JPWO2014087591A1 - 通信システム、制御装置、通信制御方法、転送制御方法及び転送制御プログラム - Google Patents
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Abstract
複数の通信端末がネットワークを介して通信する通信システムであって、ネットワークによるパケット転送を制御する制御装置4と、通信端末から送信されたマルチキャストパケットを受信し、当該マルチキャストパケットに対応するグループに属する通信端末のそれぞれに、ユニキャストパケットを送信するプロキシサーバ3とを含み、制御装置4は、通信端末が送信したマルチキャストパケットがプロキシサーバ3に転送されるように、ネットワークによるパケット転送を制御する。
Description
本発明は、通信システム、制御装置、通信システムにおける通信制御方法、制御装置における転送制御方法及びプログラムに関し、マルチキャスト通信する情報処理装置に関する。
コンピュータネットワークにおいて、所定のグループに属する複数の端末宛にパケットを送信するマルチキャスト通信という技術が存在する。マルチキャスト通信では、パケットの宛先となる複数の端末が属するグループの識別子を含むマルチキャストアドレスが用いられる。
通信機器(ルータ等)は、マルチキャストパケットを受信した場合、マルチキャストパケットに対応するグループに属する端末に対して、パケットを転送する。通信機器(ルータ等)は、マルチキャスト通信を可能にするため、グループの識別子と、その識別子に対応するパケットの転送先とを管理することが要求される。グループに属する端末は動的に変更されるため、通信機器は、グループの識別子と、当該識別子に対応する転送先とを定期的に管理することが求められる。
マルチキャスト通信を実行するためには、ネットワーク上の通信機器が上記の管理機能を有することが求められる。よって、上記の管理機能を有しない通信機器が存在するネットワークでは、マルチキャスト通信が適切に実行されない可能性がある。
特許文献1には、マルチキャスト通信を実行するための機能を有しない通信機器が存在するネットワークであっても、擬似的にマルチキャスト通信することを可能にする技術が開示されている。特許文献1に記載された中継局は、マルチキャスト通信用のグループと、そのグループに属する端末の宛先アドレスとを管理する。中継局は、マルチキャスト通信を行う場合に、グループに属する端末それぞれの宛先アドレスに対してユニキャスト通信でパケットを送信する。端末それぞれの宛先アドレスに対して複数のユニキャスト通信でパケットが送信されるので、特許文献1に記載された技術を、マルチキャスト通信を実行するための機能を有しない機器が存在するネットワークに適用することにより、当該ネットワークで擬似的にマルチキャスト通信が可能になる。
特許文献2には、スイッチまたはルータであるコア装置、及び、当該コア装置に直接又は間接的に接続されるスイッチ又はルータである複数のエッジ装置とからなる広域イーサネット(登録商標)において、マルチキャストの処理にかかる負荷を低減させる技術が記載されている。特許文献2に記載された技術では、コア装置の負荷が高い場合、コア装置の負荷を下げるために、マルチキャストの送信元エッジ装置は、マルチキャストフレームを、マルチキャストではなく、必要な送信先のエッジ装置の数のユニキャストとして送信する。
特許文献1に記載された技術は、擬似マルチキャスト通信を実行するため、それぞれの中継局が、マルチキャスト通信用のグループと、そのグループに属する端末の宛先アドレスとの対応関係が記載されたテーブルを分散して管理する。テーブルが分散管理されているため、各中継局は、互いに通信してテーブルの情報を交換することが必要となる。よって、中継局の各々が、マルチキャスト通信用のテーブルを分散して管理するための管理コストが問題となる。
本発明の目的は、マルチキャスト通信に対応する機能を有しない機器が存在するネットワークにおいて、低管理コストでマルチキャスト通信を可能にする通信システム、制御装置、通信システムにおける通信制御方法、制御装置における転送制御方法及びプログラムを提供することである。
