム周期情報を取得する。このように、1つの上りリンク送信制限サブフレーム設定情報に纏めることによって、上りリンク送信制限サブフレーム周期情報に対する上りリンク送信制限サブフレーム配置情報の情報量の変動を抑え、効率のよい通知が可能となる。
上りリンク送信制限サブフレーム周期情報と上りリンク送信制限サブフレーム配置情報は1つの端末に対して複数設定できる。例えば、図19に示す構成例のように、周期的に割り当てられる上りリンク送信制限サブフレームが2つ設定される。この様に、上りリンク送信制限サブフレームを周期以外のサブフレームに配置する場合においても、複数の上りリンク送信制限サブフレーム周期情報および複数の上りリンク送信制限サブフレーム配置情報を用いることで柔軟な設定を可能とする。
1つの上りリンク送信制限サブフレーム周期情報を共有化することで、前記1つの上りリンク送信制限サブフレーム周期情報および複数の上りリンク送信制限サブフレーム配置情報から、周期的に割り当てられる上りリンク送信制限サブフレームを複数設定することができる。例えば、上りリンク送信制限サブフレーム配置情報は、複数の上りリンク送信制限サブフレーム配置情報であると言える第1の実施形態に記載したビットマップ形式で構成される。この場合は、上りリンク送信制限サブフレーム設定は、連続して繰り返さずに、上りリンク送信制限サブフレーム周期情報で示されたサブフレーム数を待って繰り返し適用される。具体的には、総数20ビットのビットマップと上りリンク送信制限サブフレーム周期情報が40と通知された場合、サブフレーム番号0から19のサブフレームは前記ビットマップの1番目から20番目のビットに対応し、サブフレーム番号20から39のサブフレームは前記ビットマップのビットに対応せず、サブフレーム番号40から59のサブフレームは前記ビットマップの1番目から20番目のビットに対応する。
上りリンク送信制限サブフレームの設定を変更する場合は、基地局は、新たな上りリンク送信制限サブフレーム設定情報、または、新たな上りリンク送信制限サブフレーム周期情報および新たな上りリンク送信制限サブフレーム配置情報、を端末に対して再度通知する。端末は、前記新たな上りリンク送信制限サブフレーム周期情報および前記新たな上りリンク送信制限サブフレーム配置情報から上りリンク送信制限サブフレームの設定を上書きする。
本実施形態において、上りリンク送信制限サブフレームの設定を解除する場合は、基地局は、設定の解除を示す上りリンク送信制限サブフレーム周期情報として端末に通知する。前記設定の解除を示す上りリンク送信制限サブフレーム周期情報は、例えば、周期0の情報である。端末は、前記上りリンク送信制限サブフレーム周期情報を受信し、サブフレーム解釈部404で設定の解除を示す上りリンク送信制限サブフレーム周期情報を認識することで、上りリンク送信制限サブフレームの設定をリセットし、元の無線フレーム構成として認識する。もしくは、上りリンク送信制限サブフレームの設定を解除する場合は、基地局は、設定の解除を示す上りリンク送信制限サブフレーム配置情報を端末に通知する。前記設定の解除を示す上りリンク送信制限サブフレーム配置情報は、例えば、どこにも配置しないことを示す情報であり、ビットマップ形式では全てのビットが0である。前記端末は、前記上りリンク送信制限サブフレーム配置情報を受信し、サブフレーム解釈部404で設定の解除を示す上りリンク送信制限サブフレーム配置情報を認識することで、上りリンク送信制限サブフレームの設定をリセットし、元の無線フレーム構成として認識する。もしくは、上りリンク送信制限サブフレームの設定を解除する場合は、基地局は、設定の解除を示す上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を端末に通知する。前記端末は、前記上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を受信し、サブフレーム解釈部404で設定の解除を示す上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を認識することで、上りリンク送信制限サブフレームの設定をリセットし、元の無線フレーム構成として認識する。
以上、本発明の第2の実施形態について説明した。
(第3の実施形態)
以下では、第3の実施形態について説明する。本実施形態は、無線フレーム構成に関連付けた上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を通知することで、上りリンク送信制限サブフレームを設定する。なお、以下では第1の実施形態と異なる部分が説明され、説明されない部分は第1の実施形態と同じである。なお、第3の実施形態で説明する発明は、第2の実施形態にも適用できる。
端末−端末間干渉は、多くの場合に隣接するセル間において上りリンクサブフレームと下りリンクサブフレームが異なる通信システム環境で発生する。すなわち、端末−端末間干渉が発生する可能性があるサブフレームは、基地局(自基地局、接続基地局、サービング基地局、サービングセル)のサブフレーム設定と前記基地局のセルと隣接するセルの基地局(隣接基地局、隣接セル、干渉基地局、干渉セル)のサブフレーム設定に依存する。本実施形態では、隣接セル間で上りリンクサブフレームと下りリンクサブフレームが異なる可能性があるサブフレームに対応付けて、上りリンク送信制限サブフレームを設定する。
フレキシブルサブフレームによってトラフィックアダプテーションを行う場合と、上り下り設定を可変にしてトラフィックアダプテーションを行う場合と、で干渉を及ぼすサブフレームの想定が異なるため、それぞれのトラフィックアダプテーション方法での本実施形態について説明する。
先ず、フレキシブルサブフレームによってトラフィックアダプテーションを行う場合について説明する。
フレキシブルサブフレームによってトラフィックアダプテーションを行う場合の一例として、図8のフレキシブルサブフレームを含んだ無線フレーム構成が設定した場合を想定する。全てのセルで前記無線フレーム構成が用いられた場合、同じサブフレームにおいて隣接セル間で上りリンク通信と下りリンク通信が行われる可能性があるサブフレームは、フレキシブルサブフレームとして設定されたサブフレーム番号3、4、8、9である。ゆえに、サブフレーム番号3、4、8、9に上りリンク送信制限サブフレームが設定されることが好ましい。以下、端末−端末間干渉が発生する可能性のあるサブフレーム上りリンク送信制限サブフレーム候補と呼称する。この場合、フレキシブルサブフレームは、上りリンク送信制限サブフレーム候補であると言える。
