JPWO2013168219A1 - 通信装置、制御プログラムおよび制御方法 - Google Patents

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Abstract

通信装置(101)は、画面(110)の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。通信装置(101)は、画面(110)の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、接続履歴情報に基づいて、自装置が属する基地局(102)のセルにおけるアクセスポイント(103)への接続履歴があるか否かを判定する。通信装置(101)は、アクセスポイント(103)への接続履歴があると判定した場合、アクセスポイント(103)の検出動作を開始する。一方、通信装置(101)は、アクセスポイント(103)への接続履歴がないと判定した場合、アクセスポイント(103)の検出動作を開始しない。

Description

本発明は、通信装置、通信制御プログラムおよび通信制御方法に関する。
従来、携帯電話網に接続する通信機能と、無線LAN(Local Area Network)に接続する通信機能とを有する通信装置がある。通信装置は、例えば、各地に設置されている携帯電話網の基地局や無線LANの基地局を介して、インターネットなどのネットワークに接続することができる。
関連する先行技術としては、例えば、セルラネットワークの基地局からの受信信号の電界強度に基づき端末の位置を検出し、基地局のセルIDおよび受信信号電界強度に基づき、無線LANへの接続ポイントの位置を検出する技術がある。
特開2009−44659号公報
しかしながら、従来技術によれば、無線LANなどの基地局を検出する通信装置の検出動作により、通信装置の消費電力の増大化を招くという問題がある。例えば、ハンドオーバーが行われた際に無線LANの基地局を検出する検出動作を開始する場合、ハンドオーバーが頻繁に行われることにより、基地局を検出する検出動作にかかる通信装置の消費電力が増大する。
1つの側面では、本発明は、電力の消費を抑制することができる通信装置、通信制御プログラムおよび通信制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面によれば、画面の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出し、前記表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、第1基地局の通信エリア群のうち、前記第1基地局を検出する検出動作とは異なる検出動作により検出される第2基地局を介してネットワークに接続するための前記第2基地局への接続動作が行われた通信エリアを特定する情報に基づいて、自装置が属する通信エリアにおいて前記第2基地局への接続履歴があるか否かを判定し、前記第2基地局への接続履歴があると判定された場合、前記第2基地局と通信する通信部を制御して、前記第2基地局の検出動作を開始する通信装置、通信制御プログラムおよび通信制御方法が提案される。
本発明の一態様によれば、電力の消費を抑制することができる。
図1は、実施の形態1にかかる通信制御方法の一実施例を示す説明図である。 図2は、通信システム200のシステム構成例を示す説明図である。 図3は、通信装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図4は、接続実績テーブル400の記憶内容の一例を示す説明図(その1)である。 図5は、実施の形態1にかかる通信装置101の機能的構成例を示すブロック図である。 図6は、実施の形態1にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その1)である。 図7は、実施の形態1にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その2)である。 図8は、実施の形態1にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その3)である。 図9は、実施の形態1にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その4)である。 図10は、実施の形態1にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その5)である。 図11は、実施の形態1にかかる通信装置101の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。 図12は、実施の形態1にかかる通信装置101の通信制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 図13は、実施の形態1にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャートである。 図14は、実施の形態2にかかる通信装置101の機能的構成例を示すブロック図である。 図15は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その1)である。 図16は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その2)である。 図17は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その3)である。 図18は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その4)である。 図19は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その5)である。 図20は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その6)である。 図21は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その7)である。 図22は、実施の形態2にかかる通信装置101の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。 図23は、実施の形態2にかかる通信装置101の設定処理手順の一例を示すフローチャートである。 図24は、実施の形態2にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。 図25は、実施の形態2にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。 図26は、接続実績テーブル400の記憶内容の一例を示す説明図(その2)である。 図27は、アクセスポイントAPjへの接続完了時の第1の更新方法にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャートである。 図28は、第1の更新処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。 図29は、ハンドオーバー検出時の第1の更新方法にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。 図30は、ハンドオーバー検出時の第1の更新方法にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。 図31は、接続実績テーブル400の記憶内容の一例を示す説明図(その3)である。 図32は、接続実績テーブル400の記憶内容の一例を示す説明図(その4)である。 図33は、アクセスポイントAPjへの接続完了時の第2の更新方法にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャートである。 図34は、第2の更新処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。 図35は、ハンドオーバー検出時の第2の更新方法にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。 図36は、ハンドオーバー検出時の第2の更新方法にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる通信装置、通信制御プログラムおよび通信制御方法の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる通信制御方法の一実施例を示す説明図である。図1において、通信装置101は、基地局102および基地局103と無線通信可能なコンピュータである。また、通信装置101は、各種情報を表示する画面110を有する。具体的には、例えば、通信装置101は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット型PC(Personal Computer)、PHS(Personal Handy−phone System)などである。
基地局102および基地局103は、各々の通信エリアに存在する通信装置101と無線通信可能であり、通信装置101がネットワークに接続するための拠点となる無線局である。具体的には、例えば、基地局102および基地局103は、各地に点在する移動体通信網(携帯電話網)の基地局や無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントなどである。
通信装置101は、基地局102および基地局103をそれぞれ異なる検出動作により検出し、検出した基地局102や基地局103を介してネットワークに接続することができる。ネットワークは、例えば、移動体通信網、LAN、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。
ここで、検出動作とは、各地に点在する基地局102および基地局103の中から通信可能な基地局102や基地局103を探索するいわゆるスキャン動作である。基地局102および基地局103を検出する検出動作は、例えば、無線通信の通信方式、通信規格、通信性能、通信サービスなどの違いによりそれぞれ異なる。
すなわち、通信装置101は、基地局103を検出するために、基地局102を検出する検出動作とは異なる別の検出動作を行う。このため、通信装置101は、基地局102を検出するための検出動作により電力を消費し、基地局103を検出するための検出動作により電力を消費する。
以下の説明では、基地局102の一例として、移動体通信網の基地局を例に挙げ、基地局103の一例として、無線LANのアクセスポイントを例に挙げて説明する。また、基地局102の通信エリアを「セル」と表記し、基地局103を「アクセスポイント103」と表記する。
図1の例では、移動体通信網の基地局102として、基地局102−1〜102−3が示され、無線LANのアクセスポイント103として、アクセスポイント103−1〜103−10が示されている。また、基地局102−1〜102−3のセルC1〜C3と、アクセスポイント103−1〜103−10の通信エリアA1〜A10が示されている。
ここで、無線LANのアクセスポイント103は、例えば、移動体通信網の基地局102に比べて、最大通信速度が速く伝送効率が高い一方で、通信エリアが狭い傾向にある。また、無線LANのアクセスポイント103は、特定のサービスに加入しているユーザしか利用できないものも多い。
通信装置101の周辺に利用可能なアクセスポイント103が存在しない場合に、通信装置101がアクセスポイント103の検出動作を行うことは望ましくない。また、アクセスポイント103を利用する際に、アクセスポイント103の検出動作の開始をユーザが指示することが考えられるが、ユーザの操作入力が必要になるとともに、利用可能なアクセスポイント103の設置位置をユーザが把握していない場合がある。
そこで、実施の形態1では、通信装置101は、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを契機に、自装置が属する移動体通信網の基地局102における無線LANのアクセスポイント103への接続履歴の有無を判定する。そして、通信装置101は、アクセスポイント103への接続履歴がある場合に、アクセスポイント103の検出動作を開始する。
これにより、通信装置101は、ユーザビリティが損なわれることを防ぐとともに、アクセスポイント103の検出動作にかかる消費電力を抑制する。なお、移動体通信網の基地局102を検出する検出動作については、例えば、通信装置101により周期的に行われている場合を想定する。以下、実施の形態1にかかる通信装置101の通信制御処理の一実施例について説明する。
(1)通信装置101は、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。ここで、表示状態が非表示(画面OFF)とは、例えば、画面110に対する電力供給が停止された状態である。また、表示状態が表示(画面ON)とは、例えば、画面110に対する電力供給が行われている状態である。
具体的には、例えば、通信装置101は、画面110の表示状態を非表示から表示へ切り替えるユーザの操作入力を受け付けることにより、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。図1の例では、通信装置101のユーザの自宅がある地点P1において、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出されたとする。
(2)通信装置101は、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、接続履歴情報に基づいて、自装置が属する基地局102のセルにおけるアクセスポイント103への接続履歴があるか否かを判定する。
ここで、接続履歴情報とは、基地局102のセル群(例えば、セルC1〜C3)のうちアクセスポイント103への接続動作が行われたセルを特定する情報である。アクセスポイント103への接続動作とは、アクセスポイント103を介してインターネットなどのネットワークに接続する動作である。
また、アクセスポイント103への接続履歴とは、アクセスポイント103への通信装置101の接続処理が正常に完了した履歴である。アクセスポイント103への接続処理では、例えば、通信装置101のユーザの認証処理などが行われる。すなわち、アクセスポイント103への接続履歴があるセルは、アクセスポイント103への接続履歴がないセルに比べて、ユーザが利用可能なアクセスポイント103が存在する可能性が高いセルである。
図1中、太線の丸で表すアクセスポイント103の通信エリアは、通信装置101の接続履歴があるアクセスポイント103の通信エリアを表している。
具体的には、例えば、地点P1において、通信装置101は、移動体通信網の基地局102−1と通信することにより、自装置が属する基地局102−1のセルC1を特定する。そして、通信装置101は、接続履歴情報を参照して、特定したセルC1においてアクセスポイント103への接続履歴があるか否かを判定する。
図1の例では、基地局102−1のセルC1において接続履歴があるアクセスポイント103−1,103−4が示されている。このため、通信装置101は、自装置が属する基地局102−1のセルC1におけるアクセスポイント103への接続履歴があると判定する。
(3)通信装置101は、判定した判定結果に基づいて、アクセスポイント103の検出動作を制御する。具体的には、例えば、通信装置101は、アクセスポイント103への接続履歴があると判定した場合、アクセスポイント103の検出動作を開始する。一方、アクセスポイント103への接続履歴がないと判定した場合、通信装置101は、アクセスポイント103の検出動作を開始しない。
図1の例では、セルC1においてアクセスポイント103への接続履歴があるため、通信装置101は、アクセスポイント103の検出動作を開始する。この結果、例えば、アクセスポイント103−1が検出され、通信装置101は、アクセスポイント103−1を介して、インターネットなどのネットワークに接続することができる。
(4)通信装置101は、画面110の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出する。具体的には、例えば、通信装置101は、画面110の表示状態を表示から非表示へ切り替えるユーザの操作入力を受け付けることにより、画面110の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出する。
図1の例では、自宅がある地点P1からコンビニエンスストアがある地点P3までの移動中の地点P2において、画面110の表示状態が表示から非表示へ遷移したことが検出されたとする。
(5)通信装置101は、画面110の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出した場合、アクセスポイント103の検出動作を停止する。これにより、画面110の表示状態が表示から非表示へ遷移したことに連動してアクセスポイント103の検出動作を停止して、通信装置101の電力の消費を抑制することができる。
このように、通信装置101は、画面110の表示状態の遷移を契機にして、アクセスポイント103の検出動作を制御する。
例えば、コンビニエンスストアがある地点P3から最寄り駅がある地点P5までの移動中の地点P4において、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出されたとする。この場合、通信装置101は、自装置が属する基地局102−2のセルC2においてアクセスポイント103への接続履歴があるか否かを判定する。
図1の例では、セルC2には接続履歴があるアクセスポイント103が存在しないため、通信装置101は、セルC2においてアクセスポイント103への接続履歴がないと判定する。この場合、通信装置101は、セルC2においてアクセスポイント103の検出動作を開始しない。
また、例えば、最寄り駅がある地点P5から会社がある地点P7までの移動中の地点P6において、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出されたとする。この場合、通信装置101は、自装置が属する基地局102−3のセルC3においてアクセスポイント103への接続履歴があるか否かを判定する。
図1の例では、セルC3には接続履歴があるアクセスポイント103−7が存在するため、通信装置101は、セルC3においてアクセスポイント103への接続履歴があると判定する。このため、通信装置101は、セルC3においてアクセスポイント103の検出動作を開始する。
以上説明した、通信装置101によれば、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合に、自装置が属する基地局102のセルにおけるアクセスポイント103への接続履歴を判定することができる。また、通信装置101は、アクセスポイント103への接続履歴がある場合に、アクセスポイント103の検出動作を開始することができる。
これにより、画面110の表示状態の非表示から表示への遷移を契機にして、アクセスポイント103への接続履歴があるセルにおいて、ユーザが操作入力を行うことなく利用可能なアクセスポイント103を検出することができ、ユーザビリティが損なわれることを防ぐことができる。
また、通信装置101によれば、自装置が属する基地局102のセルにおけるアクセスポイント103への接続履歴がない場合は、アクセスポイント103の検出動作を開始しない。これにより、利用可能なアクセスポイント103が存在しないセルにおけるアクセスポイント103の検出動作を抑制して、通信装置101の消費電力を削減することができ、また、通信装置101とアクセスポイント103との間の通信量を削減することができる。
(通信システム200のシステム構成例)
実施の形態1にかかる通信システム200のシステム構成例について説明する。
図2は、通信システム200のシステム構成例を示す説明図である。図2において、通信システム200は、通信装置101と、基地局BS1〜BSnと、アクセスポイントAP1〜APmと、サーバ201と、を含む。通信システム200において、基地局BS1〜BSn、アクセスポイントAP1〜APmおよびサーバ201は、ネットワーク210を介して接続されている。ネットワーク210は、例えば、移動体通信網、LAN、WAN、インターネットなどを含む。
ここで、基地局BS1〜BSnは、各地に点在する移動体通信網の基地局である。以下の説明では、基地局BS1〜BSnのうちの任意の基地局を「基地局BSi」と表記し、基地局BSiの通信可能範囲を表す通信エリアを「セルCi」と表記する場合がある(i=1,2,…,n)。なお、図1に示した基地局102は、基地局BSiに相当する。
また、アクセスポイントAP1〜APmは、各地に点在する無線LANの基地局である。アクセスポイントAP1〜APmの中には、可搬型のアクセスポイントや、電車やバス等の移動体に設置されたアクセスポイントが含まれていてもよい。以下の説明では、アクセスポイントAP1〜APmのうちの任意のアクセスポイントを「アクセスポイントAPj」と表記し、アクセスポイントAPjの通信可能範囲を表す通信エリアを「通信エリアAj」と表記する場合がある(j=1,2,…,m)。なお、図1に示したアクセスポイント103は、アクセスポイントAPjに相当する。
通信装置101は、セルCiにおいて基地局BSiと無線通信可能であり、基地局BSiを介してネットワーク210に接続することができる。また、通信装置101は、通信エリアAjにおいてアクセスポイントAPjと無線通信可能であり、アクセスポイントAPjを介してネットワーク210に接続することができる。
サーバ201は、ネットワーク210を介して、通信装置101にサービスを提供するコンピュータである。サービスとは、通信装置101に提供される情報処理であり、例えば、メールサービス、電話サービス、ウェブサービスなどがある。具体的には、例えば、サーバ201は、メールサーバ、ウェブサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバなどを含む。
なお、図2では、通信装置101およびサーバ201をそれぞれ1台のみ表記したが、これに限らない。例えば、通信装置101は通信システム200を利用するユーザごとに設けられ、サーバ201はサービスの提供者ごとに設けられていてもよい。
(通信装置101のハードウェア構成例)
図3は、通信装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、通信装置101は、CPU301と、メモリ302と、ディスプレイ303と、キーパッド304と、公衆網I/F(Interface)305と、WLAN(Wireless LAN) I/F306と、音声信号処理部307と、スピーカ308と、マイクロフォン309と、を有している。また、各構成部はバス300によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU301は、通信装置101の全体の制御を司る。メモリ302は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有している。具体的には、例えば、フラッシュROMがOS(Operating System)のプログラムを記憶し、ROMがアプリケーションプログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されているプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させることになる。
ディスプレイ303は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ303は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどを採用することができる。なお、図1に示した画面110は、ディスプレイ303に相当する。
キーパッド304は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力を行う。キーパッド304は、例えば、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。
公衆網I/F305は、移動体通信網の基地局BSiを介してネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータ(例えば、サーバ201)に接続される。そして、公衆網I/F305は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。
WLAN I/F306は、無線LANのアクセスポイントAPjを介してネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータに接続される。そして、WLAN I/F306は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。
音声信号処理部307は、スピーカ308およびマイクロフォン309に接続される。例えば、マイクロフォン309に受音された音声は、音声信号処理部307でA/D変換される。また、スピーカ308からは音声が出力される。
なお、図示は省略するが、通信装置101は、上述した構成部のほか、例えば、メモリ302に対するデータのリード/ライトを制御するメモリコントローラや各構成部に電源電圧を供給するPMU(Power Management Unit)、バッテリ、各種タイマ、GPS(Global Positioning System)ユニットなどを有している。また、基地局BSiおよびアクセスポイントAPjのハードウェア構成は、例えば、CPU、メモリ、I/F、補助記憶装置、バス等により実現される。
(接続実績テーブル400の記憶内容)
つぎに、通信装置101が用いる接続実績テーブル400について説明する。接続実績テーブル400は、例えば、図3に示したメモリ302により実現される。
図4は、接続実績テーブル400の記憶内容の一例を示す説明図(その1)である。図4において、接続実績テーブル400は、Cell−ID、SSIDおよび最終接続時間のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することにより、接続実績情報(例えば、接続実績情報400−1〜400−4)がレコードとして記憶されている。
Cell−IDは、移動体通信網の基地局BSiを識別する識別情報である。SSID(Service Set Identifier)は、無線LANのアクセスポイントAPjを識別する識別情報である。SSIDとして、例えば、ESSID(Extended SSID)やBSSID(Basic SSID)を用いることができる。最終接続時間は、アクセスポイントAPjに最後に接続した日時を示す。
一例として、接続実績情報400−1を例に挙げると、Cell−ID「C1」とSSID「AP2」と最終接続時間「2011.03.03.12.23」とが対応付けて示されている。接続実績情報400−1によれば、基地局BS1のセルC1において、通信装置101がアクセスポイントAP2に最後に接続した日時「2011年3月3日12時23分」を特定することができる。なお、図1で説明した接続履歴情報は、接続実績テーブル400内の接続実績情報に相当する。
(通信装置101の機能的構成例)
図5は、実施の形態1にかかる通信装置101の機能的構成例を示すブロック図である。図5において、通信装置101は、検出部501と、取得部502と、第1の通信部503と、判定部504と、通信制御部505と、第2の通信部506と、更新部507と、を含む構成である。検出部501〜更新部507は制御部となる機能であり、具体的には、例えば、図3に示したメモリ302に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、公衆網I/F305、WLAN I/F306などのハードウェアにより、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ302に記憶される。
検出部501は、ディスプレイ303(図3参照)の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する機能を有する。具体的には、例えば、検出部501が、キーパッド304を用いたユーザの操作入力により、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた場合に、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。
より具体的には、例えば、検出部501が、レジューム機能によりディスプレイ303の表示状態が非表示になる直前の状態から作業を再開する場合に、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出することにしてもよい。また、例えば、検出部501が、予め決められた時刻に起動するアラームなどのアプリケーションが起動された場合に、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出することにしてもよい。
また、検出部501は、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出する機能を有する。具体的には、例えば、検出部501が、キーパッド304を用いたユーザの操作入力により、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ切り替えられた場合に、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出する。
また、例えば、検出部501が、画面OFFタイマが規定値に達した場合に、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出することにしてもよい。画面OFFタイマとは、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移するまでの時間を計測するタイマである。さらに、例えば、検出部501が、ディスプレイ303への電力供給を抑えて省電力モードに移行した場合に、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出することにしてもよい。
取得部502は、基地局BS1〜BSnのセルC1〜Cnのうち自装置が属するセルCiを識別するCell−IDを取得する機能を有する。具体的には、例えば、取得部502が、基地局BSiと通信する第1の通信部503によって受信された基地局情報に含まれるCell−IDを、自装置が属するセルCiのCell−IDとして取得する。第1の通信部503は、例えば、基地局BS1〜BSnのうち通信可能な基地局BSiからセルCiのCell−IDを含む基地局情報を定期的(例えば、2.56[秒]ごと)に受信する。
また、基地局BS1〜BSnのうち通信装置101が通信可能な基地局が複数存在する場合がある。この場合、例えば、取得部502が、通信可能な複数の基地局のうち電波強度が最大となる基地局の基地局情報に含まれるCell−IDを、自装置が属するセルCiを識別するCell−IDとして取得することにしてもよい。
判定部504は、検出部501によって表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出された場合、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する機能を有する。ここで、アクセスポイントAPjへの接続実績とは、アクセスポイントAPjへの接続動作が完了したことを示す接続履歴である。また、アクセスポイントAPjへの接続動作とは、アクセスポイントAPjを介してネットワーク210に接続する通信装置101の動作である。
