JPWO2014034074A1 - 光送信回路及び光送信方法 - Google Patents

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Abstract

小型で長距離伝送が可能であり、かつ光伝送路における迷光や光クロストークノイズを低減することが可能な光送信回路を提供するために、光送信回路は、第1のデータ信号により第1の逆バイアス電圧が変化する第1の半導体電界吸収型光変調器(EA変調器)と、第2のデータ信号により第2の逆バイアス電圧が変化する第2のEA変調器と、第1のEA変調器によって変調される被変調光を第1のEA変調器に入力する第1の光伝送路と、第1のEA変調器の出力に接続され、第1のデータ信号で変調された光信号を伝送する第2の光伝送路と、第2のEA変調器の出力に接続された第3の光伝送路と、を備える。

Description

本発明は光送信回路及び光送信方法に関する。
光通信システムあるいは光インターコネクションにおいて、半導体レーザ直接変調方式のチャーピングおよび信頼性の問題を改善するために、外部変調方式が用いられる。外部変調方式では、半導体レーザとは別の光変調器を用いて変調が行われる。半導体を用いた光変調器としては、印加電圧によって光の吸収波長が長波長側へシフトすることを利用して、光強度変調を行う電界吸収型(electro absorption、以下「EA」という。)光変調器が知られている。EA変調器は、バルク半導体にけるフランツ・ケルディッシュ効果や多重量子井戸構造における量子閉じ込めシュタルク効果を利用して、光の吸収率を変化させる。フランツ・ケルディッシュ効果及び量子閉じ込めシュタルク効果とは、いずれも電界の印加により半導体の光の吸収率が変化する現象である。特許文献1は、III−V族化合物半導体を用いたEA変調器について記載している。
また近年、Si−CMOS(silicon - complementary metal oxide semiconductor)回路のプロセス技術を用いて光集積回路を作製することにより、高性能かつ安価な光インターコネクト装置を実現することが期待されている。このSi光集積回路においては、製造プロセス整合性、コスト、歩留まりなどの観点から、Si導波路とモノリシック集積可能なSiGe1−x(0≦x≦1)を用いたEA変調器が提案されている。SiGe1−xはシリコンゲルマニウムとも呼ばれる半導体材料であり、以下「SiGe」と記載する。
例えば非特許文献1には、SiGeのフランツ・ケルディッシュ効果を用いたEA変調器が開示されている。Si導波路からの光がバット結合によりSiGe光吸収層に導かれることで、EA変調器が実現される。また非特許文献2には、Ge/SiGe多重量子井戸の量子閉じ込めシュタルク効果を用いたEA変調器が開示されている。これらのEA変調器は比較的長さが短い素子で変調を行うことができ、小型な光送信回路を構成できる。
上述した特許文献1及び非特許文献1、2に記載されたEA変調器は、半導体の光吸収係数の変化を利用して強度変調を行う。このため、EA変調器の光出力は強度変調されたシングルエンド信号になる。
図13は、本発明に関連する光伝送システムの構成を示す図である。データ信号列8は、ドライバ回路9によって入力電気信号10に変換され、EA変調器2に入力される。光源1から出力された入力光は、EA変調器2において電気信号10によって変調される。変調された入力光は、変調光信号5として出力される。変調光信号5は光伝送路6を介して伝送され、受光器7によって電気信号に変換される。ここで、変調の際にEA変調器3は光吸収電流11を生じさせる。
さらに、本願発明に関連して、特許文献2は、2台のEA変調器を用いて正相及び逆相の光信号(差動光信号)を伝搬させる光送信器の構成を記載している。特許文献3は、入力された差動光信号からデータ信号を再生する構成を記載している。光信号を差動信号として伝送することで、光受信回路からの出力信号を差動電気信号とする必要がある場合にも、受光器におけるシングル−差動変換回路が不要になる。
また、光伝送路には、通信とは無関係の外部からの光(迷光)や他の光伝送路から漏れ出した光(クロストーク光)が入射する場合がある。このような迷光やクロストーク光は、変調光信号の信号対雑音比を悪化させ、伝送品質の低下の原因となる。差動光送信器を用いた伝送方式では、差動光受光器を用いることで、迷光やクロストーク光による伝送品質への影響を低減させることができる。
特許公報第3009037号 特開2009−063835号公報 特開2010−219651号公報
Jifeng Liu et al., Waveguide-integrated, ultralow-energy GeSi electro-absorption modulators, Nature Photonics 2, pp.433 - 437 (2008) (Fig.1). Yu-Hsuan Kuo et al., Quantum-Confined Stark Effect in Ge/SiGe Quantum Wells on Si for Optical Modulators, IEEE Journal of selected topics in quantum electronics 12, pp.1503-1513 (2006) (Fig.1).