図21は、フレキシブルサブフレームに関連付けて設定された上りリンク送信制限サブフレームを含んだ無線フレーム構成の設定表の一例である。「UB/D」は、PDCCHシグナリングによって下りリンクサブフレームと上りリンク送信制限サブフレームを切り替えるサブフレームである。上りリンク送信制限サブフレーム設定情報は、フレキシブルサブフレームと、下りリンクサブフレームと上りリンク送信制限サブフレームを切り替えるサブフレームと、のサブフレーム配置を示す。
基地局は、図8のフレキシブルサブフレームを含んだ無線フレーム構成の情報をシステム情報に含んで端末に報知し、セル内の端末へ共通に基となる無線フレーム構成を設定する。次に、基地局は、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報をRRCシグナリングで端末固有に通知する。端末は、前記上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を用いて前記無線フレーム構成に対応して下りリンクサブフレームと上りリンク送信制限サブフレームとを切り替えるサブフレームを認識する。なお、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報が通知される前は、端末は上りリンク送信制限サブフレームが設定されない元の無線フレーム構成として認識する。
上りリンク送信制限サブフレームの設定を変更する場合、基地局は、基地局と接続する端末に対して前記上りリンク送信制限サブフレームの設定を示す新たな上りリンク送信制限サブフレーム設定情報をRRCシグナリングを介して通知する。前記端末は、受信した新たな上りリンク送信制限サブフレーム設定情報から、前記端末の上りリンク送信制限サブフレームの設定を上書きする。
基地局が設定する無線フレーム構成を変更する場合、基地局は、基地局の新たな無線フレーム構成の情報を前記基地局と接続する端末にシステム情報もしくはRRCシグナリングに含んで通知し、更に前記新たな無線フレーム構成に反映した新たな上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を前記端末にRRCシグナリングを介して通知する。前記端末は、前記新たな無線フレーム構成の情報を受信し、新たな無線フレーム構成の設定を上書きし、前記端末の上りリンク送信制限サブフレームの設定をリセットする。すなわち、前記端末は、新たな無線フレーム構成を認識した直後は、上りリンク送信制限サブフレームが配置されない新たな無線フレーム構成として認識する。その後に、前記端末は、受信した前記上りリンク送信制限サブフレーム設定情報から、サブフレーム解釈部404で前記端末の上りリンク送信制限サブフレームの配置を行う。
上りリンク送信制限サブフレームの設定を解除する場合、基地局は、上りリンク送信制限サブフレームが配置されない無線フレーム構成を示す上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を用いて端末に通知する。一例として、図21において、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を0として通知する。
次に、上り下り設定を可変にしてトラフィックアダプテーションを行う場合について説明する。
上り下り設定を可変にしてトラフィックアダプテーションを行う場合の一例として、自基地局が基地局101であって、上り下り設定情報を0として設定し、隣接基地局は基地局111であって、上り下り設定情報を1として設定した場合を想定する。図22に、自基地局の上り下り設定情報を0、隣接基地局の上り下り設定情報を1と設定した場合における上りリンク送信制限サブフレーム候補の一例を示す。図3の上り下り設定情報の対応表より、基地局101と基地局111で設定される上り下り設定情報が既知であれば、基地局101は、基地局101と基地局111間で上りリンクサブフレームと下りリンクサブフレームと異なって通信するサブフレームがサブフレーム番号4とサブフレーム番号9であることを知ることができる。すなわち、自基地局の上り下り設定情報と隣接基地局の上り下り設定情報を取得することができれば、自基地局は、端末−端末間干渉が発生する可能性のある上りリンク送信制限サブフレーム候補を認知することができる。本実施形態では、上りリンク送信制限サブフレームは、自基地局の上り下り設定情報と隣接基地局の上り下り設定情報とに関連付けて設定する。
図23、図24、図25、図26、図27、図28、および、図29は、自基地局の上り下り設定情報がそれぞれ0、1、2、3、4、5、6と設定された場合における隣接基地局の上り下り設定情報に対応する上りリンク送信制限サブフレームの設定の一例を示す。図23、図24、図25、図26、図27、図28、および、図29は、図3の上り下り設定情報による無線フレーム構成の表を拡張した無線フレーム構成であり、自基地局の上り下り設定情報、隣接基地局の上り下り設定情報、および上りリンク送信制限サブフレーム設定情報から上りリンク送信制限サブフレームを含めた無線フレーム構成を表す。自基地局の上り下り設定情報および隣接基地局の上り下り設定情報から、端末−端末間干渉が発生する可能性のあるサブフレームを上りリンク送信制限サブフレーム候補が決定する。次に、上りリンク送信制限サブフレームが設定される無線フレーム構成は、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報によって決定される。上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を変更することで、上りリンク信号の送信の制限を行うサブフレームの割合を変更できる。
例えば、基地局101は、基地局101が設定する上り下り設定情報と、基地局111が設定する上り下り設定情報と、を認識する。基地局101と基地局111との間はバックホール回線103で接続されており、基地局101はバックホール回線103を通じて基地局111が設定する上り下り設定情報を取得する。基地局101は、基地局101が設定する上り下り設定情報と、基地局111が設定する上り下り設定情報から、例えば、図23、図24、図25、図26、図27、図28、図29の対応表を用いて上りリンク送信制限サブフレームを設定し、端末102に対して上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を通知する。
