JPWO2013145262A1 - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
電力変換システム(10)は、交流側が並列に接続された複数のインバータ(INV1〜INVn)と、複数のインバータ(INV1〜INVn)の総和の出力電力(PQt)として要求される要求電力値(DM)を台数nで割った値よりも小さい設定値(CL)と大きい設定値(CH)に分けて複数のインバータ(INV1〜INVn)を制御するコントローラ(1)とを備える。
Description
本発明は、電力変換装置に関する。
一般に、複数の電力変換装置により負荷に電力供給することが知られている。このような複数の電力変換装置を制御する方法は様々である。例えば、次のような制御方法が開示されている。
発電システムの交流出力電力が最大となるようにインバータの運転台数を制御することが開示されている(特許文献1参照)。複数のインバータからランダムに選択して運転する電源システムが開示されている(特許文献2参照)。日射計及び温度計の測定データから検知した太陽電池の最大電力と複数のインバータの定格出力の合計値とを比較して、複数のインバータを制御することが開示されている(特許文献3参照)。互いに異なる方向を向いた各屋根面に設置された太陽電池に各々インバータを接続し、これらのインバータを制御することが開示されている(特許文献4参照)。
しかしながら、複数の電力変換装置で負荷に電力を供給する場合、各電力変換装置の出力誤差により、負荷に供給する電力の精度を上げることが難しい。
本発明の目的は、複数のインバータを制御して、負荷に供給する電力の精度を向上させることのできる電力変換装置を提供することにある。
本発明の観点に従った電力変換装置は、交流側が並列に接続された複数のインバータと、前記複数のインバータの総和の出力電力として要求される要求電力値を前記複数のインバータのそれぞれの定格出力で按分した按分電力値よりも小さい第1の電力指令値と前記按分電力値よりも大きい第2の電力指令値を決定する電力指令値決定手段と、前記複数のインバータの出力電力を、前記電力指令値決定手段により決定された前記第1の電力指令値及び前記第2の電力指令値で制御する制御手段とを備える。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電力変換システム10の構成を示す構成図である。なお、図中における同一部分には同一符号を付してその詳しい説明を省略し、異なる部分について主に述べる。以降の実施形態も同様にして重複した説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電力変換システム10の構成を示す構成図である。なお、図中における同一部分には同一符号を付してその詳しい説明を省略し、異なる部分について主に述べる。以降の実施形態も同様にして重複した説明を省略する。
電力変換システム10は、コントローラ1、n個の直流電源2、交流電力系統3、及びn台のインバータINV1〜INVnを備えている。ここで、‘n’は、2以上の整数である。
インバータINV1〜INVnの直流側には、それぞれ直流電源2が接続されている。全てのインバータINV1〜INVnの交流側は、交流電力系統3に接続されている。インバータINV1〜INVnは、直流電源2から供給される直流電力を交流電力に変換して、交流電力系統3に供給する。インバータINV1〜INVnは、コントローラ1から出力される制御指令値C1〜Cnに従って、制御される。その他に、インバータINV1〜INVnには、それぞれ制御部(図示せず)が設けられている。インバータINV1〜INVnは、それぞれに設けられた制御部により、コントローラ1からの指令以外に必要な制御がされる。例えば、制御部は、監視、計測、保護、コントローラ1とのデータの送受信、又はコントローラ1による制御の仲介などを行う。なお、制御部で実行される機能の一部は、コントローラ1で実行するようにしてもよい。
直流電源2は、それぞれインバータINV1〜INVnに直流電力を供給する。なお、直流電源2は、直流電力を出力するものであれば、どのようなものでもよい。例えば、直流電源2は、PV(photovoltaic)セル、二次電池、又はコンバータなどである。
交流電力系統3は、インバータINV1〜INVnから交流電力Ptを受電する交流負荷である。交流電力系統3は、交流電源を備えていてもよい。
