JPWO2013022075A1 - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

液晶表示装置(100)は、垂直配向型の液晶層(3)と、第1基板(1)の液晶層側に設けられた画素電極(11)と、第2基板(2)の液晶層側に設けられた対向電極(21)と、第1配向膜(12)および第2配向膜(22)とを備える。各画素領域(10)は、液晶分子(3a)のチルト方向が予め決められた第1、第2、第3および第4方向である第1、第2、第3および第4液晶ドメイン(A、B、C、D)を有する。第1、第2、第3および第4方向は、任意の2つの方向の差が90?の整数倍に略等しい4つの方向である。第1液晶ドメインは、画素電極のエッジの少なくとも一部と近接し、この少なくとも一部は、それに直交し画素電極の内側に向かう方位角方向(e1)が第1方向と90?超の角をなす第1エッジ部(EG1)を含む。第1基板は、第1エッジ部に対応する領域に配置され、画素電極の下に設けられた第1リブ(14)を有する。

Description

本発明は、液晶表示装置に関し、特に、垂直配向型の液晶層を備え、広視野角特性を有する液晶表示装置に関する。
液晶表示装置の表示特性が改善され、テレビジョン受像機などへの利用が進んでいる。液晶表示装置の視野角特性は向上したものの、さらなる改善が望まれている。特に、垂直配向型の液晶層を用いた液晶表示装置(VA(Vertical Alignment)モードの液晶表示装置と呼ばれることもある。)の視野角特性を改善する要求は強い。
現在、テレビ等の大型表示装置に用いられているVAモードの液晶表示装置には、視野角特性を改善するために、1つの画素領域に複数の液晶ドメインを形成する配向分割構造が採用されている。配向分割構造を形成する方法としては、MVA(Multi-domain Vertical Alignment)モードが主流である。MVAモードは、例えば特許文献1に開示されている。
MVAモードでは、垂直配向型液晶層を挟んで対向する一対の基板のそれぞれの液晶層側に配向規制構造を設けることによって、各画素領域内に配向方向(チルト方向)が異なる複数のドメイン(典型的には配向方向は4種類)が形成される。配向規制構造としては、電極に設けたスリット(開口部)や、リブ(突起構造)が用いられ、液晶層の両側から配向規制力が発揮される。
しかしながら、スリットやリブを用いると、従来のTN(Twisted Nematic)モードで用いられていた配向膜によってプレチルト方向を規定した場合と異なり、スリットやリブが線状であることから、液晶分子に対する配向規制力が画素領域内で不均一となるため、例えば、応答速度に分布が生じるという問題がある。また、スリットやリブを設けた領域の光透過率が低下するので、表示輝度が低下するという問題もある。
これらの問題を回避するためには、VAモードの液晶表示装置についても、配向膜でプレチルト方向を規定することによって配向分割構造を形成することが好ましい。しかしながら、そのようにして配向分割構造を形成すると、VAモードの液晶表示装置に特有の配向乱れが発生し、表示品位が低下することがわかった。具体的には、画素電極のエッジ近傍に、エッジに平行に他の領域よりも暗い領域(暗線)が発生し、そのことによって透過率が低下してしまう。
上述した透過率の低下を抑制するための構造が、特許文献2に提案されている。特許文献2で提案されている構造では、配向膜によって配向分割構造が形成される液晶表示装置の対向基板(画素電極が設けられているアクティブマトリクス基板に対向する基板)にリブが設けられる。このリブは、画素電極のエッジの、その近傍に暗線が発生する部分(特許文献2において「エッジ部」と呼ばれている)に対応する領域に(つまりエッジ部に対向するように)配置されている。このようなリブが設けられていることにより、暗線を細くし、且つ、画素領域の外側に追いやることができるので、透過率の低下が抑制される。
特開平11−242225号公報 国際公開第2010/119660号
しかしながら、特許文献2に提案されている構造により透過率の低下を十分に抑制するためには、画素電極のエッジ部と、リブとの相対的な位置関係が正確である必要がある。そのため、アクティブマトリクス基板と対向基板とを貼り合わせる際に高い位置精度が要求される。基板同士を貼り合わせる際に高い位置精度を確保しようとすると、歩留まりの低下を招いてしまう。また、特許文献2に提案されている構造により透過率の低下を十分に抑制するためには、リブの高さや幅を精密に制御する必要もある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、配向膜によって配向分割構造が形成されるVAモードの液晶表示装置において、暗線の発生による透過率の低下を、歩留まりの低下を実質的に招くことなく抑制することにある。
本発明の実施形態における液晶表示装置は、マトリクス状に配列された複数の画素領域を有する液晶表示装置であって、垂直配向型の液晶層と、前記液晶層を介して互いに対向する第1基板および第2基板と、前記複数の画素領域のそれぞれにおいて前記第1基板の前記液晶層側に設けられた画素電極と、前記第2基板の前記液晶層側に設けられ、前記画素電極に対向する対向電極と、前記画素電極と前記液晶層との間に設けられた第1配向膜および前記対向電極と前記液晶層との間に設けられた第2配向膜と、を備え、前記複数の画素領域のそれぞれは、前記画素電極と前記対向電極との間に電圧が印加されたときの前記液晶層の層面内および厚さ方向における中央付近の液晶分子のチルト方向が予め決められた第1方向である第1液晶ドメインと、第2方向である第2液晶ドメインと、第3方向である第3液晶ドメインと、第4方向である第4液晶ドメインと、を有し、前記第1方向、第2方向、第3方向および第4方向は、任意の2つの方向の差が90°の整数倍に略等しい4つの方向であり、前記第1液晶ドメインは、前記画素電極のエッジの少なくとも一部と近接し、前記少なくとも一部は、それに直交し前記画素電極の内側に向かう方位角方向が前記第1方向と90°超の角をなす第1エッジ部を含み、前記第1基板は、前記第1エッジ部に対応する領域に配置された第1リブであって、前記画素電極の下に設けられた第1リブを有する。
ある好適な実施形態において、前記第1エッジ部の近傍に生成される斜め電界による配向規制力の方位角成分と、前記第1配向膜または前記第2配向膜による配向規制力の方位角成分とが互いに反対方向である。
ある好適な実施形態において、前記第1リブの半分以上が前記画素電極に重なっている。
ある好適な実施形態において、前記第2液晶ドメインは、前記画素電極のエッジの少なくとも一部と近接し、前記少なくとも一部は、それに直交し前記画素電極の内側に向かう方位角方向が前記第2方向と90°超の角をなす第2エッジ部を含み、前記第3液晶ドメインは、前記画素電極のエッジの少なくとも一部と近接し、前記少なくとも一部は、それに直交し前記画素電極の内側に向かう方位角方向が前記第3方向と90°超の角をなす第3エッジ部を含み、前記第4液晶ドメインは、前記画素電極のエッジの少なくとも一部と近接し、前記少なくとも一部は、それに直交し前記画素電極の内側に向かう方位角方向が前記第4方向と90°超の角をなす第4エッジ部を含み、前記第1基板は、前記第2エッジ部に対応する領域に配置された第2リブであって、前記画素電極の下に設けられた第2リブと、前記第3エッジ部に対応する領域に配置された第3リブであって、前記画素電極の下に設けられた第3リブと、前記第4エッジ部に対応する領域に配置された第4リブであって、前記画素電極の下に設けられた第4リブと、をさらに有する。
ある好適な実施形態において、前記第1基板は、前記画素電極のすべてのエッジに対応する領域に配置されたリブ構造体であって、前記画素電極の下に設けられたリブ構造体をさらに有し、前記リブ構造体が、前記第1リブ、前記第2リブ、前記第3リブおよび前記第4リブを含む。
ある好適な実施形態において、前記第1液晶ドメイン、第2液晶ドメイン、第3液晶ドメインおよび第4液晶ドメインは、それぞれ他の液晶ドメインと隣接し、かつ、2行2列のマトリクス状に配置されている。
ある好適な実施形態において、前記第1液晶ドメイン、第2液晶ドメイン、第3液晶ドメインおよび第4液晶ドメインは、前記チルト方向が隣接する液晶ドメイン間で略90°異なるように配置されている。
ある好適な実施形態において、表示面における水平方向の方位角を0°とするとき、前記第1方向は略45°、略135°、略225°または略315°である。
ある好適な実施形態において、第1エッジ部に直交し前記画素電極の内側に向かう方位角方向は、前記第1方向と略135°の角をなす。
