JPWO2013151137A1 - 刃先交換式切削工具、該工具用の切削インサートおよびボデー - Google Patents

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Abstract

ネジ等の締結部材を用いることなく、切削インサートをボデーに固定できる刃先交換式切削工具を提供する。そのために、切削インサート(10)に固定用突起部(12)を設ける一方、ボデー(20)には切削インサート(10)を取り付けるためのインサート固定部(21)を形成する。インサート固定部(21)には、固定用突起部(12)を受け入れ、固定用突起部(12)を回転軸とした所定の回転位置で切削インサート(10)を固定するための固定孔(22)と、固定用突起部(12)を回転軸とした切削インサート(10)の回転軌道上に形成されて切削インサート(10)の回転を防止し、所定の回転位置で係止するための回転防止壁(23a,23b)とを設ける。

Description

本発明は刃先交換式切削工具、該工具用の切削インサートおよびボデーに関し、特に溝入れ加工用の刃先交換式切削工具に適用して好適なものである。
従来の溝入れ加工用の刃先交換式切削工具としては、特許文献1に示すような、切削インサートの側面側からネジを挿通することでボデーに切削インサートを固定する方式のものがある。かかる方式に適用される切削インサートには、ネジが側面から挿通されるために、すくい面に形状的な制約が少なくなり、円滑な切りくずの排出を可能にするすくい面形状を設計することができるという利点がある。
特表2010−535638号公報
特許文献1に代表される、切削インサートの側面からネジ止めする方式の刃先交換式切削工具では切削インサートの着脱操作時の操作性に問題が生じることがある。すなわち、このような溝入れ工具には小さいものがあり、そのことに伴って小さいネジが用いられ、このため作業者は小さなドライバーを用いてボデーに対する切削インサートの着脱操作を行わなければならず、煩雑で注意深い作業が強いられる。また、小さなネジは紛失の可能性も高く、紛失した場合には生産機械を停止させる時間が増えて生産効率の低下を招くことも考えられる。
本発明は上記の課題の解決し、固定にネジを必要とせず、簡便な操作で切削インサートをボデーに着脱することができる構成を提供することを目的とする。
そのために、本発明の第1の形態では、切削インサート(10)と、該切削インサート(10)を固定するためのボデー(20)と、を備える刃先交換式切削工具(A)であって、
前記切削インサート(10)および前記ボデー(20)の一方に形成された固定用突起部(12)と、
前記切削インサート(10)を固定するために前記切削インサート(10)および前記ボデー(20)の他方に形成されたインサート固定部(21)と、
を備え、
該インサート固定部(21)は、
前記固定用突起部(12)を受け入れ、前記固定用突起部(12)を回転軸とした所定の回転位置で前記切削インサート(10)を固定するための固定孔(22)と、
前記固定用突起部(12)を回転軸とした前記切削インサート(10)の回転軌道上に形成された回転防止壁(23a、23b)と、
を有することを特徴とする。
第2の形態では、上記刃先交換式切削工具(A)に用いられる切削インサート(10)であって、前記固定用突起部(12)および前記インサート固定部(21)の一方を備えたことを特徴とする。
第3の形態では、上記刃先交換式切削工具(A)に用いられるボデー(20)であって、前記固定用突起部(12)および前記インサート固定部(21)の一方を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、切削インサート(10)およびボデー(20)の一方に固定用突起部(12)が設けられるとともに、他方には切削インサート(10)を取り付けるためのインサート固定部(21)が形成され、インサート固定部(21)には、固定用突起部(12)を受け入れ、固定用突起部(12)を回転軸とした所定の回転位置で切削インサート(10)を固定するための固定孔(22)と、固定用突起部(12)を回転軸とした切削インサート(10)の回転軌道上に形成されて切削インサート(10)を所定の回転位置で係止する回転防止壁(23a,23b)とが設けられているので、作業者はネジを用いなくても切削インサートをボデーに固定することができる。そのため、作業者が切削インサートを交換する際の利便性が高まる。