コントローラ1は、全てのインバータINV1〜INVnを統括するような制御をする。コントローラ1は、各インバータINV1〜INVnを制御するための制御指令値C1〜Cnを生成する。コントローラ1は、各インバータINV1〜INVnに制御指令値C1〜Cnを出力して、各インバータINV1〜INVnの出力電力PQ1〜PQnを制御する。これにより、交流電力系統3に供給する電力PQtが制御される。その他に、コントローラ1は、インバータINV1〜INVnを順次起動及び停止するためのスケジューリング機能などを有する。
図2は、本実施形態に係るコントローラ1の構成を示す構成図である。
コントローラ1は、設定値検出部11、運転可能台数検出部12、及び制御指令生成部13を備えている。
設定値検出部11には、上位制御系から交流電力系統3が要求する要求電力値DMが入力される。なお、要求電力値DMは、予めコントローラ1に設定されていてもよい。設定値検出部11は、有効電力及び無効電力のそれぞれに対して1つ又は2つの設定値を検出する。ここで、設定値とは、インバータINV1〜INVnに予め設定されている出力電力値を決定する値である。従って、設定値検出部11が決定する設定値は、各インバータINV1〜INVnの出力電力PQ1〜PQnに対する電力指令値に相当する。設定値検出部11は、検出した設定値を制御指令生成部13に出力する。
運転可能台数検出部12は、常時、運転可能なインバータINV1〜INVnの台数nを検出する。台数nは、どのように検出してもよい。例えば、運転可能台数検出部12は、各インバータINV1〜INVnと接続されている配線から運転可能か否か信号を常時受信する。
制御指令生成部13には、要求電力値DM、設定値検出部11により検出された1つ又は2つの設定値、及び運転可能台数検出部12により検出された台数nが入力される。制御指令生成部13は、要求電力値DM、1つ又は2つの設定値、及び台数nに基づいて、制御指令値C1〜Cnを生成する。制御指令生成部13は、生成した制御指令値C1〜Cnを各インバータINV1〜INVnに出力して、インバータINV1〜INVnを個別に制御する。制御指令値C1〜Cnには、有効電力及び無効電力のそれぞれに対する設定値(即ち、電力指令値)が含まれている。その他に、制御指令値C1〜Cnには、各インバータINV1〜INVnを制御するために必要な情報及び通信に必要な情報などが含まれている。インバータINV1〜INVnは、それぞれ受信した制御指令値C1〜Cnに従って、電力PQ1〜PQnを出力する。これにより、交流電力系統3に、インバータINV1〜INVnから出力された総和の電力PQtが供給される。
次に、コントローラ1によるインバータINV1〜INVnの制御方法について説明する。なお、ここでは、全てのインバータINV1〜INVnの制御周期及び出力電力の分解能などの性能は、同一であるものとする。また、主に有効電力の制御について説明するが、無効電力の制御についても同様である。
今、n台のインバータINV1〜INVnのそれぞれの最大出力電力の総和のP%に相当する有効電力を交流電力系統3に供給することが要求電力値DMにより要求されているものとする。即ち、n台のインバータINV1〜INVnの全てが最大出力電力の丁度P%の有効電力(容量が同一の場合、要求電力値DMをnで割った平均の有効電力量、異なる容量が混在する場合、要求電力値DMを各インバータの定格出力で按分した有効電力量)を出力すれば、要求電力値DM通りの電力を交流電力系統3に供給することができる。
コントローラ1は、運転可能なインバータINV1〜INVnの台数nを検出する。ここでは、n台の全てのインバータINV1〜INVnが運転可能であるものとする。
インバータINV1〜INVnのそれぞれから最大出力電力の丁度P%の有効電力を出力できる場合(インバータINV1〜INVnにP%の設定値がある場合)、コントローラ1は、全てのインバータINV1〜INVnに対して、共通のP%の設定値でP%の有効電力を出力するように制御指令値C1〜Cnを出力する。ここで、P%に最も近い設定値とP%との誤差が、インバータINV1〜INVnの出力電力の分解能を台数nで割った値よりも小さい場合は、そのP%に最も近い設定値を丁度P%の設定値とみなしてよい。