ある好適な実施形態において、本発明による液晶表示装置は、前記液晶層を介して互いに対向し、それぞれの透過軸が互いに略直交するように配置された一対の偏光板をさらに備え、前記第1方向、第2方向、第3方向および第4方向は、前記一対の偏光板の前記透過軸と略45°の角をなす。
ある好適な実施形態において、前記液晶層は、負の誘電異方性を有する液晶分子を含み、前記第1配向膜によって規定されるプレチルト方向と、前記第2配向膜によって規定されるプレチルト方向とは互いに略90°異なる。
ある好適な実施形態において、前記第1配向膜によって規定されるプレチルト角と、前記第2配向膜によって規定されるプレチルト角とは互いに略等しい。
ある好適な実施形態において、前記第1配向膜および前記第2配向膜のそれぞれは、光配向膜である。
本発明の実施形態によると、配向膜によって配向分割構造が形成されるVAモードの液晶表示装置において、暗線の発生による透過率の低下を、歩留まりの低下を実質的に招くことなく抑制することができる。
VAモードの液晶表示装置における配向分割構造を有する画素領域の例を示す図である。 図1に示した画素領域について、電圧印加状態における透過率をシミュレーションにより求めた結果を示す図である。 図1に示した画素領域の分割方法を説明するための図であり、(a)はTFT基板側のプレチルト方向を示し、(b)はCF基板側のプレチルト方向を示し、(c)は液晶層に電圧を印加したときのチルト方向および暗線を示している。 画素領域の他の例の分割方法を説明するための図であり、(a)はTFT基板側のプレチルト方向を示し、(b)はCF基板側のプレチルト方向を示し、(c)は液晶層に電圧を印加したときのチルト方向および暗線を示している。 画素領域のさらに他の例の分割方法を説明するための図であり、(a)はTFT基板側のプレチルト方向を示し、(b)はCF基板側のプレチルト方向を示し、(c)は液晶層に電圧を印加したときのチルト方向および暗線を示している。 画素領域のさらに他の例の分割方法を説明するための図であり、(a)はTFT基板側のプレチルト方向を示し、(b)はCF基板側のプレチルト方向を示し、(c)は液晶層に電圧を印加したときのチルト方向および暗線を示している。 VAモードの液晶表示装置の画素領域の一部を示す断面図であり、液晶分子の配向方向および相対透過率(正面)をシミュレーションで求めた結果を示す図である。 図7に示した領域の上面図であり、液晶層の厚さ方向中央付近の液晶分子の配向を模式的に示している。 本発明の好適な実施形態における液晶表示装置100の1つの画素領域を模式的に示す平面図である。 本発明の好適な実施形態における液晶表示装置100を模式的に示す図であり、図9中の10A−10A’線に沿った断面図である。 リブを有していない従来の液晶表示装置600の1つの画素領域を模式的に示す平面図である。 従来の液晶表示装置600を模式的に示す図であり、図11中の12A−12A’線に沿った断面図である。 特許文献2に開示されている液晶表示装置700の1つの画素領域を模式的に示す平面図である。 特許文献2に開示されている液晶表示装置700を模式的に示す図であり、図13中の14A−14A’線に沿った断面図である。 単純にTFT基板側にリブが設けられた比較例の液晶表示装置800の1つの画素領域を模式的に示す平面図である。 比較例の液晶表示装置800を模式的に示す図であり、図15中の16A−16A’線に沿った断面図である。 本発明の好適な実施形態における液晶表示装置100を模式的に示す図であり、図9中の17A−17A’線に沿った断面図である。 (a)および(b)は、従来の液晶表示装置600および本発明の好適な実施形態における液晶表示装置100について、電圧印加状態における画素領域の透過率をシミュレーションにより求めた結果を示す図である。 (a)〜(l)は、1つの画素領域を4つの液晶ドメインに分割し、4つの液晶ドメインを2行2列のマトリクス状に配置する場合の分割パターンの例を示す図である。 (a)〜(l)は、1つの画素領域を4つの液晶ドメインに分割し、4つの液晶ドメインを2行2列のマトリクス状に配置する場合の分割パターンの例を示す図である。 (a)〜(l)は、1つの画素領域を4つの液晶ドメインに分割し、4つの液晶ドメインを2行2列のマトリクス状に配置する場合の分割パターンの例を示す図である。 (a)〜(l)は、1つの画素領域を4つの液晶ドメインに分割し、4つの液晶ドメインを2行2列のマトリクス状に配置する場合の分割パターンの例を示す図である。 (a)〜(g)は、ある分割パターンを実現するための光照射方法を説明するための図である。 (a)〜(g)は、ある分割パターンを実現するための光照射方法を説明するための図である。 (a)〜(h)は、好ましい分割パターンの例を示す図である。 本発明の好適な実施形態における液晶表示装置200の1つの画素領域を模式的に示す平面図である。 本発明の好適な実施形態における液晶表示装置200を模式的に示す図であり、図26中の27A−27A’線に沿った断面図である。 (a)および(b)は、本発明の好適な実施形態における液晶表示装置100および200について、電圧印加状態における画素領域の透過率をシミュレーションにより求めた結果を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
まず、本願明細書において用いられる主な用語を説明する。
本願明細書において、「垂直配向型の液晶層」とは、液晶分子が垂直配向膜の表面に対して約85°以上の角度で配向した液晶層をいう。垂直配向型の液晶層に含まれる液晶分子は、負の誘電異方性を有する。垂直配向型の液晶層と、液晶層を介して互いに対向するようにクロスニコルに配置された(つまりそれぞれの透過軸が互いに略直交するように配置された)一対の偏光板とを組み合わせることにより、ノーマリブラックモードの表示が行われる。
また、本願明細書において、「画素」とは、表示において特定の階調を表現する最小の単位を指し、カラー表示においては、例えば、R、GおよびBのそれぞれの階調を表現する単位に対応し、「ドット」とも呼ばれる。R画素、G画素およびB画素の組み合わせが、1つのカラー表示画素を構成する。「画素領域」は、表示の「画素」に対応する液晶表示装置の領域を指す。
「プレチルト方向」は、配向膜によって規定される液晶分子の配向方向であって、表示面内の方位角方向を指す。また、このとき液晶分子が配向膜の表面となす角を「プレチルト角」と呼ぶ。なお、配向膜に対し、所定の方向のプレチルト方向を規定する能力を発現させるための処理を行うことを、本願明細書では「配向膜にプレチルト方向を付与する」と表現し、また、配向膜によって規定されるプレチルト方向を単に「配向膜のプレチルト方向」と呼ぶこともある。配向膜へのプレチルト方向の付与は、例えば、後述するラビング処理や光配向処理などによって行われる。
液晶層を介して対向する一対の配向膜によるプレチルト方向の組み合わせを変えることによって、4分割構造を形成することができる。4分割された画素領域は、4つの液晶ドメインを有する。
それぞれの液晶ドメインは、液晶層に電圧が印加されたときの液晶層の層面内および厚さ方向における中央付近の液晶分子のチルト方向(「基準配向方向」ということもある。)に特徴付けられ、このチルト方向(基準配向方向)が各ドメインの視角依存性に支配的な影響を与える。このチルト方向も方位角方向である。方位角方向の基準は、表示面の水平方向とし、左回りを正とする(表示面を時計の文字盤に例えると3時方向を方位角0°として、反時計回りを正とする)。4つの液晶ドメインのチルト方向が、任意の2つの方向の差が90°の整数倍に略等しい4つの方向(例えば、12時方向、9時方向、6時方向、3時方向)となるように設定することによって、視野角特性が平均化され、良好な表示を得ることができる。また、視野角特性の均一さの観点からは、4つの液晶ドメインの画素領域内に占める面積は互いに略等しくすることが好ましい。具体的には、4つの液晶ドメインの内の最大の液晶ドメインの面積と最小の液晶ドメインの面積との差が、最大の面積の25%以下であることが好ましい。
以下の実施形態で例示する垂直配向型の液晶層は、誘電異方性が負の液晶分子(誘電異方性が負のネマチック液晶材料)を含み、一方の配向膜によって規定されるプレチルト方向と、他方の配向膜によって規定されるプレチルト方向とは互いに略90°異なっており、これら2つのプレチルト方向の中間の方向にチルト方向(基準配向方向)が規定されている。カイラル剤は添加しておらず、液晶層に電圧を印加したときには、配向膜の近傍の液晶分子は配向膜の配向規制力に従ってツイスト配向をとる。必要に応じてカイラル剤を添加しても良い。このように、プレチルト方向(配向処理方向)が互いに直交するように設けられた一対の垂直配向膜を用いることにより、液晶分子がツイスト配向となるVAモードは、VATN(Vertical Alignment Twisted Nematic)モードと呼ばれることもある。