図13で説明した、1台のEA変調器2のみを用いた光送信器(以下、「シングル光送信器」という。)には、光伝送路6において外部から侵入する迷光や近傍の光伝送路からのクロストークノイズ光の影響を受けやすいという課題があった。なぜならば、迷光や近傍の光伝送路からのクロストーク光によるノイズは、そのまま受光器7に入力され、光信号の信号対雑音比の悪化の原因となるからである。特に、複数のEA変調器をアレイ状に集積した構成を備える光送信器においては、光クロストークノイズが問題となりやすい。
また、光送信回路への入力信号が差動電気信号であり、受光器における出力信号も差動電気信号であることが望ましい場合には、光送信器としてシングル光送信器を用いると、受信回路にシングル−差動変換の変換回路が必要になる。このため、受光器においては回路構成が複雑になり受光器が大型化するという課題がある。
一方、2台のEA変調器を用いて差動光信号を送信する差動光送信器では、光源から入力された光を2分岐して2台のEA変調器に入力する必要がある。このため、差動光送信器の光出力は、同一の光源を使用したシングル光送信器の光出力と比較して約2分の1となる。その結果、差動光送信器には、伝送距離がシングル光送信器よりも短くなるという課題がある。
(発明の目的)
本発明の目的は、小型で長距離伝送が可能であり、かつ光伝送路における迷光や光クロストークノイズを低減することが可能な光送信回路及び光送信方法を提供することにある。
本発明の光送信回路は、第1のデータ信号により逆バイアス電圧が変化する第1の半導体電界吸収型光変調器(EA変調器)と、第2のデータ信号により逆バイアス電圧が変化する第2のEA変調器と、前記第1のEA変調器によって変調される被変調光を前記第1のEA変調器に入力する第1の光伝送路と、前記第1のEA変調器の出力に接続され、前記第1のデータ信号で変調された光信号を伝送する第2の光伝送路と、前記第2のEA変調器の出力に接続された第3の光伝送路と、を備える。
本発明の光送信方法は、第1のデータ信号により第1の半導体電界吸収型光変調器(EA変調器)の逆バイアス電圧を変化させ、第2のデータ信号により第2のEA変調器の逆バイアス電圧を変化させ、前記第1のEA変調器によって変調される被変調光を第1の光伝送路から前記第1のEA変調器に入力し、前記第1のEA変調器の出力に第2の光伝送路を接続し、前記第2のEA変調器の出力に第3の光伝送路を接続する、ことを特徴とする。
本発明の光送信回路は、簡単な構成で長距離伝送を可能とし、かつ光伝送路における迷光や光クロストークノイズを低減できるという効果を奏する。
第1の実施形態の光送信回路の構成を示す図である。 第1の実施形態における最小構成の光送信回路の構成を示す図である。 第2の実施形態の光送信回路の構成を示す図である。 第3の実施形態の光送信回路の構成を示す図である。 第4の実施形態の光送信回路の構成を示す図である。 第5の実施形態の光送信回路の構成を示す図である。 第6の実施形態のEA変調ユニットの平面図である。 第6の実施形態のEA変調ユニットの断面図である。 第7の実施形態の光伝送システムの構成を示す図である。 第8の実施形態の光伝送システムの構成を示す図である。 第9の実施形態の光伝送システムの構成を示す図である。 第10の実施形態の光送信回路の断面図を示す図である。 本発明に関連する光伝送システムの構成を示す図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の光送信回路の構成を示す図である。光送信回路100は、光源1、EA変調器2、ダミーEA変調器3、ドライバ回路4、光伝送路6a〜6cを備える。光源1は、EA変調器2で変調される連続光を生成し、生成された連続光を出力する。光源1から出力された連続光は、光伝送路6aを伝搬し、EA変調器2に導かれる。一方、図示されないロジック回路等から出力されたデータ信号列8は、ドライバ回路4に入力される。ドライバ回路4は、データ信号列8に対応する差動電気信号16を生成してEA変調器2及びダミーEA変調器3に入力する。差動電気信号16は、EA変調器2及びダミーEA変調器3に印加される逆バイアス電圧を変化させる。EA変調器2及びダミーEA変調器3に入力される差動電気信号の論理は、互いに逆である。このとき、EA変調器2及びダミーEA変調器3には、差動電気信号16に加えてさらに直流バイアス電圧が印加されてもよい。また、ドライバ回路4は、差動電気信号16に直流バイアス電圧を重畳させて出力してもよい。
図1に示されるように、光源1からの連続光は光伝送路6aによってEA変調器2へのみ入力され、ダミーEA変調器3には光源1からの光は入力されない。従って、差動電気信号16による光源からの連続光の変調は、EA変調器2でのみ行われる。そして、変調された変調光信号5は、光伝送路6bにのみ出力される。
光伝送路6b及び6cは、図示されない受光器と接続されている。従って、EA変調器2で生成された変調光信号は、光伝送路6bによって受光器に向けて伝送される。しかし、ダミーEA変調器3には光源1からの光は入力されないため、受光器は、光伝送路6cからは変調光信号5を受信しない。
