JPWO2014034086A1 - 補聴器、補聴器を用いた補聴システム、および補聴方法 - Google Patents

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Abstract

補聴システム(100)は、補聴器(1)および補聴器と通信可能な携帯端末(4)を備える。補聴器(1)は、第1のマイクロフォン(7)、イヤフォン(6)、および第1のマイクロフォン(7)とイヤフォン(6)とを制御する第1の制御部(9)を有する。携帯端末(4)は、補聴処理部(20)、および補聴処理部(20)を制御する第2制御部(19)を有する。補聴器(1)の第1の制御部(9)は、補聴器(1)の第1のマイクロフォン(7)から入力された音声データを携帯端末(4)に送信する。携帯端末(4)の第2の制御部(19)は、補聴器(1)より受信した音声データを補聴処理部(20)により補聴処理した後、補聴器(1)に送信する。補聴器(1)の第1の制御部(9)は、携帯端末(4)より受信した音声データをイヤフォン(6)より出力させる。【選択図】図1

Description

本発明は、補聴器、補聴器を用いた補聴システム、および補聴方法に関するものである。
従来の補聴器は、よく知られているように、マイクロフォンと、マイクロフォンに接続された制御部と、制御部に接続された補聴処理部と、補聴処理部に接続されたイヤフォンとを備えた構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−56698号公報
上記従来例においては、補聴処理部に各人の補聴データが記憶されており、マイクロフォンから入力された音声データを補聴処理部において補聴データによって補聴処理を行い、それをマイクロフォンから出力させることにより、各人にとって最も好ましい補聴環境を与えている。
しかしながら、補聴処理部に記憶された補聴データは固定されたものであって、各種環境において必ずしも適切なものとはならないこともある。例えば、騒音の大きな場所でかかる補聴器を使用した場合、補聴器装着者にとっては極めてうるさく感ずることもある。もちろん、このときには補聴器の出力レベルを低下させることも考えられる。しかし、小さな補聴器の操作は極めて行いにくいものであり、上述した騒音の大きな場所でタイミングよく操作することは難しい。
つまり、従来の補聴器では、補聴器自体に一度設定された補聴データを永続的に使用しなければならないものであった。したがって、使用環境に応じた補聴処理がなされず補聴器の使い勝手が極めて悪いものであった。
そこで本開示は、補聴器の使い勝手を向上することを目的とするものである。
本開示における補聴システムは、補聴器、および補聴器と通信可能な携帯端末、を備える。補聴器は、第1のマイクロフォン、イヤフォン、および第1のマイクロフォンとイヤフォンとを制御する第1の制御部を有する。携帯端末は、補聴処理部、および補聴処理部を制御する第2制御部を有する。補聴器の第1の制御部は、補聴器の第1のマイクロフォンから入力された音声データを携帯端末に送信する。携帯端末の第2の制御部は、補聴器より受信した音声データを、補聴処理部により補聴処理した後、補聴器に送信する。補聴器の第1の制御部は、携帯端末より受信した音声データをイヤフォンより出力させる。
本開示における補聴方法は、第1のマイクロフォンとイヤフォンとを有する補聴器、および、補聴器と通信可能であり、第2のマイクロフォンとスピーカとを有する携帯端末を用いた補聴方法であって、補聴器の初期設定時に次の処理を実行する。携帯端末において、携帯端末のスピーカから第1の試験音声を出力する。補聴器において、携帯端末のスピーカより出力され第1のマイクロフォンを介して入力された第1の試験音声に応じた信号を携帯端末に送信する。携帯端末において、第1の試験音声に応じた信号に基づき補聴器の集音特性を判定する。補聴器において、イヤフォンより第2の試験音声を出力する。携帯端末において、補聴器のイヤフォンより出力され第2のマイクロフォンを介して入力された第2の試験音声に基づき、補聴器の放音特性を判定する。携帯端末において、集音特性と放音特性とをメモリに記憶させる。
本開示における補聴器は、携帯端末と通信可能な補聴器であって、第1のマイクロフォン、イヤフォン、第1の通信部、および第1のマイクロフォンとイヤフォンと第1の通信部とを制御する第1の制御部、を備える。第1の制御部は、第1のマイクロフォンから入力された音声データを、第1の通信部を介して携帯端末に送信し、携帯端末により補聴処理された音声データを、第1の通信部を介して受信し、イヤフォンに出力させる。
本開示における補聴器、補聴器を用いた補聴システム、および補聴方法は、補聴器の使い勝手を向上する。
