JPWO2013038482A1 - ピークカット制御装置 - Google Patents

ピークカット制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2013038482A1
JPWO2013038482A1 JP2013533365A JP2013533365A JPWO2013038482A1 JP WO2013038482 A1 JPWO2013038482 A1 JP WO2013038482A1 JP 2013533365 A JP2013533365 A JP 2013533365A JP 2013533365 A JP2013533365 A JP 2013533365A JP WO2013038482 A1 JPWO2013038482 A1 JP WO2013038482A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
amount
peak cut
storage battery
cut amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013533365A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5793572B2 (ja
Inventor
松夫 坂東
松夫 坂東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JAPAN WIND DEVELOPMENT CORPORATION LTD.
Original Assignee
JAPAN WIND DEVELOPMENT CORPORATION LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JAPAN WIND DEVELOPMENT CORPORATION LTD. filed Critical JAPAN WIND DEVELOPMENT CORPORATION LTD.
Publication of JPWO2013038482A1 publication Critical patent/JPWO2013038482A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5793572B2 publication Critical patent/JP5793572B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J3/00Circuit arrangements for ac mains or ac distribution networks
    • H02J3/003Load forecast, e.g. methods or systems for forecasting future load demand
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J3/00Circuit arrangements for ac mains or ac distribution networks
    • H02J3/38Arrangements for parallely feeding a single network by two or more generators, converters or transformers
    • H02J3/381Dispersed generators
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J3/00Circuit arrangements for ac mains or ac distribution networks
    • H02J3/38Arrangements for parallely feeding a single network by two or more generators, converters or transformers
    • H02J3/46Controlling of the sharing of output between the generators, converters, or transformers
    • H02J3/466Scheduling the operation of the generators, e.g. connecting or disconnecting generators to meet a given demand
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
    • H02J7/0068Battery or charger load switching, e.g. concurrent charging and load supply
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J2203/00Indexing scheme relating to details of circuit arrangements for AC mains or AC distribution networks
    • H02J2203/20Simulating, e g planning, reliability check, modelling or computer assisted design [CAD]
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J2300/00Systems for supplying or distributing electric power characterised by decentralized, dispersed, or local generation
    • H02J2300/20The dispersed energy generation being of renewable origin
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J2300/00Systems for supplying or distributing electric power characterised by decentralized, dispersed, or local generation
    • H02J2300/20The dispersed energy generation being of renewable origin
    • H02J2300/28The renewable source being wind energy
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S10/00Systems supporting electrical power generation, transmission or distribution
    • Y04S10/50Systems or methods supporting the power network operation or management, involving a certain degree of interaction with the load-side end user applications

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

計画発電量と需要予測電力量との差分電力を求める差分電力演算部13と、差分電力と蓄電池105の単位時間当たりの充電可能電力または放電可能電力とを所定時間毎に比較して蓄電池105の充放電および仮ピークカット量の増減をシミュレートすることにより、所定時間毎のピークカット量を求めるピークカット量演算部14とを備えることにより、蓄電池105の充電可能電力または放電可能電力を最大限に利用したピークカット量を求めることができるようにする。

