JPWO2013140763A1 - 広帯域無線通信装置および逆フーリエ変換方法 - Google Patents

広帯域無線通信装置および逆フーリエ変換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】周波数スペクトラムの利用効率を低下させることなくOFDM信号の広帯域化が容易になる広帯域無線通信装置および逆フーリエ変換方法を提供する。【解決手段】送信信号を所定数のサブキャリアごとに分割し複数の分割OFDM信号を出力するサブキャリア分割部(1)と、複数の分割送信信号をそれぞれ逆フーリエ変換して複数の第一IFFT信号を出力する複数の逆フーリエ変換部(IFFT#1−IFFT#m)と、複数の第一IFFT信号から不要周波数成分をそれぞれ除去して複数の第二IFFT信号を出力する複数のフィルタ(F#1−F#m)と、複数の第二IFFT信号の周波数スペクトラムを集約してIFFT信号を生成する集約部(2)とを有する。【選択図】図6

Description

本発明は広い周波数帯を効率よく利用するための広帯域無線通信装置および逆フーリエ変換方法に関する。
ワイドバンドで構成される周波数帯を利用する無線通信システムにおいて、広帯域性の利点を損なうことなくデータ伝送を安価に実現する方法がいくつか検討されてきた。
キャリア合成法では、図1に示すように、広帯域な周波数幅Wを複数の周波数帯に分割し、各周波数帯で変調処理を行った後に変調信号を合成することにより、広帯域性から得られる高速伝送を安価に実現する。しかしながら、この方法では、それぞれの変調信号には帯域制限用のロールオフフィルタが掛けられているために、ロールオフファクタαの領域に実際の情報伝送に寄与しない部分が生じる。このロールオフファクタαは、小さくすると等化処理に負担がかかるために、あまり小さく出来ない。この他にガードバンドを変調信号間に入れる場合もある。従って広い帯域Wがあるにもかかわらず、ガードバンドやロールオフファクタによりスペクトラム効率が低下している。
UWB(Ultra Wide Band)と呼ばれる広帯域無線通信方式におけるマルチバンドOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)では、周波数軸上に直交する複数のサブキャリアを束ねて一つのバンドを構成し、このバンドを周波数ホッピングさせてデータ伝送を行う。したがって、この方式では、瞬時で見れば全ての帯域を使っているわけではなく、広帯域性の恩恵を十分活用出来ていない。
FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)およびIFFT(Inverse FFT:高速逆フーリエ変換)を用いたOFDM通信システムは種々提案されている(たとえば特許文献1など)。このOFDMベースで広帯域無線通信を実現しようとすれば、OFDMの主要な処理であるFFT/IFFTなどのバースバンド処理におけるサンプリングレートが高くなることが問題となる。即ち、OFDM信号の周波数帯域とサンプリングレートは比例関係にあり、広帯域になればなる程ベースバンド処理のサンプリングレートが高くなる。この関係を基に、占有周波数帯域とFFTサイズとFFTのサンプリングレートとの関係を示すと下表の様になる。ただし、簡単のために、FFTブロックの先頭に付加するCP(Cyclic Prefix)は無視している。
ところで、一般に、FPGA(Field Programmable Gate Array)で構成されたIFFTやFFTの最大動作周波数は200〜300MHz程度であるから、上記表における占有周波数帯域が500MHzより高い部分は実現できないことになる。この500MHzより高い部分を実現するために、上述したキャリア合成法のように、OFDM信号の周波数帯域を複数のキャリア周波数に分割することで、一つ当たりの帯域を狭くしベースバンドのサンプリングレートを低くすることが出来る。ベースバンド処理のサンプリングレートの最小値はナイキストレートであるから、ナイキストレートならば安価なデバイスで構成することが可能である。IFFT出力をナイキストレートで処理した場合のIFFT出力の周波数スペクトラムを図2に示す。
図2に示すように、IFFT出力の周波数スペクトラムには、元々のIFFTの所望信号の他にイメージ周波数が発生し、そのイメージ信号が所望信号に漏れ込んでくる(ただし、ここではアパーチャ効果は説明の都合上省略する。)。より詳しくは、図3に示すように、単一のサブキャリアの周波数スペクトラムは、中央のいちばん大きいローブ(メインローブ)とその両側に広がるローブ(サイドローブ)とを有する。したがって、図4に示すように、複数のサブキャリアを重畳して出来たOFDM信号は、両側にサイドローブによるスペクトラムの広がりが生じていることがわかる。図2におけるイメージ周波数についても同様のことが言え、イメージ周波数のサイドローブがIFFTの所望信号に漏れ込んでいる。
これらのイメージ周波数による漏れ込みを防止するために、内挿フィルタを用いたオーバサンプリングにより、イメージ周波数をIFFTの所望信号より遠ざける方法がある。図5は内挿フィルタを用いた2倍のオーバサンプリングによる処理を模式的に示した周波数スペクトラム図である。2倍で十分でなければ4倍のオーバサンプリングとなる。このようにして周波数軸上でイメージ周波数を遠くに離すことで、図5に示す様にフィルタでイメージ周波数のサイドローブも含めて除去することができる。サイドローブが重なるようであれば更にオーバサンプリングレートを高くしてイメージ周波数軸上の距離を稼いでフィルタリングすればよい。このような処理を分割した周波数帯のそれぞれで行い、後は必要に応じて合成するのがこれまでのやり方である。
