JPWO2013062087A1 - 3次元測定装置 - Google Patents

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Abstract

視点画像の一方に入力される測定点と、視点画像の他方に設定される対応点とのズレを抑えて3次元測定の精度を高める。左視点画像(6L)に3次元測定の基準となる測定点(7)を入力する。測定点(7)から右視点画像6(R)に向かって水平に延ばした延長線上に対応点(8a)が設定される。キャリブレーションで位置調整したときに左右の視点画像(6L,6R)に垂直ズレDが生じ、各視点画像(6L,6R)の測定点(7),対応点(8a)を通る直線(24,27)が水平線と小さい角度θで交差している場合には、真の対応点(8)とは大きく離れた位置に対応点(8a)が誤設定される。これを防ぐために、角度θが閾値S以下になる左右の視点画像(6L,6R)は、3次元測定に適していないと判定して警告する。

Description

本発明は、3次元情報測定用の視差画像を撮像する撮像装置並びに視差画像に基づいて3次元測定を行う測定装置及び測定プログラムに関するものである。
異なる2視点からそれぞれの視点画像を撮像し、対象物体上の特定点がそれぞれの視点画像で確認できる場合、三角測量の原理に基づいて特定点の座標及び、特定点から撮像位置までの距離を導くことができる。特許文献1には、この原理を用いた3次元測定装置について記載されている。
視差方向が水平な視差画像から3次元情報を得るためには、視差画像を構成する2枚の視点画像のそれぞれの水平線を視差方向に正しく一致させておかなければならない。例えば、2枚の視点画像を水平に並べて配置したとき、それぞれの視点画像内の水平線が相対的に傾いていると正しい3次元情報が得にくくなる。それぞれの視点から視点画像を撮像するときに、それぞれの撮像画面が水平姿勢に保たれるとともに、撮像の視点が同一水平線上にあれば問題はない。
ところが、一つの筐体に2つの撮像光学系が設けられたステレオカメラであっても、製造組み立て時や部品単位での誤差が累積し、あるいは経時変化などにより、例えば筐体を水平姿勢に保って撮像したとしても、個々の視点画像がわずかながら互いに傾いた姿勢で撮像され、あるいは視点画像が同一水平線上に配列されずに撮像されることがある。こうした自体に対処すべく、視差画像から測定対象物の寸法や撮像位置からの距離などを含む3次元情報を導出するに先立って、2枚の視点画像に対して2次元の射影変換処理(以下、キャリブレーションという)を施し、視点画像各々の水平方向を視差方向と一致させる処理(以下、画像の平行化という)が行われる。
特開2000−28355号公報
視差画像に対してキャリブレーションにより画像の平行化を行うと、2枚の視点画像の水平方向を互いに一致させることができる。しかし、装置の振動やキャリブレーションの精度によっては、2枚の視点画像を画面枠基準で水平に並べたときに、視点画像内の特定点の位置が水平線上に並ばず、垂直方向にずれてしまうこと(以下、垂直ズレ)がしばしば生じている。
視差画像から3次元情報の測定を行う際には、例えば左視点画像に測定指示点を設定し、この測定指示点を通る水平線を右視点画像に向かって延長し、右視点画像中に測定指示点に対応する対応点を探索する処理が行われる。そして、左視点画像中に測定指示点を通る直線がある場合には、測定指示点から右視点画像に延ばした水平線と、右視点画像中の該当する直線との交点が対応点として認識される。しかし、左右の視点画像の間に上述した垂直ズレが存在し、しかも左視点画像中に測定指示点を通る直線が存在する場合には、この直線の傾きが小さく水平に近ければ近いほど、対応点として認識される交点の座標が変動しやすくなる。3次元情報の測定は、左視点画像の測定指示点と右視点画像の対応点とが3次元空間では同一点であるという前提で行われるから、対応点の座標が大きく変動すると3次元測定の信頼性が損なわれてしまう。
本発明の目的は、一方の視点画像に入力された測定指示点に対応する対応点を他方の視点画像中で探索する際に、それぞれの視点画像の相互間で垂直ズレがあったとしても、その影響を最小限に留め、測定精度を落とすことがないようにした3次元測定用撮像装置並びに3次元測定方法及び装置を提供することである。
本発明の3次元測定用撮像装置は、視差画像撮像部と、画像データ記憶部と、画像表示部と、測定点入力部と、直線検出部と、角度検出部と、水平判定部と、警告発生部とを備えている。視差画像撮像部は、互いに異なる視点から第1視点画像、第2視点画像をそれぞれ撮像する第1カメラと第2カメラとを有する。画像データ記憶部は、第1,第2視点画像の画像データを記憶する。画像表示部は、第1,第2視点画像の少なくとも一方を表示する。測定点入力部は、画像表示部に表示された第1,第2視点画像のいずれかに測定点を入力する。直線検出部は、入力された測定点の近傍を通る直線を視点画像中から検出する。角度検出部は、直線が検出されたときに視点画像の水平方向に対してその直線が鋭角で交差する方の角度を検出する。水平判定部は、検出された角度が予め設定された閾値Sより小さい場合を水平線含有状態、検出された角度が閾値Sより大きい場合を水平線非含有状態と判定する。警告発生部は、水平判定部で水平線含有状態と判定された場合に警告を発生する。
警告が発生された場合には、撮像した第1,第2視点画像が3次元情報の算出にはあまり適していないことを表している。したがって、直線検出部で直線が検出されなかった場合、あるいは水平判定部で水平線非含有状態と判定された場合には、視差画像撮像部で撮像された第1,第2視点画像は画像データ記憶部に保存記録し、水平判定部で水平線含有状態と判定された場合には第1,第2視点画像の画像データの保存記録は中止し、未記録状態であることをユーザに警告する記録制御部を設けることが望ましい。
