JP2024015458A - 通信装置、通信方法及び通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】対象データを効率的にブロードキャスト又はマルチキャストすることを実現する通信装置、通信方法及び通信システムを提供する。【解決手段】本開示の通信装置は、ブロードキャスト又はマルチキャストの対象となる少なくとも1台の情報装置に対象データを送信することを要求する第1要求メッセージを受信する第1受信部と、前記第1要求メッセージに基づき、前記少なくとも1台の情報装置に前記対象データを送信する第1送信部とを備える。【選択図】図10

Description

本開示は、通信装置、通信方法及び通信システムに関する。
分散台帳を実現する技術としてブロックチェーンが、仮想通貨・暗号通貨の決済や送金の取引データの管理などに用いられている。今後、ブロックチェーンを利用するアプリケーションが、仮想通貨・暗号通貨以外にも増えていく可能性がある。例えば、物流トレース、権利処理(例えば、著作権、土地権利)、監視データの共有などが考えられる。
ブロックチェーンを利用するアプリケーションによっては、無線ネットワークを介した通信が必要になる可能性がある。特に、ブロックチェーンを利用するシステムでは、トランザクションや承認データ等のメッセージのやり取りがブロードキャスト又はマルチキャストベースで行われる。無線ネットワークでブロードキャスト又はマルチキャストベースを効率的に実施できることが要求される。しかしながら、従来の無線ネットワークでは、端末装置からメッセージを上りリンクで送信する場合に、ブロードキャスト又はマルチキャストベースの効率的な方法はサポートされていなかった。例えば、端末装置がメッセージをブロードキャスト又はマルチキャストベース送信する場合、送信対象となる装置ごとに、コネクション(又はセッション)を形成し、メッセージを送信する必要があった。
特表2007-527178号公報
本開示は、対象データを効率的にブロードキャスト又はマルチキャストすることを実現する通信装置、通信方法及び通信システムを提供する。
本開示の通信装置は、ブロードキャスト又はマルチキャストの対象となる少なくとも1台の情報装置に対象データを送信することを要求する第1要求メッセージを受信する第1受信部と、前記第1要求メッセージに基づき、前記少なくとも1台の情報装置に前記対象データを送信する第1送信部と、を備える。
本開示の通信装置は、ブロードキャスト又はマルチキャストの対象となる少なくとも1台の情報装置に対象データを送信することをサーバに要求する第1要求メッセージを生成する処理部と、前記第1要求メッセージを、上りリンクで前記サーバ宛に送信する送信部と
を備える。
本開示の通信方法は、ブロードキャスト又はマルチキャストの対象となる少なくとも1台の情報装置に対象データを送信することを要求する第1要求メッセージを受信し、前記第1要求メッセージに基づき、前記少なくとも1台の情報装置に前記対象データを送信する。
本開示の通信方法は、ブロードキャスト又はマルチキャストの対象となる少なくとも1台の情報装置に対象データをすることをサーバに要求する第1要求メッセージを生成し、前記第1要求メッセージを、上りリンクで前記サーバ宛に送信する。
本開示の通信システムは、ブロードキャスト又はマルチキャストの対象となる少なくとも1台の情報装置に対象データを送信することを要求する第1要求メッセージを生成する処理部と、前記第1要求メッセージを、上りリンクで送信する送信部と、を備えた第1通信装置と、前記第1要求メッセージを受信する受信部と、前記第1要求メッセージに基づき、前記少なくとも1台の情報装置に前記対象データを送信する送信部と、を備えた第2通信装置と、を備える。
本開示の第1実施形態に係る情報処理システムであるブロックチェーンシステムを備えた分散ネットワークのブロック図。 通信ネットワークの一例を示す図。 複数の端末装置のアプリケーション層間でブロックチェーン通信が行われることをプロトコルスタックの観点から示した図。 端末装置から承認されたブロックに関する情報を含む承認データをブロードキャストする例をアプリケーション層の観点で示す図。 端末装置が、基地局を介して、他の端末装置との間でコネクションを形成する例を示す図。 端末装置が、コアネットワークを介して、他の端末装置に承認データをブロードキャストする例を示す図。 ブロックチェーンの概要を示す図。 図1のブロックチェーンシステムにおいて、トランザクションとなる対象データをユーザAが登録する例を模式的に示す図。 端末装置が最初に所定の条件を満たすナンスを発見し、承認要求をブロードキャスト又はマルチキャストする例を示す図。 本開示の実施形態に係る通信装置を含む端末装置のブロック図。 本開示の実施形態に係る通信装置を含むBCサーバのブロック図。 本実施形態に係る通信システムとして、図1の通信システムの具体例を示す図。 図1の通信システムの他の具体例を示す図。 図1の通信システムのさらに他の具体例を示す図。 端末装置がブロックチェーンシステムの初期設定サーバからBCサーバの情報を取得するシーケンス例を示す図。 BCサーバを用いてBCメッセージをブロードキャストする手順の一例を示すシーケンス図。 オンデマンド型ブロードキャストの動作のシーケンス例を示す図。 BCサーバにおいてオンデマンド型ブロードキャストを行う処理の一例のフローチャート。 プッシュ型ブロードキャストの動作のシーケンス例を示す図。 プッシュ型ブロードキャストの動作のシーケンスの他の例を示す図。 BCサーバにおいてプッシュ型ブロードキャストを行う処理の例のフローチャート。 BCサーバにおいてプッシュ型ブロードキャストを行う処理の他の例のフローチャート。 プル型ブロードキャストの動作のシーケンス例を示す図。 BCサーバにおいてプル型ブロードキャストを行う処理の一例のフローチャート。 プル型ブロードキャストを行う処理の他の例のフローチャート。 送信側の端末装置においてBC要求メッセージをDTCH(又はBCH)、UL-SCH、PUSCHにマッピングする例を示す図。 端末装置においてBCHにマッピングしたBC要求メッセージを、UL-BCHとPUBCHとを介して、基地局に送信する例を示す。 基地局において、図27に示したチャネルのマッピングと逆のマッピングでBC要求メッセージを受信する例を示す図。 端末装置がBC要求メッセージとチャネルとのマッピングを行い、BC要求メッセージを送信する動作のシーケンス例を示す図。 端末装置がBC要求メッセージを基地局に送信してから他の端末装置でBCメッセージが受信されるまでのシーケンスの一例を示す。 基地局がBC要求メッセージの受信に失敗した場合のシーケンス例を示す図。 端末装置における再送処理の動作の一例のフローチャート。 BC要求メッセージのボディ部分のフォーマット例を示す図。 本実施形態に係る通信装置のハードウェア構成の一例を示す図。
以下、図面を参照して、本開示の実施形態について説明する。本開示において示される1以上の実施形態において、各実施形態が含む要素を互いに組み合わせることができ、かつ、当該組み合わせられた結果物も本開示が示す実施形態の一部をなす。
図1は、本開示の第1実施形態に係る情報処理システムであるブロックチェーンシステムを備えた分散ネットワークのブロック図である。図1の分散ネットワーク(ブロックチェーンシステム)100は、複数の端末装置(通信装置又は情報装置)101A、101B、101C、101D、101E及びBC(Broadcast)サーバ105と、通信ネットワーク102とを備える。複数の端末装置101A~101Eは分散ネットワークのノード又はユーザに相当する。複数の端末装置101A~101Eのうち任意の1台の端末装置を端末装置101と記載する。通信ネットワーク102は、無線ネットワーク、有線ネットワーク又は無線と有線の混合ネットワークである。端末装置101A、101B、101C、101Dは、通信ネットワーク102に無線で接続し、通信を行う。端末装置101Cは通信ネットワーク102に有線で接続し、通信を行う。すべての端末装置が無線又は有線で通信ネットワーク102に接続されてもよい。通信ネットワーク102は、モバイルネットワーク(セルラーネットワーク)、無線LAN(Local Area Network)、インターネットなど、どのようなネットワークでもよい。また、通信ネットワーク102は、複数種類のネットワークが混在したネットワークでもよい。通信ネットワーク102には、基地局、ルータ、ゲートウェイ装置又はファイアウォールなど、様々なネットワーク装置が含まれていてもよい。BCサーバ105は端末装置101によるブロードキャスト又はマルチキャストを支援するサーバ又は通信装置である。ブロードキャストとは、不特定又は任意の一又は二以上の情報装置への送信のことであり、報知、同報又は放送とも呼ぶ。マルチキャストは、特定の一又は二以上の情報装置を宛先に指定した送信のことである。BCサーバ105は無線で通信ネットワーク102に接続されているが、有線で接続されてもよい。BCサーバ105の詳細は後述する。
図2は、通信ネットワーク102の一例を示す。通信ネットワーク102は複数の基地局(通信装置)103A、103Bを備えている。基地局103Aは端末装置101A、101Bと無線で通信し、端末装置101Cと有線で通信する。基地局103Bは端末装置101E、101Dと、BCサーバ105と無線で通信する。BCサーバ105の機能が基地局103B又は基地局103Aに含まれていてもよい。基地局103A及び基地局103B間は有線で接続されている。また、基地局103A、103B以外のネットワーク装置(ゲートウェイ装置、ルータ等)を含むコアネットワークが、例えば基地局103A、103Bの間、あるいは、基地局103Bと端末装置101E、101D及びBCサーバ105との間に存在してもよい。
基地局103A、103Bは、自局のセル内の端末装置から受信したパケットを、パケットの宛先に応じて、セル内の端末装置に送信するか、他方の基地局に中継する。中継されたパケットを受信した基地局は、パケットの宛先に応じてセル内の端末装置にパケットを送信する。パケットとは、情報の伝送単位の一例であり、セグメント、フレーム、データグラムなど、他の用語に読み替えることも可能である。図2の例では基地局103A、103B間が有線で接続されているが、無線で接続されていてもよい。
図1又は図2の分散ネットワーク100は、分散台帳を実現するための技術であるブロックチェーンにより、端末装置101A~101E間で同一のデータである対象データを分散して管理する。つまりブロックチェーンにより端末装置101A~101E間で同一のデータを保存、記録、保持あるいは記憶等する。端末装置101~101Eには、ブロックチェーンを実現するアプリケーション(ブロックチェーンプログラム)が搭載されており、各端末装置がアプリケーションを実行することでブロックチェーンが正しく実現されるように各端末装置で情報処理が行われる。通信ネットワーク102の物理的な構成に関わらず、端末装置間ではアプリケーション層において互いにブロックチェーンに関する通信がなされる。
図3は、複数の端末装置のアプリケーション層間でブロックチェーン通信が行われることをプロトコルスタックの観点から示した図である。一例として端末装置101Aと端末装置101D間のアプリケーション通信が示されているが、他の端末装置間でも同様にして行われる。トランスポート層より上位のすべてをアプリケーション層としてもよいし、トランスポート層の上位をセッション層、プレゼンテーション層、アプリケーション層に分けてもよい。データリンク層には、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)層、RLC(Radio Link Control)層、MAC(Medium Access Control)層が含まれる。データリンク層の構成は一例であり、他の構成も可能である。