インバータINV1〜INVnの出力電力の分解能により、インバータINV1〜INVnが丁度P%の有効電力の出力ができない場合(インバータINV1〜INVnにP%の設定値がない場合)、コントローラ1は、次のようにn台のインバータINV1〜INVnを制御する。
まず、コントローラ1は、インバータINV1〜INVnが出力可能な2つの設定値CL,CHを探す。小さい設定値CLは、P%に最も近くかつP%よりも小さいCL%の設定値である。大きい設定値CHは、P%に最も近くかつP%よりも大きいCH%の設定値である。
次に、コントローラ1は、運転可能なインバータINV1〜INVnの台数nに基づいて、小さい設定値CLを出力させるインバータINV1〜INVnと大きい設定値CHを出力させるインバータINV1〜INVnをそれぞれ決定する。2つの設定値CL,CHをそれぞれ出力させるインバータINV1〜INVnの台数は、全てのインバータINV1〜INVnから出力される有効電力の総和が、要求されているP%の有効電力に最も近くなるように決定される。
コントローラ1は、設定値CL,CHにより電力を出力させるように、それぞれのインバータINV1〜INVnに制御指令値C1〜Cnを出力する。
次に、インバータINV1〜INVnに要求される出力電力PQ1〜PQnと同一の設定値がない場合について、具体例を挙げて、コントローラ1によるインバータINV1〜INVnの制御を説明する。
ここでは、10台のインバータINV1〜INVnのそれぞれの最大出力電力の総和の60.3%に相当する有効電力を交流電力系統3に供給することが要求電力値DMにより要求されているものとする。また、インバータINV1〜INVnの出力電力の分解能は、1%ステップであるものとする。
コントローラ1は、60.3%に最も近くかつ60.3%よりも小さい設定値CLを探す。コントローラ1は、この設定値CLが60%であると決定する。また、コントローラ1は、60.3%に最も近くかつ60.3%よりも大きい設定値CHを探す。コントローラ1は、この設定値CHが61%であると決定する。
コントローラ1は、各設定値CL,CHを出力させるインバータINV1〜INVnのそれぞれの台数を決定するための演算をする。コントローラ1は、10台のインバータINV1〜INVnの総和の有効電力が要求電力値DMにより要求される有効電力に最も近くなるように、各設定値CL,CHを出力させるインバータINV1〜INVnのそれぞれの台数を決定する。具体的には、コントローラ1は、小さい設定値CLを出力させるインバータINV1〜INVnの台数を7台、大きい設定値CHを出力させるインバータINV1〜INVnの台数を3台と決定する。
従って、コントローラ1は、7台のインバータINV1〜INVnに小さい設定値CLを出力させ、3台のインバータINV1〜INVnに大きい設定値CHを出力させるように、制御指令値C1〜Cnを生成する。
インバータINV1〜INVnは、上述のように生成された制御指令値C1〜Cnに従って、交流電力系統3に電力を出力する。これにより、インバータINV1〜INVnは、指令値60.3%に対して出力60%の精度であるところを要求電力値DMの要求通り60.3%の有効電力を交流電力系統3に供給する。
次に、インバータINV1〜INVnが故障などにより停止した場合について説明する。
ここでは、電力変換システム10の運転中に、1番目のインバータINV1が停止したものとする。また、停止したインバータINV1は、小さい設定値CLに従って出力していたものとする。
コントローラ1は、運転可能台数検出部12により運転台数が1台減ってn−1台となったことを検出する。コントローラ1は、小さい設定値CLに相当する有効電力をn−1台で分担するように、上述した運転台数がn台のときと同様に、1番目のインバータINV1を除いた各インバータINV2〜INVnに対する設定値を演算する。
また、コントローラ1は、小さい設定値CLに相当する電力を増加させた場合の交流電力系統3に供給される電力の変化率を演算する。
演算した電力の変化率が予め設定された出力変化率の許容範囲内である場合、コントローラ1は、演算した各インバータINV2〜INVnに対する設定値に基づいて、制御指令値C2〜Cnを出力する。
インバータINV1の停止時には、インバータINV1の出力を減少させると共に他のインバータINV2〜INVnの出力を増加させて、総和の出力電力PQtの出力変化率の許容範囲を超えないようにする。
