JPWO2013080838A1 - 切削インサートおよび切削工具、並びにそれを用いた切削加工物の製造方法 - Google Patents

切削インサートおよび切削工具、並びにそれを用いた切削加工物の製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明の実施形態に係る切削インサートは、上面と、下面と、上面および下面のそれぞれと接続しており、第1側面および第2側面を順に有する側面と、側面を貫通している貫通孔と、上切刃と、下切刃と、第1側面に位置しており、上面に至っている少なくとも1つの上凹部と、を備え、少なくとも1つの上凹部は、上面側から下面側に向かうにつれて、上切刃と下切刃とを結ぶ基準面に対する凹部の深さが大きくなっている。この切削インサートを備える切削工具と、この切削工具を用いて切削加工物を製造する方法とを提供する。

Description

本発明は、切削インサートおよび切削工具、並びにそれを用いた切削加工物の製造方法に関する。
切削インサート(以下、「インサート」と言うことがある。)の一例として、特開昭58−223513号公報の図3〜図5には、切削刃部16を分断する溝21を備える構成が提案されている。そして、溝21を、切削刃部16側よりも第1の側面11(第2の側面12)側において、深さを小さくすることによって、切削時における被削材とのクリアランスの確保、および肉薄による低コストを両立させている。
しかしながら、溝21は、切削刃部16側よりも第1の側面11(第2の側面12)側において浅くなっているため、切削刃部16で生成される切屑が溝の内部に流れ込んで被削材との間で噛み込まれるおそれがあった。その結果、被削材の加工面品質の低下、あるいはインサートの寿命の低下が発生する可能性があった。
そのため、優れた切屑排出性を有するインサートが求められていた。
本発明の課題の1つは、優れた切屑排出性を有する、切削インサートおよび切削工具、並びにそれを用いた切削加工物の製造方法を提供することである。
本発明の一の実施形態に係る切削インサートは、上面と、下面と、前記上面および前記下面のそれぞれと接続しており、第1側面および第2側面を順に有する側面と、前記第1側面と前記側面のうち前記第1側面とは異なる面との間を貫通している貫通孔と、前記上面と前記側面との交線部に位置しており、前記上面と前記第1側面との交線部に位置している上主切刃、および前記上面と前記第2側面との交線部に位置している上副切刃を有する上切刃と、前記下面と前記側面との交線部に位置している下切刃と、前記第1側面に位置しており、前記上面に至っている少なくとも1つの上凹部と、を備え、前記少なくとも1つの上凹部は、前記上面側から前記下面側に向かうにつれて、前記上切刃と前記下切刃とを結ぶ基準面に対する凹部の深さが大きくなっている。
本発明の他の実施形態に係る切削インサートは、上面と、下面と、前記上面および前記下面のそれぞれと接続しており、第1側面および第2側面を順に有する側面と、前記第1側面と前記側面のうち前記第1側面とは異なる面との間を貫通している貫通孔と、前記上面と前記側面との交線部に位置しており、前記上面と前記第1側面との交線部に位置している上主切刃、および前記上面と前記第2側面との交線部に位置している上副切刃を有する上切刃と、前記第1側面に位置しており、前記上面に至っている少なくとも1つの上凹部と、を備え、前記少なくとも1つの上凹部は、前記上面側から前記下面側に向かうにつれて、前記第1側面を基準とする溝の深さが大きくなっている。
本発明の実施形態に係る切削工具は、上述した実施形態に係る切削インサートと、前記切削インサートが取り付けられるホルダと、を備える。
本発明の実施形態に係る切削加工物の製造方法は、上述した実施形態に係る切削工具を回転させる工程と、回転している前記切削工具の前記上切刃または前記下切刃を被削材に接触させる工程と、前記切削工具と前記被削材とを離す工程と、を備える。
本発明の実施形態に係る切削インサートによれば、側面を貫通している貫通孔と、上切刃と、下切刃と、第1側面に位置しており、上面に至っている少なくとも1つの上凹部と、を備え、少なくとも1つの上凹部は、上面側から下面側に向かうにつれて、上切刃と下切刃とを結ぶ基準面に対する凹部の深さが大きくなっていることから、上切刃および下切刃を用いて切削可能で比較的切屑が排出され難い両面使いのインサートにおいても、上切刃で生成された切屑が、インサート側面と被削材との間に噛み込まれることを抑制しつつ、上凹部を通じて効果的に外部に排出することが可能となる。
本発明の実施形態に係る切削インサートを示す全体斜視図であり、(a)は第1側面側、(b)は第4側面側、を示すものである。 図1に示す切削インサートの側面図であり、(a)は第1側面側から見た図、(b)は第4側面側から見た図、である。 図1に示す切削インサートを示す図であり、(a)は上面図、(b)は第3側面側から見た側面図、である。 図1に示す切削インサートを示す図であり、(a)は図3(a)のa−a線断面図、(b)は図3(a)のb−b線断面図、である。 本発明の第1実施形態に係る切削工具を示す図であり、(a)は全体斜視図、(b)は側面図、(c)は正面図(先端視図)、を示すものである。 (a)〜(c)は、本発明の第1実施形態に係る切削加工物の製造方法を示す工程図である。 (a)は本発明の第2実施形態に係る切削工具を示す全体斜視図であり、(b)は本発明の第2実施形態に係る切削加工物の製造方法を示す工程図である。