ここで本実施形態の技術的背景について説明する。ブロックチェーンの通信において、例えば、端末装置においては、他の端末装置からブロードキャスト又はマルチキャストされたトランザクションを受信する。端末装置は、1つ以上のトランザクションを含むブロックの生成と、生成したブロックに対して合意アルゴリズムに基づく承認を取得する処理を行う。端末装置は、承認を取得すると、承認されたブロックに関する情報を含む承認データをブロードキャスト又はマルチキャストする。また、端末装置は、分散ネットワークから、承認データを受信し、承認されたブロックをブロックチェーンに追加することによりブロックチェーンを更新する処理を行う。このようにして承認されたブロックを追加することにより、各端末装置で同一のブロックチェーンが維持される。端末装置が、トランザクション又は承認データ等のメッセージをブロードキャストする際、通信相手となる他の端末装置ごとに通信ネットワーク102を介してコネクション(例えば、TCP(Transmission Control Protocol)コネクション)を形成するとする。この場合、ブロードキャストを効率的に行うことができず、ブロックチェーンの更新が遅くなる可能性がある。コネクションは、通信相手との仮想的な接続状態(データ転送のための論理的な回線)を表す。以下、ブロードキャストすると記載する場合、ブロードキャストをマルチキャストに読み替えてもよい。
図4は、端末装置101Aから承認されたブロックに関する情報を含む承認データ(メッセージ)をブロードキャストする例をアプリケーション層の観点で示す図である。より詳細には、図4では、端末装置101Aのアプリケーションから、承認されたブロックに関する情報を含む承認データを端末装置101B~101Eのアプリケーションにブロードキャストする例が示される。端末装置101Aのアプリケーションは、アプリケーションで定めたブロードキャストアドレスを有する同じメッセージを端末装置101B~101Dのアプリケーションに同時に送信する。端末装置101Aとの間で、端末装置101B~101Dごとにコネクションが形成され、コネクションを介して端末装置101Aから承認データが送信される。
図5は、端末装置101Aが、基地局103を介して、端末装置101B~101Eとの間でコネクション111B、111C、111D、111Eを形成する例を示している。基地局103は、端末装置101Aとの間に形成した上りリンクのチャネルを介して、コネクション111B~111Eで伝送される承認データを受信し、受信した承認データを端末装置101B~101Eに送信する。基地局103は例えば4G又は5G等の基地局である。基地局103は上りリンクのブロードキャストを行う仕組みを備えていない場合、端末装置101Aは同じ無線ネットワーク内の端末装置101B~101Eであってもデータリンク層でブロードキャストを行うことができない。
図6は、端末装置101Aが、コアネットワーク106を介して、他の端末装置に承認データをブロードキャストする例を示す。図5の例と同様に、端末装置101Aが同じ無線ネットワークに属する端末装置101B~101Eに承認データをブロードキャストするとともに、コアネットワーク106を介して、端末装置101F、101G、101Hに承認データをブロードキャストする。端末装置101F、101G、101Hは、基地局107が形成する無線ネットワークに属しており、端末装置101A~101Eとは異なる無線ネットワークに属している。端末装置101Aは、端末装置101B~101Eに加えて、端末装置101F~101Hとも個別にコネクションを形成する。
図5及び図6に示した例から理解されるように、ブロードキャストの対象となる端末装置の台数が多くなるほど、端末装置101Aは、多くのコネクションを形成する必要がある。このため、ブロードキャストを完了するために多くの時間を要し、効率的でない。また端末装置101Aの負荷が高くなる。
本実施形態は、ブロックチェーンに係る承認データやトランザクション等のブロードキャスト用の対象となるデータを効率的に送信する仕組みを提供する。但し、本開示の適用対象はブロックチェーンに限定されず、メッセージをブロードキャストする通信システムであれば、本開示を適用可能である。
以下では、本実施形態の詳細を説明するに先立ち、ブロックチェーンに係るトランザクションおよびブロックの承認に関する手続きの概要について説明する。なお、本実施形態に係るブロックチェーン (Blockchain)は、分散台帳 (Distributed Ledger)、分散データベース (Distributed Database)、非中央集権台帳 (De-centralized Ledger)、非中央集権データベース (De-centralized Ledger)、ビットコインコア (Bitcoin Core)、イーサリウム (Ethereum)、Hyperledger Fabricと呼ばれている各種のデータ又はアルゴリズムを包含する。
図7は、ブロックチェーンの概要を示す図である。ブロックチェーンは、複数のブロックが鎖のように連なったデータである。各ブロックには、1又は2つ以上のトランザクション1~n(nは1以上の整数)が含まれる。また各ブロックには、一例として、直前のブロックのハッシュ値と、ナンス(Nonce)と呼ばれる値が含まれる。その他の情報、例えばブロックに含まれる全てのトランザクションのハッシュ値が含まれてもよい。
直前のブロックのハッシュ値は、当該直前のブロックから連なるブロックが、直前のブロックから正しく連なった正当なブロックであるか否かを判定するために用いられる情報である。あるブロックに含まれるトランザクションが削除されたり改ざんされたりした場合には当該ブロックのハッシュ値が変わり、直後のブロックに含まれるハッシュとの整合性が失われるため、トランザクションの削除および改ざんの検出が可能となる。ハッシュ値を生成するハッシュ関数としてはSHA-256(この場合、ハッシュ値は固定の256ビット)などがある。但し、ハッシュ関数の種類は特に限定されない。
ナンスは、ハッシュ値を用いた認証において、なりすましを防ぐために用いられる情報である。ナンスを用いることによって改ざんが防止される。ナンスとしては、例えば、文字列、数字列、あるいは、これらの組み合わせを示すデータ等を用いることができる。
本例では、ブロックチェーンシステム内の合意形成のアルゴリズムとしてPOW(Proof of Work)が用いられる場合を想定しているが、アルゴリズムの種類は特に限定されない。
また、各トランザクションには暗号鍵を用いた電子署名が付与される。これにより、なりすましが防止される。各トランザクションは公開され、ブロックチェーンネットワーク全体で共有される。なお、各トランザクションが暗号鍵を用いて暗号化されてもよい。
図8は、図1のブロックチェーンシステムにおいて、トランザクションとなる対象データ(例えば、ユーザAからユーザDへの10ビットコイン(BTC)の送金依頼)をユーザAが登録する例を模式的に示す。ユーザAは端末装置101A又は端末装置101Aの操作者である。ユーザAは、ブロックチェーンに登録する対象データに対して、ユーザAの秘密鍵を用いて生成された電子署名を付加する。電子署名を付加することによって、対象データの保有者がユーザAであることが保証される。端末装置101Aは、電子署名が付加された対象データを含むトランザクションをブロックチェーンネットワークにブロードキャスト又はマルチキャストする。ブロードキャスト又はマルチキャストされたトランザクションは端末装置101B~端末装置101Eで受信される。送信対象のユーザDの公開鍵をトランザクションに含めてもよい。
端末装置101B~101Eは、端末装置101Aから受信したトランザクションを内部の記憶部に格納する。端末装置101B~101Eは、記憶部に記憶されているトランザクションの中から、新たなブロックに含める1つ以上のトランザクションを指定し、新たなブロックの生成に関する処理を行う。この際、トランザクションに付加されている電子署名に基づきトランザクションの生成元の正当性を認証する。
端末装置101B~101Eは、新たに生成するブロックに関して、ブロックチェーンシステムでの合意形成に関する処理として、当該ブロックの承認を得る手続きを行う。端末装置101B~101Eは、指定したトランザクション、直前のブロックのハッシュ値、およびナンスを、新たに生成するブロックに追加する。例えば直前のブロックのハッシュ値と、指定した全てのトランザクションのハッシュ値と、パラメータとを加算して、加算後の値を所定のハッシュ関数に入力する。ハッシュ値の出力値であるハッシュ値が所定の条件を満たすパラメータを探索し、発見したパラメータをナンスとして採用する。所定の条件としてハッシュ値が閾値以下になることがある。所定の条件を満たすナンスを発見できた場合は、当該ブロックに関する情報(ブロックの内容を特定する情報又はブロック自体など)を含む承認要求を、ブロックチェーンシステム100にブロードキャスト又はマルチキャストする。つまり所定の条件を満たすナンスを最初に発見した端末装置が承認要求をブロードキャスト又はマルチキャストする。
図9は、端末装置101Eが最初に所定の条件を満たすナンスを発見し、承認要求をブロードキャスト又はマルチキャストする例を示している。端末装置101Eは一定数以上の他の端末装置による承認を得ると、新たなブロックをブロックチェーンに正式に追加する。他の端末装置によって行われる承認処理の内容は、例えば、ナンスが適切であることを確認する処理を含む。端末装置101Eは、他の端末装置の承認が得られると、承認が得られたブロックに関する情報を含む承認データを生成する。端末装置101Eは、承認データをブロードキャスト又はマルチキャストする。他の端末装置101A~101Dは、端末装置101Eから、承認が得られたブロックに関する情報を含む承認データを受信すると、承認が得られた当該ブロックをブロックチェーンへ新たに追加する。あるいは、他の端末装置101A~101Dは、自装置で承認処理を行ってナンスが適切であることを確認した時点で、承認したブロックをブロックチェーンに追加してもよい。
本実施形態は、トランザクション又は承認データ等のブロードキャスト用の対象データを含むメッセージ(BCメッセージ)を効率的に送信する仕組みとして、図1に示した、ブロードキャストを補助するBCサーバ105を導入する。これにより、端末装置が上りリンクを介してBCメッセージを送信する場合にも、効率的なブロードキャストを実現する。BCサーバ105は、単独の装置として設けられてもよいし、BCサーバの機能が、基地局又は端末装置に設けられてもよい。
図10は、本開示の実施形態に係る通信装置を含む端末装置101のブロック図である。端末装置101は、アンテナ10、通信部11、処理部14、記憶部15を備えている。図10は端末装置101が無線通信を行う場合の構成を示すが、有線通信を行う場合、アンテナ10はなくてもよい。あるいは通信部11がアンテナ10とともに有線ネットワークに接続されていてもよい。
処理部14は、ブロックチェーンに関するプログラム(アプリケーション)を実行することで、ブロックチェーンに関する各種の処理を行う。処理部14は、本実施形態に係る対象データの一例であるトランザクションを生成する。例えば、処理部14は、ユーザの操作入力等の所定のイベントの検出をトリガとして、トランザクションを生成する。トランザクションは、ユーザが入力したデータでもよいし、センシング装置が検出したデータでもよいし、その他のデータでもよい。処理部14は、生成したトランザクションを記憶部15に格納する。また、処理部14は、生成したトランザクションを対象データとして、ブロードキャスト又はマルチキャスト(以下、ブロードキャストに統一)の対象となる少なくとも1台の情報装置に送信することをBCサーバ105に要求するBC要求メッセージを生成する。送信の対象が、不特定又は任意の一又は二以上の情報装置の場合はブロードキャストの対象となる少なくとも1台の任意の情報装置に対象データを送信することを要求するメッセージをBC要求メッセージとして生成する。送信の対象が、特定の一又は二以上の情報装置の場合は、マルチキャストの対象となる少なくとも1台の特定の情報装置に対象データを送信することを要求するメッセージを、BC要求メッセージとして生成する。後者のBC要求メッセージを特に、マルチキャスト(MC)要求メッセージと呼んでもよい。以下では、ブロードキャスト及びマルチキャストのいずれを要求するメッセージも、BC要求メッセージに呼び方を統一する。BC要求メッセージは、ブロードキャスト又はマルチキャストを要求する第1要求メッセージに対応する。BC要求メッセージの詳細フォーマットは後述する(図33参照)。処理部14は、BC要求メッセージを符号化してもよい。処理部14は、送信部と受信部とを含む通信部11を介して、分散ネットワーク100にBC要求メッセージを送信する。BC要求メッセージは、使用するプロトコルに応じてパケットの形式で送信される。BC要求メッセージの最終宛先(例えばIPアドレス)はBCサーバ105である。BC要求メッセージに応じてBCサーバ105により送信される、対象データを含むメッセージをBCメッセージと呼ぶ。特に、BC要求メッセージがMC要求メッセージの場合に、BCサーバ105により送信される、対象データを含むメッセージを、MCメッセージと呼んでもよい。以下ではブロードキャスト及びマルチキャストのいずれのメッセージもBCメッセージに呼び方を統一する。