基地局は、端末に、少なくとも自基地局の上り下り設定情報と、隣接基地局の上り下り設定情報と、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報と、を通知する。隣接基地局の上り下り設定情報と上りリンク送信制限サブフレーム設定情報は、RRCシグナリングを介して端末固有に(個別に)通知される。なお、隣接基地局の上り下り設定情報または上りリンク送信制限サブフレーム設定情報が通知される前は、端末は上りリンク送信制限サブフレームが配置されない無線フレーム構成として認識する。
上りリンク送信制限サブフレームの設定を変更する場合、自基地局は、自基地局と接続する端末に対して前記上りリンク送信制限サブフレームの設定を示す新たな上りリンク送信制限サブフレーム設定情報をRRCシグナリングを介して通知する。前記端末は、受信した新たな上りリンク送信制限サブフレーム設定情報から、前記端末の上りリンク送信制限サブフレームの設定を上書きする。
自基地局が設定する上り下り設定情報を変更する場合、自基地局は、自基地局の新たな上り下り設定情報を前記自基地局と接続する端末にシステム情報もしくはRRCシグナリングに含んで通知し、更に前記新たな上り下り設定情報を反映した新たな上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を前記端末にRRCシグナリングを介して通知する。前記端末は、前記新たな上り下り設定情報を受信し、新たな無線フレーム構成を認識して設定を上書きし、上りリンク送信制限サブフレームの設定をリセットする。すなわち、前記端末は、新たな無線フレーム構成を認識した直後は、上りリンク送信制限サブフレームが配置されない無線フレーム構成として認識する。その後に、前記端末は、隣接基地局が設定する上り下り設定情報と受信した前記上りリンク送信制限サブフレーム設定情報から、サブフレーム解釈部404で上りリンク送信制限サブフレームの設定を行う。
また、隣接基地局が設定する上り下り設定情報が変更される場合、隣接基地局は、自基地局に対してバックホール回線を介して隣接基地局が設定する新たな上り下り設定情報を通知する。自基地局は、取得した隣接基地局が設定する上り下り設定情報に対応した新たな上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を決定し、前記隣接基地局が設定する上り下り設定情報および前記新たな上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を自基地局に接続する端末にRRCシグナリングを介して通知する。前記端末は、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報が変更された場合と同様の動作を行う。
上りリンク送信制限サブフレームの設定を解除する場合、基地局は、上りリンク送信制限サブフレームが配置されない無線フレーム構成を示す上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を用いて端末に通知する。一例として、図23、図24、図25、図26、図27、図28、図29において、基地局は、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を0として通知する。
もしくは、上りリンク送信制限サブフレームの設定を解除する場合、基地局は、変更前と同じ上り下り設定情報を新たな上り下り設定情報として端末に通知する。前記端末は、新たな上り下り設定情報によって設定を上書きし、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報をリセットする。すなわち、前記端末の無線フレーム構成は変化されずに、上りリンク送信制限サブフレームの設定がリセットされる。
上記では、自基地局は、自基地局と1つの隣接基地局の間の上り下り設定情報に関連付けて上りリンク送信制限サブフレームを設定した。しかしながら、図1の基地局111は、基地局101とRRH121と隣接する関係にあるように、隣接基地局が複数存在する場合も考えられる。この様な場合においては、図23、図24、図25、図26、図27、図28、図29の対応表で参照される隣接基地局の上り下り設定情報は、最も下りリンクサブフレームの割合が多い隣接基地局の上り下り設定情報が適用される。
例えば、基地局101の上り下り設定情報が0、基地局111の上り下り設定情報が1、RRH121の上り下り設定情報が2で設定した場合に、基地局111は、基地局101およびRRH121の上り下り設定情報をバックホール回線103およびバックホール回線113を介して取得する。基地局111は、基地局101の上り下り設定情報とRRH121の上り下り設定情報を比較し、下りリンクサブフレームの割合が多いRRH121の上り下り設定情報を隣接基地局の上り下り設定として参照する。そして、基地局111は、図23の設定表を用いて、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を決定する。基地局111は、基地局111の上り下り設定情報と、RRH121の上り下り設定情報と、前記上りリンク送信制限サブフレーム設定情報と、を基地局111に接続する端末112に通知する。端末112は、隣接基地局が1つの場合と同様に、上りリンク送信制限サブフレームの設定を行う。
もしくは隣接基地局が複数存在する場合、通信システムは、複数の隣接基地局に対応した上りリンク送信制限サブフレームを含む無線フレーム構成表を適用する。例えば、基地局111の隣接基地局である基地局101を隣接基地局1、もう一方の隣接基地局であるRRH121を隣接基地局2とする。図30は、自基地局の上り下り設定情報が1、隣接基地局1の上り下り設定情報が2と設定された場合における隣接基地局2の上り下り設定情報に対応する無線フレーム構成の一例を示す。基地局111は、基地局101およびRRH121の上り下り設定情報をバックホール回線103およびバックホール回線113を介して取得する。基地局111は、図30の設定表を用いて、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を決定する。基地局111は、基地局111の上り下り設定情報と、基地局101およびRRH121の上り下り設定情報と、前記上りリンク送信制限サブフレーム設定情報と、を基地局111に接続する端末112に通知する。端末112は、図30の設定表を用いて、基地局111、基地局101、およびRRH121の上り下り設定情報、ならびに前記上りリンク送信制限サブフレーム設定情報、から上りリンク送信制限サブフレームの設定を行う。
