JPWO2013114451A1 - 建設機械 - Google Patents

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弘幸 山田
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Abstract

本発明は、建設機械にも搭載可能であり、十分な推進力を有する電動リニアアクチュエータを搭載した建設機械を提供するものである。本発明の建設機械は、ブーム、アーム、バケットの少なくとも一つを駆動する電動リニアアクチュエータが、ブームまたは/およびアームに対向して設置され、送りねじ軸と直動ナットとを有する送りねじ装置と、送りねじ装置の直動ナットの移動に伴って往復運動するピストンと、送りねじ装置を駆動し、回転軸を有する電動機と、を有し、電動機の回転軸は、対向するブームまたは/およびアームに対して、送りねじ装置の送りねじ軸より離れた位置に設置されることを特徴とするものある。

Description

本発明は、電動リニアアクチュエータを直動駆動部分に用いた建設機械に関する。
従来、電動リニアアクチュエータを直動駆動部分に用いた建設機械が、特許文献1に記載されている。
特許文献1には、駆動源を油圧シリンダで構成するパワーショベル等の掘削機能を有する建設装置において、油圧シリンダを電動機で駆動する電動リニアアクチュエータに置き換えることが記載されている。
また、建設機械に関するものではないが、一つの電動機を用いて二つの送りねじ装置を駆動した電動リニアアクチュエータが、特許文献2に記載されている。
特開昭63−300131号公報 特開2002−302388号公報
電動リニアアクチュエータをパワーショベルのような建設機械の直動駆動部分に用いる場合、直動駆動部分の推進力を得るため、大きな電動機トルクが必要となる。
電動機の電動機トルクを大きくするために、電動機の尺方向(軸方向)を大きくすると、パワーショベルのブームやアームに搭載することが難しくなる。構造上、パワーショベルのブームやアーム上ではその設置長さに制限があるため、必要な軸長が確保できないためである。
また、電動機の電動機トルクを大きくするために、電動機の径方向を大きくしても、やはり、パワーショベルのブームやアームに搭載することが難しい。構造上、パワーショベルのブームやアーム上ではその設置幅にも制限があるため、必要な径方向の大きさが確保できないためである。
特許文献1には、電動リニアアクチュエータが建設機械として十分な推進力が得られるか否か、の記載はない。
また、特許文献2は電動式テーブルリフト装置に関するものであり、当然ながら、電動リニアアクチュエータがパワーショベルのブームやアーム上に設置できるか否か、の記載はない。
そこで、本発明は、建設機械に搭載可能であり、十分な推進力を有する電動リニアアクチュエータを搭載した建設機械を提供するものである。
本発明の一実施態様は、ブーム、アーム、バケットを有する建設機械であって、これらブーム、アーム、バケットのうち少なくとも一つを、電動リニアアクチュエータを用いて駆動するものである。
そして、電動リニアアクチュエータは、送りねじ軸と直動ナットとを有する送りねじ装置と、送りねじ装置の直動ナットの移動に伴って往復運動するピストンと、送りねじ装置を駆動し、回転軸を有する電動機と、を有する。
こうした電動リニアアクチュエータを建設機械に搭載する場合には、電動リニアアクチュエータはブームまたは/およびアームに対向して設置され、電動機の回転軸は、対向するブームまたは/およびアームに対して、送りねじ装置の送りねじ軸より離れた位置に設置される。こうすることにより、構造上、特に設置幅の制限をクリアし、パワーショベルのブームやアームに搭載可能となる。
また、電動機の回転軸を送りねじ装置の送りねじ軸に並列に形成する。こうすることにより、構造上、特に設置長さの制限をクリアし、パワーショベルのブームやアームに搭載可能となる。