VATNモードにおいては、一対の配向膜のそれぞれによって規定されるプレチルト角は互いに略等しいことが好ましい。プレチルト角が略等しいことにより、表示輝度特性を向上させることができるという利点が得られる。特に、プレチルト角の差を1°以内にすることによって、液晶層の中央付近の液晶分子のチルト方向(基準配向方向)を安定に制御することが可能となり、表示輝度特性を向上させることができる。これは、上記プレチルト角の差が1°を超えると、チルト方向が所定の方向からずれ、その結果、所望の透過率よりも低い透過率となる領域が形成されるためと考えられる。
配向膜にプレチルト方向を付与する方法としては、ラビング処理を行う方法、光配向処理を行う方法、配向膜の下地に微細な構造を予め形成しておきその微細構造を配向膜の表面に反映させる方法、あるいは、SiOなどの無機物質を斜め蒸着することによって表面に微細な構造を有する配向膜を形成する方法などが知られているが、量産性の観点からは、ラビング処理または光配向処理が好ましい。特に、光配向処理は、非接触で処理できるので、ラビング処理のように摩擦による静電気の発生が無く、歩留まりを向上させることができる。さらに、感光性基を含む光配向膜を用いることによって、プレチルト角のばらつきを1°以下に制御することができる。感光性基としては、4−カルコン基、4’−カルコン基、クマリン基およびシンナモイル基からなる群より選ばれる少なくとも一つの感光性基を含むことが好ましい。
次に、電極のエッジ部近傍に暗線が発生する理由を説明する。
配向膜を用いてプレチルト方向が規定された垂直配向型液晶層を備えた液晶表示装置において、ある中間調を表示するための電圧が印加されたとき、正面視において、画素電極のエッジよりも内側にエッジに略平行に、表示すべき中間調よりも暗い領域(暗線)が形成されることがある。配向分割した場合には、液晶ドメインが近接する画素電極のエッジに、それに直交し画素電極の内側に向かう方位角方向が液晶ドメインのチルト方向(基準配向方向)と90°超の角をなす部分(以下では「エッジ部」と呼ぶ)が存在すると、このエッジ部よりも内側にエッジ部に平行に、暗線が形成される。これは、液晶ドメインのチルト方向と画素電極のエッジに生成される斜め電界による配向規制力の方向が互いに対向する成分を有することになるために、この部分で液晶分子の配向が乱れると考えられる。
図1に示す4分割構造の画素領域10について説明する。なお、図1には、説明の簡単さのために、略正方形の画素電極に対応する略正方形の画素領域10を示しているが、本発明は画素領域の形状に制限されるものではない。画素領域10は略長方形であってもよい。
画素領域10は、4つの液晶ドメインA、B、CおよびDを有する。液晶ドメインA、B、CおよびDのそれぞれのチルト方向(基準配向方向)をt1、t2、t3およびt4とすると、これらは、任意の2つの方向の差が90°の整数倍に略等しい4つの方向である。図1では、液晶ドメインA、B、CおよびDの面積は互いに等しく、図1に示す例は、視野角特性上最も好ましい4分割構造の例である。また、4つの液晶ドメインA、B、CおよびDは、2行2列のマトリクス状に配置されている。
画素電極は、4つのエッジ(辺)SD1、SD2、SD3およびSD4を有しており、電圧印加時に生成される斜め電界は、それぞれの辺に直交し、画素電極の内側に向かう方向(方位角方向)の成分を有する配向規制力を発揮する。図1では、4つのエッジSD1、SD2、SD3およびSD4に直交し、画素電極の内側に向かう方位角方向を矢印e1、e2、e3およびe4で示している。
4つの液晶ドメインA、B、CおよびDのそれぞれは、画素電極の4つのエッジSD1、SD2、SD3およびSD4のうちの2つと近接しており、電圧印加時には、それぞれのエッジに生成される斜め電界による配向規制力を受ける。
液晶ドメインAが近接する画素電極のエッジのうちのエッジ部EG1では、エッジ部EG1に直交し画素電極の内側に向かう方位角方向e1が液晶ドメインAのチルト方向t1と90°超の角をなしているので、配向乱れが発生する。その結果、液晶ドメインAでは、電圧印加時に、このエッジ部EG1に平行に暗線DL1が生じる。なお、ここで、液晶層を介して互いに対向する一対の偏光板は、透過軸(偏光軸)が互いに直交するように配置されており、より具体的には、一方の透過軸が表示面の水平方向に平行で、他方の透過軸が表示面の垂直方向に平行となるように配置されている。以下、特に示さない限り、偏光板の透過軸の配置はこれと同じである。
同様に、液晶ドメインBが近接する画素電極のエッジのうちのエッジ部EG2では、エッジ部EG2に直交し画素電極の内側に向かう方位角方向e2が液晶ドメインBのチルト方向t2と90°超の角をなしているので、配向乱れが発生する。その結果、液晶ドメインBでは、電圧印加時に、このエッジ部EG2に平行に暗線DL2が生じる。
同様に、液晶ドメインCが近接する画素電極のエッジのうちのエッジ部EG3では、エッジ部EG3に直交し画素電極の内側に向かう方位角方向e3が液晶ドメインCのチルト方向t3と90°超の角をなしているので、配向乱れが発生する。その結果、液晶ドメインCでは、電圧印加時に、このエッジ部EG3に平行に暗線DL3が生じる。
同様に、液晶ドメインDが近接する画素電極のエッジのうちのエッジ部EG4では、エッジ部EG4に直交し画素電極の内側に向かう方位角方向e4が液晶ドメインDのチルト方向t4と90°超の角をなしているので、配向乱れが発生する。その結果、液晶ドメインDでは、電圧印加時に、このエッジ部EG4に平行に暗線DL4が生じる。
表示面における水平方向の方位角(3時方向)を0°とすると、液晶ドメインAのチルト方向t1は略225°、液晶ドメインBのチルト方向t2は略315°、液晶ドメインCのチルト方向t3は略45°、液晶ドメインDのチルト方向t4は略135°方向である。つまり、液晶ドメインA、B、CおよびDは、それぞれのチルト方向が、隣接する液晶ドメイン間で略90°異なるように配置されている。液晶ドメインA、B、CおよびDのチルト方向t1、t2、t3およびt4のそれぞれが、近接するエッジ部EG1、EG2、EG3およびEG4に生成される斜め電界による配向規制力の方位角成分e1、e2、e3およびe4となす角は、いずれも略135°である。
このようにエッジ部EG1、EG2、EG3およびEG4に平行に画素領域10内に発生する暗線DL1、DL2、DL3およびDL4は、透過率を低下させる。図2に、電圧印加状態における画素領域10の透過率をシミュレーションにより求めた結果を示す。図2から、液晶ドメインA、B、CおよびD内に暗線DL1、DL2、DL3およびDL4が発生して透過率が低下していることがわかる。
ここで、図3を参照しながら、配向分割方法を説明する。図3(a)、(b)および(c)は、図1に示した画素領域10の分割方法を説明するための図である。図3(a)は、TFT基板(下側基板)に設けられている配向膜のプレチルト方向PA1およびPA2を示し、図3(b)は、カラーフィルタ(CF)基板(上側基板)に設けられている配向膜のプレチルト方向PB1およびPB2を示している。また、図3(c)は、液晶層に電圧を印加したときのチルト方向および暗線DL1〜DL4を示している。これらの図では、観察者側から見たときの液晶分子の配向方向を模式的に示しており、円柱状に示した液晶分子の端部(楕円形部分)が描かれている方が観察者に近いように、液晶分子がチルトしていることを示している。
TFT基板側の領域(1つの画素領域10に対応する領域)は、図3(a)に示すように、左右に2分割されており、それぞれの領域(左側領域と右側領域)の垂直配向膜に反平行なプレチルト方向PA1およびPA2が付与されるように配向処理されている。ここでは、矢印で示した方向から紫外線を斜め照射することによって光配向処理が行われている。
CF基板側の領域(1つの画素領域10に対応する領域)は、図3(b)に示すように、上下に2分割されており、それぞれの領域(上側領域と下側領域)の垂直配向膜に反平行なプレチルト方向PB1およびPB2が付与されるように配向処理されている。ここでは、矢印で示した方向から紫外線を斜め照射することによって光配向処理が行われている。
図3(a)および(b)に示したように配向処理がなされたTFT基板およびCF基板を貼り合わせることによって、図3(c)に示すように配向分割された画素領域10を形成することができる。図3(c)からわかるように、液晶ドメインA〜Dのそれぞれについて、TFT基板の配向膜のプレチルト方向と、CF基板の配向膜のプレチルト方向とは互いに略90°異なっており、これら2つのプレチルト方向の中間の方向にチルト方向(基準配向方向)が規定されている。