処理部14は、BCサーバ105から送信(ブロードキャスト又はマルチキャスト)されたBCメッセージを、通信部11を介して受信する。BCメッセージがトランザクションを含む場合、処理部14は、トランザクションを記憶部15に格納する。BCメッセージが符号化されている場合、処理部14は、BCメッセージを復号化する。
記憶部15は、各種情報又はデータを記憶する。記憶部15は、端末装置101(情報装置)の各機能を実現するブロックチェーンのプログラム等を記憶する。処理部14が、記憶部15に記憶されているブロックチェーンのプログラムを実行することで、ブロックチェーンを実現するための各種の処理が実現される。記憶部15は、処理部14によって生成されたトランザクションを記憶する。また、記憶部15は、BCサーバ105から受信したトランザクションを記憶する。また、記憶部15は、ブロックチェーンシステムに参加している端末装置(情報装置)で共有されるデータ(ブロック)の集合であるブロックチェーンを記憶している。端末装置は、分散ネットワーク100を介してブロックチェーンの情報を取得し、他の端末装置が保持するブロックチェーンとの整合性を保ちつつ、ブロックチェーンを更新する。
処理部14は、ブロックチェーンに追加する新たなブロックの生成に関する処理を行う。処理部14は、所定のタイミングで新たなブロックの生成処理を開始する。所定のタイミングは、一例として、処理部14が直前に生成したブロックを生成した直後、又は、直前にブロックを生成してから所定時間が経過した後でもよい。あるいは、所定のタイミングは、ユーザの操作入力をトリガとして決まるタイミングでもよいし、その他のタイミングでもよい。
処理部14は、新たなブロックの生成に関する処理として、記憶部15に記憶されているトランザクションの中から、新たなブロックに含めるトランザクションを指定する。例えば、処理部14は、1つ以上の所定の項目のトランザクションを新たなブロックに含めるトランザクションとして指定してもよい。あるいは、所定のデータサイズに達するまでのトランザクションを、新たなブロックに含めるトランザクションとして指定してもよい。その他の方法で新たなブロックに含めるトランザクションを指定してもよい。
処理部14は、新たに生成するブロックに関して、ブロックチェーンシステムでの合意形成に関する処理として、当該ブロックの承認を得る手続きを行う。承認アルゴリズムの例として、POW(Proof of Work)、POS(Proof of Stake)、POI(Proof of Importance)、POC(Proof of Consensus)、POB(Proof of Burn)、PBFT(Practical Byzantine Fault Tolerance)などがある。POWの場合、処理部14は、例えば、指定したトランザクション、直前のブロックのハッシュ値、およびナンスを新たに生成するブロックに追加する。この際、処理部14は、所定のハッシュ関数に入力して出力されるハッシュ値が所定の条件を満たすナンスを探索し、所定の条件を満たすナンスを追加する。処理部14は、ブロックチェーンへ新たなブロックを追加する。処理部14は、当該ブロックに関する情報(ブロックの内容を特定する情報又はブロック自体など)を含む承認要求を対象データとしてブロードキャストすることをBCサーバ105に要求するBC要求メッセージを生成する。処理部14は、BC要求メッセージを、分散ネットワーク100に送信する。その後、例えば、一定数以上の他の端末装置による承認を得ると、新たなブロックをブロックチェーンに正式に追加する。他の端末装置によって行われる承認処理の内容は、例えば、ナンスが適切であることを確認する処理を含む。
処理部14は、承認が得られると、承認が得られたブロックに関する情報を含む承認データを生成する。処理部14は、承認データを対象データとしてブロードキャストすることをBCサーバ105に要求するBC要求メッセージを生成する。処理部14は、BC要求メッセージを、分散ネットワーク100に送信する。
処理部14は、他の端末装置から、承認が得られたブロックに関する情報を含む承認データを受信した場合、承認が得られた当該ブロックをブロックチェーンへ新たに追加する。
また、処理部14は、例えば承認アルゴリズムがPOWの場合、他の端末装置から承認要求を受信したとき承認処理を行う。処理部14は、承認処理の結果を含む承認応答を、承認要求の送信元の端末装置に送信する。処理部14は、ブロックを承認した場合、承認した時点で、当該ブロックをブロックチェーンに追加してもよい。この場合、他の端末装置から承認データを受信しなくてもよい。
通信部11は、アンテナ10を介して、BC要求メッセージ、各種データ及びBCメッセージを送信又は受信する。通信部11は、基地局103と無線リンクを確立し、無線リンクのチャネル(例えば物理チャネル、伝送チャネル、論理チャネル等)を介してデータリンク層及び物理層に関する通信を行う。無線リンクは上りリンク及び下りリンクの少なくとも一方を含む。通信部11は、上述のBC要求メッセージを、上りリンクのチャネル(第1チャネル)で送信してもよい。BC要求メッセージは、ブロードキャストの対象とする少なくとも1台の情報装置の識別情報を含んでもよい。BC要求メッセージは、対象データ(トランザクション、承認データ、承認要求等)を生成したアプリケーション又はサービスの種別を含んでもよい。通信部11又は処理部14は、BC要求メッセージを利用するアプリケーション又はサービスの種別に応じて、BC要求メッセージの宛先となるBCサーバ等のサーバを決定してもよい。
通信部11は、BC要求メッセージに対する送達確認応答をBCサーバ105から受信してもよい。通信部11は送達確認応答に基づきBC要求メッセージの送信に失敗したことを検出した場合、BC要求メッセージを再送してもよい。通信部11は、BCサーバ105から送信されるBCメッセージ(例えばトランザクション、承認要求又は承認データ等を含む)を受信してもよい。
通信部11は、BC要求メッセージとは異なるユーザデータを上りリンクのチャネル(第2チャネル)で送信してもよい。このとき、第1チャネルと第2チャネルとは再送制御、変調方式及び送信電力制御のうちの少なくとも1つに関するパラメータを独立して設定可能であってもよい。
プロトコルスタックの各層の処理は、処理部14と通信部11の少なくとも一方で行われる。一例として、アプリケーション層、プレゼンテーション層、セッション層を処理部14で行い、トランスポート層以下の層の処理を通信部11で行ってもよい。あるいは、すべての層を処理部14で処理し、通信部11では物理層のパケットと無線信号との間の変換に関する処理(変復調、帯域制限、AD/DA変換、増幅等)のみを行ってもよい。各層の処理を行うブロックはその他の方法で定めてもよい。
図11は、本開示の実施形態に係る通信装置を含むBCサーバ105のブロック図である。BCサーバ105は、アンテナ20、通信部21、処理部24、記憶部25を備えている。処理部24は、タイマ22及びカウンタ23を備えている。タイマ22及びカウンタ23の少なくとも一方を備えていてもよい。タイマ22及びカウンタ23を備えない構成も可能である。図11はBCサーバ105が無線通信を行う場合の構成を示すが、有線通信を行う場合、アンテナ20はなくてもよい。あるいは通信部21がアンテナ20とともに有線ネットワークに接続されていてもよい。また通信部21は接続する通信ネットワークの数に応じて、複数の通信インタフェースを備えていてもよい。
通信部21(第1受信部)は、対象データをブロードキャスト又はマルチキャスト(以下、ブロードキャストに統一)の対象となる少なくとも1台の情報装置に送信することを要求するBC要求メッセージ(第1要求メッセージ)を受信する。対象データは、ブロックチェーンアプリケーションの場合、トランザクション、承認要求又は承認データ等を含む。
処理部24は、BC要求メッセージに含まれる情報に基づき、BC要求メッセージで要求される少なくとも1台の情報装置に対するBCメッセージを生成し、生成したBCメッセージを、通信部21(第1送信部)を介して送信する。例えば、BC要求メッセージに基づき送信先の情報装置を選択し、対象データを含むBCメッセージを、情報装置に送信する。BC要求メッセージに含まれる情報は、少なくとも1台の情報装置の識別情報を含み、処理部24は識別情報に基づき、BCメッセージの送信先の情報装置を特定してもよい。
処理部24は、BCメッセージを利用するアプリケーション又はサービスの種別と、当該種別のアプリケーション又はサービスを用いている情報装置とを対応付けた情報に基づき、対象データに係るアプリケーション又はサービスを用いている情報装置を特定してもよい。通信部21は、特定された情報装置にBCメッセージを送信してもよい。BC要求メッセージが、対象データのアプリケーション又はサービスの種別を含んでおり、処理部24は、BC要求メッセージに含まれる種別に基づき、対象データのアプリケーション又はサービスを特定してもよい。
記憶部25は、受信されたBC要求メッセージを記憶する。カウンタ23は、記憶部25に記憶されているBC要求メッセージの個数をカウントする。個数が第1個に達した場合に、処理部24はカウンタ23を初期値にリセットする。処理部24は、カウンタの値が第1個に達するごとに、前回のリセットから第1個に達するまでの間に蓄積されたBC要求メッセージを特定する。処理部24は、特定したBC要求メッセージごとに対象データを含むBCメッセージを生成し、生成したBCメッセージを、通信部21を介して送信する。
処理部24は、所定値に設定したタイマ22を起動して、タイマ22の起動後、タイマ22のタイムアウト前までの間に記憶部25に記憶された第1要求メッセージを特定する。処理部24は、特定した前記第1要求メッセージごとに、対象データを含むBCメッセージを生成する。処理部24は、生成したBCメッセージを、通信部21を介して送信する。
BCサーバ105が基地局に含まれる場合、通信部21(第1受信部)は、端末装置101からBC要求メッセージを上りリンクの第1チャネルで受信してもよい。通信部21(第2送信部)は、BC要求メッセージの受信の成功可否に応じて、送達確認応答を端末装置101に送信してもよい。
通信部21(第2受信部)は、BCメッセージの送信先となる端末装置(第1情報装置)から対象データの取得要求(BCメッセージ取得要求)を受信してもよい。処理部24は、取得要求が受信されたときに当該端末装置への送信を要求するBC要求メッセージが記憶部25に存在するかを判断する。通信部21は、当該BC要求メッセージが存在する場合に、BC要求メッセージで要求されたBCメッセージを端末装置に送信する。
通信部21(第1受信部)、BC要求メッセージとは異なるユーザデータを上りリンクの第2チャネルで受信してもよい。上述の第1チャネルと2チャネルとは再送制御、変調方式及び送信電力制御のうちの少なくとも1つに関するパラメータを独立して設定可能であってもよい。