<切削インサート>
以下、本発明の実施形態に係る切削インサートについて、図1〜図4を参照して詳細に説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態の切削インサート1は、大略、上面2と、下面3と、上面2および下面3のそれぞれに接続している側面4と、側面4のうち一面から他面を貫通している貫通孔9(取付孔)と、上面2と側面4との交線部に位置している上切刃51と、下面3と側面4との交線部に位置している下切刃52と、を備えている。
ここで、本実施形態においては、図1、図3および図4に示すように、上面2は一部がすくい面23として機能し、下面3は一部が着座面32として機能し、および側面4は一部が逃げ面として機能する。また、本実施形態の側面4は、図3(a)に示すように、インサート1の幅方向に沿って第1側面41および第2側面42を順に有し、第3側面43および第4側面44をさらに有している。本実施形態において、第3側面43は、第2側面42との間に第1側面41を介在するように位置しており、第4側面44は、第2側面42と第3側面43との間であって第1側面41と対向するように位置している。そして、本実施形態のインサート1は、図1(a)および図2(a)に示すように、第1側面41に位置している少なくとも1つの上凹部71および少なくとも1つの下凹部72を有している。
このような本実施形態のインサート1は、図1に示すように、略直方体状であって、上面2が四角形状である。具体的には、図3(a)に示すように、上面視において、本実施形態の上面2は、略矩形状である。上面視とは、上面2側からインサート1を見た状態を意味するものとする。上面視において、略矩形状である本実施形態の上面2は、第1側面41側の外縁を長辺とし、第2側面42側の外縁を短辺とする。
そして、本実施形態のインサート1は、上面2のうち2つの長辺を切削加工に使用可能な片面2コーナ使いのインサートである。また、本実施形態のインサート1は、図4に示すように、上面2および下面3の両面をそれぞれすくい面23、33として使用可能な両面使いのインサートである。すなわち、本実施形態の上面2および下面3はそれぞれ、上切刃51および下切刃52から内方に向かうにつれて厚みが薄くなるすくい面23、33を有している。また、本実施形態の上面2および下面3はそれぞれ、その中央部に位置している平坦な着座面22、32をさらに有している。そして、本実施形態において、下切刃52を用いて切削加工を行なう場合には、下面3の一部をすくい面33、上面2の一部を着座面22として使用することができる。
なお、すくい面23、33のすくい角はそれぞれ、15〜25°に設定することが好ましい。すくい角とは、上切刃51および下切刃52をそれぞれ通りインサート1の中心軸S1に平行な平面を基準にした傾斜角度のことを意味するものとする。インサート1の中心軸S1とは、第1側面41と第4側面44とを貫く軸であり、側面視において、インサート1を回転させたときに回転軸となる軸を意味するものとする。側面視とは、本明細書においては特記しない限り、インサート1を第1側面41に向かって見た状態、すなわち第1側面41の側面視を意味するものとする。
以上のように、本実施形態のインサート1は、上下両面2、3に位置している上切刃51および下切刃52を用いて切削可能な両面使いのインサートであることから、上下両面2、3では計4コーナを切削加工に使用することができる。本実施形態のインサート1は、例えば、厚みが6〜15mm、幅が8〜25m、奥行きが6〜12mmとすればよい。
以下、本実施形態に係るインサート1の各構成要素について、詳細に説明する。
(貫通孔について)
本実施形態の貫通孔9は、インサート1を後述するホルダ10、10’に固定する役割を有する。本実施形態の貫通孔9は、図1および図2に示すように、第1側面41と側面4のうち第1側面41とは異なる面、すなわち第4側面44との間を貫通している。より具体的には、本実施形態の貫通孔9は、第1側面41の略中央部と第4側面44の略中央部との間を貫通している。そして、例えば、後述する図5に示すように、貫通孔9に取付ねじ92(固定部材)を挿入してさらにホルダ10にねじ込むことによって、インサート1をホルダ10に固定することができる。なお、本実施形態の貫通孔9の中心軸は、インサート1の中心軸S1と同じ位置にある。
(上切刃および下切刃について)
本実施形態の上切刃51は、上述の通り上面2と側面4との交線部に位置しており、図1(a)および図3(a)に示すように、上面2と第1側面41との交線部に位置している上主切刃51a、および上面2と第2側面42との交線部に位置している上副切刃51bを有している。