Description

本発明はピークカット制御装置に関し、特に、蓄電池併設型の自然エネルギー発電システムにおけるピークカット制御装置に関するものである。
太陽光発電や風力発電などは、クリーンな自然エネルギーを使用するという利点があるが、日射や風況などの自然条件に左右され安定な発電量を確保することが難しい。その不安定な電力は、電力ネットワークにそのまま送電することはできない。このため、発電装置に対して蓄電池を併設し、自然条件によって随時変動する発電出力の一部を蓄電池に充放電することにより、出力を安定化して電力ネットワークへ送電する技術が用いられている。
また、発電により得られた電力の一部を電力需要の少ない夜間(オフピーク時)に蓄電池に充電し、電力需要の多い昼間帯(ピーク時間帯)において放電することによりピークカットする技術も用いられている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2009−284586号公報 特開2004−62254号公報
特許文献1に記載の発明では、電力の需要予測および購入電力規定値の差を時間帯毎に計算し、需要予測が購入電力規定値より大きい場合、その差をピーク電力とする。そして、各時間帯のピーク電力を積分してピーク電力の総量を計算する。一方、充放電器で計測された最新の充電電力量よりもピーク電力の総量が大きいか否かを判断し、大きい場合は、ピークカットに必要な蓄電量を、ピーク電力が発生する時間帯以前に確保するように電力を蓄電池に充電する計画を立てる。これにより、ピークカットを行う時間帯には、ピークカットを行うために必要な電力量を蓄電池から供給できるようにしている。
また、特許文献2に記載の発明では、あらかじめ求めた消費電力パターンを基に、ピークカット位置を仮定し、これを基に、発電装置の定格発電出力を仮定する。そして、これらの消費電力パターンの最大電力とピークカット位置、電力料金データ、発電システムの価格データ、使用期間データ、設備維持や補修費用データなどを用いた所定の演算により、発電システムの利用による費用削減効果や利益効果を求める。
そして、仮定したピークカット位置の範囲内で費用削減効果や利益効果が最大となるように、仮定した定格発電出力の値を何度か変更する。さらに、仮定したピークカット位置を何度か変更して、それに適した定格発電出力および定格電池容量を求め、費用削減効果や利益効果が最大となるピークカット位置を定める。このようにして、電力消費者が使用する負荷や電力供給者が電力を供給する負荷に対して最も適切な発電システムの選定を可能にしている。
上述のように、特許文献1,2に記載の従来技術では、事前に電力の需要予測をしてピークカット量を求めているものの、特許文献1では需要予測と購入電力規定値との差分に基づきピークカット量を求めている。また、特許文献2では、需要予測の消費電力パターンに基づき費用削減効果や利益効果が最大となるピークカット量を求めている。
ところが、特許文献1の購入電力規定値や、特許文献2の費用削減効果または利益効果を基準としてピークカット量を求めると、蓄電池の充放電だけではピークカットが十分に行えなくなってしまう場合がある。刻々変化する蓄電池の空き容量や蓄電量を考慮してピークカット量を求めていないため、空き容量が不足して余剰の発電電力を蓄電池に十分に蓄えることができなくなったり、蓄電量が不足して蓄電池からの放電を十分に行えなくなったりすることがあるからである。
上述のように、ピークカットを行うために蓄電池の充放電では賄えなくなる場合には、発電機を制御して発電電力量を調整しなければならない。しかしながら、風力発電機のように回転機械を伴うものでは、回転機械に必然的に発生する特有の制御の難しさと慣性による制御遅れとがある。そのため、刻々変化する電力需要の調整源を回転機械の風力発電機に委ねるピークカット制御では、迅速な対応が困難という問題があった。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、蓄電池を最大限に利用して、できるだけ風力発電機の回転機械に頼らずに電力のピークカット制御を行うことができるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明では、仮ピークカット量に基づき定まる計画発電量と所定時間毎の電力需要を予測した需要予測電力量との差分電力を求め、当該求めた差分電力と蓄電池の単位時間当たりの充電可能電力または放電可能電力とを所定時間毎に比較して蓄電池の充放電および仮ピークカット量の増減をシミュレートすることにより、所定時間毎のピークカット量を逐次求めるようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、蓄電池の単位時間当たりの充電可能電力または放電可能電力を考慮してピークカット量が求められるので、蓄電池の能力を最大限に利用したピークカット量を求めることができる。そのため、シミュレーション後の実際の運用時において、蓄電池の能力を最大限に利用して、実際の需要に対して過不足となる発電電力を蓄電池の充放電によって制御することができ、できるだけ風力発電機の回転機械に頼らずに電力のピークカット制御を行うことができる。
本実施形態によるピークカット制御装置を備えた蓄電池併設型の自然エネルギー発電システムの構成例を示す図である。 本実施形態によるピークカット制御装置の機能構成例を示す図である。 本実施形態のピークカット制御装置によって行われるシミュレーションの動作例を示すフローチャートである。 本実施形態のピークカット制御装置により求められる1日分のピークカット量の一例を示す図である。 本実施形態のオンライン制御装置によって行われるオンライン制御の動作例を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態によるピークカット制御装置を備えた蓄電池併設型の自然エネルギー発電システムの構成例を示す図である。本実施形態による蓄電池併設型の自然エネルギー発電システムは、自然エネルギー発電装置と、当該自然エネルギー発電装置で発電した電力の一部を充放電する蓄電池とを備えたシステムである。本実施形態では自然エネルギー発電システムの例として、風力発電システムを用いている。
図1に示すように、本実施形態の風力発電システム100は、風力発電装置101(自然エネルギー発電装置に相当)、風車制御装置102、充放電制御装置103、インバータ104、蓄電池105、発電量メータ106、充電量メータ107、ピークカット制御装置108およびオンライン制御装置109を備えて構成されている。また、本実施形態の風力発電システム100は、給電制御装置200を介して電力会社の系統201に連系されている。また、本実施形態の風力発電システム100は、需要予測システム300に接続されている。
風力発電装置101は、風力によって駆動され系統201へ給電するための電力を発生するものである。具体的には、風力発電装置101は、台座上にタワー部が築かれ、タワー部の上部にプロペラ型風車が設けられた構成となっている。プロペラ型風車の羽根(翼)部分であるブレードは、ハブを介して回転軸に取り付けられ、風を受けて回転軸と共に回転可能に構成されている。回転軸には発電機が繋がれており、当該発電機により発電された電力が電力ケーブルを介して風力発電装置101の外部に出力されるように構成されている。