図1を参照しながら説明したように、液晶ドメインAにはエッジ部EG1に平行に暗線DL1が生じ、液晶ドメインBにはエッジ部EG2に平行に暗線DL2が生じる。また、液晶ドメインCにはエッジ部EG3に平行に暗線DL3が生じ、液晶ドメインDにはエッジ部EG4に平行に暗線DL4が生じる。暗線DL1およびDL3は表示面における垂直方向に略平行であり、暗線DL2およびDL4は表示面における水平方向に略平行である。つまり、エッジ部EG1およびエッジ部EG3は、垂直方向に略平行であり、エッジ部EG2およびエッジ部EG4は、水平方向に略平行である。
なお、1つの画素領域を4つの液晶ドメインA〜Dに配向分割する方法(画素領域内での液晶ドメインA〜Dの配置)は、図3の例に限定されない。
例えば、図4(a)および(b)に示したように配向処理がなされたTFT基板およびCF基板を貼り合わせることによって、図4(c)に示すように配向分割された画素領域20を形成することができる。画素領域20は、画素領域10と同様、4つの液晶ドメインA〜Dを有する。液晶ドメインA〜Dのそれぞれのチルト方向は、画素領域10の液晶ドメインA〜Dと同じである。
ただし、画素領域10では、液晶ドメインA〜Dが左上、左下、右下、右上の順に(つまり左上から反時計回りに)配置されているのに対し、画素領域20では、液晶ドメインA〜Dは、右下、右上、左上、左下の順に(つまり右下から反時計回りに)配置されている。これは、画素領域10と画素領域20とでは、TFT基板の左側領域および右側領域とCF基板の上側領域および下側領域のそれぞれについて、プレチルト方向が反対だからである。また、液晶ドメインAおよびCに生じる暗線DL1およびDL3は表示面における水平方向に略平行であり、液晶ドメインBおよびDに生じる暗線DL2およびDL4は表示面における垂直方向に略平行である。つまり、エッジ部EG1およびエッジ部EG3は、水平方向に略平行であり、エッジ部EG2およびエッジ部EG4は、垂直方向に略平行である。
また、図5(a)および(b)に示したように配向処理がなされたTFT基板およびCF基板を貼り合わせることによって、図5(c)に示すように配向分割された画素領域30を形成することができる。画素領域30は、画素領域10と同様、4つの液晶ドメインA〜Dを有する。液晶ドメインA〜Dのそれぞれのチルト方向は、画素領域10の液晶ドメインA〜Dと同じである。
ただし、画素領域30では、液晶ドメインA〜Dは、右上、右下、左下、左上の順に(つまり右上から時計回りに)配置されている。これは、画素領域10と画素領域30とでは、TFT基板の左側領域および右側領域について、プレチルト方向が反対だからである。
また、画素領域30では、液晶ドメインAおよびCには暗線が生じない。これは、液晶ドメインAおよびCのそれぞれに近接する画素電極のエッジに、それに直交し画素電極の内側に向かう方位角方向がチルト方向と90°超の角をなすエッジ部が存在しないためである。一方、液晶ドメインBおよびDには、暗線DL2およびDL4が生じる。これは、液晶ドメインBおよびDのそれぞれに近接する画素電極のエッジに、それに直交し画素電極の内側に向かう方位角方向がチルト方向と90°超の角をなすエッジ部が存在しているためである。また、暗線DL2およびDL4のそれぞれは、水平方向に平行な部分DL2(H)、DL4(H)と、垂直方向に平行な部分DL2(V)、DL4(V)とを含む。これは、液晶ドメインBおよびDのそれぞれのチルト方向が、水平なエッジ部についても、垂直なエッジ部についても、エッジ部に直交して画素電極の内側に向かう方位角方向に対して90°超の角を形成するからである。
また、図6(a)および(b)に示したように配向処理がなされたTFT基板およびCF基板を貼り合わせることによって、図6(c)に示すように配向分割された画素領域40を形成することができる。画素領域40は、画素領域10と同様、4つの液晶ドメインA〜Dを有する。液晶ドメインA〜Dのそれぞれのチルト方向は、画素領域10の液晶ドメインA〜Dと同じである。
ただし、画素領域40では、液晶ドメインA〜Dは、左下、左上、右上、右下の順に(つまり左下から時計回りに)配置されている。これは、画素領域10と画素領域40とでは、CF基板の上側領域および下側領域について、プレチルト方向が反対だからである。
また、画素領域40では、液晶ドメインBおよびDには暗線が生じない。これは、液晶ドメインBおよびDのそれぞれに近接する画素電極のエッジに、それに直交し画素電極の内側に向かう方位角方向がチルト方向と90°超の角をなすエッジ部が存在しないためである。一方、液晶ドメインAおよびCには、暗線DL1およびDL3が生じる。これは、液晶ドメインAおよびCのそれぞれに近接する画素電極のエッジに、それに直交し画素電極の内側に向かう方位角方向がチルト方向と90°超の角をなすエッジ部が存在しているためである。また、暗線DL1およびDL3のそれぞれは、水平方向に平行な部分DL1(H)、DL3(H)と、垂直方向に平行な部分DL1(V)、DL3(V)とを含む。これは、液晶ドメインAおよびCのそれぞれのチルト方向が、水平なエッジ部についても、垂直なエッジ部についても、エッジ部に直交して画素電極の内側に向かう方位角方向に対して90°超の角を形成するからである。
図7は、画素領域の一部を示す断面図であり、液晶分子の配向方向および相対透過率(正面)をシミュレーションで求めた結果を示している。図7中には、液晶表示装置の構成要素として、透明基板(例えばガラス基板)1aおよび透明基板1a上に形成された画素電極11を備えるTFT基板1と、透明基板(例えばガラス基板)2aおよび透明基板2a上に形成された対向電極21を備えるCF基板2と、TFT基板1とCF基板2との間に設けられた垂直配向型の液晶層3および液晶層3に含まれる液晶分子3aとが示されている。
図7は、例えば図3(c)の液晶ドメインAの左側半分の、方位角が0°の線に沿った断面図に対応する。TFT基板1およびCF基板2の液晶層3側の表面には、不図示の一対の垂直配向膜が設けられており、それぞれ図3(a)および(b)に示したような配向処理がなされている。そのため、液晶ドメインAの中央付近(層面内および厚さ方向における中央付近)の液晶分子3aは、図7中の点線で囲まれた領域R1内に示されているように、下側の端部が右斜め奥で上側の端部が左斜め手前になるように倒れ、そのチルト方向は方位角の略225°方向である。
図7に示した画素電極11のエッジ部EG1において、本来的には135°方向にチルトする液晶分子3aが、画素電極11のエッジ部EG1に生成される斜め電界による配向規制力(方位角0°方向に液晶分子3aを倒すように作用する)の影響によって、エッジ部EG1に近づくにつれて捩れている様子が分かる。この捩れ角はここでは135°であり、90°を超えているので、この捩れの領域における液晶層3のリタデーション変化に起因して、図示したように相対透過率が複雑に変化し、画素領域10内に(画素電極11のエッジよりも内側に)相対透過率が極小値をとる部分が形成される。図7中の点線で囲まれた領域R2に見られるこの部分が、図3(c)中の液晶ドメインA中の暗線DL1に対応する。
図8は、図7に示した領域の上面図であり、液晶層3の厚さ方向中央付近の液晶分子3aの配向を模式的に示している。図8からわかるように、液晶ドメインAの中央付近では、液晶分子3aは、所望のチルト方向すなわち略135°方向に倒れる。これに対し、画素電極11のエッジ部EG1上では、斜め電界の配向規制力により、液晶分子3aは、エッジ部EG1に略直交し、且つ、画素領域10の中心側に向かって、つまり、略0°方向に倒れる。そのため、これらの間の領域に位置する液晶分子3aは、液晶ドメインAの中央付近と画素電極11のエッジ部EG1上との間で液晶分子3aの配向方向の変化が連続的となるように倒れる。その結果、エッジ部EG1の内側に、図8に示しているように、略270°方向(図7における手前側)に倒れる液晶分子3aが存在している。このような液晶分子3aの配向方向は、一対の偏光板の透過軸と平行か、または直交しているので、液晶分子3aがこのように配向している領域(図8中の点線で囲まれている領域R2)は、液晶層3を通過する光に対してほとんどリタデーションを与えない部分、つまり、暗線DL1となる。