一方、光伝送路6b、6cには、外部からの迷光や他の光伝送路から漏れ出したクロストーク光が入射する場合がある。このような迷光やクロストーク光は、変調光信号の信号対雑音比を悪化させる。
受光器では、ダミーEA変調器3に接続された光伝送路6cからは変調光信号5は受信されない。しかし、光伝送路6cには、光伝送路6bと同様に迷光やクロストーク光が入射する。このため、受光器において、迷光やクロストーク光によるノイズは、光伝送路6b及び6cから共通して検出される。従って、光伝送路6b及び6cの出力の差分を受光器で検出することで迷光やクロストーク光によるノイズ成分を抑圧し、受光器の受信感度を向上させることができる。
すなわち、ダミーEA変調器3を用いた光送信回路100は、図13で説明したシングル光送信器を用いた場合、すなわち受光器において光伝送路6cから受信した変調光信号5のみを受信する場合と比較して、受光器の受信感度を向上させることができる。
また、光送信回路100は、光伝送路6b及び6cから出力された光の強度の差分を受光器において検出するため、受光器にシングル−差動変換のための回路を必要としない。
さらに、光送信回路100は、ダミーEA変調器3には光源からの光を入力する必要がない。従って、差動光送信器と比較して、光送信回路100では、光源から入力された光をEA変調器2及びダミーEA変調器3へ2分岐する分岐回路が不要となる。このため、第1の実施形態の光送信回路100は、差動光送信器と比較して、光送信回路の小型化が可能であるとともにEA変調器1台ごとの光出力が約2倍に上昇する。その結果、光送信回路100は、差動光送信器と同様に迷光やクロストーク光によるノイズ成分を抑圧することが可能であるという効果を奏する。さらに、光送信回路100は、小型であり、差動光送信器と比較して約2倍の光出力電力で変調光信号5を送信することで、より長距離伝送が可能となるという効果も奏する。
このように、第1の実施形態の光送信回路100は、小型で長距離伝送が可能であり、かつ光伝送路における迷光や光クロストークノイズを低減することが可能という効果を奏する。
ところで、ドライバ回路4から出力される差動電気信号16をEA変調器2にのみ供給すると、ドライバ回路4において、EA変調器2側の負荷と、ダミーEA変調器3側の負荷との対称性が失われる。このような場合には、ドライバ回路4の差動回路が適切な条件で動作できなくなる結果、ドライバ回路4で発生する電気的なノイズがドライバ回路4で相殺されなくなる恐れがある。
これに対して、光送信回路100は、ドライバ回路4から出力される差動電気信号16を、EA変調器2及びダミーEA変調器3の双方に入力する。このため、光送信回路100ではドライバ回路4の負荷の対称性が保たれる。その結果、ドライバ回路4の差動動作により、ドライバ回路4のノイズが低減される。
光送信回路100を実現するにあたっては、光源1、EA変調器2、ダミーEA変調器3、ドライバ回路4、光伝送路6a〜6c等の構成要素の実装形態、集積形態あるいは材料は特に限定されない。例えば、SOI(Silicon on Insulator)基板やInP(インジウム−燐)またはGaAs(ガリウム−ヒ素)等のIII−V化合物半導体基板上にこれらの構成要素を集積することで、光送信回路100をさらに小型化できる。
光送信回路100において、光源1はEA変調器2及びダミーEA変調器3と同一チップ上に集積されていてもよい。あるいは、光送信回路100は、光源1がチップの外部に設置され、光源1から出力された光が光ファイバやポリマー導波路等を介して、グレーティング結合器やスポットサイズコンバータ等によりチップ上の光伝送路に導入される構造でもよい。
EA変調器2やダミーEA変調器3をSOI基板上に形成する場合、Si上にエピタキシャル成長させたSiGe1−x(0≦x≦1)が吸収層として用られてもよい。SiGe1−x光吸収層における組成比xは、入射光波長および駆動方法を鑑みて適宜選択される。例えば、消光比が大きくなるように組成比xが決定されてもよい。また、SOI基板上に貼り合わせたIII−V化合物半導体を用いてEA変調器が形成されてもよい。
さらに、EA変調器2及びダミーEA変調器3は、バルク半導体のフランツ・ケルディッシュ効果を用いたEA変調器であってもよいし、多重量子井戸の量子閉じ込めシュタルク効果を用いたEA変調器であってもよい。
図1では、EA変調器2及びダミーEA変調器3のグラウンドは共通である。しかし、EA変調器の構成はこれに限定されるわけではなく、EA変調器2及びダミーEA変調器3はそれぞれ異なるグラウンドに接続されてもよい。
また、EA変調器の特性のばらつきにより、消光比もEA変調器ごとにばらつきがある。しかし、EA変調器2に印加するバイアス電圧を調整することで、最適な消光比を得ることができる。