実施の形態1に係る補聴器と同補聴器を用いた補聴システムを示す図 実施の形態1に係る補聴器の概略構成を示す図 実施の形態1に係る携帯端末の概略構成を示す図 同携帯端末の補聴処理部の機能ブロック図 実施の形態1に係る補聴システムにおける初期設定時の画面表示例を示す図 図4の初期設定時の補聴器の動作フローチャート 実施の形態1に係る補聴システムにおける初期設定時の画面表示例を示す図 図5の初期設定時の補聴器の動作フローチャート 実施の形態1に係る補聴システムにおける動作フローチャート 実施の形態2に係る補聴システムにおける初期設定時の画面表示例を示す図 実施の形態2に係る補聴システムにおける初期設定時の画面表示例を示す図 実施の形態2に係る初期設定時の補聴器と携帯端末の位置関係を示す部分上面図 図10Aの位置関係を一部断面にして示した側面図 実施の形態2に係る補聴システムにおける初期設定時の画面表示例を示す図 実施の形態2に係る補聴システムにおける初期設定時の画面表示例を示す図 実施の形態2に係る初期設定時の補聴器と携帯端末の位置関係を示す部分上面図 図10Aの位置関係を一部断面にして示した側面図 実施の形態2係る補聴システムにおける動作フローチャート
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態1)
以下、本発明の一実施形態である実施の形態1について、添付図面を用いて詳細に説明する。
[1−1.構成]
[1−1−1.補聴システムの構成]
図1は、実施の形態1に係る補聴システム100の構成を概略的に示す。補聴システム100(補聴システムの一例)は、補聴器1(補聴器の一例)と、補聴器1と通信可能に接続される携帯端末4(携帯端末の一例)とを備える。補聴器4は、補聴器装着者2の耳3に装着される。携帯端末4は、補聴器装着者2が所有する携帯端末であり、携帯電話やスマートフォン、その他通信機能を有するコンピュータ装置である。
[1−1−2.補聴器の構成]
補聴器1は、図1に示すごとく、補聴器装着者2の耳3の上部に掛かって装着される本体ケース5と、この本体ケース5が耳3に装着された状態で耳穴(図示せず)に挿入されるイヤフォン6と、本体ケース5が耳3に装着された状態で補聴器装着者2とは反対側に向けて配置されたマイクロフォン7(第1のマイクロフォンの一例)とを備えている。また、マイクロフォン7は、図2に示すごとくADコンバータ8を介して制御部9(第1の制御部の一例)に接続され、さらにこの制御部9にはDAコンバータ10を介して上記イヤフォン6(イヤフォンの一例)が接続されている。制御部9は例えばプロセッサにより実現される。また、制御部9には通信部11が接続され、この通信部11にはアンテナ12が接続されている。なお、図2において、13は補聴器1の各部に電力を供給する電池である。この電池13を本体ケース5に装着すれば各部に電力供給が行える。また、この電池13を本体ケース5から取り外せば、各部への電力供給は断たれる。
本実施形態の補聴器1における制御部9は、マイクロフォン7から入力された音声データを、通信部11を介して携帯端末4に送信するとともに、携帯端末4により補聴処理された音声データを、通信部11を介して受信し、イヤフォン6に出力させる。
[1−1−3.携帯端末の構成]
携帯端末4は、図1に示すごとく、本体ケース14の表面に表示部15を有し、さらに、この本体ケース14の表示部15をはさんで離れた位置にそれぞれ配されたマイクロフォン16(第2のマイクロフォンの一例)とスピーカ17(スピーカの一例)とを有する。
ここで、マイクロフォン16は、表示部15を挟んでスピーカ17から遠い方の本体ケース14の側面に配置していても良い。
携帯端末4はさらに、図3Aに示すように、補聴器1の通信部11と交信する通信部18と、この通信部18に接続された制御部19(第2の制御部の一例)と、この制御部19に接続された補聴処理部20と、上記表示部15と、表示部15の画面内に表示されメニュー表示やボタン等を選択することにより情報の入力を受け付ける入力部21とを有する。制御部19は、例えばプロセッサにより実現される。
補聴処理部20は、図3Bに示すように、第一調整部20aおよび第二調整部20bとしての機能を実行する。第一調整部20aは、入力される音声データに対し、予めメモリ22などに記憶された補聴器装着者2の聴力データに応じて、NAL−NL1、NAL−NL2、DSLなどのフィッティング理論に基づいた計算により初期調整(ファーストフィッティング)を実行する。第二調整部20bは、第一調整部20aにおいて初期調整によって得られた音声データを、さらに補聴器装着者2の「聞こえ」の評価に基づいて微調整する。具体的には、第二調整部20bは、補聴器装着者2に最適な補聴処理が行えるように、補聴器1の固有の音響特性(後述する、放音特性や集音特性など)に加え、補聴器装着者2の「聞こえ」の評価に基づいて調整した補聴器1の周波数特性や入出力特性などに基づいて補聴処理する。補聴処理部20は、例えば、プロセッサが所定のプログラムに従って上記機能を実行することにより実現される。
さらに、携帯端末4においては、図3Aに示すごとく、通信部18にアンテナ18aが接続されている。また、制御部19にはメモリ22が接続されている。さらにまた、マイクロフォン16と補聴処理部20間にはADコンバータ23が介在される。また、補聴処理部20とスピーカ17間にはDAコンバータ24が介在されている。なお、25は、図3Aに示す各部への電力供給を行う電池である。