特開2010−232857号公報
しかしながら、内挿フィルタを用いたオーバサンプリングによる方法では、ベースバンドのサンプリングレートを2倍、更に4倍と上げなければならず、サンプリングレートが高くなればなるほど、安価なデバイスを用いることができないだけでなく、上記表に示した様にOFDM信号の広帯域化を実現することもできなくなる。逆に言えば、安価なデバイスを用いるためには、サンプリングレートを下げる必要がある。
上記キャリア合成法を援用して広帯域を分割することでサンプリングレートを下げる方法も考えることができるが、上述したように周波数帯域の利用効率が低下するという難点がある。さらに、大規模集積回路の微細化による恩恵を得る為には、なるべくデジタル信号処理を維持し、アナログ処理をできるだけ少なくするのが望ましい。アナログ処理は微細化の恩恵が得られないからである。したがって、分割数を増やすことは、周波数変換やフィルタなどのアナログ処理を増やす要因となるので好ましくない。
このように、OFDM信号の広帯域化を達成するために、オーバサンプリングを利用することはデバイスのスペックの関係で広帯域化が困難となり、さらにデバイスが高価になるという問題がある。また、広帯域を分割してサンプリングレートを下げても、周波数帯域の利用効率が低下するといった問題がある。
そこで、本発明の目的は、周波数スペクトラムの利用効率を低下させることなくOFDM信号の広帯域化が容易になる広帯域無線通信装置および逆フーリエ変換方法を提供することにある。
本発明による広域無線通信装置は、複数のサブキャリアからなる送信信号を逆フーリエ変換(IFFT)によって生成する機能を有する広帯域無線通信装置であって、前記送信信号を所定数のサブキャリアごとに分割し複数の分割送信信号を出力するサブキャリア分割手段と、前記複数の分割送信信号をそれぞれ逆フーリエ変換して複数の第一IFFT信号を出力する複数の逆フーリエ変換手段と、前記複数の第一IFFT信号から不要周波数成分をそれぞれ除去して複数の第二IFFT信号を出力する複数のフィルタ手段と、前記複数の第二IFFT信号の周波数スペクトラムを集約して前記送信信号を逆フーリエ変換したIFFT信号を生成する集約手段と、を有することを特徴とする。
本発明による逆フーリエ変換方法は、広帯域無線通信装置における複数のサブキャリアからなる送信信号を逆フーリエ変換(IFFT)によって生成する方法であって、前記送信信号を所定数のサブキャリアごとに分割して複数の分割送信信号を生成し、複数の逆フーリエ変換手段により前記複数の分割送信信号をそれぞれ逆フーリエ変換して複数の第一IFFT信号を生成し、複数のフィルタ手段により前記複数の第一IFFT信号から不要周波数成分をそれぞれ除去して複数の第二IFFT信号を生成し、前記複数の第二IFFT信号の周波数スペクトラムを集約して前記送信信号を逆フーリエ変換したIFFT信号を生成する、ことを特徴とする。
本発明により、周波数スペクトラムの利用効率を低下させることなくOFDM信号の広帯域化が容易になる。
図1は帯域分割によるキャリア合成法を説明するための周波数スペクトラム図である。 図2はIFFT出力をナイキストレートで処理した場合の周波数スペクトラム図である。 図3は単一のサブキャリアの周波数スペクトラム図である。 図4はサブキャリアを重畳して出来たOFDM信号の周波数スペクトラム図である。 図5は内挿フィルタと2倍のオーバサンプリングの周波数スペクトラムとフィルタリング特性を示す周波数スペクトラム図である。 図6(A)は本発明による無線通信装置の基本的構成を示すブロック図であり、図6(B)は内挿フィルタとオーバサンプリングによる無線通信装置を比較例として示すブロック図である。 図7は本発明の第1実施形態による無線通信装置の概略的構成を示すブロック図である。 図8は図7における無線通信装置の観測点5Bにおける集約OFDM信号の周波数スペクトラム図である。 図9は図7に示す無線通信装置のより詳細な構成を示すブロック図である。 図10は図9に示す無線通信装置の第1サブキャリア処理部の構成および信号の周波数スペクトラムを示すブロック図である。 図11は図9に示す無線通信装置の第2サブキャリア処理部の構成および信号の周波数スペクトラムを示すブロック図である。 図12は図9に示す無線通信装置の第3サブキャリア処理部の構成および信号の周波数スペクトラムを示すブロック図である。 図13は図9に示す無線通信装置の第4サブキャリア処理部の構成および信号の周波数スペクトラムを示すブロック図である。 図14は本実施形態によるIFFT処理と比較例のIFFT処理とのそれぞれの時間波形を示すタイムチャートである。 図15は図9に示す無線通信装置におけるフィルタの一例を示す回路図である。 図16は図9に示す無線通信装置におけるフィルタの他の例を示す回路図である。 図17は本発明の第2実施形態による無線通信装置の概略的構成を示すブロック図である。 図18は本発明の第3実施形態による無線通信装置の概略的構成を示すブロック図である。 図19は図9に示す無線通信装置における周波数変換部の他の例を示す回路図である。 図20は図9に示す無線通信装置の第1サブキャリア処理部における観測点1Aのアパーチャ効果も含めた周波数スペクトラム図である。 図21はアパーチャ補正を考慮したフィルタ特性の一例を示すグラフである。