いずれかの視点画像に測定点が入力されたことに応答し、他方の視点画像中に測定点に対応する対応点を探索する対応点探索部を設け、対応点が探索された時には上述した直線判定部、角度検出部、水平判定部が測定点の代わりに対応点に対して同様の機能を発揮するようにしておくことも有効である。また、閾値Sとしては、第1,第2視点画像間に生じる垂直方向の画像のズレ量の許容最大値をVmaxとし、3次元測定に際して許容される水平方向視差の誤差をUmaxとしたとき、「S=Arctan(Vmax/Umax)」とするのが望ましい。また、第1,第2撮像部がそれぞれ変倍機能をもつ光学系とともに用いられる場合には、撮像倍率の変更に応じて閾値Sの値を可変するのがよい。
画像表示部には視点画像の表示に併せ、直線検出部での直線の検出の有無や、水平判定部における判定結果を表示することが望ましい。そして記録制御部も、直線検出部による検出結果、水平判定手段の判定結果に関する情報を対応する視点画像の画像データに付加して画像データ記憶部に保存しておくのが好ましい。警告発生部は、角度検出部で検出された角度の大きさに応じて段階的に異なる警告を発生するのがよく、また警告の発生時には3次元測定に適した第1,第2視点画像の撮像を促す報知を行うのがよい。さらに、第1及び第2撮像部を各々の撮像光軸を中心に回転させるようにしておき、警告発生時には水平線非含有状態となるように自動的に第1,第2撮像部を回転させてもよい。
本発明は3次元測定装置の態様でも実施することができる。この3次元測定装置は、視差画像記憶部と、画像表示部と、測定点入力部と、対応点探索部と、3次元測定部と、直線検出部と、角度検出部と、水平判定部と、警告発生部とを備えている。視差画像記憶部は、外部から入力された第1視点画像と第2視点画像とを記憶する。画像表示部は、第1,第2視点画像の少なくともいずれかを表示する。測定点入力部は、画像表示部に表示された一方の視点画像に測定点を入力する。対応点探索部は、測定点が入力されていない他方の視点画像中に測定点に対応した対応点を探索する。3次元測定部は、第1,第2視点画像と、測定点と対応点に基づいて被写体の3次元情報を導出する。直線検出部は、測定点または対応点の近傍を通る直線を検出する。角度検出部は、直線が検出されると視点画像の水平方向に対して直線が鋭角で交差する方の角度を検出する。水平判定部は、検出された角度が予め設定された閾値Sより小さい場合を水平線含有状態、大きい場合を水平線非含有状態と判定する。警告発生部は、水平判定部で水平線含有状態の判定がなされたときに警告を発生し、視差画像記憶部に外部入力された第1,第2視点画像では、適切な3次元情報の導出ができないことを報知する。
警告発生部からは、前記角度検出部で検出された角度の大きさに応じ、3次元測定部で導出される3次元情報の精度が段階的に異なる警告を発生させてもよい。第1,第2視点画像間に生じる垂直方向の画像ズレ量の最大値をVmaxとし、3次元測定に際して許容される水平方向視差の誤差をUmaxとしたとき、閾値Sの値としては「S=Arctan(Vmax/Umax)」とするのが好ましい。
一方の視点画像に入力された測定点に対応して他方の視点画像中に対応点を探索するには、ステレオマッチング処理を用いることが可能で、本発明ではより適切な対応点の導出を行うために対応点検出方向探索部などが設けられる。対応点検出方向探索部は、警告が発生したときに3次元測定部で3次元情報の導出を行う前に、対応点の導出対象となっている視点画像中から対応点を通る直線に沿って新たな対応点の探索を行う。そして新たな対応点が探索されたときには、元の対応点に変えて新たな対応点を3次元情報の導出に用いることも可能となる。特に、警告が発生したとき、水平判定部での判定の後に、視点画像の測定点を中心とする一定エリア内に属する特定画像と、測定点を通る直線に沿って一定エリアを走査したときに走査中の一定エリア内から順次に得られる走査画像とを比較して画像の類似性を判定し、その類似性が予め設定した基準レベル以下であるときは、先の対応点検出方向探索部で探索された新たな対応点が適切な対応点である可能性が高いから、新たな対応点を活かした3次元情報の導出が許容されるようにすればよい。
本発明には3次元測定プログラムの態様もあり、この場合には本発明プログラムは、視差画像記憶ステップと、画像表示ステップと、測定点入力ステップと、対応点探索ステップと、3次元測定ステップと、直線検出ステップと、角度検出ステップと、水平判定ステップと、警告発生ステップとから構成される。視差画像記憶ステップでは、撮像視点が互いに異なる第1視点画像と第2視点画像とが記憶媒体に記憶される。画像表示ステップでは、第1,第2視点画像の少なくとも一方が画像として表示される。測定点入力ステップでは、画像表示ステップで表示された一方の視点画像に測定点の入力処理が行われる。対応点探索ステップでは、測定点の入力対象ではない他方の視点画像中に、測定点に対応する対応点がステレオマッチング処理などの手法で探索される。3次元測定ステップでは、第1,第2視点画像と、測定点及び対応点に基づいて視点画像中に撮像された被写体に関する3次元情報の導出が行われる。そして、導出された3次元情報の信頼性を確認するために、直線検出ステップでは測定点または対応点の近傍を通る直線の有無を確認し、直線が検出されたときには、角度検出ステップが視点画像の水平方向に対して直線が鋭角で交差する方の角度を検出する。水平判定ステップでは、検出された角度が予め設定された閾値Sよりも小さい場合を水平線含有状態、大きい場合を水平線非含有状態と判定し、水平判定部で水平線含有状態と判定された場合、警告発生ステップでは、測定点と対応点との対応関係に信頼性が乏しく、結果的に3次元測定ステップで導出された3次元測定情報の信頼性も乏しい旨が警告される。