本実施形態における携帯端末4は、補聴器1のマイクロフォン7から入力された音声データを、補聴器1の通信部11を介して通信部18で受信し、制御部19によって通信部18で受信した音声データを補聴処理部20で補聴処理した後、通信部18を介して補聴器1の通信部11に送信する。これにより、補聴器1の制御部9は、携帯端末4によって補聴処理され通信部11で受信した音声データをイヤフォン6に出力させることができ、適切な補聴対応が行えるものである。
[1−2.動作]
次に、本実施形態に係る補聴システム100における各部の動作について、図4〜図8を参照しながら説明する。図1に示す補聴システム100の場合、次のような手順を実行する。
まず、携帯端末4の入力部21(図3A)により受け付けられる入力操作を介して補聴処理アプリケーションを起動する(図8のS1)。なお、この補聴処理アプリケーションは、携帯端末4が例えば携帯電話であるときに、広く実行されるようにインターネット(通信ネットワークの一例)で補聴器センター(図示せず)を検索し、次に、この補聴器センターが保有する複数のアプリケーションから該当するアプリケーションを抽出し、ダウンロードする。ダウンロードしたアプリケーションは、例えば図3Aのメモリ22内に容易に格納することができる。
携帯端末4において、この補聴処理アプリケーションを起動すると、図4に示すごとく表示部15に補聴器1のマイクロフォン7を携帯端末4のスピーカ17に近接させるよう指示する画面が表示される(図8のS2)。このとき、表示部15にはスピーカ17の位置を知らせるように矢印15aなどが表示され、スピーカ17の位置を補聴器装着者2が容易に認識できるようにしている。したがって、補聴器装着者2は、この指示に従い、図4のごとく補聴器1のマイクロフォン7を携帯端末4のスピーカ17に近接させる。
続いて、図4に示す表示部15に表示されたスタートキー26が押されると、携帯端末4の制御部19(図3A)は、補聴処理部20、DAコンバータ24を介して、スピーカ17からホワイトノイズ(第1の試験音声の一例)を出力する(図8のS3)。
一方、補聴器1の制御部9(図2)は、マイクロフォン7への入力があるか否かを判定し(図5のS1)、入力があればAD変換後、通信部11を介して携帯端末4に送信する(図5のS2)。
このとき、補聴器1にはマイクロフォン7から上記ホワイトノイズが入力される。そして、この入力に応じたマイクロフォン7の特性(感度など)に応じた信号が、ADコンバータ8、制御部9、通信部11、アンテナ12を介して携帯端末4の通信部18に向けて送信される(図8のS4)。
携帯端末4は、アンテナ18a、通信部18を介して制御部19に入力された補聴器1からの出力により、補聴器1の主にマイクロフォン7の能力(周波数特性)がどのようなものであるかを判定し、その結果を集音特性としてメモリ22に記憶させる(図8のS5)。具体的には、予め設定された基準レベルと測定したマイクロフォン7の入力レベルとの音圧差を算出し、その差に応じた補正値群Aをメモリ22に記憶する。
この処理が終わると、携帯端末4の制御部19は、表示部15に図6に示すような画面を表示させる(図8のS6)。ここでは、表示部15において補聴器1のイヤフォン6を携帯端末4のマイクロフォン16に接近させることを指示する。このとき、表示部15には、携帯端末4のマイクロフォン16の位置を知らせるように矢印15bなどが表示され、携帯端末4のマイクロフォン16の位置を補聴器装着者2が容易に認識できるようにしている。この表示を見た補聴器装着者2は、図6に示すごとく、補聴器1のイヤフォン6を携帯端末4のマイクロフォン16に接近させる。
そのような状態とした後に、表示部15に表示されたスタートキー27が押されると、携帯端末4の制御部19(図3A)は、通信部18を介して補聴器1の通信部11へ基準信号を出力する(図8のS7)。
一方、補聴器1の制御部9(図2)は、そのアンテナ12からの入力があるか否かを判定し(図7のS1)、入力があれば、DAコンバータ10を介してイヤフォン6から出力を行う(図7のS2)。
このとき、補聴器1は、マイクロフォン7から上記基準信号に基づく出力(第2の試験音声の一例)をイヤフォン6から出力する(図8のS8)。その出力が携帯端末4のマイクロフォン16に入力され、これにより、補聴器1のイヤフォン6の出力特性が判定されることになる(図8のS9、S10)。つまり、携帯端末4は、マイクロフォン16に入力された補聴器1のイヤフォン6からの出力により、補聴器1の主にイヤフォン6の能力(周波数特性)がどのようなものであるかを判定し、その結果を放音特性としてメモリ22に記憶させる(図8のS11)。具体的には、基準信号と測定したイヤフォン6の出力レベルとの差を算出し、その差に応じた補正値群Bをメモリ22に記憶する。
以上の動作により、補聴器1と携帯端末4の初期設定が行われ、携帯端末4に接続される補聴器1の特性(特にイヤフォン6とマイクロフォン7の周波数特性)を予め考慮した状態で適切な補聴処理が行われるようになる。また、携帯端末4のメモリ22には上述したインターネット経由で補聴器装着者2の聴力データに基づく補聴データが記憶されている。よって、この補聴データと上述した補聴器1の特性(特にイヤフォン6とマイクロフォン7の周波数特性)を考慮した補聴処理が実行されることになる。つまり、補聴器1は、そのマイクロフォン7で集音を行い、その音声データを携帯端末4に送ることで、その携帯端末4で補聴器装着者2に最も適した補聴処理を行い、それを補聴器1に転送することで、イヤフォン6から適切な音声出力が得られる。