本発明の実施形態によれば、広帯域にわたるOFDM信号の複数のサブキャリアを分割し、それぞれに対してIFFT処理、不要成分の除去およびサブキャリアの周波数軸上での集約を行うことで、周波数スペクトラムの利用効率を低下させることなくOFDM信号の広帯域化を容易にすることができる。以下、このような構成をOFDM集約(OFDM Aggregation)構成と記すものとする。図6を参照しながら、本発明の概略を説明する。
図6(A)に示すように、本発明の一実施形態による無線通信装置は、N個のサブキャリアからなる広帯域の送信信号を複数(m個)のサブキャリア群に分割して分配するサブキャリア分割部1と、N/m個のサブキャリアからなる分割送信信号をそれぞれ入力するIFFT処理部#1〜#mと、各IFFT処理部の出力から不要成分(イメージ周波数成分)を除去するフィルタF#1〜F#mと、m個のフィルタF#1〜F#mの出力を直交性を維持しつつ周波数軸上でメインローブを隙間なく連結するように集約して合成されたIFFT信号を出力する集約部2と、を有する。後述するように、各IFFT処理部のFFTサイズは、入力するN/m個のサブキャリアのメインローブが存在する帯域より広い帯域を示す値に設定されており、さらにフィルタF#1〜F#mはイメージ周波数のメインローブを除去するだけでよい。
図6(B)は、比較例として、FFTサイズがNの1つのIFFT処理部と、オーバサンプリング処理部と内挿フィルタとからなる装置構成を示しており、図5で説明したようにオーバサンプリングと内挿フィルタを利用してイメージ周波数成分を除去している。
図6(A)に示す無線通信装置では、低いサンプリングレート(ここでは最も低いナイキストレート)で各IFFT処理部を動作させることができるのに対し、図6(B)ではイメージ周波数成分を除去するためにIFFT出力をオーバサンプリングする必要がある。図6(A)に示すOFDM集約構成は、図6(B)に示す単一IFFT処理部の構成よりもIFFT処理部およびフィルタの要求条件が緩和され、しかも、結果的に得られる出力の周波数スペクトラムは両者で同等である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。ここでは、数Gbpsの広帯域無線伝送をワイドバンドの周波数帯域で構成が可能なE−bandと呼ばれる周波数帯で行う場合を説明する。本実施形態は、E−bandで得られた周波数の広帯域性を活かすための構成であるが、周波数帯域がベースバンドのサンプリングレートよりも高い場合に適用可能で有り、E−bandに限定するものではない。なお、説明を簡略化するために、16ポイントのIFFT処理(FFTサイズ=16)を行う場合を例示し、アパーチャ効果については後述するものとして、ここでは省略する。
1.第1実施形態
本発明の第1実施形態においても、基本的には、上述したように、IFFTのサンプリングレートよりも遙かに高い周波数帯域を網羅するOFDM信号を、動作周波数を上げるのではなく低サンプリングレートのIFFTベースバンド処理で実現する。その為に使用するのは、IFFTのデジタル信号処理とフィルタやアナログ処理である周波数変換処理であり、図6(B)に示すような大規模のFFTと等価な処理をアナデジ混在構成によって実現する。以下、説明を容易にするために、OFDM信号を4分割して4つのサブキャリアずつIFFTベースバンド処理されるものとする。
図7に示すように、本実施形態による無線通信装置は、サブキャリア分割部10、4つのサブキャリア処理部11−14、合成部15、およびローカル信号発生部16を有する。サブキャリア分割部10は、サブキャリア処理部11−14へそれぞれOFDM信号のサブキャリアを4つずつ合計16個分配する。なお、各サブキャリアの送信信号は、送信変調信号あるいは変調波信号の形で分配されてもよいし、ビットの形で分配され、サブキャリア処理部11−14においてそれぞれ変調に用いられてもよい。後述するように、サブキャリア処理部11−14では、IFFT処理、デジタル−アナログ(digital-to-analog)変換(DAC)、フィルタリング、および必要に応じた周波数変換の各処理が行われる。この周波数変換は、ローカル信号発生部16が供給する周波数が異なるローカル信号f2−fに従って実行され、ローカル信号の周波数はサブキャリア処理部11−14からそれぞれ出力される信号が周波数軸上で隙間なく連結する(集約する)ように調整される。従って、周波数変換には、集約させるための精度が要求される。
合成部15の出力点を観測点5Bとすれば、この観測点5Bでの周波数スペクトラムは図8に示すようになるが、これは図6(B)に示すような大規模IFFT処理による結果と同等である。
1.1)構成および動作
図9に示すように、図7に示すサブキャリア処理部11は、IFFT処理部101、DAC102、フィルタ103、および増幅器104からなる。図7に示すサブキャリア処理部12−14はそれぞれ、IFFT処理部201−401、DAC202−402、フィルタ203−403、周波数変換部205−405、および増幅器204−304からなる。なお、図6(A)に示す集約部2の集約機能は、図9における周波数変換部205−405および合成部15により実現される。以下、各サブキャリア処理部の構成および動作について説明する。