上記説明では、暗線が発生する条件として、画素電極のエッジ部に直交し画素電極の内側に向かう方位角方向が液晶ドメインのチルト方向(基準配向方向)と90°超の角をなすことを挙げたが、暗線の発生条件は、より厳密には、2種類に区分される。つまり、暗線には、その発生条件の異なる2つのタイプが存在する。「第1のタイプ」の暗線は、エッジ部近傍に生成される斜め電界による配向規制力の方位角成分と、CF基板の配向膜による配向規制力の方位角成分とが互いに反対方向であるエッジ部近傍に発生する。これに対し、「第2のタイプ」の暗線は、エッジ部近傍に生成される斜め電界による配向規制力の方位角成分と、TFT基板の配向膜による配向規制力の方位角成分とが互いに反対方向であるエッジ部近傍に発生する。
例えば、図3(c)に示した画素領域10では、暗線DL1およびDL3が第1のタイプの暗線であり、暗線DL2およびDL4が第2のタイプの暗線である。また、図4(c)に示した画素領域20では、暗線DL2およびDL4が第1のタイプの暗線であり、暗線DL1およびDL3が第2のタイプの暗線である。さらに、図5(c)に示した画素領域30では、暗線DL2およびDL4の垂直方向に平行な部分DL2(V)およびDL4(V)が第1のタイプの暗線であり、暗線DL2およびDL4の水平方向に平行な部分DL2(H)およびDL4(H)が第2のタイプの暗線である。また、図6(c)に示した画素領域40では、暗線DL1およびDL3の垂直方向に平行な部分DL1(V)およびDL3(V)が第1のタイプの暗線であり、暗線DL1およびDL3の水平方向に平行な部分DL1(H)およびDL3(H)が第2のタイプの暗線である。
続いて、図9および図10を参照しながら、本実施形態における液晶表示装置100の具体的な構造を説明する。図9は、液晶表示装置100の1つの画素領域10を模式的に示す平面図であり、図10は、図9中の10A−10A’線に沿った断面図である。
液晶表示装置100は、図10に示すように、垂直配向型の液晶層3と、液晶層3を介して互いに対向するTFT基板(「アクティブマトリクス基板」と呼ばれることもある。)1およびCF基板(「対向基板」と呼ばれることもある。)2と、TFT基板1の液晶層3側に設けられた画素電極11およびCF基板2の液晶層3側に設けられた対向電極21とを備える。
液晶層3は、負の誘電異方性を有する液晶分子を含む。画素電極11は、画素領域10ごとに透明基板(例えばガラス基板)1a上に設けられており、対向電極21は、画素電極11に対向するように透明基板(例えばガラス基板)2a上に設けられている。
画素電極11と液晶層3との間には第1配向膜12が設けられており、対向電極21と液晶層3との間には第2配向膜22が設けられている。液晶層3を介して互いに対向するように、一対の偏光板13および23が設けられている。一対の偏光板13および23は、それぞれの透過軸(偏光軸)が互いに略直交するように配置されている。
液晶表示装置100は、マトリクス状に配列された複数の画素領域10を有する。各画素領域10は、図9に示すように、図3(c)に示した画素領域10と同様に配向分割されている。つまり、画素領域10は、画素電極11と対向電極21との間に電圧が印加されたときのチルト方向がそれぞれ略225°、略315°、略45°、略135°方向である4つの液晶ドメインA〜Dを有する。一対の偏光板13および23の一方の透過軸が表示面の水平方向に略平行であり、他方の透過軸が表示面の垂直方向に略平行である。従って、液晶ドメインA〜Dのそれぞれのチルト方向は、偏光板13および23の透過軸と略45°の角をなす。
なお、図9では、液晶ドメインA〜Dのそれぞれに対応する領域について、第1配向膜12のプレチルト方向が点線の矢印で示され、第2配向膜22のプレチルト方向が実線の矢印で示されている。プレチルト方向を示すこれらの矢印は、液晶分子が、矢先側の端部を矢尻側の端部よりも基板(その配向膜が設けられている方の基板)から遠ざけるようにプレチルトしていることを示している。液晶ドメインA〜Dのそれぞれに対応する領域に着目したとき、第1配向膜12のプレチルト方向と、第2配向膜22のプレチルト方向とは互いに略90°異なる。第1配向膜12によって規定されるプレチルト角と、第2配向膜22によって規定されるプレチルト角とは、既に述べたように、互いに略等しいことが好ましい。
本実施形態における液晶表示装置100では、TFT基板1が、図9および図10に示すように、エッジ部EG1〜EG4に対応する領域に配置された複数のリブ(突起構造)14を有する。各リブ14は、画素電極11の下に(つまり画素電極11と透明基板1aとの間に)設けられている。
典型的には、リブ14は、図10に示すように、基板1aの表面に対して傾斜した2つの側面14aおよび14bと、これらの側面14aおよび14b間に規定される頂部(稜線)14cとを有し、対応するエッジ部に略平行に延びている。以下では、相対的に内側に位置する側面14aを「内側側面」とも呼び、相対的に外側に位置する側面14bを「外側側面」とも呼ぶ。本実施形態では、リブ14は、頂部14cが対応するエッジ部よりも内側に位置し、且つ、対応するエッジ部が外側側面14bに重なるように配置されている。
図1を参照しながら説明したように、画素領域10のような配向分割構造では、液晶ドメインAのチルト方向は、エッジ部EG1に直交し画素電極11の内側に向かう方位角方向(図1における方向e1)と90°超の角(ここでは略135°)をなし、液晶ドメインBのチルト方向は、エッジ部EG2に直交し画素電極11の内側に向かう方位角方向(図1における方向e2)と90°超の角(ここでは略135°)をなす。また、液晶ドメインCのチルト方向は、エッジ部EG3に直交し画素電極11の内側に向かう方位角方向(図1における方向e3)と90°超の角(ここでは略135°)をなし、液晶ドメインDのチルト方向は、エッジ部EG4に直交し画素電極11の内側に向かう方位角方向(図1における方向e4)と90°超の角(ここでは略135°)をなす。従って、エッジ部EG1〜EG4の近傍は、本来であれば暗線が発生する領域である。
また、エッジ部EG1の近傍に生成される斜め電界による配向規制力の方位角成分(図1における方向e1)と、液晶ドメインAに対応する領域の第2配向膜22による配向規制力の方位角成分とは互いに反対方向である。なお、第2配向膜22の配向規制力の方位角成分は、図9中に実線の矢印で示されている第2配向膜22のプレチルト方向とは反対方向の矢印で表される(これに対し、第1配向膜12の配向規制力の方位角成分は、図9中に点線の矢印で示されている第1配向膜12のプレチルト方向とは同じ方向の矢印で表される。)。従って、エッジ部に直交し画素電極11の内側に向かう方位角方向と、第2配向膜22のプレチルト方向とが同じ方向であれば、斜め電界の配向規制力の方位角成分と、第2配向膜22の配向規制力の方位角成分とが反対方向であると言える。エッジ部EG1の近傍と同様に、エッジ部EG3の近傍に生成される斜め電界による配向規制力の方位角成分(図1における方向e3)と、液晶ドメインCに対応する領域の第2配向膜22による配向規制力の方位角成分とは互いに反対方向である。そのため、エッジ部EG1およびEG3の近傍は、本来であれば第1のタイプの暗線が発生する領域である。
さらに、エッジ部EG2の近傍に生成される斜め電界による配向規制力の方位角成分(図1における方向e2)と、液晶ドメインBに対応する領域の第1配向膜12による配向規制力の方位角成分とは互いに反対方向である。また、エッジ部EG2の近傍と同様に、エッジ部EG4の近傍に生成される斜め電界による配向規制力の方位角成分(図1における方向e4)と、液晶ドメインDに対応する領域の第1配向膜12による配向規制力の方位角成分とは互いに反対方向である。そのため、エッジ部EG2およびEG4の近傍は、本来であれば第2のタイプの暗線が発生する領域である。
本実施形態における液晶表示装置100では、TFT基板1が、本来であれば暗線が発生する領域に配置されたリブ14であって、画素電極11の下に設けられたリブ14を有している。このようなリブ14が設けられていることにより、後述するように、暗線を細くし、且つ、外側に追いやることができるので、透過率の低下を抑制することができる。また、本実施形態における液晶表示装置100では、リブ14は、CF基板2側ではなく、TFT基板1側に設けられているので、TFT基板1とCF基板2とを貼り合わせる際に特別に高い位置精度が必要とはされない。そのため、歩留まりの低下を招くことがない。
以下、従来の液晶表示装置や比較例の液晶表示装置を参照しながら、本実施形態における液晶表示装置100において上述した効果が得られる理由を説明する。