図1は本発明の一実施形態に係る刃先交換式切削工具の斜視図である。 図2は図1の刃先交換式切削工具を、切削インサートをボデーから分離させた状態で示す斜視図である。 図3は図1の実施形態に係る刃先交換式切削工具に用いられる切削インサートの斜視図である。 図4は図1の実施形態に係る刃先交換式切削工具に用いられる切削インサートの正面図である。 図5は図1の実施形態に係る刃先交換式切削工具に用いられる切削インサートの平面図である。 図6は図1の実施形態に係る刃先交換式切削工具に用いられる切削インサートの背面図である。 図7は図1の実施形態に係る刃先交換式切削工具に用いられるボデーの拡大正面図である。 図8は図1の実施形態に係る刃先交換式切削工具に用いられるボデーの左側面図である。 図9は図8のIX−IX断面図である。 図10は本発明の別の実施形態に係る固定孔および固定突起部を模式的に示す断面図である。 図11Aは本発明のさらに別の実施形態に係る固定孔および固定突起部の模式的断面図である。 図11Bは図11Aに示した実施形態に係る固定用突起部の三面図である。 図11Cは図11Aに示した実施形態に係る固定孔の各部寸法を説明するための模式図である。 図12は本発明のさらに他の実施形態に係る固定孔および固定突起部を模式的に示す断面図である。
以下、本発明のいくつかの実施形態を、図面を用いて説明する。
(第1の実施形態の概要)
まず、図1および図2を参照し、第1の実施形態の概要に即して本発明の基本となる技術思想を説明する。本実施形態の刃先交換式切削工具Aは、図1に示すように、切削インサート10と、切削インサート10を固定するためのボデー20とを備える。本実施形態の刃先交換式切削工具Aの特徴となる部分は次の通りである。切削インサート10の一側面11には、図2に示すように固定用突起部12が形成されている。この固定用突起部12が、ボデー20が備えるインサート固定部21の底面(切削インサート10の載置面)に形成された固定孔22に挿入されることで、切削インサート10がボデー20に固定される。固定孔22の内径は固定用突起部12の外径よりも若干小さい寸法とされており、固定用突起部12が固定孔22に挿入され、後述の操作が行われたときに固定孔22が固定用突起部12を締付けることで、切削インサート10の抜けが防止される。
加えて、インサート固定部21は、図2に示す挿入軸Iのまわりの切削インサート10の回転を止め、所定の回転位置で係止するための回転防止壁23aおよび23bを、それぞれ、インサート固定部21の基端側すなわち後方と末端側すなわち前方との2箇所に備えている。すなわち、インサート固定部21には、図2に示すように、切れ刃13側においてすくい面14と対向する面の側(図2における切削インサート10の下面側)で切削インサート10と当接する回転防止壁23bと、切れ刃13の側とは固定孔22を挟んだ反対側においてすくい面14とつながる面の側(図2における切削インサート10の上面側)で切削インサート10と当接する回転防止壁23aと、が設けられている。このため、切削インサート10に切削抵抗が加わり、切削インサート10が図2の矢印Rの方向に回転しようとしても、回転防止壁23a,23bが切削インサート10と当接することで、切削インサート10の回転が防止される。
本発明の第1の実施形態に係る刃先交換式切削工具Aは上記のような切削インサート10とボデー20とで構成されているので、従来のように切削インサートをボデーに固定する際にネジ等の締結具を要さない。このような構成を採用することにより、本発明によれば、作業者による切削インサートの交換作業が簡略化されるとともに、締結具および締結工具の管理コストの低減にも資することが可能となる。
(外観形状)
次に、第1実施形態に係る刃先交換式切削工具Aを構成する各部材の形状および機能についてより詳細に説明する。