本発明による通信システムは、複数の通信端末がネットワークを介して通信する通信システムであって、ネットワークによるパケット転送を制御する制御装置と、通信端末から送信されたマルチキャストパケットを受信し、当該マルチキャストパケットに対応するグループに属する通信端末のそれぞれに、ユニキャストパケットを送信するプロキシサーバとを含み、制御装置は、通信端末が送信したマルチキャストパケットがプロキシサーバに転送されるように、ネットワークによるパケット転送を制御することを特徴とする。
本発明による制御装置は、複数の通信端末がネットワークを介して通信する通信システムにおける制御装置であって、通信端末が送信したマルチキャストパケットが、当該マルチキャストパケットに対応するグループに属する通信端末のそれぞれにユニキャストパケットを送信するプロキシサーバに転送されるように、ネットワークによるパケット転送を制御することを特徴とする。
本発明による通信制御方法は、複数の通信端末がネットワークを介して通信する通信システムにおける通信制御方法であって、制御装置が、通信端末が送信したマルチキャストパケットがプロキシサーバに転送されるように、ネットワークによるパケット転送を制御し、プロキシサーバが、通信端末から送信されたマルチキャストパケットを受信し、当該マルチキャストパケットに対応するグループに属する通信端末のそれぞれに、ユニキャストパケットを送信することを特徴とする。
本発明による転送制御方法は、複数の通信端末がネットワークを介して通信する通信システムに適用される制御装置における転送制御方法であって、通信端末が送信したマルチキャストパケットが、当該マルチキャストパケットに対応するグループに属する通信端末のそれぞれにユニキャストパケットを送信するプロキシサーバに転送されるように、ネットワークによるパケット転送を制御することを特徴とする。
本発明による転送制御プログラムは、複数の通信端末がネットワークを介して通信する通信システムにおける転送制御プログラムであって、コンピュータに、通信端末が送信したマルチキャストパケットが、当該マルチキャストパケットに対応するグループに属する通信端末のそれぞれにユニキャストパケットを送信するプロキシサーバに転送されるように、ネットワークによるパケット転送を制御する処理を実行させることを特徴とする。
本発明は、マルチキャスト通信に対応する機能を有しない機器が存在するネットワークにおいて、低管理コストでマルチキャスト通信が可能になるという効果を奏する。
実施形態1.
以下、本発明の第1の実施形態を図面を参照して説明する。
以下、本発明の第1の実施形態を図面を参照して説明する。
第1の実施形態において、通信端末から送信されたマルチキャストパケットは、プロキシサーバに集約される。ネットワークを制御する制御装置が、マルチキャストパケットがプロキシサーバに集約されるように、ネットワークを制御する。よって、所定のプロキシサーバは、マルチキャスト通信に基づくユニキャスト通信の実行を集中管理することが可能となる。
図1は、第1の実施形態における通信システムの構成の一例を示すブロック図である。本実施形態における通信システムは、プロキシサーバ3と、制御装置4とを含む。
複数の端末1のそれぞれは、ネットワーク2を介して、プロキシサーバ3と通信可能である。制御装置4は、ネットワーク2と接続されている。
端末1は、マルチキャスト通信を実行するため、マルチキャストパケットを送信する機能を有する。
プロキシサーバ3は、端末1から受信したマルチキャストパケットに基づいて、マルチキャストパケットのグループに対応する端末1に対して、ユニキャスト通信によりパケットを送信する機能を有する。つまり、プロキシサーバ3は、ルータ等の通信機器に代理して、擬似的なマルチキャスト通信を実行する機能を有する。
図2は、プロキシサーバ3によるパケット送受信の様子を示す説明図である。
プロキシサーバ3は、端末1からマルチキャストパケットを受信すると、マルチキャストパケットに対応するグループに属する端末1のアドレスに対して、ユニキャストパケットを送信する。プロキシサーバ3は、例えば図2に示すように、マルチキャスト通信のグループ毎に、グループに属する端末1のアドレスを管理するためのテーブルを有する。図2に示すテーブル中に記載されている“Group”はマルチキャスト通信のグループを表す。また、“Destination”はマルチキャスト通信のグループに属する各端末のアドレス、つまり宛先アドレスを表す。図2に示す例では、“Group A”に属する端末のアドレスとして、“Address(a)”と“Address(b)”とが登録されている。プロキシサーバ3は、例えば、テーブルを参照し、受信したマルチキャストパケットに対応するグループに属する端末1のアドレスを検索する。