基地局および端末で上りリンク送信制限サブフレーム候補であるサブフレームにおいて常に上りリンク送信制限サブフレームが設定されることが既知である場合、基地局は、上りリンク送信制限サブフレーム候補の情報を通知し、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報の通知を省略することができる。フレキシブルサブフレームによるトラフィックアダプテーション方法であれば、基地局は、フレキシブルサブフレームの位置を通知し、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報の通知は省略することができる。上り下り設定の可変によるトラフィックアダプテーション方法であれば、基地局は、自基地局および隣接基地局の上り下り設定情報を通知し、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報の通知は省略することができる。
以上、本発明の第3の実施形態について説明した。本実施形態では、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報は、上りリンク送信制限サブフレーム数と関連付けた番号で設定したが、上記の上りリンク送信制限サブフレーム設定情報および無線フレーム構成に限らない。例えば、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報は、上りリンク送信制限サブフレーム候補となるサブフレームと対応するビットマップであってもよい。
(第4の実施形態)
以下では、第4の実施形態について説明する。なお、以下では第1から第3の実施形態と異なる部分が説明され、説明されない部分は第1から第3の実施形態と同じである。
本実施形態では、基地局は、システム情報に上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を含めて報知する。
前記端末は、前記基地局が送信するシステム情報に含まれる上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を用いて上りリンク送信制限サブフレームの設定を行う。本方式では、前記基地局が構成するセル内の全ての端末は、上りリンク送信制限サブフレームの設定を適用する。なお、上りリンク送信制限サブフレームの設定に関する情報と無線フレーム構成の情報とが同じシステム情報に含んで報知される場合、基地局は、上りリンク送信制限サブフレームを含んだ無線フレーム構成の情報をシステム情報に含めて報知してもよい。
もしくは端末は、システム情報に含まれる上りリンク送信制限サブフレーム設定情報と上りリンク送信制限サブフレーム適用判定を用いて上りリンク送信制限サブフレームの設定を行う。本方式では、前記端末は上りリンク送信制限サブフレーム適用判定を用いることで、システム情報を用いながら所定の端末に上りリンク送信制限サブフレームの設定を適用させることができる。例えば、通信システムは、セル中心に存在する端末102−Bなどの上りリンク送信制限サブフレームの設定を適用しない端末に前記上りリンク送信制限サブフレーム適用判定によって上りリンク送信制限サブフレームを適用させず、また端末−端末間干渉を与える可能性の高い端末102−Aに前記上りリンク送信制限サブフレーム適用判定によって上りリンク送信制限サブフレームを適用させることができる。上りリンク送信制限サブフレーム適用判定に用いられる基準は、上位レイヤーにより基地局から端末に通知される。
上りリンク送信制限サブフレーム適用判定は、サブフレーム解釈部404によって行われる。図31は、システム情報に含まれる上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を受信したときの上りリンク送信制限サブフレーム適用判定のフローチャートを示す。端末は、該端末が接続している基地局からのシステム情報を受信し、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を取得する(ステップS3101)。次に、端末は、上りリンク送信制限サブフレーム適用判定を行う(ステップS3102)。前記上りリンク送信制限サブフレーム適用判定は、前記端末は前記上りリンク送信制限サブフレーム設定情報で示されたサブフレームにおいて上りリンク信号の送信の停止または送信の制限を行うか否かを判定する。例えば、上りリンク送信制限サブフレーム適用判定に用いられる基準として、端末は、該端末が接続している基地局からの送信信号に対する下りリンク信号の受信電力と閾値との比較を行う。前記下りリンク信号の受信電力は、例えば下りリンク参照信号の受信電力(RSRP;Reference Signal Received Power)である。前記受信電力が閾値よりも高い場合は(ステップS3102;受信電力>閾値)、端末は、該端末がセル中心に存在していると判断し、全てのサブフレームにおいて上りリンク送信制限サブフレームの設定は行わない(ステップS3103)。一方、前記受信電力が閾値よりも低い場合は(ステップS3102;閾値>受信電力)、端末は、該端末がセル端に存在すると判断し、取得した上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を用いて上りリンク送信制限サブフレームを適用する(ステップS3104)。
端末が行う前記上りリンク送信制限サブフレーム適用判定は、前記端末が接続している基地局からの送信信号に対する下りリンク信号の受信電力の代わりに、下りリンク信号の受信品質と該受信品質に対応する閾値を用いてもよい。前記下りリンク信号の受信品質は、例えば下りリンク参照信号の受信品質(RSRQ;Reference Signal Received Quality)である。
また前記上りリンク送信制限サブフレーム適用判定は、隣接基地局からの送信信号に対する下りリンク信号の受信電力と該受信電力に対応する閾値との判定を加えて用いると、端末がセル端に存在するか否かの判定の精度が向上する。この場合、隣接基地局からの下りリンク信号の受信電力が該受信電力に対応する閾値よりも高い場合は、端末は、該端末が接続している基地局が構成するセルと隣接基地局が構成するセルとの境界付近に位置していると判断する。一方で、隣接基地局から下りリンク信号の受信電力が該受信電力に対応する閾値よりも低い場合は、端末は、境界付近以外に位置していると判断する。端末がセル端に存在するか否かの判定に用いられる閾値は、予め基地局から取得する。