具体的には、例えば、まず、判定部504が、図4に示した接続実績テーブル400を参照して、取得部502によって取得されたCell−IDと対応付けて記憶されているアクセスポイントAPjのSSIDがあるか否かを判定する。ここで、アクセスポイントAPjのSSIDがある場合、取得部502が、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があると判定する。一方、アクセスポイントAPjのSSIDがない場合、判定部504が、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定する。
通信制御部505は、判定部504によって判定された判定結果に基づいて、アクセスポイントAPjの検出動作を制御する機能を有する。具体的には、例えば、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があると判定された場合、通信制御部505が、アクセスポイントAPjと通信する第2の通信部506を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作を開始する。一方、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定された場合、通信制御部505は、アクセスポイントAPjの検出動作を開始しない。
より詳細に説明すると、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があると判定された場合、通信制御部505が、検出動作フラグをONに設定する。検出動作フラグは、アクセスポイントAPjの検出動作を周期的に行うか否かを示すフラグである。検出動作フラグは、例えば、メモリ302やCPU301のレジスタに記憶されている。
そして、検出動作フラグがONに設定されている場合に、通信制御部505が、第2の通信部506を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作を周期的に行う。なお、アクセスポイントAPjの検出動作の周期は任意に設定可能である。また、アクセスポイントAPjの検出動作を周期的に行う場合の開始タイミングは、例えば、タイマによって制御される。
ここで、アクセスポイントAPjの検出動作例について説明する。具体的には、例えば、通信制御部505が、第2の通信部506を制御して、無線LANに用いられる各CH(チャネル)に対してプローブリクエスト信号を送信する。この結果、通信制御部505が、SSIDを含むプローブレスポンス信号を受信することにより、通信可能なアクセスポイントAPjを検出することができる。
また、通信制御部505は、第2の通信部506を制御して、検出したアクセスポイントAPjへの接続動作を開始する機能を有する。具体的には、例えば、検出したアクセスポイントAPjへの接続実績がある場合に、通信制御部505が、第2の通信部506を制御して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始する。
一方、検出したアクセスポイントAPjへの接続実績がない場合、通信制御部505は、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始しない。なお、検出したアクセスポイントAPjへの接続実績は、例えば、アクセスポイントAPjのSSIDと対応付けてメモリ302に記憶されている。
また、通信制御部505は、ユーザの操作入力により、第2の通信部506を制御して、検出したアクセスポイントAPjへの接続動作を開始することにしてもよい。具体的には、例えば、アクセスポイントAPjへの初回接続時には、通信制御部505は、ユーザの操作入力により、第2の通信部506を制御して、検出したアクセスポイントAPjへの接続動作を開始する。
更新部507は、アクセスポイントAPjへの接続が完了した場合、アクセスポイントAPjへの接続時間を更新する機能を有する。ここで、接続時間とは、例えば、アクセスポイントAPjに接続した最終時刻を表すものである。
具体的には、例えば、まず、更新部507が、図4に示した接続実績テーブル400から、自装置が属するセルCiのCell−IDに対応する接続実績情報を検索する。そして、更新部507が、検索した接続実績情報のSSIDフィールドに、検出したアクセスポイントAPjのSSIDを上書きする。また、更新部507が、検索した接続実績情報の最終接続時間フィールドに、検出したアクセスポイントAPjへの接続時間を上書きする。
なお、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がない場合は、自装置が属するセルCiのCell−IDに対応する接続実績情報は検索されない。この場合、更新部507は、接続実績テーブル400内の各フィールドに、自装置が属するセルCiのCell−ID、検出したアクセスポイントAPjのSSIDおよび接続時間を設定する。これにより、新たな接続実績情報がレコードとして接続実績テーブル400に新規登録される。
また、更新部507は、接続実績テーブル400に新たな接続実績情報を登録する場合、接続実績テーブル400に記憶されている接続実績情報の総数Mを算出することにしてもよい。そして、更新部507は、算出した総数Mが閾値Mmax以上の場合、接続実績テーブル400に記憶されている接続実績情報のうち最終接続時間が最古の接続実績情報を削除することにしてもよい。
ここで、閾値Mmaxは、接続実績テーブル400に登録可能な接続実績情報の上限値を表すものである。閾値Mmaxは、任意に設定可能であり、例えば、予め設定されてメモリ302に記憶されている。このように、接続実績テーブル400に登録可能な接続実績情報の総数Mに上限値を設けることにより、接続実績テーブル400内のレコード数が上限値を超えて増加することを防ぐことができる。
また、通信制御部505は、検出部501によってディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことが検出された場合、アクセスポイントAPjの検出動作を停止することにしてもよい。具体的には、例えば、ディスプレイ303の表示状態が非表示へ遷移した場合、通信制御部505は、検出動作フラグがONに設定されていてもアクセスポイントAPjの検出動作を行わないことにしてもよく、また、検出動作フラグをOFFに設定してもよい。これにより、ディスプレイ303の表示状態が非表示のときのアクセスポイントAPjの検出動作を抑制して、通信装置101の消費電力を抑制することができる。
また、通信制御部505は、アクセスポイントAPjの検出動作を開始した結果、判定部504によってアクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定された場合、アクセスポイントAPjの検出動作を停止することにしてもよい。具体的には、例えば、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がない場合、通信制御部505が、検出動作フラグをOFFに設定する。これにより、周期的に行われるアクセスポイントAPjの検出動作を終了することができる。
(通信装置101の動作例)
つぎに、図6〜図10を用いて、実施の形態1にかかる通信装置101の動作例について説明する。
図6は、実施の形態1にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その1)である。図6に示す通信装置101の動作例は、ディスプレイ303の表示状態の非表示から表示への遷移を契機に、検出動作フラグをONに設定する場合の動作例である。
(6−1)検出部501は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。図6の例では、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出されている。
(6−2)判定部504は、取得部502に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図6の例では、自装置が属するセルCiのCell−ID「C1」が取得されている。
(6−3)判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図6の例では、取得されたCell−ID「C1」に対応する接続実績情報400−1が登録済みのため、アクセスポイントAPjへの接続実績があると判定されている。
(6−4)判定部504は、検出動作フラグのON設定要求を通信制御部505に送信する。この際、判定部504は、検出動作フラグを読み出して、検出動作フラグがOFFの場合に、検出動作フラグのON設定要求を通信制御部505に送信することにしてもよい。これにより、検出動作フラグがONの場合におけるON設定要求の送信を止めて、通信装置101の処理負荷を軽減することができる。
(6−5)通信制御部505は、検出動作フラグのON設定要求を受信した場合、判定部504に対してAckを返して、検出動作フラグがOFFの場合に、検出動作フラグをONに設定する。この結果、通信制御部505により、通信部を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作が周期的に行われる。
このように、通信装置101によれば、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したときに、通信装置101が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がある場合、アクセスポイントAPjの検出動作を開始することができる。
図7は、実施の形態1にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その2)である。図7に示す通信装置101の動作例は、ディスプレイ303の表示状態の非表示から表示への遷移を契機に、検出動作フラグをOFFに設定する場合の動作例である。
(7−1)検出部501は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。図7の例では、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出されている。
(7−2)判定部504は、取得部502に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図7の例では、自装置が属するセルCiのCell−ID「C2」が取得されている。
(7−3)判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図7の例では、取得されたCell−ID「C2」に対応する接続実績情報が未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定されている。
(7−4)判定部504は、検出動作フラグのOFF設定要求を通信制御部505に送信する。この際、判定部504は、検出動作フラグを読み出して、検出動作フラグがONの場合に、検出動作フラグのOFF設定要求を通信制御部505に送信することにしてもよい。これにより、検出動作フラグがOFFの場合におけるOFF設定要求の送信を止めて、通信装置101の処理負荷を軽減することができる。
(7−5)通信制御部505は、検出動作フラグのOFF設定要求を受信した場合、判定部504に対してAckを返して、検出動作フラグがONの場合に、検出動作フラグをOFFに設定する。この結果、通信制御部505により、アクセスポイントAPjの検出動作が終了される。
このように、通信装置101によれば、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したときに、通信装置101が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がない場合、アクセスポイントAPjの検出動作を終了することができる。
図8は、実施の形態1にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その3)である。図8に示す通信装置101の動作例は、アクセスポイントAPjへの接続が完了した場合の動作例である。
(8−1)更新部507は、通信制御部505からアクセスポイントAPjへの接続完了通知を受信した場合、接続実績テーブル400の中から接続実績情報を読み出す。
(8−2)更新部507は、取得部502に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図8の例では、自装置が属するセルCiのCell−ID「C1」が取得されている。
(8−3)更新部507は、通信制御部505に対して接続が完了したアクセスポイントAPjのSSIDの取得要求を行うことにより、現在接続中のアクセスポイントAPjのSSIDを取得する。図8の例では、現在接続中のアクセスポイントAP2のSSID「AP2」が取得されている。
(8−4)更新部507は、接続実績テーブル400の記憶内容を更新する。具体的には、例えば、まず、更新部507が、読み出した接続実績情報の中から、自装置が属するセルCiのCell−IDに対応する接続実績情報を検索する。つぎに、更新部507が、検索した接続実績情報に現在接続中のアクセスポイントAPjのSSIDが設定されているか否かを判断する。
図8の例では、通信装置101が属するセルC1のCell−ID「C1」に対応する接続実績情報400−1が検索される。また、検索された接続実績情報400−1に現在接続中のアクセスポイントAP2のSSID「AP2」が設定されている。この場合、更新部507が、接続実績情報400−1の最終接続時間フィールドに、アクセスポイントAP2に接続した接続時間「2011.03.04.08.50」を上書きする。
アクセスポイントAP2に接続した接続時間は、例えば、更新部507がアクセスポイントAPjへの接続完了通知を受信した受信時刻であってもよく、また、アクセスポイントAPjへの接続完了通知に含まれていてもよい。なお、受信時刻は、例えば、通信装置101が有する計時機能により計時される。
このように、通信装置101によれば、アクセスポイントAPjへの接続が完了した場合に、接続実績テーブル400内の通信装置101が属するセルCiのCell−IDに対応する接続実績情報を更新することができる。
図9は、実施の形態1にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その4)である。図9に示す通信装置101の動作例は、アクセスポイントAPjへの接続が完了した場合の動作例である。
(9−1)更新部507は、通信制御部505からアクセスポイントAPjへの接続完了通知を受信した場合、接続実績テーブル400の中から接続実績情報を読み出す。
(9−2)更新部507は、取得部502に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図9の例では、自装置が属するセルCiのCell−ID「C1」が取得されている。
(9−3)更新部507は、通信制御部505に対して接続が完了したアクセスポイントAPjのSSIDの取得要求を行うことにより、現在接続中のアクセスポイントAPjのSSIDを取得する。図9の例では、現在接続中のアクセスポイントAP3のSSID「AP3」が取得されている。
(9−4)更新部507は、接続実績テーブル400の記憶内容を更新する。具体的には、例えば、まず、更新部507が、読み出した接続実績情報の中から、自装置が属するセルCiのCell−IDに対応する接続実績情報を検索する。つぎに、更新部507が、検索した接続実績情報に現在接続中のアクセスポイントAPjのSSIDが設定されているか否かを判断する。
図9の例では、通信装置101が属するセルC1のCell−ID「C1」に対応する接続実績情報400−1が検索される。ここでは、検索された接続実績情報400−1に現在接続中のアクセスポイントAP3のSSID「AP3」が設定されていない。この場合、更新部507が、接続実績情報400−1のSSIDフィールドに、現在接続中のアクセスポイントAP3のSSID「AP3」を上書きする。さらに、更新部507が、接続実績情報400−1の最終接続時間フィールドに、アクセスポイントAP3に接続した接続時間「2011.03.03.09.00」を上書きする。
このように、通信装置101によれば、アクセスポイントAPjへの接続が完了した場合に、接続実績テーブル400内の通信装置101が属するセルCiのCell−IDに対応する接続実績情報を更新することができる。
図10は、実施の形態1にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その5)である。図10に示す通信装置101の動作例は、ユーザの操作入力により、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始した場合の動作例である。
(10−1)更新部507は、ユーザの操作入力によりアクセスポイントAPjへの接続動作が開始された結果、通信制御部505からアクセスポイントAPjへの接続完了通知を受信する。
(10−2)更新部507は、取得部502に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図10の例では、自装置が属するセルCiのCell−ID「C1」が取得されている。
(10−3)更新部507は、通信制御部505に対して接続が完了したアクセスポイントAPjのSSIDの取得要求を行うことにより、現在接続中のアクセスポイントAPjのSSIDを取得する。図10の例では、現在接続中のアクセスポイントAP2のSSID「AP2」が取得されている。
(10−4)更新部507は、接続実績テーブル400の中から接続実績情報を読み出す。なお、(10−2)〜(10−4)の処理順序は順不同である。
(10−5)更新部507は、接続実績テーブル400の記憶内容を更新する。具体的には、例えば、まず、更新部507が、読み出した接続実績情報の中から、自装置が属するセルCiのCell−IDに対応する接続実績情報を検索する。ここでは、通信装置101が属するセルC1において初めてアクセスポイントAPjに接続する場合を想定する。
すなわち、自装置が属するセルCiのCell−IDに対応する接続実績情報が検索されない。この場合、更新部507が、接続実績テーブル400内の各フィールドに、自装置が属するセルCiのCell−ID、現在接続中のアクセスポイントAPjのSSIDおよび接続時間を設定する。
これにより、新たな接続実績情報がレコードとして接続実績テーブル400に登録される。図10の例では、接続実績テーブル400内の各フィールドに、Cell−ID「C1」、SSID「AP2」および最終接続時間「2011.03.02.09.00」が設定されて、接続実績情報400−1がレコードとして新規登録されている。
(通信装置101の各種処理手順)
つぎに、実施の形態1にかかる通信装置101の各種処理手順について説明する。ここでは、まず、通信装置101が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する通信装置101の判定処理手順について説明する。
図11は、実施の形態1にかかる通信装置101の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。図11のフローチャートにおいて、まず、検出部501は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したか否かを判断する(ステップS1101)。
ここで、検出部501は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移するのを待つ(ステップS1101:No)。そして、検出部501によってディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したと判断された場合(ステップS1101:Yes)、判定部504は、取得部502からセルC1〜Cnのうち自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS1102)。
つぎに、判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、取得したCell−IDと対応付けて記憶されているアクセスポイントAPjのSSIDがあるか否かを判定する(ステップS1103)。ここで、SSIDがある場合(ステップS1103:Yes)、判定部504は、通信制御部505に対して検出動作フラグのON設定要求を送信して(ステップS1104)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、SSIDがない場合(ステップS1103:No)、判定部504は、通信制御部505に対して検出動作フラグのOFF設定要求を送信して(ステップS1105)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、ディスプレイ303の表示状態の非表示から表示への遷移を契機に、通信装置101が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績に応じて、検出動作フラグのON/OFF設定要求を通信制御部505に通知することができる。
つぎに、アクセスポイントAPjの検出動作を制御する通信装置101の通信制御処理手順について説明する。
図12は、実施の形態1にかかる通信装置101の通信制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図12のフローチャートにおいて、まず、通信制御部505は、判定部504から検出動作フラグの設定要求を受信したか否かを判断する(ステップS1201)。
ここで、通信制御部505は、検出動作フラグの設定要求を受信するのを待つ(ステップS1201:No)。そして、通信制御部505は、検出動作フラグの設定要求を受信した場合(ステップS1201:Yes)、受信した設定要求がON設定要求か否かを判断する(ステップS1202)。
ここで、ON設定要求の場合(ステップS1202:Yes)、通信制御部505は、検出動作フラグがONに設定されているか否かを判断する(ステップS1203)。ここで、検出動作フラグがONに設定されている場合(ステップS1203:Yes)、通信制御部505は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS1203において、検出動作フラグがOFFに設定されている場合(ステップS1203:No)、通信制御部505は、検出動作フラグをOFFからONに変更して(ステップS1204)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS1202において、OFF設定要求の場合(ステップS1202:No)、通信制御部505は、検出動作フラグがOFFに設定されているか否かを判断する(ステップS1205)。ここで、検出動作フラグがOFFに設定されている場合(ステップS1205:Yes)、通信制御部505は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、ステップS1205において、検出動作フラグがONに設定されている場合(ステップS1205:No)、通信制御部505は、検出動作フラグをONからOFFに変更して(ステップS1206)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、通信装置101が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績に応じて、アクセスポイントAPjの検出動作を制御することができる。
つぎに、図4に示した接続実績テーブル400の記憶内容を更新する通信装置101の更新処理手順について説明する。
図13は、実施の形態1にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャートである。図13のフローチャートにおいて、まず、更新部507は、通信制御部505からアクセスポイントAPjへの接続完了通知を受信したか否かを判断する(ステップS1301)。
ここで、更新部507は、アクセスポイントAPjへの接続完了通知を受信するのを待つ(ステップS1301:No)。そして、更新部507は、接続完了通知を受信した場合(ステップS1301:Yes)、取得部502から自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS1302)。
つぎに、更新部507は、通信制御部505から接続が完了したアクセスポイントAPjのSSIDを取得する(ステップS1303)。そして、更新部507は、接続実績テーブル400を参照して、取得したCell−IDに対応する接続実績情報があるか否かを判断する(ステップS1304)。
ここで、接続実績情報がない場合(ステップS1304:No)、更新部507は、現在時刻を取得する(ステップS1305)。そして、更新部507は、接続実績テーブル400内の各フィールドに、取得したCell−ID、SSIDおよび現在時刻を設定して(ステップS1306)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。この結果、新たな接続実績情報がレコードとして接続実績テーブル400に登録される。
また、ステップS1304において、接続実績情報がある場合(ステップS1304:Yes)、更新部507は、現在時刻を取得する(ステップS1307)。そして、更新部507は、取得したCell−IDに対応する接続実績情報のSSIDフィールドおよび最終接続時間フィールドに、取得したSSIDおよび現在時刻を設定して(ステップS1308)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、通信装置101が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続状況に応じて、接続実績テーブル400の記憶内容を更新することができる。
以上説明したように、実施の形態1にかかる通信装置101によれば、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合に、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定することができる。また、通信装置101によれば、アクセスポイントAPjの接続実績がある場合に、アクセスポイントAPjの検出動作を開始することができる。
これにより、ディスプレイ303の表示状態が表示へ遷移したことを契機に、ユーザが操作入力を行うことなく、アクセスポイントAPjへの接続実績があるセルCiにおいて利用可能なアクセスポイントAPjを検出することができ、ユーザビリティが損なわれることを防ぐことができる。
また、通信装置101によれば、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績がない場合は、アクセスポイントAPjの検出動作を開始しないように制御することができる。これにより、利用可能なアクセスポイントAPjが存在しないセルCiにおけるアクセスポイントAPjの検出動作を抑制して、通信装置101の消費電力を削減することができる。
また、通信装置101によれば、アクセスポイントAPjの検出動作を開始した結果、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移した場合、アクセスポイントAPjの検出動作を停止することができる。これにより、ディスプレイ303の表示状態が非表示のときのアクセスポイントAPjの検出動作を抑制して、通信装置101の消費電力を抑制することができる。
また、通信装置101によれば、接続実績テーブル400に新たな接続実績情報を登録する場合に、接続実績テーブル400に登録されている接続実績情報の総数Mが閾値Mmax以上か否かを判断することができる。また、通信装置101によれば、総数Mが閾値Mmax以上の場合は、接続実績テーブル400に登録されている接続実績情報のうち最終接続時間が最古の接続実績情報を削除することができる。これにより、接続実績テーブル400内のレコード数の増加を抑制して、接続実績テーブル400を記憶するために使用される記憶領域の増大化を抑制することができる。
(実施の形態2)
つぎに、実施の形態2にかかる通信装置101について説明する。なお、実施の形態1で説明した箇所と同様の箇所については説明を省略する。
上述した実施の形態1では、ディスプレイ303の表示状態の非表示から表示への遷移を契機に、通信装置101が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定して、アクセスポイントAPjの検出動作の制御を行う場合について説明した。ここで、通信装置101の接続先となる基地局BSiは切り替わることがあり、ディスプレイ303の表示状態が表示のまま、通信装置101が属するセルCiが変化する場合がある。
そこで、実施の形態2では、通信装置101は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合に、自装置の接続先となる基地局BSiが切り替わったことの検出を開始する。そして、通信装置101は、自装置の接続先となる基地局BSiが切り替わったことを契機に、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定する。これにより、ディスプレイ303の表示状態が表示の際は通信装置101が属するセルCiが変化した場合に、アクセスポイント103への接続履歴の有無を判定してアクセスポイントAPjの検出動作を制御することができる。
(通信装置101の機能的構成例)
まず、実施の形態2にかかる通信装置101の機能的構成について説明する。図14は、実施の形態2にかかる通信装置101の機能的構成例を示すブロック図である。図14において、通信装置101は、検出部501と、取得部502と、第1の通信部503と、判定部504と、通信制御部505と、第2の通信部506と、更新部507と、判断部1401と、を含む構成である。検出部501〜更新部507および判断部1401は制御部となる機能であり、具体的には、例えば、メモリ302に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、公衆網I/F305、WLAN I/F306などのハードウェアにより、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ302に記憶される。
判断部1401は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合、自装置の接続先となる基地局BSiが切り替わったか否かを判断する判断処理の実行を開始する機能を有する。ここで、通信装置101は、移動体通信網の基地局との通信を継続するために、基地局BS1〜BSnの中から接続先となる基地局BSiを切り替える処理、いわゆるハンドオーバーを行う。
例えば、通信装置101のユーザが移動することにより、通信装置101の接続先となる基地局BSiが切り替わることがある。また、ユーザがほぼ停止している状態であっても、移動体通信網の基地局からの電波強度が変化することにより、通信装置101の接続先となる基地局BSiが切り替わることがある。