図3〜図6は切削インサート10をそれぞれ異なる方向から示す図である。切削インサート10の先端部には切れ刃13が形成されている。図3および図4に示すように、切れ刃13につながる面のうち、上面側にある面14はすくい面として機能し、切削インサート10の先端側の面15およびその面に接続する側面側にある面は逃げ面として機能する。図5に示すように、面14は段差14aや湾曲面14bを備え、これらは切りくずの流れを円滑に制御する機能を有する。
図3、図5および図6に示すように、固定用突起部12は、直径D1の円柱を平行な2つの平面で切り取ったような外観形状を有している。すなわち、固定用突起部12は正対する一対の曲面状側面12a1および12a2と、それらをつないで正対する一対の平面状側面12bとを組み合わせた略円柱形状を有している。先端面12cと曲面状側面12a1および12a2との交差部には面取りが施されており、このことにより固定孔22への固定用突起部12の挿入が容易になる。
図2および図7に示すように、ボデー20は先端の側方に切削インサート10を取り付けるためのインサート固定部21を備える。インサート固定部21は切削インサート10の側面11が当接する載置部25と、載置部の周囲に形成される回転防止壁23a、23bとを備える。なお、載置部25とは切削インサート10と直接当接する部分だけを指すだけではなく、その部分を含んだ一群の面領域をいう。載置部25を概略的に説明すれば、載置部25はインサート固定部21を構成する部分のうち、固定用突起部12およびこれが形成された側面11と対向ないしは当接する部分である。
載置部25には切削インサート10の固定用突起部12が嵌まる固定孔22が形成される。固定孔22の周縁には面取り30が施されている。図7および図9に示すように、固定孔22に隣接して、固定孔22の内壁の一部を拡大するように一対の拡径部22a1および22a2が形成される。拡径部22a1、22a2は、固定孔22の中心を挟んで対称な位置に形成される。拡径部22a1と拡径部22a2との間の、孔の中心を挟んだ長さD2は、固定用突起部12の最外径D1よりも大である。また、個々の拡径部22a1,22a2の幅W2は固定用突起部12の曲面状側面12a1,12a2の幅W1(図6参照)よりも大きい。そのため、曲面状側面12a1および12a2を拡径部22a1および22a2に位置合わせした向きとすることで、固定用突起部12を固定孔22に円滑に挿入することが可能になる。一方、固定孔22の内径D3は、固定用突起部12の最外径D1よりも若干小さくなっている。
インサート固定部21は、上述のように切削インサート10の回転を防止し、所定の回転位置で係止するための回転防止壁23aおよび23bを備える。回転防止壁23aおよび23bは、それぞれ、固定用突起部12が固定孔22に挿入された状態の切削インサート10の先端部および後端部の回転軌道上に配置されている。特に、本実施形態の場合、2つの回転防止壁23aおよび23bは固定孔22を中心としてほぼ回転対称の位置に形成される。さらに、2つの回転防止壁23aおよび23bのそれぞれの切削インサート10との接触面23a’および23b’は、図2および図7に示すように、固定孔22を中心としたほぼ回転対称の形状を有する。また、接触面23a’および23b’は、図8に示すように、インサート固定部21の底面に対し、固定用突起部12の挿入方向に向かって傾斜している。換言すれば、ボデー20を図8に示すように先端側から見たとき、回転防止壁の接触面23aおよび23bは載置部25に対して鋭角に形成される。そのため、切削インサート10が載置部25に置かれたとき、回転防止壁の接触面23a’および23b’のそれぞれの自由端側の縁部と切削インサート10の対応する接触面とは鋭角に交差する。つまり、回転防止壁23aおよび23bと切削インサート10とは線接触状態になる。以上のように回転防止壁23aおよび23bが形成されることで、回転防止壁23aおよび23bは切削インサート10に対してインサート固定部21の底面へと押し付ける力を効果的に与えることができ、クランプ力が向上する。
(切削インサートの着脱操作)