[1−3.効果等]
実施の形態1に係る補聴器1、補聴システム100または補聴方法においては、補聴器1と携帯端末4とが通信可能であって、補聴器1のマイクロフォン7から入力された音声データを、携帯端末4に送信し、携帯端末4により補聴処理された音声データを、補聴器1のイヤフォン6に出力させる。このため、携帯端末4により補聴処理されるため、各人の補聴データ設定は携帯端末4において極めて簡単に設定でき、しかもその補聴データを用いた補聴処理も使用環境において携帯端末で簡単に操作でき、この結果として極めて使い勝手の良いものとなるのである。つまり、本開示における補聴器1または補聴システム100は、各人が自由に選択した補聴器1を使用することができ、またそのように自由に選択した補聴器1を使用したとしても携帯端末4によりその補聴器1の特性をも考慮した補聴処理が行えることとなる。
また、本開示における補聴システム100においては、携帯端末4には入力部21を設けているので、携帯端末4を手に持った状態で入力部21の操作は簡単に実行することができる。つまり、騒音環境においてはその音声出力を低下させたり、小さな音であれば大きく増幅させたりすることも容易に実行することができるものである。
さらに携帯端末4はアンテナ18aを介して各種プログラムおよび補聴データなどをインターネット経由で自由に取得し、メモリ22に記憶させ、以降の動作に自由に活用することもでき、極めて使い勝手の良いものとなる。
[1−4.変形例]
なお、本実施形態では、試験音声としてホワイトノイズを用いたが、他の例として、正弦波やピンクノイズを用いても同様の効果を得られる。また、これらの試験音声は、可聴周波数帯の音声信号のいずれかとしてもよい。
本実施形態において、記補聴器1の初期設定時においては、携帯端末4の制御部19は、携帯端末4の入力部21から補聴器1のマイクロフォン7とイヤフォン6の少なくとも一方の特性を示すデータを受け付け、メモリ22に記憶するようにしてもよい。
(実施の形態2)
以下、本発明の一実施形態である実施の形態2について、添付図面を用いて説明する。なお、実施の形態1の補聴システム100(補聴器1および携帯端末4を含む)と同様の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する場合がある。
[2−1.構成]
実施の形態2に係る補聴システム100、補聴器1、および携帯端末4の構成は、図1〜図3に示す実施の形態1に係る補聴システム100の構成と同様である。
[2−2.動作]
本実施形態に係る補聴システム100における各部の動作について、図9〜図13を参照しながら説明する。
まず、携帯端末4の入力部21(図3A)により受け付けられた入力操作を介して補聴処理アプリケーションを起動する(図13のS1)。なお、この補聴処理アプリケーションは、実施の形態1と同様であり、携帯端末4が例えば携帯電話であるときに、広く実行されるようにインターネット(通信網の一例)で補聴器センター(図示せず)を検索し、次に、この補聴器センターが保有する複数のアプリケーションから該当するアプリケーションを抽出し、ダウンロードする。ダウンロードしたアプリケーションは、例えば図3Aのメモリ22内に容易に格納することができる。
携帯端末4において、この補聴処理アプリケーションを起動すると、図9Aに示すごとく、表示部15に携帯端末4のスピーカ17の周囲に第一音漏れ防止材17a(第一音漏れ防止材の一例)を貼り付けるよう指示する画面が表示される(図13のS2)。このとき、実施の形態1と同様に、表示部15にはスピーカ17の位置を知らせるように矢印15aなどが表示され、スピーカ17の位置を補聴器装着者2が容易に認識できるようにしている。補聴器装着者2は、この指示に従い、図9Bに示すごとく携帯端末4のスピーカ17の周囲に第一音漏れ防止材17aを貼り付ける。第一音漏れ防止材17aをスピーカ17の周囲に貼り付ける作業が完了すると、補聴器装着者2は、図9Aに示す確認キー26aを押してこのステップを完了させる(図13のS3)。
ここで、第一音漏れ防止材17aは、弾性を有する管形状の部材であって、少なくとも管形状の内壁はスポンジ状の多孔質としている。そして、第一音漏れ防止材17aの管形状の中孔部17bが携帯端末4のスピーカ17の周囲を覆うようにして携帯端末4に貼り付けられる。
第一音漏れ防止材17aをスピーカ17の周囲に貼り付ける作業が完了すると、図9Bに示すごとく、表示部15には補聴器1のマイクロフォン7を携帯端末4のスピーカ17に接近させることを指示する画面が表示される(図13のS4)。補聴器装着者2は、この指示に従い、図10Aに示すごとく、補聴器1のマイクロフォン7を携帯端末4のスピーカ17に接近させる。具体的には、補聴器1のマイクロフォン7が第一音漏れ防止材17aに接するまで携帯端末4のスピーカ17に近接させる。この結果、弾性部材である第一音漏れ防止材17aは、その管形状の長さ方向において圧縮され、厚みを薄くしていきながら、補聴器1のマイクロフォン7の周囲および携帯端末4のスピーカ17の周囲を覆う。