光伝送路6a〜6cは、チップ上に形成された光導波路あるいは個別に接続された光ファイバでもよく、あるいはそれらの組み合わせであってもよい。SOI基板を用いた場合には、SiをコアとするSi導波路を用いることで、小型の光回路を形成できる。また、光伝送路6a〜6cは、SiGe1−y(0≦y≦1)をコアとする導波路であってもよい。この場合、光伝送路6a〜6cは、バルクSi基板上に形成されてもよい。また、y>xとして、光伝送路6a〜6cにおけるSi組成比をEA変調器におけるSi組成比よりも大きくすることによって、導波路伝搬損失が少なく、光の伝送効率が高い光送信回路を実現できる。
ドライバ回路4は、EA変調器2及びダミーEA変調器3と同一チップ上に集積されていてもよいし、別チップ上に形成されていてもよい。
また、光送信回路100は、光伝送路6bから出力された変調光信号5の情報(例えば強度や位相)を、EA変調器2やダミーEA変調器3へのバイアス電圧や、ドライバ回路4の出力電圧にフィードバックする構成を備えていてもよい。このようなフィードバックを行う構成により、光送信回路100は、変調光信号5の状態に基づいて、差動電気信号16の電圧やバイアス電圧を動的に制御することができる。
さらに、光送信回路100を信号伝送部に用いた光通信デバイスを構成することもできる。あるいは、Si基板またはSOI基板上に本発明の光送信回路を形成し、同一基板上にLSI(large scale integration、大規模集積回路)化された電子回路をモノリシックに集積して、光インターコネクションモジュールを構成することもできる。
なお、以上の光送信回路100の説明では、ドライバ回路4は、互いに逆相である差動電気信号16をEA変調器2及びダミーEA変調器3に入力する。しかしながら、ドライバ回路4からEA変調器2及びダミーEA変調器3に入力される信号は互いに逆相でなくともよい。この場合、EA変調器2は、ドライバ回路4から入力された信号に従って被変調光を変調して変調光信号5を生成する。そして、変調光信号5は光伝送路6bによって伝送されて受光器で受光される。一方、ドライバ回路4からダミーEA変調器3に入力される信号の内容にかかわらず、ダミーEA変調器3からは変調信号光が光伝送路6cへ出力されない。そして、このような場合でも、迷光やクロストーク光によるノイズは光伝送路6b及び6cから共通して受光されるため、受光器において差分を検出することで迷光やクロストーク光によるノイズ成分を抑圧し、受光器の受信感度を向上させることができる。
従って、光送信回路100は、EA変調器2及びダミーEA変調器3に出力される信号が互いに逆相でない場合でも、小型で長距離伝送が可能である。そして、光送信回路100は、光伝送路における迷光や光クロストークノイズを低減することが可能という効果を奏する。
ところで、第1の実施形態の光送信回路100が奏する効果は、図2に示す光送信回路101によっても得られる。図2は、第1の実施形態における最小構成の光送信回路101の構成を示す図である。すなわち、光送信回路101は、EA変調器2と、ダミーEA変調器3と、光伝送路6a〜6cとを備える。EA変調器2は、差動電気信号16の一方により駆動される。ダミーEA変調器3は、差動電気信号16の他方により駆動される。EA変調器2によって変調される被変調光(連続光)は、光伝送路6aによってEA変調器2に入力される。光伝送路6bは、EA変調器2の出力に接続され、差動電気信号16の一方で変調された変調光信号5を伝送する。光伝送路6cは、ダミーEA変調器3の出力に接続される。
このような構成を備える光送信器101を使用して光信号の伝送を行う場合においても、受光器では迷光やクロストーク光によるノイズは光伝送路6b及び6cから共通して検出される。従って、光送信器101は、光伝送路6b及び6cの出力の差分を受光器で検出することで、迷光やクロストーク光によるノイズ成分を抑圧し、受光器の受信感度を改善させることができる。従って、光送信回路101も、小型で長距離伝送が可能であり、かつ光伝送路における迷光や光クロストークノイズを低減することが可能という効果を奏する。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態の光送信回路200の構成を示す図である。光送信回路200は、光源1、EA変調器2及びダミーEA変調器3、光伝送路6a〜6c及びドライバ回路9を備える。なお、以下において、図面に記載された既出の要素には同一の参照番号を付して、重複する説明は省略する。
光送信回路200は、シングルエンド信号である電気信号10を出力するドライバ回路9を備えるとともに、EA変調器2とダミーEA変調器3とが直列に接続されている点で、第1の実施形態の光送信回路100と相違する。
光送信回路200においては、EA変調器2の正極(カソード)はバイアス電源Vbに接続され、ダミーEA変調器3の負極(アノード)はグラウンドに接続される。EA変調器2のアノード及びダミーEA変調器3のカソードは共通電極を介して電気的に接続されている。すなわち、EA変調器2の共通電極と反対側の電極(カソード)の電位は、バイアス電圧に固定されている。一方、ダミーEA変調器3の共通電極と反対側の電極(アノード)の電位は、グラウンドレベルに固定されている。このため、共通電極にドライバ回路9からの電気信号10が入力されることで、EA変調器2及びダミーEA変調器3は互いに逆相の電気信号によって駆動される。ここで、ダミーEA変調器3には光源1からの光は入力されない。その結果、電気信号10によって変調された光信号は、第1の実施形態と同様に、光伝送路6bのみから出力される。