図11および図12に、配向膜を用いてプレチルト方向が規定された垂直配向型液晶層を備えているものの、リブを有していない従来の液晶表示装置600を示す。図11は、液晶表示装置600の1つの画素領域10aを模式的に示す平面図であり、図12は、図11中の12A−12A’線に沿った断面図である。なお、図12には、液晶層3に中間調に対応する電圧が印加されたときの液晶分子3aの配向と、正面方向における相対透過率とを示している。また、図12では、配向膜や偏光板を省略している。
液晶表示装置600の画素領域10aは、図11に示すように、図3(c)に示した画素領域10と同様に配向分割されている。つまり、画素領域10aは、画素電極11と対向電極21との間に電圧が印加されたときのチルト方向がそれぞれ略225°、略315°、略45°、略135°方向である4つの液晶ドメインA〜Dを有する。
液晶表示装置600では、TFT基板1および対向基板2のいずれもが、図11および図12に示すように、エッジ部EG1〜EG4に対応する領域に配置されたリブを有していない。この従来の液晶表示装置600では、液晶ドメインA〜Dのそれぞれにおいて、エッジ部の近傍に生成される斜め電界によって液晶分子3aが倒れる方向と、配向膜(TFT基板1側の第1配向膜およびCF基板2側の第2配向膜のいずれか)によって規定されるプレチルト方向とが反対である。そのため、各液晶ドメインの中央部分と、対応するエッジ部の近傍部分とで、液晶分子3aの配向方向が異なり、両者の間に暗線が発生する。
図13および図14に、特許文献2に開示されている液晶表示装置700を示す。図13は、液晶表示装置700の1つの画素領域10bを模式的に示す平面図であり、図14は、図13中の14A−14A’線に沿った断面図である。
液晶表示装置700の画素領域10bは、図13に示すように、図3(c)に示した画素領域10と同様に配向分割されている。つまり、画素領域10bは、画素電極11と対向電極21との間に電圧が印加されたときのチルト方向がそれぞれ略225°、略315°、略45°、略135°方向である4つの液晶ドメインA〜Dを有する。
液晶表示装置700では、対向基板2が、図13および図14に示すように、エッジ部EG1〜EG4に対応する領域に配置された複数のリブ24を有する。リブ24は、対向電極21上に設けられている。液晶表示装置700では、リブ24の側面(より厳密には内側側面)が、エッジ部の近傍に生成される斜め電界の影響を打ち消すように作用する。そのため、図14に示しているように、相対透過率を示す曲線において極小値を示す部分が、図12に示した場合(従来の液晶表示装置600における暗線の位置を参考のために図14にも示している)に比べて外側に移動しており、相対透過率が落ち込んでいる(低下している)部分の幅が狭い。このように、液晶表示装置700では、暗線が外側に追いやられ、且つ、細くなっている。そのため、透過率が向上し、表示品位が向上する。
しかしながら、既に説明したように、特許文献2に開示されている液晶表示装置700のような構造により透過率の低下を十分に抑制するためには、画素電極11のエッジ部と、リブ24との相対的な位置関係が正確である必要がある。そのため、TFT基板1とCF基板2とを貼り合わせる際に高い位置精度が要求される。基板同士を貼り合わせる際に高い位置精度を確保しようとすると、歩留まりの低下を招いてしまう。また、透過率の低下を十分に抑制するためには、リブ24の高さや幅を精密に制御する必要もある。
上述した歩留まりの低下という問題自体は、画素電極が設けられているのと同じ基板上、つまり、TFT基板側にリブを設けることによって回避することができる。ただし、単純にTFT基板側にリブを設けても、暗線の発生による透過率の低下を抑制することはできない。
図15および図16に、単純にTFT基板1側にリブ14’が設けられた比較例の液晶表示装置800を示す。図15は、液晶表示装置800の1つの画素領域10cを模式的に示す平面図であり、図16は、図15中の16A−16A’線に沿った断面図である。
液晶表示装置800の画素領域10cは、図15に示すように、図3(c)に示した画素領域10と同様に配向分割されている。つまり、画素領域10cは、画素電極11と対向電極21との間に電圧が印加されたときのチルト方向がそれぞれ略225°、略315°、略45°、略135°方向である4つの液晶ドメインA〜Dを有する。
液晶表示装置800では、TFT基板1が、図15および図16に示すように、エッジ部EG1〜EG4に対応する領域に配置された複数のリブ14’を有する。ただし、これらのリブ14’は、画素電極11の下に設けられているわけではなく、画素電極11上に設けられている。
画素電極11上に設けられたリブ14’の側面(より厳密には内側側面)近傍に位置する液晶分子3aの配向方向は、エッジ部近傍に生成される斜め電界によって倒れる液晶分子3aの配向方向と一致するので、液晶ドメインの中央部分において液晶分子3aに作用する配向規制力とは反対方向の配向規制力がエッジ部近傍において強まることになる。そのため、相対透過率を示す曲線において極小値を示す部分が、図12に示した場合(従来の液晶表示装置600における暗線の位置を参考のために図16にも示している)に比べてさらに内側に移動している。つまり、暗線は、画素領域10c内により深く侵入する。そのため、単純にTFT基板1側にリブ14’が設けられた液晶表示装置800では、従来の液晶表示装置600と同等かあるいはそれ以上に透過率が低下してしまう。
図17に、本実施形態の液晶表示装置100において、液晶層3に中間調に対応する電圧が印加されたときの液晶分子3aの配向と、正面方向における相対透過率とを示す。図17は、図9中の17A−17A’線に沿った断面図である。なお、図17では、第1配向膜12および第2配向膜22や、偏光板13および23を省略している。
本実施形態における液晶表示装置100のように、リブ14が画素電極11の下に設けられていると、画素電極11の、リブ14の内側側面14a上に位置する部分を始点とする電気力線は、内側側面14aの法線方向に延びてから対向電極21に向かうので、画素領域10の内側に向かう方向に湾曲する。そのため、リブ14の内側側面14a近傍の液晶分子3a(負の誘電異方性を有する)は、画素領域10の外側に向かって、つまり、配向膜(第1配向膜12および第2配向膜22のいずれか)によって規定されるプレチルト方向と同じ方向に倒れる。これに対し、画素電極11の端を始点とする電気力線は、画素領域10の外側に向かう方向に湾曲しながら対向電極21に向かう。このように、リブ14の内側側面14a近傍と、画素電極11のエッジ部近傍とで、電気力線がちょうど反対方向に湾曲することになるので、エッジ部近傍に生成される斜め電界の配向規制力が液晶分子3aの配向に与える影響が小さくなる。そのため、図17に示しているように、相対透過率を示す曲線において極小値を示す部分が、図12に示した場合(従来の液晶表示装置600における暗線の位置を参考のために図17にも示している)に比べて外側に移動しており、相対透過率が落ち込んでいる(低下している)部分の幅が狭い。このように、本実施形態における液晶表示装置700では、暗線が外側に追いやられ、且つ、細くなっている。そのため、透過率が向上し、表示品位が向上する。
また、本実施形態における液晶表示装置100では、リブ14は、CF基板2側ではなく、TFT基板1側に設けられているので、TFT基板1とCF基板2とを貼り合わせる際に特別に高い位置精度が必要とはされない。そのため、歩留まりの低下を招くことがない。
図18(a)に、リブを有していない従来の液晶表示装置600について、電圧印加状態における画素領域10aの透過率をシミュレーションにより求めた結果を示し、図18(b)に、本実施形態の液晶表示装置100について、電圧印加状態における画素領域10の透過率をシミュレーションにより求めた結果を示す。ここでは、画素領域10aおよび10は、それぞれ縦70μm×横70μmのサイズの正方形状である。また、液晶表示装置100に設けられているリブ14の幅および高さは、それぞれ3μmおよび0.8μmである。リブ14は、その2/3が(つまり幅2μm分が)画素電極11に重なっており、その1/3が(つまり幅1μm分が)画素電極11の外側に位置している。
図18(a)および(b)の比較から、本実施形態における液晶表示装置100では、従来の液晶表示装置600に比べ、暗線DL1、DL2、DL3およびDL4が画素領域10の外側に移動し、且つ、細くなっていることがわかる。ここで例示したシミュレーション結果では、本実施形態における液晶表示装置100の画素領域10の透過率は、従来の液晶表示装置600の画素領域10aの透過率と比較して、1.04倍に向上した。
このように、本実施形態における液晶表示装置100では、暗線の発生による透過率の低下を、歩留まりの低下を実質的に招くことなく抑制することができる。