図12は、本実施形態に係る通信システムとして、図1の通信システムの具体例を示す。端末装置101Xが無線リンクを介して基地局103と接続されている。端末装置101Xは、基地局103を介してコアネットワークのゲートウェイ装置104と接続されている。ゲートウェイ装置104はコアネットワークにおけるBCサーバ105と接続されている。BCサーバ105は基地局107を介して、端末装置101Y、101Z等と接続されている。基地局107は、端末装置101Y、101Z等と無線リンクを介して接続されている。
図13は、図1の通信システムの他の具体例を示す。BCサーバ105が基地局107に設けられている。その他の構成は図12と同じである。
図14は、図1の通信システムのさらに他の具体例を示す。端末装置101Rが基地局107と無線リンクを介して接続されている。BCサーバ105は、端末装置101Rに設けられている。その他の構成は図12と同じである。
図15は、端末装置101Xがブロックチェーンシステム(情報処理システム又は通信システム)の管理を行うサーバ(初期設定サーバ)からBCサーバの情報を取得するシーケンス例を示す。端末装置101Xは、ブロックチェーンアプリケーションの設定を行うことにより、ブロックチェーンシステムに参加する(S101)。具体的には、端末装置101Xは、参加承認の権限を持つ端末装置に参加リクエストのメッセージを送信し、参加の承認が決定されると、参加承認の権限を持つ端末装置から参加承認のメッセージと、さらにブロックチェーンの情報を含むメッセージを受信する。端末装置101Xは、参加承認のメッセージを受信することにより、ブロックチェーンシステムへの参加を承認されたと判断し、ブロックチェーンの情報を記憶部に格納する。なお、端末装置101は、上記の参加承認の権限を持つ端末装置の情報をブロックチェーンシステムのサーバ(又は下記の初期設定サーバでもよい)から取得してもよい。あるいは、上記の参加承認の権限を持つ端末装置の情報は予めブロックチェーンアプリケーションに登録されていてもよい。
端末装置101Xは、予め指定された1つ以上の初期設定サーバのうちの1つ又は複数を選択し(S102)、選択した初期設定サーバに接続する(S103)。初期設定サーバは例えばコアネットワーク106又は端末装置101Xと同じ無線ネットワークに含まれる。初期設定サーバを選択する基準について説明する。
[初期設定サーバの選択基準:例1]
端末装置101X側で、初期設定サーバ候補のアドレスを予め保持(プリインストール)しておく。アドレスは、例えば、URL/URI/IPアドレス/MACアドレス/ホスト名/サーバ名などがある。端末装置101Xが1つ又は複数のアドレスについて順番にアクセスし、アドレスを有するサーバとの接続を確認する。または特定のサーバが、候補のアドレスを1つ又は複数、端末装置101Xに提供し、端末装置101Xが順番に接続を確認してもよい。端末装置101Xは、最初に接続できた1つ又は複数の初期設定サーバを選択してもよい。
[初期設定サーバの選択基準:例2]
他の選択基準として、端末装置101X側で、初期設定サーバ候補の位置情報を1つ又は複数を予め保持(プリインストール)しておく。端末装置101Xは、端末装置101Xは自装置の位置情報をセンサ又はインターネット等における外部のサーバから取得し、取得した位置情報をもとにして、初期設定サーバへ接続を試みる。例えば、端末装置に近い又は遠い位置の初期設定サーバから順番にアクセスし接続を確認する。位置情報の例は、座標(緯度/経度/高度など)、住所(国/州/都道府県/市町村など)などを含む。または特定のサーバが端末装置101Xに初期設定サーバ候補の位置情報を1つ又は複数提供し、端末装置101Xが順番に接続を確認してもよい。端末装置101Xは、最初に接続できた1つ又は複数の初期設定サーバを選択してもよい。
端末装置101Xと接続した初期設定サーバは端末装置101Xに対するBCサーバを指定し、指定したBCサーバの情報を端末装置101Xに送信する(S104)。例えば、初期設定サーバは、予め1つ以上のBCサーバの情報を保持しており、保持しているBCサーバを全て指定してもよい。あるいは、初期設定サーバは、端末装置101Xのアドレス又は位置情報に応じたBCサーバを指定してもよい。例えばBCサーバごとにアドレス又は位置情報が対応付けたテーブルを用意しておき、テーブルに基づき初期設定サーバを指定してもよい。端末装置101Xは、初期設定サーバによって指定されたBCサーバの情報を、初期設定サーバから取得し、アプリケーションに設定する(S105)。BCサーバの情報は、一例として、以下の情報を含む。
(BCサーバ情報の例)
・アドレス(URL/URI/IPアドレス/MACアドレス/ホスト名/サーバ名、など)
・位置情報(座標(緯度/経度/高度など)、住所(国/州/都道府県/市町村など)など)
・OS・バージョン(Windows/Mac/Unix/Linuxなど)
・ハードウェア構成(CPU種類/クロック周波数/コア数/スレッド数、メモリ種類/容量、ネットワークインターフェース種類/速度など)
・プロセス負荷 (CPU利用率ZZ%、メモリ使用量AA Bytesなど)
・動作開始時(YYYY/MM/DDなど)
・動作時間(連続動作XX時間/分/秒など)
・停止予定時(期間)、メンテナンス予定時(期間)(YYYY/MM/DD~YYYY/MM/DDなど)
・サーバ所有者(社)・管理者(社)情報(氏名、社名、ID、連絡先(メールアドレス、電話番号、FAX番号、住所)など)
端末装置101Xは、初期設定サーバから取得したBCサーバの情報を記憶部に格納する。端末装置101XはBCサーバの情報を取得することで、BCメッセージをブロードキャストするためにBCサーバを利用可能であることを把握する。BCサーバは単独の装置であってもよいし、基地局、端末装置及び初期設定サーバのいずれかにBCサーバの機能が含まれていてもよい。
図16は、BCサーバを用いてBCメッセージをブロードキャストする手順の一例を示すシーケンス図である。ここではBCサーバの機能は基地局に含まれている場合を想定する。なおBCメッセージのブロードキャストは、BCメッセージを対象となる各端末装置に同時に送信することのみならず、各端末装置に別々のタイミングで送信する場合も含む。端末装置101Xは図15の手順によりBCサーバの情報を取得済みである。
端末装置101Xは、ブロードキャスト用の対象データ(BCメッセージ)を、対象となる少なくとも1台の端末装置(情報装置)に送信することをBCサーバに要求するメッセージ(BC要求メッセージ又は第1要求メッセージ)を生成する(S111)。端末装置101Xは、生成したBC要求メッセージを基地局103に上りリンクのチャネル(第1チャネル)で送信する(S112)。上りリンクのチャネルの詳細は後述する。BC要求メッセージは、例えば、対象データ(承認データ又はトランザクション等)を含み、当該対象データをブロードキャストの対象となる端末装置に送信する要求を含む。BC要求メッセージの宛先アドレス(例えばIPアドレス)はBCサーバである。端末装置101XはBCサーバとの間で、TCP等によるコネクションを形成してもよい。
基地局103は、BC要求メッセージをコアネットワークのゲートウェイ装置104に送信する(S113)。ゲートウェイ装置104はコアネットワークを介して、BC要求メッセージをBCサーバ105に送信する(S114)。
BCサーバ105は、ゲートウェイ装置104から受信したBC要求メッセージに基づき、ブロードキャスト用のBCメッセージを生成する(S115)。一例として、受信したBC要求メッセージに含まれる対象データを特定し、対象データを含むBCメッセージを生成する。BCメッセージの宛先アドレス(データリンク層又はネットワーク層のアドレス)はユニキャストアドレス、及びブロードキャストアドレスのいずれの場合もあり得る。
BCサーバ105は、BC要求メッセージで要求されている対象となる端末装置にBCメッセージを送信(ブロードキャスト又はマルチキャスト)する。対象となる端末装置は、本例ではブロックチェーンシステム(分散システム)を構成する端末装置101Y、101Z等である。BCサーバ105は、端末装置101Y,101Z等に同時にBCメッセージを送信してもよいし、別々のタイミングで送信してもよい。BCメッセージは、端末装置101Y、101Z等に受信される。BCサーバ105は、端末装置101Y、101Z等とTCP等のコネクションを確立してBCメッセージを送信してもよいし、コネクションを確立せずにBCメッセージを送信してもよい。なお、コネクションを確立する場合も、BCサーバ105は端末装置101Xよりも性能が通常高いことが想定されることから、コネクションを確立することによる効率の低下の影響は少ない。また端末装置101Xが1台ですべて他の端末装置とコネクションを確立する場合よりもBCサーバ105が担当する端末装置の台数が少ない場合には、効率化が図られる。端末装置101Y、101Z等で受信されたBCメッセージは、ブロックチェーンアプリケーションに渡される。
BCサーバ105からBCメッセージをブロードキャストする方法としては、オンデマンド型ブロードキャスト、プッシュ型プロードキャスト又はプル型ブロードキャストがある。
[オンデマンド型ブロードキャスト]
オンデマンド型ブロードキャストは、BCサーバ105にBC要求メッセージが届き次第、即時に、対象データを含むメッセージをブロードキャストする方法である。
図17は、オンデマンド型ブロードキャストの動作のシーケンス例を示す図である。BCサーバ105はBC要求メッセージを受信すると(S121)、対象データ(承認データ又はトランザクション等)を含むBCメッセージを送信する送信先(端末装置)を1つ以上、選択する。BCサーバ105は、選択した送信先にBCメッセージをブロードキャストする(S122)。送信先の選択方法の詳細は後述する。
図18は、BCサーバ105においてオンデマンド型ブロードキャストを行う処理の一例のフローチャートである。図18のフローチャートは、図17のシーケンスに対応する。
BCサーバ105は、BC要求メッセージを受信するまで、BC要求メッセージを待機する(S131、S132のNO)。BCサーバ105はBC要求メッセージを受信すると(S132のYES)、ブロードキャストするBCメッセージの送信先(端末装置)を1つ以上選択する(S133)。BCサーバ105は選択した1つ以上の送信先にBCメッセージを送信する(S134)。送信後、処理の終了条件が満たされたかを判断し(S135)、終了条件が満たされていない場合は(NO)、ステップS131に戻る。処理の終了条件が満たされた場合は(YES)、処理を終了する。終了条件の例としては、BCサーバ105を停止する指示が、BCサーバ105の管理者の操作端末から入力された場合、又は処理の異常が検知された場合などがある。
[プッシュ型ブロードキャスト]
プッシュ型ブロードキャストは、BCサーバ105でBC要求メッセージが受信された後、BCサーバ105が事前に定めたポリシーで決定したタイミングで、対象データを含むBCメッセージをブロードキャストする方法である。BC要求メッセージが受信されたら即時にメッセージをブロードキャストするポリシーを用いる場合は、プッシュ型ブロードキャストは、オンデマンド型と同一又は類似した動作になる。
図19は、プッシュ型ブロードキャストの動作のシーケンス例を示す図である。BCサーバ105はBC要求メッセージを受信すると(S141)、対象データ(承認データ又はトランザクション等)を含むBCメッセージを送信するかを判定(プッシュ送信判定)する(S142)。BCサーバ105は、プッシュ送信判定により送信することを決定した場合、送信先(端末装置)を1つ以上、選択する。送信先の選択方法の詳細は後述する。BCサーバ105は、選択した送信先に、BCメッセージを送信することを予告する通知と、当該BCメッセージとを送信する(S143)。通知とBCメッセージとは一体のデータとして同時に送信してもよいし、以下に説明する図20に示すように、通知を先に送信してもよい。