このように、光送信回路200においては、EA変調器2とダミーEA変調器3とが直列に接続された接続点にシングルエンド信号である電気信号10が供給されることにより、EA変調器2とダミーEA変調器3とは電気信号10によって同時に駆動される。このため、光送信回路200は、データ信号列8がシングルエンド信号である場合にもシングル−差動変換回路を必要とせず、回路構成が簡略化できるという効果を奏する。
なお、EA変調器2とダミーEA変調器3とが直列に接続されている点を除いては、光送信回路200の構成及び基本的な動作は、第1の実施形態の光送信回路100と同様である。従って、光送信回路200は、第1の実施形態の光送信回路100と同様に、小型で長距離伝送が可能であり、かつ光伝送路における迷光や光クロストークノイズを低減することが可能という効果を奏する。
(第3の実施形態)
図4は、本発明の第3の実施形態の光送信回路300の構成を示す図である。光送信回路300は、第1の実施形態で説明した光送信回路100に加えて、さらにバイアスコントローラ18を備える。
バイアスコントローラ18は、EA変調器2からグラウンドへ流れる光吸収電流11をモニタする。そして、バイアスコントローラ18は、モニタした光吸収電流のON/OFF比に基づいてドライバ回路4を制御する。具体的には、バイアスコントローラ18は、ドライバ回路4が差動電気信号16に重畳する直流バイアス電圧を、光吸収電流のON/OFF比に基づいて動的に制御する。
ここで、EA変調器2から出力される光信号の消光比が低下すると光吸収電流11のON/OFF比も低下する。このため、光送信回路300は、光吸収電流11のON/OFF比に基づいて直流バイアス電圧を適切に制御することで、EA変調器2から出力される光信号の消光比を好ましい状態に維持することができるという効果を奏する。
なお、光送信回路300において、バイアスコントローラ18以外の構成及び基本的な動作は、第1の実施形態の光送信回路100と同様である。従って、光送信回路300も、小型で長距離伝送が可能であり、かつ光伝送路における迷光や光クロストークノイズを低減することが可能という第1の実施形態の光送信回路100と同様の効果を奏する。
また、光送信回路300では、光信号の消光比をモニタするために、光伝送路6bの中途に光分岐部や受光器を設ける必要がない。このため、光送信回路300は、光伝送路6bにモニタ用の受光器を設けた構成と比較して、光伝送路6bの構成が単純であるとともに、受光器のための光分岐部による分岐損失が生じないという効果も奏する。
(第4の実施形態)
図5は、本発明の第4の実施形態の光送信回路400を示す図である。第4の実施形態の光送信回路400は、第1の実施形態で説明した光送信回路100に、さらに温度コントローラ19及び温度調整素子20を加えて構成される。
光送信回路400は、EA変調器2で生じる光吸収電流11をモニタした信号を温度コントローラ19に入力し、温度調整素子20を介してEA変調器2が形成された半導体素子の温度が最適になるように動的に制御する。
半導体素子のバンドギャップは温度変動によって変化するため、温度の変動に伴って光信号の消光比も変動する。EA変調器2及びダミーEA変調器3の周囲温度が変動する場合にも安定な動作を得るためには、EA変調器2及びダミーEA変調器3の温度が一定に保たれることが望ましい。第4の実施形態の光送信回路400は、第3の実施形態の光送信回路300と同様に、光吸収電流11をモニタする。そして光送信回路400では、光吸収電流11から求めた消光比の変化に基づいて、EA変調器2及びダミーEA変調器3の温度が動的に制御される。温度調整素子20としては、例えばペルチェ素子が用いられる。その結果、光送信回路400は、周囲温度が変動した場合でも常に最適な消光比を得ることができるという効果を奏する。
なお、光送信回路400において、温度コントローラ19及び温度調整素子20以外の部分の構成及び基本的な動作は、第1の実施形態の光送信回路100と同様である。従って、光送信回路400も、小型で長距離伝送が可能であり、かつ光伝送路における迷光や光クロストークノイズを低減することが可能という第1の実施形態の光送信回路100と同様の効果を奏する。
(第5の実施形態)
図6は、本発明の第5の実施形態の光送信回路500の構成を示す図である。第5の実施形態の光送信回路500は、第1の実施形態で説明した光送信回路100に、さらに出力コントローラ22を加えて構成される。光送信回路500のそれ以外の構成及び基本的な動作は、第1の実施形態の光送信回路100と同様である。従って、光送信回路500は、小型で長距離伝送が可能であり、かつ光伝送路における迷光や光クロストークノイズを低減することが可能という第1の実施形態の光送信回路100と同様の効果を奏する。