次に、要求電力値DMが出力変化率の許容範囲を超えて増加した場合について説明する。
要求電力値DMの増加による電力の変化率が予め設定された出力変化率の許容範囲を超えた場合、コントローラ1は、増加した要求電力値DMを出力するための各インバータINV1〜INVnに対する設定値を出力変化率の許容範囲内になるように制限する。コントローラ1は、制限された設定値に基づいて、制御指令値C1〜Cnを出力する。その後、コントローラ1は、出力変化率の許容範囲を超えないように、制限する前の設定値になるまで設定値を徐々に増加させて、制御指令値C1〜Cnを出力する。
本実施形態によれば、要求電力値DMを運転可能なインバータINV1〜INVnの台数nで割った値よりも小さい設定値CLと大きい設定値CHに分けてインバータINV1〜INVnを制御することで、全てのインバータINV1〜INVnの総和の出力電力PQtの分解能(%)を個々のインバータINV1〜INVnの出力電力PQ1〜PQnの分解能よりも小さくすることができる。これにより、コントローラ1は、インバータINV1〜INVnの総和の出力電力PQtを要求電力値DMに近づける精度を高めることができる。
また、インバータINV1〜INVnの総和の出力電力PQtを予め設定された出力変化率の許容範囲内で変化させることで、交流電力系統3に供給される電力の急激な変動を防止することができる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態に係る電力変換システム10Aの構成を示す構成図である。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る電力変換システム10Aの構成を示す構成図である。
電力変換システム10Aは、図1に示す第1の実施形態に係る電力変換システム10において、コントローラ1をコントローラ1Aに代えたものである。その他の点については、電力変換システム10Aは、第1の実施形態に係る電力変換システム10と同様の構成である。
コントローラ1Aは、一定の時間間隔で制御指令値C1〜Cnを各インバータINV1〜INVnに出力する。その他の点は、コントローラ1Aは、第1の実施形態に係るコントローラ1と同様である。
図4は、本実施形態に係るコントローラ1Aの制御周期TtxとインバータINV1〜INVnの通信周期Trxとの関係を示す波形図である。波形TXは、コントローラ1Aの状態を示している。波形RX1〜RXnは、それぞれインバータINV1〜INVnの制御部の状態を示している。各波形TX,RX1〜RXnにおいて、Highレベルは演算処理中を、Lowレベルは演算処理中でないことを、それぞれ示している。
コントローラ1Aの波形TXがHighレベルになる周期は、制御周期Ttxである。制御周期Ttxは、電力変換システム10Aの制御間隔の分解能でもある。インバータINV1〜INVnの波形RX1〜RXnがHighレベルになる周期は、コントローラ1Aとの通信周期Trxである。ここでは、通信周期Trxは、最短の周期となるように設定されているものとする。
コントローラ1Aは、第1のインバータINV1、第2のインバータINV2、…、第nのインバータINVnの順に、順次に一定の間隔で制御指令値C1〜Cnを出力する。コントローラ1Aは、最後の第nのインバータINVnに制御指令値Cnを出力したら、また、最初の第1のインバータINV1から順番に制御指令値C1〜Cnを出力する。コントローラ1Aは、これを繰り返して、インバータINV1〜INVnの総和の出力電力PQtを制御する。即ち、コントローラ1Aは、時分割した時間差で、各インバータINV1〜INVnの出力電力PQ1〜PQnを順次に制御する。
このようにして、コントローラ1Aは、実質的に制御周期Ttxで、インバータINV1〜INVnの総和の出力電力PQtを制御する。
本実施形態によれば、第1の実施形態による作用効果に加え、以下の作用効果を得ることができる。
コントローラ1Aと各インバータINV1〜INVnとの最短の通信周期Trxがコントローラ1Aの制御周期Ttxよりも長い場合、コントローラ1Aは、通信周期Trxでしか個々のインバータINV1〜INVnを制御することができない。
そこで、コントローラ1Aは、制御周期Ttxで少なくとも1つのインバータINV1〜INVnを制御することで、最短の通信周期Trxよりも短い制御周期TtxでインバータINV1〜INVnの総和の出力電力PQtを制御できる。