図20は、プッシュ型ブロードキャストの動作のシーケンスの他の例を示す図である。ステップS151,S152は、図19のステップS141,S142と同じである。BCサーバ105は、プッシュ送信判定によりBCメッセージを送信することを決定した場合、メッセージの送信先(端末装置)を1つ以上、選択し、選択した送信先に、メッセージを送信することを予告する通知を送信する(S153)。通知の送信先(例えば端末装置101Y、101Z等)は、BCサーバ105からの通知を受信すると、BCメッセージ取得要求をBCサーバ105に送信する(S154)。BCメッセージ取得要求を受信したBCサーバ105は、BCメッセージ取得要求の送信元に、要求に係るBCメッセージを送信する(S155)。
図21は、BCサーバ105においてプッシュ型ブロードキャストを行う処理の例のフローチャートである。図21のフローチャートは、図19又は図20のシーケンスに対応する。BCサーバ105は、タイマを所定値に初期化し、起動する(S161)。BCサーバ105は、タイマがタイムアウトするまで、BC要求メッセージを受信するごとに、受信したBC要求メッセージを内部の記憶部に蓄積する(S162、S163のNO)。BCサーバ105はタイマがタイムアウトすると、記憶部にBC要求メッセージが1つ以上蓄積されているかを判断し(S164)、1つも蓄積されていない場合は、ステップS161に戻る。1つ以上のBC要求メッセージが蓄積されている場合(S164のYES)、タイマの起動からタイムアウトまでに蓄積されたBC要求メッセージを処理する。具体的には、各BC要求メッセージについて、ブロードキャストするBCメッセージの送信先(端末装置)を1つ以上選択する(S165)。BCサーバ105は、選択した1つ以上の送信先にBCメッセージを送信する(S166)。送信後、処理の終了条件が満たされたかを判断し(S167)、終了条件が満たされていない場合は(NO)、ステップS161に戻る。終了条件が満たされた場合は(YES)、処理を終了する。
図22は、BCサーバ105においてプッシュ型ブロードキャストを行う処理の他の例のフローチャートである。図22のフローチャートは、図19又は図20のシーケンスに対応する。BCサーバ105は、カウンタを初期化し、カウンタの値を初期値とする(S171)。BCサーバ105は、BC要求メッセージを受信するごとに、受信したBC要求メッセージを内部の記憶部に蓄積し(S172)、カウンタを一定値(例えば1)インクリメントする(S173)。BCサーバ105はカウンタが所定値に達したかを判断し(S174)、達していない場合は(NO)、ステップS172に戻る。カウンタが所定値に達した場合(YES)、カウント開始からカウンタが所定値に達するまでの間に蓄積されたBC要求メッセージを処理する。すなわち、各BC要求メッセージについて、BCメッセージの送信先(端末装置)を1つ以上選択する(S175)。BCサーバ105は、選択した1つ以上の送信先にBCメッセージを送信する(S176)。送信後、処理の終了条件が満たされたかを判断し(S177)、終了条件が満たされていない場合は(NO)、ステップS171に戻る。終了条件が満たされた場合は(YES)、処理を終了する。
図17のステップS122、図18のステップS133、図19のステップS143、図20のステップS153、図21のステップS165、図22のステップS175で行うBCメッセージの送信先の選択方法について詳細に説明する。
[1]BCメッセージを利用するアプリケーション又はサービスの種別に基づいて、BCサーバ105がBCメッセージの送信先を選択してもよい。例えば、端末装置の初期設定時に、BCサーバ又は他のサーバ(例えば初期設定サーバ)が、端末装置(ノード又はユーザ等と読み替えてもよい。以下同様。)がBCメッセージの送受信を行うアプリケーション又はサービスの情報を取得し、記憶しておく。BCサーバ105は、BC要求メッセージを受信すると、要求がされているBCメッセージのアプリケーション又はサービスの種別を特定し、特定した種別のアプリケーション又はサービスを利用している端末装置を送信先として選択する。
[2]端末装置が送信したBC要求メッセージ(後述する制御フィールド、またはデータフィールド等でもよい)に、どの端末装置に当該BCメッセージを送信するかを選択する情報(選択情報)を含め、BCサーバ105が選択情報に基づき送信先を選択する。選択情報は、アプリケーション又はサービスの種別を指定する情報でもよい。BCサーバ105の代わりに他のサーバ(例えば初期設定サーバ)が送信先の選択を行ってもよい。この場合、BCサーバ105はBCメッセージに含まれる選択情報を他のサーバに送り、他のサーバで選択された送信先の情報を取得する。
[3]送信元の端末装置が、BCメッセージを利用するアプリケーション又はサービスの申請をBCサーバ又は初期設定サーバ等に送信する。あるいは、BCサーバ又は初期設定サーバに予め、アプリケーション又はサービスの種別ごとに、BCメッセージを利用するアプリケーション又はサービスの情報を登録しておく。登録は、管理者等が操作端末を用いて行ってもよい。BCサーバは、受信したBC要求メッセージと同じ種別のアプリケーション又はサービスを利用する端末装置を送信先として選択する。
[4]端末装置は、BC要求メッセージを送信する際に、BCメッセージを利用するアプリケーション又はサービスの種別に基づいて、送信先の端末装置を選択する。端末装置の選択は、例えば、端末装置のアドレス又はIDなどにより行う。BCサーバ又は初期設定サーバは、アプリケーション又はサービスの種別ごとに、BCメッセージを利用する端末装置リスト(アドレス、ID、名前、など)を端末装置に提供してもよい。BCサーバ又は初期設定サーバは、端末装置が利用するアプリケーション又はサービスの種別についてのみ、リストを端末装置に送信してもよい。あるいは、BCサーバ又は初期設定サーバは、端末装置が利用を予定していないアプリケーション又はサービスの種別に関するリストを送信してもよい。端末装置は、リストを用いて自装置と同じ種別のアプリケーション又はサービスを利用する他の端末装置を特定し、特定した他の端末装置を、BCメッセージの送信先の端末装置として選択してもよい。BCサーバ又は初期設定サーバは、リストに更新(例えば端末装置の追加または削除)があった場合に、更新したリスト(又はリストの更新前後の差分)を端末装置に送信してもよい。
[プル型ブロードキャスト]
プル型ブロードキャストは、BCサーバ105が送信先の端末装置からトリガとして送信されるBCメッセージ取得要求を受信した場合に、BCメッセージを当該端末装置に送信する方法である。
図23は、プル型ブロードキャストの動作のシーケンス例を示す図である。端末装置(図の例では端末装置101Y、101Z等)はBCメッセージ取得要求(以下、取得要求)を送信するかの判定(BCメッセージのプル判定)を行う(S181)。プル判定により取得要求を送信することを決定した場合、取得要求をBCサーバ105に送信する(S182)。取得要求を送信する先となるBCサーバ105は、図15のシーケンス例で初期設定サーバから指定されたBCサーバである。BCサーバ105は取得要求を受信すると、当該端末装置に送信用のBCメッセージが存在するかを判断する。例えばBC要求メッセージで要求される送信先に当該端末装置が該当するかを判断する。存在する場合は、BCサーバ105はBCメッセージを送信する(S183)。存在しない場合は、BCメッセージが存在しない旨の通知を送信する(S183)。当該存在しない旨の通知の送信を省略してもよい。
図24は、BCサーバ105においてプル型ブロードキャストを行う処理の一例のフローチャートである。図24のフローチャートは、図23のシーケンスに対応する。端末装置(端末装置101Y、101Z等)は、タイマを所定値に初期化し、起動する(S191)。端末装置は、タイマがタイムアウトするまで、待機する(S192、S193のNO)。端末装置はタイマがタイムアウトすると、BCメッセージ取得要求の送信先をBC情報に基づき設定し(S194)、BCメッセージ取得要求を送信する(S195)。端末装置は、BCサーバ105から送信されるBCメッセージを受信し(S196)、アプリケーションに渡す。処理の終了条件が満たされたかを判断し(S197)、終了条件が満たされていない場合は(NO)、ステップS191に戻る。終了条件が満たされた場合は(YES)、処理を終了する。終了条件の例として、端末装置のユーザによりアプリケーションの終了指示が入力された場合がある。
図25は、プル型ブロードキャストを行う処理の他の例のフローチャートである。図25のフローチャートは、図23のシーケンスに対応する。端末装置(端末装置101Y、101Z等)は、自装置のアプリケーションからBCメッセージの送信要求が発生するまで待機する(S201、S202のNO)。BCメッセージの送信要求が発生した場合は(S202のYES)、BCメッセージを生成する(S203)。また、端末装置は、自装置の受信用のBCメッセージの取得要求を生成する(S204)。端末装置は、他の端末装置へのブロードキャスト用のBCメッセージと、自装置の受信用のBCメッセージの取得要求とをBCサーバに送信する(S205)。ブロードキャスト用のBCメッセージの送信先となるBCサーバと、受信用のBCメッセージの取得要求の送信先となるBCサーバは同じであっても、異なっていてもよい。端末装置は、自装置の受信用のBCメッセージがBCサーバに存在する場合は、BCサーバからBCメッセージを受信し(S206)、アプリケーションに渡す。処理の終了条件が満たされたかを判断し(S208)、終了条件が満たされていない場合は(NO)、ステップS201に戻る。終了条件が満たされた場合は(YES)、処理を終了する。終了条件の例として、端末装置のユーザによりアプリケーションの終了指示が入力された場合がある。
以下、4G又は5G等のセルラー無線ネットワークを想定して、端末装置におけるアプリケーション(ブロックチェーンアプリケーション等)で生成するBC要求メッセージと、基地局との間の通信で用いる上りリンクのチャネルとのマッピングについて説明する。
図26は、送信側の端末装置においてBC要求メッセージをDTCH(又はBCH)、UL-SCH、PUSCHにマッピングする例を示す。物理チャネル(Physical channel)と、伝送チャネル(Transport channel)と、論理チャネル(logical channel)が示される。物理チャネルと伝送チャネルの間の層は物理層に対応し、伝送チャネルと論理チャネル間の層はデータリンク層に対応する。論理チャネルより上位の層の図示は省略している。論理チャネルは上りと下りの区別はなく、伝送チャネルと物理チャネルはそれぞれ上り用と下り用がある。
PUCCH(Physical Uplink Control Channel)は上りリンクの制御データを送信する制御チャネルである。PRACH(Physical Random Access Channel)は端末装置が初期アクセス又はハンドオーバなどにより基地局とコネクションを確立する場合などに用いられる。PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)は上りリンクのユーザデータを送信するための共有チャネルである。
RACH(Random Access Channel)は、PRACHを介して、ランダムなタイミングで送信されるチャネルである。UL-SCH(Uplink Shared Channel)は、上りリンクのユーザデータ(実際のユーザデータ)を含むチャネルであり、PUSCHを介して送信される。
CCCH(Common Control Channel)は、端末装置と基地局間で制御情報を送信するために用いられる論理チャネルであり、端末装置が基地局と無線リソース制御接続された状態に移行していない場合に用いられる。DCCH(Dedicated Control Channel)は、端末装置と基地局間の1対1の双方向チャネルであり、個別の制御情報を送信するために用いられる論理チャネルである。DTCH(Dedicated Traffic Channel)は、端末装置と基地局間の1対1の双方向チャネルであり、ユーザデータ(例えばユニキャスト(UC)メッセージ)の送信のために用いられる、1つの端末装置専用の論理チャネルである。BCH(Broadcast Channel)は報知信号を送信するための論理チャネルであり、報知信号は基地局に属する全ての端末装置に知らせる情報を含む。