また、基地局は、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を複数通知する。端末は、上りリンク送信制限サブフレーム適用判定より、該端末に適した上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を選択することもできる。この場合、端末は、少なくとも上りリンク送信制限サブフレーム設定情報の数より1つ少ない数の判定基準を必要とする。基地局は、前記複数の上りリンク送信制限サブフレーム適用判定の基準を上位レイヤーから前記端末に通知する。
図32に、二種類の上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を受信したときの上りリンク送信制限サブフレーム適用判定のフローチャートを示す。端末は、事前に基地局から上りリンク送信制限サブフレーム適用判定の基準として閾値1と閾値2を取得する。端末は、該端末が接続している基地局からシステム情報を受信し、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報1および上りリンク送信制限サブフレーム設定情報2を取得する(ステップS3201、ステップS3202)。次に、端末は、上りリンク送信制限サブフレーム適用判定を行う(ステップS3203)。前記上りリンク送信制限サブフレーム適用判定は、例えば、基地局からの送信信号に対する下りリンク信号の受信電力と閾値1および閾値2との比較を行う。前記受信電力が閾値1よりも高い場合は(ステップS3203;受信電力>閾値1)、全てのサブフレームにおいて上りリンク送信制限サブフレームを配置しない(ステップS3204)。前記受信電力が閾値1よりも低く、閾値2より高い場合は(ステップS3203;閾値1>受信電力>閾値2)、取得した上りリンク送信制限サブフレーム設定情報1を用いて上りリンク送信制限サブフレームが適用される(ステップS3205)。前記受信電力が閾値2より低い場合は(ステップS3203;閾値2>受信電力)、取得した上りリンク送信制限サブフレーム設定情報2を用いて上りリンク送信制限サブフレームが適用される(ステップS3206)。
端末は、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を受信した時に上記の上りリンク送信制限サブフレーム適用判定を行う。上記の受信電力は、上記の上りリンク送信制限サブフレーム適用判定を行う前に端末で計算され、前記端末で受信電力を示す情報として保持される。上記の上りリンク送信制限サブフレーム適用判定を行う際に、端末は、前記保持した受信電力を示す情報を用いる。
また端末は、下りリンク信号の受信電力を計算した時に上記の上りリンク送信制限サブフレーム適用判定を行う。上りリンク送信制限サブフレーム設定情報は、上記の上りリンク送信制限サブフレーム適用判定を行う前に端末に受信され、前記端末で保持される。上記の上りリンク送信制限サブフレーム適用判定を行う際に、端末は、前記上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を用いる。
また端末は、定期的に上記の上りリンク送信制限サブフレーム適用判定を行う。端末は、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を含んだシステム情報と上りリンク送信制限サブフレーム適用判定を行う周期を示す情報を受信した後、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を保持する。端末は、受信した上りリンク送信制限サブフレーム適用判定を行う周期を示す情報から、上りリンク送信制限サブフレーム適用判定を行うタイミングを認識し、前記タイミングで上りリンク送信制限サブフレーム適用判定を行う。端末は、前記保持した上りリンク送信制限サブフレーム設定情報と受信電力を用いて上りリンク送信制限サブフレーム適用判定を行う。上記の上りリンク送信制限サブフレーム適用判定を行う間隔は、受信電力の計算間隔と比べて同間隔か長い間隔であることが好ましい。前記上りリンク送信制限サブフレーム適用判定を行う周期情報は、上位レイヤーを介して基地局から端末に通知される。
上りリンク送信制限サブフレームの設定を変更する場合は、基地局は、新たな上りリンク送信制限サブフレーム設定情報をシステム情報に含めて端末に報知する。端末は受信した前記システム情報から新たな上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を認識し、上りリンク送信制限サブフレーム適用判定を介して、新たな上りリンク送信制限サブフレームの設定を上書きする。
上りリンク送信制限サブフレームの設定を解除する場合は、基地局は、設定の解除を示す上りリンク送信制限サブフレーム設定情報をシステム情報に含めて端末に報知する。端末は受信した前記システム情報から上りリンク送信制限サブフレームの設定の解除を認識し、上りリンク送信制限サブフレーム適用判定を介して、上りリンク送信制限サブフレームの設定をリセットし、元の無線フレーム構成と認識する。もしくは上りリンク送信制限サブフレームの設定を解除する場合は、基地局は、端末であらゆる場合において上りリンク送信制限サブフレームを適用しないと選択される上りリンク送信制限サブフレーム適用判定の基準を前記端末に通知する。端末は、上りリンク送信制限サブフレーム適用判定を介して、上りリンク送信制限サブフレームの配置を行わず、元の無線フレーム構成と認識する。
本実施形態では、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報の構成は限定せず、前記実施形態に記載したビットマップ形式、上りリンク送信制限サブフレーム候補に関連付けた上りリンク送信制限サブフレームの設定に関する情報、上りリンク送信制限サブフレーム周期情報や、その他上りリンク送信制限サブフレームの設定を通知するに相応しい情報を用いて構成される。
以上、本発明の第4の実施形態について説明した。
(第5の実施形態)
以下では、第5の実施形態について説明する。なお、以下では第1から第4の実施形態と異なる部分が説明され、説明されない部分は第1から第4の実施形態と同じである。
第1から第4の実施形態では、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報をRRCシグナリングやシステム情報に含めて通知することを前提に説明した。RRCシグナリングやシステム情報で通知することは、上りリンク送信制限サブフレームの設定の更新間隔が上りリンク信号のリソース割当よりも長い間隔であると言える。