すなわち、判断部1401は、自装置で行われたハンドオーバーを検出することにより、自装置の接続先となる基地局BSiが切り替わったことを判断する。具体的には、例えば、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合、判断部1401が、ハンドオーバー検出フラグをONに設定する。ハンドオーバー検出フラグは、通信装置101においてハンドオーバーが行われたことを検出するか否かを示すフラグである。ハンドオーバー検出フラグは、例えば、メモリ302やCPU301のレジスタに記憶されている。
そして、ハンドオーバー検出フラグがONに設定されている場合に、判断部1401が、自装置で行われたハンドオーバーを検出する。なお、ハンドオーバーの検出方法は任意である。具体的には、例えば、判断部1401が、取得部502によって取得されたCell−IDが、前回取得されたCell−IDと異なる場合に、ハンドオーバーを検出することにしてもよい。
判定部504は、判断部1401によって自装置の接続先となる基地局BSiが切り替わったと判断された場合、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する機能を有する。具体的には、例えば、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した後にハンドオーバーが検出された場合、判定部504が、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。
これにより、通信装置101の接続先となる基地局BSiは切り替わって通信装置101が属するセルCiが変化したときに、アクセスポイントAPjへの接続実績がある場合は、アクセスポイントAPjの検出動作を開始することができる。
また、判断部1401は、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移した場合、自装置の接続先となる基地局BSiが切り替わったか否かを判断する判断処理の実行を停止する機能を有する。具体的には、例えば、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移した場合、判断部1401が、ハンドオーバー検出フラグをOFFに設定する。
これにより、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移した際にハンドオーバーを検出するハンドオーバー検出機能を停止することができ、ディスプレイ303の表示状態が非表示のときに判定部504の判定処理が実行されることを防ぐことができる。この結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示のときにアクセスポイントAPjの検出動作が行われて通信装置101の電力を消費することを防ぐことができる。
また、通信制御部505は、アクセスポイントAPjの検出動作を開始した結果、ハンドオーバーが検出されて判定部504によってアクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定された場合、アクセスポイントAPjの検出動作を停止することにしてもよい。
具体的には、例えば、検出動作フラグにONが設定されている状態でハンドオーバーが行われた結果、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がない場合、通信制御部505が、検出動作フラグをOFFに設定する。これにより、周期的に行われるアクセスポイントAPjの検出動作を終了することができる。
また、通信制御部505は、アクセスポイントAPjの検出動作を停止した結果、ハンドオーバーが検出されて判定部504によってアクセスポイントAPjへの接続実績があると判定された場合、アクセスポイントAPjの検出動作を再開することにしてもよい。
具体的には、例えば、検出動作フラグにOFFが設定されている状態でハンドオーバーが行われた結果、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がある場合、通信制御部505が、検出動作フラグをONに設定する。これにより、周期的に行われるアクセスポイントAPjの検出動作を再開することができる。
(通信装置101の動作例)
つぎに、図15〜図21を用いて、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例について説明する。
図15は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その1)である。図15に示す通信装置101の動作例は、接続実績テーブル400にCell−IDが未登録の基地局BSiへのハンドオーバーが検出された場合の動作例である。
(15−1)検出部501は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。図15の例では、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出されている。
(15−2)検出部501は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、ハンドオーバーの検出開始要求を判断部1401に送信する。ここで、ハンドオーバーの検出開始要求は、判断部1401に対してハンドオーバーの検出開始を要求するものである。
(15−3)判断部1401は、ハンドオーバーの検出開始要求を受信した場合、検出部501に対してAckを返して、ハンドオーバー検出フラグをONに設定する。この結果、判断部1401により、通信装置101の接続先となる基地局BSiが切り替わったか否かを判断する判断処理、すなわち、ハンドオーバーの検出が開始される。
(15−4)判定部504は、取得部502に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図15の例では、自装置が属するセルCiのCell−ID「C1」が取得されている。
(15−5)判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図15の例では、取得されたCell−ID「C1」に対応する接続実績情報400−1が登録済みのため、アクセスポイントAPjへの接続実績があると判定されている。
(15−6)判定部504は、検出動作フラグのON設定要求を通信制御部505に送信する。この際、判定部504は、検出動作フラグを読み出して、検出動作フラグがOFFの場合に、検出動作フラグのON設定要求を通信制御部505に送信することにしてもよい。
(15−7)通信制御部505は、検出動作フラグのON設定要求を受信した場合、判定部504に対してAckを返して、検出動作フラグがOFFの場合に、検出動作フラグをONに設定する。この結果、通信制御部505により、通信部を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作が周期的に行われる。
(15−8)更新部507は、通信制御部505からアクセスポイントAPjへの接続完了通知を受信した場合、接続実績テーブル400の記憶内容を更新する。なお、更新部507の具体的な処理内容については、図8に示した更新部507の処理内容と同様のため説明を省略する。
(15−9)判断部1401は、接続先となる基地局BSiが切り替わった場合、ハンドオーバー検出通知を更新部507に送信する。ハンドオーバー検出通知には、切替後の基地局BSiのCell−IDが含まれている。図15の例では、基地局BS2のCell−ID「C2」を含むハンドオーバー検出通知が送信されている。
(15−10)更新部507は、ハンドオーバー検出通知を受信した場合、接続実績テーブル400から接続実績情報を読み出す。なお、(15−10)および(15−11)の処理順序は順不同である。
(15−11)更新部507は、通信制御部505に対して接続が完了したアクセスポイントAPjのSSIDの取得要求を行うことにより、現在接続中のアクセスポイントAPjのSSIDを取得する。図15の例では、現在接続中のアクセスポイントAP2のSSID「AP2」が取得されている。
(15−12)更新部507は、接続実績テーブル400の記憶内容を更新する。図15の例では、基地局BS2のCell−ID「C2」に対応する接続実績情報が未登録のため、基地局BS2のCell−ID「C2」に対応する接続実績情報400−2が新規登録されている。
このように、通信装置101によれば、接続実績テーブル400にCell−IDが未登録の基地局BSiへのハンドオーバーが検出された場合、基地局BSiのCell−IDに対応する接続実績情報を新規登録することができる。
図16は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その2)である。図16に示す通信装置101の動作例は、接続実績テーブル400にCell−IDが登録済みの基地局BSiへのハンドオーバーが検出された場合の動作例である。
なお、図16に示す(16−1)〜(16−11)の動作については、図15に示した(15−1)〜(15−11)の動作と同様のため説明を省略する。
(16−12)更新部507は、接続実績テーブル400の記憶内容を更新する。図16の例では、通信装置101が属する基地局BS2のCell−ID「C2」および現在接続中のアクセスポイントAP2のSSID「AP2」の組み合わせに対応する接続実績情報400−2が登録済みである。
このため、更新部507は、接続実績情報400−2の最終接続時間を更新する。具体的には、接続実績情報400−2の最終接続時間フィールドに、通信装置101がアクセスポイントAP2に接続した接続時間を表す「2011.03.04.09.00」が上書きされている。
このように、通信装置101によれば、接続実績テーブル400にCell−IDが登録済みの基地局BSiへのハンドオーバーが検出された場合、基地局BSiのCell−IDに対応する接続実績情報を更新することができる。
図17は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その3)である。図17に示す通信装置101の動作例は、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したときに、ハンドオーバー検出機能を停止する場合の動作例である。
なお、図17に示す(17−1)〜(17−8)の動作については、図15に示した(15−1)〜(15−8)の動作と同様のため説明を省略する。
(17−9)検出部501は、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出する。図17の例では、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことが検出されている。
(17−10)検出部501は、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出した場合、ハンドオーバーの検出停止要求を判断部1401に送信する。ここで、ハンドオーバーの検出停止要求は、通信装置101においてハンドオーバーが行われたか否かを判断する判断処理の実行停止を要求するものである。
(17−11)判断部1401は、ハンドオーバーの検出停止要求を受信した場合、検出部501に対してAckを返して、ハンドオーバー検出フラグをOFFに設定する。この結果、判断部1401により、通信装置101の接続先となる基地局BSiが切り替わったか否かを判断する判断処理の実行が停止、すなわち、ハンドオーバーの検出が停止される。
このように、通信装置101によれば、ディスプレイ303の表示状態の表示から非表示への遷移を契機に、ハンドオーバー検出機能を停止することができる。
図18は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その4)である。図18に示す通信装置101の動作例は、アクセスポイントAPjに未接続のときに、接続実績テーブル400にCell−IDが未登録の基地局BSiへのハンドオーバーが検出された場合の動作例である。
なお、図18に示す(18−1)〜(18−7)の動作については、図15に示した(15−1)〜(15−7)の動作と同様のため説明を省略する。
(18−8)判断部1401は、接続先となる基地局BSiが切り替わった場合、ハンドオーバー検出通知を判定部504に送信する。図18の例では、基地局BS2のCell−ID「C2」を含むハンドオーバー検出通知が送信されている。
(18−9)判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図18の例では、取得されたCell−ID「C2」に対応する接続実績情報が未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定されている。
(18−10)判定部504は、検出動作フラグのOFF設定要求を通信制御部505に送信する。この際、判定部504は、検出動作フラグを読み出して、検出動作フラグがONの場合に、検出動作フラグのOFF設定要求を通信制御部505に通知することにしてもよい。
(18−11)通信制御部505は、検出動作フラグのOFF設定要求を受信した場合、判定部504に対してAckを返して、検出動作フラグがONの場合に、検出動作フラグをOFFに設定する。この結果、通信制御部505により、アクセスポイントAPjの検出動作が停止される。
このように、通信装置101によれば、ハンドオーバーが検出された際に、通信装置101が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がない場合、アクセスポイントAPjの検出動作を停止することができる。
図19は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その5)である。図19に示す通信装置101の動作例は、アクセスポイントAPjに未接続のときに、接続実績テーブル400にCell−IDが登録済みの基地局BSiへのハンドオーバーが検出された場合の動作例である。
なお、図19に示す(19−1)〜(19−7)の動作については、図15に示した(15−1)〜(15−7)の動作と同様のため説明を省略する。
(19−8)判断部1401は、接続先となる基地局BSiが切り替わった場合、ハンドオーバー検出通知を判定部504に送信する。図19の例では、基地局BS2のCell−ID「C2」を含むハンドオーバー検出通知が送信されている。
(19−9)判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図19の例では、取得されたCell−ID「C2」に対応する接続実績情報400−2が登録済みのため、アクセスポイントAPjへの接続実績があると判定されている。
(19−10)更新部507は、現在接続中のアクセスポイントAPjのSSIDの送信要求を通信制御部505に送信する。図19の例では、アクセスポイントAPjに接続されていないため、SSIDの送信応答が行われていない。この場合、更新部507は、接続実績テーブル400の記憶内容を更新しない。
このように、通信装置101は、接続実績テーブル400にCell−IDが登録済みの基地局BSiへのハンドオーバーが検出された場合であっても、アクセスポイントAPjに未接続のときは接続実績テーブル400の記憶内容を更新しない。
図20は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その6)である。図20に示す通信装置101の動作例は、検出動作フラグがOFFのときに、接続実績テーブル400にCell−IDが未登録の基地局BSiへのハンドオーバーが検出された場合の動作例である。
なお、図20に示す(20−1)〜(20−3)の動作については、図15に示した(15−1)〜(15−3)の動作と同様のため説明を省略する。
(20−4)判定部504は、取得部502に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図20の例では、自装置が属するセルCiのCell−ID「C3」が取得されている。
(20−5)判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図20の例では、取得されたCell−ID「C3」に対応する接続実績情報が未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定されている。
(20−6)判定部504は、検出動作フラグのOFF設定要求を通信制御部505に送信する。
(20−7)通信制御部505は、検出動作フラグのOFF設定要求を受信した場合、判定部504に対してAckを返して、検出動作フラグがONの場合に、検出動作フラグをOFFに設定する。この結果、通信制御部505により、アクセスポイントAPjの検出動作が停止される。
(20−8)判断部1401は、接続先となる基地局BSiが切り替わった場合、ハンドオーバー検出通知を判定部504に送信する。図20の例では、基地局BS2のCell−ID「C2」を含むハンドオーバー検出通知が送信されている。
(20−9)判定部504は、ハンドオーバー検出通知を受信した場合、接続実績テーブル400を参照して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図20の例では、取得されたCell−ID「C2」に対応する接続実績情報が未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定されている。この場合、更新部507は、接続実績テーブル400の記憶内容を更新しない。
このように、通信装置101は、検出動作フラグがOFFのときに、接続実績テーブル400にCell−IDが未登録の基地局BSiへのハンドオーバーが検出された場合、接続実績テーブル400の記憶内容を更新しない。
図21は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その7)である。図21に示す通信装置101の動作例は、検出動作フラグがOFFのときに、接続実績テーブル400にCell−IDが登録済みの基地局BSiへのハンドオーバーが検出された場合の動作例である。
なお、図21に示す(21−1)〜(21−3)の動作については、図15に示した(15−1)〜(15−3)の動作と同様のため説明を省略する。
(21−4)判定部504は、取得部502に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図21の例では、自装置が属するセルCiのCell−ID「C3」が取得されている。
(21−5)判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図21の例では、取得されたCell−ID「C3」に対応する接続実績情報が未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定されている。
(21−6)判定部504は、検出動作フラグのOFF設定要求を通信制御部505に送信する。
(21−7)通信制御部505は、検出動作フラグのOFF設定要求を受信した場合、判定部504に対してAckを返して、検出動作フラグがONの場合に、検出動作フラグをOFFに設定する。この結果、通信制御部505により、アクセスポイントAPjの検出動作が停止される。
(21−8)判断部1401は、接続先となる基地局BSiが切り替わった場合、ハンドオーバー検出通知を判定部504に送信する。図21の例では、基地局BS2のCell−ID「C1」を含むハンドオーバー検出通知が送信されている。
(21−9)判定部504は、ハンドオーバー検出通知を受信した場合、接続実績テーブル400を参照して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図21の例では、取得されたCell−ID「C1」に対応する接続実績情報400−1が登録済みのため、アクセスポイントAPjへの接続実績があると判定されている。
(21−10)判定部504は、検出動作フラグのON設定要求を通信制御部505に送信する。
(21−11)通信制御部505は、検出動作フラグのON設定要求を受信した場合、判定部504に対してAckを返して、検出動作フラグがOFFの場合に、検出動作フラグをONに設定する。この結果、通信制御部505により、通信部を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作が周期的に行われる。
このように、通信装置101によれば、ハンドオーバーが検出された際に、通信装置101が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がある場合、アクセスポイントAPjの検出動作を開始することができる。
(通信装置101の各種処理手順)
つぎに、実施の形態2にかかる通信装置101の各種処理手順について説明する。ここでは、まず、通信装置101が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する通信装置101の判定処理手順について説明する。
図22は、実施の形態2にかかる通信装置101の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。図22のフローチャートにおいて、まず、検出部501は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したか否かを判断する(ステップS2201)。
ここで、検出部501は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移するのを待つ(ステップS2201:No)。そして、検出部501は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したと判断した場合(ステップS2201:Yes)、ハンドオーバーの検出開始要求を判断部1401に送信する(ステップS2202)。
つぎに、判定部504は、取得部502から自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS2203)。そして、判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、取得したCell−IDと対応付けて記憶されているアクセスポイントAPjのSSIDがあるか否かを判定する(ステップS2204)。
ここで、SSIDがある場合(ステップS2204:Yes)、判定部504は、通信制御部505に対して検出動作フラグのON設定要求を送信して(ステップS2205)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。一方、SSIDがない場合(ステップS2204:No)、判定部504は、通信制御部505に対して検出動作フラグのOFF設定要求を送信して(ステップS2206)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、ディスプレイ303の表示状態の非表示から表示への遷移を契機にハンドオーバーの検出を開始することができる。また、通信装置101が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績に応じて、検出動作フラグのON/OFF設定要求を通信制御部505に対して通知することができる。
つぎに、ハンドオーバー検出フラグを設定する通信装置101の設定処理手順について説明する。
図23は、実施の形態2にかかる通信装置101の設定処理手順の一例を示すフローチャートである。図23のフローチャートにおいて、まず、判断部1401は、検出部501からハンドオーバーの検出開始要求を受信したか否かを判断する(ステップS2301)。
ここで、判断部1401は、ハンドオーバーの検出開始要求を受信した場合(ステップS2301:Yes)、ハンドオーバー検出フラグをONに設定して(ステップS2302)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS2301において、ハンドオーバーの検出開始要求を受信していない場合(ステップS2301:No)、判断部1401は、検出部501からハンドオーバーの検出停止要求を受信したか否かを判断する(ステップS2303)。なお、ハンドオーバーの検出停止要求は、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移した場合に、検出部501から判断部1401に送信される。
ここで、ハンドオーバーの検出停止要求を受信していない場合(ステップS2303:No)、判断部1401は、ステップS2301に戻る。一方、ハンドオーバーの検出停止要求を受信した場合(ステップS2303:Yes)、判断部1401は、ハンドオーバー検出フラグをOFFに設定して(ステップS2304)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、ディスプレイ303の表示状態の遷移に応じて、ハンドオーバー検出機能を制御することができる。
つぎに、図4に示した接続実績テーブル400の記憶内容を更新する通信装置101の更新処理手順について説明する。
図24および図25は、実施の形態2にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャートである。図24のフローチャートにおいて、まず、更新部507は、判断部1401からハンドオーバー検出通知を受信したか否かを判断する(ステップS2401)。なお、ハンドオーバー検出通知は、接続先となる基地局BSiが切り替わった場合に、判断部1401から更新部507に送信される。
ここで、更新部507は、ハンドオーバー検出通知を受信するのを待つ(ステップS2401:No)。そして、更新部507は、ハンドオーバー検出通知を受信した場合(ステップS2401:Yes)、取得部502から自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS2402)。
つぎに、更新部507は、検出動作フラグを読み出して(ステップS2403)、検出動作フラグがONに設定されているか否かを判断する(ステップS2404)。ここで、検出動作フラグがOFFに設定されている場合(ステップS2404:No)、判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、取得されたCell−IDに対応する接続実績情報があるか否かを判定する(ステップS2405)。
ここで、Cell−IDに対応する接続実績情報がある場合(ステップS2405:Yes)、判定部504は、通信制御部505に対して検出動作フラグのON設定要求を送信して(ステップS2406)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。一方、Cell−IDに対応する接続実績情報がない場合(ステップS2405:No)、判定部504は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS2404において、検出動作フラグがONに設定されている場合(ステップS2404:Yes)、更新部507は、図25に示すステップS2501に移行する。
図25に示すフローチャートにおいて、まず、更新部507は、通信制御部505に対して現在接続中のアクセスポイントAPjのSSIDの取得要求を送信する(ステップS2501)。そして、更新部507は、現在接続中のアクセスポイントAPjのSSIDを通信制御部505から取得したか否かを判断する(ステップS2502)。
ここで、アクセスポイントAPに非接続のためSSIDを取得しなかった場合(ステップS2502:No)、判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、取得されたCell−IDに対応する接続実績情報があるか否かを判定する(ステップS2503)。
ここで、Cell−IDに対応する接続実績情報がない場合(ステップS2503:No)、判定部504は、通信制御部505に対して検出動作フラグのOFF設定要求を送信して(ステップS2504)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。一方、Cell−IDに対応する接続実績情報がある場合(ステップS2503:Yes)、判定部504は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS2502において、SSIDを取得した場合(ステップS2502:Yes)、更新部507は、接続実績テーブル400を参照して、取得されたCell−IDに対応する接続実績情報があるか否かを判定する(ステップS2505)。
ここで、接続実績情報がある場合(ステップS2505:Yes)、更新部507は、現在時刻を取得する(ステップS2506)。そして、更新部507は、取得したCell−IDに対応する接続実績情報のSSIDフィールドおよび最終接続時間フィールドに、取得したSSIDおよび現在時刻を設定して(ステップS2507)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS2505において、接続実績情報がない場合(ステップS2505:No)、更新部507は、現在時刻を取得する(ステップS2508)。そして、更新部507は、接続実績テーブル400内の各フィールドに、取得したCell−ID、SSIDおよび現在時刻を設定して(ステップS2509)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。この結果、新たな接続実績情報がレコードとして接続実績テーブル400に登録される。
これにより、ハンドオーバーが行われた際のアクセスポイントAPjへの接続状況に応じて、接続実績テーブル400の記憶内容を更新することができる。
なお、アクセスポイントAPjの検出動作を制御する通信装置101の通信制御処理手順については、実施の形態1で説明した通信装置101の通信制御処理手順(図12参照)と同様のため説明を省略する。また、アクセスポイントAPjへの接続が完了した場合の通信装置101の更新処理手順については、実施の形態1で説明した通信装置101の更新処理手順(図13参照)と同様のため説明を省略する。
以上説明したように、実施の形態2にかかる通信装置101によれば、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合に、自装置で行われたハンドオーバーの検出を開始することができる。また、通信装置101によれば、ハンドオーバーを検出した場合に、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定することができる。
これにより、通信装置101の接続先となる基地局BSiが切り替わって通信装置101が属するセルCiが変化したときに、アクセスポイントAPjへの接続実績がある場合は、アクセスポイントAPjの検出動作を開始することができる。すなわち、ディスプレイ303の表示状態が表示のまま通信装置101が属するセルCiが変化しても、アクセスポイントAPjへの接続実績に応じて検出動作を開始することができ、ユーザビリティが損なわれることを防ぐことができる。
また、通信装置101によれば、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移した場合に、自装置で行われたハンドオーバーの検出を停止することができる。これにより、ディスプレイ303の表示状態が非表示のときにアクセスポイントAPjの検出動作が行われて通信装置101の電力を消費することを防ぐことができる。