さらに好ましい本発明の一実施態様は、電動リニアアクチュエータが、送りねじ軸と直動ナットとを有する送りねじ装置を並列に二つと、二つの送りねじ装置の直動ナットの移動に伴って往復運動する一つのピストンと、二つの送りねじ装置を駆動し、回転軸を有する一つの電動機と、を有するものである。こうすることにより、つまり、一つのピストンを二つの送りねじ装置で往復運動させることにより、パワーショベルのブームやアームやバッケットを駆動するために十分な推進力を得ることができる。
本発明により、パワーショベル等の建設機械における直動駆動部分に搭載することができ、十分な推進力を有する電動リニアアクチュエータを搭載した建設機械を提供することができる。
パワーショベルの外観構成図である。 パワーショベルのシステムの概略図である。 電動リニアアクチュエータの構成図である。 パワーショベルに搭載される制御装置の概略ブロック図である。 衝撃緩和制御部の概略ブロック図である。 衝撃緩和制御の動作説明図である。 衝撃緩和制御の有無における動作比較図である。
以下、図面を用いて実施例を説明する。
本実施例では、電動リニアアクチュエータを直動駆動部分に用いる建設機械の例として、パワーショベルを説明する。
図1は、パワーショベルの外観構成図である。
パワーショベル10の移動部分は、主に、ブーム101、アーム102、バケット103、クローラ104、旋回体105である。
ブーム101、アーム102、バケット103は、直動駆動する電動リニアアクチュエータ20a、20b、20cによってそれぞれ駆動する。
電動リニアアクチュエータ20aはブーム101の側面に、電動リニアアクチュエータ20bはブーム101の上面に、電動リニアアクチュエータ20cはアーム102の上面にそれぞれ対向して設置されている。
なお、本実施例では、電動リニアアクチュエータ20aはブーム101の側面に対向して設置されているが、パワーショベルの機種によっては、電動リニアアクチュエータ20aがブーム101の裏面(下面)に対向して設置される場合もある。
また、電動リニアアクチュエータ20bにおいて、ブーム101の上面に対して、近い位置に送りねじ装置20baが設置され、離れた位置に電動機20bcが設置されている。同様に、電動リニアアクチュエータ20cにおいて、アーム102の上面に対して、近い位置に送りねじ装置20caが設置され、離れた位置に電動機20ccが設置されている。なお、電動リニアアクチュエータ20aにおいては、図示されていないが、アーム102の側面に対して、近い位置(紙面奥)に送りねじ装置が設置され、離れた位置(紙面手前)に電動機が設置されている。
つまり、電動機は、対向するブームまたは/およびアームに対して、送りねじ装置よりも離れた位置に設置されている。
なお、ブーム101を駆動する電動リニアアクチュエータ20aは、旋回体105とブーム101とに接続され、電動リニアアクチュエータ20aが駆動することにより、ブーム101は上下に運動する。
また、アーム102を駆動する電動リニアアクチュエータ20bは、ブーム101とアーム102とに接続され、電動リニアアクチュエータ20bが駆動することにより、アーム102が運動する。
また、バケット103を駆動する電動リニアアクチュエータ20cは、アーム102とバケット駆動関節1031とに接続され、電動リニアアクチュエータ20cが駆動することにより、バケット103が運動する。
すなわち、ブーム101は、旋回体105とブーム101とに接続された電動リニアアクチュエータ20aのピストン20aaが直動駆動することにより動作する。同様に、アーム102は、ブーム101とアーム102とに接続された電動リニアアクチュエータ20bのピストン20bbが直動駆動することにより動作する。同様に、バケット103は、アーム102とバケット103とに接続された電動リニアアクチュエータ20cのピストン20ccが直動駆動することにより動作する。
なお、クローラ104、旋回体105は、図1には図示していない電動モータによって、または/および、図1には図示していない油圧モータによって駆動する。