風車制御装置102は、風力発電装置101が備える風車(回転機械)の回転を制御するものである。風車制御装置102は、風車の回転を制御することにより、風力発電装置101での発電量を制御している。風力発電装置101において発電された電力は、充放電制御装置103およびインバータ104を介して蓄電池105に供給され、あるいは、給電制御装置200を介して系統201に送電されるようになっている。
蓄電池105は、風力発電装置101で発電した電力の一部を充放電により蓄電するものである。充放電制御装置103は、蓄電池105の充放電を制御するものである。基本的には、充放電制御装置103は、風力発電装置101での発電量が需要予測システム300により求められる需要電力量を上回る場合は、その余剰電力を蓄電池105に充電するように制御する。逆に、風力発電装置101での発電量が需要電力量を下回る場合は、その不足電力を補うために蓄電池105から放電を行うように制御する。
インバータ104は、電力の直交流の変換を行うものである。具体的には、インバータ104は、充電時に充放電制御装置103から供給される交流電力を直流電力に変換して蓄電池105に供給する。また、インバータ104は、放電時に蓄電池105から供給される直流電力を交流電力に変換して充放電制御装置103に供給する。
給電制御装置200は、風力発電装置101により発電された電力と、充放電制御装置103の制御により蓄電池105から放電された電力とを用いて、系統201に給電する電力を制御する。例えば、給電制御装置200は、風力発電装置101の発電量と蓄電池105からの放電量とを合成した電力を系統201に供給するように制御する。このような制御を行うことにより、系統201から見た風力発電装置101の出力電力の変動が抑制され、系統201に供給される電力を一定に平滑化することができる。
需要予測システム300は、所定時間毎の電力需要を予測するものである。ピークカット量を求めるシミュレーションの実行時には、需要予測システム300は、例えば翌日の電力需要を所定時間(例えば、1分)毎に予測し、当該予測によって求めた1日分の需要予測電力量をピークカット制御装置108に供給する。
また、シミュレーションによって求めたピークカット量を用いて実際に風力発電システム100を運用するオンライン制御の実行時には、需要予測システム300は、当日の電力需要を所定時間(例えば、1秒)毎に予測し、当該予測により求めた需要予測電力量をオンライン制御装置109に逐次供給する。なお、電力需要の予測は、公知の手法を適用して行うことが可能である。ここではその詳細な説明を割愛する。
発電量メータ106は、風力発電装置101により実際に発電される電力量を逐次検出し、検出した発電電力量をオンライン制御装置109に通知する。充電量メータ107は、蓄電池105の充電電力量(蓄電量)を逐次検出し、検出した充電電力量をオンライン制御装置109に通知する。
ピークカット制御装置108は、電力需要および蓄電池105に関する情報(詳しくは後述する)に応じたピークカット量をシミュレーションによって求める。すなわち、ピークカット制御装置108は、需要予測システム300により求められた翌日の需要予測電力量および蓄電池105に関する情報を用いてシミュレーションを実行することにより、翌日の電力需要(予測値)と蓄電池105の状態等に応じた適切なピークカット量を求める。
オンライン制御装置109は、ピークカット制御装置108によるシミュレーションが行われた翌日、実際に風力発電システム100を運用してオンライン制御を実行するときに、前日に求めておいたピークカット量と、需要予測システム300により求められる当日の需要予測電力量とを用いて、蓄電池105の充放電を制御することによりピークカットを実行する。
具体的には、オンライン制御装置109は、ピークカット制御装置108により前日のシミュレーションで求められたピークカット量を、当日の計画発電量として設定する。そして、その計画発電量による発電計画に従って風力発電装置101で発電される発電量が需要予測システム300により求められる需要電力量を上回る場合は、その余剰電力を蓄電池105に充電するように充放電制御装置103を制御する。逆に、風力発電装置101での発電量が需要電力量を下回る場合は、その不足電力を補うために蓄電池105から放電を行うように充放電制御装置103を制御する。
なお、蓄電池105の充電電力量(蓄電量)は充電量メータ107により検出されており、検出された充電電力量はオンライン制御装置109に通知される。オンライン制御装置109は、充電量メータ107から通知される蓄電池105の充電電力量に基づいて、当該充電電力量が過剰あるいは不足していて上述のような蓄電池105の充放電を行えないと判断した場合、風車制御装置102を通じて風力発電装置101での発電量を制御する。
図2は、本実施形態によるピークカット制御装置108の機能構成例を示す図である。図2に示すように、本実施形態のピークカット制御装置108は、その機能構成として、データ読込部11、計画発電量演算部12、差分電力演算部13、ピークカット量演算部14およびピークカット量記憶部15を備えて構成されている。
データ読込部11は、翌日の電力需要を所定時間(例えば、1分)毎に予測した1日分の需要予測電力量を表す需要予測データを需要予測システム300から読み込む。
計画発電量演算部12は、データ読込部11により読み込まれた需要予測データと、ピークカット量演算部14により仮設定された仮ピークカット量TPCとに基づいて、風力発電装置101における計画発電量SGenPを演算する。具体的には、需要予測データに基づいて翌日に予想される消費電力の最大値MaxPを特定し、当該最大値MaxPから仮ピークカット量TPCを減算することにより、所定時間毎の計画発電量SGenPを求める(SGenP=MaxP−TPC)。
差分電力演算部13は、計画発電量演算部12により求められた所定時間毎の計画発電量SGenPと、所定時間毎の電力需要を予測した需要予測電力量FLPとの差分電力DPを求める(DP=SGenP−FLP)。なお、需要予測電力量FLPは、データ読込部11が需要予測システム300から需要予測データとして読み込んだものを利用する。
ピークカット量演算部14は、差分電力演算部13により求められた差分電力DPと、蓄電池105の充電可能電力PCPまたは放電可能電力PDPとを所定時間毎に比較して、蓄電池105の充放電および仮ピークカット量TPCの増減をシミュレートすることにより、所定時間毎にピークカット量PCを求める。そして、ピークカット量演算部14は、求めた所定時間毎のピークカット量PCをピークカット量記憶部15に記録する。
なお、充電可能電力PCPとは、蓄電池105に対して充電可能な単位時間当たりの電力(瞬時値)を示す。これは、蓄電池105の充電電力量(蓄電量)RCとは異なる概念である。充電電力量RCは、蓄電池105に対して実際に蓄電されている電力量を示す。例えば、蓄電池105の全容量が20,000kWh(例えば、単位時間当たり2,000kWの電力を10時間放電できるという定格とする)である場合、その全容量の半分まで蓄電されているとき、充電電力量RCは10,000kWhということになる。