光送信回路500は、EA変調器2及びダミーEA変調器3から生じる光吸収電流11をモニタし、モニタ信号を出力コントローラ22に入力する。出力コントローラ22はモニタした光吸収電流11に基づいて光源1から出力される光パワーを動的に制御する。
EA変調器2から出力される光吸収電流11の強度は、EA変調器2を通過する光の強度の増加とともに増大する。このため、出力コントローラ22は、受光器において正常に信号の1/0判定を行うために必要なしきい値以上の光パワーが送信されるように、光源1の光強度に対するフィードバック制御を行うことができる。また、出力コントローラ22は、必要以上の光パワーを光源1が出力することを防ぐこともできる。その結果、第5の実施形態の光送信回路500は、第1の実施形態の光送信回路100の効果に加えて、信号の受信に必要かつ充分な光パワーを供給することで、光源の消費電力を抑えることができるという効果を奏する。
なお、信号の正常な受信に必要となる変調光信号5の光パワーの値及びその際の光吸収電流11の大きさは、光送信回路500に設けられた記録領域に、あらかじめ保持されていてもよい。また、光送信回路500は、対向する受光器から受信状態に関する通知を受信し、その通知内容に基づいて光源1のパワーを制御してもよい。受信状態に関する通知としては、例えばエラーの発生状況、信号対雑音比、あるいは必要な送信電力があるが、これらには限定されない。
(第6の実施形態)
図7は、本発明の第6の実施形態のEA変調ユニット600の平面図である。EA変調ユニット600は、図1、図4〜図6で説明した光送信回路100、300〜500の光伝送路6a〜6c、EA変調器2及びダミーEA変調器3を含んで構成される。
図7において、図示されない光源1からの入力光は光伝送路6a中を伝搬し、EA変調器2のn電極24の下部に入力される。入力光はEA変調器2により変調され、変調光信号5が生成される。図7において、光伝送路6a〜6cはSiリブ導波路である。
図8は、EA変調ユニット600の断面図である。EA変調器2は、n−Ge25、i−Ge26、p−Si27、p−Si28の半導体積層構造を有し、n−Ge25と接続されたn電極24、p−Si27と接続されたp電極23を備える。ダミーEA変調器3の構成も、EA変調器2と同様である。
光吸収層であるi−Ge26はSiリブ導波路31上に形成され、エバネッセント結合により、Siリブ導波路31中を伝搬する光の一部がi−Ge26に移動する。また、Si基板30上に形成された埋め込み酸化層29は、Siリブ導波路31の下部にありクラッドとして機能する。図8には2個のEA変調器(EA変調器2及びダミーEA変調器3)の中央のp電極23が共通化されたEA変調ユニット600が示されている。しかし、p電極は、EA変調器2及びダミーEA変調器3にそれぞれ独立して形成されてもよい。
また、ここでは、Geを吸収層に用いたデバイス構造が示されているが、本発明の差動EA変調器を形成するにあたって、材料は特に限定されるものではない。EA変調器のデバイス構造についても、図8では縦型のPIN(P-Intrinsic-N)構造の例が示されているが、EA変調器の構造は横型のPIN構造であってもよい。光伝送路6bとEA変調器2、及び光伝送路6cとダミーEA変調器3の結合構造についても限定されるものではなく、例えばバットジョイント(突き合わせによる結合)であってもよい。
(第7の実施形態)
図9は、本発明の第7の実施形態の光伝送システム700の構成を示す図である。第7の実施形態の光伝送システム700は、第1の実施形態の光送信回路100と、差動受光器32とを備える。差動受光器32は、2本の光伝送路6b、6cの終端に設置される。差動受光器32によって、光伝送路6b、6cから出力される光信号は差動電気信号に変換される。ここで、光伝送路6bからは変調光信号5に加えて迷光や光クロストークによるノイズが出力される。一方、光伝送路6cからは迷光や光クロストークによるノイズのみが出力される。そして、差動受光器32は、迷光や光クロストークによるノイズの同相成分を除去する。
光伝送システム700は、差動受光器32を備えるため、電気信号のシングル−差動変換を行う必要がなく、設計及び小型化が容易である。さらに、光伝送システム700は、差動受光器32によって、光伝送路6b、6cに共通して漏れ込む迷光や光クロストークによるノイズの同相成分が除去されるため、受信感度が向上するという効果も奏する。
すなわち、光伝送システム700は、第1の実施形態の光送信回路100と同様に、小型で長距離伝送が可能であり、かつ光伝送路における迷光や光クロストークノイズを低減することが可能であるという効果を奏する。
さらに、光伝送システム700においては、光伝送路6b、6cとして長距離光ファイバを用いることで、差動受光器32が遠地に配置された長距離光伝送システムを実現することも可能である。