本実施形態の刃先交換式工具Aにおいて切削インサート10をボデー20に取り付ける場合はまず、固定時に対応した姿勢(図2)から、インサート固定部21に対し、切削インサート10の先端部分が上方に突出し、且つ後端部分が下方に突出した姿勢となるように傾け、固定用突起部12の曲面状側面12a1および12a2をそれぞれ固定孔22の拡径部22a1および22a2に位置合わせする。
次に、曲面状側面12a1および12a2をそれぞれ拡径部22a1および22a2に沿わせながら固定用突起部12の固定孔22に挿入する。拡径部22a1,22a2の幅W2および拡径部間の長さD2は曲面状側面12a1,12a2の幅W1および固定用突起部12の最外径D1よりも大きいので、固定孔22の内壁面および拡径部22a1,22a2に阻まれることなく、固定用突起部12を固定孔22に円滑に挿入することができる。
この状態で切削インサート10を固定時に対応した姿勢となるように回動させ、先端部および後端部が回転防止壁23aおよび23bに当接させる。固定用突起部12の最外径D1は固定孔22の内径D3より大きいので、当該回動の過程で、曲面状側面12a1,12a2は固定孔22の内壁面すなわち非拡径部を押し広げる。この押し広げられた固定孔22の内壁面がその弾性力によって固定用突起部12を締付けることにより、切削インサート10はボデー20に固定される。回動の操作にあたっては、切削インサート10自体がレンチのような働きをすることで、作業者は小さな力を要するのみで切削インサート10を回動させることが可能となるとともに、切削インサート10を安定した大きな力で固定することが可能となる。
一方、切削インサート10をボデー20から取り外す場合には、以上と逆の操作を行えばよい。すなわち、曲面状側面12a1および12a2が拡径部22a1および22a2に対向する位置まで切削インサート10を回動させ、固定孔22から固定用突起部12が離脱するように切削インサート10を引き抜けばよい。
なお、この実施形態において、固定用突起部12の基本となる形状や、曲面状側面ないし平面状側面の数および側面の対向状態は上述したものに限られず、また固定孔22固定用突起部12の構成に合わせた適宜の構成とすることができる。しかし固定用突起部12ないし固定孔22の加工性や安定した固定力が得られることを考慮すれば、上述の構成とすることが好ましい。
(その他の実施形態)
本発明は上記の実施形態には限られない。すなわち、本発明は、切削インサート10およびボデー20の一方が固定用突起部12を備え、他方が固定用突起部12に対応する固定孔22を備え、固定用突起部12と固定孔22とが係合して切削インサート10が固定されるという技術思想をも包含するものである。従って、例えば、固定用突起がボデー20に、固定孔が切削インサート10に配設されるような実施形態も本発明の技術範囲内のものである。
また、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で、種々の変形や構成要素の付加が可能である。例えば、以下に示すものは、切削インサート10が固定孔22から抜けることを効果的に防止することを企図した実施形態である。
図10は、本発明の別の実施形態における固定用突起部および固定孔を模式的に示した断面図である。この実施形態では、固定孔22の奥の壁に形成された、鉤付きの突起部24が、固定用突起部12の先端面12cに穿設された掛止孔12d内に掛止されることで、切削インサート10の脱落を防止している。
次に、この実施形態の各部のより具体的な形状および機能について説明する。固定孔22の底面の中央部付近には、突起部24が2つ形成される。突起部24どうしは間隙を挟んだ状態で対向して形成され、これにより突起部24の先端は固定孔22の中央に向かって撓むことができる。突起部24の先端には外方(外周側)に向かって張り出した鉤部24aが形成される。鉤部24aは斜面24bを備え、斜面24bの法線は固定孔22の開口部方向に延びている。
切削インサート10の固定用突起部12の先端面12cからは、突起部24を受け入れるための掛止孔12dが穿設されている。掛止孔12dの入り口には段差部12eが形成されており、段差部12eの奥側の肩に突起部24の鉤部24aが掛合することで、切削インサート10の抜け止め機能が増進する。
