JPWO2013054440A1 - 媒体処理装置、設定情報設定方法、設定情報設定プログラム、及び設置方向検出装置 - Google Patents

媒体処理装置、設定情報設定方法、設定情報設定プログラム、及び設置方向検出装置 Download PDF

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Abstract

媒体(6)に対して光を照射し、反射された光の検出結果に基づいて、前記媒体(6)に係る球面収差に関する球面収差情報を算出する算出部(36a)と、前記球面収差情報に基づいて、媒体処理装置(3)の設置方向を判定する判定部(36b)と、前記媒体(6)に対する動作に係る設定情報を、前記判定部(36b)による判定結果に応じて設定する設定部(36c)と、を備える。

Description

本件は、媒体処理装置、媒体処理装置における設定情報設定方法、設定情報設定プログラム、及び媒体処理装置の設置方向検出装置に関する。
近年のPC(Personal Computer)やサーバ等の情報処理装置は、CD−ROMやDVD−ROM等の光ディスク(媒体)に対する処理を行なう光ディスク装置(媒体処理装置)を備えたものが主流となっている。
情報処理装置には、いわゆるデスクトップ型やラップトップ型等の種々の形態があり、光ディスク装置は、情報処理装置の形態に応じて、横向きや縦向き等の様々な向きで情報処理装置に設置(搭載)される。
図9は、情報処理装置に設置される光ディスク装置300の構成例を示す図である。
図9に例示するように、光ディスク装置300は、挿入された光ディスク600からデータを読み取る光ピックアップ(Optical Pickup Unit;以下、OPUという)330を備える。また、光ディスク装置300は、制御部340により、光ディスク600のディスク面(以下、単にディスク面という)に対するOPU330のフォーカスを調整するフォーカスサーボ制御や、OPU330をディスク面におけるアクセス対象のスポット600aに移動させるトラッキングサーボ制御を行なう。なお、光ディスク装置300は、制御部340により、モータドライバ310によりスピンドルモータ320を駆動させることで光ディスク600を回転させる。
以下、OPU330が垂直方向(紙面上下方向)に光ディスク600から読み込みを行なう場合(図9参照)を、光ディスク装置300の設置方向が横向きである、又は光ディスク装置300が横置きであるという。また、OPU300が水平方向(紙面左右方向)に光ディスク600から読み込みを行なう場合を、光ディスク装置300の設置方向が縦向きである、又は光ディスク装置300が縦置きであるという。
OPU330は、レーザー光をスポット600aに向けて出射するレンズと、ディスク面で反射されたレーザー光(反射光)を受光する受光部とを備え(いずれも図示省略)、反射光を受光部により検出することで、光ディスク600に記録されたデータを読み取る。また、OPU330により読み取られたデータは、制御部340を介してホストへ出力される。なお、ROM(Read Only Memory)350は、光ディスク装置300の動作に係るファームウェアを予め格納する。
ここで、レンズは、OPU330内でワイヤによって支持されている。光ディスク装置300の設置方向が縦向きの場合、ワイヤによって支持されたレンズは重力の影響を受けるため、横向きの場合と比較して、スポット600aに対するレンズの光軸の角度や位置関係にずれが生じる。このずれにより、OPU330において球面収差が発生し、光ディスク600から読み取られるデータの品質が低下することとなる。
従来の光ディスク装置300では、球面収差の影響を抑えるため、ROM350が格納するファームウェアには、上述したOPU330(レンズ)とスポット600aとの間で生じる角度や位置関係のずれを想定して、光ディスク装置300の設置方向に応じたOPU330の動作パラメータ(サーボパラメータ)が設定される。例えば光ディスク装置300が縦置き用の場合には、レンズにかかる重力の影響を考慮したサーボパラメータを含むファームウェアが、光ディスク装置300の製造時等に予めROM350に設定される。制御部340は、このサーボパラメータに基づいて、モータドライバ310、スピンドルモータ320、及びOPU330に係る駆動制御を実行する。
なお、光ディスク装置300は、自身がどの様な向きで設置されているかを判断する機構を備えていない。従って、同じ機種であっても、横置きで使用される光ディスク装置300と縦置きで使用される光ディスク装置300とでは、上述の如くOPU330のサーボパラメータが異なり、ROM350が格納するファームウェアが異なっていた。また、光ディスク装置300(情報処理装置)の使用者等が光ディスク装置300の設置方向に応じたファームウェアを設定することができなかった。
なお、関連する技術として、光ディスク装置が、光ディスクの内周方向及び外周方向に光ピックアップをそれぞれ所定時間移動させ、取得した時間情報に基づいてトラバース機構に対する重力による機械的負荷の変化を検出して水平、垂直の姿勢差を判定するとともに、姿勢判定結果に基づきその姿勢に対応したファームウェアに切り替える技術がある。
特開2003−6882号公報
上述した情報処理装置においては、横置き用のファームウェアが設定された光ディスク装置300が省スペースPC等において縦置きで使用されたり、逆に縦置き用のファームウェアが設定された光ディスク装置300が横置きで使用されたりする場合がある。これらの場合、ファームウェアの設定と実際に使用される設置方向とが異なるため、OPU330のサーボパラメータは不適切なものとなる。従って、例えば品質が悪い光ディスク600が用いられる場合等には、OPU330で発生する球面収差により、光ディスク装置300による読み出しや書き込みでディスクエラーが発生し易くなるという問題がある。
また、光ディスク600には、ディスクの成型等の段階で重心が偏った偏重心ディスクが含まれることがある。偏重心ディスクは、重心が中央にある通常の光ディスク600と比較して、光ディスク装置300内での回転速度が速くなるにつれて大きな振動や音が発生するため、光ディスク装置300は、偏重心ディスクを検出すると、スピンドルモータ320の回転数を落とす制御を行なう。しかし、光ディスク装置300の設置方向に応じてスピンドルモータ320のサーボパラメータ(例えば回転数を落とすための閾値等)が異なるため、ROM350が格納するファームウェアは、光ディスク装置300の設置方向に応じて異なる。このため、横置き用又は縦置き用のファームウェアが設定された光ディスク装置300が異なる向き(縦置き又は横置き)で使用されると、振動や騒音が増大したり、光ディスク600(スピンドルモータ320)の回転数が落ちすぎる等の事象が発生するという問題もある。
さらに、近年、光ディスク装置300を含む筐体がディスプレイと一体になったディスプレイ一体型の情報処理装置も普及しており、光ディスク装置300が斜め向きの設置方向で用いられる場合がある。しかし、例えば、縦置き用のファームウェアが設定された光ディスク装置300は、OPU330のサーボ特性から、縦置きの状態から15°程度の傾斜範囲での使用が好ましいとされる。同様に、例えば、横置き用のファームウェアが設定された光ディスク装置300は、OPU330のサーボ特性から、横置きの状態から30°程度の傾斜範囲での使用が好ましいとされる。従って、光ディスク装置300の傾斜範囲の制限に伴って、ディスプレイ一体型等の情報処理装置におけるディスプレイの傾斜範囲も制限されることになる。
また、以上のように、光ディスク装置300の構成は同じであるにもかかわらず、設置態様に応じてファームウェアのみが異なるため、構成が同じ機種に対して、光ディスク装置300の設置態様ごとに異なるファームウェアを持つ複数種類の製品を用意しなければならない。従って、製造、流通等における管理が煩雑であるとともにコストが増大するという問題もある。
なお、上述の如く、光ディスク装置が光ディスクの内周方向及び外周方向に光ピックアップをそれぞれ所定時間移動させ、取得した時間情報に基づいてトラバース機構に対する重力による機械的負荷の変化を検出し、水平、垂直の姿勢差を判定する技術がある。しかし、光ピックアップ自体が軽量であるとともに、光ピックアップの移動距離が短く、移動速度も速いため、光ディスク装置の姿勢を精度良く検出するための時間情報を正確に取得することは難しい。
ここまで、光ディスク装置300がPC等に備えられる場合について説明したが、光ディスク装置300が、CD/DVDプレーヤー等のAV機器、家庭用ゲーム機等、PCを含む様々な装置(情報処理装置)に搭載された場合においても同様の問題がある。
上述の点に鑑み、本件の目的の1つは、設置方向の制限を受けない媒体処理装置を提供することである。
また、本件の目的の1つは、媒体処理装置の設置方向を高精度に検出することである。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の1つとして位置付けることができる。
本件の媒体処理装置は、媒体に対して光を照射し、反射された光の検出結果に基づいて、前記媒体に係る球面収差に関する球面収差情報を算出する算出部と、前記球面収差情報に基づいて、媒体処理装置の設置方向を判定する判定部と、前記媒体に対する動作に係る設定情報を、前記判定部による判定結果に応じて設定する設定部と、を備えるものである。