これにより、コントローラ1Aは、インバータINV1〜INVnの総和の出力電力PQtを制御周期Ttxで制御することで、交流電力系統3に安定した電力供給をすることができる。
また、コントローラ1Aは、大幅に出力電力PQtを変化させる場合でも、制御周期Ttxで徐々に出力電力PQtを変化させることで、急激な電力変動をさせることなく、目標となる出力電力PQtに早く到達させることができる。
なお、各実施形態では、2つの設定値CL,CHをそれぞれ出力させるインバータINV1〜INVnの台数を要求される電力通りになるように決定したが、インバータINV1〜INVnの台数の決定方法は、これに限らない。例えば、2つの設定値CL,CHのそれぞれを出力させるインバータINV1〜INVnを予め決めておいてもよい。2つの設定値CL,CHのそれぞれを出力させるインバータINV1〜INVnの台数が同じになるように予め設定した場合でも、インバータINV1〜INVnの総和の出力電力PQtの分解能を、常に1つの設定値で出力させる場合と比較して2分の1にすることができる。
また、各実施形態において、2つの設定値CL,CHは、それぞれ出力させたい電力値に最も近い設定値にすることが望ましいが、これに限らない。2つの設定値CL,CHが出力させたい電力値に最も近い設定値でなくとも、インバータINV1〜INVnの総和の出力電力PQtの精度が向上するのであれば、どのような設定値CL,CHを選択してもよい。
さらに、各実施形態において、出力させたい電力値と丁度同じ設定値がある場合は、その丁度同じ設定値1つで、全てのインバータINV1〜INVnを制御することとしたが、これに限らない。インバータINV1〜INVnが3台以上あれば、常に2つの設定値で制御してもよい。この場合でも、常に1つの設定値で制御する場合と比較して、インバータINV1〜INVnの総和の出力電力PQtの分解能を小さくすることができる。
また、各実施形態において、コントローラ1は、1台のインバータINV1の停止後、インバータINV2〜INVnから出力させる電力を増加させる場合に、出力変化率が許容範囲を超えないように制御したが、その他の場合でも、コントローラ1は、出力変化率の許容範囲を超えないように制御してもよい。例えば、インバータINV1〜INVnの出力電力PQ1〜PQnを急激に変化させる場合としては、直流電源2がPVセルであり、PVセルに急激に日射するようになった場合などが考えられる。このような場合でも、インバータINV1〜INVnを出力変化率の許容範囲で出力電力を徐々に増加させるように制御することで、交流電力系統3に供給される電力の急激な変動を防止することができる。
さらに、各実施形態では、運転可能なインバータINV1〜INVnの台数nを検出することとしたが、予め設定されていてもよい。この場合、いずれかのインバータINV1〜INVnが故障した場合、作業者が設定されている台数を変更するようにしてもよいし、インバータINV1〜INVnを別の制御方法に変更するようにしてもよい。別の制御方法とは、例えば、全てのインバータINV1〜INVnに同じ設定値で電力を出力させるように制御する方法などである。
また、各実施形態では、全てのインバータINV1〜INVnの制御周期及び出力電力の分解能などの性能が同じものとして説明したが、これに限らない。要求電力値DMを各インバータINV1〜INVnの定格出力で按分した按分電力値(定格出力が同一の場合、要求電力値DMを運転可能なインバータINV1〜INVnの台数nで割った平均電力値)よりも小さい設定値CLと大きい設定値CHでインバータINV1〜INVnを制御して、インバータINV1〜INVnの総和の出力電力PQtを個々のインバータINV1〜INVnの分解能(%)よりも小さい分解能(%)で制御できるのであれば、どのようなインバータの構成でもよい。
さらに、第1の実施形態では、制御指令値C1〜CnをインバータINV1〜INVnに出力する順番及び時間間隔については触れなかったが、どのように制御指令値C1〜Cnを出力してもよい。コントローラ1は、どのような順番及び時間間隔でインバータINV1〜INVnに制御指令値C1〜Cnを出力してもよいし、通信周期Trxで常に同時に制御指令値C1〜Cnを出力させるようにしてもよい。