図2は、パワーショベルのシステムの概略図である。
クローラ104、旋回体105は、電動モータ30a、30bで駆動する。ここでは、クローラ104、旋回体105が、油圧モータではなく、電動モータ30a、30bで駆動する場合を示している。
電動リニアアクチュエータ20a、20b、20cと電動モータ30a、30bとは、原動機40によって発電機50を回転させて発電した電力を、各電動リニアアクチュエータおよび各電動モータを駆動するインバータ51a、51b、51c、51d、51eへ供給することにより駆動する。なお、発電機50と各インバータとを接続する線は電力線である。
また、各インバータに対する制御は、制御装置70が司る。制御装置70は、オペレータのレバー操作量やペダル操作量から、各インバータを介して、各電動リニアアクチュエータおよび各電動モータへ、トルク指令を伝達する。なお、制御装置70と各インバータとを接続する線は信号線である。
図3は、電動リニアアクチュエータの構成図である。
なお、図3(A)は電動リニアアクチュエータ20の上面概略図であり、図3(B)は電動リニアアクチュエータ20の底面概略図であり、図3(C)は電動リニアアクチュエータ20の横面概略図である。
以下、図3(A)の電動リニアアクチュエータ20の上面概略図を用いて説明する。
電動リニアアクチュエータ20は、送りねじ軸21と送りねじ軸21上を直動駆動する直動ナット22とを有する送りねじ装置を並列に二つ形成する。
つまり、送りねじ軸21を2本並行に配置し、送りねじ軸21の1本ずつに、送りねじ軸21の回転運動を直線運動に変換する直動ナット22を螺合して備える。直動ナット22は、例えばボールやロール等を備え、螺旋状に溝が形成された送りねじ軸21上を往復運動する。例えば、送りねじ軸21が右回転した場合、直動ナット22が前進し、送りねじ軸21が左回転した場合、直動ナット22が後進する。
そして、一つのピストン23は、二つの直動ナット22の移動に伴って往復運動する。ピストン23は、例えば、パワーショベル10のブーム101やアーム102やバケット103を駆動するピストン(図1上の20ab、20bb、20cb)となる。
本実施例で説明する電動リニアアクチュエータ20は、送りねじ軸21を複数本(説明上は2本)配置することにより、大きい推力を発生することができる。
また、電動機24は、二つの送りねじ軸21に並列に形成される。並列とは、電動機24の回転軸25と二つの送りねじ軸21とを接続する歯車26の設置位置に対して、二つの送りねじ軸21と同方向に形成するとの意味である。
これにより、電動機24の尺方向を大きくすることができるため、電動機24の電動機トルクを大きくすることもできる。また、パワーショベル10のブーム101やアーム102の長さを有効に利用することができるため、搭載も可能になる。
なお、ピストン23との関係を考慮すると、電動機24の回転軸25の軸方向の長さは、二つの送りねじ軸21の軸長以下とすることが好ましい。
また、ピストン23には、ピストン23にかかる衝撃力を緩和する衝撃緩和装置27が形成される。この衝撃緩和装置27は、例えば、ばね等の弾性体で形成される。パワーショベル10は、一般的に掘削作業をするが、この掘削作業の際にパワーショベル10のバケット103は掘削対象に衝突し、ピストン23、さらにはピストン23と接続されている直動ナット22に衝撃力がかかる。この衝撃力を衝撃緩和装置27が緩和することになる。
なお、ピストン23は、ピストン23が伸びる場合(直動ナット22が前進する場合)のみならず、ピストン23が縮む場合(直動ナット22が後進する場合)にも、負荷がかかる場合がある。こうしたいずれの場合にも、この衝撃緩和装置27はピストン23にかかる衝撃力を緩和することができる。
以下、図3(B)の電動リニアアクチュエータ20の底面概略図を用いて説明する。
電動機24の回転軸25は、電動機24の電動機トルクを、できる限り均等に、二つの送りねじ軸21に伝達するため、二つの送りねじ軸21の間の中央法線上に形成される。