また、本件の設定情報設定方法は、媒体から情報を読み取る媒体処理装置における前記媒体に対する動作に係る設定情報の設定方法であって、前記媒体に対して光を照射し、反射された光の検出結果に基づいて、前記媒体に係る球面収差に関する球面収差情報を算出し、算出した前記球面収差情報に基づいて、媒体処理装置の設置方向を判定し、前記設定情報を、前記設置方向の判定結果に応じて設定するものである。
さらに、本件の設定情報設定プログラムは、媒体から情報を読み取る媒体処理装置としてのコンピュータに、前記媒体に対して光を照射し、反射された光の検出結果に基づいて、前記媒体に係る球面収差に関する球面収差情報を算出し、算出した前記球面収差情報に基づいて、媒体処理装置の設置方向を判定し、前記媒体に対する動作に係る設定情報を、前記設置方向の判定結果に応じて設定する、処理を、前記コンピュータに実行させるものである。
また、本件の設置方向検出装置は、媒体に対して光を照射し、反射された光の検出結果に基づいて、前記媒体に係る球面収差に関する球面収差情報を算出する算出部と、前記球面収差情報に基づいて、媒体処理装置の設置方向を判定する判定部と、を備えるものである。
開示の技術によれば、設置方向の制限を受けない媒体処理装置を提供することができる。
また、開示の技術によれば、媒体処理装置の設置方向を高精度に検出することができる。
一実施形態における情報処理装置の構成例を示す図である。 本実施形態に係る光ディスク装置の構成例を示す図である。 (a)及び(b)は、本実施形態に係る光ディスク装置の設置方向がそれぞれ横向き及び縦向きの場合の、OPUから光ディスクに照射されたレーザー光の一例を示す図である。 (a)〜(c)は、それぞれ、本実施形態に係る受光部における光スポットと球面収差量との関係を説明する図である。 本実施形態に係る駆動制御部によるOPUの読み取り位置の制御の一例を説明する図である。 本実施形態に係る算出部による球面収差情報の算出手順の一例を説明するフローチャートである。 本実施形態に係る判定部及び設定部による光ディスク装置の設置方向の判定手順及び設定情報の設定手順の一例を説明するフローチャートである。 一実施形態の変形例に係る基準球面収差情報を示す図である。 光ディスク装置の構成例を示す図である。
以下、図面を参照して実施の形態を説明する。
〔1〕一実施形態
〔1−1〕情報処理装置の構成例
図1は、一実施形態における情報処理装置1の構成例を示す図であり、図2は、光ディスク装置3の構成例を示す図である。
情報処理装置1は、例えば、PC,サーバ,CDプレーヤーやDVDプレーヤー等の各種AV機器,家庭用ゲーム機等の、光ディスク装置3の搭載が可能な各種装置である。
図1に例示するように、情報処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)2、光ディスク装置3、IO(Input Output)装置4、及びメモリ5を備える。
CPU2は、種々の制御や演算を行なう処理装置(プロセッサ)であり、光ディスク装置3やIO装置4、又はROM等に格納されたプログラムを、メモリ5に一時的に格納・展開して実行することにより、種々の機能を実現する。
なお、本実施形態に係るCPU2は、光ディスク装置3のCPU36(図2参照)に対して、後述する設定情報の設定処理を指示することにより、光ディスク装置3の設置方向を判定させ、判定した設置方向に応じた設定情報(サーボパラメータ等)を設定させる。
IO装置4は、例えばHDD(Hard Disk Drive)等の磁気ディスク装置やSSD(Solid State Drive)等の半導体ドライブ装置等の各種記憶装置であり、種々のデータやプログラム等を格納するハードウェアである。
メモリ5は、種々のデータやプログラムを一時的に格納する記憶領域であって、CPU2がプログラムを実行する際に、データやプログラムを一時的に格納・展開して用いる。なお、メモリ5としては、例えばRAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリが挙げられる。
光ディスク装置(媒体処理装置)3は、CPU2からの制御に応じて、光ディスク(媒体)6に対して所定の処理を行なう装置である。光ディスク装置3は、例えば、CPU2からのデータの取得要求に応じて、光ディスク6からデータを取得したり、CPU2からのデータの書込要求に応じて、光ディスク6に対するデータの書き込み等を行なう。
ここで、光ディスク6は、CD(CD−ROM,CD−R,CD−RW等),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD+R,DVD−RW,DVD+RW,HD DVD等),BD(BD−ROM,BD−R,BD−RE等),レーザーディスク等の、媒体処理装置が読取可能な記録媒体である。
なお、本実施形態に係る光ディスク装置3においては、処理対象の媒体として上記光ディスクを挙げているが、これに限定されるものではない。媒体処理装置3による処理対象の媒体としては、後述するOPU33により光学的に情報の読み取りが行なわれ得る、例えば光磁気ディスクであっても良い。また、光ディスクや光磁気ディスクが格納されたカートリッジ式の媒体や、媒体処理装置3に内蔵される内蔵式の媒体であっても良い。
本実施形態に係る光ディスク装置3は、情報処理装置1の形態に応じて、横向きや縦向き、斜め向き等の様々な方向で設置される。以下、OPU33が垂直方向(紙面上下方向)に光ディスク6から読み込みを行なう場合(図2参照)を、光ディスク装置3の設置方向が横向き(水平方向,第1の方向)である、又は光ディスク装置3が横置き(水平置き)であるという。また、OPU33が水平方向(紙面左右方向)に読み込みを行なう場合を、光ディスク装置3の設置方向が縦向き(垂直方向,第2の方向)である、又は光ディスク装置3が縦置き(垂直置き)であるという。さらに、OPU33が斜め方向に読み込みを行なう場合を、光ディスク装置3の設置方向が斜め向き(斜め方向,第3の方向)である、又は光ディスク装置3が斜め置きであるという。
図2に例示するように、光ディスク装置3は、読取部30、制御部34、及びROM35を備える。
読取部30は、光ディスク6からデータ(情報)を読み取るものであり、モータドライバ31、スピンドルモータ32、及び光ピックアップ(OPU)33を備える。
モータドライバ31は、制御部34(駆動制御部37)による制御に応じてスピンドルモータ32及びOPU33に対して駆動電力を供給する。
スピンドルモータ32は、モータドライバ31から供給される駆動電力によって光ディスク6を回転させる。
OPU(読取処理部)33は、光ディスク6のディスク面に対してレーザー光を照射し、反射されたレーザー光(反射光)を検出することで、光ディスク6に記録されたデータを読み取るユニットである。また、OPU33は、制御部34(駆動制御部37)及びモータドライバ31によって、トラッキングサーボ制御によるアクセス対象のスポット6aへの移動、及びフォーカスサーボ制御によるディスク面に対するフォーカスの調整を行なう。
ROM35は、光ディスク装置3の設置方向に応じた複数の設定情報(サーボパラメータやファームウェア)を予め格納するとともに、後述する基準球面収差情報を予め格納する。本実施形態においては、ROM35は、水平方向、垂直方向、及び斜め方向のそれぞれに応じた設定情報を予め格納する。
ここで、設定情報としては、光ディスク装置3の各設置方向に応じた読取部30における、スピンドルモータ32及びOPU33の動作に係るサーボパラメータが挙げられる。なお、設定情報としては、読取部30の動作に係るサーボパラメータを含むファームウェアであっても良い。以下、これらをまとめて、単に「設定情報」という。
制御部34は、ROM35に格納された設定情報に基づいて、光ディスク装置3内の制御を実行するものであり、例えば制御LSI(Large Scale Integration)である。制御部34は、CPU36、駆動制御部37、メモリ38、及びIF部39を備える。
CPU(処理部)36は、光ディスク装置3の外部のホスト(例えばCPU2)からの通知に応じて、駆動制御部37に対して光ディスク6のアクセス対象のスポット6aへアクセスを実行させるとともに、駆動制御部37を介して読み出されたデータを、IF部39を介してCPU2等のホストへ出力する。
また、本実施形態に係るCPU36は、CPU2からIF部39経由で指示が入力された際、又は、光ディスク装置3に光ディスク6が挿入された際に、後述する設定情報の設定処理を実行し、光ディスク装置3の設置方向を判定して、判定した設置方向に応じた設定情報をメモリ38に設定する。
なお、CPU36の詳細な構成については、後述する。
メモリ(保持部)38は、光ディスク装置3の設置方向に応じた設定情報を保持するものであり、メモリ38としては、例えばRAM等の揮発性メモリが挙げられる。
ここで、メモリ38が保持する設定情報は、CPU36により、光ディスク装置3の設置方向に応じてROM35から読み出された設定情報であるが、設定情報そのものでなくても、ROM35に格納された複数の設定情報のうちの設置方向に応じた設定情報を示す情報であっても良い。以下、これらをまとめて、単にメモリ38が保持する設定情報という。