SRB(Signaling Radio Bearer)0は、CCCH用の無線ベアラ(データを伝送するための論理的なパス)である。SRB0は、上りリンクでは、RRCコネクション設定要求(RRC Connection Establishment Request)及びRRC再接続要求(RRC Connection Re-establishment Request)の送信に用いられる。RRCはRadio Resource Control(無線リソース制御)の略である。SRB0は、下りリンクでは、RRC Connection Establishment、RRC Connection Reject、RRC Connection Re-establishment及びRRC Connection Re-establishment Rejectの送信に用いられる。SRB1は、DCCH用の無線ベアラであり、SRB0で送信されない全てのRRCメッセージの送信に用いられる。
端末装置は、BC要求メッセージをDTCHにマッピングし、UL-SCH及びPUSCHを介して基地局に送信する。あるいは、端末装置は、BC要求メッセージをBCHにマッピングし、UL-SCH及びPUSCHを介して基地局に送信する。DTCH又はBCHにマッピングしてBC要求メッセージを送信することで、ユニキャストでユーザデータを送信する場合と同様に、ARQ(Automatic Repeat Request)あるいはHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)などの再送アルゴリズムを用いることができる。これにより、上りリンクで基地局にBC要求メッセージを送信する場合に、BC要求メッセージの信頼性を高めることが可能となる。比較例として、BCHは下りリンクでの報知信号の送信にのみ用いられるが、本実施形態では上りリンクでのBC要求メッセージの送信にBCHを用いる。
図27は、端末装置においてBCHにマッピングしたBC要求メッセージを、本実施形態で新たに導入した伝送チャネルであるUL-BCHと、本実施形態で新たに導入した物理チャネルであるPUBCHとを介して、基地局に送信する例を示す。UL-BCHは、Uplink Broadcast Channelの略であり、PUBCHは、Physical Uplink Broadcast Channelの略である。ユニキャスト(UC)メッセージは図26と同様にDTCHにマッピングし,UL-SCH及びPUCCHを介して送信する。このように、ユニキャストメッセージとBC要求メッセージとが、論理チャネル、伝送チャネル及び物理チャネルの異なる組を介して伝送される。この際、ARQ又はHARQの設定は伝送チャネル(レイヤ2、MAC、RLC、PDCPなど)で行い、MCS及びTPCの設定は、物理チャネル(レイヤ1、PHY層)などで行う。これにより、ARQ又はHARQ、MCS(Modulation and Coding Scheme)及びTPC(Transmission Power Control)などのパラメータの設定を、ユニキャストメッセージとBC要求メッセージとで個別に行うことが可能である。MCS及びTPCの設定を両メッセージで共通にする場合は、図示のように、論理チャネルとしてUL-BCHを用いつつ、物理チャネルとしてPUCCHを用いてBC要求メッセージを送信してもよい。
図28は、基地局において、図27に示したチャネルのマッピングと逆のマッピングでBC要求メッセージを受信する例を示す。BC要求メッセージをPUBCHで受信し、UL-BCH、BCHの順で処理を進め、BC要求メッセージを上位層に渡す。あるいは、BC要求メッセージをPUCCHで受信し、UL-BCH、BCHの順で処理を進め、BC要求メッセージを上位層に渡してもよい。
図29は、端末装置がBC要求メッセージとチャネルとのマッピングを行い、BC要求メッセージを送信する動作のシーケンス例を示す。端末装置101Xが初期アクセス(例えばランダムアクセス)を用いて基地局103にアクセスし(S211)、基地局103からUL-SCH及びUL-BCHの設定情報を取得する(S212)。端末装置101Xは、取得した設定情報に基づき、UL-SCHを設定し(S213)、さらにUL-BCH(S214)を設定する。例えば、UL-SCHとUL-BCHとで別々のARQ又はHARQ、MCS、及びTPCのパラメータを設定する。端末装置101XはBC要求メッセージを生成し(S215)、BC要求メッセージを、BCHを介してUL-BCHにマッピングし、さらにPUBCHにマッピングする(S216)。端末装置101Xは、マッピングしたチャネル(論理チャネル、伝送チャネル、物理チャネル)を介して、BC要求メッセージを基地局103に送信する(S217)。
図30は、端末装置101Xが図26又は図27等のチャネルマッピングを用いてBC要求メッセージを基地局に送信してから他の端末装置でBCメッセージが受信されるまでのシーケンスの一例を示す。図16のステップS111とS112の間にステップS221が追加され、S112の後にステップS222が追加されている。ステップS111~S116は図16と同じである。ステップS221ではBC要求メッセージとチャネルのマッピングを行う。ステップS221の動作は、図29のステップS216と同じである。端末装置101Xが、マッピングされたチャネルを介してBC要求メッセージを送信する(S112)。基地局103がBC要求メッセージを正しく受信すると、無線リンク(データリンク層)のACKメッセージを端末装置101Xに送信する(S222)。基地局103におけるBC要求メッセージの受信は、例えば、図3Yに示したチャネルのマッピングに基づき行われる。基地局103は、受信したBC要求メッセージをゲートウェイ装置104に送信する。以降のステップは図16と同じである。
図30の例では、基地局103がBC要求メッセージの受信に成功したが、失敗した場合のシーケンス例を示す。
図31は、基地局103がBC要求メッセージの受信に失敗した場合のシーケンス例を示す。図30と同じステップには同じ符号を付して、詳細な説明を省略する。基地局103はBC要求メッセージの受信に失敗すると、NACKメッセージを端末装置101Xに送信する(S231)。端末装置101XはBC要求メッセージを、ステップS221のチャネルマッピングを用いて、再送する(S232)。基地局103はBC要求メッセージの受信に成功すると、ACKメッセージを送信する(S233)。以降のステップは図30と同じである。
図32は、端末装置101Xにおける再送処理の動作の一例のフローチャートである。端末装置101XはBC要求メッセージを送信し(S241)、一定時間以内に無線リンクのACKメッセージを受信したかを判断する(S242)。ACKメッセージを受信した場合は(YES)、送信に成功したと判断し(S243)、処理を終了する。ACKメッセージを受信しない場合又はNACKメッセージを受信した場合(S242のNO)、BC要求メッセージの再送回数の上限値に達したかを判断する(S244)。上限値に達した場合は(YES)、データリンク層での受信の成功は断念し、BC要求メッセージの復号を他の装置(例えば基地局103又は最終的な宛先となる端末装置等)の上位層に任せる(S245)。他の装置の上位層でも復号に失敗した場合に、他の装置の上位層から再送要求が送信されてもよい。この場合、端末装置101Xは再送要求に応じて、再度、BC要求メッセージの送信を行ってもよい。BC要求メッセージの再送回数の上限値に達していない場合(S244のNO)、BC要求メッセージの再送用のMCSを適用し(S246)、またBC要求メッセージの再送用のTPCを適用し(S247)、BC要求メッセージを再度送信する(S241)。
図33は、BC要求メッセージのボディ部分のフォーマット例を示す。制御フィールドとデータフィールドとが示される。
[制御フィールド]
制御フィールドは、BCチャネルマッピング情報(又はBCチャネルマッピングID)、再送フラグ(又は再送ID)、宛先アドレス(宛先ID)及びその他のフィールドを含む。
BCチャネルマッピング情報(又はBCチャネルマッピングID)は、BC要求メッセージが各レイヤ(物理層及びデータリンク層など)でマッピングされたチャネル種別を示す。例えば物理チャネルの種別、伝送チャネルの種別、論理チャネルの種別などがある。
再送フラグ(又は再送ID)は、BC要求メッセージが再送であるか否かを示す。さらに何回目の再送か、及び最大再送回数の少なくとも一方を示してもよい。
宛先アドレス(又は宛先ID)は、BC要求メッセージの宛先(候補)となる情報装置(端末装置、ノード又はユーザ等)を示す。また、宛先アドレス(又は宛先ID)は、ブロードキャスト(不特定の複数の情報装置)、あるいはマルチキャスト(特定の複数の情報装置)という宛先の種別を指定してもよい。例えば、送信元装置(送信元の端末装置、ノード又はユーザ等)と同一セル内の情報装置という種別でもよい。また、送信元装置(送信元の端末装置、ノード又はユーザ等)と異なるセル内の情報装置という種別でもよい。種別は、宛先アドレス(又は宛先ID)の代わりに指定されてもよいし、宛先アドレス(又は宛先ID)とともに指定されてもよい。
その他のフィールドとして、BC要求メッセージの送信元装置(ノード又はユーザ等)のアドレス(又はID)が含まれてもよい。また制御フィールドとデータフィールドとの境界を示すフラグ(又はデリミタ)が含まれていてもよい。
[データフィールド]
データフィールドは、BC要求メッセージのデータ本体フィールド(Actual BC message)と、1つ又は複数の上位レイヤ制御フィールド(Control field)とを含む。データ本体フィールドには、BC要求メッセージの本体部分の実データが格納される。実データは、アプリケーション種別又はサービス種別、アプリケーション種別又はサービス種別に基づくデータ詳細(センシングデータ、通知データ、データのタイムスタンプ、など)を含む。ブロックチェーンの場合、実データは、例えば承認データ、トランザクション等の対象データを含んでもよい。BC要求メッセージからBCメッセージを生成する際は、一例としてデータ本体フィールド、又は上位レイヤ制御フィールドとデータ本体フィールドとの両方を取り出し、当該取り出したフィールドを含むBCメッセージを、上述の制御フィールドに基づき、生成する。上位レイヤ制御フィールドは、一例としてセッション層、プレゼンテーション層及びアプリケーション層の少なくとも1つに関する制御フィールドを含む。BCメッセージには端末装置への送信で使用するプロトコルに応じて、トランスポート層、ネットワーク層、データリンク層及び物理層の少なくとも1つの層のヘッダを付加する。BC要求メッセージから制御フィールドの一部又は全部を取り出し、取り出した制御フィールドをそのままBCメッセージに含める場合もあり得る。
本実施形態に係るブロックチェーンシステムのユースケース例について説明する。以下の説明において、装置がブロードキャスト又はマルチキャストすることは上述の本実施形態を適用する場合には当該装置がBC要求メッセージを送信し、BC要求メッセージを受信したBCサーバがブロードキャスト又はマルチキャストを行うものと解釈する。
(地図の管理)
本実施形態に係るブロックチェーンシステムを複数のユーザ間で地図を共有する場合に用いることができる。一例として、自動車、飛行機等の移動体に搭載された電子機器、歩行者が保持する電子機器、インターネットに配置されたデータベース装置(サーバ)等を、図1の端末装置101(通信装置又は情報装置等)として用いる。移動体に搭載された電子機器、歩行者に保持された電子機器及びデータベース装置が、トランザクションを生成して、ブロックチェーンシステムへブロードキャスト又はマルチキャストする。
電子機器及びデータベース装置で生成するトランザクションの例としては、位置情報、タイムスタンプ、カメラの動画像及び音声、建物名、店名・カテゴリ(例えば飲食店、小売店、病院など)がある。