これに対して、2,000kWという値が充電可能電力PCPということになる。蓄電池105の全容量が同じ20,000kWhであっても、定格が異なれば、充電可能電力PCPも異なる。例えば、単位時間当たり1,000kWの電力を20時間放電できるという定格の場合には、充電可能電力PCPは1,000kWということになる。放電可能電力PDPも同様である。すなわち、放電可能電力PDPは、蓄電池105から放電可能な単位時間当たりの電力(瞬時値)を示す。
ピークカット量演算部14は、差分電力演算部13により求められた差分電力DPが充電可能電力PCPより小さくなる範囲内で仮ピークカット量TPCが最大となるように、蓄電池105の充電による充電電力量RCの増加および仮ピークカット量TPCの増加をシミュレートする。また、ピークカット量演算部14は、差分電力DPが放電可能電力PDPより小さくなる範囲内で仮ピークカット量TPCが最小となるように、蓄電池105の放電による充電電力量RCの減少および仮ピークカット量TPCの減少をシミュレートする。
ピークカット量演算部14は、このようなシミュレーションにより最終的に求められた仮ピークカット量TPCを、ピークカット量PCとして決定する。ピークカット量演算部14は、上述のようなシミュレーションを、1日を所定時間毎に区切った単位で複数回繰り返し行うことにより、1日分の所定時間毎のピークカット量PCを求める。
なお、シミュレーションによってピークカット量PCを求める際に、蓄電池105の充電可能電力PCPおよび放電可能電力PDPに加えて、蓄電池105の充電限界CLMhおよび放電限界DLMhも考慮するのが好ましい。充電限界CLMhとは、蓄電池105が充電末になった状態(充電電力量RCが100%の状態)を言う。また、放電限界DLMhとは、蓄電池105が放電末になった状態(充電電力量RCが0%の状態)を言う。なお、±15%程度の余裕をとり、充電電力量RCが85%の状態を充電限界CLMh、充電電力量RCが15%の状態を放電限界DLMhとしてもよい。
蓄電池105の充電限界CLMhおよび放電限界DLMhも考慮する場合、ピークカット量演算部14は、差分電力DPが充電可能電力PCPより小さくなり、かつ、蓄電池105の充電電力量RCが充電限界CLMhを超えない範囲内で仮ピークカット量TPCが最大となるように、蓄電池105の充電による充電電力量RCの増加および仮ピークカット量TPCの増加をシミュレートする。また、ピークカット量演算部14は、差分電力DPが放電可能電力PDPより小さくなり、かつ、蓄電池105の充電電力量RCが放電限界DLMhを超えない範囲内で仮ピークカット量TPCが最小となるように、蓄電池105の放電による充電電力量RCの減少および仮ピークカット量TPCの減少をシミュレートする。
次に、上記のように構成した本実施形態によるピークカット制御装置108の動作を説明する。図3は、本実施形態のピークカット制御装置108によって行われるシミュレーションの動作例を示すフローチャートである。図3に示すフローチャートは、シミュレーションの開始を指示する操作がユーザによって行われたときにスタートする。
図3において、ピークカット制御装置108のデータ読込部11は、翌日の1日分の需要予測電力量を表す需要予測データを需要予測システム300から読み込む(ステップS1)。このとき、ピークカット制御装置108は、1日分のシミュレーションを行う際の所定時間の値(分単位)を表すリードタイムtの値を“1”に初期化しておく。
次に、計画発電量演算部12は、データ読込部11により読み込まれた需要予測データから特定される翌日の消費電力の最大値MaxPと、ピークカット量演算部14により仮設定された仮ピークカット量TPCとに基づいて、風力発電装置101における計画発電量SGenP(=MaxP−TPC)を演算する(ステップS2)。なお、初期状態において仮ピークカット量TPCは任意の値に設定しておく。
さらに、差分電力演算部13は、計画発電量演算部12により求められた計画発電量SGenPと、データ読込部11により読み込まれた需要予測データから特定される所定リードタイムt(最初はt=1)の需要予測電力量FLPとの差分電力DP(=SGenP−FLP)を求める(ステップS3)。そして、ピークカット量演算部14は、差分電力演算部13により算出された差分電力DPが正の値か否かを判定する(ステップS4)。
差分電力DPが正の値の場合は、ステップS5〜S9で充電のシミュレーションを行う。まず、ピークカット量演算部14は、差分電力演算部13により求められた差分電力DPが、蓄電池105の充電可能電力PCPよりも小さいか否かを判定する(ステップS5)。
ここで、差分電力DPが充電可能電力PCPより小さい場合は、その差分電力DPを蓄電池105に充電可能ということである。よって、ピークカット量演算部14は、差分電力DPの分だけ蓄電池105の充電電力量RCを増加させるための演算を行う(ステップS6)。具体的には、蓄電池105の当該リードタイムtにおける充電電力量RCtを、RCt=RC+DP*t/60なる演算により算出する。ここで、“t/60”を乗算しているのは、差分電力DPの単位を[kW]から[kWh]に変換するためである。
ピークカット量演算部14は、以上のようにして算出したリードタイムtにおける充電電力量RCtが、蓄電池105の充電限界CLMhを超えているか否か、つまり、充電電力量RCtの値が充電限界CLMhの値より大きいか否かを判定する(ステップS7)。充電電力量RCtが充電限界CLMhを超えている場合は、充電可能電力PCPの条件は満足しても実際には蓄電池105の空き容量が足りなくて充電できないということなので、ピークカット量演算部14は仮ピークカット量TPCの値を所定電力量Pstepだけ増加させて(ステップS8)、ステップS2の処理に戻る。
なお、上記ステップS5において、差分電力DPが蓄電池105の充電可能電力PCPよりも小さくないとピークカット量演算部14にて判定した場合も、差分電力DPを蓄電池105に充電できないということである。よって、この場合にもピークカット量演算部14は、仮ピークカット量TPCの値を所定電力量Pstepだけ増加させて(ステップS8)、ステップS2の処理に戻る。
一方、上記ステップS7において、リードタイムtにおける充電電力量RCtが蓄電池105の充電限界CLMhを超えていないとピークカット量演算部14にて判定した場合、ピークカット量演算部14は、そのときの仮ピークカット量TPCを当該リードタイムtにおけるピークカット量PCとして確定し、これをピークカット量記憶部15に記録する(ステップS9)。その後、処理はステップS15に進む。
以上のように、差分電力DPの値が正の値の場合は、ピークカット量演算部14は、あるリードタイムtにおいて、差分電力DPが充電可能電力PCPより小さくなり、かつ、蓄電池105の充電電力量RCtが充電限界CLMhを超えない範囲内で仮ピークカット量TPCが最大となるように、蓄電池105の充電による充電電力量RCtの増加および仮ピークカット量TPCの増加をシミュレートする。
一方、差分電力DPが正の値でない場合は、ステップS10〜S14で放電のシミュレーションを行う。まず、ピークカット量演算部14は、差分電力演算部13により求められた差分電力DPが、蓄電池105の放電可能電力PDPよりも小さいか否かを判定する(ステップS10)。
ここで、差分電力DPが放電可能電力PDPより小さい場合は、その差分電力DPを蓄電池105から放電可能ということである。よって、ピークカット量演算部14は、差分電力DPの分だけ蓄電池105から充電電力量RCを減少させるための演算を行う(ステップS11)。具体的には、蓄電池105の当該リードタイムtにおける充電電力量RCtを、RCt=RC−DP*t/60なる演算により算出する。