具体的な係合過程を説明するに、固定用突起部12が固定孔22に挿入されると、固定用突起部12の先端面12cが鉤部24aの斜面24bに接触する。さらに、固定用突起部12が押し込まれると、固定用突起部12の先端面12cが斜面24bを滑りながら荷重をかけ、突起部24を弾性変形させることで2つの突起部24を孔の中央部に寄せる。この状態のまま、固定用突起部12の先端面12cが孔底に到達すると、加えられていた荷重が除去されて、突起部24は再び元の状態に戻る。このとき、鉤部24aが段差部12eの肩と掛合する。
図11A〜図11Cは本発明の別の実施形態を示し、図11Aは固定孔および固定用突起部の模式断面図、図11Bは固定突起部の三面図、図11Cは固定孔の各部の寸法を説明するための模式図である。なお、図11Bおよび図11Cにおいて、L1は固定孔22に設けた小径部22bの内径、L2は固定用突起部12に設けた棒状突出部12fの長さ、L3は固定孔22の小径部22bに設けた2つの拡径部22a1および22a2間の長さをそれぞれ示す。また、各部の長さの関係はL3>L2>L1となっている。この実施形態においては、固定用突起部12は略T字状に形成され、固定孔22の断面形状も略T字状に形成される。そして、切削インサート10を回動させて固定させたときに、固定用突起部12の先端にある棒状突出部12fが固定孔22の底に形成された円盤状の隙間に入り込むようにすることで、切削インサート10の固定孔22からの抜けが防止される。
次に本実施形態の各部の具体的な形状および機能について説明する。図11Aに示すように、この実施形態の固定孔22はインサート固定部21の表面に開口する小径部22bと、小径部22bに連通する大径部22cとを備える。大径部22cの内径は小径部22bよりも大きく、そのため固定孔22の縦断面形状はT字状となる。また、小径部22bは2つの拡径部22a1,22a2を備えており、これらの拡径部も大径部22cに連通している。図11Bに示すように、この実施形態の固定用突起部12の先端からは四角柱状の棒状突出部12fが固定用突起部12の側方に張り出している。
この実施形態において、切削インサート10をボデー20に固定する場合は、棒状突出部12fを拡径部22a1,22a2に沿って固定孔22に挿入する。棒状突出部12fが孔底に当接した後、切削インサート10を回転させれば棒状突出部12fが大径部22c入り込み、切削インサート10はボデー20に固定される。
なお、本実施形態においては、棒状突出部12fを四角柱状としたが、円柱状その他適宜の形状とすることができる。すなわち、棒状突出部12fの断面形状はどのようなものでもよい。ただし、棒状突出部12fが四角柱状であれば、切削インサート10が抜けようとした際に、棒状突出部12cと大径部22cの内壁とが面接触するので、線接触する場合よりも固定力が高まる。
図12は本発明のさらに他の実施形態に係る固定孔および固定突起部を模式的に示す断面図である。この実施形態においては、固定孔22の内壁の内側にキー22dが収容されており、固定用突起部12が固定孔22に挿入されると、キー22dが滑り落ちてきて固定用突起部12の側面に形成されたキー受容孔12gに嵌まるようにしている。このことにより、切削インサート10の固定孔22からの抜けが防止される。
次に、本実施形態の各部の具体的な形状および機能について説明する。図12に示すように、固定孔22の内壁には孔底に向かって傾斜するキー保持孔22eが形成される。キー保持孔22eの長さキー22dよりも長く形成される。キー22dはキー保持孔22eの内部を摺動自在に動くことができる程度の外径を有する。固定用突起部12はその側面にキー受容孔12gを備え、キー受容孔12gは固定用突起部12を固定孔22の底に当接させて固定位置に回動させたときに固定孔22のキー保持孔22eと軸線がほぼ一致するような位置に形成される。