図10に示すように、サブキャリア処理部11のIFFT処理部101は、FPGAで構成され、FFTサイズが8ポイントであり、このシンボル長をTsとすれば8/Tsのサンプリングレートで動作する。IFFT処理部101のデジタル出力はDAC102によりアナログ信号へ変換される。従って、DAC102の出力(観測点1A)の周波数スペクトラムにはイメージ周波数成分が含まれる。また、IFFT処理部101のFFTサイズによって決定される帯域よりも狭い帯域に所望信号のメインローブは存在する。DAC102の出力にはフィルタ103が接続され、フィルタ103によりイメージ周波数が除去される。ここで、注意を要するのは、フィルタ103はイメージ周波数のメインローブのみの除去を行い、サイドローブまで除去するものではないことである。フィルタ103の出力は増幅器104を通して合成部15へ出力される。従って、サブキャリア処理部11の出力(観測点1B)の周波数スペクトラムには、イメージ信号のメインローブは除去されているがサイドローブは残っている。すなわち、ナイキストレートで処理されているので、メインローブは除去できるが、サイドローブについては所望信号とイメージ周波数の距離が離れておらず除去できずに残存しているのである。
図11に示すように、サブキャリア処理部12のIFFT処理部201は、FPGAで構成され、FFTサイズが8ポイントであり、このシンボル長をTsとすれば8/Tsのサンプリングレートで動作する。IFFT処理部201のデジタル出力はDAC202によりアナログ信号へ変換される。従って、DAC202の出力(観測点2A)の周波数スペクトラムにはイメージ周波数成分が含まれる。また、IFFT処理部201のFFTサイズによって決定される帯域よりも狭い帯域に所望信号のメインローブは存在する。DAC202の出力にはフィルタ203が接続され、フィルタ203によりイメージ周波数が除去される。フィルタ203はイメージ周波数のメインローブのみの除去を行い、サイドローブまで除去するものではない。フィルタ203の出力は周波数変換部205によりf=4/Tsだけ周波数シフトし、増幅器204を通して合成部15へ出力される。周波数変換部205の周波数操作は、第1のサブキャリア処理部11の出力(図10の観測点1B)を基準として周波数軸上でメインローブが隙間なく連結されるように設定される。ここでは、f=4/Tsだけ周波数シフトする(観測点2Bの周波数スペクトラムに示す矢印)。
図12に示すように、サブキャリア処理部13のIFFT処理部301は、FPGAで構成され、FFTサイズが8ポイントであり、このシンボル長をTsとすれば8/Tsのサンプリングレートで動作する。IFFT処理部301のデジタル出力はDAC302によりアナログ信号へ変換される。従って、DAC302の出力(観測点3A)の周波数スペクトラムにはイメージ周波数成分が含まれる。また、IFFT処理部301のFFTサイズによって決定される帯域よりも狭い帯域に所望信号のメインローブは存在する。DAC302の出力にはフィルタ303が接続され、フィルタ303によりイメージ周波数が除去される。フィルタ303はイメージ周波数のメインローブのみの除去を行い、サイドローブまで除去するものではない。フィルタ303の出力は周波数変換部305によりf=8/Tsだけ周波数シフトし、増幅器304を通して合成部15へ出力される。周波数変換部305の周波数操作は、第1のサブキャリア処理部11の出力(図10の観測点1B)を基準とし、上述したに第2のサブキャリア処理部12の出力(図11の観測点2B)に周波数軸上でメインローブが隙間なく連結されるように設定される。ここでは、f=8/Tsだけ周波数シフトする(観測点3Bの周波数スペクトラムに示す矢印)。
図13に示すように、サブキャリア処理部14のIFFT処理部401は、FPGAで構成され、FFTサイズが8ポイントであり、このシンボル長をTsとすれば8/Tsのサンプリングレートで動作する。IFFT処理部401のデジタル出力はDAC402によりアナログ信号へ変換される。従って、DAC402の出力(観測点4A)の周波数スペクトラムにはイメージ周波数成分が含まれる。また、IFFT処理部301のFFTサイズによって決定される帯域よりも狭い帯域に所望信号のメインローブは存在する。DAC402の出力にはフィルタ403が接続され、フィルタ403によりイメージ周波数が除去される。フィルタ403はイメージ周波数のメインローブのみの除去を行い、サイドローブまで除去するものではない。フィルタ403の出力は周波数変換部405によりf=12/Tsだけ周波数シフトし、増幅器404を通して合成部15へ出力される。周波数変換部405の周波数操作は、第1のサブキャリア処理部11の出力(図10の観測点1B)を基準とし、上述したに第3のサブキャリア処理部13の出力(図12の観測点3B)に周波数軸上でメインローブが隙間なく連結されるように設定される。ここでは、f=12/Tsだけ周波数シフトする(観測点4Bの周波数スペクトラムに示す矢印)。
以上述べたように、サブキャリア処理部11−14のそれぞれの出力(図10−図13の観測点1B、2B、3B、4B)が合成部15で合成され、図8に示すように、合成部15の出力(観測点5B)において周波数軸上で隙間なく連結した周波数スペクトラムが得られる。注意すべきは、上述したように、サブキャリア処理部11−14ではイメージ周波数のメインローブのみの除去を行いサイドローブについては除去対象としていない。そのために、図8に示す様に観測点5Bの周波数スペクトラムでは、イメージ信号のメインローブは除去されているが、サイドローブは残ったままである。ナイキストレートでの処理の為、メインローブは除去できるがサイドローブについては所望信号とイメージ周波数の距離が稼げていないので除去出来ずに残っているのである。それにも拘わらずメインローブの信号点では、必ずサイドローブが零になり、直交していることが分かる。即ち、上述の周波数変換部205、305および405によって周波数軸上の位置合わせが行われ、所望信号である複数のメインローブが存在する範囲が直交性を維持しつつ重畳して隙間なく連結されるのである。