水平判定ステップで用いられる閾値Sの値としては、第1,第2視点画像間に生じる垂直方向の画像ズレ量の最大値をVmaxとし、3次元測定に際して許容される水平方向視差の誤差をUmaxとしたとき、「S=Arctan(Vmax/Umax)」にするのが効果的である。また、警告発生ステップにて発生される警告は、角度検出ステップで検出された角度の大きさに応じて複数段階にすることが望ましい。
本発明によれば、視点画像の相互に画像の垂直ズレが生じており、しかも視差方向に対してわずかに傾いた直線パターンが視点画像中にあった場合でも、視点画像の一方に入力した測定点に対応する対応点を他方の視点画像に設定するときの誤設定を防ぎ、精度よく3次元測定を行うことができる。
本発明を用いた撮像装置の使用態様を示す説明図である。 撮像された視差画像の例を示す説明図である。 本発明を用いた撮像装置の構成の概略を示すブロック図である。 本発明の撮像装置による処理手順の一例を示すフローチャートである。 小さい傾斜の直線パターンがある視点画像間に垂直ズレが発生した場合の説明図である。 大きい傾斜の直線パターンがある視点画像間に垂直ズレが発生した場合の説明図である。 他の実施形態に係る撮像装置の構成の概略を示すブロック図である。 画像の類似性を判定する際の走査処理を示す説明図である。 改良された処理手順を含むフローチャートである。 さらに改良された処理手順を含むフローチャートである。
図1に示すように、本発明を用いた撮像装置はステレオカメラ2で構成され、左眼カメラ2aと右眼カメラ2bが水平に並んで設けられている。それぞれのカメラ2a,2bに用いられている光学系は、焦点距離を含め光学的な諸元は共通である。また、それぞれの光学系の結像面には個別にイメージセンサが組み込まれている。これらの左眼カメラ2aと右眼カメラ2bが視差画像の撮像部を構成している。
ステレオカメラ2の背面には液晶などで構成された画像表示パネル4が設けられている。それぞれのカメラ2a,2bで撮像されるライブ画像は、画像表示パネル4に横並びに表示される。シャッタボタン5を操作すると、その時点で表示されているライブ画像に続いて本撮像が行われ、左視点画像と右視点画像の画像データはそれぞれ対応づけられた上で同じ画像ファイルに記録される。なお、同じ画像ファイルには撮影距離や撮影倍率などの撮影条件を含むタグデータも記録される。
図1には、被写体3として家具を撮像し、その高さHを三次元測定の対象とする例を表している。図2に示すように、ライブ画像として得られる左視点画像6Lと右視点画像6Rとを画像表示パネル4に横並びに表示させる。このとき、左視点画像6Lと右視点画像6Rとを正しく整列してそれぞれ水平姿勢を保って表示することができるように、ステレオカメラ2にはキャリブレーション機能が用意されている。しかし、キャリブレーション機能にも制約があり、図2に示すように左視点画像6Lと右視点画像6Rとが画面単位で上下にずれ、しかも一方がわずかに回転した姿勢で表示されることがある。
このステレオカメラ2を用いた3次元測定では、画像表示パネル4に表示された左視点画像6Lに基準となる測定点7を指定すると、この測定点7に対応する対応点8が他方の右視点画像6R上に自動的に設定される。この対応点8の算出処理に誤差ができるだけ入り込むことがないように、ステレオカメラ2には図3に機能ブロックで示す独特の構成が設けられている。測定点7は測定対象となる被写体3の上に指定されるのが通常であるから、図示のように輪郭線の上や形状線の上に入力されたり、目印になりやすい直線的な模様線の上に入力されたりすることが多い。
撮像部11は、レンズ2a,2b及びその結像面にそれぞれ個別に設けられたイメージセンサを含み、イメージセンサから順次に得られる撮像信号は信号処理部12に入力される。信号処理部12では周知の画像信号処理が行われ、ライブ画像として得られる左視点画像6L,第二視点画像6Rの画像データは信号処理部12に接続されたVRAM13上で順次に書き換えられる。また、VRAM13から適宜のタイミングで読み出された画像データにより、画像表示パネル4に左視点画像6Lと第二視点画像6Rとを表示することができる。
信号処理部12には、直線検出部14と、角度検出部15とが設けられている。直線検出部14は、図2に示すように、例えば左視点画像6L上に3次元測定の基準となる測定点7を指定したとき、この測定点7の上またはその近傍を、画像の一部を構成する何らかの直線状の線分が通っているか否かを検出する。なお、この場合の近傍とはイメージセンサの画素数及び画素サイズなどに応じて決められ、例えば測定点7から周囲に5画素分の範囲内として決めることができる。角度検出部15は、直線検出部14で検出された直線が水平線に対してどの程度の角度であるかを検出する。この場合の水平の基準は、測定点7が指定された左視点画像6Lを撮像しているイメージセンサの画素配列を基準にしている。
角度検出部15が検出した直線の角度が水平に近いと、三次元情報を導出する際の信頼性に悪影響を及ぼすおそれがある。水平判定部16は、検出された直線の角度が予め設定された閾値Sよりも小さい角度であるか否かを判定する。なお、水平に対する直線の傾きには特に方向性がないため、角度検出部15は水平線に対して鋭角で交差する方の角度がどの程度であるかを検出する。
操作入力部10は、前述した測定点7を入力するためのタッチパネルやカーソル操作ボタン、また3次元測定用の視差画像を記録として残すときに操作されるシャッタボタン5などが含まれ、3次元形状測定の基準となる測定点の入力部にも用いられる。信号処理部12には、さらに警告発生部19、画像データメモリ20などが接続されている。警告発生部19は、直線検出部14及び水平判定部16による評価、すなわち3次元測定用の画像として適切な画像が記録できるか否かの評価がNGであるときに警告動作を行う。このような警告発生部19による警告処理としては、報知音の発生、画像表示パネル4上への警告表示、またシャッタボタン5の押圧操作を禁止するレリーズロック動作などを利用することができる。