ここで、第一音漏れ防止材17aは、図10Bに示すごとく、その管形状の長さ方向において所定の厚みのスペーサ17cを有している。したがって、第一音漏れ防止材17aが所定の厚みまで圧縮されると、補聴器1のマイクロフォン7の周囲および携帯端末4のスピーカ17の周囲に第一音漏れ防止材17aのスペーサ17cが当たって、それ以上圧縮されることがなくなる。すなわち、図10Bに示すごとく、補聴器1のマイクロフォン7と携帯端末4のスピーカ17との距離が、スペーサ17cの厚みによって所定の距離に保たれる。
続いて、図9Bに示す表示部15に表示されたスタートキー26bが押されると、携帯端末4の制御部19(図3A)は、補聴処理部20、DAコンバータ24を介して、スピーカ17からホワイトノイズ(第1の試験音声の一例)を出力(例えば三秒間)する(図13のS5)。そして、スピーカ17から出力されたホワイトノイズが補聴器1のマイクロフォン7に入力されると、スピーカ17から補聴器1を離してもよい旨の指示画面が表示される(図13のS6)。
一方、補聴器1の制御部9(図2)は、実施の形態1と同様に、マイクロフォン7への入力があるか否かを判定し(図5のS1)、入力があればAD変換後、通信部11を介して携帯端末4に送信する(図5のS2)。
このとき、補聴器1にはマイクロフォン7から上記ホワイトノイズが入力される。そして、この入力に対するマイクロフォン7の入力レベル(感度など)が、ADコンバータ8、制御部9、通信部11、アンテナ12を介して携帯端末4の通信部18に向けて送信される(図13のS7)。
携帯端末4は、アンテナ18a、通信部18を介して制御部19に入力された補聴器1からの出力により、補聴器1の主にマイクロフォン7の能力(周波数特性)がどのようなものであるかを判定し、その結果を集音特性としてメモリ22に記憶させる(図13のS8)。具体的には、予め設定された基準レベルと測定したマイクロフォン7の入力レベルとの音圧差を算出し、その差に応じた補正値群Bをメモリ22に記憶する。
さらに、上述の周波数特性は、予め把握されている第一音漏れ防止材17aの共振特性に応じて、その影響を排除するようにして求められる。また、求められた判定結果は、日付情報とともに携帯端末4のメモリ22に記憶される。これにより、補聴器1の主にマイクロフォン7の能力の経時変化を把握することができる。
なお、第一音漏れ防止材17aは、その中孔部17bの内壁をスポンジ状の多孔質として共振が発生し難いように形成されている。また、上述したように、補聴器1のマイクロフォン7と携帯端末4のスピーカ17との距離が、第一音漏れ防止材17aのスペーサ17cの厚みによって所定の距離に保たれるので補聴器1のマイクロフォン7と携帯端末4のスピーカ17との距離のばらつきによる測定結果のばらつきを排除することができる。その結果として、より精度良く補聴器1のマイクロフォン7の集音特性を判定することが可能となる。
この処理が終わると、携帯端末4の制御部19は、表示部15において補正値群Aの保存が完了したことを示す表示を行い、続けて図11Aに示す画面を表示させる(図13のS9)。ここでは、携帯端末4のマイクロフォン16の周囲に第二音漏れ防止材16a(第二音漏れ防止材の一例)を貼り付けるよう指示する画面が表示される。補聴器装着者2は、この指示に従い、図11Bに示すごとく、携帯端末4のマイクロフォン16の周囲に第二音漏れ防止材16aを貼り付ける。このとき、表示部15には携帯端末4のマイクロフォン16の位置を知らせるように矢印15bなどが表示され、携帯端末4のマイクロフォン16の位置を補聴器装着者2が容易に認識できるようにしている。
そして、第二音漏れ防止材16aを貼り付ける作業が完了すると、補聴器装着者2は、図11Aに示す確認キー27aを押してこのステップを完了させる(図13のS10)。
ここで、第二音漏れ防止材16aは、第一音漏れ防止材17aと同様に、弾性を有する管形状の部材であって、少なくとも管形状の内壁はスポンジ状の多孔質としている。そして、第二音漏れ防止材16aの管形状の中孔部16bが携帯端末4のマイクロフォン16の周囲を覆うようにして携帯端末4に貼り付けられる。
第二音漏れ防止材16aをスピーカ17の周囲に貼り付ける作業が完了すると、図11Bに示すとごく、表示部15には補聴器1のイヤフォン6を携帯端末4のマイクロフォン16に接近させることを指示する画面が表示される(図13のS11)。この表示を見た補聴器装着者2は、図12Aに示すごとく、補聴器1のイヤフォン6を携帯端末4のマイクロフォン16に接近させる。ここで、図12Aにおいては、携帯端末4において表示部15を挟んでスピーカ17から遠い方の本体ケース14の側面にマイクロフォン16が配置された場合において、補聴器1のイヤフォン6をマイクロフォン16に近接させた状態を示している。つまり、補聴器1のイヤフォン6が第二音漏れ防止材16aに接するまで携帯端末4のマイクロフォン16に接近させる。この結果、弾性部材である第二音漏れ防止材16aは、その管形状の長さ方向において圧縮され、厚みを薄くしていきながら、補聴器1のイヤフォン6の周囲および携帯端末4のマイクロフォン16の周囲を覆う。