本実施形態の上主切刃51aは、例えば図5に示すようにホルダ10の外周側に配置され、切削作用において切屑生成に主な役割を果たす切刃である。また、本実施形態の上主切刃51aは、図1(a)、図2(a)および図3(a)に示すように、第1側面41に位置している少なくとも1つの上凹部71によって分断されてなる複数の分断上切刃511を有している。
本実施形態の上副切刃51bは、上主切刃51aに連続しており、例えば図5に示すようにホルダ10の正面側(先端側)に配置され、被削材の仕上げ面精度を向上させるさらい刃としての役割を果たす切刃である。また、本実施形態の上副切刃51bは、上面視および第2側面42の側面視のいずれにおいても直線状である。
一方、本実施形態の下切刃52は、上述の通り下面3と側面4との交線部に位置しており、図1(a)、図2(a)および図3(b)に示すように、下面3と第1側面41との交線部に位置している下主切刃52a、および下面3と第3側面43との交線部に位置している下副切刃52bを有している。本実施形態において、下主切刃52aおよび下副切刃52bの構成は、上述した上主切刃51aおよび上副切刃51bと同様である。
また、本実施形態においては、側面視において、上主切刃51aは下主切刃52aと略平行であり、第2側面42および第3側面43の側面視において、上副切刃51bも下副切刃52bと略平行である。なお、上述した上切刃51は、上主切刃51aと上副切刃51bとの間に位置しており、上面視において丸みを帯びた図示しないコーナ切刃を有していてもよい。この点、下切刃52においても同様である。
(側面、上凹部および下凹部について)
本実施形態の側面4は、上述した通り、上面2および下面3のそれぞれに接続しており、第1〜第4側面41〜44を有している。本実施形態の第1〜第4側面41〜44は、図1〜図3に示すように、上面2の四角形状の各辺にそれぞれ接続しており、それぞれ略矩形状である。第1側面41を例にとって具体的に説明すると、図2(a)に示すように、側面視において、本実施形態の第1側面41は、略矩形状である。側面視において、略矩形状である本実施形態の第1側面41は、上面2側の外縁を長辺とし、第2側面42側の外縁を短辺とする。
また、本実施形態の側面4は、図3(b)に示すように、上面2および下面3の平坦な着座面22、32に対して垂直となるように、すなわち実質的に逃げ角を有さないように位置している。このような構成によれば、インサート1の肉厚の減少による耐欠損性の低下を抑制することができる。したがって、本実施形態のインサート1は、側面4と、上面2または下面3との間に逃げ角を有するインサートと比較して、インサート1の肉厚を確保することができるため耐欠損性に優れている。
一方、本実施形態の第1側面41には、上述の通り、少なくとも1つの上凹部71および少なくとも1つの下凹部72が位置している。具体的には、図1(a)および図2(a)に示すように、本実施形態の第1側面41には、4つの上凹部71と4つの下凹部72とが位置している。また、本実施形態においては、図1(b)および図2(b)に示すように、第4側面44においても、少なくとも1つの上凹部71および少なくとも1つの下凹部72が位置している。
本実施形態において、上凹部71および下凹部72は、図2に示すように、いずれもインサート1の厚み方向に平行に延びている。そして、本実施形態の上凹部71は、図1〜図4に示すように、上切刃51と下切刃52とを結ぶ基準面Pに対して凹んでおり、下面3側から上面2に向かうインサート1の厚み方向に沿って延びて上面2に至っており、上切刃51(上主切刃51a)を複数の分断上切刃511に分断するように位置している。同様に、下凹部72は、基準面Pに対して凹んでおり、上面2側から下面3に向かうインサート1の厚み方向に沿って延びて下面3に至っており、下切刃52(下主切刃52a)を複数の分断下切刃521に分断するように位置している。
これらの構成によれば、上主切刃51aまたは下主切刃52aによって生成される切屑は、幅方向に小さく分断されるため、切削時の切削抵抗を低減させることができる。その結果、切削加工中におけるびびり振動および切刃の欠損が低減されるため、優れた仕上げ面精度を得ることができるとともに、インサートおよび切削工具の寿命を向上させることができる。このような上主切刃51aおよび下主切刃52aを有するインサート1は、重切削加工する場合に特に好適である。
ここで、本実施形態において、少なくとも1つの上凹部71は、図4に示すように、上面2側から下面3側に向かうにつれて、基準面Pに対する凹部の深さが大きくなっている。より具体的には、本実施形態の少なくとも1つの上凹部71は、上面2側の端部711近傍の領域において、上面2側から下面3側に向かうにつれて、基準面Pに対する凹部の深さが大きくなっている。このような構成によれば、上切刃51で生成された切屑が上凹部71に流れ込んだ場合であっても被削材との間に噛み込まれることを抑制でき、外部に効果的に排出することが可能となる。具体的には、図4(b)に示すように、基準面Pに対する上凹部71の端部711近傍における傾斜角度θ1は、7〜12°に設定されることが好ましい。