また、通信装置101によれば、アクセスポイントAPjの検出動作を開始した結果、ハンドオーバーを検出して、アクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定した場合に、アクセスポイントAPjの検出動作を停止することができる。これにより、ハンドオーバーが行われて、通信装置101が属するセルCiがアクセスポイントAPjへの接続実績がないセルに変化した場合に、周期的に行われるアクセスポイントAPjの検出動作を停止することができる。
また、通信装置101によれば、アクセスポイントAPjの検出動作を停止した結果、ハンドオーバーを検出して、アクセスポイントAPjへの接続実績があると判定した場合は、アクセスポイントAPjの検出動作を再開することができる。これにより、ハンドオーバーが行われて、通信装置101が属するセルCiがアクセスポイントAPjへの接続実績があるセルに変化した場合に、周期的に行われるアクセスポイントAPjの検出動作を再開することができる。
(実施の形態3)
つぎに、実施の形態3にかかる通信装置101について説明する。なお、実施の形態1,2で説明した箇所と同様の箇所については説明を省略する。
ここで、接続実績テーブル400を記憶するために使用される記憶領域は、接続実績テーブル400内のレコード数の増加にともなって増大する。また、通信装置101が接続中のアクセスポイントAPjが、可搬型のものであったり、電車やバスに設置されたものである場合、電車やバスの移動にともなって頻繁にハンドオーバーが行われて、接続実績テーブル400内のレコード数が急激に増加する場合がある。
そこで、実施の形態3では、接続実績テーブル400のレコード数の増加を抑制して、接続実績テーブル400を記憶するために使用される記憶領域の増大化を抑制する更新方法について説明する。以下、実施の形態3にかかる接続実績テーブル400の第1の更新方法および第2の更新方法の一実施例について説明する。
(第1の更新方法)
まず、第1の更新方法の一実施例について説明する。第1の更新方法では、無線LANのアクセスポイントAPjを識別する識別情報としてESSIDを用いる。
図26は、接続実績テーブル400の記憶内容の一例を示す説明図(その2)である。図26において、接続実績テーブル400は、Cell−ID、ESSIDおよび最終接続時間のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、接続実績情報(例えば、接続実績情報2600−1〜2600−6)がレコードとして記憶されている。
ここで、ESSIDは、無線LANのアクセスポイントAPjを識別する識別情報である。ESSIDは、アクセスポイントAP1〜APmのうちの特定のアクセスポイント群に同一のものが付与される場合がある。特定のアクセスポイント群の一例としては、例えば、利用可能な通信サービスが同一のアクセスポイントの集合や、ある企業が経営している複数の店舗の各々に設置されたアクセスポイントの集合などがある。
以下、アクセスポイントAPjへの接続が完了した結果、図26に示した接続実績テーブル400に接続実績情報を新規登録する場合の更新部507の具体的な処理内容の一例について説明する。ここでは、Cell−ID「C6」とESSID「ESSID−1」と最終接続時間「2011.03.02.09.15」とを対応付けて表す接続実績情報を新規登録する場合を例に挙げて説明する。
この場合、まず、更新部507は、接続実績テーブル400の中から、新規登録する接続実績情報のESSID「ESSID−1」と同一のESSIDが、ESSIDフィールドに設定されている接続実績情報を検索する。図26の例では、ESSIDフィールドに「ESSID−1」が設定されている接続実績情報2600−1〜2600−5が検索される。
つぎに、更新部507は、検索した接続実績情報の数Nを算出する。図26の例では、検索された接続実績情報2600−1〜2600−5の数Nは「N=5」となる。そして、更新部507は、算出した数Nが閾値Nmax以上か否かを判断する。閾値Nmaxは、同一ESSIDについて接続実績テーブル400に登録可能な接続実績情報の上限値を表すものである。閾値Nmaxは、任意に設定可能であり、例えば、予め設定されてメモリ302に記憶されている。ここでは、閾値Nmaxを「Nmax=5」とする。
ここで、数Nが閾値Nmax未満の場合は、更新部507は、新たな接続実績情報を接続実績テーブル400に登録する。一方、数Nが閾値Nmax以上の場合、更新部507は、検索した接続実績情報のうち最終接続時間が最古の接続実績情報を接続実績テーブル400の中から削除する。そして、更新部507は、新たな接続実績情報を接続実績テーブル400に登録する。
図26の例では、数Nが閾値Nmax以上となる。このため、更新部507は、検索した接続実績情報2600−1〜2600−5のうち最終接続時間が最古の接続実績情報2600−1を接続実績テーブル400の中から削除する。そして、更新部507は、新たな接続実績情報を接続実績テーブル400に登録する。
このように、第1の更新方法によれば、接続実績テーブル400に登録可能な、ESSIDが同一の接続実績情報の総数Nに上限値を設けることにより、接続実績テーブル400内のレコード数の増加を抑制することができる。
(第1の更新方法:通信装置101の更新処理手順)
つぎに、第1の更新方法にかかる通信装置101の更新処理手順について説明する。ここでは、まず、アクセスポイントAPjへの接続が完了した場合の通信装置101の更新処理手順について説明する。
図27は、アクセスポイントAPjへの接続完了時の第1の更新方法にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャートである。図27のフローチャートにおいて、まず、更新部507は、通信制御部505からアクセスポイントAPjへの接続完了通知を受信したか否かを判断する(ステップS2701)。
ここで、更新部507は、アクセスポイントAPjへの接続完了通知を受信するのを待つ(ステップS2701:No)。そして、更新部507は、接続完了通知を受信した場合(ステップS2701:Yes)、取得部502から自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS2702)。
つぎに、更新部507は、通信制御部505から接続が完了したアクセスポイントAPjのESSIDを取得する(ステップS2703)。そして、更新部507は、接続実績テーブル400を参照して、取得したCell−IDに対応する接続実績情報があるか否かを判断する(ステップS2704)。
ここで、接続実績情報がない場合(ステップS2704:No)、更新部507は、第1の更新処理を実行して(ステップS2705)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。第1の更新処理の具体的な処理手順については図28を用いて後述する。
また、ステップS2704において、接続実績情報がある場合(ステップS2704:Yes)、更新部507は、現在時刻を取得する(ステップS2706)。そして、更新部507は、取得したCell−IDに対応する接続実績情報のESSIDフィールドおよび最終接続時間フィールドに、取得したESSIDおよび現在時刻を設定して(ステップS2707)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
図28は、第1の更新処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図28のフローチャートにおいて、まず、更新部507は、現在時刻を取得する(ステップS2801)。
つぎに、更新部507は、接続実績テーブル400の中から、図27に示したステップS2703において取得したESSIDに対応する接続実績情報を検索する(ステップS2802)。そして、更新部507は、検索した接続実績情報の数Nを算出する(ステップS2803)。
つぎに、更新部507は、算出した数Nが閾値Nmax以上か否かを判断する(ステップS2804)。ここで、数Nが閾値Nmax未満の場合(ステップS2804:No)、更新部507は、接続実績テーブル400内の各フィールドに、取得したCell−ID、ESSIDおよび現在時刻を設定して(ステップS2805)、本フローチャートによる一連の処理を終了して第1の更新処理を呼び出したステップへ戻る。この結果、新たな接続実績情報がレコードとして接続実績テーブル400に登録される。
一方、数Nが閾値Nmax以上の場合(ステップS2804:Yes)、更新部507は、検索した接続実績情報のうち最終接続時間が最古の接続実績情報を接続実績テーブル400の中から削除して(ステップS2806)、ステップS2805に移行する。
つぎに、ハンドオーバーが検出された場合の通信装置101の更新処理手順について説明する。
図29および図30は、ハンドオーバー検出時の第1の更新方法にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャートである。図29のフローチャートにおいて、まず、更新部507は、判断部1401からハンドオーバー検出通知を受信したか否かを判断する(ステップS2901)。
ここで、更新部507は、ハンドオーバー検出通知を受信するのを待つ(ステップS2901:No)。そして、更新部507は、ハンドオーバー検出通知を受信した場合(ステップS2901:Yes)、取得部502から自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS2902)。
つぎに、更新部507は、検出動作フラグを読み出して(ステップS2903)、検出動作フラグがONに設定されているか否かを判断する(ステップS2904)。ここで、検出動作フラグがOFFに設定されている場合(ステップS2904:No)、判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、取得されたCell−IDに対応する接続実績情報があるか否かを判定する(ステップS2905)。
ここで、Cell−IDに対応する接続実績情報がある場合(ステップS2905:Yes)、判定部504は、通信制御部505に対して検出動作フラグのON設定要求を送信して(ステップS2906)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。一方、Cell−IDに対応する接続実績情報がない場合(ステップS2905:No)、判定部504は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS2904において、検出動作フラグがONに設定されている場合(ステップS2904:Yes)、更新部507は、図30に示すステップS3001に移行する。
図30に示すフローチャートにおいて、まず、更新部507は、通信制御部505に対して現在接続中のアクセスポイントAPjのESSIDの取得要求を送信する(ステップS3001)。そして、更新部507は、現在接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを通信制御部505から取得したか否かを判断する(ステップS3002)。
ここで、アクセスポイントAPに非接続のためESSIDを取得しなかった場合(ステップS3002:No)、判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、取得されたCell−IDに対応する接続実績情報があるか否かを判定する(ステップS3003)。
ここで、Cell−IDに対応する接続実績情報がない場合(ステップS3003:No)、判定部504は、通信制御部505に対して検出動作フラグのOFF設定要求を送信して(ステップS3004)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。一方、Cell−IDに対応する接続実績情報がある場合(ステップS3003:Yes)、判定部504は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS3002において、ESSIDを取得した場合(ステップS3002:Yes)、更新部507は、接続実績テーブル400を参照して、取得されたCell−IDに対応する接続実績情報があるか否かを判定する(ステップS3005)。
ここで、接続実績情報がある場合(ステップS3005:Yes)、更新部507は、現在時刻を取得する(ステップS3006)。そして、更新部507は、取得したCell−IDに対応する接続実績情報のESSIDフィールドおよび最終接続時間フィールドに、取得したESSIDおよび現在時刻を設定して(ステップS3007)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS3005において、接続実績情報がない場合(ステップS3005:No)、更新部507は、第1の更新処理を実行して(ステップS3008)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。この結果、新たな接続実績情報がレコードとして接続実績テーブル400に登録される。
なお、ステップS3008において実行される第1の更新処理の具体的処理手順については、図28に示した第1の更新処理の具体的処理手順と同様のため説明を省略する。
以上説明した、第1の更新方法によれば、接続実績テーブル400に登録可能な、ESSIDが同一の接続実績情報の総数Nに上限値を設けることができる。これにより、第1の更新方法によれば、接続実績テーブル400内のレコード数の増加を抑制し、接続実績テーブル400を記憶するために使用される記憶領域の増大化を抑制することができる。
(第2の更新方法)
つぎに、第2の更新方法の一実施例について説明する。第2の更新方法では、無線LANのアクセスポイントAPjを識別する識別情報として、ESSIDとBSSIDとの組み合わせを用いる。
図31は、接続実績テーブル400の記憶内容の一例を示す説明図(その3)である。図31において、接続実績テーブル400は、Cell−ID、ESSID、BSSIDおよび最終接続時間のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、接続実績情報(例えば、接続実績情報3100−1〜3100−5)がレコードとして記憶されている。
ここで、BSSIDは、無線LANのアクセスポイントAPjを一意に識別する識別情報である。BSSIDは、例えば、アクセスポイントAPjのMAC(Media Access Control)アドレスである。
以下、アクセスポイントAPjへの接続が完了した結果、図31に示した接続実績テーブル400に接続実績情報を新規登録する場合の更新部507の具体的な処理内容の一例について説明する。ここでは、Cell−ID「C6」とESSID「ESSID−1」とBSSID「01:23:45:67:89:A6」と最終接続時間「2011.05.07.11.34」とを対応付けて表す接続実績情報を新規登録する場合を例に挙げて説明する。
この場合、まず、更新部507は、接続実績テーブル400の中から、新規登録する接続実績情報のESSID「ESSID−1」と同一のESSIDがESSIDフィールドに設定され、かつ、新規登録する接続実績情報のBSSID「01:23:45:67:89:A6」と同一のBSSIDがBSSIDフィールドに設定されている接続実績情報を検索する。
すなわち、更新部507は、接続実績テーブル400の中から、ESSIDとBSSIDとの組み合わせが新規登録する接続実績情報と同一の接続実績情報を検索する。図31の例では、ESSIDとBSSIDとの組み合わせが新規登録する接続実績情報と同一の接続実績情報が存在しないため、接続実績情報は検索されない。
この場合、更新部507は、接続実績テーブル400に記憶されている接続実績情報の総数Mを算出する。そして、更新部507は、算出した総数Mが閾値Mmax以上か否かを判断する。ここで、総数Mが閾値Mmax未満の場合は、更新部507は、新たな接続実績情報を接続実績テーブル400に登録する。
一方、総数Mが閾値Mmax以上の場合、更新部507は、接続実績テーブル400に記憶されている接続実績情報のうち最終接続時間が最古の接続実績情報を削除する。そして、更新部507は、新たな接続実績情報を接続実績テーブル400に登録する。図31の例では、総数Mが閾値Mmax以上の場合、更新部507は、接続実績テーブル400内の最終接続時間が最古の接続実績情報3100−1を削除して、新たな接続実績情報を登録する。
このように、第2の更新方法によれば、接続実績テーブル400に登録可能な接続実績情報の総数Mに上限値を設けることにより、接続実績テーブル400内のレコード数が上限値を超えて増加することを防ぐことができる。
つぎに、図32を用いて、新規登録する接続実績情報と、ESSIDとBSSIDとの組み合わせが同一の接続実績情報が接続実績テーブル400に存在する場合について説明する。
図32は、接続実績テーブル400の記憶内容の一例を示す説明図(その4)である。図32において、接続実績テーブル400は、Cell−ID、ESSID、BSSIDおよび最終接続時間のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、接続実績情報(例えば、接続実績情報3200−1〜3200−5)がレコードとして記憶されている。
以下、アクセスポイントAPjへの接続が完了した結果、図32に示した接続実績テーブル400に接続実績情報を新規登録する場合の更新部507の具体的な処理内容の一例について説明する。ここでは、Cell−ID「C6」とESSID「ESSID−1」とBSSID「01:23:45:67:89:A1」と最終接続時間「2011.05.07.11.34」とを対応付けて表す接続実績情報を新規登録する場合を例に挙げて説明する。
まず、更新部507は、接続実績テーブル400の中から、ESSIDとBSSIDとの組み合わせが新規登録する接続実績情報と同一の接続実績情報を検索する。図32の例では、ESSIDとBSSIDとの組み合わせが新規登録する接続実績情報と同一となる接続実績情報3200−1〜3200−5が検索される。
つぎに、更新部507は、検索した接続実績情報の数Nを算出する。図32の例では、検索された接続実績情報3200−1〜3200−5の数Nは「N=5」となる。そして、更新部507は、算出した数Nが閾値Nmax以上か否かを判断する。閾値Nmaxは、ESSIDとBSSIDとの同一組み合わせについて接続実績テーブル400に登録可能な接続実績情報の上限値を表すものである。閾値Nmaxは、任意に設定可能である。ここでは、閾値Nmaxを「Nmax=5」とする。
このため、図32の例では、数Nが閾値Nmax以上となる。この場合、更新部507は、検索した接続実績情報3200−1〜3200−5のうち最終接続時間が最古の接続実績情報3200−1を接続実績テーブル400の中から削除する。そして、更新部507は、新たな接続実績情報を接続実績テーブル400に登録する。
このように、第2の更新方法によれば、接続実績テーブル400に登録可能な、ESSIDとBSSIDとの組み合わせが同一の接続実績情報の総数Nに上限値を設けることにより、接続実績テーブル400内のレコード数が上限値を超えて増加することを防ぐことができる。
(第2の更新方法:通信装置101の更新処理手順)
つぎに、第2の更新方法にかかる通信装置101の更新処理手順について説明する。ここでは、まず、アクセスポイントAPjへの接続が完了した場合の通信装置101の更新処理手順について説明する。
図33は、アクセスポイントAPjへの接続完了時の第2の更新方法にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャートである。図33のフローチャートにおいて、まず、更新部507は、通信制御部505からアクセスポイントAPjへの接続完了通知を受信したか否かを判断する(ステップS3301)。
ここで、更新部507は、アクセスポイントAPjへの接続完了通知を受信するのを待つ(ステップS3301:No)。そして、更新部507は、接続完了通知を受信した場合(ステップS3301:Yes)、取得部502から自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS3302)。
つぎに、更新部507は、通信制御部505から接続が完了したアクセスポイントAPjのESSIDおよびBSSIDを取得する(ステップS3303)。そして、更新部507は、接続実績テーブル400を参照して、取得したCell−IDに対応する接続実績情報があるか否かを判断する(ステップS3304)。
ここで、接続実績情報がない場合(ステップS3304:No)、更新部507は、第2の更新処理を実行して(ステップS3305)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。第2の更新処理の具体的な処理手順については図34を用いて後述する。
また、ステップS3304において、接続実績情報がある場合(ステップS3304:Yes)、更新部507は、現在時刻を取得する(ステップS3306)。そして、更新部507は、取得したCell−IDに対応する接続実績情報のESSIDフィールド、BSSIDフィールドおよび最終接続時間フィールドに、取得したESSID、BSSIDおよび現在時刻を設定して(ステップS3307)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
図34は、第2の更新処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図34のフローチャートにおいて、まず、更新部507は、現在時刻を取得する(ステップS3401)。
つぎに、更新部507は、接続実績テーブル400の中から、図33に示したステップS3303において取得したESSIDとBSSIDの組み合わせに対応する接続実績情報を検索する(ステップS3402)。そして、更新部507は、検索した接続実績情報の数Nを算出する(ステップS3403)。
つぎに、更新部507は、算出した数Nが閾値Nmax以上か否かを判断する(ステップS3404)。ここで、数Nが閾値Nmax未満の場合(ステップS3404:No)、更新部507は、接続実績テーブル400に記憶されている接続実績情報の総数Mを算出する(ステップS3405)。
そして、更新部507は、算出した総数Mが閾値Mmax以上か否かを判断する(ステップS3406)。ここで、総数Mが閾値Mmax未満の場合(ステップS3406:No)、更新部507は、ステップS3408に移行する。一方、総数Mが閾値Mmax以上の場合(ステップS3406:Yes)、更新部507は、接続実績テーブル400内の接続実績情報のうち最終接続時間が最古の接続実績情報を削除する(ステップS3407)。
そして、更新部507は、接続実績テーブル400内の各フィールドに、取得したCell−ID、ESSID、BSSIDおよび現在時刻を設定して(ステップS3408)、本フローチャートによる一連の処理を終了して第2の更新処理を呼び出したステップへ戻る。この結果、新たな接続実績情報がレコードとして接続実績テーブル400に登録される。
また、ステップS3404において、数Nが閾値Nmax以上の場合(ステップS3404:Yes)、更新部507は、検索した接続実績情報のうち最終接続時間が最古の接続実績情報を接続実績テーブル400の中から削除して(ステップS3409)、ステップS3408に移行する。
つぎに、ハンドオーバーが検出された場合の通信装置101の更新処理手順について説明する。
図35および図36は、ハンドオーバー検出時の第2の更新方法にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャートである。図35のフローチャートにおいて、まず、更新部507は、判断部1401からハンドオーバー検出通知を受信したか否かを判断する(ステップS3501)。
ここで、更新部507は、ハンドオーバー検出通知を受信するのを待つ(ステップS3501:No)。そして、更新部507は、ハンドオーバー検出通知を受信した場合(ステップS3501:Yes)、取得部502から自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS3502)。
つぎに、更新部507は、検出動作フラグを読み出して(ステップS3503)、検出動作フラグがONに設定されているか否かを判断する(ステップS3504)。ここで、検出動作フラグがOFFに設定されている場合(ステップS3504:No)、判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、取得されたCell−IDに対応する接続実績情報があるか否かを判定する(ステップS3505)。
ここで、Cell−IDに対応する接続実績情報がある場合(ステップS3505:Yes)、判定部504は、通信制御部505に対して検出動作フラグのON設定要求を送信して(ステップS3506)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。一方、Cell−IDに対応する接続実績情報がない場合(ステップS3505:No)、判定部504は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS3504において、検出動作フラグがONに設定されている場合(ステップS3504:Yes)、更新部507は、図36に示すステップS3601に移行する。
図36に示すフローチャートにおいて、まず、更新部507は、通信制御部505に対して現在接続中のアクセスポイントAPjのESSIDおよびBSSIDの取得要求を送信する(ステップS3601)。そして、更新部507は、現在接続中のアクセスポイントAPjのESSIDおよびBSSIDを通信制御部505から取得したか否かを判断する(ステップS3602)。
ここで、アクセスポイントAPに非接続のためESSIDおよびBSSIDを取得しなかった場合(ステップS3602:No)、判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、取得されたCell−IDに対応する接続実績情報があるか否かを判定する(ステップS3603)。
ここで、Cell−IDに対応する接続実績情報がない場合(ステップS3603:No)、判定部504は、通信制御部505に対して検出動作フラグのOFF設定要求を送信して(ステップS3604)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。一方、Cell−IDに対応する接続実績情報がある場合(ステップS3603:Yes)、判定部504は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS3602において、ESSIDおよびBSSIDを取得した場合(ステップS3602:Yes)、更新部507は、接続実績テーブル400を参照して、取得されたCell−IDに対応する接続実績情報があるか否かを判定する(ステップS3605)。
ここで、接続実績情報がある場合(ステップS3605:Yes)、更新部507は、現在時刻を取得する(ステップS3606)。そして、更新部507は、取得したCell−IDに対応する接続実績情報のESSIDフィールド、BSSIDフィールドおよび最終接続時間フィールドに、取得したESSID、BSSIDおよび現在時刻を設定して(ステップS3607)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS3605において、接続実績情報がない場合(ステップS3605:No)、更新部507は、第2の更新処理を実行して(ステップS3608)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。この結果、新たな接続実績情報がレコードとして接続実績テーブル400に登録される。
なお、ステップS3608において実行される第2の更新処理の具体的処理手順については、図34に示した第2の更新処理の具体的処理手順と同様のため説明を省略する。
以上説明した、第2の更新方法によれば、接続実績テーブル400に登録可能な、ESSIDとBSSIDとの組み合わせが同一の接続実績情報の総数Nに上限値を設けることができる。また、第2の更新方法によれば、接続実績テーブル400に登録可能な接続実績情報の総数Mに上限値を設けることができる。
これらのことから、第2の更新方法によれば、接続実績テーブル400内のレコード数が上限値を超えて増加することを防ぐことができ、接続実績テーブル400を記憶するために使用される記憶領域の増大化を抑制することができる。
なお、本実施の形態で説明した通信制御方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本通信制御プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本通信制御プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
101 通信装置
501 検出部
502 取得部
503 第1の通信部
504 判定部
505 通信制御部
506 第2の通信部
507 更新部
1401 判断部
本発明は、通信装置、制御プログラムおよび制御方法に関する。
従来、携帯電話網に接続する通信機能と、無線LAN(Local Area Network)に接続する通信機能とを有する通信装置がある。通信装置は、例えば、各地に設置されている携帯電話網の基地局や無線LANの基地局を介して、インターネットなどのネットワークに接続することができる。
関連する先行技術としては、例えば、セルラネットワークの基地局からの受信信号の電界強度に基づき端末の位置を検出し、基地局のセルIDおよび受信信号電界強度に基づき、無線LANへの接続ポイントの位置を検出する技術がある。
特開2009−44659号公報
しかしながら、従来技術によれば、無線LANなどの基地局を検出する通信装置の検出動作により、通信装置の消費電力の増大化を招くという問題がある。例えば、ハンドオーバーが行われた際に無線LANの基地局を検出する検出動作を開始する場合、ハンドオーバーが頻繁に行われることにより、基地局を検出する検出動作にかかる通信装置の消費電力が増大する。
1つの側面では、本発明は、電力の消費を抑制することができる通信装置、制御プログラムおよび制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面によれば、画像を表示する表示部と、前記表示部を制御する制御部と、前記制御部で処理される情報を記憶する記憶部とを有する通信装置が、前記通信装置と通信可能な基地局のそれぞれの通信エリアにおいて、前記基地局と異なる通信方式で通信可能なアクセスポイントと接続した場合に、接続した前記アクセスポイントとの接続履歴を前記通信エリアに対応させて接続履歴情報として前記記憶部に記録し、前記表示部を非表示状態から表示状態に遷移させた場合に、前記接続履歴情報に基づき前記通信エリアに対応する前記アクセスポイントをスキャンする通信装置、制御プログラムおよび制御方法が提案される。
本発明の一態様によれば、電力の消費を抑制することができる。