本実施形態では、基地局は、PDCCHシグナリングを介して上記の上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を端末固有に通知する。すなわち、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報は、上りリンクグラントに含まれて端末に通知される。本実施形態は、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を上りリンク信号のリソース割当と同等か短い間隔で通知することができる。
例えば、基地局101が端末102に対して上りリンクグラントを送信して4サブフレーム後に上りリンクデータチャネルを送信するように要求したとする。一方で、基地局111は、端末102が上りリンクデータチャネルを送信する予定のサブフレームで、端末112への下りリンクデータチャネルの送信を割り当てる。その際に、端末−端末間干渉を回避するため、基地局111は基地局101にバックホール回線103を介して上りリンクデータチャネルの送信の制限を要求する。基地局101の前記上りリンクグラントの送信から端末102の上りリンクデータチャネルの送信の間に、基地局101は、端末102に対して前記上りリンクデータチャネルの送信を制限する要求(上りリンク信号送信制限要求、上りリンク送信制限サブフレーム設定情報)を送信する。そして端末102は、前記上りリンク信号送信制限要求を受けて、上りリンクデータチャネルの送信の停止または送信を制限する。これより、無線リソースのスケジューリングよりも短い間隔で上りリンク信号の送信の制限を要求することが可能となり、端末−端末間干渉を回避して効率のよい通信が可能となる。
本実施形態では、上りリンク送信制限サブフレームがより動的に設定することが可能であるため、初回送信の上りリンクデータチャネルなど上りリンク信号のリソースのスケジューリングで割り当てられる上りリンク信号に対しても制限する設定が有効となる。図33は、本実施形態における上りリンク信号の送信に対する制限の要求の通知の一例である。図33では、基地局101は、端末102に、サブフレーム番号1の下りリンクサブフレームを用いてサブフレーム番号5のサブフレームに上りリンク信号の送信を要求する上りリンクグラントを送信する。しかしながら、前記上りリンクグラントの送信後に基地局112からサブフレーム番号5のサブフレームで前記上りリンク信号の送信に対する制限の要求が届いた場合に、基地局101は、サブフレーム番号5よりも前の下りリンクサブフレームであるサブフレーム番号3のサブフレームで上りリンク送信制限サブフレーム設定情報を含んだ上りリンクグラントを端末102に送信する。端末102は、サブフレーム番号1のサブフレームで上りリンクグラントを取得後、上りリンク信号の送信の準備を行うが、サブフレーム番号3のサブフレームにおいて上りリンク信号の送信に対する制限の要求を含んだ上りリンクグラントを取得後、サブフレーム番号5のサブフレームで端末112に干渉を与えないように上りリンク信号の送信処理を行う。前記送信処理は、第1の実施形態に記載した上りリンク信号送信処理を行うことを想定しており、この例では、第1の上りリンク送信信号処理に従って上りリンク信号の送信の停止処理を行った。
本実施形態の上りリンク送信制限サブフレーム設定情報は、PDCCHシグナリングで通知することを想定するので、少ない情報量で通知できることが好ましい。
本実施形態の上りリンク送信制限サブフレーム設定情報は、例えば、1ビットの制限要求である。本設定情報は、事前に1ビットの上りリンク信号送信制限要求を含む上りリンクグラントを受信する下りリンクサブフレームと上りリンク信号を制限する上りリンク送信制限サブフレームが関連付けられる。図34に、上りリンク信号送信制限要求を含む上りリンクグラントを受信する下りリンクサブフレームと上りリンク送信制限サブフレームの関係表を示す。図34の表の番号は、上りリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレームに書いてある番号のサブフレームが、そのサブフレームに対応して上りリンク信号送信制限要求を受け付ける下りリンクサブフレーム番号を示す。例えば、上り下り設定情報が0の場合、サブフレーム番号2の上りリンクサブフレームで割り当てられた上りリンク信号を制限するには、基地局は、サブフレーム番号0のサブフレームで1ビットの上りリンク信号送信制限要求を含む上りリンクグラントを送信する。また、サブフレーム番号4の上りリンクサブフレームで割り当てられた上りリンク信号を制限するには、基地局は、サブフレーム番号1のサブフレームで1ビットの上りリンク信号送信制限要求を含む上りリンクグラントを送信する。端末は、1ビットの上りリンク信号送信制限要求を含んだ上りリンクグラントから上りリンク送信制限サブフレームを図34のような関係表から認識し、上りリンク送信制限サブフレームが設定されるサブフレーム番号を把握する。
下りリンクサブフレーム数が上りリンクサブフレーム数と比べて少ない場合、上りリンク信号送信制限要求を含んだ上りリンクグラントは、複数の上りリンクサブフレームと関連付けられる。例えば、上り下り設定情報が0の場合、サブフレーム番号1の下りリンクサブフレームは、サブフレーム番号3の上りリンクサブフレームとサブフレーム番号4の上りリンクサブフレームに対応し、サブフレーム番号6の下りリンクサブフレームは、サブフレーム番号8の上りリンクサブフレームとサブフレーム番号9の上りリンクサブフレームに対応する。上りリンク信号と上りリンクグラントを対応させることで、サブフレーム番号による情報よりも少ない情報で通知できる。
もしくは、本実施形態の上りリンク送信制限サブフレーム設定情報は、サブフレーム番号である。例えば、下りリンクサブフレーム数が上りリンクサブフレーム数と比べて少ない場合などの一意に上りリンクグラントの受信サブフレームと上りリンク送信制限サブフレームと関連付けることができない場合においては、サブフレーム番号を直接通知する本設定情報が有効である。端末は、上りリンク送信制限サブフレームとして指定されるサブフレーム番号を含んだ上りリンクグラントから上りリンク送信制限サブフレームを認識する。前記サブフレーム番号は、上りリンクグラント受信時からの相対番号であっても、無線フレーム番号とサブフレーム番号からなる絶対番号であってもよい。
もしくは、本実施形態の上りリンク送信制限サブフレーム設定情報は、上りリンク信号に関連付けられた番号である。例えば、特定の上りリンクデータチャネルの送信を停止し、特定の上りリンク制御チャネルの送信は可能にするなど、個別に上りリンク信号の送信を制限する場合には、本設定情報が有効である。上りリンク信号に関連付けられた番号は、例えば上りリンクデータチャネルであればHARQプロセス番号を想定し、上りリンクデータチャネル以外の上りリンク信号であれば前記上りリンク信号と関連付けた新たな指示番号を構成して指定することを想定する。