また、第2の実施形態において、いずれかのインバータINV1〜INVnが停止した場合、各インバータINV1〜INVnとの最短の通信周期Trxよりも短い範囲で、コントローラ1の制御周期Ttxを長くなるように変更してもよい。これにより、運転可能なインバータINV1〜INVnが減少した場合でも、等間隔の制御周期TtxでインバータINV1〜INVnの総和の出力電力PQtを制御することができる。また、運転可能な台数は、運転可能台数検出部12により検出された台数nを用いてもよい。
さらに、第2の実施形態において、制御周期TtxでインバータINV1〜INVnの総和の出力電力PQtを制御できるのであれば、一部の複数のインバータに同時に制御指令値を出力してもよい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
Claims (8)
- 交流側が並列に接続された複数のインバータと、
前記複数のインバータの総和の出力電力として要求される要求電力値を前記複数のインバータのそれぞれの定格出力で按分した按分電力値よりも小さい第1の電力指令値と前記按分電力値よりも大きい第2の電力指令値を決定する電力指令値決定手段と、
前記複数のインバータの出力電力を、前記電力指令値決定手段により決定された前記第1の電力指令値及び前記第2の電力指令値で制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする電力変換装置。 - 前記電力指令値決定手段は、前記第1の電力指令値及び前記第2の電力指令値を、前記複数のインバータが出力可能で前記按分電力値に最も近い電力指令値に決定すること
を特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。 - 前記制御手段は、前記複数のインバータの総和の出力電力が前記要求電力値に最も近い電力値となるように、前記第1の電力指令値により出力させるインバータの数と前記第2の電力指令値により出力させるインバータの数をそれぞれ決定すること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。 - 前記複数のインバータの出力電力を、共通の1つの電力指令値で制御する共通制御手段と
を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電力変換装置。 - 前記複数のインバータのうち運転可能なインバータの数を検出する運転可能数検出手段
を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電力変換装置。 - 前記制御手段は、前記複数のインバータの総和の出力電力の変化率が予め設定された許容範囲内になるように制御すること
を特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電力変換装置。 - 交流側が並列に接続された複数のインバータで構成された電力変換装置を制御する制御装置であって、
前記複数のインバータの総和の出力電力として要求される要求電力値を前記複数のインバータのそれぞれの定格出力で按分した按分電力値よりも小さい第1の電力指令値と前記按分電力値よりも大きい第2の電力指令値を決定する電力指令値決定手段と、
前記複数のインバータの出力電力を、前記電力指令値決定手段により決定された前記第1の電力指令値及び前記第2の電力指令値で制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする電力変換装置の制御装置。 - 交流側が並列に接続された複数のインバータで構成された電力変換装置を制御する制御方法であって、
前記複数のインバータの総和の出力電力として要求される要求電力値を前記複数のインバータのそれぞれの定格出力で按分した按分電力値よりも小さい第1の電力指令値と前記按分電力値よりも大きい第2の電力指令値を決定し、
前記複数のインバータの出力電力を、決定した前記第1の電力指令値及び前記第2の電力指令値で制御すること
を含むことを特徴とする電力変換装置の制御方法。
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---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150804 |