上述した本実施形態の基準面Pは、平面である。そして、本実施形態の第1側面41は、上述の通り実質的に逃げ角を有さず、平面である基準面Pに平行である。
また、本実施形態の少なくとも1つの上凹部71は、図2に示すように、上面2側から下面3側に向かうにつれて、凹部の幅が大きくなっている。このような構成によれば、上凹部71による上述した効果を得つつ、複数の分断上切刃511のそれぞれの長さを確保できることから、上主切刃51aの強度を保持することができる。
一方、本実施形態の第1側面41は、図1(a)、図2(a)および図4(a)に示すように、上述した貫通孔9の周囲に位置しており、基準面Pに対して窪んでいる窪み部8を有している。このような構成によれば、生成された切屑のうち外部に排出され難かった切屑が、窪み部8の空間に流れ込むことができ、それゆえ切屑が被削材との間に噛み込まれることを抑制できる。また、インサート1の構成材料を少なくできることから、製造コストを低減することもできる。
図2(a)に示すように、側面視において、本実施形態の窪み部8は、第1側面41の幅方向、すなわちインサート1の幅方向において、少なくとも1つの上凹部71よりも外側に至っている。具体的には、本実施形態の第1側面41には、上述の通り4つの上凹部71が位置している。側面視において、本実施形態の窪み部8は、第1側面41の幅方向において、4つの上凹部71のいずれよりも外側に至っている。このような構成によれば、窪み部8による上述した効果を向上させることができる。なお、上述した窪み部8の構成は、第4側面44においても同様である。すなわち、本実施形態の第4側面44は、図1(b)、図2(b)および図4(b)に示すように、第1側面41と同様の窪み部8を有している。
ここで、本実施形態の上凹部71は、図1および図2に示すように、第1上凹部71aと第2上凹部71bとの2種類の凹部を有している。本実施形態の第1上凹部71aおよび第2上凹部71bはいずれも、図4に示すように、上面2側から下面3側に向かうにつれて基準面Pに対する凹部の深さが大きくなっている。当該深さが深くなる領域は、例えば上面2または下面3から2〜4mmに設定されることが好ましい。
そして、本実施形態の第1上凹部71aは、図2および図4(a)に示すように、上面2側から窪み部8を分断して貫通孔9に至っている。また、本実施形態の第1上凹部71aは、貫通孔9に至っている下面3側の端部712aの領域において、上面2側から下面3側に向かうにつれて、基準面Pに対する凹部の深さが大きくなっている。他方、本実施形態の第2上凹部71bは、図2および図4(b)に示すように、下面3側の端部712bが窪み部8と連結している。すなわち、本実施形態の第2上凹部71bは、下面3側の端部712bの領域において、上面2側から下面3側に向かうにつれて、基準面Pに対する凹部の深さが小さくなっている。具体的には、図4(b)に示すように、基準面Pに対する第2上凹部71bの端部712bの領域における傾斜角度θ2は、10〜50°に設定されることが好ましい。これらの構成によれば、第1上凹部71aおよび第2上凹部71bのいずれにおいても、流れ込んできた切屑を効果的に外部に排出することができる。また、第2上凹部71bは、基準面Pに対して窪んでいる窪み部8と連結しているため、窪み部8の空間と相まって優れた切屑排出性を発揮することが可能となる。
また、本実施形態においては、第1上凹部71aおよび第2上凹部71bは、次のような位置関係を有している。すなわち、図2に示すように、側面視において、第2上凹部71bは、第1上凹部71aよりも外側に位置している。側面視において、第2上凹部71bは、貫通孔9よりも外側に位置しているとともに、貫通孔9から離れて位置している。側面視において、第2上凹部71bの下面3側の端部712bは、第1上凹部71aの下面3側の端部712aよりも下面3側に位置している。
また、本実施形態においては、複数の上凹部71と複数の下凹部72とは、側面視において、窪み部8を介して互いに離れて位置している。このような構成によれば、インサート1の強度を向上させることができる。
なお、上述した上凹部71の構成は、下凹部72においても同様である。すなわち、本実施形態の下凹部72は、図1および図2に示すように、第1下凹部72aと第2下凹部72bとの2種類の凹部を有している。そして、本実施形態において、第1下凹部72aおよび第2下凹部72bの構成は、上述した第1上凹部71aおよび第2上凹部71bと同様である。したがって、本実施形態において、下凹部72の下面3側の端部721、第1下凹部72aの上面2側の端部722a、および第2下凹部72bの上面2側の端部722bの構成はいずれも、上述した端部711、712a、712bと同様である。