切削インサート10をボデー20に固定する場合、先ず固定孔22の孔底が鉛直方向上方に位置するようにボデー20を傾ける。すると、キー22dはキー保持孔22e内を滑って、その内部に完全に収容された状態になる。次にその状態のまま、固定用突起部12を固定孔22に挿入する。固定用突起部12が完全に固定孔22に挿入されたら、切削インサート10を固定位置に回動させるとともに、ボデー20を通常の姿勢に戻す。すると、キー受容孔12gとキー保持孔22eとの軸線が一致することで、キー22dからキー保持孔22eを滑り出てキー受容孔12gにも収容される。切削インサート10をボデー20から取り外す場合は、固定孔22の孔底が鉛直方向上方に位置するようにしてキー22dをキー保持孔22eに完全に収容してから、固定用突起部12を非固定位置に回動させることで、切削インサート10をボデー20取り外すことができる。
なお、この実施形態において、キー保持孔22e、キー22dおよびキー受容孔12gのセットをいくつ設けるか、また複数設けた場合の保持孔22e同士ないしキー受容孔12d同士の間隔をどのように設定するか等は特に限定されるものではなく、使用態様によって適宜変化させることが可能である。また、切削インサート10が取り付けられていない場合のボデー20の取り扱い性を考慮し、キー22dがキー保持孔22eから脱落しないよう、抜け止め機能を果たす部材を設けたり、あるいはキー22dおよび/またはキー保持孔22eの形状を適切に定めたりすることができる。
以上に示した実施形態の他にも本発明には様々な形態が考えられる。例えば、回転防止壁は切削インサート10の回転を防止するという機能を果たす限り、その形状、個数および配設箇所は適宜定めることができる。すくい面や逃げ面の形状も含めた刃先の形状についても特に限定されない。したがって、本発明は転削工具や穴明け工具等種々の切削工具に応用可能である。固定用突起部12の外形および固定孔22の内壁の形状をテーパ状に形成すること、すなわち、固定用突起部12の横断面の直径が先端面から根元に向かうにしたがって漸増するような形状とすることも可能である。この場合、固定に際して切削インサート10を回転させる必要が無く、また固定用突起部12と固定孔22との接触面積が増大するので、クランプ力が向上する。
拡径部22a1,22a2が形成される位置に関しても、必ずしも上記実施形態のように固定孔の中心を挟んで対称な位置に形成される必要は無く、固定用突起部12の形状に応じた箇所に形成されればよい。
固定孔22の内径の寸法に関しても、必ずしも固定用突起部12の最大径よりも小さいものとしなくてもよく、同じ大きさとしてもよい。
A 刃先交換式切削工具
10 切削インサート
11 切削インサートの一側面
12 固定用突起部
12a1、12a2 曲面状側面
12b 平面状側面
12c 先端面12d 掛止孔
12e 段差部
12f 棒状突出部
12g キー受容孔
14 すくい面
14a 段差
14b 湾曲面
15 切削インサートの先端側の面
20 ボデー
21 インサート固定部
22 固定孔
22a1、22a2 拡径部
22b 小径部
22c 大径部
22d キー
22e キー保持孔
23a, 23b 回転防止壁
23a’, 23b’ 接触面
24 突起部
24a 鉤部
24b 斜面
25 載置部

Claims (9)

  1. 切削インサート(10)と、該切削インサート(10)を固定するためのボデー(20)と、を備える刃先交換式切削工具(A)であって、
    前記切削インサート(10)および前記ボデー(20)の一方に形成された固定用突起部(12)と、
    前記切削インサート(10)を固定するために前記切削インサート(10)および前記ボデー(20)の他方に形成されたインサート固定部(21)と、
    を備え、
    該インサート固定部(21)は、
    前記固定用突起部(12)を受け入れ、前記固定用突起部(12)を回転軸とした所定の回転位置で前記切削インサート(10)を固定するための固定孔(22)と、
    前記固定用突起部(12)を回転軸とした前記切削インサート(10)の回転軌道上に形成された回転防止壁(23a、23b)と、
    を有することを特徴とする刃先交換式切削工具(A)。
  2. 前記固定用突起部(12)は、正対する一対の曲面状側面(12a1、12a2)と、該2つの曲面状側面をつないで正対する一対の平面状側面(12b)とを有する略円柱形状を有し、
    前記固定孔(22)には、その内径(D3)を一部拡大するための一対の拡径部(22a1、22a2)が前記一対の曲面状側面(12a1、12a2)に対応して形成され、