また、メモリ38は、後述する算出部36aにより算出された球面収差情報を保持する。
駆動制御部37は、メモリ38に保持された設定情報に基づいて、媒体に対する駆動制御、例えば読取部30の駆動制御を行なうサーボ回路等の演算回路である。具体的には、駆動制御部37は、光ディスク装置3の設置方向に応じた設定情報に含まれるサーボパラメータを用いて、モータドライバ31に対してスピンドルモータ32の駆動制御を行なうとともに、OPU33の駆動制御を行なう。
また、駆動制御部37は、CPU36からの指示に応じて、読取部30を駆動して光ディスク6からデータ(情報)を読み取るとともに、OPU33により光ディスク6から読み取られたデータをCPU36に対して出力する。
IF部39は、光ディスク装置3のCPU36と、情報処理装置1におけるCPU2等のホストとの間に備えられるインタフェースであり、CPU36とCPU2との間でやり取りされるデータや制御信号を中継する。
ここで、図3(a)及び(b)は、本実施形態に係る光ディスク装置3の設置方向がそれぞれ横向き及び縦向きの場合の、OPU33から光ディスク6に照射されたレーザー光の光路の一例を示す図であり、図4(a)〜(c)は、それぞれ、受光部33bにおける光スポットX1〜X3と球面収差量との関係を説明する図である。また、図5は、本実施形態に係る駆動制御部37によるOPU33の読み取り位置の制御の一例を説明する図である。
なお、図3(a)及び図4(a)に示す例では、光ディスク装置3の設置方向は横向きであり、図3(b)、図4(b)及び(c)に示す例では、光ディスク装置3の設置方向は縦向きである。
図3(a)に例示するように、OPU33は、レンズ33a、受光部33b、光源33c、及びハーフミラー33dを備える。
光源33cは、光ディスク6のディスク面に照射するためのレーザー光を出力する。
ハーフミラー33dは、光源33cからのレーザー光をレンズ33aに向けて反射させる一方、ディスク面からの反射光を受光部33bへ透過させる。
レンズ33aは、ハーフミラー33dからのレーザー光を、ディスク面におけるアクセス対象のスポット6aに照射するとともに、スポット6aで反射された反射光をハーフミラー33dに向けて出射する。また、レンズ33aは、OPU33内でワイヤによって支持されている。
受光部33bは、ハーフミラー33dを通過した反射光を受光するものであり、図4(a)に例示するように、4つのフォトダイオードA〜Dを備え、フォトダイオードA〜Dで受光した反射光からデータを読み取る。具体的には、OPU33は、反射光が受光部33b(フォトダイオードA〜D)の中央で受光されるように構成されており、受光部33bは、フォトダイオードA〜Dそれぞれにおいて、受光した反射光を受光面積に比例する光量に相当する電流値として検出し、検出した電力値に基づいてデータを読み取る。なお、受光部33bによるデータの読み取り手法については、既知の種々の手法により行なうことが可能であり、その詳細な説明は省略する。
図3(a)及び図4(a)に示すように、光ディスク装置3が横置きの場合、光ディスク6からの反射光は、受光部33bの中央で円形の光スポットX1を形成し、受光部33bは、フォトダイオードA〜Dにおいて均一の電流値を検出する。
一方、図3(b)、図4(b)及び(c)に示すように、光ディスク装置3が縦置きの場合、上述の如く、ワイヤによって支持されたレンズ33aは重力の影響を受け、自重で落ち込むため、ディスク面のスポット6aに対するレンズ33aの光軸の角度や位置関係にずれが生じる。そして、生じたずれにより、レンズ33aからのレーザー光の光軸及びディスク面からの反射光の光軸に傾きが発生する(図3(b)参照)。この場合、反射光は、レンズ33aの傾きに起因した球面収差により光強度分布が変わることによって、受光部33bの中央からずれた楕円形状である光スポットX2又はX3を形成する(図4(b)又は(c)参照)。そして、受光部33bは、フォトダイオードA〜Dにおいて光スポットX2又はX3の面積分布に応じた電流値を検出する。
すなわち、光ディスク装置3において球面収差が発生し、光スポットによる光強度分布が図4(a)に示すX1から図4(b)に示すX2又は図4(c)に示すX3に変わると、フォトダイオードA〜Dの各領域における電流量の分布に偏りが生じる。
なお、光ディスク装置3の設置方向が縦向きの場合に、フォトダイオードA〜Dに対して、光スポットがX2及びX3のいずれの状態になるかは、受光部33bのフォトダイオードA〜Dの配置と重力方向とに応じて決まる。
本実施形態に係る媒体処理装置3は、媒体処理装置3の設置方向に応じたOPU33におけるレーザー光の光スポットX1〜X3の球面収差に着目して、自己の設置方向を自動的に判定(検出)するとともに、判定した設置方向に適した設定情報(サーボパラメータやファームウェア)を設定するものである。
本実施形態に係るCPU36は、算出部36a、判定部36b、及び設定部36cを備える。
算出部36aは、光ディスク6に対して光を照射し、反射された光の検出結果、例えば読取部30(OPU33)による読取結果に基づいて、光ディスク6に係る球面収差に関する球面収差情報を算出する。具体的には、算出部36aは、フォトダイオードA〜Dによって検出されたそれぞれの電流値iA〜iDに基づいて、発生した球面収差の程度を示す球面収差量を算出する。球面収差量の算出は、既知の種々の手法により行なうことが可能であり、本実施形態においては、算出部36aは、図4(a)〜(c)に示すように、下記式(1)又は/及び(2)によって球面収差量を算出する。
球面収差量Z1=(iA+iC)/(iB+iC)・・・(1)
球面収差量Z2=(iC+iD)/(iA+iB)・・・(2)
ここで、iA〜iDは、それぞれフォトダイオードA〜Dによって得られる光の受光面積に応じた電流値である。
例えば、光ディスク装置3が横置きであり、円形の光スポットX1が形成される場合には、図4(a)に示すように、球面収差量Z1及びZ2はいずれも“1”に近似する。
一方、光ディスク装置3が縦置きであり、楕円形の光スポットX2が形成される場合には、図4(b)に示すように、球面収差量Z1はおよそ“0.8”以下となる。同様に、光ディスク装置3が縦置きであり、楕円形の光スポットX3が形成される場合には、図4(c)に示すように、球面収差量Z2はおよそ“0.8”以下となる。
算出部36aは、この球面収差量を球面収差情報として算出し、算出した球面収差量をメモリ38に保持させる。
なお、算出部36aは、球面収差量の代わりにチルト補正量を算出しても良く、球面収差量及びチルト補正量の双方を算出しても良い。
OPU33(レンズ33a)において球面収差が発生すると、上述の如く、光ディスク6から読み取られるデータの品質が低下することになる。そこで、CPU36は、OPU33の各フォトダイオードA〜Dにおいて検出された電流値に偏りが生じていることを検出すると、フォトダイオードA〜Dにおいて均一に電流値が検出されるように、レンズ33aの傾きを補正するチルト補正を駆動制御部37により実行する。
そこで、算出部36aは、球面収差量がゼロとなった際のチルト補正に係る補正量(例えばレンズ33aの角度を調整するコイルに流す電流値;チルト補正量)を球面収差情報として算出し、算出したチルト補正量をメモリ38に保持させても良い。なお、チルト補正については、既知の種々の手法により行なうことが可能であり、その詳細な説明は省略する。
以下、球面収差情報として球面収差量を用いるものとして説明する。
また、算出部36aは、読取部30による光ディスク6の異なる複数個所における読取結果(検出結果)に基づいて、複数の球面収差情報を算出することができる。
図5に示すように、本実施形態に係る駆動制御部37は、CPU36から球面収差情報の取得の指示を受けると、読取部30(OPU33)に対して、光ディスク6の半径方向のスポット6a−1〜6a−3それぞれにおける読み取り処理を実行させる。
算出部36aは、例えば、光ディスク6の内周側(6a−1)から外周側(6a−3)に向かって順に読取処理を行ない、スポット6a−1〜6a−3それぞれにおける読取結果(検出結果)に基づき各スポットの球面収差情報を算出し、算出した複数の球面収差情報を、スポットごとに対応付けてメモリ38に保持させる。
判定部36bは、算出された球面収差情報に基づいて、光ディスク装置3の設置方向を判定するものであり、具体的には、算出部36aにより算出された球面収差情報に基づいて球面収差が発生しているか否かを判断し、球面収差の発生の有無に応じて設置方向を判定する。
設定部36cは、光ディスク装置3による光ディスク6に対する動作(例えば読取部30の動作)に係る設定情報を、判定部36bによる判定結果に応じて設定する。具体的には、設定部36cは、判定部36bにより判定された光ディスク装置3の設置方向に応じた設定情報をROM35から読み出し、RAM38に保持させる。
ここで、本実施形態に係る判定部36bは、光ディスク装置3の設置方向に応じて予め算出された基準球面収差情報と、算出部36aにより算出された球面収差情報とに基づいて、球面収差が発生しているか否かを判断することができる。