ここで、第二音漏れ防止材16aは、図12Bに示すごとく、その管形状の長さ方向において所定の厚みのスペーサ16cを有している。したがって、第二音漏れ防止材16aが所定の厚みまで圧縮されると、補聴器1のイヤフォン6の周囲および携帯端末4のマイクロフォン16の周囲に第二音漏れ防止材16aのスペーサ16cが当たって、それ以上圧縮されることがなくなる。すなわち、図12Bに示すごとく、補聴器1のイヤフォン6と携帯端末4のマイクロフォン16との距離が、スペーサ16cの厚みによって所定の距離に保たれる。
続いて、図11Bに示す表示部15に表示されたスタートキー27bが押されると、携帯端末4の制御部19(図3A)は、通信部18を介して補聴器1の通信部11へ基準信号を例えば三秒間、出力する(図13のS12)。
一方、補聴器1の制御部9(図2)は、実施の形態1と同様に、そのアンテナ12からの入力があるか否かを判定し(図7のS1)、入力があれば、DAコンバータ10を介してイヤフォン6から出力を行う(図7のS2)。
このとき、補聴器1は、マイクロフォン7から上記基準信号に基づく出力(第2の試験音声の一例)をイヤフォン6から出力する(図13のS13)。その出力が携帯端末4のマイクロフォン16に入力され、これにより、補聴器1のイヤフォン6の出力特性が判定されることになる(図13のS14、S16)。
このとき、補聴器1のイヤフォン6には、補聴器装着者2の耳3に快適に装用ができるように弾性材料などからなるイヤーチップ(図示ぜず)が着脱可能に装着されていることがある。このような場合は、イヤーチップを補聴器1から取り外した状態で、補聴器1のイヤフォン6を携帯端末4のマイクロフォン16に接近させた後に携帯端末4の制御部19から通信部18を介して補聴器1の通信部11へと基準信号を出力させるとよい。このようにすることによって、イヤーチップに付着している耳垢などの異物や汚れなどによる影響を排除することができるので、より精度良く補聴器1のイヤフォン6の出力特性を判定することが可能となる。
そして、イヤフォン6から出力された上記基準信号に基づく出力を携帯端末4のマイクロフォン16に入力する処理が完了すると、表示部15において、携帯端末4のマイクロフォン16から補聴器1を離してもよいとする指示画面が表示される(図13のS15)。
携帯端末4は、マイクロフォン16に入力された補聴器1のイヤフォン6からの出力により、補聴器1の主にイヤフォン6の能力(周波数特性)がどのようなものであるかを判定し、その結果を放音特性としてメモリ22に記憶させる(図13のS17)。具体的には、基準信号と測定したイヤフォン6の出力レベルとの差を算出し、その差に応じた補正値群Bをメモリ22に記憶する。
さらに、上述の周波数特性は、予め把握されている第二音漏れ防止材16aの共振特性に応じて、その影響を排除するようにして求められる。また、求められた判定結果は、日付情報とともに携帯端末4のメモリ22に記憶される。これにより、補聴器1の主にイヤフォン6の能力の経時変化を把握することができるようにしているのである。
なお、第二音漏れ防止材16aは、第一音漏れ防止材17aと同様に、その中孔部16bの内壁はスポンジ状の多孔質として共振が発生し難いように形成されている。また、上述したように、補聴器1のイヤフォン6と携帯端末4のマイクロフォン16との距離が、第二音漏れ防止材16aのスペーサ16cの厚みによって所定の距離に保たれるので、補聴器1のイヤフォン6と携帯端末4のマイクロフォン16との距離のばらつきによる測定結果のばらつきを排除することができる。その結果として、より精度良く補聴器1のイヤフォン6の放音特性を判定することが可能となる。
以上の処理が終わると、携帯端末4の制御部19は、その表示部15に保存が完了したことを示す表示を行い、補聴器1と携帯端末4の初期設定が完了する(図13のS18)。
以上の動作により、補聴器1と携帯端末4の初期設定が行われ、携帯端末4に接続される補聴器1の特性(特にイヤフォン6とマイクロフォン7の周波数特性)を予め考慮した状態で適切な補聴処理が行われるようになる。また、携帯端末4のメモリ22には上述したインターネット経由で補聴器装着者2の聴力データに基づく補聴データが記憶されている。よって、この補聴データと上述した補聴器1の特性(特にイヤフォン6とマイクロフォン7の周波数特性)を考慮した補聴処理が実行されることになる。つまり、補聴器1は、そのマイクロフォン7で集音を行い、その音声データを携帯端末4に送ることで、その携帯端末4で補聴器装着者2に最も適した補聴処理を行い、それを補聴器1に転送することで、イヤフォン6から適切な音声出力が得られる。
[2−3.効果等]
実施の形態2に係る補聴器1、補聴システム100または補聴方法においては、実施の形態1の効果等に加えて、第一音漏れ防止材および第二音漏れ防止材を用いることにより、それぞれ補聴器のマイクロフォン7の集音特性およびイヤフォン6の放音特性を精度良く判定し、判定された補聴器の集音特性および放音特性と補聴データとを携帯端末に設定することが可能となる。よって、補聴器の集音特性および放音特性と補聴データとをもとに補聴処理された音声データを出力することができるため、各人の補聴データ設定は携帯端末において極めて簡単に設定でき、しかもその補聴データを用いた補聴処理も使用環境において携帯端末で簡単に操作でき、この結果として極めて使い勝手の良いものとなるのである。