これにより、マルチキャスト通信に対応する通信機器(ルータ等)をネットワーク2に設置しなくとも、プロキシサーバ3が、マルチキャスト通信を実行することができる。よって、オペレータは、マルチキャスト通信が可能な通信機器の配置や設定等の複雑なネットワーク設計を回避できる。
制御装置4は、端末1が送信したマルチキャストパケットがプロキシサーバ3に到達するように、ネットワーク2におけるパケット転送を制御する機能を有する。
制御装置4は、例えば、ネットワーク2のルータのルーティングテーブルを制御することにより、マルチキャストパケットがプロキシサーバ3に到達するように制御する。例えば、制御装置4は、宛先にマルチキャストアドレスを含むパケットがプロキシサーバ3に対して転送されるように、ネットワーク2に存在するルータのルーティングテーブルを制御する。
制御装置4は、例えば、端末1がプロキシサーバ3宛に送信したマルチキャスト用のパケットが、プロキシサーバ3に到達するように、ネットワーク2におけるパケット転送を制御してもよい。制御装置4は、例えば、ネットワーク2のルータのルーティングテーブルを制御することにより、プロキシサーバ3宛のパケットがプロキシサーバ3に到達するように制御する。制御装置4は、それぞれの端末1に対して、プロキシサーバ3のアドレスを通知する機能を有してもよい。
次に、本実施形態の動作を説明する。
図3は、第1の実施形態における通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
端末1は、マルチキャストパケットを送信する(ステップS10、ステップS11)。マルチキャストパケットは、制御装置4がネットワーク2を制御することにより、プロキシサーバ3に到達する。
マルチキャストパケットを受信したプロキシサーバ3は、マルチキャストパケットのグループに属する端末1の宛先アドレスを判定する(ステップS12、ステップS13)。
プロキシサーバ3は、受信したマルチキャストパケットのグループに属する端末それぞれに、ユニキャストパケットを送信する(ステップS14、ステップS15)。
以上に説明したように、本実施形態では、プロキシサーバ3が、端末1からマルチキャストパケットを受信すると、マルチキャストパケットに対応するグループに属する端末1のアドレスに対して、ユニキャストパケットを送信する。また、ネットワークを制御する制御装置4が、マルチキャストパケットがプロキシサーバ3に集約されるように、ネットワークを制御する。それにより、マルチキャスト通信が可能な通信機器の配置や設定等の複雑なネットワーク設計をすることなく、マルチキャスト通信を実行することが可能となる。従って、マルチキャスト通信に対応する機能を有しない機器が存在するネットワークにおいて、低管理コストでマルチキャスト通信を可能にすることができる。また、通信端末から送信されたマルチキャストパケットがプロキシサーバに集約されるので、プロキシサーバは、マルチキャスト通信に基づくユニキャスト通信の実行を集中管理することが可能となる。
実施形態2.
以下、本発明の第2の実施形態を図面を参照して説明する。
以下、本発明の第2の実施形態を図面を参照して説明する。
第2の実施形態では、プロキシサーバ3、制御装置4の構成例を説明する。
図4は、プロキシサーバ3の構成の一例を示すブロック図である。
プロキシサーバ3は、マルチキャスト受信部30と、宛先判定部31と、管理DB(Data Base)32と、ユニキャスト送信部33とを含む。
マルチキャスト受信部30は、ネットワーク2を介して、マルチキャストパケットを受信する。
宛先判定部31は、受信したマルチキャストパケットに対応するグループに属する宛先アドレスを判定する。宛先判定部31は、管理DB32に格納された情報を参照して、宛先アドレスを判定する。
図5は、管理DB32に格納された情報の構成の一例を示す説明図である。
管理DB32は、例えば、マルチキャスト通信のグループ毎に、グループに属する宛先アドレスを管理する。
ユニキャスト送信部33は、宛先判定部31により判定された宛先に対して、それぞれユニキャストパケットを送信する。