なお、画素電極11のエッジ部近傍に生成される斜め電界の配向規制力が液晶分子3aの配向に与える影響を十分に小さくするためには、図10および図17などに示したように、リブ14の半分以上が画素電極11に重なっていることが好ましい。つまり、少なくともリブ14の内側側面14aが画素電極11によって覆われていることが好ましい。ただし、リブ14全体を画素電極11に重ねることは好ましくない。リブ14の外側側面14bは、液晶分子3aを、画素電極11のエッジ部近傍に生成される斜め電界と同じ方向、つまり画素領域10の内側に向かって倒そうと作用するので、リブ14全体を画素電極11に重ねると、透過率改善効果が小さくなるからである。
リブ14の幅や高さは特に限定されない。リブ14の幅は、典型的には、2μm以上10μm以下である。また、リブ14の高さは、典型的には、0.4μm以上1.3μm以下である。リブ14の材料も特に限定されない。リブ14は、例えば感光性樹脂から好適に形成される。
なお、画素領域の配向分割のパターンは、ここまでの説明で例示したものに限定されない。1つの画素領域を4つの液晶ドメインに分割し、4つの液晶ドメインを2行2列のマトリクス状に配置する場合、分割パターンは、図19(a)〜図22(l)に示す48通りである。なお、これらの図中では、図9と同様に、各液晶ドメインに対応する領域について、第1配向膜12のプレチルト方向が点線の矢印で示され、第2配向膜22のプレチルト方向が実線の矢印で示されている。また、暗線が発生する分割パターンについては、暗線に対応して設けられるリブ14を併せて示している。
図19(a)〜図22(l)に示すように、分割パターンによって暗線の発生する領域の個数や位置が異なっている。図19(a)、(b)、(e)、(f)、(g)、(k)、図20(e)、(f)、(g)、図21(a)、(i)、(j)、(l)、図22(a)、(d)、(f)、(j)、(l)に示す分割パターンでは、4つの液晶ドメインのすべてについて暗線が発生するので、4つの液晶ドメインのすべてにリブ14が配置されている。また、図19(c)、(h)、(j)、(l)、図20(a)、(c)、(i)、(j)、図21(b)、(d)、(e)、(k)、図22(b)、(e)、(h)、(k)に示す分割パターンでは、4つの液晶ドメインのうちの3つの液晶ドメインについて暗線が発生するので、それらの3つの液晶ドメインにリブ14が配置されている。
また、図19(d)、(i)、図20(b)、(d)、(h)、(k)、図21(c)、(f)、(h)、図22(c)、(g)、(i)に示す分割パターンでは、4つの液晶ドメインのうちの2つの液晶ドメインについて暗線が発生するので、それらの2つの液晶ドメインにリブ14が配置されている。なお、図20(l)、図21(g)に示す分割パターンでは、暗線が発生しないので、リブ14は設けられていない。
なお、配向処理として光配向処理を行う場合、図19(a)〜図22(l)に示した48通りの分割パターンのうちの一部のパターンを用いることが好ましい。以下、具体的に説明する。
光配向処理によって配向分割構造を実現するためには、光配向膜に対し、光学マスクを用いて分割露光を行う必要がある。このとき、用いられる光学マスクは、ストライプ状の遮光部を有する。
例えば図23(a)に示す分割パターン(図20(l)に示した分割パターンと同じ)を実現するためには、CF基板2の第2配向膜22に図23(b)に示すプレチルト方向を付与し、TFT基板1の第1配向膜12に図23(c)に示すプレチルト方向を付与する必要がある。そのため、CF基板2側には図23(d)に示すように光学マスクの遮光部Sを配置した分割露光を行い、TFT基板1側には図23(e)に示すように光学マスクの遮光部Sを配置した分割露光を行う。このとき、図23(f)および(g)に示すように、遮光部Sの延びる方向に直交する方向に傾斜した方向から光照射が行われる。つまり、CF基板2側については、遮光部Sが横方向(行方向)に延びるように配置された状態で、縦方向(列方向)に傾斜した方向から光照射が行われ、TFT基板1側については、遮光部Sが縦方向に延びるように配置された状態で、横方向に傾斜した方向から光照射が行われる。
一方、図24(a)に示す分割パターン(図20(f)に示した分割パターンと同じ)を実現するためには、CF基板2の第2配向膜22に図24(b)に示すプレチルト方向を付与し、TFT基板1の第1配向膜12に図24(c)に示すプレチルト方向を付与する必要がある。そのため、CF基板2側には図24(d)に示すように光学マスクの遮光部Sを配置した分割露光を行い、TFT基板1側には図24(e)に示すように光学マスクの遮光部Sを配置した分割露光を行う。このとき、図24(f)および(g)に示すように、遮光部Sの延びる方向に平行な方向に傾斜した方向から光照射が行われる。つまり、CF基板2側については、遮光部Sが縦方向に延びるように配置された状態で、縦方向に傾斜した方向から光照射が行われ、TFT基板1側については、遮光部Sが横方向に延びるように配置された状態で、横方向に傾斜した方向から光照射が行われる。
このように、分割パターンによって、光学マスクの遮光部Sの延びる方向と、光照射方向との関係が異なっており、遮光部Sの延びる方向に直交する方向に傾斜した方向から光照射を行う場合(便宜的に照射方法Aと称する。)と、遮光部Sの延びる方向に平行な方向に傾斜した方向から光照射を行う場合(便宜的に照射方法Bと称する。)とがある。
ここで、照射方法Aを用いると、光学マスクと基板との間のわずかな隙間や、回折によって、露光位置がずれたり、十分に露光できなかったりするという問題が発生することがある。そのため、照射方法Bのみによって実現される分割パターンを用いることが好ましい。
照射方法Bのみによって実現可能な分割パターンは、具体的には、図25(a)〜(h)に示す8通りである。図25(b)、(c)、(e)、(h)に示す分割パターンでは、4つの液晶ドメインのすべてに暗線が発生し得るので、4つの液晶ドメインのすべてに対応してリブ14が配置されている。また、図25(a)、(d)、(f)、(g)に示す分割パターンでは、4つの液晶ドメインのうちの2つの液晶ドメインに暗線が発生し得るので、それらの2つの液晶ドメインに対応してリブ14が配置されている。
なお、ここまでの説明では、暗線が発生する領域にのみリブ14が配置されている例を挙げたが、暗線が発生しない領域にさらなるリブを配置してもよい。図26および図27に、このようなさらなるリブを有する液晶表示装置200を示す。図26は、液晶表示装置200の1つの画素領域10を模式的に示す平面図であり、図27は、図26中の27A−27A’線に沿った断面図である。
液晶表示装置200では、TFT基板1が、図26および図27に示すように、エッジ部EG1〜EG4に対応する領域に配置された複数のリブ14に加え、画素電極11のエッジのうちのエッジ部EG1〜EG4以外の部分に対応する領域に配置された複数のさらなるリブ15を有する。さらなるリブ15は、リブ14と同様に、画素電極11の下に(つまり画素電極11と透明基板1aとの間に)設けられている。
リブ14と、さらなるリブ15とは連続するように設けられているので、複数のリブ14と複数のさらなるリブ15とによって、画素領域10を囲うリブ構造体16が構成されている(つまりリブ構造体16にリブ14とさらなるリブ15とが含まれている)といえる。リブ構造体16は、画素電極11のすべてのエッジに対応する領域に配置されており、画素電極11の下に設けられている。
典型的には、さらなるリブ15は、図27に示すように、基板1aの表面に対して傾斜した2つの側面(内側側面および外側側面)15aおよび15bと、これらの側面15aおよび15b間に規定される頂部(稜線)15cとを有し、対応するエッジ部に略平行に延びている。本実施形態では、リブ15は、頂部15cが対応するエッジ部よりも内側に位置し、且つ、画素電極11のエッジが外側側面15bに重なるように配置されている。
液晶表示装置200のように、画素電極11のすべてのエッジに対応する領域に配置されたリブ構造体を設けると、以下に説明する理由から、透過率をいっそう向上させることができる。
液晶ドメインA〜Dのチルト方向は、画素電極11のエッジと略45°の角をなす。これに対し、画素電極11のエッジ近傍に生成される斜め電界は、液晶分子3aを画素電極11のエッジに対して直交する方向へ倒すような配向規制力を有する。そのため、画素電極11のエッジ近傍では、暗線が発生しない領域であっても、液晶分子3aの配向方向は所望の方位角方向からずれているので、暗線としては視認されなくても、透過率は低下している。