なお、上凹部71および下凹部72の数は、被削材の種類等に応じて適宜設定すればよい。上凹部71および下凹部72の数が多いほど、びびり振動および切削抵抗は低減されるが、上切刃51および下切刃52の長さ、すなわち切削面積は小さくなる。上凹部71および下凹部72の数は、少なくとも1つずつであればよいが、例えば、インサート1の強度を確保しつつ且つ切削抵抗を低減する観点からは、1つの側面に対して2〜4個が好ましい。
本実施形態においては、上凹部71および下凹部72はそれぞれ、第1側面41に4つ、第4側面44に3つ位置している。このような構成によれば、例えばホルダ10に対して側面4を裏返したインサート1を順に配置することによって、第1側面41の削り残し部および第4側面44の削り残し部を相互に補完して切削することができる。
上凹部71および下凹部72の位置は、本実施形態のインサート1のように、各切刃に応じて異なるようにしてもよい。この場合においても、第1側面41の削り残し部および第4側面44の削り残し部を相互に補完して切削することができる。具体的には、第1側面41と第4側面44とを反転させたとき、図2および図5に示すように反転前後で上凹部71と分断上切刃511とが重なる。このようにインサート1によれば、第1側面41と第4側面44とを反転して順に配置することによって、1種類のインサート1のみで削り残し部の発生を抑制しつつ、切削加工を行なうことが可能となる。
<切削工具>
次に、本発明の第1、第2実施形態に係る切削工具について、図5および図7(a)を参照して詳細に説明する。図5および図7(a)に示すように、第1、第2実施形態に係る切削工具20、20’は、複数の上述した実施形態に係るインサート1と、これら複数のインサート1が取り付けられるホルダ10、10’と、を備えている。以下、実施形態ごとに詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態に係る切削工具として、いわゆる正面フライス加工用の切削工具20を例にとって、図5を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係る切削工具20が備えるホルダ10は、図5に示すように、主として正面フライス加工に用いられるものであり、外周先端部に位置している複数のインサートポケット10aを有している。そして、各インサートポケット10a内の外周位置にそれぞれ、インサート1が取り付けられている。具体的には、インサート1は、矢印Aに示す回転方向に上面(すくい面)2を向け、最外周に上主切刃51aが位置するような状態でインサートポケット10aに取り付けられている。
また、本実施形態においては、複数のインサート1が、ホルダ10の同一円周上に沿って上主切刃51aの配置が異なるようにホルダ10に取り付けられている。そして、複数のインサート1のうち2つのインサート1a、1bは、互いの第1側面41と第4側面44とが反対に位置する状態でホルダ10に取り付けられている。すなわち、ホルダ10の同一円周上に沿って第1側面41を外側に向けたインサート1aと、第4側面44を外側に向けた反転インサート1bとを交互に取り付けている。本実施形態においては、インサート1aおよび反転インサート1bはそれぞれ2段構成である。
そして、本実施形態の切削工具20は、インサート1aおよび反転インサート1bの各々の貫通孔9に、取付ねじ92(固定部材)を挿入してホルダ10にねじ込むことによって、インサート1aおよび反転インサート1bをホルダ10にそれぞれ固定している。
このような構成を有する本実施形態の切削工具20によれば、インサート1aの第1側面41の上凹部71に対応する帯状の削り残し部を反転インサート1bの第4側面44の上切刃51(分断上切刃511)あるいは下切刃52(分断下切刃521)を用いて切削することができるため、削り残し部の発生を抑制しつつ、切削加工を行なうことができる。なお、同一円周上に沿って配置できるインサートの数は、インサート1aと反転インサート1bとが少なくとも1つずつであればよい。インサートの数は、2の倍数となることが好ましい。
また、このような本実施形態の切削工具20を矢印A方向に回転させることによって、後述するように、上切刃51または下切刃52による被削材100の切削加工を行なうことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る切削工具として、いわゆる溝入れ用のサイドカッターである切削工具20’を例にとって、図7(a)を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係る切削工具20’が備えるホルダ10’は、図7(a)に示すように、主として溝入れ加工に用いられるものであり、略円盤状のホルダ10’の外周部の両端側に位置している複数のインサートポケット10a’を有している。そして、各インサートポケット10a’内の外周位置にそれぞれ、インサート1が取り付けられている。具体的には、インサート1は、矢印A’に示す回転方向に上面(すくい面)2を向け、最外周に上主切刃51aが位置するような状態でインサートポケット10a’に取り付けられている。