図8に示す観測点5Bの周波数スペクトラムは、フィルタの影響で若干のバラツキがあるが、直交性は保たれており、16ポイントIFFT処理部と等価な処理をアナデジ混在構成で実現出来ていることがわかる。フィルタに起因するバラツキはフィルタ設計か補正によって等化できる。
1.2)効果
図14は、目的としている16ポイントIFFT処理と、本実施形態によるOFDM集約IFFT処理との時間波形を比較したものである。16ポイントIFFT処理のサンプリングは破線で、本実施形態によるアナデジ混在構成で実現したOFDM集約IFFTのサンプリングは実線でそれぞれ示している。同図より、OFDM集約の場合、アナデジ混在構成のIFFTによってサンプリングレートを半分に出来ていることが分かる。この実施形態の場合、IFFTの半分をフィルタの切れの為に犠牲にしているので効率よくできていないが、実際に使われるサブキャリア数とフィルタの切れの良さによってもっと効率よく構成することが出来る。例えば20%程度のサブキャリアをフィルタの為に犠牲にした場合、以下の様なサンプリングレートとなる。
表1と比較して、IFFT/FFTの最大動作周波数によって使うことが出来なかった500MHz以上の部分も、分割数を増やすことによって使えるようになることが分かる。しかもスペクトラム効率は大規模FFTを使ったOFDMと等価である。
以上説明した様に、本実施形態による無線通信方法および装置は、ベースバンドのサンプリングレートよりも遙かに高い周波数帯域を網羅するOFDM信号を 必要最小限度のサンプリングレートであるナイキストレートで実現することが出来る。即ち、各フィルタはメインローブのみを除去しサイドローブは除去対象としていないので、従来の様にオーバサンプリングレートを高くしてイメージ周波数軸上の距離を稼いでフィルタリングすることなく、イメージ信号を除去することができる。すなわち、本実施形態により、大規模なIFFT処理と等価な処理を、低レートのIFFT処理と周波数変換により実現することができ、小型、低価格で周波数利用効率のよい変調方法を実現することが可能となる。
1.3)フィルタの実施例
サブキャリア処理部11−14で用いられるフィルタ103,203,303および403としては、アナログフィルタあるいは離散フィルタを用いることができる。
図15に例示するようなアナログフィルタを採用することができる。アナログフィルタは一般的に周波数選択の能力が低い。本実施形態によるOFDM集約構成の場合、ナイキストレートで動作することでIFFT信号のイメージ周波数が生成し、それをフィルタによりメインローブのみを除去し、サイドローブは除去していない。それでも、各サブキャリア処理部の周波数変換によって周波数シフト量を調整することで、サブキャリア処理部11−14の各出力の信号存在範囲を直交性を維持しつつ重複して隙間無く連結することができる。従って、周波数選択の能力の低いアナログのフィルタであっても、メインローブの除去のみでサイドローブが残っていても問題ない。信号の同相成分Iと直交成分Qに対して共に同じフィルタを用いる。なお、本実施形態の説明では複素演算を前提に一系統で記載したが、実際の装置ではI成分とQ成分で構築していくことになる。即ち、一系統でも内容はIとQの二系統が存在する。図15のアナログフィルタはそのI成分およびQ成分の両方に用いる。
図16に例示するスイッチトキャパシタフィルタで構築した離散フィルタを用いることもできる。図16における丸印はスイッチング素子を表す。離散フィルタは、アナログのフィルタと違って、周波数選択の能力が高く、且つ正確なフィルタリングが出来る。従って、例えばベースバンドのIFFTのサンプリングクロックに同期したクロックをノッチフィルタのスイッチングクロックに用いればノッチ周波数を正確に決定することが出来る。この時、イメージ周波数のメインローブの中心に合わせる様にノッチ周波数を設計すると、低域フィルタと縦続接続することで、所望信号であるIFFT信号の複数のメインローブから成る帯域をFFTサイズによって決定される帯域と同等か若干狭い帯域にしただけで、ナイキストレートによる処理で実現出来る。この他にデジタルフィルタによって構成することも可能である。
2.第2実施形態
上述した第1実施形態では、サブキャリア処理部12−14における周波数変換部205,305,405は、ローカル信号発生部16が供給するローカル信号f2−fに従って周波数変換を行い、サブキャリア処理部11−14からそれぞれ出力される信号が周波数軸上で隙間なく連結する(集約する)ように調整される必要がある。従って、ローカル信号発生部16が供給するローカル信号f2−fには最終的に集約を成功させるための精度が要求される。このような高精度のローカル信号は、より安価なPLL(Phase-locked Loop)を用いてサブキャリア処理部内で生成することもできる。
図17に示すように、PLL回路17は、基準信号REFに基づいてIFFT処理部21−24のクロックとなる8/Ts周波数と周波数変換用周波数を生成する基準となる4/Ts周波数とを生成する。サブキャリア処理部21は、図9のサブキャリア処理部11と同様に周波数シフトを行わないので(f=0)、PLL回路17から8/Ts周波数のクロックのみを入力する。サブキャリア処理部22は、8/Ts周波数クロックと周波数変換用のf=4/Ts周波数とを用いるので、図9のサブキャリア処理部12と同様に、PLL回路17から8/Ts周波数のクロックとf=4/Ts周波数の基準信号とを入力する。したがって、サブキャリア処理部21および22は、図9のサブキャリア処理部11および12と同じ構成を有する。