これに対し、液晶表示装置200のように、リブ構造体16が設けられていると(つまりさらなるリブ15が設けられていると)、さらなるリブ15によって斜め電界の影響を弱くすることができるので、画素電極11のエッジ近傍における液晶分子3aの配向方向を所望の(本来の)方位角方向に近付けることができるので、透過率のいっそうの向上を図ることができる。
図28(a)および(b)に、エッジ部EG1〜EG4に対応したリブ14を有するものの、さらなるリブ15を有していない液晶表示装置100と、エッジ部EG1〜EG4に対応したリブ14に加えてさらなるリブ15を有する液晶表示装置200とについて、電圧印加状態における画素領域10の透過率をシミュレーションにより求めた結果を示す。ここでは、液晶表示装置100および200の画素領域10は、それぞれ縦70μm×横70μmのサイズの正方形状である。また、リブ14およびさらなるリブ15の幅および高さは、それぞれ3μmおよび0.8μmである。リブ14およびさらなるリブ15は、その2/3が(つまり幅2μm分が)画素電極11に重なっており、その1/3が(つまり幅1μm分が)画素電極11の外側に位置している。
図28(a)および(b)に示されているように、液晶表示装置100および200のいずれについても、従来の液晶表示装置600(図18(a)参照)に比べ、暗線DL1、DL2、DL3およびDL4が画素領域10の外側に移動し、且つ、細くなっている。また、図28(a)と図28(b)とで、画素電極11のエッジ近傍の、暗線DL1、DL2、DL3、DL4が発生していない領域同士を比較すると、(例えば図28(a)および(b)中の点線で描かれた楕円内の領域R3同士を比較すると)、液晶表示装置100よりも、液晶表示装置200の方がやや明るいことがわかる。ここで例示したシミュレーション結果では、液晶表示装置100の画素領域10の透過率は、従来の液晶表示装置600の画素領域10aの透過率と比較して、1.04倍に向上した。一方、液晶表示装置200の画素領域10の透過率は、従来の液晶表示装置600の画素領域10aの透過率と比較して、1.09倍に向上した。このように、液晶表示装置200では、透過率のいっそうの向上を図ることができる。
本発明の実施形態によると、配向膜によって配向分割構造が形成されるVAモードの液晶表示装置において、暗線の発生による透過率の低下を、歩留まりの低下を実質的に招くことなく抑制することができる。本発明による液晶表示装置は、テレビジョン受像機などの高品位の表示が求められる用途に好適に用いられる。
1 TFT基板(アクティブマトリクス基板)
1a、2a 透明基板
2 CF基板(対向基板)
3 液晶層
3a 液晶分子
10、20、30、40 画素領域
11 画素電極
12 第1配向膜
13、23 偏光板
14 リブ
14a リブの側面(内側側面)
14b リブの側面(外側側面)
14c リブの頂部(稜線)
15 さらなるリブ
15a さらなるリブの側面(内側側面)
15b さらなるリブの側面(外側側面)
15c さらなるリブの頂部(稜線)
16 リブ構造体
21 対向電極
22 第2配向膜
100 液晶表示装置
SD1〜SD4 画素電極のエッジ
EG1〜EG4 画素電極のエッジ部
A〜D 液晶ドメイン
t1〜t4 チルト方向(基準配向方向)
e1〜e4 画素電極のエッジに直交し画素電極の内側に向かう方位角方向
DL1〜DL4 暗線

Claims (13)

  1. マトリクス状に配列された複数の画素領域を有する液晶表示装置であって、
    垂直配向型の液晶層と、
    前記液晶層を介して互いに対向する第1基板および第2基板と、
    前記複数の画素領域のそれぞれにおいて前記第1基板の前記液晶層側に設けられた画素電極と、
    前記第2基板の前記液晶層側に設けられ、前記画素電極に対向する対向電極と、
    前記画素電極と前記液晶層との間に設けられた第1配向膜および前記対向電極と前記液晶層との間に設けられた第2配向膜と、を備え、
    前記複数の画素領域のそれぞれは、前記画素電極と前記対向電極との間に電圧が印加されたときの前記液晶層の層面内および厚さ方向における中央付近の液晶分子のチルト方向が予め決められた第1方向である第1液晶ドメインと、第2方向である第2液晶ドメインと、第3方向である第3液晶ドメインと、第4方向である第4液晶ドメインと、を有し、前記第1方向、第2方向、第3方向および第4方向は、任意の2つの方向の差が90°の整数倍に略等しい4つの方向であり、
    前記第1液晶ドメインは、前記画素電極のエッジの少なくとも一部と近接し、前記少なくとも一部は、それに直交し前記画素電極の内側に向かう方位角方向が前記第1方向と90°超の角をなす第1エッジ部を含み、
    前記第1基板は、前記第1エッジ部に対応する領域に配置された第1リブであって、前記画素電極の下に設けられた第1リブを有する液晶表示装置。
  2. 前記第1エッジ部の近傍に生成される斜め電界による配向規制力の方位角成分と、前記第1配向膜または前記第2配向膜による配向規制力の方位角成分とが互いに反対方向である請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記第1リブの半分以上が前記画素電極に重なっている請求項1または2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記第2液晶ドメインは、前記画素電極のエッジの少なくとも一部と近接し、前記少なくとも一部は、それに直交し前記画素電極の内側に向かう方位角方向が前記第2方向と90°超の角をなす第2エッジ部を含み、
    前記第3液晶ドメインは、前記画素電極のエッジの少なくとも一部と近接し、前記少なくとも一部は、それに直交し前記画素電極の内側に向かう方位角方向が前記第3方向と90°超の角をなす第3エッジ部を含み、
    前記第4液晶ドメインは、前記画素電極のエッジの少なくとも一部と近接し、前記少なくとも一部は、それに直交し前記画素電極の内側に向かう方位角方向が前記第4方向と90°超の角をなす第4エッジ部を含み、
    前記第1基板は、
    前記第2エッジ部に対応する領域に配置された第2リブであって、前記画素電極の下に設けられた第2リブと、
    前記第3エッジ部に対応する領域に配置された第3リブであって、前記画素電極の下に設けられた第3リブと、
    前記第4エッジ部に対応する領域に配置された第4リブであって、前記画素電極の下に設けられた第4リブと、をさらに有する請求項1から3のいずれかに記載の液晶表示装置。
  5. 前記第1基板は、前記画素電極のすべてのエッジに対応する領域に配置されたリブ構造体であって、前記画素電極の下に設けられたリブ構造体をさらに有し、
    前記リブ構造体が、前記第1リブ、前記第2リブ、前記第3リブおよび前記第4リブを含む請求項4に記載の液晶表示装置。
  6. 前記第1液晶ドメイン、第2液晶ドメイン、第3液晶ドメインおよび第4液晶ドメインは、それぞれ他の液晶ドメインと隣接し、かつ、2行2列のマトリクス状に配置されている、請求項1から5のいずれかに記載の液晶表示装置。
  7. 前記第1液晶ドメイン、第2液晶ドメイン、第3液晶ドメインおよび第4液晶ドメインは、前記チルト方向が隣接する液晶ドメイン間で略90°異なるように配置されている、請求項6に記載の液晶表示装置。
  8. 表示面における水平方向の方位角を0°とするとき、前記第1方向は略45°、略135°、略225°または略315°である、請求項7に記載の液晶表示装置。
  9. 第1エッジ部に直交し前記画素電極の内側に向かう方位角方向は、前記第1方向と略135°の角をなす請求項1から8のいずれかに記載の液晶表示装置。
  10. 前記液晶層を介して互いに対向し、それぞれの透過軸が互いに略直交するように配置された一対の偏光板をさらに備え、
    前記第1方向、第2方向、第3方向および第4方向は、前記一対の偏光板の前記透過軸と略45°の角をなす、請求項1から9のいずれかに記載の液晶表示装置。
  11. 前記液晶層は、負の誘電異方性を有する液晶分子を含み、
    前記第1配向膜によって規定されるプレチルト方向と、前記第2配向膜によって規定されるプレチルト方向とは互いに略90°異なる、請求項1から10のいずれかに記載の液晶表示装置。
  12. 前記第1配向膜によって規定されるプレチルト角と、前記第2配向膜によって規定されるプレチルト角とは互いに略等しい、請求項1から11のいずれかに記載の液晶表示装置。
  13. 前記第1配向膜および前記第2配向膜のそれぞれは、光配向膜である、請求項1から12のいずれかに記載の液晶表示装置。
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