基準球面収差情報は、ROM35に格納された設定情報ごとの、対応する設置方向(基準設置方向)と、光ディスク装置3が基準設置方向とは異なる他の設置方向で設置された場合の球面収差情報(球面収差量及び/又はチルト補正量)とが対応付けられたものである。なお、球面収差情報としてチルト補正量が用いられる場合には、基準球面収差情報は、基準設置方向と、光ディスク装置3が他の設置方向で設置された際の球面収差量に対してチルト補正を行ない当該球面収差量がゼロとなった際のチルト補正量とを対応付けたものとなる。
基準球面収差情報は、光ディスク装置3の製造時等に予め算出されてROM35に格納される。
また、判定部36bは、光ディスク装置3に現在設定されている(メモリ38が保持する)設定情報に応じた設置方向を基準設置方向として、当該基準設置方向に対応する基準球面収差情報を参照し、当該基準設置方向に対応付けられた球面収差情報を取得する。
具体的には、光ディスク装置3に水平方向に応じた設定情報が設定されている場合、判定部36bは、基準設置方向が水平方向である基準球面収差情報を参照し、当該基準設置方向に対応付けられた、例えば光ディスク装置3が水平方向とは異なる垂直方向に設置されたときの球面収差情報を取得する。また、光ディスク装置3に垂直方向に応じた設定情報が設定されている場合、判定部36bは、基準設置方向が垂直方向である基準球面収差情報を参照し、当該基準設置方向に対応付けられた、例えば光ディスク装置3が垂直方向とは異なる水平方向に設置されたときの球面収差情報を取得する。さらに、光ディスク装置3に斜め方向に応じた設定情報が設定されている場合、判定部36bは、基準設置方向が斜め方向である基準球面収差情報を参照し、当該基準設置方向に対応付けられた、例えば光ディスク装置3が斜め方向とは異なる水平又は垂直方向に設置されたときの球面収差情報を取得する。
以下、光ディスク装置3に設定されている設定情報に応じた設置方向は水平方向であるものとして説明する。
判定部36bは、算出部36aにより算出された球面収差情報が、基準設置方向が水平方向である基準球面収差情報に近似するか否かを判断し、近似する場合には、光ディスク装置3が、現在設定されている設置方向とは異なる方向に設置されて、球面収差が発生していると判断する。なお、算出された球面収差情報が基準球面収差情報に近似するか否かの判断は、例えば、基準球面収差情報に対して算出された球面収差情報の変化率が所定の範囲(±数%)内かを判断することによって行なわれて良く、その他種々の手法を採ることができる。
このように、判定部36bは、球面収差が発生しているか否かを、算出された球面収差情報と基準球面収差情報との比較によって判断することにより、球面収差の発生の有無を容易に判断することができる。
なお、球面収差は、光ディスク装置3個々の物理的な特性(要因;例えば製造時に発生した光ディスク装置3全体の傾き)によっても発生する場合がある。この物理的な特性によって発生する球面収差は、光ディスク装置3固有であり、且つ変化しない。そこで、本実施形態においては、光ディスク装置3の組み立て工程等の製造時に予め基準球面収差を測定している。
従って、判定部36bは、基準球面収差情報と、算出部36aによって算出された球面収差情報とを比較することで、光ディスク装置3個々の物理的な特性を加味した状態で光ディスク装置3の設置方向が基準設置方向と異なるか否かを判断することができ、設置方向の判断における信頼性が向上する。
また、判定部36bは、球面収差が発生していると判断すると、球面収差情報が所定の閾値(例えば“0.8”程度)以下か否かを判断する。
そして、判定部36bは、当該判断結果に応じて、水平方向(第1の方向)、水平方向と直交する垂直方向(第2の方向)、及び、水平方向と垂直方向との間の斜め方向(第3の方向)を含む複数の方向から、光ディスク装置3の設置方向を判定する。
例えば、光ディスク装置3に設定されている設定情報に応じた設置方向が水平方向である場合、判定部36bは、算出部36aにより算出された球面収差情報と基準球面収差情報とに基づいて、球面収差が発生していないと判断した場合には、光ディスク装置3が水平方向に設置されていると判断する。
一方、判定部36bは、球面収差情報と基準球面収差情報とに基づいて、球面収差が発生していると判断し、算出部36aにより算出された球面収差情報が、図4(b)又は(c)に示すように、所定の閾値である“0.8”以下であると判断した場合には、光ディスク装置3が垂直方向に設置されていると判断する。
また、判定部36bは、球面収差が発生していると判断し、算出部36aにより算出された球面収差情報が“0.8”よりも大きいと判断した場合には、光ディスク装置3が斜め方向に設置されていると判断する。
このように、本実施形態に係る判定部36bは、光ディスク装置3に設定されている設定情報に応じた設置方向が水平方向である場合、光ディスク装置3の設置方向に応じた球面収差情報(球面収差量)が、水平方向から斜め方向、斜め方向から垂直方向になるにつれて、徐々に小さくなる(チルト補正量の場合は逆に大きくなる)ことに着目し、球面収差情報が所定の閾値以下であるか(チルト補正量の場合は所定の閾値以上であるか)を判断することによって、光ディスク装置3の設置方向を判定する。
なお、判定部36bは、算出部36aにより複数の球面収差情報が算出された場合、複数の球面収差情報に基づいて、光ディスク装置3の設置方向を判定しても良い。この場合、判定部36bは、複数の球面収差情報に基づいて、光ディスク6に変形が生じているか否かを判断することができる。
球面収差は光ディスク6の反り等の変形によっても発生する。すなわち、光ディスク6の反り等の変形により、OPU33から出射されたレーザー光とディスク面とが垂直にならず、ディスク面で反射された反射光が、OPU33の受光部33bに垂直に入射しなくなるため、球面収差が発生する。また、光ディスク6の反りは、光ディスク6の半径方向における内周側よりも外周側に向かうほど大きくなる。
従って、光ディスク6の反り等の変形に起因する球面収差量は内周側から外周側に向かうほど減少する一方、チルト補正量は内周側から外周側に向かうほど増加する。
そこで、本実施形態に係る判定部36bは、算出部36aにより光ディスク6の半径方向における内周側の位置(内周部,スポット6a−1)、中間の位置(中間部,スポット6a−2)、及び外周側の位置(外周部,スポット6a−3)の球面収差情報が算出されると、光ディスク6の反りの影響が小さい、内周部6a−1についての第1の球面収差情報に基づいて、光ディスク装置3の設置方向を判定する。
そして、判定部36bは、内周部6a−1についての第1の球面収差情報と、内周部6a−1よりも光ディスク6の半径方向における外周側の位置である中間部6a−2又は外周部6a−3についての第2の球面収差情報との比較を行なう。そして、判定部36bは、第1の球面収差情報に対する第2の球面収差情報の変化率が所定の範囲(例えば“±10%”程度)以内であると判断した場合に光ディスク6に反り等の変形が生じていないと判断する一方、変化率が所定の範囲外であると判断した場合に光ディスク6の外周側に反り等の変形が生じていると判断する。
なお、判定部36bは、光ディスク6の外周側に変形が生じていると判断した場合、メモリ38に対して、第1の球面収差情報に対する第2の球面収差情報の変化率を保持させても良い。
つまり、上述のように、判定部36bにより、光ディスク6の複数個所における球面収差情報に基づき、光ディスク6の反り等の変形の有無及び変形の程度を検出することができる。そこで、駆動制御部37は、光ディスク6の外周側に変形が生じていると判断された場合、メモリ38に格納された変化率に基づき、読取部30の駆動制御を行なうための設定情報に対して、光ディスク6の半径方向における読取部30によるアクセス位置に応じた補正を行なって、補正後の設定情報で読取部30の駆動制御を行なっても良い。これにより、駆動制御部37は、メモリ38に格納された変化率に基づき、光ディスク6の外周側に生じた変形に追従した適切なサーボパラメータを用いて、読取部30の駆動制御を行なうことができる。
なお、上述した算出部36a、判定部36b、及び設定部36cによる設定情報の設定処理は、光ディスク装置3に光ディスク6が挿入されるたびに実施されなくても良く、情報処理装置1(光ディスク装置3)を新しく使用した場合や、情報処理装置1の設置環境が変更された場合等、光ディスク装置3のホスト装置(CPU2)から当該処理を実行する旨の指示が入力されたときに、使用者等により実施されれば良い。
〔1−2〕光ディスク装置の動作例
次に、図6及び図7を参照しながら、上述の如く構成された本実施形態に係る光ディスク装置3における、設定情報の設定処理の一例を説明する。
図6は、本実施形態に係る算出部36aによる球面収差情報の算出手順の一例を説明するフローチャートであり、図7は、判定部36b及び設定部36cによる光ディスク装置3の設置方向の判定手順及び設定情報の設定手順の一例を説明するフローチャートである。
なお、以下、上述した説明と同様に、光ディスク装置3に設定されている設定情報に応じた設置方向が水平方向(第1の方向)であるものとして説明する。
図6に例示するように、ホストから設定処理の実行が指示された状態で、光ディスク装置3に光ディスク6が挿入されると(ステップS1)、駆動制御部37により、OPU33のフォーカスサーボが起動されてフォーカスの調整が行なわれる(ステップS2)。