ピークカット量演算部14は、以上のようにして算出したリードタイムtにおける充電電力量RCtが、蓄電池105の放電限界DLMhを超えているか否か、つまり、充電電力量RCtの値が放電限界DLMhの値より小さいか否かを判定する(ステップS12)。放電限界DLMhを超えている場合は、放電可能電力PDPの条件は満足しても実際には蓄電池105の充電残量が足りなくて放電できないということなので、ピークカット量演算部14は仮ピークカット量TPCの値を所定電力量Pstepだけ減少させて(ステップS13)、ステップS2の処理に戻る。
なお、上記ステップS10において、差分電力DPが蓄電池105の放電可能電力PDPよりも小さくないとピークカット量演算部14にて判定した場合も、差分電力DPを蓄電池105から放電できないということである。よって、この場合にもピークカット量演算部14は、仮ピークカット量TPCの値を所定電力量Pstepだけ減少させて(ステップS13)、ステップS2の処理に戻る。
一方、上記ステップS12において、リードタイムtにおける充電電力量RCtが蓄電池105の放電限界DLMhを超えていないとピークカット量演算部14にて判定した場合、ピークカット量演算部14は、そのときの仮ピークカット量TPCを当該リードタイムtにおけるピークカット量PCとして確定し、これをピークカット量記憶部15に記録する(ステップS14)。その後、処理はステップS15に進む。
以上のように、差分電力DPの値が正の値でない場合は、ピークカット量演算部14は、あるリードタイムtにおいて、差分電力DPが放電可能電力PDPより小さくなり、かつ、蓄電池105の充電電力量RCtが放電限界DLMhを超えない範囲内で仮ピークカット量TPCが最小となるように、蓄電池105の放電による充電電力量RCtの減少および仮ピークカット量TPCの減少をシミュレートする。
ステップS15において、ピークカット制御装置108は、リードタイムtを所定時間tstep(例えば、1分)だけ先に進める。そして、ピークカット制御装置108は、そのリードタイムtが1日分の終了を表す値(t=1440)になったか否かを判定する(ステップS16)。t=1440になっていれば、1日分のシミュレーションが完了したことになるので、図3の処理を終了する。一方、t=1440になっていなければ、RC=RCtとして(ステップS17)、ステップS1の処理に戻る。
ピークカット制御装置108は、上述のようなシミュレーションを各リードタイムt毎に実行することにより、1日分の所定時間毎(リードタイムt毎)のピークカット量PCを求め、ピークカット量記憶部15に記録する。図4は、ピークカット制御装置108により求められる1日分のピークカット量PCの一例を示す図である。
図5は、本実施形態によるオンライン制御装置109によって行われるオンライン制御の動作例を示すフローチャートである。図5に示すフローチャートは、オンライン制御の開始を指示する操作がユーザによって行われたときにスタートする。
図5において、オンライン制御装置109は、ピークカット制御装置108により前日に求めたピークカット量PCをピークカット量記憶部15から読み込むとともに、当日の需要予測電力量を表す需要予測データを需要予測システム300から読み込む(ステップS21)。
次に、オンライン制御装置109は、ピークカット量記憶部15から読み込んだピークカット量PCを当日の計画発電量SGenPとして設定し、当該計画発電量SGenPに従って風車制御装置102を制御する。また、オンライン制御装置109は、風力発電装置101が計画通りに発電したものとして、上記のように設定した計画発電量SGenPを風力発電装置101による実発電量AGenPとする(ステップS22)。
そして、オンライン制御装置109は、当該実発電量AGenPと、需要予測システム300から読み込んだ現時点における需要予測電力量ALPとの差分電力ADP(=AGenP−ALP)を求める(ステップS23)。なお、ここでは計画発電量SGenPを実発電量AGenPとする例について説明しているが、発電量メータ106により検出される発電量を実発電量AGenPとしてもよい。
オンライン制御装置109は、ステップS23で求めた差分電力ADPが正の値か否かを判定する(ステップS24)。差分電力ADPが正の値の場合は、実発電量AGenPが余剰しているということなので、ステップS25〜S29で蓄電池105への充電を行う。まず、オンライン制御装置109は、差分電力ADPが蓄電池105の充電可能電力PCPよりも小さいか否かを判定する(ステップS25)。
ここで、差分電力ADPが充電可能電力PCPより小さい場合は、その差分電力ADPを蓄電池105に充電可能ということである。よって、オンライン制御装置109は、差分電力ADPを蓄電池105に充電させるよう充放電制御装置103を制御する(ステップS26)。これにより、蓄電池105の充電電力量RCは、RC=RC+ADP*t/3600なる演算で示されるような値に増加する。ここで、“t/3600”を乗算しているのは、差分電力ADPの単位を[kW]から[kWh]に変換するためである。シミュレーションのときと異なり“t/3600”を乗算しているのは、分単位ではなく秒単位で精密に(高時間分解能で)オンライン制御を行っているためである。
次に、オンライン制御装置109は、充電後における蓄電池105の充電電力量RCが、蓄電池105の充電限界CLMhを超えているか否か、つまり、充電電力量RCの値が充電限界CLMhの値より大きいか否かを判定する(ステップS27)。なお、蓄電池105の充電電力量RCは、充電量メータ107により検出される。ここで、蓄電池105の充電電力量RCが充電限界CLMhを超えていない場合は、蓄電池105への充電に関して特に問題はないので、処理はステップS21に戻り、引き続きオンライン制御を継続する。
なお、上記ステップS25において差分電力ADPが蓄電池105の充電可能電力PCPよりも小さくないと判定した場合は、差分電力ADPを蓄電池105に充電できないということである。また、上記ステップS27において充電電力量RCが充電限界CLMhを超えていると判定した場合も、差分電力ADPを蓄電池105にこれ以上充電できないということである。よって、これらの場合には、オンライン制御装置109は計画発電量SGenPの値を所定電力量Pstepだけ減少させて(ステップS28)、ステップS21の処理に戻る。
ただし、本実施形態では、差分電力DPが充電可能電力PCPより小さく、かつ、蓄電池105の充電電力量RCが充電限界CLMhを超えない範囲内で最大となるようなピークカット量PCをシミュレーションによって求め、このピークカット量PCを当日の計画発電量SGenPとして用いている。そのため、殆どの場合はステップS28の処理に移行することはない。
仮に、電力需要が予測通りにならず実際の差分電力ADPがシミュレーション時の差分電力DPと多少異なることがあっても、差分電力ADPが蓄電池105の充電可能電力PCPよりも小さくならなかったり、蓄電池105の充電電力量RCが充電限界CLMhを超えたりすることを抑制することができる。これにより、風力発電装置101の風車を制御して発電量を調整しなくても、蓄電池105への充電によってピークカットを実現することができる。