また、第一音漏れ防止材17aおよび第二音漏れ防止材16aを用いるため、それぞれ補聴器1のマイクロフォン7の集音特性およびイヤフォン6の放音特性を判定することによって、両特性の判定時において、携帯端末4とマイクロフォン7およびイヤフォン6との隙間などから音が漏れて正しく特性を判定することができなくなることを防止でき、精度良く判定を行うことができる。
[2−4.変形例]
実施の形態2では、補聴器1のマイクロフォン7を携帯端末4のスピーカ17に近接させるときには第一音漏れ防止材17aを使用し、これに対して、補聴器1のイヤフォン6を携帯端末4のマイクロフォン16に接近させるときには第二音漏れ防止材16aをそれぞれ使用しているが、これらの第一音漏れ防止材17aと第二音漏れ防止材16aは一つの音漏れ防止剤であって、共用することが可能である。すなわち、第一音漏れ防止材17aまたは第二音漏れ防止材16aは、補聴器1のマイクロフォン7の周囲および携帯端末4のスピーカ17の周囲、および補聴器1のイヤフォン6の周囲および携帯端末4のマイクロフォン16の周囲を覆うことができる形状であればよい。
これにより、第一音漏れ防止材17aおよび第二音漏れ防止材16aを個別に準備する必要がなく、作業が煩雑になることを防止して、作業性を向上させることができる。また、第一音漏れ防止材17aと第二音漏れ防止材16aを逆に使用することによって適切な初期設定が行えないなどの誤使用を防止できる。その結果、さらに使い勝手を向上させることができるのである。
また、第一音漏れ防止材17aおよび第二音漏れ防止材16aは互いに異なる色で着色するようにしてもよい。すなわち、第一音漏れ防止材17aおよび第二音漏れ防止材16aは図9Bと図11Bに示すように異なる場所で活用するものである。よって、それぞれの場所に適した形状を有するため、その誤使用を避けるため、第一音漏れ防止材17aおよび第二音漏れ防止材16aは互いに異なる色にする。着色の範囲は、第一音漏れ防止材17aおよび第二音漏れ防止材16aの全体を着色しても良いし、補聴器装着者2によって色の判別が可能な範囲であれば一部のみの着色であっても良い。これにより、第一音漏れ防止材17aと第二音漏れ防止材16aを逆に使用することによって適切な初期設定が行えないなどの誤使用を防止できる。
(その他実施の形態)
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。また、上記実施の形態1および2で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
補聴器、それを用いた補聴システムおよび補聴方法としての活用が期待されるものとなる。
1 補聴器
2 補聴器装着者
3 耳
4 携帯端末
5 本体ケース
6 イヤフォン
7 マイクロフォン
8 ADコンバータ
9 制御部
10 DAコンバータ
11 通信部
12 アンテナ
13 電池
14 本体ケース
15 表示部
16 マイクロフォン
17 スピーカ
18 通信部
18a アンテナ
19 制御部
20 補聴処理部
21 入力部
22 メモリ
23 ADコンバータ
24 DAコンバータ
25 電池
26 スタートキー
27 スタートキー

Claims (15)

  1. 補聴器、および
    前記補聴器と通信可能な携帯端末、
    を備え、
    前記補聴器は、第1のマイクロフォン、イヤフォン、および前記第1のマイクロフォンと前記イヤフォンとを制御する第1の制御部、を有し、
    前記携帯端末は、補聴処理部、および前記補聴処理部を制御する第2制御部、を有し、
    前記補聴器の前記第1の制御部は、前記補聴器の前記第1のマイクロフォンから入力された音声データを前記携帯端末に送信し、
    前記携帯端末の前記第2の制御部は、前記補聴器より受信した音声データを、前記補聴処理部により補聴処理した後、前記補聴器に送信し、
    前記補聴器の前記第1の制御部は、前記携帯端末より受信した音声データを前記イヤフォンより出力させる、
    補聴システム。
  2. 前記携帯端末は、前記第2の制御部に接続され、通信ネットワークを介して取得した補聴処理アプリケーションを格納するメモリをさらに有し、
    前記第2の制御部は、前記メモリに格納した補聴処理アプリケーションによって前記補聴処理部により補聴処理を行う、
    請求項1に記載の補聴システム。
  3. 前記補聴処理部は、第一調整部と第二調整部とを有し、
    前記第一調整部は、前記補聴器より受信した音声データを所定の聴力データに基づき初期調整し、
    前記第二調整部は、前記第一調整部により調整された音声データを、前記補聴器の固有の音響特性に基づいて微調整する、
    請求項1または2に記載の補聴システム。
  4. 前記携帯端末はさらに、
    前記第2の制御部により制御される第2のマイクロフォン、および