図1は、実施の形態1にかかる通信制御方法の一実施例を示す説明図である。 図2は、通信システム200のシステム構成例を示す説明図である。 図3は、通信装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図4は、接続実績テーブル400の記憶内容の一例を示す説明図(その1)である。 図5は、実施の形態1にかかる通信装置101の機能的構成例を示すブロック図である。 図6は、実施の形態1にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その1)である。 図7は、実施の形態1にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その2)である。 図8は、実施の形態1にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その3)である。 図9は、実施の形態1にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その4)である。 図10は、実施の形態1にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その5)である。 図11は、実施の形態1にかかる通信装置101の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。 図12は、実施の形態1にかかる通信装置101の通信制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 図13は、実施の形態1にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャートである。 図14は、実施の形態2にかかる通信装置101の機能的構成例を示すブロック図である。 図15は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その1)である。 図16は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その2)である。 図17は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その3)である。 図18は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その4)である。 図19は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その5)である。 図20は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その6)である。 図21は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その7)である。 図22は、実施の形態2にかかる通信装置101の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。 図23は、実施の形態2にかかる通信装置101の設定処理手順の一例を示すフローチャートである。 図24は、実施の形態2にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。 図25は、実施の形態2にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。 図26は、接続実績テーブル400の記憶内容の一例を示す説明図(その2)である。 図27は、アクセスポイントAPjへの接続完了時の第1の更新方法にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャートである。 図28は、第1の更新処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。 図29は、ハンドオーバー検出時の第1の更新方法にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。 図30は、ハンドオーバー検出時の第1の更新方法にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。 図31は、接続実績テーブル400の記憶内容の一例を示す説明図(その3)である。 図32は、接続実績テーブル400の記憶内容の一例を示す説明図(その4)である。 図33は、アクセスポイントAPjへの接続完了時の第2の更新方法にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャートである。 図34は、第2の更新処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。 図35は、ハンドオーバー検出時の第2の更新方法にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。 図36は、ハンドオーバー検出時の第2の更新方法にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる通信装置、制御プログラムおよび制御方法の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる通信制御方法の一実施例を示す説明図である。図1において、通信装置101は、基地局102および基地局103と無線通信可能なコンピュータである。また、通信装置101は、各種情報を表示する画面110を有する。具体的には、例えば、通信装置101は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット型PC(Personal Computer)、PHS(Personal Handy−phone System)などである。
基地局102および基地局103は、各々の通信エリアに存在する通信装置101と無線通信可能であり、通信装置101がネットワークに接続するための拠点となる無線局である。具体的には、例えば、基地局102および基地局103は、各地に点在する移動体通信網(携帯電話網)の基地局や無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントなどである。
通信装置101は、基地局102および基地局103をそれぞれ異なる検出動作により検出し、検出した基地局102や基地局103を介してネットワークに接続することができる。ネットワークは、例えば、移動体通信網、LAN、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。
ここで、検出動作とは、各地に点在する基地局102および基地局103の中から通信可能な基地局102や基地局103を探索するいわゆるスキャン動作である。基地局102および基地局103を検出する検出動作は、例えば、無線通信の通信方式、通信規格、通信性能、通信サービスなどの違いによりそれぞれ異なる。
すなわち、通信装置101は、基地局103を検出するために、基地局102を検出する検出動作とは異なる別の検出動作を行う。このため、通信装置101は、基地局102を検出するための検出動作により電力を消費し、基地局103を検出するための検出動作により電力を消費する。
以下の説明では、基地局102の一例として、移動体通信網の基地局を例に挙げ、基地局103の一例として、無線LANのアクセスポイントを例に挙げて説明する。また、基地局102の通信エリアを「セル」と表記し、基地局103を「アクセスポイント103」と表記する。
図1の例では、移動体通信網の基地局102として、基地局102−1〜102−3が示され、無線LANのアクセスポイント103として、アクセスポイント103−1〜103−10が示されている。また、基地局102−1〜102−3のセルC1〜C3と、アクセスポイント103−1〜103−10の通信エリアA1〜A10が示されている。
ここで、無線LANのアクセスポイント103は、例えば、移動体通信網の基地局102に比べて、最大通信速度が速く伝送効率が高い一方で、通信エリアが狭い傾向にある。また、無線LANのアクセスポイント103は、特定のサービスに加入しているユーザしか利用できないものも多い。
通信装置101の周辺に利用可能なアクセスポイント103が存在しない場合に、通信装置101がアクセスポイント103の検出動作を行うことは望ましくない。また、アクセスポイント103を利用する際に、アクセスポイント103の検出動作の開始をユーザが指示することが考えられるが、ユーザの操作入力が必要になるとともに、利用可能なアクセスポイント103の設置位置をユーザが把握していない場合がある。
そこで、実施の形態1では、通信装置101は、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを契機に、自装置が属する移動体通信網の基地局102における無線LANのアクセスポイント103への接続履歴の有無を判定する。そして、通信装置101は、アクセスポイント103への接続履歴がある場合に、アクセスポイント103の検出動作を開始する。
これにより、通信装置101は、ユーザビリティが損なわれることを防ぐとともに、アクセスポイント103の検出動作にかかる消費電力を抑制する。なお、移動体通信網の基地局102を検出する検出動作については、例えば、通信装置101により周期的に行われている場合を想定する。以下、実施の形態1にかかる通信装置101の通信制御処理の一実施例について説明する。
(1)通信装置101は、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。ここで、表示状態が非表示(画面OFF)とは、例えば、画面110に対する電力供給が停止された状態である。また、表示状態が表示(画面ON)とは、例えば、画面110に対する電力供給が行われている状態である。
具体的には、例えば、通信装置101は、画面110の表示状態を非表示から表示へ切り替えるユーザの操作入力を受け付けることにより、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。図1の例では、通信装置101のユーザの自宅がある地点P1において、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出されたとする。
(2)通信装置101は、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、接続履歴情報に基づいて、自装置が属する基地局102のセルにおけるアクセスポイント103への接続履歴があるか否かを判定する。
ここで、接続履歴情報とは、基地局102のセル群(例えば、セルC1〜C3)のうちアクセスポイント103への接続動作が行われたセルを特定する情報である。アクセスポイント103への接続動作とは、アクセスポイント103を介してインターネットなどのネットワークに接続する動作である。
また、アクセスポイント103への接続履歴とは、アクセスポイント103への通信装置101の接続処理が正常に完了した履歴である。アクセスポイント103への接続処理では、例えば、通信装置101のユーザの認証処理などが行われる。すなわち、アクセスポイント103への接続履歴があるセルは、アクセスポイント103への接続履歴がないセルに比べて、ユーザが利用可能なアクセスポイント103が存在する可能性が高いセルである。
図1中、太線の丸で表すアクセスポイント103の通信エリアは、通信装置101の接続履歴があるアクセスポイント103の通信エリアを表している。
具体的には、例えば、地点P1において、通信装置101は、移動体通信網の基地局102−1と通信することにより、自装置が属する基地局102−1のセルC1を特定する。そして、通信装置101は、接続履歴情報を参照して、特定したセルC1においてアクセスポイント103への接続履歴があるか否かを判定する。
図1の例では、基地局102−1のセルC1において接続履歴があるアクセスポイント103−1,103−4が示されている。このため、通信装置101は、自装置が属する基地局102−1のセルC1におけるアクセスポイント103への接続履歴があると判定する。
(3)通信装置101は、判定した判定結果に基づいて、アクセスポイント103の検出動作を制御する。具体的には、例えば、通信装置101は、アクセスポイント103への接続履歴があると判定した場合、アクセスポイント103の検出動作を開始する。一方、アクセスポイント103への接続履歴がないと判定した場合、通信装置101は、アクセスポイント103の検出動作を開始しない。
図1の例では、セルC1においてアクセスポイント103への接続履歴があるため、通信装置101は、アクセスポイント103の検出動作を開始する。この結果、例えば、アクセスポイント103−1が検出され、通信装置101は、アクセスポイント103−1を介して、インターネットなどのネットワークに接続することができる。
(4)通信装置101は、画面110の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出する。具体的には、例えば、通信装置101は、画面110の表示状態を表示から非表示へ切り替えるユーザの操作入力を受け付けることにより、画面110の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出する。
図1の例では、自宅がある地点P1からコンビニエンスストアがある地点P3までの移動中の地点P2において、画面110の表示状態が表示から非表示へ遷移したことが検出されたとする。
(5)通信装置101は、画面110の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出した場合、アクセスポイント103の検出動作を停止する。これにより、画面110の表示状態が表示から非表示へ遷移したことに連動してアクセスポイント103の検出動作を停止して、通信装置101の電力の消費を抑制することができる。
このように、通信装置101は、画面110の表示状態の遷移を契機にして、アクセスポイント103の検出動作を制御する。
例えば、コンビニエンスストアがある地点P3から最寄り駅がある地点P5までの移動中の地点P4において、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出されたとする。この場合、通信装置101は、自装置が属する基地局102−2のセルC2においてアクセスポイント103への接続履歴があるか否かを判定する。
図1の例では、セルC2には接続履歴があるアクセスポイント103が存在しないため、通信装置101は、セルC2においてアクセスポイント103への接続履歴がないと判定する。この場合、通信装置101は、セルC2においてアクセスポイント103の検出動作を開始しない。
また、例えば、最寄り駅がある地点P5から会社がある地点P7までの移動中の地点P6において、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出されたとする。この場合、通信装置101は、自装置が属する基地局102−3のセルC3においてアクセスポイント103への接続履歴があるか否かを判定する。
図1の例では、セルC3には接続履歴があるアクセスポイント103−7が存在するため、通信装置101は、セルC3においてアクセスポイント103への接続履歴があると判定する。このため、通信装置101は、セルC3においてアクセスポイント103の検出動作を開始する。
以上説明した、通信装置101によれば、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合に、自装置が属する基地局102のセルにおけるアクセスポイント103への接続履歴を判定することができる。また、通信装置101は、アクセスポイント103への接続履歴がある場合に、アクセスポイント103の検出動作を開始することができる。
これにより、画面110の表示状態の非表示から表示への遷移を契機にして、アクセスポイント103への接続履歴があるセルにおいて、ユーザが操作入力を行うことなく利用可能なアクセスポイント103を検出することができ、ユーザビリティが損なわれることを防ぐことができる。
また、通信装置101によれば、自装置が属する基地局102のセルにおけるアクセスポイント103への接続履歴がない場合は、アクセスポイント103の検出動作を開始しない。これにより、利用可能なアクセスポイント103が存在しないセルにおけるアクセスポイント103の検出動作を抑制して、通信装置101の消費電力を削減することができ、また、通信装置101とアクセスポイント103との間の通信量を削減することができる。
(通信システム200のシステム構成例)
実施の形態1にかかる通信システム200のシステム構成例について説明する。
図2は、通信システム200のシステム構成例を示す説明図である。図2において、通信システム200は、通信装置101と、基地局BS1〜BSnと、アクセスポイントAP1〜APmと、サーバ201と、を含む。通信システム200において、基地局BS1〜BSn、アクセスポイントAP1〜APmおよびサーバ201は、ネットワーク210を介して接続されている。ネットワーク210は、例えば、移動体通信網、LAN、WAN、インターネットなどを含む。
ここで、基地局BS1〜BSnは、各地に点在する移動体通信網の基地局である。以下の説明では、基地局BS1〜BSnのうちの任意の基地局を「基地局BSi」と表記し、基地局BSiの通信可能範囲を表す通信エリアを「セルCi」と表記する場合がある(i=1,2,…,n)。なお、図1に示した基地局102は、基地局BSiに相当する。
また、アクセスポイントAP1〜APmは、各地に点在する無線LANの基地局である。アクセスポイントAP1〜APmの中には、可搬型のアクセスポイントや、電車やバス等の移動体に設置されたアクセスポイントが含まれていてもよい。以下の説明では、アクセスポイントAP1〜APmのうちの任意のアクセスポイントを「アクセスポイントAPj」と表記し、アクセスポイントAPjの通信可能範囲を表す通信エリアを「通信エリアAj」と表記する場合がある(j=1,2,…,m)。なお、図1に示したアクセスポイント103は、アクセスポイントAPjに相当する。
通信装置101は、セルCiにおいて基地局BSiと無線通信可能であり、基地局BSiを介してネットワーク210に接続することができる。また、通信装置101は、通信エリアAjにおいてアクセスポイントAPjと無線通信可能であり、アクセスポイントAPjを介してネットワーク210に接続することができる。
サーバ201は、ネットワーク210を介して、通信装置101にサービスを提供するコンピュータである。サービスとは、通信装置101に提供される情報処理であり、例えば、メールサービス、電話サービス、ウェブサービスなどがある。具体的には、例えば、サーバ201は、メールサーバ、ウェブサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバなどを含む。
なお、図2では、通信装置101およびサーバ201をそれぞれ1台のみ表記したが、これに限らない。例えば、通信装置101は通信システム200を利用するユーザごとに設けられ、サーバ201はサービスの提供者ごとに設けられていてもよい。
(通信装置101のハードウェア構成例)
図3は、通信装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、通信装置101は、CPU301と、メモリ302と、ディスプレイ303と、キーパッド304と、公衆網I/F(Interface)305と、WLAN(Wireless LAN) I/F306と、音声信号処理部307と、スピーカ308と、マイクロフォン309と、を有している。また、各構成部はバス300によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU301は、通信装置101の全体の制御を司る。メモリ302は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有している。具体的には、例えば、フラッシュROMがOS(Operating System)のプログラムを記憶し、ROMがアプリケーションプログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されているプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させることになる。
ディスプレイ303は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ303は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどを採用することができる。なお、図1に示した画面110は、ディスプレイ303に相当する。
キーパッド304は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力を行う。キーパッド304は、例えば、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。
公衆網I/F305は、移動体通信網の基地局BSiを介してネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータ(例えば、サーバ201)に接続される。そして、公衆網I/F305は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。
WLAN I/F306は、無線LANのアクセスポイントAPjを介してネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータに接続される。そして、WLAN I/F306は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。
音声信号処理部307は、スピーカ308およびマイクロフォン309に接続される。例えば、マイクロフォン309に受音された音声は、音声信号処理部307でA/D変換される。また、スピーカ308からは音声が出力される。
なお、図示は省略するが、通信装置101は、上述した構成部のほか、例えば、メモリ302に対するデータのリード/ライトを制御するメモリコントローラや各構成部に電源電圧を供給するPMU(Power Management Unit)、バッテリ、各種タイマ、GPS(Global Positioning System)ユニットなどを有している。また、基地局BSiおよびアクセスポイントAPjのハードウェア構成は、例えば、CPU、メモリ、I/F、補助記憶装置、バス等により実現される。
(接続実績テーブル400の記憶内容)
つぎに、通信装置101が用いる接続実績テーブル400について説明する。接続実績テーブル400は、例えば、図3に示したメモリ302により実現される。
図4は、接続実績テーブル400の記憶内容の一例を示す説明図(その1)である。図4において、接続実績テーブル400は、Cell−ID、SSIDおよび最終接続時間のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することにより、接続実績情報(例えば、接続実績情報400−1〜400−4)がレコードとして記憶されている。
Cell−IDは、移動体通信網の基地局BSiを識別する識別情報である。SSID(Service Set Identifier)は、無線LANのアクセスポイントAPjを識別する識別情報である。SSIDとして、例えば、ESSID(Extended SSID)やBSSID(Basic SSID)を用いることができる。最終接続時間は、アクセスポイントAPjに最後に接続した日時を示す。
一例として、接続実績情報400−1を例に挙げると、Cell−ID「C1」とSSID「AP2」と最終接続時間「2011.03.03.12.23」とが対応付けて示されている。接続実績情報400−1によれば、基地局BS1のセルC1において、通信装置101がアクセスポイントAP2に最後に接続した日時「2011年3月3日12時23分」を特定することができる。なお、図1で説明した接続履歴情報は、接続実績テーブル400内の接続実績情報に相当する。
(通信装置101の機能的構成例)
図5は、実施の形態1にかかる通信装置101の機能的構成例を示すブロック図である。図5において、通信装置101は、検出部501と、取得部502と、第1の通信部503と、判定部504と、通信制御部505と、第2の通信部506と、更新部507と、を含む構成である。検出部501〜更新部507は制御部となる機能であり、具体的には、例えば、図3に示したメモリ302に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、公衆網I/F305、WLAN I/F306などのハードウェアにより、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ302に記憶される。
検出部501は、ディスプレイ303(図3参照)の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する機能を有する。具体的には、例えば、検出部501が、キーパッド304を用いたユーザの操作入力により、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた場合に、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。
より具体的には、例えば、検出部501が、レジューム機能によりディスプレイ303の表示状態が非表示になる直前の状態から作業を再開する場合に、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出することにしてもよい。また、例えば、検出部501が、予め決められた時刻に起動するアラームなどのアプリケーションが起動された場合に、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出することにしてもよい。
また、検出部501は、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出する機能を有する。具体的には、例えば、検出部501が、キーパッド304を用いたユーザの操作入力により、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ切り替えられた場合に、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出する。
また、例えば、検出部501が、画面OFFタイマが規定値に達した場合に、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出することにしてもよい。画面OFFタイマとは、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移するまでの時間を計測するタイマである。さらに、例えば、検出部501が、ディスプレイ303への電力供給を抑えて省電力モードに移行した場合に、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出することにしてもよい。
取得部502は、基地局BS1〜BSnのセルC1〜Cnのうち自装置が属するセルCiを識別するCell−IDを取得する機能を有する。具体的には、例えば、取得部502が、基地局BSiと通信する第1の通信部503によって受信された基地局情報に含まれるCell−IDを、自装置が属するセルCiのCell−IDとして取得する。第1の通信部503は、例えば、基地局BS1〜BSnのうち通信可能な基地局BSiからセルCiのCell−IDを含む基地局情報を定期的(例えば、2.56[秒]ごと)に受信する。
また、基地局BS1〜BSnのうち通信装置101が通信可能な基地局が複数存在する場合がある。この場合、例えば、取得部502が、通信可能な複数の基地局のうち電波強度が最大となる基地局の基地局情報に含まれるCell−IDを、自装置が属するセルCiを識別するCell−IDとして取得することにしてもよい。
判定部504は、検出部501によって表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出された場合、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する機能を有する。ここで、アクセスポイントAPjへの接続実績とは、アクセスポイントAPjへの接続動作が完了したことを示す接続履歴である。また、アクセスポイントAPjへの接続動作とは、アクセスポイントAPjを介してネットワーク210に接続する通信装置101の動作である。
具体的には、例えば、まず、判定部504が、図4に示した接続実績テーブル400を参照して、取得部502によって取得されたCell−IDと対応付けて記憶されているアクセスポイントAPjのSSIDがあるか否かを判定する。ここで、アクセスポイントAPjのSSIDがある場合、取得部502が、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があると判定する。一方、アクセスポイントAPjのSSIDがない場合、判定部504が、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定する。
通信制御部505は、判定部504によって判定された判定結果に基づいて、アクセスポイントAPjの検出動作を制御する機能を有する。具体的には、例えば、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があると判定された場合、通信制御部505が、アクセスポイントAPjと通信する第2の通信部506を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作を開始する。一方、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定された場合、通信制御部505は、アクセスポイントAPjの検出動作を開始しない。
より詳細に説明すると、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があると判定された場合、通信制御部505が、検出動作フラグをONに設定する。検出動作フラグは、アクセスポイントAPjの検出動作を周期的に行うか否かを示すフラグである。検出動作フラグは、例えば、メモリ302やCPU301のレジスタに記憶されている。
そして、検出動作フラグがONに設定されている場合に、通信制御部505が、第2の通信部506を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作を周期的に行う。なお、アクセスポイントAPjの検出動作の周期は任意に設定可能である。また、アクセスポイントAPjの検出動作を周期的に行う場合の開始タイミングは、例えば、タイマによって制御される。
ここで、アクセスポイントAPjの検出動作例について説明する。具体的には、例えば、通信制御部505が、第2の通信部506を制御して、無線LANに用いられる各CH(チャネル)に対してプローブリクエスト信号を送信する。この結果、通信制御部505が、SSIDを含むプローブレスポンス信号を受信することにより、通信可能なアクセスポイントAPjを検出することができる。
また、通信制御部505は、第2の通信部506を制御して、検出したアクセスポイントAPjへの接続動作を開始する機能を有する。具体的には、例えば、検出したアクセスポイントAPjへの接続実績がある場合に、通信制御部505が、第2の通信部506を制御して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始する。
一方、検出したアクセスポイントAPjへの接続実績がない場合、通信制御部505は、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始しない。なお、検出したアクセスポイントAPjへの接続実績は、例えば、アクセスポイントAPjのSSIDと対応付けてメモリ302に記憶されている。
また、通信制御部505は、ユーザの操作入力により、第2の通信部506を制御して、検出したアクセスポイントAPjへの接続動作を開始することにしてもよい。具体的には、例えば、アクセスポイントAPjへの初回接続時には、通信制御部505は、ユーザの操作入力により、第2の通信部506を制御して、検出したアクセスポイントAPjへの接続動作を開始する。