画像データメモリ20には、シャッタボタン5の操作で適正に撮像された左視点画像6L,第二視点画像6Rの画像データを保存することができる。画像データの保存に際しては、記録制御部17による制御を加えるようにするとよい。例えば、シャッタボタン5の操作で撮像した左視点画像6L,右視点画像6Rは、一旦はVRAM13の所定エリアに記録されるが、上記のように必ずしも3次元情報の導出に適切でない場合もあり得る。したがって、そのような場合には記録制御部17からのコマンドにより、画像データメモリ20への画像データの記録・保存を自動的に中止しすることができる。なお、シャッタボタン5の操作で本撮像された視差画像の画像データについては、一旦画像データメモリ20に書き込んでおくことも可能である。この場合、3次元測定に不適切なものであると判定されたときには、書き込まれた画像データを自動消去するような制御も可能となる。なお、これらの場合には画像表示パネル4に確認表示を行うのが望ましい。
図4に示すフローチャートを用いて、上記ステレオカメラ2が実行する処理について説明する。撮像処理S2では、シャッタボタン5の押圧操作を受けて、左眼カメラ2aと右眼カメラ2bで撮像した左視点画像6Lと右視点画像6Rが撮像される。これらの一対の視点画像は、同じ画像ファイルに対応づけられた形で画像データメモリ20に記録され仮保存される。そして、表示処理S3によりこれらの視点画像6L,6Rは画像表示パネル4に表示される。測定点入力処理S4は、画像表示パネル4に表示されている左視点画像6Lにおいて基準となる測定点7を指定する処理である。この処理には操作入力部10からの操作、例えばマウスによるカーソル操作あるいは画像表示パネル4に組み込まれたタッチパネルへのタッチ操作を用いることができる。
直線検出処理S5では、直線検出部14にて測定点7の真上あるいはその近傍を通る直線を検出する。直線判定処理S6で該当する直線があることが検出されると、角度検出部15により角度検出処理S7が行われ、水平線に対するその直線の鋭角側で交差している角度θが検出される。そして、水平判定処理S8により角度θが閾値Sよりも大きいか否かが判定される。閾値Sよりも角度θが大きければ水平判定部16は水平線非含有状態と判定し、当該直線の存在により3次元情報の導出には影響が少ないと判断する。なお、3次元情報としては、視差画像の撮像対象となっている被写体の全体あるいは部分的なサイズ、撮像位置から被写体までの距離などがある。
直線検出処理S5で測定点S7の近傍に直線パターンが存在していない場合も、水平線非含有状態と同様に特に3次元情報の導出には問題がない状態であると判断される。これらの場合には、今回撮像された左視点画像6Lと右視点画像6Rは3次元測定に適する視差画像として分類することができ、記録制御部17は画像記録処理S9によりこの視差画像に係る画像データは、撮影条件などのタグデータとともに共通ファイル内のデータとして画像データメモリ20に本記録され保存される。また、角度検出処理S7で検出された角度θもタグデータの一つに追記録しておいてもよい。
直線判定処理S6により直線が検出され、かつ水平判定処理S8により当該直線が閾値S以下である場合には水平線含有状態と判定され、3次元測定に適さない視差画像に分類される。そのため、当該視差画像については、3次元測定に適する視差画像とは分類して取り扱うことが好ましい。そして、例えば、3次元測定に適しない視差画像に対してのみ画像記録処理S9による記録処理を行わないという制御が可能である。また、画像記録処理S9によって記録する際に、3次元測定に適さない視差画像に対してのみ当該画像に3次元測定に適さない旨を付して記録処理を行うという制御も可能である。
また、3次元測定に適さない視差画像が撮像された場合には、画像表示パネル4上に角度検出処理S7で測定された角度θの表示に併せて3次元情報の測定精度が低下する旨の表示を行ったり、画像データメモリ20への保存が中止された旨の表示を行ったりすることが望ましい。もちろん、警告にかかわらず、撮像した視差画像を強行保存する操作も選択肢に含めておこともでき、この場合には警告の内容を画像データとともに保存するのがよい。さらに、図4の警告処理S10以降に示すように、再撮像処理S11を促すことも可能である。なお、警告処理を行うにあたっては、角度導出処理S7によって導出された角度に従って、段階的に警告の度合いを変更するように設定しておくことも可能である。なお、警告は画像やマークなどの画面表示以外に、音または音声によるものであってもよい。
上述した3次元情報の測定に適するか適さないかの判断基準は、3次元情報の導出過程を考慮したもので以下を根拠にしている。撮像された左視点画像6Lと右視点画像6Rに対してキャリブレーションにより画像の平行化を行うと、2つの視点画像が水平に配列される。しかし、ステレオカメラ2の組み立て精度のばらつきや経時変化、またキャリブレーションの精度などによっては、一対の視点画像が完全に水平に配列されず、垂直ズレがしばしば起こり得る。図5に示す垂直ズレDがそれに該当する。
また、撮像された左視点画像6Lと右視点画像6Rから3次元情報を導出する際には、測定対象となる被写体3の視差を導出するために、左視点画像6Lの被写体3上に設定した測定点7に対応する対応点8を右視点画像6Rで取得することが必須となる。対応点8は、左右の視点画像6L,6Rが水平に配列表示された画面において、測定点7から水平方向に向かって探索され、取得される。