また、本実施形態においては、複数のインサート1が、ホルダ10’の同一円周上に沿って上主切刃51の配置が異なるようにホルダ10’の外周部の両端側に交互に取り付けられている。そして、複数のインサート1のうち2つのインサート1a’、1b’は、互いの第1側面41と第4側面44とが反対に位置する状態でホルダ10’に取り付けられている。
ここで、本実施形態においては、ホルダ10’の同一円周上に沿って第1側面41を外側に向けたインサート1a’と、第4側面44を外側に向けた反転インサート1b’とを2つずつ交互に取り付けている。本実施形態において、インサート1a’および反転インサート1b’はそれぞれ2列構成である。
そして、本実施形態の切削工具20’は、インサート1a’および反転インサート1b’の各々の貫通孔9に、取付ねじ92(固定部材)を挿入してホルダ10’にねじ込むことによって、インサート1a’および反転インサート1b’をホルダ10’にそれぞれ固定している。
このような構成を有する本実施形態の切削工具20’によれば、インサート1a’の第1側面41の上凹部71に対応する帯状の削り残し部を反転インサート1b’の第4側面44の上切刃51(分断上切刃511)あるいは下切刃52(分断下切刃521)を用いて切削することができるため、削り残し部の発生を抑制しつつ、切削加工を行なうことができる。なお、同一円周上に沿って配置できるインサートの数は、インサート1a’と反転インサート1b’とが少なくとも1つずつであればよい。本実施形態のように、インサート1a’および反転インサート1b’を2つずつ順に配置する場合には、インサートの数は4の倍数となることが好ましい。
また、このような本実施形態の切削工具20’を矢印A’方向に回転させることによって、後述するように、上切刃51または下切刃52による被削材100’の切削加工を行なうことができる。
<切削加工物の製造方法>
次に、本発明の第1、第2実施形態に係る切削加工物の製造方法について、図6および図7(b)を参照して、詳細に説明する。
第1、第2実施形態の切削加工物の製造方法は、上述した実施形態に係る切削工具20、20’をホルダ10、10’の回転軸S2、S2’を基準に回転させる工程と、回転している切削工具20、20’の上切刃51または下切刃52を被削材100、100’の表面に接触させる工程と、切削工具20、20’と被削材100、100’とを離す工程と、を備えている。以下、実施形態ごとに詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態に係る切削加工物の製造方法として、いわゆる正面フライス加工を例にとって、図6を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係る切削加工物の製造方法は、以下の(i)〜(iii)の工程を備える。なお、以下の説明において、各工程を実行する順序を明記していない場合には、その順序は適宜変更してもよい。
(i)図6(a)に示すように、切削工具20をホルダ10(切削工具20)の回転軸S2を中心に矢印A方向に回転させつつ、矢印B方向に動かし、被削材100に切削工具20を近づける工程。
(ii)図6(b)に示すように、切削工具20を矢印C方向に動かし、回転している切削工具20の複数の分断上切刃511の少なくとも1つ、および複数の分断下切刃521の少なくとも1つを、被削材100の表面に接触させて被削材100を切削する工程。
(iii)図6(c)に示すように、切削工具20を矢印C方向にそのまま動かし、被削材100から切削工具20を離す工程。
以上の各工程を経ることによって、被削材100を、図6(c)に示すような所望の形状に切削してなる切削加工物110を製造することができる。本実施形態の切削加工物110は、壁面101および仕上げ面102を有している。
本実施形態では、上述したインサート1を取り付けた切削工具20を用いて被削材100を切削するので、(ii)の工程では、生成された切屑を外部に効果的に排出しつつ、切削加工を行なうことができる。また、本実施形態では、切削時の切削抵抗を低減することができ、切削加工中におけるびびり振動を低減することができる。さらに、本実施形態では、1種類のインサートで削り残し部の発生を抑制しつつ、被削材100の切削加工を行なうことができる。
なお、(i)の工程では、切削工具20と被削材100とは相対的に近づけばよく、例えば被削材100を切削工具20に近づけてもよい。これと同様に、(iii)の工程では、被削材100と切削工具20とは相対的に遠ざかればよく、例えば被削材100を切削工具20から遠ざけてもよい。
また、切削加工(フライス加工)をさらに継続する場合には、切削工具20を回転させた状態を保持して、被削材100の異なる箇所に切削工具20の分断上切刃511および分断下切刃521を接触させる工程を繰り返せばよい。