更新部507は、アクセスポイントAPjへの接続が完了した場合、アクセスポイントAPjへの接続時間を更新する機能を有する。ここで、接続時間とは、例えば、アクセスポイントAPjに接続した最終時刻を表すものである。
具体的には、例えば、まず、更新部507が、図4に示した接続実績テーブル400から、自装置が属するセルCiのCell−IDに対応する接続実績情報を検索する。そして、更新部507が、検索した接続実績情報のSSIDフィールドに、検出したアクセスポイントAPjのSSIDを上書きする。また、更新部507が、検索した接続実績情報の最終接続時間フィールドに、検出したアクセスポイントAPjへの接続時間を上書きする。
なお、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がない場合は、自装置が属するセルCiのCell−IDに対応する接続実績情報は検索されない。この場合、更新部507は、接続実績テーブル400内の各フィールドに、自装置が属するセルCiのCell−ID、検出したアクセスポイントAPjのSSIDおよび接続時間を設定する。これにより、新たな接続実績情報がレコードとして接続実績テーブル400に新規登録される。
また、更新部507は、接続実績テーブル400に新たな接続実績情報を登録する場合、接続実績テーブル400に記憶されている接続実績情報の総数Mを算出することにしてもよい。そして、更新部507は、算出した総数Mが閾値Mmax以上の場合、接続実績テーブル400に記憶されている接続実績情報のうち最終接続時間が最古の接続実績情報を削除することにしてもよい。
ここで、閾値Mmaxは、接続実績テーブル400に登録可能な接続実績情報の上限値を表すものである。閾値Mmaxは、任意に設定可能であり、例えば、予め設定されてメモリ302に記憶されている。このように、接続実績テーブル400に登録可能な接続実績情報の総数Mに上限値を設けることにより、接続実績テーブル400内のレコード数が上限値を超えて増加することを防ぐことができる。
また、通信制御部505は、検出部501によってディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことが検出された場合、アクセスポイントAPjの検出動作を停止することにしてもよい。具体的には、例えば、ディスプレイ303の表示状態が非表示へ遷移した場合、通信制御部505は、検出動作フラグがONに設定されていてもアクセスポイントAPjの検出動作を行わないことにしてもよく、また、検出動作フラグをOFFに設定してもよい。これにより、ディスプレイ303の表示状態が非表示のときのアクセスポイントAPjの検出動作を抑制して、通信装置101の消費電力を抑制することができる。
また、通信制御部505は、アクセスポイントAPjの検出動作を開始した結果、判定部504によってアクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定された場合、アクセスポイントAPjの検出動作を停止することにしてもよい。具体的には、例えば、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がない場合、通信制御部505が、検出動作フラグをOFFに設定する。これにより、周期的に行われるアクセスポイントAPjの検出動作を終了することができる。
(通信装置101の動作例)
つぎに、図6〜図10を用いて、実施の形態1にかかる通信装置101の動作例について説明する。
図6は、実施の形態1にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その1)である。図6に示す通信装置101の動作例は、ディスプレイ303の表示状態の非表示から表示への遷移を契機に、検出動作フラグをONに設定する場合の動作例である。
(6−1)検出部501は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。図6の例では、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出されている。
(6−2)判定部504は、取得部502に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図6の例では、自装置が属するセルCiのCell−ID「C1」が取得されている。
(6−3)判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図6の例では、取得されたCell−ID「C1」に対応する接続実績情報400−1が登録済みのため、アクセスポイントAPjへの接続実績があると判定されている。
(6−4)判定部504は、検出動作フラグのON設定要求を通信制御部505に送信する。この際、判定部504は、検出動作フラグを読み出して、検出動作フラグがOFFの場合に、検出動作フラグのON設定要求を通信制御部505に送信することにしてもよい。これにより、検出動作フラグがONの場合におけるON設定要求の送信を止めて、通信装置101の処理負荷を軽減することができる。
(6−5)通信制御部505は、検出動作フラグのON設定要求を受信した場合、判定部504に対してAckを返して、検出動作フラグがOFFの場合に、検出動作フラグをONに設定する。この結果、通信制御部505により、通信部を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作が周期的に行われる。
このように、通信装置101によれば、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したときに、通信装置101が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がある場合、アクセスポイントAPjの検出動作を開始することができる。
図7は、実施の形態1にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その2)である。図7に示す通信装置101の動作例は、ディスプレイ303の表示状態の非表示から表示への遷移を契機に、検出動作フラグをOFFに設定する場合の動作例である。
(7−1)検出部501は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。図7の例では、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出されている。
(7−2)判定部504は、取得部502に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図7の例では、自装置が属するセルCiのCell−ID「C2」が取得されている。
(7−3)判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図7の例では、取得されたCell−ID「C2」に対応する接続実績情報が未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定されている。
(7−4)判定部504は、検出動作フラグのOFF設定要求を通信制御部505に送信する。この際、判定部504は、検出動作フラグを読み出して、検出動作フラグがONの場合に、検出動作フラグのOFF設定要求を通信制御部505に送信することにしてもよい。これにより、検出動作フラグがOFFの場合におけるOFF設定要求の送信を止めて、通信装置101の処理負荷を軽減することができる。
(7−5)通信制御部505は、検出動作フラグのOFF設定要求を受信した場合、判定部504に対してAckを返して、検出動作フラグがONの場合に、検出動作フラグをOFFに設定する。この結果、通信制御部505により、アクセスポイントAPjの検出動作が終了される。
このように、通信装置101によれば、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したときに、通信装置101が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がない場合、アクセスポイントAPjの検出動作を終了することができる。
図8は、実施の形態1にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その3)である。図8に示す通信装置101の動作例は、アクセスポイントAPjへの接続が完了した場合の動作例である。
(8−1)更新部507は、通信制御部505からアクセスポイントAPjへの接続完了通知を受信した場合、接続実績テーブル400の中から接続実績情報を読み出す。
(8−2)更新部507は、取得部502に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図8の例では、自装置が属するセルCiのCell−ID「C1」が取得されている。
(8−3)更新部507は、通信制御部505に対して接続が完了したアクセスポイントAPjのSSIDの取得要求を行うことにより、現在接続中のアクセスポイントAPjのSSIDを取得する。図8の例では、現在接続中のアクセスポイントAP2のSSID「AP2」が取得されている。
(8−4)更新部507は、接続実績テーブル400の記憶内容を更新する。具体的には、例えば、まず、更新部507が、読み出した接続実績情報の中から、自装置が属するセルCiのCell−IDに対応する接続実績情報を検索する。つぎに、更新部507が、検索した接続実績情報に現在接続中のアクセスポイントAPjのSSIDが設定されているか否かを判断する。
図8の例では、通信装置101が属するセルC1のCell−ID「C1」に対応する接続実績情報400−1が検索される。また、検索された接続実績情報400−1に現在接続中のアクセスポイントAP2のSSID「AP2」が設定されている。この場合、更新部507が、接続実績情報400−1の最終接続時間フィールドに、アクセスポイントAP2に接続した接続時間「2011.03.04.08.50」を上書きする。
アクセスポイントAP2に接続した接続時間は、例えば、更新部507がアクセスポイントAPjへの接続完了通知を受信した受信時刻であってもよく、また、アクセスポイントAPjへの接続完了通知に含まれていてもよい。なお、受信時刻は、例えば、通信装置101が有する計時機能により計時される。
このように、通信装置101によれば、アクセスポイントAPjへの接続が完了した場合に、接続実績テーブル400内の通信装置101が属するセルCiのCell−IDに対応する接続実績情報を更新することができる。
図9は、実施の形態1にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その4)である。図9に示す通信装置101の動作例は、アクセスポイントAPjへの接続が完了した場合の動作例である。
(9−1)更新部507は、通信制御部505からアクセスポイントAPjへの接続完了通知を受信した場合、接続実績テーブル400の中から接続実績情報を読み出す。
(9−2)更新部507は、取得部502に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図9の例では、自装置が属するセルCiのCell−ID「C1」が取得されている。
(9−3)更新部507は、通信制御部505に対して接続が完了したアクセスポイントAPjのSSIDの取得要求を行うことにより、現在接続中のアクセスポイントAPjのSSIDを取得する。図9の例では、現在接続中のアクセスポイントAP3のSSID「AP3」が取得されている。
(9−4)更新部507は、接続実績テーブル400の記憶内容を更新する。具体的には、例えば、まず、更新部507が、読み出した接続実績情報の中から、自装置が属するセルCiのCell−IDに対応する接続実績情報を検索する。つぎに、更新部507が、検索した接続実績情報に現在接続中のアクセスポイントAPjのSSIDが設定されているか否かを判断する。
図9の例では、通信装置101が属するセルC1のCell−ID「C1」に対応する接続実績情報400−1が検索される。ここでは、検索された接続実績情報400−1に現在接続中のアクセスポイントAP3のSSID「AP3」が設定されていない。この場合、更新部507が、接続実績情報400−1のSSIDフィールドに、現在接続中のアクセスポイントAP3のSSID「AP3」を上書きする。さらに、更新部507が、接続実績情報400−1の最終接続時間フィールドに、アクセスポイントAP3に接続した接続時間「2011.03.03.09.00」を上書きする。
このように、通信装置101によれば、アクセスポイントAPjへの接続が完了した場合に、接続実績テーブル400内の通信装置101が属するセルCiのCell−IDに対応する接続実績情報を更新することができる。
図10は、実施の形態1にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その5)である。図10に示す通信装置101の動作例は、ユーザの操作入力により、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始した場合の動作例である。
(10−1)更新部507は、ユーザの操作入力によりアクセスポイントAPjへの接続動作が開始された結果、通信制御部505からアクセスポイントAPjへの接続完了通知を受信する。
(10−2)更新部507は、取得部502に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図10の例では、自装置が属するセルCiのCell−ID「C1」が取得されている。
(10−3)更新部507は、通信制御部505に対して接続が完了したアクセスポイントAPjのSSIDの取得要求を行うことにより、現在接続中のアクセスポイントAPjのSSIDを取得する。図10の例では、現在接続中のアクセスポイントAP2のSSID「AP2」が取得されている。
(10−4)更新部507は、接続実績テーブル400の中から接続実績情報を読み出す。なお、(10−2)〜(10−4)の処理順序は順不同である。
(10−5)更新部507は、接続実績テーブル400の記憶内容を更新する。具体的には、例えば、まず、更新部507が、読み出した接続実績情報の中から、自装置が属するセルCiのCell−IDに対応する接続実績情報を検索する。ここでは、通信装置101が属するセルC1において初めてアクセスポイントAPjに接続する場合を想定する。
すなわち、自装置が属するセルCiのCell−IDに対応する接続実績情報が検索されない。この場合、更新部507が、接続実績テーブル400内の各フィールドに、自装置が属するセルCiのCell−ID、現在接続中のアクセスポイントAPjのSSIDおよび接続時間を設定する。
これにより、新たな接続実績情報がレコードとして接続実績テーブル400に登録される。図10の例では、接続実績テーブル400内の各フィールドに、Cell−ID「C1」、SSID「AP2」および最終接続時間「2011.03.02.09.00」が設定されて、接続実績情報400−1がレコードとして新規登録されている。
(通信装置101の各種処理手順)
つぎに、実施の形態1にかかる通信装置101の各種処理手順について説明する。ここでは、まず、通信装置101が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する通信装置101の判定処理手順について説明する。
図11は、実施の形態1にかかる通信装置101の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。図11のフローチャートにおいて、まず、検出部501は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したか否かを判断する(ステップS1101)。
ここで、検出部501は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移するのを待つ(ステップS1101:No)。そして、検出部501によってディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したと判断された場合(ステップS1101:Yes)、判定部504は、取得部502からセルC1〜Cnのうち自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS1102)。
つぎに、判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、取得したCell−IDと対応付けて記憶されているアクセスポイントAPjのSSIDがあるか否かを判定する(ステップS1103)。ここで、SSIDがある場合(ステップS1103:Yes)、判定部504は、通信制御部505に対して検出動作フラグのON設定要求を送信して(ステップS1104)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、SSIDがない場合(ステップS1103:No)、判定部504は、通信制御部505に対して検出動作フラグのOFF設定要求を送信して(ステップS1105)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、ディスプレイ303の表示状態の非表示から表示への遷移を契機に、通信装置101が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績に応じて、検出動作フラグのON/OFF設定要求を通信制御部505に通知することができる。
つぎに、アクセスポイントAPjの検出動作を制御する通信装置101の通信制御処理手順について説明する。
図12は、実施の形態1にかかる通信装置101の通信制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図12のフローチャートにおいて、まず、通信制御部505は、判定部504から検出動作フラグの設定要求を受信したか否かを判断する(ステップS1201)。
ここで、通信制御部505は、検出動作フラグの設定要求を受信するのを待つ(ステップS1201:No)。そして、通信制御部505は、検出動作フラグの設定要求を受信した場合(ステップS1201:Yes)、受信した設定要求がON設定要求か否かを判断する(ステップS1202)。
ここで、ON設定要求の場合(ステップS1202:Yes)、通信制御部505は、検出動作フラグがONに設定されているか否かを判断する(ステップS1203)。ここで、検出動作フラグがONに設定されている場合(ステップS1203:Yes)、通信制御部505は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS1203において、検出動作フラグがOFFに設定されている場合(ステップS1203:No)、通信制御部505は、検出動作フラグをOFFからONに変更して(ステップS1204)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS1202において、OFF設定要求の場合(ステップS1202:No)、通信制御部505は、検出動作フラグがOFFに設定されているか否かを判断する(ステップS1205)。ここで、検出動作フラグがOFFに設定されている場合(ステップS1205:Yes)、通信制御部505は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、ステップS1205において、検出動作フラグがONに設定されている場合(ステップS1205:No)、通信制御部505は、検出動作フラグをONからOFFに変更して(ステップS1206)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、通信装置101が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績に応じて、アクセスポイントAPjの検出動作を制御することができる。
つぎに、図4に示した接続実績テーブル400の記憶内容を更新する通信装置101の更新処理手順について説明する。
図13は、実施の形態1にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャートである。図13のフローチャートにおいて、まず、更新部507は、通信制御部505からアクセスポイントAPjへの接続完了通知を受信したか否かを判断する(ステップS1301)。
ここで、更新部507は、アクセスポイントAPjへの接続完了通知を受信するのを待つ(ステップS1301:No)。そして、更新部507は、接続完了通知を受信した場合(ステップS1301:Yes)、取得部502から自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS1302)。
つぎに、更新部507は、通信制御部505から接続が完了したアクセスポイントAPjのSSIDを取得する(ステップS1303)。そして、更新部507は、接続実績テーブル400を参照して、取得したCell−IDに対応する接続実績情報があるか否かを判断する(ステップS1304)。
ここで、接続実績情報がない場合(ステップS1304:No)、更新部507は、現在時刻を取得する(ステップS1305)。そして、更新部507は、接続実績テーブル400内の各フィールドに、取得したCell−ID、SSIDおよび現在時刻を設定して(ステップS1306)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。この結果、新たな接続実績情報がレコードとして接続実績テーブル400に登録される。
また、ステップS1304において、接続実績情報がある場合(ステップS1304:Yes)、更新部507は、現在時刻を取得する(ステップS1307)。そして、更新部507は、取得したCell−IDに対応する接続実績情報のSSIDフィールドおよび最終接続時間フィールドに、取得したSSIDおよび現在時刻を設定して(ステップS1308)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、通信装置101が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続状況に応じて、接続実績テーブル400の記憶内容を更新することができる。
以上説明したように、実施の形態1にかかる通信装置101によれば、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合に、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定することができる。また、通信装置101によれば、アクセスポイントAPjの接続実績がある場合に、アクセスポイントAPjの検出動作を開始することができる。
これにより、ディスプレイ303の表示状態が表示へ遷移したことを契機に、ユーザが操作入力を行うことなく、アクセスポイントAPjへの接続実績があるセルCiにおいて利用可能なアクセスポイントAPjを検出することができ、ユーザビリティが損なわれることを防ぐことができる。
また、通信装置101によれば、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績がない場合は、アクセスポイントAPjの検出動作を開始しないように制御することができる。これにより、利用可能なアクセスポイントAPjが存在しないセルCiにおけるアクセスポイントAPjの検出動作を抑制して、通信装置101の消費電力を削減することができる。
また、通信装置101によれば、アクセスポイントAPjの検出動作を開始した結果、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移した場合、アクセスポイントAPjの検出動作を停止することができる。これにより、ディスプレイ303の表示状態が非表示のときのアクセスポイントAPjの検出動作を抑制して、通信装置101の消費電力を抑制することができる。
また、通信装置101によれば、接続実績テーブル400に新たな接続実績情報を登録する場合に、接続実績テーブル400に登録されている接続実績情報の総数Mが閾値Mmax以上か否かを判断することができる。また、通信装置101によれば、総数Mが閾値Mmax以上の場合は、接続実績テーブル400に登録されている接続実績情報のうち最終接続時間が最古の接続実績情報を削除することができる。これにより、接続実績テーブル400内のレコード数の増加を抑制して、接続実績テーブル400を記憶するために使用される記憶領域の増大化を抑制することができる。
(実施の形態2)
つぎに、実施の形態2にかかる通信装置101について説明する。なお、実施の形態1で説明した箇所と同様の箇所については説明を省略する。
上述した実施の形態1では、ディスプレイ303の表示状態の非表示から表示への遷移を契機に、通信装置101が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定して、アクセスポイントAPjの検出動作の制御を行う場合について説明した。ここで、通信装置101の接続先となる基地局BSiは切り替わることがあり、ディスプレイ303の表示状態が表示のまま、通信装置101が属するセルCiが変化する場合がある。
そこで、実施の形態2では、通信装置101は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合に、自装置の接続先となる基地局BSiが切り替わったことの検出を開始する。そして、通信装置101は、自装置の接続先となる基地局BSiが切り替わったことを契機に、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定する。これにより、ディスプレイ303の表示状態が表示の際は通信装置101が属するセルCiが変化した場合に、アクセスポイント103への接続履歴の有無を判定してアクセスポイントAPjの検出動作を制御することができる。
(通信装置101の機能的構成例)
まず、実施の形態2にかかる通信装置101の機能的構成について説明する。図14は、実施の形態2にかかる通信装置101の機能的構成例を示すブロック図である。図14において、通信装置101は、検出部501と、取得部502と、第1の通信部503と、判定部504と、通信制御部505と、第2の通信部506と、更新部507と、判断部1401と、を含む構成である。検出部501〜更新部507および判断部1401は制御部となる機能であり、具体的には、例えば、メモリ302に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、公衆網I/F305、WLAN I/F306などのハードウェアにより、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ302に記憶される。
判断部1401は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合、自装置の接続先となる基地局BSiが切り替わったか否かを判断する判断処理の実行を開始する機能を有する。ここで、通信装置101は、移動体通信網の基地局との通信を継続するために、基地局BS1〜BSnの中から接続先となる基地局BSiを切り替える処理、いわゆるハンドオーバーを行う。
例えば、通信装置101のユーザが移動することにより、通信装置101の接続先となる基地局BSiが切り替わることがある。また、ユーザがほぼ停止している状態であっても、移動体通信網の基地局からの電波強度が変化することにより、通信装置101の接続先となる基地局BSiが切り替わることがある。
すなわち、判断部1401は、自装置で行われたハンドオーバーを検出することにより、自装置の接続先となる基地局BSiが切り替わったことを判断する。具体的には、例えば、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合、判断部1401が、ハンドオーバー検出フラグをONに設定する。ハンドオーバー検出フラグは、通信装置101においてハンドオーバーが行われたことを検出するか否かを示すフラグである。ハンドオーバー検出フラグは、例えば、メモリ302やCPU301のレジスタに記憶されている。
そして、ハンドオーバー検出フラグがONに設定されている場合に、判断部1401が、自装置で行われたハンドオーバーを検出する。なお、ハンドオーバーの検出方法は任意である。具体的には、例えば、判断部1401が、取得部502によって取得されたCell−IDが、前回取得されたCell−IDと異なる場合に、ハンドオーバーを検出することにしてもよい。
判定部504は、判断部1401によって自装置の接続先となる基地局BSiが切り替わったと判断された場合、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する機能を有する。具体的には、例えば、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した後にハンドオーバーが検出された場合、判定部504が、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。
これにより、通信装置101の接続先となる基地局BSiは切り替わって通信装置101が属するセルCiが変化したときに、アクセスポイントAPjへの接続実績がある場合は、アクセスポイントAPjの検出動作を開始することができる。
また、判断部1401は、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移した場合、自装置の接続先となる基地局BSiが切り替わったか否かを判断する判断処理の実行を停止する機能を有する。具体的には、例えば、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移した場合、判断部1401が、ハンドオーバー検出フラグをOFFに設定する。
これにより、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移した際にハンドオーバーを検出するハンドオーバー検出機能を停止することができ、ディスプレイ303の表示状態が非表示のときに判定部504の判定処理が実行されることを防ぐことができる。この結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示のときにアクセスポイントAPjの検出動作が行われて通信装置101の電力を消費することを防ぐことができる。
また、通信制御部505は、アクセスポイントAPjの検出動作を開始した結果、ハンドオーバーが検出されて判定部504によってアクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定された場合、アクセスポイントAPjの検出動作を停止することにしてもよい。
具体的には、例えば、検出動作フラグにONが設定されている状態でハンドオーバーが行われた結果、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がない場合、通信制御部505が、検出動作フラグをOFFに設定する。これにより、周期的に行われるアクセスポイントAPjの検出動作を終了することができる。
また、通信制御部505は、アクセスポイントAPjの検出動作を停止した結果、ハンドオーバーが検出されて判定部504によってアクセスポイントAPjへの接続実績があると判定された場合、アクセスポイントAPjの検出動作を再開することにしてもよい。
具体的には、例えば、検出動作フラグにOFFが設定されている状態でハンドオーバーが行われた結果、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がある場合、通信制御部505が、検出動作フラグをONに設定する。これにより、周期的に行われるアクセスポイントAPjの検出動作を再開することができる。