上記の上りリンク送信制限サブフレーム設定情報は、複数を同時に設定できる。例えば、サブフレーム番号と上りリンク信号で送信されるデータに関連付けられた番号とを同時に設定することで、基地局は、端末に対して指定の上りリンクサブフレームで送信予定されていた指定の上りリンク信号のみを送信停止させることができる。
以上、本発明の第5の実施形態について説明した。
(第6の実施形態)
以下では、第6の実施形態について説明する。なお、以下では第1から第5の実施形態と異なる部分が説明され、説明されない部分は第1から第5の実施形態と同じである。
第1から第5の実施形態では、同時刻に隣接するセル間で上りリンクサブフレームと下りリンクサブフレームが設定されると発生するセル間干渉を解決するために上りリンク送信制限サブフレームを設定した。ところで、本発明の上りリンク送信制限サブフレームは、上りリンク信号同士のセル間干渉にも効果を発揮する。
図35に、隣接する両セルが上りリンク通信を行うときの通信システムの概要を示す。基地局3501は端末3502と上りリンク通信を行っており、同時に基地局3511は端末3512と上りリンク通信を行っている。図35のように、セル3500の端に存在する端末3502が基地局3501に向けて送信する上りリンク信号は、セル3500と隣接するセル3510を構成する基地局3511に漏れ込み、端末3512が基地局3511に向けて送信している上りリンク信号に対して干渉を与える。上記の上りリンク信号同士のセル間干渉においても、端末3502が上りリンク信号の送信の停止または送信の制限、もしくは端末3512が上りリンク信号の送信の停止または送信の制限を行うことでセル間干渉を回避することができる。
本実施形態において、基地局は、隣接基地局が設定する上りリンクサブフレームに関連付けて上りリンク送信制限サブフレームを設定することで、少ない情報量で上りリンク送信制限サブフレームの設定に関する情報を端末に通知することができる。
また、本実施形態において、上りリンク送信制限サブフレームの通知方法および設定方法、基地局および端末の設定処理、ならびに、上りリンク送信制限サブフレームにおける端末での上りリンク信号の処理方法は、前記実施形態に記載する方法を用いる。これより、本発明は、TDD方式およびFDD方式における上りリンク通信同士のセル間干渉に対しても有効な回避手段となる。
以上、本発明の第6の実施形態について説明した。
(第7の実施形態)
以下では、第7の実施形態について説明する。なお、以下では第1から第6の実施形態と異なる部分が説明され、説明されない部分は第1から第6の実施形態と同じである。
本発明は、基地局やバックホールネットワークを介さずに端末と端末間で通信(端末−端末間通信;Device to device communication)を行う場合においても、有効である。
図36は、本実施形態に係る端末−端末間通信が行われる通信システムの概要を示す。端末3602−Aは端末3602−Bに対して信号の送信を行い、端末3602−Bは端末3602−Aから送信された信号を受信する。端末3602−Aと端末3602−Bは、基地局を介さずに直接通信を行う。また端末3602−Cは端末3602−Dに対して信号の送信を行い、端末3602−Dは端末3602−Cから送信された信号を受信する。端末3602−Cと端末3602−Dは、上記と同様に、基地局を介さずに直接通信を行う。端末3602−Aと端末3602−Bの端末−端末間通信と、端末3602−Cと端末3602−Dの端末−端末間で用いられるリソースブロックおよびサブフレームが同一であれば、端末3602−Aが送信した信号は、端末3602−Dの受信機に漏れ込み、干渉を与える。すなわち、端末−端末間通信が行われる通信システムにおいても、端末−端末間干渉が発生する。
本実施形態においても、端末に対して個別に上りリンク送信制限サブフレームを設定し、端末の信号の送信の制限を行う処理をすることで、端末−端末間干渉を抑圧することができる。基地局3601は、端末3602に対して上りリンク送信制限サブフレームを通知する。ここで上りリンク送信制限サブフレームは端末個別に設定されることで、端末−端末間干渉を軽減させる。例えば、端末3602−Aと端末3602−B間の端末−端末間通信と、端末3602−Cと端末3602−D間の端末−端末間通信とで異なる上りリンク送信制限サブフレームが設定される。これにより、端末3602−Dが受信処理を行っているサブフレームでは、端末3602−Aは信号を送信することができない。また端末3602−Aが信号を送信するサブフレームでは、端末3602−Cは信号を送信することができない。
これより、端末−端末間通信が行われる通信システムにおける端末−端末間干渉に対しても、本発明は有効な回避手段となる。
以上、本発明の第7の実施形態について説明した。
なお、本発明は、従来のコンポーネントキャリアの代わりに上述したNCTにおいても効果を同様に発揮することができる。
本発明に関わる基地局101、基地局111、基地局3501、基地局3511、基地局3601、RRH121、および、端末102、端末112、端末122、端末3502、端末3512、端末3602で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAMに蓄積され、その後、各種ROMやHDDに格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行われる。プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROM、不揮発性メモリカード等)、光記録媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD、BD等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等のいずれであってもよい。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。