そして、電動機24の回転軸25は、二つの送りねじ軸21を結ぶ直線よりずれて形成される。なお、本実施例では、電動機24の回転軸25は、二つの送りねじ軸21を結ぶ直線より、紙面上、左側にずれて形成されている。
言い換えると、送りねじ軸21の設置点と回転軸25の設置点とは、送りねじ軸21の設置点を底辺の両側の点とし、回転軸25の設置点を頂点とした2等辺三角形の関係にある。
電動リニアアクチュエータ20を、パワーショベル10のブーム101やアーム102に搭載する場合には、紙面上、右側にブーム101やアーム102が形成されることになる。つまり、電動機24の回転軸25は、対向するブーム101やアーム102に対して、二つの送りねじ軸21を結ぶ直線より離れた位置に(ずれて)設置されることになる。
これにより、電動機24の径方向を大きくすることができるため、電動機24の電動機トルクを大きくすることもできる。また、パワーショベル10のブーム101やアーム102の幅を有効に利用することができるため、搭載も可能になる。
さらに、二つの送りねじ軸21と電動機24の回転軸25とは、歯車26によって接続される。歯車26は、電動機24の電動機トルクを送りねじ軸21に駆動トルクとして伝達するものである。
なお、本実施例では、回転軸25に形成された歯車26と二つの送りねじ軸21に形成された歯車26との間には、中間歯車29が形成される。つまり、電動機24の電動機トルクは、回転軸25に形成された歯車26、中間歯車29、二つの送りねじ軸21に形成された歯車26を介して、送りねじ軸21に伝達される。
そして、電動機24のサイズ(尺方向及び径方向の大きさ)を縮小化し、より一層、駆動トルクを増加させるためには、歯車26を減速歯車とすることが好ましい。つまり、回転軸25の回転数よりも送りねじ軸21の回転数を小さくする。回転軸25の回転数は、回転軸25に形成された歯車26、中間歯車29、二つの送りねじ軸21に形成された歯車26を介する過程で減速され、送りねじ軸21の回転数となる。
また、一つのピストン23と二つの直動ナット22とは、部材28により、結合される。
なお、図示はないが、この部材28を、一つのピストン23と、部材28と二つの直動ナット22とに、それぞれボルト等により回転可能に結合することもできる。部材28が、一つのピストン23や二つの直動ナット22と回転可能に結合されることにより、二つの直動ナット22の移動が、それぞれの送りねじ軸21上で、万一、不均一になった場合にも、ピストン23をバランスよく往復運動させることができるためである。
以下、図3(C)の電動リニアアクチュエータ20の底面概略図を用いて説明する。
ブーム101やアーム102は、電動リニアアクチュエータ20に対して、紙面上、下側に形成される。そして、電動機24の回転軸25は、対向するブーム101やアーム102に対して、送りねじ軸21より離れた位置に設置される。つまり、電動機24の回転軸25は、二つの送りねじ軸21を結ぶ直線(この直線は紙面に対して垂直方向に存在する)よりずれて形成される。
なお、二つの送りねじ軸21と電動機24の回転軸25とは、本方向から俯瞰した場合にも、並列に形成される。
次に、パワーショベル10に搭載される制御装置70の機能について説明する。特に、ここで説明する制御装置70の機能は、ピストン23にかかる衝撃力を緩和するためのものである。つまり、制御装置70は、送りねじ装置が稼動している時に、直動ナット22への荷重を緩和する衝撃緩和制御を備えるものである。
図4はパワーショベルに搭載される制御装置70の概略ブロック図である。
なお、回転軸25と一方の送りねじ軸21との間に形成する歯車26と回転軸25と他方の送りねじ軸21との間に形成する歯車26との慣性モーメントを等しくすることにより、二つの送りねじ軸21の間の総合慣性モーメントを等しくすることができ、制御上、一つの送りねじ軸とみなすことができる。
本実施例では、こうした条件に基づいて、電動リニアアクチュエータ20のトルク指令を制御する。