なお、マルチキャスト受信部30、宛先判定部31およびユニキャスト送信部33は、例えば、プログラムに従って動作するコンピュータによって実現される。この場合、プロキシサーバ3が備えるCPUが、プログラムを読み込み、そのプログラムに従って、マルチキャスト受信部30、宛先判定部31およびユニキャスト送信部33として動作すればよい。また、マルチキャスト受信部30、宛先判定部31およびユニキャスト送信部33が別々のハードウェアで実現されていてもよい。
また、管理DB32は、プロキシサーバ3が備えるメモリ等の記憶装置によって実現される。
図6は、プロキシサーバ3が第2の実施形態において送受信するパケットのヘッダの一例を示す模式図である。図6は、マルチキャストパケットと、当該マルチキャストパケットから生成されるユニキャストパケットを示す。
宛先判定部31は、受信したマルチキャストパケットの宛先アドレスに基づいて、当該マルチキャストパケットに対応するグループを判定する。図6中に記載されている“Multicast Address(Group:A)”は、マルチキャストパケットの宛先アドレスに対応するグループが“Group A”であることを表す。図6中に記載されている“Source Address”は、パケットの送信元アドレスを表す。図6に示す例では、宛先判定部31は、宛先アドレスから、パケットに対応するグループは“Group A”であると判定する。
宛先判定部31は、管理DB32を参照し、“Group A”に対応するユニキャストアドレスを検索する。図5に示す例では、“Group A”に対応するユニキャストアドレスは、“Address(a)”と“Address(b)”である。よって、宛先判定部31は、“Group A”に対応するユニキャストアドレスは、“Address(a)”と“Address(b)”であると判定する。
ユニキャスト送信部33は、“Address(a)”と“Address(b)”のそれぞれを宛先アドレスとするパケットを送信する。
図7は、制御装置4の構成の一例を示すブロック図である。
制御装置4は、マルチキャストアドレス管理部40と、経路制御部41とを含む。
経路制御部41は、ネットワーク2に存在する通信機器(例えば、ルータやスイッチ)を制御し、マルチキャストパケットがプロキシサーバ3に到達するようにパケット転送を制御する。
経路制御部41は、例えば、マルチキャストアドレス管理部40を参照し、ネットワーク2を制御する。
マルチキャストアドレス管理部40は、例えば、通信システムで使用されるマルチキャストアドレスのアドレス体系を管理する。マルチキャストアドレスは、一般的に、“224.0.0.0/4”で表されるアドレス範囲が使用される。“224.0.0.0/4”は、開始アドレスが“224.0.0.0”であり、終了アドレスが“239.255.255.255”の範囲のアドレスを表す。マルチキャストアドレス管理部40は、例えば、通信システムに使用されるアドレス範囲として、“224.0.0.0/4”を記憶している。
経路制御部41は、例えば、受信パケットの宛先アドレスが“224.0.0.0/4”の範囲のアドレスの場合、受信パケットをプロキシサーバ3に対して転送するように、ネットワーク2の通信機器に指示する。
また、例えば、経路制御部41は、端末1に対して、プロキシサーバ3のアドレスを通知してもよい。プロキシサーバ3のアドレスを通知された端末1は、プロキシサーバ3を宛先とするパケットに、マルチキャスト通信のグループを示す情報を付加して、ネットワーク2に送信する。経路制御部41は、プロキシサーバ3宛のパケットがプロキシサーバ3に到達するように、ネットワーク2の通信機器を予め制御する。
制御装置4は、プロキシサーバ3を管理する機能を有してもよい。制御装置4は、例えば、プロキシサーバ3を管理する機能として、プロキシサーバ管理部42を有する。
通信システムのオペレータは、例えば、プロキシサーバ管理部42を介して、図5に例示した管理DB32の情報を設定する。
なお、マルチキャストアドレス管理部40、経路制御部41およびプロキシサーバ管理部42は、例えば、転送制御プログラムに従って動作するコンピュータによって実現される。この場合、制御装置4が備えるCPUが、転送制御プログラムを読み込み、そのプログラムに従って、マルチキャストアドレス管理部40、経路制御部41およびプロキシサーバ管理部42として動作すればよい。また、マルチキャストアドレス管理部40、経路制御部41およびプロキシサーバ管理部42が別々のハードウェアで実現されていてもよい。
実施形態3.