サブキャリア処理部23は、図9のサブキャリア処理部13の構成に加えて、位相比較器PD、電圧制御発振器(VCO)および2分周器(1/2)から構成されるPLL回路を具備し、位相比較器PDの一方の入力にPLL回路17からf=4/Ts周波数の基準信号が供給される。これによってVCOから周波数変換用のf=8/Ts周波数を出力され、上述したように周波数変換部305へ出力される。なお、8/Ts周波数クロックはすでに述べたようにIFFT処理部301へ供給される。
サブキャリア処理部24は、図9のサブキャリア処理部14の構成に加えて、位相比較器PD、電圧制御発振器(VCO)および3分周器(1/3)から構成されるPLL回路を具備し、位相比較器PDの一方の入力にPLL回路17からf=4/Ts周波数の基準信号が供給される。これによってVCOから周波数変換用のf=12/Ts周波数を出力され、上述したように周波数変換部405へ出力される。なお、8/Ts周波数クロックはすでに述べたようにIFFT処理部401へ供給される。
3.第3実施形態
上述した第1および第2実施形態では、ゼロIF周波数で構成された場合を示したが、予め決められた中間周波数を基準として構成することもできる。以下、中間周波数をfIFを記して説明するが、各サブキャリア処理部の内部構成は、図9におけるサブキャリア処理部12−14と同じであるから、詳細は省略する。
一般にフィルタは扱う信号の波長に比例してそのサイズが決まるので、周波数が高くなるほど小型化が可能である。各サブキャリア処理部における周波数変換部の出力周波数をフィルタに都合の良い中間周波数で構成することで、より小型化が可能となる。
図18に示すように、サブキャリア処理部31−34の各々は、図9におけるサブキャリア処理部12−14と同様にIFFT処理部、DAC、フィルタ、周波数変換部および増幅器からなる。上述の第1実施形態では、サブキャリア処理部11で周波数シフトがなかったので、周波数変換部が不要であったが、本実施形態による中間周波数構成ではf=fIFのローカル信号が供給されるので周波数変換部が設けられる。
ローカル信号発生部18は、サブキャリア処理部31−34のそれぞれの周波数変換部に対して、周波数f=fIF、f=fIF+4/Ts、f=fIF+8/Ts、およびf=fIF+12/Tsのローカル信号をそれぞれ供給する。したがって、上述した図10〜図13に示す周波数スペクトラムはいずれも中間周波数fIF分だけシフトする。したがって、サブキャリア処理部31−34のそれぞれのフィルタはバンドパスフィルタとなり、都合の良い中間周波数での構成が可能となり、小型化が実現できる。また、IF周波数合成部19は合成部15に対応するが、中間周波数で合成を行う。
なお、本実施形態では説明のし易さから個別のローカル周波数f、f、f、fで説明したが、第2実施形態と同様に、各サブキャリア処理部の内部にPLLを構成して、1つの基準信号を入力することで各サブキャリア処理部の内部で必要なローカル周波数を生成することも可能である。
4.周波数変換部の他の例
上述した実施形態において、サブキャリア処理部における周波数変換部は、ローカル周波数を用いた複素ミキシングとして複素正弦波を変換対象のキャリアに乗算することにより、入力されたローカル周波数に相当する周波数シフトを実現している。これ以外に、同相成分(I)と直交成分(Q)を有する直交変調器を用いて安価な周波数変換を実現することもできる。
図19に示すように、直交変調は位相が90°異なる2つの正弦波を生成して、それらを独立にI成分とQ成分の情報と乗算することで変調する方法であり、複素正弦波による変換と等価である。ミキサと呼ばれる乗算器にてI成分とQ成分を正弦波に載せて正弦波の周波数に相当する周波数シフトを行う。この直交変調器を本発明に適用することで、安価な周波数変換部が実現出来る。これにより、高レートで大規模なIFFT処理と等価な処理を低レートのIFFT処理により小型、低価格で周波数利用効率のよく実現できる。
5.アパーチャ補正
ここまで、アパーチャ効果は説明の都合上省略してきた。ここではアパーチャ効果も含めて説明する。アパーチャ効果とは、デジタルアナログ変換(D/A)を実行する際にその出力波形が矩形波となるため高域周波数特性が低下する現象をいう。
図20は、アパーチャ効果も含めたサブキャリア処理部における観測点1Aの周波数スペクトラムである。このように高域のサブキャリアの振幅が減衰していることが分かる。そこで、フィルタ特性を図21の様に高域強調を行って所望波のメインローブが存在する領域で図20のアパーチャ効果の逆特性を持たせる様に補正する。これによってフィルタ出力のスペクトラムが平坦化される。このように各サブキャリア処理部のフィルタをアパーチャ効果の逆特性を持たせるように設定することで高域周波数特性の低下を相殺することができる。
6.効果
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、複数のサブキャリアのOFDM信号を複数のIFFT処理部へ分配し、IFFT処理部とデジタルアナログ変換DACとをナイキストレートにより動作させる。各IFFT処理部のFFTサイズによって決定される帯域はIFFT信号の複数のメインローブから成る帯域より広い。さらに、IFFT出力にフィルタを接続し、ナイキストレート処理によって発生したイメージ周波数のメインローブを除去する。こうして得られたフィルタ出力のメインローブが周波数軸上で直交性を維持しつつ隙間なく連結するように周波数変換を行い合成する。このように合成することで、無駄なスペクトルを排除でき、さらに広帯域な周波数を分割することで一つ当たりの処理を軽減することができる。これによってベースバンドのサンプリングレートよりも遙かに高い周波数帯域を網羅するOFDM信号を、必要最小限度のサンプリングレートであるナイキストレートで実現することが出来る。言い換えれば、各フィルタはメインローブのみを除去しサイドローブを除去対象としていないので、オーバサンプリングレートを高くしてフィルタリングする必要がない。即ち、大規模なIFFT処理と等価な処理を、低レートのIFFT処理と周波数変換に置き換えることで、小型、低価格で周波数利用効率のよい変調方法を実現できる。