(通信装置101の動作例)
つぎに、図15〜図21を用いて、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例について説明する。
図15は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その1)である。図15に示す通信装置101の動作例は、接続実績テーブル400にCell−IDが未登録の基地局BSiへのハンドオーバーが検出された場合の動作例である。
(15−1)検出部501は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。図15の例では、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出されている。
(15−2)検出部501は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、ハンドオーバーの検出開始要求を判断部1401に送信する。ここで、ハンドオーバーの検出開始要求は、判断部1401に対してハンドオーバーの検出開始を要求するものである。
(15−3)判断部1401は、ハンドオーバーの検出開始要求を受信した場合、検出部501に対してAckを返して、ハンドオーバー検出フラグをONに設定する。この結果、判断部1401により、通信装置101の接続先となる基地局BSiが切り替わったか否かを判断する判断処理、すなわち、ハンドオーバーの検出が開始される。
(15−4)判定部504は、取得部502に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図15の例では、自装置が属するセルCiのCell−ID「C1」が取得されている。
(15−5)判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図15の例では、取得されたCell−ID「C1」に対応する接続実績情報400−1が登録済みのため、アクセスポイントAPjへの接続実績があると判定されている。
(15−6)判定部504は、検出動作フラグのON設定要求を通信制御部505に送信する。この際、判定部504は、検出動作フラグを読み出して、検出動作フラグがOFFの場合に、検出動作フラグのON設定要求を通信制御部505に送信することにしてもよい。
(15−7)通信制御部505は、検出動作フラグのON設定要求を受信した場合、判定部504に対してAckを返して、検出動作フラグがOFFの場合に、検出動作フラグをONに設定する。この結果、通信制御部505により、通信部を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作が周期的に行われる。
(15−8)更新部507は、通信制御部505からアクセスポイントAPjへの接続完了通知を受信した場合、接続実績テーブル400の記憶内容を更新する。なお、更新部507の具体的な処理内容については、図8に示した更新部507の処理内容と同様のため説明を省略する。
(15−9)判断部1401は、接続先となる基地局BSiが切り替わった場合、ハンドオーバー検出通知を更新部507に送信する。ハンドオーバー検出通知には、切替後の基地局BSiのCell−IDが含まれている。図15の例では、基地局BS2のCell−ID「C2」を含むハンドオーバー検出通知が送信されている。
(15−10)更新部507は、ハンドオーバー検出通知を受信した場合、接続実績テーブル400から接続実績情報を読み出す。なお、(15−10)および(15−11)の処理順序は順不同である。
(15−11)更新部507は、通信制御部505に対して接続が完了したアクセスポイントAPjのSSIDの取得要求を行うことにより、現在接続中のアクセスポイントAPjのSSIDを取得する。図15の例では、現在接続中のアクセスポイントAP2のSSID「AP2」が取得されている。
(15−12)更新部507は、接続実績テーブル400の記憶内容を更新する。図15の例では、基地局BS2のCell−ID「C2」に対応する接続実績情報が未登録のため、基地局BS2のCell−ID「C2」に対応する接続実績情報400−2が新規登録されている。
このように、通信装置101によれば、接続実績テーブル400にCell−IDが未登録の基地局BSiへのハンドオーバーが検出された場合、基地局BSiのCell−IDに対応する接続実績情報を新規登録することができる。
図16は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その2)である。図16に示す通信装置101の動作例は、接続実績テーブル400にCell−IDが登録済みの基地局BSiへのハンドオーバーが検出された場合の動作例である。
なお、図16に示す(16−1)〜(16−11)の動作については、図15に示した(15−1)〜(15−11)の動作と同様のため説明を省略する。
(16−12)更新部507は、接続実績テーブル400の記憶内容を更新する。図16の例では、通信装置101が属する基地局BS2のCell−ID「C2」および現在接続中のアクセスポイントAP2のSSID「AP2」の組み合わせに対応する接続実績情報400−2が登録済みである。
このため、更新部507は、接続実績情報400−2の最終接続時間を更新する。具体的には、接続実績情報400−2の最終接続時間フィールドに、通信装置101がアクセスポイントAP2に接続した接続時間を表す「2011.03.04.09.00」が上書きされている。
このように、通信装置101によれば、接続実績テーブル400にCell−IDが登録済みの基地局BSiへのハンドオーバーが検出された場合、基地局BSiのCell−IDに対応する接続実績情報を更新することができる。
図17は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その3)である。図17に示す通信装置101の動作例は、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したときに、ハンドオーバー検出機能を停止する場合の動作例である。
なお、図17に示す(17−1)〜(17−8)の動作については、図15に示した(15−1)〜(15−8)の動作と同様のため説明を省略する。
(17−9)検出部501は、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出する。図17の例では、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことが検出されている。
(17−10)検出部501は、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出した場合、ハンドオーバーの検出停止要求を判断部1401に送信する。ここで、ハンドオーバーの検出停止要求は、通信装置101においてハンドオーバーが行われたか否かを判断する判断処理の実行停止を要求するものである。
(17−11)判断部1401は、ハンドオーバーの検出停止要求を受信した場合、検出部501に対してAckを返して、ハンドオーバー検出フラグをOFFに設定する。この結果、判断部1401により、通信装置101の接続先となる基地局BSiが切り替わったか否かを判断する判断処理の実行が停止、すなわち、ハンドオーバーの検出が停止される。
このように、通信装置101によれば、ディスプレイ303の表示状態の表示から非表示への遷移を契機に、ハンドオーバー検出機能を停止することができる。
図18は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その4)である。図18に示す通信装置101の動作例は、アクセスポイントAPjに未接続のときに、接続実績テーブル400にCell−IDが未登録の基地局BSiへのハンドオーバーが検出された場合の動作例である。
なお、図18に示す(18−1)〜(18−7)の動作については、図15に示した(15−1)〜(15−7)の動作と同様のため説明を省略する。
(18−8)判断部1401は、接続先となる基地局BSiが切り替わった場合、ハンドオーバー検出通知を判定部504に送信する。図18の例では、基地局BS2のCell−ID「C2」を含むハンドオーバー検出通知が送信されている。
(18−9)判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図18の例では、取得されたCell−ID「C2」に対応する接続実績情報が未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定されている。
(18−10)判定部504は、検出動作フラグのOFF設定要求を通信制御部505に送信する。この際、判定部504は、検出動作フラグを読み出して、検出動作フラグがONの場合に、検出動作フラグのOFF設定要求を通信制御部505に通知することにしてもよい。
(18−11)通信制御部505は、検出動作フラグのOFF設定要求を受信した場合、判定部504に対してAckを返して、検出動作フラグがONの場合に、検出動作フラグをOFFに設定する。この結果、通信制御部505により、アクセスポイントAPjの検出動作が停止される。
このように、通信装置101によれば、ハンドオーバーが検出された際に、通信装置101が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がない場合、アクセスポイントAPjの検出動作を停止することができる。
図19は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その5)である。図19に示す通信装置101の動作例は、アクセスポイントAPjに未接続のときに、接続実績テーブル400にCell−IDが登録済みの基地局BSiへのハンドオーバーが検出された場合の動作例である。
なお、図19に示す(19−1)〜(19−7)の動作については、図15に示した(15−1)〜(15−7)の動作と同様のため説明を省略する。
(19−8)判断部1401は、接続先となる基地局BSiが切り替わった場合、ハンドオーバー検出通知を判定部504に送信する。図19の例では、基地局BS2のCell−ID「C2」を含むハンドオーバー検出通知が送信されている。
(19−9)判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図19の例では、取得されたCell−ID「C2」に対応する接続実績情報400−2が登録済みのため、アクセスポイントAPjへの接続実績があると判定されている。
(19−10)更新部507は、現在接続中のアクセスポイントAPjのSSIDの送信要求を通信制御部505に送信する。図19の例では、アクセスポイントAPjに接続されていないため、SSIDの送信応答が行われていない。この場合、更新部507は、接続実績テーブル400の記憶内容を更新しない。
このように、通信装置101は、接続実績テーブル400にCell−IDが登録済みの基地局BSiへのハンドオーバーが検出された場合であっても、アクセスポイントAPjに未接続のときは接続実績テーブル400の記憶内容を更新しない。
図20は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その6)である。図20に示す通信装置101の動作例は、検出動作フラグがOFFのときに、接続実績テーブル400にCell−IDが未登録の基地局BSiへのハンドオーバーが検出された場合の動作例である。
なお、図20に示す(20−1)〜(20−3)の動作については、図15に示した(15−1)〜(15−3)の動作と同様のため説明を省略する。
(20−4)判定部504は、取得部502に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図20の例では、自装置が属するセルCiのCell−ID「C3」が取得されている。
(20−5)判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図20の例では、取得されたCell−ID「C3」に対応する接続実績情報が未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定されている。
(20−6)判定部504は、検出動作フラグのOFF設定要求を通信制御部505に送信する。
(20−7)通信制御部505は、検出動作フラグのOFF設定要求を受信した場合、判定部504に対してAckを返して、検出動作フラグがONの場合に、検出動作フラグをOFFに設定する。この結果、通信制御部505により、アクセスポイントAPjの検出動作が停止される。
(20−8)判断部1401は、接続先となる基地局BSiが切り替わった場合、ハンドオーバー検出通知を判定部504に送信する。図20の例では、基地局BS2のCell−ID「C2」を含むハンドオーバー検出通知が送信されている。
(20−9)判定部504は、ハンドオーバー検出通知を受信した場合、接続実績テーブル400を参照して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図20の例では、取得されたCell−ID「C2」に対応する接続実績情報が未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定されている。この場合、更新部507は、接続実績テーブル400の記憶内容を更新しない。
このように、通信装置101は、検出動作フラグがOFFのときに、接続実績テーブル400にCell−IDが未登録の基地局BSiへのハンドオーバーが検出された場合、接続実績テーブル400の記憶内容を更新しない。
図21は、実施の形態2にかかる通信装置101の動作例を示す説明図(その7)である。図21に示す通信装置101の動作例は、検出動作フラグがOFFのときに、接続実績テーブル400にCell−IDが登録済みの基地局BSiへのハンドオーバーが検出された場合の動作例である。
なお、図21に示す(21−1)〜(21−3)の動作については、図15に示した(15−1)〜(15−3)の動作と同様のため説明を省略する。
(21−4)判定部504は、取得部502に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図21の例では、自装置が属するセルCiのCell−ID「C3」が取得されている。
(21−5)判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図21の例では、取得されたCell−ID「C3」に対応する接続実績情報が未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定されている。
(21−6)判定部504は、検出動作フラグのOFF設定要求を通信制御部505に送信する。
(21−7)通信制御部505は、検出動作フラグのOFF設定要求を受信した場合、判定部504に対してAckを返して、検出動作フラグがONの場合に、検出動作フラグをOFFに設定する。この結果、通信制御部505により、アクセスポイントAPjの検出動作が停止される。
(21−8)判断部1401は、接続先となる基地局BSiが切り替わった場合、ハンドオーバー検出通知を判定部504に送信する。図21の例では、基地局BS2のCell−ID「C1」を含むハンドオーバー検出通知が送信されている。
(21−9)判定部504は、ハンドオーバー検出通知を受信した場合、接続実績テーブル400を参照して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図21の例では、取得されたCell−ID「C1」に対応する接続実績情報400−1が登録済みのため、アクセスポイントAPjへの接続実績があると判定されている。
(21−10)判定部504は、検出動作フラグのON設定要求を通信制御部505に送信する。
(21−11)通信制御部505は、検出動作フラグのON設定要求を受信した場合、判定部504に対してAckを返して、検出動作フラグがOFFの場合に、検出動作フラグをONに設定する。この結果、通信制御部505により、通信部を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作が周期的に行われる。
このように、通信装置101によれば、ハンドオーバーが検出された際に、通信装置101が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がある場合、アクセスポイントAPjの検出動作を開始することができる。
(通信装置101の各種処理手順)
つぎに、実施の形態2にかかる通信装置101の各種処理手順について説明する。ここでは、まず、通信装置101が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する通信装置101の判定処理手順について説明する。
図22は、実施の形態2にかかる通信装置101の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。図22のフローチャートにおいて、まず、検出部501は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したか否かを判断する(ステップS2201)。
ここで、検出部501は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移するのを待つ(ステップS2201:No)。そして、検出部501は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したと判断した場合(ステップS2201:Yes)、ハンドオーバーの検出開始要求を判断部1401に送信する(ステップS2202)。
つぎに、判定部504は、取得部502から自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS2203)。そして、判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、取得したCell−IDと対応付けて記憶されているアクセスポイントAPjのSSIDがあるか否かを判定する(ステップS2204)。
ここで、SSIDがある場合(ステップS2204:Yes)、判定部504は、通信制御部505に対して検出動作フラグのON設定要求を送信して(ステップS2205)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。一方、SSIDがない場合(ステップS2204:No)、判定部504は、通信制御部505に対して検出動作フラグのOFF設定要求を送信して(ステップS2206)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、ディスプレイ303の表示状態の非表示から表示への遷移を契機にハンドオーバーの検出を開始することができる。また、通信装置101が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績に応じて、検出動作フラグのON/OFF設定要求を通信制御部505に対して通知することができる。
つぎに、ハンドオーバー検出フラグを設定する通信装置101の設定処理手順について説明する。
図23は、実施の形態2にかかる通信装置101の設定処理手順の一例を示すフローチャートである。図23のフローチャートにおいて、まず、判断部1401は、検出部501からハンドオーバーの検出開始要求を受信したか否かを判断する(ステップS2301)。
ここで、判断部1401は、ハンドオーバーの検出開始要求を受信した場合(ステップS2301:Yes)、ハンドオーバー検出フラグをONに設定して(ステップS2302)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS2301において、ハンドオーバーの検出開始要求を受信していない場合(ステップS2301:No)、判断部1401は、検出部501からハンドオーバーの検出停止要求を受信したか否かを判断する(ステップS2303)。なお、ハンドオーバーの検出停止要求は、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移した場合に、検出部501から判断部1401に送信される。
ここで、ハンドオーバーの検出停止要求を受信していない場合(ステップS2303:No)、判断部1401は、ステップS2301に戻る。一方、ハンドオーバーの検出停止要求を受信した場合(ステップS2303:Yes)、判断部1401は、ハンドオーバー検出フラグをOFFに設定して(ステップS2304)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、ディスプレイ303の表示状態の遷移に応じて、ハンドオーバー検出機能を制御することができる。
つぎに、図4に示した接続実績テーブル400の記憶内容を更新する通信装置101の更新処理手順について説明する。
図24および図25は、実施の形態2にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャートである。図24のフローチャートにおいて、まず、更新部507は、判断部1401からハンドオーバー検出通知を受信したか否かを判断する(ステップS2401)。なお、ハンドオーバー検出通知は、接続先となる基地局BSiが切り替わった場合に、判断部1401から更新部507に送信される。
ここで、更新部507は、ハンドオーバー検出通知を受信するのを待つ(ステップS2401:No)。そして、更新部507は、ハンドオーバー検出通知を受信した場合(ステップS2401:Yes)、取得部502から自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS2402)。
つぎに、更新部507は、検出動作フラグを読み出して(ステップS2403)、検出動作フラグがONに設定されているか否かを判断する(ステップS2404)。ここで、検出動作フラグがOFFに設定されている場合(ステップS2404:No)、判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、取得されたCell−IDに対応する接続実績情報があるか否かを判定する(ステップS2405)。
ここで、Cell−IDに対応する接続実績情報がある場合(ステップS2405:Yes)、判定部504は、通信制御部505に対して検出動作フラグのON設定要求を送信して(ステップS2406)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。一方、Cell−IDに対応する接続実績情報がない場合(ステップS2405:No)、判定部504は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS2404において、検出動作フラグがONに設定されている場合(ステップS2404:Yes)、更新部507は、図25に示すステップS2501に移行する。
図25に示すフローチャートにおいて、まず、更新部507は、通信制御部505に対して現在接続中のアクセスポイントAPjのSSIDの取得要求を送信する(ステップS2501)。そして、更新部507は、現在接続中のアクセスポイントAPjのSSIDを通信制御部505から取得したか否かを判断する(ステップS2502)。
ここで、アクセスポイントAPに非接続のためSSIDを取得しなかった場合(ステップS2502:No)、判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、取得されたCell−IDに対応する接続実績情報があるか否かを判定する(ステップS2503)。
ここで、Cell−IDに対応する接続実績情報がない場合(ステップS2503:No)、判定部504は、通信制御部505に対して検出動作フラグのOFF設定要求を送信して(ステップS2504)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。一方、Cell−IDに対応する接続実績情報がある場合(ステップS2503:Yes)、判定部504は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS2502において、SSIDを取得した場合(ステップS2502:Yes)、更新部507は、接続実績テーブル400を参照して、取得されたCell−IDに対応する接続実績情報があるか否かを判定する(ステップS2505)。
ここで、接続実績情報がある場合(ステップS2505:Yes)、更新部507は、現在時刻を取得する(ステップS2506)。そして、更新部507は、取得したCell−IDに対応する接続実績情報のSSIDフィールドおよび最終接続時間フィールドに、取得したSSIDおよび現在時刻を設定して(ステップS2507)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS2505において、接続実績情報がない場合(ステップS2505:No)、更新部507は、現在時刻を取得する(ステップS2508)。そして、更新部507は、接続実績テーブル400内の各フィールドに、取得したCell−ID、SSIDおよび現在時刻を設定して(ステップS2509)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。この結果、新たな接続実績情報がレコードとして接続実績テーブル400に登録される。
これにより、ハンドオーバーが行われた際のアクセスポイントAPjへの接続状況に応じて、接続実績テーブル400の記憶内容を更新することができる。
なお、アクセスポイントAPjの検出動作を制御する通信装置101の通信制御処理手順については、実施の形態1で説明した通信装置101の通信制御処理手順(図12参照)と同様のため説明を省略する。また、アクセスポイントAPjへの接続が完了した場合の通信装置101の更新処理手順については、実施の形態1で説明した通信装置101の更新処理手順(図13参照)と同様のため説明を省略する。
以上説明したように、実施の形態2にかかる通信装置101によれば、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合に、自装置で行われたハンドオーバーの検出を開始することができる。また、通信装置101によれば、ハンドオーバーを検出した場合に、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定することができる。
これにより、通信装置101の接続先となる基地局BSiが切り替わって通信装置101が属するセルCiが変化したときに、アクセスポイントAPjへの接続実績がある場合は、アクセスポイントAPjの検出動作を開始することができる。すなわち、ディスプレイ303の表示状態が表示のまま通信装置101が属するセルCiが変化しても、アクセスポイントAPjへの接続実績に応じて検出動作を開始することができ、ユーザビリティが損なわれることを防ぐことができる。
また、通信装置101によれば、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移した場合に、自装置で行われたハンドオーバーの検出を停止することができる。これにより、ディスプレイ303の表示状態が非表示のときにアクセスポイントAPjの検出動作が行われて通信装置101の電力を消費することを防ぐことができる。
また、通信装置101によれば、アクセスポイントAPjの検出動作を開始した結果、ハンドオーバーを検出して、アクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定した場合に、アクセスポイントAPjの検出動作を停止することができる。これにより、ハンドオーバーが行われて、通信装置101が属するセルCiがアクセスポイントAPjへの接続実績がないセルに変化した場合に、周期的に行われるアクセスポイントAPjの検出動作を停止することができる。
また、通信装置101によれば、アクセスポイントAPjの検出動作を停止した結果、ハンドオーバーを検出して、アクセスポイントAPjへの接続実績があると判定した場合は、アクセスポイントAPjの検出動作を再開することができる。これにより、ハンドオーバーが行われて、通信装置101が属するセルCiがアクセスポイントAPjへの接続実績があるセルに変化した場合に、周期的に行われるアクセスポイントAPjの検出動作を再開することができる。
(実施の形態3)
つぎに、実施の形態3にかかる通信装置101について説明する。なお、実施の形態1,2で説明した箇所と同様の箇所については説明を省略する。
ここで、接続実績テーブル400を記憶するために使用される記憶領域は、接続実績テーブル400内のレコード数の増加にともなって増大する。また、通信装置101が接続中のアクセスポイントAPjが、可搬型のものであったり、電車やバスに設置されたものである場合、電車やバスの移動にともなって頻繁にハンドオーバーが行われて、接続実績テーブル400内のレコード数が急激に増加する場合がある。
そこで、実施の形態3では、接続実績テーブル400のレコード数の増加を抑制して、接続実績テーブル400を記憶するために使用される記憶領域の増大化を抑制する更新方法について説明する。以下、実施の形態3にかかる接続実績テーブル400の第1の更新方法および第2の更新方法の一実施例について説明する。
(第1の更新方法)
まず、第1の更新方法の一実施例について説明する。第1の更新方法では、無線LANのアクセスポイントAPjを識別する識別情報としてESSIDを用いる。
図26は、接続実績テーブル400の記憶内容の一例を示す説明図(その2)である。図26において、接続実績テーブル400は、Cell−ID、ESSIDおよび最終接続時間のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、接続実績情報(例えば、接続実績情報2600−1〜2600−6)がレコードとして記憶されている。
ここで、ESSIDは、無線LANのアクセスポイントAPjを識別する識別情報である。ESSIDは、アクセスポイントAP1〜APmのうちの特定のアクセスポイント群に同一のものが付与される場合がある。特定のアクセスポイント群の一例としては、例えば、利用可能な通信サービスが同一のアクセスポイントの集合や、ある企業が経営している複数の店舗の各々に設置されたアクセスポイントの集合などがある。
以下、アクセスポイントAPjへの接続が完了した結果、図26に示した接続実績テーブル400に接続実績情報を新規登録する場合の更新部507の具体的な処理内容の一例について説明する。ここでは、Cell−ID「C6」とESSID「ESSID−1」と最終接続時間「2011.03.02.09.15」とを対応付けて表す接続実績情報を新規登録する場合を例に挙げて説明する。
この場合、まず、更新部507は、接続実績テーブル400の中から、新規登録する接続実績情報のESSID「ESSID−1」と同一のESSIDが、ESSIDフィールドに設定されている接続実績情報を検索する。図26の例では、ESSIDフィールドに「ESSID−1」が設定されている接続実績情報2600−1〜2600−5が検索される。
つぎに、更新部507は、検索した接続実績情報の数Nを算出する。図26の例では、検索された接続実績情報2600−1〜2600−5の数Nは「N=5」となる。そして、更新部507は、算出した数Nが閾値Nmax以上か否かを判断する。閾値Nmaxは、同一ESSIDについて接続実績テーブル400に登録可能な接続実績情報の上限値を表すものである。閾値Nmaxは、任意に設定可能であり、例えば、予め設定されてメモリ302に記憶されている。ここでは、閾値Nmaxを「Nmax=5」とする。