図5Aに示すように、左視点画像6Lに入力した測定点7を取得し、直線検出処理S5により測定点7の中心に略水平な直線24が検出された場合、右視点画像6Rに向かって測定点7から水平に対応点8の探索が行われる。両画像間に垂直ズレDが生じていると、左視点画像6Lの直線24に対応する右視点画像の直線27も垂直ズレDだけ上方に変位した状態となっている。このため、測定点7から対応点8水平に探索してゆくと、画面の横座標に関しては真の対応点8よりも大きく左方に寄った対応点8aが設定される。そして、左右の視点画像6L,6R上の測定点7と対応点8aとが被写体3の同一点であることを前提にして3次元情報の導出が行われるため、精度の低下を防ぐことができない。
これに対し、図5Bに示すように、左視点画像6Lに入力した測定点7を取得し、直線検出処理S5によりその中心に水平から大きく傾いた直線31のみが検出される場合は、対応点8の設定誤差は軽度になる。両画像6L,6R間に同様の垂直ズレDが生じていたとしても、測定点7から水平方向に対応点8を探索したとき、直線31に対応する直線34に対しては対応点8bが取得され、真の対応点8と比較して大きく変位しない。
したがって、図5Aに示す状況下では、左右の視点画像6L,6Rは3次元測定には適さないから回避することが好ましい。一方、図5Bに示す状況の下では、不用意な誤差は生じにくいため、3次元測定には適しているとみなすことができる。図4に示されるこのような判断処理を行うことによって、ステレオカメラ2によって3次元情報の導出を目的としながら、不用意な視差画像が撮像されることを防ぐことができる。これにより、このステレオカメラ2によって適正に撮像された視差画像によれば、精度のよい3次元情報の導出ができるようになり、3次元測定用のステレオカメラ2として信頼性を高めることができる。
また、対応点の許容最大変位から、水平判定処理S8における閾値Sを設定する方法を以下に説明する。上述した垂直ズレの大きさをV、角度検出処理S7により導出された角度をθとおいた場合、対応点は真の対応点に対して、水平方向に生じる変位Uは、
U=V×cotθ
と表される。垂直ズレの最大値をVmax、水平方向の許容最大変位をUmaxとすると、上記式のVにVmaxを、UにUmaxを代入して、θに対して解くことで、水平判定処理S8にて設定すべき閾値Sが
S=Arctan(Vmax/Umax)・・・(1)
と導出される。このように水平判定処理S8における閾値Sを設定することが望ましい。また、撮像倍率によって生じる誤差が変化するため、閾値Sを撮像倍率の変更に応じて可変することが望ましい。
ステレオカメラ2を三次元測定用の撮像装置として用い、撮像した左視点画像6Lと右視点画像6Rの画像データをタグデータとともに、パーソナルコンピュータで構成された三次元測定装置に入力する態様を採ることもできる。この場合、ステレオカメラ2としては、測定点7を基準にして撮像した視差画像が適切なものであるか否かを判定すれば十分である。しかし、ステレオカメラ自体に3次元測定を行う機能をもたせる場合には、ステレオカメラに上述のような対応点の探索機能を追加しなければならない。
図6に示す改良されたステレオカメラは、第1実施形態のステレオカメラ2の信号処理部12に、水平探索部36と検出方向探索部37とを有する対応点探索部35と、類似線判定部38、さらに3次元測定部40とを設けたものである。水平探察部36は、図5A及び図5Bで説明したように、左視点画像6Lに入力された測定点7から右視点画像中6Rに対応点8を探索する際に、測定点7から水平方向に探索する作用を行う。検出方向探索部37は、入力された測定点の真上あるいは近傍を通る直線が検出され、その角度θが閾値S以下であったときには、対応点の真上またはその近傍を通る直線上に新たな対応点を探索する作用をもつ。
類似性判定部38は、左視点画像8Lに測定点7を入力したとき、その真上または近傍を通る直線が検出され、そしてその角度θが閾値S以下であったときに機能する。この類似性判定部38の作用は、図7に示すように、検出された直線44上の測定点7を中心にして一定サイズの画像確認エリア45を設定し、測定点7を仮想的に直線44に沿って走査する。走査に伴う仮想的な測定点7a,7bとともに画像確認エリア45も破線で示すように移動し、この移動の間に画像確認エリア45内の画像の類似性が判定され、評価される。なお、画像確認エリア45が直線44の全長分をカバーするように走査は双方向に行われる。
類似性の判断基準は、当初の測定点7を中心とする画像確認エリア45内の画像であり、走査ごとに得られる画像確認エリア45内の画像を、濃度分布やカラー分布の類似性、パターン認識などで判定することができる。判定処理を効率化するには、例えば上述した濃度分布やカラー分布の類似性、パターンの類似性などの評価項目ごとに類似性の高低に対応するポイントを設定し、そのトータルポイントを予め設定した閾値と比較するなどの手法を採ることができる。画像確認エリア45のサイズは、例えば50×50画素分などのように画素数で適宜に調整すればよい。
図8に示すフローチャートを用いて、第2の実施形態の機能について説明する。図6に示すステレオカメラでは、図4に示す処理に加え、類似性判定部38及び対応点探索部35、そして3次元測定部40による処理が可能となっている。したがって、このステレオカメラは撮像部一体型の3次元測定装置としてもとらえることができる。
先の実施形態と同様に測定点入力処理S4を行った後、直線検出処理S5の前に水平探索部36によって右視点画像7Rに対する対応点の水平探索処理S11が行われ、例えば図5で説明したように測定点7に対して対応点8が取得される。続いて直線の検出処理S5、直線判定処理Sが行われ、直線の角度θが閾値Sを越えている場合には撮像された視差画像は適正なものと判断され3次元情報の導出処理S12に用いられる。導出された3次元情報は画像表示パネル4に表示され、タグデータとして視差画像の画像データとともに画像データメモリ20に保存される。