以下、本発明の第3の実施形態を図面を参照して説明する。
以下、本発明の第3の実施形態を図面を参照して説明する。
第3の実施形態では、プロキシサーバ3を冗長化する構成例を説明する。第3の実施形態は、上述のいずれの実施形態とも組合せ可能である。
それぞれの端末1から送信されたマルチキャストパケットがプロキシサーバ3に集約された場合、プロキシサーバ3の負荷が増大することが懸念される。第3の実施形態では、プロキシサーバ3を冗長化することで、プロキシサーバ3の負荷を軽減することが可能となる。
図8は、第3の実施形態における通信システムの構成の一例を示すブロック図である。
端末1から送信されたマルチキャストパケットは、冗長化された複数のプロキシサーバ3に分散される。一方、マルチキャスト通信のグループと、当該グループに対応するユニキャストアドレスとの対応関係の管理を複数のプロキシサーバ3に分散すると、管理コストが増大することが懸念される。第3の実施形態では、サーバクラスタ、つまり冗長化された複数のプロキシサーバ3が管理DB32を共有する構成にすることで、冗長化による負荷分散と管理コスト低減とを両立させることが可能となる。
プロキシサーバ3の構成および管理DB32に格納された情報の構成は、上述した実施形態と同様であり、詳細な説明を省略する。
制御装置4は、例えば、端末1が送信したマルチキャストパケットが、冗長化された複数のプロキシサーバ3に分散して到達するように、ネットワーク2におけるパケット転送を制御する。
制御装置4は、例えば、マルチキャストアドレスのアドレス範囲を分割し、分割された各々のアドレス範囲のマルチキャストアドレスに対応するプロキシサーバ3を割り当てる。例えば、制御装置4は、“224.0.0.0/4”のアドレス範囲を、アドレス範囲(A)、(B)、(C)に分割し、各アドレス範囲に対して、対応するプロキシサーバ3を割り当てる。制御装置4は、例えば、ラウンドロビン方式で、各アドレス範囲に対応するプロキシサーバ3を割り当てる。制御装置4は、例えば、分割されたアドレス範囲毎に、マルチキャストパケットの転送先を変えるように、ネットワーク2の通信機器を制御する。例えば、制御装置4は、アドレス範囲(A)に属するマルチキャストパケットを受信した場合、アドレス範囲(A)に割り当てられたプロキシサーバ3に対して、受信したマルチキャストパケットを転送するように、通信機器に指示する。
なお、第3の実施形態のシステム構成は、図8には図示されていないロードバランサがマルチキャストパケットを一括して受信し、それぞれのプロキシサーバ3にパケットを振り分ける構成でもよい。
実施形態4.
以下、本発明の第4の実施形態を図面を参照して説明する。
以下、本発明の第4の実施形態を図面を参照して説明する。
第4の実施形態では、複数のプロキシサーバ3のそれぞれに、担当する端末を割り当てる例を説明する。複数のプロキシサーバ3で担当する端末を分担することで、プロキシサーバ3の負荷を軽減することが可能となる。
第4の実施形態は、上述のいずれの実施形態とも組合せ可能である。
図9は、第4の実施形態における通信システムの構成の一例を示すブロック図である。
図9に示す例で、プロキシサーバ3−1、プロキシサーバ3−2およびプロキシサーバ3−3のそれぞれは、担当する端末が割り当てられている。各プロキシサーバは、担当する端末から送信されたマルチキャストパケットのみを扱う。
第3の実施形態と同様、マルチキャスト通信のグループと、当該グループに対応するユニキャストアドレスとの対応関係の管理コストを低減するため、各プロキシサーバが管理DB32を共有する。
プロキシサーバ3の構成および管理DB32に格納された情報の構成は、上述した実施形態と同様であり、詳細な説明を省略する。
制御装置4は、例えば、各プロキシサーバが担当する端末を決定する。制御装置4は、各端末から送信されたマルチキャストパケットが、パケットを送信した端末を担当するプロキシサーバに対して転送されるように、ネットワーク2の通信機器を制御する。
制御装置4は、例えば、受信したマルチキャストパケットの送信元アドレスに応じて、パケットの転送先を変えるように通信機器を制御する。
なお、図9には図示されていないロードバランサが、マルチキャストパケットを一括して受信し、受信パケットの送信元アドレスに応じて、送信元アドレスに対応する端末を担当するプロキシサーバにパケットを振り分けてもよい。
実施形態5.