次いで、駆動制御部37による読取部30の駆動制御が行なわれ、OPU33が光ディスク6の半径方向の内周側のスポット6a−1に移動する(ステップS3)。そして、算出部36aによって、光ディスク6に対して光を照射し、反射された光の検出結果、つまり読取部30によりスポット6a−1から読み取られたデータに基づいて、球面収差情報(例えば球面収差量Z1又はZ2)(i)が算出され、メモリ38に格納される(ステップS4)。
次に、駆動制御部37によりOPU33が光ディスク6の半径方向の中間のスポット6a−2に移動する(ステップS5)。そして、算出部36aによって、読取部30によりスポット6a−2から読み取られたデータに基づいて、球面収差情報(ii)が算出され、メモリ38に格納される(ステップS6)。
さらに、駆動制御部37によりOPU33が光ディスク6の半径方向の外周側のスポット6a−3に移動する(ステップS7)。そして、算出部36aによって、読取部30によりスポット6a−3から読み取られたデータに基づいて、球面収差情報(iii)が算出され、メモリ38に格納される(ステップS8)。
次に、CPU36により、図7のステップS9〜S18に例示する光ディスク装置3の設置方向の判定、及び設定情報の設定が実行される。
具体的には、図7に例示するように、判定部36bにより、ステップS4でメモリ38に保持された球面収差情報(i)と基準球面収差情報とに基づいて、球面収差が発生しているか否かが判断される(ステップS9)。
ステップS9で球面収差が発生していると判断された場合(ステップS9のYesルート)、判定部36bにより、第1の球面収差情報(i)が所定の閾値以下であるか否か、例えば球面収差量Z1又はZ2が“0.8”以下であるか否かが判断される(ステップS10)。
球面収差情報(i)が所定の閾値以下であると判断された場合(ステップS10のYesルート)、例えば(i)の球面収差量Z1又はZ2が“0.7”であった場合、判定部36bにより、光ディスク装置3の設置方向が垂直方向(第2の方向)であると判定される。また、判定部36bにより、球面収差情報(i)に対する球面収差情報(ii)の変化率が所定の範囲(例えば±10%)以内であるか否かが判断される(ステップS11)。
球面収差情報(i)に対する球面収差情報(ii)の変化率が所定の範囲以内であると判断された場合(ステップS11のYesルート)、例えば、(ii)の球面収差量Z1又はZ2が“0.68”であり、変化率がおよそ“−3%”であった場合、判定部36bにより、球面収差情報(i)に対する球面収差情報(iii)の変化率が所定の範囲(例えば±10%)以内であるか否かが判断される(ステップS12)。
球面収差情報(i)に対する球面収差情報(iii)の変化率が所定の範囲以内であると判断された場合(ステップS12のYesルート)、例えば、(iii)の球面収差量Z1又はZ2が“0.65”であり、変化率がおよそ“−7%”であった場合、判定部36bにより、光ディスク装置3の設置方向は垂直方向であり、且つ、光ディスク6に反り等の変形は発生していないと判定される。そして、設定部36cにより、メモリ38に対して垂直方向に応じた設定情報が設定され(ステップS13)、処理が終了する。
一方、ステップS11又はS12において、球面収差情報(i)に対する球面収差情報(ii)又は(iii)の変化率が所定の範囲外であると判断された場合(ステップS11又はS12のNoルート)、例えば、(iii)の球面収差量Z1又はZ2が“0.6”であり、変化率がおよそ“−14”であった場合、判定部36bにより、光ディスク装置3の設置方向は垂直方向であり、且つ、光ディスク6の外周側で反り等の変形が発生していると判定される。そして、設定部36cにより、メモリ38に対して垂直方向に応じた設定情報が設定され(ステップS14)、処理が終了する。なお、この場合、上述の如く、判定部36bにより、球面収差情報(i)に対する球面収差情報(ii)及び(iii)それぞれの変化率がメモリ38に格納され、駆動制御部37により、当該変化率に基づいた読取部30の動作パラメータの補正が行なわれても良い。
また、ステップS10において、球面収差情報(i)が所定の閾値よりも大きいと判断された場合(ステップS10のNoルート)、例えば(i)の球面収差量Z1又はZ2が“0.9”であった場合、球面収差情報(i)に対する球面収差情報(ii)及び(iii)のそれぞれの変化率が所定の範囲(例えば±10%)以内であるか否かが判断される(ステップS15及びS16)。
球面収差情報(i)に対する球面収差情報(ii)及び(iii)の変化率がそれぞれ所定の範囲以内であると判断された場合(ステップS15及びS16のYesルート)、判定部36bにより、光ディスク装置3の設置方向は斜め方向であり、且つ、光ディスク6に反り等の変形は発生していないと判定される。そして、設定部36cにより、メモリ38に対して斜め方向に応じた設定情報が設定され(ステップS17)、処理が終了する。
一方、ステップS15又はS16において、球面収差情報(i)に対する球面収差情報(ii)又は(iii)の変化率が所定の範囲外であると判断された場合(ステップS15又はS16のNoルート)、判定部36bにより、光ディスク装置3の設置方向は水平方向であり、且つ、光ディスク6の外周側で反り等の変形が発生していると判定される。この場合、判定部36bは、ステップS9において検出された僅かな球面収差は、光ディスク6の変形によるものと判断する。そして、設定部36cにより、メモリ38に対して水平方向に応じた設定情報が設定(現状の設定情報が維持)され(ステップS18)、処理が終了する。
なお、判定部36bは、ステップS15又はS16のNoルートとなった場合、ステップS9において検出された球面収差は、光ディスク装置3が斜め方向に設置されたためであると判断し、且つ、光ディスク6の外周側で反り等の変形が発生していると判定しても良い。この場合、設定部36cにより、メモリ38に対して斜め方向に応じた設定情報が設定される。
また、ステップS9において、球面収差が発生していないと判断された場合(ステップS9のNoルート)、判定部36bにより、光ディスク装置3の設置方向は水平方向であると判定される。そして、設定部36cにより、メモリ38に対して水平方向に応じた設定情報が設定(現状の設定情報が維持)され(ステップS18)、処理が終了する。なお、この場合にも、判定部36bは、ステップS11及びS12と同様に、光ディスク6に反りが発生しているか否かの判断を行なっても良い。
上述の処理により、CPU36において、光ディスク装置3の設置方向の判定が行なわれ、設置方向に応じた設定情報が設定される。
なお、光ディスク装置3に設定されている設定情報に応じた設置方向が垂直方向(第2の方向)である場合には、メモリ38には、光ディスク装置3が垂直方向に設置されている場合に光スポットX1が円形となるようなサーボパラメータが設定されている。従って、この場合、判定部36bは、ステップS9において球面収差の発生が検出されなければ、光ディスク装置3の設置方向が垂直方向であると判定し、設定部36cは、ステップS18において、垂直方向に応じた設定情報を設定(現状の設定情報を維持)する。一方、判定部36bは、ステップS9において球面収差の発生を検出し、且つ、ステップS10において球面収差情報(i)が所定の閾値以下であると判断した場合には、設置方向が水平方向であると判定し、設定部36cは、ステップS13又はS14において、水平方向に応じた設定情報を設定する。
また、図6及び図7においては、球面収差情報として球面収差量Z1及びZ2を用いたが、これに限定されるものではなく、球面収差量とともに、又は代わりにチルト補正量を用いても良い。球面収差情報としてチルト補正量が用いられる場合、球面収差量の減少に伴いチルト補正量が増加するため、判定部36bは、ステップS10の処理において、球面収差情報(i)が所定の閾値以上であるか否かを判断する。
このように、本実施形態に係る光ディスク装置3によれば、算出部36aにより、光ディスク6に対して光を照射し、反射された光の検出結果に基づいて、光ディスク6に係る球面収差に関する球面収差情報が算出される。また、判定部36bにより、球面収差情報に基づいて、光ディスク装置3の設置方向が判定され、設定部36cにより、光ディスク6に対する動作に係る設定情報が、判定部36bによる判定結果に応じて設定される。従って、光ディスク装置3は、情報処理装置1等に実装された際に、自己の設置方向の判定結果により、縦置き又は斜め置き、或いは横置きの状態の維持等、適切な設定情報(サーボパラメータ)を設定することができる。これにより、例えば品質が悪い光ディスク6が用いられる場合でも、光ディスク装置3による読み書きのディスクエラーの発生を抑止することができる。また、偏重心ディスクが用いられる場合でも、振動や騒音の増大や、光ディスク6(スピンドルモータ32)の回転数の低下等の事象の発生を抑止することができる。
また、設定情報として斜め置きに適したサーボパラメータを予め格納しておくことで、縦置き又は横置きの設定情報ではカバーしきれない範囲(例えば垂直方向から15度以上、又は水平方向から30度以上)の傾きで光ディスク装置3が設置されている場合でも、判定部36bの判定結果に応じて適切な設定情報を設定することができる。従って、光ディスク装置3の設置方向の制限を解除し、光ディスク装置3の様々な設置方向に柔軟に対応することができる。