一方、EA変調器2及びダミーEA変調器3と差動受光器32とは、同一基板上に形成されてもよい。このような構成の光伝送システム700は、ドライバ回路4と差動受光器32との間が電気的に絶縁された光インターコネクションモジュールとして利用される。
差動受光器32は、内部に2個の受光器を備える。これらの受光器は、以下の第8及び第9の実施形態で説明されるように、電気的に並列に接続されていてもよいし、直列に配置されていてもよい。また、差動受光器32をEA変調器2及びダミーEA変調器3と同一基板上に形成する場合には、差動受光器32を、EA変調器2及びダミーEA変調器3と同じ半導体材料を用いて形成することで、製造プロセスの簡略化が可能である。
(第8の実施形態)
図10は、本発明の第8の実施形態である光伝送システム800の構成を示す。光伝送システム800は、第7の実施形態の光伝送システム700の差動受光器32として並列差動受光器33を備え、さらに、差動型トランスインピーダンスアンプ(transimpedance amplifier、以下「TIA」という。)回路34及び出力バッファ39を備える。
光伝送システム800では、2個の受光器が並列に配置された並列差動受光器33によって差動光信号が差動電気信号に変換される。そして、後段に接続された差動型TIA回路34によって、並列差動受光器33から入力された電流信号が電圧信号に変換されて増幅される。差動型TIA回路34は、電源35、N型MOSトランジスタ36、定電流源37、負帰還抵抗38を備える。差動型TIA回路34から出力された信号は、出力バッファ39を介して後段のロジック回路等に出力される。
このような構成を備える光伝送システム800も、第7の実施形態の光伝送システム700と同様の作用により、小型で長距離伝送が可能であり、かつ光伝送路における迷光や光クロストークノイズを低減することが可能である。
差動型TIA回路34は、並列差動受光器33と同一基板上にモノリシック集積されてもよい。あるいは、差動型TIA回路34を搭載した基板と並列差動受光器33を搭載した基板とが別々に作製され、フリップチップ実装やSi貫通ビアにより、差動型TIA回路34及び並列差動受光器33が積層されてもよい。この場合、差動型TIA回路34はドライバ回路15と同一のチップに形成されていてもよい。また、光源1、EA変調器2及びダミーEA変調器3、並列差動受光器33、差動型TIA回路34、ドライバ回路15を複数集積することで、多チャンネル伝送が可能な光伝送システムを実現することもできる。
なお、図10には差動増幅器を用いた回路の具体例が示されている。しかし、差動受光器からの信号を増幅する回路はこれに限定されるわけではなく、適宜最適な回路構成により差動信号増幅を行うことができる。
(第9の実施形態)
図11は、本発明の第9の実施形態の光伝送システム900を示す。光伝送システム900の、第8の実施形態の光伝送システム800との違いは、2個の受光器が直列に接続された直列差動受光器40によって差動光信号が電気信号に変換され、後段のインバータ型TIA回路43によって信号増幅が行われる点である。
このような構成を備える光伝送システム900も、第7及び第8の実施形態の光伝送システム700、800と同様の作用により、小型で長距離伝送が可能であり、かつ光伝送路における迷光や光クロストークノイズを低減することが可能である。
インバータ型TIA回路43からの信号は、参照電圧41を用いて差動増幅回路42により、差動信号に変換される。インバータを用いることで、大きなトランスインピーダンスゲインが得られるので、小型のTIA回路が実現される。また、直列差動受光器40と同一の構造であるが光信号は入力されないダミーの直列差動受光器を用いて参照電圧を決定することもできる。
また、インバータとしてCMOSインバータを用いたインバータ型TIA回路においては、インバータしきい値を中心とした入力信号振幅が得られない場合、リニアリティおよびゲインが悪化する。このため、立上り/立下り波形が非対称となりアイパターンに歪みが生じる場合がある。その結果、1個のEA変調器と1個の受光器を用いるシングルエンド伝送を行う場合には、最小受信感度が劣化する場合があった。
第9の実施形態においては、直列差動受光器40を用いているため、インバータ型TIA回路には正相及び逆相の電流が入力され、インバータしきい値を中心とした入力振幅が得られる。その結果、インバータ型TIA回路43は、シングルエンド伝送と比較して、リニアリティおよびゲインが改善されるとともに、対称な立上り/立下り波形が得られるためにアイパターンの歪みが解消されるという効果を奏する。
(第10の実施形態)
図12は、本発明の第10の実施形態の光伝送モジュール1000の断面図を示す図である。図12は、図9で説明した第7の実施形態の光伝送システム700において、EA変調器2及びダミーEA変調器3並びに差動受光器32を同一半導体基板上に集積した場合の、入力光の経路に沿ったデバイス構造の断面を示す。入力光は、同一基板上に形成された差動受光器によって電気信号に変換される。