本実施例におけるパワーショベル10は、ブーム101やアーム102やバケット103の駆動に電動リニアアクチュエータ20が使用されているが、ここでは、代表してアーム102の駆動用の電動リニアアクチュエータ20のトルク指令の制御方法について説明する。
制御装置70は、操作レバーの操作量から、アーム102の駆動用の電動リニアアクチュエータ20のトルク指令1を演算するトルク指令変換部70aと、直動ナット22の速度vnから、ピストン23の衝突状態を判定し、衝突信号を演算する衝突検知部70bと、ピストン23が衝突状態であるとき、直動ナット22への荷重を限界値以内に制御するため最終的なトルク指令2(インバータ51bに対するトルク指令)を演算する衝撃緩和制御部70cと、を備えている。
こうした構成を有する制御装置70を用いることにより、電動リニアアクチュエータ20の動作時の直動ナット22への衝撃力を緩和することができる。
ここでは、直動ナット22およびピストン23を前方に追い出したときの衝撃緩和制御について説明する。
ここで、直動ナット22の速度vnは、電動機24の回転軸25の回転数に基づいて演算されるものである。回転数とは、単位時間あたりの回転数であり、回転速度と言い換えることもできる。この回転速度と直動ナット22が直動する速度とは比例する。
衝突検知部70bは、直動ナット22の速度vnを入力し、直動ナット22の速度vn(以下、ナット速度vnと称する)から、直動ナット22の速度vnを微分して得られる直動ナット22の加速度an(以下、ナット加速度anと称する)を算出する。
ナット加速度anは、ナット速度vnを、例えば制御周期ごとにサンプリングし、速度の現在値と速度の前回値との差分を、制御周期(周期時間)で除算し、算出する。
制御周期をΔt、現在のナット速度をvn、前回のナット速度をvn−1とすると、ナット加速度anは次式で算出される。
an=(vn−(vn−1))/Δt
また、衝突検知部70bは、トルク指令1を入力する。
そして、算出されたナット加速度anがトルク指令1に反して低下したときには、バケット103が掘削対象に衝突したと判定して、衝突の有無を示す衝突信号を出力する。なお、この際、直動ナット22の速度vnがゼロになるまで、衝突信号は解除しないものとする。
図5は、衝撃緩和制御部の概略ブロック図である。図5を用いて衝撃緩和制御部70cの信号処理を説明する。
衝撃緩和制御部70cでは、衝突信号、ナット速度vn、および、ナット加速度anから、ブレーキトルク指令演算部70c1において、ブレーキトルク指令を演算する。
判断部70c2では、ブレーキトルク指令があるかないか、衝突信号があるかないかを判断し、その結果を切替部70c3に出力する。
切替部70c3では、判断部70c2の判断に基づいて、ブレーキトルク指令またはトルク指令1をトルク指令2として出力する。
つまり、ブレーキトルク指令がゼロではなく、正または負の指令が出力されており、衝突信号がある場合には、トルク指令1に代えて、ブレーキトルク指令をトルク指令2として出力する。
ブレーキトルク指令がゼロではなく、正または負の指令が出力されており、衝突信号がない場合、または、ブレーキトルク指令がゼロであり、衝突信号がある場合には、トルク指令1をトルク指令2として出力する。
この衝撃緩和制御は、直動ナット22への荷重が、直動ナット22の衝撃限定を超えない範囲で最大となるように制御するものであり、直動ナット22への荷重を最大限掘削に利用するものである。
このように、制御装置70によって生成されたトルク指令2は、制御装置70に接続されるインバータ51bによって、電流指令を介して電圧指令に変換され、電動リニアアクチュエータ20の電動機24に付与される。
図6は、衝撃緩和制御の動作説明図である。図6を用いて、図5に記載されるブレーキトルク指令演算部70c1におけるブレーキトルク指令の演算方法を説明する。図6は、ナット速度vn、ナット加速度an、ナット荷重Fnを模式的に示したものである。