上記ステップS24において、差分電力ADPが正の値でないと判定した場合は、実発電量AGenPが不足しているということなので、ステップS29〜S31で蓄電池105からの放電を行う。まず、オンライン制御装置109は、差分電力ADPが蓄電池105の放電可能電力PDPよりも小さいか否かを判定する(ステップS29)。
ここで、差分電力ADPが放電可能電力PDPより小さい場合は、その差分電力ADPを蓄電池105から放電可能ということである。よって、オンライン制御装置109は、差分電力ADPを蓄電池105から放電させるよう充放電制御装置103を制御する(ステップS30)。これにより、蓄電池105の充電電力量RCは、RC=RC−ADP*t/3600なる演算で示されるような値に減少する。
次に、オンライン制御装置109は、放電後における蓄電池105の充電電力量RCが、蓄電池105の放電限界DLMhを超えているか否か、つまり、充電電力量RCの値が放電限界DLMhの値より小さいか否かを判定する(ステップS31)。充電電力量RCが放電限界DLMhを超えていない場合は、蓄電池105からの放電に関して特に問題はないので、処理はステップS21に戻り、引き続きオンライン制御を継続する。
なお、上記ステップS29において差分電力ADPが蓄電池105の放電可能電力PDPよりも小さくないと判定した場合は、差分電力ADPを蓄電池105から放電できないということである。また、上記ステップS31において充電電力量RCが放電限界DLMhを超えていると判定した場合も、差分電力ADPを蓄電池105からこれ以上放電できないということである。よって、これらの場合には、オンライン制御装置109は計画発電量SGenPの値を所定電力量Pstepだけ増加させて(ステップS32)、ステップS21の処理に戻る。
ただし、本実施形態では、差分電力DPが放電可能電力PDPより小さく、かつ、蓄電池105の充電電力量RCが放電限界DLMhを超えない範囲内で最小となるようなピークカット量PCをシミュレーションによって求め、このピークカット量PCを当日の計画発電量SGenPとして用いている。そのため、殆どの場合はステップS28の処理に移行することはない。
仮に、電力需要が予測通りにならず実際の差分電力ADPがシミュレーション時の差分電力DPと多少異なることがあっても、差分電力ADPが蓄電池105の放電可能電力PDPよりも小さくならなかったり、蓄電池105の充電電力量RCが放電限界DLMhを超えたりすることを抑制することができる。これにより、風力発電装置101の風車を制御して発電量を調整しなくても、蓄電池105への放電によってピークカットを実現することができる。
以上詳しく説明したように、本実施形態では、仮ピークカット量TPCに基づき定まる計画発電量SGenPと所定時間毎の電力需要を予測した需要予測電力量との差分電力DPを求める。そして、当該求めた差分電力DPと、蓄電池105の単位時間当たりの充電可能電力PCPまたは放電可能電力PDPとを所定時間毎に比較して、蓄電池105の充放電および仮ピークカット量TPCの増減をシミュレートすることにより、所定時間毎のピークカット量PCを求めるようにしている。
このように構成した本実施形態によれば、蓄電池105の単位時間当たりの充電可能電力PCPまたは放電可能電力PDPを考慮してピークカット量PCが求められるので、蓄電池105の充電可能電力PCPまたは放電可能電力PDPを最大限に利用したピークカット量PCを求めることができる。そのため、シミュレーション後の実際のオンライン制御時において、蓄電池105の単位時間当たりの充放電能力を最大限に利用して、実際の需要に対して過不足となる電力を蓄電池105の充放電によって制御することができ、できるだけ風力発電装置101の回転機械に頼らずに電力のピークカット制御を行うことができる。
また、本実施形態では、蓄電池105の充電電力量RCと蓄電池105の充電限界CLMhまたは放電限界DLMhとを所定時間毎に比較して、蓄電池105の充放電および仮ピークカット量TPCの増減をシミュレートすることにより、所定時間毎のピークカット量PCを求めるようにしている。
このように構成した本実施形態によれば、蓄電池105の容量を最大限に利用したピークカット量PCを求めることができる。そのため、シミュレーション後の実際のオンライン制御時において、蓄電池105の容量を最大限に利用して、実際の需要に対して過不足となる電力を蓄電池105の充放電によって制御することができ、できるだけ風力発電装置101の回転機械に頼らずに電力のピークカット制御を行うことができる。
なお、上記実施形態では、差分電力DPと蓄電池105の単位時間当たりの充電可能電力PCPまたは放電可能電力PDPとの比較、および蓄電池105の充電電力量RCと充電限界CLMhまたは放電限界DLMhとの比較の両方を行ってシミュレートする例について説明した。前者の比較または後者の比較の何れか一方のみを行うようにしてもよいが、風力発電装置101の回転機械に頼らずに蓄電池105を最大限に利用して電力のピークカット制御を行うためには、両方の比較を行うことが好ましい。
また、上記実施形態では、シミュレーションによって翌日の1日分のピークカット量PCを求める例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、翌週の1週間分のピークカット量PCを求めるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、シミュレーション時のリードタイムtを1分単位で刻む例について説明したが、この数字は単なる一例に過ぎない。また、上記実施形態では、オンライン制御時の充放電制御を1秒単位で行う例について説明したが、この数字も単なる一例に過ぎない。
また、上記実施形態では、シミュレーションの実行時に、需要予測電力量データから特定される消費電力の最大値MaxPから仮ピークカット量TPCを減算することによって計画発電量SGenPを求める例について説明したが、計画発電量SGenPの求め方はこれに限定されない。例えば、翌日の風況などから発電量を予測する発電予測システムを用いて、公知の方法により計画発電量SGenPを求めるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、充電可能電力PCPおよび放電可能電力PDPを固定値とする例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、充電可能電力PCPを蓄電池105の充電電力量に応じて変動させるようにしてもよい。具体的には、蓄電池105が充電末近くまで充電されてきたら、充電可能電力PCPを定格よりも小さく設定する。また、蓄電池105が放電末近くまで放電されてきたら、放電可能電力PDPを定格よりも小さく設定する。
例えば、定格で充電可能電力PCPが2,000kWの場合、充電電力量が90%未満のときは定格通りに充電可能電力PCPは2,000kWに設定する。これに対し、充電電力量が90%以上95%未満になったら、充電可能電力PCPを例えば1,000kWに下げる。さらに、充電電力量が95%以上100%未満になったら充電可能電力PCPを例えば500kWに下げ、蓄電池105が満充電になったときに充電可能電力PCPを0kWとする。
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。