直線の角度θが閾値S以下であるときには、図5Aで説明したように、対応点8の探索結果に誤差が入り込んでいることが懸念される。このため、水平判定処理S8に続いて検出方向探索部37による対応点の探索処理S13が行われる。この探索処理S13では、先の水平探索処理S11で取得された対応点を、その対応点またはその近傍を通る直線に沿って新たな対応点が探索される。図5Aを用いて説明すれば、右視点画像6R中で、元の対応点8aから新たな対応点8を探索する処理である。新たな対応点8に該当するか否かを判定する際には、測定点7を中心とする左視点画像6L内の一定サイズのエリア内画像と、新たに探索された対応点を中心とする右視点画像6R内の一定サイズのエリア内画像との類似性が基準となり、より類似性の高いものが新たな対応点として特定される。
この探索処理S13の結果、検出確認処理S14で新たな対応点の検出が確認された場合には、対応点置換処理S15によって元の対応点が新たな対応点に置換される。これにより、より信頼性の高い対応点が探索されることになり、本来3次元測定に適さない視差画像に対しても、対応点の変位を修正して、高精度に測定することが可能になる。新たな対応点の検出が行われなかった場合には、対応点の位置に信頼性が乏しい旨の警告処理S16が行われる。この警告処理16としては、先の実施形態と同様に再撮像操作を促すことも可能である。再撮像を行う場合には、好ましくは先の撮像とは異なる態様で撮像を行うことが望ましい。その一助として、撮像部11に付加機能を設けておくことも有効である。
図6に示すように、左眼カメラ2a,右眼カメラ2bに回転機構42を組み合わせ、モータの回転により左眼カメラ2a,右眼カメラ2bを各々の撮像光軸を中心に同方向に同角度回転できるようにしておく。回転機構42としては、左眼カメラ2aと右眼カメラ2bの鏡筒の外周にギヤを固定し、その両者にモータで駆動される連動ギヤを噛み合わせておくだけもよい。警告処理S16で再撮像が促され、これに応じるときには回転機構42により左眼カメラ2a,右眼カメラ2bを回転させれば、撮像される左右の視点画像中の直線が大きく傾いて水平線非含有状態になるから、3次元情報の導出に適した視差画像を撮像できる確率が高くなる。
さらに類似性判定部38を用いた対応点探索処理について、図8のフローチャートにより説明する。水平判定処理S8によって直線の角度θが閾値S以下であり、水平線含有状態と判定された場合には、一対の視点画像6L,6Rは3次元測定に適さないものと分類される。しかし、この3次元測定に適さない理由は対応点の位置の信頼性が低いことに起因するものであるから、その信頼性を高めることができれば3次元測定に用いることが可能になる。もちろん、検出方向探索部37による対応点の探索処理S13や置換処理S15は対応点導出時の信頼性を高める上で有効であるが、測定点を中心に検出した直線付近の画像が類似している場合には、右視点画像6R側でも直線付近に沿って類似した画像が存在する確率が高いことを意味しているから、真の対応点は非常に探索しにくい状況となる。
図7に示す左視点画像6Lにおいて、測定点7を中心とする画像確認エリア45内の画像と、測定点7を通る直線44に沿って移動させた後の測定点7a,7bを中心とする画像確認エリア45の画像とが類似している場合が、真の対応点の導出が困難な場合に相当する。一方、これらの画像間に類似性がない場合が真の対応点の導出が可能な場合に相当する。そこで、図8に示すように、水平判定処理S8で水平線含有状態であると判定された場合、左視点画像6Lに関し、画像確認エリア内の画像の読み込み処理S18と、読み込まれた画像の類似性を判断する判断処理S19を組み合わせた類似性判定処理S20を行うのが効果的である。
類似性判定処理S20で類似性が高いと判定された場合には、入力された測定点7を中心とする画像確認エリア45内の画像が特徴的でないことを意味している。このため、探索処理S13を行って右視点画像中に新たな対応点が得られたとしても、類似した画像の中での探索結果であり、真の対応点に該当する確率は低くなっている。したがって、類似性判定処理S20で類似性が高いと判定されたときには、警告処理S16に処理を移行する方が効率的な処理であると言える。
逆に、類似性が低いと判定された場合には、入力された測定点7の周囲の画像に特徴があることを意味する。したがって、探索処理S13で新たな対応点を探索する過程で、新たな対応点を中心とする一定サイズの画像が、測定点を中心とする一定サイズの画像に対し、より高い類似性を示す可能性も高くなる。こうして新たな対応点が探索されたときには、元の対応点を新たな対応点に置換して用い、3次元測定の精度を高めることができる。
なお、警告処理S16では、以上の類似性判定処理S20による判定結果をも含めて画像表示パネル4に表示することが望ましい。また、これまでの実施形態と同様、水平判定処理S8の結果を表示したり、画像記録処理S9を行う際には、画像データとともに直線判定処理S6の結果や水平判定処理S8の結果、あるいは類似性判定処理S20の結果を記録してもよい。さらに、再撮像時に回転機構42を利用して左眼カメラ2a,右眼カメラ2bを光軸回りに回転させたときには、再撮像で得られた視差画像の画像データに回転角度の情報を付加しておくのがよい。
以上に説明した実施形態は、基本的には撮像部11を構成とする撮像装置に係わるものであるが、本発明は撮像部11を構成要素として含まない3次元測定装置として用いることもできる。この場合、図6に示す操作入力部10をキーボードあるいはタッチパネル式の操作入力部に、画像表示パネル4をパソコン用のモニタに、画像データメモリ20をパソコンの内部メモリあるいは外付けメモリに対応させ、パソコンの演算処理部に信号処理装置12の機能をもたせておけばよい。