ここで、数Nが閾値Nmax未満の場合は、更新部507は、新たな接続実績情報を接続実績テーブル400に登録する。一方、数Nが閾値Nmax以上の場合、更新部507は、検索した接続実績情報のうち最終接続時間が最古の接続実績情報を接続実績テーブル400の中から削除する。そして、更新部507は、新たな接続実績情報を接続実績テーブル400に登録する。
図26の例では、数Nが閾値Nmax以上となる。このため、更新部507は、検索した接続実績情報2600−1〜2600−5のうち最終接続時間が最古の接続実績情報2600−1を接続実績テーブル400の中から削除する。そして、更新部507は、新たな接続実績情報を接続実績テーブル400に登録する。
このように、第1の更新方法によれば、接続実績テーブル400に登録可能な、ESSIDが同一の接続実績情報の総数Nに上限値を設けることにより、接続実績テーブル400内のレコード数の増加を抑制することができる。
(第1の更新方法:通信装置101の更新処理手順)
つぎに、第1の更新方法にかかる通信装置101の更新処理手順について説明する。ここでは、まず、アクセスポイントAPjへの接続が完了した場合の通信装置101の更新処理手順について説明する。
図27は、アクセスポイントAPjへの接続完了時の第1の更新方法にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャートである。図27のフローチャートにおいて、まず、更新部507は、通信制御部505からアクセスポイントAPjへの接続完了通知を受信したか否かを判断する(ステップS2701)。
ここで、更新部507は、アクセスポイントAPjへの接続完了通知を受信するのを待つ(ステップS2701:No)。そして、更新部507は、接続完了通知を受信した場合(ステップS2701:Yes)、取得部502から自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS2702)。
つぎに、更新部507は、通信制御部505から接続が完了したアクセスポイントAPjのESSIDを取得する(ステップS2703)。そして、更新部507は、接続実績テーブル400を参照して、取得したCell−IDに対応する接続実績情報があるか否かを判断する(ステップS2704)。
ここで、接続実績情報がない場合(ステップS2704:No)、更新部507は、第1の更新処理を実行して(ステップS2705)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。第1の更新処理の具体的な処理手順については図28を用いて後述する。
また、ステップS2704において、接続実績情報がある場合(ステップS2704:Yes)、更新部507は、現在時刻を取得する(ステップS2706)。そして、更新部507は、取得したCell−IDに対応する接続実績情報のESSIDフィールドおよび最終接続時間フィールドに、取得したESSIDおよび現在時刻を設定して(ステップS2707)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
図28は、第1の更新処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図28のフローチャートにおいて、まず、更新部507は、現在時刻を取得する(ステップS2801)。
つぎに、更新部507は、接続実績テーブル400の中から、図27に示したステップS2703において取得したESSIDに対応する接続実績情報を検索する(ステップS2802)。そして、更新部507は、検索した接続実績情報の数Nを算出する(ステップS2803)。
つぎに、更新部507は、算出した数Nが閾値Nmax以上か否かを判断する(ステップS2804)。ここで、数Nが閾値Nmax未満の場合(ステップS2804:No)、更新部507は、接続実績テーブル400内の各フィールドに、取得したCell−ID、ESSIDおよび現在時刻を設定して(ステップS2805)、本フローチャートによる一連の処理を終了して第1の更新処理を呼び出したステップへ戻る。この結果、新たな接続実績情報がレコードとして接続実績テーブル400に登録される。
一方、数Nが閾値Nmax以上の場合(ステップS2804:Yes)、更新部507は、検索した接続実績情報のうち最終接続時間が最古の接続実績情報を接続実績テーブル400の中から削除して(ステップS2806)、ステップS2805に移行する。
つぎに、ハンドオーバーが検出された場合の通信装置101の更新処理手順について説明する。
図29および図30は、ハンドオーバー検出時の第1の更新方法にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャートである。図29のフローチャートにおいて、まず、更新部507は、判断部1401からハンドオーバー検出通知を受信したか否かを判断する(ステップS2901)。
ここで、更新部507は、ハンドオーバー検出通知を受信するのを待つ(ステップS2901:No)。そして、更新部507は、ハンドオーバー検出通知を受信した場合(ステップS2901:Yes)、取得部502から自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS2902)。
つぎに、更新部507は、検出動作フラグを読み出して(ステップS2903)、検出動作フラグがONに設定されているか否かを判断する(ステップS2904)。ここで、検出動作フラグがOFFに設定されている場合(ステップS2904:No)、判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、取得されたCell−IDに対応する接続実績情報があるか否かを判定する(ステップS2905)。
ここで、Cell−IDに対応する接続実績情報がある場合(ステップS2905:Yes)、判定部504は、通信制御部505に対して検出動作フラグのON設定要求を送信して(ステップS2906)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。一方、Cell−IDに対応する接続実績情報がない場合(ステップS2905:No)、判定部504は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS2904において、検出動作フラグがONに設定されている場合(ステップS2904:Yes)、更新部507は、図30に示すステップS3001に移行する。
図30に示すフローチャートにおいて、まず、更新部507は、通信制御部505に対して現在接続中のアクセスポイントAPjのESSIDの取得要求を送信する(ステップS3001)。そして、更新部507は、現在接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを通信制御部505から取得したか否かを判断する(ステップS3002)。
ここで、アクセスポイントAPに非接続のためESSIDを取得しなかった場合(ステップS3002:No)、判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、取得されたCell−IDに対応する接続実績情報があるか否かを判定する(ステップS3003)。
ここで、Cell−IDに対応する接続実績情報がない場合(ステップS3003:No)、判定部504は、通信制御部505に対して検出動作フラグのOFF設定要求を送信して(ステップS3004)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。一方、Cell−IDに対応する接続実績情報がある場合(ステップS3003:Yes)、判定部504は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS3002において、ESSIDを取得した場合(ステップS3002:Yes)、更新部507は、接続実績テーブル400を参照して、取得されたCell−IDに対応する接続実績情報があるか否かを判定する(ステップS3005)。
ここで、接続実績情報がある場合(ステップS3005:Yes)、更新部507は、現在時刻を取得する(ステップS3006)。そして、更新部507は、取得したCell−IDに対応する接続実績情報のESSIDフィールドおよび最終接続時間フィールドに、取得したESSIDおよび現在時刻を設定して(ステップS3007)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS3005において、接続実績情報がない場合(ステップS3005:No)、更新部507は、第1の更新処理を実行して(ステップS3008)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。この結果、新たな接続実績情報がレコードとして接続実績テーブル400に登録される。
なお、ステップS3008において実行される第1の更新処理の具体的処理手順については、図28に示した第1の更新処理の具体的処理手順と同様のため説明を省略する。
以上説明した、第1の更新方法によれば、接続実績テーブル400に登録可能な、ESSIDが同一の接続実績情報の総数Nに上限値を設けることができる。これにより、第1の更新方法によれば、接続実績テーブル400内のレコード数の増加を抑制し、接続実績テーブル400を記憶するために使用される記憶領域の増大化を抑制することができる。
(第2の更新方法)
つぎに、第2の更新方法の一実施例について説明する。第2の更新方法では、無線LANのアクセスポイントAPjを識別する識別情報として、ESSIDとBSSIDとの組み合わせを用いる。
図31は、接続実績テーブル400の記憶内容の一例を示す説明図(その3)である。図31において、接続実績テーブル400は、Cell−ID、ESSID、BSSIDおよび最終接続時間のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、接続実績情報(例えば、接続実績情報3100−1〜3100−5)がレコードとして記憶されている。
ここで、BSSIDは、無線LANのアクセスポイントAPjを一意に識別する識別情報である。BSSIDは、例えば、アクセスポイントAPjのMAC(Media Access Control)アドレスである。
以下、アクセスポイントAPjへの接続が完了した結果、図31に示した接続実績テーブル400に接続実績情報を新規登録する場合の更新部507の具体的な処理内容の一例について説明する。ここでは、Cell−ID「C6」とESSID「ESSID−1」とBSSID「01:23:45:67:89:A6」と最終接続時間「2011.05.07.11.34」とを対応付けて表す接続実績情報を新規登録する場合を例に挙げて説明する。
この場合、まず、更新部507は、接続実績テーブル400の中から、新規登録する接続実績情報のESSID「ESSID−1」と同一のESSIDがESSIDフィールドに設定され、かつ、新規登録する接続実績情報のBSSID「01:23:45:67:89:A6」と同一のBSSIDがBSSIDフィールドに設定されている接続実績情報を検索する。
すなわち、更新部507は、接続実績テーブル400の中から、ESSIDとBSSIDとの組み合わせが新規登録する接続実績情報と同一の接続実績情報を検索する。図31の例では、ESSIDとBSSIDとの組み合わせが新規登録する接続実績情報と同一の接続実績情報が存在しないため、接続実績情報は検索されない。
この場合、更新部507は、接続実績テーブル400に記憶されている接続実績情報の総数Mを算出する。そして、更新部507は、算出した総数Mが閾値Mmax以上か否かを判断する。ここで、総数Mが閾値Mmax未満の場合は、更新部507は、新たな接続実績情報を接続実績テーブル400に登録する。
一方、総数Mが閾値Mmax以上の場合、更新部507は、接続実績テーブル400に記憶されている接続実績情報のうち最終接続時間が最古の接続実績情報を削除する。そして、更新部507は、新たな接続実績情報を接続実績テーブル400に登録する。図31の例では、総数Mが閾値Mmax以上の場合、更新部507は、接続実績テーブル400内の最終接続時間が最古の接続実績情報3100−1を削除して、新たな接続実績情報を登録する。
このように、第2の更新方法によれば、接続実績テーブル400に登録可能な接続実績情報の総数Mに上限値を設けることにより、接続実績テーブル400内のレコード数が上限値を超えて増加することを防ぐことができる。
つぎに、図32を用いて、新規登録する接続実績情報と、ESSIDとBSSIDとの組み合わせが同一の接続実績情報が接続実績テーブル400に存在する場合について説明する。
図32は、接続実績テーブル400の記憶内容の一例を示す説明図(その4)である。図32において、接続実績テーブル400は、Cell−ID、ESSID、BSSIDおよび最終接続時間のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、接続実績情報(例えば、接続実績情報3200−1〜3200−5)がレコードとして記憶されている。
以下、アクセスポイントAPjへの接続が完了した結果、図32に示した接続実績テーブル400に接続実績情報を新規登録する場合の更新部507の具体的な処理内容の一例について説明する。ここでは、Cell−ID「C6」とESSID「ESSID−1」とBSSID「01:23:45:67:89:A1」と最終接続時間「2011.05.07.11.34」とを対応付けて表す接続実績情報を新規登録する場合を例に挙げて説明する。
まず、更新部507は、接続実績テーブル400の中から、ESSIDとBSSIDとの組み合わせが新規登録する接続実績情報と同一の接続実績情報を検索する。図32の例では、ESSIDとBSSIDとの組み合わせが新規登録する接続実績情報と同一となる接続実績情報3200−1〜3200−5が検索される。
つぎに、更新部507は、検索した接続実績情報の数Nを算出する。図32の例では、検索された接続実績情報3200−1〜3200−5の数Nは「N=5」となる。そして、更新部507は、算出した数Nが閾値Nmax以上か否かを判断する。閾値Nmaxは、ESSIDとBSSIDとの同一組み合わせについて接続実績テーブル400に登録可能な接続実績情報の上限値を表すものである。閾値Nmaxは、任意に設定可能である。ここでは、閾値Nmaxを「Nmax=5」とする。
このため、図32の例では、数Nが閾値Nmax以上となる。この場合、更新部507は、検索した接続実績情報3200−1〜3200−5のうち最終接続時間が最古の接続実績情報3200−1を接続実績テーブル400の中から削除する。そして、更新部507は、新たな接続実績情報を接続実績テーブル400に登録する。
このように、第2の更新方法によれば、接続実績テーブル400に登録可能な、ESSIDとBSSIDとの組み合わせが同一の接続実績情報の総数Nに上限値を設けることにより、接続実績テーブル400内のレコード数が上限値を超えて増加することを防ぐことができる。
(第2の更新方法:通信装置101の更新処理手順)
つぎに、第2の更新方法にかかる通信装置101の更新処理手順について説明する。ここでは、まず、アクセスポイントAPjへの接続が完了した場合の通信装置101の更新処理手順について説明する。
図33は、アクセスポイントAPjへの接続完了時の第2の更新方法にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャートである。図33のフローチャートにおいて、まず、更新部507は、通信制御部505からアクセスポイントAPjへの接続完了通知を受信したか否かを判断する(ステップS3301)。
ここで、更新部507は、アクセスポイントAPjへの接続完了通知を受信するのを待つ(ステップS3301:No)。そして、更新部507は、接続完了通知を受信した場合(ステップS3301:Yes)、取得部502から自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS3302)。
つぎに、更新部507は、通信制御部505から接続が完了したアクセスポイントAPjのESSIDおよびBSSIDを取得する(ステップS3303)。そして、更新部507は、接続実績テーブル400を参照して、取得したCell−IDに対応する接続実績情報があるか否かを判断する(ステップS3304)。
ここで、接続実績情報がない場合(ステップS3304:No)、更新部507は、第2の更新処理を実行して(ステップS3305)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。第2の更新処理の具体的な処理手順については図34を用いて後述する。
また、ステップS3304において、接続実績情報がある場合(ステップS3304:Yes)、更新部507は、現在時刻を取得する(ステップS3306)。そして、更新部507は、取得したCell−IDに対応する接続実績情報のESSIDフィールド、BSSIDフィールドおよび最終接続時間フィールドに、取得したESSID、BSSIDおよび現在時刻を設定して(ステップS3307)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
図34は、第2の更新処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図34のフローチャートにおいて、まず、更新部507は、現在時刻を取得する(ステップS3401)。
つぎに、更新部507は、接続実績テーブル400の中から、図33に示したステップS3303において取得したESSIDとBSSIDの組み合わせに対応する接続実績情報を検索する(ステップS3402)。そして、更新部507は、検索した接続実績情報の数Nを算出する(ステップS3403)。
つぎに、更新部507は、算出した数Nが閾値Nmax以上か否かを判断する(ステップS3404)。ここで、数Nが閾値Nmax未満の場合(ステップS3404:No)、更新部507は、接続実績テーブル400に記憶されている接続実績情報の総数Mを算出する(ステップS3405)。
そして、更新部507は、算出した総数Mが閾値Mmax以上か否かを判断する(ステップS3406)。ここで、総数Mが閾値Mmax未満の場合(ステップS3406:No)、更新部507は、ステップS3408に移行する。一方、総数Mが閾値Mmax以上の場合(ステップS3406:Yes)、更新部507は、接続実績テーブル400内の接続実績情報のうち最終接続時間が最古の接続実績情報を削除する(ステップS3407)。
そして、更新部507は、接続実績テーブル400内の各フィールドに、取得したCell−ID、ESSID、BSSIDおよび現在時刻を設定して(ステップS3408)、本フローチャートによる一連の処理を終了して第2の更新処理を呼び出したステップへ戻る。この結果、新たな接続実績情報がレコードとして接続実績テーブル400に登録される。
また、ステップS3404において、数Nが閾値Nmax以上の場合(ステップS3404:Yes)、更新部507は、検索した接続実績情報のうち最終接続時間が最古の接続実績情報を接続実績テーブル400の中から削除して(ステップS3409)、ステップS3408に移行する。
つぎに、ハンドオーバーが検出された場合の通信装置101の更新処理手順について説明する。
図35および図36は、ハンドオーバー検出時の第2の更新方法にかかる通信装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャートである。図35のフローチャートにおいて、まず、更新部507は、判断部1401からハンドオーバー検出通知を受信したか否かを判断する(ステップS3501)。
ここで、更新部507は、ハンドオーバー検出通知を受信するのを待つ(ステップS3501:No)。そして、更新部507は、ハンドオーバー検出通知を受信した場合(ステップS3501:Yes)、取得部502から自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS3502)。
つぎに、更新部507は、検出動作フラグを読み出して(ステップS3503)、検出動作フラグがONに設定されているか否かを判断する(ステップS3504)。ここで、検出動作フラグがOFFに設定されている場合(ステップS3504:No)、判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、取得されたCell−IDに対応する接続実績情報があるか否かを判定する(ステップS3505)。
ここで、Cell−IDに対応する接続実績情報がある場合(ステップS3505:Yes)、判定部504は、通信制御部505に対して検出動作フラグのON設定要求を送信して(ステップS3506)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。一方、Cell−IDに対応する接続実績情報がない場合(ステップS3505:No)、判定部504は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS3504において、検出動作フラグがONに設定されている場合(ステップS3504:Yes)、更新部507は、図36に示すステップS3601に移行する。
図36に示すフローチャートにおいて、まず、更新部507は、通信制御部505に対して現在接続中のアクセスポイントAPjのESSIDおよびBSSIDの取得要求を送信する(ステップS3601)。そして、更新部507は、現在接続中のアクセスポイントAPjのESSIDおよびBSSIDを通信制御部505から取得したか否かを判断する(ステップS3602)。
ここで、アクセスポイントAPに非接続のためESSIDおよびBSSIDを取得しなかった場合(ステップS3602:No)、判定部504は、接続実績テーブル400を参照して、取得されたCell−IDに対応する接続実績情報があるか否かを判定する(ステップS3603)。
ここで、Cell−IDに対応する接続実績情報がない場合(ステップS3603:No)、判定部504は、通信制御部505に対して検出動作フラグのOFF設定要求を送信して(ステップS3604)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。一方、Cell−IDに対応する接続実績情報がある場合(ステップS3603:Yes)、判定部504は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS3602において、ESSIDおよびBSSIDを取得した場合(ステップS3602:Yes)、更新部507は、接続実績テーブル400を参照して、取得されたCell−IDに対応する接続実績情報があるか否かを判定する(ステップS3605)。
ここで、接続実績情報がある場合(ステップS3605:Yes)、更新部507は、現在時刻を取得する(ステップS3606)。そして、更新部507は、取得したCell−IDに対応する接続実績情報のESSIDフィールド、BSSIDフィールドおよび最終接続時間フィールドに、取得したESSID、BSSIDおよび現在時刻を設定して(ステップS3607)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS3605において、接続実績情報がない場合(ステップS3605:No)、更新部507は、第2の更新処理を実行して(ステップS3608)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。この結果、新たな接続実績情報がレコードとして接続実績テーブル400に登録される。
なお、ステップS3608において実行される第2の更新処理の具体的処理手順については、図34に示した第2の更新処理の具体的処理手順と同様のため説明を省略する。
以上説明した、第2の更新方法によれば、接続実績テーブル400に登録可能な、ESSIDとBSSIDとの組み合わせが同一の接続実績情報の総数Nに上限値を設けることができる。また、第2の更新方法によれば、接続実績テーブル400に登録可能な接続実績情報の総数Mに上限値を設けることができる。
これらのことから、第2の更新方法によれば、接続実績テーブル400内のレコード数が上限値を超えて増加することを防ぐことができ、接続実績テーブル400を記憶するために使用される記憶領域の増大化を抑制することができる。
なお、本実施の形態で説明した制御方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本制御プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本制御プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
101 通信装置
501 検出部
502 取得部
503 第1の通信部
504 判定部
505 通信制御部
506 第2の通信部
507 更新部
1401 判断部

Claims (11)

  1. 画面の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する検出部と、
    前記検出部によって前記表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出された場合、第1基地局の通信エリア群のうち、前記第1基地局を検出する検出動作とは異なる検出動作により検出される第2基地局を介してネットワークに接続するための前記第2基地局への接続動作が行われた通信エリアを特定する情報に基づいて、自装置が属する通信エリアにおいて前記第2基地局への接続履歴があるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって前記第2基地局への接続履歴があると判定された場合、前記第2基地局と通信する通信部を制御して、前記第2基地局の検出動作を開始する通信制御部と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  2. 前記検出部は、
    前記表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出し、
    前記通信制御部は、
    前記検出部によって前記表示状態が表示から非表示へ遷移したことが検出された場合、前記第2基地局の検出動作を停止することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記第1基地局と通信することにより得られる前記自装置が属する通信エリアの識別情報を取得する取得部と、
    前記自装置が属する通信エリアにおいて前記第2基地局への接続動作が行われた場合、前記自装置が属する通信エリアの識別情報と、前記自装置が属する通信エリアにおいて接続動作が行われた前記第2基地局の識別情報と、前記第2基地局への接続動作が完了した接続時間と、を対応付けて表す接続履歴情報を記憶する記憶部と、を有し、
    前記判定部は、
    前記記憶部を参照して、前記取得部によって取得された前記通信エリアの識別情報に対応する接続履歴情報がある場合、前記第2基地局への接続履歴があると判定することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記表示状態が非表示から表示へ遷移した場合、前記自装置の接続先となる前記第1基地局が切り替わったか否かを判断する判断処理の実行を開始する判断部を有し、
    前記判定部は、
    前記判断部によって前記自装置の接続先となる前記第1基地局が切り替わったと判断された場合、前記記憶部を参照して、前記自装置が属する通信エリアにおいて前記第2基地局への接続履歴があるか否かを判定することを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記判断部は、
    前記表示状態が表示から非表示へ遷移した場合、前記自装置の接続先となる前記第1基地局が切り替わったか否かを判断する判断処理の実行を停止することを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
  6. 前記通信制御部は、
    前記第2基地局の検出動作を開始した結果、前記自装置の接続先となる前記第1基地局が切り替わって、前記判定部によって前記第2基地局への接続履歴がないと判定された場合、前記第2基地局の検出動作を停止することを特徴とする請求項5に記載の通信装置。
  7. 前記通信制御部は、
    前記第2基地局の検出動作を停止した結果、前記自装置の接続先となる前記第1基地局が切り替わって、前記判定部によって前記第2基地局への接続履歴があると判定された場合、前記通信部を制御して、前記第2基地局の検出動作を再開することを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
  8. 前記記憶部に新たな接続履歴情報が登録される場合、前記記憶部に記憶されている接続履歴情報の総数を算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された前記総数が閾値以上の場合、前記記憶部に記憶されている接続履歴情報のうち前記接続時間が最古の接続履歴情報を前記記憶部から削除する削除部と、
    を有することを特徴とする請求項7に記載の通信装置。
  9. 前記算出部は、
    前記記憶部に新たな接続履歴情報が登録される場合、前記記憶部を参照して、前記新たな接続履歴情報が表す前記第2基地局の識別情報に対応する接続履歴情報の登録数を算出し、
    前記削除部は、
    前記算出部によって算出された前記登録数が閾値以上の場合、前記新たな接続履歴情報が表す前記第2基地局の識別情報に対応する接続履歴情報のうち前記接続時間が最古の接続履歴情報を前記記憶部から削除することを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
  10. コンピュータに、
    画面の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出し、
    前記表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、第1基地局の通信エリア群のうち、前記第1基地局を検出する検出動作とは異なる検出動作により検出される第2基地局を介してネットワークに接続するための前記第2基地局への接続動作が行われた通信エリアを特定する情報に基づいて、前記コンピュータが属する通信エリアにおいて前記第2基地局への接続履歴があるか否かを判定し、
    前記第2基地局への接続履歴があると判定した場合、前記第2基地局と通信する通信部を制御して、前記第2基地局の検出動作を開始する、
    処理を実行させることを特徴とする通信制御プログラム。
  11. コンピュータが、
    画面の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出し、
    前記表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、第1基地局の通信エリア群のうち、前記第1基地局を検出する検出動作とは異なる検出動作により検出される第2基地局を介してネットワークに接続するための前記第2基地局への接続動作が行われた通信エリアを特定する情報に基づいて、前記コンピュータが属する通信エリアにおいて前記第2基地局への接続履歴があるか否かを判定し、
    前記第2基地局への接続履歴があると判定した場合、前記第2基地局と通信する通信部を制御して、前記第2基地局の検出動作を開始する、
    処理を実行することを特徴とする通信制御方法。
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