以下、本発明の第5の実施形態を図面を参照して説明する。
以下、本発明の第5の実施形態を図面を参照して説明する。
第5の実施形態では、オーバーレイネットワークにおいて、TEP(Tunnel EndPoint)がマルチキャストパケットを送信する例を説明する。第5の実施形態は、上述のいずれの実施形態とも組合せ可能である。
例えば、レイヤ3ネットワーク上にレイヤ2ネットワークをオーバーレイする技術であるVXLAN(Virtual Extensible LAN)は、ARP(Address Resolution Protocol)リクエストを送信する際に、マルチキャスト通信を用いる。第5の実施形態により、オーバーレイネットワーク上でマルチキャスト通信が実行される技術に対しても、本発明を適用することが可能となる。
図10は、第5の実施形態における通信システムの構成の一例を示すブロック図である。
端末1は、TEP5を介して、オーバーレイネットワーク20と通信する。TEP5は、例えば、端末1から送信されたパケットをカプセル化して、オーバーレイネットワーク20に送信する。また、TEP5は、オーバーレイネットワーク20から端末1宛に送信されたパケットをデカプセル化して、端末1に送信する。
その他の構成は、上述の実施形態と同様なので、詳細な説明を省略する。
TEP5から送信されたマルチキャストパケットは、プロキシサーバ3に集約される。プロキシサーバ3は、受信したマルチキャストパケットのグループに属するTEP5のそれぞれに、ユニキャストパケットを送信する。
制御装置4は、例えば、上述の実施形態で説明した方法で、TEP5から送信されたマルチキャストパケットがプロキシサーバ3に到達するように、オーバーレイネットワーク20を制御する。
図11は、プロキシサーバ3が第5の実施形態において送受信するパケットのヘッダの一例を示す模式図である。図11は、TEP5から送信されたマルチキャストパケットと、当該マルチキャストパケットから生成されるユニキャストパケットを示す。
図11中に記載されている“Outer”は、TEP5によるカプセル化処理でパケットに付加された情報であることを表す。図11中に記載されている“Inner”は、TEP5によりカプセル化される前のヘッダ情報であることを表す。図11中に記載されている“Dest Add”は、パケットの宛先アドレスを表す。図11中に記載されている“Src Add”は、パケットの送信元アドレスを表す。
プロキシサーバ3は、Outerヘッダの宛先アドレスにマルチキャストアドレスを含むパケットを受信する。図11に示す例では、マルチキャストアドレスに対応するグループは、“Group A”であるものとする。なお、Outerヘッダの宛先アドレスは、プロキシサーバ3のアドレスであってもよい。
プロキシサーバ3は、受信したパケットから、グループを判別する。プロキシサーバ3は、判別されたグループに属するTEP5のアドレスに対して、それぞれユニキャストパケットを送信する。図11に示す例では、グループに属するTEP5のアドレスは、“Address (a)”と“Address (b)”である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記したそれぞれの実施形態に限定されるものではない。本発明は、各実施形態の変形・置換・調整に基づいて実施できる。また、本発明は、各実施形態を任意に組み合わせて実施することもできる。即ち、本発明は、本明細書の全ての開示内容、技術的思想に従って実現できる各種変形、修正を含む。
この出願は、2012年12月5日に出願された日本特許出願2012−266598を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1 端末
2 ネットワーク
20 オーバーレイネットワーク
3 プロキシサーバ
30 マルチキャスト受信部
31 宛先判定部
32 管理DB
33 ユニキャスト送信部
4 制御装置
40 マルチキャストアドレス管理部
41 経路制御部
42 プロキシサーバ管理部
5 TEP
2 ネットワーク
20 オーバーレイネットワーク
3 プロキシサーバ
30 マルチキャスト受信部
31 宛先判定部
32 管理DB
33 ユニキャスト送信部
4 制御装置
40 マルチキャストアドレス管理部
41 経路制御部
42 プロキシサーバ管理部
5 TEP
Claims (19)
- 複数の通信端末がネットワークを介して通信する通信システムであって、
前記ネットワークによるパケット転送を制御する制御装置と、
前記通信端末から送信されたマルチキャストパケットを受信し、当該マルチキャストパケットに対応するグループに属する通信端末のそれぞれに、ユニキャストパケットを送信するプロキシサーバとを含み、
前記制御装置は、前記通信端末が送信した前記マルチキャストパケットが前記プロキシサーバに転送されるように、前記ネットワークによるパケット転送を制御する
ことを特徴とする通信システム。 - 制御装置は、複数の通信端末が送信したマルチキャストパケットがプロキシサーバに集約されるように、ネットワークによるパケット転送を制御する
請求項1に記載の通信システム。 - プロキシサーバは、マルチキャスト通信のグループと、当該グループに対応するユニキャストアドレスとの対応関係を集中管理する