そして、外部データとなる視差画像データをパソコンの内部メモリあるいは外付けメモリに入力すれば、パソコンの演算処理部の機能を利用して全く同様に3次元形状の測定を行うことができる。さらに、本発明の3次元測定装置による実質的な測定機能は、パソコンの演算処理部に相当する信号処理部12に含まれるそれぞれの処理部によって実行されるから、本発明は3次元測定装置を機能させる測定プログラムの態様でも実施可能である。
上述した各種の実施形態においては、第1,第2視点画像として左右に配列表示される左視点画像と右視点画像とを用いて説明したが、視差の方向は必ずしも水平方向でなくてもよい。また、測定点の入力も左視点画像に限られず、少なくとも2種類の視点画像のいずれか一方であればよい。測定点から対応点を探索するには、例えば各視点画像における四隅などの特定の固定点からの座標を用いて測定点に対応する対応点を探索してもよい。
2 ステレオカメラ
2a 左眼カメラ
2b 右眼カメラ
4 画像表示パネル
6L 左視点画像
6R 右視点画像
7 測定点
8 対応点
本発明は、視差画像に基づいて3次元測定を行う3次元測定装置に関するものである。
本発明の目的は、一方の視点画像に入力された測定指示点に対応する対応点を他方の視点画像中で探索する際に、それぞれの視点画像の相互間で垂直ズレがあったとしても、その影響を最小限に留め、測定精度を落とすことがないようにした3次元測定装置を提供することである。
本発明の3次元測定装置は、視差画像記憶部と、画像表示部と、測定点入力部と、対応点探索部と、3次元測定部と、直線検出部と、角度検出部と、水平判定部と、警告発生部と、対応点検出方向探索部とを備えている。視差画像記憶部は、外部から入力された第1視点画像と第2視点画像とを記憶する。画像表示部は、第1,第2視点画像の少なくともいずれかを表示する。測定点入力部は、画像表示部に表示された一方の視点画像に測定点を入力する。対応点探索部は、測定点が入力されていない他方の視点画像中に測定点に対応した対応点を探索する。3次元測定部は、第1,第2視点画像と、測定点と対応点に基づいて被写体の3次元情報を導出する。直線検出部は、測定点または対応点の近傍を通る直線を検出する。角度検出部は、直線が検出されると視点画像の水平方向に対して直線が鋭角で交差する方の角度を検出する。水平判定部は、検出された角度が予め設定された閾値Sより小さい場合を水平線含有状態、大きい場合を水平線非含有状態と判定する。警告発生部は、水平判定部で水平線含有状態の判定がなされたときに警告を発生し、視差画像記憶部に外部入力された第1,第2視点画像では、適切な3次元情報の導出ができないことを報知する。対応点検出方向探索部は、警告が発生したときに3次元測定部で3次元情報の導出を行う前に、対応点の導出対象となっている視点画像中から対応点を通る直線に沿って新たな対応点の探索を行う。対応点検出方向探索部により新たな対応点が検出されたときには、元の対応点に変えて新たな対応点を3次元情報の導出に用いる。
また、警告が発生したとき、水平判定部での判定の後に、視点画像の測定点を中心とする一定エリア内に属する特定画像と、測定点を通る直線に沿って一定エリアを走査したときに走査中の一定エリア内から順次に得られる走査画像とを比較して画像の類似性を判定し、その類似性が予め設定した基準レベル以下であるときは、先の対応点検出方向探索部で探索された新たな対応点が適切な対応点である可能性が高いから、新たな対応点を活かした3次元情報の導出が許容されるようにすることが好ましい

Claims (19)

  1. 互いに異なる視点から、それぞれ第1視点画像,第2視点画像を撮像する第1及び第2カメラを有する視差画像撮像部と、
    前記第1及び第2視点画像の画像データが記録される画像データ記憶部と、
    前記第1,第2視点画像の少なくともいずれかを表示する画像表示部と、
    前記第1,第2視点画像上のいずれかに測定点を入力する測定点入力部と、
    前記測定点の近傍を通る直線を検出する直線検出部と、
    前記直線検出部で直線が検出されたとき、視点画像の水平方向に対して前記直線が鋭角で交差する方の角度を検出する角度検出部と、
    前記角度が予め設定された閾値Sより小さい場合を水平線含有状態、前記角度が前記閾値Sより大きい場合を水平線非含有状態と判定する水平判定部と、
    前記水平判定部で水平線含有状態と判定された場合に警告を発生する警告発生部と、
    を有することを特徴とする3次元測定用撮像装置。
  2. 前記直線検出部で直線が検出されなかった場合、あるいは前記水平判定部で水平線非含有状態と判定された場合に前記視差画像撮像部が撮像した第1及び第2視点画像の画像データを画像データ記憶部に記録し、
    前記水平判定部で水平線含有状態と判定された場合、前記画像データの記録を中止して未記録状態であることを警告する記録制御部を備えた請求の範囲第1項記載の3次元測定用撮像装置。
  3. 前記第1及び第2視点画像の一方に前記測定点が入力されたことに応答し、他方の視点画像中から前記測定点に対応する対応点を探索する対応点探索部を備え、前記対応点の導出時には前記直線判定部、前記角度検出部及び水平判定部が前記測定点に代わって前記対応点に対して機能する請求の範囲第2項記載の3次元測定用撮像装置。
  4. 前記第1,第2視点画像間に生じる垂直方向の画像ズレ量の最大値をVmaxとし、3次元測定に際して許容される水平方向視差の誤差をUmaxとしたとき、前記閾値Sが、
    S=Arctan(Vmax/Umax)