Claims (4)

  1. 自然エネルギー発電装置と上記自然エネルギー発電装置で発電した電力の一部を充放電する蓄電池とを備えた蓄電池併設型の自然エネルギー発電システムにおけるピークカット制御装置であって、
    仮ピークカット量に基づき定まる上記自然エネルギー発電装置における計画発電量と、所定時間毎の電力需要を予測した需要予測電力量との差分電力を求める差分電力演算部と、
    上記差分電力演算部により求められた差分電力と、上記蓄電池の単位時間当たりの充電可能電力または放電可能電力とを上記所定時間毎に比較して、上記蓄電池への上記差分電力の充放電および上記仮ピークカット量の増減をシミュレートすることにより、上記所定時間毎にピークカット量を求めるピークカット量演算部とを備えたことを特徴とするピークカット制御装置。
  2. 上記ピークカット量演算部は、上記差分電力が上記充電可能電力より小さくなる範囲内で上記仮ピークカット量が最大となるように上記蓄電池の充電による充電電力量の増加および上記仮ピークカット量の増加をシミュレートするとともに、上記差分電力が上記放電可能電力より小さくなる範囲内で上記仮ピークカット量が最小となるように上記蓄電池の放電による上記充電電力量の減少および上記仮ピークカット量の減少をシミュレートすることにより、上記所定時間毎にピークカット量を求めることを特徴とする請求項1に記載のピークカット制御装置。
  3. 上記ピークカット量演算部は、上記シミュレートに代えて、上記蓄電池の充電電力量が充電限界を超えない範囲内で上記仮ピークカット量が最大となるように上記蓄電池への上記差分電力の充電による上記充電電力量の増加および上記仮ピークカット量の増加をシミュレートするとともに、上記蓄電池の充電電力量が放電限界を超えない範囲内で上記仮ピークカット量が最小となるように上記蓄電池からの上記差分電力の放電による上記充電電力量の減少および上記仮ピークカット量の減少をシミュレートすることにより、上記所定時間毎にピークカット量を求めることを特徴とする請求項1に記載のピークカット制御装置。
  4. 上記ピークカット量演算部は、上記シミュレートに代えて、上記差分電力が上記充電可能電力より小さくなり、かつ、上記蓄電池の充電電力量が充電限界を超えない範囲内で上記仮ピークカット量が最大となるように上記蓄電池への上記差分電力の充電による上記充電電力量の増加および上記仮ピークカット量の増加をシミュレートするとともに、上記差分電力が上記放電可能電力より小さくなり、かつ、上記蓄電池の充電電力量が放電限界を超えない範囲内で上記仮ピークカット量が最小となるように上記蓄電池からの上記差分電力の放電による上記充電電力量の減少および上記仮ピークカット量の減少をシミュレートすることにより、上記所定時間毎にピークカット量を求めることを特徴とする請求項1に記載のピークカット制御装置。
JP2013533365A 2011-09-13 2011-09-13 ピークカット制御装置 Active JP5793572B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2011/070779 WO2013038482A1 (ja) 2011-09-13 2011-09-13 ピークカット制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2013038482A1 true JPWO2013038482A1 (ja) 2015-03-23
JP5793572B2 JP5793572B2 (ja) 2015-10-14