電子機器及びデータベース装置のうちのあるノードは、ブロックチェーンシステムからトランザクションを収集し、収集したトランザクションを含むブロックを生成する。生成したブロックの承認を合意アルゴリズムに基づき取得し、承認されたブロックに関する情報を含む承認データをブロードキャスト又はマルチキャストする。他のノードは、ブロードキャスト又はマルチキャストされた承認データを受信し、承認されたブロックをブロックチェーンに追加する。これにより電子機器及びデータベース装置間で地図を共有し、また地図を更新していくことができる。
(運転の指示・記録)
本実施形態に係るブロックチェーンシステムを、車両や飛行機等の移動体に運転(自動運転を含む)の指示を出すための補助情報の提供に用いることができる。また、当該ブロックチェーンシステムを、車両等の移動体の故障・事故発生時の検証や保険適用可否の判断のためのデータの記録に用いることができる。
一例として、移動体に搭載された電子機器、インターネットに配置されたデータベース装置(サーバ)等を、図1の端末装置101(通信装置又は情報装置等)として用いる。移動体に搭載された電子機器及びデータベース装置が、トランザクションを生成して、ブロックチェーンシステムへブロードキャスト又はマルチキャストする。
電子機器及びデータベース装置で生成するトランザクションの例としては、位置情報、タイムスタンプ、車種・整備状況、車載カメラの動画像・音声、車載レーダの検出結果、アクセル・ブレーキなどの運転操作履歴(自動運転の場合を含む)、ドライバの状態、などがある。
電子機器及びデータベース装置のうちのあるノードは、ブロックチェーンシステムからトランザクションを収集し、収集したトランザクションを含むブロックを生成する。生成したブロックの承認を合意アルゴリズムに基づき取得し、承認されたブロックに関する情報を含む承認データをブロードキャスト又はマルチキャストする。他のノードは、ブロードキャスト又はマルチキャストされた承認データを受信し、承認されたブロックをブロックチェーンに追加する。これにより電子機器又はデータベース装置で、ブロックチェーンに登録されている情報を補助情報として用いて運転の指示を生成し、生成した指示を移動体又はドライバに送信することができる。また、移動体の故障又は事故が発生した場合に、故障又は事故の検証や、保険適用の可否を判断するために、ブロックチェーンに登録されている情報を利用することができる。
(ロボットのタスク管理)
本実施形態に係るブロックチェーンシステムを、倉庫又は工場等の施設内で稼働する複数のロボットのタスク管理に用いることができる。
一例として、施設内の複数のロボットに搭載された電子機器、インターネットに配置されたデータベース装置(サーバ)等を、図1の端末装置101(通信装置又は情報装置等)として用いる。ロボットに搭載された電子機器及びデータベース装置が、トランザクションを生成して、ブロックチェーンシステムへブロードキャスト又はマルチキャストする。
データベース装置で生成するトランザクションの例としては、ロボットに対する作業指示がある。ロボットに搭載された電子機器で生成するトランザクションの例としては、作業開始、作業状況、作業完了、作業報告などがある。
ロボットに搭載された電子機器及びデータベース装置のうちのあるノードは、ブロックチェーンシステムからトランザクションを収集し、収集したトランザクションを含むブロックを生成する。生成したブロックの承認を合意アルゴリズムに基づき取得し、承認されたブロックに関する情報を含む承認データをブロードキャスト又はマルチキャストする。他のノードは、ブロードキャスト又はマルチキャストされた承認データを受信し、承認されたブロックをブロックチェーンに追加する。ブロックチェーンに登録された情報を複数のロボットによる作業管理、及び在庫管理に用いることができる。また、ブロックチェーンに登録された情報を、複数のロボット間の作業の重複、作業の漏れを回避するのに用いることができる。これにより、作業効率を高めることができる。
(人物トレース)
本実施形態に係るブロックチェーンシステムを、犯罪者又は前科者の追跡といった人物のトレースに用いることができる。
一例として、追跡対象となる人が保持する電子機器、追跡対象となる人が移動する環境に設置されたセンシング装置、インターネットに配置されたデータベース装置(サーバ)等を、図1の端末装置101(通信装置又は情報装置等)として用いる。
追跡対象となる人が保持する電子機器で生成するトランザクションの例としては、位置情報、タイムスタンプ、行動履歴等がある。センシング装置で生成するトランザクションの例としては、位置情報、タイムスタンプ、センシングデータ等がある。センシングデータの例として、動画像、音声、検出した人物を識別する情報、検出した物体(例えば検出した人物が保持している物体等)を識別する情報がある。
電子機器及びセンシング装置のうちのあるノードが、トランザクションを生成して、ブロックチェーンシステムへブロードキャスト又はマルチキャストする。データベース装置は、ブロックチェーンシステムからトランザクションを収集し、収集したトランザクションを含むブロックを生成する。生成したブロックの承認を合意アルゴリズムに基づき取得し、承認されたブロックに関する情報を含む承認データをブロードキャスト又はマルチキャストする。当該他のノード(例えばデータベース装置)は、ブロードキャスト又はマルチキャストされた承認データを受信し、承認されたブロックをブロックチェーンに追加する。ブロックチェーンに登録された情報を人物のトレースに用いることができる。本例では、ブロックチェーンを保持するノードはデータベース装置のみであったが、電子機器及びセンシング装置の少なくとも一方もブロックチェーンを保持してもよい。
(その他)
本実施形態に係るブロックチェーンシステムの対象データとなり得る他のデータ例を以下に列挙する。
・金融取引(株、未公開株、クラウドファンディング、債権、投資信託、デリバティブ、年金保険、年金、など)
・公的情報(不動産登記、自動車登録、二輪車登録、自転車登録、事業者登録、結婚証明、死亡証明、など)
・ID(運転免許、IDカード、パスポート、有権者登録、など)
・民間(借用証書、ローン、契約、賭博、署名、遺言、信託、など)
・証明(保険証明、所有証明、公証、など)
・鍵(家、ホテル、レンタカー、自動車利用、など)
・無形資産(特許、商標、著作権、予約、ドメイン名、など)
・取引(エスクロー取引、担保付取引、第三者裁定、複数者取引、など)
(ハードウェア構成)
図34は、本実施形態に係る通信装置のハードウェア構成の一例を示す。端末装置101、BCサーバ105又は基地局103が備える通信装置は、コンピュータ装置300により構成される。コンピュータ装置300は、CPU301と、入力インタフェース302と、表示装置303と、通信回路304と、主記憶装置305と、外部記憶装置306とを備え、これらはバス307により相互に接続されている。
CPU(中央演算装置)301は、主記憶装置305上で、コンピュータプログラムを実行する。コンピュータプログラムは、通信装置の上述の各機能構成を実現するプログラムのことである。コンピュータプログラムは、1つのプログラムではなく、複数のプログラムやスクリプトの組み合わせにより実現されていてもよい。CPU301が、コンピュータプログラムを実行することにより、各機能構成は実現される。
入力インタフェース302は、キーボード、マウス、およびタッチパネルなどの入力装置からの操作信号を、通信装置に入力するための回路である。
表示装置303は、通信装置に記憶されているデータ又は通信装置で算出されたデータを表示する。表示装置303は、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、CRT(ブラウン管)、またはPDP(プラズマディスプレイ)であるが、これに限られない。
通信回路304は、通信装置が外部装置と無線または有線で通信するための回路である。通信装置で用いるデータを、通信回路304を介して外部装置から入力することができる。通信回路304はアンテナを含む。外部装置から入力したデータを、主記憶装置305や外部記憶装置306に格納することができる。
主記憶装置305は、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムの実行に必要なデータ、およびコンピュータプログラムの実行により生成されたデータなどを記憶する。コンピュータプログラムは、主記憶装置305上で展開され、実行される。主記憶装置305は、例えば、RAM、DRAM、SRAMであるが、これに限られない。図5の記憶部は、主記憶装置305上に構築されてもよい。
外部記憶装置306は、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムの実行に必要なデータ、およびコンピュータプログラムの実行により生成されたデータなどを記憶する。これらのコンピュータプログラムやデータは、コンピュータプログラムの実行の際に、主記憶装置305に読み出される。外部記憶装置306は、例えば、ハードディスク、光ディスク、フラッシュメモリ、及び磁気テープであるが、これに限られない。図5の記憶部は、外部記憶装置306上に構築されてもよい。
なお、コンピュータプログラムは、コンピュータ装置300に予めインストールされていてもよいし、CD-ROMなどの記憶媒体に記憶されていてもよい。また、コンピュータプログラムは、インターネット上にアップロードされていてもよい。
また、コンピュータ装置300は単一の装置により構成されてもよいし、相互に接続された複数のコンピュータ装置からなるシステムとして構成されてもよい。
なお、上述の実施形態は本開示を具現化するための一例を示したものであり、その他の様々な形態で本開示を実施することが可能である。例えば、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変形、置換、省略又はこれらの組み合わせが可能である。そのような変形、置換、省略等を行った形態も、本開示の範囲に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
また、本明細書に記載された本開示の効果は例示に過ぎず、その他の効果があってもよい。
なお、本開示は以下のような構成を取ることもできる。
[項目1]
ブロードキャスト又はマルチキャストの対象となる少なくとも1台の情報装置に対象データを送信することを要求する第1要求メッセージを受信する第1受信部と、
前記第1要求メッセージに基づき、前記少なくとも1台の情報装置に前記対象データを送信する第1送信部と
を備えた通信装置。
[項目2]
前記第1要求メッセージは、前記少なくとも1台の情報装置の識別情報を含み、
前記識別情報に基づき、前記少なくとも1台の情報装置を特定する処理部を備える
項目1に記載の通信装置。
[項目3]
アプリケーション又はサービスの種別と、前記種別のアプリケーション又はサービスを用いている情報装置とを対応付けた情報に基づき、前記対象データのアプリケーション又はサービスを用いている情報装置を特定する処理部を備え、
前記第1送信部は、特定された情報装置に前記対象データを送信する
項目1又は2に記載の通信装置。
[項目4]
前記第1要求メッセージは、前記対象データのアプリケーション又はサービスの種別を含み、
前記処理部は、前記第1要求メッセージに含まれる前記種別に基づき、前記対象データのアプリケーション又はサービスを特定する
項目3に記載の通信装置。
[項目5]
前記第1要求メッセージを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶される前記第1要求メッセージをカウントするカウンタと、を備え、
前記第1送信部は、前記第1要求メッセージの個数が第1個数に達した場合に、前記第1個数の第1要求メッセージのそれぞれに基づき、前記対象データを送信する
項目1~4のいずれか一項に記載の通信装置。
[項目6]
前記第1要求メッセージを記憶する記憶部と、
タイマを起動し、前記タイマの起動後、前記タイマのタイムアウト前に記憶された第1要求メッセージを特定する処理部を備え、
前記第1送信部は、特定した前記第1要求メッセージごとに前記対象データを送信する
項目1~5のいずれか一項に記載の通信装置。
[項目7]
前記第1要求メッセージを記憶する記憶部と、