請求項1または請求項2に記載の通信システム。 - 複数のプロキシサーバを含み、
制御装置は、通信端末から送信されたマルチキャストパケットが、複数のプロキシサーバのうち、当該通信端末に対応するプロキシサーバに転送されるように、ネットワークによるパケット転送を制御する
請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の通信システム。 - 複数のプロキシサーバを含み、
前記複数のプロキシサーバは、マルチキャスト通信のグループと、当該グループに対応するユニキャストアドレスとの対応関係を記憶したデータベースを共有し、
前記プロキシサーバのそれぞれは、受信したマルチキャストパケットに対応するグループのユニキャストアドレスを、前記データベースから検索する
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の通信システム。 - 複数の通信端末がネットワークを介して通信する通信システムにおける制御装置であって、
前記通信端末が送信したマルチキャストパケットが、当該マルチキャストパケットに対応するグループに属する通信端末のそれぞれにユニキャストパケットを送信するプロキシサーバに転送されるように、前記ネットワークによるパケット転送を制御する
ことを特徴とする制御装置。 - 複数の通信端末が送信したマルチキャストパケットがプロキシサーバに集約されるように、ネットワークによるパケット転送を制御する
請求項6に記載の制御装置。 - 通信端末から送信されたマルチキャストパケットが、複数のプロキシサーバのうち、当該通信端末に対応するプロキシサーバに転送されるように、ネットワークによるパケット転送を制御する
請求項6または請求項7に記載の制御装置。 - 複数の通信端末がネットワークを介して通信する通信システムにおける通信制御方法であって、
制御装置が、前記通信端末が送信したマルチキャストパケットがプロキシサーバに転送されるように、前記ネットワークによるパケット転送を制御し、
前記プロキシサーバが、前記通信端末から送信されたマルチキャストパケットを受信し、当該マルチキャストパケットに対応するグループに属する通信端末のそれぞれに、ユニキャストパケットを送信する
ことを特徴とする通信制御方法。 - 制御装置が、複数の通信端末が送信したマルチキャストパケットがプロキシサーバに集約されるように、ネットワークによるパケット転送を制御する
請求項9に記載の通信制御方法。 - プロキシサーバが、マルチキャスト通信のグループと、当該グループに対応するユニキャストアドレスとの対応関係を集中管理する
請求項9または請求項10に記載の通信制御方法。 - 制御装置が、通信端末から送信されたマルチキャストパケットが、複数のプロキシサーバのうち、当該通信端末に対応するプロキシサーバに転送されるように、ネットワークによるパケット転送を制御する
請求項9から請求項11のうちのいずれか1項に記載の通信制御方法。 - 複数のプロキシサーバが、マルチキャスト通信のグループと、当該グループに対応するユニキャストアドレスとの対応関係を記憶したデータベースを共有し、
前記プロキシサーバのそれぞれが、受信したマルチキャストパケットに対応するグループのユニキャストアドレスを、前記データベースから検索する
請求項9から請求項12のうちのいずれか1項に記載の通信制御方法。 - 複数の通信端末がネットワークを介して通信する通信システムに適用される制御装置における転送制御方法であって、
前記通信端末が送信したマルチキャストパケットが、当該マルチキャストパケットに対応するグループに属する通信端末のそれぞれにユニキャストパケットを送信するプロキシサーバに転送されるように、前記ネットワークによるパケット転送を制御する
ことを特徴とする転送制御方法。 - 複数の通信端末が送信したマルチキャストパケットがプロキシサーバに集約されるように、ネットワークによるパケット転送を制御する
請求項14に記載の転送制御方法。 - 通信端末から送信されたマルチキャストパケットが、複数のプロキシサーバのうち、当該通信端末に対応するプロキシサーバに転送されるように、ネットワークによるパケット転送を制御する
請求項14または請求項15に記載の転送制御方法。 - 複数の通信端末がネットワークを介して通信する通信システムにおける転送制御プログラムであって、
コンピュータに、
前記通信端末が送信したマルチキャストパケットが、当該マルチキャストパケットに対応するグループに属する通信端末のそれぞれにユニキャストパケットを送信するプロキシサーバに転送されるように、前記ネットワークによるパケット転送を制御する処理を実行させる
ための転送制御プログラム。 - コンピュータに、
複数の通信端末が送信したマルチキャストパケットがプロキシサーバに集約されるように、ネットワークによるパケット転送を制御する処理を実行させる
請求項17に記載の転送制御プログラム。 - コンピュータに、
通信端末から送信されたマルチキャストパケットが、複数のプロキシサーバのうち、当該通信端末に対応するプロキシサーバに転送されるように、ネットワークによるパケット転送を制御する処理を実行させる
請求項17または請求項18に記載の転送制御プログラム。
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