EA変調器2と受光器32とは同一のデバイス構造で構成できるため、共通のプロセスで一括して容易に作製できる。図12には図示されていないダミーEA変調器3も、EA変調器2と同様のプロセスで作成されてもよい。また、同一の吸収層材料を用いても、EA変調器2と受光器32に印加するバイアス電圧をそれぞれ最適化することで、EA変調器の消光比を大きくするとともに、受光器32の吸収長を短くすることができる。例えばSiGeを吸収層として一括形成する際に、EA変調器と受光器の材料組成比や歪みなどを制御することで、高効率な光回路を形成することが可能である。
以上、第1〜第10の実施形態を用いて本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
例えば、図4〜図6で説明した光吸収電流を用いてフィードバックを行う構成を複数組み合わせた光送信回路も実現可能である。また、図4〜図6で説明した構成を図9〜図11で説明した光通信システムに適用することも可能である。
この出願は、2012年8月29日に出願された日本出願特願2012−188834を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1 光源
2 EA変調器
3 ダミーEA変調器
4、9 ドライバ回路
5 変調光信号
6、6a〜6c 光伝送路
7 受光器
8 データ信号列
10 電気信号
11 光吸収電流
16 差動電気信号
18 バイアスコントローラ
19 温度コントローラ
20 温度調整素子
23 p電極
24 n電極
25 n−Ge
26 i−Ge
27 p−Si
28 p−Si
29 埋め込み酸化層
30 Si基板
31 Siリブ導波路
32 差動受光器
33 並列差動受光器
34 差動型TIA回路
35 電源
36 N型MOSトランジスタ
37 定電流源
38 負帰還抵抗
39 出力バッファ
40 直列差動受光器
41 参照電圧
42 差動増幅回路
43 インバータ型TIA回路
100、101、200、300、400、500 光送信回路
600 EA変調ユニット
700、800、900 光伝送システム
1000 光伝送モジュール

Claims (8)

  1. 第1のデータ信号により第1の逆バイアス電圧が変化する第1の半導体電界吸収型光変調器(EA変調器)と、
    第2のデータ信号により第2の逆バイアス電圧が変化する第2のEA変調器と、
    前記第1のEA変調器によって変調される被変調光を前記第1のEA変調器に入力する第1の光伝送路と、
    前記第1のEA変調器の出力に接続され、前記第1のデータ信号で変調された光信号を伝送する第2の光伝送路と、
    前記第2のEA変調器の出力に接続された第3の光伝送路と、
    を備える光送信回路。
  2. 前記第2のデータ信号が前記第1のデータ信号の逆相の信号であることを特徴とする、請求項1に記載された光送信回路。
  3. 前記第1及び第2のEA変調器が直列に接続され、
    前記第1及び第2のデータ信号は、前記第1及び第2のEA変調器の接続点に入力された第3のデータ信号が、それぞれ前記第1及び第2のEA変調器の方向に分岐された信号であることを特徴とする、請求項1又は2に記載された光送信回路。
  4. 前記第1及び第2のEA変調器の光吸収電流に基づいて、前記第1及び第2の逆バイアス電圧、前記第1及び第2のEA変調器の温度、並びに、前記被変調光の光電力、の少なくとも1つを制御する制御部をさらに備える、請求項1乃至3のいずれかに記載された光送信回路。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載された光送信回路と、
    前記第2及び第3の光伝送路から出力される光信号の振幅の差分を電気信号に変換する差動受光器と、
    を備える光伝送システム。
  6. 前記第1及び第2のEA変調器並びに前記差動受光器が同一基板上にそれぞれ複数個形成された、請求項5に記載された光伝送システム。
  7. 請求項1乃至4のいずれかに記載された光送信回路と、
    前記光送信回路に前記被変調光を供給する光源と、
    前記第2及び第3の光伝送路から出力される光信号の振幅の差分を電気信号に変換する差動受光器と、
    前記差動受光器から出力される前記電気信号を増幅するトランスインピーダンスアンプ回路と、
    が同一の基板上に形成されている、光伝送システム。
  8. 第1のデータ信号により第1の半導体電界吸収型光変調器(EA変調器)の逆バイアス電圧を変化させ、
    第2のデータ信号により第2のEA変調器の逆バイアス電圧を変化させ、
    前記第1のEA変調器によって変調される被変調光を第1の光伝送路から前記第1のEA変調器に入力し、
    前記第1のEA変調器の出力に第2の光伝送路を接続し、
    前記第2のEA変調器の出力に第3の光伝送路を接続する、
    ことを特徴とする、光送信方法。
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