また、本実施形態に係る光ディスク装置3によれば、自己の設置方向を自動的に検出して適切な設定情報に切り替えることができる。従って、設置方向に応じて異なる設定情報が設定された複数種類の光ディスク装置3を生産する必要がなく、予め一種類の設定情報(例えば横置きに適した設定情報)が設定された光ディスク装置3のみを生産するだけで良い。これにより、製造、流通等における管理が容易になるとともにコストの増大を抑えることができる。
さらに、本実施形態に係る光ディスク装置3によれば、設置方向の判定が球面収差情報に基づいて行なわれるため、トラバース機構に対する重力による機械的負荷の変化を検出する手法に比べ、精度良く光ディスク装置3の設置方向を判定することができる。
また、算出部36a、判定部36b、及び設定部36cは、光ディスク装置3に光ディスク6が挿入されたとき、及び、光ディスク装置3のホスト装置(CPU2)から処理を実行する旨の指示が入力されたとき、のうちの少なくとも一方のときに動作する。従って、光ディスク装置3の設置方向が変わるたびに、設置方向に適した設定情報を設定することができるため、使用者等は、光ディスク装置3の設置方向を意識せず、光ディスク装置3を任意に設置することができ、利便性が高い。
さらに、算出部36aにより、光ディスク6の半径方向における内周部6a−1から外周部6a−3までの間で複数回、球面収差情報の算出が行なわれる。そして、判定部36bにより、複数箇所について算出された球面収差情報に基づいて、光ディスク6の外周側に変形が生じているか否かが判定される。従って、光ディスク6の反り等の変形の影響も考慮して、光ディスク装置3の設置方向を精度良く判定することができる。
〔1−3〕変形例
上述した実施形態に係る判定部36bは、光ディスク装置3において球面収差が発生しているか否かを判断するために基準球面収差情報を用いたが、これに限定されるものではない。
図8は、一実施形態の変形例に係る基準球面収差情報を示す図である。
例えば、一実施形態の変形例に係る判定部36bは、図8に示すテーブルT1と、算出部36aにより算出された球面収差情報とに基づいて、光ディスク装置3の設置方向を判定しても良い。
テーブルT1は、本変形例に係る基準球面収差情報を示すものであり、一実施形態と同様に、光ディスク装置3の製造時等に予め測定され、ROM35に格納される。このテーブルT1は、光ディスク装置3に設定された方向(基準設置方向)と、当該光ディスク装置3が他の設置方向に設置された場合の球面収差情報(図8に示す例では球面収差量)と、その(他の)設置方向とが対応付けられたものである。
本変形例に係る判定部36bは、光ディスク装置3に設定されている設置方向に応じた基準球面収差情報の中から、算出部36aにより算出された球面収差情報に近似するものを検索する。そして、判定部36bは、算出された球面収差情報に近似する基準球面収差情報が検索された場合に、検索した基準球面収差情報に対応する設置方向(他の設置方向)を、光ディスク装置3の設置方向として判定する。
これにより、判定部36bは、算出部36aにより算出された設置方向の違いによって発生する球面収差と、基準球面収差情報とを比較することで、光ディスク装置3個々の物理的な特性を加味した状態で光ディスク装置3の設置方向を判定することができ、信頼性が向上する。
なお、光ディスク装置3は、判定部36bによるテーブルT1に基づいた光ディスク装置3の設置方向の判定処理を、図7におけるステップS9及びS10の処理に代えて実行することができる。
従って、本変形例に係る光ディスク装置3によっても、上述した実施形態と同様の効果が得られるほか、上述した実施形態に係る光ディスク装置3よりも容易に光ディスク装置3の設置方向を判定することができる。
〔2〕その他
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、かかる特定の実施形態及び変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形、変更して実施することができる。
例えば、算出部36aは、光ディスク6の半径方向における内周側から外周側に亘り、3つの球面収差情報を算出しているが、光ディスク6の異なる2個所、又は3個所よりも多くの個所に係る球面収差情報を算出しても良い。なお、光ディスク6の反り等の変形の検出が不要であれば、算出部36aは、光ディスク6の任意の1個所に係る球面収差情報を算出しても良い。
また、OPU33による光ディスク6からの読取結果(検出結果)に基づいて、算出部36aが球面収差情報を算出するものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、OPU33の代わりに、球面収差を測定する他のユニットを備え、このユニットによる読取結果(検出結果)に基づいて算出部36aが球面収差情報を算出しても良い。
さらに、OPU33の受光部33bは、4つのフォトダイオードA〜Dを備えるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、球面収差情報を取得することができれば、任意の数のフォトダイオードを備えても良く、フォトダイオードの代わりに他の受光素子を備えても良い。
また、図7のステップS10における所定の閾値、並びに、ステップS11、S12、S15、及びS16における所定の範囲は、上述したものに限られず、光ディスク装置3の設置方向と、球面収差情報(球面収差量又はチルト補正量)との関係に応じて任意に設定することができる。
さらに、一実施形態に係る基準球面収差情報は、基準設置方向と、光ディスク装置3が基準設置方向とは異なる他の設置方向で設置された場合の球面収差情報とが対応付けられたものであるが、これに限定されるものではない。
例えば、基準球面収差情報は、基準設置方向と、光ディスク装置3が基準設置方向に設置された場合の球面収差情報とが対応付けられたものであっても良く、この場合の基準球面収差情報は、基準設置方向ごとに、光ディスク装置3個々の物理的な特性によって発生する球面収差情報を示すものとなる。この場合、判定部36bは、算出部36aによって算出された球面収差情報が、対応する基準球面収差情報に近似する場合には球面収差が発生していないと判断する一方、近似しない場合に球面収差が発生していると判断することができる。なお、この基準球面収差情報を用いた球面収差の発生の有無の判断は、図7に示すステップS9において実行することができる。
なお、CPU36(算出部36a、判定部36b、設定部36c)、及び駆動制御部37としての機能を実現するためのプログラム(設定情報設定プログラム)は、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RW等),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD+R,DVD−RW,DVD+RW,HD DVD等),ブルーレイディスク,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。そして、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。また、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしても良い。
CPU36(算出部36a、判定部36b、設定部36c)、及び駆動制御部37としての機能を実現する際には、内部記憶装置(本実施形態ではROM35又はメモリ38)に格納されたプログラムがコンピュータのマイクロプロセッサ(本実施形態ではCPU36)によって実行される。このとき、記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータが読み取って実行するようにしても良い。また、算出部36a、判定部36b、設定部36c、及び駆動制御部37としての機能を実現する際には、外部設定ノードの記憶装置に格納されたプログラムがコンピュータのマイクロプロセッサ(本実施形態では例えばCPU36)によって実行されても良い。
なお、本実施形態において、コンピュータとは、ハードウェアとオペレーティングシステムとを含む概念であり、オペレーティングシステムの制御の下で動作するハードウェアを意味している。また、オペレーティングシステムが不要でアプリケーションプログラム単独でハードウェアを動作させるような場合には、そのハードウェア自体がコンピュータに相当する。ハードウェアは、少なくとも、CPU等のマイクロプロセッサと、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取るための手段とをそなえており、本実施形態においては、光ディスク装置3がコンピュータとしての機能を有しているのである。
1 情報処理装置
2 CPU
3,300 光ディスク装置(媒体処理装置)
30 読取部
31,310 モータドライバ
32,320 スピンドルモータ
33 光ピックアップ(OPU,読取処理部)
33a レンズ
33b 受光部
33c 光源
33d ハーフミラー
34,340 制御部
35,350 ROM
36 CPU(処理部)