    前記第2の制御部により制御されるスピーカ、
    を有し、
    前記携帯端末の前記第2の制御部は、前記補聴器の初期設定時において、前記スピーカから第1の試験音声を出力し、
    前記補聴器の前記第1の制御部は、前記携帯端末の前記スピーカより出力され前記第1のマイクロフォンを介して入力された前記第1の試験音声に応じた信号を前記携帯端末に送信し、
    前記携帯端末の前記第2の制御部は、前記補聴器より受信した前記第1の試験音声に応じた信号に基づき前記補聴器の集音特性を判定し、
    前記補聴器の前記第1の制御部は、前記イヤフォンより第2の試験音声を出力し、
    前記携帯端末の前記第2の制御部は、前記補聴器の前記イヤフォンより出力され前記第2のマイクロフォンを介して入力された前記第2の試験音声に基づき前記補聴器の放音特性を判定し、
    前記第2の制御部は、前記集音特性と前記放音特性とを前記第2の制御部に接続されたメモリに記憶させる、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の補聴システム。
  5. 前記携帯端末はさらに、前記第2の制御部により制御される表示部を有し、
    前記第2の制御部は、前記表示部に、前記スピーカと前記補聴器の前記第1のマイクロフォンとを近接させることを指示する画面、および、前記第2のマイクロフォンと前記補聴器の前記イヤフォンとを近接させることを指示する画面の少なくとも一方を表示させる、請求項4に記載の補聴システム。
  6. 前記第1の試験音声および前記第2の試験音声の少なくとも一方は、ホワイトノイズ、ピンクノイズまたは正弦波のいずれかである、
    請求項4または5に記載の補聴システム。
  7. 前記第1の試験音声および前記第2の試験音声の少なくとも一方は、可聴周波数帯の音声である請求項4または5に記載の補聴システム。
  8. 前記携帯端末の前記第2の制御部は、前記補聴器の初期設定時において、前記携帯端末の前記入力部から前記補聴器の前記第1のマイクロフォンと前記イヤフォンの少なくとも一方の特性を示すデータを前記第2の制御部に接続されたメモリに記憶させる、
    請求項1に記載の補聴システム。
  9. 前記補聴器の初期設定時において、
    前記携帯端末の前記第2の制御部は、前記携帯端末のスピーカに、前記補聴器の第1のマイクロフォンを第一音漏れ防止材を挟んで対向させた状態で、前記スピーカから前記第1のマイクロフォンに向けて第一試験音声を出力し、
    前記補聴器の前記第1の制御部は、前記補聴器の前記イヤフォンに、前記携帯端末の第2のマイクロフォンを第二音漏れ防止材を挟んで対向させた状態で、前記イヤフォンから前記第2のマイクロフォンに向けて第二試験音声を出力する、
    請求項4に記載の補聴システム。
  10. 前記第一音漏れ防止材および第二音漏れ防止材は、弾性を有する管形状の部材であって、少なくとも前記管形状の内壁は多孔質である、
    請求項9に記載の補聴システム。
  11. 前記第一音漏れ防止材および第二音漏れ防止材は、前記管形状の長さ方向において所定の厚みのスペーサを有する、
    請求項9または10に記載の補聴システム。
  12. 前記第一音漏れ防止材および前記第二音漏れ防止材は、互いに異なる色を有する、
    請求項9から11のいずれか一項に記載の補聴システム。
  13. 前記第一音漏れ防止材および第二音漏れ防止材は、一つの音漏れ防止材である、
    請求項9から12のいずれか一項に記載の補聴システム。
  14. 第1のマイクロフォンとイヤフォンとを有する補聴器、および、前記補聴器と通信可能であり、第2のマイクロフォンとスピーカとを有する携帯端末を用いた補聴方法であって、前記補聴器の初期設定時に、
    前記携帯端末において、前記携帯端末の前記スピーカから第1の試験音声を出力し、
    前記補聴器において、前記携帯端末の前記スピーカより出力され前記第1のマイクロフォンを介して入力された前記第1の試験音声に応じた信号を前記携帯端末に送信し、
    前記携帯端末において、前記第1の試験音声に応じた信号に基づき前記補聴器の集音特性を判定し、
    前記補聴器において、前記イヤフォンより第2の試験音声を出力し、
    前記携帯端末において、前記補聴器の前記イヤフォンより出力され前記第2のマイクロフォンを介して入力された前記第2の試験音声に基づき、前記補聴器の放音特性を判定し、
    前記携帯端末において、前記集音特性と前記放音特性とをメモリに記憶させる、
    補聴方法。
  15. 第1のマイクロフォン、
    イヤフォン、
    第1の通信部、および
    前記第1のマイクロフォンと、前記イヤフォンと、前記第1の通信部とを制御する第1の制御部
    を備え、
    前記第1の制御部は、前記第1のマイクロフォンから入力された音声データを、前記第1の通信部を介して携帯端末に送信し、前記携帯端末により補聴処理された音声データを、前記第1の通信部を介して受信し、前記イヤフォンに出力させる、
    補聴器。
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