Family

ID=47882749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013533365A Active JP5793572B2 (ja) 2011-09-13 2011-09-13 ピークカット制御装置

Country Status (9)

Country Link
US (1) US9627910B2 (ja)
EP (1) EP2757650B1 (ja)
JP (1) JP5793572B2 (ja)
KR (1) KR101797632B1 (ja)
CN (1) CN103828169B (ja)
AU (1) AU2011377128B2 (ja)
CA (1) CA2847503A1 (ja)
ES (1) ES2845222T3 (ja)
WO (1) WO2013038482A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106104954A (zh) * 2014-03-12 2016-11-09 日本电气株式会社 蓄电池共用系统、信息处理装置、蓄电池共用方法、和记录蓄电池共用程序的记录介质
JP6730075B2 (ja) * 2016-04-26 2020-07-29 株式会社東芝 監視制御装置
CN105846461B (zh) * 2016-04-28 2022-01-28 中国电力科学研究院 一种大规模储能电站自适应动态规划的控制方法和系统
CN108215872A (zh) * 2017-12-01 2018-06-29 国网北京市电力公司 电动汽车的充电方法、装置、存储介质和处理器
WO2020044743A1 (ja) * 2018-08-28 2020-03-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 電力制御装置及び電力システム
EP3624292B1 (en) * 2018-09-11 2021-06-23 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Method and control device for operating a stationary, electric energy storage that is provided for an electric consumption unit, like, e.g., a household
KR102185494B1 (ko) * 2018-10-08 2020-12-02 주식회사 시너젠 피크컷 제어 방법 및 이를 실행하는 장치
CN111913110B (zh) * 2019-05-10 2023-03-14 维谛技术有限公司 一种市电电池配置评估方法和系统
CN110571838B (zh) * 2019-09-05 2021-07-30 南方电网科学研究院有限责任公司 一种储能电池早高峰负荷削减控制方法和装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060171086A1 (en) * 2005-02-01 2006-08-03 Vrb Power Systems Inc. Method for retrofitting wind turbine farms
JP2008141918A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 太陽光発電システム評価装置、方法、およびプログラム
JP2008182859A (ja) * 2007-01-26 2008-08-07 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 風力発電装置と蓄電装置のハイブリッドシステム,風力発電システム,電力制御装置
JP2009284586A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電力システムおよびその制御方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004062254A (ja) 2002-07-25 2004-02-26 Hitachi Ltd 情報供給システム及び情報供給方法
JP5013372B2 (ja) * 2007-09-06 2012-08-29 国立大学法人 琉球大学 風力発電機用蓄電池設備の製作方法
WO2011052314A1 (ja) * 2009-10-30 2011-05-05 日本碍子株式会社 二次電池の制御方法および電力貯蔵装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060171086A1 (en) * 2005-02-01 2006-08-03 Vrb Power Systems Inc. Method for retrofitting wind turbine farms
JP2008141918A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 太陽光発電システム評価装置、方法、およびプログラム
JP2008182859A (ja) * 2007-01-26 2008-08-07 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 風力発電装置と蓄電装置のハイブリッドシステム,風力発電システム,電力制御装置
JP2009284586A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電力システムおよびその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR20140059189A (ko) 2014-05-15
CN103828169A (zh) 2014-05-28
EP2757650B1 (en) 2020-11-18
AU2011377128A1 (en) 2014-04-17
US9627910B2 (en) 2017-04-18
AU2011377128B2 (en) 2016-07-21
WO2013038482A1 (ja) 2013-03-21
CN103828169B (zh) 2017-03-29
KR101797632B1 (ko) 2017-11-15
ES2845222T3 (es) 2021-07-26
EP2757650A1 (en) 2014-07-23
JP5793572B2 (ja) 2015-10-14
CA2847503A1 (en) 2013-03-21
US20140191577A1 (en) 2014-07-10
EP2757650A4 (en) 2015-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5793572B2 (ja) ピークカット制御装置
US9692233B2 (en) Method for controlling an energy storage system
JP6168564B2 (ja) 分散型エネルギー源から、電気エネルギーを供給するための方法及び発電システム
JP5800771B2 (ja) 風力発電システム、風力発電制御装置および風力発電制御方法
EP2485356A1 (en) Energy storage and power management system
US9543775B2 (en) Battery controller, management system, battery control method, battery control program, and storage medium
JP2014233096A (ja) 充放電システム
JP6820677B2 (ja) 電力管理装置及びプログラム
JP2016167913A (ja) 電力供給システム及び電力供給方法
WO2013046656A1 (ja) 充放電システム
JP6280736B2 (ja) エネルギー管理システム及びエネルギー管理方法
JP6789020B2 (ja) 蓄電池運用方法および蓄電池運用装置
JP2013169067A (ja) 電力制御システム
JP6705652B2 (ja) 蓄電池制御方法
JP7252116B2 (ja) 再生可能エネルギー発電システム
JP6543187B2 (ja) 蓄電池制御方法
Mindra et al. Combined peak shaving/time shifting strategy for microgrid controlled renewable energy efficiency optimization
JP6462284B2 (ja) エネルギー管理システム及びエネルギー管理方法
JP2014233097A (ja) 充放電システム
WO2021152667A1 (ja) 電力供給管理装置及び電力供給管理方法
CN116632883A (zh) 一种网侧储能最优容量核定方法及系统
JP2020099133A (ja) 分散型電源システム
JP2017118785A (ja) 蓄電池制御装置及び蓄電池制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150421

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150714

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150810

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5793572

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250