36a 算出部
36b 判定部
36c 設定部
37 駆動制御部
38 メモリ(保持部)
39 IF部
4 IO装置
5 メモリ
6,600 光ディスク(媒体)
6a,6a−1〜6a−3,600a スポット
330 光ピックアップ(OPU)
以下、OPU330が垂直方向(紙面上下方向)に光ディスク600から読み込みを行なう場合(図9参照)を、光ディスク装置300の設置方向が横向きである、又は光ディスク装置300が横置きであるという。また、OPU30が水平方向(紙面左右方向)に光ディスク600から読み込みを行なう場合を、光ディスク装置300の設置方向が縦向きである、又は光ディスク装置300が縦置きであるという。
すなわち、光ディスク装置3において球面収差が発生し、光スポットにおける光強度分布が図4(a)に示すX1から図4(b)に示すX2又は図4(c)に示すX3に変わると、フォトダイオードA〜Dの各領域における電流量の分布に偏りが生じる。
なお、光ディスク装置3の設置方向が縦向きの場合に、フォトダイオードA〜Dに対して、光スポットがX2及びX3のいずれの状態になるかは、受光部33bのフォトダイオードA〜Dの配置と重力方向とに応じて決まる。
設定部36cは、光ディスク装置3による光ディスク6に対する動作(例えば読取部30の動作)に係る設定情報を、判定部36bによる判定結果に応じて設定する。具体的には、設定部36cは、判定部36bにより判定された光ディスク装置3の設置方向に応じた設定情報をROM35から読み出し、メモリ38に保持させる。
ここで、本実施形態に係る判定部36bは、光ディスク装置3の設置方向に応じて予め算出された基準球面収差情報と、算出部36aにより算出された球面収差情報とに基づいて、球面収差が発生しているか否かを判断することができる。
一方、ステップS11又はS12において、球面収差情報(i)に対する球面収差情報(ii)又は(iii)の変化率が所定の範囲外であると判断された場合(ステップS11又はS12のNoルート)、例えば、(iii)の球面収差量Z1又はZ2が“0.6”であり、変化率がおよそ“−14”であった場合、判定部36bにより、光ディスク装置3の設置方向は垂直方向であり、且つ、光ディスク6の外周側で反り等の変形が発生していると判定される。そして、設定部36cにより、メモリ38に対して垂直方向に応じた設定情報が設定され(ステップS14)、処理が終了する。なお、この場合、上述の如く、判定部36bにより、球面収差情報(i)に対する球面収差情報(ii)及び(iii)それぞれの変化率がメモリ38に格納され、駆動制御部37により、当該変化率に基づいた読取部30の動作パラメータの補正が行なわれても良い。
なお、本実施形態において、コンピュータとは、ハードウェアとオペレーティングシステムとを含む概念であり、オペレーティングシステムの制御の下で動作するハードウェアを意味している。また、オペレーティングシステムが不要でアプリケーションプログラム単独でハードウェアを動作させるような場合には、そのハードウェア自体がコンピュータに相当する。ハードウェアは、少なくとも、CPU等のマイクロプロセッサと、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取るための手段とをそなえており、本実施形態においては、光ディスク装置3がコンピュータとしての機能を有しているのである。
〔3〕付記
以上の実施形態及び変形例に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
媒体に対して光を照射し、反射された光の検出結果に基づいて、前記媒体に係る球面収差に関する球面収差情報を算出する算出部と、
前記球面収差情報に基づいて、媒体処理装置の設置方向を判定する判定部と、
前記媒体に対する動作に係る設定情報を、前記判定部による判定結果に応じて設定する設定部と、を備えることを特徴とする、媒体処理装置。
(付記2)
前記判定部は、前記算出部により算出された前記球面収差情報に基づいて球面収差が発生しているか否かを判断し、球面収差の発生の有無に応じて前記設置方向を判定することを特徴とする、付記1記載の媒体処理装置。
(付記3)
前記判定部は、予め算出された前記媒体処理装置の設置方向に応じた基準球面収差情報と、前記算出部により算出された前記球面収差情報とに基づいて、球面収差が発生しているか否かを判断することを特徴とする、付記2記載の媒体処理装置。
(付記4)
前記基準球面収差情報は、基準設置方向ごとに、前記媒体処理装置が前記基準設置方向とは異なる他の設置方向で設置された場合の球面収差情報が対応付けられた情報であり、
前記判定部は、現在設定されている設定情報に応じた設置方向を基準設置方向として、当該基準設置方向に対応する基準球面収差情報を参照し、当該基準設置方向に対応付けられた球面収差情報を取得するとともに、前記算出部により算出された前記球面収差情報が、取得した球面収差情報に近似するか否かを判断し、近似する場合に、球面収差が発生していると判断することを特徴とする、付記3記載の媒体処理装置。
(付記5)
前記基準球面収差情報は、前記基準設置方向と、前記媒体処理装置が前記基準設置方向とは異なる他の設置方向で設置された場合の球面収差情報と、前記他の設置方向とが対応付けられた情報であり、
前記判定部は、現在設定されている設定情報に応じた設置方向を基準設置方向として、当該基準設置方向に対応する基準球面収差情報から、前記算出部により算出された前記球面収差情報に近似する基準球面収差情報を検索し、近似するものが検索された場合に、検索した基準球面収差情報に対応する前記他の設置方向を、前記媒体処理装置の設置方向として判定することを特徴とする、付記3又は付記4記載の媒体処理装置。
(付記6)
前記算出部は、前記媒体の異なる複数個所における検出結果に基づいて、複数の球面収差情報を算出し、
前記判定部は、前記複数の球面収差情報に基づいて、前記設置方向を判定することを特徴とする、付記1〜5のいずれか1項記載の媒体処理装置。
(付記7)
前記判定部は、前記媒体の半径方向における内周側の位置に係る第1の球面収差情報と、前記媒体の半径方向における外周側の位置に係る第2の球面収差情報とに基づいて、第1の方向、第1の方向と直交する第2の方向、及び、第1の方向と第2の方向との間の第3の方向を含む複数の方向から、前記設置方向を判定することを特徴とする、付記6記載の媒体処理装置。
(付記8)
前記判定部は、前記第1の球面収差情報に基づいて、球面収差が発生しているか否か、及び、球面収差が発生している場合には前記第1の球面収差情報が所定の閾値以下か否か、を判断するとともに、当該判断結果に応じて、前記第1〜第3の方向を含む複数の方向から、前記設置方向を判定することを特徴とする、付記7記載の媒体処理装置。
(付記9)
前記判定部は、前記第1及び第2の球面収差情報に基づいて、前記媒体に変形が生じているか否かを判断することを特徴とする、付記7又は付記8記載の媒体処理装置。
(付記10)
前記判定部は、前記第1の球面収差情報に対する前記第2の球面収差情報の変化率が所定の範囲以内であると判断した場合に前記媒体に変形が生じていないと判断する一方、前記変化率が前記所定の範囲外であると判断した場合に前記媒体の外周側に変形が生じていると判断することを特徴とする、付記9記載の媒体処理装置。
(付記11)
前記設定部により設定された前記設定情報を保持するとともに、前記第1の球面収差情報に対する前記第2の球面収差情報の変化率を保持する保持部と、
前記保持部に保持された前記設定情報に基づいて、前記媒体に対する駆動制御を行なう一方、前記判定部により前記媒体の外周側に変形が生じていると判断された場合に、前記保持部に格納された前記変化率に基づき、前記設定情報に対して、前記媒体の半径方向におけるアクセス位置に応じた補正を行ない、補正後の設定情報に基づいて前記媒体に対する駆動制御を行なう駆動制御部と、をさらに備えることを特徴とする、付記10記載の媒体処理装置。
(付記12)
前記設定部により設定された前記設定情報を保持する保持部と、
前記保持部に保持された前記設定情報に基づいて、前記媒体に対する駆動制御を行なう駆動制御部と、をさらに備えることを特徴とする、付記1〜10のいずれか1項記載の媒体処理装置。
(付記13)
前記球面収差情報は、前記媒体処理装置の設置方向に応じて変化する球面収差量、及び、前記球面収差量に対してチルト補正を行ない当該球面収差量がゼロとなった際のチルト補正量、のうちの少なくとも一方であることを特徴とする、付記1〜12のいずれか1項記載の媒体処理装置。
(付記14)
前記算出部,判定部,及び設定部は、前記媒体処理装置に前記媒体が挿入されたとき、及び、前記媒体処理装置のホスト装置から前記処理を実行する旨の指示が入力されたとき、のうちの少なくとも一方のときに動作することを特徴とする、付記1〜13のいずれか1項記載の媒体処理装置。
(付記15)
媒体から情報を読み取る媒体処理装置における前記媒体に対する動作に係る設定情報の設定方法であって、
前記媒体に対して光を照射し、反射された光の検出結果に基づいて、前記媒体に係る球面収差に関する球面収差情報を算出し、
算出した前記球面収差情報に基づいて、媒体処理装置の設置方向を判定し、
前記設定情報を、前記設置方向の判定結果に応じて設定することを特徴とする、設定情報設定方法。
(付記16)