    前記固定孔(22)の前記内径(D3)は、前記固定用突起部(12)の前記一対の曲面状側面(12a1、12a2)がなす最外径(D1)と同じか、もしくは前記最外径(D1)よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の刃先交換式切削工具(A)。
  3. 前記固定孔(22)を中心として略回転対称となる前記ボデー(20)の位置に前記回転防止壁(23a、23b)が2つ形成され、
    前記切削インサート(10)が前記所定の回転位置にあるときに、前記2つの回転防止壁(23a、23b)の少なくとも一方における前記切削インサート(10)との接触面は、前記切削インサート(10)における前記回転防止壁(23a、23b)との接触面に対して鋭角をなすことを特徴とする請求項1または2に記載の刃先交換式切削工具(A)。
  4. 前記固定用突起部(12)は、先端から根元に向かうにつれて横断面の直径が漸増する形状を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の刃先交換式切削工具(A)。
  5. 前記固定孔(22)の内部に、先端に鉤部(24a)を備える突起部(24)が1以上設けられ、
    前記固定用突起部(12)には前記突起部(24)を受け入れるための掛止孔(12d)が形成され、
    前記掛止孔(12d)の内壁には前記突起部(24)の鉤部(24a)が掛合するための段差部(12e)が形成され、
    前記固定用突起部(12)が前記インサート固定部(21)に受け入れられた際に、前記突起部(24)が前記掛止孔(12d)に入り込んで前記鉤部(24a)が前記段差部(12e)に掛合することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の刃先交換式切削工具(A)。
  6. 前記固定用突起部(12)が側面視で略T字状になるように、その先端部には側方に張り出す棒状突出部(12f)が形成され、
    前記固定孔(22)は軸方向断面の形状が略T字形状になるように、前記インサート固定部(21)の表面に開口する小径部(22b)と、該小径部(22b)に連通し、前記小径部(22b)よりも内径が大きい大径部(22c)とを備え、
    前記小径部(22b)は、前記棒状突出部(12c)の長手方向の寸法(L2)よりも小さい内径(L1)を有するとともに、前記棒状突出部(12c)を受け入れるためにその長手方向の寸法(L2)よりも大きい寸法(L3)の拡径部(22a1、22a2)を有し、
    前記切削インサート(10)が前記ボデー(20)に取り付けられた際に、前記棒状突出部(12f)が前記大径部(22c)に入り込むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の刃先交換式切削工具(A)。
  7. 前記固定孔(22)の内壁面には孔底に向かって傾斜するキー保持孔(22e)が形成され、
    該キー保持孔(22e)内にはキー(22d)が摺動自在に嵌挿され、
    前記固定用突起部(12)の側面には、前記キー(22d)の一部を受容するためのキー受容孔(12g)が、前記固定用突起部(12)の先端部に向かって傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の刃先交換式切削工具(A)。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の刃先交換式切削工具(A)に用いられる切削インサート(10)であって、前記固定用突起部(12)および前記インサート固定部(21)の一方を備えたことを特徴とする切削インサート(10)。
  9. 請求項1から7のいずれか1項に記載の刃先交換式切削工具(A)に用いられるボデー(20)であって、前記固定用突起部(12)および前記インサート固定部(21)の一方を備えたことを特徴とするボデー(20)。
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