時間t1で、バケット103が掘削対象に衝突し、ナット加速度anが減少し始め、ナット荷重Fnが上昇し始める。
時間t2で、衝突信号が入力され、ブレーキトルク指令の演算を始める。時間t1と時間t2との間隔に特に関連性は無く、動作としてバケット103が掘削対象に衝突した時間が時間t1であり、制御装置70の衝突検知部70bが衝突と認識した時間が時間t2である。
時間t2のときのナット速度v2から、ナット加速度a2を演算し、さらに、時間t2より一定時間が経過した時間t3におけるナット加速度a3を演算する。ここで、一定時間は、制御装置70の制御周期Δtまたは予め設定された時間であり、数ミリ秒程度である。
そして、ナット加速度a2とナット加速度a3とを用いて、衝突時のナット加速度の近似式a(t)を、式(1)を用いて求める。
a(t)=(Δa/Δt)t+a2
=(a3−a2)/(t3−t2)×t+a2 …式(1)
次に、ナット加速度の近似式a(t)からナット速度の近似式v(t)を、式(2)を用いて求める。
v(t)=v2+∫a(t)dt
=v2+(1/2)×(Δa/Δt)t2+a2t …式(2)
衝突信号が入力される時間t2からナット速度vnがゼロとなる時間t4までの時間を、衝突時間Δtiとすると、衝突時間Δtiは、時間t2のときのナット速度がv2、時間t4のときのナット速度が0(ゼロ)であることから演算することができる。
つまり、衝突時間Δtiは、次式で算出される。
Δti=[−a2−√((a2)2−2(Δa/Δt)v2)]/(Δa/Δt)
この衝撃緩和制御は、直動ナット22の速度および加速度に基づいて、衝突時間Δtiを演算し、衝突時間Δtiおよび衝突時のナット速度v2から直動ナット22の荷重を演算するものである。
一方、衝撃緩和制御無しのときに推定される衝突時のナット荷重(衝突時に直動ナット22にかかる荷重)Fnを、式(3)を用いて求める。
Fn≒M×v2×Δti …式(3)
式(3)において、Mは、衝突する物体の質量であり、ここでは電動リニアアクチュエータ20の慣性モーメントを含めた動体質量である。
なお、ナット荷重Fnは、ナット速度vnが0(ゼロ)となる時間t4の時の値を推定したものである。
直動ナット22の荷重限界値Fnmaxを予め設定すると、必要なブレーキ力Fbは、荷重限界値Fnmaxとナット荷重Fnとの差で表現することができる。
つまり、必要なブレーキ力Fbは、式(4)で算出される。
Fb=−(Fn−Fnmax) …式(4)
この衝撃緩和制御は、直動ナット22の速度および加速度に基づいて、バケット103が掘削対象に衝突する際に、必要なブレーキ力Fbを算出し、直動ナット22の荷重を直動ナットの荷重限界値以内に抑制するものである。
そして、ブレーキ力Fbと送りねじ軸21のねじ軸ピッチLとから、ブレークトルク指令Tbを、式(5)を用いて求める。
Tb=Fb×(L/2π) …式(5)
以上のように、衝突時のブレーキトルク指令Tbを演算することができる。
こうしたブレーキトルク指令Tbを、電動リニアアクチュエータ20に対するトルク指令として用いることにより、直動ナット22にかかる荷重を直動ナット22の荷重限界値以内に抑えることができる。
図7は、衝撃緩和制御の有無における動作比較図である。図7を用いて、衝撃緩和制御の効果について説明する。
衝突があった時間t1から衝撃緩和制御部におけるブレーキトルク指令が演算される時間t3までは、トルク指令Tnは、レバー操作量に基づいて求められるトルク指令、つまりトルク指令1T1である。
時間t3からブレーキトルクTbが指令されると、つまり「制御あり」の場合は、ナット速度vnの減速度(負の加速度)が「制御なし」の場合より増加する。そして、「制御なし」におけるナット速度がゼロになる時間t4より前の時間でナット速度がゼロになる。
ナット荷重Fnは、動体質量(M)×衝突時速度(v2)×衝突時間(Δti)に基づいて求められるため、衝突時間を短縮することにより、ナット荷重Fnを小さくすることができる。