更に、除去対象がメインローブだけでありサイドローブは残っていても問題ないため、フィルタに周波数選択の能力の低いアナログのフィルタを用いることができる。また、周波数選択の能力が高く且つ正確なフィルタリングができる離散的フィルタを用いることもできる。
また、複数の周波数変換部の出力周波数を予め決められた中間周波数を基準として生成することで、イメージ周波数のメインローブを除去するフィルタを都合の良い中間周波数で構成することができ、フィルタの小型化が可能となる。
また、複数のサブキャリア処理部における周波数変換部に対して、共通の参照信号を用いたPLLにより生成される周波数を供給することで、各周波数変換部の周波数シフト亮の相対誤差を無くすることが出来る。従って、精度の良い高価な発振子を用いた周波数変換器を用いることなく、フィルタ出力に対して周波数軸上で正確な位置を行うことができる。
周波数変換部に安価な直交変調器を用いることもできる。また、各フィルタにアパーチャ補正を行う機能を設けることで、アパーチャ効果による特定の周波数の信号レベルの減衰を抑制することができる。
7.付記
上述した実施形態の一部あるいは全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、これらに限定されるものではない。
(付記1)
複数のサブキャリアからなる送信信号を逆フーリエ変換(IFFT)によって生成する機能を有する広帯域無線通信装置であって、
前記送信信号を所定数のサブキャリアごとに分割し複数の分割送信信号を出力するサブキャリア分割手段と、
前記複数の分割送信信号をそれぞれ逆フーリエ変換して複数の第一IFFT信号を出力する複数の逆フーリエ変換手段と、
前記複数の第一IFFT信号から不要周波数成分をそれぞれ除去して複数の第二IFFT信号を出力する複数のフィルタ手段と、
前記複数の第二IFFT信号の周波数スペクトラムを集約して前記送信信号を逆フーリエ変換したIFFT信号を生成する集約手段と、
を有することを特徴とする広帯域無線通信装置。
(付記2)
前記集約手段は前記複数の第二IFFT信号の周波数スペクトラムが連結するように周波数調整を行い、周波数調整後に前記複数の第二IFFT信号を合成することを特徴とする付記1に記載の広帯域無線通信装置。
(付記3)
前記集約手段は前記複数の第二IFFT信号の周波数スペクトラムにおけるメインローブが直交性を維持しつつ隙間なく連結するように周波数調整を行うことを特徴とする付記2に記載の広帯域無線通信装置。
(付記4)
前記フィルタ手段は前記第一IFFT信号の周波数スペクトラムにおける不要周波数成分のメインローブのみを除去するフィルタであることを特徴とする付記1−3のいずれか1項に記載の広帯域無線通信装置。
(付記5)
前記フィルタ手段はアナログフィルタあるいは離散的フィルタであることを特徴とする付記1−4のいずれか1項に記載の広帯域無線通信装置。
(付記6)
前記フィルタ手段により除去される不要周波数成分はイメージ周波数信号であることを特徴とする付記1−5のいずれか1項に記載の広帯域無線通信装置。
(付記7)
前記フィルタ手段はアパーチャ効果の逆特性を有することを特徴とする付記1−6のいずれか1項に記載の広帯域無線通信装置。
(付記8)
前記複数の逆フーリエ変換手段のフーリエ変換サイズにより定まる帯域は、前記分割送信信号の所定数のサブキャリアのメインローブが存在する帯域より広いことを特徴とする付記1−7のいずれか1項に記載の広帯域無線通信装置。
(付記9)
前記複数の逆フーリエ変換手段からそれぞれ出力される前記複数の第一IFFT信号はデジタル信号であることを特徴とする付記1−8のいずれか1項に記載の広帯域無線通信装置。
(付記10)
前記複数の逆フーリエ変換手段はナイキストレートで動作することを特徴とする付記1−9のいずれか1項に記載の広帯域無線通信装置。
(付記11)
広帯域無線通信装置における複数のサブキャリアからなる送信信号を逆フーリエ変換(IFFT)によって生成する方法であって、
前記送信信号を所定数のサブキャリアごとに分割して複数の分割送信信号を生成し、
複数の逆フーリエ変換手段により前記複数の分割送信信号をそれぞれ逆フーリエ変換して複数の第一IFFT信号を生成し、
複数のフィルタ手段により前記複数の第一IFFT信号から不要周波数成分をそれぞれ除去して複数の第二IFFT信号を生成し、
前記複数の第二IFFT信号の周波数スペクトラムを集約して前記送信信号を逆フーリエ変換したIFFT信号を生成する、
ことを特徴とする逆フーリエ変換方法。
(付記12)
前記複数の第二IFFT信号の周波数スペクトラムが連結するように周波数調整を行い、周波数調整後に前記複数の第二IFFT信号を合成することで前記送信信号を逆フーリエ変換したIFFT信号を生成することを特徴とする付記11に記載の逆フーリエ変換方法。
(付記13)
前記複数の第二IFFT信号の周波数スペクトラムにおけるメインローブが直交性を維持しつつ隙間なく連結するように周波数調整を行うことを特徴とする付記12に記載の逆フーリエ変換方法。