    である請求の範囲第1項〜第3項いずれか記載の3次元測定用撮像装置。
  5. 前記第1及び第2撮像部は、それぞれ変倍機能を持つ光学系とともに用いられ、前記光学系による撮像倍率の変更に応じて前記閾値Sの値が可変される請求の範囲第4項記載の3次元測定用撮像装置。
  6. 前記画像表示部は、前記直線検出部における直線の検出の有無、及び前記水平判定部における判定結果を視点画像とともに表示する請求項1記載の3次元測定用撮像装置。
  7. 前記記録制御部は、前記直線判定手段の結果及び前記水平判定手段の結果に関する情報を対応する視点画像の画像データに付加して前記画像データ記憶部に記録する請求の範囲第2項記載の3次元測定用撮像装置。
  8. 前記警告発生部は、前記角度検出部で検出された角度の大きさに応じ、段階的に異なる警告を発生する請求項1記載の3次元測定用撮像装置。
  9. 前記警告発生部は、警告の発生時に前記視差画像撮像部による前記第1及び第2視点画像の再撮像操作を促す報知を行う請求の範囲第1項記載の3次元測定用撮像装置。
  10. 前記再撮像操作を促す報知が行われる際に、前記第1及び第2撮像部をそれぞれの撮像光軸を中心に、前記角度が大きくなる方向に回転させる回転機構を有する請求の範囲第9項記載の3次元測定用撮像装置。
  11. 外部入力された第1視点画像と第2視点画像とを記憶する視差画像記憶部と、
    前記第1,第2視点画像の少なくともいずれかを表示する画像表示部と、
    前記第1,第2視点画像上の一方に測定点を入力する測定点入力部と、
    前記第1,第2視点画像上の他方に前記測定点に対応する対応点を探索する対応点探索部と、
    前記第1及び第2視点画像と、前記測定点及び対応点とに基づいて前記被写体に関する3次元情報を導出する3次元測定部と、
    前記測定点または対応点の近傍を通る直線を検出する直線検出部と、
    前記直線検出部で直線が検出されたとき、視点画像の水平方向に対して前記直線が鋭角で交差する方の角度を検出する角度検出部と、
    前記角度が予め設定された閾値Sより小さい場合を水平線含有状態、前記角度が前記閾値Sより大きい場合を水平線非含有状態と判定する水平判定部と、
    前記水平判定部で水平線含有状態と判定された場合に警告を発生する警告発生部と、
    を有することを特徴とする3次元測定装置。
  12. 前記画像表示部は、前記3次元測定部で導出された3次元情報を表示する請求の範囲第11項記載の3次元測定装置。
  13. 前記警告発生部は、前記角度検出部で検出された角度の大きさに応じ、前記3次元測定部で導出される3次元情報の信頼性が段階的に異なる警告を発生する請求項12記載の3次元測定装置。
  14. 前記第1,第2視点画像間に生じる垂直方向の画像ズレ量の最大値をVmaxとし、3次元測定に際して許容される水平方向視差の誤差をUmaxとしたとき、前記閾値Sが、
    S=Arctan(Vmax/Umax)
    である請求の範囲第11項記載の3次元測定装置。
  15. 前記警告の発生時、前記3次元測定部で3次元情報の導出を行う前に、対応点が導出された視点画像中から前記対応点を通る直線に沿って新たな対応点の探索を行う対応点検出方向探索部を有し、前記対応点検出方向探索部が新たな対応点を検出されたときには対応点を前記新たな対応点に置換する請求の範囲第11項記載の3次元測定装置。
  16. 前記警告の発生時、前記水平判定部での判定の後に、前記測定点が入力された視点画像の前記測定点を中心とする一定エリア内の特定画像と、前記測定点を通る直線に沿って前記一定エリアを走査したときに走査中の前記一定エリア内から順次に得られる走査画像とを比較して画像の類似性を判定し、類似性が予め設定した基準レベル以下であるときは、前記対応点検出方向探索部で探索された新たな対応点への置換の後に前記3次元測定部で3次元情報の導出が許容される請求の範囲第15項記載の3次元測定装置。
  17. 撮像視点が互いに異なる第1視点画像と第2視点画像とを記憶する視差画像記憶ステップと、
    前記第1,第2視点画像の少なくともいずれかを表示する画像表示ステップと、
    前記第1,第2視点画像の一方に測定点を入力する測定点入力ステップと、
    前記第1,第2視点画像上の他方に前記測定点に対応する対応点を探索する対応点探索ステップと、
    前記該1及び第2視点画像と、前記測定点及び対応点とに基づいて各視点画像中の被写体に関する3次元情報を導出する3次元測定ステップと、
    前記測定点または対応点の近傍を通る直線を検出する直線検出ステップと、
    前記直線検出ステップで直線が検出されたとき、視点画像の水平方向に対して前記直線が鋭角で交差する方の角度を検出する角度検出ステップと、
    前記角度が予め設定された閾値Sより小さい場合を水平線含有状態、前記角度が前記閾値Sより大きい場合を水平線非含有状態と判定する水平判定ステップと、
    前記水平判定部で水平線含有状態と判定された場合に警告を発生する警告発生ステップと、
    をコンピュータに実行させるための3次元測定プログラム。
  18. 前記警告発生ステップは、前記角度検出部で検出された角度の大きさに応じ、前記3次元測定部で導出された3次元情報の信頼性が段階的に異なる警告を行う請求項17記載の3次元測定プログラム。
  19. 前記第1,第2視点画像間に生じる垂直方向の画像ズレ量の最大値をVmaxとし、3次元測定に際して許容される水平方向視差の誤差をUmaxとしたとき、前記閾値Sが、
    S=Arctan(Vmax/Umax)
    である請求の範囲第17項記載の3次元測定プログラム。
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