算出された前記球面収差情報に基づいて球面収差が発生しているか否かを判断し、
球面収差の発生の有無に応じて前記設置方向を判定することを特徴とする、付記15記載の設定情報設定方法。
(付記17)
予め算出された前記媒体処理装置の設置方向に応じた基準球面収差情報と、算出された前記球面収差情報とに基づいて、球面収差が発生しているか否かを判断することを特徴とする、付記16記載の設定情報設定方法。
(付記18)
前記媒体の異なる複数個所における検出結果に基づいて、複数の球面収差情報を算出し、
前記複数の球面収差情報に基づいて、前記設置方向を判定することを特徴とする、請求項15〜17のいずれか1項記載の設定情報設定方法。
(付記19)
媒体から情報を読み取る媒体処理装置としてのコンピュータに、
前記媒体に対して光を照射し、反射された光の検出結果に基づいて、前記媒体に係る球面収差に関する球面収差情報を算出し、
算出した前記球面収差情報に基づいて、媒体処理装置の設置方向を判定し、
前記媒体に対する動作に係る設定情報を、前記設置方向の判定結果に応じて設定する、処理を実行させることを特徴とする、設定情報設定プログラム。
(付記20)
媒体に対して光を照射し、反射された光の検出結果に基づいて、前記媒体に係る球面収差に関する球面収差情報を算出する算出部と、
前記球面収差情報に基づいて、媒体処理装置の設置方向を判定する判定部と、を備えることを特徴とする、媒体処理装置の設置方向検出装置。

Claims (20)

  1. 媒体に対して光を照射し、反射された光の検出結果に基づいて、前記媒体に係る球面収差に関する球面収差情報を算出する算出部と、
    前記球面収差情報に基づいて、媒体処理装置の設置方向を判定する判定部と、
    前記媒体に対する動作に係る設定情報を、前記判定部による判定結果に応じて設定する設定部と、を備えることを特徴とする、媒体処理装置。
  2. 前記判定部は、前記算出部により算出された前記球面収差情報に基づいて球面収差が発生しているか否かを判断し、球面収差の発生の有無に応じて前記設置方向を判定することを特徴とする、請求項1記載の媒体処理装置。
  3. 前記判定部は、予め算出された前記媒体処理装置の設置方向に応じた基準球面収差情報と、前記算出部により算出された前記球面収差情報とに基づいて、球面収差が発生しているか否かを判断することを特徴とする、請求項2記載の媒体処理装置。
  4. 前記基準球面収差情報は、基準設置方向ごとに、前記媒体処理装置が前記基準設置方向とは異なる他の設置方向で設置された場合の球面収差情報が対応付けられた情報であり、
    前記判定部は、現在設定されている設定情報に応じた設置方向を基準設置方向として、当該基準設置方向に対応する基準球面収差情報を参照し、当該基準設置方向に対応付けられた球面収差情報を取得するとともに、前記算出部により算出された前記球面収差情報が、取得した球面収差情報に近似するか否かを判断し、近似する場合に、球面収差が発生していると判断することを特徴とする、請求項3記載の媒体処理装置。
  5. 前記基準球面収差情報は、前記基準設置方向と、前記媒体処理装置が前記基準設置方向とは異なる他の設置方向で設置された場合の球面収差情報と、前記他の設置方向とが対応付けられた情報であり、
    前記判定部は、現在設定されている設定情報に応じた設置方向を基準設置方向として、当該基準設置方向に対応する基準球面収差情報から、前記算出部により算出された前記球面収差情報に近似する基準球面収差情報を検索し、近似するものが検索された場合に、検索した基準球面収差情報に対応する前記他の設置方向を、前記媒体処理装置の設置方向として判定することを特徴とする、請求項3又は請求項4記載の媒体処理装置。
  6. 前記算出部は、前記媒体の異なる複数個所における検出結果に基づいて、複数の球面収差情報を算出し、
    前記判定部は、前記複数の球面収差情報に基づいて、前記設置方向を判定することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項記載の媒体処理装置。
  7. 前記判定部は、前記媒体の半径方向における内周側の位置に係る第1の球面収差情報と、前記媒体の半径方向における外周側の位置に係る第2の球面収差情報とに基づいて、第1の方向、第1の方向と直交する第2の方向、及び、第1の方向と第2の方向との間の第3の方向を含む複数の方向から、前記設置方向を判定することを特徴とする、請求項6記載の媒体処理装置。
  8. 前記判定部は、前記第1の球面収差情報に基づいて、球面収差が発生しているか否か、及び、球面収差が発生している場合には前記第1の球面収差情報が所定の閾値以下か否か、を判断するとともに、当該判断結果に応じて、前記第1〜第3の方向を含む複数の方向から、前記設置方向を判定することを特徴とする、請求項7記載の媒体処理装置。
  9. 前記判定部は、前記第1及び第2の球面収差情報に基づいて、前記媒体に変形が生じているか否かを判断することを特徴とする、請求項7又は請求項8記載の媒体処理装置。
  10. 前記判定部は、前記第1の球面収差情報に対する前記第2の球面収差情報の変化率が所定の範囲以内であると判断した場合に前記媒体に変形が生じていないと判断する一方、前記変化率が前記所定の範囲外であると判断した場合に前記媒体の外周側に変形が生じていると判断することを特徴とする、請求項9記載の媒体処理装置。
  11. 前記設定部により設定された前記設定情報を保持するとともに、前記第1の球面収差情報に対する前記第2の球面収差情報の変化率を保持する保持部と、
    前記保持部に保持された前記設定情報に基づいて、前記媒体に対する駆動制御を行なう一方、前記判定部により前記媒体の外周側に変形が生じていると判断された場合に、前記保持部に格納された前記変化率に基づき、前記設定情報に対して、前記媒体の半径方向におけるアクセス位置に応じた補正を行ない、補正後の設定情報に基づいて前記読取部の駆動制御を行なう駆動制御部と、をさらに備えることを特徴とする、請求項10記載の媒体処理装置。
  12. 前記設定部により設定された前記設定情報を保持する保持部と、
    前記保持部に保持された前記設定情報に基づいて、前記媒体に対する駆動制御を行なう駆動制御部と、をさらに備えることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項記載の媒体処理装置。
  13. 前記球面収差情報は、前記媒体処理装置の設置方向に応じて変化する球面収差量、及び、前記球面収差量に対してチルト補正を行ない当該球面収差量がゼロとなった際のチルト補正量、のうちの少なくとも一方であることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1項記載の媒体処理装置。
  14. 前記算出部,判定部,及び設定部は、前記媒体処理装置に前記媒体が挿入されたとき、及び、前記媒体処理装置のホスト装置から前記処理を実行する旨の指示が入力されたとき、のうちの少なくとも一方のときに動作することを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項記載の媒体処理装置。
  15. 媒体から情報を読み取る媒体処理装置における前記媒体に対する動作に係る設定情報の設定方法であって、
    前記媒体に対して光を照射し、反射された光の検出結果に基づいて、前記媒体に係る球面収差に関する球面収差情報を算出し、
    算出した前記球面収差情報に基づいて、媒体処理装置の設置方向を判定し、
    前記設定情報を、前記設置方向の判定結果に応じて設定することを特徴とする、設定情報設定方法。
  16. 算出された前記球面収差情報に基づいて球面収差が発生しているか否かを判断し、
    球面収差の発生の有無に応じて前記設置方向を判定することを特徴とする、請求項15記載の設定情報設定方法。
  17. 予め算出された前記媒体処理装置の設置方向に応じた基準球面収差情報と、算出された前記球面収差情報とに基づいて、球面収差が発生しているか否かを判断することを特徴とする、請求項16記載の設定情報設定方法。
  18. 前記媒体の異なる複数個所における検出結果に基づいて、複数の球面収差情報を算出し、
    前記複数の球面収差情報に基づいて、前記設置方向を判定することを特徴とする、請求項15〜17のいずれか1項記載の設定情報設定方法。
  19. 媒体から情報を読み取る媒体処理装置としてのコンピュータに、
    前記媒体に対して光を照射し、反射された光の検出結果に基づいて、前記媒体に係る球面収差に関する球面収差情報を算出し、
    算出した前記球面収差情報に基づいて、媒体処理装置の設置方向を判定し、
    前記媒体に対する動作に係る設定情報を、前記設置方向の判定結果に応じて設定する、
    処理を実行させることを特徴とする、設定情報設定プログラム。
  20. 媒体に対して光を照射し、反射された光の検出結果に基づいて、前記媒体に係る球面収差に関する球面収差情報を算出する算出部と、
    前記球面収差情報に基づいて、媒体処理装置の設置方向を判定する判定部と、を備えることを特徴とする、媒体処理装置の設置方向検出装置。
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