第1情報装置から対象データの取得要求を受信する第2受信部と、
前記取得要求が受信されたときに前記第1情報装置を送信の対象とする前記第1要求メッセージが前記記憶部に存在するかを判断する処理部と、を備え、
前記第1送信部は、前記第1情報装置を送信の対象とする前記第1要求メッセージが存在する場合に、前記第1要求メッセージで要求された対象データを前記第1情報装置に送信する
項目1~6のいずれか一項に記載の通信装置。
[項目8]
前記第1受信部は、第2情報装置から前記第1要求メッセージを上りリンクで受信する
項目1~7のいずれか一項に記載の通信装置。
[項目9]
前記第1要求メッセージの受信の成功可否に応じて、送達確認応答を前記第2情報装置に送信する第2送信部を備えた
項目8に記載の通信装置。
[項目10]
前記第1受信部は、前記第1要求メッセージを、前記上りリンクの第1チャネルで受信し、
前記第1受信部は、前記第1要求メッセージとは異なるユーザデータを前記上りリンクの第2チャネルで受信し、
前記第1チャネルと前記第2チャネルとは再送制御、変調方式及び送信電力制御のうちの少なくとも1つに関するパラメータを独立して設定可能である
項目8又は9に記載の通信装置。
[項目11]
前記対象データは、ブロックチェーンのアプリケーションによって生成されたデータである
項目1~10のいずれか一項に記載の通信装置。
[項目12]
前記対象データは、前記ブロックチェーンのトランザクションである
項目11に記載の通信装置。
[項目13]
前記対象データは、前記ブロックチェーンにおけるブロックの承認要求又は承認データである
項目11又は12に記載の通信装置。
[項目14]
ブロードキャスト又はマルチキャストの対象となる少なくとも1台の情報装置に対象データを送信することをサーバに要求する第1要求メッセージを生成する処理部と、
前記第1要求メッセージを、上りリンクで前記サーバ宛に送信する送信部と、
を備えた通信装置。
[項目15]
前記第1要求メッセージに対する送達確認応答を受信する受信部を備え、
前記送信部は、前記送達確認応答に基づき前記第1要求メッセージの送信に失敗したことを検出した場合、前記第1要求メッセージを再送する
項目14に記載の通信装置。
[項目16]
前記送信部は、前記第1要求メッセージを前記上りリンクの第1チャネルで送信し、
前記送信部は、前記第1要求メッセージとは異なるユーザデータを前記上りリンクの第2チャネルで送信し、
前記第1チャネルと前記第2チャネルとは再送制御、変調方式及び送信電力制御のうちの少なくとも1つに関するパラメータを独立して設定可能である
項目14又は15に記載の通信装置。
[項目17]
前記第1要求メッセージは、前記少なくとも1台の情報装置の識別情報を含む
項目14~16のいずれか一項に記載の通信装置。
[項目18]
前記処理部は、前記対象データのアプリケーション又はサービスの種別に応じて、前記第1要求メッセージの宛先となる前記サーバを決定する
項目14~17のいずれか一項に記載の通信装置。
[項目19]
前記第1要求メッセージは、前記対象データのアプリケーション又はサービスの種別を含む
項目14~18のいずれか一項に記載の通信装置。
[項目20]
前記送信部は、基地局と前記上りリンクを確立し、前記第1要求メッセージを前記基地局に送信する
項目14~19のいずれか一項に記載の通信装置。
[項目21]
前記サーバは前記基地局に含まれている
項目20に記載の通信装置。
[項目22]
ブロードキャスト又はマルチキャストの対象となる少なくとも1台の情報装置に対象データを送信することを要求する第1要求メッセージを受信し、
前記第1要求メッセージに基づき、前記少なくとも1台の情報装置に前記対象データを送信する
通信方法。
[項目23]
ブロードキャスト又はマルチキャストの対象となる少なくとも1台の情報装置に対象データをすることをサーバに要求する第1要求メッセージを生成し、
前記第1要求メッセージを、上りリンクで前記サーバ宛に送信する
通信方法。
[項目24]
ブロードキャスト又はマルチキャストの対象となる少なくとも1台の情報装置に対象データを送信することを要求する第1要求メッセージを生成する処理部と、前記第1要求メッセージを、上りリンクで送信する送信部と、を備えた第1通信装置と、
前記第1要求メッセージを受信する受信部と、前記第1要求メッセージに基づき、前記少なくとも1台の情報装置に前記対象データを送信する送信部と、を備えた第2通信装置と、
を備えた通信システム。
10 アンテナ
11 通信部
14 処理部
15 記憶部
20 アンテナ
21 通信部
22 タイマ
23 カウンタ
24 処理部
25 記憶部
100 分散ネットワーク(ブロックチェーンシステム)
101 端末装置(通信装置又は情報装置)
102 通信ネットワーク
103 基地局
104 ゲートウェイ装置
105 BCサーバ
106 コアネットワーク
107 基地局
111B コネクション
111C コネクション
111D コネクション
111E コネクション
300 コンピュータ装置
302 入力インタフェース
303 表示装置
304 通信回路
305 主記憶装置
306 外部記憶装置
307 バス

Claims (24)

  1. ブロードキャスト又はマルチキャストの対象となる少なくとも1台の情報装置に対象データを送信することを要求する第1要求メッセージを受信する第1受信部と、
    前記第1要求メッセージに基づき、前記少なくとも1台の情報装置に前記対象データを送信する第1送信部と
    を備えた通信装置。
  2. 前記第1要求メッセージは、前記少なくとも1台の情報装置の識別情報を含み、
    前記識別情報に基づき、前記少なくとも1台の情報装置を特定する処理部を備える
    請求項1に記載の通信装置。
  3. アプリケーション又はサービスの種別と、前記種別のアプリケーション又はサービスを用いている情報装置とを対応付けた情報に基づき、前記対象データのアプリケーション又はサービスを用いている情報装置を特定する処理部を備え、
    前記第1送信部は、特定された情報装置に前記対象データを送信する
    請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記第1要求メッセージは、前記対象データのアプリケーション又はサービスの種別を含み、
    前記処理部は、前記第1要求メッセージに含まれる前記種別に基づき、前記対象データのアプリケーション又はサービスを特定する
    請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記第1要求メッセージを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶される前記第1要求メッセージをカウントするカウンタと、を備え、
    前記第1送信部は、前記第1要求メッセージの個数が第1個数に達した場合に、前記第1個数の第1要求メッセージのそれぞれに基づき、前記対象データを送信する
    請求項1に記載の通信装置。
  6. 前記第1要求メッセージを記憶する記憶部と、
    タイマを起動し、前記タイマの起動後、前記タイマのタイムアウト前に記憶された第1要求メッセージを特定する処理部を備え、
    前記第1送信部は、特定した前記第1要求メッセージごとに前記対象データを送信する
    請求項1に記載の通信装置。
  7. 前記第1要求メッセージを記憶する記憶部と、
    第1情報装置から対象データの取得要求を受信する第2受信部と、
    前記取得要求が受信されたときに前記第1情報装置を送信の対象とする前記第1要求メッセージが前記記憶部に存在するかを判断する処理部と、を備え、
    前記第1送信部は、前記第1情報装置を送信の対象とする前記第1要求メッセージが存在する場合に、前記第1要求メッセージで要求された対象データを前記第1情報装置に送信する
    請求項1に記載の通信装置。
  8. 前記第1受信部は、第2情報装置から前記第1要求メッセージを上りリンクで受信する
    請求項1に記載の通信装置。
  9. 前記第1要求メッセージの受信の成功可否に応じて、送達確認応答を前記第2情報装置に送信する第2送信部を備えた
    請求項8に記載の通信装置。
  10. 前記第1受信部は、前記第1要求メッセージを、前記上りリンクの第1チャネルで受信し、
    前記第1受信部は、前記第1要求メッセージとは異なるユーザデータを前記上りリンクの第2チャネルで受信し、
    前記第1チャネルと前記第2チャネルとは再送制御、変調方式及び送信電力制御のうちの少なくとも1つに関するパラメータを独立して設定可能である
    請求項8に記載の通信装置。
  11. 前記対象データは、ブロックチェーンのアプリケーションによって生成されたデータである
    請求項1に記載の通信装置。
  12. 前記対象データは、前記ブロックチェーンのトランザクションである
    請求項11に記載の通信装置。
  13. 前記対象データは、前記ブロックチェーンにおけるブロックの承認要求又は承認データである
    請求項11に記載の通信装置。
  14. ブロードキャスト又はマルチキャストの対象となる少なくとも1台の情報装置に対象データを送信することをサーバに要求する第1要求メッセージを生成する処理部と、
    前記第1要求メッセージを、上りリンクで前記サーバ宛に送信する送信部と、
    を備えた通信装置。
  15. 前記第1要求メッセージに対する送達確認応答を受信する受信部を備え、
    前記送信部は、前記送達確認応答に基づき前記第1要求メッセージの送信に失敗したことを検出した場合、前記第1要求メッセージを再送する
    請求項14に記載の通信装置。
  16. 前記送信部は、前記第1要求メッセージを前記上りリンクの第1チャネルで送信し、
    前記送信部は、前記第1要求メッセージとは異なるユーザデータを前記上りリンクの第2チャネルで送信し、
    前記第1チャネルと前記第2チャネルとは再送制御、変調方式及び送信電力制御のうちの少なくとも1つに関するパラメータを独立して設定可能である
    請求項14に記載の通信装置。
  17. 前記第1要求メッセージは、前記少なくとも1台の情報装置の識別情報を含む
    請求項14に記載の通信装置。
  18. 前記処理部は、前記対象データのアプリケーション又はサービスの種別に応じて、前記第1要求メッセージの宛先となる前記サーバを決定する
    請求項14に記載の通信装置。
  19. 前記第1要求メッセージは、前記対象データのアプリケーション又はサービスの種別を含む
    請求項14に記載の通信装置。
  20. 前記送信部は、基地局と前記上りリンクを確立し、前記第1要求メッセージを前記基地局に送信する
    請求項14に記載の通信装置。
  21. 前記サーバは前記基地局に含まれている
    請求項20に記載の通信装置。
  22. ブロードキャスト又はマルチキャストの対象となる少なくとも1台の情報装置に対象データを送信することを要求する第1要求メッセージを受信し、
    前記第1要求メッセージに基づき、前記少なくとも1台の情報装置に前記対象データを送信する
    通信方法。
  23. ブロードキャスト又はマルチキャストの対象となる少なくとも1台の情報装置に対象データをすることをサーバに要求する第1要求メッセージを生成し、
    前記第1要求メッセージを、上りリンクで前記サーバ宛に送信する
    通信方法。
  24. ブロードキャスト又はマルチキャストの対象となる少なくとも1台の情報装置に対象データを送信することを要求する第1要求メッセージを生成する処理部と、前記第1要求メッセージを、上りリンクで送信する送信部と、を備えた第1通信装置と、
    前記第1要求メッセージを受信する受信部と、前記第1要求メッセージに基づき、前記少なくとも1台の情報装置に前記対象データを送信する送信部と、を備えた第2通信装置と、
    を備えた通信システム。
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