なお、使用している分断上切刃511および分断下切刃521が摩耗した際には、インサート1aおよび反転インサート1bを中心軸S1に対して180°回転させ、未使用の分断上切刃511および分断下切刃521を用いればよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る切削加工物の製造方法として、いわゆるサイドカッターによる溝入れ加工を例にとって、図7(b)を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係る切削加工物の製造方法は、以下の(i)〜(iii)の工程を備える。なお、以下の説明において、各工程を実行する順序を明記していない場合には、その順序は適宜変更してもよい。
(i)切削工具20’をホルダ10’(切削工具20’)の回転軸S2’を中心に矢印A’方向に回転させる工程。そして、切削工具20’を矢印D方向に動かし、被削材100’に近づける。
(ii)図7(b)に示すように、回転している切削工具20’の複数の分断上切刃511の少なくとも1つ、および複数の分断下切刃521の少なくとも1つを、被削材100’の表面に接触させる工程。
(iii)図7(b)に示すように、切削工具20’を矢印E方向に動かし、切削工具20’を被削材100’から離す工程。
以上の各工程を経ることによって、被削材100’を、所望の形状に切削してなる切削加工物110’を製造することができる。
また、切削加工(溝入れ加工)を継続して実行する場合には、上述の第1実施形態において説明した内容と同様の方法を行えばよい。切削加工(溝入れ加工)に用いている切刃部分が摩耗した場合についても上述の第1実施形態と同様の方法を行えばよい。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で多くの修正および変更を加えることができるのは言うまでもない。
例えば、上述の実施形態のインサート1においては、上凹部71および下凹部72の凹みを、上切刃51と下切刃52とを結ぶ基準面Pを基準にして規定していたが、これに代えて、側面4(第1側面41および第4側面44)の表面を基準にして判断するようにしてもよい。すなわち、上述の実施形態とは異なり、側面4が逃げ角を有する場合には、当該逃げ角を有する側面4を基準とする。具体的には、本実施形態のインサート1は、上面2と、下面3と、上面2および下面3のそれぞれと接続しており、第1側面41および第2側面42を順に有する側面4と、第1側面41と側面4のうち第1側面41とは異なる面(第4側面44)との間を貫通している貫通孔9と、上面2と側面4との交線部に位置しており、上面2と第1側面41との交線部に位置している上主切刃51a、および上面2と第2側面42との交線部に位置している上副切刃51bを有する上切刃51と、第1側面41に位置しており、上面2に至っている少なくとも1つの上凹部71と、を備え、少なくとも1つの上凹部71は、上面2側から下面3側に向かうにつれて、第1側面41を基準とする溝の深さが大きくなっている。
また、上述の実施形態のインサート1においては、同一側面4に位置している上凹部71の数および下凹部72の数を同一としたが、これに代えて、同一側面4に位置している上凹部71の数および下凹部72の数を異なるようにしてもよい。この場合においては、上下面2、3を反転させてホルダ10に順に取り付けることによって、上述の実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、上述の実施形態においては、インサート1の上面2が略矩形状である場合を例に説明したが、上面2は略多角形の形状である限り、特に限定されるものではない。例えば、上面視において、上面2は、三角形、五角形、六角形、八角形等の当業者が通常インサートに使用する形状であればよい。また、上面2が四角形の場合においても、正方形および平行四辺形を採用することができる。なお、上面2は、全ての辺を切刃として使用する観点からは、例えば正方形、正五角形等のように各辺の長さが等しいことが好ましい。また、上面2が正五角形の場合には、切刃長さを確保しつつ、切刃を多く設けることができるとともに、ホルダに対する当接面として複数の側面を使用することができる。

Claims (23)

  1. 上面と、
    下面と、
    前記上面および前記下面のそれぞれと接続しており、第1側面および第2側面を順に有する側面と、
    前記第1側面と前記側面のうち前記第1側面とは異なる面との間を貫通している貫通孔と、
    前記上面と前記側面との交線部に位置しており、前記上面と前記第1側面との交線部に位置している上主切刃、および前記上面と前記第2側面との交線部に位置している上副切刃を有する上切刃と、
    前記下面と前記側面との交線部に位置している下切刃と、
    前記第1側面に位置しており、前記上面に至っている少なくとも1つの上凹部と、を備え、
    前記少なくとも1つの上凹部は、前記上面側から前記下面側に向かうにつれて、前記上切刃と前記下切刃とを結ぶ基準面に対する凹部の深さが大きくなっている、切削インサート。