また市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本発明に含まれる。また、上述した実施形態における基地局101、基地局111、基地局3501、基地局3511、基地局3601、RRH121、および、端末102、端末112、端末122、端末3502、端末3512、端末3602の一部、または全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよい。基地局101、基地局111、基地局3501、基地局3511、基地局3601、RRH121、および、端末102、端末112、端末122、端末3502、端末3512、端末3602の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、または全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、一連の処理のうち、一部の処理の順序を逆転させるような設計の変更を行ってもよい。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
なお、本願発明は上述の実施形態に限定されるものではない。本願発明の端末は、移動局装置への適用に限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、例えば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などに適用出来ることは言うまでもない。
本発明は、基地局や端末や通信システムや通信方法に用いて好適である。
100、110、120、3500、3510、3600、3700、3710 セル
101、111、3501、3511、3601、3701 基地局
121、3711 RRH
102、112、122、3502、3512、3602、3702、3712 端末
103、113、3503、3703 バックホール回線
400、520、600、720 上位レイヤー
401、721 端末情報データ処理
402、522、602、722 RRC層処理部
403、523、603、723 MAC層処理部
404、724 サブフレーム解釈部
405、725 スケジューリング情報解釈部
410 上りリンク送信部
411 上りリンクデータチャネル生成部
412 上りリンク制御チャネル生成部
413 上りリンク参照信号生成部
414 上りリンク送信信号処理部
415 上りリンク無線送信部
420 端末送信アンテナ部
430 上りリンク信号処理方法決定部
500 基地局受信アンテナ部
510 上りリンク受信部
511 上りリンク無線受信部
512 上りリンク受信信号処理部
513 上りリンク伝搬路推定部
514 上りリンクデータチャネル処理部
515 上りリンク制御チャネル処理部
521、601 基地局情報データ処理
524、604 サブフレーム設定部
525、605 スケジューリング情報決定部
610 下りリンク送信部
611 下りリンクデータチャネル生成部
612 下りリンク制御チャネル生成部
613 下りリンク参照信号生成部
614 下りリンク送信信号処理部
615 下りリンク無線送信部
620 基地局送信アンテナ部
700 端末受信アンテナ部
710 下りリンク受信部
711 下りリンク無線受信部
712 下りリンク受信信号処理部
713 下りリンク伝搬路推定部
714 下りリンク制御チャネル処理部
715 下りリンクデータチャネル処理部
本発明は、ユーザ装置、通信方法、集積回路、および基地局装置に関する。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、基地局とユーザ装置が通信する通信システムにおいて、セル間干渉を抑圧することができるユーザ装置、通信方法、集積回路、および基地局装置を提供することにある。

Claims (11)

  1. 基地局装置と通信する端末装置であって、
    上りリンク物理チャネルまたは上りリンク参照信号を生成する生成部と、
    前記上りリンク物理チャネルまたは前記上りリンク参照信号を送信する送信部と、
    下りリンク制御情報と上りリンク/下りリンク設定情報を含むRRCメッセージとを受信する受信部と、を有し、
    前記送信部は、前記上りリンク/下りリンク設定情報により上りリンクサブフレームとして指示されるサブフレームのうち、前記下りリンク制御情報により上りリンクサブフレームとして指示されるサブフレームにおいて、前記上りリンク物理チャネルまたは前記上りリンク参照信号を送信する端末装置。
  2. 前記送信部は、前記上りリンク/下りリンク設定情報により上りリンクサブフレームとして指示されるサブフレームのうち、前記下りリンク制御情報により上りリンクサブフレームとして指示されないサブフレームにおいて、前記上りリンク物理チャネルまたは前記上りリンク参照信号を送信しない請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記上りリンク物理チャネルは、PUSCHである請求項1に記載の端末装置。
  4. 前記上りリンク物理チャネルは、PUCCHである請求項1に記載の端末装置。
  5. 前記上りリンク参照信号は、SRSである請求項1に記載の端末装置。
  6. 端末装置と通信する基地局装置であって、
    前記端末装置から送信された上りリンク物理チャネルまたは上りリンク参照信号を受信する受信部と、
    下りリンク制御情報と上りリンク/下りリンク設定情報を含むRRCメッセージとを前記端末装置に送信する送信部と、を有し、
    前記受信部は、前記上りリンク/下りリンク設定情報により上りリンクサブフレームとして指示されるサブフレームのうち、前記下りリンク制御情報により上りリンクサブフレームとして指示されるサブフレームにおいて、前記上りリンク物理チャネルまたは前記上りリンク参照信号を受信する基地局装置。
  7. 前記受信部は、前記上りリンク/下りリンク設定情報により上りリンクサブフレームとして指示されるサブフレームのうち、前記下りリンク制御情報により上りリンクサブフレームとして指示されないサブフレームにおいて、前記上りリンク物理チャネルまたは前記上りリンク参照信号を受信しない請求項6に記載の基地局装置。
  8. 前記下りリンク制御情報によって指示されるサブフレームを示す情報を、バックホールを介して前記基地局装置とは異なる基地局装置に通知する請求項6に記載の基地局装置。
  9. 前記上りリンク物理チャネルは、PUSCHである請求項6に記載の基地局装置。
  10. 前記上りリンク物理チャネルは、PUCCHである請求項6に記載の基地局装置。
  11. 前記上りリンク参照信号は、SRSである請求項6に記載の基地局装置。
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