(付記14)
前記フィルタ手段は前記第一IFFT信号の周波数スペクトラムにおける不要周波数成分のメインローブのみを除去するフィルタであることを特徴とする付記11−13のいずれか1項に記載の逆フーリエ変換方法。
(付記15)
前記フィルタ手段はアナログフィルタあるいは離散的フィルタであることを特徴とする付記11−14のいずれか1項に記載の逆フーリエ変換方法。
(付記16)
前記フィルタ手段により除去される不要周波数成分はイメージ周波数信号であることを特徴とする付記11−15のいずれか1項に記載の逆フーリエ変換方法。
(付記17)
前記フィルタ手段はアパーチャ効果の逆特性を有することを特徴とする付記11−16のいずれか1項に記載の逆フーリエ変換方法。
(付記18)
前記複数の逆フーリエ変換手段のフーリエ変換サイズにより定まる帯域は、前記分割送信信号の所定数のサブキャリアのメインローブが存在する帯域より広いことを特徴とする付記11−17のいずれか1項に記載の逆フーリエ変換方法。
(付記19)
前記複数の逆フーリエ変換手段からそれぞれ出力される前記複数の第一IFFT信号はデジタル信号であることを特徴とする付記11−18のいずれか1項に記載の逆フーリエ変換方法。
(付記20)
前記複数の逆フーリエ変換手段はナイキストレートで動作することを特徴とする付記11−19のいずれか1項に記載の逆フーリエ変換方法。
本発明は無線送信機のデジタル変調器、基地局間や基地局とコアーネットワークを無線で接続するモバイルバックホールなどに適用可能である。
1 サブキャリア分割部
2 集約部
10 サブキャリア分割部
11−14、21−24、31−34 サブキャリア処理部
15 合成部
16、18 ローカル信号発生部
17 PLL回路
19 IF周波数合成部
101、201,301、401 IFFT処理部
102,202,302,402 DAC
103、203、303、403 フィルタ
1.4,204,304、404 増幅器
205,305、405 周波数変換部

Claims (10)

  1. 複数のサブキャリアからなる送信信号を逆フーリエ変換(IFFT)によって生成する機能を有する広帯域無線通信装置であって、
    前記送信信号を所定数のサブキャリアごとに分割し複数の分割送信信号を出力するサブキャリア分割手段と、
    前記複数の分割送信信号をそれぞれ逆フーリエ変換して複数の第一IFFT信号を出力する複数の逆フーリエ変換手段と、
    前記複数の第一IFFT信号から不要周波数成分をそれぞれ除去して複数の第二IFFT信号を出力する複数のフィルタ手段と、
    前記複数の第二IFFT信号の周波数スペクトラムを集約して前記送信信号を逆フーリエ変換したIFFT信号を生成する集約手段と、
    を有することを特徴とする広帯域無線通信装置。
  2. 前記集約手段は前記複数の第二IFFT信号の周波数スペクトラムが連結するように周波数調整を行い、周波数調整後に前記複数の第二IFFT信号を合成することを特徴とする請求項1に記載の広帯域無線通信装置。
  3. 前記集約手段は前記複数の第二IFFT信号の周波数スペクトラムにおけるメインローブが直交性を維持しつつ隙間なく連結するように周波数調整を行うことを特徴とする請求項2に記載の広帯域無線通信装置。
  4. 前記フィルタ手段は前記第一IFFT信号の周波数スペクトラムにおけるイメージ周波数信号のメインローブのみを除去するフィルタであることを特徴とする請求項1−3のいずれか1項に記載の広帯域無線通信装置。
  5. 前記複数の逆フーリエ変換手段のフーリエ変換サイズにより定まる帯域は、前記分割送信信号の所定数のサブキャリアのメインローブが存在する帯域より広いことを特徴とする請求項1−4のいずれか1項に記載の広帯域無線通信装置。
  6. 前記複数の逆フーリエ変換手段はナイキストレートで動作することを特徴とする請求項1−5のいずれか1項に記載の広帯域無線通信装置。
  7. 広帯域無線通信装置における複数のサブキャリアからなる送信信号を逆フーリエ変換(IFFT)によって生成する方法であって、
    前記送信信号を所定数のサブキャリアごとに分割して複数の分割送信信号を生成し、
    複数の逆フーリエ変換手段により前記複数の分割送信信号をそれぞれ逆フーリエ変換して複数の第一IFFT信号を生成し、
    複数のフィルタ手段により前記複数の第一IFFT信号から不要周波数成分をそれぞれ除去して複数の第二IFFT信号を生成し、
    前記複数の第二IFFT信号の周波数スペクトラムを集約して前記送信信号を逆フーリエ変換したIFFT信号を生成する、
    ことを特徴とする逆フーリエ変換方法。
  8. 前記複数の第二IFFT信号の周波数スペクトラムが連結するように周波数調整を行い、周波数調整後に前記複数の第二IFFT信号を合成することで前記送信信号を逆フーリエ変換したIFFT信号を生成することを特徴とする請求項7に記載の逆フーリエ変換方法。
  9. 前記複数の第二IFFT信号の周波数スペクトラムにおけるメインローブが直交性を維持しつつ隙間なく連結するように周波数調整を行うことを特徴とする請求項8に記載の逆フーリエ変換方法。
  10. 前記フィルタ手段は前記第一IFFT信号の周波数スペクトラムにおけるイメージ周波数信号のメインローブのみを除去することを特徴とする請求項7−9のいずれか1項に記載の逆フーリエ変換方法。
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