  2. 前記基準面は、平面である、請求項1に記載の切削インサート。
  3. 前記第1側面は、前記平面である前記基準面に平行である、請求項2に記載の切削インサート。
  4. 前記少なくとも1つの上凹部は、前記上面側から前記下面側に向かうにつれて、凹部の幅が大きくなっている、請求項1〜3のいずれかに記載の切削インサート。
  5. 上面視において、前記上面は、略矩形状である、請求項1〜4のいずれかに記載の切削インサート。
  6. 前記第1側面の側面視において、前記第1側面は、略矩形状である、請求項1〜5のいずれかに記載の切削インサート。
  7. 前記第1側面の側面視において、前記略矩形状の前記第1側面は、前記上面側の外縁を長辺とし前記第2側面側の外縁を短辺とする、請求項6に記載の切削インサート。
  8. 前記第1側面は、前記貫通孔の周囲に位置しており、前記基準面に対して窪んでいる窪み部を有する、請求項1〜7のいずれかに記載の切削インサート。
  9. 前記第1側面の側面視において、前記窪み部は、前記第1側面の幅方向において、前記少なくとも1つの上凹部よりも外側に至っている、請求項8に記載の切削インサート。
  10. 前記少なくとも1つの上凹部は、第1上凹部を有し、
    前記第1上凹部は、前記上面側から前記窪み部を分断して前記貫通孔に至っている、請求項8または9に記載の切削インサート。
  11. 前記第1上凹部は、前記貫通孔に至っている前記下面側の端部の領域において、前記上面側から前記下面側に向かうにつれて、前記基準面に対する凹部の深さが大きくなっている、請求項10に記載の切削インサート。
  12. 前記少なくとも1つの上凹部は、第2上凹部をさらに有し、
    前記第2上凹部は、前記下面側の端部が前記窪み部と連結している、請求項8〜11のいずれかに記載の切削インサート。
  13. 前記第2上凹部は、前記下面側の端部の領域において、前記上面側から前記下面側に向かうにつれて、前記基準面に対する凹部の深さが小さくなっている、請求項12に記載の切削インサート。
  14. 前記第1側面の側面視において、前記第2上凹部は、前記第1上凹部よりも外側に位置している、請求項12または13に記載の切削インサート。
  15. 前記第1側面の側面視において、前記第2上凹部は、前記貫通孔よりも外側に位置しているとともに、前記貫通孔から離れて位置している、請求項12〜14のいずれかに記載の切削インサート。
  16. 前記第1側面の側面視において、前記第2上凹部の前記下面側の端部は、前記第1上凹部の前記下面側の端部よりも前記下面側に位置している、請求項12〜15のいずれかに記載の切削インサート。
  17. 前記側面は、前記第2側面との間に前記第1側面を介在するように位置している第3側面をさらに有し、
    前記下切刃は、前記下面と前記第1側面との交線部に位置している下主切刃、および前記下面と前記第3側面との交線部に位置している下副切刃を有する、請求項1〜16のいずれかに記載の切削インサート。
  18. 前記第1側面に位置しており、前記下面に至っている少なくとも1つの下凹部、をさらに備える、請求項1〜17のいずれかに記載の切削インサート。
  19. 前記少なくとも1つの上凹部の数と前記少なくとも1つの下凹部の数とが異なっている、請求項18に記載の切削インサート。
  20. 前記第1側面は、前記貫通孔の周囲に位置しており、前記基準面に対して窪んでいる窪み部を有し、
    前記第1側面の側面視において、前記少なくとも1つの上凹部および前記少なくとも1つの下凹部は、前記窪み部を介して互いに離れて位置している、請求項18または19に記載の切削インサート。
  21. 上面と、
    下面と、
    前記上面および前記下面のそれぞれと接続しており、第1側面および第2側面を順に有する側面と、
    前記第1側面と前記側面のうち前記第1側面とは異なる面との間を貫通している貫通孔と、
    前記上面と前記側面との交線部に位置しており、前記上面と前記第1側面との交線部に位置している上主切刃、および前記上面と前記第2側面との交線部に位置している上副切刃を有する上切刃と、
    前記第1側面に位置しており、前記上面に至っている少なくとも1つの上凹部と、を備え、
    前記少なくとも1つの上凹部は、前記上面側から前記下面側に向かうにつれて、前記第1側面を基準とする溝の深さが大きくなっている、切削インサート。
  22. 請求項1〜21のいずれかに記載の切削インサートと、
    前記切削インサートが取り付けられるホルダと、
    を備える、切削工具。
  23. 請求項22に記載の切削工具を回転させる工程と、
    回転している前記切削工具の前記上切刃または前記下切刃を被削材に接触させる工程と、
    前記切削工具と前記被削材とを離す工程と、
    を備える、切削加工物の製造方法。
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