なお、ナット速度vnが0(ゼロ)になった後は、衝撃緩和制御が解除され、レバー操作量に基づいて求められるトルク指令、つまり、トルク指令1に戻る。
このような衝撃緩和制御を採用することにより、衝突時のナット荷重Fnを小さくすることができるため、衝撃緩和装置27を小型化することができると共に、電動リニアアクチュエータ20を小型化することができる。
たとえ、減速歯車26を用いることにより、電動リニアアクチュエータ20の慣性モーメントが増大し、衝突時のナット荷重Fnが増大してしまう場合であっても、ナット荷重Fnを小さくすることができる。
本発明は、ブーム、アーム、バケットを有するパワーショベル等の建設機械に利用できる。
10 パワーショベル
20 電動リニアアクチュエータ
70 制御装置

Claims (10)

  1. ブーム、アーム、バケットの少なくとも一つを駆動する電動リニアアクチュエータを有し、
    前記電動リニアアクチュエータは、前記ブームまたは/および前記アームに対向して設置され、送りねじ軸と直動ナットとを有する送りねじ装置と、前記送りねじ装置の直動ナットの移動に伴って往復運動するピストンと、前記送りねじ装置を駆動し、回転軸を有する電動機と、を有し、
    前記電動機の回転軸は、対向する前記ブームまたは/および前記アームに対して、前記送りねじ装置の送りねじ軸より離れた位置に設置されることを特徴とする建設機械。
  2. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記電動リニアアクチュエータは、送りねじ軸と直動ナットとを有する送りねじ装置を並列に二つと、二つの前記送りねじ装置の直動ナットの移動に伴って往復運動する一つのピストンと、二つの前記送りねじ装置を駆動し、回転軸を有する一つの電動機と、を有すること特徴とする建設機械。
  3. 請求項2に記載の建設機械において、
    前記電動機の回転軸は、二つの前記送りねじ装置の送りねじ軸に並列に形成されることを特徴とする建設機械。
  4. 請求項2に記載の建設機械において、
    前記電動機の回転軸は、二つの前記送りねじ装置の送りねじ軸の間の中央法線上に形成されること特徴とする建設機械。
  5. 請求項2に記載の建設機械において、
    二つの前記送りねじ装置の送りねじ軸と一つの前記電動機の回転軸とを接続する歯車を有することを特徴とする建設機械。
  6. 請求項5に記載の建設機械において、
    前記歯車は、前記電動機の回転軸の回転数を減速して前記送りねじ装置の送りねじ軸の回転数とする減速歯車であることを特徴とする建設機械。
  7. 請求項2に記載の建設機械において、
    前記送りねじ装置の稼動時に前記直動ナットへの荷重を緩和する衝撃緩和制御を備える制御装置を有することを特徴とする建設機械。
  8. 請求項7に記載の建設機械において、
    前記衝撃緩和制御は、前記直動ナットの速度および加速度に基づいて、前記バケットが掘削対象に衝突する際に必要なブレーキ力を算出し、前記直動ナットの荷重を前記直動ナットの荷重限界値以内に抑制する制御であることを特徴とする建設機械。
  9. 請求項8に記載の建設機械において、
    前記衝撃緩和制御は、前記直動ナットの速度および加速度に基づいて、衝突時間を演算し、前記衝突時間および衝突時速度から前記直動ナットの荷重を演算することを特徴とする建設機械。
  10. 送りねじ軸と直動ナットとを有する送りねじ装置を並列に二つと、二つの前記送りねじ装置の直動ナットの移動に伴って往復運動する一つのピストンと、二つの前記送りねじ装置を駆動し、回転軸を有する一つの電動機と、を有し、
    前記電動機の回転軸は、二つの前記送りねじ装置の送りねじ軸の間の中央法線上であって二つの前記送りねじ装置の送りねじ軸を結ぶ直線よりずれて形成されると共に、二つの前記送りねじ装置の送りねじ軸に並列に形成される電動リニアアクチュエータを搭載した建設機械。
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